JP3150937B2 - シール台紙 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、新規な画像プリン
トシール用のシール台紙に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来より、切手もしくはこれに類似する
サイズや形状のシールを複数、台紙上に容易に剥離可能
に設けてなるシール台紙に対し、プレイヤーの画像と予
め用意された背景画像との合成画像をシールの位置に対
応して印刷し、しかる後、印刷されたシールの部分を台
紙ごと切り離して他のプレイヤーと交換したり、あるい
は台紙よりシールのみ剥離して任意の場所に貼り付けて
楽しむ画像プリントシールが知られている（例えば、実
用新案登録第３０１４７３３号参照）。

【０００３】また、この種の別の画像プリントシールと
して、前記同様なシール台紙に対し、プレイヤーの名
前、住所、電話番号等と予め用意された背景画像との合
成画像を印刷するタイプの画像プリントシールも提案さ
れている。

【０００４】さらにまた、これらのシール台紙として、
画像が印刷されないシールの余白部分の一部を剥離する
ことにより、着脱可能な手帳用紙を構成するリフィル用
のパンチ穴が現れ、これによって容易にバインダに閉じ
ることができるものも提案されている。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】しかし、前者の画像プ
リントシールでは、プレイヤーの情報として画像（通
常、顔の画像）しか印刷できないため、他のプレイヤー
と交換してもそのプレイヤーの名前、連絡先等の情報を
失ってしまい、単に数多くのシールを集めるという楽し
み方だけになる場合が多かった。

【０００６】また、後者の画像プリントシールでは、プ
レイヤーの画像が印刷されていないので、主としてプレ
イヤー本人が印刷されたシールの部分を自身の持ち物等
に貼り付けて実用に供するという楽しみ方しかできなか
った。

【０００７】さらにまた、この種のシール台紙は印刷の
際のプリンタの都合上、印刷し得る最小の用紙サイズが
葉書サイズに限られることが多いため、前述した従来の
シール台紙では、そのまま閉じてもリフィル用のバイン
ダからはみ出してしまうという欠点があった。

【０００８】

【０００９】

【００１０】本発明の目的は、印刷に際して不都合を招
くことなく、しかもリフィル用のバインダに体裁良く閉
じることのできる画像プリントシール用のシール台紙を
提供することにある。

【００１１】

【００１２】

【００１３】

【００１４】

【課題を解決するための手段】 前記課題を解決するた
め、 本発明では、葉書サイズの台紙と、該台紙とほぼ同
サイズでその一の面上に容易に剥離可能に設けられたシ
ール原紙とからなる画像プリントシール用のシール台紙
において、台紙に、葉書サイズより小さいリフィルサイ
ズに対応する切り込み及びリフィル用のパンチ穴に対応
する切り込みを設けるとともに、シール原紙を、台紙の
リフィルサイズに対応する切り込みの内側に配置され、
画像や文字情報等が印刷される少なくとも１枚のシール
と、該シールと切り込みによって分離される部分であっ
てリフィル用のパンチ穴に対応する部分を含みかつ台紙
のリフィルサイズに対応する切り込みを跨いで配置され
る余白シールとで構成したことを特徴とする。

【００１５】前記構成によれば、印刷時のサイズは従来
通りの葉書サイズとしたままで、印刷後は余白シールを
剥がすのみでパンチ穴付きのリフィルサイズとすること
ができ、印刷に際して不都合を招くことなく、直ちにバ
インダに体裁良く閉じることができ、特に、台紙の他の
面にシール貼り付け欄を設ければ、シール台紙そのもの
をシール貼り付け用紙とすることができ、この際、前述
した画像プリントシールを張り付ければ、アドレス帳と
することができる。

【００１６】

【発明の実施の形態】以下、図面に従って本発明の実施
の形態について説明する。

【００１７】図１は本発明の画像プリントシール用のシ
ール台紙の一例を示すもので、図中、１０は台紙、２０
はシール原紙２０である。

【００１８】台紙１０は、白紙もしくは所定の一様なデ
ザインが施された葉書サイズの用紙の一の面１１にポリ
プロピレン（ＰＰ）に代表されるフィルムセパレータ
（離型紙）をラミネートしてなり、リフィルサイズに対
応する切り込み１２及びリフィル用のパンチ穴に対応す
る切り込み（６ヶ所）１３が設けられている。

【００１９】シール原紙２０は、台紙１０と同じかもし
くはわずかに小さい白紙の裏面に接着層を設けてなり、
台紙１０の前記一の面１１上に容易に剥離可能に貼着さ
れている。また、シール原紙２０は、切り込み２１によ
って分離される、全体横長形状の第１のシール２２、従
来の画像プリントシールに近い大きさを有する長方形状
の第２のシール２３及び様々な形状の第３のシール２４
と、これらのシール２２〜２４を除いた余白シール２５
とで構成され、前記各シール２２〜２４は台紙１０のリ
フィルサイズに対応する切り込み１２の内側に配置さ
れ、また、余白シール２５はリフィル用のパンチ穴に対
応する部分を含みかつ台紙１０のリフィルサイズに対応
する切り込み１２を跨いで配置される如くなっている。

【００２０】また、図２に示すように、台紙１０の他の
面１４には、前記第１のシール２２に対応したサイズの
シール貼り付け欄１５が設けられている（なお、他の面
１４は通常のペンでの書き込みも可能であり、前記欄１
５の用途がシールの貼り付けに限定されるものではな
い。）。

【００２１】前述したシール原紙２０の表面は、後述す
る画像プリントシール作成装置によりプレイヤーの画像
や文字情報等が印刷される印刷面とされる。印刷面は、
好ましくは画像プリントシール作成装置による印刷結果
が良好となるような面に形成されている。より詳細にい
えば、画像プリントシール作成装置に備えられたプリン
タ等の印刷手段による印刷を受容するに適した材質が選
択され、また、表面処理等が施されている。

【００２２】一例として、印刷手段が熱転写式である場
合、シール原紙２０はピーチコートと呼ばれるコート紙
の一種が好適に使用される。一方、印刷手段が昇華式、
溶融式である場合、シール原紙２０はそれらに適した色
素層等を有する。印刷手段の方式によってどのような材
質、表面処理等が好ましいかという問題は設計事項の範
囲であり、ここでは詳細に説明しない。なお、予め所定
の文字、模様等をシール原紙２０の表面に印刷しておい
ても良い。

【００２３】また、本シール台紙は一枚単位で画像プリ
ントシール作成装置の印刷手段に供給されるため、この
印刷手段における紙詰まり、二重送り等の用紙搬送時の
トラブルを可能な限り回避するという観点からもその材
質、表面処理等が選択されることが好ましい。

【００２４】一例として、シール原紙２０をピーチコー
ト紙とし、台紙１０の他の面１４をコートしておけば、
シール台紙相互の摩擦力を低く保つことができ、用紙搬
送時のトラブルを低減できる。かかる問題は、画像プリ
ントシール作成装置をできる限りメンテナンスフリーな
状態とするためには重要である。

【００２５】前述したシール台紙に対し、シール原紙２
０に後述する印刷を施した上で台紙１０から余白シール
２５を、前記切り込み２１に連続して最外部まで延設さ
れた切り込み２１ａを利用して剥離し該余白シール２５
とともに台紙１０の切り込み１２の外側の部分を分離す
るか、もしくはシール原紙２０から台紙１０を、切り込
み１２を利用して該切り込み１２の内側の部分のみを剥
離することにより、図３に示すように、リフィルサイズ
となった台紙１０´上に印刷の施されたシール２２〜２
４のみが残された状態となる。なお、パンチ穴は最後に
切り込み１３を利用し、手で押し抜いて開ける。

【００２６】従って、このシール台紙によれば、印刷時
のサイズは従来通りの葉書サイズであり、その印刷に際
して不都合を招くことがなく、しかも簡単な作業でパン
チ穴有りのリフィル用紙とすることができ、リフィル用
のバインダ（図示せず）に体裁良く閉じることができ
る。

【００２７】図４は本発明の画像プリントシール用のシ
ール台紙を使用して画像プリントシールを作成する装置
の外観を示すもので、縦長の筐体３１と、その上部に取
り付けられたフレーム３２と、該フレーム３２から吊り
下げられた背景幕３３とを主要な構成としている。筐体
３１の前面には上部から下部へ向かって鏡板３４、タッ
チパネル付きディスプレイ３５及び商品搬出口３６があ
り、鏡板３４の略中央にはプレイヤーの画像を撮影する
ためのＣＣＤカメラ（図示せず）の撮像口３７が設けら
れている。また、３８は硬貨投入口、３９は硬貨返却口
である。

【００２８】図５は図４の装置の要部のブロック構成を
示すもので、４１は付加価値画像選択手段（背景選択手
段）、４２は撮影手段、４３は文字入力手段、４４は画
像データ合成手段、４５は印刷手段、４６は画像表示手
段である。

【００２９】背景選択手段４１は、予め用意された複数
の付加価値画像（背景画像）から任意の背景画像を選択
するもので、内蔵ハードディスク等の記憶手段にデジタ
ルデータとして記憶している種々の背景画像を前述した
画像表示手段４６であるタッチパネル付ディスプレイ３
５上に表示し、この際、同じくタッチパネル付ディスプ
レイ３５に対し、プレイヤーが指の接触により指示した
画像を選択画像とする。

【００３０】撮影手段４２は、プレイヤーの画像を撮影
するもので、前述した筐体３１の正面に設けられたＣＣ
Ｄカメラによりプレイヤーの画像をデジタルデータとし
て取り込む。

【００３１】文字入力手段４３は、任意の文字情報を入
力するもので、アルファベット、カタカナ、数字等を含
む文字入力画像を前述したタッチパネル付ディスプレイ
３５上に表示し、この際、同じくタッチパネル付ディス
プレイ３５に対し、プレイヤーが指の接触により指示し
た文字を文字情報とする。

【００３２】画像データ合成手段４４は、前述した背景
画像、プレイヤーの画像及び文字情報を合成する。ここ
で、合成方法は任意であり、一例として背景画像に後述
の図７、８に示すような画像枠を用意し、この画像枠内
にプレイヤーの画像を嵌め込むような手法が挙げられ
る。画像の嵌め込み法は周知であり、ここでは詳細な説
明は省略するが、一例として、背景画像の画像枠内のみ
透明（データなし）とし、背景画像とプレイヤーの画像
との論理和を出力とするような手法が挙げられる。ある
いは、いわゆるクロマキー処理、画像抽出処理等の周知
の画像処理技術を用いてプレイヤーの画像のみを切り出
し、これを背景画像の前方に配置するようにしても良
い。当然、上述した手法を組み合わせて画像を合成して
も良い。

【００３３】印刷手段４５は、合成された画像データを
所定のシール台紙のシールの位置に対応して印刷する
（なお、ここでいう「シール」とは、図１乃至図３で説
明したシール台紙の場合は第１のシール２２及び第２の
シール２３を意味し、第３のシール２４にはプレイヤー
の画像も文字情報も印刷されず、所定のもしくは選択し
たデザイン画像のみが印刷される。）。また、この際、
印刷方式に限定はなく、熱転写式、インクジェット式、
昇華式、溶融式、静電結合式等の周知の印刷方式が採用
可能である。

【００３４】なお、実際には、この外、シール台紙のス
トック・搬送系、硬貨管理系や音声ガイダンス系の装置
構成があるが、本発明には直接関係しないので省略す
る。

【００３５】次に、前述した本発明の画像プリントシー
ル用のシール台紙に前述した装置を用いて画像プリント
シールを作成するようすを説明する。

【００３６】まず、プレイヤーが硬貨投入口３８に硬貨
を投入すると、図６に示すような複数、ここでは６つの
背景フレーム５１が示された背景画像選択画面がタッチ
パネル付ディスプレイ３５に表示される（実際には、こ
の前にいくつかの背景のジャンルの選択画面があるが省
略する。）。

【００３７】この状態でタッチパネル付ディスプレイ３
５に対し、プレイヤーが指の接触によりいずれかの背景
フレーム５１を選択し（再選択可能、但し、回数制限有
り）決定すると、該選択した背景フレームの左側のプレ
イヤー画像の合成部分を拡大した、図７に示すようなプ
レイヤーの画像の撮影画面が表示される。なお、背景フ
レームとしては二人用のものもあり、選択した背景フレ
ームが二人用であれば、図８に示すような二人用の撮影
画面が表示される。

【００３８】ここで、タッチパネル付ディスプレイ３５
の表面にプレイヤーが指で接触すると、所定時間（５秒
程度）後、前述したＣＣＤカメラによる撮影が行われ、
デジタルデータに変換後、一旦、前記撮影画面の画像枠
５２内に合成して表示する。この際、表示された画像に
満足できなければ再度、撮影する（再撮影可能、但し、
回数制限有り）こともできる。なお、図８に示した画像
枠５２は一人ずつ個別に設けられているが、一人用の画
像枠５２よりも広めの画像枠を用意して二人が共通の画
像枠内に合成されるようにしても良い。

【００３９】プレイヤーの画像の確認画面（図示せず）
の終了後、図９に示すような文字入力画面が表示され
る。この画面において、タッチパネル付ディスプレイ３
５の表面にプレイヤーが指で接触することにより、文字
の種類、形状、大きさ等を選択し、さらに入力すべき文
字を選択し（何度でも再選択可能）て決定する。

【００４０】なお、プレイヤーが入力する文字情報の内
容はプレイヤー自身が任意に選択可能であり、装置側の
システム的には文字数の制限しかない。プレイヤーは自
身の名前、住所、電話番号等を入力することもでき、ま
た、任意のメッセージを入力することもできる。また、
第１のシール２２に入力可能な文字数と、第２のシール
２３に入力可能な文字数とは異なるので、文字入力画面
は各シール２２，２３毎に都合２回表示される。

【００４１】その後、図示しないデザイン画像の選択画
面を経て最終確認を行うと、前記選択した背景フレーム
にプレイヤーの画像及び入力した文字情報が合成され、
シール原紙２０の第１のシール２２の各位置に印刷され
（なお、同時に、第２のシール２３の各位置には図７ま
たは図８に相当する背景フレームに対応した画像とプレ
イヤーの入力した文字情報が合成されて印刷され、ま
た、第３のシール２４の各位置には選択したデザイン画
像が印刷される。）、商品搬出口３６から搬出される。

【００４２】図１０は印刷後の第１のシールの部分の一
例を示すもので、６１はプレイヤーの画像、６２は文字
情報である（但し、背景は省略した。）。

【００４３】このようにして作成した画像プリントシー
ルを含むシール台紙から前述した如く余白シール及び台
紙の外側部分を取り除けば、そのままリフィル用のバイ
ンダに閉じることができ、画像プリントシールを他のプ
レイヤーと交換して台紙裏面のシール貼り付け欄１５に
貼り付ければ、そのままアドレス帳とすることができ
る。

【００４４】

【００４５】

【００４６】

【発明の効果】 以上説明したように、 本発明の画像プリ
ントシール用のシール台紙によれば、印刷時のサイズは
従来通りの葉書サイズとしたままで、印刷後は余白シー
ルを剥がすのみでパンチ穴付きのリフィルサイズとする
ことができ、印刷に際して不都合を招くことなく、直ち
にバインダに体裁良く閉じることができ、特に、台紙の
他の面にシール貼り付け欄を設ければ、シール台紙その
ものをシール貼り付け用紙とすることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の画像プリントシール用のシール台紙の
実施の形態の一例を示す図

【図２】図１のシール台紙の裏側を示す図

【図３】図１のシール台紙から余白部分を分離した状態
を示す図

【図４】本発明の画像プリントシール用のシール台紙を
使用して画像プリントシールを作成する装置

【図５】図４の装置の要部を示すブロック構成図

【図６】背景画像選択画面の一例を示す図

【図７】プレイヤーの画像の確認画面の一例を示す図

【図８】プレイヤーの画像の確認画面の他の例を示す図

【図９】文字入力画面の一例を示す図

【図１０】本発明の画像プリントシール用のシール台紙
を使用して作成した画像プリントシールの一例を示す図

【符号の説明】

１０，１０´：台紙、１１：一の面、１２：リフィルサ
イズの切り込み、１３：パンチ穴の切り込み、１４：他
の面、１５：シール貼り付け欄、２０：シール原紙、２
１：切り込み、２２：第１のシール、２３：第２のシー
ル、２４：第３のシール、２５：余白シール、３１：筐
体、３２：フレーム、３３：背景幕、３４：鏡板、３
５：タッチパネル付ディスプレイ、３６：商品搬出口、
３７：撮像口、３８：硬貨投入口、３９：硬貨返却口、
４１：背景選択手段、４２：撮影手段、４３：文字入力
手段、４４：画像データ合成手段、４５：印刷手段、４
６：画像表示手段、５１：背景フレーム、６１：プレイ
ヤーの画像、６２：文字情報。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平６−289503（ＪＰ，Ａ) 特開 平１−238993（ＪＰ，Ａ) 登録実用新案3039862（ＪＰ，Ｕ)

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 葉書サイズの台紙と、該台紙とほぼ同サ
   イズでその一の面上に容易に剥離可能に設けられたシー
   ル原紙とからなる画像プリントシール用のシール台紙に
   おいて、 台紙に、葉書サイズより小さいリフィルサイズに対応す
   る切り込み及びリフィル用のパンチ穴に対応する切り込
   みを設けるとともに、 シール原紙を、台紙のリフィルサイズに対応する切り込
   みの内側に配置され、画像や文字情報等が印刷される少
   なくとも１枚のシールと、該シールと切り込みによって
   分離される部分であってリフィル用のパンチ穴に対応す
   る部分を含みかつ台紙のリフィルサイズに対応する切り
   込みを跨いで配置される余白シールとで構成したことを
   特徴とする画像プリントシール用のシール台紙。
2. 【請求項２】 台紙の他の面にシール貼り付け欄を設け
   たことを特徴とする請求項１記載の画像プリントシール
   用のシール台紙。