JP3149120B2 - 可変波長光フィルタ - Google Patents
可変波長光フィルタInfo
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Description
の中から任意の波長の光信号のみを通過させるための液
晶を用いた可変波長光フィルタに関するものである。
本構成を示す平面図である。図中符号21および22
は、光軸に対して直交し、かつ、一定の間隔をもって互
いに対向する位置に配置された一対の複屈折板である。
これら複屈折板21および22の各対向面の一部には1
/2波長板11および12が貼り付けられている。ま
た、両複屈折板21および22の間の空間にはファブリ
ペローエタロン構造の液晶セル31が光軸に垂直に配置
されている。
略断面図である。図2に示すように、液晶セル31は、
一定のギャップをもって互いに対向する一対の透明基板
41および42と、これら透明基板41および42の各
対向面上に形成された透明電極としてのITO(酸化イ
ンジウム・錫化合物)膜51および52と、これらIT
O膜51および52上に設けられた誘電体からなるミラ
ー膜61および62と、これらミラー膜61および62
上に設けられた液晶の配向膜71および72と、これら
配向膜71および72間のギャップ内に充填された液晶
81とから概略構成されている。配向膜71および72
は各配向方向が互いに平行になるように形成されてお
り、液晶81はホモジニアス配列で電界制御複屈折効果
(ECB)モードとなるように充填されている。また、
ITO膜51および52間には所定の電圧を印加する電
源装置40が接続されている。
ク液晶セル31を透過するとき、ITO膜51および5
2に印加される電圧の大きさに応じて液晶81の屈折率
が変化するため、共振波長が変化し、光ビームのうち特
定の波長の光だけが選択されて透過する。従って、この
液晶セル31は可変な光フィルタとして機能する。
めに、透過する光ビームの偏波状態によって同じ電圧で
も共振波長が大きく異なる。
の偏波依存性の解消をねらいとしたものである。この光
フィルタにおいては、複屈折板21に入射された光ビー
ムAは直進する偏波成分Pと屈折する偏波成分Sとに分
かれる。偏波成分Pはそのまま液晶セル31に入るが、
偏波成分Sは1/2波長板11を透過してP偏波に変更
されてから液晶セル31に入り、光ビームAはすべて同
一偏波で液晶セル31を透過し波長選択され、それぞれ
の光ビームは1/2波長板12と複屈折板22を透過す
ることによって一つの光ビームBとなって出射される。
ル31を透過する光ビームは共に同一偏波であるため偏
波依存性は発生しないが、偏波の分離と変換および合波
のため、高価で特性の揃った1/2波長板と複屈折板を
それぞれ2個づつ配置しなければならない欠点があっ
た。
折板と1/2波長板をそれぞれ1個づつ用いて偏波依存
性の解消を図ることができる液晶を用いた安価な可変波
長光フィルタを提供することにある。
に、請求項1記載の発明は、可変波長光フィルタであっ
て、入射光を、偏波状態の異なる第1の光ビームと第2
の光ビームとに分離する1つの複屈折板と、前記第2の
光ビームが透過する1つの1/2波長板と、前記第1の
光ビームと前記1/2波長板を透過した前記第2の光ビ
ームとが入射する1個のファブリペローエタロン構造の
液晶セルと、該液晶セルを透過した前記第1の光ビーム
および前記第2の光ビームが共に進行方向を180度変
更し、再び前記液晶セルに入射するように配置された光
学部品とを含み、該光学部品を経て再び前記液晶セルを
透過した前記第1の光ビームは再び前記複屈折板に入射
し、かつ、前記光学部品を経て再び前記液晶セルを透過
した前記第2の光ビームは再び前記1/2波長板を透過
し、再び前記複屈折板に入射し、該複屈折板に再入射し
た前記第1の光ビームおよび前記第2の光ビームは合波
されて出射されるように前記1つの複屈折板と前記1つ
の1/2波長板と前記液晶セルと前記光学部品とが配置
されたことを特徴とする。
記載の可変波長光フィルタにおいて、前記液晶セルはホ
モジニアス配列のネマチック液晶セルであってもよい。
およびファブリペローエタロン構造液晶セルを1回透過
した光ビームを、上記光学部品としての直角プリズムに
より180度進行方向を変え、同一の液晶セルおよび1
/2波長板と複屈折板を再び透過させるようにしたこと
を最も主要な特徴とするものである。従来の技術とは、
光ビームが各1個づつの複屈折板、1/2波長板および
液晶セルを2回づつ透過する構成となっていることが異
なる。
は同一の偏波状態であるため、共振波長には偏波依存性
が発生せず、波長選択は液晶セルに印加する電圧の大き
さによって行うことができる。従って、複屈折板、1/
2波長板および液晶セルの各1個づつの使用に加え、直
角プリズムを用いることにより、従来の構成の光フィル
タと同一の作用が得られる上に、光ビームの液晶セルへ
の透過回数を2回とすることにより狭帯化を実現でき
る。
に説明する。
変波長光フィルタの基本原理を説明するための図であっ
て、(a)は平面図であり、(b)は側面図である。図
中32は図1および2に示した液晶セルと同一の構成を
有するファブリーエタロン構造のネマチック液晶セルで
ある。この液晶セル32は、1つの複屈折板23と1つ
の直角プリズム91との間の空間に配置されている。複
屈折板23の一方の面(液晶セル32側の面)の一部に
は1/2波長板13が貼り付けられている。直角プリズ
ム91は上記複屈折板23および液晶セル32を透過し
てきた光ビームの進行方向を180度変更して上記同一
の液晶セル32を経て上記同一の複屈折板23に戻す光
学部品である。
いて、光ビームAは複屈折板23に入射されて直進する
偏波成分Pと屈折する偏波成分Sとに分離される。偏波
成分Pはそのまま直進して液晶セル32を透過し、直角
プリズム91で折り返され、再び液晶セル32および複
屈折板23を直進して出射される。一方、偏波成分Sは
1/2波長板13を透過するとき、偏波状態がPに変換
され、P偏光の状態で液晶セル32を透過し、直角プリ
ズム91で折り返された後、再び液晶セル32を透過し
た後、1/2波長板13に入ってS偏光の状態に戻り、
直進で折り返してきたP成分と合流し光ビームBとして
出射される。
光ビームは同一の偏波状態であるため、共振波長には偏
波依存性が発生せず、波長選択は液晶セル32に印加す
る電圧の大きさによって行うことができる。従って、本
実施例では、複屈折板23、1/2波長板13および液
晶セル32の各1個づつの使用に加え、直角プリズム9
1を用いることにより、図1に示した従来の構成の光フ
ィルタと同一の作用が得られる上に、光ビームの液晶セ
ル32への透過を2回とすることにより狭帯域を行うこ
とができる。
光フィルタの実施態様例を説明するための概略斜視図で
ある。図中符号101は光ビームの入射ファイバであ
り、102は光ビームの出射ファイバである。201お
よび202はコリメートレンズである。コリメートレン
ズ201および202は、1つの複屈折板24の一方の
面上に直交する方向に適当な屈折率を有する屈折率整合
接着剤により固定されている。この複屈折板24は1つ
の1/2波長板14を介して液晶セル33の一方の面に
固定され、液晶セル33の他方の面には直角プリズム9
2が固定されている。このような固定は、各構成要素、
即ち複屈折板24、1/2波長板14、液晶セル33お
よび直角プリズム92がそれぞれ入出射光ビームに対し
て直交するように配置されたうえで、相互に適当な屈折
率を有する屈折率整合接着剤による固着により達成され
る。また、上記各構成要素は、定温調節器301上に搭
載され、熱伝導接着剤により固着されている。なお、本
実施例における液晶セル33は、先の実施例1と同様
に、図3に示した液晶セルと同一の構成を有するファブ
リペローエタロン構造のネマチック液晶セルである。
々の波長の光信号が混在した光が入射ファイバ101に
導入されると、コリメートレンズ201により平行光ビ
ームとなり、複屈折板24により液晶セル33に向けて
直進する偏波成分と、屈折して1/2波長板14に入る
偏波成分とに分離される。両偏波成分はそれぞれ液晶セ
ル33を透過した後、直角プリズム92で折り返され、
再び同一の液晶セル33を透過し、直接複屈折板24に
入る成分と、1/2波長板14を透過した後に複屈折板
24に入る成分とがコリメートレンズ202に合流して
入り、ファイバ102から出射される。必要な波長の光
信号は液晶セル33に印加する電圧によって選択するこ
とができる。
間で0.1nm間隔の600波の光信号を損失6dB、
クロストーク−20dB以下、偏波依存性0.2dB以
下で分離できることを確認した。
ジニアス配列のものを使用したが、ツイスト配列の液晶
セルを使用しても同様の効果があることは言うまでもな
い。
光フィルタによれば、波長多重信号の信号分離を行う際
に、偏波無依存性を損なうことなく、従来の装置と比較
しても低価格で、狭帯域で優れた特性の波長選択を行う
ことができる。
る。
を示す断面図である。
するための図であって、(a)は平面図であり、(b)
は側面図である。
明するための斜視図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 入射光を、偏波状態の異なる第1の光ビ
ームと第2の光ビームとに分離する1つの複屈折板と、
前記第2の光ビームが透過する1つの1/2波長板と、
前記第1の光ビームと前記1/2波長板を透過した前記
第2の光ビームとが入射する1個のファブリペローエタ
ロン構造の液晶セルと、該液晶セルを透過した前記第1
の光ビームおよび前記第2の光ビームが共に進行方向を
180度変更し、再び前記液晶セルに入射するように配
置された光学部品とを含み、該光学部品を経て再び前記
液晶セルを透過した前記第1の光ビームは再び前記複屈
折板に入射し、かつ、前記光学部品を経て再び前記液晶
セルを透過した前記第2の光ビームは再び前記1/2波
長板を透過し、再び前記複屈折板に入射し、該複屈折板
に再入射した前記第1の光ビームおよび前記第2の光ビ
ームは合波されて出射されるように前記1つの複屈折板
と前記1つの1/2波長板と前記液晶セルと前記光学部
品とが配置されたことを特徴とする可変波長光フィル
タ。 - 【請求項2】 請求項1記載の可変波長光フィルタにお
いて、前記液晶セルはホモジニアス配列のネマチック液
晶セルであることを特徴とする可変波長光フィルタ。
Priority Applications (1)
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JP13297994A JP3149120B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 可変波長光フィルタ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13297994A JP3149120B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 可変波長光フィルタ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
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JPH085976A JPH085976A (ja) | 1996-01-12 |
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Family
ID=15093961
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13297994A Expired - Lifetime JP3149120B2 (ja) | 1994-06-15 | 1994-06-15 | 可変波長光フィルタ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3149120B2 (ja) |
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-
1994
- 1994-06-15 JP JP13297994A patent/JP3149120B2/ja not_active Expired - Lifetime
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