JP3150167B2 - 非対称x線回折方法 - Google Patents

非対称x線回折方法

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JP3150167B2 JP19115791A JP19115791A JP3150167B2 JP 3150167 B2 JP3150167 B2 JP 3150167B2 JP 19115791 A JP19115791 A JP 19115791A JP 19115791 A JP19115791 A JP 19115791A JP 3150167 B2 JP3150167 B2 JP 3150167B2
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  • Analysing Materials By The Use Of Radiation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、集中法の光学系を利用
して粉末X線回折測定を行うX線回折方法に関する。
【0002】
【従来の技術】集中法の光学系を利用して粉末X線回折
測定を行う装置は、一般にX線ディフラクトメ−タと呼
ばれ、次のような構成を備えている。X線源から発散し
たX線を試料に入射させ、この試料で回折したX線を受
光手段たとえば受光スリットに集束させてこのスリット
を通過させ、スリットの後方位置に配置したX線検出器
によって回折X線の強度を測定する。そして、試料の面
内を通るゴニオメ−タ回転中心線(試料軸)を中心とし
て試料を回転させるとともに、受光スリットおよびX線
検出器を前記試料軸を中心として試料の2倍の角速度で
回転させることによって、回折角度に応じた回折強度分
布を測定することができる。
【0003】この種のX線回折装置においては、次のよ
うな幾何学的配置条件を満たす必要がある。試料表面の
任意の位置において回折角度2θで回折したX線が受光
スリットに集束するためには、X線源と試料中心と受光
スリットとが常に集中円上に位置する必要があり、か
つ、試料表面はこの集中円に接していなければならな
い。なお、厳密には試料表面は集中円に沿った円弧面で
なければならないが、回折角度2θを変化させていくと
集中円の半径も変化していくので、実際には平板状の試
料を用いることが多い。
【0004】従来のX線ディフラクトメ−タは、X線源
から試料に至る入射X線距離L1と、試料から受光スリ
ットに至る回折X線距離L2とが等しくなっている。こ
の場合には、試料と入射X線とのなす入射角αと、入射
X線と回折X線とのなす回折角度2θとが、常に1対2
になるように、試料と受光スリットおよびX線検出器を
相対回転させることによって、上述の集中条件を満足す
ることになる。すなわち、入射角αがθに等しくなり、
いわゆるθ−2θ走査のゴニオメ−タとなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで最近では、X
線回折方法における測定結果について非常に精度の高い
分解能が要求されるようになってきている。この分解能
を向上させる一つの方法として、試料と受光スリットと
の間の距離すなわち回折X線距離を大きく設定すること
が考えられる。
【0006】入射X線距離と回折X線距離とを等しく設
定するという従来のX線ディフラクトメ−タにおいて
は、分解能を向上させるために回折X線距離を長くしよ
うとすると、それに対応させて、入射X線距離すなわち
X線源と試料との間の距離をも長くしなければならなく
なり、その分だけX線回折装置全体の形状が大きくな
る。しかも、X線源から受光スリットに至るX線経路が
長くなる分だけX線強度が低下するという問題も生じ
る。
【0007】また、測定の種類に応じては、非常に強い
X線強度を必要とする場合があり、この場合には、入射
X線距離をできるだけ短く設定するのが好ましい。しか
しながら、従来のX線ディフラクトメ−タでは、この場
合、試料から受光スリットへ至る距離すなわち回折X線
距離をも短くしなければならない。したがって、今度
は、X線回折測定結果の分解能が著しく低下するという
問題が生じる。
【0008】以上のような問題点は、すべて、入射X線
距離と回折X線距離とを等しくしたことに起因してい
る。そこで、本発明の目的は、入射X線距離と回折X線
距離とを異ならせて、かつ集中条件を満足するような、
新しいX線回折方法を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】第1の発明のX線回折方
法は、集中円上にX線源、試料および受光手段の3要素
を配置し、これらの3要素の相対位置関係を変更させな
がら、X線源から発散したX線を試料に入射させ、この
試料で回折したX線を受光手段に集束させ、もって回折
角度に対応した回折X線強度の分布を測定するX線回折
方法において、X線源から試料に至る入射X線距離L1
と、試料から受光手段に至る回折X線距離L2とを互い
に異ならせ、かつ、入射X線距離L1に対する回折X線
距離L2の比率を一定に保った状態で、試料と入射X線
とのなす入射角αと、入射X線と回折X線とのなす回折
角度2θとが、次の式1を満足するように、試料とX線
源と受光手段との相対位置関係を制御することを特徴と
している。
【数3】
【0010】第2の発明のX線回折方法は、第1の発明
において、回折角度2θを一定の角速度で連続的にまた
は一定の時間間隔で間欠的に変化させ、この2θの変化
に基づいて、次の式2を満足するように入射角αを変化
させることを特徴としている。
【数4】
【0011】
【作用】図1は入射X線距離L1と回折X線距離L2と
を異ならせた状態(以下、非対称配置と呼ぶ。)の集中
法の光学系の原理図である。本発明は、この非対称配置
を実現するためのX線回折方法を提供するものである。
【0012】図1において、X線焦点Fと、試料4の中
心すなわち試料軸ωと、受光スリットの中心Rとは集中
円12上に位置する。試料4の表面はω点において集中
円12に接している。試料4に対する入射X線の角度す
なわち入射角はαであり、試料4に対する回折X線の角
度はβである。入射X線に対する回折X線の角度すなわ
ち回折角度は2θであるから、αとβの和は2θに等し
い。なお、θは回折現象を生じる結晶格子面と入射X線
とのなす角度である。
【0013】図1のような幾何学的配置のときには、試
料表面の任意の位置において回折角2θで回折したX線
は近似的にR点に集束する。F点からω点までの距離L
1はL1=Dsinαとなり、ω点からR点までの距離
L2はL2=Dsinβとなる。また、β=(2θ−
α)である。したがって、次の式1が成立する。
【数5】
【0014】すなわち、式1を満足するようにX線源と
試料と受光スリットとを相対回転させながら、回折角2
θに応じた回折X線強度分布を求めれば、非対称配置に
おいて試料の粉末X線回折パタ−ンを測定することがで
きる。ところで、式1は、入射X線距離L1に対する回
折距離L2の比率(以下、距離比Kと呼ぶ。)と、入射
角αと、回折角度2θとの三つの変数の間の関係を規定
していると理解することができる。
【0015】式1においてK=(L2/L1)=1と仮
定すると、α=θとなり、これは従来の対称配置のX線
ディフラクトメ−タそのものである。
【0016】粉末X線回折パタ−ンを得るためには2θ
に応じた回折X線強度分布を測定する必要があるので、
式1は、2θを変化させたときに入射角αと距離比Kと
をどのように変化さたらよいか、を示すものであると見
ることができる。そこで、本発明者は、非対称配置の集
中法光学系においては、式1の条件を満足させながら、
次の三つの回折方法が可能であることを見出だした。 (イ)距離比Kを一定の値に保った状態で、回折角度2
θを変化させながら、それに伴って入射角αを変化させ
る方法。 (ロ)入射角αを一定の値に保った状態で、回折角度2
θを変化させながら、それに伴って距離比Kを変化させ
る方法。 (ハ)回折角度2θを変化させながら、それに伴って、
距離比Kと入射角αの両方を変化させる方法。
【0017】本発明は上述の(イ)の回折方法に相当す
る。
【0018】上述の(ロ)の回折方法については公知技
術が存在する。「J. Appl. Cryst.(1970) Vol.3, 372
」は、薄膜試料のX線回折測定に関してゼ−マン・ボ
−リン(Seeman-Bohlin )法によるX線ディフラクトメ
−タを開示している。この文献では、入射角αを一定に
保った状態(すなわちX線源と試料とを静止した状態)
で、試料を中心として受光スリットとX線検出器を回転
させ、かつ試料から受光スリットまでの距離を回折角度
に応じて変化させ、もって集中円上に受光スリットを位
置させている。この方法では2θを変化させても集中円
は静止している。
【0019】また、上述の(ハ)の回折方法についても
公知技術が存在する。特公昭60−22292号は、回
折に寄与する結晶格子面と試料表面とのなす角度が常に
一定の値を保つような条件のもとで、回折角2θと距離
比Kと入射角αとが式1の集中条件を満たすように制御
したものである。すなわち、この公知技術は、上述の
(ハ)の回折方法の一つの具体例を示したものである。
(ハ)の回折方法は、一般に、2θのひとつの値に対し
て、距離比Kと入射角αとの組み合わせが無数に考えら
れる。この公知技術は、「回折に寄与する結晶格子面と
試料表面とのなす角度が常に一定の値を保つ」という条
件を加えることによって、距離比Kと入射角αとの無数
の組み合わせの中から一つを選択していることになる。
【0020】結局、この出願は、上述の(イ)(ロ)
(ハ)の非対称X線回折方法のうち、(イ)の回折方法
を提供するものである。
【0021】本発明は、距離比を一定に保った状態で非
対称X線回折を行うものであって、他の非対称X線回折
方法と比べて、回折測定中は入射X線距離と回折X線距
離とを一定にしておくことができる利点がある。本発明
の態様としては、回折X線距離L2を入射X線距離L1
より長くする場合と、回折X線距離L2を入射X線距離
L1より短くする場合とがある。前者の場合は、入射X
線距離を短くした分だけX線強度を強く保持しつつ、回
折X線距離を長くした分だけX線回折測定における分解
能を向上させることができる。後者の場合は、著しく形
状の大きいX線源を用いることができる。また、この場
合、回折X線距離は短く保持されるので、X線強度の低
下を極力抑えることができる。
【0022】入射X線距離あるいは回折X線距離のいず
れか一方の長さを可能なかぎり短く設定すれば、その分
だけX線回折装置全体の形状を小型にすることができ
る。
【0023】本発明は、距離比を一定に保って非対称X
線回折を行うものであるが、この距離比は装置固有の値
にしてもよいし、変更可能にしてもよい。
【0024】
【実施例】
実施例1 図2は、本発明に係るX線回折方法を実施するためのX
線回折装置の一実施例の平面図である。同図において、
X線管1内に設けられたタ−ゲット2のX線焦点Fから
発散したX線は、試料台3に装着されている試料4に入
射して回折し、その回折X線は受光スリット5に集束し
てこのスリットを通過し、そのスリット5の後方に配置
されたX線検出器6によってその強度が測定される。こ
の場合、X線焦点F、試料4の試料面4a(図3参
照)、そして回折X線の集束点に置かれた受光スリット
5の3要素は、集中円12上に位置している。なお、こ
の実施例における受光スリット5は、本発明における受
光手段に相当する。
【0025】ここで、図2において、X線焦点Fから出
て試料4の中心(試料軸)ωを通る入射X線と回折X線
とのなす角度が2θ、試料面4a(図3)と入射X線と
のなす角度がα、そして試料面4aと回折X線とのなす
角度がβである。
【0026】図3にも示すように、試料4が装着されて
いる試料台3は、ゴニオメ−タベ−ス7上に設けられて
おり、試料台3のまわりに設けられた回転盤8にカウン
タア−ム9が固定されている。記述の受光スリット5お
よびX線検出器6は、カウンタア−ム9の先端近くに位
置している。ゴニオメ−タベ−ス7の内部にはゴニオメ
−タの駆動機構10が配置されており、この駆動機構1
0により、試料台3およびカウンタア−ム回転盤8がそ
れぞれ独立して、試料軸ωを中心として回転駆動され
る。カウンタア−ム回転盤8が回転駆動されることによ
り、ア−ム回転角2θが変化し、一方、試料台3が回転
駆動されることにより試料4に対するX線入射角αが変
化する。
【0027】ところで、本実施例においては、試料4か
ら受光スリット5に至る距離すなわち回折X線距離L2
が、X線源であるX線焦点Fから試料4に至る距離すな
わち入射X線距離L1よりも長く設定してある。すなわ
ち、表1に示すように、入射X線距離L1が185m
m、そして回折X線距離L2が250mmに設定してあ
る。
【表1】
【0028】従来であれば、入射X線距離L1と回折X
線距離L2とが互いに等しく設定されていたので、ア−
ム回転角2θをX線入射角αの2倍の角速度で連続回転
またはステップ回転させれば、試料面4a(図3)が常
に集中円12に接することになって、正確なX線回折測
定が行われた。
【0029】これに対して、本実施例では、入射X線距
離L1と回折X線距離L2とを異ならせた関係上、従来
のような1対2の角速度比関係では、目標とするX線集
中条件を得ることができない。結局、非対称配置の場合
には、すでに述べてきたように次の式1を満足させるこ
とになる。
【数6】
【0030】この場合、回折測定中はL1に対するL2
の比率は一定である。また、2θは一定の角速度で回転
させることが回折パターンを得る上で便利である。した
がって、カウンタアーム9を一定の角速度で連続回転ま
たはステップ回転させながら、この2θの変化に応じた
入射角αを求めて試料台3を回転させることが現実的で
ある。入射角αは、式1を変形して、次の式2で求める
ことができる。
【数7】
【0031】表1に示したαの値は、L1、L2、2θ
の値を式2に代入して求めたものである。このような制
御条件に基づいてX線回折測定を行ったところ、目標と
するX線回折図形が得られた。なお、表1におけるDは
集中円の直径の変化を示している。
【0032】この実施例によれば、回折X線距離L2を
長く設定してあるので、試料4から散乱する不要なX線
を受光スリット5によって効果的に遮蔽することができ
る。したがって、いわゆるX線回折測定における分解能
を向上させることができる。しかも、入射X線距離L1
すなわちX線源から試料4までの距離は短いままに保持
してあるので、X線の強度が低下するのを防止すること
ができる。
【0033】実施例2(表2) 実施例1の場合と同様に、図2に示した装置を用い、回
折X線距離L2だけを250mmから285mmに変更
した。この場合の2θに対するαの値は表2に示した通
りである。
【表2】
【0034】実施例3(表3) 実施例1の場合と同様に、図2に示した装置を用い、回
折X線距離L2だけを250mmから350mmに変更
した。この場合の2θに対するαの値は表3に示した通
りである。
【表3】
【0035】実施例4(表4) この実施例においては、入射X線距離L1を250mm
とし、回折X線距離L2を185mmとしている。すな
わち、実施例1〜3の場合と異なって、入射X線距離L
1の方を回折X線距離L2よりも長く設定してある。こ
の場合の2θに対するαの値は表4に示した通りであ
る。
【表4】
【0036】この実施例によれば、例えばX線管1とし
て極めて大型のものを使用した場合に効果的である。こ
の場合は、必然的に入射X線距離L1が長くならざるを
得ないが、場合であっても、回折X線距離L2自体は短
い状態のままに保持できる。したがって、X線強度の低
下を防止することが可能となる。また、大型のX線管を
用いたにもかかわらず、X線回折装置全体を小型にする
ことができる。
【0037】実施例5(表5) この実施例も入射X線距離L1を回折X線距離L2より
短くした場合の例である。この実施例は、上記の実施例
4に比較して、入射X線距離L1を250mmから35
0mmへさらに長くしたものである。この場合の2θと
αの値は表5に示した通りである。
【表5】
【0038】なお、図2において、受光スリット5およ
びX線検出器6はスライド部材11上に固定されてお
り、そのスライド部材11は矢印Aの方向すなわち試料
4に近づいたり遠ざかったりする方向へ位置変更するこ
とができる。これにより、回折X線距離L2を自由に変
更することができるようになる。
【0039】また、ゴニオメ−タの駆動機構10を内蔵
したゴニオメ−タベ−ス7の全体をX線ダイレクトビ−
ム方向(図2の矢印Bの方向)に移動可能に構成してお
けば、入射X線距離L1を自由に変更することも可能で
ある。
【0040】以上、いくつかの実施例を示して本発明を
説明したが、本発明はそれらの実施例に限定されるもの
ではない。例えば、上記各実施例は、X線管1を固定し
て試料4および受光スリット5を走査回転させる形式の
X線回折装置に本発明を用いたものであるが、これとは
別に、試料を固定配置し、その試料を中心としてX線管
および受光スリットを走査回転させる形式のX線回折装
置に本発明を適用することも可能である。
【0041】
【発明の効果】本発明によれば、入射X線距離と回折X
線距離とを異ならせて、かつ両者の比率を一定に保った
状態でX線回折測定を行うようにしたので、分解能を向
上させたり、X線強度の減少を防いだりといったよう
に、X線回折測定における測定条件を測定者の希望に応
じて変更することが可能となった。
【0042】特に、回折X線距離を入射X線距離よりも
長く設定すれば、X線強度を強く維持した状態で分解能
の高いX線回折測定を行うことができる。また、X線管
としてその形状が著しく大きいものを使用する場合に
は、入射X線距離は大きくならざるを得ないが、このよ
うな場合にも本発明によれば、入射X線距離だけを大き
くして回折X線距離はそのままに保持しておくことがで
き、装置全体を小型にすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】非対称X線回折方法の原理図を示した平面図で
ある。
【図2】本発明の方法を実施するためのX線回折装置の
一実施例を示す平面図である。
【図3】図2のX線回折装置の試料付近の斜視図であ
る。
【符号の説明】
1 X線管 4 試料 5 受光スリット 10 ゴニオメ−タ 12 集中円 L1 入射X線距離 L2 回折X線距離 α 入射角 2θ 回折角度 F X線焦点 ω 試料の中心軸 R 受光スリットの中心

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 集中円上にX線源、試料および受光手段
    の3要素を配置し、これらの3要素の相対位置関係を変
    更させながら、X線源から発散したX線を試料に入射さ
    せ、この試料で回折したX線を受光手段に集束させ、も
    って回折角度に対応した回折X線強度の分布を測定する
    X線回折方法において、X線源から試料に至る入射X線
    距離L1と、試料から受光手段に至る回折X線距離L2
    とを互いに異ならせ、かつ、入射X線距離L1に対する
    回折X線距離L2の比率を一定に保った状態で、試料と
    入射X線とのなす入射角αと、入射X線と回折X線との
    なす回折角度2θとが、次の式1を満足するように、試
    料とX線源と受光手段との相対位置関係を制御すること
    を特徴とするX線回折方法。 【数1】
  2. 【請求項2】 回折角度2θを一定の角速度で連続的に
    または一定の時間間隔で間欠的に変化させ、この2θの
    変化に基づいて、次の式2を満足するように入射角αを
    変化させることを特徴とする請求項1記載のX線回折方
    法。 【数2】
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