JP3149649B2 - 歯形仕上加工装置 - Google Patents

歯形仕上加工装置

Info

Publication number
JP3149649B2
JP3149649B2 JP29367993A JP29367993A JP3149649B2 JP 3149649 B2 JP3149649 B2 JP 3149649B2 JP 29367993 A JP29367993 A JP 29367993A JP 29367993 A JP29367993 A JP 29367993A JP 3149649 B2 JP3149649 B2 JP 3149649B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
work
grindstone
teeth
backlash
amplitude
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP29367993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07136846A (ja
Inventor
弘行 平松
哲也 田口
靖広 米山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nissan Motor Co Ltd
Original Assignee
Nissan Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nissan Motor Co Ltd filed Critical Nissan Motor Co Ltd
Priority to JP29367993A priority Critical patent/JP3149649B2/ja
Publication of JPH07136846A publication Critical patent/JPH07136846A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3149649B2 publication Critical patent/JP3149649B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、あらかじめワークに形
成された歯形を、ワークに対して相対的に回転する砥石
によって仕上げ整形を行う歯形仕上加工装置の改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】自動車を構成する部品には、たとえばト
ランスミッションギヤやステアリングギヤなどの多数の
歯車部品がある。
【0003】このような自動車用の歯車部品には、高精
度に仕上げられることと、量産に対応するために高い作
業能率を備えることとが要求される。そのため、一般に
歯車部品は、ホブやピニオンカッタ等であらかじめ歯形
を形成する前加工が施された後、シェービング加工で仕
上げられ、そして、熱処理後にホーニング加工によって
歯形の最終的な仕上げ整形が行われている。
【0004】ホーニング加工によってワークの歯形を仕
上げ整形する従来の歯形仕上加工装置の一例として、た
とえば特開平3−202225号公報に開示されている
ものがある。この装置は、ワークのヘッド側端部を保持
する保持手段と、テール側端部を保持する保持手段と、
砥石を備えた砥石台ユニットとを有しており、あらかじ
め歯車が形成されたワークを前記保持手段を介して回動
自在に保持し、前記歯車の歯形(以下、ワーク歯とい
う)に対応した形状の歯(以下、砥石歯という)が整形
された砥石と前記ワークとを相対的に回転させてホーニ
ング加工を行い、もってワーク歯を仕上げ整形するもの
である。
【0005】ところで、ホーニング加工によりワーク歯
を高精度に仕上げるためには、ワーク歯と砥石歯とをい
わゆるバックラッシが存在しない状態で接触させつつ研
削することが重要であり、したがって、ホーニング加工
の研削を行う前に、ワーク歯と砥石歯とをバックラッシ
が存在しない位置関係(以下、ノーバックラッシ位置と
いう)に設定する作業が必要となる。
【0006】すなわち、ホーニング加工の場合には、一
般に、ワークごとのオーバ玉径(OBD:Over Ball Di
ameter)のばらつき量に比べてその加工代が少ない。た
とえば、ファイナルギヤ(直径200mm、シェービン
グ加工後の熱処理品)を例にとると、OBDのばらつき
量は、±50μm、ホーニング加工前後でのOBDの変
化は、20〜30μmである。そのため、ワークごとの
OBDのばらつきに対応できなければ、OBD最大のワ
ークを基準として当該ワークにおける砥石とワークとが
干渉しない位置からホーニング加工を開始せざるをえな
いが、この場合には、OBD最小のワークについてOB
D最大のワークとの差分はエアカット時間となり、その
結果、純粋の加工時間に比べてエアカット時間が長くな
ってしまう。また、ワークごとのOBDのばらつきに対
応できなければ、OBDが大きいワークでは多くホーニ
ング加工し、OBDが小さいワークでは少なくホーニン
グ加工することになり、品質にばらつきが生じてしま
う。歯車のホーニング加工は、切込み量が多すぎるとか
えって歯形を崩す傾向があるので、エアカット時間の問
題だけではない。したがって、ワークごとのOBDのば
らつきに対応すべく、ワークと砥石との間のノーバック
ラッシ位置を精度良く検出することは、歯車のホーニン
グ加工を行うにあたって、加工時間の短縮と歯車品質を
向上させる上できわめて重要である。
【0007】そのため、前記公報に記載された装置にあ
っては、バックラッシに起因する振動を振動発生手段
(砥石駆動用モータ、砥石モータ用アンプ)によって発
生させ、この発生した振動を振動検出手段(振動セン
サ)で検出し、検出した振動がバックラッシのない状態
での振動以下になるまでワーク歯と砥石歯とを相対的に
接近移動させるようにしている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の歯形仕上加工装置にあっては、バックラッシ
に起因する振動を検出する方式を採用し、その振動レベ
ルに基づいてバックラッシをなくすようにしているた
め、次のような理由から、ノーバックラッシ位置の検出
精度または検出の信頼性には一定の限界がある。
【0009】すなわち、振動検出では、ワークの振動分
だけではなく、ワーク歯が砥石歯にぶつかった時の振動
も検出するため、ノーバックラッシ位置に至るまでの振
動レベルが安定しない。また、振動エネルギーはワーク
の径違いによるぶつかり速度の差、ワークの質量の差、
砥石の剛性の差、さらに設備面では、モータの出力特性
の差、設備の剛性の差などによる影響が大きく、安定し
た検出は困難である。さらに、製造現場のように他の振
動が大きい環境下では、バックラッシによる振動レベル
よりも外乱ノイズのほうが大きいことがあり、この場合
にはノーバックラッシ位置の検出は不可能である。例え
ば、モータ自体が発する振動レベルだけでも、バックラ
ッシに起因する振動レベルよりもはるかに大きい。
【0010】また、図14〜図16はそれぞれ従来技術
の検出データを示したものである。図14は切込みをか
けた時の砥石駆動モータの電流値の変化を示したもので
あって、同図(A)中の「L0 」はあらかじめ作業者が
手動で検出したノーバックラッシ位置、同図(B)中の
「a」は砥石が回転を開始した時、「b」はホーニング
加工を開始した時、「c」は砥石が回転を停止した時を
それぞれ示している。また、図15は切込みをかけた時
の振動センサの検出データ、図16は振動センサの代わ
りにAEセンサを用いたときのその検出データをそれぞ
れ示したものである。なお、同図中の「L0 」と「b」
の意味はそれぞれ図14の場合と同様である。
【0011】図14〜図16から分かるように、従来技
術では、ホーニング加工を開始してからノーバックラッ
シ位置を検出するまでに、切込み軸換算で約50〜80
μmの遅れがある。しかも、検出してから切込み軸モー
タの停止までの惰走距離によってノーバックラッシ位置
を全加工代分行き過ぎてしまうため、自動検出ごとに砥
石にダメージを与えるおそれがある。
【0012】このように、振動を検出する従来の装置で
は、ノーバックラッシ位置の検出精度に限界があるた
め、エアカット時間を完全になくすことができず、加工
時間の短縮に一定の限界があるだけでなく、ワークごと
のOBDのばらつきによるホーニング量(切込み量)の
ばらつきを完全になくすことができず、歯車品質の向上
にも一定の限界がある。さらに、ノーバックラッシ位置
の検出に遅れがあるため、切込み軸モータがオーバラン
をし、砥石にダメージを与えるおそれもある。
【0013】本発明は、上記従来技術に伴う課題を解決
するためになされたものであり、歯車の歯と砥石の歯と
の間のノーバックラッシ位置をリアルタイムでかつ高精
度に検出しうる歯形仕上加工装置を提供することを目的
とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明は、あらかじめ歯形が形成されたワークを回動
自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された砥
石を前記ワークの歯に向けて相対的に接近離反移動自在
に設け、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させて
ホーニング加工を行うことによって前記ワークの前記歯
形を仕上げ整形する歯形仕上加工装置において、前記砥
石を固定する砥石固定手段と、前記ワークを正転反転動
させるワーク駆動手段と、前記砥石を前記ワークの歯に
向けて相対的に接近移動させる切込み軸駆動手段と、前
記ワークの回動位置を検出する検出手段と、当該検出手
段からの信号に基づいて前記ワークの振幅を演算する振
幅演算手段と、当該振幅演算手段からの信号に基づい
前記振幅が前記ワークの歯と前記砥石の歯との間の
バックラッシのない状態を示す所定値以下となったとき
に前記切込み軸駆動手段を停止する制御手段と、を有す
ることを特徴とする。
【0015】
【0016】
【作用】このように構成した本発明にあっては、砥石を
砥石固定手段によって固定した状態で、ワークをワーク
駆動手段によって正転反転動させつつ、同時に切込み軸
駆動手段によって砥石をワークの歯に向けて相対的に接
近移動させる。これにより、ワークはバックラッシの大
小に応じた振幅で正転反転し、この時のワークの回動位
置を検出手段によって検出する。振幅演算手段は検出手
段からの信号に基づいてワークの振幅を演算する。そし
て、制御手段は、演算した振幅に基づいて、振幅がバッ
クラッシのない状態を示す所定値以下となったときに前
記切込み軸駆動手段を停止する。これにより、ワークの
歯と砥石の歯との間にはバックラッシが存在しない状態
となり、この状態から、ワークの歯形は砥石の歯による
ホーニング加工によって仕上げ整形されることになる。
【0017】
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は本発明の歯形仕上加工装置の一実施例を示
す要部断面概略図、図2は同実施例の部分斜視図、図3
は同実施例の制御系を示すブロック図、図4は同実施例
の動作を示すフローチャート、図5は図4のサブルーチ
ンの内容を示すフローチャート、図6はワークと砥石の
噛合い状態を示す図、図7は本実施例の検出データの一
例を示す図、図8は図7の部分拡大図、図9は本発明の
歯形仕上加工装置の他の実施例の制御系を示すブロック
図、図10は同実施例の動作を示すフローチャート、図
11は同実施例の説明に供する信号波形図、図12はノ
ーバックラッシ位置の自動検出における各種パラメータ
の説明に供する図、図13は最適条件とその他の条件で
の実験結果を示す図である。
【0019】図1に示す歯形仕上加工装置1は、ワーク
Wのヘッド側端部を保持する保持手段2と、テール側端
部を保持する保持手段3と、砥石4を備えた砥石台ユニ
ット5とを有しており、あらかじめ歯車Gが形成された
ワークWを前記保持手段2、3を介して回動自在に保持
し、歯車Gの歯(ワーク歯)6に対応した形状の歯(砥
石歯)7が整形された砥石4と前記ワークWとを相対的
に回転させてホーニング加工を行い、もってワーク歯6
を仕上げ整形するものである。
【0020】ヘッド側の保持手段2は、歯形仕上加工装
置1のベッド8上に設けられ、その内部には、ベアリン
グ9を介して回動自在に保持されたシャフト10が内蔵
されている。このシャフト10の一端部には、ワークW
のヘッド側端部における回動中心を支持するセンタ11
が取り付けられている。シャフト10の他端部には、電
磁クラッチ12ならびに減速機13を介してワーク駆動
モータ14が連結されている。このワーク駆動モータ1
4としては、サーボモータが用いられている。ワーク駆
動モータ14の駆動力は電磁クラッチ12のオンオフに
よって選択的にワークWに伝達され、ワークWが駆動さ
れる。
【0021】テール側の保持手段3も前記ベッド8上に
設けられており、ワークWのテール側端部における回動
中心を支持しながらワークWと共に回動自在のセンタ1
4を有している。また、この保持手段3には、前記セン
タ14が取り付けられた図示しないシャフトの他端部
に、ワークWの回動位置を検出するための高分解能のエ
ンコーダ(パルスジェネレータ)16が取り付けられて
いる。さらに、この保持手段3は、前記センタ15をワ
ークWに対して進退移動させるための図示しない機構を
備えている。
【0022】また、ワークWを歯形仕上加工装置1に搬
入、搬出する際に、ワークWの両端部を保持するワーク
レスト17、18が保持手段2、3にそれぞれ取り付け
られている。さらに、両センタ11、15で支持された
ワークWのワーク歯6を割り出すため、歯の位置を検出
する近接センサ19が前記ワークレスト17に取り付け
られている。
【0023】砥石台ユニット5は、図1と図2に示すよ
うに、リング形状を呈し回動自在に装着された内歯式の
砥石4と、この砥石4を回転駆動する砥石駆動モータ2
0とを有している。砥石4は、図示しない砥石押えを介
してプーリ21の内周面に固定されている。また、砥石
駆動モータ20としては、サーボモータが用いられてい
る。この砥石駆動モータ20にはエンコーダ22が取り
付けられている。また、この砥石駆動モータ21に連結
された図示しないプーリは、図示しないベルトを介して
砥石側の前記プーリ21に連結されている。これら砥石
4、砥石駆動モータ20、プーリ21等、およびエンコ
ーダ22などは、ケーシング23内に装着されている。
さらに、図1には示していないが、砥石歯7をワーク歯
6に噛み合わせたり離したりするために、図1に矢印で
示す切込み軸方向に砥石台ユニット5をワークWに対し
て進退移動させる切込み軸モータが設けられている。こ
の切込み軸モータとしては、他のモータ14、20と同
様、サーボモータが用いられている。
【0024】図3は同実施例の制御系を示すブロック図
である。歯形仕上加工装置1の各部を総合的に制御する
制御装置24には、マイクロコンピュータが内蔵されて
おり、ワーク駆動モータ14に指令信号を出力するコン
トローラ25と、砥石台ユニット5を切込み軸の方向に
進退移動させる切込み軸モータ26と、砥石駆動モータ
20と、電磁クラッチ12とがそれぞれ接続されてい
る。前記コントローラ25は、所望の信号波形を発生す
る発振器27と、発振器27からの信号を増幅するサー
ボアンプ28とからなっている。後述するように、本実
施例では、ノーバックラッシ位置の検出にあたってワー
クWを正転反転させるため、コントローラ25はワーク
駆動モータ14に正弦波指令を出力するようになってい
る。また、ワーク駆動モータ14が取り付けられていな
いテール側の保持手段3に取り付けられたエンコーダ1
6には、このエンコーダ16からの出力パルスデータを
取り込むカウンタ基板29が接続され、このカウンタ基
板29には、ワークWの回動の振幅を演算する演算装置
30が接続されている。この演算装置30は例えばNC
装置またはパソコンで構成されている。演算装置30の
演算結果は制御装置24に出力されるようになってい
る。さらに、制御装置24には、切込み軸モータ26に
取り付けられたエンコーダ31と、砥石駆動モータ20
に取り付けられたエンコーダ22と、近接センサ19
と、作業者の命令を入力したり各種のデータ設定を行う
ための入力装置32が接続されている。制御装置24
は、これら演算装置30、エンコーダ22、31、近接
センサ19、および入力装置32等からの入力信号を演
算処理して、ワーク駆動モータ14、切込み軸モータ2
6、砥石駆動モータ20、電磁クラッチ12などを総合
的に制御するようになっている。
【0025】なお、本実施例において、砥石固定手段は
砥石台ユニット5、ワーク駆動手段はワーク駆動モータ
14とコントローラ25、切込み軸駆動手段は切込み軸
モータ26、検出手段はエンコーダ16、振幅演算手段
はカウンタ基板24と演算装置30、制御手段は制御装
置24によってそれぞれ構成されている。
【0026】このように構成された本実施例の歯形仕上
加工装置1は、図4と図5に示す動作フローチャートに
従って以下のように動作する。
【0027】プログラムがスタートすると、制御装置2
4は、テール側の保持手段3のセンタ15を後退させた
状態で、あらかじめ歯車Gが形成されたワークWを歯形
仕上加工装置1に搬入し、それから、センタ15を前進
駆動してヘッド側とテール側の両センタ11、15でワ
ークWを支持させる(S1)。このとき、砥石台ユニッ
ト5は、切込み軸モータ26によってワークWから後退
した位置にある。
【0028】ワークWがセットされると、制御装置24
は、ワーク歯6の割出しと砥石歯7の割出しを行う(S
2)。すなわち、ワーク歯6の割出しを行うため、制御
装置24は、電磁クラッチ12をオンしコントローラ2
5を介してワーク駆動モータ14を駆動してワークWを
強制的に回転させ、近接センサ19がワーク歯6を検出
すると同時にワーク駆動モータ14を停止する。それか
ら、エンコーダ16からカウンタ基板29と演算装置3
0を介して入力された停止位置信号と、砥石駆動モータ
20のエンコーダ22から入力されていた停止位置信号
とに基づいて砥石4の必要な回転移動量を算出し、この
移動量に相当する角度だけ砥石駆動モータ20を回転駆
動して、砥石歯7の割出しを行う。これにより、ワーク
歯6と砥石歯7とは噛み合い可能な状態となる。
【0029】それから、制御装置24は、切込み軸モー
タ26を駆動して、砥石台ユニット5をワークWに対し
て前進移動させ(S3)、ワーク歯6と砥石歯7とを軽
く噛み合わせる(S4)。すなわち、互いに噛み合う歯
6、7の間に遊びのないノーバックラッシ位置(図6
(B)参照)よりは砥石4とワークWを離し、かつ、砥
石4とワークWとの噛合いが外れていない位置(図6
(A)参照)まで砥石歯7を前進させる。
【0030】砥石歯7がワーク歯6に噛み合うと、制御
装置24は、コントローラ25を介して、一定の周波数
と振幅を持つ正弦波指令をワーク駆動モータ14に与
え、ワーク駆動モータ14を正転反転させる。すると、
ワークWはワーク駆動モータ14の駆動力によって正転
反転する(S5)。その際、理想的には、ワークWをゆ
っくり正転反転させることが望ましいが、本実施例で
は、サイクルタイムを稼ぐため、より速く(例えば10
Hz程度)正転反転させるようにしている。なお、前記
正弦波指令は、コントローラ25内の発振器27で発生
した正弦波信号をサーボアンプ28で増幅して形成され
る。
【0031】また、制御装置24は、このようにワーク
駆動モータ14を正転反転させながら、切込み軸モータ
26を駆動し、砥石台ユニット20を中速度(早送りよ
りは遅く、加工送りよりは速い)で前進させて切込みを
かける(S6)。
【0032】このとき、砥石4は固定された状態にある
ので、切込みをかけられてバックラッシが小さくなるに
つれてワークWの正転反転動の幅は小さくなっていく。
そこで、そのようにワークWを正転反転させるには、ワ
ークWとワーク駆動モータ14との間に滑りを生じさせ
て、ワーク駆動モータ14の大きな駆動力を逃がすこと
が前提となる。そのため、本実施例では、ワーク歯6と
砥石歯7がぶつかった時には、ワーク歯7の破壊を防ぐ
ため、ヘッド側のセンタ11とワークWとの間で滑るよ
うになっている。なお、これ以外にも、ワーク駆動モー
タ14とワークWとの間に滑らせる機構を別途設けても
よい。また、テール側のセンタ15は滑りなくワークW
の回動に伴って同様に回動するようになっている。
【0033】エンコーダ16は、ワークWの回動位置信
号をパルスデータの形で出力し、このパルスデータに基
づいてワークWの振幅測定が行われる(S7)。このス
テップ7のサブルーチンの内容は図5に示す通りであ
る。すなわち、エンコーダ16から発生したパルスデー
タをカウンタ基板29に取り込み、一定周期(例えば5
ミリ秒)ごとのパルス数をメモリに記憶する(S1
6)。それから、演算装置30は、カウンタ基板29か
らのデータに基づいて、ワークWの正転反転周期、また
はその周期+αの中のデータ(例えば10Hzなら20
個+α)の最大値と最小値をリアルタイムで計算し(S
17)、次の式に代入してワークWの正転反転動の振幅
を求める(S18)。 振幅=最大値−最小値 こうした処理を行うのは、1周期の中には必ずワークW
の振幅を決定するための最大値と最小値が存在するから
である。演算装置30の演算結果、つまりワークWの振
幅の値は制御装置24に入力される。
【0034】それから、制御装置24は、演算装置30
から送られてくるワークWの振幅値が、あらかじめ測定
しておいたノーバックラッシ位置での振幅の値E0 以下
であるかどうかを判断し(S8)、計測振幅が所定振幅
E0 以下になるまでステップ5〜ステップ7の動作を繰
り返す。
【0035】すなわち、ワーク歯6と砥石歯7との間の
バックラッシが大きいときには、ワークWは大きな振幅
で正転反転し、よってエンコーダ16の発生パルス数は
多くなる。この状態から、砥石台ユニット20をワーク
Wに対して前進させて切込みをかけて、つまり砥石歯7
がワーク歯6に接近して、ノーバックラッシ位置に近づ
くにつれて、前記バックラッシが小さくなるため、ワー
クWの正転反転動の振幅も徐々に小さくなり、よってエ
ンコーダ16の発生パルス数も少なくなる。これを繰り
返すことにより、図7と図8に示すように、ワークWの
計測振幅は減衰して所定振幅E0 以下となる。そこで、
制御装置24は、計測振幅が所定振幅E0 以下となれば
砥石歯7がノーバックラッシ位置までワーク歯18に接
近したと判断し、切込みを停止してホーニング加工工程
に移行すべく次のステップ9に進む。なお、図7と図8
中の「L0 」はあらかじめ作業者が手動で測定したノー
バックラッシ位置、「E0 」は前述のようにあらかじめ
測定しておいたノーバックラッシ位置での振幅値、
「d」はノーバックラッシの検出位置である。
【0036】ノーバックラッシ位置を検出すると、制御
装置24は、ワーク駆動モータ14を停止または電磁ク
ラッチ12をオフするとともに、切込み軸モータ26を
停止させて砥石台ユニット20の前進移動を停止して切
込みを止める(S9)。このとき、砥石4へのダメージ
を最小限にとどめるために、モータ26の慣性を考慮し
て、リアルタイムで計測されるワークWの振幅データに
基づいてノーバックラッシ位置の手前の位置から切込み
軸モータ26に減速指令を与えることが好ましい。
【0037】それから、制御装置24は、砥石駆動モー
タ20に所定の電圧指令を与えて砥石駆動モータ20を
研削回転させる(S10)とともに、切込み軸モータ2
6に研削送り指令を与えて砥石台ユニット5を研削送り
させる(S11)。これにより、ワーク歯6と砥石歯7
とが所定の加圧力の下で接触した状態で、砥石駆動モー
タ20は一定の主軸速度で回転することになり、ワーク
歯6は砥石4の回転に伴って砥石歯7によって研削され
最終的な仕上げ整形が行われることになる。
【0038】それから、制御装置24は、ワーク歯6が
所定量切り込まれたかどうかを判断し(S12)、あら
かじめ設定された所定の切込量に達するまで、ステップ
10とステップ11の動作を繰り返す。
【0039】切込量が所定量に達してワーク歯6の最終
的な仕上げ整形が終了すると、制御装置24は、砥石駆
動モータ20を停止させる(S13)とともに、切込み
軸モータ26を介して砥石台ユニット5の送りを停止し
た後、ワークWから後退移動させる(S14)。それか
ら、センタ15を後退移動させてワークWの搬出を行っ
て(S15)、プログラムの実行を終了する。
【0040】このように、本実施例にあっては、砥石歯
7をワーク歯6にバックラッシがない状態で噛み合わせ
るときに、砥石4を固定した状態で、ワークWを正転反
転させながら切込みをかけ、その時のワークWの正転反
転動の振幅を高分解能エンコーダ16により直接計測
し、計測した振幅が所定値E0 以下になるまで砥石歯7
をワーク歯6に向けて接近移動させるようにしている。
【0041】したがって、従来の振動エネルギーを検出
する方式と異なって、本実施例ではワークWの振幅を直
接高分解能エンコーダ16で計測する方式なので、従来
のようにワークWの径違いによるぶつかり速度の差、ワ
ークWの質量の差、砥石4の剛性の差、モータの出力特
性の差、設備の剛性の差などによる影響を受けることが
なく、また、外乱の影響も受けにくいため、ノーバック
ラッシ位置の検出精度が向上する。
【0042】さらに、エンコーダをワーク駆動側(モー
タ側)の保持手段2に設けた場合には、外乱の影響、ワ
ークWとセンタ11の間での滑り、ワークWとエンコー
ダ間でのバックラッシ、および駆動力によるねじれ量な
どによって正確な計測はできないが、本実施例では、非
駆動側の保持手段3にセンタ15に直結してエンコーダ
16を設けているため、バックラッシや滑りはなく、ま
た、非駆動側で発生するトルクはエンコーダ16の回転
抵抗と慣性だけであり、これらは非常に小さいので、ワ
ークWの動きを正確に測定することができ、精度の良い
計測データを得ることができる。
【0043】このように、本実施例では、従来技術に比
べてノーバックラッシ位置の検出精度が飛躍的に向上す
るため、完全にバックラッシのない位置からホーニング
加工することが可能となるので、エアカット時間がほぼ
零となり、加工時間を短縮できるとともに、ワークWご
とのOBDのばらつきによるホーニング量のばらつきが
なくなり(切込み量=実ホーニング加工量+エアカット
量=一定、であるため)、歯車品質も向上する。
【0044】また、本実施例では、リアルタイムでワー
クWの振幅を計測しているので、ノーバックラッシ位置
の手前から切込み軸モータ26に減速指令を与えること
ができ、砥石4へのダメージを最小限に抑えることがで
きる。
【0045】図9は本発明の歯形仕上加工装置の他の実
施例の制御系を示すブロック図である。この実施例と前
述した第1実施例とは、ノーバックラッシ位置の検出方
式が異なるだけで、その他の構成は全く同じであるの
で、図9中、図1〜図3と共通する部分には同一の符号
を付し、その説明を一部省略する。
【0046】本実施例の制御装置35は、マイクロコン
ピュータを内蔵しており、砥石駆動モータ20に指令信
号を出力するコントローラ40と、砥石台ユニット5を
切込み軸の方向に進退移動させる切込み軸モータ26
と、ワーク駆動モータ14と、電磁クラッチ12とがそ
れぞれ接続されている。前記コントローラ40は、所望
の信号波形を発生する発振器41と、発振器41からの
信号を増幅するサーボアンプ42とからなっている。後
述するように、本実施例では、ノーバックラッシ位置の
検出にあたって砥石4を正転反転させるため、コントロ
ーラ40は砥石駆動モータ20に正弦波指令を出力する
ようになっている。また、砥石駆動モータ20に取り付
けられているエンコーダ22と、ワークWの軸線上に取
り付けられているエンコーダ16はそれぞれ積分器43
に接続されており、この積分器43でそれぞれ処理され
た各エンコーダ16、22の信号は、2つの入力信号を
同位相にして減算処理する同期演算器44に入力される
ようになっている。同期演算器44の出力側には、この
同期演算器44からの信号を設定値と比較してノーバッ
クラッシ位置かどうかを判断する同期判断器45が接続
されている。同期判断器45の検出信号は制御装置35
に出力されるようになっている。さらに、制御装置35
には、切込み軸モータ26に取り付けられたエンコーダ
31と、近接センサ19と、作業者の命令を入力したり
各種のデータ設定を行うための入力装置32が接続され
ている。制御装置35は、これら同期判断器45、エン
コーダ31、近接センサ19、および入力装置32など
からの入力信号を演算処理して、砥石駆動モータ20、
切込み軸モータ26、ワーク駆動モータ14、電磁クラ
ッチ12などを総合的に制御するようになっている。
【0047】なお、本実施例においては、砥石駆動手段
は砥石駆動モータ20とコントローラ40、切込み軸駆
動手段は切込み軸モータ26、第1検出手段はエンコー
ダ22、第2検出手段はエンコーダ16、差信号演算手
段は積分器43と同期演算器44、制御手段は同期判断
器45と制御装置24によってそれぞれ構成されてい
る。
【0048】次に、このように構成された本実施例の動
作について説明するが、ここでは、第1実施例との重複
を避けるため、ノーバックラッシ位置の検出に関するス
テップについてのみ説明する。図4のフローチャートに
おけるステップ5〜ステップ8以外のステップは第1実
施例と共通である。
【0049】砥石歯7がワーク歯6に噛み合うと、制御
装置35は、コントローラ40を介して、一定の周波数
と振幅を持つ正弦波指令を砥石駆動モータ20に与え、
砥石駆動モータ20を正転反転させる(S20)。これ
により、砥石4は砥石駆動モータ20の駆動力によって
正転反転する。なお、前記正弦波指令は、コントローラ
40内の発振器41で発生した正弦波信号をサーボアン
プ42で増幅して形成される。
【0050】また、制御装置35は、このように砥石駆
動モータ20を正転反転させながら、切込み軸モータ2
6を駆動し、砥石台ユニット20を早送りで前進させて
切込みをかける(S21)。
【0051】このとき、砥石駆動モータ20に取り付け
られているエンコーダ22は、砥石4の回動位置信号を
パルスデータの形で出力し、また、ワークWの軸線上に
取り付けられているエンコーダ16は、ワークWの回動
位置信号をパルスデータの形で出力する。これら各エン
コーダ22、16からの信号は積分器43に入力され、
それぞれ積分処理されて砥石4の回動位置とワークWの
回動位置の検出が行われる(S22)。積分器43でそ
れぞれ処理された各エンコーダ22、16の信号の波形
は、例えば、それぞれ図11(A)と(B)に示す通り
である。それから、これら2つの信号は同期演算器44
に送られ、ここで位相を合わせて減算処理されて差信号
が形成される(図11(C)参照)(S23)。
【0052】それから、同期判断器45は、同期演算器
44から送られてくる差信号の振幅が、あらかじめ設定
されたノーバックラッシ位置判定用のしきい値ε以下で
あるかどうかを判断し(S24)、差信号の振幅がしき
い値ε以下になるまでステップ20〜ステップ23の動
作を繰り返す。
【0053】すなわち、ワーク歯6と砥石歯7との間の
バックラッシが大きいときには、ワークWは砥石4の正
転反転動に完全には追従せず、砥石4の正転反転動の振
幅に比べてワークWの正転反転動の振幅は小さいが、切
込みをかけてノーバックラッシ位置に近づくにつれて、
前記バックラッシが小さくなるため、ワークWは徐々に
砥石4の動きに追従するようになり、ワークWの正転反
転動の振幅も徐々に大きくなる。よって、位相を合わせ
て両者の信号の差をとることによって、バックラッシの
程度を求めることができ、差信号が小さくなるほどノー
バックラッシ位置に近づいていることになる。そこで、
同期判断器45は、差信号の幅がしきい値ε以下となれ
ば砥石歯7がノーバックラッシ位置までワーク歯18に
接近したと判断し、その旨の信号を制御装置35に出力
する。その後、制御装置35は、第1実施例と同様、砥
石駆動モータ20と切込み軸モータ26への指令をホー
ニング加工用の指令に切り換える。
【0054】このように、本実施例にあっては、砥石歯
7をワーク歯6にバックラッシがない状態で噛み合わせ
るときに、砥石4を正転反転させながら切込みをかけ、
その時の砥石4とワークWの各回動位置をエンコーダ2
2、16によって計測し、それらの信号を減算処理して
得られる差信号の振幅がしきい値ε以下になるまで砥石
歯7をワーク歯6に向けて接近移動させるようにしてい
る。
【0055】したがって、第1実施例と同様、振動エネ
ルギーを検出する従来の方式に伴う不具合はなく、従来
技術に比べてノーバックラッシ位置の検出精度が飛躍的
に向上するので、完全にバックラッシのない位置からホ
ーニング加工することが可能となり、加工時間のさらな
る短縮と、歯車品質のさらなる向上が図られる。
【0056】また、以上のように、自動的にノーバック
ラッシ位置を検出する場合には、例えば、第1実施例を
例にとると、ワーク歯6と砥石歯7が噛み合った状態
で、砥石4を回転方向に固定し、ワークWをある一定の
周波数、トルク、振幅で正転反転動させながら、
砥石4をある一定の送り速度で送って切込みをかけ、
ワークWの振幅が所定の値になった時にノーバックラッ
シ位置に達したと判定して送りを停止するようにしてい
るが、こうした自動検出における前記〜等の各種パ
ラメータ(図12参照)については、ワークWごとにそ
れぞれ最適な値に設定することが望ましい。なお、図1
2(A)と(B)は第1実施例によるデータであり、同
図中の「L0 」はノーバックラッシ位置、「E0 」はノ
ーバックラッシ位置、「d」は実験でのノーバックラッ
シ位置、「e」は実際のノーバックラッシ位置、「F」
は実験でのノーバックラッシ位置と実際のノーバックラ
ッシ位置とのずれ(以下、行き過ぎ量という)である。
また、図12(C)はワークW単独での動きを示したも
ので、周波数が8Hz、トルクがサーボアンプのボリュ
ーム中程度の時のものである。
【0057】仮に、パラメータを実験者が推測で決定
し、どのワークWに対してもその推測で決定したパラメ
ータの値を用いてノーバックラッシ位置の検出を行うも
のとすれば、ワークWはそれぞれモジュール、歯数、歯
厚などが異なっており、性質も異なるため、すべてのワ
ークWを推測して決定した条件でノーバックラッシ位置
の検出を行えば、あるワークWは行き過ぎ量のばらつき
がないが、他のワークWはばらつきがあるといった現象
が生じうる。例えば、あるワークWについて、最適条件
とその他の条件とでノーバックラッシ位置の検出実験を
行ったところ、図13に示すように、ノーバックラッシ
位置の振幅の繰り返し精度はどちらの条件でもあまり変
わりはなかったが、行き過ぎ量については、最適条件で
は約39μmのレンジ、その他の条件では約54μmの
レンジと、繰り返し精度に大きな差が出ている。したが
って、ワークWごとにパラメータを最適条件に設定して
いくことによって、各ワークWの行き過ぎ量の繰り返し
精度を向上させることができる。
【0058】そこで、第1実施例であれ第2実施例であ
れ、自動的にノーバックラッシ位置を検出する場合に
は、パラメータ〜をワークWごとに最適な値に設定
しておく。その際、各ワークWの最適条件は、例えば、
いわゆるタグチメソッドを用いて決定する。
【0059】なお、前述した第1と第2の実施例では、
砥石4をワークWに向けて接近離反移動自在に設けた場
合を示したが、ワークWを砥石4に向けて接近離反移動
自在なように構成しても同様の効果が得られることは言
うまでもない。
【0060】
【発明の効果】以上述べたように本発明によれば、従来
技術に比べてワークの歯と砥石の歯との間のバックラッ
シが存在しない位置の検出精度が飛躍的に向上するの
で、ほぼ完全にバックラッシのない位置からホーニング
加工することが可能となる。そのため、エアカット時間
がほぼ零となり、加工時間をさらに短縮できるととも
に、ワークごとのオーバ玉径のばらつきによるホーニン
グ量のばらつきがなくなり、歯車品質がさらに向上する
ことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の歯形仕上加工装置の一実施例を示す
要部断面概略図
【図2】 同実施例の部分斜視図
【図3】 同実施例の制御系を示すブロック図
【図4】 同実施例の動作を示すフローチャート
【図5】 図4のサブルーチンの内容を示すフローチャ
ート
【図6】 ワークと砥石の噛合い状態を示す図
【図7】 本実施例の検出データの一例を示す図
【図8】 図7の部分拡大図
【図9】 本発明の歯形仕上加工装置の他の実施例の制
御系を示すブロック図
【図10】 同実施例の動作を示すフローチャート
【図11】 同実施例の説明に供する信号波形図
【図12】 ノーバックラッシ位置の自動検出における
各種パラメータの説明に供する図
【図13】 最適条件とその他の条件での実験結果を示
す図
【図14】 従来技術の検出データの一例を示す図
【図15】 従来技術の検出データの他の一例を示す図
【図16】 従来技術の検出データのさらに他の一例を
示す図
【符号の説明】 4…砥石 5…砥石台ユニット(砥石固定手段) 6…ワーク歯 7…砥石歯 14…ワーク駆動モータ(ワーク駆動手段) 16…エンコーダ(検出手段、第2検出手段) 20…砥石駆動モータ(砥石駆動手段) 22…エンコーダ(第1検出手段) 24、35…制御装置(制御手段) 25…コントローラ(ワーク駆動手段) 26…切込み軸モータ(切込み軸駆動手段) 29…カウンタ基板(振幅演算手段) 30…演算装置(振幅演算手段) 40…コントローラ(砥石駆動手段) 43…積分器(差信号演算手段) 44…同期演算器(差信号演算手段) 45…同期判断器(制御手段) W…ワーク G…歯車
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−193414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23F 19/05

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 あらかじめ歯形が形成されたワークを回
    動自在に保持し、前記歯形に対応する形状に整形された
    砥石を前記ワークの歯に向けて相対的に接近離反移動自
    在に設け、前記ワークと前記砥石とを相対的に回転させ
    てホーニング加工を行うことによって前記ワークの前記
    歯形を仕上げ整形する歯形仕上加工装置において、 前記砥石を固定する砥石固定手段と、 前記ワークを正転反転動させるワーク駆動手段と、 前記砥石を前記ワークの歯に向けて相対的に接近移動さ
    せる切込み軸駆動手段と、 前記ワークの回動位置を検出する検出手段と、 当該検出手段からの信号に基づいて前記ワークの振幅を
    演算する振幅演算手段と、 当該振幅演算手段からの信号に基づいて、前記振幅が前
    記ワークの歯と前記砥石の歯との間のバックラッシのな
    い状態を示す所定値以下となったときに前記切込み軸駆
    動手段を停止する制御手段と、 を有することを特徴とする歯形仕上加工装置。
JP29367993A 1993-11-24 1993-11-24 歯形仕上加工装置 Expired - Lifetime JP3149649B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29367993A JP3149649B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 歯形仕上加工装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP29367993A JP3149649B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 歯形仕上加工装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07136846A JPH07136846A (ja) 1995-05-30
JP3149649B2 true JP3149649B2 (ja) 2001-03-26

Family

ID=17797831

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP29367993A Expired - Lifetime JP3149649B2 (ja) 1993-11-24 1993-11-24 歯形仕上加工装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3149649B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP7267585B2 (ja) * 2019-03-29 2023-05-02 株式会社 神崎高級工機製作所 歯車加工装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07136846A (ja) 1995-05-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4475817B2 (ja) 機械加工前のギヤ等の歯付き被加工物を機械加工する方法および装置
JP5277692B2 (ja) ポストプロセス定寸制御装置
JPS6354512B2 (ja)
JPH027790B2 (ja)
JPH0692057B2 (ja) 数値制御工作機械
JP2811515B2 (ja) 非円形ワークの研削方法及び装置
JP3149649B2 (ja) 歯形仕上加工装置
JP2805119B2 (ja) 非円形ワーク加工用数値制御装置
JPH0341281B2 (ja)
JP3413939B2 (ja) 研削装置
JP3293300B2 (ja) 研削装置
JP3344064B2 (ja) 研削装置
JPH02139117A (ja) Nc歯車研削方法とnc歯車研削盤用ギャップエリミネータ
JP3120578B2 (ja) 研削装置
JPH11197930A (ja) 加工装置
JPH0622778B2 (ja) 数値制御工作機械
JP3385666B2 (ja) 研削装置
JP2564669B2 (ja) 歯形仕上加工装置
JP3714162B2 (ja) 工作機械の制御システムおよび記録媒体
JPH0641780Y2 (ja) 歯車研削機
JPH07164243A (ja) 歯車加工装置およびその加工方法
JPH06348316A (ja) 数値制御非真円形加工物加工方法及びその装置
JP3215772B2 (ja) 非真円形工作物の加工方法
JPH0957624A (ja) 内歯車形ハードギヤホーニングのドレス方法
JPH0740208A (ja) 研削方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080119

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090119

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100119

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110119

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120119

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130119

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140119

Year of fee payment: 13

EXPY Cancellation because of completion of term