JP3149586B2 - 積層構造体 - Google Patents
積層構造体Info
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- JP3149586B2 JP3149586B2 JP34462992A JP34462992A JP3149586B2 JP 3149586 B2 JP3149586 B2 JP 3149586B2 JP 34462992 A JP34462992 A JP 34462992A JP 34462992 A JP34462992 A JP 34462992A JP 3149586 B2 JP3149586 B2 JP 3149586B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、成形加工性、ガスバリ
ヤ性のすぐれた、積層構造体に関するものであり、更に
詳しくは特定の融点と溶融粘度を有するポリアリ−レン
スルフィド共重合体をガスバリヤ層に用いることによっ
て得られるオイル、ガソリンなどの薬液運搬用容器、食
品用、医療用包装材や容器などへの適用に好適な積層構
造体に関するものである。
ヤ性のすぐれた、積層構造体に関するものであり、更に
詳しくは特定の融点と溶融粘度を有するポリアリ−レン
スルフィド共重合体をガスバリヤ層に用いることによっ
て得られるオイル、ガソリンなどの薬液運搬用容器、食
品用、医療用包装材や容器などへの適用に好適な積層構
造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車の燃料タンク、オイルタンクなど
の容器においては軽量性、成形加工のし易さ、デザイン
の自由度、取扱いの容易さなどの点から金属容器からプ
ラスチック容器への転換が活発に検討されている。この
ような容器の場合、安全性、保存安定性を確保するため
に内容物の漏洩防止、外気の混入防止が重要である。ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン製ポ
リ容器は最も一般的なプラスチック容器であるが、ガソ
リンや特定のオイルに対するバリヤ性が不十分であるた
めに自動車の燃料タンク、オイルタンクとしてそのまま
用いることは困難であり、通常はバリヤ性の高い樹脂を
バリヤ層とする積層構造体の形で使用される。このよう
なバリヤ層を形成する樹脂としてはポリアミド樹脂(た
とえば特開昭58−220738号公報)を代表例とし
て挙げることができる。しかし、最近は自動車燃料とし
てガソリンとメチルアルコ−ルとの混合物、いわゆるガ
スホ−ルが用いられる機会も増加しており、このような
場合、上記の従来技術で得られるプラスチック容器では
バリヤ性が不十分であり、更なるバリヤ性の向上技術が
望まれている。一方ポリ−p−フェニレンスルフィドに
代表されるポリアリ−レンスルフィドはガソリンや自動
車オイルなどの薬液および水、炭酸ガスに対して極めて
高いバリヤ性を示すことが知られており、これを用いた
ブロ−成形中空容器や管状体なども提案されている(た
とえば特開昭62−90216号公報、特開昭61−2
55832号公報、特開平3−32816号公報など)
がその融点が高いためにポリエチレン、ポリプロピレン
などのポリオレフィン系材料との共押し出しやラミネ−
ト加工などが困難であった。また、共重合ポリフェニレ
ンスルフィドについては粉末コ−ティング用材料として
の提案はなされている(たとえば特開平4−12371
4号公報)が、バリヤ性積層体への適用については開示
されていない。
の容器においては軽量性、成形加工のし易さ、デザイン
の自由度、取扱いの容易さなどの点から金属容器からプ
ラスチック容器への転換が活発に検討されている。この
ような容器の場合、安全性、保存安定性を確保するため
に内容物の漏洩防止、外気の混入防止が重要である。ポ
リエチレン、ポリプロピレンなどのポリオレフィン製ポ
リ容器は最も一般的なプラスチック容器であるが、ガソ
リンや特定のオイルに対するバリヤ性が不十分であるた
めに自動車の燃料タンク、オイルタンクとしてそのまま
用いることは困難であり、通常はバリヤ性の高い樹脂を
バリヤ層とする積層構造体の形で使用される。このよう
なバリヤ層を形成する樹脂としてはポリアミド樹脂(た
とえば特開昭58−220738号公報)を代表例とし
て挙げることができる。しかし、最近は自動車燃料とし
てガソリンとメチルアルコ−ルとの混合物、いわゆるガ
スホ−ルが用いられる機会も増加しており、このような
場合、上記の従来技術で得られるプラスチック容器では
バリヤ性が不十分であり、更なるバリヤ性の向上技術が
望まれている。一方ポリ−p−フェニレンスルフィドに
代表されるポリアリ−レンスルフィドはガソリンや自動
車オイルなどの薬液および水、炭酸ガスに対して極めて
高いバリヤ性を示すことが知られており、これを用いた
ブロ−成形中空容器や管状体なども提案されている(た
とえば特開昭62−90216号公報、特開昭61−2
55832号公報、特開平3−32816号公報など)
がその融点が高いためにポリエチレン、ポリプロピレン
などのポリオレフィン系材料との共押し出しやラミネ−
ト加工などが困難であった。また、共重合ポリフェニレ
ンスルフィドについては粉末コ−ティング用材料として
の提案はなされている(たとえば特開平4−12371
4号公報)が、バリヤ性積層体への適用については開示
されていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明はガスホ
−ルに対しても高いバリヤ性を持ち、しかも成形加工性
にもすぐれたプラスチック容器となり得る積層構造体を
得ることを課題として鋭意検討した結果、特定の融点と
溶融粘度を有するポリアリ−レンスルフィド共重合体を
ガスバリヤ層とし、ポリオレフィン樹脂層を組み合わせ
た積層構造体が上記の要求特性を十分に満足するもので
あることを見出して本発明に到達した。
−ルに対しても高いバリヤ性を持ち、しかも成形加工性
にもすぐれたプラスチック容器となり得る積層構造体を
得ることを課題として鋭意検討した結果、特定の融点と
溶融粘度を有するポリアリ−レンスルフィド共重合体を
ガスバリヤ層とし、ポリオレフィン樹脂層を組み合わせ
た積層構造体が上記の要求特性を十分に満足するもので
あることを見出して本発明に到達した。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、
(a)下記(I)で表わされる構造単位を有し、融点2
50℃以下且つASTM−D1238−86に定められ
たメルトフメーレートが315℃、5000g荷重の条
件下で10〜5000g/10分の範囲内にあるポリア
リーレンスルフィド共重合体(A)層の片面または両面
に(b)ポリオレフィン樹脂層(B)を積層して構成さ
れることを特徴とする容器、管状体または医療、食品用
包装材である積層構造体を提供するものである。
(a)下記(I)で表わされる構造単位を有し、融点2
50℃以下且つASTM−D1238−86に定められ
たメルトフメーレートが315℃、5000g荷重の条
件下で10〜5000g/10分の範囲内にあるポリア
リーレンスルフィド共重合体(A)層の片面または両面
に(b)ポリオレフィン樹脂層(B)を積層して構成さ
れることを特徴とする容器、管状体または医療、食品用
包装材である積層構造体を提供するものである。
【0005】
【化2】 (ここでk、m、nのモル比は80〜50/50〜0/
50〜0の範囲内であり、k+m+nの合計は100,
mとnの合計は20以上となるものとする。)本発明の
積層構造体においてガスバリヤ層として使用するポリア
リ−レンスルフィド共重合体(A)とは、上記(I)で
示される構造単位を有し、さらに融点250℃以下、A
STM−D1238−86に定められたメルトフロ−レ
−トが315℃、5000g荷重の条件下で10〜50
00g/10分の範囲内という要件を満足するものであ
ることが必要である。
50〜0の範囲内であり、k+m+nの合計は100,
mとnの合計は20以上となるものとする。)本発明の
積層構造体においてガスバリヤ層として使用するポリア
リ−レンスルフィド共重合体(A)とは、上記(I)で
示される構造単位を有し、さらに融点250℃以下、A
STM−D1238−86に定められたメルトフロ−レ
−トが315℃、5000g荷重の条件下で10〜50
00g/10分の範囲内という要件を満足するものであ
ることが必要である。
【0006】ポリアリ−レンスルフィド共重合体(A)
の融点が250℃を越えると積層するポリオレフィン樹
脂の耐熱性が劣るために共押し出し成形やラミネ−ト成
形の際の劣化が著しくなるので好ましくない。ポリアリ
−レンスルフィド共重合体(A)の融点は220℃以下
であることが好ましく、更に200℃以下であることが
一層好ましい。このような融点を付与するため、ポリア
リ−レンスルフィド共重合体(A)におけるk、m、n
のモル比は上記範囲内であることが必要であり、特に7
0〜55/40〜10/40〜10の範囲内であること
が好ましい。mとnの割合については特に限定されるも
のではなく、いずれか一方が0(2元共重合体)の場合
もいずれも0でない(3元共重合体)場合もある。しか
し、ポリマの生産性などの観点からはポリ−p−フェニ
レンスルフィド/m−フェニレンスルフィド2元共重合
体が好ましい。また本発明で使用するポリアリ−レンス
ルフィド共重合体(A)はその特性を損なわない範囲内
において下記の構造式を有する繰り返し単位等を含むこ
とができる。
の融点が250℃を越えると積層するポリオレフィン樹
脂の耐熱性が劣るために共押し出し成形やラミネ−ト成
形の際の劣化が著しくなるので好ましくない。ポリアリ
−レンスルフィド共重合体(A)の融点は220℃以下
であることが好ましく、更に200℃以下であることが
一層好ましい。このような融点を付与するため、ポリア
リ−レンスルフィド共重合体(A)におけるk、m、n
のモル比は上記範囲内であることが必要であり、特に7
0〜55/40〜10/40〜10の範囲内であること
が好ましい。mとnの割合については特に限定されるも
のではなく、いずれか一方が0(2元共重合体)の場合
もいずれも0でない(3元共重合体)場合もある。しか
し、ポリマの生産性などの観点からはポリ−p−フェニ
レンスルフィド/m−フェニレンスルフィド2元共重合
体が好ましい。また本発明で使用するポリアリ−レンス
ルフィド共重合体(A)はその特性を損なわない範囲内
において下記の構造式を有する繰り返し単位等を含むこ
とができる。
【0007】
【化3】 ポリアリ−レンスルフィド共重合体(A)のメルトフロ
−レ−トが10g/10分に満たないと押し出し成形時
の負荷が増大するなどの不都合が生じるので好ましくな
く、逆にメルトフロ−レ−トが5000g/10分を越
えると得られる積層構造体の強度が不十分となるので好
ましくない。
−レ−トが10g/10分に満たないと押し出し成形時
の負荷が増大するなどの不都合が生じるので好ましくな
く、逆にメルトフロ−レ−トが5000g/10分を越
えると得られる積層構造体の強度が不十分となるので好
ましくない。
【0008】ポリアリ−レンスルフィドは一般に特公昭
45−3368号公報に記載される比較的分子量の小さ
な重合体を得る方法或は特公昭52−12240号公報
や特開昭61−7332号公報に記載される比較的分子
量の大きな重合体を得る方法などによって製造できる。
本発明で使用するポリアリ−レンスルフィド共重合体は
モノマ原料として所定の比率のp−ジハロベンゼンとm
−および/またはo−ジハロベンゼンの混合物を用いる
ことにより同様に製造できる。本発明においてはいかな
る方法によって製造されたポリアリ−レンスルフィド共
重合体も上記特性を具備する限り使用可能である。また
このようにして得られたポリアリ−レンスルフィド共重
合体を空気中加熱による架橋/高分子量化、有機溶媒、
熱水、酸水溶液などによる洗浄、酸無水物、イソシアネ
−トなどの官能基含有化合物による活性化など種々の処
理を施した上で使用することももちろん可能である。
45−3368号公報に記載される比較的分子量の小さ
な重合体を得る方法或は特公昭52−12240号公報
や特開昭61−7332号公報に記載される比較的分子
量の大きな重合体を得る方法などによって製造できる。
本発明で使用するポリアリ−レンスルフィド共重合体は
モノマ原料として所定の比率のp−ジハロベンゼンとm
−および/またはo−ジハロベンゼンの混合物を用いる
ことにより同様に製造できる。本発明においてはいかな
る方法によって製造されたポリアリ−レンスルフィド共
重合体も上記特性を具備する限り使用可能である。また
このようにして得られたポリアリ−レンスルフィド共重
合体を空気中加熱による架橋/高分子量化、有機溶媒、
熱水、酸水溶液などによる洗浄、酸無水物、イソシアネ
−トなどの官能基含有化合物による活性化など種々の処
理を施した上で使用することももちろん可能である。
【0009】本発明の積層構造体において用いられるポ
リオレフィン樹脂の具体的な例としては低、中および高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピ
レン共重合体、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチルペ
ンテン−1などであり、通常単独でプラスチック容器用
に使用されるものを用いることができる。
リオレフィン樹脂の具体的な例としては低、中および高
密度ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン/プロピ
レン共重合体、ポリ−1−ブテン、ポリ−4−メチルペ
ンテン−1などであり、通常単独でプラスチック容器用
に使用されるものを用いることができる。
【0010】本発明のポリアリーレンスルフィド共重合
体層/ポリオレフィン層からなる積層構造体、つまり
瓶、樽、タンクなどの中空容器やパイプ、チューブなど
の管状体は、各々のポリマを別個の押し出し機で溶融し
た後、多層構造のダイに供給し、ポリアリーレンスルフ
ィド共重合体とポリオレフィンを共押し出し成形する共
押し出し成形法を用いて成形することができ、この共押
し出し成形法によれば、層間接着力の優れた積層構造体
が得られる。
体層/ポリオレフィン層からなる積層構造体、つまり
瓶、樽、タンクなどの中空容器やパイプ、チューブなど
の管状体は、各々のポリマを別個の押し出し機で溶融し
た後、多層構造のダイに供給し、ポリアリーレンスルフ
ィド共重合体とポリオレフィンを共押し出し成形する共
押し出し成形法を用いて成形することができ、この共押
し出し成形法によれば、層間接着力の優れた積層構造体
が得られる。
【0011】また上記積層構造体製造の際、各層間の接
着力をさらに向上する目的で各層の間に接着層を適宜導
入しても良い。このような接着層となり得るものとして
はポリオレフィン層およびポリアリ−レンスルフィド共
重合体層に対して接着性を示し、これらとの共押し出し
が可能なものであれば構造を特に限定されるものではな
い。具体的な例を挙げれば、エチレン、プロピレンなど
のα−オレフィンとアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、クロトン酸などのα,β−不飽和カルボン酸、こ
れらのエステル、無水物、ハロゲン化物、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、亜鉛などとの塩などの誘導体
から選ばれた少なくとも1種の化合物とのランダム、ブ
ロック、グラフト共重合体などの変性ポリオレフィン
類、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィンと酢酸
ビニル、ビニルアルコ−ル、スチレン類の中から選ばれ
る少なくとも1種の化合物とのランダム、ブロック、グ
ラフト共重合体、共重合ポリアミド系接着剤、共重合ポ
リエステル系接着剤などを挙げることができる。したが
ってこれら接着層の使い方によって本発明の積層構造体
は2種2層、2種3層、3種3層、3種4層、3種5層
などいくつかの形を取り得るのである。
着力をさらに向上する目的で各層の間に接着層を適宜導
入しても良い。このような接着層となり得るものとして
はポリオレフィン層およびポリアリ−レンスルフィド共
重合体層に対して接着性を示し、これらとの共押し出し
が可能なものであれば構造を特に限定されるものではな
い。具体的な例を挙げれば、エチレン、プロピレンなど
のα−オレフィンとアクリル酸、メタクリル酸、マレイ
ン酸、クロトン酸などのα,β−不飽和カルボン酸、こ
れらのエステル、無水物、ハロゲン化物、ナトリウム、
カリウム、マグネシウム、亜鉛などとの塩などの誘導体
から選ばれた少なくとも1種の化合物とのランダム、ブ
ロック、グラフト共重合体などの変性ポリオレフィン
類、エチレン、プロピレンなどのα−オレフィンと酢酸
ビニル、ビニルアルコ−ル、スチレン類の中から選ばれ
る少なくとも1種の化合物とのランダム、ブロック、グ
ラフト共重合体、共重合ポリアミド系接着剤、共重合ポ
リエステル系接着剤などを挙げることができる。したが
ってこれら接着層の使い方によって本発明の積層構造体
は2種2層、2種3層、3種3層、3種4層、3種5層
などいくつかの形を取り得るのである。
【0012】本発明においては必要に応じて積層構造体
の各層を形成する樹脂に繊維状および/または非繊維状
充填材を添加することも可能である。かかる繊維状およ
び/または非繊維状充填材の具体例としては、ガラス繊
維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィス
カ、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、ア
スベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填
剤、ワラステナイト、セリサイト、カオリン、マイカ、
クレー、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナ
シリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄な
どの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ムなどの硫酸塩、ガラス・ビーズ、セラミックビ−ズ、
窒化ホウ素、炭化珪素、燐酸カルシウムおよびシリカな
どの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空であって
もよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併用するこ
とも可能である。また、これら繊維状および/または非
繊維状充填材をシラン系あるいはチタネ−ト系などのカ
ップリング剤で予備処理して使用することは、機械的強
度などの面からより好ましい。
の各層を形成する樹脂に繊維状および/または非繊維状
充填材を添加することも可能である。かかる繊維状およ
び/または非繊維状充填材の具体例としては、ガラス繊
維、炭素繊維、チタン酸カリウィスカ、酸化亜鉛ウィス
カ、アルミナ繊維、炭化珪素繊維、セラミック繊維、ア
スベスト繊維、石コウ繊維、金属繊維などの繊維状充填
剤、ワラステナイト、セリサイト、カオリン、マイカ、
クレー、ベントナイト、アスベスト、タルク、アルミナ
シリケートなどの珪酸塩、アルミナ、酸化珪素、酸化マ
グネシウム、酸化ジルコニウム、酸化チタン、酸化鉄な
どの金属化合物、炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、
ドロマイトなどの炭酸塩、硫酸カルシウム、硫酸バリウ
ムなどの硫酸塩、ガラス・ビーズ、セラミックビ−ズ、
窒化ホウ素、炭化珪素、燐酸カルシウムおよびシリカな
どの非繊維状充填剤が挙げられ、これらは中空であって
もよく、さらにはこれら充填剤を2種類以上併用するこ
とも可能である。また、これら繊維状および/または非
繊維状充填材をシラン系あるいはチタネ−ト系などのカ
ップリング剤で予備処理して使用することは、機械的強
度などの面からより好ましい。
【0013】また本発明においては積層構造体の各層を
形成する樹脂に本発明の目的と効果を損なわない範囲内
で、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤、結晶核剤、
紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常の添加剤を添
加することができる。また、本発明のPPS樹脂組成物
は本発明の効果を損なわない範囲で、ポリアミド、ポリ
フェニレンオキシド、ポリスルホン、四フッ化ポリエチ
レン、ポリエ−テルイミド、ポリアミドイミド、ポリイ
ミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリエ−テルスルホン、ポリ
エ−テルケトン、ポリエ−テルエ−テルケトン、エポキ
シ樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリエステル、ポリ
アミドエラストマ、ポリエステルエラストマ等の樹脂を
含んでも良い。
形成する樹脂に本発明の目的と効果を損なわない範囲内
で、酸化防止剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤、結晶核剤、
紫外線防止剤、着色剤、難燃剤などの通常の添加剤を添
加することができる。また、本発明のPPS樹脂組成物
は本発明の効果を損なわない範囲で、ポリアミド、ポリ
フェニレンオキシド、ポリスルホン、四フッ化ポリエチ
レン、ポリエ−テルイミド、ポリアミドイミド、ポリイ
ミド、ポリカ−ボネ−ト、ポリエ−テルスルホン、ポリ
エ−テルケトン、ポリエ−テルエ−テルケトン、エポキ
シ樹脂、フェノ−ル樹脂、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリプロピレン、ABS樹脂、ポリエステル、ポリ
アミドエラストマ、ポリエステルエラストマ等の樹脂を
含んでも良い。
【0014】さらに本発明においては積層構造体の各層
を形成する樹脂に各層間の接着力向上、成形性などの改
良を目的として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシシランおよびγ−(2−
ウレイドエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イ
ソシアナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシア
ナトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアナ
トプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアナト
プロピルエチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルエチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロ
ピルトリクロロシランなどの有機シラン化合物や前記の
ように接着層として用いられる接着性樹脂などを添加す
ることもできる。
を形成する樹脂に各層間の接着力向上、成形性などの改
良を目的として、γ−グリシドキシプロピルトリメトキ
シシラン、γ−グリシドキシプロピルトリエトキシシシ
ラン、β−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチル
トリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリメト
キシシラン、γ−メルカプトプロピルトリエトキシシラ
ン、γ−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、γ−ウ
レイドプロピルトリメトキシシシランおよびγ−(2−
ウレイドエチル)アミノプロピルトリメトキシシラン、
γ−イソシアナトプロピルトリエトキシシラン、γ−イ
ソシアナトプロピルトリメトキシシラン、γ−イソシア
ナトプロピルメチルジメトキシシラン、γ−イソシアナ
トプロピルメチルジエトキシシラン、γ−イソシアナト
プロピルエチルジメトキシシラン、γ−イソシアナトプ
ロピルエチルジエトキシシラン、γ−イソシアナトプロ
ピルトリクロロシランなどの有機シラン化合物や前記の
ように接着層として用いられる接着性樹脂などを添加す
ることもできる。
【0015】本発明により得られる積層構造体はすぐれ
たガスバリヤ性、耐薬品性、耐透湿性、成形加工性を有
するものであり、オイル、ガソリンなどの薬液運搬用容
器、食品用、医療用包装材や容器などに好適に用いるこ
とができる。
たガスバリヤ性、耐薬品性、耐透湿性、成形加工性を有
するものであり、オイル、ガソリンなどの薬液運搬用容
器、食品用、医療用包装材や容器などに好適に用いるこ
とができる。
【0016】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に
説明する。
説明する。
【0017】
【実施例】実施例および比較例の中で述べられる諸特性
は各々次の方法にしたがって測定した。
は各々次の方法にしたがって測定した。
【0018】(1)融点:パ−キン・エルマ−社製DS
C−7型示差差動熱量計を用い、20℃/分の昇温速度
で測定した。
C−7型示差差動熱量計を用い、20℃/分の昇温速度
で測定した。
【0019】(2)ガスホ−ルバリヤ性:バリヤ層を形
成するポリアリ−レンスルフィド共重合体を溶融プレス
成形して得られた直径約50mm、厚さ約0.2mmの
シ−トを盲パッキンとして、ガソリン/メタノ−ル=8
5/15%の混合物からなるガスホ−ルを満たした内径
約40mm、深さ約40mmの円筒状金属容器を密封
し、これを40℃/24h処理した際に失われたガスホ
−ルの量を重量で求めても、ガスホ−ルバリヤ性の目安
とした。
成するポリアリ−レンスルフィド共重合体を溶融プレス
成形して得られた直径約50mm、厚さ約0.2mmの
シ−トを盲パッキンとして、ガソリン/メタノ−ル=8
5/15%の混合物からなるガスホ−ルを満たした内径
約40mm、深さ約40mmの円筒状金属容器を密封
し、これを40℃/24h処理した際に失われたガスホ
−ルの量を重量で求めても、ガスホ−ルバリヤ性の目安
とした。
【0020】(3)落下耐久性:ブロ−成形して得られ
た中空瓶に水を満たし、これを8mの高さから落下させ
た。この操作を2回繰り返した後瓶の破損、クラックの
有無を肉眼観察した。
た中空瓶に水を満たし、これを8mの高さから落下させ
た。この操作を2回繰り返した後瓶の破損、クラックの
有無を肉眼観察した。
【0021】実施例1 オートクレーブに硫化ナトリウム3.26Kg(25モ
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.998
Kg(20.4モル)、1,3−ジクロロベンゼン0.
75Kg(5.10モル)およびNMP2Kgを加え、
265℃で5時間加熱した。反応生成物を70℃の温水
で5回洗浄し、80℃で24時間減圧乾燥して、融点1
98℃、メルトフロ−レ−ト900g/10(315
℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ−レンスルフィ
ド(PAS−1)約2Kgを得た。
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.998
Kg(20.4モル)、1,3−ジクロロベンゼン0.
75Kg(5.10モル)およびNMP2Kgを加え、
265℃で5時間加熱した。反応生成物を70℃の温水
で5回洗浄し、80℃で24時間減圧乾燥して、融点1
98℃、メルトフロ−レ−ト900g/10(315
℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ−レンスルフィ
ド(PAS−1)約2Kgを得た。
【0022】このPAS−1を溶融プレス成形した後上
記の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したところ表1に
示す結果が得られ、このものが高いガスホ−ルバリヤ性
を有していることが判明した。
記の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したところ表1に
示す結果が得られ、このものが高いガスホ−ルバリヤ性
を有していることが判明した。
【0023】メルトインデックス0.3、密度0.94
5を有するブロ−成形用高密度ポリエチレンを図1に示
す3層プラスチック容器の成形装置の押し出し機3(シ
リンダ−口径40mm、L/D=18)に投入し、18
0〜220℃に加熱溶融して内層および外層を形成せし
める。また押し出し機1には上記PAS−1を投入して
190〜220℃に加熱溶融して中間層を形成せしめ
る。この2種の樹脂が190〜220℃に加熱されたダ
イ本体6中で合体してできた3層プラスチック管状体を
3層パリソンとして形成せしめ、市販の吹き込み成形装
置により通常の方法で内容積約500mlの円筒瓶を成
形した。図1は実施例で使用した吹き込み成形装置の断
面図であり、1および3は押し出し機、2および4は押
し出し機のスクリュ−、6はダイ本体、5は押し出し機
(3)とダイ本体(6)を接続する接続環、7は中間ダ
イ、8および10は内径ダイ、9は外径ダイ、11は吹
き込み容器金型、12は圧縮空気吹き込み管をそれぞれ
示す。得られた瓶はポリエチレン層の劣化もなく、外観
が良好であり、落下耐久性も表1に示すとおり十分高い
ものであった。
5を有するブロ−成形用高密度ポリエチレンを図1に示
す3層プラスチック容器の成形装置の押し出し機3(シ
リンダ−口径40mm、L/D=18)に投入し、18
0〜220℃に加熱溶融して内層および外層を形成せし
める。また押し出し機1には上記PAS−1を投入して
190〜220℃に加熱溶融して中間層を形成せしめ
る。この2種の樹脂が190〜220℃に加熱されたダ
イ本体6中で合体してできた3層プラスチック管状体を
3層パリソンとして形成せしめ、市販の吹き込み成形装
置により通常の方法で内容積約500mlの円筒瓶を成
形した。図1は実施例で使用した吹き込み成形装置の断
面図であり、1および3は押し出し機、2および4は押
し出し機のスクリュ−、6はダイ本体、5は押し出し機
(3)とダイ本体(6)を接続する接続環、7は中間ダ
イ、8および10は内径ダイ、9は外径ダイ、11は吹
き込み容器金型、12は圧縮空気吹き込み管をそれぞれ
示す。得られた瓶はポリエチレン層の劣化もなく、外観
が良好であり、落下耐久性も表1に示すとおり十分高い
ものであった。
【0024】比較例 1 ポリアリ−レンスルフィドとして市販のポリフェニレン
スルフィド(PPS,,東レ・ピ−ピ−エス社製M25
88、融点=280℃、MFR=300g/10分)を
用い、押し出し機1およびダイ本体6の溶融加熱温度を
320〜340℃に変えたたこと以外は実施例1と全く
同様の手順で内容積約500mlの3層円筒瓶を成形し
た。この場合には溶融PPSの温度が高すぎるために内
外層を形成するポリエチレンの溶融粘度の低下および熱
劣化が起こり、パリソンのドロ−ダウンが大きくなり、
肉厚ムラが大きく、外観の劣る成形品しか得られなかっ
た。またこの成形瓶を用いて実施例1と同様に落下耐久
性を評価したところ1回の落下試験で壁にクラックが発
生して耐久性も不十分であることが判明した。
スルフィド(PPS,,東レ・ピ−ピ−エス社製M25
88、融点=280℃、MFR=300g/10分)を
用い、押し出し機1およびダイ本体6の溶融加熱温度を
320〜340℃に変えたたこと以外は実施例1と全く
同様の手順で内容積約500mlの3層円筒瓶を成形し
た。この場合には溶融PPSの温度が高すぎるために内
外層を形成するポリエチレンの溶融粘度の低下および熱
劣化が起こり、パリソンのドロ−ダウンが大きくなり、
肉厚ムラが大きく、外観の劣る成形品しか得られなかっ
た。またこの成形瓶を用いて実施例1と同様に落下耐久
性を評価したところ1回の落下試験で壁にクラックが発
生して耐久性も不十分であることが判明した。
【0025】比較例 2 ポリアリ−レンスルフィド共重合体の代わりにナイロン
6樹脂(東レ(株)製CM1041)を使用したこと以
外は実施例1と全く同様の手順で溶融プレス成形および
ガスホ−ルバリヤ性を測定したところ表1に示す結果が
得られ、このものはガスホ−ルバリヤ性が不十分であっ
た。
6樹脂(東レ(株)製CM1041)を使用したこと以
外は実施例1と全く同様の手順で溶融プレス成形および
ガスホ−ルバリヤ性を測定したところ表1に示す結果が
得られ、このものはガスホ−ルバリヤ性が不十分であっ
た。
【0026】実施例 2 オートクレーブに硫化ナトリウム3.26Kg(25モ
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.998
Kg(20.4モル)、1,2−ジクロロベンゼン0.
75Kg(5.10モル)およびNMP2Kgを加え、
265℃で5時間加熱した。反応生成物を70℃の温水
で5回洗浄し、80℃で24時間減圧乾燥して、融点1
98℃、メルトフロ−レ−ト1100g/10(315
℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ−レンスルフィ
ド(PAS−2)約2Kgを得た。
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.998
Kg(20.4モル)、1,2−ジクロロベンゼン0.
75Kg(5.10モル)およびNMP2Kgを加え、
265℃で5時間加熱した。反応生成物を70℃の温水
で5回洗浄し、80℃で24時間減圧乾燥して、融点1
98℃、メルトフロ−レ−ト1100g/10(315
℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ−レンスルフィ
ド(PAS−2)約2Kgを得た。
【0027】このPAS−2を溶融プレス成形した後実
施例1に記載の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したと
ころ表1に示す結果が得られ、このものも高いガスホ−
ルバリヤ性を有していることが判明した。
施例1に記載の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したと
ころ表1に示す結果が得られ、このものも高いガスホ−
ルバリヤ性を有していることが判明した。
【0028】続いて実施例1で用いたブロ−成形用高密
度ポリエチレンおよび実施例1で用いた成形装置を使っ
て実施例1と全く同様の手順で内容積約500mlの3
層円筒瓶を成形した。ここで得られた瓶もポリエチレン
層の劣化がなく、外観が良好であり、落下耐久性も表1
に示すとおり十分高いものであった。
度ポリエチレンおよび実施例1で用いた成形装置を使っ
て実施例1と全く同様の手順で内容積約500mlの3
層円筒瓶を成形した。ここで得られた瓶もポリエチレン
層の劣化がなく、外観が良好であり、落下耐久性も表1
に示すとおり十分高いものであった。
【0029】実施例 3 オートクレーブに硫化ナトリウム3.26Kg(25モ
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.437
Kg(16.58モル)、1,3−ジクロロベンゼン
1.311Kg(8.92モル)、1,2,4−トリク
ロロベンゼン36.3g(0.2モル)およびNMP2
Kgを加え、265℃で4.5時間加熱した。反応生成
物を70℃の温水で5回洗浄し、80℃で24時間減圧
乾燥して、融点155℃、メルトフロ−レ−ト250g
/10(315℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ
−レンスルフィド(PAS−3)約1.5Kgを得た。
ル、結晶水40%を含む)、水酸化ナトリウム4g、酢
酸ナトリウム三水和物1.36Kg(約10モル)およ
びN−メチルピロリドン(以下NMPと略す)7.9K
gを仕込み、撹拌しながら徐々に205℃まで昇温し、
水1.36Kgを含む留出水約1.5リットルを除去し
た。残留混合物に1,4−ジクロロベンゼン2.437
Kg(16.58モル)、1,3−ジクロロベンゼン
1.311Kg(8.92モル)、1,2,4−トリク
ロロベンゼン36.3g(0.2モル)およびNMP2
Kgを加え、265℃で4.5時間加熱した。反応生成
物を70℃の温水で5回洗浄し、80℃で24時間減圧
乾燥して、融点155℃、メルトフロ−レ−ト250g
/10(315℃、5000g荷重)の粉末状ポリアリ
−レンスルフィド(PAS−3)約1.5Kgを得た。
【0030】このPAS−3を溶融プレス成形した後実
施例1と同様の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したと
ころ表1に示す結果が得られ、このものも高いガスホ−
ルバリヤ性を有していることが判明した。
施例1と同様の方法でガスホ−ルバリヤ性を測定したと
ころ表1に示す結果が得られ、このものも高いガスホ−
ルバリヤ性を有していることが判明した。
【0031】続いて実施例1で用いたブロ−成形用高密
度ポリエチレンおよび実施例1で用いた成形装置を使っ
て実施例1と全く同様の手順で内容積約500mlの3
層円筒瓶を成形した。ここで得られた瓶もポリエチレン
層の劣化がなく、外観が良好であり、落下耐久性も表1
に示すとおり十分高いものであった。
度ポリエチレンおよび実施例1で用いた成形装置を使っ
て実施例1と全く同様の手順で内容積約500mlの3
層円筒瓶を成形した。ここで得られた瓶もポリエチレン
層の劣化がなく、外観が良好であり、落下耐久性も表1
に示すとおり十分高いものであった。
【0032】
【表1】
【0033】
【発明の効果】本発明の積層構造体はガスホ−ルなどに
対しても高いバリヤ性を持ち、しかも強度、耐久性、成
形加工性にもすぐれたプラスチック容器、管状体を与え
るものであり、自動車のガソリンタンク、薬液運搬用容
器、食品用、医療用包装材や容器などへの適用に好適で
ある。
対しても高いバリヤ性を持ち、しかも強度、耐久性、成
形加工性にもすぐれたプラスチック容器、管状体を与え
るものであり、自動車のガソリンタンク、薬液運搬用容
器、食品用、医療用包装材や容器などへの適用に好適で
ある。
【図1】実施例で使用した吹き込み成形装置の断面図で
ある。
ある。
1.押し出し機 2.押し出し機1のスクリュー 3.押し出し機 4.押し出し機3のスクリュー 5.接続環 6.ダイ本体 7.中間ダイ 8.内径ダイ 9.外径ダイ 10.内径ダイ 11.吹き込み容器金型 12.圧縮空気吹き込み管
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00
Claims (3)
- 【請求項1】 (a)下記(I)で表わされる構造単位
を有し、融点250℃以下且つASTM−D1238−
86に定められたメルトフメーレートが315℃、50
00g荷重の条件下で10〜5000g/10分の範囲
内にあるポリアリーレンスルフィド共重合体(A)層の
片面または両面に(b)ポリオレフィン樹脂層(B)を
積層して構成されることを特徴とする容器、管状体また
は医療、食品用包装材である積層構造体。 【化1】 (ここでk、m,nのモル比は80〜50/50〜0/
50〜0の範囲内であり、k+m+nの合計は100、
mとnの合計は20以上となるものとする。) - 【請求項2】 (A)層を形成するポリアリ−レンスル
フィド共重合体の融点が220℃以下である請求項1記
載の積層構造体。 - 【請求項3】 積層構造体が共押し出し成形法を用いて
成形されたものである請求項1記載の積層構造体。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34462992A JP3149586B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 積層構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP34462992A JP3149586B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 積層構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06190978A JPH06190978A (ja) | 1994-07-12 |
JP3149586B2 true JP3149586B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=18370744
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP34462992A Expired - Fee Related JP3149586B2 (ja) | 1992-12-24 | 1992-12-24 | 積層構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149586B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1998021030A1 (fr) * | 1996-11-08 | 1998-05-22 | Toray Industries, Inc. | Matieres moulees multicouches et composition de resine de sulfure de polyphenylene |
JP3969461B2 (ja) * | 1996-11-08 | 2007-09-05 | 東レ株式会社 | 多層燃料チューブ |
TW375569B (en) * | 1996-12-16 | 1999-12-01 | Toray Industries | Electroconductive, multi-layered hollow moldings and electroconductive resin compositions |
-
1992
- 1992-12-24 JP JP34462992A patent/JP3149586B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06190978A (ja) | 1994-07-12 |
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