JP3155760U - 回転機構 - Google Patents
回転機構 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3155760U JP3155760U JP2009006057U JP2009006057U JP3155760U JP 3155760 U JP3155760 U JP 3155760U JP 2009006057 U JP2009006057 U JP 2009006057U JP 2009006057 U JP2009006057 U JP 2009006057U JP 3155760 U JP3155760 U JP 3155760U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- arc
- rotating
- rotating body
- shaft
- spline
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 title claims abstract description 31
- 230000008878 coupling Effects 0.000 claims description 3
- 238000010168 coupling process Methods 0.000 claims description 3
- 238000005859 coupling reaction Methods 0.000 claims description 3
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 description 6
- 238000000034 method Methods 0.000 description 3
- 238000003672 processing method Methods 0.000 description 2
- 238000003754 machining Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Transmission Devices (AREA)
Abstract
【課題】スプライン手段が従来より簡単に形成され得る回転機構を提供する。【解決手段】軸孔510を有する回転体5と、軸孔を挿通して結合することによって回転体を同調に回転できるように軸支している回転軸4とを備えている回転機構において、回転軸の回転体と結合している外表面に、複数の第1の円弧形溝42が、回転軸の延伸方向と平行して延伸するように凹設されており、回転体の回転軸と結合している軸孔の内表面に、複数の第2の円弧形溝512が、回転軸の延伸方向と平行して延伸し、且つ、複数の第1の円弧形溝と対応するように凹設されており、また、回転体と回転軸とは、複数の第1の円弧形溝と複数の第2の円弧形溝とが一対一で互いに向き合うように組み合わされている上、複数のスプラインキー61が各対となっている第1の円弧形溝と第2の円弧形溝との間の空間に各々嵌め込まれている回転機構。【選択図】図1
Description
本考案は、回転機構に関し、特に、回転体と回転軸がスプライン手段で結合されている回転機構に関する。
従来の回転機構には、雌型スプラインを有する回転体と雄型スプラインを有するスプライン軸とが互いに結合してなっているものがある。このような回転機構は、まず、図6及び図7に示されている従来例が挙げられる。
図示されるように、従来例1におけるスプライン軸11の外周面に、複数の雄型スプライン111がその軸線Xと平行して細長く延伸しており、また、スプライン軸11により挿通されて軸支されている回転体12は、軸孔121と、前記雄型スプライン111により嵌め込まれるように、前記軸孔121の内周面に凹設されている複数の雌型スプライン122とを有するように形成されている。
即ち、この従来例1における回転体12は、複数の雄型スプライン111と複数の雌型スプライン122とのスプライン結合により、該スプライン軸11と共に回転することができるように、スプライン軸11に固定されている。
しかし、前記雄型スプライン111と雌型スプライン122は、それらの間になるべく遊びが存在しないように構成されており、即ち、できる限り確実にスプライン軸11と回転体12を結合させるため、通常は前記雄型スプライン111は角栓状に成形され、そして前記雌型スプライン122は、前記雄型スプライン111の形状に対応する角形断面に成形されているので、その加工が複雑且つ困難である。加工方法の例として、図7に示されている側面図のように、回転切削道具2を回転体12の側面からその軸線方向(図6におけるX線方向、スプライン軸11の延伸方向ともなる)に沿って加工する方法では、軸孔121内における雌型スプライン122を角形断面に成形することができず、円弧形溝になってしまう。角形断面を形成するには、回転切削道具2ではなくブローチ盤を使用すれば可能だが、ブローチが高価であり、また、一度に削ることができる量が少ないため、効率が悪いといった問題点がある。また、道具を軸孔121内でX方向と垂直になるY方向(軸孔121の放射線方向)から雌型スプライン122を加工する方法があるが、使用する道具の幅が軸孔121の大きさに制限されるため、軸孔121に合わせた道具を使用しなければならないという問題点がある。
従って、本考案は、スプライン手段が従来より簡単に形成され得る回転機構の提供を目的とする。
上記目的を達成すべく、本考案は、軸孔を有する回転体と、前記軸孔を挿通して結合することによって前記回転体を同調に回転できるように軸支している回転軸と、からなっている回転機構において、前記回転軸の前記回転体と結合している外表面に、複数の第1の円弧形溝が、前記回転軸の延伸方向と平行して延伸するように凹設されており、前記回転体の前記回転軸と結合している軸孔の内表面に、複数の第2の円弧形溝が、前記回転軸の延伸方向と平行して延伸し、且つ、前記複数の第1の円弧形溝と対応するように凹設されており、また、前記回転体と前記回転軸とは、前記複数の第1の円弧形溝と前記複数の第2の円弧形溝とが一対一で互いに向き合うように組み合わされている上、それらの間に、複数のスプラインキーが、各々、各対となっている第1の円弧形溝と第2の円弧形溝との間の空間に嵌め込まれていることを特徴とする回転機構を提供する。
上記構成による本考案の回転機構は、従来の雄型スプラインの役割を回転軸(上記従来例ではスプライン軸という)から他に独立した複数のスプラインキーに移したことになり、回転軸に残った溝も、回転体の軸孔にある従来の雌型スプラインとしての溝も、加工しやすい円弧形である。特に、加工の難しい雌型スプラインを例として挙げれば、回転切削道具を回転体の側面から軸線方向に沿って加工するだけで、完成できるので、加工が従来より遥かに簡単であり、特別な道具を使用する必要がない。
以下は図面を参照しながら、本考案の実施形態について詳しく説明する。
図1は本考案の第1の実施形態が示される分解図であり、図2は同実施形態におけるスプライン構成が示される部分裁断図である。
図1、図2に示されるように、本考案の回転機構は、軸孔510を有する回転体5と、軸孔510を挿通して結合することによって回転体5を同調に回転できるように軸支している回転軸4とを備えている。
回転軸4の回転体5と結合している外表面41に、複数の第1の円弧形溝42が、回転軸4の延伸方向Xと平行して延伸するように凹設されている。
回転体5は、外周面に多数の歯51が設けられた歯車として形成されている。回転体5の回転軸4と結合している軸孔510の内表面511に、複数の第2の円弧形溝512が、回転軸4の延伸方向Xと平行して延伸するように凹設され、且つ、複数の第1の円弧形溝42と円柱状空間を囲むことができるように対応して形成されている。
回転体5と回転軸4とは、前記各第1の円弧形溝42と各第2の円弧形溝512とが一対一で互いに向き合って円柱状空間を囲むように組み合わされ、更に、各円柱状空間内には各々一本のスプラインキー61が嵌め込まれている。
この構成により、回転軸4と回転体5は、複数のスプラインキー61によって互いに係止結合されて、同調に回転することができるようになっている。
また、第1の円弧形溝42と各第2の円弧形溝512とにより囲まれた円柱状空間内に嵌めこまれている各スプラインキー61を固定するため、軸孔510の両方には、制限手段としてのC字形リング62と止めリング63とが各々設けられている。図示のように、止めリング63には雄ねじ631が形成されており、図中の左側から、軸孔5の左開口縁に成形された雌ねじ514に捻じ込まれて各スプラインキー61の左端に当接している。C字形リング62は、弾性変形可能なC字形に形成され、図中の軸孔5の右開口縁に形成された段差部513に嵌めこまれていると共に、軸孔5の右側から各スプラインキー61を挟むように固定している。
次いで、図3に本考案の第2の実施形態が示されている。
図示されるように、この実施形態は第1の実施形態とほぼ同じ構成になっており、以下はその相違点を中心として説明する。
この第2の実施形態における回転体5は、大径部521と小径部522とを有するように形成された円筒体52と、円筒体52の小径部522により挿通されている拡径リング53と、円筒体52の大径部521を挿通してから拡径リング53に挿し込んでいる固定ねじ54とを備えているものであり、軸孔510及び第2の円弧形溝512は円筒体52の内周面に形成され、拡径リング53の外周面には多数の歯51が設けられている。この構成により、回転体5全体は、実施形態1と同様に、回転軸4と同調に回転できる一つの歯車の役割を果たすことができる。
次いで、図4を用いて本考案の第3の実施形態について説明する。
図示されるように、この実施形態は第2の実施形態とほぼ同じ構成になっており、以下はその相違点を中心に説明する。
この第3の実施形態における拡径リング53の外周面には、歯がなく、代わりに凹凸部531が設けられているが、回転体5全体は、回転軸4と同調に回転できる一つのベルトホイールの役割を果たすことができる。
次いで、図5を用いて本考案の第4の実施形態について説明する。
図示されるように、この実施形態は第1の実施形態とほぼ同じ構成になっており、以下はその相違点を中心に説明する。
この第4の実施形態における回転体5は、回転軸4の延伸方向Xと平行して延伸するように、スリーブ状に形成されていると共に、各スプラインキー61を固定する固定手段として、複数の制限ボルト64を、周りから延伸方向Xと垂直になる方向(即ち、軸孔510の放射線方向)に沿って、回転体5を貫通してから各スプラインキー61に各々挿しこむことによって、各スプラインキー61を回転体5に固定し、各スプラインキー61が回転体5と共に、第1の円弧形溝42に沿って摺動することができる。更に、回転体5の外周面に4つの突起部55が間隔を置いて設けられている。
この考案の回動機構は、この4つの突起部55を介して他の機構と連動し、即ち、断続的に他の機構を駆動し、または他の機構に駆動されることができる。
上記各実施形態に示されるように、本考案は、従来の雄型スプラインの役割を他の回転軸から独立した複数のスプラインキーに移したことになり、回転軸に溝が残っている。この回転軸にある溝も、回転体の軸孔にある従来の雌型スプラインとしての溝も、円弧形であり、従来の回転切削道具で簡単に加工されることができる回転機構を提供することができる。
4 回転軸
41 外表面
42 第1の円弧形溝
5 回転体
51 歯
510 軸孔
511 内表面
512 第2の円弧形溝
513 段差部
514 雌ねじ
52 円筒体
521 大径部
522 小径部
53 拡径リング
531 凹凸部
54 固定ねじ
55 突起部
61 スプラインキー
62 C字形リング
63 止めリング
631 雄ねじ
64 制限ボルト
41 外表面
42 第1の円弧形溝
5 回転体
51 歯
510 軸孔
511 内表面
512 第2の円弧形溝
513 段差部
514 雌ねじ
52 円筒体
521 大径部
522 小径部
53 拡径リング
531 凹凸部
54 固定ねじ
55 突起部
61 スプラインキー
62 C字形リング
63 止めリング
631 雄ねじ
64 制限ボルト
Claims (5)
- 軸孔を有する回転体と、前記軸孔を挿通して結合することによって前記回転体を同調に回転できるように軸支している回転軸とを備えている回転機構において、
前記回転軸の前記回転体と結合している外表面に、複数の第1の円弧形溝が、前記回転軸の延伸方向と平行して延伸するように凹設されており、
前記回転体の前記回転軸と結合している軸孔の内表面に、複数の第2の円弧形溝が、前記回転軸の延伸方向と平行して延伸し、且つ、前記複数の第1の円弧形溝と対応するように凹設されており、
また、前記回転体と前記回転軸とは、前記複数の第1の円弧形溝と前記複数の第2の円弧形溝とが一対一で互いに向き合うように組み合わされている上、複数のスプラインキーが各対となっている第1の円弧形溝と第2の円弧形溝との間の空間に各々嵌め込まれていることを特徴とする回転機構。 - 前記複数のスプラインキーは、前記回転体における前記軸孔の両方に設けられている制限手段により固定されて前記軸孔内に保持されていることを特徴とする請求項1に記載の回転機構。
- 前記制限手段は、雄ねじ付きリングであって、前記軸孔の一方から捻じ込んでいて前記各々のスプラインキーを該一方から当接する止めリングと、弾性変形可能なC字形形状で、回転軸における、前記軸孔の他方側を挟んでいて前記各々のスプラインキーを該他方から固定しているC字形リングと、を有することを特徴とする請求項2に記載の回転機構。
- 複数の制限ボルトを、周りより、前記回転体を貫通してから前記各々のスプラインキーに各々挿しこむことによって前記各々のスプラインキーを前記回転体に固定し、前記各々のスプラインキーが前記回転体と共に、前記第1の円弧形溝に沿って摺動できることを特徴とする請求項1に記載の回転機構。
- 前記回転体は、前記所定の軸線を中心として回転できる歯車、ベルトホイールのいずれかとして構成されたことを特徴とする請求項1に記載の回転機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006057U JP3155760U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 回転機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009006057U JP3155760U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 回転機構 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3155760U true JP3155760U (ja) | 2009-12-03 |
Family
ID=54859779
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2009006057U Expired - Fee Related JP3155760U (ja) | 2009-08-26 | 2009-08-26 | 回転機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155760U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114009929A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-02-08 | 优果(浙江)科技有限公司 | 一种旋转支架结构及旋转台面装置 |
WO2024069813A1 (ja) * | 2022-09-28 | 2024-04-04 | 日産自動車株式会社 | ギア構造 |
-
2009
- 2009-08-26 JP JP2009006057U patent/JP3155760U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN114009929A (zh) * | 2021-12-02 | 2022-02-08 | 优果(浙江)科技有限公司 | 一种旋转支架结构及旋转台面装置 |
WO2024069813A1 (ja) * | 2022-09-28 | 2024-04-04 | 日産自動車株式会社 | ギア構造 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
RU2549815C2 (ru) | Инструментальное соединение | |
TW201947138A (zh) | 波動齒輪裝置 | |
JP3155760U (ja) | 回転機構 | |
JP5844628B2 (ja) | 遊星歯車装置および遊星歯車装置の製造方法 | |
TW201606214A (zh) | 諧波齒輪裝置的諧波產生器及諧波產生器的製造方法 | |
JP5998423B2 (ja) | 減速機 | |
US9964180B2 (en) | Gearing having a pinion and a wheel | |
JP5873122B2 (ja) | 自転車用ハブ | |
JP5816568B2 (ja) | ギヤモータ | |
JP5918705B2 (ja) | 遊星歯車装置 | |
TWI458575B (zh) | Combined magazine, tool set and its assembly method | |
JP5868826B2 (ja) | 減速装置 | |
JP2011161597A5 (ja) | 揺動歯車の加工方法 | |
JP2013002606A (ja) | 歯車装置 | |
JP2012219887A (ja) | ギア付きシャフト及びギア付きシャフトの製造方法 | |
JP2016191448A (ja) | 減速機 | |
JP5969885B2 (ja) | モータ軸と減速装置の入力部材の連結構造 | |
JP2007107594A (ja) | 回転−直動変換機構 | |
JP2009287725A (ja) | 偏心型減速機 | |
JP2011247364A (ja) | 歯車と軸の摺動構造およびころ軸受のリテーナ | |
JP6333154B2 (ja) | 偏心揺動型減速装置 | |
JP2013056403A (ja) | フレージングカッタ | |
JP6335006B2 (ja) | 歯車伝動装置 | |
US20170106502A1 (en) | Feed Structure and Gripping Device Including Same | |
JP2010210036A (ja) | 軸受支持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090928 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121111 Year of fee payment: 3 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |