JP3155054B2 - ジルコニア質耐火物セッター - Google Patents
ジルコニア質耐火物セッターInfo
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Description
コニア原料粉体を2種類以上混合して使用し、これを成
形、焼成して得られる改良されたジルコニア質耐火物セ
ッターに関する。
うな炉内を通過させながら焼成処理する場合、その被焼
成物は耐火物のセッターに載置され、このセッターがキ
ルン内を通過するように移動される。一般に、このよう
な使用目的のセッターにはジルコニア質の焼成耐火物が
あり、例えば、70〜95重量%のジルコニア粗粒原
料、30〜5重量%のジルコニア微粉原料、少量のバイ
ンダーおよび水からなる混合物をフレット混練と称され
る方法で混練して坏土を得、この坏土を金型でプレス成
形した後、乾燥させ、1600℃前後の雰囲気中で焼成
して製作される。このようなセッターは、従来、ジルコ
ニア質原料にCaO、Y2O3、MgO等の安定化剤のう
ちの一種類を単独に使用して安定化させ、これを原料と
し、安定化率、原料の粒度等を操作することによって、
被焼成物に対する耐反応性及びセッター自身の特性の向
上を図っていた。
れたセッターは、例えば、辺寸法90〜130mm、厚さ
3〜6mmの大きさの四角形セッターでは、曲げ強度が1
cm2当たり約200kg、見掛気孔率が20〜28%、嵩
比重が3.9〜4.35であり、使用上支障を生じない
特性とされている。しかしながら、この程度の曲げ強度
では辺寸法が150mm以上に及ぶ大型セッターになると
使用中に変形したり、破損したりするおそれがあり、セ
ッターの大形化の障害となっていた。また、特に、焼成
中に、被焼成物との反応によってセッターに反り上がり
や膨張等が起きて寿命が短くなるという問題があった。
のジルコニア質耐火物セッターにおいて解決されなかっ
た、被焼成体との反応の抑制及びセッター自身の特性の
劣化防止を目的とするものである。そしてその目的は、
本発明によれば、単独で予め安定化されたジルコニア原
料粉体に、少なくとも予め安定化されたイットリア安定
化ジルコニア(以下、「Y 2 O 3 /ZrO 2 」ということ
がある)を含む1種類またはそれ以上の種類の予め安定
化されたジルコニア原料粉体を添加して、混合したもの
を成形し、該成形体を焼成してなることを特徴とするジ
ルコニア質耐火物セッターにより達成することができ
る。 本発明においては、予め安定化されたジルコニア原
料粉体の1種類の含有率が、全ジルコニア原料粉体の9
9.5%以下であることが好ましい。
で予め安定化されたジルコニア原料粉体に、他の少なく
とも予め安定化されたイットリア安定化ジルコニアを含
む1種またはそれ以上の種類の予め安定化されたジルコ
ニア原料粉体を添加し、これを混合したものを原料とし
ている。このような原料によって作製されたセッター
は、焼結性の向上及び複合安定化による脱固溶の抑制の
ような理由から被焼成体との反応及びセッター自身の特
性の劣化を抑制することができる。ジルコニアの安定化
剤としてはCaO、Y2O3、MgO等が使用されるが、
ことに、Y2O3/ZrO2を使用することにより、脱固
溶の抑制という理由から性能を向上させることができ
る。また、予め安定化されたジルコニア原料の1種類の
最大含有率は、全ジルコニア原料粉体の99.5%であ
ることが好ましい。99.5%を超えると被焼成体との
反応及びセッター自身の特性の劣化のため好ましくな
い。
明するが、本発明はこれらの実施例に限られるものでは
ない。
ような安定化率及び粒度分布のカルシア安定化ジルコニ
ア(以降、CaO/ZrO2と記載する。)及びY2O3
/ZrO2を、表1に示すような配合割合で混合したも
のを使用し、金型により1ton/cm2の圧力で加圧成形し
て88mm×88mm×厚さ3〜5mmの成形体を作製し、こ
れを1450℃で6時間焼成して試験体を作製した。こ
の試験体の初期特性を表1に示す。この試験体を、温度
1350℃の窯内に1回1時間の条件で20回通窯試験
を行い、反り率及び膨張率を測定した。その結果を表1
に示す。
ような、安定化率及び粒度分布のCaO/ZrO2及び
Y2O3/ZrO2を、表2に示すような配合割合で混合
したものを使用し、実施例1と同じ方法で成形体を作製
し、これを1650℃で6時間焼成して試験体を作製し
た。この試験体の初期特性を表2に示す。この試験体に
ついて実施例1と同様の通窯試験を行った。その結果を
表2に示す。
すような安定化率、粒度分布のCaO/ZrO2、マグ
ネシア安定化ジルコニア(以降、MgO/ZrO2と記
載する。)、Y2O3/ZrO2を、表3に示すような配
合割合で混合したものを使用し、実施例1と同じ方法で
成形体を作製し、これを1650℃で6時間焼成して試
験体を作製した。この試験体の初期特性を表3に示す。
この試験体について実施例1と同様の通窯試験を行っ
た。その結果を表3に示す。
うな安定化率及び粒度分布のCaO/ZrO2及びY2O
3/ZrO2を、表1に示すような配合割合としたものを
使用し、実施例1と同じ方法で成形及び焼成して試験体
を作製した。この試験体の初期特性を表1に示す。この
試験体について実施例1と同様の通窯試験を行った。そ
の結果を表1に示す。
安定化率及び粒度分布のCaO/ZrO2を使用し、実
施例1と同じ方法で成形体を作製し、これを1650℃
で6時間焼成して試験体を作製した。この試験体の特性
を表2に示す。この試験体について実施例1と同様の通
窯試験を行った。その結果を表2に示す。
安定化率、粒度分布のCaO/ZrO2、MgO/Zr
O2を、表2に示すような配合割合で混合したものを使
用し、実施例1と同じ方法で成形体を作製し、これを1
650℃で6時間焼成して試験体を作製した。この試験
体の初期特性を表3に示す。この試験体について実施例
1と同様の通窯試験を行った。その結果を表3に示す。
要件を満たす実施例1〜13については、初期特性、
通窯試験後の耐反応性ともに優れており、比較例1〜4
については、常温曲げ強度、反り率、膨張率などの性能
が劣ることが分かる。なお、反り率については、図1に
示すように、アルミナ質耐火物板1の上に100mm×1
5mm×厚さ3mmのジルコニア質耐火物セッター試験体2
を載せ、その上に被焼成体3としてセラミックコンデン
サを載せ、1100℃〜1350℃で1回1時間加熱
し、これを20回繰り返した後測定を行った。反り率の
測定は図2に示すようなジルコニア質耐火物セッター試
験体2の反りをa/b×100(%)によって算出し、
また、図3に示すように、試験体の中央部が反り上がっ
たものを+反り、両端部の反り上がったものを−反りと
した。また、膨張率については、(CT/C0−1)×1
00%によって算出した。ここで、C0は未通窯のサン
プルの長さ、CTは通窯後のサンプルの長さである。
質耐火物セッターによれば、焼成中における被焼成体と
の反応を抑制し、また、セッター自身の特性の劣化を抑
えることができ、セッターの寿命を延ばすことが可能と
なる。また、初期特性が得られないものについても、初
期特性の向上を図ることができる。
の説明図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 単独で予め安定化されたジルコニア原料
粉体に、少なくとも予め安定化されたイットリア安定化
ジルコニアを含む1種類またはそれ以上の種類の予め安
定化されたジルコニア原料粉体を添加して、混合したも
のを成形し、該成形体を焼成してなることを特徴とする
ジルコニア質耐火物セッター。 - 【請求項2】 予め安定化されたジルコニア原料粉体の
1種類の含有率が、全ジルコニア原料粉体の99.5%
以下であることを特徴とする請求項1に記載のジルコニ
ア質耐火物セッター。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06687392A JP3155054B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | ジルコニア質耐火物セッター |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06687392A JP3155054B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | ジルコニア質耐火物セッター |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05270910A JPH05270910A (ja) | 1993-10-19 |
JP3155054B2 true JP3155054B2 (ja) | 2001-04-09 |
Family
ID=13328425
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06687392A Expired - Lifetime JP3155054B2 (ja) | 1992-03-25 | 1992-03-25 | ジルコニア質耐火物セッター |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3155054B2 (ja) |
-
1992
- 1992-03-25 JP JP06687392A patent/JP3155054B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH05270910A (ja) | 1993-10-19 |
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