JPH09175013A - レーザ印字表示部を有する表示材料および表示体 - Google Patents

レーザ印字表示部を有する表示材料および表示体

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JPH09175013A
JPH09175013A JP7340436A JP34043695A JPH09175013A JP H09175013 A JPH09175013 A JP H09175013A JP 7340436 A JP7340436 A JP 7340436A JP 34043695 A JP34043695 A JP 34043695A JP H09175013 A JPH09175013 A JP H09175013A
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JP
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JP7340436A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Hayata
智章 早田
Masaaki Morita
正昭 森田
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Toppan Inc
Original Assignee
Toppan Printing Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】レーザ光を用いて高速で印字可能で、印字が
酸、アルカリ、水等と接触しても消失する恐れのない印
字部を有する表示材料、および表示体を提供することを
目的とする。 【解決手段】表面側が白色以外の色からなる第1印刷
層、この第1印刷層の下面に白色の第2印刷層を設けた
表示材料に、レーザ光の照射により第1印刷層を除去
し、所望の印字を形成した表示体である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザー光を照射
することにより、印字状態が明確に目視でき、しかも使
用中に消失したり、不鮮明になることのないレーザ印字
表示部を有する材料、および表示体に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】カード、ラベル、容器等種々の製品に内
容物、または日付等表示して流通、使用しているのが一
般的である。例えば、ビール瓶等に使用するラベルに
は、通常マークの他製造工場、製造年月、製造ロット等
が表示されている。このように各種の表示が必要な場
合、通常は、予めラベルに製造者のみならず、製造ロッ
ト番号、製造年月等まで印刷して作成したものを用いて
いた。このため、実際に製造される数量とラベルの数に
不足が生じることがないように、ラベルの数量を製品の
数量より多めに作成しておくため、ラベルに未使用のも
のが発生していた。
【0003】そこで、製造ロット番号、製造年月等に関
しては、製品にラベルを貼着後に印字することで、未使
用ラベルの発生の防止を図っていた。この製品に貼着し
たラベルへ高速で印字する手段として、インキジェット
方式ものが用いられていたが、字画数の多い漢字等の複
雑な文字の場合、不鮮明となり読みずらい欠点があっ
た。この課題を解決するために、予めロイコ系染料を用
いた印字部を設けたラベルにレーザー光を照射すること
により、発色させ印字する印字方法が提案された。(例
えば、特開平5−58031号公報参照)
【0004】この印字方法によれば、字画数の多い漢字
等の複雑な文字でも不鮮明とならず、高速で良好な印字
が可能となった。しかし、レーザー光を照射して発色さ
せるため、ラベルのロイコ系染料からなる印字部の表面
に設けたオーバーコート層が、印字と同時に破壊、除去
されてしまうため、使用中に印字部に悪影響を及ぼすこ
とがあった。このため、使用中に印字部を形成している
ロイコ系染料と、水、酸、アルカリ等の液体と接触して
しまい、これにより印字が退色、または消失してしまい
文字等が消えてしまう恐れがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、高速で印字
するのに適しているレーザー光を用いた印字方法を利用
し、目視により明瞭に判別でき、しかも使用中に水、
酸、アルカリ等の液体と接触しても、退色等の現象が生
じない印字部を有する表示材料および表示体を提供する
ことである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、表面側が白色
以外の色からなる第1印刷層、この第1印刷層の下面に
白色の第2印刷層を設けたレーザー印字表示部を有する
表示材料である。また、第2の発明は、前記第1印刷層
を黒色としたレーザー印字表示部を有する表示材料であ
る。第3の発明は、前記記載の第2印刷層を1.0μm
以上の厚みとしたレーザー印字表示部を有する表示材料
である。第4の発明は、前記の第1印刷層の表面にオー
バーコート層を設けたレーザー印字表示部を有する表示
材料である。第5の発明は、前記オーバーコート層の厚
さを1.0μm以上としたレーザー印字表示部を有する
表示材料である。
【0007】第6の発明は、前記第1、乃至第3の発明
の表示材料料の表示部をレーザー光の照射により所望の
印字状態に第1印刷層を除去した表示体である。第7の
発明は、第4、乃至第6の発明の表示材料の表示部をレ
ーザー光の照射により所望の印字状態に表面のオーバー
コート層および第1印刷層を除去した表示体である。第
8の発明は、第6の発明、または第7の発明で、表示部
に印字するためにレーザー光のエネルギー密度を1.0
J/cm2 以上、好ましくは1.3J/cm 2 以上で照
射して印字した表示体である。
【0008】第9、の発明は、第6乃至第8の発明の表
示体を利用したラベルである。
【0009】
【発明の実施の形態】図1に示すように、基材1の上側
に、白色の第2印刷層2、白色以外の色の第1印刷層3
を設けたレーザ印字表示部を設けた表示材料である。こ
こで、第1印刷層3の色は、赤色、黒色、茶色、緑色、
青色等、白色と明瞭な差を有する色であれば使用するこ
とができるが、レーザー光の照射により、除去を考慮す
ると黒色が最も適している。
【0010】また、第2印刷層2は、白色であるが、多
少のたの色が混ざっても差し支えなく、この厚さは、
1.0μm以上の厚さに設けることで、レーザー光の照
射による印字適性が優れたものとなる。
【0011】基材1は、特に限定されないが、プラスチ
ック、紙、アルミ等の金属箔、アルミ等の金属蒸着フィ
ルムの単体、または、これらを2種以上組み合わせた積
層材料を目的に合わせて使用すればよい。
【0012】また、図1の第1印刷層3の表面に、図2
に示すようにオーバーコート層4を設けたレーザ印字表
示部を設けた表示材料である。ここで、オーバーコート
層4は、第1、および第2印刷層を保護するものである
が、レーザー光による印字に影響を有し、好ましくは
1.0μm以上の厚さに設けることがてきしている。オ
ーバーコート層と第2印刷層間に、第1印刷層を設けた
構成とすることにより、印字が容易となる。また、この
時オーバーコート層と第2印刷層の厚さをそれぞれ1.
2μm以上とすることが好ましい。
【0013】第1、第2印刷層、およびオーバーコート
層に用いるインキ、またはコート剤は、特に限定され
ず、ポリアミド系樹脂、ニトロセルロース系樹脂、ポリ
エステル系樹脂、ポリアクリル系樹脂、塩化ビニル−酢
酸ビニル系樹脂のいずれでもよく、目的に応じて使用す
ればよい。
【0014】次に、印字部にレーザー光を照射して、印
字した状態について説明する。まず、図1の印字部にレ
ーザー光を照射すると、レーザー光が照射された第1印
刷層3が溶融除去され、第2印刷層2が白色部分が表出
して、印字7が形成され、図3に示す表示体が得られ
る。
【0015】また、図2に示す表示材料の場合、印字部
にレーザー光を照射すると、レーザー光が照射された第
1印刷層3、およびオーバーコート層4が溶融除去さ
れ、第2印刷層2が白色部分が表出して、印字7が形成
され、図4に示す表示体が得られる。
【0016】
【実施例】
〔試験例1〕基材が、表面にクレーコート層を設けた紙
(65g/m2 )、このクレーコート層上に、アミノ・
アルキッド系樹脂からなる目止め層(3g/m2 ・固形
分)、およびアルミ蒸着層(400Å)からなり、この
基材のアルミ蒸着層上にポリアミド系樹脂をバインダー
とした白色インキからなる第2印刷層、および同様のバ
インダーの黒色インキからなる第1印刷層、オーバーコ
ート層を形成した表示材料を用い、第1、および第2印
刷層の厚さを変化させた場合の印字適性、およびレーザ
ー光の照射密度の変化による印字適性についてそれぞれ
テストを行った。オーバーコート層の厚さを1.5μ
m、印刷層の厚さを、黒色の第1印刷層を、1.5μ
m、0.7μmとし、白色の第2印刷層の厚さを、1.
5μm、1.2μm、0.7μmとした。その結果につ
いて、表1に示す。
【0017】
【表1】
【0018】表1から明らかなように、黒色の厚さに関
わらず、白色の第2印刷層の厚さが0.7μm以下とす
ると、低いのエネルギー密度では、判別可能な印字がで
きなかった。一方、第2印刷層の厚さを厚くすることに
より、低いエネルギー密度でも印字可能で、また、エネ
ルギー密度1.3J/cm2 以上とすることにより、よ
り鮮明な印字が可能となった。
【0019】〔試験例2〕試験例1の表示材料の第1印
刷層の表面に、ニトロセルロース系樹脂からなるオーバ
ーコート層を設けた表示材料とし、オーバーコート層の
厚さ、および白色の第2印刷層の厚さを変化させた時の
印字適性、およびレーザー光の照射密度の変化による印
字適性についてそれぞれテストを行った。第1印刷層の
厚さを1.2μm、第2印刷層の厚さを、1.5μm、
1.2μm、0.7μm、オーバーコート層の厚さを、
1.5μm、1.2μmの厚さとした。その結果につい
て、表2に示す。
【0020】
【表2】
【0021】表2から明らかなように、黒色の厚さに関
わらず、白色の第2印刷層の厚さ、およびオーバーコー
ト層の厚さを1.2μm以上とするすることで、一定の
エネルギー密度1.0J/cm2 以上とすることで、判
別可能な印字ができる。また、エネルギー密度1.3J
/cm2 以上とすることにより、より鮮明な印字が可能
となった。
【0022】本発明は、以上のように、基材上に白色の
インキからなる第2印刷層、そしてこの第2印刷層の上
に、着色インキからなる第1印刷層を設けた構成とし
て、レーザー光により、第1印刷層を除去して印字を形
成するので、使用中に、水、酸、アルカリと接触して
も、印字が消失、または退色する恐れがない。
【0023】また、白色インキからなる第2印刷層、ま
たはオーバーコート層の少なくとも一方の厚さを1.0
μm以上とすることにより、レーザー光のエネルギー密
度を小さくしても、はっきりとした印字が可能であり、
レーザー光のエネルギー密度が小さくできるので、一度
に印字できる面積を広くでき、必要な情報を一度の印字
で可能となった。
【0024】さらに、白色インキからなる第2印刷層、
およびオーバーコート層の厚さを1.0μm以上とする
ことにより、より低エネルギーでの印字が可能となっ
た。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の表示材料の一実施例を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の表示材料の他の実施例を示す断面図で
ある。
【図3】図1の表示材料を用いた表示体の断面図であ
る。
【図4】図2の表示材料を用いた表示体の断面図であ
る。
【符号の説明】
1…基材 2…第2印刷層 3…第1印刷層 4…オーバーコート層 7…印字

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表面側が白色以外の色からなる第1印刷
    層、この第1印刷層の下面に白色の第2印刷層を設けた
    レーザー印字表示部を有する表示材料。
  2. 【請求項2】第1印刷層が黒色である請求項1に記載の
    レーザー印字表示部を有する表示材料。
  3. 【請求項3】白色の第2印刷層が1.0μm以上の厚み
    を有する請求項1、または請求項2のいずれかに記載の
    レーザー印字表示部を有する表示材料。
  4. 【請求項4】印刷層の表面にオーバーコート層を設けた
    請求項1乃至請求項3のいずれかからなるレーザー印字
    表示部を有する表示材料。
  5. 【請求項5】オーバーコート層の厚さが1.0μm以上
    である請求項4に記載のレーザー印字表示部を有する表
    示材料。
  6. 【請求項6】請求項1乃至請求項5に記載の表示材料を
    レーザー光の照射により所望の印字状態に第1印刷層を
    除去した表示体。
  7. 【請求項7】請求項4または請求項5に記載の表示材料
    をレーザー光の照射により所望の印字状態に表面のオー
    バーコート層および第1印刷層を除去した表示体。
  8. 【請求項8】レーザー光のエネルギー密度を1.0J/
    cm2 以上、好ましくは1.3J/cm2 以上で照射
    し、印字した請求項6、または請求項7に記載の表示
    体。
  9. 【請求項9】請求項6乃至請求項7のいずれかに記載の
    表示体を利用したラベル。
JP7340436A 1995-12-27 1995-12-27 レーザ印字表示部を有する表示材料および表示体 Pending JPH09175013A (ja)

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