JP3154603U - シートを処理する機械、特に印刷機内のシートパイル縁に当て付けるストッパを調節するための装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シートを処理する機械、特に印刷機内のシートパイル縁に当て付けるストッパを調節するための装置において、設けられたストッパを、斜めに延びるシートパイル縁、特に後縁に適合させ得る装置を提供する。【解決手段】後縁ストッパ29はクロスバーとして形成されており、その都度シートパイル27の側方でホルダ31,32内に支承されている。後縁ストッパもしくはクロスバー29は、ストッパ面を複数のシート後縁のために提供する高さを有している。ホルダ31,32はその都度、シート搬送方向でもしくはシート搬送方向とは逆方向でリニアに可動な調節装置33に固定されている。この調節装置33は、エンドレスに回転するベルト35,40と、ベルト35,40のための2つの変向ローラ36,38を設えたベルト式駆動装置であり、調節モータ41,42は、機械制御部により起動制御可能である。【選択図】図2a
Description
本考案は、シートを処理する機械内のパイル縁に当て付けるストッパを調節もしくは適合するための装置に関する。
シートを処理する機械のデリバリ内でのパイル形成時、形成されるパイルの前縁と後縁とが平行でない場合が生じ得る。その理由は、ロールからの紙切断時の切断誤差であったり、異なる高さのインキ付着に基づくシート幅にわたってのシートの異なる変形であったりする。しかしながら、パイルの前縁および後縁に当て付ける、パイル形成にとって重要なストッパは一般に平行であり、しかも平行にのみ走行する。その結果、平行でない前縁および後縁の補償は不可能である。それにより、完全に縁の揃ったパイルは生じ得ず、以後の処理のためにその後大抵の場合付加的に振動テーブルを通走しなければならない。
欧州特許第0248372号明細書から公知の装置は、パイル後縁のためのストッパに、斜め下にパイル領域に向かって方向付けられた毛を有するブラシを備えている。ブラシは落下するシートを前縁ストッパに押し付けるはずである。
欧州特許第0254837号明細書から公知の、後縁ストッパに設けられた調節可能なブラシは、中間パイル装置の昇降制御と相俟って旋回運動する。
旋回運動はここでは、シート搬送方向に対して横方向で配置され、前縁ストッパに対して平行に配置されている軸線を中心に実施される。
本考案の課題は、設けられたストッパを、斜めに延びるシートパイル縁、特に後縁に適合させ得る装置を提供することである。
この課題を解決した本考案の構成によれば、ストッパがシート搬送方向で見て斜めにパイル縁に当て付け可能に支承されているようにした。
本考案の特別な利点は、デリバリ内のシートパイルのための後縁ストッパが、設けられた前縁ストッパに対して斜めに調節されることもでき、その結果、まっすぐでないパイルが生産され得る点にある。
有利な構成では、シート縁ストッパを適合するための装置が判型調節可能に配置されている。その結果、異なる判型長さが処理され得る。判型調節はモータにより実施されることができ、それゆえ遠隔調節可能に、シートを処理する機械の制御コンピュータにより起動制御可能である。
別の有利な構成では、付加的に、シートパイルのそれぞれの側でストッパのための1つの共通のバーまたは軸を起動制御する別個のモータを使用することが可能である。こうして、ストッパの傾斜調節も判型調節も自動的に実施されることができる。
別の利点はとりわけ従属請求項に記載されている。
実施例を図面に示し、以下に説明する。
シート7を処理する機械、例えば印刷機1は、1つのフィーダ2と、少なくとも1つの印刷ユニット3,4と、1つのデリバリ6とを有している。シート7はシートパイル8から取り出され、一枚差し式にまたはずれ重なり式に供給テーブル9を介して印刷ユニット3,4に供給される。印刷ユニット3,4は公知の形式でその都度1つの版胴11,12を有している。版胴11,12はその都度1つのフレキシブルな刷版を固定するための装置13,14を有している。さらに、各版胴11,12には、半自動または全自動の刷版交換のための装置16,17が対応配置されている。
シートパイル8はリフト制御可能なパイルボード10上に載置されている。シート7の取り出しはシートパイル8の上側からいわゆるサクションヘッド18により実施される。サクションヘッド18はとりわけシート7を個別化するための複数の持ち上げ・引きずりサッカ19,21を有している。さらに、上側のシートの重複をさばくための送風装置22と、パイル追従のための接触エレメント23とが設けられている。シートパイル8、特にシートパイル8の上側のシート7を整列させるために、複数の側方および後方のストッパ24が設けられている。
シート処理後、シート7はグリッパシステム26、本実施例ではチェーングリッパシステムにより、シートを処理する機械のデリバリ6内のシートパイル27上に排出される。設けられた少なくとも1つの前縁ストッパ28と少なくとも1つの後縁ストッパ29とは良好なパイル形成を提供する。後縁ストッパ29は図2,2aによればクロスバー(Quertraverse)として形成されており、その都度シートパイル27の側方でホルダ31,32内に支承されている。後縁ストッパもしくはクロスバー29は、ストッパ面を複数のシート後縁30のために提供する高さを有している。ホルダ31,32はその都度、シート搬送方向でもしくはシート搬送方向とは逆方向でリニアに可動な調節装置33,34に固定されている。この調節装置33,34は有利には、エンドレスに回転するベルト35,40と、ベルト35,40のための2つの変向ローラ36,38もしくは駆動ローラ37,39とを備えたベルト式駆動装置である。駆動ローラ37,39にはそれぞれ1つの調節モータ41,42が設けられている。調節モータ41,42は調節目的で機械制御部により起動制御可能である。
シートの後縁が前縁に対して斜めに延びるとき、後縁ストッパ29は相応に、ホルダ31,32の走行距離が相応にそれぞれ異なることにより斜めに調節される。クロスバー29の傾斜調節時、ここでは、前縁ストッパ28に対して平行に配置されたクロスバー29に対して小さな長さ変化が生じる。この長さ変化はクロスバー29の片側に設けられている長穴/ピン継手46により補償される。反対側には単に孔/ピン継手47が設けられている。
図3,3aに示した第2の実施例では、調節装置が同期軸48により結合されるようになっており、その結果、後縁ストッパ29の判型調節のために、唯一の調節モータ49が必要とされるにすぎない。
傾斜調節は後縁ストッパ29の判型調節とは別に調節可能である。この目的のために、ホルダ32におけるクロスバー29の支承部、すなわち長穴/ピン継手は、ストッパ・ばね・システムにより代替される。ここでは、クロスバー29の自由端50が、水平に方向付けられたガイド51上に支持され、調節可能なストッパ52によりばね53に押し付けられる。ストッパ52はマニュアル式に、または機械制御部により起動制御される調節モータ54により遠隔調節可能に配置されている。
クロスバー29の傾斜調節時、クロスバー29の自由端50は、孔/ピン継手47により形成されている旋回点Aを中心に変位される。
図4,4aに示した簡単な実施形態では、クロスバー29がシートパイル27の両側でその都度ホルダ31,32内にシート搬送方向で移動可能に支承されるようになっている。その際、ホルダ31,32内でクロスバー29を移動させるための力は、ホルダ31,32に支持されているその都度1つのばね56,57により加えられる。ホルダ31,32はその都度判型調節可能な装置33,34に配置されている。
1 印刷機
2 フィーダ
3 印刷ユニット
4 印刷ユニット
6 デリバリ
7 シート
8 シートパイル
9 供給テーブル
10 パイルボード
11 版胴
12 版胴
13 刷版固定装置
14 刷版固定装置
16 刷版交換装置
17 刷版交換装置
18 サクションヘッド
19 持ち上げサッカ
21 引きずりサッカ
22 送風装置
23 接触エレメント
24 ストッパ
26 チェーングリッパシステム
27 シートパイル(6)
28 前縁ストッパ
29 後縁ストッパ(クロスバー)
30 シート後縁(7)
31 ホルダ
32 ホルダ
33 調節装置
34 調節装置
35 ベルト
36 変向ローラ
37 駆動ローラ
38 変向ローラ
39 駆動ローラ
40 ベルト
41 調節モータ
42 調節モータ
46 継手
47 継手
48 同期軸
49 調節モータ
50 端部(29)
51 ストッパ・ばね・システム
52 ストッパ
53 ばね
54 調節モータ
56 ばね
57 ばね
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19 持ち上げサッカ
21 引きずりサッカ
22 送風装置
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26 チェーングリッパシステム
27 シートパイル(6)
28 前縁ストッパ
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50 端部(29)
51 ストッパ・ばね・システム
52 ストッパ
53 ばね
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56 ばね
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Claims (9)
- シートを処理する機械内のパイル縁に当て付けるストッパを調節するための装置において、ストッパ(29)がシート搬送方向で見て斜めにパイル縁(30)に当て付け可能に支承されていることを特徴とする、シートを処理する機械内のシートパイル縁に当て付けるストッパを調節するための装置。
- パイル縁(30)に当て付けるストッパ(29)が調節可能に支承されている、請求項1記載の装置。
- ストッパ(29)が、一貫した、実質的にシート搬送方向に対して横方向で配置されたバーとして形成されている、請求項1または2記載の装置。
- ストッパ(29)がパイル(27)の両側でその都度1つの判型調節可能な装置(33;34)に配置されている、請求項1から3までのいずれか1項記載の装置。
- 前記判型調節装置(33,34)が互いに独立的に駆動可能である、請求項4記載の装置。
- 前記判型調節装置(33,34)が互いに同期的に駆動可能である、請求項4記載の装置。
- 両判型調節装置(33;34)のうちの一方に、ストッパ(29)の端部(50)のための付加的な調節装置(52,54)が設けられている、請求項6記載の装置。
- ストッパ(29)がマニュアル式にかつ/またはモータ式に調節可能である、請求項4から7までのいずれか1項記載の装置。
- ストッパ(29)がばね(56,57)の力でパイル縁(30)に押し付けられる、請求項1記載の装置。
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