JP3156119U - 粉体供給装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】液体を収容した容器に対する粉体の供給に際して、常時、確実に所定の粉体が供給できるようにすること。【解決手段】粉体(P)を供給するフィーダー(2)、前記フィーダー(2)からの粉体(P)を排出供給するロータリーバルブ(3)、前記ロータリーバルブ(3)の下部に接続された正圧室(4)、前記正圧室(4)にガス(G)を供給するように接続されたガス供給源(7)、前記正圧室(4)の下部に接続されたボールバルブ(5)、及び前記ボールバルブ(5)に連設された、前記容器(1)に粉体(P)を供給するための取り付け部(6)からなる。【選択図】図1
Description
本考案は、液体が収容された容器に対して所定量の粉体を供給する粉体供給装置に関する。
容器1に収容された液体L、例えば、溶剤としてのエタノールに対して粉体P、例えば、顔料(酸化チタン等)を所定量混合させ、インクを製造したい場合、図2に示すように、容器1(反応槽)に対してフィーダー2から粉体Pを所定量供給する装置が必要となる。そのために、フィーダー2からの粉体PにガスNG(例えば窒素ガス)を使用して移送し、バルブ3を開き、それによって定量を容器1に送り込むようにしていた。尚、容器1の液体Lと粉体Pには、目的に応じて、攪拌混合或いは、熱処理等のその粉体、液体の目的に応じた爾後プロセスが適用される。
こうした粉体供給装置の技術としては、例えば、次の技術が挙げられる。
特許公表2004−524386。
上記の従来の粉体供給装置によれば、バルブ3からガスを用いて送り出された所定量の粉体Pは、容器1の入り口から内部へ投入されることになるが、容器1の内部の液体Lのエタノールが気化し、内部に充満していると、これが容器1の粉体Pの入り口の周辺を湿潤させ、更に上昇して供給管の内部、バルブ3からフィーダー2に達し、その結果、ここに粉体Pが付着し易くなって暫時堆積して粉体Pの投入供給を阻害する事態が発生し、所望の定量供給がスムースに行い難いという問題が生じていた。勿論、収容液体Lがエタノールでなく、他の液体であっても、そのベーパーが存在する以上、同様の問題が生じていた。
本考案は、かかる問題点に鑑み、液体を収容した容器に対する粉体の供給に際して、常時、確実に所定の粉体が供給できるようにすることを目的とする。
本考案にかかる粉体供給装置は、上記目的を達成するために、
液体(L)が収容された容器(1)に対して所定量の粉体(P)を供給する粉体供給装置であって、
粉体(P)を供給するフィーダー(2)、
前記フィーダー(2)からの粉体(P)を排出供給するロータリーバルブ(3)、
前記ロータリーバルブ(3)の下部に接続された正圧室(4)、
前記正圧室(4)にガス(G)を供給するように接続されたガス供給源(7)、
前記正圧室(4)の下部に接続されたボールバルブ(5)、及び
前記ボールバルブ(5)に連設された、前記容器(1)に粉体(P)を供給するための取り付け部(6)、
からなることを特徴とする。
液体(L)が収容された容器(1)に対して所定量の粉体(P)を供給する粉体供給装置であって、
粉体(P)を供給するフィーダー(2)、
前記フィーダー(2)からの粉体(P)を排出供給するロータリーバルブ(3)、
前記ロータリーバルブ(3)の下部に接続された正圧室(4)、
前記正圧室(4)にガス(G)を供給するように接続されたガス供給源(7)、
前記正圧室(4)の下部に接続されたボールバルブ(5)、及び
前記ボールバルブ(5)に連設された、前記容器(1)に粉体(P)を供給するための取り付け部(6)、
からなることを特徴とする。
本考案に言う粉体Pとは、例えば、酸化チタン、顔料、その他で、食品、医薬品、化粧品等に用いられるものである。
同様に、本考案に言う液体Lとは、エタノール、その他の溶剤等で、前記粉体Pを、溶解し、或いは混練するためのものである。
同様に、本考案に言う液体Lとは、エタノール、その他の溶剤等で、前記粉体Pを、溶解し、或いは混練するためのものである。
本考案にかかる粉体供給装置によれば、従前のロータリーバルブとボールバルブとの間に正圧室を敷設し、前記ボールバルブを開いた時に、内部のガスと供に粉体を容器に排出させて、前記取り付け部の投入口には、常に容器内方向への排出圧力が作用するように構成したことで、容器内部の液体のベーパーが逆流して前記取り付け部の投入口或いはロータリーバルブに付着堆積し、粉体の移送を阻害したり、或いは阻止したりする虞を無くし、常時定量供給を確実に行い得ることができる利点がある。
本考案にかかるその他の利点は、以下の説明から明らかとなろう。
本考案にかかるその他の利点は、以下の説明から明らかとなろう。
本考案においては、前記ガス供給源(7)の前記ガス(G)は、窒素ガス(NG)であり、前記正圧室(4)を容器1よりも高い所定の正圧に維持するように構成されていることが好ましい。
このように不活性の窒素ガス(NG)を用いることで、容器(1)の液体(L)或いは移送される粉体(P)に対する影響を無くすることができ、同時に、一般の空気と異なり、水分含有がないことから、より一層、本願考案の目的達成に好適である。尚、窒素ガスに代えて、一般の空気を用いてもよく、その際には、好ましくは除湿器等を用いるようにする。
このように不活性の窒素ガス(NG)を用いることで、容器(1)の液体(L)或いは移送される粉体(P)に対する影響を無くすることができ、同時に、一般の空気と異なり、水分含有がないことから、より一層、本願考案の目的達成に好適である。尚、窒素ガスに代えて、一般の空気を用いてもよく、その際には、好ましくは除湿器等を用いるようにする。
また、前記取り付け部(6)には、前記粉体(P)を含むガス(G)の排出流速を高めるように小径の排出口(6A)が設けられていることが好ましい。
このように構成することで、前記正圧室(4)の圧力を高くしなくても、前記排出口(6A)から排出されるガス(G)と粉体(P)の排出速度を高くして、排出口(6A)への逆流を確実に阻止できると供にその、排出口(6A)の周辺での付着堆積を防止することができる。このことは、正圧室4を容器1よりも高い圧力にするためのガスの所要量を少なくすることができることを意味する。
このように構成することで、前記正圧室(4)の圧力を高くしなくても、前記排出口(6A)から排出されるガス(G)と粉体(P)の排出速度を高くして、排出口(6A)への逆流を確実に阻止できると供にその、排出口(6A)の周辺での付着堆積を防止することができる。このことは、正圧室4を容器1よりも高い圧力にするためのガスの所要量を少なくすることができることを意味する。
本考案にかかる粉体供給装置の好適実施例について、図面に基づいて以下詳述する。この実施例では、インクを製造する場合にいついて述べる。
図1に示すように、この粉体供給装置は、液体L、ここでは、エタノールが収容された容器1、ここではドラム缶(200リットル容量のもの)に対して、所定量の粉体Pである顔料としての酸化チタンを供給するものである。
図1に示すように、この粉体供給装置は、液体L、ここでは、エタノールが収容された容器1、ここではドラム缶(200リットル容量のもの)に対して、所定量の粉体Pである顔料としての酸化チタンを供給するものである。
前記粉体Pを収容したタンク8(テーブルフィーダーで定量排出できる)に、この粉体Pを供給するためのスクリュー型のフィーダー2が連設されている。
このフィーダー2から粉体Pを受け止めるホッパー9が設けられている。このホッパー9の下部には、前記粉体Pを、排出供給するロータリーバルブ3(逆弁機能として)が設けられている。このロータリーバルブ3は、モーターで駆動され、所期の量の粉体Pを十分排出する能力を持ったものである。
このフィーダー2から粉体Pを受け止めるホッパー9が設けられている。このホッパー9の下部には、前記粉体Pを、排出供給するロータリーバルブ3(逆弁機能として)が設けられている。このロータリーバルブ3は、モーターで駆動され、所期の量の粉体Pを十分排出する能力を持ったものである。
そして、前記ロータリーバルブ3の下部には、正圧室4が設けられている。この正圧室4には、ガスG、ここでは窒素ガスNGを供給するようにガス供給源7が接続されている。図1において、10は、風量計で、11は、バルブ、12は、正圧室4の内圧を表示する圧力計を示す。
ここでは、前記窒素ガスNGは、1m3/minで供給されており、前記正圧室4は、容器1よりも高い所定の正圧とされているが、対象となる粉体Pの種類に応じて、適宜の圧力に設定される。
ここでは、前記窒素ガスNGは、1m3/minで供給されており、前記正圧室4は、容器1よりも高い所定の正圧とされているが、対象となる粉体Pの種類に応じて、適宜の圧力に設定される。
また、前記正圧室4の下部にはボールバルブ5が接続されており、前記容器1への粉体Pの供給の開閉操作を行う。このボールバルブ5には取り付け部6が連設されており、前記容器1に粉体Pを供給する。
そして、前記取り付け部6には、前記粉体Pを含むガスGの排出流速を高めるように小径の排出口6A(正圧室の内径に比較した小径)が設けられている。即ち、絞りの構造が採用され、結果として、前記正圧室4の内圧が大気圧よりも高くする役割を果している。
前記容器1には、その換気用開口1Aには、図示省略するが簡易集塵機(例えば、掃除機)が接続され、容器1の内部のベイパーが換気できるようにされている。
そして、前記取り付け部6には、前記粉体Pを含むガスGの排出流速を高めるように小径の排出口6A(正圧室の内径に比較した小径)が設けられている。即ち、絞りの構造が採用され、結果として、前記正圧室4の内圧が大気圧よりも高くする役割を果している。
前記容器1には、その換気用開口1Aには、図示省略するが簡易集塵機(例えば、掃除機)が接続され、容器1の内部のベイパーが換気できるようにされている。
従って、前記ロータリーバルブ3から所定量排出された粉体Pは、前記正圧室4に至って、そこに供給されている窒素ガスNGによって運ばれ、下方のボールバルブ5を経て、取り付け部6の小径の排出口6Aから容器1に供給されることになる。この際、前記容器1の内部は、その収容液体Lのベーパーが充満していて多少圧力が上昇しているが、前記正圧室4は、小径の排出口6Aによって絞られていて、圧力が高く設定されているため、上述のベーパーの逆流が発生せず、前期ボールバルブ5、ロータリーバルブ3が湿潤して粉体Pの付着、堆積を招く虞を未然に回避できるのである。これにより、常に所定量の粉体Pの容器1への供給が可能となる。
本考案にかかる粉体供給装置によれば、液体を収容した容器に対する粉体供給の定量供給を、常に、確実に行い得るので、各種の液体、粉体混練の業種に対して適応できるものである。
1:容器
2:フィーダー
3:ロータリーバルブ
4:正圧室
5:ボールバルブ
6:取り付け部
7:ガス供給源
P:粉体
G:ガス
NG:窒素ガス
2:フィーダー
3:ロータリーバルブ
4:正圧室
5:ボールバルブ
6:取り付け部
7:ガス供給源
P:粉体
G:ガス
NG:窒素ガス
Claims (3)
- 液体(L)が収容された容器(1)に対して所定量の粉体(P)を供給する粉体供給装置であって、
粉体(P)を供給するフィーダー(2)、
前記フィーダー(2)からの粉体(P)を排出供給するロータリーバルブ(3)、
前記ロータリーバルブ(3)の下部に接続された正圧室(4)、
前記正圧室(4)にガス(G)を供給するように接続されたガス供給源(7)、
前記正圧室(4)の下部に接続されたボールバルブ(5)、及び
前記ボールバルブ(5)に連設された、前記容器(1)に粉体(P)を供給するための取り付け部(6)、
とから構成されていることを特徴とする粉体供給装置。 - 前記ガス供給源(7)の前記ガス(G)は、窒素ガス(NG)であり、前記正圧室(4)を大気圧よりも高い所定の正圧に維持するように構成されていることを特徴とする請求項1の粉体供給装置。
- 前記取り付け部(6)には、前記粉体(P)を含むガス(G)の排出流速を高めるように小径の排出口(6A)が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2の粉体供給装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009007327U JP3156119U (ja) | 2009-09-19 | 2009-09-19 | 粉体供給装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009007327U JP3156119U (ja) | 2009-09-19 | 2009-09-19 | 粉体供給装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3156119U true JP3156119U (ja) | 2009-12-17 |
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---|---|---|---|---|
JP2021143043A (ja) * | 2020-03-12 | 2021-09-24 | 株式会社カワタ | 粉粒体供給装置および粉粒体供給方法 |
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2009
- 2009-09-19 JP JP2009007327U patent/JP3156119U/ja not_active Expired - Fee Related
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