JP5287139B2 - ねじ有効径測定用保持治具 - Google Patents

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Description

本発明は、被測定物となるねじ部材を複数本のピン部材にて挟み込んだ状態で、前記ねじ部材の有効径を測定するときに、前記複数本のピン部材を保持するためのねじ有効径測定用保持治具に関する。
従来から、ねじやねじ歯車などのねじ部材の有効径を測定する方法として、3針法が知られている。3針法は、被測定物となるねじ部材のねじ溝に対して、一側から1本のピン部材を当接させるとともに、前記一側と対向する他側から2本のピン部材を当接させた状態で、マイクロメータなどの測定具によりねじ部材の有効径を測定するものである。
具体的には、例えば図14、図15に示すように、ねじ部材103の有効径を測定する場合は、リング107により一セットに纏められている紐部材106・106・・・に吊り下げられた3本のピン部材105・105・・・をねじ部材103のねじ溝103aに当接させる。3本のピン部材105・105・・・のうち、1本のピン部材105はねじ部材103の一側に配置され、2本のピン部材105・105はねじ部材103の他側に配置されていて、各ピン部材105・105・・・は、3本のピン部材105・105・・・の軸中心を結んだ形状が二等辺三角形となるように、ねじ溝103aに当接される。つまり、ねじ部材103の他側に配置される2本のピン部材105・105は、互いに隣接するねじ溝103a・103aに当接しており、一側に配置されるピン部材105は、ねじ部材103の軸方向における他側の2本のピン部材105とピン部材105との間に位置するねじ溝103aに当接している。
このように、一側の1本のピン部材105と、他側の2本のピン部材105・105とを、ねじ部材103を挟み込むようにして当接させた状態で、前記マイクロメータなどの測定具の測定端子108a・108aにより、一側の1本のピン部材105および他側の2本のピン部材105・105を外側から挟み込むことにより、ねじ部材103の有効径を測定するようにしている。
また、3針法を用いたねじ部材の有効径の測定は、特許文献1に開示されている。
前述のように3針法を用いてねじ部材の有効径を測定する場合、前記ピン部材105・105・・・は測定者の手で押さえてねじ部材103に当接させていたので、測定作業が煩雑で作業効率が低かった。また、ピン部材105・105・・・をねじ部材103に当接させるときには、各ピン部材105・105・・・をねじ溝103aの角度に倣わせながら押さえる必要があるので、ピン部材105・105・・・をねじ溝103aに対して正確に位置合わせすることが困難であり、測定精度があまり高くなかった。
従って、このような問題を解決するために、次のような構成が考案されている。
例えば、特許文献2には、マイクロメータのアンビルとスピンドルに設けられたオーバーピン保持体と、前記オーバーピン保持体に形成されたオーバーピン保持孔と、前記各オーバーピン保持体を前記アンビルおよびスピンドルの基部側へ常に付勢するためのばね部材と、前記各オーバーピン保持孔に設けられ前記アンビルまたはスピンドルの端部と当接するオーパーピンとを備えたオーパーピン測定装置が開示されている。
このように構成されるオーパーピン測定装置においては、前記オーバーピン間に被測定物である歯車を装着してスピンドルをアンビル側に前進させることによって、各オーバーピンを人手で持つことなく歯車の各歯部内に確実に挿入することが可能となっている。
また、特許文献3には、ボールねじのねじ軸の外周面に形成された螺旋状のボール転動溝の有効径を測定する装置であって、測定者が把持する固定ハンドルを備えて片手で携帯可能な装置本体と、上記固定ハンドルを把持した片手で同時に操作することが可能な移動ハンドルと、上記装置本体から平行に突出すると共に上記移動ハンドルの操作に伴って互いに拡開する一対の挟持脚と、これら挟持脚をその間隔が狭まる方向へ付勢する弾性部材と、各挟持脚に少なくとも一つ設けられると共に一対の挟持脚の間隔が狭まった際に上記ねじ軸のボール転動溝内に押しつけられる測定子と、一方の挟持脚に具備された測定子と他方の挟持脚に具備された測定子との間隔を表示する表示器(マイクロゲージ)とから構成され、前記一対の挟持脚によりねじ軸を挟持することにより、簡単にねじ軸の有効径を測定することができる、ねじ軸の有効径測定装置が開示されている。
さらに、特許文献4には、定盤状で長溝を備えた本体ベースと、前記長溝内に摺動可能に挿着されたアダプタと、前記本体ベースを貫通し先端が前記アダプタの一端側に回転自在に係合された棒状の送りねじと、前記本体ベースの外側部に取り付けられかつ前記送りねじに螺合されるとともに開閉機構を備えた送りねじ固定具と、前記本体ベース上の前記長溝の上端面取り付けられたガイド枠と、それぞれ径の異なる複数個のねじ穴で前記本体ベースの長溝終端側およびアダプタ上面に穿設されそれぞれオーバーピンが選択的に取り付けられるオーバーピン取付穴とからなる歯車のオーバーピン径測定用治具が開示されている。
このオーバーピン径測定用治具においては、測定する歯車の歯形に応じたオーバーピンを前記本体ベースおよびアダプタのオーバーピン取付穴に固定して、測定する歯車を本体ベースにセットしてオーバーピンに当接させ、当接させたオーバーピンの間をマイクロメータにより測定するように構成されている。
実開平2−135804号公報 特開昭64−43701号公報 特開2002−206902号公報 実開昭60−92102号公報
前述のように、有効径を測定する対象となる被測定物としては、車両のエンジンにおける吸気バルブのバルブリフト量を連続的に変化させて、流入する空気の量を調量するための動弁機構に用いられ、モータからの回転運動を直線運動に変換するための部品となるねじ軸がある。
このようなねじ軸は高精度に加工されることが要求されるため、前記ねじ軸を加工する際には、加工途中に加工機に装着された状態でねじ軸の有効径を測定して、所望の加工精度を満足しているか否かを確認し、所望の加工精度を満足していないときには再度加工を行う、といったことが行われている。
つまり、前記ねじ軸の有効径を加工途中で測定する場合、加工途中のねじ軸を加工機から取り外したうえで測定を行い、再度加工機に取り付けて加工を施す、といったことを行うと、ねじ軸を再度加工機に取り付けた際に、取り外す前のねじ軸の位相と再度取り付けたねじ軸の位相とを完全に一致させることは困難であり、ねじ軸の加工完了時に所望の加工精度を確保することができないため、加工途中のねじ軸の有効径を測定する際には、加工機に装着された状態で測定を行う必要がある。
また、前述のようなねじ軸は、汎用ではない特殊な規格のねじであったり、多品種少量生産される製品であったりする場合が多いため、特定の仕様のねじ軸に合わせた測定具では仕様毎に専用の測定具を製作する必要があり、測定具の製作が煩雑になるとともに高コスト化するといった問題がある。
従って、このようなねじ軸の有効径を測定する際には、他の寸法測定などにも用いることができる汎用的なマイクロメータなど測定具を用いることができれば好ましい。
しかし、前述の特許文献2に記載される測定装置は、装置の構成が複雑であるとともに、有効径を測定する測定具となるマイクロメータにオーバーピン保持体などを装着して構成されているため、前記マイクロメータが歯車のオーパーピン測定専用となるため好ましくない。
また、前述の特許文献3に記載される測定装置は、装置の構成が複雑であるとともに、有効径を測定する測定具である表示器が、ねじ軸を挟持する挟持脚からオフセットされた位置にあるため(表示器の測定子と挟持脚とが同軸上にないため)、有効径を高精度で測定することが困難である。また、測定装置が大掛かりとなるため、加工機に装着された状態のねじ軸の有効径を加工途中に測定することは困難である。
さらに、前述の特許文献4に記載される測定装置は、装置の構成が複雑で大掛かりであるため、加工機に装着された状態のねじ軸の有効径を加工途中に測定することが困難である。
そこで、本発明においては、簡単な構成であるとともに、汎用の測定具を用いて、加工機に装着された状態のねじ軸の有効径を加工途中に測定することを可能とするねじ有効径測定用保持治具を提供するものである。
上記課題を解決するねじ有効径測定用保持治具は、以下の特徴を有する。
即ち、請求項1記載のごとく、被測定物となるねじ部材を複数本のピン部材にて挟み込んだ状態で、前記ねじ部材の有効径を測定するときに、前記複数本のピン部材を保持するためのねじ有効径測定用保持治具であって、前記ねじ部材を収容する収容部と、前記収容部に収容されたねじ部材と交差するように前記収容部を貫通する複数のピン部材が挿入される挿入部とを備え、前記収容部は、収容されるねじ部材の一側に位置するベース部材と、前記ベース部材の両側端部から立設する側壁部材とで囲まれる空間にて構成され、前記挿入部は、前記各側壁部材における、前記収容部に収容されたねじ部材よりもベース部材側に位置する一側の挿入孔または挿入溝、および前記収容部に収容されたねじ部材よりも反ベース部材側に位置する他側の挿入孔または挿入溝を有し、前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝は、前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材、および前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材が、ともに前記ねじ部材のねじ溝に当接することができるとともに、前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材、および前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材が、互いに前記一側の挿入孔または挿入溝内、および前記他側の挿入孔または挿入溝内で最も離れる箇所に位置した場合でも、前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材と前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材との間隔が、ねじ部材の最大外径を超えないように構成されている
また、請求項2記載のごとく、前記各側壁部材には、前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝の何れか一方が一つ形成され、前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝の何れか他方が二つ形成されている。
本発明によれば、複数本のピン部材を挿入部に挿入して保持することでねじ部材に当接することができ、前記ピン部材を作業者が手で押さえて保持する必要がなく、測定具による有効径の測定作業を簡便にすることができ、測定作業効率を向上することができるとともに、加工機に装着された状態のねじ部材の有効径を加工途中に容易に測定することが可能となっている。
また、ピン部材を、ねじ溝の傾斜角度に沿ってねじ部材に当接させることができるので、ピン部材のねじ溝に対する位置合わせを安定させて、ねじ部材の有効径の測定精度を向上することができる。
さらに、ねじ部材の有効径を、ねじ有効径測定用保持治具を用いて測定する際には、汎用の測定具をそのまま使用することができるため、少量多品種の製品を製造する際にも低コストおよび短時間でねじ部材の有効径の測定を行うことができる。
次に、本発明を実施するための形態を、添付の図面を用いて説明する。
図1〜図3に示すねじ有効径測定用保持治具1は、略円柱形状に形成される基台20と、前記基台20の上面に連結配置される本体10とで構成されている。
前記本体10は、平板状に形成され、その下面が前記基台20の上面に連結されているベース部材11と、前記ベース部材11の両側端部から立設する一対の側壁部材12・13とを有している。
前記一対の側壁部材12・13は、互いに所定の間隔を設けて略平行に配置されており、それぞれ前記ベース部材11に対して同じ方向へ略垂直に立設されている。
前記ねじ有効径測定用保持治具1においては、前記ベース部材11および前記側壁部材12・13にて囲まれた空間を、有効径の測定対象となるねじ部材3を収容するための収容部15に構成している。
つまり、前記収容部15は、図2における下方を前記ベース部材11により、左右両側方を前記側壁部材12・13により囲まれた空間であり、各側壁部材12・13の間には、少なくとも測定対象となるねじ部材3の外径寸法以上の間隔が設けられており、前記各側壁部材12・13の高さ寸法(各側壁部材12・13におけるベース部材11の板面と略直交する方向の寸法)は、少なくとも測定対象となるねじ部材3の外径寸法以上の寸法に形成されている。前記収容部15の上方(各側壁部材12・13の立設方向におけるベース部材11側とは反対側の方向)は開放されている。
また、前記収納部15においては、前記ねじ部材3は、前記ベース部材11および側壁部材12・13の面方向に沿って収容される。つまり、前記ねじ部材3は、その外周面が前記ベース部材11および側壁部材12・13の各面と対向するように、前記収納部15に収納される。
前記側壁部材12・13の下部(側壁部材12・13におけるベース部材11に近い部分)にはそれぞれ挿入孔12a・13aが形成されており、前記側壁部材12・13の上部(側壁部材12・13における前記下部よりもベース部材11から離れている部分)にはそれぞれ挿入溝12b・13bが形成されている。
前記挿入孔12a・13aは略円形状に形成されており、前記挿入孔12a・13aの内径は、ねじ部材3の有効径を測定するときに用いられるピン部材5の外径よりも大きく形成され、前記挿入孔12a・13aは前記ピン部材5を摺動自在に挿入可能なように構成されている。
また、前記挿入孔12a・13aは、一本のピン部材5を挿入孔12aと挿入孔13aとに同時に挿入することが可能な位置に形成されており、前記挿入孔12aおよび挿入孔13aにともに挿入されるピン部材5は、前記収容部15を貫通することとなる。
なお、本例では前記挿入孔12a・13aは略円形状に形成されているが、例えば横長(側壁部材12・13の立設方向と直交する方向)の長円形状に形成することも可能であり、前記ピン部材5が摺動自在に挿入可能な形状および大きさに形成されていればよい。
前記挿入溝12b・13bは、長円形状の一部を開口した形状に形成されている。
本例では、前記挿入溝12b・13bは、横長(側壁部材12・13の立設方向と直交する方向)に形成された長円形状の上辺(側壁部材12・13におけるベース部材11側とは反対側の辺)の略中央部を上方に開口した開口部12c・13cを有している。
前記挿入溝12b・13bの長円形状部分における円弧の直径は、前記ピン部材5の外径よりも大きく形成されており、前記挿入溝12b・13bの長円形状部分は前記ピン部材5を摺動自在に挿入可能なように構成されている。また、前記挿入溝12b・13bの長円形状部分は、複数本のピン部材5を挿入することが可能なように構成されている。
さらに、前記挿入溝12b・13bは、一本のピン部材5を挿入溝12bと挿入溝13bとに同時に挿入することが可能な位置に形成されており、前記挿入溝12bおよび挿入溝13bにともに挿入されるピン部材5は、前記収容部15を貫通することとなる。
また、前記挿入孔12a・13aに挿入され前記収容部15を貫通するピン部材5、および前記挿入溝12b・13bに挿入され前記収容部15を貫通するピン部材5は、前記収容部15に収容されるねじ部材3と平面視において交差する。
また、挿入部を構成する前記挿入孔12a・13aと挿入溝12b・13bとは、側壁部材12・13の立設方向に所定の間隔を隔てて形成されている。
つまり、前記挿入孔12a・13aと挿入溝12b・13bとは、前記ねじ部材3の外径寸法と略同程度の寸法だけ離間して配置されており、前記挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5は、前記収容部15に収納されたねじ部材3の下方を通過し、前記挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5は、前記収容部15に収納されたねじ部材3の上方を通過することが可能となっている。
さらに、前記挿入孔12a・13aに挿入され、前記収容部15に収納されたねじ部材3の下方を通過するピン部材5、および、前記挿入溝12b・13bに挿入され、前記収容部15に収納されたねじ部材3の上方を通過するピン部材5は、互いにねじ部材3を挟んだ対向位置において、該ねじ部材3のねじ溝3aにそれぞれ当接可能となっている。
また、前記本体10のベース部材11および前記基台20には、前記収容部15と外部とを連通する測定具挿通孔11a・20aがそれぞれ形成されている。
前記測定具挿通孔11a・20aは、同径に形成されるとともに同軸上に配置されており、ねじ部材3の有効径を測定するための測定具8の測定端子8a(図10参照)を、前記測定具挿通孔11a・20aを通じて収容部15内に挿入可能となっている。
次に、以上のように構成されるねじ有効径測定用保持治具1を用いて、ねじ部材3の有効径を3針法により測定する場合の測定手順について説明する。
なお、本説明にて測定対象となるねじ部材3は、加工途中のねじ部材3であって、加工機に装着され位置固定された状態のねじ部材3としている。
まず、図4に示すように、測定対象となるねじ部材3に対してねじ有効径測定用保持治具1の収納部15を下方から嵌挿し、該収納部15にねじ部材3を収納する。
図5に示すように、収納部15にねじ部材3を収納した後、前記挿入孔12a・13aに1本のピン部材5を挿入するとともに、前記挿入溝12b・13bに2本のピン部材5・5を挿入する。
この場合、挿入孔12a・13aへのピン部材5の挿入は、例えばまずピン部材5を側壁部材12の挿入孔12aへ挿入し、次に収納部15におけるねじ部材3の下方の空間を通過させ、さらに側壁部材13の挿入孔13aに挿入することで行う。
また、挿入溝12b・13bへのピン部材5・5の挿入は、例えばまずピン部材5・5を側壁部材12の挿入溝12bへ挿入し、次に収納部15におけるねじ部材3の上方の空間を通過させ、さらに側壁部材13の挿入溝13bに挿入することで行う。
なお、図6に示すように、挿入溝12b・13bへのピン部材5・5の挿入は、各ピン部材5・5を、本体10の上方から挿入溝12b・13bの開口部12c・13cを通じて、挿入溝12b・13bに順次挿入することで行うこともできる。
このように、各ピン部材5・5を開口部12c・13cを通じて、挿入溝12b・13bに挿入することで、該ピン部材5・5の挿入溝12b・13bへの挿入を簡便にすることが可能となる。
図7〜図9に示すように、挿入孔12a・13aおよび挿入溝12b・13bへ挿入したピン部材5・5・・・は、それぞれねじ部材3のねじ溝3aに当接することが可能となっている。
すなわち、挿入孔12a・13aに挿入され収納部15を貫通するピン部材5は、ねじ有効径測定用保持治具1を上方へ押圧することで、挿入孔12a・13aの内周面により支持されるとともに、ねじ部材3における下側のねじ溝3aに当接する。
この場合、挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5は下側のねじ溝3aの傾斜角度に沿って当接する。
また、挿入溝12b・13bに挿入され収納部15を貫通するピン部材5・5は、自重によりねじ部材3における上側のねじ溝3aに当接する。
この場合、挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5・5は上側のねじ溝3aの傾斜角度に沿って当接する。
このように挿入溝12b・13bに挿入されるピン部材5・5は、それぞれねじ部材3の上側における隣接するねじ溝3aに嵌合するように挿入され、挿入孔12a・13aに挿入されるピン部材5は、ねじ部材3の下側における、挿入溝12b・13bに挿入されるピン部材5・5の中間位置に位置するねじ溝3aに嵌合するように挿入される。
また、前記挿入孔12a・13a、および挿入溝12b・13bにおける長円形状部分の径、および挿入孔12a・13aと挿入溝12b・13bとの間隔は、挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5および挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5・5が、ともにねじ部材3のねじ溝3aに当接することができるとともに、挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5および挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5・5が、互いに挿入孔12a・13a内、および挿入溝12b・13bにおける長円形状部分内で最も離れる箇所に位置した場合でも、挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5と挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5・5との間隔が、ねじ部材3の最大外径を超えないような大きさに設定されている。
つまり、ねじ部材3を収納部15内に収納した状態で、前記挿入孔12a・13aおよび挿入溝12b・13bに挿入され、ねじ溝3aに嵌合した状態のピン部材5・5・・・は、ねじ部材3のねじ山を越えて移動することがなく、挿入孔12a・13aおよび挿入溝12b・13bに挿入された当初の所望の位置に留まることとなる。
前述のごとくピン部材5・5・・・を挿入孔12a・13aおよび挿入溝12b・13bに挿入し、収納部15内に収納されたねじ部材3のねじ溝3aに嵌合した状態とした後は、図10〜図12に示すように、一対の測定端子8a・8aを有する測定具8を用いてねじ部材3の有効径の測定を行う。
具体的には、前記測定具8の一方の測定端子8aを、前記測定具挿通孔11a・20aを通じて収容部15内に挿入し、前記挿入孔12a・13aに挿入され収容部15を貫通しているピン部材5に当接させるとともに、他方の測定端子8aを、開放されている収容部15の上方から収納部15内に挿入し、前記挿入溝12b・13bに挿入され収容部15を貫通しているピン部材5・5に当接させて、前記一対の測定端子8a・8aにより挿入孔12a・13aに挿入されるピン部材5および挿入溝12b・13bに挿入されるピン部材5・5を外側から挟持することにより、挿入孔12a・13a側のピン部材5と挿入溝12b・13b側のピン部材5・5との間隔を測定する。
そして、このように測定したピン部材5の間隔、前記ピン部材5の径、ならびに前記ねじ部材3のねじピッチおよびねじ山の角度に基づき、次の数1によりねじ部材3の有効径を算出する。
Figure 0005287139
このように、ねじ有効径測定用保持治具1を用いて、ねじ部材3の有効径を3針法により測定することが可能であるが、3本のピン部材5・5・・・をねじ部材3に当接する際には、該ピン部材5・5・・・を挿入孔12a・13aおよび挿入溝12b・13bに挿入してねじ有効径測定用保持治具1により保持することでねじ部材3に当接することができ、前記ピン部材5・5・・・を作業者が手で押さえて保持する必要がなく、測定具8の測定端子8a・8aにより前記ピン部材5・5・・・を挟持しての有効径の測定作業を簡便にすることができ、測定作業効率を向上することができる。
また、ねじ有効径測定用保持治具1は、ねじ部材3を収納する収納部15と、ピン部材5・5・・・を挿入する挿入部とで構成され、簡単かつ小型な治具に構成することができるので、加工機に装着された状態のねじ部材3の有効径を加工途中に容易に測定することが可能となっている。
また、挿入孔12a・13aに挿入されたピン部材5、および挿入溝12b・13bに挿入されたピン部材5・5は、ねじ溝3aの傾斜角度に沿ってねじ部材3に当接するので、ピン部材5・5・・・のねじ溝に対する位置合わせを安定させることができ、ねじ部材3の有効径の測定精度を向上することができる。
さらに、ねじ部材3の有効径を、ねじ有効径測定用保持治具1を用いて測定する際には、有効径を測定するための測定具8に特別な加工等を行う必要がなく、汎用の測定具をそのまま使用することができるため、少量多品種の製品を製造する際にも低コストおよび短時間でねじ部材3の有効径の測定を行うことができる。
また、本例のねじ有効径測定用保持治具1においては、側壁部材12・13の上部に複数本のピン部材5・5を挿入するための挿入溝12b・13bを形成しているが、この挿入溝12b・13bを挿入孔に構成することもできる。
つまり、図13に示すように、ねじ有効径測定用保持治具51を、平板状に形成されるベース部材61と、ベース部材61の両側端部から立設する一対の側壁部材62・63とで構成し、前記ベース部材61および側壁部材62・63にて囲まれた空間を、有効径の測定対象となるねじ部材3を収容するための収容部65として構成するとともに、前記側壁部材62・63の下部および上部に、それぞれピン部材5およびピン部材5・5を挿入するための挿入孔62a・63aおよび挿入孔62b・63bを形成することもできる。
このように、側壁部材62・63に挿入孔62a・63aおよび挿入孔62b・63bを形成した場合も、前述の有効径測定用保持治具1の場合と同様に、ピン部材5・5・・・をねじ有効径測定用保持治具51により保持してねじ部材3に当接させることができ、加工機に装着された状態のねじ部材3であっても、その有効径を加工途中に容易に測定することが可能であり、測定作業効率を向上することができる。
ねじ有効径測定用保持治具を示す側面図である。 ねじ有効径測定用保持治具を示す正面図である。 ねじ有効径測定用保持治具を示す平面図である。 ねじ有効径測定用保持治具の収容部にねじ部材を収容する様子を示す斜視図である。 収納部にねじ部材を収納した状態で、挿入孔および挿入溝にピン部材を挿入する様子を示す斜視図である。 挿入溝へのピン部材の挿入が、ピン部材を、本体の上方から挿入溝の開口部を通じて、挿入溝に挿入することで行われる様子を示す斜視図である。 挿入孔および挿入溝に挿入したピン部材がねじ部材のねじ溝に当接している状態を示す側面図である。 挿入孔および挿入溝に挿入したピン部材がねじ部材のねじ溝に当接している状態を示す正面断面図である。 挿入孔および挿入溝に挿入したピン部材がねじ部材のねじ溝に当接している状態を示す平面図である。 ねじ有効径測定用保持治具を用いて測定具によりねじ部材の有効径を測定する様子を示す斜視図である。 ねじ有効径測定用保持治具を用いて測定具によりねじ部材の有効径を測定する様子を示す側面図である。 ねじ有効径測定用保持治具を用いて測定具によりねじ部材の有効径を測定する様子を示す正面断面図である。 ねじ有効径測定用保持治具の別実施例を示す斜視図である。 従来の3針法を用いたねじ部材の有効径の測定の様子を示す斜視図である。 従来の3針法を用いたねじ部材の有効径の測定の様子を示す側面図である。
1 ねじ有効径測定用保持治具
3 ねじ部材
5 ピン部材
10 本体
11 ベース部材
11a 測定具挿通孔
12・13 側壁部材
12a・13a 挿入孔
12b・13b 挿入溝
15 収容部
20 基台

Claims (2)

  1. 被測定物となるねじ部材を複数本のピン部材にて挟み込んだ状態で、前記ねじ部材の有効径を測定するときに、前記複数本のピン部材を保持するためのねじ有効径測定用保持治具であって、
    前記ねじ部材を収容する収容部と、
    前記収容部に収容されたねじ部材と交差するように前記収容部を貫通する複数のピン部材が挿入される挿入部とを備え、
    前記収容部は、収容されるねじ部材の一側に位置するベース部材と、前記ベース部材の両側端部から立設する側壁部材とで囲まれる空間にて構成され、
    前記挿入部は、前記各側壁部材における、前記収容部に収容されたねじ部材よりもベース部材側に位置する一側の挿入孔または挿入溝、および前記収容部に収容されたねじ部材よりも反ベース部材側に位置する他側の挿入孔または挿入溝を有し、
    前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝は、
    前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材、および前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材が、ともに前記ねじ部材のねじ溝に当接することができるとともに、
    前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材、および前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材が、互いに前記一側の挿入孔または挿入溝内、および前記他側の挿入孔または挿入溝内で最も離れる箇所に位置した場合でも、前記一側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材と前記他側の挿入孔または挿入溝に挿入されたピン部材との間隔が、ねじ部材の最大外径を超えないように構成されている、
    ことを特徴とするねじ有効径測定用保持治具。
  2. 前記各側壁部材には、前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝の何れか一方が一つ形成され、前記一側の挿入孔または挿入溝、および他側の挿入孔または挿入溝の何れか他方が二つ形成されている、
    ことを特徴とする請求項1に記載のねじ有効径測定用保持治具。
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