JP3152920U - 選別装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】X線検知器のラインセンサにおいてベルトコンベアの幅方向でどの部位に異物があるかを的確に検知するとともに、異物分離装置で当該部位に対応した分離板を動作させることによって不良品中に存在する良品の比率を極力低くできる選別装置を提供する。【解決手段】選別装置1において、X線検知器70のラインセンサ73をベルトコンベア71の幅方向に沿って複数に分割したラインセンサ731〜73nとし、ベルトコンベア71の幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、異物分離装置の分離板81を複数に分割した分離板811〜81iとし、分割されたラインセンサ731〜73nの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板811〜81iの動作を制御する。【選択図】図2

Description

本考案は、乾燥顆粒製品等の選別物に含まれる金属、石、泥等の異物を除去するための選別装置に関する。
一般に、乾燥野菜、ごま、乾燥ひじき、乾燥椎茸等の乾燥食品や香辛料、ふりかけの具材、お茶製品などの乾燥顆粒製品、スープ、香辛料の粉製品及び樹脂ペレット等の選別物には、その原料収穫時及び製造時において、必然的にステンレス等の金属、石、泥等の異物が含まれてしまう。従って、これら異物及び異物を混入あるいは付着した不良選別物は、これら選別物の製造メーカーにおいて出荷前に除去され、異物を混入あるいは付着していない良品の選別物のみを市場に供給するようにしている。従来のこの種の選別装置として、例えば、図8及び図9に示すものが知られている(特許文献1参照)。図8は、従来例の選別装置の概略説明図である。図9は、図8に示す選別装置に備えられたX線検知器の原理構成図である。
図8に示す選別装置200は、形状選別機210と、風力選別機220と、磁力選別機230と、金属探知器240と、非磁性金属分離装置250と、X線検知器260と、非磁性異物分離装置270とを具備している。
形状選別機210は、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物に比して大きい物及び小さい物を分離するものである。風力選別機220は、形状選別機210の下流側に設置され、形状選別機210で選別された所定の重さを有する選別物に比して軽い異物、例えば、毛髪、ビニールの紐片等を除去するものである。風力選別機220には、選別物から除去した毛髪、ビニールの紐片等の軽い異物を吸引する集塵機280が設けられている。
また、磁力選別機230は、風力選別機220の下流側に設置され、選別物の落下方向と直交する方向に所定速度で走行する、選別物を搬送するための搬送用ベルト231と、搬送用ベルト231を巻き掛ける駆動ロール232及び分離用永久磁石ロール233とを備えている。そして、分離用永久磁石ロール233により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離するようになっている。
そして、磁力選別機230の下方には、磁性物が混入および/または付着した選別物を収集する収集器236と、この収集器236の下方に設置された不良品受け235とが設けられている。また、収集器236の上端であって分離用永久磁石ロール233の下流側には磁性物分離板234が設けられている。磁性物分離板234は、分離用永久磁石ロール233により分離された磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離するものであり、磁性物分離板234の外側には磁性物が混入および付着していない選別物が通過する通路237が設けられている。
また、金属探知器240は、通路237の下方下流側に設置され、落下する、磁性物が混入及び付着していない選別物中の非磁性金属を探知するようになっている。
更に、非磁性金属分離装置250は、金属探知器240の下方下流側に設置され、金属探知器240を通過した選別物を、非磁性金属を含む不良品の選別物と非磁性金属を含まない良品の選別物とに分離する機能を有する。この非磁性金属分離装置250は、内部に揺動可能な分離板251を備え、分離板251を挟んで内側に不良品排出部252を備え、外側に良品排出部254を備えている。不良品排出部252には、不良品受け253が設けられている。
また、X線検知器260は、良品排出部254の下流側に設置され、非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物、例えば、非磁性金属以外の硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂等を検知する。このX線検知器260は、良品排出部254から落下した選別物Sを受け取って搬送するベルトコンベア261と、選別物Sに対してX線を照射するX線発生部262と、X線発生部262に対向配置され、X線の透過量を測定するラインセンサ263とを備えている。ラインセンサ263には、ラインセンサ263からのX線の透過量に基づいて選別物中の非磁性異物の有無を判断処理する処理手段264が接続されている。処理手段264には、制御手段265が接続されている。制御手段265は、処理手段264からの信号に基づいて分離板271を揺動させるようになっている。
X線検知器260においては、図9に示すように、X線管で構成されるX線発生部262からベルトコンベア261上の選別物Sに対してその選別物Sの幅方向全域にわたってX線を照射し、X線の透過量をラインセンサ263で測定する。そして、測定されたX線の透過量に対応する信号が処理手段264に送られる。処理手段264では、X線の透過量が非磁性異物の大きさに対応する値以下のときには、非磁性異物が存在すると判断して非磁性異物が「有」の信号を制御手段265に送出し、その一方、X線の透過量が非磁性異物の大きさに対応する値よりも大きいときには、非磁性異物が存在しないと判断して非磁性異物が「無」の信号を制御手段265に送出するようになっている。
そして、非磁性異物分離装置270は、X線検出器260のベルトコンベア261の下流側に設置され、良品排出部272と、良品排出部272の上端に揺動可能に設けられた分離板271とを備えている。分離板271は、制御手段265によって揺動が制御される。制御手段265は、処理手段264からの信号が非磁性異物「有」信号のときには、分離板271を下方へ揺動させて非磁性異物を含む選別物を不良品として排出する。このとき、選別物から離れた非磁性異物も排出する。その一方、制御手段265は、処理手段264からの信号が非磁性異物「無」信号のときには、分離板271を上方へ揺動させて非磁性異物を含まない選別物を良品として良品排出部272に排出するようになっている。
特開2005−342651号公報
しかしながら、この従来の図8及び図9に示す選別装置100にあっては、以下の問題点があった。
即ち、X線検知器260におけるラインセンサ263は、選別物Sを透過したX線の透過量をベルトコンベア261の幅方向全域にわたって検出し、処理手段264は、X線の透過量が非磁性異物の大きさに対応する値以下のときには、非磁性異物が存在すると判断して非磁性異物が「有」の信号を制御手段265に送出し、その一方、X線の透過量が非磁性異物の大きさに対応する値よりも大きいときには、非磁性異物が存在しないと判断して非磁性異物が「無」の信号を制御手段265に送出するようになっている。ベルトコンベア261の幅方向において選別物Sが非磁性異物を含むところと含まないところとが混在しているにもかかわらず、ラインセンサ263がベルトコンベア261の幅方向全域にわたって一律にX線の透過量を検出し、処理手段264は、ラインセンサ263で検出されたX線の透過量が非磁性異物の大きさに対応する値以上かそれ以下かを一律に判断し、制御手段265は処理手段264からの非磁性異物「有」信号あるいは非磁性異物「無」信号に基づいて一律に分離板271の揺動を制御しているため、不良品排出部273に不良品として排出された非磁性異物を含む選別物の中に、非磁性異物を含まない良品が混在してしまうことがあった。その結果、良品の歩留りが悪かった。
従って、本考案は、上述の問題点を解決するためになされたものであり、その目的は、X線検知器のラインセンサにおいてベルトコンベアの幅方向でどの部位に異物があるかを的確に検知するとともに、異物分離装置で当該部位に対応した分離板を動作させることによって不良品中に存在する良品の比率を極力低くできる選別装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本考案のうち請求項1に係る選別装置は、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機と、該磁力選別機の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器と、該金属探知器の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、該非磁性金属分離装置の下流側に設置され、X線の透過量を検知するラインセンサをベルトコンベアの幅方向に横断するように設置したX線検知器と、該X線検知器の下流側に設置され、前記X線検知器のラインセンサからのX線透過量を表す信号に基づいて、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離する分離板を有する異物分離装置とを具備した選別装置において、前記ラインセンサを前記ベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、前記ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、前記異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割された前記ラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて前記分割された分離板の動作を制御することを特徴としている。
また、本考案のうち請求項2に係る選別装置は、X線の透過量を検知するラインセンサをベルトコンベアの幅方向に横断するように設置したX線検知器と、該X線検知器の下流側に設置され、前記X線検知器のラインセンサからのX線透過量を表す信号に基づいて、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離する分離板を有する異物分離装置とを具備した選別装置において、前記ラインセンサを前記ベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、前記ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、前記異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割された前記ラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて前記分割された分離板の動作を制御することを特徴としている。
請求項1及び2において、ラインセンサの分割数と、分離板の分割数とは、必ずしも1対1に対応している必要はなく、「分割された前記ラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて前記分割された分離板の動作を制御する」意味は、分割されたラインセンサ1個からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板1個の動作を制御するようにしてもよいし、あるいは分割されたラインセンサ1個からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板2個またはそれ以上の動作を制御してもよいことを意味する。
また、本考案のうち請求項3に係る選別装置は、請求項1又は2記載の選別装置において、前記分割された分離板の各々が、前記ベルトコンベアの幅方向に沿って一列に配置されると共に、支点を中心に良品排出側と不良品排出側とに揺動可能となっていることを特徴としている。
更に、本考案のうち請求項4に係る選別装置は、請求項1又は2記載の選別装置において、前記分割された分離板の各々が、ベルトコンベアの幅方向に沿って千鳥状に2列に配置されると共に、良品排出側と不良品排出側とに直線移動可能となっていることを特徴としている。
本考案に係る選別装置によれば、ラインセンサをベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割されたラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板の動作を制御するので、X線検知器のラインセンサにおいてベルトコンベアの幅方向でどの部位に異物があるかを的確に検知できるとともに、異物分離装置で当該部位に対応した分離板を動作させることによってベルトコンベアの幅方向において異物を含む選別物は不良品として排出され、不良品中に存在する良品の比率を極力低くできる。
なお、分割された分離板の各々が、ベルトコンベアの幅方向に沿って一列に配置されると共に、支点を中心に良品排出側と不良品排出側とに揺動可能となっていれば、簡単な構成で、ベルトコンベアの幅方向に沿って異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離することができる。
また、分割された分離板の各々が、ベルトコンベアの幅方向に沿って千鳥状に2列に配置されると共に、良品排出側と不良品排出側とに直線移動可能となっていれば、分割された分離板の各々が、ベルトコンベアの幅方向に沿って隣り合う分離板と接触することはなく、円滑に動作し、ベルトコンベアの幅方向に沿っての異物を含む選別物と、異物を含まない選別物との分離動作を円滑に行うことができる。
本考案に係る選別装置の第1実施形態の概略説明図である。 図1の選別装置におけるX線検知器と異物分離装置の分離板の詳細を説明するための図である。 図2における異物分離装置の分離板を矢印A方向から見た図である。 異物分離装置の分離板の変形例の概略説明図である。 図4における異物分離装置の分離板を矢印B方向から見た図である。 ベルトコンベアと、ラインセンサと、駆動手段と、異物分離装置の分離板との関係を示す説明図である。 本考案に係る選別装置の第2実施形態の概略説明図である。 従来例の選別装置の概略説明図である。 図8に示す選別装置におけるX線検知器の原理構成図である。
以下、本考案の実施の形態を図面を参照して説明する。図1は、本考案に係る選別装置の第1実施形態の概略説明図である。図2は、図1の選別装置におけるX線検知器と異物分離装置の分離板の詳細を説明するための図である。図3は、図2における異物分離装置の分離板を矢印A方向から見た図である。図4は、異物分離装置の分離板の変形例の概略説明図である。図5は、図4における異物分離装置の分離板を矢印B方向から見た図である。図6は、ベルトコンベアと、ラインセンサと、駆動手段と、異物分離装置の分離板との関係を示す説明図である。
図1に示すように、選別装置1は、形状選別機10と、風力選別機20と、磁力選別機40と、金属探知器50と、非磁性金属分離装置60と、X線検知器70と、異物分離装置80とを備えている。形状選別機10、風力選別機20、磁力選別機40、金属探知器50、及び非磁性金属分離装置60は、一体のユニット内に収容されている。
形状選別機10は、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物に比して大きい物及び小さい物を分離するものであって、振動可能に設置された筐体11内に上下2段構造の金網部材13,14を設けた振動フィーダで構成されている。形状選別機10の筐体11の一端部には、金属、石、泥等の異物を含んだ乾燥野菜、ごま、乾燥ひじき、乾燥カットワカメ、乾燥椎茸、乾燥たらこ、乾燥わさび、蕎麦等の乾燥食品や削り節、だしの素、香辛料、お茶、ふりかけ等のあらゆる乾燥顆粒製品、こんにゃく粉、色粉等の食品添加物、化成品、顔料、及び樹脂ペレット等の選別物が導入される供給口12が設けられている。供給口12から導入された選別物は、形状選別機10の振動により上段の金網部材13上を所定方向(図1における右側から左側への方向)に進行する。筐体11の他端部であって上段の金網部材13の進行方向端部には、大形状物排出口15が設けられている。また、筐体11の進行方向端部であって下段の金網部材14の下方には、小形状物排出口16が設けられている。また、筐体11の進行方向略中央部には、下段の金網部材14から筐体11の下方外部に延びる適正形状物排出口17が設けられている。そして、上段の金網部材のメッシュサイズは、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物を通過可能とし、それよりも大きい物、例えば、異常に大きな選別物を遮断するサイズで形成されている。また、下段の金網部材14のメッシュサイズは、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物よりも小さい物、例えば、金属粉、乾燥食品の粉等を通過可能とし、所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物を遮断するサイズで形成されている。
また、風力選別機20は、形状選別機10の下方下流側に設置され、所定の重さを有する選別物に比して軽い異物、例えば、毛髪、ビニールの紐片等を除去する。風力選別機20は、頂部に入口24を、底部に出口25を有する筐体21を備えている。そして、風力選別機20は、筐体21の頂部から底部に向かって延びる仕切り板22によって入口24に連通する選別物落下通路26と下部において選別物落下通路26と連通する排出通路27とを仕切っている。出口25は、選別物落下通路26及び排出通路27に連通している。そして、筐体21内であって、選別物落下通路26の下方左側部(図1における下方左側部)には、エア供給源(図示せず)に接続された複数のエアノズル23が設置されている。また、排出通路27の上方右側部には、排出通路27に連通するダクト接続部29が設けられている。ダクト接続部29には、排出通路27を集塵機30に接続するためのダクト28が接続されている。集塵機30は、選別物から除去した毛髪、ビニール紐片等の軽い異物を吸引する。
磁力選別機40は、風力選別機20の下方下流側に設置されている。磁力選別機40は、選別物の落下方向と直交する方向に所定速度で走行する、選別物を搬送するための搬送用ベルト41と、搬送用ベルト41を巻き掛ける駆動ロール42及び分離用永久磁石ロール43とを備えている。分離用永久磁石ロール43は、搬送用ベルト41の下流側に設けられ、分離用永久磁石ロール43により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する。磁性物としては、例えば、鉄、ステンレス、コバルト、ニッケル、及び石や泥中の酸化鉄等が挙げられる。搬送用ベルト41の走行速度は、単位時間当たりの処理量、分離する乾燥食品、磁性物の種類や大きさによって適宜決定されるものであるが、通常、30cm/sec〜120cm/secの範囲から適宜決定することが好ましい。また、搬送用ベルト41の走行速度は、駆動ロール42の回転速度を調整することによって調整され、駆動ロール42は図示しない電動機に接続されている。また、分離用永久磁石ロール43から搬送用ベルト41が分離する下端近傍には、分離用スクレーパ44が設置されている。
磁力選別機40の下方には、磁性物が混入および/または付着した選別物を収集する漏斗状の収集器45と、収集器45の下方に設置された不良品受け46とが設けられている。分離用永久磁石ロール43は、選別物から離れている磁性物単体をも引き付け、この引き付けられた磁性物単体も収集器45に収集される。そして、収集器45の上端であって分離用永久磁石ロール43の下流側には、視点47を中心に所定角度の範囲で揺動可能な磁性物分離板48が設けられている。支点47も搬送用ベルト41の走行方向と略平行な方向に移動可能となっている。磁性物分離板48は、分離用永久磁石ロール43により分離された磁性物が混入および/または付着した選別物と磁性物が混入および付着していない選別物とを分離するものであって、支点47の位置及び磁性物分離板48の角度を、磁性物及び選択物の種類や大きさに応じて適宜調節するようにしている。また、漏斗状収集器45の磁性物分離板48を挟んだ外側には、分離された選別物を除く選別物が落下可能な通路49が形成されている。
なお、形状選別機10、エアノズル23に接続されたエア供給源、集塵機30、磁力選別機40の駆動ローラ42に接続された電動機、及び磁性物分離板48は、図示しない制御盤に接続され、この制御盤は、形状選別機10の振動制御、エア供給源のエア供給制御、集塵機30の吸引制御、駆動ローラ42の回転制御、及び磁性物分離板48の角度及び支点47の位置制御を行うようになっている。
そして、金属探知器50は、通路49の下方下流側に設置され、落下する、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知するようになっている。「磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属」とは、磁性物が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した非磁性金属をいう。また、選別物とは離れた非磁性金属単体も検知される。非磁性金属としては、アルミニウム、銅等が挙げられる。金属探知器50は、そのヘッド部の略中央に落下してくる選別物が通過可能な貫通路51を有し、貫通路51には、電磁場を発生するための発振用コイル(図示せず)と、発振用コイルにより発生した電磁場によって電圧を励起する受信用コイル(図示せず)とが設けられている。また、貫通路61の入口には、発振用コイルからの電磁場の漏れを抑制するステンレス製リング52が取り付けられている。
また、非磁性金属分離装置60は、金属探知器50の下方下流側に設置され、金属探知器50を通過した選別物を、非磁性金属を含む不良品の選別物と非磁性金属を含まない良品の選別物とに分離する。非磁性金属分離装置60は、内部に揺動可能な分離板61を備え、分離板61を挟んで金属探知器50の貫通路51に対応する下方位置に位置する良品排出部64とその反対側に位置する不良品排出部62とを備えている。不良品排出部62の下方には、不良品受け63が配置されている。前述の制御装置が金属探知器50から非磁性金属の検知信号を受信すると、制御装置は非磁性金属分離装置60の分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力し、分離板61はこの非磁性金属排出指令に基づいて図1における破線の方向に揺動して非磁性金属を含む不良品の選別物が不良品排出部62を介して不良品受け63に集積される。一方、制御装置が金属探知器50から非磁性金属の検知信号を受信しないときには、制御装置は分離板61に対して非磁性金属排出指令を出力せず、分離板61は図1における実線の位置を維持し、非磁性金属を含まない良品の選別物が良品排出部64から落下する。
そして、X線検知器70は、良品排出部64の下方に設置されている。X線検知器70は、能力的には磁性異物及び非磁性異物を検知することが可能であるが、磁性異物は磁力選別機40により除去され、非磁性金属は非磁性金属分離装置60により除去されるので、ここでは、主として非磁性金属を含まない選別物中の非磁性異物を検知する。但し、X線検知器70は、磁力選別機40により除去しきれない磁性異物も検知する。非磁性異物としては、非磁性金属以外の、硝子、磁性のない石、泥、PVC樹脂等が挙げられる。また、「非磁性金属を含まない選別物中」とは、非磁性金属が混入および付着していない選別物に混入および/または付着した異物(磁性異物および非磁性異物を含む)をいう。また、選別物とは離れた異物も検知される。X線検知器70は、形状選別機10、風力選別機20、磁力選別機40、収集器45及び不良品受け46、金属探知器50、及び不良品受け63とは別体のユニットで構成されている。
このX線検知器70は、良品排出部64の下方に設置され、良品排出部64から落下した選別物Sを受け取って搬送するベルトコンベア71と、選別物Sに対してX線を照射するX線発生部72と、X線発生部72に対向配置され、X線の透過量を測定するラインセンサ73とを具備している。ラインセンサ73は、図2及び図6に示すように、ベルトコンベア71の幅方向を横断するように延びると共に、ベルトコンベア71の幅方向に沿って複数のラインセンサ731〜73n(本実施形態にあっては16個、731〜7316)に分割されている。図6に示すように、ラインセンサ73の幅は、ベルトコンベア71の幅がL1に対してやや短くL2に設定され、各分割されたラインセンサ731〜73nの幅はl2に設定される。本実施形態において、例えば、L1は約270mm、L2は約256mm、l2は16分割で約16mmとなっている。
また、異物分離装置80は、X線検知器70の下流側に設置され、異物(磁性異物および非磁性異物を含む)を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離するものであって、制御手段74と、駆動手段75と、分離板81と、良品排出部82とを備えている。ここで、「異物を含む選別物」とは、異物が混入および/または付着した選別物をいい、「異物を含まない選別物」とは、異物が混入および付着していない選別物をいう。
分離板81は、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離するものであって、図2に示すように、ベルトコンベア71の幅方向に沿って複数の分離板811〜81i(本実施形態にあっては8個、811〜818)に分割されている。図6に示すように、分離板81の幅は、ベルトコンベア71の幅L1よりもやや大きめのL3に設定され、各分割された分離板811〜818の幅はl3に設定されている。本実施形態において、例えば、L3は約280mm、l3は8分割で約35mmとなっている。この分割された複数の分離板811〜81iは、図1に示すように、良品排出部82の上方かつ良品排出部82よりもベルトコンベア71側に設置されるとともに、図2に示すように、ベルトコンベア71の幅方向に沿って一列に配置されると共に、支点81aを中心に良品排出部82のある良品排出側と不良品排出側とに揺動可能となっている。また、分割された複数の分離板811〜81iは、図3に示すように、それぞれが断面コ字形の上方が開いた形状に形成されている。
そして、駆動手段75は、図2に示すように、分割された複数の分離板811〜81iのそれぞれを駆動する(揺動させる)複数のシリンダ751〜75iで構成され、制御手段74に接続されている。シリンダ751〜75iは分離板811〜81iと一対一に対応し、その数は分離板811〜81iと同じである。
制御手段74は、各分割されたラインセンサ731〜73nからのX線透過量を表す信号に基づいて各分割されたラインセンサ731〜73nに対応するベルトコンベア71幅方向の選別物中の異物の有無を判断するとともに、その有無に基づいて分割された分離板811〜81iを駆動するシリンダ751〜75iの動作を制御する。
X線検知器70においては、図2に示すように、X線管で構成されるX線発生部72からベルトコンベア71上の選別物Sにその選別物Sの幅方向全域にわたってX線を照射し、X線の透過量を分割された各ラインセンサ731〜73nで測定する。そして、測定されたX線の透過量を表す信号が制御手段74に送られる。制御手段74では、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値以下のときには異物が存在すると判断して異物が「有」と処理し、その一方、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値よりも大きいときには、異物が存在しないと判断して異物が「無」の処理をする。そして、制御手段74は、異物が「有」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iを各分離板811〜81iが不良品排出側に揺動するように動作させる。その一方、制御手段74は、異物が「無」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iを各分離板811〜81iが良品排出側に揺動するように動作させる。
図6には、ラインセンサ(分割されたラインセンサ)と、駆動手段(複数のシリンダ)と、異物分離装置の分離板(分割された分離板)との関係が示されている。具体的には、分割されたラインセンサ731はシリンダ751及び分離板811に対応し、制御手段74は、分割されたラインセンサ731からのX線の透過量が異物「有」と処理したときにはシリンダ751を分離板811が不良品排出側に揺動するように動作させ、分割されたラインセンサ731からのX線の透過量が異物「無」と処理したときにはシリンダ751を分離板811が良品排出側に揺動するように動作させる。そして、分割されたラインセンサ732はシリンダ751、2及び分離板811、2に対応し、分割されたラインセンサ732からのX線の透過量が異物「有」と処理したときにはシリンダ751、2を分離板811、2が不良品排出側に揺動するように動作させ、分割されたラインセンサ732はシリンダ751、2及び分離板811、2に対応し、分割されたラインセンサ732からのX線の透過量が異物「無」と処理したときにはシリンダ751、2を分離板811、2が良品排出側に揺動するように動作させる。これと同様に、分割されたラインセンサ733はシリンダ752及び分離板812に対応し、分割されたラインセンサ734はシリンダ752,3及び分離板812,3に対応し、分割されたラインセンサ735はシリンダ753及び分離板813に対応し、分割されたラインセンサ736はシリンダ753、4及び分離板813、4に対応し、分割されたラインセンサ737はシリンダ754及び分離板814に対応し、分割されたラインセンサ738はシリンダ754及び分離板814に対応し、分割されたラインセンサ739はシリンダ755及び分離板815に対応し、分割されたラインセンサ7310はシリンダ755及び分離板815に対応し、分割されたラインセンサ7311はシリンダ755、6及び分離板851、6に対応し、分割されたラインセンサ7312はシリンダ756及び分離板816に対応し、分割されたラインセンサ7313はシリンダ756,7及び分離板816,7に対応し、分割されたラインセンサ7314はシリンダ757及び分離板817に対応し、分割されたラインセンサ7316はシリンダ757,8及び分離板817,8に対応し、分割されたラインセンサ7316はシリンダ758及び分離板818に対応しいている。
この各ラインセンサ731〜73nと各シリンダ751〜75i及び各分離板811〜81iの対応関係は一例であり、それらの対応関係は、ラインセンサの数及び幅と、シリンダおよび分離板の数及び幅によって任意に決定される。
次に、選別装置1による不良選別物の除去方法について、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物との分離を中心に説明する。
選別装置1の動作をオンした後、金属、石、泥等の異物を含んだ選別物を、形状選別機12に導入すると、形状選別機12によって所定範囲の大きさを有する適正形状の選別物に比して大きい物及び小さい物が分離され、さらに風力選別機20によって所定の重さを有する選別物に比して軽い異物が分離される。
そして、風力選別機20の出口25から排出された選別物は、磁力選別機40によって、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とに分離される。
磁性物が混入および付着していない選別物は、金属探知器50の貫通孔51内を落下し、非磁性金属を含む不良品の選別物が不良品排出部62を介して不良品受け63内に集積され、その一方、非磁性金属を含まない良品の選別物は良品排出部64から落下する。
そして、良品排出部64から落下した選別物は、X線検出器70のベルトコンベア71上に載り、ベルトコンベア71により図1において右側から左側に向けて搬送される。選別物SがX線発生部72の真下にくると、X線発生部72から発せられるX線が選別物Sの幅方向全域にわたって照射され、X線の透過量がラインセンサ73を構成する複数に分割されたラインセンサ731〜73nによって測定される。そして、測定されたX線の透過量を表す信号が制御手段74に送られる。制御手段74では、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値以下のときには異物が存在すると判断して異物が「有」と処理し、その一方、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値よりも大きいときには、異物が存在しないと判断して異物が「無」の処理をする。そして、制御手段74は、異物が「有」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iを各分離板811〜81iが不良品排出側に揺動するように動作させる。その一方、制御手段74は、異物が「無」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iを各分離板811〜81iが良品排出側に揺動するように動作させる。
そして、ベルトコンベア71により選別物Sはベルトコンベア71の左端にまで搬送され、そこから落下する。異物分離装置80においては、制御手段74によって異物が「有」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iが各分離板811〜81iを不良品排出側に揺動させ、異物が「無」と処理した各ラインセンサ731〜73nに対応する各シリンダ751〜75iが各分離板811〜81iを良品排出側に揺動させているので、ベルトコンベア71の幅方向において異物を含む選別物は不良品として排出され、その一方、異物を含まない選別物は良品として良品排出部82に排出される。
以上説明したように、本実施形態の選別装置1によれば、ラインセンサ73をベルトコンベア71の幅方向に沿って複数に分割したラインセンサ731〜73nとし、ベルトコンベア71の幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、異物分離装置80の分離板81を複数に分割した分離板811〜81iとし、分割されたラインセンサ731〜73nの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板811〜81iの動作を制御するので、X線検知器のラインセンサ731〜73nにおいてベルトコンベア71の幅方向でどの部位に異物があるかを的確に検知できるとともに、異物分離装置80で当該部位に対応した分離板811〜81iを動作させることによってベルトコンベア71の幅方向において異物を含む選別物は不良品として排出され、不良品中に存在する良品の比率を極力低くできる。
なお、分割された分離板811〜81iの各々が、ベルトコンベア71の幅方向に沿って一列に配置されると共に、支点81aを中心に良品排出側と不良品排出側とに揺動可能となっているので、簡単な構成で、ベルトコンベア71の幅方向に沿って異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離することができる。
次に、異物分離装置80の分離板81の変形例について図4及び図5を参照して説明する。
図4及び図5に示す分離板81は、図2及び図3に示す分離板81と同様に、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離するものであって、ベルトコンベア71の幅方向に沿って複数の分離板811〜81iに分割されている。ただし、図4及び図5に示す分離板81は、図2及び図3に示す分離板81と異なり、分割された分離板811〜81iの各々が、ベルトコンベア71の幅方向に沿って千鳥状に2列に配置されると共に、シリンダ751〜75iによって良品排出側と不良品排出側とに直線移動可能(本実施形態の場合、上下方向に移動可能)となっている。各分離板811〜81iは平板状に形成されている。そして、図5に示すように、隣接する分離板811〜81i間では、互いに長さδだけオーバーラップするように配置されている。これにより、分割された分離板811〜81iの各々が、ベルトコンベア71の幅方向に沿って隣り合う分離板811〜81iと接触することはなく、円滑に動作し、ベルトコンベア71の幅方向に沿っての異物を含む選別物と、異物を含まない選別物との分離動作を円滑に行うことができる。そして、隣接する分離板811〜81i間では、互いに長さδだけオーバーラップするように配置されているから、隣接する分離板811〜81i間をすり抜ける選別物を極力抑制することができる。
次に、本発明に係る選別装置の第2実施形態を図7を参照して説明する。図7は、本発明に係る選別装置の第2実施形態の概略説明図である。
図7に示す選別装置101は、図1に示す選別装置1における磁力選別機40を図7に示す構造の磁力選別機130に置換したものである。
即ち、選別装置101は、図1に示す形状選別機110と同様の構造の形状選別機(図示せず)と、図1に示す風力選別機20と同様の構造の風力選別機(図示せず)と、図1に示す磁力選別機40とは異なる構造の磁力選別機130と、磁力選別機130の下流側に設置された金属探知器150と、金属探知器150の下流側に設置され、図1に示す非磁性金属分離装置60と同様の構造の非磁性金属分離装置(図示せず)と、非磁性金属分離装置の下流側に設置され、図1及び図2に示すX線検知器70と同様の構造のX線検知器(図示せず)と、X線検知器の下流側に設置され、図1及び図2に示す異物分離装置80と同様の構造の異物分離装置(図示せず)とを具備している。
図1に示す部材の構造と異なる構造の磁力選別機130について説明する。
磁力選別機130は、ホッパ110と、一対の定量供給ローラ112,113からなる定量供給機構114と、回転筒115と、永久磁石116と、落下防止板118とを少なくとも備え、ホッパ110を除く各構成要素が選別用ケース119内に配置されている。ここで、ホッパ110には、風力選別機で選別された選別物が収容され、ホッパ110の排出口がホッパ110の下方に配置される定量供給ローラ112,113の隙間と対向するようになっている。
また、定量供給機構114は、一対の回転可能な定量供給ローラ112,113で構成され、ホッパ110の排出口から排出される選別物を受け取ると、この受け取った選別物を回転筒5の上面側であってその長さ方向に定量づつ連続的に供給するようになっている。
そして、回転筒115は、定量供給機構114からの選別物を受け取って搬送するものであり、薄肉(例えば1mm以下)の中空状の筒体で構成されている。この回転筒115は、ステンレスなどの摩耗しにくい金属から全体が構成され、図示しないモータにより所定の速度で回転するようになっている。また、モータの回転を制御することにより、その回転筒115の回転数を制御し、その制御により選別物の単位時間当たりの搬送量を制御できる。
永久磁石116は、全体がほぼ円柱状に形成されている。この永久磁石116は、回転筒115の中空部内の上側であって回転筒115上の選別物が排出される側に、回転筒115の長さ方向に向けて延びるように配置され、その長さ方向に所定の磁界を生成する。永久磁石116は、図7の矢印で示す方向に回転してもよいし、全く回転しなくてもよい。永久磁石116は、回転筒115上の選別物が排出される際に、その選別物に磁力を付与する。磁性物としては、例えば、鉄、ステンレス、コバルト、ニッケル、及び石や泥中の酸化鉄等が挙げられる。
落下防止板118は、定量供給機構114から回転筒115上に供給される選別物が一旦貯留されるので、その際に選別物を回転筒115の回転方向と反対方向に落下するのを防止する。
そして、選別用ケース119の回転筒115の下方には、磁性物が混入および/または付着した選別物が排出される不良品シュート121が接続され、回転筒115から離れる側には磁性物が混入および付着していない選別物が排出される良品シュート120が接続されている。不良品シュート121の下方には、不良品受け146が設置されている。また、不良品シュート121及び良品シュート120の接続上端には、磁性物分離板117が設けられている。
磁性物分離板117は、回転筒115及び永久磁石116の作用により分離された磁性物が混入および/または付着した選別物を不良品シュート121に導き、磁性物が混入および付着していない選別物を良品シュート120に導く。磁性物分離板117は、選別物の重量や回転筒115の回転速度などにより選別物の放出状態が異なるので、それに応じて配置角度を調節できる。即ち、磁性物分離板117は、軸122を中心に揺動して配置角度を調節でき、その調節後はその配置角度に固定される。また、磁性物分離板117は、軸122を回転筒115の長さ方向に直交する方向に移動させることにより、それと同一方向に移動でき、その移動後は固定できるようになっている。
そして、良品シュート120の下方下流側には、図1に示す金属探知器50と同様の構造の金属探知器150が設置されている。金属探知器150は、貫通路151内を落下する磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を検知する。なお、符号152は、図1に示すステンレス製リングと同様の構造のステンレス製リングである。
この第2実施形態の選別装置101にあっても、先ず、磁力選別機130により、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とが分離され、次に、金属探知器150により、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属が検知され、その次に、非磁性金属分離装置により、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とが分離される。
そして、非磁性金属分離装置により分離された非磁性金属を含まない選別物は、X線検出器のベルトコンベアに載り、ベルトコンベアにより搬送される。選別物がX線発生部の真下にくると、X線発生部から発せられるX線が選別物の幅方向全域にわたって照射され、X線の透過量がラインセンサを構成する複数に分割されたラインセンサによって測定される。そして、測定されたX線の透過量を表す信号が制御手段に送られる。制御手段では、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値以下のときには異物が存在すると判断して異物が「有」と処理し、その一方、前記X線の透過量が異物の大きさ(本実施形態の場合は、異物の大きさが約0.5mm以上)に対応する値よりも大きいときには、異物が存在しないと判断して異物が「無」の処理をする。そして、制御手段は、異物が「有」と処理した各ラインセンサに対応する各シリンダを各分離板が不良品排出側に揺動するように動作させる。その一方、制御手段は、異物が「無」と処理した各ラインセンサに対応する各シリンダを各分離板が良品排出側に揺動するように動作させる。
そして、異物分離装置においては、制御手段によって異物が「有」と処理した各ラインセンサに対応する各シリンダが各分離板を不良品排出側に揺動させ、異物が「無」と処理した各ラインセンサに対応する各シリンダが各分離板を良品排出側に揺動させているので、ベルトコンベアの幅方向において異物を含む選別物は不良品として排出され、その一方、異物を含まない選別物は良品として良品排出部に排出される。
このように、本実施形態の選別装置101によっても、ラインセンサをベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割したラインセンサとし、ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、異物分離装置の分離板を複数に分割した分離板とし、分割されたラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板の動作を制御するので、X線検知器のラインセンサにおいてベルトコンベアの幅方向でどの部位に異物があるかを的確に検知できるとともに、異物分離装置で当該部位に対応した分離板を動作させることによってベルトコンベアの幅方向において異物を含む選別物は不良品として排出され、不良品中に存在する良品の比率を極力低くできる。
以上、本発明の実施形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されずに種々の変更、改良を行うことができる。
例えば、上記第1実施形態では、X線検知器70及び異物分離装置80の前段に、形状選別機10、風力選別機20、集塵機30、磁力選別機40、収集器45及び不良品受け46、金属探知器50、非磁性金属分離装置60、及び不良品受け63を備えているが、これら装置はなくてもよく、選別装置をX線検知器70及び異物分離装置80のみで構成してもよい。
また、上記第1実施形態では、X線検知器70及び異物分離装置80は、形状選別機10、風力選別機20、磁力選別機40、収集器45及び不良品受け46、金属探知器50、及び不良品受け63とは別体のユニットで構成されているが、これら構成部材をすべて一体のユニットで構成してもよい。また、第2実施形態においても、X線検知器及び異物分離装置を、形状選別機、風力選別機、磁力選別機130、不良品受け146、金属探知器150、及び金属探知器150からの不良品受けと一体のユニットとして構成してもよい。
また、形状選別機10及び風力選別機20は設けなくてもよい。
更に、磁力選別機の構造は、磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
また、金属探知器の構造は、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造に限られない。
また、非磁性金属分離装置の構造は、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する機能を有するものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
また、X線検知器の構造は、X線の透過量を検知するラインセンサをベルトコンベアの幅方向に横断するように設置するとともに、ラインセンサをベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにするものであれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
また、異物分離装置の構造は、X線検知器の下流側に設置され、X線検知器のラインセンサからのX線透過量を表す信号に基づいて、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離する分離板を有するとともに、異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割されたラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて分割された分離板の動作を制御するような構造であれば、第1及び第2実施形態に示された構造のものに限られない。
更に、異物分離装置の分離板の構造は、図2及び図3に示す構造のものに限られない。
1 選別装置
40 磁力選別機
50 金属探知器
60 非磁性金属分離装置
70 X線検知器
71 ベルトコンベア
73 ラインセンサ
731〜73n 分割されたラインセンサ
80 異物分離装置
81 異物分離装置の分離板
811〜81i 分割された分離板

Claims (4)

  1. 磁性物が混入および/または付着した選別物と、磁性物が混入および付着していない選別物とを分離する磁力選別機と、該磁力選別機の下流側に設置され、磁性物が混入および付着していない選別物中の非磁性金属を探知する金属探知器と、該金属探知器の下流側に設置され、非磁性金属を含む選別物と、非磁性金属を含まない選別物とを分離する非磁性金属分離装置と、該非磁性金属分離装置の下流側に設置され、X線の透過量を検知するラインセンサをベルトコンベアの幅方向に横断するように設置したX線検知器と、該X線検知器の下流側に設置され、前記X線検知器のラインセンサからのX線透過量を表す信号に基づいて、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離する分離板を有する異物分離装置とを具備した選別装置において、
    前記ラインセンサを前記ベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、前記ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、前記異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割された前記ラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて前記分割された分離板の動作を制御することを特徴とする選別装置。
  2. X線の透過量を検知するラインセンサをベルトコンベアの幅方向に横断するように設置したX線検知器と、該X線検知器の下流側に設置され、前記X線検知器のラインセンサからのX線透過量を表す信号に基づいて、異物を含む選別物と、異物を含まない選別物とを分離する分離板を有する異物分離装置とを具備した選別装置において、
    前記ラインセンサを前記ベルトコンベアの幅方向に沿って複数に分割し、前記ベルトコンベアの幅方向の複数箇所においてX線透過量を検知するようにすると共に、前記異物分離装置の分離板を複数に分割し、分割された前記ラインセンサの各々からのX線透過量を表す信号に基づいて前記分割された分離板の動作を制御することを特徴とする選別装置。
  3. 前記分割された分離板の各々が、前記ベルトコンベアの幅方向に沿って一列に配置されると共に、支点を中心に良品排出側と不良品排出側とに揺動可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の選別装置。
  4. 前記分割された分離板の各々が、ベルトコンベアの幅方向に沿って千鳥状に2列に配置されると共に、良品排出側と不良品排出側とに直線移動可能となっていることを特徴とする請求項1又は2記載の選別装置。
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