JP3150824B2 - プレススルーパッケージのマーキング方法 - Google Patents

プレススルーパッケージのマーキング方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、医薬、食品などの分野
で広く用い入られているプレススルーパッケージに、識
別マークを施す上で好適なプレススルーパッケージへの
マーキング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】医薬用錠剤やカプセルを包装しているプ
レススルーパッケージは、金属箔、両面に保護層を施し
た金属箔、両面に保護層、片面に接着層を施した金属
箔、又は片面に保護層、保護層の反対側に接着層を施し
た金属箔とプラスチックフィルムからなり、金属箔とフ
ィルムの間に錠剤やカプセルを入れ、フィルムと金属箔
をラミネートしたものである。
【0003】医薬用錠剤やカプセルを包装しているプレ
ススルーパッケージは、その種類や数が多く、医療機関
からは、投薬ミスを防止するため、個々のプレススルー
パッケージの識別化が要求されている。この為、通常
は、金属箔側に製品名、含有量、ロット番号、製造年
月、有効期限、製造会社名等の識別マークを印刷法によ
り施しているが、これらは金属箔メーカーで印刷されて
いる。しかし、金属箔メーカーでは生産性を考えて生産
するためロット当りの生産量が大きくなる。一方、医薬
品のロット当りの生産量がそれに対応していれば良い
が、生産量が小さい場合、特に、輸出向けの場合など生
産量が小さいことに加えて輸出先に依って言語が異なる
ため、各国語に対応した識別マークを印刷しなければな
らず、各々に対応したプレススルーパッケージを準備し
ておく必要がある。しかし、各製薬会社では購入した金
属箔量に比し、プレススルーパッケージに用いる金属箔
の量が非常に小さいため、コスト面、資源面、環境面で
問題が多く、これら問題の改善が求められている。又、
上記問題は医薬分野に限らず、食品用、飲料用に用いら
れるプレススルーパッケージの場合にも同じ事が言え
る。
【0004】1種類のプレススルーパッケージで多種類
の識別マークに対応出来るマーキング方法が望まれてい
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記した様
な課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、本発明に到
ったものである。即ち、本発明は、 (1)着色皮膜が施されたプレススルーパッケージに、
レーザー光線を照射して着色部分を蝕刻することにより
下地の色を出してマーキングするプレススルーパッケー
ジのマーキング方法 (2)レーザー光線により白色、又は有色に発色する材
料を含有する皮膜が施されたプレススルーパッケージ
に、レーザー光線を照射してマーキングするプレススル
ーパッケージのマーキング方法 (3)プレススルーパッケージを構成するプラスチック
フィルム中に着色剤、及び/又はレーザー光線により白
色、又は有色に発色する材料を含有せしめたプレススル
ーパッケージに、レーザー光線を照射してマーキングす
るプレススルーパッケージのマーキング方法を提供す
る。
【0006】本発明で用いられる医薬用錠剤やカプセル
を包装しているプレススルーパッケージは、着色皮膜
を施した金属箔、両面に無色又は有色の保護層、場合
により保護層の上又は下部に着色皮膜を施した金属箔、
両面に無色又は有色の保護層、場合により保護層の上
又は下部に着色皮膜、片面に接着層を施した金属箔、又
は片面に無色又は有色の保護層、場合により保護層の
上又は下部に着色皮膜、保護層の反対側に接着層を施し
た金属箔、とプラスチックフィルムからなり、〜の
金属箔とフィルムの間に錠剤やカプセルを入れ、フィル
ムと金属箔をラミネートしたものである。この場合、保
護層と着色皮膜は別々でも同一皮膜でも良く、通常着色
剤は保護層、又は着色層に、又レーザー光で発、消色す
る材料は保護層、着色層、プラスチックフィルムに含有
せしめられる。レーザー光で発、消色する材料は保護
層、着色層或いはプラスチックフィルムの何れに含有し
ても良い。又保護層及び着色層の厚みとしては何れの場
合も1〜20μ、特に好ましくは2〜10μである。こ
れらの層はインキ又は塗料の形で金属箔面に塗装され
る。又、接着層は通常1〜5μの膜厚で塗装される。金
属箔としてはアルミニウム、プラスチックフィルムとし
てはポリ塩化ビニル、ポリエチレンが一般的なものとし
て挙げられる。又、保護層に用いられる樹脂としてはニ
トロセルロース等の繊維素誘導体、ビニル系樹脂、フェ
ノール系樹脂、エポキシ系樹脂、アルキド類が用いられ
る。更に接着層に用いられる接着剤又はプライマーとし
てはポリビニルエーテル系樹脂、ポリイソシアナート
系、有機チタニュウムエステル系、ポリイミド系等の通
常ラミネーションで用いられる各種接着剤及びプライマ
ーが用いられる。
【0007】本発明で用いられる着色剤としてはフタロ
シアニン、アゾ、ジスアゾ、キナクリドン、アントラキ
ノン、フラバントロン、ペリノン、ペリレン、ジオキサ
ジン、縮合アゾ、アゾメチン、メチン系の各種有機色
素、酸化チタン、硫酸鉛、酸化亜鉛、鉄黒、クロムエロ
ー、ジンクエロー、クロムバーミリオン、ベンガラ、コ
バルト紫、群青、紺青、クロムグリーン、酸化クロム、
コバルトグリーン等の無機顔料、或はカーボンブラック
が挙げられる。これらの色素は混合して用いても良い。
これら色素を含有する着色皮膜は保護層と別々に設けて
も、或は保護層と兼ねて1層としても良い。これらの着
色剤の使用量は通常インキ又は塗料の3〜40%である
が、適宜所望により使用量が決定される。
【0008】本発明で用いられるレーザー光線により発
色する材料としては、炭酸鉛、硫酸鉛、ステアリン酸
鉛、鉛白、酢酸銀、蓚酸コバルト、炭酸コバルト、黄色
酸化鉄、塩基性酢酸ビスマス、酸化ビスマス、水酸化ビ
スマス、ニッケルアセチルアセテート、乳酸ニッケル、
クエン酸銅、炭酸銅等のビスマス、ニッケル、銅、鉛、
マンガン、クロム、アンチモン、鉄、コバルト及び錫等
の金属を含有する従来レーザー光線の照射により発色す
ることの知られている化合物が用いられる。又、消色し
て白色に発色する化合物としてはチタン酸カリュウム、
マンガンバイオレット、水酸化アルミニュウム、アセチ
ルアセトンアルミニュウム等の従来レーザー光線の照射
により消色して白色になることの知られている化合物が
用いられる。これらレーザーにより発、消色する材料の
使用量は通常インキ、塗料又はプラスチックフィルムの
3〜40%であるが。所望する濃度によりその使用量は
適宜調整される。
【0009】本発明で用いられるレーザー光線として
は、炭酸ガスレーザー、YAGレーザーで代表される半
導体レーザー、アルゴンレーザー等の種々のレーザー光
が利用できる。レーザー光の照射強度は、保護層、着色
剤、発色剤などのプレススルーパッケージの構成材料に
応じて異なるが、パルス型炭酸ガスレーザーの場合、通
常0.5〜10J/cm2 のエネルギーを用いる事によ
り鮮明なマークを施すことが出来る。又、レーザー光線
により識別マークを施す方式としては、ポジ、或はネガ
のパターンマスクを用いたマスク方式、スキャンニング
によりマークするスキャンニング方式、前2者を組み合
わせた複合型方式、及びドットを組み合わせてマークを
施すドット方式が挙げられるが、どの方式を採るかは識
別マークの種類、生産性を考慮に入れて適切な方式を採
れば良い。
【0010】
【実施例】実施例によって、本発明を更に具体的に説明
するが、本発明がこれらの実施例のみに限定されるもの
ではない。
【0011】実施例1〜5 アルミ箔とポリ塩化ビニルフィルムから成り、保護層と
して表1で示される色素を含有する約5μの着色皮膜
(ニトロセルロース主成分とする膜)を施したプレスス
ルーパッケージに、パルス型炭酸ガスレーザー(レーザ
ーテクニクス社製BLAZAR 6000)を用いてマ
スク方式により28KV(4.5J/cm2 )、1:3
の縮小率でマーキングして鮮明な金属光沢の識別マーク
を得た。結果を表1に示す。表1中含有量とは保護層中
の固型成分中の色素の含有量を示す。
【0012】
【表1】 表1 実施例 色素 含有量 マーク鮮明性 1 フタロシアニングリーン 1% 良好 2 フタロシアニンブルー 1% 良好 3 パーマネントレッドFGR 3% 良好 4 パーマネントオレンジGTR 5% 良好 5 ジオキサジンバイオレット 1% 良好
【0013】実施例6〜10 アルミ箔とポリ塩化ビニルフィルムから成り、保護層と
して表2で示されるレーザー光線により発色する化合物
を含有する約10μの皮膜を施したプレススルーパッケ
ージに、パルス型炭酸ガスレーザー(レーザーテクニク
ス社製 BLAZAR 6000)を用いてマスク方式
により28KV(4.5J/cm2 )、1:3の縮小率
でマーキングして鮮明に発色する識別マークを得た。結
果を表2に示す。表2において含有量とは保護層の固型
成分中の色素の含有量を表す。
【0014】
【表2】 表2 実施例 発色剤 含有量 地の色 発色状態 マーク鮮明性 6 黄色酸化鉄 10% 淡黄色 濃い茶色 良好 7 鉛白 7% 白色 黒色 良好 8 酸化ビスマス 15% 極淡黄色 黒色 良好 9 水酸化アルミニュウム 20% 半透明 白色 良好 10 炭酸コバルト 15% 淡紫色 茶褐色 良好
【0015】実施例11〜13 アルミ箔とポリ塩化ビニルフィルムからなり、ポリ塩化
ビニルフィルム中に表3に示されるレーザー光線により
発色する化合物を含有したプレススルーパッケージにパ
ルス型炭酸ガスレーザー(レーザーテクニクス社製BL
ZAR6000)わ用いてマスク方式により28KV
(4.5J/cm2 )1:3の縮小率でマーキングして
鮮明に発色した識別マークを得た。結果を表3に示す。
表3において「使用量」とはポリ塩化ビニルフィルムに
対する使用量(重量%)を表す。
【0016】
【表3】 表3 実施例 発色剤 使用量 発色の色調 発色状態 11 黄色酸化鉄 10% 茶褐色 良好 12 鉛白 7% 黒色 良好 13 酸化ビスマス 15% 黒色 良好
【0017】
【発明の効果】本発明のプレススルーパッケージのマー
キング方法により、鮮明な任意の識別マークを得ること
が出来た。その結果、少量多品種の製品に対してもプレ
ススルーパッケージのロスなくマークでき、省資源、生
産性アップが計れた。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】着色皮膜が施されたプレススルーパッケー
    ジに、レーザー光線を照射して着色部分の蝕刻により下
    地の色を出してマーキングするプレススルーパッケージ
    のマーキング方法
  2. 【請求項2】レーザー光線により白色、又は有色に発色
    する材料を含有する皮膜が施されたプレススルーパッケ
    ージに、レーザー光線を照射してマーキングするプレス
    スルーパッケージのマーキング方法
  3. 【請求項3】プレススルーパッケージを構成する材料中
    に着色剤、及び/又はレーザー光線により白色、又は有
    色に発色する材料を含有せしめたプレススルーパッケー
    ジに、レーザー光線を照射してマーキングするプレスス
    ルーパッケージのマーキング方法
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