JP3155410B2 - トラクタの動力伝達装置 - Google Patents
トラクタの動力伝達装置Info
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Description
置に係り、四輪駆動形農用トラクタ等に利用される。
能をもつクラッチ、作業の状態に応じて必要な回転力お
よび回転数に変える機能をもつ変速装置等を備え、該変
速装置は、歯車式主変速部と歯車式の高低切換用副変速
部によって構成されていた(新版農業機械ハンドブック
第272ページ参照)。
は、主変速部と副変速部とを前後に配置していたため、
前後方向に長大なものとなり、トラクタの車体はミッシ
ョンケースを兼ねているため、軸距も大きくなって小廻
り性能に課題があった。また、トラクタとして後輪のみ
ならず前輪をも駆動する四輪駆動形にするとき、副変速
部から前輪デフを駆動するための推進軸が必要で、副変
速部が後配置であると、前輪用の推進軸もそれだけ長大
になるという課題があった。
前後に配置するのではなく、前部に配置されている主変
速部の上下又は左右に副変速部を配置することによっ
て、軸距を短くすることができるトラクタの動力伝達装
置を提供することが目的である。
動力をクラッチ10を介して伝導する推進軸11を備
え、該推進軸11と平行に架設した変速副軸15を備
え、前記両軸11,15にわたって歯車式主変速部2を
設け、該主変速部2の下手側に高低切換自在な歯車式副
変速部30を設けているトラクタの動力伝達装置であっ
て、前述の目的を達成するために次の技術的手段を講じ
ている。すなわち、本発明は、前記推進軸11および変
速副軸15に対して平行に架設した変速出力軸28を設
け、該変速出力軸28上でかつ前記歯車式主変速部2の
上下又は左右に前記歯車式副変速部30を設け、該副変
速部30における変速出力軸28上に高速側駆動歯車3
4と低速側駆動歯車35のそれぞれを、軸方向に間隔を
有して支持して、該高・低速側駆動歯車34,35のそ
れぞれを、前記推進軸11上における主変速部2の従動
歯車26,27に咬合させているとともに、前記変速出
力軸28上に設けた高・低駆動歯車34,35を入り切
りする第1・2シフタ40,42を前記変速出力軸28
上に設け、この変速出力軸28の前側に、前輪駆動部3
3を駆動する駆動歯車43を設け、更に、前記第2シフ
タ42で入り切りされる逆転駆動歯車41を前記変速出
力軸28上に備え、この逆転駆動歯車41の中継歯車2
1を前記変速副軸15上に空転自在に備えていることを
特徴とする(請求項1)。
部30の下手側に、該副変速部30における前記変速出
力軸28を出力とするクリープ変速部32を前記第1・
2シフタ40,42によって入り切り自在として備えて
いることを特徴とする(請求項2)。
タ18を矢示1F、2Fに、又、第2シフタ23を矢示
3F、4Fにシフト操作すると、変速出力軸28では主
変速1速〜4速が出力されて後輪デフ5に伝導される。
また、副変速部30の駆動歯車34は、主変速部2にお
ける従動歯車26に咬合していることから、主変速部2
の上下又は左右に副変速部30が設けられて、これによ
って軸距を短くできるし、前輪用推進軸44も短くでき
る。
矢示Lに、第1シフタ40を矢示Hにシフト操作すると
高低に切換えられる。また、前記第1シフタ40を矢示
Cにシフトするとともに第2シフタ42を矢示Lにする
ことによってクリープ変速部32が入り切り自在とされ
ていて、このときも、変速出力軸28が出力となるので
ある。更に、第2シフタ42を矢示Bにすることによっ
て逆転駆動歯車41が駆動され、このときも変速出力軸
28が出力となる。
おいて、トラクタ車体1は、歯車式主変速部2を内蔵し
ている第1ミッションケース3とこれに中間ケース4を
介して連設され、後輪デフ5およびPTO変速部6等を
内蔵している後部の第2ミッションケース7によって主
構成されている。第1ミッションケース3の前側にはク
ラッチハウジング8が連設され、該ハウジング8はエン
ジン9の後面に連設されている。
断続されて走行系推進軸11に伝導され、該推進軸11
は筒軸構造で前軸11Aと後軸11Bとに分割されてい
て、推進軸11内にはPTO推進軸12が内挿され、P
TOクラッチ13を介してPTO変速部6に連動してい
る。走行系推進軸11は第1ミッションケース3に軸受
14によって架設され、該軸11と平行に、変速副軸1
5が軸受14にて架設されている。歯車式主変速部2
は、実施例では常時嵌合形であり、推進軸11と変速副
軸15とにわたって設けられている。
上に空転自在として支持されている駆動第1・2変速歯
車16,17間に両者に対して係脱自在となる第1シフ
タ18と、変速副軸15の前側に伝動歯車19と駆動第
3変速歯車20と、変速副軸15の後側に空転自在に備
えている逆転用中継歯車21と、を主変速部2が含んで
いる。走行系推進軸11の前軸11Aには前記副軸15
上の伝動歯車19に咬合する駆動歯車22を備え、この
歯車22と後軸11Bとを矢示4Fにて直結して第4速
を得る第2シフタ23を備え、該第2シフタ23は駆動
第3変速歯車20に咬合する従動第3変速歯車24を係
脱自在とし矢示3Fにて第3速を得るようにしている。
駆動第1・2変速歯車16,17に咬合する従動第1・
2変速歯車25,26が固着されているとともに、逆転
用中継歯車21に咬合する広幅の伝動歯車27を備え、
第1シフタ18を矢示1F,2Fにシフト操作すること
で第1・2速を得ることが可能である。走行系推進軸1
1と変速副軸15に対して平行として第1ミッションケ
ース3に変速出力軸28が軸受29にて架設してあり、
該変速出力軸28には高低切換用の歯車式副変速部30
が前記歯車式主変速部2の上下又は左右に備えられてい
るとともに、伝動軸31を介して後輪デフ5に連動連結
されている。
出力軸、バック(逆転用)出力軸および前輪駆動部33
の出力軸を兼ねている。副変速部30は変速出力軸28
上に軸方向の間隔を有して空転自在に支持されている高
速側駆動歯車34と低速側駆動歯車35を備え、前者歯
車34は従動歯車である第2変速歯車26に咬合され、
後者歯車35は伝動歯車27に咬合している。変速出力
軸28の下方には、これと平行としてクリープ軸36が
架設されていて、このクリープ軸36の1段クリープは
後者歯車35の小歯車35Aに咬合する大歯車37で構
成され、2段クリープは変速出力軸28上に空転自在に
支持されている大歯車38に咬合する小歯車39で構成
されている。
とが軸方向で対向しており、両歯車34,38は副変速
用の第1シフタ40のHおよびCのシフト操作で副変速
部30の高速とクリープの入とに切換自在であり、クリ
ープ用大歯車38に隣接して中継歯車21に咬合する逆
転駆動歯車41が出力軸28に空転自在に支持され、こ
の歯車41と副変速低用の大歯車37とは第2シフタ4
2のL方向のシフト操作で副変速低に、B方向のシフト
操作で逆転入にそれぞれ切換自在である。前輪駆動部3
3は第1ミッションケース3の前下部にカセット構成で
組付けられており、変速出力軸28上に空転自在に支持
した駆動歯車43に咬合しているとともに、前輪用推進
軸44を介して前輪デフ45に連動連結されていて、駆
動歯車43を第3シフタ46の矢示Wのシフト操作で推
進軸44を駆動するようにしている。
て後輪48に、また、前輪デフ45は終減速装置49A
を介して前輪49に連動連結されていて四輪駆動トラク
タとされている。図2は、クラッチ10を走行系とPT
O系の2段クラッチとしたものを示しており、このとき
は、PTOクラッチ13は不要である。図2において、
走行系クラッチレバー50はレリーズハブ51を推進軸
11上でベアリング52を介してフォーク53で軸方向
に押進可能としており、PTO系クラッチレバー54は
レリーズハブ51上にハブ55を套嵌してベアリング5
6を介してフォーク57で軸方向押進可能として支持し
ていて、これによれば、図1で示した支持筒58が省略
可能である。
構成で主変速部の上下又は左右に副変速部を設けている
ことから、軸距を短くすることができて小廻り性能を向
上できるし、4輪駆動としたときは、前輪用推進軸も短
軸のものであっても良くなる等の利点がある。また、副
変速部の下手側にクリープ変速部を設けて豊富な変速が
可能となるだけでなく、出力軸と第1・2シフタはいず
れも兼用できてコスト的にも有利となる。
りされる逆転駆動歯車を備えているとともに、変速出力
軸の前側に前輪駆動部を備えているのでこの出力軸は、
クリープ、バックおよび前輪駆動の出力を兼ねている。
Claims (2)
- 【請求項1】 エンジン(9)の動力をクラッチ(1
0)を介して伝動する推進軸(11)を備え、該推進軸
(11)と平行に架設した変速副軸(15)を備え、前
記両軸(11),(15)にわたって歯車式主変速部
(2)を設け、該主変速部(2)の下手側に高低切換自
在な歯車式副変速部(30)を設けているトラクタの動
力伝達装置であって、 前記推進軸(11)および変速副軸(15)に対して平
行に架設した変速出力軸(28)を設け、該変速出力軸
(28)上でかつ前記歯車式主変速部(2)の上下又は
左右に前記歯車式副変速部(30)を設け、該副変速部
(30)における変速出力軸(28)上に高速側駆動歯
車(34)と低速側駆動歯車(35)のそれぞれを軸方
向に間隔を有して支持して、該高・低速側駆動歯車(3
4)(35)のそれぞれを、前記推進軸(11)上にお
ける主変速部(2)の従動歯車(26)(27)に咬合
させているとともに、前記変速出力軸(28)上に設け
た高・低駆動歯車(34)(35)を入り切りする第1
・2シフタ(40)(42)を前記変速出力軸(28)
上に設け、この変速出力軸(28)の前側に、前輪駆動
部(33)を駆動する駆動歯車(43)を設け、更に、
前記第2シフタ(42)で入り切りされる逆転駆動歯車
(41)を前記変速出力軸(28)上に備え、この逆転
駆動歯車(41)の中継歯車(21)を前記変速副軸
(15)上に空転自在に備えていることを特徴とするト
ラクタの動力伝達装置。 - 【請求項2】 前記副変速部(30)の下手側に、該副
変速部(30)における前記変速出力軸(28)を出力
とするクリープ変速部(32)を前記第1・2シフタ
(40)(42)によって入り切り自在として備えてい
ることを特徴とする請求項1記載のトラクタの動力伝達
装置。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22908193A JP3155410B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | トラクタの動力伝達装置 |
US08/273,768 US5465630A (en) | 1993-09-14 | 1994-07-12 | Drive transmitting apparatus for a working vehicle |
KR1019940017101A KR0148165B1 (ko) | 1993-09-14 | 1994-07-15 | 작업차의 동력전달장치 |
FR9409217A FR2710121B1 (fr) | 1993-09-14 | 1994-07-26 | Transmission pour un véhicule de travail. |
AU68745/94A AU657651B1 (en) | 1993-09-14 | 1994-07-28 | Drive transmitting apparatus for a working vehicle |
ES09401750A ES2117914B1 (es) | 1993-09-14 | 1994-08-04 | Aparato de transmision de accionamiento para vehiculo de trabajo. |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP22908193A JP3155410B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | トラクタの動力伝達装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0781445A JPH0781445A (ja) | 1995-03-28 |
JP3155410B2 true JP3155410B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=16886456
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP22908193A Expired - Lifetime JP3155410B2 (ja) | 1993-09-14 | 1993-09-14 | トラクタの動力伝達装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155410B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5006778B2 (ja) * | 2007-12-28 | 2012-08-22 | 株式会社クボタ | トラクタの動力伝達装置 |
CN103129375A (zh) * | 2013-03-01 | 2013-06-05 | 国机重工(洛阳)有限公司 | 一种复合式履带拖拉机 |
-
1993
- 1993-09-14 JP JP22908193A patent/JP3155410B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0781445A (ja) | 1995-03-28 |
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