JP3155612B2 - 鋳枠送り装置 - Google Patents

鋳枠送り装置

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JP3155612B2
JP3155612B2 JP14550492A JP14550492A JP3155612B2 JP 3155612 B2 JP3155612 B2 JP 3155612B2 JP 14550492 A JP14550492 A JP 14550492A JP 14550492 A JP14550492 A JP 14550492A JP 3155612 B2 JP3155612 B2 JP 3155612B2
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諭三 金平
真 大家
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金森新東株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋳枠搬送用のローラコ
ンベヤラインの両端にそれぞれ設けられる鋳枠送り装置
に関し、特に鋳枠送り装置に備えられるプッシャーシリ
ンダおよびクッションシリンダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】鋳造工場の造型ライン、注湯ライン等に
おいて、多数の鋳枠を互いに接触させてローラコンベヤ
上に並べ、これらを連ねて水平方向に移動させる鋳枠送
り装置においては、コンベヤの一方の端の押し側に鋳枠
を押すためのプッシャーシリンダを設け、また他方の端
の受け側に鋳枠の惰走を止め減速させるためのクッショ
ンシリンダを設けるのが一般的である。しかして、従来
の鋳枠送り装置のプッシャーシリンダおよびクッション
シリンダは、それぞれロッドの先端に鋳枠を送りまたは
受けるためのロッドヘッドを一体的に単純に取り付けた
構造となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで前記のような
構造のシリンダにおいては、シリンダを構成する各部品
の摺動部分の間に若干の隙間が設けられており、このた
めロッドヘッドの先端は必然的に前下がりになる。ま
た、シリンダを設置する場合に、ロッドを完全に水平に
かつローラコンベヤ上の鋳枠の移動方向に正確にセット
することは困難で、ロッドの軸の方向に上下、左右に対
して多少の傾きが発生するのは避けられない。
【0004】以上の現象によって次のような問題が発生
する。まず、プッシャーシリンダについては、鋳枠の移
動方向とプッシャーシリンダのロッドヘッドの先端にか
かる押す力の方向とが食い違っているため、ロッドを突
き出して鋳枠を押している間に鋳枠とロッドヘッドとの
接触面が固定状態となって、鋳枠を移動させるための大
きな力が逆にロッドへの曲げ応力として作用する。
【0005】また、クッションシリンダについても同様
に、鋳枠の移動方向とクッションシリンダのロッドヘッ
ド、ロッドの軸の方向が食い違っているため、ロッドを
引っ込めて鋳枠を受けている間に鋳枠とロッドヘッドと
の接触面が固定状態となって、鋳枠から伝わる大きな力
が鋳枠を持ち上げ、また逆にロッドの曲げ応力として作
用する。
【0006】上記のようなロッドに作用する曲げ応力に
よって、シリンダを構成する各部品の摺動部に局部的な
摩耗が生じ、シリンダの機能を著しく低下させ、さらに
この現象は部品の摩耗が進むほど加速される。
【0007】これらの現象の発生を防止する手段とし
て、従来はロッドを補強するために、ロッドの直径を太
くしたりガイドロッドを併設したりしているが、いずれ
も根本的な対策となってはいない。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明の鋳枠送り装置は、床面上に立設した鋳枠送
り基台と、この鋳枠送り基台に固定したシリンダと、こ
のシリンダから往復運動可能に水平に延びるロッドと、
このロッドの先端に同軸的に嵌着されたロッドヘッドと
を備えた鋳枠送り装置において、前記ロッドヘッドが、
前記ロッドと同軸の円筒部とこの円筒部の底面を形成す
る円板部とこの円板部から該円筒部の反対側に同軸的に
突出し端面が該ロッドの軸と直角をなす環状突出部とか
らなり該円筒部が該ロッドの先端に嵌着された第1のロ
ッドヘッドと、前記ロッドと同軸の環状部とこの環状部
の底面を形成し該ロッドの軸と直角をなす円板部とから
なり前記第1のロッドヘッドの円板部に対向してその円
板部が同軸的に位置する第2のロッドヘッドと、柱状を
なし前記第1のロッドヘッドの円板部と前記第2のロッ
ドヘッドの円板部との間に同軸的に挟装され一方の端面
が該第1のロッドヘッドの円板部の表面に他方の端面が
該第2のロッドヘッドの円板部の表面にそれぞれ接着さ
れた弾性を有するクッション手段と、複数の鋼球とこの
鋼球を前記ロッドと同軸の円周上に保持する保持具とか
らなり前記第1のロッドヘッドの環状突出部と前記第2
のロッドヘッドの環状部および円板部と前記クッション
手段の柱面とによって形成された環状空間内に嵌装され
たころがり手段であって、該鋼球の直径は該第1のロッ
ドヘッドの環状突出部の端面と該第2のロッドヘッドの
円板部の表面との間の軸方向の間隔よりも所定寸法だけ
小さく、該鋼球を該保持具により軸方向に転動可能に弾
性的に保持するころがり手段とからなることを特徴とす
る。
【0009】
【発明の作用・効果】本発明による鋳枠送り装置のシリ
ンダにおいては、前記のようにロッドの先端に嵌着され
るロッドヘッドを第1のロッドヘッドと第2のロッドヘ
ッドとに分割して構成し、かつこの両者の間にころがり
手段とクッション手段とを介在させた構造となってい
る。このため、ロッドに曲げ応力が発生しても、これを
鋼球のころがり現象によって解消し、また鋳枠からの荷
重が除かれると、クッション手段の弾性によってロッド
ヘッドは元の状態に復帰する。
【0010】上記の構成および作用から明らかなよう
に、本発明によれば、シリンダを構成する部品の各摺動
部の局部摩耗を防ぐことができるので、シリンダ部品の
補強を必要とせず、装置の耐久性を向上させ保全を簡易
化することができる。
【0011】
【実施例】本発明の実施例を図1ないし3によって説明
する。図3は、ローラコンベヤ1上に図面の左右方向に
水平に移動可能な定盤2上に載置された鋳枠3と、床面
上に立設された鋳枠送り基台4にそれぞれ固定されたプ
ッシャーシリンダ5とクッションシリンダ6とを備えた
鋳枠送り装置とを示す。定盤2を押すためのプッシャー
シリンダ5と定盤2を受けるためのクッションシリンダ
6とは、機能はそれぞれ異なるが、本発明の鋳枠送り装
置においては、その構成は実質的に同一であるので、以
下の説明はプッシャーシリンダ5について行う。
【0012】プッシャーシリンダ5内にはシリンダ内を
水平に往復運動可能なピストン5aが嵌装されており、
このピストン5aに同軸的に固定されたピストンロッド
7はシリンダカバー5bを気密に貫通して図面の右方に
延び、このピストンロッド7の先端に第1のロッドヘッ
ド8が同軸的にねじにより固定されている。第1のロツ
ドヘッド8は、ピストンロッド7に固定するための前記
ねじを有する円筒部8aと、この円筒部8aの底面を形
成する円板部8bと、円板部8bから円筒部8aの反対
側に同軸的に突出し端面がピストンロッド7の軸と直角
をなす環状突出部8cとからなる。
【0013】第2のロッドヘッド9は、ピストンロッド
7と同軸の環状部9aと、環状部9aの底面を形成しピ
ストンロッド7の軸と直角をなし、かつ中心に円形凹部
9b1とその周囲に環状段部9b2とを有する円板部9
bとからなり、この円板部9bの円形凹部が第1のロッ
ドヘッド8の円板部8bと対向して同軸的に位置する。
ライナ10は硬質の鋼材からなり第2のロッドヘッド9
の先端に位置してその端面を保護する。
【0014】符号11はクッション手段であって、ゴム
からなり円柱状をなすクッション部材11aと、その両
端面に焼き付け接着された鋼製円板11bとからな
り、、第1のロッドヘッド8の円板部8bの表面と第2
のロッドヘッド9の円板部9bの円形凹部9b1の底面
との間に同軸的に挟装され、円板11bに溶接したボル
ト12、13によりナットでそれぞれ円板部8b、9b
に固定されている。なお、ライナ10もボルト13によ
って第2のロッドヘッド9に固定されている。
【0015】ころがり手段14は、第1のロッドヘッド
8の環状突出部8cの端面と第2のロッドヘッド9の環
状部9aの内面および円板部9bの環状段部9b2とク
ッション部材11aの円柱面とによって形成された環状
空間内に嵌装されたポリウレタンフォームからなるスポ
ンジ状の保持具14aと、この保持具中に保持された複
数の鋼球14bとからなる。保持具14aは、その外周
と内周の中間の同心円上に鋼球の直径より所定寸法だけ
小さい直径の円筒形孔が等間隔に軸方向に8個設けら
れ、この孔にそれぞれ鋼球14bが嵌め込まれる。鋼球
14bの直径は、第1のロッドヘッド8の環状突出部8
cの端面と第2のロッドヘッド9の円板部9bの環状段
部9b2との間の軸方向の間隔よりもやや小さく、軸方
向に転動可能に弾性的に保持具14aによって保持され
ている。シール部材15が第1のロッドヘッド8と第2
のロッドヘッド9との間に嵌挿されている。
【0016】以下この鋳枠送り装置の作用について説明
する。定盤2上に載置された鋳枠3を移動させるとき、
その荷重によりライナ10、第2および第1のロッドヘ
ッド9、8を介して、前記のようにピストンロッド7に
曲げ応力が発生する。しかし、本発明によれば、第1の
ロッドヘッド8と第2のロッドヘッド9との間にころが
り手段14が介在し、かつ鋼球14bと両ヘッドとの間
には軸方向の間隙があるので、鋼球14bの軸方向のこ
ろがり現象によって上記曲げ応力は解消され、第1のロ
ッドヘッド8には伝わらない。鋳枠3の移動が終わり荷
重がかからなくなると、クッション部材11aおよび保
持具14aの弾性によりロッドヘッド9および鋼球14
bは元の状態に復帰する。
【0017】以上の説明から明らかなとおり、本発明の
鋳枠送り装置においては、鋳枠の移動時にピストンロッ
ド7に作用する曲げ応力の発生を回避できるので、シリ
ンダ5を構成している部品の各摺動部の局部摩耗を防ぐ
ことができる。したがって、シリンダ部品の補強の必要
はなく、耐久性を向上させることができる。
【0018】以上の説明は主としてプッシャーシリンダ
についてのものであるが、クッションシリンダも同一の
構成であるので、作用が似ており効果は同じである。ま
た、本発明の鋳枠送り装置は、空気、油圧シリンダのほ
か、電動式シリンダ等にも適用できる。
【0019】ころがり手段14の鋼球14bの数は適宜
選択でき、また保持具14aの材料もポリウレタンフォ
ームに限定されず、機械的にばねの弾性を利用して構成
してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の鋳枠送り装置のピストンのロッドヘ
ツドの部分横断面図である。
【図2】 図1に示す実施例の線II-IIに沿った縦断面
図である。
【図3】 本発明の鋳枠送り装置の部分断面略立面図で
ある。
【符号の説明】
4 鋳枠送り基台 5 プッシャーシリンダ 7 ピストンロッド 8 第1のロッドヘッド 9 第2のロッドヘッド 11 クッション手段 14 ころがり手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面上に立設した鋳枠送り基台と、この
    鋳枠送り基台に固定したシリンダと、このシリンダから
    往復運動可能に水平に延びるロッドと、このロッドの先
    端に同軸的に嵌着されたロッドヘッドとを備えた鋳枠送
    り装置において、前記ロッドヘッドが、前記ロッドと同
    軸の円筒部とこの円筒部の底面を形成する円板部とこの
    円板部から該円筒部の反対側に同軸的に突出し端面が該
    ロッドの軸と直角をなす環状突出部とからなり該円筒部
    が該ロッドの先端に嵌着された第1のロッドヘッドと、
    前記ロッドと同軸の環状部とこの環状部の底面を形成し
    該ロッドの軸と直角をなす円板部とからなり前記第1の
    ロッドヘッドの円板部に対向してその円板部が同軸的に
    位置する第2のロッドヘッドと、柱状をなし前記第1の
    ロッドヘッドの円板部と前記第2のロッドヘッドの円板
    部との間に同軸的に挟装され一方の端面が該第1のロッ
    ドヘッドの円板部の表面に他方の端面が該第2のロッド
    ヘッドの円板部の表面にそれぞれ接着された弾性を有す
    るクッション手段と、複数の鋼球とこの鋼球を前記ロッ
    ドと同軸の円周上に保持する保持具とからなり前記第1
    のロッドヘッドの環状突出部と前記第2のロッドヘッド
    の環状部および円板部と前記クッション手段の柱面とに
    よって形成された環状空間内に嵌装されたころがり手段
    であって、該鋼球の直径は該第1のロッドヘッドの環状
    突出部の端面と該第2のロッドヘッドの円板部の表面と
    の間の軸方向の間隔よりも所定寸法だけ小さく、該鋼球
    を該保持具により軸方向に転動可能に弾性的に保持する
    ころがり手段とからなることを特徴とする鋳枠送り装
    置。
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WO2004001053A1 (ja) 2002-06-25 2003-12-31 Asahi Denka Co., Ltd. βグルカン含有油脂組成物及びβグルカンを生産する新規微生物
JP6887156B2 (ja) * 2017-08-30 2021-06-16 メタルエンジニアリング株式会社 電動式搬送装置

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