JP3152235U - トルク測定器のクランプ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】工作台の測定精度が、トルクレンチ測定中に生じる外れ、震動、引っ張り等の状況の影響を受けないトルク測定器のクランプ装置を提供する。【解決手段】クランプ装置はグリップを挟持し、プレート21、スイング本体22及び滑動本体23からなる。工作台上にプレート21と共にシャフト部材211を取り付ける。スイング本体22は、プレート21に回転可能に設けられ、底板221を含む。底板221は、枢設孔221Aを有して、両側に遮断壁222を設ける。滑動本体23は、収納チャネル223に滑動するように設けられ、スイング本体22に対向して作動できる。滑動本体23に設けられる固定構造230は、グリップを挟持する。【選択図】図3

Description

本考案は、トルク測定器のクランプ装置に関し、特にトルクレンチを挟持するためのグリップ部のクランプ装置に関する。
特許文献1は、トルクレンチ構造で、一般的にトルクレンチそれ自体に通常規定のトルク値があり、トルク値はその内部の圧縮スプリングの緊張度を調整すると共に工場出荷前にトルク測定器でトルク値の測定、調整を行うことで、出荷販売が可能となる。
図7は、トルク測定の際に、トルクレンチ6の作業端61が工作台7の駆動装置71に設置され、トルクレンチ6のグリップ62がホルダー72の両挟持部721に固定され、両挟持部721の下方は板部材73上に固定され、モーターでヘッダー711を駆動して作業端61のジョイントを回転させ、出力したトルク値が規定値を超えたとき、トルクレンチ内部の部材が直ちに外れて、これによってそのトルク値の大きさを測定することができる。
然しながら、トルク値の測定を行う際、トルクレンチ6の作業端61とグリップ62の両端は何れも安定的に挟持されて固定されると同時に、トルクレンチ6の作業端61のジョイントを回転させることによって生じる外れ、震動、引っ張り等その他これらに類した状況について、殆ど何れも直接測定器台7に作用し、このままでいけば、測定器台7の精度は上記の状況の影響によって低下し、つまりその測定誤差が大幅に上昇して、最終的にトルクレンチの品質に影響することとなる。
このほか、さらにトルクレンチ6の測定時にその作業端61とグリップ62との両端が共に固定されるため、ユーザーが実際に操作する際の作業端が固定され且つグリップ端が対向して回転する状況と異なる他に、また人間による操作や施力の動作に適合せず、従って、トルクレンチ両端に対して完全に固定し且つ衝撃の無い設計を施した測定モデルでは、その測定した精度は恐らく依然としてある程度の誤差を生じる可能性がある。よって、上記の従来技術にはなお改良の余地があることがわかる。
台湾特許第1300740号明細書
本考案の主な目的は、上記の問題を解決して、前記クランプ装置を回転、滑動等の動作が可能な装置に設計することによって、トルクレンチ測定中に生じる外れ、震動、引っ張り等の状況を適度に伝達して解放させ、工作台の測定精度が上記の状況の影響を受けないようにして、測定の精度を高めるトルク測定器のクランプ装置を提供することにある。
本考案の次の目的は、クランプ装置の設計によって、トルクレンチのグリップのトルク値を測定する際に、一定の振れ、滑動行為を有することで、ユーザーの実際の操作モデルに近づけて、好ましい測定精度を求めることである。
前記の目的を達するために本考案は、工作台に取り付けられ、前記工作台上に別途駆動装置を設け、該駆動装置にはトルクレンチの作業端を設け、トルクレンチのグリップを挟持するクランプ装置である。前記クランプ装置は、プレート、スイング本体及び滑動本体を含む。前記プレートは、前記工作台の上に取り付け、且つ前記プレート頂部にはシャフト部材が取り付けられる。前記スイング本体は、底板を含み、前記底板には前記シャフト部材に穿設された枢設孔を有して前記スイング本体は前記プレート上に回転可能に設けられ、且つ前記底板の両側に遮断壁をそれぞれ設けて、前記2つの遮断壁と前記底板の間に収納チャネルを形成する。前記滑動本体は、前記スイング本体の前記収納チャネル内に滑動するように設けられる。前記滑動本体には、固定構造を設け、前記固定構造は、前記グリップを挟持する。前記滑動本体は、前記収納チャネル内において前記スイング本体に対向して作動することができることを特徴とするクランプ装置を提供する。
本考案の上記及びその他の目的や長所は、下記の選択実施例の詳細説明と添付図面から深く理解されるものである。
当然ながら、本考案における某部材又は部材の配置が多少異なることは許容されるものの、選択した実施例は本明細書で詳細に説明すると共に、添付図面においてその構造を明確に開示するものとする。
本考案のクランプ装置が工作台上に設置された模式的な斜視図である。 図1のクランプ装置を拡大した模式図である。 図2のクランプ装置を分解した分解斜視図である。 本考案のクランプ装置がグリップを挟持した状態を説明する概略断面図である。 本考案のクランプ装置においてトルクレンチのトルク値を測定する際における収容チャネル内で滑動本体が滑動する状態を説明する概略平面図である。 本考案のクランプ装置においてトルクレンチのトルク値を測定する際における滑動本体がスイング本体に圧接して回転を生じさせる状態を説明する概略平面図である。 従来のクランプ装置に測定器台を組み合わせたときの概略図である。
以下、本考案の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1から図6で示されているのは、本考案で選択した実施例の構造であるが、これらは説明用に供するまでであり、特許出願ではこうした構造に制限されないものとする。
(第1実施例)
図1から図3のように、以下は本考案の「トルク測定器のクランプ装置」の第1実施例の説明であり、前記トルク測定器は手工具のトルク値を測定するもので、本実施例では前記手工具はトルクレンチを例に取る。それは工作台1の一側にクランプ装置2を設け、工作台1上の他側に駆動装置3を設け、駆動装置3はトルクレンチ4の作業端41に設置する。勿論、駆動装置3にはさらに駆動モーター、減速器及び作業端41のジョイントと接続するヘッダー等のその他の部材を設けるものの、これは従来技術であるのでここでは贅言しないこととする。
また、上記のクランプ装置2は、トルクレンチ4のグリップ42の端を挟持することができ、クランプ装置2は、プレート21、スイング本体22及び滑動本体23からなり、プレート21は、工作台1の移動台座11上に取り付ける。本実施例において、プレート21と移動台座11との間に位置調整に都合が良い様にさらに接続板12を取り付ける。移動台座11は、駆動装置3に対向して近づけたり離したりの移動調整が可能で、こうして異なる長さのトルクレンチが挟持する際の位置に応じての設置が可能であり、またプレート21頂部の中央部はシャフト部材211を突設することを特徴とする。
スイング本体22は、底板221を含み、底板221の中央部はシャフト部材211に穿設され、且つ頂部と底部が貫通した枢設孔221Aを有する。枢設孔221A内には、さらにベアリング221Bが設けられる。ベアリング221Bは、プレート21のシャフト部材211に嵌設される。スイング本体22自体は、こうした設計でプレート21に回転可能に設けられ、且つ底板221の左右両側にそれぞれ遮断壁222を直立して設け、遮断壁222と底板221との間に収納チャネル223を形成する。
このほか、プレート21の両側には、さらにそれぞれ少なくとも1つのブロック212を設けるが、本実施例ではその両側に各3個のブロックを有して移動台座11の接続板12に螺合する。ブロック212は、スイング本体22の遮断壁222の外側との間に一定の間隔213を有して、前記スイング本体22にスイングスペースを提供する。ブロック212は、スイング本体22のスイングが過大になると、遮断壁222の外側に当接して遮断することができる。
滑動本体23は、前後に滑動する方法でスイング本体22の収納チャネル223内の底板221上に設置される。滑動本体23は、収納チャネル223の軸方向に沿って滑動するが、本実施例では、滑動本体23は、2枚の遮断壁222に遮断されて収納チャネル223の軸方向に沿って滑動する。また、滑動本体23は、グリップ42の貫通のためのクランプ口231を有する。滑動本体23は、固定構造230が設けられる。固定構造230は、グリップ42を挟持することができるが、本実施例では、前記固定構造230は、クランプ口231両脇の滑動本体23の側壁232にそれぞれ垂直方向に沿って開設して形成された2つの制限凹溝233と、2つの制限凹溝233のそれぞれに穿設された2本の制限ロッド234、例えば、円形ロッド、とを含む。制限ロッド234の対向する一面は、それぞれトルクレンチ4のグリップ42の両側に当接する。滑動本体23は、収納チャネル223内でスイング本体22に対向して滑動や偏り等の動作をする。
さらに、滑動本体23の側壁232には、制限凹溝233に通じる位置決め孔235が横方向に貫設される。また、位置決め部材236を位置決め孔235に螺設して制限ロッド234のグリップ42から離れた一側に当接する。位置決め部材236に当接される制限ロッド234がある箇所の制限凹溝233は、楕円形状、又は長楕円形状、に設計される。このようにサイズが太めのグリップ42を挟持する場合、2本の制限ロッド234の間の挟持スペースとこれに対応する挟持位置とを適度に調整することが可能である。また、さらにスイング本体22の一側の遮断壁222上に位置決め孔235と対向する穴222Aを貫設する。こうして外部の螺設工具をここから位置決め孔235に貫通延伸させて、位置決め部材236の限定ロッド234の当接位置を固定し調整する。
(第2実施例)
図2、図4では、測定前に前記トルクレンチ4のグリップ42を前記滑動本体23のクランプ口231から挿入すると共に、2本の制限ロッド234でグリップ42の両側を挟持し、位置決め部材236を固定して位置決め部材236が制限ロッド234に当接する位置とグリップ42に対向する緊張度を調整する。
(第3実施例)
図4、図5では、測定中にトルクレンチ4の作業端41が駆動装置3の回転で駆動してトルクレンチ4が回転すると同時に、トルクレンチ4のグリップ42が挟持されることによって、滑動本体23が収納チャネル233内の一側、例えば、図面方向の左側、に偏って滑動する。滑動本体23の側壁232は、スイング本体22の遮断壁222の内側に当接し、図4、図6のように、連動してスイング本体22がプレート21に対向してシャフト部材211を中心として回転する。こうして本実施例のクランプ装置は、グリップ42の端を測定する際に適度な回転と滑動が起きる。
上述したように、本考案のクランプ装置は、本箇所に挟持されるトルクレンチ4について、トルク測定を行う際に発生する回転、震動及び若干の変位等その他の状況は、スイング本体22、滑動本体23及びプレート21の間で生じる回転、滑動及び変位等の状況によって適度に解放されるため、従来技術のように長時間の震動で工作台自体の精度が狂う問題は起き得ず、つまり測定誤差を抑えることが可能である。
さらに、本考案のクランプ装置の挟持状態には回転や滑動等の方法があり、よって人間工学に適った回転施力の動作状況をシュミレーションして測定することが可能であり、このためトルクレンチの測定結果が精確である。
以上述べた実施例の開示は本考案の説明用であり、本考案を制限するものではない。従って、数値の変更や等価部材の置換はなおも本考案の範疇に属する。
以上の詳細説明によって、当業者に本考案が確実に前記目的を達成できることが理解され、特許法の規定に適うことから、ここに特許出願をするものである。
1:工作台、11:移動台座、12:接続板、2:クランプ装置、21:プレート、211:シャフト部材、212:ブロック、213:間隔、22:スイング本体、221:底板、221A:枢設孔、221B:ベアリング、222:遮断壁、222A:穴、223:収納チャネル、23:滑動本体、230:固定構造、231:クランプ口、232:側壁、233:制限凹溝、234:制限ロッド、235:位置決め孔、236:位置決め部材、3:駆動装置、4:トルクレンチ、41:作業端、42:グリップ

Claims (2)

  1. 工作台に取り付けられ、前記工作台上に別途駆動装置を設置し、前記駆動装置には手工具の作業端を設け、前記手工具のグリップを挟持するトルク測定器のクランプ装置であって、
    前記クランプ装置は、少なくとも1つのスイング本体と滑動本体を含み、
    前記スイング本体は、前記工作台上に回転可能に設けられて、前記スイング本体を前記工作台に対向して旋回スイングさせ、且つ前記スイング本体内には収納チャネルを有し、
    前記滑動本体は、前記スイング本体の収納チャネル内に滑動するように設けて前記収納チャネルの軸方向に沿って滑動し、且つ前記滑動本体には固定構造を設け、前記固定構造は前記手工具のグリップをしっかりと挟持することを特徴とするトルク測定器のクランプ装置。
  2. 前記工作台は、前記駆動装置の一側に対向して移動台座を設け、
    前記クランプ装置は、前記移動台座上に設置され、前記移動台座は前記駆動装置に対向して接近したり離れたりする調整が可能であり、
    前記クランプ装置は、さらにプレートを含み、
    前記プレートは、前記工作台の移動台座上に固設し、前記プレートは前記移動台座の頂部に対向してシャフト部材を取り付け、
    前記スイング本体は、底板を有し、前記底板には前記シャフト部材に穿設された枢設孔を有して前記スイング本体を前記プレート上に枢設し、前記底板の両側に遮断壁をそれぞれ設けて、前記2つの遮断壁と前記底板の間に前記収納チャネルを形成し、前記滑動本体は2つの遮断壁に遮断されて前記収納チャネルの軸方向に沿った滑動が制限され、
    前記滑動本体は、前記手工具のグリップが貫通するクランプ口を有し、
    前記固定構造は、前記クランプ口両側の側壁にそれぞれ形成された2つの制限凹溝と前記2つの制限凹溝のそれぞれに設けられた2つの制限ロッドを含み、
    前記制限ロッドは、対向する一面をそれぞれ前記グリップの両側に当接し、
    前記滑動本体の側壁は、前記制限凹溝に通じる位置決め孔に貫設し、また位置決め部材を前記位置決め孔に螺設して前記制限ロッドに当接することを特徴とする請求項1に記載のトルク測定器のクランプ装置。
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