JP3150855B2 - 現像剤担持体及びそれを用いた現像装置 - Google Patents

現像剤担持体及びそれを用いた現像装置

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JP3150855B2 JP23967494A JP23967494A JP3150855B2 JP 3150855 B2 JP3150855 B2 JP 3150855B2 JP 23967494 A JP23967494 A JP 23967494A JP 23967494 A JP23967494 A JP 23967494A JP 3150855 B2 JP3150855 B2 JP 3150855B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体、或いは
静電記録誘導体等の潜像保持体上に形成された潜像を現
像して顕像化する為の現像装置に用いられる現像剤担持
体(現像スリーブ)、及びそれを用いた現像装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、潜像保持体としての感光
ドラム表面に形成した静電潜像を一成分系の現像剤の磁
性トナーによって現像する現像装置には、磁性トナー粒
子相互の摩擦、及び現像剤担持体と磁性トナー粒子の摩
擦により、感光ドラム上の静電潜像電荷と現像基準電位
に対し、逆極性の電荷を磁性トナー粒子に与え、この磁
性トナーを現像剤担持体上に極めて薄く塗布して、感光
ドラムと現像剤担持体とが対向している現像領域に搬送
し、現像領域において現像剤担持体内に不動に設置され
た磁石の磁界の作用で磁性トナーを感光ドラム表面の静
電潜像に飛翔及び付着させて現像し、静電潜像をトナー
像として顕像化するものが知られている。
【0003】これらの方法に用いられる現像剤担持体と
しては、例えば、特開昭57−66455号公報に見ら
れる様に、アルミニウム、ニッケル、耐食鋼(ステンレ
ス鋼)等の金属、その合金又はその化合物を円筒状に成
型し、その表面を電解、ブラスト、やすり等で所定の表
面粗度になる様に処理したものが一般に広く用いられて
いる。
【0004】上述の様な現像剤担持体は、安価であり、
且つ比較的安定して高品質の画像を形成し得る。その反
面で、現像剤担持体とトナーとの摩擦によって帯電付与
が行われる一成分現像剤を用いる場合には、トナー帯電
の調整が難しく、現像剤による工夫が種々行われている
ものの、帯電の不均一性及び耐久安定性に関わる問題は
完全には解決されていない。
【0005】特に現像工程において規制部材によって、
現像剤担持体表面に形成される現像剤層の現像剤担持体
表面近傍に存在する現像剤は、非常に高い電荷を有する
こととなり、現像剤担持体表面に鏡映力により強烈に引
き付けられてしまい、これによりトナーと現像剤担持体
の摩擦機会が持てなくなる為に、現像剤は好適な電荷を
持てなくなる。この様な状況下では、十分な現像及び転
写は行われず、画像濃度ムラ、文字飛び散り等の多い画
像となってしまう。
【0006】この様な高過ぎる電荷を有する現像剤を減
少させ、現像に好適な帯電量を持たせる方法として、特
開平3−36570号公報等に示される様な、樹脂中に
カーボン、グラファイトの如き導電性物質を分散させた
樹脂被膜を金属基体上に設け、現像剤を帯電させると同
時に、高い電荷の現像剤の発生や現像剤の鏡映力による
強固な付着を防止させ、現像に好適な帯電量を現像剤担
持体上の現像剤に持たせることを目的とする提案がなさ
れている。
【0007】しかしながら、この特開平3−36570
号公報等に示されている方法において、バインダーとし
て使用する樹脂が熱可塑性樹脂の場合、低温にて上記樹
脂被膜の成膜が可能である反面、現像剤との摩擦によっ
て樹脂被膜が摩耗し易くなる欠点がある。この傾向は、
例えば、ポリメチルメタクリレートの如く硬度はあるが
脆い樹脂を用いた場合に特に顕著である。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、現像剤担持体上の現像剤が安定且つ適正な電荷を有
し、均一で濃度ムラのない高品位の画像を得ることが可
能な現像剤担持体を提供することにある。又、本発明の
目的は、上記目的を達成しつつ、耐摩耗性に優れた現像
剤担持体を提供することにある。更に本発明の目的は、
上記現像剤担持体を用いることにより構成された現像装
置及び電子写真装置によって安定した高品位の画像を提
供することにある。
【0009】
【課題を解決する為の手段】上記目的は、以下の本発明
によって達成される。即ち、本発明は、潜像保持体に形
成された潜像を、該潜像保持体と間隔を有して配置され
た現像剤担持体に現像バイアスを印加し、該現像剤担持
体にて担持搬送される一成分系の現像剤にて現像を行う
現像装置に用いられる現像剤担持体において、該現像剤
担持体は、金属円筒上に、弾性樹脂の不連続相と非弾性
樹脂の連続相とによって形成された樹脂被膜を有するこ
とを特徴とする現像剤担持体、及び該現像剤担持体を用
いた現像装置である。
【0010】
【作用】本発明によれば、現像剤担持体上の現像剤が安
定且つ適正な電荷を有し、均一で濃度ムラのない高品位
の画像を得ることが可能な現像剤担持体を提供すること
が出来る。又、本発明によれば、上記目的を達成しつ
つ、耐摩耗性に優れた現像剤担持体を提供することが出
来る。更に本発明によれば、上記現像剤担持体を用いる
ことにより構成された現像装置及び電子写真装置によっ
て安定した高品位の画像を提供することが出来る。
【0011】
【好ましい実施態様】次に好ましい実施態様を挙げて本
発明を更に詳細に説明する。本発明の現像剤担持体は、
潜像保持体に形成された潜像を、該潜像保持体と間隔を
有して配置された現像剤担持体に現像バイアスを印加
し、該現像剤担持体にて担持搬送される一成分系の現像
剤にて現像を行う現像装置に用いられる現像剤担持体で
あり、該現像剤担持体は、金属円筒上に、弾性樹脂の不
連続相と非弾性樹脂の連続相とによって形成された樹脂
被膜を有することを特徴としている。
【0012】本発明の現像剤担持体の樹脂被膜を構成す
る不連続相として使用される弾性樹脂としては、例え
ば、天然ゴム、イソプレンゴム、ブタジエンゴム、スチ
レン−ブタジエンゴム、ブチルゴム、エチレン−プロピ
レンゴム、クロロプレンゴム、塩素化ポリエチレンゴ
ム、エピクロルヒドリンゴム、ニトリルゴム、アクリル
ゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フ
ッ素ゴム、シリコーン変性エチレン−プロピレンゴム等
のゴム材料が挙げられる。これらはその弾性を有効に生
かし、耐摩耗性を向上させる為に、導電性付与剤等の添
加物は一切混入せず、単独で用いた方が好ましい。又、
ゴム材料のゴム硬度(JIS K6301、スプリング
式硬さ試験A形)は、耐摩耗性の点から70度以下、よ
り好ましくは40度以下である。
【0013】本発明の現像剤担持体の樹脂被膜構成する
連続相として使用される非弾性樹脂としては、例えば、
ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリビニルホル
マール等のビニル系樹脂;ポリスチレン、スチレン−ア
クリロニトリル共重合体、アクリロニトリル−ブタジエ
ン−スチレン共重合体等のスチレン系樹脂;ポリエチレ
ン系樹脂;ポリメチルメタクリレート(PMMA)、ス
チレン−ポリメチルメタクリレート共重合体、スチレン
−ジメチルアミノエチルメタクリレート共重合体等のア
クリル系樹脂;ポリビニルアセタール;ポリアミド;ポ
リカーボネート;飽和ポリエステル;ポリフェニレンオ
キサイド樹脂;フッ素樹脂等の熱可塑性樹脂が挙げられ
る。これらの樹脂は、耐傷性の点から、ロックウェル硬
度(JIS K7202 Mスケール)が50以上が好
ましい。
【0014】又、この連続相の体積抵抗は、現像剤のチ
ャージアップを防止する為に102Ω・cm以下である
ことが好ましい。この様に連続相に導電性を持たせる為
には、導電性物質を添加することが挙げられる。ここで
用いられる導電性物質としては、例えば、アルミニウ
ム、銅、ニッケル、銀等の金属粉体;酸化アンチモン、
酸化インジウム、酸化スズ等の金属酸化物;カーボンフ
ァイバー、カーボンブラック、グラファイト等の炭素物
が挙げられる。
【0015】このうちカーボンブラック、とりわけ導電
性のアモルファスカーボンは特に導電性に優れ、高分子
材料に充填して導電性を付与したり、添加量のコントロ
ールである程度任意の程度の導電性を得ることが出来る
ので、本発明において好適に用いられる。尚、本発明に
使用する導電性のアモルファスカーボンの粒径は10m
μm(ミリミクロン)〜80mμmの範囲内であること
が好ましく、15mμm〜40mμmの範囲内であるこ
とがより好ましい。
【0016】又、本発明の現像剤担持体へのトナー付着
を軽減化する為に、連続相中に固体潤滑剤を混合するこ
とも出来る。固体潤滑剤としては、例えば、二硫化モリ
ブデン、窒化ホウ素、グラファイト、フッ化グラファイ
ト、銀−セレン化ニオブ、塩化カルシウム−グラファイ
ト及び滑石等が挙げられる。このうちグラファイトは、
潤滑性と共に導電性を有し、高すぎる電荷を有する現像
剤を減少させ、現像に好適な帯電量を持たせる働きがあ
ることから好適に用いられる。尚、本発明に使用するグ
ラファイトの粒径は0.5μm〜20μmの範囲内のも
のが好ましい。
【0017】本発明の現像剤担持体の例を図2に示す。
本発明の現像剤担持体は、図2に示す様に、金属円筒1
2上に、弾性樹脂の不連続相8と非弾性樹脂の連続相9
からなる樹脂被膜を有することを特徴としている。この
様な連続相9及び不連続相8を持ついわゆる海島構造の
被膜は、被膜形成に使用する2種の樹脂の相溶性の差に
よって形成される。従って、2種の樹脂の溶解度パラメ
ーター(SP値)差が0.2〜5の範囲内にあることが
好ましい。SP値の差が0.2未満であると両樹脂が分
子レベルで完全に溶け合い、その為に海島構造とはなら
ない。又、SP値の差が5を越えると相間接着が不十分
となり、樹脂被膜にヒビ、ワレ、キズ等が生じる。
【0018】(不連続相)/(連続相)の体積比は5/
1〜1/20の範囲で特に好ましい結果を与える。(不
連続相)/(連続相)の体積比が5/1より大きい場合
には被膜強度の低下が認められ、1/20未満の場合に
は被膜の耐摩耗性が、非弾性樹脂の連続相のみで形成さ
れたものと変わらなくなる為に好ましくない。不連続相
の平均粒径は1μm〜500μmの範囲内であることが
好ましい。不連続相の平均粒径が1μm以下であると不
連続相としての特性が得られにくく、一方、500μm
を越えると連続相と不連続相との相溶性の問題から、被
膜にヒビ、ワレ等が発生し易くなる。
【0019】本発明の現像剤担持体において、荷電制御
剤11を連続相9中に混合させることで、現像剤の帯電
量を好適にコントロールすることが出来る。負帯電性現
像剤の帯電量を増加するものとしては、ニグロシン及び
脂肪酸金属塩等による変性物;トリブチルベンジルアン
モニウム−1−ヒドロキシ−4−ナフトスルフォン酸
塩、テトラブチルアンモニウムテトラフルオロボレート
の如き四級アンモニウム塩;ジブチル錫オキサイド、ジ
オクチル錫オキサイド、ジシクロヘキシル錫オキサイド
の如きジオルガノ錫オキサイド;ジブチル錫ボレート、
ジオクチル錫ボレート、ジシクロヘキシル錫ボレートの
如きジオルガノ錫ボレートを単独で或いは2種類以上組
み合わせて用いることが出来る。これらの中でも、ニグ
ロシン系、四級アンモニウム塩の如き荷電制御剤が特に
好ましく用いられる。
【0020】一方、正帯電性現像剤の帯電量を増加する
ものとしては、例えば、有機金属錯体やキレート化合物
が有効で、その例としては、アルミニウムアセチルアセ
トナート、鉄(II)アセチルアセトナート、3,5−ジ
ターシャル−ブチルサリチル酸クロム等がある。特にア
セチルアセトン金属錯体、サリチル酸系金属錯体(モノ
アルキル基置換体を含む)及びサリチル酸系金属塩(モ
ノアルキル基置換体及びジアルキル基置換体を含む)が
好ましい。これらの荷電制御剤は、微粒子状として用い
ることが好ましい。この場合、この荷電制御剤の個数平
均粒径は、具体的には、4μm以下が好ましく、更に好
ましくは3μm以下である。この様な荷電制御剤は、連
続相の非弾性樹脂中に混合する際、非弾性樹脂100重
量部に対して0.1〜20重量部の割合で用いることが
好ましく、更に好ましくは0.2〜10重量部の割合で
ある。
【0021】次に、本発明の現像剤担持体の製造方法の
1例を述べる。先ず、トルエン、ジクロロベンゼン、メ
チルエチルケトン(MEK)等の適当な溶剤中に、非弾
性樹脂及び導電剤、更に場合によっては固体潤滑剤を添
加混合し、サンドミル、3本ロールミル、ボールミル、
ホモジナイザー等で溶解及び分散処理し、導電性連続相
となる適当な濃度の樹脂溶液を作製する。次に同様な溶
剤に上記弾性樹脂と非相溶性である適当な弾性樹脂を
溶解して不連続相となる適当な濃度の樹脂溶液を作製す
る。
【0022】上記の2種の溶液を前記説明した適当な比
率で、ホモジナイザー等を用いて混合して均一な分散・
溶液とする。該溶液を塗布に適する様に、例えば、約5
〜50重量%(固形分)の如く、濃度調整して塗工液と
する。この様にして得られた塗工液を用いて、スプレー
或いはディッピング等の任意の方法により、アルミニウ
ム、ニッケル、耐食鋼(ステンレス鋼)等の金属円筒基
体上に塗布し、乾燥することにより、本発明の現像剤担
持体を得ることが出来る。この際形成される樹脂被膜の
厚みは約1〜1,000μm程度が好ましい範囲であ
る。
【0023】次に本発明の現像剤担持体が組み込まれる
現像装置について説明及び例示する。図1は、本発明の
現像装置の一実施例を示す概略構成図である。図1に示
す様に、本現像装置は、現像容器1と、現像容器1内に
回転自在に設置された現像剤担持体2と、現像剤担持体
2内に不動に設置された固定磁石3と、現像剤担持体2
の頂部上に設けられた現像剤層厚規制部材4とを具備す
る。
【0024】上記構成にて、現像剤担持体2が矢印a方
向へと回転して、現像剤容器1内の磁性トナーからなる
一成分磁性現像剤5を、矢印b方向に回転する静電潜像
を形成した感光ドラム6と対向した現像位置(現像剤担
持体2と感光ドラム6との最近接位置)Gへと担持及び
搬送し、現像位置Gで一成分磁性現像剤5により感光ド
ラム6上の静電潜像を現像し、トナー像として顕像化す
る。このとき、現像剤担持体2上に担持された一成分磁
性現像剤5は、現像剤層厚規制部材4にて所定の厚さに
規制されて、現像位置Gへと搬送される。又、現像剤担
持体2にはバイアス電源7により現像バイアスとして交
互電界が付与される。現像位置Gにて現像作用を無くし
た残余の現像剤は、現像剤担持体2の回転に伴い、現像
容器1内に戻り、現像剤担持体2上から回収される。
【0025】
【実施例】次に実施例及び比較例により本発明を更に具
体的に説明する。尚、文中「部」又は「%」とあるのは
特に断りのない限り重量基準である。 実施例1 PMMAのトルエン溶液(固形分50%) 200部 グラファイト(平均長軸径7μm) 70部 カーボンブラック 30部 正電荷制御剤(ニグロシン系) 5部 トルエン 300部 上記材料を混合し、直径2mmのジルコニアビーズをメ
ディア粒子として加え、サンドミルにて8時間混合及び
分散させ、その後フルイを用いメディア粒子を分離し、
導電性連続相となる溶液を得た。この導電性連続相溶液
をアルミニウムシート上に成膜させ、膜の体積抵抗を測
定したところ、0.9Ωcmであった。
【0026】次に、この溶液200部とスチレン系熱可
塑性エラストマーのトルエン溶液(固形分20%)10
0部とをホモジナイザーにて8時間混合及び分散させて
被膜形成用原液とし、更にトルエンで固形分が20%に
なる様に希釈して塗工液とした。得られた塗工液をスプ
レー法により直径20mmのアルミニウム製の円筒状基
体上に膜厚が20μmとなる様に塗布し、次いで熱風乾
燥炉により150℃で30分間加熱し被膜を硬化成膜さ
せて、本発明の現像剤担持体を作製した。又、同様の方
法でアルミニウムシート上に成膜させ、断面観察をFE
−SEMで行ったところ、PMMAの連続相と平均粒径
約10μmのスチレン系熱可塑性エラストマーの不連続
層とが観察された。
【0027】次にこの現像剤担持体をGP55(キヤノ
ン社製複写機)に組み込んで、24℃で65%RHの常
温常湿(N/N)、10℃で10%RHの低温低湿(L
/L)、及び30℃で80%RHの高温高湿(H/H)
の3環境にて画出しを行った。尚、現像剤(トナー)と
しては次の様な組成のものを用い、その平均粒径は8.
5μmであった。 ポリエステル系樹脂 100部 マグネタイト 85部 負電荷制御剤(サリチル酸系金属塩系) 2部 低分子量ポリプロピレン 3部
【0028】[評価]上述の如く画出しを行った記録画
像、及び現像剤担持体表面の樹脂被膜について、下記に
示す評価試験を行った。その結果を下記表1に示す。 1.画像特性 100枚画出し後の画像濃度及びゴーストを評価した。
評価基準は以下に示す指標にて行った。 画像濃度(マクベス反射濃度) ◎:1.4以上 ○:1.2以上1.4未満 △:1.0以上1.2未満 ×:1.0未満 ゴースト(目視) ◎:優秀 ○:良好 △:実用可 ×:実用不可
【0029】2.被膜の耐摩耗性 A4通紙50万枚の画出し試験前後の現像剤担持体の外
径をレーザー立体測定機で測定し、その減少量から被膜
の摩耗量(μm)を計算した。
【0030】実施例2 実施例1におけるPMMAをスチレン−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート共重合体に代え、正電荷制御剤を
省略したこと以外は実施例1と同様にして、本発明の現
像剤担持体を作製し、同様に評価した。その結果を下記
表1に示す。又、この導電性連続相の体積抵抗を実施例
1と同様にして測定したところ、0.8Ωcmであっ
た。
【0031】比較例1 実施例1におけるスチレン系熱可塑性エラストマーのト
ルエン溶液及び正荷電制御剤を省略したこと以外は実施
例1と同様にして、比較例の現像剤担持体を作製し、同
様に評価した。その結果を下記表1に示す。
【0032】比較例2 実施例1におけるPMMAをスチレン−ジメチルアミノ
エチルメタクリレート共重合体に代え、スチレン系熱可
塑性エラストマーのトルエン溶液及び正荷電制御剤を省
略したこと以外は実施例1と同様にして、比較例の現像
剤担持体を作製し、同様に評価した。その結果を下記表
1に示す。
【0033】実施例3 ポリカーボネートのジクロロベンゼン溶液(固形分50%)200部 グラファイト(平均長軸径7μm) 70部 カーボンブラック 30部 負電荷制御剤(サリチル酸系金属塩系) 5部 ジクロロベンゼン 300部 上記材料を混合し、直径2mmのジルコニアビーズをメ
ディア粒子として加え、サンドミルにて8時間分散さ
せ、その後フルイを用いメディア粒子を分離し、導電性
連続相となる溶液を得た。この導電性連続相の体積抵抗
を実施例1と同様にして測定したところ、1.2Ωcm
であった。
【0034】次に、この溶液200部とシリコーン系エ
ラストマーのトルエン溶液(固形分20%)100部と
をホモジナイザーにて8時間混合及び分散させて被膜用
原液とし、更にジクロロベンゼンで固形分20%になる
様に希釈して塗工液とした。得られた塗工液をスプレー
法により直径20mmのアルミニウム性の円筒状基体上
に膜厚が20μmになる様に塗布し、次いで熱風乾燥炉
により150℃で30分間加熱し被膜を硬化成膜させ
て、本発明の現像剤担持体を作製した。又、実施例1と
同様にアルミニウムシート上に成膜させ、断面観察をF
E−SEMで行ったところ、ポリカーボネートの連続相
と平均粒径8μmのシリコーン系エラストマーの不連続
層とが観察された。
【0035】次にこの現像剤担持体をNP−4080
(キヤノン社製複写機)に組み込み、実施例1と同様に
画出しを行った。尚、現像剤としては次の様な組成のも
のを用い、その平均粒径は8μmであった。 スチレン−アクリル系樹脂 100部 マグネタイト 60部 正電荷制御剤(ニグロシン系) 2部 低分子量ポリプロピレン 4部 外添剤(アミノ変性シリコーンオイル処理シリカ) 0.4部
【0036】[評価]画像特性については実施例1と同
様に、被膜の耐摩耗性についてはA4通紙の枚数を1万
枚にしたこと以外は、実施例1と同様にして評価を行っ
た。その結果を下記表1に示す。
【0037】実施例4 実施例3におけるポリカーボネートのジクロロベンゼン
溶液を飽和ポリエステルのMEK溶液に、ジクロロベン
ゼンをMEKに代え、負電荷制御剤を省略したこと以外
は実施例3と同様にして、本発明の現像剤担持体を作製
し、同様に評価した。その結果を下記表1に示す。又、
この導電性連続相の体積抵抗を実施例1と同様にして測
定したところ、1.5Ωcmであった。
【0038】比較例3 実施例3におけるシリコーン系エラストマーのトルエン
溶液及び負電荷制御剤を省略したこと以外は実施例3と
同様にして、比較例の現像剤担持体を作製し、同様に評
価した。その結果を下記表1に示す。
【0039】比較例4 実施例3におけるポリカーボネートのジクロロベンゼン
溶液を飽和ポリエステルのMEK溶液に代え、シリコー
ン系エラストマーのトルエン溶液及び負電荷制御剤を省
略したこと以外は実施例3と同様にして、比較例の現像
剤担持体を作製し、同様に評価した。その結果を下記表
1に示す。
【0040】表1:実施例及び比較例の評価試験の結果
【0041】
【効果】上述の如く、本発明によれば、画出し耐久によ
る耐摩耗性に優れた樹脂被膜を有する現像剤担持体を提
供することが出来る。更に本発明によれば、常温常湿は
もとより、低温低湿及び高温高湿の何れの環境下におい
ても画像濃度低下やゴースト等の発生しない高品位の画
像を得ること、即ち、長期に亘って安定した高品位の画
像を提供することが出来る。
【0042】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の現像装置の一実施例を示す概略構成図
である。
【図2】本発明の現像剤担持体の一部分の断面を概略的
に示した図である。
【符号の説明】
1:現像容器 2:現像剤担持体 3:固定磁石 4:現像剤層厚規制部材 5:一成分磁性現像剤 6:感光ドラム 7:バイアス電源 8:不連続相 9:連続相 10:導電性物質 11:荷電制御剤 12:円筒状基体
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 15/08 501 G03G 15/02 101 G03G 15/16 103 G03G 21/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像保持体に形成された潜像を、該潜像
    保持体と間隔を有して配置された現像剤担持体に現像バ
    イアスを印加し、該現像剤担持体にて担持搬送される
    成分系の現像剤にて現像を行う現像装置に用いられる現
    像剤担持体において、該現像剤担持体は、金属円筒上
    に、弾性樹脂の不連続相と非弾性樹脂の連続相とによっ
    て形成された樹脂被膜を有することを特徴とする現像剤
    担持体。
  2. 【請求項2】 前記連続相の体積抵抗が102Ω・cm
    以下である請求項1に記載の現像剤担持体。
  3. 【請求項3】 前記不連続相のゴム硬度が70度以下で
    あり、且つ連続相のロックウェル硬度が50以上である
    請求項1に記載の現像剤担持体。
  4. 【請求項4】 前記連続相が荷電制御剤を含んでいる請
    求項1に記載の現像剤担持体。
  5. 【請求項5】 潜像保持体に形成された潜像を、該潜像
    保持体と間隔を有して配置された現像剤担持体に現像バ
    イアスを印加し、該現像剤担持体にて担持搬送される
    成分系の現像剤にて現像を行う現像装置において、該現
    像剤担持体が請求項1乃至のいずれか1項に記載の現
    像剤担持体であることを特徴とする現像装置。
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