JP3153364B2 - 安全弁のジャッキテスト方法 - Google Patents

安全弁のジャッキテスト方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、ボイラーの安全弁の
作動状態を確認するための安全弁のジャッキテスト方
に関する。
【0002】
【従来の技術】周知のように、ボイラーの安全弁は、予
め設定された圧力で吹き出すことが肝要である。このた
め、特に大型ボイラーの安全弁、例えば発電設備用のボ
イラーの安全弁は、定期的に点検され、吹出し圧力の確
認並びに調整が行われる。
【0003】ところで、このボイラーの安全弁の点検と
しては、実缶テストと称するものがある。この実缶テス
トは、ボイラーの内圧を安全弁が吹き出すまで上昇さ
せ、その吹出し圧力を確認するという極めて単純な方法
である。しかしながら、点検のために、ボイラーの内圧
を通常よりも上昇させることは、十分な人員を要し、か
つ燃料を浪費するという問題がある。更には、安全弁が
吹き出すまで、ボイラーの内圧を上昇させると、高速流
体が安全弁から長時間流出するため、非常に大きな音が
連続的に発したり、また安全弁のシートを損傷すること
もある。
【0004】このため、ボイラーの内圧を通常のレベル
に保持した状態で、安全弁を点検することが可能なジャ
ッキテストと称する点検が行われている。このジャッキ
テストでは、図3に示すように、ボイラー101に安全
弁102が取り付けられているとすると、この安全弁1
02の弁棒103に油圧シリンダ104のピストン10
4aを連結し、この油圧シリンダ104に油圧ポンプ1
05を接続して、この油圧ポンプ105から油圧シリン
ダ104へと圧油を徐々に圧送する。これにより、ピス
トン104a並びに弁棒103には、引き上げる方向に
力が作用し、油圧シリンダ104内の油圧が所定のレベ
ルに達すると、弁棒103先端の弁体103aが引き上
げられ、この安全弁102が開く。
【0005】ここで、安全弁102が開く時点におい
て、この安全弁102の弁体103aに加わる荷重をF
s 、油圧シリンダ104によって弁棒103に加わえら
れる引き上げる方向の荷重をΔF、ボイラー101の内
圧によって弁体103aに加わえられる引き上げる方向
の荷重をFbとすると、次式(1)に示す関係が成立す
る。 Fs =ΔF+Fb (1) さらに、上記荷重Fs は、弁体103aの有効受圧面積
As と、安全弁102が開いたときの吹出し圧力Ps と
の積(As ×Ps )で表され、上記荷重ΔFは、油圧シ
リンダ104の有効受圧面積Ah と、安全弁102が開
いたときに油圧ポンプ105に付設の油圧ゲージ106
によって指示された油圧、つまり油圧シリンダ104内
の油圧Pj との積(Ah ×Pj )で表され、上記荷重F
bは、弁体103aの有効受圧面積As と、ボイラー1
01に付設のボイラーゲージ107によって指示されて
いるボイラー101の内圧Pb との積(As ×Pb )で
表されるので、上記(1)式から次式(2)を導くこと
ができる。 As ×Ps =Ah ×Pj +As ×Pb (2) この式(2)を整理すると、次式(3)が求められる。 Ps =Ah ×Pj /As +Pb (3) したがって、油圧シリンダ104の有効受圧面積Ah 、
および弁体103aの有効受圧面積As が予め明らかに
なっていれば、ボイラー101の内圧Pb を測定すると
ともに、安全弁102が開いたときに油圧シリンダ10
4内の油圧Pjを測定し、上記式(3)に基づいて、安
全弁102の吹出し圧力Ps を求めることができる。
【0006】このようなジャッキテストによって、安全
弁の吹出し圧力を測定する場合、ボイラーの内圧を通常
のレベルに保持していれば良いので、通常運転時に点検
をすることができるばかりでなく、流体が安全弁から僅
かに流出するだけで済み、大きな音が連続的に発した
り、また安全弁を損傷することもない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来のジャッキテストでは、油圧シリンダ104によって
弁棒103に加わえられる荷重ΔFを油圧シリンダ10
4の有効受圧面積Ah と、油圧シリンダ104内の油圧
Pj との積(Ah ×Pj )で表しているものの、実際に
は、油圧シリンダ104と該シリンダ内のピストン間の
摩擦抵抗による荷重F′が発生するので、この摩擦抵抗
による荷重F′を上記積(Ah ×Pj )から減じた差が
弁棒103に加わえられる正確な荷重ΔFとなる。この
ため、この荷重ΔFは、次式(4)によって表さなけれ
ばならない。 ΔF=Ah ×Pj −F’ (4) したがって、上記式(3)に従って求められる安全弁1
02の吹出し圧力Ps には、誤差が含まれるという問題
があった。
【0008】また、安全弁102が開いた時点で、油圧
シリンダ104内の油圧Pj を測定するには、安全弁1
02が開いたことを瞬時に察知して、その瞬間に油圧ゲ
ージ106によって指示された油圧を読み取らねばなら
ないので、熟練を要するばかりでなく、測定誤差が発生
する要因となっていた。
【0009】そこで、この発明の課題は、誰が行って
も、極めて信頼性の高い安定した測定結果を得られるよ
うにすることにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記のような課題を解決
するため、請求項1の発明は、ボイラーに取り付けた安
全弁の弁棒を引き上げて安全弁を開弁させるための力を
徐々に増加させるステップと、この安全弁の弁棒を引き
上げるための力を徐々に増加させるに際し、この力を逐
次測定して記録するステップと、逐次測定して記録した
一連の力の変化に基づいて、力が最高値に達した時点を
前記安全弁が開いた時点と判定するステップとを備える
構成を採用したものである。
【0011】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、逐次測定して記録した一連の力の変化に基づいて、
前記安全弁が開いた後に力が再び上昇してピークに達し
た時点を該安全弁が閉じたと判定するステップを更に備
える構成を採用したものである。
【0012】
【0013】
【0014】
【作用】この発明によれば、ロードセルをシリンダのピ
ストンに固定しており、このピストンを引き上げること
により、このロードセルに連結された安全弁の弁棒を引
き上げて、この安全弁を開いているので、このロードセ
ルは、安全弁の弁棒に加わえられる荷重を測定すること
ができる。ここで、このロードセルは、ピストンに固定
され、このピストンに追従するので、ピストンとシリン
ダ間の摩擦抵抗に基づく荷重を検出することがなく、こ
のために安全弁の弁棒に加わった荷重のみを検出して測
定することができる。こうして測定された荷重を安全弁
の受圧面積で除算し、この商と、圧力検出手段によって
検出されたボイラーの内圧とを加算する。この和が求め
るべき安全弁の吹出し圧力である。
【0015】また、安全弁が開いた後には、シリンダ内
でピストンを引き上げることを停止すれば、この安全弁
の弁棒が元の位置に戻り、この安全弁が閉じる。このと
きに弁棒に加わった荷重をロードセルによって測定し、
この荷重を安全弁の受圧面積で除算し、この商と、圧力
検出手段によって検出されたボイラーの内圧とを加算す
ると、安全弁の吹止まり圧力を求めることができる。
【0016】一方、別の発明によれば、安全弁の弁棒を
引き上げるための力を徐々に増加させ、この力を逐次測
定して記録し、逐次測定して記録した一連の力の変化に
基づいて、力が最高値に達した時点を安全弁が開いた時
点と判定している。ここで、安全弁が開くまでは、安全
弁の弁棒を引き上げるための力が徐々に増加する。ま
た、安全弁の弁棒が引き上げられて、安全弁が開くとき
には、安全弁の実圧動作として急開するので、弁棒を引
き上げるための力が急激に下降する。このため、弁棒を
引き上げるための力が最高値に達した時点を安全弁が開
いた時点として定めることができる。
【0017】また、安全弁が開いた後に、安全弁が再び
閉じるときには、安全弁の実圧動作として急閉する。こ
のとき、弁棒を引き上げるための力は、再び上昇してピ
ークに達するので、この時点を安全弁が閉じた時点とし
て定めることができる。
【0018】
【実施例】以下、この発明の実施例を添付図面を参照し
て説明する。
【0019】図1は、この発明に係わるジャッキテスト
装置の一実施例を示している。同図において、ボイラー
1の側壁には、安全弁2およびボイラーゲージ3が突設
されている。この安全弁2は、ボイラー1内に通じる通
気経路4に配設された弁座5と、この弁座5の孔を開閉
する弁体6と、この弁体6を押さえ込む弁棒7と、これ
らの弁棒7並びに弁体6をバネ受け8を介して下方に付
勢するコイルバネ9とを備えている。このコイルバネ9
は、弁体6を下方に付勢することにより、この弁体6を
弁座5に圧接し、これにより弁座5の孔を閉じて、通気
経路4を塞いでいる。
【0020】ここで、弁体6は、ボイラー1の内圧を通
気経路4および弁座5の孔を介して受けている。このた
め、ボイラー1の内圧が上昇して予め定められた吹出し
圧力に達したとするならば、この吹出し圧力によって、
この弁体6がコイルバネ9の弾性力に抗して持ち上げら
れる。これにより、弁座5の孔が開かれて、ボイラー1
内の気体が吹き出し、この内圧が下降する。
【0021】一方、弁体6に接続された弁棒7は、バネ
押え11および調整ネジ12を介して上側に突出してい
る。この調整ネジ12には、ヨーク13が連結され、こ
のヨーク13に油圧シリンダ14が固定されている。そ
して、この油圧シリンダ14のピストン15には、ロー
ドセル16が固定されている。このロードセル16の中
央を通るロッド17は、該ロードセル16に接続固定さ
れており、油圧シリンダ14の中央の孔を介して下側へ
と導かれている。さらに、このロッド17と、弁棒7
は、ヨーク13のほぼ中央で、ターンバックル18を介
して接続されている。すなわち、弁棒7がターンバック
ル18およびロッド17を介してロードセル16に接続
され、このロードセル16が油圧シリンダ14のピスト
ン15に固定されている。
【0022】油圧シリンダ14の油室14aには、油圧
ポンプ21が接続される。この油圧ポンプ21から油室
14aへと圧油が送り込まれると、油室14a内の油圧
が上昇していく。これに伴い、ピストン15には、引き
上げる方向の荷重が加えられ、この荷重が増加してい
く。このとき、弁体6は、コイルバネ9によって下方に
付勢されているものの、弁棒7およびロードセル16等
を介してピストン15による引き上げる方向の荷重が加
えられる。ここで、ロードセル16は、弁体6とピスト
ン15間に介在しているので、このロードセル16に
は、ピストン15により弁体6に加えられた引き上げる
方向の荷重が作用する。
【0023】ただし、このロードセル16は、ピストン
15に固定され、このピストン15に追従する状態なの
で、このピストン15と油圧シリンダ14間の摩擦抵抗
による荷重がロードセル16に加わることはない。
【0024】このロードセル16は、例えば抵抗素子歪
みゲージであって、抵抗素子を有し、荷重を受けると該
抵抗素子に歪みが発生する構造となっている。このロー
ドセル16に荷重が加わり、抵抗素子に歪みが発生する
と、この抵抗素子の抵抗値が変化するので、この変化に
応じた電気信号がロードセル16から出力される。この
電気信号は、ロードセル16に加えられた荷重を示して
いる。
【0025】ここで、ロードセル16には、先に述べた
ようにピストン15により弁体6に加えられた引き上げ
る方向の荷重が作用し、かつピストン15と油圧シリン
ダ14間の摩擦抵抗による荷重が加わることがないの
で、このロードセル16は、弁体6に加えられた引き上
げる方向の荷重のみを正確に検出することとなる。この
ロードセル16は、弁体6に加えられた引き上げる方向
の荷重のみを検出すると、この荷重を示す信号をコンピ
ュータ22に送出する。
【0026】また、ボイラーゲージ3は、ボイラー1の
内圧を検出して、この内圧を表示する。さらに、このボ
イラーゲージ3に付設の圧力センサ3aは、ボイラー1
の内圧を検出して、この内圧をコンピュータ22に送出
する。したがって、コンピュータ22は、弁体6に加え
られた引き上げる方向の荷重、およびボイラー1の内圧
を通知されることとなる。
【0027】このような構成において、安全弁2の吹出
し圧力は、次のような手順で測定される。
【0028】まず、ボイラー1の内圧を通常のレベルに
保持しておく。
【0029】次に、油圧ポンプ21を操作することによ
り、圧油を油圧シリンダ14に少しずつ圧送し、弁体6
に加えられる引き上げる方向の荷重を徐々に増加させ
る。
【0030】一方、コンピュータ22は、ロードセル1
6によって検出された荷重、および圧力センサ3aによ
って検出されたボイラー1の内圧を予め定められた周期
でサンプリングし、これらの荷重および内圧をサンプリ
ングする度に、これらの荷重および内圧を逐次記録して
いく。
【0031】こうして荷重および内圧を逐次記録してい
くことにより、コンピュータ22は、図2のグラフに示
すようなデータを得る。このグラフにおいて、横軸は、
時間の経過を示し、左側の縦軸は、荷重(kgf)を示
し、右側の縦軸は、圧力(kgf/cm2 )を示してい
る。また、特性線Aは、左側の縦軸によって示される荷
重(kgf)に対応して記録され、ロードセル16によ
って検出された荷重を示している。さらに、特性線B
は、右側の縦軸によって示される圧力(kgf/c
2 )に対応して記録され、ボイラー1の内圧を示して
いる。
【0032】このグラフから明らかなように、特性線A
によって示される荷重は、時点t1の直前まで徐々に上
昇し、この時点t1 で荷重Cに達し、この時点t1 の直
後に急激に低下している。これは、時点t1 で安全弁2
の弁体6が急激に移動して、この安全弁2が開いたこと
に起因し、これにより油圧シリンダ14によって弁体6
に加えられる引き上げる方向の荷重が急激に変化したの
である。したがって、この時点t1 を安全弁2が開いた
時点として求めるとともに、この時点t1 における荷重
Cを求めることができる。
【0033】この時点t1 を過ぎると、油圧ポンプ21
から油圧シリンダ14へと圧油を圧送することを停止し
て、油圧シリンダ14内の圧油を抜いていき、油室14
a内の油圧を下降させる。これにより、油圧シリンダ1
4によって弁体6に加わえられる引き上げる方向の荷重
が徐々に低下していく。ここで、時点t1 から時点t2
の直前までは、安全弁2は、開いた状態を保持してお
り、時点t2 で、安全弁2が閉じる。このときにも、安
全弁2の弁体6が急激に移動するので、油圧シリンダ1
4によって弁体6に加えられる引き上げる方向の荷重が
急激に変化している。このため、この時点t2 を安全弁
2が閉じた時点として求めるとともに、この時点t2 に
おける荷重Eを求めることができる。
【0034】また、特性線Bによって示されるボイラー
1の内圧は、圧力センサ3aによって検出され、ほぼ一
定の圧力Dに保持されている。
【0035】さて、コンピュータ22は、上記グラフに
示す各特性線A,Bに対応するデータを記録すると、特
性線Aに対応するデータに基づいて、安全弁2が開いた
時点t1 を判定して、このときの荷重Cを求めるととも
に、特性線Bに対応するデータに基づいて、ボイラー1
の内圧Dを求める。そして、コンピュータ22は、これ
らの荷重Cおよび内圧D等を上記式(3)に代入するこ
とにより、安全弁2の吹出し圧力Ps を求める。すなわ
ち、上記式(3)において、油圧シリンダ14の有効受
圧面積Ah と、油圧シリンダ14内の油圧Pj との積
(Ah ×Pj )は、油圧シリンダ14によって弁棒7に
加わえられる引き上げる方向の荷重ΔFであるので、こ
こに安全弁2が開いたときの荷重Cを代入し、またボイ
ラー1の内圧Pb として、圧力Dを代入する。さらに、
安全弁2の弁体6の有効受圧面積As も代入されるが、
この有効受圧面積As は、予め明らかなもので、コンピ
ュータ22のキー操作によって入力される。こうして荷
重C、圧力D、および有効受圧面積As を上記式(3)
に代入すれば、安全弁2の吹出し圧力Ps が求められ
る。
【0036】同様に、コンピュータ22は、特性線Aに
対応するデータに基づいて、安全弁2が閉じた時点t2
を判定して、このときの荷重Eを求め、この荷重Eおよ
びボイラー1の内圧D等を上記式(3)に代入すること
により、安全弁2の吹止まり圧力Pm も求める。
【0037】コンピュータ22は、安全弁2の吹出し圧
力Ps および吹止まり圧力Pm を求めると、吹出し圧力
Ps 、吹止まり圧力Pm 、図2のグラフを該コンピュー
タ22に付設されているプリント装置からプリントアウ
トする。
【0038】このように上記実施例では、油圧ポンプ2
1から油圧シリンダ14へと圧油を徐々に圧送するに際
し、コンピュータ22は、図2のグラフに示すデータを
求めて、このデータから安全弁2が開いたときの荷重
C、およびボイラー1の内圧Dを求め、更に上記式
(3)に基づいて、安全弁2の吹出し圧力Ps を求め
る。また、コンピュータ22は、図2のグラフに示すデ
ータから安全弁2が閉じたときの荷重Eを求め、上記式
(3)に基づいて、安全弁2の吹止まり圧力Pm も求め
る。したがって、測定者は、機材のセッティングと、圧
油の圧送を行うだけで、安全弁2の吹出し圧力Ps およ
び吹止まり圧力Pm を測定することができ、この測定の
ために特別な熟練を必要とせず、かつ誤差が極めて少な
い測定を行うことができる。また、ロードセル16に
は、ピストン15と油圧シリンダ14間の摩擦抵抗によ
る荷重が加わることがないので、ピストン15によって
弁体6に加わえらる引き上げる方向の荷重を正確に測定
することができ、従来装置と比較すると、測定誤差が極
めて小さくなる。
【0039】
【効果】以上説明したように、この発明によれば、ロー
ドセルは、安全弁の弁体に加えられる引き上げる方向の
荷重のみを正確に測定するので、この荷重、安全弁の受
圧面積およびボイラーの内圧に基づいて、安全弁の吹出
し圧力および吹止まり圧力を正確に求めることができ
る。
【0040】また、別の発明によれば、安全弁を引き上
げるための力を徐々に増加させ、この力を逐次測定して
記録し、逐次測定し記録した一連の力の変化に基づい
て、安全弁が開いた時点および閉じた時点を正確に判定
している。このため、吹出し圧力および吹止まり圧力を
正確に測定するために、特別な熟練を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係わるジャッキテスト装置の一実施
例を示す図
【図2】図1に示す実施例の装置において記録されるデ
ータを示すグラフ
【図3】従来の装置を例示する図
【符号の説明】
1 ボイラー 2 安全弁 3 ボイラーゲージ 3a 圧力センサ 4 通気経路 5 弁座 6 弁体 7 弁棒 8 バネ受け 9 コイルバネ 11 バネ押え 12 調整ネジ 13 ヨーク 14 油圧シリンダ 15 ピストン 16 ロードセル 21 油圧ポンプ 22 コンピュータ

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボイラーに取り付けた安全弁の弁棒を引
    き上げて安全弁を開弁させるための力を徐々に増加させ
    るステップと、この安全弁の弁棒を引き上げるための力
    を徐々に増加させるに際し、この力を逐次測定して記録
    するステップと、逐次測定して記録した一連の力の変化
    に基づいて、力が最高値に達した時点を前記安全弁が開
    いた時点と判定するステップとを備えることを特徴とす
    る安全弁のジャッキテスト方法。
  2. 【請求項2】 逐次測定して記録した一連の力の変化に
    基づいて、前記安全弁が開いた後に力が再び上昇してピ
    ークに達した時点を該安全弁が閉じたと判定するステッ
    プを更に備えることを特徴とする請求項1に記載の安全
    弁のジャッキテスト方法。
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