JP3153489B2 - 書籍端面研磨装置 - Google Patents

書籍端面研磨装置

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JP3153489B2
JP3153489B2 JP06393797A JP6393797A JP3153489B2 JP 3153489 B2 JP3153489 B2 JP 3153489B2 JP 06393797 A JP06393797 A JP 06393797A JP 6393797 A JP6393797 A JP 6393797A JP 3153489 B2 JP3153489 B2 JP 3153489B2
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俊幸 新村
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俊幸 新村
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として古書籍を
美化再生するためにその端面を研磨する書籍端面研磨装
置に係り、特に簡単な構造で安定した書籍クランプ状態
を得ることができる書籍端面研磨装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、古書籍を販売する際には、美化
再生するためにその端面を研磨することが汎く行なわれ
ており、この種の作業を行なう装置として従来から、ほ
ぼ水平な軸線廻りに回転駆動される研磨ドラムを有する
研磨台と、この研磨台に取付けられ任意数の書籍をクラ
ンプした状態で前記研磨ドラム上を移動して書籍の端面
を研磨する書籍クランプ機構とを備えた書籍端面研磨装
置が知られている。本出願人も先に、特願平7−284
318号(特開平9−86071号公報)において、この
種の装置に適用される書籍クランプ装置を提案した。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、本出願人が
先に提案した書籍端面研磨装置の書籍クランプ機構は、
可動クランプ部材を流体圧シリンダ等の駆動装置を用い
て駆動するようにしているため、装置が複雑となって大
型となり、またコスト高となるという問題がある。
【0004】これを解決する方法としては、書籍のクラ
ンプを手動で行なうことが考えられるが、書籍のクラン
プを単に手動にしただけでは、操作が複雑となって実用
的でなく、また構造もそれほど簡素化できないととも
に、クランプ状態も安定しないという問題がある。
【0005】また、書籍のクランプを手動で行なう場合
には、研磨ドラム上を移動する書籍クランプ機構のどの
移動位置でも書籍をクランプできることになるため、作
業者が回転している研磨ドラム上で書籍のクランプ作業
を行なうことも考えられる。そしてこの場合には、クラ
ンプ前に書籍が回転している研磨ドラムに引込まれ、極
めて危険である。
【0006】本発明は、かかる現況に鑑みなされたもの
で、構造を大幅に簡素化して小型の装置にも容易に組込
むことができ、また書籍のクランプ操作が容易で、しか
もクランプ状態を安定させることができる書籍端面研磨
装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明の他の目的は、終点まで人力で移動
させた書籍クランプ機構を自動的に始点位置まで戻すこ
とができ、作業性を大幅に向上させることができる書籍
端面研磨装置を提供するにある。
【0008】本発明の他の目的は、クランプすべき書籍
の全体の厚さが変化しても、問題なくしかも容易にクラ
ンプすることができ、クランプ状態も安定させることが
できる書籍端面研磨装置を提供するにある。
【0009】本発明のさらに他の目的は、研磨ドラム上
では書籍のクランプ作業を行なうことができないように
して、作業の安全性を大幅に向上させることができる書
籍端面研磨装置を提供するにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
本発明は、ほぼ水平な軸線廻りに回転駆動される研磨ド
ラムを有する研磨台と、この研磨台上に取付けられ任意
数の書籍をクランプした状態で前記研磨ドラム上を移動
して書籍の端面を研磨する書籍クランプ機構とを具備す
る書籍端面研磨装置において、前記書籍クランプ機構
に、作業者側に位置する固定クランプ部材と;固定クラ
ンプ部材の反作業者側に位置し固定クランプ部材に対し
遠近移動し、固定クランプ部材との間で書籍をクランプ
する可動クランプ部材と;可動クランプ部材を固定クラ
ンプ部材から離れる方向に付勢するスプリングと;前記
可動クランプ部材の反作業者側に配設され、前記固定ク
ランプ部材に一体に連結される取付ブラケットと;取付
ブラケットに上下に揺動可能に取付けられクランプハ
ンドルと;クランプハンドルの揺動に連動し、上死点位
置のクランプハンドルを下死点位置まで揺動させること
により、前記可動クランプ部材をスプリングの付勢力に
抗し固定クランプ部材側に押圧する押圧機構と;をそれ
ぞれ設けるようにしたことを特徴とする。また、クラン
プハンドルが、下死点位置まで揺動させた状態におい
て、書籍クランプ機構を移動させるための操作ハンドル
を兼ねるようにしたことを特徴とする。そして、クラン
プハンドルを設けることにより、構造を簡素化して小型
の装置にも容易に組込むことが可能となり、しかもクラ
ンプハンドルを把持して書籍クランプ機構を移動させる
際には、クランプハンドルには下死点側に押さえる力が
加わることになるので、クランプ状態を安定させること
が可能となる。
【0011】本発明はまた、書籍クランプ機構に、固定
クランプ部材,可動クランプ部材および取付ブラケット
を貫通し両端部に始点ストッパおよび終点ストッパを有
するガイドロッドを設け、このガイドロッドに、書籍ク
ランプ機構を始点ストッパ側に付勢する戻しスプリング
を設けるようにしたことを特徴とする。そしてこれによ
り、終点まで人力で移動させた書籍クランプ機構を自動
的に始点位置まで戻すことが可能となり、作業性を大幅
に向上させることが可能となる。
【0012】本発明はまた、押圧機構を、取付ブラケッ
トにスライド可能に取付けられたプッシュロッドと、プ
ッシュロッドの先端と可動クランプ部材との間に介装さ
れた操作スプリングと、クランプハンドルの揺動により
回動しカム面がプッシュロッドの基端に摺接するカムと
で構成するようにしたことを特徴とする。そして、プッ
シュロッドで直接可動クランプ部材を押圧せず、操作ス
プリングを介し押圧するようにしているので、クランプ
すべき書籍の全体の厚さが変化しても問題なくクランプ
することが可能となるとともに、クランプ作業も容易で
あり、また操作スプリングの付勢力が常時可動クランプ
部材に負荷されることになるので、クランプ状態を安定
させることが可能となる。
【0013】本発明はまた、押圧機構を、取付ブラケッ
トにスライド可能に取付けられたプッシュロッドと、プ
ッシュロッドの先端と可動クランプ部材との間に介装さ
れた操作スプリングと、一端がクランプハンドルに枢着
されるとともに他端がプッシュロッドの基端に枢着され
クランプハンドルの動きをプッシュロッドに伝えるリン
ク部材とで構成するようにしたことを特徴とする。そし
て、リンク部材を用いても、カムを用いた場合と同様の
効果を得ることが可能となる。
【0014】本発明はさらに、クランプハンドルに、そ
の上始点側への揺動により下方に揺動するクランプ解除
ピンを設けるとともに、研磨台のクランプ解除位置上面
に凹状のクランプ解除部を設け、前記クランプ解除ピン
は、クランプ解除部以外の位置では、クランプハンドル
の上死点側への揺動により研磨台の上面に当接しクラン
プハンドルの上死点位置までの揺動を阻止する一方、ク
ランプ解除部の位置では、クランプハンドルの上死点側
への揺動により先端がクランプ解除部に係合し、クラン
プハンドルの上死点位置までの揺動を許容するととも
に、書籍クランプ機構の移動を阻止することができるよ
うにしたことを特徴とする。そしてこれにより、研磨台
上に予め定められたクランプ解除位置でしかクランプ解
除を行なうことができず、しかもクランプを解除した際
には、書籍クランプ機構の移動が阻止されるので、研磨
ドラム上で書籍のクランプ作業を行なってしまうといっ
たおそれが全くない。このため、作業の安全性を大幅に
向上させることが可能となるとともに、書籍の噛み込み
による研磨ドラムの損傷等を防止することも可能とな
る。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して説
明する。図1は、本発明の第1の実施の形態に係る書籍
端面研磨装置を示すもので、この書籍端面研磨装置1
は、筐体3と上面板4とを有する研磨台2を備えてお
り、前記筐体3内には、下端部にコンプレッサ5および
集塵機6が配設されているとともに、上端部にモータ7
によりほぼ水平な軸線廻りに回転駆動される研磨台ドラ
ム8が配設されている。また、前記上面板4上には、図
1において左右方向に移動可能な書籍クランプ機構9が
設置されている。
【0016】この書籍クランプ機構9は、図2ないし図
6に示すように、図中左端の作業者側に位置する固定ク
ランプ部材10と、固定クランプ部材10の反作業者側
に位置する可動クランプ部材11と、可動クランプ部材
11の反作業者側に配設され取付ブラケット12とを備
えており、前記固定クランプ部材10と取付ブラケット
12とは、その両サイドに配した連結材13を介し枠形
状に一体に連結されている。
【0017】また、前記各部材10,11,12の両側
端部には、図2および図4に示すように、円筒状のガイ
ドブシュ14,15,16がそれぞれ貫通状態で固設さ
れており、これら各ガイドブシュ14,15,16内に
は、円弧状のガイドロッド17が貫通配置されている。
そして、前記書籍クランプ機構9は、このガイドロッド
17をガイドとして図中左右方向に移動できるようにな
っている。
【0018】前記ガイドロッド17は、図2ないし図4
に示すように、前記上面板4上に立設した始点支柱18
と終点支柱19とによって両端部が支持されており、始
点支柱18側の端部には、始点ストッパ20が固設され
ているとともに、終点支柱19側の端部には、終点スト
ッパ21が固設されている。そして、前記書籍クランプ
機構9は、これら両ストッパ20,21の間で移動でき
るようになっている。
【0019】また、前記終点ストッパ21と取付ブラケ
ット12のガイドブシュ16との間には、図2ないし図
4に示すように、書籍クランプ機構9を始点ストッパ2
0側に付勢する戻しスプリング22が介装されており、
書籍クランプ機構9は、この戻しスプリング22の付勢
力により、外力を解除した状態では、自動的に始点スト
ッパ20位置まで戻るようになっている。
【0020】一方、前記可動クランプ部材11は、図2
および図4に示すようにガイドロッド17にそって固定
クランプ部材10に対し遠近移動できるようになってお
り、これら両クランプ部材10,11のガイドブシュ1
4,15の間には、可動クランプ部材11を固定クラン
プ部材10から離れる方向に付勢するスプリング23が
介装されている。そして、前記可動クランプ部材11
は、後述するクランプハンドル24の操作により、前記
スプリング23の付勢力に抗し固定クランプ部材10に
接近し、固定クランプ部材10との間で書籍25をクラ
ンプするようになっている。
【0021】すなわち、前記取付ブラケット12には、
図2および図4に示すように、所定間隔で対向する2本
の支持金具26が取付けられており、これら両支持金具
26の間には、支点軸27が回転自在に支持され、この
支点軸27には、先端に把手28を有するクランプハン
ドル24の基端部がキー29を介し一体に連結されてい
る。そして、クランプハンドル24は、この支点軸27
を支点として図1に実線で示す下死点位置から鎖線で示
す上死点位置まで上下に揺動できるようになっている。
【0022】このクランプハンドル24と前記可動クラ
ンプ部材11との間には、図2ないし図6に示すよう
に、押圧機構30が設けられており、この押圧機構30
は、クランプハンドル24の動きを可動クランプ部材1
1に伝えて可動クランプ部材11を駆動するようになっ
ている。
【0023】前記押圧機構30は、図2ないし図6に示
すように、前記取付ブラケット12に貫通状態で固設し
たガイドブシュ31に支持されてスライドするプッシュ
ロッド32を備えており、このプッシュロッド32の中
間部に設けたフランジ状のばね受け32aと、前記可動
クランプ部材11に設けたばね受け凹部11aとの間に
は、プッシュロッド32の動きを可動クランプ部材11
に伝えるための操作スプリング33が介装されて、プッ
シュロッド32と可動クランプ部材11とは常時非接触
となっている。そして、プッシュロッド32の動きは、
この操作スプリング33を介してのみ可動クランプ部材
11に伝達されるようになっている。
【0024】一方、前記プッシュロッド32の基端部に
は、図2ないし図6に示すように、カム34カム面34
aが摺接するようになっており、このカム34は、前記
支点軸27に装着された状態でクランプハンドル24の
基端部に一体に固定されている。そして、このカム34
は、クランプハンドル24の揺動により支点軸27を支
点として回動し、そのカム面34aで前記プッシュロッ
ド32を駆動するようになっている。
【0025】このカム34の反クランプハンドル24側
の面には、図2ないし図5に示すように、クランプハン
ドル24を下死点位置まで揺動させた状態において斜め
に下方に突出するクランプ解除ピン35が固設されてお
り、一方前記上面板4のクランプ解除位置の上面には、
図3,図5および図6に示すように、凹溝状をなすクラ
ンプ解除部36が設けられている。そして、前記クラン
プ解除ピン35は、クランプ解除部36と合致した位置
(すなわちクランプ解除位置)でのみクランプハンドル
24の上死点位置までの揺動を許容し、それ以外の位置
ではクランプハンドル24の上死点までの揺動を阻止す
るようになっている。
【0026】すなわち、クランプ解除ピン35は、図6
に示すクランプ解除位置(すなわち書籍クランプ機構9
が始点ストッパ20に当接する位置まで戻った状態)に
おいては、クランプハンドル24の上死点側への揺動に
より、下方に揺動して先端がクランプ解除部36に係合
し、クランプハンドル24の上死点位置までの揺動を許
容するとともに、書籍クランプ機構9の移動を阻止する
ようになっており、一方、クランプ解除部36と合致し
ない位置においては、クランプハンドル24の上死点側
への揺動により、下方に揺動して先端が上面板4の上面
に当接し、クランプハンドル24の上死点位置までの揺
動を阻止するようになっている。そしてこれにより、書
籍25のクランプを解除できるのが、図6に示すクラン
プ解除位置のみとなり、誤って研磨ドラム8上でクラン
プを解除してしまうのを完全に防止できるようになって
いる。
【0027】なお、図1において、符号37は、集塵機
6の電源スイッチ、符号38は、集塵機6に捕集された
研磨粉をダストボックス39内に篩落とすための除塵レ
バーであり、ダストボックス39内の研磨粉は、ダスト
ボックス39を図1の表面側引出すことにより、廃棄処
分できるようになっている。
【0028】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。書籍25の端面の研磨に際しては、図6に示すよう
に、書籍クランプ機構9が始点ストッパ20に当接した
クランプ解除位置においてクランプハンドル24羽上死
点位置まで揺動させる。すると、カム34によるプッシ
ュ32への押圧力が解除されるので、可動クランプ部材
11は、スプリング23の付勢力により固定クランプ部
材10から離れる方向に移動し、クランプ解除される。
そこで、図6に示すように、両クランプ部材10,11
の間に書籍25を挿入し、その後クランプハンドル24
を下死点位置まで揺動させる。
【0029】このクランプハンドル24の揺動により、
図3に示すように、カム34が図中反時計廻りに回動
し、そのカム面34aに基端部が摺接するプッシュロッ
ド32が図中左方にスライドする。この動きは、操作ス
プリング33を介し可動クランプ部材11に伝達され、
可動クランプ部材11はスプリング23の付勢力に抗し
固定クランプ部材10に接近する。そして、固定クラン
プ部材10との間で書籍25をクランプする。
【0030】ところで、このクランプ状態において、可
動クランプ部材11とプッシュロッド32とは、図2お
よび図3に示すように非接触となっている。このため、
書籍25の厚さが変化しても、何等問題なくクランプす
ることができ、しかも可動クランプ部材11は、操作ス
プリング33の付勢力でクランプ側に常時押圧されてい
るので、クランプ状態を安定させることができる。
【0031】このようにして、書籍25をクランプした
ならば、クランプハンドル24先端の把手28を把持し
て、書籍クランプ機構9を終点ストッパ21側に押圧す
る。すると、書籍クランプ機構9は、戻しスプリング2
2の付勢力に抗しガイドロッド17にそって移動し、最
終的には、図4に示すように終点ストッパ21に当接す
る。この書籍クランプ機構9の移動により、書籍25は
図3に示す位置から図5に示す位置まで移動し、この間
に研磨ドラム8による端面研磨がなされる。
【0032】図4に示す状態で、作業者が把手28に加
えていた押圧力を解除するか弱めると、書籍クランプ機
構9は戻しスプリング22の付勢力により移動し始め、
図2および図3に示す初期位置まで自動的に戻される。
これにより、書籍クランプ機構9は両ストッパ20,2
1の間を一往復したことになるが、この動作を2〜3回
繰返す。これにより、書籍25の端面が完全に研磨され
る。
【0033】ところで、作業者が把手28を把持して書
籍クランプ機構9を押圧する際には、クランプハンドル
24には、図3において反時計廻りの力が加わることに
なるので、カム34は図3に示す状態で安定保持され
る。このため、クランプハンドル24が書籍クランプ機
構9を移動させる際の操作ハンドルを兼ねているにも拘
らず、書籍クランプ機構9の移動時におけるクランプ状
態を安定させることができる。
【0034】このようにして、書籍25の端面研磨が終
了したならば、図6に示すクランプ解除位置において、
クランプハンドル24を上死点位置まで揺動させ、クラ
ンプを解除して書籍25を両クランプ部材10,11の
間から取出す。
【0035】しかして、書籍25のクランプを動力を用
いることなく手動で行なうようにしており、しかもクラ
ンプハンドル24が書籍クランプ機構9を移動させる際
の操作ハンドルを兼ねるようにしているので、操作構成
を大幅に簡素化することができる。
【0036】また、書籍25のクランプ解除を、クラン
プ解除位置でのみ可能としているので、研磨ドラム8上
でクランプを解除してしまい、書籍25が研磨ドラム8
に引込まれるといった不具合を完全に防止することがで
きる。
【0037】図7は、本発明の第2の実施の形態を示す
もので、前記第1の形態における押圧機構30に代えて
押圧機構40を用いるようにしたものである。
【0038】すなわち、この押圧機構40は、図7に示
すように、前記第1の実施の形態におけるカム34に代
えて、ベルクランク状のリンク部材44を用いた構造と
なっており、このリンク部材44は、一端が枢着ピン4
5を介しプッシュロッド32の基端に枢着されるととも
に、他端が枢着ピン46を介しクランプハンドル24の
支点軸27近傍位置に枢着されている。そして、クラン
プハンドル24の動きは、このリンク部材44を介して
プッシュロッド32に伝達されるようになっている。
【0039】前記クランプハンドル24の下死点位置
は、図7に示すように、支持金具26に固設したストッ
パ47へのクランプハンドル24の当接により規制され
るようになっており、またクランプハンドル24の上死
点位置は、クランプ解除ピン35のクランプ解除部36
への係合により規制されるようになっている。なお、そ
の他の点については、前記第1の実施の形態と同一構成
となっており、作用も同一である。
【0040】しかして、この押圧機構40を用いても、
前記第1の実施の形態と同様の効果が期待できる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、クランプ
ハンドルを設け、このクランプハンドルの揺動により書
籍のクランプ,クランプ解除を行なうようにしているの
で、構造を簡素化して小型の装置にも容易に組込むこと
ができ、しかも、クランプハンドルを、操作ハンドル兼
用とすることにより、書籍のクランプ状態を安定させる
ことができる。
【0042】本発明はまた、書籍クランプ機構にガイド
ロッドを設け、このガイドロッドに、書籍クランプ機構
を始点ストッパ側に付勢する戻しスプリングを設けるよ
うにしているので、終点まで人力で移動させた書籍クラ
ンプ機構を、自動的に始点位置まで戻すことができ、作
業性を大幅に向上させることができる。
【0043】本発明はまた、押圧機構を、プッシュロッ
ドと操作スプリングとカムとで構成するようにしている
ので、クランプすべき書籍の全体の厚さが変化しても問
題なくクランプすることができるとともに、クランプ作
業も容易であり、また操作スプリングの付勢力が常時可
動クランプ部材に負荷されることになるので、クランプ
状態を安定させることができる。
【0044】本発明はまた、押圧機構を、プッシュロッ
ドと操作スプリングとリンク部材とで構成するようにし
ているので、カムを用いた場合と同様の効果を得ること
ができる。
【0045】本発明はさらに、クランプハンドルにクラ
ンプ解除ピンを設けるとともに、研磨台のクランプ解除
位置上面にに凹状のクランプ解除部を設け、クランプ解
除位置でのみクランプ解除を可能とし、しかもこの位置
で書籍クランプ機構の移動を阻止するようにしているの
で、研磨ドラム上で書籍のクランプ作業を行なってしま
うおそれが全くない。このため、作業の安全性を大幅に
向上させることができるとともに、書籍の噛み込みによ
る研磨ドラムの損傷等を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る書籍端面研磨
装置を示す部分破断正面図である。
【図2】図1の要部構成を示す部分破断平面図である。
【図3】図2と同様の部分破断正面図である。
【図4】書籍クランプ機構を終点位置まで移動させた状
態を示す図2相当図である。
【図5】図4と同様の図3相当図である。
【図6】書籍のクランプを解除した状態を示す図3相当
図である。
【図7】本発明の第2の実施の形態を示す図6相当図で
ある。
【符号の説明】
1 書籍端面研磨装置 2 研磨台 3 筐体 4 上面板 8 研磨ドラム 9 書籍クランプ機構 10 固定クランプ部材 11 可動クランプ部材 12 取付ブラケット 13 連結材 17 ガイドロッド 20 始点ストッパ 21 終点ストッパ 22 戻しスプリング 23 スプリング 24 クランプハンドル 25 書籍 27 支点軸 28 把手 30,40 押圧機構 32 プッシュロッド 33 操作スプリング 34 カム 34a カム面 35 クランプ解除ピン 36 クランプ解除部 44 リンク部材 45,46 枢着ピン 47 ストッパ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ほぼ水平な軸線廻りに回転駆動される研
    磨ドラムを有する研磨台と、この研磨台上に取付けられ
    任意数の書籍をクランプした状態で前記研磨ドラム上を
    移動して書籍の端面を研磨する書籍クランプ機構とを具
    備する書籍端面研磨装置において、前記書籍クランプ機
    構は、作業者側に位置する固定クランプ部材と;固定ク
    ランプ部材の反作業者側に位置し固定クランプ部材に対
    し遠近移動し、固定クランプ部材との間で書籍をクラン
    プする可動クランプ部材と;可動クランプ部材を固定ク
    ランプ部材から離れる方向に付勢するスプリングと、前
    記可動クランプ部材の反作業者側に配設され、前記固定
    クランプ部材に一体に連結される取付ブラケットと;取
    付ブラケットに上下に揺動可能に取付けられクランプ
    ハンドルと;クランプハンドルの揺動に連動し、上死点
    位置のクランプハンドルを下死点位置まで揺動させるこ
    とにより、前記可動クランプ部材をスプリングの付勢力
    に抗し固定クランプ部材側に押圧する押圧機構と;を備
    えていることを特徴とする書籍端面研磨装置。
  2. 【請求項2】 クランプハンドルは、下死点位置まで揺
    動させた状態では、書籍クランプ機構を移動させるため
    の操作ハンドルとなることを特徴とする請求項1記載の
    書籍端面研磨装置。
  3. 【請求項3】 書籍クランプ機構は、固定クランプ部
    材,可動クランプ部材および取付ブラケットを貫通し両
    端部に始点ストッパおよび終点ストッパを有するガイド
    ロッドを備え、このガイドロッドは、書籍クランプ機構
    を始点ストッパ側に付勢する戻しスプリングを有してい
    ることを特徴とする請求項1または2記載の書籍端面研
    磨装置。
  4. 【請求項4】 押圧機構は、取付ブラケットにスライド
    可能に取付けられたプッシュロッドと、プッシュロッド
    の先端と可動クランプ部材との間に介装された操作スプ
    リングと、クランプハンドルの揺動により回動し、カム
    面がプッシュロッドの基端に摺接するカムとを備えてい
    ることを特徴とする請求項1,2または記載の書籍端
    面研磨装置。
  5. 【請求項5】 押圧機構は、取付ブラケットにスライド
    可能に取付けられたプッシュロッドと、プッシュロッド
    の先端と可動クランプ部材との間に介装された操作スプ
    リングと、一端がクランプハンドルに枢着されるととも
    に他端がプッシュロッドの基端に枢着されクランプハン
    ドルの動きをプッシュロッドに伝えるリンク部材とを備
    えていることを特徴とする請求項1,2または記載の
    書籍端面研磨装置。
  6. 【請求項6】 クランプハンドルは、その上死点側への
    揺動により下方に揺動するクランプ解除ピンを有してい
    るとともに、研磨台は、クランプ解除位置の上面に凹状
    のクランプ解除部を有し、前記クランプ解除ピンは、ク
    ランプ解除以外の位置では、クランプハンドルの上死点
    側への揺動により研磨台の上面に当接しクランプハンド
    ルの上死点位置までの揺動を阻止する一方、クランプ解
    除部の位置では、クランプハンドルの上死点側への揺動
    により先端がクランプ解除部に係合し、クランプハンド
    ルの上死点位置までの揺動を許容するとともに、書籍ク
    ランプ機構の移動を阻止することを特徴とする請求項
    1,2,3,4または記載の書籍端面研磨装置。
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