JP3151870B2 - デジタル映像特殊効果装置 - Google Patents
デジタル映像特殊効果装置Info
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- 230000006870 function Effects 0.000 claims description 48
- 238000000034 method Methods 0.000 claims description 4
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- 230000004048 modification Effects 0.000 description 9
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Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明はデジタル化された映像信
号を実時間で処理するデジタル映像特殊効果装置に関す
る。
号を実時間で処理するデジタル映像特殊効果装置に関す
る。
【０００２】
【従来の技術】図２は従来のデジタル映像特殊効果装置
の一例を示すブロック図である。従来のデジタル映像特
殊効果装置は、入力端子１１を介して映像信号が与えら
れる入力処理部１２、映像データを格納する映像メモリ
１３、書込みアドレスを発生する書込みアドレス発生部
１６、効果制御部２０、この効果制御部２０の出力に基
づいて読出しアドレスを発生する読出しアドレス発生部
１７、映像メモリ１３から出力されたデータを処理して
出力端子１５に出力する出力処理部１４により構成され
ている。また、読出しアドレス発生部１７は、基本読出
しアドレス発生部１９及び読出しアドレス修飾部１８を
備えている。
の一例を示すブロック図である。従来のデジタル映像特
殊効果装置は、入力端子１１を介して映像信号が与えら
れる入力処理部１２、映像データを格納する映像メモリ
１３、書込みアドレスを発生する書込みアドレス発生部
１６、効果制御部２０、この効果制御部２０の出力に基
づいて読出しアドレスを発生する読出しアドレス発生部
１７、映像メモリ１３から出力されたデータを処理して
出力端子１５に出力する出力処理部１４により構成され
ている。また、読出しアドレス発生部１７は、基本読出
しアドレス発生部１９及び読出しアドレス修飾部１８を
備えている。
【０００３】映像信号は、入力端子１１を介して入力処
理部１２に与えられる。この入力処理部１２は、アナロ
グ信号のＰＣＭデジタル化及び輝度信号と色信号との分
離を行なう。この入力処理部１２でデジタル化された映
像データは、書込みアドレス発生部１６が入力映像に同
期して順次発生するアドレスに基づいて映像メモリ１３
に書込まれる。この映像メモリ１３に書込まれた映像デ
ータは、後述する読出しアドレスに基づいて読出され、
出力処理部１４において、背景画信号との合成及び輝度
信号と色信号との合成等を行い、映像信号として出力さ
れる。
理部１２に与えられる。この入力処理部１２は、アナロ
グ信号のＰＣＭデジタル化及び輝度信号と色信号との分
離を行なう。この入力処理部１２でデジタル化された映
像データは、書込みアドレス発生部１６が入力映像に同
期して順次発生するアドレスに基づいて映像メモリ１３
に書込まれる。この映像メモリ１３に書込まれた映像デ
ータは、後述する読出しアドレスに基づいて読出され、
出力処理部１４において、背景画信号との合成及び輝度
信号と色信号との合成等を行い、映像信号として出力さ
れる。
【０００４】一般に、特殊効果は、読出しアドレス発生
部１７にて書込みアドレスとは異なった順序で読出しア
ドレスを発生することにより実現される。即ち、図２に
おいて、書込みアドレスと同様な順次アドレスを発生す
る基本読出しアドレス発生部１９の出力をそのまま映像
メモリ１３の読出しアドレスに用いれば、出力映像は入
力映像と同一になるが、読出しアドレス修飾部１８を用
いて読出しアドレスを変化させることにより、入力映像
とは異なった出力映像を得ることができる。効果制御部
２０は、この読出しアドレス修飾部１８の動作を決定す
る信号を出力する。
部１７にて書込みアドレスとは異なった順序で読出しア
ドレスを発生することにより実現される。即ち、図２に
おいて、書込みアドレスと同様な順次アドレスを発生す
る基本読出しアドレス発生部１９の出力をそのまま映像
メモリ１３の読出しアドレスに用いれば、出力映像は入
力映像と同一になるが、読出しアドレス修飾部１８を用
いて読出しアドレスを変化させることにより、入力映像
とは異なった出力映像を得ることができる。効果制御部
２０は、この読出しアドレス修飾部１８の動作を決定す
る信号を出力する。
【０００５】図３はアドレス修飾部１８の一例を示すブ
ロック図である。
ロック図である。
【０００６】この図３において、Ｘi 及びＹi は映像メ
モリ１３の２次元アドレスであり、基本読出しアドレス
発生部１９の出力（又は、基本読出しアドレス発生部１
９の出力を所定の効果発生方法で修飾した結果）であ
る。また、Ｘ0 及びＹ0 はこのアドレス修飾部の出力で
ある。更に、Ｋは、効果制御部２０から与えられる定数
で、０から１までの範囲の値である。
モリ１３の２次元アドレスであり、基本読出しアドレス
発生部１９の出力（又は、基本読出しアドレス発生部１
９の出力を所定の効果発生方法で修飾した結果）であ
る。また、Ｘ0 及びＹ0 はこのアドレス修飾部の出力で
ある。更に、Ｋは、効果制御部２０から与えられる定数
で、０から１までの範囲の値である。
【０００７】関数発生部２４は、Ｙアドレスの変化に応
じてＸアドレスを変化させるための関数値ｆ（Ｙi ）を
発生させる演算回路であり、目的とする効果に応じた関
数値を発生するものである。乗算器２１はこの関数発生
部２４の出力と効果制御部２０から与えられた定数Ｋと
を乗算する。加算器２２は、この乗算器２１の出力をア
ドレスＸi に加算することによりＸアドレス（水平方
向）にオフセットを与える。
じてＸアドレスを変化させるための関数値ｆ（Ｙi ）を
発生させる演算回路であり、目的とする効果に応じた関
数値を発生するものである。乗算器２１はこの関数発生
部２４の出力と効果制御部２０から与えられた定数Ｋと
を乗算する。加算器２２は、この乗算器２１の出力をア
ドレスＸi に加算することによりＸアドレス（水平方
向）にオフセットを与える。
【０００８】例えば、映像メモリ１３のアドレスが図４
に示すように規定されている場合、即ち、Ｘ方向のアド
レスが−ｈからｈまでの範囲であり、Ｙ方向のアドレス
が−ｖからｖまでの範囲である矩形範囲の映像であり、
関数発生部２４は、ｆ（Ｙi）＝ｓ×Ｙi なる関数値
（ｓは定数）を発生するとする。そうすると、アドレス
Ｘi にはアドレスＹi の値に比例したオフセットが与え
られ、出力映像は図５に示すような斜めにずれた映像に
なる。
に示すように規定されている場合、即ち、Ｘ方向のアド
レスが−ｈからｈまでの範囲であり、Ｙ方向のアドレス
が−ｖからｖまでの範囲である矩形範囲の映像であり、
関数発生部２４は、ｆ（Ｙi）＝ｓ×Ｙi なる関数値
（ｓは定数）を発生するとする。そうすると、アドレス
Ｘi にはアドレスＹi の値に比例したオフセットが与え
られ、出力映像は図５に示すような斜めにずれた映像に
なる。
【０００９】この場合に、Ｋ＝０とすると、オフセット
量が０になり、入力映像と同一の映像が出力される。ま
た、Ｋ＝１とすると、関数ｆ（Ｙi ）にて規定された最
大のオフセット量が与えられる。
量が０になり、入力映像と同一の映像が出力される。ま
た、Ｋ＝１とすると、関数ｆ（Ｙi ）にて規定された最
大のオフセット量が与えられる。
【００１０】このようにして、オフセット量を調整する
ことができる。また、図３においてＸとＹとを入れ替え
ることにより、オフセットによるずれの方向を水平方向
から垂直方向に変更することもできる。
ことができる。また、図３においてＸとＹとを入れ替え
ることにより、オフセットによるずれの方向を水平方向
から垂直方向に変更することもできる。
【００１１】他の修飾例として、関数発生部２４は、ｆ
（Ｙi ）＝｛ mod（［Ｙi ／ｍ］，２）×２−１｝×ｓ
なる関数値を発生するとする。但し、 mod（ｐ，ｑ）は
ｐをｑで除した剰余を表し、［ｒ］はｒの整数部を表す
とする。そうすると、アドレスＸi はアドレスＹi がｍ
だけ変化する毎に水平方向に交互にｓだけオフセットが
与えられる。これにより、出力映像は図６に示すよう
に、所定の幅で交互にずれた映像になる。
（Ｙi ）＝｛ mod（［Ｙi ／ｍ］，２）×２−１｝×ｓ
なる関数値を発生するとする。但し、 mod（ｐ，ｑ）は
ｐをｑで除した剰余を表し、［ｒ］はｒの整数部を表す
とする。そうすると、アドレスＸi はアドレスＹi がｍ
だけ変化する毎に水平方向に交互にｓだけオフセットが
与えられる。これにより、出力映像は図６に示すよう
に、所定の幅で交互にずれた映像になる。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
デジタル映像特殊効果装置においては、入力映像に対し
て水平方向又は垂直方向のいずれか一方に対してオフセ
ットを加えた特殊効果を生成することは可能であるが、
傾斜したオフセットを与えることはできないという問題
点がある。例えば、図７に示すように斜め方向にずれた
映像や、図８に示すように傾斜した映像を得ることがで
きない。このため、従来の映像特殊効果装置は、特殊効
果としての変化が乏しく、飽きられやすいという欠点が
ある。
デジタル映像特殊効果装置においては、入力映像に対し
て水平方向又は垂直方向のいずれか一方に対してオフセ
ットを加えた特殊効果を生成することは可能であるが、
傾斜したオフセットを与えることはできないという問題
点がある。例えば、図７に示すように斜め方向にずれた
映像や、図８に示すように傾斜した映像を得ることがで
きない。このため、従来の映像特殊効果装置は、特殊効
果としての変化が乏しく、飽きられやすいという欠点が
ある。
【００１３】本発明はかかる問題点に鑑みてなされたも
のであって、水平方向及び垂直方向に対して同時にオフ
セットが与えられた映像を得ることができるデジタル映
像特殊効果装置を提供することを目的とする。
のであって、水平方向及び垂直方向に対して同時にオフ
セットが与えられた映像を得ることができるデジタル映
像特殊効果装置を提供することを目的とする。
【００１４】
【課題を解決するための手段】本発明に係るデジタル映
像特殊効果装置は、書込みアドレスに基づいて映像メモ
リに入力映像信号をデジタル化した映像データを書込
み、この書込んだ映像データを書込み時とは異なる読出
しアドレスに基づいて読出して映像信号として出力する
デジタル映像特殊効果装置において、前記読出しアドレ
スのＸアドレス及びＹアドレスで指定される位置と所定
の直線との距離を演算する距離演算部と、この距離演算
部の演算結果に基づく関数値を出力する関数発生部と、
前記所定の直線の傾きをｔａｎθとしたとき、前記関数
発生部から与えられる値にｃｏｓθを乗じる第１の乗算
手段と、この第１の乗算手段の出力を前記Ｘアドレスに
加算する第１の加算手段と、前記関数発生部から与えら
れた値にｓｉｎθを乗じる第２の乗算手段と、この第２
の乗算手段の出力を前記Ｙアドレスに加算する第２の加
算手段とを有することを特徴とする。
像特殊効果装置は、書込みアドレスに基づいて映像メモ
リに入力映像信号をデジタル化した映像データを書込
み、この書込んだ映像データを書込み時とは異なる読出
しアドレスに基づいて読出して映像信号として出力する
デジタル映像特殊効果装置において、前記読出しアドレ
スのＸアドレス及びＹアドレスで指定される位置と所定
の直線との距離を演算する距離演算部と、この距離演算
部の演算結果に基づく関数値を出力する関数発生部と、
前記所定の直線の傾きをｔａｎθとしたとき、前記関数
発生部から与えられる値にｃｏｓθを乗じる第１の乗算
手段と、この第１の乗算手段の出力を前記Ｘアドレスに
加算する第１の加算手段と、前記関数発生部から与えら
れた値にｓｉｎθを乗じる第２の乗算手段と、この第２
の乗算手段の出力を前記Ｙアドレスに加算する第２の加
算手段とを有することを特徴とする。
【００１５】
【作用】本発明においては、読出しアドレスのＸアドレ
ス及びＹアドレスで指定される位置と任意の直線との距
離を演算する距離演算部が設けられており、関数発生部
はこの距離演算部の演算結果に基づく関数値を発生す
る。第１の乗算手段はこの関数発生部から与えられる値
とｃｏｓθとを乗算し、第１の加算手段はこの第１の乗
算手段の出力をＸアドレスに加算する。一方、第２の乗
算手段は前記関数発生部から与えられる値とｓｉｎθと
を乗算し、第２の加算手段はこの第２の乗算手段の出力
をＹアドレスに加算する。これにより、Ｘアドレス及び
Ｙアドレスの双方に同時にオフセットを与えることがで
きて、従来のデジタル映像特殊効果装置では不可能であ
った種々の特殊効果を実現することが可能になる。
ス及びＹアドレスで指定される位置と任意の直線との距
離を演算する距離演算部が設けられており、関数発生部
はこの距離演算部の演算結果に基づく関数値を発生す
る。第１の乗算手段はこの関数発生部から与えられる値
とｃｏｓθとを乗算し、第１の加算手段はこの第１の乗
算手段の出力をＸアドレスに加算する。一方、第２の乗
算手段は前記関数発生部から与えられる値とｓｉｎθと
を乗算し、第２の加算手段はこの第２の乗算手段の出力
をＹアドレスに加算する。これにより、Ｘアドレス及び
Ｙアドレスの双方に同時にオフセットを与えることがで
きて、従来のデジタル映像特殊効果装置では不可能であ
った種々の特殊効果を実現することが可能になる。
【００１６】なお、前記距離演算部は、例えば前記Ｘア
ドレスにｓｉｎθを乗じる第３の乗算手段、前記Ｙアド
レスに−ｃｏｓθを乗じる第４の乗算手段並びに前記第
３の乗算手段の演算結果と第４の乗算手段の演算結果と
前記所定の直線のＹ切片にｃｏｓθを乗じて得た値とを
加算する第３の加算手段により構成することができる。
ドレスにｓｉｎθを乗じる第３の乗算手段、前記Ｙアド
レスに−ｃｏｓθを乗じる第４の乗算手段並びに前記第
３の乗算手段の演算結果と第４の乗算手段の演算結果と
前記所定の直線のＹ切片にｃｏｓθを乗じて得た値とを
加算する第３の加算手段により構成することができる。
【００１７】また、前記関数発生部の出力を前記第１及
び第２の乗算手段に直接与える替わりに、関数発生部の
出力と特殊効果の程度を決定する第５の定数とを乗算す
る効果量乗算手段を設け、前記第１及び第２の乗算手段
を、夫々この効果量乗算手段の出力とｃｏｓθ及びｓｉ
ｎθとを乗算するようにしてもよい。これにより、前記
第５の定数の変更により効果量を変化させることができ
る。
び第２の乗算手段に直接与える替わりに、関数発生部の
出力と特殊効果の程度を決定する第５の定数とを乗算す
る効果量乗算手段を設け、前記第１及び第２の乗算手段
を、夫々この効果量乗算手段の出力とｃｏｓθ及びｓｉ
ｎθとを乗算するようにしてもよい。これにより、前記
第５の定数の変更により効果量を変化させることができ
る。
【００１８】
【実施例】次に、本発明の実施例について添付の図面を
参照して説明する。
参照して説明する。
【００１９】図１は本発明の実施例に係るデジタル映像
特殊効果装置の読出しアドレス修飾部を示すブロック図
である。本実施例が従来と異なる点は読出しアドレス修
飾部の構成が異なることにあり、その他の構成は基本的
には従来と同様である。
特殊効果装置の読出しアドレス修飾部を示すブロック図
である。本実施例が従来と異なる点は読出しアドレス修
飾部の構成が異なることにあり、その他の構成は基本的
には従来と同様である。
【００２０】図１において、Ｘi 及びＹi は映像メモリ
の２次元アドレスであり、基本読出しアドレス発生部の
出力（又は、それを修飾した結果）である。また、Ｘ0
及びＹ0 はアドレス修飾部の出力である。
の２次元アドレスであり、基本読出しアドレス発生部の
出力（又は、それを修飾した結果）である。また、Ｘ0
及びＹ0 はアドレス修飾部の出力である。
【００２１】本実施例装置は距離演算部１、この距離演
算部１の出力に基づいて所定の関数を発生する関数発生
部２、この関数発生部２の出力に定数Ｋを乗算する効果
量調整用の乗算器３、この乗算器３の出力に定数ｂ’を
乗算するＸアドレス（水平方向）のオフセット量計算用
の乗算器４、乗算器３の出力に定数ａを乗算するＹアド
レス（垂直方向）のオフセット量計算用の乗算器５、Ｘ
アドレスのオフセット加算器６及びＹアドレスのオフセ
ット加算器７により構成されている。
算部１の出力に基づいて所定の関数を発生する関数発生
部２、この関数発生部２の出力に定数Ｋを乗算する効果
量調整用の乗算器３、この乗算器３の出力に定数ｂ’を
乗算するＸアドレス（水平方向）のオフセット量計算用
の乗算器４、乗算器３の出力に定数ａを乗算するＹアド
レス（垂直方向）のオフセット量計算用の乗算器５、Ｘ
アドレスのオフセット加算器６及びＹアドレスのオフセ
ット加算器７により構成されている。
【００２２】距離演算部１は、アドレスＸ i と定数ａと
を乗算する乗算器１ａと、アドレスＹ i と定数ｂとを乗
算する乗算器１ｄと、乗算器１ａの出力と定数ｃとを加
算する加算器１ｂと、加算器１ｂの出力と乗算器１ｄの
出力とを加算する加算器１ｃとにより構成されている。
従って、この距離演算部１は、ｄ＝ａ×Ｘi＋ｂ×Ｙi＋
ｃなる演算を実行する。なお、定数ａ，ｂ，ｂ’，ｃは
いずれも効果制御部により与えられる。
を乗算する乗算器１ａと、アドレスＹ i と定数ｂとを乗
算する乗算器１ｄと、乗算器１ａの出力と定数ｃとを加
算する加算器１ｂと、加算器１ｂの出力と乗算器１ｄの
出力とを加算する加算器１ｃとにより構成されている。
従って、この距離演算部１は、ｄ＝ａ×Ｘi＋ｂ×Ｙi＋
ｃなる演算を実行する。なお、定数ａ，ｂ，ｂ’，ｃは
いずれも効果制御部により与えられる。
【００２３】ここで、ａ＝ｓｉｎθ、ｂ＝−ｃｏｓθ、
ｂ’＝−ｂ、ｃ＝−（Ｘ 1 ｓｉｎθ−Ｙ 1 ｃｏｓθ）であ
るとすると、ｄは点（Ｘ 1 ，Ｙ 1 ）を通り、傾きがｔａｎ
θである直線と任意の点（Ｘi，Ｙi）からの距離を表
す。即ち、距離演算部１は入力アドレスで示される画素
アドレス（Ｘ i ，Ｙ i ）からａ×Ｘ＋ｂ×Ｙ＋ｃ＝０で表
される任意の直線までの距離を求める演算回路である。
ｂ’＝−ｂ、ｃ＝−（Ｘ 1 ｓｉｎθ−Ｙ 1 ｃｏｓθ）であ
るとすると、ｄは点（Ｘ 1 ，Ｙ 1 ）を通り、傾きがｔａｎ
θである直線と任意の点（Ｘi，Ｙi）からの距離を表
す。即ち、距離演算部１は入力アドレスで示される画素
アドレス（Ｘ i ，Ｙ i ）からａ×Ｘ＋ｂ×Ｙ＋ｃ＝０で表
される任意の直線までの距離を求める演算回路である。
【００２４】関数発生部２は、距離演算部１で計算した
点と直線との距離に対して、後述する効果量調整用乗算
器への係数が１のときに必要な最大オフセットが得られ
るように関数値を決定する。関数発生部２は演算回路の
みで構成してもよいし、予め演算した関数値を書込んだ
記憶素子で構成してもよい。後者の方法によると、複雑
な演算であって要求される処理時間内では演算が完了し
ないような関数値でも、予め結果を書込んだ記憶素子か
ら関数値を読み出すことは極めて短時間で行なえるた
め、自由な関数値が設定できるという利点がある。
点と直線との距離に対して、後述する効果量調整用乗算
器への係数が１のときに必要な最大オフセットが得られ
るように関数値を決定する。関数発生部２は演算回路の
みで構成してもよいし、予め演算した関数値を書込んだ
記憶素子で構成してもよい。後者の方法によると、複雑
な演算であって要求される処理時間内では演算が完了し
ないような関数値でも、予め結果を書込んだ記憶素子か
ら関数値を読み出すことは極めて短時間で行なえるた
め、自由な関数値が設定できるという利点がある。
【００２５】乗算器３は効果制御部から与えられる定数
Ｋ（但し、０≦Ｋ≦１）によって、効果を制限する。Ｋ
＝０のときにはＸ及びＹともオフセット量は０となり、
Ｋ＝１のときには関数発生部２で定めた最大オフセット
が与えられる。
Ｋ（但し、０≦Ｋ≦１）によって、効果を制限する。Ｋ
＝０のときにはＸ及びＹともオフセット量は０となり、
Ｋ＝１のときには関数発生部２で定めた最大オフセット
が与えられる。
【００２６】関数発生部２の出力オフセット値は、直線
ａ×Ｘi＋ｂ×Ｙi＋ｃ＝０に直交する方向における量で
あるため、Ｘアドレス及びＹアドレスのオフセット量計
算用の乗算器４，５が関数発生部２の出力オフセット値
に夫々ｃｏｓθ及びｓｉｎθを乗じることにより、オフ
セット量のＸ成分及びＹ成分を求める。そして、オフセ
ット量加算器６，７は、求めたＸ及びＹ成分のオフセッ
ト量を入力のＸアドレス及びＹアドレスに夫々加算し、
アドレスＸ0及びアドレスＹ0を生成する。なお、オフセ
ット値とは、関数発生部２により得られた関数値に定数
Ｋを乗じて得た値である。
ａ×Ｘi＋ｂ×Ｙi＋ｃ＝０に直交する方向における量で
あるため、Ｘアドレス及びＹアドレスのオフセット量計
算用の乗算器４，５が関数発生部２の出力オフセット値
に夫々ｃｏｓθ及びｓｉｎθを乗じることにより、オフ
セット量のＸ成分及びＹ成分を求める。そして、オフセ
ット量加算器６，７は、求めたＸ及びＹ成分のオフセッ
ト量を入力のＸアドレス及びＹアドレスに夫々加算し、
アドレスＸ0及びアドレスＹ0を生成する。なお、オフセ
ット値とは、関数発生部２により得られた関数値に定数
Ｋを乗じて得た値である。
【００２７】関数発生部２の一例を示すと、映像メモリ
のアドレスが図４に示すように規定されている場合、ｆ
（ｄ）＝ｓ×ｄなる関数値（ｓは定数）を与えるとする
と、Ｘi はｄの値に比例したオフセットを受け、出力映
像は図８に示すような、斜め方向にずらしたような映像
になる。
のアドレスが図４に示すように規定されている場合、ｆ
（ｄ）＝ｓ×ｄなる関数値（ｓは定数）を与えるとする
と、Ｘi はｄの値に比例したオフセットを受け、出力映
像は図８に示すような、斜め方向にずらしたような映像
になる。
【００２８】別の例を示すと、ｆ（ｄ）＝｛ mod（［ｄ
／ｍ］，２）×２−１｝×ｓなる関数値を与えると、Ｘ
i はｄがｍだけ変化する毎に水平方向に交互にｓだけオ
フセットを受ける。従って、出力映像は図７に示すよう
に傾斜した映像になる。
／ｍ］，２）×２−１｝×ｓなる関数値を与えると、Ｘ
i はｄがｍだけ変化する毎に水平方向に交互にｓだけオ
フセットを受ける。従って、出力映像は図７に示すよう
に傾斜した映像になる。
【００２９】
【発明の効果】以上説明したように本発明においては、
読出しアドレスのＸアドレス及びＹアドレスで指定され
る位置と任意の直線との距離を演算する距離演算部と、
この距離演算部の演算結果に基づく関数値を発生する関
数発生部とを備えており、この関数発生部の出力又は関
数発生部に第５の定数を乗算した結果にｃｏｓθ及びｓ
ｉｎθを乗算し、その結果を前記Ｘアドレス及び前記Ｙ
アドレスに加算するから、水平方向及び垂直方向に同時
にオフセットを与えることができる。これにより、従来
不可能であった斜め方向に交互にずれた映像等の特殊効
果を得ることができる。
読出しアドレスのＸアドレス及びＹアドレスで指定され
る位置と任意の直線との距離を演算する距離演算部と、
この距離演算部の演算結果に基づく関数値を発生する関
数発生部とを備えており、この関数発生部の出力又は関
数発生部に第５の定数を乗算した結果にｃｏｓθ及びｓ
ｉｎθを乗算し、その結果を前記Ｘアドレス及び前記Ｙ
アドレスに加算するから、水平方向及び垂直方向に同時
にオフセットを与えることができる。これにより、従来
不可能であった斜め方向に交互にずれた映像等の特殊効
果を得ることができる。
【図１】本発明の実施例に係るデジタル映像特殊効果装
置の読出しアドレス修飾部を示すブロック図である。
置の読出しアドレス修飾部を示すブロック図である。
【図２】従来のデジタル映像特殊効果装置の一例を示す
ブロック図である。
ブロック図である。
【図３】同じくそのアドレス修飾部の一例を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図４】映像メモリのアドレスを示す模式図である。
【図５】従来のデジタル特殊効果装置による出力映像の
一例を示す模式図である。
一例を示す模式図である。
【図６】従来のデジタル特殊効果装置による出力映像の
他の例を示す模式図である。
他の例を示す模式図である。
【図７】従来のデジタル特殊効果装置では出力不可能な
出力映像の一例を示す模式図である。
出力映像の一例を示す模式図である。
【図８】従来のデジタル特殊効果装置では出力不可能な
出力映像の他の例を示す模式図である。
出力映像の他の例を示す模式図である。
１；距離演算部 １ａ，１ｄ，３，４，５，２１；乗算器 １ｂ，１ｃ，６，７，２２；加算器 ２，２４；関数発生部 １２；入力処理部 １３；映像メモリ １４；出力処理部 １６；書込みアドレス発生部 １７；読出しアドレス発生部 ２０；効果制御部
Claims (3)
- 【請求項１】 書込みアドレスに基づいて映像メモリに
入力映像信号をデジタル化した映像データを書込み、こ
の書込んだ映像データを書込み時とは異なる読出しアド
レスに基づいて読出して映像信号として出力するデジタ
ル映像特殊効果装置において、前記読出しアドレスのＸ
アドレス及びＹアドレスで指定される位置と所定の直線
との距離を演算する距離演算部と、この距離演算部の演
算結果に基づく関数値を出力する関数発生部と、前記所
定の直線の傾きをｔａｎθとしたとき、前記関数発生部
から与えられる値にｃｏｓθを乗じる第１の乗算手段
と、この第１の乗算手段の出力を前記Ｘアドレスに加算
する第１の加算手段と、前記関数発生部から与えられた
値にｓｉｎθを乗じる第２の乗算手段と、この第２の乗
算手段の出力を前記Ｙアドレスに加算する第２の加算手
段とを有することを特徴とするデジタル映像特殊効果装
置。 - 【請求項２】 前記距離演算部が、前記Ｘアドレスにｓ
ｉｎθを乗じる第３の乗算手段と、前記Ｙアドレスに−
ｃｏｓθを乗じる第４の乗算手段と、前記第３の乗算手
段の演算結果と第４の乗算手段の演算結果と前記所定の
直線のＹ切片にｃｏｓθを乗じて得た値とを加算する第
３の加算手段とにより構成されていることを特徴とする
請求項１に記載のデジタル映像特殊効果装置。 - 【請求項３】 前記関数発生部の出力値と特殊効果の程
度を決定する第５の定数とを乗算する効果量乗算手段を
備えており、前記第１及び第２の乗算手段にはこの効果
量乗算手段を介して前記関数発生部の出力値が与えられ
ることを特徴とする請求項１又は２に記載のデジタル映
像特殊効果装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21279591A JP3151870B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | デジタル映像特殊効果装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP21279591A JP3151870B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | デジタル映像特殊効果装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0537854A JPH0537854A (ja) | 1993-02-12 |
| JP3151870B2 true JP3151870B2 (ja) | 2001-04-03 |
Family
ID=16628509
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP21279591A Expired - Fee Related JP3151870B2 (ja) | 1991-07-29 | 1991-07-29 | デジタル映像特殊効果装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3151870B2 (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015063789A (ja) * | 2014-12-02 | 2015-04-09 | 株式会社神清 | ヘルメット |
-
1991
- 1991-07-29 JP JP21279591A patent/JP3151870B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2015063789A (ja) * | 2014-12-02 | 2015-04-09 | 株式会社神清 | ヘルメット |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0537854A (ja) | 1993-02-12 |
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Legal Events
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