JP3151878B2 - ミラー付きランプの照度合せ装置 - Google Patents

ミラー付きランプの照度合せ装置

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JP3151878B2
JP3151878B2 JP27721491A JP27721491A JP3151878B2 JP 3151878 B2 JP3151878 B2 JP 3151878B2 JP 27721491 A JP27721491 A JP 27721491A JP 27721491 A JP27721491 A JP 27721491A JP 3151878 B2 JP3151878 B2 JP 3151878B2
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順 加藤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ランプの照度合せを正
確に行うことができるミラー付きランプの照度合せ装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ミラー付きランプの製造時に
は、ランプの照度合せを行った後に、ミラーの中央部に
セメント等を用いてランプを固定する。
【0003】この場合の照度合せは、図4に示すよう
に、照度合せ器具31を用いて行われている。照度合せ
器具31は、上部にミラー固定具33を有しており、こ
のミラー固定具33を支持するフレーム35の下部に
は、スプリングを介してランプホルダ37が支持されて
いる。このランプホルダ37は、位置合せねじ39によ
り上下動自在に形成されている。また、照度合せ器具3
1の前方には、スクリーン41が配置され、このスクリ
ーン41上には、図5に示すように、5つの照度計43
〜47が配設されている。
【0004】このような照度合せ器具31を用いて行う
従来の照度合せ方法を説明すると、先ず、ミラー固定具
33にミラー51を装着すると共に、ランプホルダ37
にランプ53を取付け、このランプ53に点灯装置55
を接続する。そして、この点灯装置55を介してランプ
53を点灯させる。このランプ53の光は、スクリーン
41上に投影され、ランプ53の照度は、5つの照度計
43〜47により測定される。ランプ53のフィラメン
トFの位置が、図6に示すように、ミラー51の中心軸
上に存在する場合には、中央の照度計43により、当該
ランプ53の最大照度が測定され、残りの照度計44〜
47により平均照度が測定され、これら測定結果に基づ
いて、照度分布が得られる。
【0005】最大照度、平均照度などが、ランプ53の
規定の照度に達しない場合には、位置合せねじ39を回
し、ランプホルダ37を上下動させて、ミラー51の中
央部におけるランプ53の位置を調整し、その位置が調
整されたならば、ミラー51とランプ53の間にセメン
トを流し込んで両者を堅固に固定する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
構成では、ランプ53のフィラメントFの位置が、図6
に示すように、ミラー51の中心軸からずれた場合に、
最大照度を示す点も、A点に移動するので、その最大照
度を、正確に測定することができないという問題があ
る。このような現象は、フィラメントFの位置がずれた
場合だけではなく、ミラー51の反射面の形状が変形し
ているような場合でも、当然に起こり得ることであり、
このような場合には、測定される平均照度も、照度分布
もきわめて不正確になるという問題がある。
【0007】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、いかなる場合であって
も、最大照度、平均照度、照度分布などを正確に測定す
ることができ、ランプの正確な照度合せを行うことがで
きるようにしたミラー付きランプの照度合せ装置を提供
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、照度合せ器具と、この照度合せ器具に装
着されたミラー付きランプの光を投影するためのスクリ
ーンと、このスクリーン上に投影された光の画像を取り
込むためのTVカメラと、このTVカメラにより取り込
まれた画像に基づいてランプの照度を演算し、これを予
め定められた規定照度と比較し、演算値が規定照度範囲
内にない場合に、ランプをミラーの軸方向に移動させる
ための信号を出力する画像処理装置とを備えたことを特
徴とするものである。
【0009】
【作用】本発明によれば、スクリーンに投影される画像
は、TVカメラを介して取り込まれ、画像処理装置に送
られる。この画像処理装置は、TVカメラを通じて取り
込まれた画像に基づいて、スクリーン上の最明点を検出
すると共に、ランプの最大照度、平均照度、及び照度分
布を演算する。また、画像処理装置は、演算値と予め定
められた規定照度値とを比較して、演算値が、規定照度
範囲内にあれば、位置合せを完了し、ミラーにランプを
固定する。一方、演算値が規定照度範囲内にない場合に
は、画像処理装置はミラーの軸方向にランプを移動させ
るための信号を出力する。尚、この信号に基づいて、ラ
ンプを自動的に移動させる構成にすれば、装置の自動化
を達成することができる。
【0010】
【実施例】以下、本発明によるミラー付きランプの照度
合せ装置の一実施例を図1乃至図3を参照して説明す
る。
【0011】図1において、符号1はフレームを示し、
このフレーム1の上部には、ミラー固定具3が設けられ
ている。フレーム1の下部にはモータ5が取付けられ、
このモータ5の回転軸には、カップリング7を介して、
位置合せねじ9が連結されている。位置合せねじ9は軸
受11,13を介してフレーム1の中央部に回転自在に
支持され、この位置合せねじ9のねじ軸9aには、上下
動自在なランプホルダ15が螺合されている。これらは
照度合せ器具12を構成している。
【0012】この照度合せ器具12の上方には、スクリ
ーン16が配置されている。このスクリーン16上に
は、後述のように、ランプの光が投影され、ここに投影
される画像は、TVカメラ17を介して取り込まれ、画
像処理装置18に送られるよう構成されている。19は
モニタ装置である。
【0013】次に、図2を参照して、ランプの照度合せ
方法を説明する。
【0014】先ず、ミラー固定具3にミラー21を装着
し、ミラー21の深さを測定する(ステップ)。一方、
予めフィラメント位置の検出(ステップ2)を行ってお
いたランプを前記ミラー21にセットする(ステップ
3)。そしてランプ23のミラー21に対する相対的位
置をサブ・セットする(ステップ4)。次いで、ランプ
23に点灯装置25を接続し、この点灯装置25により
ランプ23を点灯する。これによれば、ランプ23の光
は、スクリーン16に投影される(ステップ5)。
【0015】スクリーン16に投影される画像は、TV
カメラ17を介して取り込まれ(ステップ6)、画像処
理装置18に送られる。画像処理装置18は、TVカメ
ラ17を通じて取り込んだ画像に基づいて、スクリーン
16上の最明点を検出すると共に(ステップ7)、ラン
プ23の最大照度、平均照度、及び照度分布を演算する
(ステップ8)。この照度分布はモニタ装置19にモニ
タされる。
【0016】次に、画像処理装置18は、上述の演算値
と、予めメモリされた規定照度値とを比較して(ステッ
プ9)、演算値が規定照度範囲内であれば、位置合せを
完了し(ステップ10)、ミラー21にランプ23を固
定する(ステップ11)。
【0017】上述の演算値が、規定照度範囲内にない場
合には、画像処理装置18は、後述する位置合せ回数
が、規定回数以内かを判定し(ステップ12)、規定回
数以内であれば、図1に示す信号線27を介して、モー
タ5に駆動信号を与え、位置合せねじ9を介して、ラン
プホルダ15を上下動させ、ミラー21の軸方向にラン
プ23の位置を移動させる(ステップ13)。
【0018】ランプ23の位置を移動させると、当然
に、スクリーン16上の照度が変化するので、その後、
ステップ6に移行し、ステップ13までの照度合せを繰
返して行う。この繰返しの回数が、ステップ12に云う
位置合せ回数である。尚、位置合せ回数が、規定回数を
越えれば、それ以上は、位置合せ不可と判定され(ステ
ップ14)、その後、照度合せは中止される。
【0019】しかして、この実施例によれば、スクリー
ン16上における照度は、TVカメラ17を通じて取り
込まれ(ステップ6)、しかも画像処理装置18におい
て、スクリーン16上の最大照度、平均照度、及び照度
分布が演算されるので(ステップ8)、従来のものに比
べて、照度を確実に把握することができる。
【0020】従って、ステップ13において、ランプ2
3の位置を移動させる場合に、ミラー21との位置関係
において、ランプ23を正確に移動させることができ
る。これによれば、ミラー付きランプの照度を確実に合
せることができるので、当該ランプを高品質に維持する
ことができる。
【0021】また、この実施例によれば、ステップ8で
演算した照度分布は、図3に示すように、モニタ装置1
9にモニタされるので、スクリーン16上の照度分布を
一目で確認することができ、ランプの品質管理を容易に
行うことができる。ちなみに、図3は最大照度を示す点
がA点に移動した場合の照度分布であり、同図におい
て、1〜10の各数字は光の強度を示している。
【0022】更に、上記の構成では、スクリーン16上
の投影面における配光関係が明確になるので、仮に、ラ
ンプ23のフィラメントFの位置が、ミラー21の中心
軸からずれたとしても、最大照度を正確に測定すること
ができ、その上で、希望する配光を確実に得ることがで
きる。
【0023】尚、上記の構成では、ランプ23のフィラ
メントFの位置を、ミラー21の中心軸に一致させるよ
うな調整はできない。しかし、この種のランプは、通
常、照明器具に取付けて使用するので、フィラメントF
の位置が大幅にずれてる場合はともかくとして、それが
多少のずれであれば、照明器具への取付け時に、そのず
れを調整すればよいので、実用上ずれが問題になること
はない。
【0024】以上、一実施例に基づいて本発明を説明し
たが、本発明は、これに限定されるものでないことは明
らかである。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、スクリーン上に投影された光の画像を取り込
むためのTVカメラと、このTVカメラにより取り込ま
れた画像に基づいてランプの照度を演算し、これを予め
定められた規定照度と比較し、演算値が規定照度範囲内
にない場合に、ランプをミラーの軸方向に移動させるた
めの信号を出力する画像処理装置とを備えているので、
スクリーン上の投影面における配光関係が明確になり、
例えば、ランプのフィラメントの位置が、ミラーの中心
軸からずれていたとしても、最大照度を正確に知ること
ができ、これに基づいて、ミラーの軸方向にランプを正
確に移動させることができる。これによれば、ミラー付
きランプの照度を確実に合せることができるので、当該
ランプの品質を高品質に維持することができるなど種々
の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による照度合せ装置の一実施例を示す構
成図である。
【図2】同じく照度合せ装置のフローチャートである。
【図3】同じく照度分布を示す平面図である。
【図4】従来の照度合せ装置を示す構成図である。
【図5】照度計の配置を示す平面図である。
【図6】ミラーとスクリーンの関係を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 フレーム 3 ミラー固定具 5 モータ 9 位置合せねじ 15 ランプホルダ 16 スクリーン 17 TVカメラ 18 画像処理装置 19 モニタ装置 21 ミラー 23 ランプ 25 点灯装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−115827(JP,A) 特開 平3−103743(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01M 11/00 F21S 8/10 F21V 19/02 G01M 11/06

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 照度合せ器具と、この照度合せ器具に装
    着されたミラー付きランプの光を投影するためのスクリ
    ーンと、このスクリーン上に投影された光の画像を取り
    込むためのTVカメラと、このTVカメラにより取り込
    まれた画像に基づいてランプの照度を演算し、これを予
    め定められた規定照度と比較し、前記演算値が規定照度
    範囲内にない場合に、前記ランプをミラーの軸方向に移
    動させるための信号を出力する画像処理装置とを備えた
    ことを特徴とするミラー付きランプの照度合せ装置。
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FR2873786B1 (fr) * 2004-08-02 2006-11-24 Commissariat Energie Atomique Systeme de reglage d'un systeme d'eclairement

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