JP3155842U - 成分測定装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】センサ部が配設されたガラス本体が損傷することなくセンサ部と制御基板との接続作業を容易に行うことができる成分測定装置を提供する。【解決手段】装着部30と発光ダイオードの間に配置されて発光ダイオードからの光が通過するガラス本体49及びこのガラス本体49に設けられて外気温の変化を検出するセンサ部を有する温度センサ39と、ガラス本体49における光の入射側にガラス本体49と対向して配設された制御基板を備えている。ガラス本体49には、外気温の変化を検出するセンサ部が設けられている。そして、制御基板と温度センサ39との間に介在され、センサ部と制御基板とを電気的に接続する異方性導電ゴム42と、を備えた。【選択図】図6

Description

本考案は、血液中の血糖値や尿成分、或いは排水や工業用水等の液体における所定成分を光学的に測定する成分測定装置に関する。
従来、体液や工業用水中の化学成分を検出し、その所定成分の量や性質等を測定するために、光学的に所定成分を測定する成分測定装置が用いられている。成分測定装置は、まず血液等の液体を試験紙に含浸させ、この試験紙に所定の波長を有する光を照射する。そして、試験紙から反射された反射光の強度を測定することによって、液体中の所定成分を算出し測定している。
また、血液や尿成分等の体液を測定する場合、測定時点の周囲の温度に応じて、体液と試験紙に含浸されている試薬との反応速度が変化する。そして、特許文献1では、成分測定装置である血糖計に温度センサを内蔵し、測定時に得られた物性値を血糖値に換算する際に、温度補正演算を行う技術が開示されている。
また、周囲の温度変動を迅速に検出して測定精度を向上させるために、外気の温度変化を検出するセンサ部を装置の先端部である光源の照射方向の前方に配置されたガラス本体に配置することが考えられている。そして、ガラス本体に配置されたセンサ部と、このセンサ部を制御する制御基板との接続には、フレキシブルプリント配線やフラットケーブルを用いられる。また、フレキシブルプリント配線やフラットケーブル以外に、バネ性を有するピンをセンサ部に圧接させて、センサ部と制御基板を接続する方法も考えられている。
特開2007−10317号公報
しかしながら、センサ部と制御基板との接続にフレキシブルプリント配線やフラットケーブルを用いる場合は、センサ部にフレキシブルプリント配線やフラットケーブルをハンダ付けによって実装する必要がある。また、このセンサ部は、装置本体の先端部の極めて狭い場所に配置されている。そのため、フレキシブルプリント配線等をセンサ部にハンダ付けするための作業工数がかかるだけでなく、ハンダ付け作業が極めて煩雑である、という問題を有している。
また、試験紙に照射する光及び試験紙から反射された光の光軸上にフレキシブルプリント配線等が被って、照射する光及び試験紙から反射された光を遮らないようにするために、フレキシブルプリント配線等を屈曲させる必要があった。そのため、このフレキシブルプリント配線を屈曲させるためのスペースが必要となり、装置が大型化する、という問題も有していた。
なお、バネ性を有するピンをセンサ部と制御基板の間に介在させる方法では、ハンダ付けを行う作業が不要となるが、ピンをセンサ部が配設されたガラス本体に圧接させてピンとセンサ部を接触させていた。そのため、ピンが圧接されたガラス本体に傷が付く、という不具合を有していた。
本考案の目的は、上記の問題点を考慮し、センサ部が配設されたガラス本体が損傷することなくセンサ部と制御基板との接続作業を容易に行うことができる成分測定装置を提供することにある。
上記課題を解決し、本考案の目的を達成するため、本考案の成分測定装置は、液体が含浸される試験紙を有するチップが装着される装着部と、所定の波長の光を試験紙に出射する光源と、を備えている。また、成分測定装置は、装着部と光源の間に配置されて光源からの光が通過するガラス本体及びガラス本体に設けられて外気温の変化を検出するセンサ部を有する温度センサと、ガラス本体における光の入射側にガラス本体と対向して配設され、センサ部を制御する制御基板を備えている。更に、成分測定装置は、制御基板と温度センサとの間に介在され、センサ部と制御基板とを電気的に接続する異方性導電ゴムと、を備えていることを特徴としている。
本考案の成分測定装置によれば、異方性導電ゴムを温度センサと制御基板との間に異方性導電ゴムを差し込むだけで、極めて容易にセンサ部と制御基板とを電気的に接続することができる。また、ガラス本体に配設されたセンサ部と接触する異方性導電ゴムは、弾性を有する材料であるため、ガラス本体が異方性導電ゴムとの接触で損傷するおそれがない。更に、制御基板と温度センサとの距離を自由に設定することができるので、設計状の自由度が増し、測定部の高機能化を図ることができる。
本考案の成分測定装置の実施の形態例を示す斜視図である。 本考案の成分測定装置の実施の形態例を示す右側面図である。 本考案の成分測定装置の実施の形態例を示す正面図である。 本考案の成分測定装置の要部を示す斜視図である。 本考案の成分測定装置の要部を示す分解斜視図である。 図3におけるY−Y線拡大断面図である。 図2におけるX−X線拡大断面図である。 本考案の成分測定装置に係る光路ブロックを示す斜視図である。 本考案の成分測定装置に係る光路ブロックを示す分解斜視図である。 本考案の成分測定装置に係る異方性導電ゴムの接触面を示す正面図である。 本考案の成分測定装置に係る温度センサを示す正面図である。 本考案の成分測定装置に係る温度センサを示す断面図である。
以下、本考案の成分測定装置の実施の形態例について、図1〜図12を参照して説明する。なお、各図において共通の部材には、同一の符号を付している。また、本考案は、以下の形態に限定されるものではない。
なお、説明は以下の順序で行う。
1.成分測定装置の構成例
2.成分測定装置の動作
3.成分測定装置に係る測定部の組み立て
1.成分測定装置の構成例
まず、図1〜図3を参照して本考案の実施の形態例(以下、「本例」という。)にかかる成分測定装置として適用される血糖値測定装置の構成について説明する。
図1は、本例の血糖値測定装置を示す斜視図、図2は、本例の血糖値測定装置を示す右側面図、図3は、本例の血糖値測定装置を示す正面図である。
本例に示す血糖値測定装置1は、医師や看護師或いは糖尿病患者等が、血液をチップに採取して、血液中の血糖値を測定し、その血糖値の測定データを管理することができる装置である。この血糖値測定装置は、携帯電話のように手に持って操作することができるものである。
図1に示すように、血糖値測定装置1は、中空の容器からなる筐体2と、その筐体2に内蔵された電源部と、血糖値等を測定する測定部4と、表示部5と、測定部4や表示部5の動作や表示等を制御する制御部等を備えて構成されている。また、測定部4には、ユーザーの血液を吸引し収容するチップ100が装着される。なお、表示部5には、例えば入力事項や確認事項、測定結果等が表示される。
筐体2は、人が片手で持って操作部の操作スイッチ14を容易に押圧操作できるように少し細長であって、手にフィットする胴部9を有する立体形状とされている。この筐体2は、上下に重ね合わされる上ケース7と下ケース8を有している。そして、筐体2は、上ケース7と下ケース8とを上下に重ね合わされた状態で複数個の固定ねじによって組立・分解可能に構成されている。
また、筐体2の胴部9の中空内には表示部5と制御部等が配置されている。更に、筐体2の中空部の長手方向の一側である先端側に測定部4が配置されている。そして、上ケース7には表示部5が取り付けられ、下ケース8には電源部が設けられている。
下ケース8には、下面側に開口する電池収納部が設けられている。電池収納部には、例えば、携帯用電源としてのボタン型電池が着脱可能に収納されている。この電池収納部は、下ケース8に対して着脱可能に構成された電池蓋によって開閉可能に覆われている。そして、血糖値測定装置1は、ボタン型電池の電力により、測定部4や制御部の動作、或いは表示部5の表示等が制御されるようになっている。
この電源部に用いられる電池の形態としては、ボタン型電池に限られるものではなく、丸型乾電池や角型乾電池その他の形態のものを使用できるものである。また、電池の材料の面から分類した場合の、アルカリ電池やマンガン電池その他の材料のものを使用できることは勿論であり、リチウムイオン電池のような2次電池を使用してもよい。
上ケース7の略中央部に、その表裏面を貫通する略長方形をなす開口窓11が設けられている。開口窓11には、これに見合う形状を有する液晶カバー12が嵌合されている。この液晶カバー12の背面側に、表示部5の液晶パネルが配置されている。液晶カバー12の上面は、これよりも適宜に大きく形成された正面パネル13によって全面が覆われている。正面パネル13は、上ケース7の上面に配置された2つの操作スイッチ14を覆うことができる大きさとなっている。
2つの操作スイッチ14は、上ケース7の上面に設けた挿通孔にそれぞれ挿入されていて、これらの操作スイッチ14を介して血糖値測定装置1のオン・オフ操作等の各種操作が可能とされている。
これら上ケース7と下ケース8の間に、表示部5の液晶パネルと、制御部のメイン配線基板が配置されている。メイン配線基板には、所定形状に形成された電気回路が印刷配線等によって設けられている。そして、メイン配線基板には、予め設定された所定の機能を実行するためのマイクロコンピュータ、予め所定のプログラムが記憶されたROMやRAM等の記憶装置、コンデンサや抵抗その他の電子部品が実装されている。
図2に示すように、筐体2の長手方向の一側は、下ケース8側に少し湾曲した先細の湾曲部16として形成されている。湾曲部16は、上ケース7に設けた内向きのコ字状部分からなる上湾曲部16aと、下ケース8に設けた外向きのコ字状部分からなる下湾曲部16bとの組み合わせからなる(図3参照)。この湾曲部16は、上湾曲部16aと下湾曲部16bを重ね合わせることにより、全体として下ケース8側に湾曲された湾曲部16が形成されている。
更に、湾曲部16における凸側には、イジェクト操作子18が設けられている。このイジェクト操作子18は、後述するイジェクト部材24を操作するための部材である。なお、湾曲部16には、このイジェクト操作子18の移動を許容するための長穴が設けられている。長穴は、筐体2の前後方向へ所定の長さだけ直線的に延在されて設けられており、イジェクト操作子18の脚部が摺動可能に係合されている。
また、湾曲部16の先端には、開口部17が設けられている。この開口部17は、筐体2の中心を通る部分よりも下ケース8側に若干傾いた位置において斜め下方へ向けて開口されている。なお、この開口部17には、測定部4が配設されている。
[測定部]
次に、図4〜図12を参照して、本例の測定部4について説明する。
図4は、本例の測定部を示す斜視図、図5は、本例の測定部を示す分解斜視図、図6及び図7は、本例の測定部を示す断面図である。また、図8は、本例の測定部に係る光路ブロックを示す斜視図、図9は、光路ブロックの分解斜視図である。図10は、本例の異方性導電ゴムの接触面を示す正面図、図11及び図12は、本例の温度センサを示す正面図及び断面図である。
測定部4は、血液をチップ100に採取することによって、血糖値を光学的に測定する装置である。この測定部4は、リング筐体21と、内リング22と、測光ブロック23と、イジェクト部材24と、光路ブロック26と、制御基板27と、制御基板27を押さえる基板押えブラケット28とから構成されている。また、測定部4は、チップ100周囲の温度である外気温の変化を検出する温度センサ39と、この温度センサ39と制御基板27を電気的に接続する異方性導電ゴム42を有している。
図5に示すように、リング筐体21は、筐体2に固定するための固定部21aと、この固定部21aに連続して一体に形成された筒軸部21bとを有している。固定部21aは、開口部17を閉じるように中心方向に展開された端面部21cを有している。その端面部21cの略中央部には、円筒状の筒軸部21bが外側へ突出するように形成されている。また、固定部21aには、測光ブロック23及び基板押えブラケット28が固定ネジ40を介して固定されるネジ部31が設けられている。
図6に示すように、筒軸部21bの内壁には、突条21dが設けられている。また、筒軸部21bの内側には、内リング22が配置されている。内リング22は、円筒部22aと、フランジ部22bとを有している。フランジ部22bは、円筒部22aの一方の端面側から連続し、且つ半径方向の外側へ展開するように設けられている。
また、円筒部22aは、リング筐体21の筒軸部21bの内側において筒軸部21bと同一軸心線上に配置されている。そのため、リング筐体21の筒軸部21bと内リング22の円筒部22aとの間には、リング状をなす空間部が形成されている。このリング状をなす空間部を、後述するイジェクト部材24の押出部46が長手方向に摺動する(図7参照)。そして、リング筐体21と内リング22によって、チップ100を着脱可能に支持することができる装着部30が構成されている。なお、内リング22の背面側には、測光ブロック23が対向して配置されている。
図5に示すように、測光ブロック23は、中空に形成されており、略平板状のベース部23aと、このベース部23aの前方に形成された略円形の軸部23bとを有している。ベース部23aには、固定ネジが螺合される複数のネジ孔32と、略半円状の2つの切り欠き33が設けられている。なお、測光ブロック23をリング筐体21の背面側に配置した際に、2つの切り欠き33にリング筐体21のネジ部31が嵌め込まれる(図4参照)。
図6に示すように、軸部23bには、後述する発光ダイオード80a,80bから照射された光が通過する主導光路35と、チップ100に設けた試験紙107によって反射された光が通過する受光経路36が設けられている。また、軸部23bにおける主導光路35の近傍には、略直方体状の異方性導電ゴム42が貫通する貫通孔34が設けられている(図5参照)。そして、軸部23bの端面には、主導光路35及び受光経路36の開口を閉じるようにして、温度センサ39がゴムガスケット41を介して取り付けられている。
これにより、温度センサ39とゴムガスケット41によって、主導光路35及び受光経路36の開口を閉じることで、測光ブロック23内に水や埃等が侵入することを防止することができる。また、ゴムガスケット41を用いて防水及び防塵構造としたため、光が通過する後述するガラス本体49の水拭きを行うことができ、メンテナンスを行い易くすることができる。
なお、主導光路35におけるベース部23a側の端部には、光路ブロック26が収納される収納部37が設けられている。この収納部37は、ベース部23a側の一面が全て開口している。また、受光経路36におけるベース部23a側の端部には、受光素子44が嵌め込まれる嵌入部38が設けられている。
受光素子44は、試験紙107からの反射光を受光する受光部44aと、2つの配線44bとを有している。受光部44aは、略球面状の受光面を有する砲弾型に形成されている。2つの配線44bは、受光部44aにおける受光面の反対側から連続して延出し、制御基板27に電気的に接続されている。
なお、この測光ブロック23の軸部23bには、イジェクト部材24が摺動可能に取り付けられている。イジェクト部材24は、装着部30に装着されたチップ100を離脱させるためのものである。このイジェクト部材24は、チップ100に直接接触して押し出す押出部46と、この押出部46が固定されると共に所定距離だけ摺動動作される摺動プレート47とを有している。
押出部46は、円弧状に湾曲させた2枚の円弧片46a,46aを左右方向に対向させることによって構成されている。この押出部46は、測光ブロック23の軸部23bに移動可能に装着され、軸部23bの外側を軸方向に沿って所定距離だけ進退移動される。
摺動プレート47は、長手方向の中途部を90度に折り曲げたような形状に形成されている。この摺動プレートは、その折り曲げ部の一側に固定部47aが設けられ、その折り曲げ部の他側に連結部47bが設けられている。固定部47aは、押出部46を構成する一対の円弧片46a,46aに対応する大きさを有するU字形状の部材として形成されている。そして、固定部47aの一面において連結部47bと反対側へ突出するように、一対の円弧片46a,46aが立設されている。また、連結部47bの略中央部には、イジェクト操作子18と連結するための挿通孔48が設けられている。
このイジェクト部材24は、摺動プレート47の挿通孔48に挿通される固定ネジにより締め付けられてイジェクト操作子18に固定されている。また、イジェクト部材24は、不図示の引張コイルばねにより引っ張られて、内リング22から離れる後方へ常に付勢されている。
なお、イジェクト操作子18を前方に押圧することで、イジェクト部材24がイジェクト操作子18の移動距離と同じ距離だけ移動される。その結果、イジェクト部材24の先端に設けた一対の押出部46の先端がチップ100の係合爪105の端部を前方に押圧し、チップ100を装着部30から離脱させる。これにより、チップ100を廃棄することができる。
[異方性導電ゴム]
ここで、図10を参照して異方性導電ゴム42について説明する。
図10に示すように、異方性導電ゴム42は、導体に金属粒子を使用した導電シリコーンゴム42aと電気絶縁性シリコーンゴム42bをゼブラ状に交互に積層したゴムコネクタである。そして、本例では、導電部である導電シリコーンゴム42aと、絶縁部である電気絶縁性シリコーンゴム42bか約0.1mmピッチで交互に積層されている。なお、導電部と絶縁部のピッチは、上述した0.1mmに限定されるものではない。
なお、本例では、異方性導電ゴム42の形状を略直方体状に形成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、その他の形状、例えば円筒を薄くつぶしたような形状であってもよい。
[温度センサ]
次に、図11及び図12を参照して温度センサ39について説明する。
図11に示すように、温度センサ39は、平板状に形成されたガラス本体49と、外気の温度変化を検出するセンサ部50と、センサ部50と一体に形成された一対の接点部59と、から構成されている。
ガラス本体49は、光源である2つの発光ダイオード80a,80bからの光及び試験紙107からの反射光を通過させる光学窓としての役割を有している。このガラス本体49は、2つの発光ダイオード80a,80bから出射された光が通過する投光用領域Pと、試験紙107からの反射光が通過する受光用領域Qを有している。更に、ガラス本体49の周縁には、防水防塵用の役割を有するゴムガスケット41が接触する接触面Nが設けられている。
また、図12に示すように、ガラス本体49は、白板ガラス49aの両面を、2つの反射防止層49bで挟んだ積層体である。反射防止層49bの材質としては、例えば二酸化ケイ素(SiO)、二酸化チタン(TiO)や二酸化ジルコニア(ZrO)などからなる。このように、ガラス本体49に反射防止層49bを設けることで、光の透過率を十分に確保できると共に、乱反射による迷光が発生することを防止することが可能である。そして、このガラス本体49の一面には、チタンやクロム等からなる密着層60を介してセンサ部50及び一対の接点部59が設けられている。
図11に示すように、センサ部50は、一筆書きで表される細線であり、ガラス本体49における投光用領域P、受光用領域Q及び接触面Nを避けて配置されている。このセンサ部50の材質としては、正又は負の抵抗温度係数を持ち、且つ酸化しない材料、例えばプラチナ(Pt)等が挙げられる。そして、センサ部50は、ガラス本体49の一面に、例えば圧膜印刷、蒸着やフォトレジスト等の方法で形成される。
一対の接点部59は、センサ部50と同一の材料で、センサ部50と一体に形成されている。すなわち、ガラス本体49の一面に形成された一つの膜がセンサ部としての役割と接点部としての役割を兼ねている。これにより、構造を単純化することができ、極めて容易に製造及び組み立てすることができる。また、露出するセンサ部50及び2つの接点部59の材料として、酸化されない材料であるプラチナを用いることで、耐久性を向上させることができ、性能の長期的な維持を図ることができる。
一対の接点部59の間隔は、異方性導電ゴム42の導電シリコーンゴム42aと電気絶縁性シリコーンゴム42bのピッチの2倍以上に設定されている。また、この一対の接点部59が互いに対向する辺は、略平行に形成されている。そして、この一対の接点部59に、異方性導電ゴムの一端部が面接触する。
なお、本例では、センサ部50と一対の接点部59とを同一の材料で形成した例を説明したが、これに限定されるものではなく、センサ部50と一対の接点部59を異なる材料で形成してもよい。
このように、本例の温度センサ39は、光を透過させる光学透過窓としての役割と共に、外気温の変化を検出するセンサ部としての役割も兼ねている。これにより、部品容積を増やすことなく、外気温の変化を検出することができ、装置自体の小型化を図ることができる。
また、フレキシブルプリント配線等による電気接続ではなく、異方性導電ゴム42による電気接続を前提としているため、フレキシブルプリント配線をハンダ付けする工程を省くことが可能である。その結果、ハンダ付けする必要がないため、ハンダ濡れ性等に配慮した材料を接点部59に設ける必要がなく、図12に示すように、接点部59を単純層構造にすることができる。
更に、電気接続がハンダ接続などの金属接続であれば、制御基板27に設けられている熱伝導率の高い銅線材料と温度センサ39は、熱伝達の良い結合を形成してしまう。しかしながら、本例では、電気接続を異方性導電ゴム42にすることで、これらは金属で直接接続されることがないため、相互の熱伝達量を低減することができる。従って、温度センサ39の周辺部品との熱伝導率を意図的に高く、且つその熱容量を小さくすることができる。その結果、温度センサの伝熱追従を内部温度に追従する制御基板等から切り離して外気従属にすることができ、外気の温度変化に対し早い熱応答時定数を得ることが可能である。
ここで、血糖値を測定する際、気温の高低によって試験紙に含まれている試薬の反応時間が変化する。このため、筐体2内部のマイコンの構成要素であるROMには、周囲の気温に対する反応の補正値が記憶されている。そして、ROMに格納されているマイコンのプログラムは、血糖値計測時の気温を検出して適切な計測値を算出するように構成されている。
ところが、測定中に気温が変化してしまうと、この補正値が正しく導き出せない。このため、誤った血糖値を導き出してしまう虞が極めて高い。つまり、測定中に気温が変化してはならない。勿論、測定の直前においても、気温に変化が生じていれば、その変化が落ち着くまで血糖値計測処理は控えなければならない。
そのため、血糖値測定装置1の周囲の気温が安定していることを正しく検出するために、本例の血糖値測定装置1には、上述した温度センサ39以外にもう一つの温度計測素子が設けられている。もう一つの温度計測素子は、筐体2の中心部分に設けられ、筐体内部の温度(以下「内部温」)を計測する内部温センサである。
そして、この二つの温度センサが、ある一定時間を経過しても変化せず、且つ温度センサ同士の値の差が小さければ、筐体2全体が外気温に「馴染んだ」、つまり外気温と筐体2内部との温度差が、血糖値を正しく測定するに必要な程度に十分小さくなったことと判断できる。これにより、適切な環境下で血糖値計測を実施することができるため、より正確な血糖値を測定することができる。
[チップ]
ここで、この血糖値測定装置1に装着されるチップ100について説明する。図1に戻り、チップ100は、円板状に形成されたベース部101と、このベース部101の一方の面に形成されたノズル部102と、ベース部101の他方の面に形成された係合部103とからなっている。
ベース部101の外径は、筒軸部21bの外径と略同じ寸法に形成されている。このベース部101の中央には、ノズル部102が中央に立設されている。ノズル部102の中心部には、軸方向へ貫通する採取孔104が設けられている。そして、ノズル部102の先端部は、先細に形成されていて、その先端面には検体を吸引し易くするための凹溝102aが設けられている(図3参照)。
チップ100の係合部103は、装着部30の空間部に見合う大きさに形成されていている。すなわち、係合部103の外径は、筒軸部21bの穴に嵌まり合うことができる大きさであり、その内径は、円筒部22aを覆う大きさである。
更に、係合部103の先端部には、弾性片からなる4つの係合爪105が設けられている。なお、この係合爪105は、3つ以下、或いは5つ以上設けてもよい。係合爪105は、周方向に連続する円弧状の凸部として形成されており、その外周面には、摩擦抵抗を高めるための複数の凸部が設けられている。そして、この係合爪105を、筒軸部21bの内周面に接触させ、押し込んで係合爪105が筒軸部21bの内面に設けられた突条21dを乗り越えることにより、筒軸部21bによるチップ100の保持力を高めて外れ難くすることができる(図6参照)。
また、係合部103の内側には、採取孔104に連通された試験紙収納部106が設けられている。この試験紙収納部106には、血液を採取して所定量の血液を保持する試験紙107が収納されている。血液が含浸した試験紙に、測光ブロック23から照射される所定の光を照射することにより、血液中の成分を測定することができる。
[光路ブロック]
次に、図8及び図9を参照して光路ブロック26について説明する。図8に示すように、光路ブロック26は、第1の光路ブロック51と、第2の光路ブロック52とから構成されている。そして、この光路ブロック26には、集光レンズ53が取り付けられている。
図9に示すように、第1の光路ブロック51は、略直方体状に形成された基部51aと、フランジ部51bとを有している。基部51aにおける集光レンズ53と対向する端面は、長手方向の両端からその中央にかけて傾斜し、中央部が凹んでいる。この基部51aには、略円形状に凹んだ2つの溝54a,54bと、2つの凸片55a,55bと、挿入穴56が設けられている。
また、基部51aの長手方向の両端面には、突起57が形成されている。図7に示すように、光路ブロック26を測光ブロック23の収納部37に収納した際に、この突起57は、収納部37の側壁に当接する。これにより、測光ブロック23の収納部37内における光路ブロック26の位置決めが行えると共に光路ブロック26のガタツキを防ぐことが可能である。
2つの溝54a,54bは、それぞれ基部51aの一面から2段階に凹んで形成されている。この2つの溝54a,54bは、略ハの字状に配置され、2つの溝54a,54bの間に挿入穴56が配置されている。2つの凸片55a,55bは、基部51aにおける集光レンズ53と対向する面から、略垂直に突出している。第1の凸片55aは、長手方向の一端に形成され、第2の凸片55bは、長手方向の他端に形成されている。
また、フランジ部51bは、基部51aにおける集光レンズ53と対向する面の反対側の面に設けられている。このフランジ部51bには、制御基板27を把持する把持片58が形成されている。
第2の光路ブロック52は、第1の光路ブロック51と同様の構成を有しており、略直方体状に形成された基部52aと、フランジ部52bとを有している。基部52aにおける集光レンズ53と対向する端面は、長手方向の両端からその中央にかけて傾斜し、中央部が凹んでいる。この基部52aには、略円形状に凹んだ2つの溝61a,61bと、2つの凸片62a,62bと、挿入穴56に挿入される凸部63(図6参照)が設けられている。
更に、基部52aの上面部には、略四角形状に凹んだ載置部64が形成されている。この載置部64には、異方性導電ゴム42が載置される。そして、この載置部64と貫通孔34が設けられた測光ブロック23の軸部23bが、異方性導電ゴム42を支持する支持部材としての役割を有している。
2つの溝61a,61bは、基部52aにおける第1の光路ブロック51に設けた2つの溝54a,54bと対向する一面に形成されている。この2つの溝61a,61bは、第1の光路ブロック51の2つの溝54a,54bと同様に、2段階に凹んで形成されている。なお、2つの溝61a,61bは、第1の光路ブロック51の2つの溝54a,54bと対向するように略ハの字状に配置されている。更に、2つの溝61a,61bの間には、凸部63が突出している。
2つの凸片62a,62bは、基部52aにおける集光レンズ53と対向する面から、略垂直に突出している。第1の凸片62aは、長手方向の一端に形成され、第2の凸片62bは、長手方向の他端に形成されている。また、フランジ部52bは、基部52aにおける集光レンズ53と対向する面の反対側の面に設けられている。
そして、第1の光路ブロック51の第1の溝54aと第2の光路ブロック52の第1の溝61aによって、第1の絞り部66及び第1の導光路67が構成されている。また、第1の光路ブロック51の第2の溝54bと第2の光路ブロック52の第2の溝61bによって、第2の絞り部68及び第2の導光路69が構成されている。
更に、第1の光路ブロック51の第1の凸片55aと第2の光路ブロック52の第1の凸片62aによって、第1の嵌合部71が構成されている。また、第1の光路ブロック51の第2の凸片55bと第2の光路ブロック52の第2の凸片62bによって、第2の嵌合部72が構成されている。
集光レンズ53は、後述する発光ダイオード80a,80bから出射された光が入射されると共に、その光をチップ100の試験紙107上に集光させるものである。この集光レンズ53は、略平板状で、且つ長手方向の略中央を鈍角に折り曲げた形状に形成されている。また、集光レンズ53は、第1のレンズ部53aと、第2のレンズ部53bと、2つの嵌合受部73,74とを有している。
第1のレンズ部53a及び第2のレンズ部53bは、それぞれ両側に膨出した凸レンズである。第1のレンズ部53aは、長手方向の一側に配設されており、第2のレンズ部53bは、長手方向の他側に配設されている。そして、集光レンズ53を光路ブロック26に取り付けた際に、第1のレンズ部53aは、第1の導光路67及び第1の絞り部66の前方に位置している。また、第2のレンズ部53bは、第2の導光路69及び第2の絞り部68の前方に位置している。
なお、第1のレンズ部53aにおける入射側の焦点は、第1の絞り部66より前方に設定されており、第2のレンズ部53bにおける入射側の焦点は、第2の絞り部68より前方に設定されている。また、第1の絞り部66及び第2の絞り部68は、それぞれ第1のレンズ部53aと第2のレンズ部53bの被写体位置に設置されている。そして、図7に示すように、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1と、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、チップ100の試験紙107上で交差する。
第1の嵌合受部73は、集光レンズ53の長手方向の一端に配置され、第2の嵌合受部74は、集光レンズ53の長手方向の他端に配置されている。第1の嵌合受部73は、所定の間隔を開けて設けられた2つの嵌合片73a,73aを有している。そして、図8に示すように、第1の嵌合受部73の2つの嵌合片73a,73aの間に、光路ブロック26の第1の嵌合部71が嵌め込まれている。同様に、第2の嵌合受部74は、所定の間隔を開けて設けられた2つの嵌合片74a,74aを有しており、その2つの嵌合片74a,74aの間に光路ブロック26の第2の嵌合部72が嵌め込まれている。
次に、図5に戻り、制御基板27及び基板押えブラケット28について説明する。
図5に示すように、制御基板27は、光源である2つの発光ダイオード80a,80bが取り付けられる対向部76と、発光ダイオード80a,80bや受光素子44を制御するための電子部品が実装される実装部77とを有している。対向部76は、平板状に形成されており、2つの取付孔76aと、切り欠き76bと、2つの電極パッド76cが設けられている。
2つの電極パッド76cは、銅の上に接触抵抗の低減と酸化防止のためにニッケル、スズ又は金メッキを施して形成されている。これにより、露出する2つの電極パッド76cの材料として、温度センサ39の一対の接点部59と同様に、酸化されない材料を用いることで、耐久性を向上させることができ、性能の長期的な維持を図ることが可能である。そして、この2つの電極パッド76cには、異方性導電ゴム42の他端面が接触する。これにより、異方性導電ゴム42を介して制御基板27と温度センサ39のセンサ部50が電気的に接続される。
また、制御基板27と温度センサ39との距離が変更しても、異方性導電ゴム42の長さを変更するだけでよいため、制御基板27と温度センサ39との距離を自由に設定することができる。これにより、設計上の自由度が増し、測定部4の高機能化を図ることが可能である。
図4に示すように、制御基板27は、基板押えブラケット28に支持されて、測光ブロック23の背面側に配設される。そして、制御基板27の対向部76は、温度センサ39のガラス本体49におけるセンサ部50が設けられている一面と対向して配置される。
なお、図5に示すように、基板押えブラケット28には、制御基板27を測光ブロック23側に押し付けて支持する支持面部28aと、リング筐体21に固定ネジ40を介して固定するための固定孔28bが設けられている。
また、図7に示すように、制御基板27の対向部76は、測光ブロック23の収納部37の開口を閉じるように配設される。このとき、第1の発光ダイオード80aが光路ブロック26の第1の絞り部66の後方に配置され、第2の発光ダイオード80bが光路ブロック26の第2の絞り部68の後方に配置される。また、対向部76の切り欠き76bには、光路ブロック26に設けた把持片58が係合される。
なお、第1の発光ダイオード80aと第2の発光ダイオード80bの波長は、それぞれ異なる波長に設定されている。例えば、第1の発光ダイオード80aの波長は、620〜640nmの範囲に設定されており、血液検体の呈色濃度から得られるグルコース値を検出するものである。これに対し、第2の発光ダイオード80bの波長は、510〜540nmの範囲に設定されており、赤血球の赤色濃度から得られるヘマトクリット値を検出するものである。
そして、本例の血糖値測定装置1は、グルコース値を、ヘマトクリット値を用いて補正しつつ、グルコース濃度を定量して、血糖値を測定するものである。なお、第1の発光ダイオード80a及び第2の発光ダイオード80bは、交互に照射される。
また、図7に示すように、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1は、第1の発光ダイオード80aの光軸L3に対して傾斜している。また、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、第2の発光ダイオード80bの光軸L4に対して傾斜している。これは、絞り部66,68を設けたことにより、照射軸L1と光軸L3、及び照射軸L2と光軸L4をそれぞれ一致させる必要がなく、発光ダイオード80a,80bの取付構造を簡便にしている。
なお、本例では、光源を2つ設けた例を説明したが、光源の数は、1つ或いは3つ以上設けてもよい。そして、絞り部及び集光レンズのレンズ部の数は、光源の数に対応させて適宜設定されるものである。
2.成分測定装置の動作
この血糖値測定装置1は、例えば、次のようにして使用することができる。なお、予め血糖値測定装置1の装着部30には、チップ100が装着されている。まず、チップ100によってユーザーの血液を採取する。具体的には、指先を専用の穿刺器具で穿刺し、その穿刺部から皮膚上に少量(例えば、0.3〜1.5μL程度)の血液を流出させる。この指先に流出した血液の塊に、血糖値測定装置1の先端に装着されているチップ100のノズル部102の先端を当接させる。
これにより、指先の血液は、凹溝102aを経て採取孔104内に入り込む。そして、採取孔104内に入り込んだ血液は、毛細管現象により吸引されて内側に流れ、係合部103内に収納されている試験紙107の中央部に到達する。この試験紙107に到達した血液は、その表面から内部に染み込み、半径方向外側へ向かって放射状に広がって行く。この血液の展開と同時に、血液中のブドウ糖と試験紙107に担持されている発色試薬とが反応を開始し、ブドウ糖の量に応じて呈色する。
次に、図7に示すように、試験紙107へ第1の発光ダイオード80a又は第2の発光ダイオード80bの光を照射させる。すなわち、第1の発光ダイオード80aから出射された光は、第1の絞り部66を通過することで、その照射スポットの形状及び径が調節されて、第1の導光路67を通過し、集光レンズ53の第1のレンズ部53aに入射される。そして、第1のレンズ部53aに入射された光は、第1のレンズ部53aによって集光されて、主導光路35を通過して試験紙107に照射される。
なお、第2の発光ダイオード80bから出射された光は、第2の絞り部68、第2の導光路69を通過して、第2のレンズ部53bに入射される。そして、第2のレンズ部53aによって集光されて、主導光路35を通過して試験紙107に照射される。
ここで、第1の絞り部66及び第1のレンズ部53aの中心を通る第1の照射軸L1と、第2の絞り部68及び第2のレンズ部53bの中心を通る第2の照射軸L2は、試験紙107上で交差している。そのため、第1の発光ダイオード80aから出射された光と第2の発光ダイオード80bから出射された光は、試験紙107上の略同一の箇所に照射される。
更に、第1のレンズ部53aにおける被写体位置は、第1の絞り部66に設定されている。同様に、第2のレンズ部53bにおける被写体位置は、第2の絞り部68に設定されている。そのため、試験紙107には、第1の絞り部66又は第2の絞り部68で絞られた光が投影される。これにより、第1及び第2の絞り部66,68の形状及び/又は径を調節することで、試験紙107に投影される照射スポットの形状及び径を調節することができる。
このように、試験紙107に投影される照射スポットの形状及び径を調節することができるため、照射スポットの径を狭めて受光素子44で最も必要な信号のみを検出し、余分なノイズを軽減することができる。その結果、ノイズを軽減することができるため、測定精度の向上を図ることができる。
更に、発光ダイオード80a,80bの製品ごとで指向性に多少のバラツキが発生しても、絞り部66,68を設定することで照射スポットの位置を固定することができる。これにより、発光ダイオード80a,80bにおける製品ごとの指向性のバラツキによって生じる装置間の測定誤差を最低限に抑制することを可能としている。
次に、図6に示すように、第1の発光ダイオード80a又は第2の発光ダイオード80bから出射された光は、試験紙107によって反射されて、受光経路36を通過する。そして、受光経路36を通過した光L5は、受光素子44に達し、光量が測定される。これにより、試験紙107を測色して、呈色の度合いを測定することができ、血糖値を求めることができる。
測定終了後、チップ100を装着部30から排出する場合には、例えば、胴部9を握って親指をイジェクト操作子18の窪みに合わせる。そして、このイジェクト操作子18を前側に押圧してイジェクト部材24を前方にスライドさせるだけでよい。このとき、図2及び図3に示す状態から、イジェクト操作子18を前方に押圧すると、これと一体のイジェクト部材24が同じ距離だけ移動される。その結果、図7に示すように、イジェクト部材24の先端に設けた一対の押出部46の先端がチップ100の係合爪105の端部を前方に押圧し、チップ100を装着部30から離脱させる。これにより、廃棄容器などにチップ100を廃棄することができる。
3.測定部の組み立て
次に、上述した構成を有する測定部4の組み立て方法について図4〜図8を参照して説明する。
図8に示すように、予め光路ブロック26には、集光レンズ53が取り付けられているものとする。
まず、図6に示すように、測光ブロック23の収納部37に光路ブロック26を収納する共に、測光ブロック23の嵌入部38に受光素子44を嵌め込む。また、測光ブロック23の軸部23bの端面に、ゴムガスケット41を介して温度センサ39を取り付ける。これにより、測光ブロック23に設けた主導光路35及び受光経路36の開口が閉じられる。また、測光ブロック23の軸部23bに、イジェクト部材24を摺動可能に取り付ける。すなわち、イジェクト部材24の押出部46を測光ブロック23の軸部23bに装着する。
更に、測光ブロック23の軸部23bの先端部に、内リング22を取り付ける。これにより、測光ブロック23の軸部23bの端面と、内リング22の円筒部22aの間に温度センサ39が配置される。
また、図6及び図8に示すように、異方性導電ゴム42を光路ブロック26の載置部64に載置すると共に、異方性導電ゴム42を測光ブロック23の軸部23bに設けた貫通孔34に挿入する。このとき、異方性導電ゴム42の一端面が、温度センサ39の一対の接点部59に接触する。
次に、制御基板27を測光ブロック23の背面側に取り付ける。すなわち、制御基板27の対向部76によって測光ブロック23の収納部37の開口を閉じるように配置する。ここで、制御基板27の対向部76には、予め2つの発光ダイオード80a,80bが取り付けられている。そして、対向部76の切り欠き76bに、光路ブロック26に設けた把持片58が係合される。
これにより、第1の発光ダイオード80aが光路ブロック26の第1の絞り部66の後方に配置され、第2の発光ダイオード80bが光路ブロック26の第2の絞り部68の後方に配置される。
更に、制御基板27の対向部76と、温度センサ39との間に、異方性導電ゴム42が介在される。このとき、異方性導電ゴム42の他端面が対向部76に設けた2つの電極パッド76cに接触する。これにより、ハンダ付けを行うことなく、制御基板27と温度センサ39のセンサ部50が異方性導電ゴム42を介して電気的に接続される。ここで、異方性導電ゴム42と一対の接点部59及び一対の電極パッド76cは、それぞれ面接触している。そのため、外部からの衝撃力によって異方性導電ゴム42との接触が多少ずれても、導通させることができ、接触不良を防止することが可能である。
また、異方性導電ゴム42は、測光ブロック23に設けた貫通孔34と光路ブロック26に設けた載置部64で支持されている。これにより、異方性導電ゴム42と温度センサ39の一対の接点部59及び制御基板27の一対の電極パッド76cとの位置関係を安定させることができ、接触不良を防止することが可能である。
次に、基板押えブラケット28によって制御基板27を測光ブロック23側に押し付ける。そして、固定ネジ40を用いて、基板押えブラケット28及び測光ブロック23をリング筐体21に固定する。
このように、基板押えブラケット28によって制御基板27を測光ブロック23側に押し付けると共に固定ネジ40によってネジ締めすることで、異方性導電ゴム42を温度センサ39と制御基板27の対向部76で挟み込むことができる。その結果、異方性導電ゴム42の端部を一対の接点部59及び一対の電極パッド76cに押し付けることができ、確実に温度センサ39と制御基板27を電気的に接続させることができる。
更に、異方性導電ゴム42は、シリコーンゴムからなる弾性を有する材料で形成されている。そのため、異方性導電ゴム42をガラス本体49に押し付けても、ガラス本体49に傷が付くおそれがなく、ガラス本体49が接続作業時に損傷することを防止できる。
これにより、測定部4の組み立てが完了する。なお、測定部4の組み立て方法は、上述した順序に限定されるものではなく、その他の手順で組み立ててもよい。
なお、本考案は上述しかつ図面に示した実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載した考案の要旨を逸脱しない範囲内で種々の変形実施が可能である。たとえば、上述した実施例では、光路ブロックに絞り部を設けた例を説明したが、光路ブロックに絞り部を設けなくても本考案の目的を達成できるものである。
更に、上述した実施例では、体液として血液を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、リンパ液、髄液、唾液等の血液以外の体液であってもよく、或いは、排水や工業用水等のその他各種の液体であってもよい。
また、体液(血液)中の測定目的とする成分として、ブドウ糖(血糖値)を挙げて説明したが、これに限定されるものではなく、例えば、コレステロール、尿酸、クレアチニン、乳酸、ヘモグロビン(潜血)、各種アルコール類、各種糖類、各種タンパク質、各種ビタミン類、ナトリウム等の各種無機イオン、PCBやダイオキシン等の環境ホルモンであってもよい。更に、所定成分の量を測定するものとして説明したが、所定成分の性質を測定するものであってもよく、また、所定成分の量及び性質の双方を測定するものであってもよい。
なお、上述した実施例においては、イジェクト部材の押出部を、互いに対向設置された2つの円弧状をなす部材で構成した例について説明したが、3つ以上の部材の組合せとして構成することができる。また、円弧形状に変えて、コ字形状或いはL字形状の部材として構成してもよい。
更に、光源として発光ダイオード(LED)を用いた例を説明したが、光源としては、半導体レーザ(LD)等のその他各種の発光素子を用いてもよい。また、光源の数は、1つでもよい。
1…血糖値測定装置(成分測定装置)、 2…筐体、 4…測定部、 23…測光ブロック、 23b…軸部(支持部材)、 26…光路ブロック、 27…制御基板、 28…基板押えブラケット、 30…装着部、 34…貫通孔(支持部材)、 35…主導光路、 36…受光経路、 37…収納部、 38…嵌入部、 39…温度センサ、 41…ゴムガスケット、 42…異方性導電ゴム、 42a…導電シリコーンゴム、 42b…電気絶縁性シリコーンゴム、 49…ガラス本体、 49a…白板ガラス、 49b…反射防止層、 50…センサ部、 53…集光レンズ、 59…接点部、 60…密着層、 64…載置部(支持部材)、 76…対向部、 76c…電極パッド、 80a…第1の発光ダイオード(光源)、 80b…第2の発光ダイオード(光源)、 100…チップ、 104…採取孔、 107…試験紙、 N…接触面、 P…投光用領域、 Q…受光用領域

Claims (6)

  1. 液体が含浸される試験紙を有するチップが装着される装着部と、
    所定の波長の光を前記試験紙に出射する光源と、
    前記装着部と前記光源の間に配置されて前記光源からの光が通過するガラス本体及び前記ガラス本体に設けられて外気温の変化を検出するセンサ部を有する温度センサと、
    前記ガラス本体における前記光の入射側に前記ガラス本体と対向して配設され、前記センサ部を制御する制御基板と、
    前記制御基板と前記温度センサとの間に介在され、前記センサ部と前記制御基板とを電気的に接続する異方性導電ゴムと、
    を備えたことを特徴とする成分測定装置。
  2. 前記制御基板及び/又は前記センサ部における前記異方性導電ゴムとの接触箇所には、酸化防止材料からなる電極パッド又は接点部が設けられている
    ことを特徴とする請求項1に記載の成分測定装置。
  3. 前記異方性導電ゴムを支持する支持部材を備えた
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の成分測定装置。
  4. 前記センサ部は、前記装着部に装着された前記チップにおける前記試験紙の周囲の温度の変化を検出する
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の成分測定装置。
  5. 前記センサ部は、前記ガラス本体における前記光の入射側の一面に配置されている
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の成分測定装置。
  6. 前記異方性導電ゴムは、前記センサ部及び前記制御基板と面接触する
    ことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の成分測定装置。
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