JP3188804B2 - 混在画像処理装置 - Google Patents

混在画像処理装置

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JP3188804B2 JP04684594A JP4684594A JP3188804B2 JP 3188804 B2 JP3188804 B2 JP 3188804B2 JP 04684594 A JP04684594 A JP 04684594A JP 4684594 A JP4684594 A JP 4684594A JP 3188804 B2 JP3188804 B2 JP 3188804B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル複写機やファ
クシミリ等のデジタル画像形成装置の画像処理装置にお
いて、特に文字、絵柄(網点、写真)が混在する原稿画
像の境界に対して親和性のあるデジタル画像を再生する
混在画像処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原稿画像の再生の条件として高い解像度
と階調度とが要求されることは知られている。文字の
他、絵柄(網点、写真)が含まれる混在画像の場合、上
記両方の品質を維持するためには、各画像種類にあった
ディザマトリクスが適用されて画像の再生処理が行われ
る。
【0003】従来、かかる文字や絵柄の画像種類を識別
する技術が種々提案されている。特開平2−10368
5号公報には、所定数の画素を有するブロック内の情報
に基づいて、すなわち白画素に基づいて計測した領域数
と黒画素に基づいて計測した領域数との内で大きい方の
領域数を当該ブロックの領域数とし、あるいは当該ブロ
ックの平均濃度に、白画素に基づいて計測した領域数と
黒画素に基づいて計測した領域数とを加味して、その内
の一方をこのブロックの領域数として、網点領域を分離
するようにしたものが記載されている。特開平2−16
2477号公報には、注目画素データがその近傍画素デ
ータとの関係で画素濃度が特定方向に急激に変化してい
るかどうかによって、文字領域か写真領域かを判定する
ようにしたものが記載されている。特開平3−2081
84号公報には、入力画像データの各画素毎に3×3の
マトリクス上で分散処理を施すとともに、2×2のメッ
シュに区切ってこのメッシュ毎に写真領域か文字領域か
をエッジ処理等によって分類するようにしたものが記載
されている。
【0004】また、文字/網点/写真が混在する原稿を再
生する場合に、網点ドットのピーク情報を利用する網点
領域検出と、黒画像と白画像の連続性を利用するエッジ
領域検出とからなり、両者の組合せにより文字領域と絵
柄領域とを分離するアルゴリズムが知られている(「文
字/絵柄(網点,写真)混在画像の像域分離方式」、電
子情報通信学会論文誌 D−II Vol.J75-D-II No.1, P39
〜47, 1992年1月)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術は、いず
れも、混在画像に対して各ブロックを文字領域、網点領
域及び写真領域のいずれかに振り分ける方式であり、従
って各振り分けられた領域に好適な画像再生処理が施さ
れ、品質の高い再生画像を提供し得るものであるが、全
ての領域を一律に上記3種類の内のいずれかに振り分け
るものであるため、振り分け条件が緩和されることは否
めず、このため、異なる種類の領域との境界での再生画
像に歪が発生したり、また、画像取込中に発生したノイ
ズ等により、あるいは振り分け処理時の誤判定等が原因
して、同一種類で囲まれた領域内に散点的に異種の領域
が誤って孤立的に生じたりするという虞れがあり、常に
高画質を提供することは困難である。
【0006】本発明は、上記に鑑みてなされたもので、
文字、網点、写真が混在する原画像を所定のブロック毎
に文字領域、網点領域、写真領域及び上記いずれの領域
にも属さない中間領域に振り分けるとともに、この中間
領域を近隣のブロックの領域種別に応じて細分類するこ
とで、異種画像の境界での画像歪の発生を防ぎ乃至は同
種画像内の孤立誤りを修正して高品質の画像の再生を可
能にする混在画像処理装置を提供することを目的とす
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、分類された画
像の種類に応じたディザマトリクスを用いて混在画像処
理を施す混在画像処理装置であって、文字、網点、写真
が混在する原画像を画素単位で取り込む画像入力部と、
入力画像に対してi行×j列(i,jはいずれも2以上
の整数)画素のブロック毎に文字領域、網点領域、写真
領域及び上記いずれの領域にも分類されない中間領域に
振り分ける分類手段と、上記中間領域を行方向と列方向
のいずれか一方の方向に対して近隣のブロックの領域種
別に応じて細分類する細分類手段とを備えたものである
(請求項1)。
【0008】また、上記細分類手段は、両隣りとなるブ
ロックの領域種別に応じて細分類を行うものである(請
求項2)。
【0009】また、上記細分類手段は、両隣りとなるブ
ロックの領域種別が同種の場合には当該ブロックの種別
と同一の種別に分類するものである(請求項3)。
【0010】また、本発明は、両隣りとなるブロックが
網点領域と写真領域である中間領域に対しては、i行×
j列のディザマトリクスを適用するディザマトリクス処
理手段を備えたものである(請求項4)。
【0011】また、本発明は、両隣りとなるブロックの
一方のみが文字領域である中間領域に対しては、両隣り
を結ぶ方向に上記i(またはj)より小さい整数kから
なるディザマトリクスを適用する小ディザマトリクス処
理手段を備えてなり(請求項5)、しかも、上記整数k
は1であってもよい(請求項6)。
【0012】
【作用】請求項1記載の発明によれば、文字、網点、写
真が混在する原画像が光学的読取手段等を介して画素単
位で取り込まれる。画素数N行×M列(N>>i,M>
>j)の入力画像に対してi行×j列(i,jはいずれ
も2以上の整数)画素のブロックの単位で領域振り分け
が行われる。すなわち、文字領域、網点領域、写真領域
及び上記いずれの領域にも属さない中間領域への振り分
けが行われ、更に、中間領域に対しては行方向と列方向
のいずれか一方の方向に対して近隣のブロックの領域種
別に応じて、近隣の画像と自然さのある連続性(画像歪
のない)を持たせるべく細分類される。そして、分類
(細分類も含む)された画像の種類に応じたディザマト
リクスが採用され、全体として親和性のある画像処理が
施される。
【0013】請求項2記載の発明によれば、細分類は行
方向と列方向のいずれか一方の方向に両隣りのブロック
の領域種別に応じて行われる。すなわち、両隣りのブロ
ックの領域種別が文字と文字、網点と網点、写真と写真
の場合、また、文字と網点、文字と写真、網点と写真で
ある場合の、計6種類の細分類が行われる。なお、少な
くとも両隣りのブロックが文字と網点、文字と写真、網
点と写真である場合についての中間領域種別を行ってお
けば異種画像に対して自然さのある連続性を有する画像
が再生される。
【0014】請求項3記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの領域種別が同種の場合には当該ブロックの種別
と同一の種別に細分類され、孤立誤りが修正される。
【0015】請求項4記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックが網点領域と写真領域とである中間領域に対して
は、i×jのディザマトリクスを適用するようにして網
点と写真との境界の親和性を図っている。
【0016】請求項5記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの一方のみが文字領域である中間領域に対して
は、両隣りを結ぶ方向に上記i(またはj)より小さい
整数kからなるディザマトリクスを適用するようにして
文字と網点との境界、あるいは文字と写真との境界の親
和性を図っている。例えばi,j=4の場合、k=2と
すると、2行×4列(両隣りが行方向の場合)、あるい
は4行×2列(両隣りが列方向の場合)のディザマトリ
クスを、それぞれ2個用いることとなる。
【0017】請求項6記載の発明によれば、上記整数k
が1であるので、1行×j列をi個、あるいはi行×1
列のディザマトリクスをj個用いることとなる。
【0018】
【実施例】図1は、本発明に係る混在画像処理装置の全
体ブロック図である。1は原稿に文字、絵柄(網点、写
真)などが混在した、いわゆる混在原稿を読み取って記
憶する画像入力部で、画像読取手段11、画素メモリ1
2及び入力ラインバッファ13からなる。
【0019】画像読取手段11は、例えば光学的読取素
子が少なくともライン状あるいはマトリクス状に配列さ
れてなるイメージスキャナ等ならなり、原稿に対して相
対走査可能になされているものである。この入力部1
は、例えば400DPI(ドット/インチ)程度の分解
能を有するとともに、各画素を多値、例えば2のa乗
(a=2以上の整数、例えばa=8)レベルで読み取り
可能なものである。
【0020】画素メモリ12は画像読取手段11で読み
取られた原稿画像の各画素データを記憶するもので、N
(行)×M(列)のアドレスを有する。この画素メモリ
12への画像データの書き込みは、制御回路2からの書
込アドレスにより、画像読取手段11の原稿走査に同期
して行われ、従って、原稿がそのままの状態で、画像の
みが電子化されて記憶されるようになっている。入力ラ
インバッファ13は画素メモリ12から出力されてくる
1行ずつの画素データを3行分蓄積し、この状態で3行
分の画素データを列方向に同期させて、後述のブロック
メモリ31及び領域別処理回路43へ出力するものであ
る。なお、画像入力部1としては、既に読み取られ、一
旦フロッピーディスク等の記録媒体に保管記憶されてい
る画像データを本装置の画素メモリ12に、あるいは入
力ラインバッファ13に出力可能にするようにしたもの
も含まれる。
【0021】3は画像入力部1からの画素データに基づ
いて領域の振り分けを行う領域分類部で、ブロックメモ
リ31、濃度値演算回路32、エッジ量演算回路33、
変化量演算回路34、領域判定回路35、判定結果記憶
回路36及び中間領域再判定回路37から構成されてい
る。この領域分類部3により、後述するように文字領
域、網点領域、写真領域及びこれらのいずれにも属さな
い不定の中間領域への振り分けが行われる。このよう
に、中間領域を持たせることで、文字領域、網点領域及
び写真領域の各判定基準を厳格にすることが可能とな
り、分類誤りを低減することができる。
【0022】ブロックメモリ31は入力ラインバッファ
13からの3行分の画素データを記憶するもので、3行
×3列のアドレスを有する。
【0023】制御回路2は、上記画素メモリ12に対し
て画素データの書込アドレスの発生と読出アドレスの発
生の他、領域分類部3及び中間調処理部4に所要の動作
タイミング信号を出力するものである。
【0024】濃度値演算回路32、エッジ量演算回路3
3及び変化量演算回路34は領域分類のための所定の濃
度分布統計処理演算を施し、その演算結果を領域判定回
路35へ導くものである。領域判定回路35は入力され
た各回路32〜34からの演算結果に基づいて各ブロッ
クに対し文字領域、網点領域、写真領域及び中間領域へ
の振り分け判定を行うもので、判定結果は判定結果記憶
回路36に一時的に記憶される。中間領域再判定回路3
7は、上記領域判定回路35で中間領域として判定され
た領域に対して、更に細分類を施すためのものである。
【0025】以下、図2を用いて領域分類処理について
説明する。図2に示すように、画素メモリ12内には画
素データとして、S(1,1)〜S(N,M)が取り込
まれている。そして、分類は所定の大きさのブロック単
位で行われる。本実施例では、説明の便宜上、ブロック
として、正方形の3行×3列が採用されている。なお、
このブロックの大きさは、i行×i列(i=2以上の整
数、i<<N,M)が採用可能であり、例えばi=6と
かi=9であってもよい。iの値としては、使用するシ
ステムに敵したものを採用するのが好ましい。
【0026】制御回路2は画素メモリ12内の画素デー
タSを入力ラインバッファ13を介して3行×3列分ず
つブロックメモリ31へ読み出すべく読出アドレスを発
生し、画素メモリ11に導く。例えば最初のブロックに
関して説明すると、ブロックメモリ31には、S(1,
1),S(1,2),S(1,3),S(2,1),S
(2,3),S(2,3),S(3,1),S(3,
2),S(3,3)なる画素データが取り込まれ、次
に、S(1,4),S(1,5),S(1,6),S
(2,4),S(2,5),S(2,6),S(3,
4),S(3,5),S(3,6)なる画素データが取
り込まれ、最後に、S(N−2,M−2),S(N−
2,M−1),S(N−2,M),S(N−1,M−
2),S(N−1,M−1),S(N−1,M),S
(N,M−2),S(N,M−1),S(N,M)なる
画素データが取り込まれる。但し、N,Mは3の倍数と
する。ブロックメモリ31は3×3の9個の画素データ
が入力される毎にこれを入力時と同じ順番で順次、濃度
値演算回路32、エッジ量演算回路33及び変化量演算
回路34に読み出す。そして、それぞれの回路32〜3
4で、後述の条件式に基づく濃度分布統計処理のための
演算が実行される。
【0027】今、あるブロック内の画素S(n,m)に
対して、濃度最大値をMax、濃度最小値をMin、濃度の平
均値をZZと表わすとともに、濃度閾値としてTH1〜TH8の
8個の値を、判定閾値としてKH,KV,HL,LL,KDの4個
が準備されているものとする。
【0028】先ず、濃度値演算回路32、変化量演算回
路34により、 z+=S[n][m] …(1) の演算が実行されて、ブロック内の濃度が積算的に加算
される。次いで、 ZZ=z/n×m …(2) によりブロック内の濃度の平均値が算出される。一方、 MM=Max−Min …(3) により濃度変化量が算出され、領域判定回路35で、 if(MM>TH1) …(4) なる条件式(4)が実行される。条件を充足すると、後述
するようにエッジ量演算回路33による演算結果が利用
され、一方、条件を充足しなければ、濃度値演算回路3
2による演算結果が利用される。
【0029】エッジ量演算回路33は、先ず、領域内の
画素に対して、 if(abs(S[n][m]−S[n][m+1])>MM/TH2) …(5) を実行し、式(5)の条件を充足するときだけ、値Khに1
を積算的に加算し、 if(abs(S[n][m]−S[n+1][m])>MM/TH2) …(6) を実行し、式(6)の条件を充足するときだけ、値Kvに1
を積算的に加算する。
【0030】また、 if(S[n][m]>TH3) …(7) を実行し、式(7)を充足するときだけ、値Hlに1を積算
的に加算して黒画素数を求めるとともに、 if(S[n][m]<TH4) …(8) を実行し、式(8)を充足するときだけ、値Llに1を積算
的に加算して白画素数を求め、更に Kd=abs(Kh−Kv) …(9) 求める。そして、領域判定回路35は上記式(5)〜(9)の
結果を用いて、 if(Kh>KH and Kv>KV and Kd>KD) …(10) を実行し、式(10)を充足すると網点領域と分類する。一
方、式(10)を充足しなければ、 if(Hl>HL or Ll>LL) …(11) を実行し、式(11)を充足すると線文として文字領域と分
類する。一方、式(11)を充足しなければ中間領域と分類
する。
【0031】一方、濃度値演算回路32で求められた濃
度最大値Max、平均値ZZを用いて、 if(Max>TH6 and ZZ>TH7) …(12) を実行し、式(12)を充足すると黒文として文字領域と分
類する。一方、式(12)を充足しなければ、 if(ZZ<TH8) …(13) を実行し、式(13)を充足すると白文として文字領域と分
類する。そして、式(13)も充足しなければ写真領域
と分類する。
【0032】このようにして、領域判定回路35は各ブ
ロックに対し、順次、その領域種別の分類を行い、その
結果が判定結果記憶回路36に取り込まれる。なお、文
字領域を線文、黒文、白文のように振り分けたので、同
じ文字領域であっても、それぞれの種類に対して好適な
閾値が設定された再生用ディザマトリクスを適用するこ
とが可能となり、それぞれの特質に合った画像再生が可
能となる。
【0033】また、中間領域と分類されたブロックにつ
いては、中間領域判定回路37により、更に細分類のた
めの条件式が実行される。すなわち、中間領域判定回路
37は、領域判定回路35で判定された領域種別の内、
中間領域と分類されたブロックに対して、孤立点の除去
処理と境界領域処理とを施す。孤立点除去処理は、k番
目のブロックの分類種別をB(k)で表わすとき、 if(B(k)=中間領域) and if(B(k-1)=B(k+1)) then(B(k)=B(k-1)) …(14) により行う。但し、k番目の両隣りとなるk-1番目とk+1
番目とは、この実施例では列方向である。従って、中間
領域再判定回路37には、判定結果記憶回路36から少
なくともk番目の両隣りとなるk-1番目とk+1番目の判定
結果が同時的に導かれている。なお、中間領域の種別判
定をk-1番目とk+1番目以外の、例えば更にその両外側の
ブロックk-2番目とk+2番目の判定結果も加味してより精
度向上を図る場合には、それらの判定結果も同時的に中
間領域再判定回路37に導かれるようになっている。
【0034】また、境界領域処理は式(14)を充足しない
とき、B(k-1)とB(k+1)の種類によって以下のように再分
類する。すなわち、B(k-1):B(k+1)が、文字:網点(以
下、文/網という)の場合、網点:写真(以下、網/写
という)の場合、写真:文字(以下、写/文という)の
場合である。なお、ブロックk-2番目とk+2番目の判定結
果を加味すると、上記孤立誤りの修正の場合と同様に精
度向上が図れる。
【0035】なお、本実施例にように、列方向のブロッ
クに対して中間領域判定を行うものでは、領域判定回路
35がB(1),……,B(M/3)だけ判定処理を実行した時点
で、中間領域再判定回路37による再判定処理が開始さ
れるようにしてある。あるいは、中間領域の再判定に必
要な列方向後方の隣接ブロックの領域判定が終了した時
点で、逐次中間領域判定を行うようにすれば、処理速度
の高速化を図ることもできる。
【0036】図3は、領域種別の判定動作を説明するフ
ローチャートである。先ず、判定対象のブロックの画素
データがブロックメモリ31に取り込まれ、演算回路3
2〜34によって濃度分布統計処理(式(1)〜式(13))
が施される(ステップS2,S4)。この処理に基づい
て領域判定が行われ(ステップS6)、文字領域、網点
領域、写真領域及びその他の中間領域にそれぞれ分類さ
れて、判定結果記憶回路36に記憶される(ステップS
8〜S14)。次いで、中間領域に分類されたブロック
に対しては、更に中間領域再判定回路37により列方向
の周辺ブロックの領域種別に応じて文/網領域、網/写領
域、写/文領域、あるいは孤立点再処理かの細分類が施
される(ステップS16,S18)。そして、文/網領
域、網/写領域あるいは写/文領と判定され(ステップS
20〜S24)、また、孤立点再処理であれば上記式(1
4)が実行される(ステップS26)。
【0037】また、中間領域種別を、その行方向に隣接
するブロックとの関係で判定する場合には、原稿の全ブ
ロックに対して領域判定回路35の判定処理が終了した
後に行うようにすればよい。この場合、後述するように
画像再生は列方向に行われるから、中間領域種別を含め
た判定結果を一時的に保存するメモリが必要となる。こ
のためのメモリとしては、上記判定結果記憶回路36に
相当するものを用い、再生時にそこから直接、中間調処
理部4へ順次列方向に各ブロックの判定結果を出力すれ
ばよい。
【0038】この場合の領域種別の判定動作を図4のフ
ローチャートを用いて説明する。
【0039】先ず、判定対象のブロックの画素データが
ブロックメモリ31に取り込まれ、演算回路32〜34
によって、濃度分布統計処理(式(1)〜式(13))が施さ
れる(ステップS32,S34)。この処理に基づいて
領域判定が行われ(ステップS36)、文字領域、網点
領域、写真領域及びその他の中間領域にそれぞれ分類さ
れて、判定結果記憶回路36に記憶される(ステップS
38〜S44)。次いで、中間領域に分類されたブロッ
クに対しては、更に中間領域再判定回路37により行方
向の周辺ブロックの領域種別に応じて文/網領域、網/写
領域、写/文領域、あるいは孤立点再処理かの細分類が
施される(ステップS46,S48)。そして、文/網
領域、網/写領域あるいは写/文領と判定され(ステップ
S50〜S54)、また、孤立点再処理であれば上記式
(14)を行方向に置き換えて実行される(ステップS5
6)。
【0040】中間調処理部4は領域別処理パターン発生
回路41、処理パターン選択器42及び領域別処理回路
43からなる。
【0041】領域別処理パターン発生回路41は、文
字、網点、写真領域のための各パターンの他、中間領域
のための文/網、網/写、写/文の各パターンが所定の
ディザマトリクスの形式で予め書き込まれてなるパター
ンROMと、各パターンのディザマトリクスを構成する
各ドットに対して付与された濃度を決定するための閾値
を記憶する閾値ROMを有してなり、処理パターン選択
器42によって選択されたディザマトリクスのパターン
とこれに該当する閾値データとを出力するものである。
【0042】上記各パターンは、文字領域に対しては1
×1のディザマトリクスで、網点、写真領域に対しては
3×3のディザマトリクスで構成されており、また、文
/網、写/文の各領域に対しては3×1のディザマトリ
クスで、網/写領域に対しては3×3のディザマトリク
スで構成されている。
【0043】文/網、写/文の各領域を3×1のディザ
マトリクスのパターンとしたのは、両隣りの一方が文字
領域であり、この文字領域を網点領域や写真領域と親和
させるためには、3×1のディザマトリクスで階調処理
を図るとともに、これを3列分出力させることで領域の
境界を不自然さなく連続させることができることを考慮
したことによる。
【0044】図5、図6は、中間処理のパターンを示す
ものである。図5は列方向に対して親和させる場合で、
(a)は両隣りが文字領域と網点領域の場合の3×1の
文/網パターン、(b)は両隣りが網点領域と写真領域
の場合の3×3の網/写パターン、(c)は両隣りが写
真領域と文字領域の場合の3×1の写/文パターンを示
している。図6は行方向に親和させる場合で、(a)は
両隣りが文字領域と網点領域の場合の1×3の文/網パ
ターン、(b)は両隣りが網点領域と写真領域の場合の
3×3の網/写パターン、(c)は両隣りが写真領域と
文字領域の場合の1×3の写/文パターンを示してい
る。
【0045】なお、ディザマトリクスを構成する各ドッ
トの閾値が1個の場合、例えば256の濃度階調に対し
て値128と設定されているとすると、入力ラインバッ
ファ13からの画素データの入力濃度が128以上であ
れば黒として出力し、127以下であれば白として出力
することとなる。一方、この閾値は複数個設定されてい
てもよく、この場合には入力濃度と各閾値との大小論理
によって、それぞれ該当する濃度値が対応するドットに
取り込まれ、その閾値の数に応じた数の濃度階調信号を
各ドットに対して出力可能なレーザ等の出力手段を用い
て出力させればよい。
【0046】領域別処理回路43は、入力ラインバッフ
ァ13から3行×3列ずつ出力される画素データに対し
て、判定された領域種別に応じて領域別処理パターン発
生回路41から選択して出力されたパターンで置き換え
を行うものである。例えば3行×3列の画素データが文
字領域のものであれば、文字領域のための1×1のディ
ザマトリクスが閾値とともに出力され、9個の画素デー
タの各濃度値と対応比較されて2値、あるいは多値のデ
ータに置き換えられる。3行×3列の画素データが網
点、あるいは写真領域のものであれば、網点、あるいは
写真領域のための3×3のディザマトリクスが各ドット
の閾値とともに出力され、9個の画素データのそれぞれ
とドット毎に濃度値を比較されて2値、あるいは多値の
データに置き換えられる。また、3行×3列の画素デー
タが、ある中間領域のものであれば、該当する中間領域
のための3×1のディザマトリクス(文/網、写/文領
域の場合)が3回、あるいは3×3のディザマトリクス
(網/写領域の場合)が1回、各ドットの閾値とともに
出力され、9個の画素データのそれぞれとディザマトリ
クス単位で、ドット毎に濃度値を比較されて2値、ある
いは多値(閾値が複数個設定されている場合)のデータ
に置き換えられる。なお、行方向で中間領域の種別を判
定する場合には、図5に対する図6のように、上記3×
1のディザマトリクスは1×3のディザマトリクスとな
る。
【0047】画像出力部5は再生用の画像に置き換えら
れた画像をハードコピー等させるためのもので、出力ラ
インバッファ51と画像出力手段52とからなる。出力
ラインバッファ51は3×3ずつで置き換えられた画素
データを列方向分だけ一時的に記憶するもので、出力側
には1行分ずつの画素データを列方向に順次シリアルに
出力するようになされている。画像出力手段52は、レ
ーザ発光素子と面走査用のポリゴンミラーから構成され
ており、ラインバッファ51から出力される1行分の画
素データを所定電位に帯電されている感光体に時系列的
に出力し、この感光体面上に再生画像としての静電潜像
を形成するものである。なお、この静電潜像は、図略の
給紙手段により静電潜像の形成動作と同期して給送され
る転写紙に転写されることでハードコピーが得られるよ
うになされている。
【0048】なお、本実施例では、ブロックをi行×i
列の正方形状としたが、これに限定されず、i行×j列
の長方形状としたものでもよい。そして、そのブロック
形状に応じて中間領域のディザマトリクスのパターンを
設定すればよい。
【0049】
【発明の効果】請求項1記載の本発明によれば、入力画
像に対してi行×j列のブロック毎に文字領域、網点領
域、写真領域及び上記いずれの領域にも該当しない中間
領域に振り分ける分類手段と、更に、上記中間領域を行
方向と列方向のいずれか一方の方向に対して近隣のブロ
ックの領域種別に応じて細分類する細分類手段とを備え
たので、近隣ブロックの画像と自然な連続性を有する画
像歪のない画像が再生でき、全体として親和性のある高
品質の画像再生が可能となる。
【0050】請求項2記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの領域種別に応じて細分類を行うようにすれば、
細分類手段の構成が簡素化可能となる。
【0051】請求項3記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの領域種別が同種の場合には当該ブロックの種別
と同一の種別に分類するので、孤立誤りを修正でき、孤
立点を除去し得る。
【0052】請求項4記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックが網点領域と写真領域とである中間領域に対して
は、i×jのディザマトリクスを適用するディザマトリ
クス処理手段を備えたので、網点と写真との境界の親和
性を好適に図れる。
【0053】請求項5記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの一方のみが文字領域である中間領域に対して
は、両隣りを結ぶ方向に上記i(またはj)より小さい
整数kからなるディザマトリクスを適用する小ディザマ
トリクス処理手段を備えたので、文字と網点との境界、
あるいは文字と写真との境界の親和性を好適に図れる。
【0054】請求項6記載の発明によれば、両隣りのブ
ロックの一方のみが文字領域である中間領域に対して
は、ディザマトリクスを1行(あるいは1列)にしたの
で、文字との親和性が一層図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る混在画像処理装置の全体ブロック
図である。
【図2】画素メモリ内の画素データS(1,1)〜S
(N,M)とアドレスとの関係を示す図である。
【図3】領域種別の列方向に対する判定動作を説明する
フローチャートである。
【図4】領域種別の行方向に対する判定動作を説明する
フローチャートである。
【図5】列方向に対して親和させる場合の中間領域のパ
ターン図で、(a)は両隣りが文字領域と網点領域の場
合の3×1の文/網パターン、(b)は両隣りが網点領
域と写真領域の場合の3×3の網/写パターン、(c)
は両隣りが写真領域と文字領域の場合の3×1の写/文
パターンを示している。
【図6】行方向に親和させる場合の中間領域のパターン
図で、(a)は両隣りが文字領域と網点領域の場合の1
×3の文/網パターン、(b)は両隣りが網点領域と写
真領域の場合の3×3の網/写パターン、(c)は両隣
りが写真領域と文字領域の場合の1×3の写/文パター
ンを示している。
【符号の説明】
1 画像入力部 11 画像取込手段 12 画素メモリ 13 入力ラインバッファ 2 制御回路 3 領域分類部 31 ブロックメモリ 32 濃度値演算回路 33 エッジ量演算回路 34 変化量演算回路 35 領域判定回路 36 判定結果記憶回路 37 中間領域再判定回路 4 中間調処理部 41 領域別処理パターン発生回路 42 処理パターン選択器 43 領域別処理回路 5 画像出力部 51 出力ラインバッファ 52 画像出力手段

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 分類された画像の種類に応じたディザマ
    トリクスを用いて混在画像処理を施す混在画像処理装置
    であって、文字、網点、写真が混在する原画像を画素単
    位で取り込む画像入力部と、入力画像に対してi行×j
    列(i,jはいずれも2以上の整数)画素のブロック毎
    に文字領域、網点領域、写真領域及び上記いずれの領域
    にも分類されない中間領域に振り分ける分類手段と、上
    記中間領域を行方向と列方向のいずれか一方の方向に対
    して近隣のブロックの領域種別に応じて細分類する細分
    類手段とを備えたことを特徴とする混在画像処理装置。
  2. 【請求項2】 上記細分類手段は、両隣りとなるブロッ
    クの領域種別に応じて細分類を行うものであることを特
    徴とする請求項1記載の混在画像処理装置。
  3. 【請求項3】 上記細分類手段は、両隣りとなるブロッ
    クの領域種別が同種の場合には当該ブロックの種別と同
    一の種別に分類するものであることを特徴とする請求項
    1又は2記載の混在画像処理装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載の混在画
    像処理装置において、両隣りとなるブロックが網点領域
    と写真領域である中間領域に対しては、i行×j列のデ
    ィザマトリクスを適用するディザマトリクス処理手段を
    備えたことを特徴とする混在画像処理装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載の混在画
    像処理装置において、両隣りとなるブロックの一方のみ
    が文字領域である中間領域に対しては、両隣りを結ぶ方
    向に上記i(またはj)より小さい整数kからなるディ
    ザマトリクスを適用する小ディザマトリクス処理手段を
    備えたことを特徴とする混在画像処理装置。
  6. 【請求項6】 上記整数kは1であることを特徴とする
    請求項5記載の混在画像処理装置。
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