JP3152181U - 自動締付ドリル・ジグ - Google Patents
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Abstract
【課題】刃具を自動的に挟み、この挟み力を大きく維持し高い精度、安定性を有し、軽量化、小型化及び低コスト化を実現する自動締付ドリル・ジグを提供する。【解決手段】上面に連結穴18、下面に刃具挿入穴17、上面外周から刃具挿入穴17の下端側の内面に斜めに貫通し刃具挿入穴17に連通するジグ穴16を有するドリル・ジグ本体1と、上面に機械設備のシャフトが連結可能な穴42を有し、下端を連結穴18に連結される推進シャフト4と、連結穴18と推進シャフト4の間に設けられ、分離を防止する限位装置と、本体1のジグ穴16に設けられるジグ2と、推進シャフト4の外周にねじ結合され、3本のジグ2を移動自在に保持する推進ナット3とを備える。【選択図】図2
Description
本考案は自動締付ドリル・ジグに関し、より詳しくは、レーザー加工機等の工作機械における機械加工用のジグであって、機械加工で使用する刃具を挟み、自動締め付けするための自動締付ドリル・ジグに関する。
従来、レーザー加工機等の工作機械に使用する機械加工用のジグとしては、例えば、スバナ式ドリル・ジグや自動締付ドリル・ジグが知られている。
しかしながら、従来のスバナ式ドリル・ジグでは、挟持力の不足で、振動により、刃具に滑りや緩みが生じることがあり、また、ジグにねじ山(歯)を形成しても、生産的にもコスト的にも不利であり、しかも、精度も安定性も良くないなど、改善の余地がある。
一方、自動締付ドリル・ジグの場合、自動的な締付の機能を持ち、挟み力が大きいため刃具が緩みにくく、しかも高精度で高安定性を有するなどの特徴があるが、契形ジグが仕上げ難く、重く、構造が複雑で高コストであるなどの問題があり、自動締付ドリル・ジグはなかなか普及していかない。これらもまた本考案の解決したい課題である。
本考案は、このような従来の課題を解決するものであり、刃具を自動的に挟み、挟み力が大きく、高い精度及び安定性を有し、しかも、構造が簡単で、全体の軽量化及び小型化を図るとともに、加工が容易で低コストを実現することのできる、優れた自動締付ドリル・ジグを提供すること、を目的とする。
上記目的を達成するために、本考案の自動締付ドリル・ジグはドリル・ジグ本体(1)、三本のジグ(2)、推進シャフト(4)及び推進ナット(3)等で構成され、ドリル・ジグ本体(1)の上端部から下端部までは、相互斜め方向に釣合うのジグ穴(16)を仕上げられ、且つ、最大刃物が入れるため、最大刃物の外径より大きいな刃具入れ穴(17)をドリル・ジグ本体(1)の中心線下端部に仕上げられ、三つのジグ(2)はつるつるしているの柱であり、且つ、ジグ穴(16)内に設けられ、該自動締付ドリル・ジグを機械設備のシャフトに取り付けるため、推進シャフト(4)の上端に機械設備のシャフトに合えるの穴を仕上げられ、若しくは、連結シャフトを設けられ、推進シャフト(4)の下端部外径と同じ寸法をドリル・ジグ本体(1)の上端から中心線に沿っで連結穴(18)を仕上げられ、推進シャフト(4)の下端を連結穴(18)内に嵌められ、ドリル・ジグ本体(1)及び推進シャフト(4)の間に分離を防止するための限位装置を設けられ、推進シャフト(4)の表面にねじ山を仕上げられ、推進シャフト(4)表面のねじ山に合えるように推進ナット(3)の中心線に沿って内側にねじ山を仕上げられ、推進ナット(3)は推進シャフト(4)に繋ぎ、推進ナット(3)の下端外縁及び三本のジグ(2)の上端に対応の位置を直径方向に三つの槽を仕上げられ、三本のジグ(2)の上端はそれぞれ一個ずつの突出円弧を有し、三つの槽はジグ(3)が自由に動くように突出円弧部分を嵌められる、ことを要旨とする。
この自動締付ドリル?ジグは各部が次のように具体化される。
(a)上記の限位装置は、推進シャフト(4)の下端の外側に半円形断面の第二ベアリング凹槽(41)を仕上げられ、第二ベアリング凹槽(41)は連結穴(18)内壁に向かい合う位置で第一ベアリング凹槽(14)を仕上げられ、第一ベアリング凹槽(14)及び第二ベアリング凹槽(41)の断面半径は等しく、ボール・ベアリング(8)は第一ベアリング凹槽(14)及び第二ベアリング凹槽(41)の凹槽内に置き、環状の孔腔を形成される。
(b)上記の限位装置は、推進シャフト(4)の下端に突出の円盤、ボール・ベアリング(8)及び蓋等で構成、推進シャフト(4)の下端に突出の円盤は上下両面にベアリング凹槽を仕上げられ、連結穴(18)の内壁底面は突出円盤の底面のベアリング凹槽の対応位置にベアリング凹槽を仕上げられ、環状の孔腔を形成され、ボール・ベアリング(8)を入れ、蓋を推進シャフト(4)に嵌められ、且つ、ドリル・ジグ本体(1)の上に繋いで固定され、蓋の下面は突出円盤の上面のベアリング凹槽の対応位置にベアリング凹槽を仕上げられ、且つ、ボール?ベアリング(8)を両凹槽に入れて環状の孔腔を形成された。
(c)上記の自動締付ドリル・ジグは締付装置を含め、締付装置はカバー(9)、締付ワッシャー(5)、締付圧蓋(6)及び締付ナット(7)等で構成され、推進シャフト(4)の上端に限位槽を設けられ、締付ワッシャー(5)は線形の欠けた所を有するのスプリングであり、円心は推進シャフト(4)に嵌められるように仕上げられ、且つ、推進シャフト(4)の上端部に嵌められ、締付圧蓋(6)は下端部に開き口を有するの円筒であり、内径はカバー(9)の上端部外径より大きくし、上端中心は推進シャフト(4)に嵌められるように圧蓋穴を仕上げられ、圧蓋穴の円周付近に締付ほぞ(61)を設けられ、締付圧蓋(6)は締付ワッシャー(5)の上端部から推進シャフト(4)に嵌められ、締付ナット(7)は下端に締付圧蓋(6)の外径より大きいな開き口を仕上げられるの円筒であり、中心部に推進シャフト(4)上端のねじ山に適合のねじ山穴を仕上げ、締付ナット(7)は締付圧蓋(6)の上端部から推進シャフト(4)に嵌められ、カバー(9)は上端部に開き口を有するの円筒であり、内径はドリル・ジグ本体(1)の最大外径及び推進ナット(3)の外径より大きくし、下端部の中心線に沿ってドリル・ジグ本体(1)下端部の外径に適合のカバー通穴を仕上げられ、ドリル・ジグ本体(1)下端部をカバー通穴内に固定され、且つ、カバー(9)上端の内径は締付ワッシャー(5)の外径に適合。
(d)カバー(9)上端内部に締付ホイール(91)を設けられ、締付ホイール(91)の内径は締付ワッシャー(5)の外径に適合。
(e)ジグ(2)の外側を中心線に沿ってV形槽を設けられ、ドリル・ジグ本体(1)の外側にジグ穴(16)に通じ合うのピン穴(15)を設けられ、ピン穴(15)内にジグ安定ピン(11)を設けられ、ジグ安定ピン(11)の頭部はV形槽に適合。
(f)ドリル・ジグ本体(1)の上端部と第一ベアリング凹槽(14)の対応位置に内側ねじ山を有するのボール入れ孔(13)を設けられ、ボール入れ孔(13)はボールベアリング(8)の直径より大きいな穴であり、且つ、内部にボール入れ穴螺子(12)を設けられる。
(a)上記の限位装置は、推進シャフト(4)の下端の外側に半円形断面の第二ベアリング凹槽(41)を仕上げられ、第二ベアリング凹槽(41)は連結穴(18)内壁に向かい合う位置で第一ベアリング凹槽(14)を仕上げられ、第一ベアリング凹槽(14)及び第二ベアリング凹槽(41)の断面半径は等しく、ボール・ベアリング(8)は第一ベアリング凹槽(14)及び第二ベアリング凹槽(41)の凹槽内に置き、環状の孔腔を形成される。
(b)上記の限位装置は、推進シャフト(4)の下端に突出の円盤、ボール・ベアリング(8)及び蓋等で構成、推進シャフト(4)の下端に突出の円盤は上下両面にベアリング凹槽を仕上げられ、連結穴(18)の内壁底面は突出円盤の底面のベアリング凹槽の対応位置にベアリング凹槽を仕上げられ、環状の孔腔を形成され、ボール・ベアリング(8)を入れ、蓋を推進シャフト(4)に嵌められ、且つ、ドリル・ジグ本体(1)の上に繋いで固定され、蓋の下面は突出円盤の上面のベアリング凹槽の対応位置にベアリング凹槽を仕上げられ、且つ、ボール?ベアリング(8)を両凹槽に入れて環状の孔腔を形成された。
(c)上記の自動締付ドリル・ジグは締付装置を含め、締付装置はカバー(9)、締付ワッシャー(5)、締付圧蓋(6)及び締付ナット(7)等で構成され、推進シャフト(4)の上端に限位槽を設けられ、締付ワッシャー(5)は線形の欠けた所を有するのスプリングであり、円心は推進シャフト(4)に嵌められるように仕上げられ、且つ、推進シャフト(4)の上端部に嵌められ、締付圧蓋(6)は下端部に開き口を有するの円筒であり、内径はカバー(9)の上端部外径より大きくし、上端中心は推進シャフト(4)に嵌められるように圧蓋穴を仕上げられ、圧蓋穴の円周付近に締付ほぞ(61)を設けられ、締付圧蓋(6)は締付ワッシャー(5)の上端部から推進シャフト(4)に嵌められ、締付ナット(7)は下端に締付圧蓋(6)の外径より大きいな開き口を仕上げられるの円筒であり、中心部に推進シャフト(4)上端のねじ山に適合のねじ山穴を仕上げ、締付ナット(7)は締付圧蓋(6)の上端部から推進シャフト(4)に嵌められ、カバー(9)は上端部に開き口を有するの円筒であり、内径はドリル・ジグ本体(1)の最大外径及び推進ナット(3)の外径より大きくし、下端部の中心線に沿ってドリル・ジグ本体(1)下端部の外径に適合のカバー通穴を仕上げられ、ドリル・ジグ本体(1)下端部をカバー通穴内に固定され、且つ、カバー(9)上端の内径は締付ワッシャー(5)の外径に適合。
(d)カバー(9)上端内部に締付ホイール(91)を設けられ、締付ホイール(91)の内径は締付ワッシャー(5)の外径に適合。
(e)ジグ(2)の外側を中心線に沿ってV形槽を設けられ、ドリル・ジグ本体(1)の外側にジグ穴(16)に通じ合うのピン穴(15)を設けられ、ピン穴(15)内にジグ安定ピン(11)を設けられ、ジグ安定ピン(11)の頭部はV形槽に適合。
(f)ドリル・ジグ本体(1)の上端部と第一ベアリング凹槽(14)の対応位置に内側ねじ山を有するのボール入れ孔(13)を設けられ、ボール入れ孔(13)はボールベアリング(8)の直径より大きいな穴であり、且つ、内部にボール入れ穴螺子(12)を設けられる。
本考案は、上記の構成により、ドリル・ジグ本体(1)、推進シャフト(4)、3本のジグ(2)、及び推進ナット(3)からなる締付装置で、刃具を自動的に挟み、その挟み力を大きく維持し続けることができるので、精度及び安定性を従来に比べてより高くすることができ、また、ジグ(2)にねじ山の仕上げは不要なので、構造が簡単で加工が簡易になり、装置の軽量化及び小型化とコストの低減を図ることができる、という効果を奏する。
次に、この考案を実施するための形態について図を用いて説明する。図1及び図2に第1の実施の形態を示している。図1及び図2に示すように、自動締付ドリル・ジグはドリル・ジグ本体1、推進シャフト4、ボールベアリング8、3つのジグ2、推進ナット3、カバー9、締付ワッシャー5、締付圧蓋6、及び締付ナット7等で構成される。
ドリル・ジグ本体1は上面から下面に向けて中心軸線上に穴が貫通形成され、この穴の下部側は刃具挿入穴17で、上部側は推進シャフト4を連結するための連結穴18になっている。刃具挿入穴17は最大の刃物が挿入可能に最大の刃物の外径よりも大きい径を有する。連結穴18は推進シャフト4の下端部の外径と同じ径を有する。この連結穴18の内面には後述する推進シャフト4の第2ベアリング凹槽41に対向する所定の位置全周に断面半円形の第1ベアリング凹槽14が形成される。また、このドリル・ジグ本体1の外周面の上端部で第1ベアリング凹槽14に対応する位置に内周面にねじを切られたボール挿入用孔13が設けられる。このボール挿入用孔13はボールベアリング8の直径より大きい孔で、この孔13にボール挿入用穴螺子12が設けられる。また、このドリル・ジグ本体1には3本のジグ2のためのジグ穴16が設けられる。ジグ穴16はドリル・ジグ本体1の上面で連結穴18の周囲から刃具挿入穴17の下端側の内周面に向けて斜めに貫通しドリル・ジグ本体1下面の刃具挿入穴17に連通可能に形成される。さらに、このドリル・ジグ本体1の外周面の上端部でジグ穴16に対応する位置にピン穴15が設けられ、この穴15内にV形の先端部(頭部)を有するジグ安定ピン11が設けられる。
推進シャフト4は下端部がドリル・ジグ本体1の連結穴18に嵌合可能に形成され、この下端部の外周面の、連結穴18の第1ベアリング凹槽14に対応する位置全周に断面半円形の第2ベアリング凹槽41が形成される。また、この推進シャフト4は外周面中間部が上下の各端部よりも少し大径になっていてこの表面にねじ(山)が切られる。さらに、この推進シャフト4の上面中央には中心軸線に沿って、このシャフト4(自動締付ドリル・ジグ)を機械設備のシャフトに取り付けるための工作機械連結穴42が設けられる。このようにして推進シャフト4は下端が連結穴18に嵌挿されてドリル・ジグ本体1の上部に連結される。そして、第1ベアリング凹槽14と第2ベアリング凹槽41が合わせられて、これら第1ベアリング凹槽14と第2ベアリング凹槽41との間に環状の孔腔を形成され、ボール挿入用孔13からこの環状の孔腔にボールベアリング8が入れられ、ボールベアリング8が環状の孔腔内いっぱいに装填された後、ボール挿入用孔13にボール挿入用穴螺子12が詰められて閉塞される。このようにして第1ベアリング凹槽14と第2ベアリング凹槽41との間に形成された環状の孔腔にボールベアリング8が装填され、これがドリル・ジグ本体1及び推進シャフト4間の分離を防止する限位装置として構成され、この限位装置により、ドリル・ジグ本体1及び推進シャフト4の分離を防止するとともに、一つの回転ベアリングとなり、ドリル・ジグ本体1及び推進シャフト4を相互に回転させるため、抵抗力を小さくすることができる。
3本のジグ2はそれぞれ上端に断面T形に突出する円弧状の頭部を有し、外側の面には軸線に沿ってV形槽が設けられる。このようにして3つのジグ2はドリル・ジグ本体1のジグ穴16内に設けられる。そしてこのジグ穴16に臨むピン穴15に設けられるジグ安定ピン11のV形の先端部がこのジグ穴16に設けられるジグ2のV形槽に適合される。3つのジグ2はジグ穴16に沿って上下移動されるため、ジグ安定ピン11の先端部がジグ2のV形槽に固定されることで、製品の精度及び安定性を向上することができる。また、このジグ2の場合、ねじ(山)を設ける必要がないので、ジグ2の生産が容易で、コストを低減することができる。
推進ナット3は内周面に推進シャフト4の外周面に嵌合しかつ表面のねじ(山)に螺合可能にねじ(山)が形成される。また、この推進シャフト4の下面には(ねじ穴の周囲で)ジグ2の上端に対応する位置にジグ2上端の頭部が嵌合可能に断面T形の溝槽31が推進ナットの直径方向に向けて形成される。このようにして推進ナット3は推進シャフト4の外周面に螺合され、下面の各溝槽31に3本のジグ2の上端(頭部)がそれぞれ嵌め込まれて、各ジグ2が(自由に)移動可能に保持される。なお、このT形の溝槽31は断面がΩ形又はC形に開口を下向きにして形成されて、ジグ2の断面凸形の頭部を嵌め込むようにしてもよい。
カバー9は全体が円筒状に形成され、上面に開口を有し、下部に挿通孔を有する。上面の開口はドリル・ジグ本体1の最大外径及び推進ナット3の外径よりも大きく、さらに、後述する締付ワッシャー5の外径に適合する内径を有し、下面の挿通穴は下面の中心軸線上に形成され、ドリル・ジグ本体1下端部の外径に適合する内径を有する。この場合、カバー9の上端(開口内周)に締付ホイール91が設置されることで、このカバー9は例えばプラスチックなどの軽い材質で、低コストの材料により加工することができ、製品全体を容易に小型化することができる。このようにしてカバー9の挿通穴にドリル・ジグ本体1が挿通固定され、このカバー9内にドリル・ジグ本体1、3つのジグ2、推進ナット3、推進シャフト4が組み立てられる。
そして、この推進シャフト4の上端に締付ワッシャー5、締付圧蓋6、締付ナット7が設けられ、これらの部材により分離を防止するための限位装置が構成される。締付ワッシャー5は中心に推進シャフト4が嵌挿可能に穴を有し、その周囲に線形の切り欠きが放射状に形成されてスプリング作用を有している。このようにして締付ワッシャー5は上面の穴を通じて推進シャフト4の外周面の上端部に嵌め込まれる。締付圧蓋6は全体が円筒状で、上面の中心に推進シャフト4が嵌合可能な圧蓋穴が形成されるとともに、この圧蓋穴の円周付近に締付ほぞ61が設けられ、下面がカバー9の上端部の外径より大きい内径を有する開口になっている。このようにして締付圧蓋6は上面の圧蓋穴を通じて締付ワッシャー5の上から推進シャフト4の上端部に嵌め込まれる。締付ナット7は全体が締付圧蓋6の上部に嵌合可能な円筒状で、上面中心に推進シャフト4の上端のねじ山に螺合可能なねじ山を有するねじ穴が形成され、下面が締付圧蓋6の外径よりも大きい開口になっている。このようにして締付ナット7は上面のねじ穴により締付圧蓋6の上から推進シャフト4の上端部にねじ締結される。
次に、この自動締付ドリル・ジグの作動原理について説明する。まず、刃具を刃具挿入穴17内に挿入する。このとき、手でカバー9を回すことにより、ドリル・ジグ本体1及び機械設備に連結される推進シャフト4が回転され、3本のジグ2がジグ穴16内に設けられて、ジグ2の上端が推進ナット3のT形の溝槽31内に配置されていることにより、カバー9及び推進シャフト4の回転により、推進ナット3が共に回転されて、この推進ナット3により推進シャフト4が下方へ押され、3本のジグ2をジグ穴16に沿って下方へ移動する。これにより3本のジグ2の下端の隙間は小さくなり、この時に機械設備を始動させることにより、ドリル・ジグ本体1、推進ナット3及びカバー9の静止慣性より、推進シャフト4が動き初めの時は強い衝撃力でドリル・ジグ本体1、推進ナット3及びカバー9を回転し、さらに、この強い衝撃力で、3本のジグ2はしっかりと刃具を挟み、刃具を自動的に締め付ける。そして刃具を挟んだら、締付ナット7を下回り(下向き)に回し、この締付ナット7で締付圧蓋6を下方向に運動させると、締付ほぞ61が締付ワッシャー5の上端部に当たりこれを変形させることで締付ワッシャー5の直径方向を拡大し、カバー9の上端の締付ホイール91内に当たり、この両者間に摩擦が生じるため、カバー9及び推進シャフト4が逆方向に運動できず、自動締付ドリル・ジグはロックされるので、逆回転が可能になる。
図3に第2の実施の形態を示している。この実施の形態では、ドリル・ジグ本体1と推進シャフト4との間に第1ベアリング凹槽14及び第2ベアリング凹槽41を2倍に増やし、ベアリングを2倍に増設した点が第1の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同じである。このようにすることにより、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏するうえ、ドリル・ジグ本体1及び推進シャフト4間の分離を防止する限位装置の機能をさらに向上させることができる。
図4に第3の実施の形態を示している。この実施の形態では、推進シャフト4の下端に上下両面にベアリング凹槽を有する円盤が設けられ、ドリル・ジグ本体1の連結穴18内の底部にベアリング凹槽が設けられて、これら円盤及び連結穴18底部のベアリング凹槽間に環状の孔腔を形成され、さらに、推進シャフト4の上に下面にベアリング凹槽を有する蓋が嵌め込まれて、これら円盤及び蓋下面の各ベアリング凹槽間に環状の孔腔を形成され、これら環状の孔腔いっぱいにボールベアリング8が入れられる点が第1の実施の形態と異なり、その他の構成は第1の実施の形態と同じである。このようにすることにより、第1の実施の形態と同様の作用効果を奏するうえ、2つの環状の孔腔内にボールベアリング8が満たされるため、ドリル・ジグ本体1及び推進シャフト4の間は二つの簡単な構造でありながら、摩擦力がより小さくなり、高精度で安定性の良好な推力ベアリングを実現することができる。
なお、上記各実施の形態では、ボールベアリング8を採用したが、このボールベアリング8に代えて円柱式及び/又は円錐台式の鋼ベアリングを使用し、推進シャフト4及び連結穴18の間に丸環状の孔腔を形成してもよい。また、低価額を求めようとするならば、推進シャフト4の下端にだけ環状の孔腔を形成し、ドリル・ジグ本体1の上端のこの環状の孔腔に対応する位置に三つの穴を設け、穴内に限位ピンを設けて、限位ピンの前端を環状の凹槽内に嵌め込むことで、推進シャフト4及びドリル・ジグ本体1を回転自在に、かつ限位ピンの作用によりドリル・ジグ本体1と離れないように構成されてもよい。
また、上記各実施の形態では、逆回転加工作業を要する構成としたが、この逆回転加工作業が不要な場合は、締付ワッシャー5、締付圧蓋6、締付ナット7、ボールベアリング及び締付ホイール91等の部品を使用しなくてもよく、使用しない場合は使用しない分だけコストを下げることができる。このように種々の需要に応じて満足のいくものを提供することもできる。
以上説明したように、本考案の構造、特徴、作用及び効果は新規性及び創作性要件を備えているため、ここに実用新案登録出願を提出するものである。
1 ドリル・ジグ本体
2 ジグ
3 推進ナット
4 推進シャフト
5 締付ワッシャー
6 締付圧蓋
7 締付ナット
8 ボールベアリング
9 カバー
11 ジグ安定ピン
12 ボール挿入用穴螺子
13 ボール挿入用孔
14 第1ベアリング凹槽
15 ピン穴
16 ジグ穴
17 刃具挿入穴
18 連結穴
31 T形の溝槽
41 第2ベアリング凹槽
42 工作機械連結穴
61 締付ほぞ
91 締付ホイール
2 ジグ
3 推進ナット
4 推進シャフト
5 締付ワッシャー
6 締付圧蓋
7 締付ナット
8 ボールベアリング
9 カバー
11 ジグ安定ピン
12 ボール挿入用穴螺子
13 ボール挿入用孔
14 第1ベアリング凹槽
15 ピン穴
16 ジグ穴
17 刃具挿入穴
18 連結穴
31 T形の溝槽
41 第2ベアリング凹槽
42 工作機械連結穴
61 締付ほぞ
91 締付ホイール
Claims (7)
- 上面中心を開口し当該中心軸線上に推進シャフト(4)を連結するために形成された連結穴(18)と、下面中心を開口し当該中心軸線上に最大刃物を挿入可能に最大刃物の外径より大きく形成された刃具挿入穴(17)と、上面外周から刃具挿入穴(17)の下端側の内周面に向けて斜めに貫通し前記下面の刃具挿入穴(17)に連通されるジグ穴(16)とを有するドリル・ジグ本体(1)と、
外周表面にねじが切られ、上面に機械設備のシャフトが連結可能な穴(42)又は連結シャフトを形成され、下端を前記ドリル・ジグ本体(1)の連結穴(18)に連結される推進シャフト(4)と、
前記ドリル・ジグ本体(1)の連結穴(18)と前記推進シャフト(4)の下端との間に設けられ、分離を防止するための限位装置と、
表面が滑らかな柱状に形成され、上端に円弧状に突出する頭部を形成され、前記ドリル・ジグ本体(1)のジグ穴(16)に設けられる3本のジグ(2)と、
内周面に前記推進シャフト(4)表面のねじに螺合可能にねじを有し、下面の前記3本のジグ(2)の上端に対応する位置に前記ジグ(2)の頭部が嵌合可能な3つの溝槽(31)が直径方向に向けて形成されて、推進シャフト(4)の外周面にねじ結合され、前記3つの溝槽(31)に前記3本のジグ(2)の頭部が嵌め込まれて前記ジグ(2)を移動自在に保持する推進ナット(3)と、
を備えたことを特徴とする自動締付ドリル・ジグ。 - 限位装置は、推進シャフト(4)の外周面下端に断面半円形の第2ベアリング凹槽(41)が形成され、ドリル・ジグ本体(1)の連結穴(18)の内周面で前記第2ベアリング凹槽(41)と向かい合う位置に第1ベアリング凹槽(14)が形成され、これら第1ベアリング凹槽(14)及び第2ベアリング凹槽(41)により環状の孔腔を形成されて、当該孔腔にボール・ベアリング(8)が設置されて構成される請求項1に記載の自動締付ドリル・ジグ。
- 限位装置は、推進シャフト(4)の下端に外周方向に突出され、上下両面にベアリング凹槽を形成された円盤と、ドリル・ジグ本体(1)の連結穴(18)の底面の前記円盤の底面のベアリング凹槽に対応する位置に形成されたベアリング凹槽と、前記連結穴内で前記円盤上に設置され、下面の前記円盤の上面のベアリング凹槽に対応する位置にベアリング凹槽を形成された蓋とを有し、前記円盤下面のベアリング凹槽と前記連結穴底面のベアリング凹槽とにより環状の孔腔を形成され、前記円盤上面のベアリング凹槽と前記蓋下面のベアリング凹槽とにより環状の孔腔を形成されて、前記各環状の孔腔にボール・ベアリング(8)が挿入されて構成される請求項1に記載の自動締付ドリル・ジグ。
- ドリル・ジグ本体(1)と、推進シャフト(4)と、3本のジグ(2)と、推進ナット(3)とにより締付装置が構成され、前記締付装置はカバー(9)と限位装置とを備え、前記カバー9は全体が円筒状に形成され、上面に前記ドリル・ジグ本体(1)の最大外径及び推進ナット(3)の外径よりも大きい内径を有する開口が形成され、下面に前記ドリル・ジグ本体(1)下端部の外径に適合する内径を有するカバー挿通孔が形成され、前記カバー挿通孔内に前記ドリル・ジグ本体(1)の下端部が固定され、前記限位装置は上面中心に推進シャフト(4)に嵌挿可能に形成された穴を有し、この穴の周囲に線形の切り欠きを形成されてスプリング作用を有し、推進シャフトの上端に嵌め込まれる締付ワッシャー(5)と、円筒状に形成され、上面中心に推進シャフト(4)に外嵌可能な圧蓋穴及び圧蓋穴の円周付近に締付ほぞ(61)を有し、下面に前記カバー(9)の上端部外径より大きい内径を有する開口を有し、前記締付ワッシャー(5)の上から推進シャフト(4)の上端に嵌め込まれる締付圧蓋(6)と、円筒状に形成され、上面の中心部に推進シャフト(4)上端のねじ山に螺合可能にねじが形成され、下面に締付圧蓋(6)の外径より大きい開口を形成されて、締付圧蓋(6)の上から推進シャフト(4)の上端部に嵌め込まれる締付ナット(7)とにより構成される請求項1乃至3のいずれかに記載の自動締付ドリル・ジグ。
- カバー(9)は上面の開口内周に締付ホイール(91)が当該締付ホイール(91)の内径を締付ワッシャー(5)の外径に適合させて形成される請求項4に記載の自動締付ドリル・ジグ。
- ジグ(2)の外側に中心軸線に沿ってV形槽を設けられ、ドリル・ジグ本体(1)の外側にジグ穴(16)に連通するピン穴(15)が設けられて、前記ピン穴(15)内にジグ安定ピン(11)が挿着され、前記V形槽に当該ジグ安定ピン(11)の頭部が嵌合される請求項1乃至5のいずれかに記載の自動締付ドリル・治具。
- ドリル・ジグ本体(1)の外周上端部の第1ベアリング凹槽(14)に対応する位置にボールベアリング(8)の直径より大きいねじを有するボール挿入用孔(13)が設けられ、当該ボール挿入用孔(13)内部にボール挿入用穴螺子(12)が螺着される請求項1乃至6のいずれかに記載の自動締付ドリル・ジグ。
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