JP3152123B2 - 自動作曲機 - Google Patents

自動作曲機

Info

Publication number
JP3152123B2
JP3152123B2 JP25726695A JP25726695A JP3152123B2 JP 3152123 B2 JP3152123 B2 JP 3152123B2 JP 25726695 A JP25726695 A JP 25726695A JP 25726695 A JP25726695 A JP 25726695A JP 3152123 B2 JP3152123 B2 JP 3152123B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pitch
melody
note
sound
music
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP25726695A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0981142A (ja
Inventor
純一 南高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Casio Computer Co Ltd filed Critical Casio Computer Co Ltd
Priority to JP25726695A priority Critical patent/JP3152123B2/ja
Priority to US08/706,164 priority patent/US5705761A/en
Publication of JPH0981142A publication Critical patent/JPH0981142A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3152123B2 publication Critical patent/JP3152123B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H1/00Details of electrophonic musical instruments
    • G10H1/0008Associated control or indicating means
    • G10H1/0025Automatic or semi-automatic music composition, e.g. producing random music, applying rules from music theory or modifying a musical piece
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/101Music Composition or musical creation; Tools or processes therefor
    • G10H2210/111Automatic composing, i.e. using predefined musical rules
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/395Special musical scales, i.e. other than the 12-interval equally tempered scale; Special input devices therefor
    • G10H2210/525Diatonic scales, e.g. aeolian, ionian or major, dorian, locrian, lydian, mixolydian, phrygian, i.e. seven note, octave-repeating musical scales comprising five whole steps and two half steps for each octave, in which the two half steps are separated from each other by either two or three whole steps
    • GPHYSICS
    • G10MUSICAL INSTRUMENTS; ACOUSTICS
    • G10HELECTROPHONIC MUSICAL INSTRUMENTS; INSTRUMENTS IN WHICH THE TONES ARE GENERATED BY ELECTROMECHANICAL MEANS OR ELECTRONIC GENERATORS, OR IN WHICH THE TONES ARE SYNTHESISED FROM A DATA STORE
    • G10H2210/00Aspects or methods of musical processing having intrinsic musical character, i.e. involving musical theory or musical parameters or relying on musical knowledge, as applied in electrophonic musical tools or instruments
    • G10H2210/571Chords; Chord sequences
    • G10H2210/611Chord ninth or above, to which is added a tension note
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/02Preference networks
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10STECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10S84/00Music
    • Y10S84/22Chord organs

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Theoretical Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Acoustics & Sound (AREA)
  • Multimedia (AREA)
  • Electrophonic Musical Instruments (AREA)
  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は音楽装置に関し、
特にメロディを自動生成する自動作曲機に属する。
【0002】
【従来の技術】メロディを自動生成する自動作曲機は既
に知られている。例えば、同一出願人に係る特願昭62
−86571号には与えられたモチーフを基にメロディ
生成パラメータを生成し、このメロディ生成パラメータ
とコード進行とからモチーフに続くメロディを生成する
自動作曲機が示されている。この自動作曲機はモチーフ
を反映したメロディを生成することができるが、データ
処理量が多いという問題があった。また、効率よく、自
然でリアルなメロディを生成することができなかった。
そこで、同一出願人に係る特願平3−36054号で
は、音種列で表現したフレーズを多数記憶したフレーズ
データベースと、音楽背景(キーやコード進行)ととも
にフレーズの連結の仕方を記述したメロディ生成インデ
クスレコードを多数記憶した生成データベースとを用意
し、生成データベースから所望のメロディ生成インデク
スレコードを選択し、そのメロディ生成インデクスレコ
ードの記述内容に従って、フレーズデータベースからフ
レーズを取り出し、その音種列を音高列に変換すること
によってメロディを生成する自動作曲機が提案されてい
る。この自動作曲機によれば効率よくリアルなメロディ
を生成することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、後者の
自動作曲機は大量の記憶容量を要し、装置の規模が大き
くなる問題があった。またフレーズの音種列を音高列に
変換する処理をそのフレーズに先行する音の音高(基準
音高)とそのフレーズの音楽背景(メロディ生成インデ
クスレコードに記述されている)とに基づいて行ってお
り、いったん基準音高と音楽背景が特定されれば特定の
音高列が生成され、音種から音高列への変換が画一的
になるという問題があった。したがってこの発明の目的
は小規模の装置にも適用でき、データ処理量が少なく、
かつ効率よく自然なメロディを生成可能な自動作曲機を
提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段、作用】この発明によれ
ば、各音を少なくとも音種と音高とで表現した音列をメ
ロディ素材データとして記憶するメロディ素材データ記
憶手段と、音楽の背景情報を入力する音楽背景入力手段
と、前記メロディ素材データ記憶手段からの各音の音高
を、該音高と前記音楽背景入力手段から入力された音楽
の背景情報とに基づいて求めた新たな音種と、前記メロ
ディ素材データ記憶手段に記憶された音種に基づき変
更する音高変更手段と、を有することを特徴とする自動
作曲機が提供される。この構成において、メロディ素材
データ記憶手段に記憶される(原メロディとしての)音
列の各音には音情報として音種のみならず音高が含まれ
る。この記憶された音高の列は当然の前提として自然で
リアルな音高列とみることができる。また、記憶された
各音種は記憶された音高列の各音高をメロディ素材デー
タの音楽背景に従って解釈、分類した結果を表わしてい
ると考えることができる。これに対し音楽背景入力手段
はユーザーの希望する音楽の背景情報を入力する。この
入力された音楽の背景情報はメロディ素材データ(原メ
ロディ)の音楽背景と偶然一致する場合もあり得るが一
般には異なるものである。音高変更手段はこの入力され
た音楽の背景情報に適合するように記憶された各音の音
高を変更するものである。即ち、音高変更手段は記憶さ
れた各音の音高を、該音高と入力された音楽の背景情報
とに基づいて求めた新たな音種と、記憶された音種
基づき変更する。
【0005】このように音高変更手段はメロディ素材デ
ータが示す原メロディの音楽内容をその記憶音高に基づ
き、入力された音楽の背景に適合するように修正するも
のである。原メロディの音高内容を音楽の背景に合わせ
て修正する音高変更手段の作用は原メロディの音楽性を
大幅に変更するものではない、と期待される。結果とし
て、本自動作曲機は自然でリアルなメロディを効率よく
生成し得るものである。好ましい構成例において、
音高変更手段は、メロディ素材データ記憶手段に記憶さ
れた音高に基づいて、変更後の音高と成り得る音高の候
補を生成する音高候補生成手段と、生成された音高候補
の音種を、前記音楽背景情報入力手段から入力された音
楽の背景情報に従って分類する音種分類手段と、分類さ
れた音種と記憶された音種とを比較するとともに、この
比較結果が所定の条件を満たした場合には、前記音高候
補を変更後の音高に決定し、所定の条件を満たしていな
い場合には、新たな音高候補を生成するように前記音高
候補生成手段制御する音高決定手段とで構成される。
なお、記憶容量が問題でなければ、音高変更手段をルッ
クアップテーブルメモリで構成することができる。例え
ば、メロディ素材データ記憶手段からの音高データと音
種データそれぞれを第1引数、第2引数、入力された
音楽の背景情報を第3の引数として変更音高データを返
すルックアップテーブルメモリによって音高変更手段を
実現できる。
【0006】最初に挙げた音高変更手段の場合、変更
音高として決定される音高は音高候補生成手段が生成
する音高候補に依存する。一構成例において、音高候補
生成手段はメロディ素材データ記憶手段に記憶された音
高を最初の音高候補として生成する手段を有する最初
の音高候補に続く音高候補については、複数の音高差デ
ータを順次読み出し可能に記憶する音高差テーブル記憶
手段を設け、音高差テーブル記憶手段から読み出した音
高差データと前回の音高候補のデータとを演算すること
によって生成できる。また、複数の異なる音高差テーブ
ル記憶手段を用意し、その1つを選択できるようにすれ
ば、どの音高差テーブル記憶手段を選んだかによって音
高変更の結果を変えることができる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照してこの発明の
実施の形態を説明する。図1はこの発明による自動作曲
機の機能ブロック図である。図1においてメロディ素材
メモリ10は原メロディである音列の各音を少なくとも
音種と音高とで表現したメロディ素材データを記憶す
る。音楽背景入力部20は音楽の背景情報を入力する。
音楽の背景情報は例えばキー、スケール及びコード進行
の情報を含み得る。あるいはこれに代え、キーとスケー
ルのみ、あるいはコード進行のみを入力するようにして
もよい。音高変更部30はメロディ素材データに含まれ
る各音の音高を、メロディ素材メモリ10に記憶される
音種、音高及び音楽背景入力部20から入力される音楽
背景情報に基づき変更するものである。図示の音高変更
部30は、メロディ素材メモリ10からの記憶音高に基
づいて複数の異なる音高候補を順次ひとつずつ生成する
音高候補生成部32と、生成された音高候補の音種を入
力された音楽背景情報に基づいて分類する音種分類部3
4と、分類された音種をメロディ素材メモリ10からの
記憶音種と比較し、その比較結果に従って音高候補を変
更音高とするかどうかを決定する音高決定部36から成
る。なお、音高決定部36は音高候補生成部32からの
音高候補を変更音高としなかった場合は音高候補生成部
32に対し次の音高候補を生成するように要求する。結
果として音高変更部30はメロディ素材メモリ10に記
憶された音高列を入力された音楽背景情報に合うように
修正した変更音高列を生成する。
【0008】図2は本自動作曲機を組み込んだ電子鍵盤
楽器のハードウェア構成例を示すブロック図である。図
2において、第1のCPU1は発音制御以外のすべての
処理を行うものであり、第2のCPU2は発音制御を行
うものである。デュアルCPUコントローラ3はCPU
1とCPU2のコントローラである。ROM4はプログ
ラムとデータを記憶する。RAM5はCPU1の使用す
る一時記憶用メモリである。パネルスイッチ6は楽器パ
ネル上に配置した複数のスイッチを含み、鍵盤7は演奏
操作される複数のキーを含む。RAM8はCPU2の使
用する一時記憶用メモリである。音源9はCPU2によ
って制御されて楽音信号を発生する。
【0009】図3は本自動作曲機で使用した、各音楽要
素に対する数値割当を例示するものである。コードタイ
プ“MAJ”、“MIN”、“7TH”、“M7”はそ
れぞれ数値データ“0”、“1”、“2”、“3”で表
現する。スケール“ダイアトニック”、“ドリアン”は
数値データ“0”、“1”で表現する。ルート(コード
根音)とキーについてはC=“0”、C#=“1”、以
下同様にしてB=“11”で表現する。音種“コードト
ーン(CT)”、“アベイラブルノート(TN)”、
“スケールノート(SN)”、“テンションノート(T
N)”、“アボイドノート(AV)”はそれぞれ数値
“0”、“1”、“2”、“3”、“4”で表現する。
またルートを“0”、タイプを“1”で定義する。
【0010】図4は標準ピッチクラスセットメモリを示
すものである。標準ピッチクラスセットメモリは図2の
ROM4内に置かれるもので、後述する音種の分類のた
めに使用される。標準ピッチクラスメモリはコードトー
ンメモリctDB[ ]、テンションノートメモリtn
DB[ ]及びスケールノートメモリsnDB[ ]か
ら成る。コードトーンメモリctDB[ ]は各コード
タイプに対するコード構成音データを記憶する。テンシ
ョンノートメモリtnDB[ ]は各コードタイプに対
するテンションノートデータを記憶する。スケールノー
トメモリsnDB[ ]は各スケールに対するスケール
ノートデータを記憶する。各ピッチクラスセットデータ
は12ビット構成でビット0が“C”ビット1が“C
#”以下同様にしてビット11が“B”を表わし、各ビ
ットの“1”がそのピッチクラスを要素としてもつこと
を、“0”がそのピッチクラスを要素としてもたないこ
とを表わす。例えばctDB[MAJ]は 000010010001 であり、これはピッチクラス“C”、“E”、“G”が
コードタイプ“MAJ”のピッチクラスセットであるこ
とを表わしている。
【0011】コードトーンメモリctDB[ ]とテン
ションノートメモリtnDB[ ]は入力音楽背景情報
に含まれるコードタイプによってルックアップされて、
そのコードタイプに対するコードトーンとテンションノ
ートのピッチクラスセットを返すメモリである。スケー
ルノートメモリsnDB[ ]は入力音楽背景情報に含
まれるスケールによってルックアップされてそのスケー
ルのピッチクラスセットを返すメモリである。なお図4
の場合、コードトーンメモリctDB[ ]とテンショ
ンノートメモリtnDB[ ]は、コードタイプが音楽
背景情報として入力されなかった場合、即ちコードタイ
プが定義されない場合(コードタイプ=NC)に対する
ピッチクラスセットデータctDB[NC]、tnDB
[NC]をも定義、記憶している。同様にスケールノー
トメモリsnDB[ ]はスケールが定義されない場合
(スケール=NS)に対するピッチクラスセットデータ
snDB[NS]をも定義、記憶している。
【0012】図5にメロディ素材データメモリpDB
[ ]を示す。メロディ素材データメモリは原メロディ
のデータを記憶する。このメモリに記憶される1ノート
あたりのデータは101に示すようにタイング、長
さ、強さ、音高及び音種(ノートタイプ)から成る。メ
ロディ素材のデータ例を参照番号102で示している。
図6にコード進行メモリcho[ ]を示す。コード進
行メモリcho[ ]は入力されたコード進行のデータ
を記憶する。1コードあたりのデータは参照番号201
に示すように、タイミングデータ、ルート及びタイプか
ら成る。コード進行のデータ例を参照番号202で示し
ている。図7に音高差メモリpc[ ]を示す。音高差
メモリpc[ ]は複数の音高候補を順次生成するため
の音高差データの列を記憶する。1、−2、3、−4、
5、−6の音高差データ列を記憶する音高差メモリ30
1を使用した場合、音高候補の初期値をINTとする
と、INT、INTより半音上、INTより半音下、I
NTより2半音上、INTより2半音下、INTより3
半音上、INTより3半音下の音高候補が順次生成され
る。一方、音高差データ列1、1、1、−4、−1、−
1をもつ音高差メモリ302を使用した場合は、IN
T、INTより半音上、INTより2半音上、INTよ
り3半音上、INTより半音下、INTより2半音下、
INTより3半音下の順で音高候補が生成される。
【0013】図8に変数のリストを示す。変数keyは
入力されたキー(スケールの開始音)のピッチクラスを
表わす。変数scaleは入力されたスケールの種類を
表わす。変数ntは音高候補の音種を表わす。変数pi
tは音高候補の音高を表わす。変数pccntは音高変
更回数のカウンタである。cp、mp、ppはそれぞ
れ、コード進行メモリデータに対するポインタ、生成メ
ロディデータに対するポインタ、メロディ素材データに
対するポインタである。mel[ ]は生成メロディデ
ータを表わす。各生成メロディノートはタイミング、長
さ、強さ(ベロシティ)及び音高から成る。chord
[ ]は現在のコードを表わし、chord[0]が根
音を、chord[1]がタイプを表わしている。cf
lag、sflagはそれぞれ、コード、スケールが確
定されたかどうかをしめすフラグである。図9は図2の
CPU1によって実行されるメインルーチンのフローチ
ャートであり、本自動作曲機の全体的動作を示すもので
ある。9−1でCPU1は各変数の初期化を実行する
(cflag=0、sflag=0)。9−2でCPU
1はパネルスイッチ6と鍵盤7にある入力操作子の状態
をよむ。つづいて、各入力指示に対応して処理を行う。
即ち、スケール変更指示(scale)の場合(9−
3)は変数scaleを更新する(9−4)。キー変更
指示(key)の場合(9−5)は変数keyを更新す
る(9−6)。コード進行変更指示(chord)の場
合(9−7)は図6に示すコード進行メモリの変数ch
o[ ]を更新する。メロディ素材選択指示(Melo
dyDB)の場合(9−9)はROM4、RAM5にあ
るメロディ素材のなかから該当するメロディ素材を選択
する(9−10)。音高差メモリ選択指示(pc[
])の場合(9−11)はROM4にある複数の音高
差メモリのなかから該当する音高差メモリを選択する
(9−12)。作曲指示(Compose)の場合(9
−13)はメロディ合成処理を行う(9−14)。9−
15でシステム終了の場合(Continue=No)
はメインルーチンを抜ける。
【0014】図10はメロディ合成処理ルーチン9−1
2のフローチャートである。まず10−1でメロディ素
材メモリと生成メロディメモリに対するノートポインタ
pp、mpをpp=0、mp=0に初期化する。コード
サーチ10−2では、コードが確定していないとき(c
flag=0)は、現在のコードのルートchord
[0]=0、タイプchord[1]=Noとする。コ
ードが確定していれば(cflag=1)、着目してい
るノートの位置に対応するコードをコード進行メモリc
ho[ ]からサーチする。すなわち、pDB[pp]
のタイミングデータとcho[cp×3]のタイミング
データを比較して、コードポインタcpをインクリメン
トしていき、cho[cp×3]<pDB[pp]、か
つcho[(cp+1)×3]>pDB[pp]を満た
すcp、あるいはcho[cp×3]=pDB[pp]
を満たすcpを見つける。そしてこのコードポインタc
pが指すコードの内容(ルートとタイプ)を変数cho
rd[ ]に代入する(chord[0]=cho[c
p×3+1]、chord[1]=cho[cp×3+
2])。ここにchord[0]とchord[1]は
着目しているメロディノートに対するコードのルートと
タイプをそれぞれ表わしている。次に音高候補初期化ス
テップ10−3で生成メロディノートの最初の音高候補
をメロディ素材メモリからの原メロディノートの音高で
初期設定する(pit=pDB[pp+3])とともに
音高候補カウンタpccntをpccnt=0に初期化
する。
【0015】ノートタイプチェック10−4では、音高
候補pitの音種を入力された音楽背景情報に従って分
類し、分類結果を原メロディノートの音種と比較する。
音高候補pitの音種が原メロディノートの音種と所定
の関係を満たすときこの音高候補は変更音高として決定
され、処理は10−9へ進む。そうでなければ次の音高
候補を生成する(10−5)。即ち、pitに音高差メ
モリからの音高差データpc[pccnt]を加算して
次の音高候補を得る(pit=pit+pc[pccn
t])。そしてカウンタpccntをインクリメントし
(10−7)、次の音高候補についてのノートタイプチ
ェック10−4を繰り返す。所定回数のノートタイプチ
ェックがすべて不合格の場合(10−6でpccnt<
5が不成立)は、原メロディノートの音高データpDB
[pp+3]を再度pitにセットし(10−8)、次
の処理10−9に移る。10−9と10−10ではメロ
ディ素材メモリからの原メロディノートのタイミングp
DB[pp]、長さpDB[pp+1]、強さpDB
[pp+2]を生成メロディノートのタイミングmel
[mp]、長さmel[mp+1]、強さmel[mp
+2]としてコピーするとともに、決定した変更音高デ
ータpit(ノートタイプチェック10−4で合格した
音高候補または10−8でセットした原メロディノート
の音高データ)を生成メロディノートの音高mel[m
p+3]としてセットする。11−11では次のノート
へ処理を移るためノートポインタを更新する(pp=p
p+5、mp=mp+4)。11−12では最後のノー
トまで処理が完了したかどうか(pDB[pp+4}=
ffffH)を検査し、完了してなければ10−2以下
の処理を続ける。
【0016】図11はノートタイプチェックルーチン1
0−4のフローチャートである。このフローのステップ
11−1〜11−9で音高候補pitの音種nt1を入
力音楽背景情報に従って分類している。詳しく述べる
と、まずステップ11−1(コードトーン)で音高候補
pitがコードトーンかどうかをテストする。このため
に図4のコードトーンメモリctDB[ ]から現在の
音楽背景のコードタイプのピッチクラスセットctDB
[chord[TYPE]]を取り出し、pcs=ct
DB[chord[TYPE]]にセットする。また音
高候補pitのコード根音に対する音種pc=(pit
−cho[ROOT]+12)mod12を求め、pc
がpcsの要素かどうかを調べる。これは2pc∩pcs
と2pcとを比較し、一致するならそうである。すなわ
ち、一致すれば音高候補pitはコードトーンである。
そこでnt1=0(CT)にセットする(11−2)。
ステップ11−3では音高候補がアベイラブルノートか
どうかを検査する。このために、テンションノートメモ
リtnDB[ ](図4)から現在のコードタイプch
ord[TYPE]のピッチクラスセットを取り出しp
cs1にセットし(pcs1=tnDB[chord
[TYPE]])、スケールノートメモリsnDB[
]から音楽背景のスケールscaleのピッチクラス
セットを取り出してpcs2にセットする(pcs2=
snDB[scale])。更に音高候補pitの、コ
ード根音chord[ROOT]に対する音程pc1=
(pit−chord[ROOT]+12)mod12
とキーkeyに対する音程pc2=(pit−key×
12)mod12を求め、2pc1∩pcs1と2pc1とを
比較し、2pc2∩pcs2と2pc2とを比較し、両方とも
一致するなら音高候補pitをアベイラブルノートと決
定して、11−4でnt1=1(AN)とする。
【0017】11−5では音高候補pitがスケールノ
ートであるかどうかを検査する。このために音楽背景の
スケールscaleのピッチクラスセットsnDB[s
cale]をpcsにセットし、音高候補pitのキー
keyに対する音程pc(いいかえるとキーcに移調し
たときの音高候補のピッチクラス)をpc=(pit−
key+12)mod12により求め、2pc∩pcs1
と2pcとを比較し、一致するならpitをスケールノー
トとして決定する。pitがスケールノートならnt1
にスケールノート(SN)を表わす2をセットする(1
1−6)。11−7では音高候補pitがテンションノ
ートであるかどうかを検査する。このために、現在の音
楽背景のコードタイプchord[TYPE]のピッチ
クラスセットtnDB[TYPE]を取り出してpcs
にセットし、音高候補pitのコード根音chord
[ROOT]に対する音程pc(いいかえるとコード根
音をCとしたときのpitのピッチクラス)をpc=
(pit−chord[ROOT]+12)mod12
により求め、2pc∩pcsと2pcとを比較し、一致する
ならpitをテンションノートと決定する。そしてpi
tがテンションノートならnt1にテンションノート
(TN)を表わす“3”をセットする(11−8)。音
高候補pitがコードトーンでなく(11−1)、アベ
イラブルノートでなく(11−3)、スケールノートで
なく(11−5)、テンションノートでない(11−
7)場合はアボイドノートであるとして、nt1にアボ
イドノート(AV)を表わす“4”をセットする(11
−9)。
【0018】11−1〜11−9による音種分類後、1
1−10で、分類した音高候補pitの音種nt1とメ
ロディ素材メモリからの原メロディノートの音種pDB
[pp+4]とを比較し、pDB[pp+4]≧nt1
が成り立てば音高候補pitを合格とし(11−1
1)、成り立たなければ不合格とする(11−12)。
図3で上述したように、音種について、コードトーンに
は数値“0”、アベイラブルノートには数値“1”、ス
ケールノートには数値“2”、テンションノートには数
値“3”、アボイドノートには数値“4”を割り当てて
いる。各音種に割り当てた数値はその音種が使用される
優先度(数値が低いほど優先度が高い)を表わしている
とみることができる。11−10に示す音種条件pDB
[pp+4]≧nt1は、分類した音種(音高候補pi
tの音種)がオリジナルの音種より低くない優先度をも
つことを意味している。
【0019】次に、図10のメロディ合成の動作例を述
べる。ここにノートタイプチェック10−4としては図
4の標準ピッチクラスセットメモリを参照する、図11
のフローを適用した。また音高差メモリとして図7のメ
モリ301を使用した。メロディ素材例を図12に示
す。第1の入力条件として入力音楽背景情報がキー=
G、スケール=ダイアトニック(スケール音がC、D、
E、F#、G、A、B)、コード=CM7(コードトー
ン:C、E、G、B、テンションノート:D、F#、
A)のときの動作結果を図13に示す。結果として図1
2に示すメロディ素材例の音高列C4、D4、E4、F
4、G4は、C4、D4、E4、F#4、G4に変換さ
れる。第2の入力条件として入力音楽背景がキー=A、
スケール=ダイアトニック(スケール音:C#、D、
E、F#、G#、A、B)、コード=EMAJ(コード
トーン:E、G#、B、テンションノート:C#、F
#、B♭)のときの動作例を図14に示す。この場合、
メロディ素材の音高列C4、D4、E4、F4、G4は
B3、C#4、E4、F#4、A♭4に変換された。
【0020】別のメロディ素材例を図15に示す。この
メロディ素材の音高列はC4、D4、F4、F#4、G
#4、である。入力条件としてキーkeyとスケールs
caleの入力のない場合をとりあげる。コードとして
例えばコード=EMAJ(コードトーン:E、G#、
B、テンションノート:C#、F#、B♭)を想定する
と、その動作結果は図16に示すようになる。この場
合、メロディ素材の音高列C4、D4、F4、F#4は
B3、C#4、F4、F#4、G#4に変換された。こ
のように、図10のメロディ合成において、ノートタイ
プチェック10−4として図11のフローを適用する態
様では、入力音楽背景情報としてキー、スケール及びコ
ード進行が与えられる場合だけでなく、コード進行のみ
が与えられる場合でも、各入力音楽背景にあったメロデ
ィ生成を実現できる。
【0021】ノートタイプチェックの変形例を図17に
示す。図11のノートタイプチェックとの主な違いは、
図17のノートタイプチェックでは、コードトーンかど
うかチェック、決定を行わずに、フベイラブルノートか
どうか(17−1)、スケールノートかどうか(17−
3)、テンションノートかどうか(17−5)を調べて
いる点が第1点である。この結果、音高候補pitの音
種nt1はアベイラブルノート“1”か(17−2)、
スケールノート“2”か(17−3)、テンションノー
ト“3”か(17−4)、アボイドノート“4”か(1
7−7)のいずれかに分類される。17−9で音高候補
を合格とする合格チェック17−8に示す条件、pDB
[pp+4]=0、かつ2>nt1は、素材の音種がコ
ードトーンのときは音高候補の音種がアベイラブルノー
トである必要があることを示している。なお17−1
0、17−11、17−12は図11の11−10、1
1−11、11−12と同じである。次に図10のメロ
ディ合成において、ノートタイプチェック10−4とし
て図7に示すものを適用した態様での動作例を述べる。
なお音高差メモリ301(図7)、標準ピッチクラスメ
モリ(図4)を用いる点は前の態様と同じである。図1
7のノートタイプチェックを適用した場合には、音楽背
景情報としてコードもしくはコード進行が入力されない
場合でもメロディ合成が可能である。
【0022】メロディ素材例を図18に示す。このメロ
ディ素材の音高列はC4、D4、F4、F#4、G#4
である。入力条件として、音楽背景情報が、キー=A、
スケール=ダイアトニック(スケール音:C#、D、
E、F#、G#、A、B)、コード=なしの場合に対す
る動作結果を図19に示す。この場合、メロディ素材の
音高列C4、D4、F4、F#4、G#4は、C#4、
D4、F#4、F#4、G#4に変換された。ノートタ
イプチェックの更に別の変形例を図20に示す。このノ
ートタイプチェックのノートタイプ分類(音種分類)2
0−1は図11のノートタイプチェックのの11−1〜
11−9と同じである。ただし、この音種分類では標準
ピッチクラスセットメモリとして図21に示すものを使
用している。この標準ピッチクラスセットメモリと図4
の標準ピッチクラスセットメモリとの違いは、コードト
ーンメモリctDB[ ]とテンションノートメモリt
nDB[ }がノートコード(コード入力なし)に対す
るピッチクラスセットデータをもたない点と、スケール
ノートメモリsnDB[ ]がノンスケール(スケール
入力なし)に対するピッチクラスセットデータをもたな
い点である。
【0023】20−2では音楽背景の入力方法をチェッ
クとしている。ここに音楽背景の入力方法としては、 (a)キー、スケール及びコード進行が入力される場合
(cflag=1、sflag=1) (b)キー、スケールのみが入力される場合(cfla
g=0、sflag=1) (c)コード進行のみが入力される場合(cflag=
1、sflag=0)の3通りがある。 音楽背景情報としてキー、スケール及びコード進行が入
力されている場合には20−3へ進み、ut0≧ut1
なら音高候補を合格し(20−12)、そうでないなら
不合格とする(20−13)。ここにut0はメロディ
素材のノートの音種を表わし、ut1は音高候補の音種
を表わしている。この合格条件ut0≧ut1は図11
のノートタイプチェックのステップ11−10に示す条
件pDB[pp+4]≧ut1と同じである。音楽背景
情報としてキーとスケールのみが与えられている場合は
以下のようにして音高候補pitの合否を決定する。こ
の場合、コード入力がないので音高候補の音種nt1は
スケールノート(sn)かアボイドノート(Av)であ
る。まず素材のノートの音種がコードトーンctなら分
類音種nt1がスケールノート(Sn)であることを合
格の条件とする(20−4、20−14)。素材のノー
トの音種がアベイラブルノート(An)なら音種ntが
スケールノートであることを合格の条件とする(20−
5)。次に、素材の音種がスケールノートなら分類音種
nt1がスケールノート(sn)であることを合格の条
件とする(20−6)。素材の音種がテンションノート
かアボイドノートなら分類音種が何であれ、合格とする
(20−7)。以上のいずれの条件も不成立なら不合格
とする(20−15)。音楽背景情報としてコード進行
のみが入力されている場合は以下のようにして音高候補
の合否を決定する。この場合、キーとスケールの入力が
ないので、音高候補の音種nt1はコードトーン(c
t)かテンションノート(tn)かアボイドノート(A
v)かのいずれかである。まず、素材の音種nt0がコ
ードトーンctなら候補の音種nt1がコードトーンで
あることを合格条件とする(20−8、20−16)。
素材の音種がアベイラブルノート(an)なら、候補の
音種がテンションノート(tn)かコードトーン(c
t)であることを合格条件とする(20−9)。素材の
音種がテンションノート(tn)なら候補の音種がテン
ションノート(tn)かコードトーン(ct)であるこ
とを合格条件とする(20−10)。素材の音種がスケ
ールノート(sn)かアボイドノート(av)なら、候
補の音種が何であれ合格とする(20−11)。以上の
いずれの条件も不成立なら不合格とする(20−1
7)。
【0024】メロディ合成9−12の変形例を図22に
示す。この図22のメロディ合成と上述した図10のメ
ロディ合成との違いは最初の音高候補の設定にある。即
ち、図22のステップ22−3では、 pit=pDB[pp+3]−pDB[pp−2]+m
el[mp−1] によって、最初の音高候補pitを求めている。ここに
pDB[pp+3]−pDB[pp−2]は素材の前音
高から現音高への変化分であり、mel[mp−1]は
前音として生成した音高である。つまり、前音として決
定した音高に素材の前音から現音への音高変化分を加え
たものを最初の音高候補pitとしている。その目的は
生成メロディの隣り合う音間の音程をメロディ素材の音
間の音程にできるだけ近づけるようにするためである。
なお図22においてその他のステップ22−1、22−
2、22−4〜22−12は図10の対応ステップ10
−1、10−2、10−4〜10−12と同じである。
【0025】図22のメロディ合成を使用した態様の動
作例を述べる。メロディ素材例を図23に示す。このメ
ロディ素材の第1音の音高はC4、音種はコードトーン
(CT)、第2音の音高はD4、音種はアベイラブルノ
ート(AN)、第3音の音高はF4、音種はスケールノ
ート(SN)、第4音の音高はF#4、音種はテンショ
ンノート(TN)、第5音の音高はG#4、音種はアボ
イドノート(AV)である。入力音楽背景として、コー
ド入力はなし、キー=A、スケール=ダイアトニック
(スケール音:C#、D、E、F#、G#、A、B)と
する。
【0026】この場合の動作結果を図24に示す。図2
4に示すように、メロディ素材の第1音(C4、CT)
は音高C#4(音種はアベイラブルノートAN)に変換
され、素材の第2音(D4、AN)は音高E4(音種は
アベイラブルノートAN)に変換され、素材の第3音
(F4、SN)は音高G#4(音種はアベイラブルノー
トAN)に変換され、素材の第4音(F#4、TN)は
音高A4(音種はアベイラブルノートAN)に変換さ
れ、素材の第5音(G#4、AV)は音高B4(音種は
アベイラブルノートAN)に変換された。素材の音高列
C4、D4、F4、F#4、G#4の差分列(音高差
列)は2半音、3半音、半音、2半音であり、これに対
し、生成メロディの音高列C#4、E4、G#4、A
4、B4の差分列は、3半音、4半音、半音、2半音で
あり、相関性が高いことがわかる。更に別の実施の形態
によれば、メロディ素材データベースメモリにあるメロ
ディ素材ごとに音楽背景情報をもたせ、入力されなかっ
た音楽背景項目について、メロディ素材の音楽背景情報
を利用することができる。
【0027】この例を図25と図26に示す。図25は
メロディ素材ごとにキーとスケールの情報をもたせた例
である。即ち、素材データベースのヘッダdB[ ]に
各メロディ素材についてその素材メモリへのアドレスポ
インタとともにその素材のキーとスケールのデータを記
憶させる。図26は図25で述べたメロディ素材データ
ベースメモリを用いた、メロディ合成処理のフローチャ
ートである。最初のステップ26−1でスケールフラグ
sflagを調べ、sflag=0なら、すなわち、キ
ー、スケールが音楽背景として入力されていない場合
は、選択しているメロディ素材にもたせたキーとスケー
ルのデータを各変数key、scaleにセットしてキ
ーとスケールを確定させている。図26の残りの処理2
6−2〜26−12は図22の22−2〜22−12と
同じなので説明を省略する。この形態によれば、キー、
スケールの入力がない場合にはメロディ素材のキー、ス
ケールデータを用いることで自然なメロディを生成でき
る。更に別の実施形態によれば、メロディ素材の音間の
音程の方向に依存させて音高候補を生成することができ
る。この例を図27に示す。
【0028】図27において、着目している音が最初の
音なら(27−1)、音高差データに対する乗数を+1
にセットする(27−2)。また、メロディ素材の前音
から着目している音(現音)への音程進行が上行なら
(pDB[pp+3]>pDB[pp−2]なら)乗数
を+1にする(27−3、27−4)。逆に下行なら
(pDB[pp+3]<pDB[pp−2]なら)、乗
数を−1にする(27−5、27−6)。同じ音高なら
乗数を+1にする(27−7)。この乗数の値は、音高
候補の生成ステップ(例えば10−5に相当するステッ
プ)で参照され、乗数が+1なら、 pit=pit+pc[pccnt] により、つまり前音高候補に音高差データを加算したも
のを新たな音高候補として生成し、乗数が−1なら、 pit=pit−pc[pccnt] により、つまり前音高候補から音高差データを減算した
ものを新たな音高候補として生成する。
【0029】また、メロディ素材データはユーザーから
の入力に基づいて作成してRAM5にストアするように
してもよい。この例を図28に示す。この例ではユーザ
ーから、メロディとともにその音楽背景としてコード
(コード進行)、キー、スケールが与えられる。28−
1ではこの与えられた音楽背景情報に従ってメロディの
各音の音種を分類する。28−2では図5で述べたよう
なフォーマットでメロディ素材データを作成し、RAM
5にストアする。音高変更の生成は上述した音高差メモ
リと標準ピッチクラスメモリを用いる方式が少ない記憶
容量で実現できる点で好ましいが、所望であればルック
アップテーブル方式でも実現できる。その例を図29に
示す。この変形例の音高変更部30Mは、アドレス生成
部31にて、入力音楽背景情報と素材の音高データと素
材の音種データとからアドレスを生成し、そのアドレス
で変更音高ルックアップテーブル33をルックアップ
(リードアクセス)する。変更音高ルックアップテーブ
ル33は変更音高データを出力する。
【0030】
【発明の効果】この発明の自動作曲機によれば、メロデ
ィ素材データとして原メロディの各音を少なくとも音種
と音高とで表現したデータを用意し、キー、スケール等
の音楽背景情報を入力させ、この入力された音楽背景情
報、及びメロディ素材データメモリからの音種と音高と
に基づいて、原メロディの各音の音高を変更することに
より、メロディを生成している。したがって、原理上、
少ない処理量で、かつ簡単な構成であるにもかかわら
ず、自然なメロディを効率よく生成できる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に従う自動作曲機のブロック図。
【図2】この発明による自動作曲機を組み込んだ電子楽
器のハードウェア構成のブロック図。
【図3】実施の形態で使用した各音楽要素の数値表現を
示す図。
【図4】標準ピッチクラスセットメモリを示す図。
【図5】メロディ素材メモリを示す図。
【図6】コード進行メモリを示す図。
【図7】音高差メモリを示す図。
【図8】実施の形態で使用した変数のリストを示す図。
【図9】実施の形態の全体動作を表わすメインルーチン
のフローチャート。
【図10】メロディ合成のフローチャート。
【図11】ノートタイプチェックのフローチャート。
【図12】メロディ素材例のデータを示す図。
【図13】動作結果を示す図。
【図14】動作結果を示す図。
【図15】メロディ素材例のデータを示す図。
【図16】動作結果を示す図。
【図17】ノートタイプチェックの変形例を示すフロー
チャート。
【図18】メロディ素材例のデータを示す図。
【図19】動作結果を示す図。
【図20】ノートタイプチェックの更に別の変形例を示
すフローチャート。
【図21】標準ピッチクラスメモリの変形例を示す図。
【図22】メロディ合成の変形例を示す図。
【図23】メロディ素材例のデータを示す図。
【図24】動作結果を示す図。
【図25】各メロディ素材にキーとスケールの情報をも
たせたメロディ素材データベースを示す図。
【図26】図25のメロディ素材データベースを使用す
るメロディ合成のフローチャート。
【図27】方向の決定のフローチャート。
【図28】メロディ素材データ作成のフローチャート。
【図29】音高変更部の変形例を示す機能ブロック図。
【符号の説明】
10 メロディ素材メモリ 20 音楽背景入力部 30 音高変更部 32 音高候補生成部 34 音種分類部 36 変更音高決定部
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G10H 1/00 101 - 102 G10H 1/36 - 1/42

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各音を少なくとも音種と音高とで表現し
    た音列をメロディ素材データとして記憶するメロディ素
    材データ記憶手段と、 音楽の背景情報を入力する音楽背景入力手段と、 前記メロディ素材データ記憶手段からの各音の音高を、
    該音高と前記音楽背景入力手段から入力された音楽の背
    景情報とに基づいて求めた新たな音種と、前記メロディ
    素材データ記憶手段に記憶された音種に基づき変更す
    る音高変更手段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の自動作曲機において、 前記音楽背景入力手段は前記音楽の背景情報としてキ
    ー、スケール及びコード進行を入力する手段を有するこ
    とを特徴とする自動作曲機。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の自動作曲機において、 前記音楽背景入力手段は前記音楽の背景情報として、 (A)キー、スケール及びコード進行 (B)キーとスケールのみ、 (C)コード進行のみ のいずれかを選択入力する手段を有することを特徴とす
    る自動作曲機。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の自動作曲機において、 前記音高変更手段は、 前記メロディ素材データ記憶手段に記憶された音高に基
    づいて、変更後の音高と成り得る音高の候補を生成する
    音高候補生成手段と、 前記音高候補生成手段にて生成された音高候補の音種
    前記音楽背景情報入力手段から入力された音楽の背
    景情報に従って分類する音種分類手段と、前記音種分類手段にて 分類された音種と前記メロディ素
    材データ記憶手段に記憶された音種とを比較するととも
    に、この比較結果が所定の条件を満たした場合には、前
    記音高候補を変更後の音高に決定し、所定の条件を満た
    していない場合 には、新たな音高候補を生成するように
    前記音高候補生成手段制御する音高決定手段と、 を有することを特徴とする自動作曲機。
JP25726695A 1995-09-11 1995-09-11 自動作曲機 Expired - Fee Related JP3152123B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25726695A JP3152123B2 (ja) 1995-09-11 1995-09-11 自動作曲機
US08/706,164 US5705761A (en) 1995-09-11 1996-08-30 Machine composer for adapting pitch succession to musical background

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP25726695A JP3152123B2 (ja) 1995-09-11 1995-09-11 自動作曲機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0981142A JPH0981142A (ja) 1997-03-28
JP3152123B2 true JP3152123B2 (ja) 2001-04-03

Family

ID=17304000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP25726695A Expired - Fee Related JP3152123B2 (ja) 1995-09-11 1995-09-11 自動作曲機

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5705761A (ja)
JP (1) JP3152123B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5905223A (en) * 1996-11-12 1999-05-18 Goldstein; Mark Method and apparatus for automatic variable articulation and timbre assignment for an electronic musical instrument
JP3620240B2 (ja) * 1997-10-14 2005-02-16 ヤマハ株式会社 自動作曲装置および記録媒体
US6051770A (en) * 1998-02-19 2000-04-18 Postmusic, Llc Method and apparatus for composing original musical works
JP3637775B2 (ja) * 1998-05-29 2005-04-13 ヤマハ株式会社 メロディ生成装置と記録媒体
JP3617323B2 (ja) * 1998-08-25 2005-02-02 ヤマハ株式会社 演奏情報発生装置及びそのための記録媒体
JP3484986B2 (ja) * 1998-09-09 2004-01-06 ヤマハ株式会社 自動作曲装置、自動作曲方法および記憶媒体
JP3541706B2 (ja) 1998-09-09 2004-07-14 ヤマハ株式会社 自動作曲装置および記憶媒体
SE528839C2 (sv) * 2006-02-06 2007-02-27 Mats Hillborg Melodigenerator
US20110246188A1 (en) * 2009-05-27 2011-10-06 Masahiro Nakanishi Nonvolatile storage system and music sound generation system
JP6160599B2 (ja) * 2014-11-20 2017-07-12 カシオ計算機株式会社 自動作曲装置、方法、およびプログラム
CN112309410B (zh) * 2020-10-30 2024-08-02 北京有竹居网络技术有限公司 一种歌曲修音方法、装置、电子设备及存储介质

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5913755B2 (ja) * 1977-09-24 1984-03-31 株式会社河合楽器製作所 自動伴奏装置
US4926737A (en) * 1987-04-08 1990-05-22 Casio Computer Co., Ltd. Automatic composer using input motif information
US5179241A (en) * 1990-04-09 1993-01-12 Casio Computer Co., Ltd. Apparatus for determining tonality for chord progression
JP2958794B2 (ja) * 1990-04-27 1999-10-06 カシオ計算機株式会社 メロディ分析機
US5446238A (en) * 1990-06-08 1995-08-29 Yamaha Corporation Voice processor
US5428708A (en) * 1991-06-21 1995-06-27 Ivl Technologies Ltd. Musical entertainment system
US5451709A (en) * 1991-12-30 1995-09-19 Casio Computer Co., Ltd. Automatic composer for composing a melody in real time
JP3271282B2 (ja) * 1991-12-30 2002-04-02 カシオ計算機株式会社 自動メロディ生成装置
US5296643A (en) * 1992-09-24 1994-03-22 Kuo Jen Wei Automatic musical key adjustment system for karaoke equipment
US5477003A (en) * 1993-06-17 1995-12-19 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Karaoke sound processor for automatically adjusting the pitch of the accompaniment signal
JPH0876759A (ja) * 1994-09-05 1996-03-22 Casio Comput Co Ltd 伴奏音高解読機能付き音楽装置
JPH08160949A (ja) * 1994-12-08 1996-06-21 Casio Comput Co Ltd 楽音音高解読機能付音楽装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0981142A (ja) 1997-03-28
US5705761A (en) 1998-01-06

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5451709A (en) Automatic composer for composing a melody in real time
US6576828B2 (en) Automatic composition apparatus and method using rhythm pattern characteristics database and setting composition conditions section by section
US5590282A (en) Remote access server using files containing generic and specific music data for generating customized music on demand
US5052267A (en) Apparatus for producing a chord progression by connecting chord patterns
JPH01173099A (ja) 自動伴奏装置
JP3152123B2 (ja) 自動作曲機
JP2000514571A (ja) 自動即興演奏システム及び方法
EP0451776B1 (en) Tonality determining apparatus
US5852252A (en) Chord progression input/modification device
US6100462A (en) Apparatus and method for generating melody
JP3177374B2 (ja) 自動伴奏情報発生装置
US4876938A (en) Electronic musical instrument with automatic performing function
US4896576A (en) Accompaniment line principal tone determination system
JP2900753B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3364941B2 (ja) 自動作曲機
JP3013648B2 (ja) 自動編曲装置
JP3528361B2 (ja) 自動作曲機
JP3271331B2 (ja) メロディ分析装置
Cabral et al. Playing along with d’Accord guitar
JP2856025B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3163654B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3271332B2 (ja) 和音付装置
JP3413842B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3158918B2 (ja) 自動伴奏装置
JP3364940B2 (ja) 自動作曲機

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090126

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100126

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110126

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120126

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130126

Year of fee payment: 12

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees