JP3153145B2 - 帆布挿入治具及びそれを用いた帆布挿入方法 - Google Patents

帆布挿入治具及びそれを用いた帆布挿入方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、伝動ベルトの製造
工程において使用される帆布挿入治具及びそれを用いた
帆布挿入方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、伝動ベルトの成形の際、円筒状
の成形金型の周囲に帆布を挿入工程が必要とされる。
【0003】このような帆布の挿入は、従来において
は、両端部が支持された成形金型の一端部の支持を開放
し、その開放された端部側から帆布を挿入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うに一旦両端部が支持されている成形金型の一端部の支
持を開放するのは、面倒であり、作業効率の向上の点か
らも望ましくなかった。また、金型を縦置き状態とし
て、挿入することも考えられるが、単に上側から挿入す
るようにするだけでは、挿入装置が大型化、複雑化する
という問題がある。
【0005】本発明はかかる点に鑑みてなされたもの
で、伝動ベルト成形用金型に対し、効率よく簡単に帆布
を挿入することができる帆布挿入治具及びそれを用いた
帆布挿入方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、伝動
ベルト成形用金型に、筒状の帆布を挿入するのに用いる
帆布挿入治具であって、複数の細長い板バネ部材を平行
に筒状に配設されてなり、均一径の固定部と、該固定部
側から徐々に半径が大きくなるラッパ形状に拡張可能で
ある拡張部とを有する円筒状籠と、前記拡張部にロッド
部材の一端部側が連結リンクを介して連結され、前記ロ
ッド部材の移動により拡張部の先端を拡張させたり収縮
させたりする伸縮手段とを備える構成とする。
【0007】請求項1の発明によれば、まず、ロッド部
材を板バネ部材内より十分に引き出し、拡張部の先端を
最も閉じた収縮状態とし、その周囲に閉じた側から帆布
を挿入し固定部側に移動させる それから、ロッド部材
を板バネ部材内に押し込んで拡張部をラッパ形状に拡張
し、その拡張状態で治具全体を前進させて、金型の一端
部に係合せしめる。その後、ロッド部材を引き出し、板
バネ部材が金型の外周面に沿うように、拡張部の半径を
収縮させ、再び収縮状態とする。この状態で、帆布を、
板バネ部材上を滑らせながら、金型上に移動させ、挿入
する。このように、円筒状籠の拡張部をラッパ形状の
張状態として金型に係合させ、それから収縮状態とする
ことで、円筒状籠上から金型上への帆布の移動が簡単に
行われる。そして、挿入終了後、全体を後退させ、金型
から抜き取られる。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の治具におい
て、さらに、前記固定部内でかつ両端に配設されたフラ
ンジ部材と、該フランジ部材間のほぼ中心位置に設けら
れた筒状部材とを備え、前記ロッド部材が、前記筒状部
材にスライド可能に嵌挿されているものである。
【0009】請求項2の発明によれば、固定部内でかつ
両端に配設されたフランジ部材間のほぼ中心位置に設け
られた筒状部材にロッド部材がスライド可能に嵌挿され
ているので、ロッド部材のスライド移動により、拡張部
の先端が拡張したり、収縮したりする。
【0010】請求項3の発明は、伝動ベルト成形用金型
に、請求項1又は2記載の帆布挿入治具を用いて、伝動
ベルト成形用金型に筒状の帆布を挿入する帆布挿入方法
であって、前記帆布挿入治具を収縮状態として、該帆布
挿入治具の周囲に前記帆布を挿入し、それから、帆布挿
入治具を拡張して、その拡張状態で、前記帆布挿入治具
を金型の一端部に係合させ、その後、帆布挿入治具を再
び収縮状態として、帆布を帆布挿入治具上から金型上に
移動させる構成とする。
【0011】請求項の発明によれば、帆布挿入治具を
収縮状態として、該帆布挿入治具の周囲に前記帆布を挿
入し、帆布挿入治具を拡張して、その拡張状態で、前記
帆布挿入治具を金型の一端部に係合させ、その後、帆布
挿入治具を再び収縮状態として、帆布を帆布挿入治具上
から金型上に移動させることで、円筒状籠上から金型上
への帆布の移動が簡単に行われる。
【0012】請求項4の発明は、請求項3の製造方法に
おいて、前記帆布を帆布挿入治具上から金型上に移動さ
せる際、帆布と金型との間にエアカーテンを形成する。
【0013】請求項4の発明によれば、帆布を帆布挿入
治具上から金型上に移動させる際、帆布と金型との間に
形成されるエアカーテンによって案内され、円滑に挿入
される。
【0014】請求項5の発明は、請求項3又は4の製造
方法において、前記帆布は周囲に合成樹脂フィルムが付
設され、該合成樹脂フィルムを、金型への挿入後、帆布
より引き剥がす。
【0015】請求項5の発明によれば、合成樹脂フィル
ムによって、帆布の挿入作業中における該帆布の伸びが
抑制される。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1は伝動ベルトであるVリブドベルトの
製造ラインにおいて、Vリブドベルトの製造に用いられ
る金型を示す。金型1は、円筒形状で、上下に上側及び
下側係合部1a,1bを有し、上下部付近にエア供給孔
1c,1dが形成されている。金型1は、軸線が鉛直方
向となる縦置き状態で搬送ベース4上に回転可能に載置
され、搬送されるようになっている。
【0018】前記搬送ベース4には、図2(a)(b)
に示すように、磁気記録手段5を着脱可能に収納する収
納ポケット部4aが設けられている。磁気記録手段5
は、支持部4b,4cによって若干浮き上がった状態
で、支持されるようになっており、作業者が必要に応じ
て把持しやすいようになっている。
【0019】図3及び図4は金型クランプ・ステーショ
ンを示し、前工程で離型剤の塗布が終了した金型1の周
囲に筒状の帆布を搬入する工程を補助するものである。
【0020】かかるステーションにおいては、軸線が鉛
直方向の縦向きで搬送ベース4上に載置され前工程から
搬送コンベヤ手段2によって搬送されてきた金型1の下
端部を、搬送ベース4と共にクランプして自動的に回転
して横向きとし、その後、金型1を作業者の方に向けて
所定角度旋回させ、作業者による筒状の帆布の挿入を行
うものである。
【0021】図3及び図4において、11は第1のフレ
ームで、その上部に、金型1の上側係合部1aに着脱可
能に係合する係合軸部12が回転可能に支持され、該係
合軸部12の上端部に従動プーリ13が固定され、該従
動プーリ13に、第1のフレーム11に取付固定された
駆動モータ14によって回転駆動される駆動プーリ15
が伝動ベルト16を介して連係されている(図6参
照)。
【0022】また、第1のフレーム11の下端部には、
第2のフレーム19が設けられ、該第2のフレーム19
に、金型1の下側係合部1bに着脱可能に係合し該下側
係合部1bをクランプするクランプ部18aが設けられ
ている。尚、上記クランプ部18aは、シリンダ手段
(エアチャック)のピストンロッドとして構成され金型
1を片持ち保持できる機構とされている。
【0023】さらに、上記第2のフレーム19は、上側
にローラコンベヤ手段17を備える帆布挿入ステージと
なっており、該ローラコンベヤ手段17によって、金型
1を、搬送ベース4と共に次のコード巻き工程へ搬送可
能とされている。また、第2のフレーム19(帆布挿入
ステージ)上においては、金型1が搬送ベース4と共
に、シリンダ手段18によって、後述するように昇降可
能に支持されている。
【0024】また、前記第2のフレーム19は、搬送コ
ンベヤ手段2側に突出する連結部19aを有し、該連結
部19aに連結軸23を介して回転アーム24の一端部
が一体に設けられ、連結部19aと回転アーム24とが
一定の位置関係を維持するようになっている。回転アー
ム24の他端部には、駆動手段としての起倒用油圧シリ
ンダ手段25のピストンロッド25aの先端部が回転可
能に連結され、油圧シリンダ手段25のシリンダ本体2
5bがベースフレーム21上に支持されている。そし
て、油圧シリンダ手段25の伸張動作、収縮動作によっ
て、前記第1のフレーム11を、金型1の軸線を鉛直方
向とする第1の位置P11(図3参照)と、前記金型1
の軸線を水平方向とする第2の位置P12(図4参照)
との間を回転させるようになっている。尚、26はスト
ッパで、第2の位置P12となるように規制するもので
ある。
【0025】図5は、金型1への、帆布3の挿入を容易
に行うために、金型のサイズに応じて拡張する挿入治具
を示す。この挿入治具によって金型1に挿入される帆布
3は、筒上に形成されており、外周面側に接着ゴムが設
けられている。
【0026】この挿入治具41は、複数の細長い板バネ
部材42a,・・・(例えばリボン鋼)を平行に筒状に
配設されてなる円筒状籠42を有し、半径が変化しない
均一径の部分である固定部41Aと、該固定部41A側
から徐々に半径が大きくなるラッパ形状に変形可能であ
る拡張部41Bとを有する。そして、固定部41A内で
かつ両端にフランジ部材43,43が配設され、該フラ
ンジ部材43,43間のほぼ中心位置に設けられた筒状
部材44にロッド部材45がスライド可能に嵌挿されて
いる。ロッド部材45の一端部側は、連結リンク46,
・・・を介して各板バネ部材42,・・・の拡張部41
Bにおけるほぼ中間位置に連結され、ロッド部材45の
スライド移動により拡張部41Bの先端が拡張したり、
収縮したりするようになっている。このようにして、円
筒状籠42の拡張部42Bの径を変化させる伸縮手段が
構成されている。
【0027】特に、かかる治具41を用いることが、伸
縮性を有しない通常の帆布を用いる場合に、帆布の、金
型1への挿入が困難となるので、特に有効である。
【0028】尚、前記治具41には、ロックレバー47
が設けられ、任意の状態でのロックがワンタッチででき
るようになっており、ロックを解除した場合は、バネ等
の引張力で最小径まで閉じるようになっている。また、
金型1のエア供給孔1c,・・,1d,・・によって、
帆布3と金型1の間にエアーカーテンが形成され、帆布
3の挿入が容易となるようにされている。また、このエ
アーカーテンは、挿入治具41を金型1より引き抜くの
を容易にするのにも有効である。
【0029】続いて、上記金型クランプ装置及び挿入治
具41を用いて、金型1に帆布3を挿入する手順につい
て説明する。
【0030】まず、図6に示すように、前工程から搬送
コンベヤ手段2を介して、離型剤が予め塗布された金型
1とそれが載置された搬送ベース4とが第2のフレーム
19(帆布挿入ステージ)上に搬送され、金型1の位置
決めがなされる。即ち、図示しないセンサが搬送ベース
4を検出し、搬送コンベヤ手段2の動作を停止する。
【0031】その後、シリンダ手段18を伸張動作させ
てクランプ部18aを金型1の下側係合部1bに係合さ
せ、さらにシリンダ手段18を伸張動作させることで、
金型1をそれの搬送ベース4と共に所定量持ち上げる。
このとき、前記係合軸部12側には位置決めピン12a
が設けられているので、係合軸部12を回転させること
で、該係合軸部12が、位置決めピン12aによって金
型1の上側係合部1aと一定の位置関係でもって係合
し、金型1を回転方向において規制するようになってい
る。
【0032】クランプ結合が終了した後、金型1がほぼ
90゜に相当する角度だけ搬送方向に倒伏させる。この
倒伏は、次の工程側の搬送コンベヤ手段上に対してなさ
れる。
【0033】そして、まず、金型1の投入間違い、帆布
の投入間違い等を確実に回避する等の理由から、その倒
伏状態で、図7に示すように、測長装置31の測長ロー
ル32を金型1に当接させて、金型を略1回転させ、金
型1の外周長の測長を行い、その結果に基づき、自動的
に、磁気記録手段5に記録されている金型1と搬送され
ている金型1とが合致しているか否かを、照合する。
【0034】測長終了後、測長ロール32が後退し、そ
れに伴って係合軸部12と金型の上側係合部1aとのク
ランプ結合が解除される。このとき、金型1の下側係合
部1bはクランプ部13によってチャッキングされてお
り、後に続く金型についての旋回〜帆布挿入〜旋回戻り
の間、金型1を片持ち状態で確実に保持できるようにな
っている。
【0035】それから、作業者による帆布の挿入が容易
となるように、金型を作業者の方に向けて略40゜程度
旋回する。このとき、係合軸部12は、金型と干渉しな
い位置まで後退している。
【0036】この旋回終了後、その状態で、帆布3が挿
入治具41を用いて金型に挿入される(図8参照)。
【0037】前記挿入治具41を用いた帆布3の挿入に
ついて、図9〜図14に沿って具体的に説明する。
【0038】まず、具体的には図示していないが、ロッ
ド部材45を板バネ部材42内より十分に引き出し、図
9に示すように、拡張部41Bの先端が最も閉じた収縮
状態とし、その周囲に閉じた側から帆布3を挿入し、固
定部41A側に移動させる。
【0039】それから、図10に示すように、ロッド部
材45を板バネ部材42内に押し込んで拡張部41Bを
ラッパ形状に拡張し、その拡張状態で治具41全体を前
進させて、金型1の一端部に係合せしめる。尚、帆布3
は、半径が変化しない固定部41Aに位置しているの
で、伸びることはない。
【0040】その後、ロッド部材45を引き出し、図1
1に示すように、板バネ部材42が金型1の外周面に沿
うように、拡張部41Bの半径を収縮させ、再び収縮状
態とする。この状態で、図12に示すように、帆布3
を、板バネ部材42上を滑らせながら、金型1上に移動
させ、挿入する。この挿入は、板バネ部材42上を滑ら
せながらの挿入であるので、必要以上に帆布3を伸ばす
ことなく行うことが可能となる。
【0041】挿入終了後、図13に示すように、治具4
1全体を後退させ、金型1から抜き取る。このとき、帆
布3との滑りが良好であるので、帆布3は金型1に対し
て動かず、治具41のみが抜き取られる。
【0042】その後、帆布3に対して付設されている合
成樹脂フィルム49を、図14に示すように、金型1を
回転しながら引き剥がす。尚、帆布3に対し合成樹脂フ
ィルム49が付設されているのは、円筒状の帆布3が伸
びないようにして挿入できるようにするためである。よ
って、金型1に手を直接に触れることなく、帆布3の端
部を伸ばすことなく、挿入することができる。
【0043】帆布挿入後、金型1を元の位置に戻し、再
び係合軸部12との係合を行い、金型1を一回転させ、
帆布端面の位置合わせを行い、その後、図15に示すよ
うに、金型1が起立されて、コンベヤ手段17上での位
置決めがなされ、コード巻き工程への搬送が行われる。
【0044】上記の実施の形態においては、金型1を倒
伏した状態を筒状の帆布3を挿入するようにしている
が、図16及び図17に示すように、金型1を立てた状
態のまま、帆布3を挿入することもできる。
【0045】即ち、フレーム51にレール52が設けら
れ、該レール52にスライドベース53が移動可能に係
合している。スライドベース53には、鉛直方向に延び
る支持軸部材54が上下方向に移動可能に設けられ、該
支持軸部材54の下端に旋回軸部材55が連結手段56
を介して鉛直面内において旋回可能に連結されている。
【0046】前記旋回軸部材55には、帆布挿入治具5
7が設けられると共に、下端部に金型1の上側係合部1
aと係脱可能に係合する係合部55aを有する。帆布挿
入治具57が、複数の細長い板バネ部材58a,・・を
平行に筒状に配設され、半径の拡張・収縮が可能である
円筒状籠58と、該円筒状籠58の拡張又は収縮させる
伸縮手段59とを備える。伸縮手段59は、円筒状籠5
8の板バネ部材58a,・・と旋回軸部材55との間に
介設されたリンク部材60,・・と、該リンク部材6
0,・・を回転させることで、円筒状籠58の半径を拡
大させる駆動手段61とを有する。また、金型1は、前
述した実施の形態と同様に、搬送ベース4と共に搬送さ
れるようになっており、金型1が搬送ベース4と共に昇
降手段62によって昇降されるようになっている。
【0047】よって、帆布3を挿入するには、まず、図
16に示すように、まず円筒状籠58を横向きとして帆
布3を挿入する。
【0048】それから、旋回軸部材55の軸線が鉛直方
向となるように旋回する。このとき、円筒状籠58の半
径が拡大されると共に、バキューム手段64で帆布を吸
着保持するようにしているので、帆布3が落下すること
はない。
【0049】そして、旋回軸部材55が金型の上方に移
動し、係合部55aが、金型1の上側係合部1aに係合
し、それから帆布3が金型の外側に移動せしめられ、帆
布3の挿入が行われる。
【0050】
【発明の効果】請求項1の発明は、上記のように、伸縮
手段により、円筒状籠の拡張部をラッパ形状の拡張状態
として金型に係合させ、それから収縮状態とすること
で、円筒状籠上から金型上への帆布を移動させることが
できるので、金型上への帆布の挿入を簡単にかつ効率よ
く行うことができる。
【0051】特に、収縮状態として周囲に前記帆布を挿
し、拡張してその拡張状態で、金型の一端部に係合さ
せ、その後、再び収縮状態として、帆布を金型上に移動
させるようにしているので、円筒状籠上から金型上への
帆布の移動を簡単にかつスムーズに行うことができる
【0052】請求項2の発明は、固定部の両端に配設さ
れたフランジ部材間のほぼ中心位置に筒状部材を設け、
その筒状部材にロッド部材をスライド可能に嵌挿してい
るので、ロッド部材のスライド移動により、拡張部の先
端が拡張したり、収縮したりすることができる。請求項
3の発明は、帆布を帆布挿入治具上から金型上に移動さ
せる際、帆布と金型との間に形成されるエアカーテンに
よって帆布を浮かせるようにしているので、帆布を円滑
に無理なく挿入することができる。
【0053】請求項4の発明は、合成樹脂フィルムを帆
布に設けるようにしているので、帆布の挿入作業中にお
ける該帆布の伸びを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る金型の概略構成を示す断面図であ
る。
【図2】本発明に係る搬送ベースを示し、(a)は一部
平面図、(b)は一部正面図である。
【図3】本発明に係る金型クランプ装置を用いる金型ク
ランプ・ステーションの概略構成図で、金型の軸線が鉛
直方向である第1の位置にある状態を示す。
【図4】同ステーションの概略構成図で、金型の軸線が
水平方向である第2の位置にある状態を示す。
【図5】帆布挿入治具の概略構成図である。
【図6】動作の説明図で、(a)は平面図、(b)は正
面図である。
【図7】動作の説明図で、(a)は平面図、(b)は正
面図である。
【図8】動作の説明図で、(a)は平面図、(b)は正
面図である。
【図9】帆布挿入動作の説明図である。
【図10】帆布挿入動作の説明図である。
【図11】帆布挿入動作の説明図である。
【図12】帆布挿入動作の説明図である。
【図13】帆布挿入動作の説明図である。
【図14】帆布挿入動作の説明図である。
【図15】動作の説明図で、(a)は平面図、(b)は
正面図である。
【図16】他の実施の形態の説明図である。
【図17】他の実施の形態の説明図である。
【符号の説明】
1 金型 2 搬送コンベヤ手段 3 帆布 4 搬送ベース 41 帆布挿入治具 41A 固定部 41B 拡張部 42 円筒状籠 42a 板バネ部材 48 エア供給部 49 合成樹脂フィルム
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 梅宮 正稔 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15 号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 吉嶋 登 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15 号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 竹中 実千博 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15 号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 納谷 政秀 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15 号 バンドー化学株式会社内 (72)発明者 春重 直久 兵庫県神戸市兵庫区明和通3丁目2番15 号 バンドー化学株式会社内 (56)参考文献 実開 昭60−114775(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29D 29/00 - 29/10 B43K 3/00 G03G 21/00 F16G 1/00 - 1/08

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝動ベルト成形用金型に、筒状の帆布を
    挿入するのに用いる帆布挿入治具であって、 複数の細長い板バネ部材を平行に筒状に配設されてな
    り、均一径の固定部と、該固定部側から徐々に半径が大
    きくなるラッパ形状に拡張可能である拡張部とを有する
    円筒状籠と、前記拡張部にロッド部材の一端部側が連結リンクを介し
    て連結され、前記ロッド部材の移動により拡張部の先端
    を拡張させたり収縮させたりする 伸縮手段とを備えるこ
    とを特徴とする帆布挿入治具。
  2. 【請求項2】 さらに、前記固定部内でかつ両端に配設
    されたフランジ部材と、該フランジ部材間のほぼ中心位
    置に設けられた筒状部材とを備え、 前記ロッド部材が、前記筒状部材にスライド可能に嵌挿
    されている ところの請求項1記載の帆布搬入治具。
  3. 【請求項3】 伝動ベルト成形用金型に、請求項1又は
    2記載の帆布挿入治具を用いて、伝動ベルト成形用金型
    に筒状の帆布を挿入する帆布挿入方法であって、 前記帆布挿入治具を収縮状態として、該帆布挿入治具の
    周囲に前記帆布を挿入し、 それから、帆布挿入治具を拡張して、その拡張状態で、
    前記帆布挿入治具を金型の一端部に係合させ、 その後、帆布挿入治具を再び収縮状態として、帆布を帆
    布挿入治具上から金型上に移動させることを特徴とする
    帆布挿入方法。
  4. 【請求項4】 前記帆布を帆布挿入治具上から金型上に
    移動させる際、帆布と金型との間にエアカーテンを形成
    するところの請求項3記載の帆布挿入方法。
  5. 【請求項5】 前記帆布は周囲に合成樹脂フィルムが付
    設され、該合成樹脂フィルムを、金型への挿入後、帆布
    より引き剥がすところの請求項3又は4記載の帆布挿入
    方法。
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