JP3149602B2 - 圧電音叉型共振部品 - Google Patents

圧電音叉型共振部品

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JP3149602B2
JP3149602B2 JP03214893A JP3214893A JP3149602B2 JP 3149602 B2 JP3149602 B2 JP 3149602B2 JP 03214893 A JP03214893 A JP 03214893A JP 3214893 A JP3214893 A JP 3214893A JP 3149602 B2 JP3149602 B2 JP 3149602B2
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gap
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二郎 井上
弘明 開田
清志 山崎
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Murata Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、圧電音叉型共振子の両
主面に封止基板を貼り合わせることにより振動部分を封
止してなる圧電音叉型共振部品の構造の改良に関し、特
に振動部分へのはんだの流入を防止するための構造の改
良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】封止基板の割れやクラックが生じ難く、
振動部分の気密封止性に優れた圧電音叉型共振部品とし
て、外部と電気的に接続するための端子電極の形成され
る部分が改良された圧電音叉型共振部品が提案されてお
り、図2及び図3は、このような圧電音叉型共振部品の
一例を示す分解斜視図及び斜視図である。
【0003】図2を参照して、圧電音叉型共振子1は、
矩形板状の圧電基板2にスリット2a〜2cを形成する
ことにより、一対の音叉腕部3,4が形成され、これに
よって1つの音叉型振動部が構成されている。スリット
2aの最奥近傍には、圧電基板2の上面に一方の共振電
極5が形成されている。共振電極5は、引出し電極6に
電気的に接続されている。引出し電極6は、圧電基板2
の上面において側部端縁に至る位置に形成されている。
なお、引出し電極6と反対側の圧電基板2の上面には、
ダミー電極7が形成されている。
【0004】圧電基板2の下面には、下方に投影して示
すように、他方の共振電極8が圧電基板2の上面に形成
された共振電極5と表裏対向するように形成されてい
る。共振電極8は、圧電基板2の下面において端縁に至
るように形成された引出し電極9に電気的に接続されて
いる。圧電基板2の下面にも、同様に、引出し電極9の
反対側にダミー電極10が形成されている。
【0005】圧電音叉共振子1の音叉腕部3,4の側方
には、ギャップ部Aを隔ててダミー基板11が配置され
ている。ダミー基板11の上面には、ダミー電極12
a,12bが、下面には下方に投影して示すようにダミ
ー電極13a,13bが形成されている。ダミー基板1
1は、側方に配置された圧電基板2と等しい厚みのセラ
ミック基板からなり、全厚みを揃えるために、上記ダミ
ー電極12a,12b,13a,13bが形成された構
造を有する。
【0006】圧電音叉型共振子1は、引出し電極6,9
に交流電圧を印加することにより、二端子型の圧電発振
子として機能するように構成されている。上記圧電音叉
型共振子1及びダミー基板11の上下に、矩形枠状の枠
材35,36及び封止基板37,38を積層し、絶縁性
接着剤で貼り合わせることにより、図3に示す積層体1
4が得られる。図3に示すように、積層体14の側部端
面には、圧電音叉型共振子の引出し電極と電気的に接続
する端子電極15及び16が形成され、圧電音叉型共振
部品19が構成されている。端子電極15及び16は、
導電性材料をスパッタリング等の薄膜形成法により付与
することにより形成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図2及
び図3に示すような圧電音叉型共振部品においては、プ
リント基板等の上に実装した際、内部にはんだが流入
し、音叉振動が阻害されてしまうという問題を生じる場
合があった。
【0008】図4は、このようなはんだ流入の状態を説
明するための断面図であり、積層体における圧電音叉型
共振子の上面の部分を示している。図4(a)に示され
るように、端子電極15,16は、圧電基板2及びダミ
ー基板11の側部の端面に形成されている。このような
端子電極15,16の上には、例えばディッピング法等
によりはんだ部が形成される。この際、図4(b)に示
すように、内部が加熱されるため、内部の空気が外部に
逃げる。この状態でディッピングにより、端子電極1
5,16の上にはんだ部が形成される。この状態を示し
たのが、図4(c)である。図4(c)に示されるよう
に、端子電極15,16の上に形成されたはんだ部1
7,18により、ギャップ部Aが封止された状態になっ
ている。内部が加熱された状態で、このようにはんだ部
17,18によって封止されるため、内部が冷却される
と、圧力の低い状態で内部が封止される。
【0009】このため、圧電音叉型共振部品を実装する
際、溶融したはんだ部のはんだがギャップ部Aを通り内
部に流入する。この状態を示したのが図4(d)であ
り、ここに示す例では、はんだ部18がはんだゴテ19
によって加熱され、はんだ部18のはんだがギャップ部
Aを通り、スリット2a〜2c内に流入し、音叉腕部
3,4の音叉振動が阻害される状態となる。
【0010】本発明の目的は、このようなはんだ流入に
よる音叉振動の阻害を防止することのできる圧電音叉型
共振部品の構造を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明の圧電音叉型共振
部品は、圧電音叉型共振子と、圧電音叉型共振子の側方
にギャップ部を介して配置されるダミー基板と、圧電音
叉型共振子及びダミー基板の上下に貼り合わされて積層
体を構成する一対の封止基板と、積層体の端面に形成さ
れた端子電極とを備え、積層体の端面におけるギャップ
部の端面部分が切り欠かれて溝が形成されており、該溝
を除く端面部分全体に端子電極が形成されているをこと
を特徴としている。
【0012】
【0013】
【作用】本発明の圧電音叉型共振部品では、積層体の端
面におけるギャップ部の端面部分が切り欠かれて溝が形
成されており、該溝を除く端面部分全体に端子電極が
されている。このため、ギャップ部近傍には、はんだ
部が形成されない。従って、ギャップ部がはんだ部によ
って封止されることがなく、溶融したはんだが内部に流
入することがない。
【0014】
【実施例】図1は、本発明の一実施例の圧電音叉型共振
部品における圧電音叉型共振子の上面部分を示す断面図
であり、従来の図4(a)に相当する図である。すなわ
ち、積層体とし端面電極を形成した後の断面図であり、
圧電音叉型共振子の上面で切断した状態の断面図であ
る。図1に示すように、この実施例では、ギャップ部A
の両端の端面部分が切り欠かれ、溝15a,16aが形
成されている。また、溝15a,16aと対称な位置
に、溝15b,16bが形成されている。なお、この溝
15b,16bは、単に対称性を付与するために形成さ
れているものに過ぎない。このような溝15a,15
b,16a,16bは、薄膜電極である端子電極15,
16を形成した後、切削加工機等により溝入れして形成
することができる。
【0015】図1に示すような状態の端子電極15,1
6の上に、はんだ部を形成させた場合、図5に示すよう
に、溝15a,15b,16a,16bの部分には、は
んだ部が形成されず、従ってギャップ部Aの近傍にはは
んだ部が形成されない。従って、ギャップ部Aがはんだ
部によって封止されることがなく、開放された状態とな
る。従って、製品を実装した際にはんだ部17,18が
溶融しても、溶融したはんだはギャップ部Aの内部に流
入することはない。
【0016】図6〜図9は、図1に示す実施例の積層体
全体を示す図であり、図6は平面図、図7は正面図、図
8は側面図、図9は底面図を示す。図6〜図9に示すよ
うに、溝15a,15bが端面電極15の一部を切り欠
き積層体14の厚み方向全体に渡って形成されている。
溝16a,16bも同様に、端面電極16の一部を切り
欠くように、積層体14の厚み方向全体に渡って形成さ
れている。
【0017】
【0018】
【発明の効果】本発明に従えば、積層体の端面における
ギャップ部の端面部分が切り欠かれて溝が形成されてお
り、該溝を除く端面部分全体に端子電極が形成されてい
る。従って、端子電極は、ギャップ部の端面部分に形成
されていない。このため、端子電極上にはんだ部を形成
した際、ギャップ部近傍にははんだ部が形成されず、従
ってギャップ部がはんだ部によって封止されることがな
い。このため、ギャップ部の端部が開放されており、従
来のようにはんだ部を形成した際にギャップ部内が低い
圧力のまま封止されることがない。従って、はんだ部を
溶融して圧電音叉型共振部品を実装する際に、溶融した
はんだ部がギャップ部内に流入することがなく、はんだ
部の流入により音叉振動が阻害されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の圧電音叉型共振部品におけ
る圧電音叉型共振子の上面を示す断面図。
【図2】積層体の端面に端子電極を備えた比較の圧電音
叉型共振部品の積層体を示す分解斜視図。
【図3】図2に示す比較の圧電音叉型共振部品の積層体
を示す斜視図。
【図4】図2及び図3に示す比較の圧電音叉型共振部品
におけるはんだ流入現象を説明するための断面図。
【図5】図1に示す本発明に従う一実施例の圧電音叉型
共振部品における圧電音叉型共振子のはんだ部の状態を
示す断面図。
【図6】本発明に従う一実施例の積層体を示す平面図。
【図7】図6に示す圧電音叉型共振部品の積層体の正面
図。
【図8】図6に示す圧電音叉型共振部品の積層体の側面
図。
【図9】図6に示す圧電音叉型共振部品の積層体の底面
図。
【符号の説明】
1…圧電音叉型共振子 2…圧電基板 3,4…音叉腕部 11…ダミー基板 15,16…端子電極 14…積層体 15a,15b,16a,16b…端子電極に形成され
る溝 37,38…封止基板 A…圧電音叉型共振子とダミー基板とのギャップ部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−293312(JP,A) 特開 平4−293309(JP,A) 実開 平4−39731(JP,U) 実開 平3−79530(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H03H 9/00 - 9/215

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一つの音叉型振動部が形成さ
    れた圧電基板と、前記音叉型振動部を励振させるための
    少なくとも一対の共振電極と、前記各共振電極に電気的
    に接続されておりかつ前記圧電基板の端縁に至るように
    圧電基板主面に形成された引出し電極とを有する圧電音
    叉型共振子と; 前記圧電音叉型共振子の側方にギャップ部を介して配置
    されるダミー基板と; 前記圧電音叉型共振子の音叉型振動部の振動を妨げない
    ための空隙を設けるように、前記圧電音叉型共振子及び
    ダミー基板の上下に貼り合わされて積層体を構成してい
    る一対の封止基板と; 前記積層体の端面に露出している前記各引出し電極と電
    気的に接続されるように、前記積層体の端面に形成され
    た端子電極とを備え; 前記積層体の端面における前記ギャップ部の端面部分が
    切り欠かれて溝が形成されており、該溝を除く端面部分
    全体に前記端子電極が形成されていることを特徴とす
    る、圧電音叉型共振部品。
  2. 【請求項2】 前記積層体の端面において前記溝と対称
    な位置にさらに別の溝が形成されていることを特徴とす
    る、請求項1に記載の圧電音叉型共振部品。
JP03214893A 1993-02-22 1993-02-22 圧電音叉型共振部品 Expired - Lifetime JP3149602B2 (ja)

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