JP3153200U - ピストン型圧縮機 - Google Patents

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Abstract

【課題】使用条件が厳格な環境下でもシャフトシール室内でのオイル淀みを防止して、シャフトシールに対する信頼を十分に確保することができるピストン型圧縮機を提供する。【解決手段】シリンダブロック1のクランク室10の下方に設けられたオイルパン11と、圧縮機のハウジング8を構成するリアヘッド7のシャフト18のリア側端に設けられ、オイルパン11からオイルを吸引するトロコイドポンプ38と、シャフト18内を軸方向に沿って延びるように設けられたオイル供給通路46と、シャフトシール20近傍からオイルパン11近傍まで延びるオイル排出通路51とからなるオイル循環機構を有し、シャフトシール室19に送られたオイルについてオイル排出通路51を介してオイルパン11に戻すようにする。【選択図】図2

Description

この考案は、例えば自動車用空調装置に用いられる圧縮機に関し、特にバス等の大型車両用の空調装置に用いられるピストン型の圧縮機に関する。
例えば特許文献1に示されるような通常の自動車用の空調装置に用いられるピストン型圧縮機は、自動車のエンジンルーム内に配置され、車両を駆動させるエンジンにより駆動されるものが周知である。この種の圧縮機にあっては、エンジンルーム内の限られたスペースに配置する必要があるため、小型化・軽量化が要求されるが、空調する車室内空間自体は相対的に広くないので、圧縮機に求められる負荷も比較的低いものとなる。
その一方で、例えば特許文献2に示されるようなバス等の大型車両用の空調装置に用いられる圧縮機は、エンジンルームとは別に、車両進行方向の後方側に設けられた部屋内に配置されるもので、車両エンジンとは別の駆動源により駆動されるものが周知である。この種の圧縮機にあっては、小型化・軽量化が上記特許文献1に示される圧縮機ほど要求されないものの、空調する車室内空間が相対的に広いので作動冷媒の吐出容量について大出力が求められると共に、この大出力に伴う大きな負荷に耐えながら長期間の運転にも耐えることが可能であるという信頼性が更に要求される。
そして、後者のバス等の大型車両用空調装置に用いられる圧縮機として好適な構成が、例えば特許文献3に示される冷媒圧縮機において公知になっている。
この冷媒圧縮機においては、クランク室の下方に潤滑油貯留用の油溜まり室(以下、本願に合わせてオイルパンと称する。)が設けられていると共に、このオイルパンに貯められたオイルは、回転軸(以下、本願に合わせてシャフトと称する。)のリア側端部に連結された外歯歯車及びこの外歯歯車と噛合従動する内歯歯車から成る公知のギヤポンプ(以下、本願に合わせてトロコイドポンプと称する。)により吸引されるものとなっている。そして、シャフトの軸心には当該シャフトの軸方向に沿って延びる第2オイル通路((以下、本願に合わせてオイル供給通路と称する。)が形成されており、更に、このオイル供給通路は、シャフトの径方向に沿って延びる分岐通路を備え、この分岐通路はその先端がスラスト軸受側に開口している。これにより、トロコイドポンプによって吸引されたオイルは、当該ポンプの圧縮作用によりこのシャフトの給油路内を通ってクランク室内部側に送られた後、分岐通路の開口から排出されてスラスト軸受や斜板を潤滑することができる。
そして、この冷媒圧縮機では、オイル供給通路は、シャフトのフロント側まで延び、このフロント側に分岐通路が設けられて、この分岐通路がシャフトシール室近傍に開口した構成とすることにより、シャフトのオイル供給通路を経由して送られてきたオイルは、分岐通路の開口から排出されて、シャフトシールを潤滑することが可能となっている。更に、シャフトシール室内に満たされたオイルは、バルブプレートのシャフト挿通孔とシャフトとの間の隙間からフロント側のラジアル軸受の隙間を通ってクランク室に戻され、オイルパンに滴下することも可能になっている。
WO2004/074683号公報 特開2006−336590号公報 特開平11−294324号公報
しかしながら、上記したようなオイルがオイルパンに戻るまでの経路では、バルブプレートのシャフト挿通孔とシャフトとの間の隙間及びフロント側のラジアル軸受の隙間の部位がオイルを通過させる際の流路抵抗となってしまい、シャフトシール室にオイルが淀みがちとなることが想定される。
このため、冷媒の吐出容量について大出力が求められると共に、この大出力に伴う大きな負荷に耐えながら長期間の運転にも耐えることが求められるバス等の大型車両用の空調装置用の圧縮機では、シャフトシールに対する使用条件が厳格な環境下における当該シャフトシールに対する信頼性が損なわれるという不具合が考えられる。
そこで、本考案は、バス等の大型車両用の空調装置に用いられるにあたり、その使用条件が厳格な環境下でも、シャフトシールにオイルパンからシャフト内のオイル供給通路、分岐通路を経てオイルが供給されてシャフトシールの潤滑が行われる場合に、シャフトシール室内でのオイル淀みを防止して、シャフトシールに対する信頼を十分に確保することができるピストン型圧縮機を提供することを目的とする。
この考案に係るピストン型圧縮機は、フロント側シリンダブロックとリア側シリンダブロックとから構成されたシリンダブロックを有し、前記フロント側シリンダブロックと前記リア側シリンダブロックとをシリンダボアの中心が合致するように組み合わせることによりクランク室が画成されると共に、前記クランク室を貫通するシャフトを前記シリンダブロックに回転自在に支承することで、前記シャフトの回転により前記クランク室内に配された斜板を回転させてピストンを前記シリンダボア内で往復動させるピストン型圧縮機において、前記シリンダブロックの前記クランク室の下方に設けられたオイルパンと、前記リアヘッドに設けられ、前記シャフトのリア側端部と連結されて、前記シャフトの回転により駆動されて前記オイルパンからオイルを吸引するトロコイドポンプと、前記トロコイドポンプからのオイルが前記シャフトのフロント側をシールするシャフトシールに供給されるように、前記シャフト内に設けられたオイル供給通路と、前記シャフトシールに供給されたオイルが前記オイルパン又はその近傍まで戻るように、前記フロント側シリンダブロックに形成されたオイル排出通路と、から構成されたオイル循環機構を有することを特徴としている(請求項1)。前記オイル排出通路は、前記フロント側シリンダブロックに、このフロント側シリンダブロックのフロント側端面で且つ前記シャフトシール近傍側から前記フロント側シリンダブロックのリア側端面で且つ前記オイルパン近傍まで斜めに設けられている(請求項2)。
これにより、シャフトシール室内に送られたオイルを、オイル排出通路を介してクランク室、ひいてはオイルパンまで戻すことができ、この場合に、オイルをクランク室を経由してオイルパンに戻す経路において、流路抵抗となるラジアル軸受を迂回させることが可能となるので、シャフトシール室内にオイルが淀むことがなくなる。
そして、この考案に係るピストン型圧縮機は、前記フロント側シリンダブロックと前記フロントヘッドとの間及び前記リア側シリンダブロックと前記リアヘッドとの間にバルブプレートが介在されると共に、前記フロント側シリンダブロックと前記フロントヘッドとの間に介在されるバルブプレートには、前記フロント側シリンダブロックに形成された前記オイル排出通路の前記フロントヘッド側に対応する位置に、オイル排出孔が設けられている(請求項3)。これにより、シャフトシールを収納したシャフトシール室を有するフロントヘッドとオイル排出通路を有するフロント側シリンダブロックとの間にバルブプレートが介在していても、このバルブプレートのオイル排出孔を介してシャフトシール室の下方からオイル排出通路にオイルが排出されることとなる。
以上のように、これらの考案によれば、シャフトシール室内に送られたオイルを、オイル排出通路を介してクランク室、ひいてはオイルパンまで確実且つ円滑に戻すことができ、オイルをオイルパンに戻す経路について流路抵抗となるラジアル軸受を迂回させることが可能となることから、シャフトシール室にオイルが淀むことがなくなるので、その使用条件が厳格な環境下でもシャフトシールに対する信頼を十分に確保することが可能となる。
特に請求項3に記載の考案によれば、シャフトシールを収納したシャフトシール室を有するフロントヘッドとオイル排出通路を有するフロント側シリンダブロックとの間にバルブプレートが介在していても、このバルブプレートのオイル排出孔を介してシャフトシール室の下方からオイル排出通路にオイルを排出することができる。
図1は、この発明に係る圧縮機の全体構造を示す断面図である。 図2は、同上の圧縮機におけるオイルが循環する仕組みを示す要部拡大断面図である。
以下、この考案の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1及び図2において、この考案の実施形態の一例として、バス等の大型車両用の空調装置において、冷媒を作動流体とする冷凍サイクルに用いられるピストン型の斜板式の圧縮機が示されている。
この圧縮機は、図1に示されるように、フロント側シリンダブロック2及びこのフロント側シリンダブロック2に組み付けられるリア側シリンダブロック3からなるシリンダブロック1と、フロント側シリンダブロック2のフロント側(図1において左側)にバルブプレート4を介して組み付けられるフロントヘッド5と、リア側シリンダブロック3のリア側(図1において右側)にバルブプレート6を介して組み付けられるリアヘッド7とを有して構成されている。そして、これらフロントヘッド5、バルブプレート4、フロント側シリンダブロック2、リア側シリンダブロック3、バルブプレート6及びリアヘッド7は、締結ボルト9によりその軸方向に沿って締結され、圧縮機のハウジング8を構成している。
シリンダブロック1の内部にはクランク室10と後述のオイルパン11とが設けられており、これらのクランク室10とオイルパン11とは、フロント側シリンダブロック2とリア側シリンダブロック3とを組み付けることによって画成される。
クランク室10には、フロント側シリンダブロック2及びリア側シリンダブロック3に形成されたシャフト支持孔14、15にラジアル軸受16、17を介して回転自在に支持され、一端がフロントヘッド5から突出したシャフト18が配設されている。また、シャフトシール室19がシャフト18の軸方向の先端部とフロントヘッド5との間に形成され、このシャフトシール室19にシャフトシール20が配置されることにより、シャフトシール20によってシャフト18とフロントヘッド5との間から圧縮機外部への冷媒の漏洩を防止している。更に、フロントヘッド5から突出したシャフト18の先端には、電磁クラッチ(図示せず。)が取り付けられる。
フロント側シリンダブロック2とリア側シリンダブロック3とのそれぞれに、シャフト支持孔14、15に対して平行に且つシャフト18を中心とした仮想円の円周上に沿って等間隔に配された複数のシリンダボア22a、22bが形成されている。これにより、フロント側シリンダブロック2とリア側シリンダブロック3とをシリンダボア22a、22bの中心が相互に合致するように適宜に組み付けることによって、シリンダブロック1に複数のシリンダボア22が形成される。そして、各シリンダボア22には、両端に頭部を有する両頭ピストン23が往復摺動可能に挿入され、この両頭ピストン23とバルブプレート4、6との間に圧縮室24が画成されている。更に、この実施形態では、両頭ピストン23の双方の頭部に、鉄等の素材で成るリング25が装着されていると共に、フロント側シリンダブロック2のシリンダボア22a内とリア側シリンダブロック3のシリンダボア22b内には、シリンダボア22a、22bの内周面にてアルミニウム製の地とリング25とが直接に摺動しないように、鉄等の素材で成るライナー26が鋳込まれている。
シャフト18には、クランク室10内に収納されて、このシャフト18と共に回転する斜板28が当該シャフト18と一体に形成されている。この斜板28は、フロント側シリンダブロック2及びリア側シリンダブロック3に対してスラスト軸受29、29を介して回転自在に支持されていると共に、その周縁部分は、当該周縁部分の前後を挟むように設けられた略半球状の一対のシュー30a、30bを介して、両頭ピストン23の中央部に形成された係留凹部31に係留されている。
これにより、シャフト18が回転して斜板28が回転すると、この回転運動がシュー30a、30bを介して両頭ピストン23の往復動に変換されて、圧縮室24の容積が変化することとなる。
各バルブプレート4、6には、吸入弁によって開閉される吸入孔4a、6aと、吐出弁によって開閉される吐出孔4b、6bとが、シリンダボア22の開口位置に対応して形成されている。また、フロントヘッド5とリアヘッド7とには、圧縮室24に供給する冷媒を収容するための吸入室33、34と、圧縮室24から吐出された冷媒を収容するための吐出室35、36とがそれぞれ形成されている。この実施例では、吸入室33、34は、フロントヘッド5、リアヘッド7の略中央に形成され、吐出室35、36は、この吸入室33、34の周囲に形成されている。
そして、この実施例では、リア側シリンダブロック3に、外部サイクルから冷媒を吸引するための吸入口(図示せず)と、圧縮された冷媒を外部サイクルに吐出するための吐出口(図示せず)とが形成されているもので、吸入口は図示しない吸入通路を介してフロントヘッド5とリアヘッド7とに形成された吸入室33、34に連通し、吐出口は図示しない吐出通路を介してフロントヘッド5とリアヘッド7とに形成された吐出室35、36に連通している。
これにより、吸入口から吸引された冷媒は、図1の矢印に示されるように、吸入通路を経て吸入室33、34、に送られ、この吸入室33、34からバルブプレート4、6の吸入孔4a、6aを通って圧縮室24に入り、ピストン23の往復動で圧縮された後、バルブプレート4、6の吐出孔4b、6bを通って圧縮室24から吐出室35、36に送られて、最終的には、吐出室35、36から吐出通路を経て吐出口から吐出されるもので、圧縮機内に吸引された冷媒はクランク室10に入らない。これにより、クランク室10内で冷媒が温められるのを抑制することができる。尚、クランク室10には図示しないが圧力を吸入室33、34に逃がすための逃がし孔が形成されている。
ところで、本考案に係る圧縮機は、2つのスラスト軸受29、29及びシャフトシール20に対し潤滑用のオイルを供給するためのオイル循環機構を図2に示されるように有している。このオイル循環機構は、上述したオイルパン11、トロコイドポンプ38、リア側シリンダブロック3に設けられたオイル通路44、45、バルブプレート6に設けられたオイル供給孔43、シャフト18に設けられたオイル供給通路46、並びにその分岐通路47、49をまず有して構成されている。
オイルパン11は、クランク室10の下方、すなわちクランク室10に対しシャフト18の径方向に沿った方向で且つシャフト18よりも下方に配置されていると共に、クランク室10とは当該クランク室10の底部からシャフト18の略径方向に沿って延びる連通路37を介して連通している。かかる連通路37は、この実施例では、フロント側シリンダブロック2及びリア側シリンダブロック3の相互に突き当てられる部位にそれぞれ切欠きを形成し、フロント側シリンダブロック2とリア側シリンダブロック3とを組み付けることによってこれらの切欠きが相互に組み合わさって形成される。そして、連通路37の数は1つでも2つ以上であっても良い。尚、この実施例においては、オイルパン11は、クランク室10とは別の部屋として画成され、連通路37を介して連通していると説明したが必ずしもこれに限定されず、図示しないが、クランク室10との仕切り壁をなくしてクランク室10の下方に位置する底部側空間をオイルパンとし、このオイルパンにオイルを貯めるようにした構成であっても良い。
リアヘッド7のシャフト18の軸方向のリア側において、吸入室34とは隔壁39により仕切ることでポンプ室40を画成し、このポンプ室40にトロコイドポンプ38が収納されている。このトロコイドポンプ38は、シャフト18のリア側端に連結したもので、外歯歯車41と、この外歯歯車41の外周に位置して外歯歯車41の外歯と噛み合う内歯を有する内歯歯車42とで基本的に構成されている。
そして、バルブプレート6にオイル供給孔43を形成し、リア側シリンダブロック3のバルブプレート6側の面にリア側シリンダブロック3の外周側からポンプ室40側に向かって延びる溝状のオイル通路44を形成し、リア側シリンダブロック3内にオイルパン11からリアヘッド7で且つシャフト18側に向けて斜めに延びるオイル通路45を形成すると共に、オイル供給孔43のリアヘッド7側開口がポンプ室40と連通し、オイル通路44のポンプ室40側となる上端部分がオイル供給孔43のリア側シリンダブロック3側開口と連通し、オイル通路45のリアヘッド7側となる上端部分がオイル通路44のポンプ室40側とは反対側となる下端部分と連通している。
これにより、トロコイドポンプ38は、シャフト18の回転により駆動され、オイルパン11からオイル通路45、44及びオイル供給孔43を介してオイルを吸引することができる。
シャフト18のオイル供給通路46は、シャフト18のトロコイドポンプ38側からシャフトシール20の近傍まで、当該シャフト18の軸心をその軸方向に沿って設けられたもので、そのリア側端がトロコイドポンプ38と連通していると共に、各スラスト軸受29にオイルを供給して各スラスト軸受29の潤滑を図るために、その途中においてオイル供給通路46からシャフト18の径方向に延びる分岐通路47がそれぞれ形成されて、これらの分岐通路47はそれぞれクランク室10に開口している。
そして、このオイル供給通路46のシャフト18のフロント側においても、シャフト18の径方向に略沿って或いは若干斜め方向に延びる分岐通路49が形成されているもので、この分岐通路49は、図2に示されるように、シャフト18の側面のシャフトシール室19近傍となる部位に開口して、シャフトシール室19に収納されたシャフトシール20にオイルを供給してその潤滑が図られている。
更に、オイル循環機構は、フロント側シリンダブロック2にオイル排出通路51を有している。このオイル排出通路51は、フロント側シリンダブロック2のフロント側端面(図1においてフロント側シリンダブロック2の左側端面)で且つ前記シャフトシール近傍側から、フロント側シリンダブロック2のリア側端面(図1においてフロント側シリンダブロック2の右側端面)で且つオイルパン11近傍まで斜めに設けられているもので、特に図2に示されるように、一方側端がシャフトシール室19のシャフト18よりも下側部位に向けて開口し、他方側端がクランク室10の下方側に開口している。
そして、バルブプレート4は、オイル排出通路51のフロントヘッド5側の開口部とシャフトシール室19との双方に対応する位置にオイル排出孔52が形成されている。更に、この実施例では、フロント側シリンダブロック2のオイル排出孔52の開口側に位置する角部を切り欠いて成る切欠き部53が形成されて、オイル排出孔52からオイル排出通路51にオイルが円滑に移動できるようになっている。オイル排出通路51の数は1つでも2つ以上であっても良く、これに伴い、バルブプレート4に形成されるオイル排出孔52の数及び位置も、このオイル排出通路51の数や位置に対応したものとなる。
上記のオイル循環機構の構成とすることにより、この圧縮機のオイル循環経路を説明すると以下のようになる。すなわち、図2の矢印に示されるように、オイルパン11に貯められたオイルは、シャフト18の回転により駆動されるトロコイドポンプ38により、当該オイルパン11からオイル通路44、45を介してトロコイドポンプ38側まで吸引された後、トロコイドポンプ38の圧縮作用にてシャフト18の供給通路46を介して圧縮機のフロント側に向けて移動し、分岐通路47、49の開口からスラスト軸受29やシャフトシール20の近傍に排出されて、スラスト軸受29やシャフトシール20を潤滑する。そして、シャフトシール20を潤滑したオイルは、図2の矢印に示されるように、シャフトシール室19内を下方に移動し、シャフトシール室19の下方部位からバルブプレート4のオイル排出孔52、切欠き部53、オイル排出通路51を経てクランク室10内に送られ、更にこのクランク室10から連通路37を介してオイルパン11に戻される。尚、クランク室10の下方の底部空間がオイルパンの場合には、オイルはオイルパンの近傍であるクランク室10ではなくオイルパンに直接に戻されるようにすることができる。
よって、オイルは、オイル循環機構のオイルパン11に戻る経路において、流路抵抗となる流路抵抗となるラジアル軸受17を迂回することが可能となり、シャフトシール室19内にてオイルが淀むことが抑止される。
1 シリンダブロック
2 フロント側シリンダブロック
3 リア側シリンダブロック
4 バルブプレート
5 フロントヘッド
6 バルブプレート
7 リアヘッド
8 圧縮機のハウジング
10 クランク室
11 オイルパン
16 ラジアル軸受
17 ラジアル軸受
18 シャフト
19 シャフトシール室
20 シャフトシール
22 シリンダボア
22a シリンダボア
22b シリンダボア
23 両頭ピストン(ピストン)
24 圧縮室
28 斜板
29 スラスト軸受
33 吸入室
34 吸入室
35 吐出室
36 吐出室
38 トロコイドポンプ
43 オイル供給孔
44 オイル通路
45 オイル通路
46 オイル供給通路
47 分岐通路
49 分岐通路
51 オイル排出通路
52 オイル排出孔

Claims (3)

  1. フロント側シリンダブロックとリア側シリンダブロックとから構成されたシリンダブロックを有し、前記フロント側シリンダブロックと前記リア側シリンダブロックとをシリンダボアの中心が合致するように組み合わせることによりクランク室が画成されると共に、前記クランク室を貫通するシャフトを前記シリンダブロックに回転自在に支承することで、前記シャフトの回転により前記クランク室内に配された斜板を回転させてピストンを前記シリンダボア内で往復動させるピストン型圧縮機において、
    前記シリンダブロックの前記クランク室の下方に設けられたオイルパンと、
    前記リアヘッドに設けられ、前記シャフトのリア側端部と連結されて、前記シャフトの回転により駆動されて前記オイルパンからオイルを吸引するトロコイドポンプと、
    前記トロコイドポンプからのオイルが前記シャフトのフロント側をシールするシャフトシールに供給されるように、前記シャフト内に設けられたオイル供給通路と、
    前記シャフトシールに供給されたオイルが前記オイルパン又はその近傍まで戻るように、前記フロント側シリンダブロックに形成されたオイル排出通路と、
    から構成されたオイル循環機構を有することを特徴とするピストン型圧縮機。
  2. 前記オイル排出通路は、前記フロント側シリンダブロックに、このフロント側シリンダブロックのフロント側端面で且つ前記シャフトシール近傍側から前記フロント側シリンダブロックのリア側端面で且つ前記オイルパン近傍まで斜めに設けられていることを特徴とする請求項1に記載のピストン型圧縮機。
  3. 前記フロント側シリンダブロックと前記フロントヘッドとの間及び前記リア側シリンダブロックと前記リアヘッドとの間にバルブプレートが介在されると共に、前記フロント側シリンダブロックと前記フロントヘッドとの間に介在されるバルブプレートには、前記フロント側シリンダブロックに形成された前記オイル排出通路の前記フロントヘッド側に対応する位置に、オイル排出孔が設けられていることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のピストン型圧縮機。
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