JP3153444U - ホース接続装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】硬質管部の外周に遊嵌されたカラーが、硬質管部から外れて紛失するおそれを簡便に防止できるホース接続装置を提供する。【解決手段】蛇口本体12に一体形成した硬質管部15の先端部外周に、外方へ環状に膨出形成した外周凸部16を設ける。硬質管部15の外周にカラー17を遊嵌する。このカラー17には、硬質管部15の外周凸部16に嵌合したホースの端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面19を形成する。この内周テーパ面19の小径側に位置する内周ストレート面20に周溝21を設け、この周溝21に係止リング22を嵌着する。この係止リング22は、硬質管部15の外周に遊嵌するとともに硬質管部15の外周凸部16に係止させる。【選択図】図1
Description
本考案は、硬質管部にホースを接続するホース接続装置に関する。
硬質管部にホースを接続するホース接続装置としては、硬質管部の端部外周に外方へ拡開した外周傾斜面を形成し、この硬質管部の外周傾斜面にホースの端部を嵌合し、このホースの端部にカラーをその内周面に形成した内周傾斜面を介して嵌合し、ホースの端部を硬質管部の外周傾斜面とカラーの内周傾斜面とで挟着してホースの引張力によりカラーの内周傾斜面をホース側に締付けるようにしたホース接続装置が知られている(例えば、特許文献1、2参照)。
このようなホース接続装置を水道の蛇口に取付けて用いるホース取付具またはホース接続具もある(例えば、特許文献3、4参照)。
図4は上記のようなホース接続装置を水道の蛇口に適用した従来例であり、図4(a)に示されるように、金属製の蛇口本体1と一体に硬質管部2が形成され、この硬質管部2の端部外周に外方へ環状に膨出した外周凸部3が形成され、この外周凸部3に、図4(b)に示されるようにホース4の端部5が嵌合され、このホース4の端部5に、硬質管部2の外周に遊嵌された金属製のカラー6が、その内周面に形成された内周テーパ面7を介して嵌合され、ホース4の端部5が、硬質管部2の外周凸部3とカラー6の内周テーパ面7とで挟着されている。したがって、ホース4に引張力が働くと、カラー6の内周テーパ面7からホース4の端部5に内向きの押付力が作用し、ホース4を締付けることができる。
図4(b)に示されるように、蛇口本体1と一体の硬質管部2の上部には、雄ネジ部8が加工形成され、カラー6には、この雄ネジ部8と螺合する雌ネジ部9が加工形成され、図4(a)に示されるように、硬質管部2にホース4を接続しないときは、雄ネジ部8に雌ネジ部9を螺着することで、カラー6が硬質管部2から脱落することを防止し、カラー6の紛失のおそれを防止している。
このように、金属製の蛇口本体1と一体の硬質管部2の上部に雄ネジ部8を加工形成するとともに、金属製のカラー6に雌ネジ部9を加工形成して、硬質管部2の雄ネジ部8にカラー6の雌ネジ部9を螺着することで、硬質管部2の外周に遊嵌されたカラー6が、硬質管部2から外れて紛失するおそれを防止しているが、上記のような雄ネジ部8および雌ネジ部9の加工形成は、手間がかかり容易でなく、コストアップの要因となっている。
本考案は、このような点に鑑みなされたもので、硬質管部の外周に遊嵌されたカラーが、硬質管部から外れて紛失するおそれを簡便に防止できるホース接続装置を提供することを目的とするものである。
請求項1に記載された考案は、硬質管部と、この硬質管部の先端部外周に外方へ環状に膨出形成された外周凸部と、この硬質管部の外周凸部に嵌合されたホースの端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面が形成されるとともに、硬質管部の外周に遊嵌されたカラーと、このカラーの内周テーパ面の小径側に位置する内周面に嵌着されて、硬質管部の外周に遊嵌されるとともに硬質管部の外周凸部に係止される係止リングとを具備したホース接続装置である。
請求項2に記載された考案は、請求項1記載のホース接続装置における硬質管部が、金属製の蛇口本体と一体に形成されたものである。
請求項3に記載された考案は、請求項1または2記載のホース接続装置における係止リングが、内側からの押圧力により拡径可能な材料により形成され、硬質管部の外周凸部の外径は、係止リングの内径より大きく、かつ、カラーの最小内径より小さく形成されたものである。
請求項1記載の考案によれば、硬質管部の外周凸部に嵌合されたホースの端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面が形成されたカラーを、硬質管部の外周に遊嵌し、このカラーの内周テーパ面の小径側に位置する内周面に、硬質管部の外周に遊嵌されるとともに硬質管部の外周凸部に係止される係止リングを嵌着したので、ホースが嵌着されている場合は、このホースに引張力が働くと、カラーの内周テーパ面がホースの外周面を挟着する方向に作用して、ホースを締付けることができるとともに、ホースが嵌着されていない場合は、カラーの係止リングが硬質管部の外周凸部と係合するので、硬質管部の外周に遊嵌されたカラーが硬質管部から外れて紛失するおそれを簡便に防止できる。
請求項2記載の考案によれば、金属製の蛇口本体と一体に硬質管部を形成したので、蛇口にもホース挟着用のカラーを直接装着できるとともに、そのカラーの紛失を簡便に防止できる。
請求項3記載の考案によれば、硬質管部の外周凸部の外径が、係止リングの内径より大きく形成されたので、係止リングが硬質管部の外周凸部から外れるおそれを確実に防止できるとともに、硬質管部の外周凸部の外径が、カラーの最小内径より小さく形成されたので、内側からの押圧力により拡径可能な係止リングの内径を拡径させながら、硬質管部の外周凸部からカラーを外したり硬質管部にカラーを嵌着する作業を容易にできる。
以下、本考案を、図1乃至図3に示された一実施の形態に基いて詳細に説明する。
図1は、蛇口11を示し、この蛇口11は、金属製の蛇口本体12の基端側に水道配管などに接続される螺合部13が形成され、上部に蛇口本体12内の弁体を開閉操作するハンドル14が設けられ、蛇口本体12の先端側に硬質管部15が一体に形成されている。
この硬質管部15の先端部外周には、外方へ環状に膨出形成された外周凸部16が設けられている。この外周凸部16は、円弧状面部16aと先細状テーパ面部16bとで形成されている。
この硬質管部15の外周にカラー17が遊嵌されている。このカラー17には、図3(c)に示されるように硬質管部15の外周凸部16に嵌合されたホース18の端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面19が形成されている。カラー17の上部すなわち小径側には、内周ストレート面20が形成されている。
このカラー17の内周テーパ面19の小径側に位置する内周ストレート面20には周溝21が設けられ、この周溝21に環状の係止リング22が嵌着されている。この係止リング22は、硬質管部15の外周に遊嵌されるとともに硬質管部15の外周凸部16に係止されるものであり、合成樹脂製またはゴム製のパッキングまたはOリングなどの円環状体、あるいは周溝21に遊嵌された金属製の穴用スナップリング(ストップリング)などの、内側からの押圧力により拡径可能な材料により形成されている。
図2に示されるように、硬質管部15の外周凸部16の外径Dは、拡径可能な係止リング22の内径D1より大きく、かつ、カラー17の最小内径D2より小さく形成されている。
そして、係止リング22が合成樹脂製またはゴム製の円環状体の場合は、その可塑性または弾力性を利用して、硬質管部15の下方からカラー17を硬質管部15の外周凸部16に押し込むと、係止リング22の内周面が外周凸部16の先細状テーパ面部16bに沿って拡径変形しつつ、カラー17は硬質管部15の外周に遊嵌される。この遊嵌状態では、係止リング22の内径D1は、自身の材料復元力により外周凸部16の外径Dより小さく縮径しているので、外周凸部16の円弧状面部16aに係止される。
次に、図3を参照して、図1に示された実施の形態の作用効果を説明する。
図3(a)に示されるように、カラー17を硬質管部15に沿って持ち上げつつ、図3(b)に示されるように、硬質管部15の外周凸部16にホース18の端部を嵌め込み、図3(c)に示されるように、カラー17を落とすと、カラー17の内周テーパ面19が、硬質管部15の外周凸部16によって環状に膨出したホース18の外周面に密着する。
この図3(c)に示された状態でホース18を下方へ引っ張る力が作用すると、ホース18に密着されたカラー17の内周テーパ面19も下方へ移動しようとし、この内周テーパ面19と硬質管部15の外周凸部16との間が益々狭まり、その間にホース18が挟着される。この挟着力は、ホース18を下方へ引っ張る引張力が増すほど大きくなり、ホース18が外れることはない。
ホース18を外すときは、図3(b)に示されるようにカラー17を上げることで、カラー17による挟着力を解除すれば、ホース18を硬質管部15の外周凸部16から引き抜くことができる。
このように、硬質管部15の外周凸部16に嵌合されたホース18の端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面19が形成されたカラー17を、硬質管部15の外周に遊嵌し、このカラー17の内周テーパ面19の小径側に位置する内周面に、硬質管部15の外周に遊嵌されるとともに硬質管部15の外周凸部16に係止される係止リング22を嵌着したので、ホース18が嵌着されている場合は、このホース18に引張力が働くと、カラー17の内周テーパ面19がホース18の外周面を挟着する方向に作用して、ホース18を締付けることができるとともに、ホース18が嵌着されていない場合は、カラー17の係止リング22が硬質管部15の外周凸部16と係合するので、硬質管部15の外周に遊嵌されたカラー17が硬質管部15から外れて紛失するおそれを簡便に防止できる。
金属製の蛇口本体12と一体に硬質管部15を形成したので、蛇口11にもホース挟着用のカラー17を直接装着できるとともに、そのカラー17の紛失を簡便に防止できる。
硬質管部15の外周凸部16の外径Dが、係止リング22の内径D1より大きく形成されたので、係止リング22が硬質管部15の外周凸部16から外れるおそれを確実に防止できるとともに、硬質管部15の外周凸部16の外径Dが、カラー17の最小内径D2より小さく形成されたので、内側からの押圧力により拡径可能な係止リング22の内径D1を拡径させながら、硬質管部15の外周凸部16からカラー17を外したり硬質管部15にカラー17を嵌着する作業を容易にできる。
特に、硬質管部15の外周凸部16からカラー17を外したり硬質管部15にカラー17を嵌着するときに、硬質管部15に遊嵌の範囲内でカラー17を斜めにすると、外周凸部16に対する係止リング22の脱着が容易になり、カラー17の脱着作業をきわめて容易にできる。
本考案は、蛇口11だけでなく、蛇口11以外の硬質管部15にホース18を接続するホース接続装置としても利用できる。
12 蛇口本体
15 硬質管部
16 外周凸部
17 カラー
18 ホース
19 内周テーパ面
22 係止リング
D 外周凸部の外径
D1 係止リングの内径
D2 カラーの最小内径
15 硬質管部
16 外周凸部
17 カラー
18 ホース
19 内周テーパ面
22 係止リング
D 外周凸部の外径
D1 係止リングの内径
D2 カラーの最小内径
Claims (3)
- 硬質管部と、
この硬質管部の先端部外周に外方へ環状に膨出形成された外周凸部と、
この硬質管部の外周凸部に嵌合されたホースの端部を挟着するように内周面にホース取外方向に拡開する内周テーパ面が形成されるとともに、硬質管部の外周に遊嵌されたカラーと、
このカラーの内周テーパ面の小径側に位置する内周面に嵌着されて、硬質管部の外周に遊嵌されるとともに硬質管部の外周凸部に係止される係止リングと
を具備したことを特徴とするホース接続装置。 - 硬質管部は、金属製の蛇口本体と一体に形成された
ことを特徴とする請求項1記載のホース接続装置。 - 係止リングは、内側からの押圧力により拡径可能な材料により形成され、
硬質管部の外周凸部の外径は、
係止リングの内径より大きく、かつ、カラーの最小内径より小さく形成された
ことを特徴とする請求項1または2記載のホース接続装置。
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JP2009004360U JP3153444U (ja) | 2009-06-25 | 2009-06-25 | ホース接続装置 |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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CN110671552A (zh) * | 2019-10-28 | 2020-01-10 | 清谱(上海)分析仪器有限公司 | 一种连接软硬小外径管的辅助对接头 |
JP7410577B2 (ja) | 2021-04-22 | 2024-01-10 | 株式会社竹村製作所 | 水栓柱及び吐水口アダプタ |
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2009
- 2009-06-25 JP JP2009004360U patent/JP3153444U/ja not_active Expired - Fee Related
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