JP3154830U - 椅子 - Google Patents
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Abstract
【課題】椅子における着座部や背中部に充填される発泡樹脂などを適正な均一充填状態に維持することで長時間使用しても疲労感を招くことのない優れたフィット性と使い勝手を有する椅子を提供する。【解決手段】発泡ビーズを60〜80%の容積率で充填収納して形成したクッション体11と、この細長のクッション体11を袋状カバー12b、13b内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した着座部12及び背中部13とを有するように椅子10を構成する。【選択図】図1
Description
本考案は発泡ビーズを充填した椅子の改良に関し、詳しくは、使用者の身体姿勢へのフィット性と使用感に優れた座椅子やソファに関する。
従来より、非伸縮性の袋内にクッション性のある発泡ビーズを封入して、着座した際に身体の重みで発泡ビーズを袋内で移動させることによってその着座姿勢にソフトにフィットさせるようにした椅子が知られている。
例えば、特許文献1(実用新案登録第3124603号公報)には、非伸縮性の素材から成り、筒状体の両端が互いに直角をなすように直線状に封じられて成る袋体と、該袋体内にその容積の50〜80%封入された多数の発泡ビーズを有する座椅子クッションが記載されている。
また、特許文献2(特開2000−93260号公報)には、袋体の内容積とほぼ等しい容積をしめる量の多数の発砲ビーズを封入し、該袋体の底面と側面が非伸縮性の素材よりなり、表面が伸縮性の素材よりなるもので、底面に発泡ビーズの出し入れのための開閉口を有したビーズクッションソファーが記載されている。
例えば、特許文献1(実用新案登録第3124603号公報)には、非伸縮性の素材から成り、筒状体の両端が互いに直角をなすように直線状に封じられて成る袋体と、該袋体内にその容積の50〜80%封入された多数の発泡ビーズを有する座椅子クッションが記載されている。
また、特許文献2(特開2000−93260号公報)には、袋体の内容積とほぼ等しい容積をしめる量の多数の発砲ビーズを封入し、該袋体の底面と側面が非伸縮性の素材よりなり、表面が伸縮性の素材よりなるもので、底面に発泡ビーズの出し入れのための開閉口を有したビーズクッションソファーが記載されている。
しかしながら、前記従来の発泡ビーズを用いた椅子では、全体が1つの布袋となっている内部に発泡ビーズを充填しようとすると、ビーズが嵩高で弾性変形量や帯電量も大きいために、微小発泡ビーズを袋内部に均一充填しにくいという問題がある。
さらに、ビーズ充填が不均一になりやすいためにクッション部分は、身体から荷重を受けた場合、これを支えるように反発することなく容易に変形してその変形による反力も小さくなる。その結果、身体の突出した部分に反力が集中する。このため、着座面の沈み込みが深くなり過ぎて坐り心地に不満を持つ人も多く、長時間使用すると使用者の疲労が増大することになる。また、身体に対する反力の分布が不均一になることは、疲労から使用者自らの姿勢が崩れやすくなるだけでなく、発泡ビーズが部分的に押し潰されてクッション自体の形状変化や劣化も発生しやすくなるという欠点があった。
さらに、ビーズ充填が不均一になりやすいためにクッション部分は、身体から荷重を受けた場合、これを支えるように反発することなく容易に変形してその変形による反力も小さくなる。その結果、身体の突出した部分に反力が集中する。このため、着座面の沈み込みが深くなり過ぎて坐り心地に不満を持つ人も多く、長時間使用すると使用者の疲労が増大することになる。また、身体に対する反力の分布が不均一になることは、疲労から使用者自らの姿勢が崩れやすくなるだけでなく、発泡ビーズが部分的に押し潰されてクッション自体の形状変化や劣化も発生しやすくなるという欠点があった。
また、使用中に袋体内で移動した発泡ビーズのうち上下方向に移動したものは重力により戻ろうとするが、水平方向に移動した発泡ビーズは元の位置にもどることがなく、一定の形状を保持することが困難となる。こうして長期間使用すると水平方向に膨らんできて、着座の際のフィット性が損なわれる。このため、発泡ビーズを保持する袋体を動かして発泡ビーズの位置を調整する不便さがあった。
本考案は前記従来の課題を解決するためになされたもので、座椅子やソファにおける着座部や背中部に充填される発泡樹脂などの発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持することで長時間使用しても疲労感を招くことのない優れたフィット性を備えるとともに、
発泡ビーズの圧潰や圧密による劣化に対しても対応することのできる優れた使い勝手を有する座椅子やソファを提供することを目的とする。
発泡ビーズの圧潰や圧密による劣化に対しても対応することのできる優れた使い勝手を有する座椅子やソファを提供することを目的とする。
(1)前記課題を解決するためになされた本考案の椅子は、発泡ビーズを充填収納して形成したクッション体と、
この細長のクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した背中部及び着座部とを有するように構成される。
この細長のクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した背中部及び着座部とを有するように構成される。
(2)本考案は前記(1)の椅子において、前記着座部を支持する支持フレームに前記背中部が所定のリクライニング角度で回動自在又は固定して配置されるとともに、前記背中部と前記着座部とにおける各クッション体同士が略同一方向になるように配置されていることを特徴とする。
(3)本考案は前記(1)又は(2)の椅子において、前記細長袋体及び前記袋状カバーが弾性繊維や、弾性糸と非弾性糸を組み合わせた伸縮性布地を素材として縫製されたものであることを特徴とする。
(4)本考案は前記(1)〜(3)のいずれかの椅子において、前記複数のクッション体にそれぞれ収納される発泡ビーズの密度やその発泡ビーズ直径が、隣接するクッション体間で互いに異なるように配置したことを特徴とする。
(5)本考案は前記(1)〜(4)のいずれかの椅子において、前記クッション体に収納される発泡ビーズとほぼ同径となる吸湿剤や芳香剤、抗菌剤、ゴム弾性球、磁性球などの機能性粒子が前記発泡ビーズに分散混合されていることを特徴とする。
本考案によれば、発泡樹脂などの発泡ビーズを細長袋体に充填したクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した背中部及び着座部を有するので、椅子における着座部や背中部に充填される発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持することができる。こうして、長時間使用しても着座面の沈み込みが深くなり過ぎて疲労感を招くようなことがなく、しかも、発泡ビーズの圧潰や圧密による劣化に対しても容易に対応する使用感と使い勝手とを有する椅子を提供できる。
本考案の実施形態に係る椅子は、発泡スチロールなどの樹脂からなる発泡ビーズを60〜80%の容積率で充填収納して形成したクッション体と、この細長のクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した背中部及び着座部とを有する。
これによって、椅子における着座部や背中部に充填される発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持することができる。こうして、着座部や背中部が均一圧力で支持される適正状態が維持されるので、椅子に疲労感を招くことなく長時間着座することができる。また、発泡ビーズが部分的に圧潰、圧密して変質したとしても発泡ビーズを保持するクッション体を個別に取り出して処理することでこれらの劣化に対しても容易に補修交換などを行なうことができる。
これによって、椅子における着座部や背中部に充填される発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持することができる。こうして、着座部や背中部が均一圧力で支持される適正状態が維持されるので、椅子に疲労感を招くことなく長時間着座することができる。また、発泡ビーズが部分的に圧潰、圧密して変質したとしても発泡ビーズを保持するクッション体を個別に取り出して処理することでこれらの劣化に対しても容易に補修交換などを行なうことができる。
椅子は、着座部と背中部(背もたれ)を備えた一般的な椅子形態のものや、アジャスターを介して取り外し可能な脚部を備えたソファ形態などのものの他にも、一人用のソファを複数組み合わせて構成するコンポジットタイプのソファにも広く適用することができる。
発泡ビーズの素材としては、例えば、ポリウレタン、ポリエチレン、ポリスチレン、エーテル、エステル、ゴムスポンジ、ポリエチレンフォーム系などの各種の発泡樹脂材などを採用することができる。
このような発泡ビーズの直径が、3mmより小さくなると、着座者の姿勢変更などに伴うクッション体内の発泡ビーズの動きが悪くなってフィット感が悪くなるとともに発泡ビーズが圧密して塊状に集合するような傾向が顕著になる。逆に直径が5mmを超えるようになると、袋状カバーを通しての触感が粗いものとなって快適性が損なわれるような傾向が生じるので好ましくない。
クッション体は、伸縮性布地により全体が略円柱形状に縫製される発泡ビーズの袋状収納体であって、チャックファスナーなどのビーズ充填口となる開口部を必要に応じて設けることができる。この袋状収納体の内部に所定容積率となる発泡ビーズを充填封入することにより、着座時における形態変化の自由度を確保するとともに、充填される発泡ビーズを増量することで安定したフィット感が得られるようにしている。
ここでクッション体に充填される発泡ビーズの容積率が60%より少なくなると使用者の重量を背中部や着座部で均一圧力で支持することができず安定した着座姿勢が得られ難くなる。逆にこの発泡ビーズの容積率が80%を超えると、クッション体内の発泡ビーズの流動性が失われるためフィット感や座り心地が悪くなるような傾向が顕著になるので好ましくない。
袋状カバーは細長に形成されたクッション体を複数敷き並べて収納する保持体であって、その全体が略矩形平板状となる着座部や背中部を構成するようになっている。使用者に直に接する袋状カバーにはストレッチ織物地あるいは編物地を使用することによって、使用中のべとつき感や蒸れて汗ばんだ感触を回避するとともに、伸縮性素材の縫合面に負荷が加わり綻びを生じたり破損したりすることのない、耐久性に優れた椅子を実現できる。
本考案の実施形態に係る椅子は、前記着座部を支持する支持フレームに前記背中部が所定のリクライニング角度で回動自在又は固定して配置されるとともに、前記背中部と前記着座部とにおける各クッション体同士が略同一方向になるように揃えられて平行配列されている。これによって、どのような体格の使用者にも適合して、その体型にフィットする機能性と快適なクッション性に富んだ椅子を提供できる。
着座部及び背中部は、複数のクッション体を敷き並べて配列収納した伸縮性の袋状カバーにより構成される。着座部及び背中部はそれぞれを支持する椅子の支持フレームによって、互いに略L字状となる開き角度で固定もしくは所定のクライニング角度で支持されるようになっている。
さらに、本実施形態の椅子は、前記細長袋体及び前記袋状カバーがポリウレタンなどの弾性繊維や、弾性糸と非弾性糸とを組み合わせた伸縮性布地を素材として縫製される。これによって、着座者の姿勢や動作に対応させた袋状カバー内におけるクッション体相互の動きを、さらに良好にして、クッション体内での発泡ビーズの動きを特定箇所に停滞させることなく均一に流動化させることができ、発泡ビーズの圧潰などによる部分劣化を回避して、発泡ビーズの交換などを必要とせず、耐用性と経済性に優れた椅子とすることができる。
また、本実施形態の椅子は、前記複数のクッション体毎に、それぞれ収納される発泡ビーズの密度又はそのビーズ直径が隣接するクッション体間で互いに異なるように配置できる。これによって、着座者が接触する背中部や着座部のそれぞれの部位毎にその感触を微妙に異ならせて調整したり、クッション体の配置を組み換えることで着座者の体型に応じて好みの設定にしたりすることができ、快適で安定した着座姿勢を維持させることができる。
本実施形態の椅子は、前記クッション体に収納される発泡ビーズとほぼ同径となる吸湿剤や芳香剤、抗菌剤、ゴム弾性球、磁性球などの機能性粒子を前記発泡ビーズに分散混合することができる。これによって、椅子に要求される座り心地やフィット性に加えて、快適性、耐用性、衛生性などの機能をさらに付加することができる。
ここで、前記発泡ビーズに混合される機能性粒子としては、例えば、シリカゲルなどの吸湿剤や、互いにの摩擦により芳香ガスや殺菌成分を発生する芳香剤、所定の弾性率に調整したゴム弾性球、などの強力磁石で構成した磁性球などのものをその使用条件に応じて適用することができる。
吸湿剤としては、シリカゲルの他に例えば、ゼオライト、無水もしくは半水セッコウ、酸化カルシウムまたは塩化カルシウムなどを顆粒状に形成したものなどを適用して、椅子を常時衛生的かつ快適に維持することができる。
芳香剤としては例えば、香料成分や消臭成分、防虫成分等の揮発物質を含有する水性ゲルをカプセル化したものなどである。アルギン酸類やゼラチンをゲル基剤として用いた水性ゲルからなる芳香剤や防虫剤は、ゲルが大気と直接接触するように配置すると、配合した香料等の揮発物質が大気中に揮散して芳香剤や防虫剤等としての機能を発揮させることができ、その使用感を爽快させる効果に優れている。
磁性球としては、例えばフェライト磁石、ネオジウム磁石などからなる球状のものを適用することができ、回転磁界を作用させることによって、磁性球をクッション体内で動かすことによって、発泡ビーズ同士を撹拌して相互に圧着しないように維持させることも可能にする。さらに、使用者に対してその磁界発生による生体活性化効果も期待することができる。
以上説明したように本実施形態の椅子によれば、クッション体内で移動する発泡ビーズを介して着座する人の身体に支持面をフィットさせて支持することができる。しかも、発泡ビーズが復元移動して着座前のクッション体形状に戻すことのできる保形性にも優れている。こうして常時快適な使用環境を維持するとともに、着座面の沈み込みが深くなり過ぎることもなくソフトで坐り心地のよい着座感を得ることができる。
図1は本考案の実施例1に係る椅子の断面図であり、図2はその椅子におけるクッション体の配置方法を示す説明図である。
図示するように、本実施例1の椅子10は、粒径3〜5mmの発泡ビーズにより充填された直径約10cm、長さ約30cmとなる略円柱状のクッション体11を複数配列して構成されている。すなわち、椅子10の着座部12は、略水平支持された座板フレーム12a上に配置されており、使用者が凭れる背中部13を支持するための背凭れフレーム13aはこの座板フレーム12a端に略L字状となるリクライニング角度で固定して形成されている。
図示するように、本実施例1の椅子10は、粒径3〜5mmの発泡ビーズにより充填された直径約10cm、長さ約30cmとなる略円柱状のクッション体11を複数配列して構成されている。すなわち、椅子10の着座部12は、略水平支持された座板フレーム12a上に配置されており、使用者が凭れる背中部13を支持するための背凭れフレーム13aはこの座板フレーム12a端に略L字状となるリクライニング角度で固定して形成されている。
図2(a)は、袋体11a内に発泡ビーズ15を収納したクッション体11を説明する斜視図であり、(b)は、(a)のクッション体11を実施例1の椅子に適用した斜視図である。
図1、2に示すように、着座部12及び背中部13は長さKが約40cmの細長円筒状のクッション体11を袋状カバー12b、13b内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて、全体が、例えば、縦(K)横(W)それぞれ約40cm、厚み(T)3〜10cmの略矩形平板状に形成されている。そしてこのようなクッション体11は、直径約2〜3mmの発泡ビーズ15が伸縮性布地で縫製された袋体11a内に約75%の容積率で充填することで構成されている。
図1、2に示すように、着座部12及び背中部13は長さKが約40cmの細長円筒状のクッション体11を袋状カバー12b、13b内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて、全体が、例えば、縦(K)横(W)それぞれ約40cm、厚み(T)3〜10cmの略矩形平板状に形成されている。そしてこのようなクッション体11は、直径約2〜3mmの発泡ビーズ15が伸縮性布地で縫製された袋体11a内に約75%の容積率で充填することで構成されている。
複数のクッション体11を内部に配列して収納する袋状カバー12b、13bは、伸縮性布地で縫製もしくは接着剤で接着されている。そして、複数のクッション体11が袋状カバー12b、13bで被覆されて着座部12及び背中部13が形成され、それぞれが座板フレーム12a及び背凭れフレーム13aにより支持されている。この伸縮性布地は、例えば、ナイロン(商標)などの合成繊維を素材とした伸縮性の布地などからなる。なお、これらの袋状カバー12b、13bはそれぞれ異なる種類や材質のものを適用することができる。
また、袋状カバー12b、13bには、その全体を覆う皮革などのカバーシート16が配置されている。そして、この袋状カバー12b、13bの生地は伸縮性のため、発泡ビーズ15の移動を自由とするとともに使用者の身体姿勢に適合可能になっている。袋状カバー12b、13b及びクッション体11の袋体11a表面にはファスナーなどを備えた開口部が設けられており、この開口部から発泡ビーズ15やクッション体11がその内部に収容できるよぅになっている。
発泡ビーズ15は、例えばポリスチレン樹脂を発泡して形成させたものであって、伸縮性の生地からなる袋体11aに充填されて、椅子内部に収容されている。なお、この発泡ビーズ15は、袋体11aが拡張状態になるまで充填されており、袋体内部において、発泡ビーズが行き渡るようにすることもできる。このとき、使用者の体重により発泡ビーズ15が袋体11a内で移動して、使用者の尻や背中のプロフィールラインに密着して異物感を与えることなく安定な姿勢と坐り心地を維持する。こうして、袋体11aの伸縮性と発泡ビーズ15の弾性変形とにより当該袋体11aと、袋状カバー12b、13b、カバーシート16の形状変化をそれぞれ適度に許容し得るのである。
袋体11a及び袋状カバー12b、13bは、化学繊維又は天然繊維でできた織物又は編み物を用いて製造することができる。例えば、化学繊維でできた織物としては、ナイロン(商標)織物などが挙げられる。また天然繊維織物としては、綿織物などが挙げられる。この袋体11aは、予めソファーの形状に成形したものであっても、着座部、背中部、肘掛部などを別々に成形したものでもよい。さらに、袋体11aに内包する発泡ビーズとしては、ポリエチレン、ポリプピレンなどが挙げられる。チップの形状は、球状、円柱状のものを用いることができ、球状の場合は、直径は2mm〜50mm、好ましくは2mm〜20mmである。
実施例1の椅子10は以上のように構成されているので、使用中のフィットネス感に優れ、発泡ビーズ15が押し潰されてへたった場合でもその劣化程度に応じて袋体11a毎にその発泡ビーズ15を簡単に交換できる。こうして、いつでも快適な使用条件を維持することができる。
実施例2の椅子20は図3、図4に示すように、ひじ掛け部21などを有した長尺ソファタイプのものであって、着座部22及び背中部23に収納されるクッション体24の配列方向を互いに略直交するように配置している。すなわち、着座部22では短手方向、背中部23では長手方向にクッション体24を配列している。
もっとも、クッション体24の配列方向を、着座部22と背中部23とで、図3の配列方向とは、それぞれ逆方向(着座部のクッション体の配列が長手方向、背中部におけるクッション体の配列が短手方向、となるように)に配置してもよい。
さらに本実施例2の椅子20は、その使用条件などに応じて、複数のクッション体11にそれぞれ収納される発泡ビーズの密度やそのビーズ直径が隣接するクッション体間で互いに異なるようにすることでそのフイット感や座り心地を調整できるようにしている。また、クッション体24には、吸湿剤や芳香剤、抗菌剤、ゴム弾性球、磁性球などを発泡ビーズに分散混合して、必要に応じてその衛生保持性や健康保持性などを付加することによって、快適性や耐用性、衛生性などの機能を付加することも可能にしている。
もっとも、クッション体24の配列方向を、着座部22と背中部23とで、図3の配列方向とは、それぞれ逆方向(着座部のクッション体の配列が長手方向、背中部におけるクッション体の配列が短手方向、となるように)に配置してもよい。
さらに本実施例2の椅子20は、その使用条件などに応じて、複数のクッション体11にそれぞれ収納される発泡ビーズの密度やそのビーズ直径が隣接するクッション体間で互いに異なるようにすることでそのフイット感や座り心地を調整できるようにしている。また、クッション体24には、吸湿剤や芳香剤、抗菌剤、ゴム弾性球、磁性球などを発泡ビーズに分散混合して、必要に応じてその衛生保持性や健康保持性などを付加することによって、快適性や耐用性、衛生性などの機能を付加することも可能にしている。
実施例3の椅子30は、図5に示すように、実施例1の椅子に脚部14を取り付けたものである。椅子30の着座部12は、脚部14により略水平支持された座板フレーム12a上に配置されており、脚部14を取り付けることによって、洋間などでも使い勝手がよい。
本考案の椅子は、発泡樹脂などの発泡ビーズを細長袋体に充填したクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成させたことを要旨とするものであり、発泡ビーズを充填した椅子やソファ形態のものに広く適用ができる。
すなわち、椅子における着座部や背中部に充填される発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持して、長時間使用しても着座面の沈み込みが深くなり過ぎて疲労感を招くようなことがなく、しかも、発泡ビーズの圧潰や圧密による劣化に対しても容易に対応する使用感と使い勝手とを有する椅子、座椅子、ソファーなどを提供できる。
すなわち、椅子における着座部や背中部に充填される発泡ビーズを適正な均一充填状態に維持して、長時間使用しても着座面の沈み込みが深くなり過ぎて疲労感を招くようなことがなく、しかも、発泡ビーズの圧潰や圧密による劣化に対しても容易に対応する使用感と使い勝手とを有する椅子、座椅子、ソファーなどを提供できる。
10 椅子
11 クッション体
11a 袋体
12 着座部
12a 座板フレーム
12b 袋状カバー
13 背中部
13a 背凭れフレーム
13b 袋状カバー
14 脚部
15 発泡ビーズ
16 カバーシート
20 椅子
21 肘掛け部
22 着座部
23 背中部
24 クッション体
30 椅子
11 クッション体
11a 袋体
12 着座部
12a 座板フレーム
12b 袋状カバー
13 背中部
13a 背凭れフレーム
13b 袋状カバー
14 脚部
15 発泡ビーズ
16 カバーシート
20 椅子
21 肘掛け部
22 着座部
23 背中部
24 クッション体
30 椅子
Claims (5)
- 発泡ビーズを充填収納して形成したクッション体と、この細長のクッション体を袋状カバー内にそれぞれ互いに平行に敷き並べて全体が略矩形平板状になるように形成した背中部及び着座部とを有することを特徴とする椅子。
- 前記着座部を支持する支持フレームに前記背中部が所定のリクライニング角度で回動自在又は固定して配置されるとともに、前記着座部と前記背中部とにおける各クッション体同士が略同一方向になるように配置されていることを特徴とする請求項1に記載の椅子。
- 前記細長袋体及び前記袋状カバーが、弾性繊維や、弾性糸と非弾性糸とを組み合わせた伸縮性布地を素材として縫製されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載の椅子。
- 前記複数のクッション体にそれぞれ収納される発泡ビーズの密度やそのビーズ直径が、隣接するクッション体間で互いに異なるように配置したことを特徴とする請求項1〜3の内いずれか1項に記載の椅子。
- 前記クッション体に収納される発泡ビーズとほぼ同径となる吸湿剤や芳香剤、抗菌剤、ゴム弾性球、磁性球などの機能性粒子が、前記発泡ビーズに分散混合されていることを特徴とする請求項1〜4の内いずれか1項に記載の椅子。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009005054U JP3154830U (ja) | 2009-07-21 | 2009-07-21 | 椅子 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015177843A (ja) * | 2014-03-19 | 2015-10-08 | 萩原株式会社 | クッション |
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2009
- 2009-07-21 JP JP2009005054U patent/JP3154830U/ja not_active Expired - Fee Related
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