JP3152464B2 - 画像領域識別装置 - Google Patents

画像領域識別装置

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JP3152464B2
JP3152464B2 JP29667791A JP29667791A JP3152464B2 JP 3152464 B2 JP3152464 B2 JP 3152464B2 JP 29667791 A JP29667791 A JP 29667791A JP 29667791 A JP29667791 A JP 29667791A JP 3152464 B2 JP3152464 B2 JP 3152464B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機、ファ
クシミリ、スキャナ等の入力画像の各領域が網点処理す
るものか否かを自動的に識別する画像領域識別装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】例えば、デジタル複写装置においては、
CCD(チャージ・カップルド・デバイス)イメージセ
ンサ等を用いて原稿像を微小領域、即ち画素毎に読み取
り、イメージセンサの出力に得られるアナログ電気信号
をA/D(アナログ/デジタル)変換し、得られるデジ
タル信号に各種処理を施した後、その信号を記録装置に
与えてコピー画像を得ている。
【0003】ところで、この種の装置に用いられる記録
装置では、各記録画素毎に濃度レベルを変えるのが難し
いため、記録/非記録の二値的又は多値的な記録を行な
うのが一般的である。しかしながら、原稿には写真等の
中間調画像も含まれることがあるので、中間調画像を再
現する必要がある。二値又は多値記録を行なう記録装置
を用いて中間調表現を行なう方法としては、従来よりデ
ィザ法、濃度パターン法、サブマトリクス法、誤差拡散
法等々が提案されており、これらの方法を用いれば、中
間調画像を再現できる。
【0004】ところが、中間調処理を行なう場合、原稿
像濃度が写真のようにゆるやかに変化する場合には比較
的好ましいコピー像が得られるが、原稿像濃度が文字の
ように二値的に変化する場合には、コピー像の輪郭がぼ
けて文字が読みづらくなったり、原稿地肌の汚れがコピ
ー像に現われたりして、コピー品質が著しく低下する。
【0005】文字等の原稿像に対しては、中間調処理を
行なわずに、単純な二値又は多値処理を行なえば、好ま
しいコピーが得られる。従って、中間調処理の有無を指
定するスイッチを設ければ、原稿の種別に応じたオペレ
ータの判断によって、好ましいコピーモードが選択でき
る。
【0006】ところが、例えばパンフレットのように、
1つの原稿中に、写真のような中間調画像と文字のよう
な二値画像とが混在する場合もかなりある。このような
場合、二値又は多値モードを選択すれば写真の品質が低
下するし、中間調モードを選択すれば文字の品質が低下
する。
【0007】ところで、この種のデジタル写真装置にお
いてはもう1つの不都合がある。即ち、ラインセンサ等
を用いて画像を小さな画素単位で読取る場合、原稿上の
濃度変化に周期性があると、その周期(ピッチ)と画像
読取センサの配列ピッチ(サンプリング周期)との干渉
によって、記録画像上にモアレが生ずることがある。例
えば、原稿において網点印刷が行なわれている場合、そ
の画像上の濃度変化には周期性があるので、この濃度変
化の周期と読取センサのサンプリング周期との干渉によ
ってモアレが生ずる。
【0008】例えば、画像読取センサの分解能が400
dpiの場合であれば、その分解能に近い密度の網点印
刷、即ち133線(約10.5画素/mm)〜200線
(約16画素/mm)の範囲の密度の場合に、読取信号
にモアレが発生し易い。勿論、他の密度の場合でもモア
レが発生するが、前記開度の場合に特に発生が著しく、
それによる信号の変動幅が大きい。網点印刷自体は、一
種の擬似中間調表現であり、画素単位の濃度変化は1/
0(記録/非記録)の二値的なものである。網点印刷に
おいては、網点のピッチ変化や網点の大きさの変化によ
って画素集合の全体を見た場合の平均濃度を多段に変化
させ、これによって中間調濃度を表現している。従っ
て、モアレの問題を考えなければ、網点印刷の原稿像を
コピーする場合には、信号を二値的に処理することによ
り、記録画像に網点画像を再現し、好ましいコピーを行
なうことができる。しかし実際には、特定の密度で網点
印刷された原稿像に対しては、前述のようにモアレが発
生するため、著しくコピー品質が低下する。一方、画像
読取信号を中間網処理して二値又は多値信号に変換する
場合、処理の過程で、複数画素の濃度の平均化、しきい
値レベルの変更等々を行なうため、結果的にコピー画像
にモアレが発生しないか、又は影響が小さくなる。この
場合、コピー画像の濃度は網点によって擬似中間調表現
されるが、コピー上の網点は原稿上の網点を直接再現し
たものではなく、複写機特有の中間調処理によって生成
される網点である。従って、網点印刷された画像あるい
はデジタル複写機によって網点処理でコピーされた画像
が原稿である場合には、画素単位では二値記録である
が、中間調処理を行なう複写モードを選択する方が好ま
しい。
【0009】また、前述のように、文字部は、単純二値
又は多値を行ない、網点部は、ディザ法等の中間調処理
を行なえばよく、そのため、領域分割を行なう方法も考
えられる。例えば、すでに開示された、特開昭63−2
79665号公報に示されたように、網点領域を検出
し、網点領域は、中間調処理、その他は単純二2値化を
行ない、文字部と網点写真部を、良好な画像として出力
されることができる。特開昭63−279665号公報
で示された、網点領域検出方式を説明すると、入力画像
情報の二次元配列パターンを予め定めたパターンと比較
して、記録ドット及び非記録ドットの検出を行ない、そ
の検出結果に基づいて、入力画像情報が網点パターンか
否かを識別する。
【0010】網点処理された画像においては、記録ドッ
ト(例えば黒画素)と非記録ドット(例えば白画素)と
が所定のピッチ及び間隔で交互に繰り返し配列されてい
る。従ってある位置に存在する記録画素とその周囲に存
在する非記録画素とが所定の配列パターンである状態、
又はある位置に存在する非記録画素とその周囲に存在す
る記録画素とが所定の配列パターンである状態が繰り返
し現われる場合には、その画像が網点処理されたものと
みなしうる。つまり注目画素を順次に移動し、各々の注
目画素について、それとその周囲の画素とでなる二次元
領域の画像情報を、予め定めた記録ドット検出パターン
及び非記録ドット検出パターンと比較することにより、
入力画像が網点パターンか否かを識別しうる。
【0011】しかしながら、網点処理された画像をイメ
ージスキャナで実際に読み取ると、画像の濃度に応じ
て、読み取られた信号の画像パターンが大きく変わり、
網点の識別に誤りを生じることが多い。即ち、網点印刷
においては、濃度を、所定小領域内の網点状記録ドット
の面積の大小で表現しているので、画像濃度が変わる
と、網点の形状が大きく変わる。特に、網点濃度が50
%の近傍にあると、網点を構成する記録ドット(例えば
黒画素)又は非記録ドット(例えば白画素)が隣り同志
つながって連続的になることがあるので、このような場
合には、黒ドットと白ドットのいずれも検出できないこ
とが多い。
【0012】画像情報を記録画素レベルと非記録画素レ
ベルとに二値化する際の閾値レベルを調整すると、網点
濃度が50%の場合の識別エラーを減少できる。しかし
その場合、網点濃度が50%より高い場合又は低い場合
に識別エラーが増加する。
【0013】そこで、本発明においては、少なくとも2
種類の閾値を設定し、記録ドットを検出する回路と非記
録ドットを検出する回路とで、互いに異なる閾値で二値
化された画像情報を参照し、記録ドットの検出結果と非
記録ドットの検出結果の両者に基づいて網点パターンを
認識する。
【0014】網点画像の場合、イメージスキャナで読取
られた信号は、一般に図14に示すようになる。これを
みると、信号の山の高さ、谷の深さ及びデューティが、
濃度に応じて変かしているのが分かる。ここで、濃度レ
ベルが50%の信号に着目すると、画像の位置によっ
て、信号の山の高さ及び谷の深さが変かしているのが分
かる。
【0015】濃度50%の信号を閾値TH1で二値化す
る場合、最初の部分Paでは、山がTH1より大きく、
谷がTH1より小さいので、二値化された信号には、山
が記録画素、谷が非記録画素として現われ、後の部分P
bでは、山の谷のいずれもTH1より大きいので、二値
化された信号には、非記録画素は現われない。即ちTH
1で二値化すると、最初の部分Paでは記録画素と非記
録画素の配列パターンから網点(記録ドット)を検出可
能であるが、後の部分Pbからは網点が検出できない。
【0016】またこの信号を閾値TH2で二値化する場
合、最初の部分Paでは、山と谷のいずれもTH2より
小さいので、二値化された信号には記録画素が現われ
ず、後の部分Pbでは、山がTH2より大きく、谷がT
1より小さいので、二値化された信号に、山が記録画
素、谷が非記録画素として現われる。従って、TH2
二値化すると、最初の部分Paからは網点を検出できな
いが、後の部分Pbでは、記録画素と非記録画素との配
列パターンから、網点(非記録ドット)を検出しうる。
つまり、記録ドットで構成される網点を検出する場合に
閾値TH1を利用し、非記録ドットで構成される網点を
検出する場合に閾値TH2を利用すれば、濃度が50%
の網点画像であっても、記録ドットの非記録ドットのい
ずれか一方の網点は検出される。濃度が20%のように
低い場合には、閾値TH1により、記録ドットの網点が
検出されるし、濃度が80%のように高い場合には、閾
値TH2により、非記録ドットの網点が検出される。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この方
式では、網点のモアレのため、網点部の記録ドット部と
非記録ドット部が、ドットとして出ない場合等、網点と
みなすことはできなく、さらに、ノイズ等にも非常に弱
く、例えば、濃度の低い孤立点ノイズ等でも、網点とし
て見なし易くなるため、誤検出が多いという欠点があっ
た。また従来の検出パターンは周辺画素として斜め方向
の画素を使用しないため、斜め線を誤認識してしまうと
いう欠点があった。
【0018】本発明はこのような背景に基づいてなされ
たものであり、画像の種類に応じた好ましい処理を行う
ように原稿上の各領域について、中間調画像か二値画像
かを自動的に判別し、特に、文字等の画像か、網点画像
かを正確に判別する画像領域識別装置を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記目的は、注目画素と
その周囲の周辺画素から成る記録ドット及び非記録ドッ
ト検出パターンを入力画像情報の二次元配列パターンと
比較することにより、注目画素を網点か非網点かを検出
する画像領域識別装置において、前記入力画像情報の二
次元配列パターンを予め定めた複数の前記記録ドット及
び非記録ドット検出パターンと比較し、その結果を出力
する記録ドット及び非記録ドット検出手段と、注目画素
濃度情報と周辺画素濃度情報との濃度関係により前記記
録ドット検出手段の検出パターンを切換える検出パター
ン切換手段を備えたことにより達成される。前記目的
は、請求項1において、前記検出パターン切換手段は、
前記注目画素濃度情報と前記周辺画素濃度情報の関係か
ら、注目画素を記録ドットと判定したときは、周辺画素
として、斜め方向の画素を含む前記記録ドット検出パタ
ーンの検出結果を使用し、注目画素を記録ドット以外と
判定したときは周辺画素に斜め方向の画素を含まない前
記記録ドット検出パターンの検出結果を使用するように
切換えることにより達成される。
【0020】
【作用】前記手段により、検出パターン切換手段は、注
目画素濃度情報と周辺画素濃度情報の関係から、注目画
素を記録ドットと判定したときは、周辺画素として、斜
め方向の画素を含む記録ドット検出パターンの検出結果
を使用し、注目画素を記録ドット以外と判定したときは
周辺画素に斜め方向の画素を含まない前記記録ドット検
出パターンの検出結果を使用するように切換え、画像の
種類に応じた好ましい処理を行うように原稿上の各領域
について、中間調画像か二値画像かを自動的に判別し、
特に、文字等の画像か、網点画像かを正確に判別する。
【0021】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図2に、本発明を実施する一形式のデジタル複写
機の機構部の構成を示す。図2を参照すると、この複写
機は、装置上方に配置されたスキャナ1と装置下方に配
置されたプリンタ2で構成されている。
【0022】26は原稿を載置するコンタクトガラスで
ある。スキャナ1は、コンタクトガラス26上に載置さ
れる原稿の像を走査しながら読み取る。副走査は機械的
であり、電気モータMTの駆動によって、スキャナに備
わったキャリッジが図2の右左方向に移動する。原稿か
らの反射光が、各種ミラー及びレンズを介して、固定さ
れた像読取センサ(CCD)10に結像される。像読取
センサ10は、CCDラインセンサであり、図2におい
ては紙面に垂直な方向に、5000個の読取セルが1列
に配列されている。この例では、コピー倍率が1.0の
時に、原稿像の1mmあたり16画素の分解能になる。
主走査は、この像読取センサ10の内部に備わるCCD
シフトレジスタによって電気的に行なわれる。主走査の
方向は、読取セルの配列方向、即ち図2においては紙面
に垂直な方向である。原稿像をスキャナ1で読取って得
られる信号は、各種処理を施された後、プリンタ2に送
られる。プリンタ2では、その信号に応じて二値的に記
録を行なう。プリンタ2には、レーザ書込ユニット2
5、感光体ドラム3、帯電チャージャ24、現像器1
2、転写チャージャ14、分離チャージャ15、定着器
23等々が備わっている。このプリンタ2は、従来より
知られている一般のレーザプリンタと比べて格別に異な
る部分はないので、動作だけ簡単に説明する。
【0023】感光体ドラム3は、図2においては時計方
向に回転する。そしてその表面が、帯電チャージャ24
の付勢によって一様に高電位に帯電する。この帯電した
面に、記録する画像に応じて二値信号によって変調され
たレーザ光が照射される。レーザ光は、機械的な走査に
よって、感光体ドラム3上を主走査方向に繰り返し走査
する。感光体ドラム3の帯電した面は、レーザ光の照射
を受けると電位が変化する。従って、レーザ光の変化、
即ち記録する像に応じた電位分布が、感光体ドラム3の
表面に生ずる。この電位分布が静電潜像である。この静
電潜像が形成された部分が、現像器12を通ると、その
電位に応じてトナーが付着し、静電潜像がトナー像、即
ち可視像に現像される。この可視像は、給紙カセット4
または5から感光体ドラム3に送り込まれる転写紙に重
なり、転写チャージャ14の付勢によって転写紙に転写
する。像が転写された転写紙は、定着器23を通って、
排紙トレー22に排紙される。
【0024】図3に、図2のデジタル複写機の電気回路
の構成を示す。図3を参照すると、スキャナ1には、像
読取センサ10、走査制御部20、増幅器30,A/D
(アナログ/デジタル)変換器40、メディアンフィル
ター50,中間調処理部55、MTF補正部60、二値
化処理部60、領域判定部70、操作制御部80、出力
制御部90、モータドライバMD等々が備わっている。
【0025】走査制御部20は、プリンタ2との信号の
やりとり、主走査制御、副走査制御及び各種タイミング
信号の生成を行なう。各種タイミング信号は、走査タイ
ミングに同期するように生成される。各種状態信号、プ
リントスタート信号、コピー倍率信号等々が、プリンタ
2から走査制御部20に送られる。走査制御部20は、
走査同期信号、状態信号等々をプリンタ2に送出する。
モータMTを駆動することにより、スキャナを機械的に
走査し副走査を行なう。
【0026】像読取センサ10は、一般のCCDライン
センサと同様に、多数の読取セル、CCDシフトレジス
タ等々を備えている。走査制御部20が副走査同期信号
を出力すると、像読取センサ10の多数の読取セルに蓄
積された信号が、CCDシフトレジスタの各ビットに一
気に転送される。その後、主走査パルス信号に同期し
て、CCDシフトレジスタの信号シフトが行なわれ、該
レジスタに保持された画像信号が、シリアル信号とし
て、1画素分づつその出力端子に現われる(図3のa:
以下、画像信号から生成される信号を括弧でくくって示
す)。
【0027】増幅器30は、画像信号(a)の増幅、ノ
イズ除去等々を行なう。A/D変換器40は、アナログ
画像信号を6ビットのデジタル信号に変換する。なお図
面には示されていないが、A/D変換器40で得られた
デジタル信号は、シェーディング補正、地肌除去、白黒
変換等々の従来より知られている各種画像処理を受けた
後で、6ビット、即ち64階調のデジタル画像信号
(b)として出力される。このデジタル画像信号(b)
は、メディアンフィルター50,MTF補正部60に印
加される。
【0028】メディアンフィルター50で処理されたデ
ジタル画像信号(c)は、中間調処理部55へ印加さ
れ、中間調処理部55は、6ビットのデジタル画像信号
(c)をサブマトリクス法によって中間調情報を含む、
二値信号(e)に変換する回路である。
【0029】サブマトリクス法による、中間調処理を行
なう回路は、公知であり、この実施例においては、特別
な回路を用いていないので、具体的な構成及び動作は省
略する。尚、サブマトリクス法以外に、ディザ法、濃度
パターン法による中間調処理を行なってもよい。
【0030】また、メディアンフィルター50は、n×
mのマトリクス内の画像情報を、平滑化させ、前述した
ような網点画像のモアレを低減する効果を持つため、必
要となる。また、メディアンフィルターに関する回路
も、公知であり、この実施例においては、特別な回路を
用いていないので、具体的な、構成及び動作は省略す
る。
【0031】さらに、MTF補正部60で処理されたデ
ジタル画像信号(d)は、二値化処理部65、領域判定
部70へ印加される。二値化処理部65では、MTF補
正された、入力画像信号を、予め定められた、固定閾値
レベルと比較し、それらの大小に応じた二値画像信号
(f)を出力する。従って、ここで行なう処理は、単純
な二値化処理であり、二値画像信号(f)には、原稿像
の中間濃度の情報は含まれない。
【0032】また、ここで、中間調処理部55及び二値
化処理部65において、プリンター出力が、白/黒二値
の場合を想定しているため、前述のような、説明となっ
たが、プリンターが、3値または4値等の多値プリンタ
ーであれば、中間調処理部55では多値ディザ法、ま
た、二値化処理部65では多段のスレッシュレベルによ
る単純多値化による多値出力となる。なお、多値ディザ
法及び、単純多値化等、本発明において、重要なポイン
トではなく、さらに、公知技術を持って、実施できるた
め、具体的な構成及び動作は省略する。
【0033】領域判定部70は、後述するように、原稿
画像が網点情報を含むか否かを判定する回路であり、そ
の判定結果に応じた二値信号(g)を出力制御部90に
出力する。
【0034】操作制御部80は、操作ボード上のモード
キーの操作に応じたモード信号(i)を出力制御部90
に与える。
【0035】出力制御部90は、操作制御部80から与
えられるモード信号(i)と領域判定部70から与えら
れる二値信号(g)とに応じて、中間調処理部55が出
力する二値画像信号(e)、二値化処理部65が出力す
る二値画像信号(f)または所定レベルの信号(白レベ
ル)を、選択的に出力する。この信号(h)が、プリン
タ2に記録信号として与えられる。プリンタ2は、この
二値信号に応じてレーザ光を変調し、記録を行なう。
【0036】図1に、図3の領域判定部70の構成を示
す。図1の入力画像データDaは、前述図3のMTF補
正部60からの補正データであるデジタル画像信号
(d)と同じである。領域判定部70へ、MTF補正信
号を入力させるのは、図4に示すごとく、入力データの
ままでは、前述CCDピッチと、網点とのピッチの位相
差で網点を解像しない場合がある。つまり、図4の濃度
20%では入力原稿網点濃度で、濃度の高い網点と、濃
度の低い網点があり、濃度50%では中間濃度部に、網
点の濃淡が現われるが、ここでも、網点の濃淡の比が、
大きい場合と、小さい場合があり、さらに濃度80%で
は、網点の白の核の部分の濃度が、薄い場合または濃い
場合もある。
【0037】後述するように本実施例では、網点かどう
かの判定基準を設けるうえで、この網点の黒の核または
白の核が、存在しているか、否かにより判定しているた
め、網点の濃度情報が非常に重要なポイントとなってい
る。そのため、本実施例では、入力データを、あらかじ
め定められたMTFの補正を行なうことを、第1の特徴
とする。つまり、前述に示されたように、入力網点のピ
ッチとCCDの読取りピッチの位相差によって生じる網
点の核濃度と、周辺濃度の差が、あまりない場合も想定
し、MTFの補正をかけ、図4MTF後のデータに示す
ように、網点の核濃度と周辺濃度の濃度差を拡げること
により、後述の網点検出をしやすくすることにより、検
出精度の向上を図る。
【0038】また、図5では、MTFの補正の一例で、
主、副操作に3×3のマトリクス内に対応する画素に対
し、図4に示すような重み係数により、補正を行なう。
また、この係数は、一例であり、他の係数でもよく、ま
た、モード倍率等により変更可能なものとする。
【0039】図5に示された、MTF係数を実現するた
めのブロック図を図6に示す。61a,61cは、FI
FOメモリであり、副走査方向、一ライン遅延用であ
り、2個使用しているため、2ラインの遅延を実現さ
せ、現ラインと合わせ、3ラインデータを、同一時間軸
上に存在させる。また、F/F61b,61d,61
e,61fにより、各ラインの主走査方向遅延を実現さ
せている。
【0040】この構成により、図5に示されたマトリク
スの係数に対応する画像データが、同一時間軸上に存在
しえる。 つまり、図5のM1に対応する画像データは図6eであ
り 図5のM2に対応する画像データは図6dであり 図5のM3に対応する画像データは図6cであり 図5のM4に対応する画像データは図6bであり 図5のM5に対応する画像データは図6aである。
【0041】 また、Σ61gでaとbのデータの和a+b Σ61hでdとeのデータの和d+e Σ61iで(a+b)と(d+e)の和(a+b+d+
e)を実現し、Σ61kでcと1ビットシフト入力して
2倍にした2×cとの和3×cを実現し、反転61iで
前述(a+b+c+d)の反転、−(a+b+c+d)
を実現しΣ61mで、前述−(a+b+c+d)を1ビ
ットシフト入力して1/2にした−(a+b+c+d)
/2と3×cの和を取ることで、3×c−(a+b+d
+e)/2により、前述、図5の係数による、MTFの
補正を実現している。
【0042】この3×c−(a+b+d+e)/2が、
図3のMTF補正部60のd出力となり、領域判定部7
0へ入力される。
【0043】後述する領域判定部70では、MTF補正
信号dに基づき注目画素の濃度と、周辺画素の濃度の濃
度差による。濃度パターンマッチング法を述べている
が、前記従来例のように、入力画像情報をある閾値で二
値化し、二値化後の信号によるパターンマッチング法で
の網点検出方式のどちらの入力画像情報でもMTFの補
正信号を入力させることにより、前述のごとく、網点の
濃度振幅は広がり、濃度差を検出しやすい。また、二値
化する上でも黒ドット、白ドットを出しやすくなる効果
がある。
【0044】図1に網点領域検出の全体ブロック図を示
す。各ブロックの詳細説明は後述するため、ここでは概
略を説明する。まず網点かどうかを判定するため画像デ
ータのあるエリアを同一時間上に存在させることが必要
となる。なおここでスキャナの主走査方向を示すために
xまたはXの記号を用い、副走査方向を示すためにyま
たはYの記号を用いる。よってY方向遅延回路71及び
X方向遅延回路72により、あるエリアを同一時間軸上
に存在させる。
【0045】また次段の白レベル検出回路73及び黒レ
ベル検出回路74は、網点の白の核を検出するもので、
注目画素が網点の核がどうかを判定するために、注目画
素と周辺画素との濃度差を検出し、ある一定以上の濃度
差があれば、その注目画素を白または黒の網点の核と
し、次段のパターンマッチング回路75において、この
網点核の状態が定められた規定のパターンと一致してい
るかどうかの判定を行い、網点の検出を行なう。
【0046】後に検出パターン切換回路79では注目画
素と隣接画素との濃度関係により、パターンマッチング
回路75の検出結果を切換えて、次段の網点ブロック検
出回路(1)76、網点ブロック検出回路(2)77に
入力する。網点ブロック検出回路(1)76は、定めら
れたn×mのエリアに網点が1個以上存在する場合n×
mのエリアを網点ブロックとする回路であり、網点ブロ
ック検出回路(2)77は、n×mのエリアに網点が2
個以上存在する場合n×mのエリアを網点ブロックとす
る回路であり、さらに網点ブロックの複数ブロックの内
で2点以上網点検出ブロック、1点以上網点検出ブロッ
ク、網点の存在しないブロックがある一定以上の割合で
存在しているとき、前述の複数の網点ブロックを網点エ
リアとする網点エリア検出回路78とから、この図1に
示す網点領域検出ブロックが構成されている。
【0047】Y方向遅延回路71について説明する。Y
方向遅延回路71は図7に示すようにメモリ101〜1
04にて構成される。なお、このY方向遅延回路は一例
であり、パターンマッチングに使用するパターンの最大
サイズにより回路は異なる。また図8にはタイミングを
示す。以下これらを用いてY方向遅延回路71について
説明する。まず図9を用いて、タイミング関係を制御す
る制御信号について説明する。図9中Aは原稿を表わし
ており、制御信号は副走査方向(Y方向)の有効原稿幅
を表す信号FGATE、主走査方向(X方向)の有効原
稿幅を表す信号LGATE、主走査方向の読取りの同期
を取る信号LSYNC、及び、図9には示していない
が、システム全体の基準信号CLKからなる。つまり図
9において原稿情報はLSYNCに同期して主走査方向
に1ラインづつ読み取られ、FGATE,LGATEが
共に“H”のとき有効データとなる。そして読取られた
画像データはCLKに同期して1画素づつCCDから出
力される。
【0048】図8においてFGATEが“H”になった
後、最初のLSYNCに同期して、読取られた画像デー
タはLGATEが“H”の期間を、1ライン目の有効画
像データD1 として1ライン分CLKに同期して1画素
づつ、メモリ101に記憶される。そして次のLSYN
Cに同期して得られた2ライン目の画像データD2 は同
様にして、メモリ101に記憶されるが、その際にすで
にメモリ101に記憶されていた1ライン目の画像デー
タD1はCLKに同期して1画素づつメモリ102に1
ライン分遅延された画像データとして記憶される。以下
3ライン目、4ライン目……と走査して画像データD
3 ,D4 ……を得るとメモリ103,104で遅延して
いき、5ライン目を読取ったときに、メモリ101〜1
04の各出力は、メモリ104の出力がD1 、メモリ1
03の出力がD2 、メモリ102の出力がD3 、メモリ
101の出力がD4 となり、これと現在読取った5ライ
ン目の画像データD5 とあわせて5ライン分の画像デー
タが同一時間に得られる。
【0049】次にX方向遅延回路72について説明す
る。X方向遅延回路72は図10に示すように5つのブ
ロックからなり、各ブロックが5個フリップフロップに
て構成される。なお、この回路は一例であり、パターン
マッチングに使用するパターンの最大サイズにより回路
は異なる。各ブロックはそれぞれY方向遅延回路71に
より得られた5ライン分の画像データDb1〜Db5を処理
するものであり同じ動作をするので画像データDb1を処
理するブロックについてのみ説明する。また図11には
回路の動作のタイミングを示す。以下これらの図を用い
て、X方向遅延回路72について説明する。
【0050】図11において、5ライン目の画像データ
を読取ると、メモリ104からCLKに同期して1画素
づつ1ライン目の画像データD1 が出力される。そし
て、1ライン目の1画素目の画像データD1-1 がフリッ
プフロップ111に入力されるとフリップフロップ11
1にラッチされその値が記憶される。そして2画素目の
画像データD1-2 が入力されるとフリップフロップ11
1はその値を記憶するが、その際すでに記憶していた1
画素目の画像データD1-1 は、CLKに同期して、1画
素分遅延されたデータとしてフリップフロップ112に
記憶される。以下3画素目、4画素目……の画像データ
1-3 ,D1-4 ……が入力されると、フリップフロップ
113〜115で遅延していき、6画素目の画像データ
が入力されると、フリップフロップ111〜115の各
出力は、フリップフロップ115の出力がD1-1 、フリ
ップフロップ114の出力がD1-2 、フリップフロップ
113の出力がD1-3 、フリップフロップ112の出力
がD1-4 、フリップフロップ111の出力がD1-5 とな
り、これと現在入力されてきた、6画素目の画像デー
タ、D1-6 とあわせて、同一ライン内の6画素分の画像
データが同一時間に得られる。 したがって、5つのブ
ロックを合わせると、図12に示すように5ライン×6
画素、合計30画素分の画像データDc1〜Dc30 が同一
時間に得られる。
【0051】X方向遅延回路72より、5ライン×6画
素、合計30画素の画像データDc1〜Dc30 が得られる
が、このうちの数画素を用いてパターンマッチングを行
い網点を検出する。図13(a)〜(f)は、パターン
マッチングに使用するパターンの例でありそれぞれ丸印
を付けた画素Dc15 が現在注目している注目画素であ
り、実線の四形で囲まれた画素が周辺画素となる例えば
図13(a)のパターンにおいては注目画素はDC15
あり、周辺画素はDc2〜Dc5,Dc7,Dc12 ,Dc13
c18 ,Dc19 ,Dc24 ,Dc26 〜Dc29 の14画素で
ある。そしてパターンマッチングは注目画素と周辺画素
の関係が (i)注目画素の濃度が全ての周辺画素の濃度よりもあ
る一定の濃度以上高い場合 (ii)注目画素の濃度が全ての周辺画素の濃度よりもあ
る一定の濃度以上低い場合 をパターンにマッチしていると見なしてその注目画素を
網点として検出する。なお、前述のある一定の濃度を以
下重みと呼ぶ。
【0052】図16に20%,80%の濃度の網点と、
各網点を簡単にするためAの部分で一次元的に見た場合
の濃度分布を示す。そして(i)の場合には図16中の
「1」の部分、つまり、網点そのものを網点として検出
し、(ii)の場合には図16中の「2」の部分、つま
り、網点と網点で囲まれた部分を網点として検出する。
【0053】以下、図13(a)のパターンの場合につ
いて白レベル検出回路73及び黒レベル検出回路74に
ついて説明する。黒レベル検出回路74では(i)の場
合について、また白レベル検出では(ii)の場合につい
て、それぞれ、周辺画素に対する注目画素の重み付けを
行い、重み付けをした注目画素(重み付き注目画素)と
周辺画素との大小関係を判定する。
【0054】黒レベル検出回路74の図13(a)のパ
ターンを用いた場合について、図17に示す、黒レベル
検出回路74は減算器161及び比較器162〜175
にて構成される。なお、この回路は一例であり、パター
ン等により構成は変わる。減算器161では、注目画素
の周辺画素に対する重み付けを行う。つまり、注目画素
データDc15 から重みデータDobを引いて重み付き注目
画素データDcob15 を生成し、比較器162〜175へ
出力する。なお重みデータDobは任意に設定できる。そ
して比較器162〜175では重み付き注目画素データ
cob15 と周辺画素データ(この場合Dc2〜Dc5
c7,Dc12 ,Dc13 ,Dc18 ,Dc19 ,Dc24 ,D
c26 〜Dc29 の14画素)の濃度の大小関係に応じて信
号De1〜De14を得る。ここで信号De1〜De14 は(重
み付き注目画素データ)>(周辺画素データ)のとき
“H”となり、それ以外のときは“L”となる。
【0055】次に白レベル検出回路73の図13(a)
のパターンを用いた場合について図18に示す。白レベ
ル検出回路73は、加算器141及び比較器142〜1
55にて構成される。なお、この回路は一例でありパタ
ーン等により構成は変わる。加算器141では注目画素
の周辺画素に対する重み付けを行うが、白レベル検出回
路73では黒レベル検出回路74とは逆に注目画素デー
タDc15 に重みデータDONを加えて重み付き注目画素デ
ータDCOW15 を生成し、比較器142〜155へ出力す
る。なお、この重みデータDOWは任意に設定できる。そ
して比較器142〜155では黒レベル検出回路74と
同様に重み付き注目画素と周辺画素の濃度の大小関係に
応じて信号Dd1〜Dd14 を得る。ここで信号Dd1〜D
d14 は、黒レベル検出回路74とは逆に(重み付き注目
画素データ)<(周辺画素データ)のとき“H”となり
それ以外のときは“L”となる。
【0056】なお、パターンマッチングは、単一パター
ンのみではなく、複数パターンを用いてもよく、その際
は各パターンに応じた図17、図18に類似した黒レベ
ル検出回路(1)74a〜(n)74c及び白レベル検
出回路(1)73a〜(n73c)を一例として図19
のように並列に配置することにより実現できる。
【0057】次にパターンマッチング回路75について
説明する。
【0058】パターンマッチング回路75の図13
(a)のパターンを用いた場合について図20に示す。
パターンマッチング回路75はANDゲート181,1
82及びORゲート183にて構成される。なお、この
回路は一例でありパターン等により構成は変わる。白レ
ベル検出回路73より得られた信号Dd1〜Dd14 は、
(重み付き注目画素データ)<(周辺画素データ)のと
き“H”となり、それ以外のときは“L”となる。した
がって、ANDゲート181に信号Dd1〜Dd14 を入力
して、信号Dd1〜Dd14 が全て“H”のとき、つまり注
目画素が、全ての周辺画素に対して、ある重み以上濃度
が低いとき、パターンにマッチしているので、その注目
画素を網点と判定し、信号Dawを“H”とする。逆に信
号Dd1〜Dd14のうち1つでも“L”のときはパターン
にマッチしていないので、その注目画素を非網点と判定
し、信号Dawを“L”とする。同様にして黒レベル検出
回路74より得られた信号De1〜De14 をANDゲート
182に入力し、信号De1〜Dc14 が全て“H”のとき
は、注目画素が全ての周辺画素に対してある重み以上濃
度が高いとき、パターンにマッチしているので、その注
目画素を網点と判定し信号Dabを“H”とする。また逆
に信号De1〜De14 のうち、1つでも“L”のときは、
パターンにマッチしていないので、その注目画素を非網
点と判定し信号Dabを“L”とする。そして信号Daw
abはORゲート183に入力され、信号Daw,Dab
うちいづれか一方が“H”のとき、つまり、いづれか一
方のパターンとマッチし、その注目画素が網点と検出さ
れたときは、その注目画素を網点とし、信号Dj
“H”とする。また信号Daw,Dabが両方とも“L”の
ときは、その注目画素は非網点とし、信号Djを“L”
とする。
【0059】なお、パターンを複数使用してパターンマ
ッチングを行う場合は、一例として図19に示すように
複数の黒レベル検出回路(1)74a〜黒レベル検出回
路(n)74c及び白レベル検出回路(1)73a〜白
レベル検出回路(n)73cに対応したANDゲートを
設け、パターンにマッチしているかどうか(注目画素が
網点が非網点か)を判定し、その出力をORゲートに入
力して、各パターンのうち1つでもその注目画素と網点
と判定した場合には、その注目画素を網点として判定
し、いづれのパターンでもその注目画素を非網点と検出
した場合には、その注目画素を非網点で判定するように
すれば実現できる。
【0060】検出パターン切換回路79について説明す
る。検出パターン切換回路79では、注目画素とその隣
接画素の濃度関係がどうなっているかを判定し、その判
定結果に応じて、パターンマッチング回路75のどのパ
ターンによる検出結果を次段の網点ブロック検出回路
(1)76及び(2)77で使用するかを切換える。図
13(a)〜(e)のような検出パターンを使用した場
合には斜め方向の画素を周辺画素として使用していない
ため、図21に示すように斜線と、パターンが一致して
しまい誤検出してしまうという不具合があった。これを
防ぐためには、図13(f)のように、まわりを全て囲
んでしまうようなパターンを使えば良い。図22(a)
に網点濃度が10%の場合と、図22(b)に網点濃度
が50%の場合の一例を示すが、10%のときは、網点
の核が小さく孤立しているため図13(c)のような、
斜め方向の画素を、周辺画素として使用していないよう
なパターンでも、図13(f)のようにまわりを全て囲
んでしまうようなパターンでも、検出可となるが、50
%の場合には網点どうしが繋がってしまうため、斜め方
向の画素は周辺画素として使用しないようなパターンで
なくては検出できない。ここで斜め線を網点として誤認
識してしまう場合は、注目画素が黒画素の場合なので、
黒画素を網点の核として検出する場合(濃度10%〜4
0%程度)はまわりを全て囲ってしまうようなパターン
を使用して検出することによつて、検出率を下げること
はなく、誤検出を低減することが可能となる。
【0061】図23に、検出パターン切換回路79の回
路の一例を、また図24(a)にはタイミングチャート
の一例を、図24(b)には入力画像を示す。尚この検
出パターン切換回路は一例であり、同様の働きをすれば
他の構成でもよい、検出パターン切換回路79は、比較
器290,291,ANDゲート292及びセレクタ2
93より構成されている。
【0062】以下、これらの図を用いて検出パターン切
換回路79について説明する。コンパレータ290,2
91及びANDゲート292では、注目画素と左右の隣
接画素の濃度関係を判定する。つまり今、入力画像が図
24(b)のようになっていたとすると、注目画素が網
点の核ではなく図24(b)の1の位置にあるときは
(図24(a)のCLK上の部分)、注目画素データ
c15 は10、左右の隣接画素データのうちDc14
5、Dc16 は30となるので、コンパレータ290の出
力CMP1は“H”、コンパレータ291の出力CMP
2は“L”となる。したがってANDゲート292の出
力SELは“L”となる。そして、Dj1が図13(d)
のように斜め方向の画素を周辺画素として使用しないパ
ターンの検出結果、Dj2が図13(f)のようにまわり
を全て囲むようなパターンの検出結果とするとセレクタ
293のセレクト信号SELは“L”なので、Dj1が選
択されセレクタ293からDfとして出力される。次に
注目画素が網点の黒の核で、図24(b)の2の位置に
あるときは、注目画素データDc15 は30、左右の隣接
画素データのうちDc14 は10、Dc16は15となるの
で、コンパレータ290,291の出力CMP1,CM
P2とも“H”となり、ANDゲート292の出力SE
Lも“H”となる。したがって、セレクタ293のセレ
クト信号SELが“H”なので、Dj2が選択され、セレ
クタ293からDfとして出力される。以下、図24
(b)の3,4,5の位置は、注目画素が網点の黒の核
ではなく、Dj1が選択される様子を示す。
【0063】網点ブロック検出回路(1)76及び網点
ブロック検出回路(2)77について説明する。網点ブ
ロック検出回路(1)76及び、網点ブロック検出回路
(2)77では、複数画素からなるブロック中に網点画
素が、1画素存在するブロック(網点ブロック1)、同
じく複数画素存在するブロック(網点ブロック2)をそ
れぞれ検出する。
【0064】従来の技術では、このような網点ブロック
化を行う際にそのブロック中に1画素でも網点画素が存
在する場合、そのブロックを網点ブロックとして、領域
化を行ってきたが、この場合ノイズ等により、1画素で
も非網点画素を網点画素と誤認識するとそのブロック全
体を網点ブロックとして誤認識してしまう欠点が存在し
た。図25に、100線、濃度50%の網点画像を前述
の400dpiで読取った場合の画像データを示す。図
中ハッチングをした所が網点であり、画像データの上及
び左の1〜16の数字は各画素に対応する。図25より
明らかなように、適当な大きさのサイズのブロック、例
えば8×8画素をブロックとするとブロック中に、4〜
5個網点が存在しているので、ブロック中に複数の網点
画素が存在する場合にそのブロックを網点ブロックとす
ると、前述のような欠点を防ぐことができる。ただし、
モアレ等の影響により、網点画素が検出しづらくなって
いる場合、ブロック中に複数画素存在する場合に、その
ブロックを網点ブロックとすると、逆に網点画像部を非
網点画像部と誤認識してしまう欠点が生じるので、本発
明においては、ブロック中に1画素でも網点画素が存在
する場合とブロック中複数網点画素が存在する場合をそ
れぞれ網点ブロック1、網点ブロック2として検出し、
以後の処理に使用する。
【0065】図26に網点ブロック検出回路(1)76
及び網点ブロック検出回路(2)77の構成を示す。網
点ブロック検出回路(1)76は、主走査方向網点ブロ
ック検出回路(1)201で、ブロックの主走査方向
に、網点画素が存在するかしないかを検出し、副走査方
向網点ブロック検出回路(1)203により、ブロック
の副走査方向に、網点画素が存在するラインが1ライン
でも存在するときにそのブロックを網点ブロック1とし
て検出する。
【0066】網点ブロック検出回路(2)77は、主走
査方向網点ブロック検出回路(1)201によりブロッ
クの主走査方向に網点画素が存在するかしないかを検出
し、副走査方向網点ブロック検出回路(2)204によ
り、網点画素の存在するラインが所定の複数ライン存在
するときそのブロックを網点ブロック2として検出す
る。また、主走査方向網点ブロック検出回路(2)20
2により、ブロックの主走査中、網点画素が、所定の複
数画素存在するかしないかを検出し、副走方向網点ブロ
ック検出回路(1)205により、ブロックの副走査方
向に網点画素が所定の複数画素存在するラインが1ライ
ンでも存在するときそのブロックを網点ブロック2とし
て検出する。そしていずれか一方で、そのブロックが網
点ブロック2として検出された場合に、そのブロックを
網点ブロック2として検出する。
【0067】以下各部の詳細をブロックのサイズを主走
査方向8画素×副走査方向8ラインとし、ブロック中2
画素以上、網点画素が存在するときに網点ブロック2と
する場合について説明する。
【0068】主走査方向網点ブロック検出回路(1)2
01について説明する。主走査方向網点ブロック検出回
路(1)201は図27に示すように、8進カウンタ2
10、フリップフロップ211〜213、ANDゲート
214,215、ORゲート216及びNANDゲート
217にて構成される。なお、この回路は一例であり、
ブロックのサイズにより回路は異なる。また、図29に
はこの回路の動作のタイミングの一例を示す。なお、図
29中の〜の信号は図27中の〜の各位置に対
応する。また図29のCLKの上の数字は画素に対応す
る。以下これらの図を用いて、主走査方向網点ブロック
検出回路(1)201について説明する。
【0069】主走査方向網点ブロック検出回路(1)2
01では、ブロックの主走査方向8画素中に網点画素が
存在するかしないかを検出する。8進カウンタ210の
A〜QC の各出力は基準信号CLKが入力されるたび
に、図29のように順次出力を変えていくので、これを
ANDゲート214に入力することにより、フリップフ
ロップ211の出力,は、8クロック毎に“H”ま
たは“L”になる。ここで例えば2画素目が網点と判定
され信号Dfが“H”になっている場合、ANDゲート
215の出力の状態にかかわらずORゲート216の
出力が“H”となるので、次のCLKの立上りでこの
信号がラッチされ、フリップフロップの出力が“H”
となるそして信号と信号をANDゲート215に入
力することにより、ANDゲート215の出力は
“H”となり、この信号がORゲート216に入力さ
れるので、以下、信号Dfの状態にかかわらず信号は
“H”となり信号も“H”となる。そして、9画素目
にくると信号が“L”になるので、信号Dfが“L”
のとき、信号は“L”となり、次のCLKを立上り
で、この信号がラッチされ信号が“L”となる信号
とCLKをNANDゲートに入力することにより、NA
NDゲート217の出力は図29のようになり、この
信号をフリップフロップ213のクロックに入力する
ことにより、信号の立上りで信号がラッチされるの
で、フリップフロップ213の出力は信号が“H”
のとき、つまり、8画素中に網点が存在したときは
“H”となり、逆に信号が“L”つまり8画素中に網
点が存在しなかったとき“L”となる。図29におい
て、以下9画素目〜16画素目まで8画素中には網点画
素が2個存在する場合を、また17画素目から24画素
目までは、網点画素が存在しない場合のタイミングの例
を示す。
【0070】主走査方向網点ブロック検出回路(2)2
02について説明する。主走査方向網点ブロック検出回
路(2)202は、図28に示すように、8進カウンタ
220,221、フリップフロップ222〜224、デ
ィレイ225,226,ANDゲート227,228,
ORゲート229,230及びNANDゲート231に
て構成される。なお、この回路は一例であり、ブロック
のサイズにより回路は異なる。また図30には、この回
路の動作のタイミングの一例を示す。なお図30中の
〜(丸10)の信号は図25中の〜(丸10)の各位置に対応
する。また図30のCLKの上の数字は画素に対応す
る。以下これらの図を用いて、主走査方向網点ブロック
検出回路(2)202について説明する。
【0071】主走査方向網点ブロック検出回路(2)2
02では、ブロックの主走査方向8画素中に網点画素が
2画素以上存在するか否かを検出する。8進カウンタ2
10のQA 〜QC の各出力は基準信号CLKが入力され
る度に図30のように順次出力が変わるので、これらを
ANDゲート227に入力することにより、フリップフ
ロップ222の出力,は、8クロック毎に“H”ま
たは“L”になるここで例えば3画素目と6画素目が網
点と判定され、信号Dfが“H”になっている場合、信
号DfとCLKの反転信号をANDゲート228に入力
することにより、ANDゲート228の出力は、信号
fが“H”のときにCLKの反転信号が出力される。
そして、この信号を8進カウンタ221のクロックに
入力すると、最初信号が“H”となったときは、8進
カウンタ221のQB ,QC 出力は共に“L”なので、
この2つの信号をORゲート230に入力して得られる
ORゲート230の出力も“L”となるが、信号が
2回目に“H”になったときは、8進カウンタ221の
B 出力が“H”となるので、信号が“H”となる。
そしてこの次のCLKの立上りで、この信号がラッチ
されるので、フリップフロップ223の出力も“H”
となる。これ以後8進カウンタ221がクリアされるま
ではQB 信号が“H”の状態を保つので、信号も
“H”の状態を保つ。そして信号とCLKをNAND
ゲート231に入力することにより、NANDゲート2
31の出力は図30のようになり、この信号をフリ
ップフロップ224のクロックに入力することにより、
信号の立上りで、信号がラッチされるので、フリッ
プフロップ224の出力(丸10)は信号が“H”のと
き、つまり8画素中網点画素が2画素以上存在したとき
は“H”となり、信号が“L”のとき、つまり8画素
中網点画素が1画素しか存在しなかったとき、または網
点画素が存在しなかったときは、“L”となる。8進カ
ウンタ221のクリアは信号をディレイ225に入力
して得られた信号と信号をORゲート229に入力
し得られる。ORゲート229の出力を更にディレイ
226に入力し遅延させた信号を、8進カウンタ22
1のクリア端子(CR)に入力することにより行う。図
30において、以下9画素目〜16画素目は、網点画素
が1画素存在する場合を、また17画素目から24画素
目までは、網点画素が存在しない場合のタイミングの例
を示す。
【0072】副走査方向網点ブロック検出回路(1)2
03,205について説明する。副走査方向網点ブロッ
ク検出回路(1)203,205は、図31に示すよう
に、8進カウンタ240、メモリ241,ORゲート2
42,ANDゲート243及びNANDゲート244に
て構成される。なお、この回路は一例であり、ブロック
のサイズにより回路は異なる。また図32にはこの回路
の動作のタイミングの一例を示す。なお図32中の〜
の信号は図24中の〜の各位置での信号と対応す
る。また図32の1/8CLKの上の数字は、ブロック
に対応する。なお、ここで1/8CLKとは、基準信号
CLKを8クロックにつき1クロック出力する信号であ
る。以下これらの図を用いて副走査方向網点ブロック検
出回路(1)203,205について説明する。
【0073】副走査方向網点ブロック検出回路(1)2
03,205では、主走査方向網点ブロック検出回路
(1)201又は主走査方向網点ブロック検出回路
(2)202により、ブロックの主走査8画素中に網点
画素が存在するかしないか又は網点画素が、2画素以上
存在するかしないかを検出した後に、ブロックの副走査
8ライン中1ラインでも、網点画素が存在するという検
出結果が存在したときにそのブロックを網点ブロック1
として検出し、また8ライン中1ラインでも、網点画素
が2画素以上存在するという検出結果が存在したときに
そのブロックを網点ブロック2として検出する。まず網
点ブロック1の検出について説明する。8進カウンタ2
40は、LSYNCが入力されるたびに、順次、カウン
トアップしていく。そしてこのQA 〜QC 出力をNAN
Dゲート244に入力することにより、信号を得る。
まずカウンタ240の出力が7の場合QA 〜QC の各出
力は“H”となるので、信号は“L”となる。そして
主走査方向網点ブロック検出回路(1)201の検出結
果の信号が今、1ブロック目と4ブロック目に網点画
素が存在し“H”になったとすると、メモリ241の出
力がどのような状態であっても、信号が“L”なの
でANDゲート243の出力は“L”となる。そし
て、信号と信号をORゲート242に入力し1ブロ
ック目と4ブロック目が“H”となった信号を得る。
次に、次のラインに進み、カウンタ240の出力が0の
場合、信号は“H”となる。そして、信号が今、2
ブロック目と4ブロック目で“H”になったとすると、
メモリ241の出力は、前ラインでORゲートの出力
信号を1/8CLKでラッチした信号であり、前ライ
ンの信号で1ブロック目と4ブロック目が“H”であ
った信号が保持されている。そして信号が“H”なの
で、信号は信号がそのまま出力された信号となり、
従ってORゲート242からの出力は、1,2,4ブ
ロック目が“H”の信号となる。以下同様に進みカウン
タの出力が6の場合、信号は“H”となる。そして信
号が、今3ブロック目が前の7ラインも含めて初めて
“H”になったとすると、信号が“H”なので、信号
は、メモリ241で保持していた信号がそのまま出
力された信号となり、従って信号は、1〜4ブロック
目が“H”の信号となる。そしてこの信号が1/8C
LKでラッチされ次のラインでのメモリ241からの出
力となるので、結局、ブロックの副走査方向8ライン
中1ラインでも、信号が“H”すなわち、ブロックの
主走査8画素中に網点画素が存在するという検出結果に
なると、それを保持しつづけて、そのブロックを網点ブ
ロック1として検出し、“H”の信号を出力する逆に8
ライン中全て信号が“L”すなわち網点画素が存在しな
いという検出結果になると、それを保持しつづけそのブ
ロックを非網点ブロックとして“L”の信号を出力す
る。そして次のラインに進みカウンタ240の出力が再
び7になると信号が“L”になるので、メモリ241
の出力は保持されなくなり、クリアされる。
【0074】網点ブロック2の検出については、信号1
をDh1にするだけで、動作は網点ブロック1の検出と同
様である。
【0075】副走査方向網点ブロック検出回路(2)2
04について説明する。副走査方向網点ブロック検出回
路(2)204は、図33に示すようにメモリ250,
ANDゲートブロック251及びORゲート252にて
構成される。さらにANDゲートブロック251は図3
4に示すように複数のANDゲート260〜287にて
構成される。なお、これらの回路は一例であり、他の構
成にしてもよい。また図35には、この回路のメモリ2
50の出力までの動作のタイミングを、また、図36に
はANDゲートブロック251からORゲート252の
出力までの動作の一例を示す。以下これらの図を用いて
副走査方向網点ブロック検出回路(2)204について
説明する。
【0076】主走査方向網点ブロック検出回路(1)2
01によりブロックの主走査方向8画素中に網点画素が
存在するかどうかを検出した信号Dg1をメモリ250の
IN1 に入力し、DOUT1の出力をDIN2 にフィードバッ
クして入力し、以下同様にDOUT2の出力をDIN3 の入力
に、DOUT3の出力をDIN4 の入力に……というように出
力を次の入力にフィードバックしてやると主走査方向網
点ブロック検出回路(1)201からの1ライン目の検
出信号Dg1-1をまずDIN1 に入力し、次に2ライン目の
検出信号Dg1-2を入力すると、DOUT1の出力をDIN2
入力しているので、DOUT2 の出力からはDg1-1が1ラ
イン分遅延して出力される。以下、3ライン目、4ライ
ン目、……の検出信号Dg1-3,Dg1-4,……を順次入力
し、8ライン目の検出信号Dg1-8を入力すると、DOUT1
8 の各出力信号Dg11 〜Dg18は、1ライン目〜8ラ
イン目の検出信号Dg1-1〜Dg1-8となり、ブロックの副
走査方向8ライン分の信号が得られることになる。次に
信号Dg11 〜Dg18 をANDゲートブロック251に入
力すると、ANDゲートブロック251では、図に示す
ように信号Dg11 〜Dg18 の各2つの信号の入力のAN
Dを取っているので、図に示すように、信号Dg11
1,3,4,7,11,12ブロック目で、信号Dg12
が2,3,4,6,8,9,12ブロック目で、主走査
8画素中網点画素が存在し“H”になり、信号Dg13
g18 には網点画素が存在せず常に“L”だったとする
と、ANDゲートブロック251からの出力信号Dh11
n381は信号〜Dh12 が信号Dg11 ,Dg12 が3,4,
12ブロック目で共に“H”ということは3,4,12
ブロック中に少くとも、2画素以上網点画素が存在して
いるので、3,4,12ブロック目を網点ブロック2と
して検出し“H”とする、その他の信号は、2ラインで
共に“H”となるブロックが存在しないので網点ブロッ
ク2として検出できず“L”となる。そして信号Dh11
〜Dh38 をORゲート252に入力すると、信号Dh12
の3,4,12ブロック目が“H”なので、3,4,1
2ブロック目を網点ブロック2と検出して“H”を出力
する。
【0077】図37〜図40は、前述の回路より得られ
た、1点網点ブロック情報DG ,2点網点ブロック情報
H を基に、図41に示す、計6つのブロック(以下エ
リアと言う)のDG ,DH により、網点エリアであるか
を判定する回路の具体的な一例を示すブロック図であ
る。また、図42、図43は、前記網点エリアであるか
を判定する回路の動作を示す、タイミングチャートであ
る。以下、図37図〜40と図42、図43を基に説明
を行う。
【0078】図37〜図40において、300,330
はFIFORAM(ファースト・イン・ファースト・ア
ウト・ラム)、301,302は多入力D−FF,30
3〜317,319〜325は多入力アンド素子、31
8,326,327,329,333は多入力オア素
子、328はアンド素子、331はオア素子、332は
シフトレジスタである。
【0079】図42において、前述の回路より、LGA
TE,1/8LGATE,1/8CLK,INDG ,I
NDH (本回路図37のDG ,DH に入力される、1点
または2点網点ブロック情報)が入力される。上段5つ
の信号(LGATE,1/8LGATE,INDG ,I
NDH ,1/8CLK)のINDG ,INDH のDAT
G n,DATH nの部分を詳細に示した信号がその下段の
信号である。INDGには1点網点ブロック情報デー
タ、nライン目の8ピクセルごとに1,2,3……1
0,11,12,13……nとし、即ち、DAT
G n-1,DATG n-2,DATG n-3,DATG -4,……
DATG n-10,DATG n-11,DATG n-12……nとす
る。INDH(2点網点ブロック情報データ)も同様に
DATH n-1,DATH n-2,DATH n-3,DATH n-4
……DATH n-10,DATH n-11,DATH n-12,DA
H n-13とする。FIFORAM300のリードライト
CLKを1/8CLKとし、ライト・リセット信号、リ
ード・リセット信号を1/8LGATEとしている。即
ち、DIN1 端子から入力されたデータをDATGn-1とす
ると、同一時間上に、一つ前の1/8LGATEが
「H」になった時に書込んだ値、即ち、nライン目より
8ライン前のデータ(DATG(n-8)-1)を1/8CLK
に同期して、読出しを順次行う。
【0080】よって、DG23,DH23,DG13,DH13なる
タイミングの信号を得られる。また、DG23,DH23,D
G13,DH13は多入力D−F/F301により、1/8C
LKをクロックとし、DG22,DH22,DG12,DH12なる
タイミングの信号を得る。更にDG22,DH22,DG12
H12は、同じく、多入力D−FF302により、DG
21,DH21,DG11,DH11を得る。これで図41示すエ
リアの各ブロックの1点、2点網点情報DG ,DH が同
一時間上に出力され、次第の網点エリア判定回路へと入
力される。タイミングチャート図42上では、IN
G,INDHにnライン目で1/8LGATEが「H」
になってから、8ピクセル単位で計算し、3番目のDA
G n-3,DATH n-3が入力された時、DG23,DH23
らは、nライン目より8ライン前で1/8LGATEが
「H」になってから3番目のDATG(n-8)-3,DAT
H(n-8)-3,DG22,DH22からは、その1/8CLK1個
分前(1/8LGATEが「H」になってから2番目)
の、DATG (n-8)-2,DATH (n-8)-2,DG21H21
らは同様に1/8LGATEが「H」になってから1番
目のDATG (n-8)-1,DATH (n-8)-1,DG13,DH13
からはnライン目より、16ライン前で1/8LGAT
Eが「H」になってから、3番目のDATG (n-16)-3
DATH (n-16)-3、同様に、DG12,DG12からは、DA
G (n-16)-2,DATH (8n-16)-2,DG11,DH11から
は、DATG (n-16)-1,DATH (n-16)-1が各々得られ
ることにより、前述のことから理解される。
【0081】図38、図39は前記図37で、同一時間
上に得られた図41のエリアの各ブロックの1点、2点
網点情報DG ,DH を基に、ある条件が成立すれば、そ
のエリアを網点エリアと判定する回路を示すブロック図
である。
【0082】前記のある条件とは、図41のエリアにお
いて、以下の通りである。 (1)2点網点情報DH が4つ「H」で、かつ、1点網
点情報DG が1つ以上「H」のとき。 (2)2点網点情報DH が5つ以上「H」であるとき、 そして、(1),(2)のいずれかが満点すればそのエ
リアを網点エリアとする。前記条件は一例であり、D
H ,DG の個数はもちろんシステムにより可変できる。
前述のごとく、網点ブロック内に存在する。網点検出信
号は、複数個存在する。つまり、網点エリア検出部で、
網点ブロック6個を、DH つまり、2点網点検出とすれ
ばよいが、網点原稿はCCDによる読取ピッチとの位相
差により、モアレが発生する。このモアレにより、網点
ブロックが実際、網点画像であるにもかかわらず、複数
の網点検出がなされないことがある。また、例えば、文
字の一部分や地肌の汚れを1つのドットとして検出し、
それを網点領域に誤判定することがある。よって、前述
のごとく、網点ブロックを、1点以上網点検出のみにす
ると、前記誤判定が多くなり、さらに網点ブロック2点
以上網点検出のみにすると、前記モアレにより、網点エ
リアを、検出できなくなる。そのため、1点網点及び2
点網点検出ブロックの組合せ、さらには、網点検出がな
いブロックとの組合せにより、前記欠点を改善するもの
である。
【0083】図38の、多入力アンド素子303〜31
7は、各2点網点情報DH11〜DH13,DH21〜DH23の中
から、4つづつ、すべての組合せを選び、前述の条件
(1)の2点網点情報が4つ「H」となるかを示し、そ
の情報を次段の回路へ伝えられる。そして、B41
49,B410〜B415は、多入力オア素子327の入力と
なり、いずれか1つでも「H」になるかの情報をアンド
素子328の一方の入力へ、また、他方の入力に、多入
力オア素子318より1点網点情報DG11〜DG13,D
G21〜DG23その中の1つ以上の「H」が有るかを多入力
オア素子329に伝えている。よって、アンド素子32
8の出力は、条件(1)があてはまることになる。
【0084】次に、多入力アンド素子320〜325
は、2点網点情報DH11〜DH13,DH21〜DH23の中か
ら、5つづつ、すべての組合せを選び、多入力オア素子
326に出力し、それらの内1つでも「H」があるかを
多入力オア素子329に伝えている。多入力アンド素子
319は、2点網点情報DH11〜DH13,DH21〜DH23
すべてが「H」であるかを多入力オア素子329に伝え
る。以上のことは、条件の(2)にあてはまる。
【0085】よって多入力オア素子329からは、条件
(1)または(2)があてはまった時は「H」、そうで
なかった時は「L」というAMI信号が出力される。
【0086】図40は、図41のエリアが網点エリアで
あったら、(AMI信号が「H」の時)、そのすべての
データ、8(ピクセル)×8(ライン)を網点領域とす
る回路のブロック図である。ここで、図43のタイミン
グチャートを参照しながら説明を行う。
【0087】1/8CLK,1/8LGATE,LGA
TEを基準とし、画像データDATINが図43の様に
なっているとする。ここでDATn-1は、nライン目
で、LGATEの立上りから数え、8ピクセル単位で1
番目の画像データを表している。さらにAMInはnラ
イン目の前述の回路より検出された網点エリア情報、A
MI(n-8)は(n−8)ライン目、AMI(n-16)は(n
−16)ライン目の網点エリア情報のことであり、各々
図43に記したタイミングの信号を得たものとする。
【0088】FIFORAM330は、リードライトC
LKを1/8CLK、ライトリセット信号を1/8LG
ATE、リードリセット信号をLGATEとすること
で、1/8LGATEが「H」の時に書込んだ網点エリ
ア情報をLGATEが「H」になったた時、1ライン前
に書込まれた網点エリア情報を、1/8CLKに同期し
ながら順次読出す。
【0089】図43において、AMInは画像データD
ATn-1と、DAT(n+1)-3の時「H」で、AM
(n-8),AMI(n-16)は図43に記した画像データの
範囲内では、すべて「L」であつたとする。FIFOR
AM330のDout1,Dout2端子からは画像データDA
n-1に対応する部分のみ「H」で、後は「L」という
信号を出力する。オア素子331は図43に示す331
出力という信号を出力し、シフトレジスタ332へと伝
えられ、さらにオア素子331の出力と、シフトレジス
タ332のQ1 ,Q2 出力(1回ラッチと2回ラッチ)
とのオアを、多入力オア素子333で取られることによ
り、Bなる信号を得る。これは、画像データDA
n-1,DATn-2,DATn-3,DAT(n-8)-1,DAT
(n-8)-2,DAT(n-8)-3のエリアにおいて、DATn-1
のブロックのみ網点エリア情報が「H」であるのを、エ
リア全体に対応する網点エリア情報を「H」とすること
になる。
【0090】例えば最終段で、本発明で使用したFIF
ORAM、多入力D−F/F等で、遅延された分画像デ
ータも同様に遅延させ、網点エリア情報を制御信号と
し、例えば、文字処理を設した画像データと中間調処理
を設した画像データを、セレクタ等を用いることで、文
字、中間調の分離を行うことができる。また、本発明の
具体的な実施例の説明では、図41のエリアを網点判定
エリアとしたが、そのエリアの大きさをその装置の入出
力特性や、対象原稿の特性等により、可変し、判定エラ
ーを低減するように、本発明を基に容易に応用すること
もできる。また網点エリアを判定する条件も、前述の理
由により、可変し判定エラーの低減を計ることもでき
る。
【0091】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
網点の核を検出する際に記録ドットと検出するのか非記
録ドットを検出するのかを判定し、その判定結果に応じ
て検出パターンを切換えることにより従来斜め線等で誤
認識していたのを検出率を下げることなく、減らすこと
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る網点領域検出回路の全体
ブロック図である。
【図2】デジタル複写機の概略説明図である。
【図3】スキャナの電気的構成図である。
【図4】入力データと補正後データの波形図である。
【図5】MTF補正の一例の説明図である。
【図6】MTF係数設定の回路構成を示すブロック図で
ある。
【図7】Y方向遅延回路図である。
【図8】Y方向遅延回路のタイミングチャートである。
【図9】タイミング関係を制御する制御信号についての
説明図である。
【図10】X方向遅延回路図である。
【図11】X方向遅延回路のタイミングチャートであ
る。
【図12】X方向遅延回路によって得られる画像データ
を示す説明図である。
【図13】パターンマッチングに使用するパターンを示
す説明図である。
【図14】イメージスキャナで読み取られた網点画像の
信号波形図である。
【図15】従来例のパターンマッチング方式の説明図で
ある。
【図16】網点とその濃度分布を示す説明図である。
【図17】黒レベル検出回路のブロック図である。
【図18】白レベル検出回路のブロック図である。
【図19】黒レベル検出回路と白レベル検出回路を並列
に配置した例を示す説明図である。
【図20】パターンマッチング回路の一例を示すブロッ
ク図である。
【図21】図13の(a)〜(e)のパターンを使用し
た場合の検出例を示す説明図である。
【図22】図13の(f)のパターンを使用した場合の
検出例を示す説明図である。
【図23】検出パターン切換回路の一例を示すブロック
図である。
【図24】検出パターン切換回路のタイミングチャート
である。
【図25】網点画像を読取った場合の画像データを示す
説明図である。
【図26】網点ブロック検出回路の構成を示すブロック
図である。
【図27】主走査方向網点ブロック検出回路(1)の一
例を示すブロック図である。
【図28】主走査方向網点ブロック検出回路(2)の一
例を示すブロック図である。
【図29】図27に示す回路のタイミングチャートであ
る。
【図30】図28に示す回路のタイミングチャートであ
る。
【図31】副走査方向網点ブロック検出回路(1)の一
例を示すブロック図である。
【図32】図31に示す回路のタイミングチャートであ
る。
【図33】副走査方向網点ブロック検出回路(2)の一
例を示すブロック図である。
【図34】ANDゲートブロックの一例を示すブロック
図である。
【図35】図33に示す回路のタイミングチャートであ
る。
【図36】ANDゲートブロックからORゲートの出力
までの動作の一例を示す説明図である。
【図37】網点エリアであるかを判定する回路の一例を
示すブロック図である。
【図38】網点エリアであるかを判定する回路の一例を
示すブロック図である。
【図39】網点エリアであるかを判定する回路の一例を
示すブロック図である。
【図40】網点エリアであるかを判定する回路の一例を
示すブロック図である。
【図41】エリアの各ブロックの1点、2点網点情報を
示す説明図である。
【図42】図37〜図40に示す回路のタイミングチャ
ートである。
【図43】図37〜図40に示す回路のタイミングチャ
ートである。
【符号の説明】
71 Y方向遅延回路 72 X方向遅延回路 73 白レベル検出回路 74 黒レベル検出回路 75 パターン・マッチング回路 76 網点ブロック検出回路(1) 77 網点ブロック検出回路(1) 78 網点エリア検出回路 79 検出パターン切換回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 注目画素とその周囲の周辺画素から成る
    記録ドット及び非記録ドット検出パターンを入力画像情
    報の二次元配列パターンと比較することにより、注目画
    素を網点か非網点かを検出する画像領域識別装置におい
    て、前記入力画像情報の二次元配列パターンを予め定め
    た複数の前記記録ドット及び非記録ドット検出パターン
    と比較し、その結果を出力する記録ドット及び非記録ド
    ット検出手段と、注目画素濃度情報と周辺画素濃度情報
    との濃度関係により前記記録ドット検出手段の検出パタ
    ーンを切換える検出パターン切換手段を備えたことを特
    徴とする画像領域識別装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載において、前記検出パター
    ン切換手段は、前記注目画素濃度情報と前記周辺画素濃
    度情報の関係から、注目画素を記録ドットと判定したと
    きは、周辺画素として、斜め方向の画素を含む前記記録
    ドット検出パターンの検出結果を使用し、注目画素を記
    録ドット以外と判定したときは周辺画素に斜め方向の画
    素を含まない前記記録ドット検出パターンの検出結果を
    使用するように切換えることを特徴とする画像領域識別
    装置。
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