JP3153206B2 - 粉体充填装置およびその運転方法 - Google Patents
粉体充填装置およびその運転方法Info
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Description
(かさ密度)を増加させる粉体脱気装置を備えて、所定
容積(サイズ)の包装袋に所定重量の粉体を充填するよ
うにした粉体充填装置、並びに、その運転方法に関する
ものである。
送、混合等の種々の処理が施されるため、その間隙には
多量の空気が含まれる。この粉体に含まれる空気の量
は、粉体の状態や種類、原料の原産地等によって大きく
変動するため、同種の粉体であっても、そのかさ比重
は、例えば小麦粉の場合には0.5〜0.65の範囲と
いうようにある程度ばらついている。特に、製粉後の粉
体のかさ比重は不安定で、経時とともに次第に変動す
る。
脂コート紙袋等の包装体に一定重量(実際には入れ目を
含むので一定以上の重量)の粉体を充填する必要があ
る。しかし、前述のように、同種の粉体でも、そのかさ
比重がばらついていれば、最もかさ比重の小さい場合を
考慮して包装体のサイズを決定しなければならなくな
る。このため、包装体のサイズが大きくなってしまい、
そのコストのみならず、包装粉体製品の運送、保管コス
トなどの上昇を招いてしまう。
体を充填するための包装体、例えば前述の小麦粉等の小
袋包装の場合であれば、250g詰め、500g詰め、
1kg詰め等の袋のサイズはできるだけ小さくするのが
好ましいため、実際に可能な限り最小化されている。こ
のため、ある程度かさ比重がばらついている粉体であっ
ても、所定サイズの包装体に、所定重量の粉体を正確に
充填することができる粉体充填装置が必要となる。
体充填装置を使用すれば、フィードバックコントロール
を用いて、重さを測りながら包装体に所望の重量の粉体
を充填することが可能である。このように、スケールを
使用すれば、粉体のかさ比重に係わらず、包装体に所定
重量の粉体を充填することはできるが、装置構造が複雑
になり、当然の如く大幅なコストアップを招くという問
題がある。また、ばらついている粉体かさ比重の如何な
る場合にも対応できるよう、包装体のサイズを大きめに
設定しなければならないという問題もある。
式の粉体充填装置が一般的に利用されている。しかし、
容積式の粉体充填装置は、安価である反面、スクリュー
コンベア(スクリューオーガ)の回転回数(角度)にの
み依存して包装体への粉体の充填量が決定されるため、
包装体に所定重量の粉体を充填する際には、そのかさ比
重を一定化することが求められる。したがって、容積式
の粉体充填装置では、粉体を脱気し、そのかさ比重を増
加させる粉体脱気装置が使用されることが多い。
例の概念図を示す。同図に示す縦型の粉体充填装置52
は、小麦粉等の粉体製品を袋に詰めて包装するもので、
粉体を貯留するための容器となるホッパー12と、粉体
を脱気する粉体脱気装置54と、ホッパー12に貯留さ
れる粉体を粉体脱気装置54側へ搬送するスクリューコ
ンベア16と、粉体脱気装置54を介して、粉体に含ま
れている空気を吸気する吸気装置60とを有する。
パー12の上端開口部は、粉体を投入するための粉体投
入口12aとなる。粉体脱気装置54は、粉体を脱気す
るためのフィルタ58と、このフィルタ58が装着され
る円筒形状のケーシング56と、フィルタ58の外壁面
全体を覆うように設けられた脱気バッファ62とを有
し、ケーシング56の上端開口部は、ホッパー12の下
端開口部に連接され、ケーシング56の下端開口部は、
脱気後の粉体が排出される粉体排出口56aとなる。
ュー回転軸16bに沿ってらせん状に形成されているス
クリュー羽根16aを有する。このスクリューコンベア
16は、ホッパー12の外上部から吊設され、粉体投入
口12aを介してホッパー12の内部に挿入され、さら
に、ホッパー12と粉体脱気装置54とが連接されてい
る開口部を介して、粉体脱気装置54のケーシング56
の粉体排出口56a近傍まで延在している。
ーコンベア16が所定時間、所定速度で回転され、ホッ
パー12の内部に貯留されている粉体が、粉体脱気装置
54のケーシング56内を通して粉体排出口56aから
排出され、その下部に配置されている包装体内に充填さ
れる。その際、粉体は、ケーシング56内を通過する時
に、フィルタ58を介して脱気バッファ62を経由し吸
気装置60により吸気され、多量の空気が含まれている
粉体から空気のみが除去される。
6は、ホッパー12の外部から吊設されており、いわゆ
る片持ち構造であるため、振れ回りが生じやすく、スク
リュー羽根16aがフィルタ58に接触する場合があ
る。このため、従来用いられている金網やパンチングメ
タル等のフィルタでは、回転するスクリュー羽根16a
が接触して破損し、その金属片が最終製品となる粉体中
に混入される恐れがあるという問題点があった。
に包装体に充填する粉体充填装置52では、特に、例え
ば50〜70袋/分の高速で粉体を排出して充填する場
合には、スクリューコンベア16によって搬送される粉
体が粉体脱気装置54の粉体排出口56aから落下する
際、粉体の流れが脱気の作用によって乱れて不規則とな
る。このため、包装体の周辺にまで飛散して包装体の中
に充填されず、充填量が不足したり、充填量がばらつく
という問題があった。
従来技術に基づく問題点を解消し、スクリュー羽根が接
触して破損することのない粉体脱気装置を備えた竪型の
粉体充填装置を提供することにある。また、本発明の他
の目的は、粉体排出口から排出される脱気後の粉体が飛
散するのを防止し、脱気後の粉体を包装袋の中に正確に
充填することが可能な粉体充填装置を提供することにあ
る。本発明のさらに他の目的は、上記粉体充填装置を用
いて、脱気後の粉体の充填量にばらつきが少なく、所定
サイズの包装袋に所定重量の粉体を高精度に充填するこ
とが可能な粉体充填装置の運転方法を提供することにあ
る。
に、本発明に係る粉体充填装置は、粉体に含まれている
空気を脱気し、脱気後の前記粉体を所定容積の包装袋に
所定重量充填する竪型の粉体充填装置であって、第1の
開口部から投入された粉体が第2の開口部から排出され
るまでの間に配置されたフィルタと、前記第1および第
2の開口部が開口された前記フィルタの装着部とを有
し、前記フィルタは、その内径が前記装着部の開口部の
内径よりも大きく構成された粉体脱気装置と、この粉体
脱気装置に粉体を供給するホッパーと、このホッパーお
よび前記粉体脱気装置の内部に挿入され、前記ホッパー
から前記粉体脱気装置へ前記粉体を搬送するスクリュー
コンベアと、前記粉体脱気装置のフィルタの外壁面側か
ら前記粉体に含まれている空気を吸引する吸気装置を有
することを特徴とする。
ュを積層して構成される金網であって、その内壁面側か
ら外壁面側になるに従って、または、その内壁面側およ
び外壁面側から内芯部側になるに従って次第にメッシュ
の細かいものを使用するのが好ましい。
は、前記構成要素に加えて、さらに、前記粉体脱気装置
の装着部の第2の開口部に連接される第3の開口部およ
び、この第3の開口部から投入される前記粉体が排出さ
れる第4の開口部が開口されている中空円筒形状の整流
装置を有し、この整流装置の長さは、当該整流装置の内
径の30%以上であることが好ましい。
法は、前記各項のいずれか1項に記載の粉体充填装置の
運転方法であって、前記粉体に含まれている空気を吸引
する圧力を−100mmHg〜−500mmHgの範囲
とすることを特徴とする。なお、前記粉体に含まれてい
る空気を吸引する圧力を−200mmHg〜−400m
mHgの範囲とすることがさらに好ましい。
施例に基づいて、本発明の粉体脱気装置およびこれを用
いた粉体充填装置ならびにその運転方法を詳細に説明す
る。図1は、本発明の粉体充填装置の一実施例の概念図
である。図示例の粉体充填装置10は、ホッパー12
と、本発明の粉体脱気装置14と、スクリューコンベア
16と、駆動装置18と、吸気装置20と、センサ装置
22と、制御装置24とを有する。
いて、まず、ホッパー12は、かさ比重の小さい所定量
の粉体46を貯留するための容器であって、その上端お
よび下端には各々開口部が設けられている。ホッパー1
2の上端開口部は、図示していないコンベア等によっ
て、その内部に貯留する粉体46を投入するための粉体
投入口12aとなるもので、その下端開口部は、本発明
の粉体脱気装置14の上端開口部に連接されている。
6の粉面は、後述するレベルセンサ42によって常時検
出されている。粉体脱気装置14の粉体排出口14aか
ら脱気後の粉体46が排出され、ホッパー12内部の粉
体46が減少すると、かさ比重の小さい粉体46が、図
示していないコンベア等によって粉体投入口12aから
適宜補充される。これにより、スクリューコンベア16
にかかる粉体圧は常に一定となるように制御される。
等の包装体(以下、単に袋という)48への粉体46の
充填量は、スクリューコンベア16の全回転数、すなわ
ち、回転速度(単位時間当りの回転数)と駆動時間とに
よって設定される。このため、制御装置24によって、
ホッパー12内部の粉体46の状態や貯留量、スクリュ
ーコンベア16にかかる粉体圧等が一定となるよう制御
される。また、スクリューコンベア16の回転速度や駆
動時間は、1つの袋に対する充填量に応じてあらかじめ
設定されている値に正確に制御される。
う。その内部は、図2(a)に断面図を、同図(b)に
斜視図を示すように、粉体46を脱気するための円筒形
状のフィルタ26と、このフィルタ26を装着部30に
保持するための取付フランジ28(28a,28b)と
を有し、その3者で一つのユニットを構成している。図
の如く、フィルタ26の外径は、取付フランジ28の外
径よりも小さくなっている。上部取付フランジ28aの
中心開口部は粉体の投入口となっており、一方、下部取
付フランジ28bの中心開口部は、脱気後の粉体46が
排出される粉体排出口14aとなる。
下端開口部近辺の内壁に刻まれた溝と、ノズル本体25
上部の環状部とが嵌合して両者は固定される。ホッパー
12は左右二分割構造となっており、その片側内壁には
ノズル本体25を位置決めするためのピン29が嵌入さ
れる孔が形成されている。取付フランジ28の内径は、
ノズル本体25の上方部の内径と同一であり、また、取
付フランジ28の外径は、ノズル本体25の下方部の内
径とほぼ等しく、上記の(上部取付フランジ28a−フ
ィルタ26−下部取付フランジ28b)のユニットがノ
ズル本体25の下方より嵌挿され内部に納まる。そして
さらに、ノズル本体25には整流装置50がボルト51
によりフランジ接合されて、一体の粉体脱気装置14を
構成することになる。このように組まれると、フィルタ
26とノズル本体25の隙間には円環状の空間、すなわ
ち脱気バッファ27が形成され、それはノズル本体25
に設けられた脱気口25aに連通している。
内径と取付フランジ28の内径が同一の60mmである
のに対して、フィルタ26の内径は両縁部で1mmずつ
大きく62mmとしてある。すなわち、フィルタ26に
は、スクリュー羽根が接触してフィルタ26が破損する
のを防止するための逃げ(クリアランス)が設けられて
いる。なお、この逃げを大きくするほど、スクリュー羽
根16aが接触してフィルタ26が破損する危険性は減
少するが、脱気の効果が低下するため、取付フランジ2
8の内径サイズに応じて、スクリュー羽根16aがフィ
ルタ26に接触しない範囲で最小の大きさの逃げとする
のが好ましい。
て、複数枚のステンレスワイヤーのメッシュを積層して
構成される金網を使用する。この時、内壁面側から外壁
面側になるに従って次第にステンレスワイヤーの線径が
細いもの、すなわち、メッシュの細かいものを使用す
る。あるいは、内壁面側および外壁面側の線径を太く
し、その内芯部側になるに従って線径の細くなるステン
レスワイヤーで構成されたメッシュを使用するのも好ま
しい。なお、積層するステンレスワイヤーのメッシュの
枚数や線径(メッシュの粗さ)、大きさ等を適宜選定す
ることにより、粉体脱気の精度や能力を適宜調整するこ
とが可能である。
フランジ28aの中心開口部側から粉体46を投入し、
これを連続的に下部取付フランジ28bの中心開口部の
粉体排出口14a側へ排出しながら、フィルタ26の外
壁面側から脱気バッファ27を経由して減圧吸気する
と、フィルタ26の内部を通過する粉体46がフィルタ
26の内壁面に吸い寄せられる。この時、粉体46の一
部がメッシュの間に捕捉され、それらが一種の濾過層と
して機能し、以降は粉体46がメッシュをすり抜けて吸
気装置20側に流入することなく、連続的に粉体46の
脱気が行われる。
の空気のみをろ過できればどのようなものでもよく、例
えばパンチングメタル(打ち抜き板)、多孔質のスクリ
ーン、多孔質セラミックスや金属などの焼結体、もしく
は、本出願人に係る特開平8−175676号公報に開
示の接触粗面式積層フィルタユニット等を用いることも
できる。また、フィルタ26は、その装着部30の内周
面全体に形成されていても、その一部にのみ形成されて
いてもよい。
リュー羽根16aがらせん状に形成されているスクリュ
ー回転軸16bを回転させることによって、ホッパー1
2に貯留されている粉体46を下方へ搬送し、その回転
数に応じて所定量の粉体46を粉体脱気装置14の粉体
排出口14aから排出する。スクリューコンベア16
は、ホッパー12の外上部から吊設され、ホッパー12
の内部に挿入され、粉体脱気装置14の粉体排出口14
aまで延在している。
じて、スクリューコンベア16を回転駆動するもので、
モータ32と、歯車(チェーンスプロケット)34a,
34bと、歯付ベルト34cとを有する。歯車34a
は、スクリューコンベア16のスクリュー回転軸16b
の上端に取り付けられ、歯車34bは、モータ18の回
転軸の上端部に取り付けられ、歯付ベルト34cは、こ
れらの歯車34aと34bとの間に張架されている。
の充填量は、スクリューコンベア16の全回転数によっ
て制御されるため、駆動手段18は、スクリューコンベ
ア16の駆動開始と駆動停止を正確に行う必要がある。
従って、モータ32は、ブレーキ付モータを用いるのが
好ましく、スクリュー回転軸16bに直結したり、ギヤ
等を介して駆動してもよい。また、ブレーキの付いてい
ないモータを用い、クラッチ等を組み込んでもよい。
4のフィルタ26を介して、粉体46に含まれている空
気を吸気するもので、吸気量を所定の一定量に制御する
定流量制御装置36と、粉体脱気装置14を定流量制御
装置36を介して所定吸気量で吸引減圧する真空ポンプ
38と、配管40とを有する。図1に示すように、粉体
脱気装置14と定流量制御装置36との間、および、定
流量制御装置36と真空ポンプ38との間は各々配管4
0で接続されている。
定流量制御装置36は、粉体46の内部の状態に関係な
く脱気量を一定にするためのものであり、脱気効率を高
めるとともに、後述するように、粉体充填量のばらつき
を低減する効果もあるので、吸気装置20中に設けてお
くのが好ましい。また、この定流量制御装置28は、ベ
ンチュリによる差圧を利用して弁を開閉させて、定流量
を得るものであり、市販の装置を用いることができる。
特に制限はなく、図示例に限定されるものではない。ま
た、配管40の組み合わせ方も特に制限はないし、吸気
源となる真空ポンプ38も特に制限的ではなく、吸気す
ることができればどのような吸気源でもよく、例えばフ
ァン、ブロワ、コンプレッサー、吸引ポンプ等を用いる
ことができる。
42と、位置センサ44とを有する。レベルセンサ42
は、ホッパー12内部の粉体46の貯留量を検出するも
ので、ホッパー12の粉体投入口12a付近に取り付け
られている。位置センサ44は、袋34が粉体脱気装置
14の粉体排出口14a直下の定位置にあることを検出
する。レベルセンサ42や位置センサ44による検出結
果はいずれも制御装置24に入力される。
0全体の動作を制御する装置を概念的に表すもので、本
実施例では、例えばレベルセンサ42の信号を受けて、
ホッパー12内への粉体46の補充を制御したり、本発
明の粉体充填装置の運転方法に従って、吸気装置20の
定流量制御装置36の流量を制御したり、位置センサ4
4の信号を受けて、駆動装置18のモータ32の駆動の
開始および終了すなわち充填時間を制御する。
装置10は、基本的に以上のように構成される。なお、
図1には示していないが、粉体脱気装置14の粉体排出
口14aから排出される脱気後の粉体46が飛散膨張す
るのを防止し、脱気後の粉体46が袋48内に正確に充
填できるようにするために、粉体排出口14aに連接し
て以下に述べる整流装置を備えるのが好ましい。
る整流装置の一実施例の断面概略図である。同図に示す
ように、整流装置50は、中空円筒形状のもので、その
上端開口部は粉体脱気装置14の粉体排出口14aに連
接され、下端開口部は、脱気後の粉体46を排出するた
めの粉体排出口50aとなる。なお、整流装置50の上
端開口部から下端開口部までの長さLは、その内径Dの
30%以上とする。
り、本出願人に係る特開平8−175676号公報に開
示したように、粉体排出口50aから排出される粉体4
6が飛散膨張するのを大幅に抑制することができ、排出
口50aの下方に配置される包装体内に、粉体46を包
装体の周辺に落下させることなく正確に充填することが
できる。これに対し、整流装置50の長さLと内径Dと
の比を30%未満にすると、粉体46の飛散膨張角αが
大きくなり、粉体46が包装体の周辺に落下するため好
ましくない。
脱気装置14と分離型に構成し、ボルトやビス等によっ
て固定してもよいし、その方式に限定されるものではな
い。また、同図に示すように、スクリューコンベア16
のスクリュー回転軸16bには、粉体密度を均一にする
ために、スクリュー羽根16aの上端部に粉体46を粉
砕・攪拌するための攪拌羽根16cを備えているのが好
ましい。
体充填装置10の動作とともに、本発明の粉体充填装置
の運転方法について説明する。
イズに応じた充填時間が設定されている。吸気装置20
の真空ポンプ38は定常運転されており、定流量制御装
置36は、制御装置24の制御により、本発明の粉体充
填装置の運転方法に従って、あらかじめ所定の脱気圧力
となるように制御されている。同じく、制御装置24の
制御により、モータ32は停止され、図示していない粉
体排出口14aのシャッタは閉止され、レベルセンサ4
2からの信号を受けてホッパー12内の粉体46の粉面
のレベルは所定レベルにあることが確認されている。
のばらつきとの間の関係を表す一実施例のグラフを示
す。図示例のグラフにおいて、横軸は脱気圧力(mmH
g)、縦軸は粉体の充填量のばらつき(σ)を表す。こ
のグラフから明らかなように、粉体の充填量のばらつき
は脱気圧力に依存し、脱気圧力が小さすぎても大きすぎ
ても、粉体の充填量のばらつきは大きくなり、本実施例
の場合には脱気圧力が−300mmHg付近で最小値と
なることが分かる。従って、制御装置24の制御によ
り、好ましくは脱気圧力を−100〜−500mmHg
とし、さらに好ましくは−200〜−400mmHgと
することにより、粉体の充填量のばらつきを低く抑える
ことができる。
装置によって、未充填の袋48が粉体脱気装置14の粉
体排出口14a直下の定位置まで搬送されてくると、位
置センサ44が袋48を検知し、袋48が定位置に配置
されたことを通知する信号を制御装置10に送信する。
制御装置24は、位置センサ44から送信される信号を
受信して、モータ32の回転駆動を開始させるととも
に、図示していない粉体排出口14aのシャッタを開く
よう制御する。
b、歯付ベルト34cおよび歯車34aを介してスクリ
ューコンベア16が回転を開始し、ホッパー12に貯留
されている粉体46が、スクリューコンベア16の回転
に応じて粉体脱気装置14側へ搬送され、粉体排出口1
4aから排出されて直下の袋48に充填される。この
時、粉体46は、粉体脱気装置14のフィルタ26を介
して所定の脱気圧力で脱気され、脱気後の粉体46が袋
48に充填される。
いる粉体充填装置10では、フィルタ26の内径が取付
フランジ28の内径よりも大きいため、片持ち構造のス
クリューコンベア16が回転して触れ回りが生じたとし
ても、スクリュー羽根16aがフィルタ26に接触する
ことはない。したがって、フィルタ26に、回転するス
クリュー羽根16aが接触して破損し、その金属片が最
終製品となる粉体中に混入される心配は全くない。
よれば、粉体を脱気する時の脱気圧力を前述の適正値の
範囲とすることにより、包装体に充填される粉体の充填
量のばらつきを最小に抑えることができる。
粉体排出口14aに連接して整流装置50を備えること
により、粉体脱気装置14の粉体排出口14aから排出
される脱気後の粉体の流れを抑え、粉体が飛散するのを
防止することができる。このため、たとえ50〜70袋
/分の高速で粉体を排出して充填する場合であっても、
粉体が包装体の周辺に飛散することがなく、所定重量の
粉体を所定サイズの包装体の中に正確に充填することが
できる。
始からの時間もしくは積算回転数が、あらかじめ設定さ
れている充填時間(もしくは積算回転数)に到達する
と、制御装置24の制御によって、モータ32の回転駆
動が停止されてスクリューコンベア16の回転が停止さ
れ、同時に粉体排出口14aの図示していないシャッタ
も閉止される。モータ32としてブレーキモータを用い
さらに、シャッタを用いる場合にはモータ32の惰性に
よる粉体46の充填量のばらつきも少なく、さらに正確
な充填が可能となる。
な所定量だけ充填された袋48は、粉体排出口14aの
直下から移動され、図示していない口封装置などに搬送
され、袋の口が封じられ、包装が終了する。充填済の袋
48が粉体排出口14aの直下から移動すると、これを
位置センサ44が検知して制御装置38に伝送する。こ
の後、制御装置24は、次の未充填の袋48が粉体排出
口14aの直下に来るまで、次の充填のために準備また
は待機し、袋48が所定位置に来た旨の信号を位置セン
サ44から受け、再び上述した充填動作を繰り返す。
00g、1000gの粉体の所定サイズの袋48への充
填を高速、例えば60袋/分、さらに高速なものでは1
20袋/分で連続して行うことができる。もちろん、低
速での充填、例えば充填時間が2〜10秒/袋の場合に
も、本発明が適用できることはいうまでもない。粉体が
充填された袋は後工程としてタッピング等の詰め込み補
助装置に通してもよいことはもちろんである。
の運転方法について詳細に説明したが、本発明は上記実
施例に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲にお
いて、種々の改良や変更を行ってもよいことはいうまで
もない。
よれば、粉体脱気装置のフィルタの内径が、スクリュー
外径よりも大きいため、スクリュー羽根がフィルタに接
触することがなく、フィルタが破損して、その破片が製
品の中に混入されるという心配は全くない。また、本発
明によれば、脱気後の粉体の流れを整流するための整流
装置を、粉体脱気装置に連接して備えることによって、
脱気後の粉体が飛散するのを防止し、所定重量の粉体を
所定サイズの包装体の中に正確に充填することができ
る。さらに本発明によれば、所定範囲の脱気圧力で粉体
を脱気することにより、粉体の充填量のばらつきを低減
することができる。
ある。
る粉体充填装置に用いる粉体脱気装置の一実施例の断面
図および斜視図である。
の一実施例の断面概略図である。
関係を表す一実施例のグラフである。
Claims (6)
- 【請求項1】粉体に含まれている空気を脱気し、脱気後
の前記粉体を所定容積の包装袋に所定重量充填する竪型
の粉体充填装置であって、 第1の開口部から投入された粉体が第2の開口部から排
出されるまでの間に配置されたフィルタと、前記第1お
よび第2の開口部が開口された前記フィルタの装着部と
を有し、前記フィルタは、その内径が前記装着部の開口
部の内径よりも大きく構成された粉体脱気装置と、 この粉体脱気装置に粉体を供給するホッパーと、 このホッパーおよび前記粉体脱気装置の内部に挿入さ
れ、前記ホッパーから前記粉体脱気装置へ前記粉体を搬
送するスクリューコンベアと、 前記粉体脱気装置のフィルタの外壁面側から前記粉体に
含まれている空気を吸引する吸気装置を有することを特
徴とする粉体充填装置。 - 【請求項2】前記粉体脱気装置のフィルタは、複数枚の
メッシュを積層して構成される金網であって、その内壁
面側になるに従って次第にメッシュの細かいものを使用
する請求項1に記載の粉体充填装置。 - 【請求項3】前記粉体脱気装置のフィルタは、複数枚の
メッシュを積層して構成される金網であって、その内壁
面側および外壁面側から内芯部側になるに従って次第に
メッシュの細かいものを使用する請求項1に記載の粉体
充填装置。 - 【請求項4】前記構成要素に加えて、さらに、前記粉体
脱気装置の装着部の第2の開口部に連接される第3の開
口部、および、この第3の開口部から投入される前記粉
体が排出される第4の開口部が開口されている中空円筒
形状の整流装置を有し、この整流装置の長さは、当該整
流装置の内径の30%以上である請求項1〜3のいずれ
か1項に記載の粉体充填装置。 - 【請求項5】請求項1〜4のいずれか1項に記載の粉体
充填装置の運転方法であって、 前記粉体に含まれている空気を吸引する圧力を−100
mmHg〜−500mmHgの範囲とすることを特徴と
する粉体充填装置の運転方法。 - 【請求項6】前記粉体に含まれている空気を吸引する圧
力を−200mmHg〜−400mmHgの範囲とする
請求項5に記載の粉体充填装置の運転方法。
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