JP3152388U - 板おもりの端部加工具 - Google Patents
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Description
へら鮒釣りに出かけるときには、釣り道具として、特許文献1に記載のように、へら竿、竿掛け、玉網、釣り糸(道糸)、ハリス、スイベル、針、ウキ、ウキ止めゴム、板おもり、タナ取りゴム、和バサミ、針外しなどを携帯する。
次に、釣り人は板おもりの巻き始め端部に形成した折曲げ端部又は折返し端部を釣り糸(道糸)に被せて、使用するウキに必要な重さよりもやや重くなるように巻きつけて、和バサミで巻き終わりを細かくカットして、ウキの浮く水面がウキのエサ落ち目盛りに位置するようにしていた。
また、巻き始め端部を和バサミで加工するので、折曲げ端部又は折返し端部の長さが大きくなりがちで、巻きつけ後の断面を真円とすることが難しく、断面が楕円となったり、いびつとなり、仕掛けを上げるときに、板おもりが勢いよく回転しながら上がるために長短2本のハリスが絡みやすいという課題があった。
板おもりの幅よりも大きな幅の端面を備え、前記端面と直交する表面側に、前記端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む差込溝を形成し
前記差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な表側溝面と表側溝面から所定溝幅あけて表側溝面と平行な内側溝面とを備え、
前記差込溝の溝深さを0.6mm〜1.0mmとし、
前記差込溝の差込側には、内側溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する案内面を形成し、
前記端面の表面側に前記表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの折返し部を形成した板おもりの端部加工具である。
両分割体の分割面を、前記内側溝面を内方に所定深さ延長した第一分割面と、第一分割面と交差し裏面側に延びる第二分割面と、第二分割面から前記差込溝から離れる方向で前記表面と平行な第三分割面とから形成し、両分割体は第一〜第三分割面を密着させて固定することにより構成した板おもりの端部加工具である。
板おもりの幅よりも大きな幅の第一端面と、第一端面と対向し平行で第一端面と同一幅の第二端面とを備え、
前記両端面と直交する表面側に、前記第一端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む第一差込溝と、前記第二端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む第二差込溝とをそれぞれ形成し、
前記第一差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な第一表側溝面と第一表側溝面から第一所定溝幅あけて第一表側溝面と平行な第一内側溝面とを備え、前記第二差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な第二表側溝面と第二表側溝面から第二所定溝幅あけて第二表側溝面と平行な第二内側溝面とを備え、
前記第一差込溝の第一溝深さ及び前記第二差込溝の第二溝深さをそれぞれ0.6mm〜1.0mmとし、
前記第一差込溝の第一差込側には、第一内側溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する第一案内面を形成し、前記第二差込溝の第二差込側には、第二内側溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する第二案内面を形成し、
前記第一端面の表面側に前記第一表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの第一折返し部を形成し、前記第二端面の表面側に前記第二表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの第二折返し部を形成し、
前記第一所定溝幅及び前記第二所定溝幅を異ならせた板おもりの端部加工具である。
図7において、31はへら鮒や黒鯛などの魚釣り用の仕掛けであり、仕掛け31は、釣り竿32、サルカン33、ナイロン製の釣り糸(道糸)34、ウキ止め35a、35b、ウキ36、ウキ取付具37、板おもり用ストッパー38a、38b、板おもり39、サルカン40、ハリス41a、41bを備えている
図1は背面図、図2は図1のA−A線断面図である。
板おもりの端部加工具1は、材質がポリプロピレン製であり、板おもり39の幅よりも大きな幅の端面2を備え、前記端面2と直交する表面3a側に、前記端面2から板おもり39の巻き始め端部を差し込む差込溝4を形成している。
前記差込溝4は、表面3aから裏面3b側に0.5mm内方の位置で表面3aと平行な表側溝面4aと表側溝面4aから所定溝幅4bあけて表側溝面4aと平行な内側溝面4cとを備えている。
前記所定溝幅4bは、加工する板おもり39の板厚よりも0.15mm大きく形成しており、この実施の形態では、加工する板おもり39の板厚を0.25mmとしているので、所定溝幅4bを0.4mmとしているのである。
前記端面2の表面3a側に前記表側溝面4aと表面3aとで形成される前記0.5mmの厚みの折返し部6を形成し、折返し部6の先端の角部にはそれぞれ半径0.2mmの丸みをつけている。
両分割体7a、7bの分割面は、前記内側溝面4cを内方に2.2mmの所定深さ延長した第一分割面8aと、第一分割面8aと直交し裏面3b側に3.1mmの距離延びる第二分割面8bと、第二分割面8bから前記差込溝4から離れる方向で前記表面2aと平行な第三分割面8cとから形成している。
一対のビス9a、9aで両分割体7a、7bを一体に固定するに当たり、第二分割体7bにはビス9aの径よりも大きな孔からなる一対のビス孔9b、9bを形成し、第一分割体7aにはビス9aのネジに螺合するネジ穴9cを形成している。
これら第一分割体7a及び第二分割体7bのこれらの製作、加工は、平面状であって直交面の製作、加工であるから、簡単に精度よく製作、加工することができるのである。
図3は、図2の断面図に板おもり39の巻き始め端部を折返し加工して折返し端部39aを形成した状態を示した断面図である。
板おもり39は、純度99.999%の鉛製であるから、軟らかく簡単に塑性変形するのである。
板おもりの端部加工具1は、差込溝4の溝深さ4dを0.8mmとしているから、板おもり39の巻き始めのための折返し端部39aが釣り糸(道糸)34から大きく飛び出ることがなく、板おもり39の断面を真円に近く巻きつけることができるのである。
また、折返し部6の先端の角部にはそれぞれ半径0.2mmの丸みをつけたが、折返し部6の厚みの0.3倍〜0.5倍の範囲の半径の丸みが好ましい範囲である。
また、差込溝4の溝深さ4dを0.8mmとしたが、0.6mm〜1.0mmが好ましい範囲である。
また、板おもりの端部加工具1は、両分割体7a、7bの第二分割面8bを第一分割面8aと直交させたが、斜めに交差させてもよい。
また、分割せずに、一体で製作してもよく、その場合、押出し成形(樹脂、金属)や、樹脂射出成形(樹脂)、ダイキャスト成形(金属)などで製作することができる。
図5は背面図、図6は図5のB−B線断面図である。
図5及び図6において、11は、釣り糸(道糸)34に巻きつけて使用する鉛製の帯状の板おもり39の巻き始め端部を折返し加工する板おもりの端部加工具である。
前記第一差込溝14は、表面13aから裏面13b側に0.5mm内方の位置で表面13aと平行な第一表側溝面14aと、第一表側溝面14aから第一所定溝幅14bあけて第一表側溝面14aと平行な第一内側溝面14cとを備えている。
そして、前記第一差込溝14の第一溝深さ14d及び前記第二差込溝15の第二溝深さ15dをそれぞれ0.8mmとし、前記第一差込溝14の第一差込側14eには、第一内側溝面14cを外方に延長して板おもり39の巻き始め端部を案内する第一案内面16を形成し、前記第二差込溝15の第二差込側15eには、第二内側溝面15cを外方に延長して板おもり39の巻き始め端部を案内する第二案内面17を形成している。
そして、前記第一差込溝14の前記第一所定溝幅14bは、加工する板おもり39の板厚よりも0.15mm大きく形成しており、この実施の形態では、加工する板おもり39の板厚を0.25mmとしているので、第一所定溝幅14bを0.4mmとしているのである。
このように、第二の実施の形態では、第一所定溝幅14bと第二所定溝幅15bとを異ならせて、厚さの異なる板おもり39を使用する場合であっても、一つの板おもりの端部加工具11を携帯すれば、板おもり39の釣り糸(道糸)34への巻き始め端部の形状を崩すことなく形成できるのである。
板おもりの端部加工具11の形状は、図6に示すように、前記第一差込溝14、前記第一案内面16a、前記第二差込溝15及び前記第二案内面16bの近傍を除いて直方体状であって、2つの分割体18a、18bから形成している。
一対のビス20a、20aで両分割体18a、18bを一体に固定するに当たり、第二分割体18bにはビス20aの径よりも大きな孔からなる一対のビス孔20b、20bを形成し、第一分割体18aにはビス20aのネジに螺合するネジ穴20cを形成している。
これら第一分割体18a及び第二分割体18bのこれらの製作、加工は、平面状であって直交面の製作、加工であるから、簡単に精度よく製作、加工をすることができるのである。
上記第二の実施の形態では、第一差込溝14及び第二差込溝15は、表面13aから裏面13b側に0.5mm内方の位置で表面13aと平行な第一表側溝面14a及び第二表側溝面15aを形成したが、第一表側溝面14a及び第二表側溝面15aの位置は、0.4mm〜0.6mmであれば、第一折返し部17a及び第二折返し部17bの厚みが0.4mm〜0.6mmとなり、板おもり39の巻き始めのための折返し端部39aの形状として好ましい範囲である。
第二の実施の形態では、0.4mmの第一所定溝幅14b及び0.5mmの第二所定溝幅15bは加工する板おもり39の厚さ0.25mm及び0.35mmよりも0.15mm大きく形成したが、第一所定溝幅14b及び第二所定溝幅15bを加工する板おもり39の厚さよりも0.1mm〜0.2mm大きくすれば、板おもり39の巻き始めのための折返し端部39aを第一差込溝14及び第二差込溝15に差し込みやすく、かつ、板おもり39の巻き始めのための折返し端部39aの形状として好ましい範囲である。
第二の実施の形態では、板おもりの端部加工具1の材質をポリプロピレンとしたが、他の樹脂でもよく、アルミニウムなどの金属でもよい。
さらに、分割せずに、一体で製作してもよく、その場合、押出し成形(樹脂、金属)や、樹脂射出成形(樹脂)、ダイキャスト成形(金属)などで製作することができる。
2 端面
3a 表面
3b 裏面
4 差込溝
4a 表側溝面
4b 溝幅
4c 内側溝面
4d 溝深さ
4e 差込側
5 案内面
6 折返し部
7a 第一分割体
7b 第二分割体
8a 第一分割面
8b 第二分割面
8c 第三分割面
11 板おもりの端部加工具
12a 第一端面
12b 第二端面
13a 表面
13b 裏面
14 第一差込溝
14a 第一表側溝面
14b 第一所定溝幅
14c 第一内側溝面
14d 第一溝深さ
14e 第一差込側
15 第二差込溝
15a 第二表側溝面
15b 第二所定溝幅
15c 第二内側溝面
15d 第二溝深さ
15e 第二差込側
16a 第一案内面
16b 第二案内面
17a 第一折返し部
17b 第二折返し部
39 板おもり
39a 折返し端部
Claims (4)
- 釣り糸に巻きつけて使用する鉛製の帯状の板おもりの巻き始め端部を折返し加工する板おもりの端部加工具であって、
板おもりの幅よりも大きな幅の端面を備え、前記端面と直交する表面側に、前記端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む差込溝を形成し
前記差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な表側溝面と表側溝面から所定溝幅あけて表側溝面と平行な内側溝面とを備え、
前記差込溝の溝深さを0.6mm〜1.0mmとし、
前記差込溝の差込側には、第二溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する案内面を形成し、
前記端面の表面側に前記表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの折返し部を形成したことを特徴とする板おもりの端部加工具。 - 前記所定溝幅を、加工する板おもりの厚さよりも0.1mm〜0.2mm大きくしたことを特徴とする請求項1に記載の板おもりの端部加工具。
- 端部加工具の形状を、前記差込溝の近傍を除いて直方体状であって、2つの分割体から形成し、
両分割体の分割面を、前記内側溝面を内方に所定深さ延長した第一分割面と、第一分割面と交差し裏面側に延びる第二分割面と、第二分割面から前記差込溝から離れる方向で前記表面と平行な第三分割面とから形成し、両分割体は第一〜第三分割面を密着させて固定することにより構成したことを特徴とする請求項1又は2に記載の板おもりの端部加工具。 - 釣り糸に巻きつけて使用する鉛製の帯状の板おもりの巻き始め端部を折返し加工する板おもりの端部加工具であって、
板おもりの幅よりも大きな幅の第一端面と、第一端面と対向し平行で第一端面と同一幅の第二端面とを備え、
前記両端面と直交する表面側に、前記第一端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む第一差込溝と、前記第二端面から板おもりの巻き始め端部を差し込む第二差込溝とをそれぞれ形成し、
前記第一差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な第一表側溝面と第一表側溝面から第一所定溝幅あけて第一表側溝面と平行な第一内側溝面とを備え、前記第二差込溝は、表面から0.4mm〜0.6mmの位置で表面と平行な第二表側溝面と第二表側溝面から第二所定溝幅あけて第二表側溝面と平行な第二内側溝面とを備え、
前記第一差込溝の第一溝深さ及び前記第二差込溝の第二溝深さをそれぞれ0.6mm〜1.0mmとし、
前記第一差込溝の第一差込側には、第二内側溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する第一案内面を形成し、前記第二差込溝の第二差込側には、第二内側溝面を外方に延長して板おもりの巻き始め端部を案内する第二案内面を形成し、
前記第一端面の表面側に前記第一表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの第一折返し部を形成し、前記第二端面の表面側に前記第二表側溝面と表面とで形成される前記0.4mm〜0.6mmの厚みの第二折返し部を形成し、
前記第一所定溝幅及び前記第二所定溝幅を異ならせたことを特徴とする板おもりの端部加工具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2009003201U JP3152388U (ja) | 2009-05-18 | 2009-05-18 | 板おもりの端部加工具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2009003201U JP3152388U (ja) | 2009-05-18 | 2009-05-18 | 板おもりの端部加工具 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP3152388U true JP3152388U (ja) | 2009-07-30 |
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ID=54856707
Family Applications (1)
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JP2009003201U Expired - Lifetime JP3152388U (ja) | 2009-05-18 | 2009-05-18 | 板おもりの端部加工具 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3152388U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2017086064A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 太一 稲田 | ジンタン取り付け器 |
-
2009
- 2009-05-18 JP JP2009003201U patent/JP3152388U/ja not_active Expired - Lifetime
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JP2017086064A (ja) * | 2015-11-12 | 2017-05-25 | 太一 稲田 | ジンタン取り付け器 |
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