JP3151455B2 - 湾曲パネル - Google Patents

湾曲パネル

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JP3151455B2 JP13276993A JP13276993A JP3151455B2 JP 3151455 B2 JP3151455 B2 JP 3151455B2 JP 13276993 A JP13276993 A JP 13276993A JP 13276993 A JP13276993 A JP 13276993A JP 3151455 B2 JP3151455 B2 JP 3151455B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、湾曲した仕切り壁等
に利用される湾曲パネルの改良に関する。
【0002】
【従来技術とその問題点】例えば、住宅内における部屋
空間やビル内における事務所空間等は、様々な理由で仕
切られるが、空間を仕切るに際して、近年では、湾曲し
た壁面を利用することがある。
【0003】この湾曲した壁面が、透明のプラスチック
やガラス等を素材とする可視性でなく不可視性の仕切り
壁で形成されるとする場合、該仕切り壁は、現状では、
所謂在来の工法によって設けられることになる。
【0004】即ち、湾曲状態に設置された型枠内にコン
クリートを打設してコンクリート構造の湾曲した仕切り
壁を設けるか、あるいは、湾曲状態に建て込まれた下地
骨組に合板等を釘打ち等で展張して所謂大壁構造の湾曲
した仕切り壁を設けるか、である。
【0005】従って、この不可視性の湾曲した仕切り壁
がその設置場所に単一に設けられる場合には、上記のい
ずれの工法によるとしても採り上げて問題はないが、該
仕切り壁が、例えば、集合住宅における全戸やビル内に
おける多数の事務所空間等に統一的に複数設けられると
する場合には、数が多くなるが故に、長期に亙る工期が
必要になると共に、経費的にも高価になり易い不都合が
ある。
【0006】そして、所謂工場生産で該仕切り壁たる仕
切り壁体、即ち、湾曲形成されたパネルを多量生産する
との提案をなし得るが、それは所謂現場作業の一部が工
場作業に代るだけであり、該パネルを多量生産するにつ
いて、工場での生産時に長時間を要し、経費的にも大き
い削減は望めない。
【0007】一方、凡そ仕切り壁にあっては、構造壁程
の強度を要求されないことや居住性及び質感あるいはそ
の取り扱い等の観点から、多くの場合に、コンクリート
構造ではなく、合板等を利用したパネル構造、即ち、フ
ラッシュ構造と称される合板パネル構造で設けられるこ
とが多い。
【0008】しかも、この合板パネルによるとする場
合、予め所望の湾曲形態にあるいはその分割された形態
に形成されているものを利用することになるので、その
設置場所への建て込み作業だけで足りることになる利点
がある。
【0009】しかしながら、現状では、湾曲した合板パ
ネルを工場生産するとしても、前記したように、在来の
工法で生産するしかなく、従って、その製作に熟練が要
求されて機械利用による多量生産を期し難い不具合があ
る。
【0010】また、組み上げられた骨組体への合板の展
張が、釘打ちによるとされる場合には釘の頭がパネル面
に露呈されることになる不具合があり、糊付けによると
される場合には確実に接着されたか否かの判断が困難に
なる不具合がある。
【0011】この発明は、前記した事情に鑑みて創案さ
れたものであって、その目的とするところは、機械利用
による多量生産が容易で、不可視性の湾曲した仕切り壁
等に利用するに最適となる湾曲パネルを提供することで
ある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記した目的を達成する
ために、この発明に係る湾曲パネルの構成を、一方向に
適宜の曲率で湾曲する基体と、該基体の凹状湾曲面及び
凸状湾曲面にそれぞれ展張される面材と、を有してな
り、基体がその凹状湾曲面及び凸状湾曲面に該基体の湾
曲方向に沿って延在される突起群を有してなると共に、
各側の面材がそれぞれの一方面に上記突起群と繋合する
溝群を有しながら上記基体の湾曲方向に折り曲げ可能に
形成されてなるとする。
【0013】そして、より具体的には、基体が一方向に
複数配在される横地材と、該横地材に直交する他方向に
複数配在される縦地材と、からなり、横地材が湾曲形成
されてなると共に、該横地材における凹状湾曲縁部及び
凸状湾曲縁部に突起群が形成されてなるとし、また、要
する場合には、突起群を形成する突起と溝群を形成する
溝とが蟻継ぎ構造とされてなるとする。
【0014】
【作用】それ故、基体の一端、即ち、基体の湾曲方向に
直交する方向たる軸線方向の一端に配在されることにな
る突起群に面材に形成の溝群を上記軸線方向から照準す
るようにしながら繋合させると共に、この状態から面材
を上記軸線方向に押し進めるようにすることで、基体に
対する面材の展張が可能になる。
【0015】そして、面材の基体に対する展張は、該基
体の凹状湾曲面側と凸状湾曲面側の両方で行われること
で、湾曲パネルが完成される。
【0016】このとき、面材の基体に対する展張にあっ
て、釘打ちや糊付けを要しない。
【0017】即ち、例えば、凹状に湾曲されている基体
側の突起群と凸状に湾曲される面材側の溝群との間で
は、面材が基体から引き剥されるようになるときに、突
起の一側面が対向する凸部の一側面に密接されることに
なり、該突起の溝からの抜け出しが阻止される。
【0018】また、特に、凸状に湾曲されている基体側
の突起群と凹状に湾曲される面材側の溝群との間では、
突起が一対の凸部によって両方向から挟持されるように
なって、突起の溝から抜け出しが阻止される。
【0019】尚、基体が横地材と縦地材との組み合せで
構成されるとする場合に、各部材毎とすることで各部材
における加工性等が向上され、また、組み合せとされる
ことで基体の軽量化が可能になる。
【0020】そして、突起群を形成する突起と溝群を形
成する溝とが蟻継ぎ構造とされれる場合には、面材を基
体から引き剥すようにする大きい外力作用に十分に抗し
得ることになり、基体と面材との一体性が向上される。
【0021】
【実施例】以下、図示した一実施例に基いて、この発明
を詳細に説明するが、この実施例に係る湾曲パネルは、
図1に示すように、図1中で横方向となる一方向に適宜
の曲率で湾曲する基体1と、該基体1の凹状湾曲面及び
凸状湾曲面にそれぞれ展張される面材2と、を有してな
り、基本的には、所謂フラッシュ構造に形成されてい
る。
【0022】尚、上記基体1及び面材2は、この実施例
にあって、素材にMDF(商標名スターウッド,NPウ
ッド)を採用するとしているが、これに代えて、天然木
材,アルミ材あるいは軟質プラスチック等の比較的加工
性及び成形性に優れるものが単独採用あるいは混合採用
されるとしても良い。
【0023】上記基体1は、この実施例では、上記一方
向の横地材11と、該横地材11に直交する他方向(図
1中で縦方向)の縦地材12と、からなり、該横地材1
1と縦地材12とが複数組み立てられて格子状の骨組体
に形成されている。
【0024】基体1が上記のように横地材11及び縦地
材12の各部材からなるとすることで、該各部材の製作
や該各部材への所定の加工を施す等が容易になり、作業
効率の向上を期待できる。
【0025】また、基体1が上記のように格子状の骨組
体に組み立てられることで、該基体1の重量の軽量化が
可能になり、従って、該基体1を有する湾曲パネル全体
の重量の軽量化を期待できる。
【0026】尚、基体1が縦横部材等を一体に有する所
謂フレーム状に形成されることで、該基体1における重
量の軽量化を図るとしても良い。
【0027】上記横地材11は、図示例にあって、適宜
の幅と肉厚の板状体からなり、前記一方向たる横方向に
所謂平置き状態に配在されるもので、図2に示すよう
に、全体に湾曲形成されている。
【0028】尚、横地材11が湾曲形成されることで基
体1が湾曲形成されることになるから、該横地材11に
おける湾曲曲率は、湾曲パネルに要求される湾曲曲率に
基づいて設定される。
【0029】また、上記横地材11は、図2中で上方と
なる凹状湾曲縁部11aに多数の突起Pからなる突起群
11bを有してなると共に、図2中で下方となる凸状湾
曲縁部11cにも同じく多数の突起Pからなる突起群1
1dを有してなり、かつ、後述する縦地材12との連結
を可能にするための割り11eを複数有してなる。
【0030】そして、上記各突起群11b,11dが、
前記基体1の凹状湾曲面及び凸状湾曲面において湾曲方
向に延在されるそれぞれの突起群を構成する。
【0031】尚、上記割り11eは、横地材11におい
て、凹状湾曲縁部11aから凸状湾曲縁部11c側に向
けて切り込まれ、その先端が該横地材11の幅方向の略
中央に及ぶように形成されている。
【0032】また、上記割り11eは、その幅が後述す
る縦地材12の肉厚に一致するように設定されており、
その配設間隔は自由に設定される。
【0033】上記各突起群11b,11dを形成する突
起Pは、この実施例にあって、矩形の舌片状の形状を呈
するように形成されており、各突起Pの間には適宜の幅
寸法及び深さの隙間Sが設けられている。
【0034】因に、上記突起Pの幅寸法と長さ及び上記
隙間Sの幅寸法と深さは、後述する面材2との関係で設
定される。
【0035】尚、上記突起群11b,11dは、図示例
にあって、同一形状の突起P及び隙間Sで形成されると
しているが、これに代えて、突起群11b,11dの双
方が異なる形状の突起P及び隙間Sで形成されるとして
も良いこと勿論である。
【0036】ただ、図示例のように、突起群11b,1
1dの双方が同一形状の突起P及び隙間Sで形成される
とする場合には、後述する面材2を一種類のみ製作すれ
ば足りることになる利点を生む。
【0037】一方、上記縦地材12は、図示例にあって
は、上記横地材11と同一の肉厚及び上記横地材11の
幅よりやや小さい幅の板状体からなり、図3に示すよう
に、直線状に形成されていると共に、上記横地材11と
の連結を可能にするための複数の割り12aを有してな
る。
【0038】該割り12aは、図3中で下方となる一方
縁部12bから図3中で上方となる他方縁部12cに向
けて切り込まれ、その先端が縦地材12の幅方向の略中
央に及ぶように形成されており、その幅が前記横地材1
1の肉厚、即ち、板厚に一致するように設定されてい
る。
【0039】尚、上記割り12aの配設間隔は自由に設
定される。
【0040】それ故、横地材11における割り11eと
縦地材12における割り12aとを咬み合わせるように
して、複数の横地材11と縦地材12とを組み合わせる
ようにすると、横地材11と縦地材12とによる格子状
の骨組体たる基体1、即ち、前記一方向に湾曲された基
体1が形成されることになる。
【0041】そして、このとき、横地材1の凹状湾曲縁
部11a及び凸状湾曲縁部11cに形成の突起群11
b,11dが、上記基体1の凹状湾曲面及び凸状湾曲面
において湾曲方向に延在されることになる突起群を構成
する。
【0042】そして、また、該突起群11b,11d
は、図示例にあっては、縦地材12の一方縁部12b及
び他方縁部12cよりも所謂外方へ突出する形態を呈す
ることになる。
【0043】従って、上記基体1の凹状湾曲面及び凸状
湾曲面に配在される突起群、即ち、横地材11に形成の
突起群11b,11dを介して、該基体1の両湾曲面に
それぞれ面材2を展張し得ることになる。
【0044】ところで、面材2は、図4に示すように、
その一方面に前記突起群11b,11dと繋合する溝群
2aを有しながら、上記基体1の湾曲方向に折り曲げ可
能に形成されている。
【0045】即ち、該面材2は、前記横地材11及び縦
地材12と同様の肉厚を有する広幅板状体からなり、図
4中で上方となる一方面に前記隙間Sに嵌合するリブ状
の凸部Lを間に有するように多数の溝Dが形成されてな
る。
【0046】そして、該面材2は、図4中で下方となる
他方面側に上記溝Dが形成されることで残部となる竹皮
状の薄肉部たる面部2bを有してなる。
【0047】従って、該面材2は、上記面部2bが撓み
可能な部分になり、上記溝Dの延在方向に直交する方
向、即ち、前記基体1の湾曲方向に折り曲げ可能とされ
ることになる。
【0048】尚、上記溝群2aを形成する溝Dは、前記
突起Pの嵌装を許容するようにその幅及び深さが設定さ
れ、上記凸部Lは、前記隙間Sに嵌装されるようにその
幅及び高さが設定されるが、この実施例にあっては、該
面材2を形成する板状体の肉厚、即ち、前記横地材11
及び縦地材12の肉厚の許容範囲内で形成されるとして
いる。
【0049】それ故、この実施例におけるように、横地
材11,縦地材12及び面材2の板厚を同一に設定する
場合には、該湾曲パネルを製作する場合の材料として同
一の肉厚の素材を選択すれば足り、特に、素材にMDF
のような人工素材を選択することで、所謂部止りを良好
にすることが可能になる等の利点を生む。
【0050】尚、上記溝群2aを形成する溝Dは、基体
1の両湾曲面に展張される各面材2が異なった構造に形
成されてなるとする場合に、これに相応するように異な
る形状に形成される。
【0051】それ故、以上のように形成されたこの実施
例に係る湾曲パネルにあっては、複数の横地材11と複
数の縦地材12とを組み合わせて格子状の骨組体たる基
体1を形成すると共に、該基体1の両湾曲面に面材2を
展張することのみで、所定の湾曲パネルに形成されるこ
とになる。
【0052】尚、横地材11と縦地材12とを組み合せ
て基体1を形成する際に、その両者の接続部分に適宜に
接着材等を介在させるとしても良い。
【0053】上記組立られた基体1の両湾曲面にそれぞ
れ面材2を展張するには、以下の方策による。
【0054】即ち、基体1の湾曲方向に直交する方向た
る軸線方向の一端に配在されている横地材11に形成の
突起群11b,11dに面材2に形成の溝群2aを上記
軸線方向から照準するようにしながら嵌合、即ち、繋合
させると共に、この状態から面材2を上記軸線方向に押
し進めるようにする。
【0055】尚、面材2を押し進めることによって、溝
群2aが次々と突起群11b,11dに繋合されること
になるが、要する場合には、それぞれで突起群11b,
11dに溝群2aを照準する作業をする。
【0056】以上のようにして、基体1の両湾曲面に面
材2が展張された後には、突起群11b,11dと溝群
2aとの間には、以下のような状態で上記繋合状態、即
ち、基体1と面材2との連繋状態が維持される。
【0057】先ず、図5に示すように、凹状に湾曲され
ている突起群11b(符示せず)と凸状に湾曲される溝
群2a(符示せず)との間では、図5中に矢印で示す方
向に面材2が移動されるようになるときに、突起Pの一
側面P1が対向する凸部Lの一側面L1に密接されるこ
とになって、該各突起Pの各溝Dからの抜け出しが阻止
される。
【0058】即ち、図5中に仮想線aで示す各突起Pの
移動方向(上記矢印と同一の方向)と、図5中に仮想線
bで示す突起Pの一側面P1と凸部Lの一側面L1との
接触面がなす延長線方向と、が図5中で上方となる面材
2の凹状湾曲側で収斂されるからである。
【0059】また、図6に示すように、凸状に湾曲され
ている突起群11d(符示せず)と凹状に湾曲される溝
群2a(符示せず)との間では、図6中に矢印で示す方
向に面材2が移動されるようになるときに、突起Pの一
側面P1が対向する凸部Lの一側面L1に密接されるこ
とになって、該各突起Pの各溝Dからの抜け出しが阻止
される。
【0060】即ち、図6中に仮想線aで示す各突起Pの
移動方向(上記矢印と同一の方向)と、図6中に仮想線
bで示す突起Pの一側面P1と凸部Lの一側面L1との
接触面がなす延長線方向と、が図6中で下方となる面材
2の凸状湾曲側で収斂されるからである。
【0061】また、特に、図6に示す状態では、図中に
矢印c,dで示すように、突起Pが一対の凸部Lによっ
て両方向から挟持されるようになり、突起Pの溝Dから
抜け出し、即ち、突起群11dと溝群2aの分離が阻止
される。
【0062】従って、以上のようにして形成される湾曲
パネルにあっては、基体1の両湾曲面に面材2を展張す
るに際して、基体1の端部から面材2を湾曲させながら
押し込むようにするのみで足り、釘打ちや糊付けを要し
ないことになる。
【0063】そして、該湾曲パネルの湾曲面側からの作
用力によって、面材2が基体1から引き剥される危惧も
ない。
【0064】また、以上のようにして形成される湾曲パ
ネルにあっては、釘打ちや糊付けを要しないから、その
解体、即ち、各面材2の基体1からの分離及び基体1に
おいて、横地材11と縦地材12との分離が可能にな
り、その再利用の可能性を残した解体が可能になる。
【0065】図7は、基体1を構成する横地材11に形
成の突起群11b(及び11d)と面材2に形成の溝群
2aの他の実施例を示すものであって、突起群11b
(11d)と溝群2aとの連結構造が蟻継ぎ構造とされ
る場合を示す。
【0066】この場合には、図7に示すように、例え
ば、横地材11に突起群11bを形成する蟻形からなる
突起Pを形成し、図7に示すように、面材2に溝群2a
を形成する蟻穴からなる溝Dを形成する。
【0067】このように形成される蟻継ぎ構造によれ
ば、横地材11、即ち、基体1と面材2との連結が一旦
図られた後は、基体1からの面材2の所謂引き剥し作用
に対して絶対的に対抗できることになる。
【0068】そして、この場合の基体1に対する面材2
の展張は、前記した実施例の場合と同様に所謂スライド
工法によって実現される。
【0069】尚、この実施例による場合には、この発明
でテーマとする湾曲パネルの形成だけでなく、平面パネ
ルの形成にも利用可能となる利点がある。
【0070】前記した実施例にあっては、突起群11b
が横地材11に形成されるに対して溝群2aが面材2に
形成されているとするが、この発明の目的とするところ
からすれば、上記に代えて、突起群11bが面材2に形
成され溝群2aが横地材11に形成されるとしても良い
こと勿論である。
【0071】また、前記したところは、この発明に係る
湾曲パネルが、不可視性の湾曲した仕切り壁に利用され
るものとして説明したが、この発明の構成からすれば、
素材に透明な軟質プラスチックが選択されて可視性の湾
曲した仕切り壁に利用されるとしても良く、また、仕切
り壁単体とされるのではなく、例えば、ユニットバスの
ハウジングやコアを形成したり、あるいは、家具を形成
したりするものとして利用されるとしても良いこと勿論
である。
【0072】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、基
体、即ち、横地材及び縦地材と面材を所定の通りに形成
することで、所望の湾曲曲率の湾曲パネルを製作し得る
から、機械利用によって各部材を生産することで、湾曲
パネルを量産することが容易に可能になる利点がある。
【0073】また、この発明によれば、湾曲パネルは、
基体側に配在される突起群と面材側に配在される溝群と
の繋合で基体と面材との一体化が実現されるので、該湾
曲パネルの製作にあって、釘打ちや糊付け作業を必要と
しなくなり、従って、釘打ちミスや糊付けミス等の所謂
作業ミスやこれによる不良製品の輩出が招来されず、ま
た、所謂熟練を要求されずに作業が可能になる利点があ
る。
【0074】さらに、この発明によれば、湾曲パネルの
形成にあって、釘打ちや糊付けを要しないから、その解
体、即ち、各面材の基体からの分離及び基体において、
横地材と縦地材との分離が可能になり、その再利用の可
能性を残した解体が可能になる利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例に係る湾曲パネルを一部破
断して示す斜視図である。
【図2】横地材を示す平面図である。
【図3】縦地材を示す平面図である。
【図4】面材の端面を示す図である。
【図5】突起群と溝群の繋合状態を拡大して示す部分断
面図である。
【図6】突起群と溝群の繋合状態を拡大して示す部分断
面図である。
【図7】他の実施例に係る突起群と溝群の繋合状態を示
す部分断面図である。
【符号の説明】
1 基体 2 面材 2a 溝群 11 横地材 11b,11d 突起群 12 縦地材 D 溝 L 凸部 P 突起 S 隙間

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一方向に適宜の曲率で湾曲する基体と、
    該基体の凹状湾曲面及び凸状湾曲面にそれぞれ展張され
    る面材と、を有してなり、基体がその凹状湾曲面及び凸
    状湾曲面に該基体の湾曲方向に沿って延在される突起群
    を有してなると共に、各側の面材がそれぞれの一方面に
    上記突起群と繋合する溝群を有しながら上記基体の湾曲
    方向に折り曲げ可能に形成されてなることを特徴とする
    湾曲パネル
  2. 【請求項2】 基体が一方向に複数配在される横地材
    と、該横地材に直交する他方向に複数配在される縦地材
    と、からなり、横地材が湾曲形成されてなると共に、該
    横地材における凹状湾曲縁部及び凸状湾曲縁部に突起群
    が形成されてなる請求項1の湾曲パネル
  3. 【請求項3】 突起群を形成する突起と溝群を形成する
    溝とが蟻継ぎ構造とされてなる請求項1の湾曲パネル
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