JP3148716B2 - クリップ - Google Patents
クリップInfo
- Publication number
- JP3148716B2 JP3148716B2 JP19985498A JP19985498A JP3148716B2 JP 3148716 B2 JP3148716 B2 JP 3148716B2 JP 19985498 A JP19985498 A JP 19985498A JP 19985498 A JP19985498 A JP 19985498A JP 3148716 B2 JP3148716 B2 JP 3148716B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- holding
- leaf spring
- clip
- opening
- spring
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Clamps And Clips (AREA)
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、衣類や書類などを
挟んで保持するクリップに関する。
挟んで保持するクリップに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、クリップとしては、例えば、洗濯
ばさみのように、2枚の挟持片で略V字状を成し、スプ
リングのばね力が常時、一端の挟持口部を閉じる方向に
作用しているものが周知である。
ばさみのように、2枚の挟持片で略V字状を成し、スプ
リングのばね力が常時、一端の挟持口部を閉じる方向に
作用しているものが周知である。
【0003】このような構造のクリップは、使用時に
は、挟持口部とは反対側の入力部に力を加えて、挟持口
部を開口状態として挟持対象物を差し込んだ後、入力部
に加えていた力を取り去ることで挟持口部を閉じてばね
力により挟持対象物を挟むといった使い方をする。
は、挟持口部とは反対側の入力部に力を加えて、挟持口
部を開口状態として挟持対象物を差し込んだ後、入力部
に加えていた力を取り去ることで挟持口部を閉じてばね
力により挟持対象物を挟むといった使い方をする。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来のクリップ
にあっては、挟持口に物を挟む時には、常に、 a)入力部に力を加える操作、 b)入力部に加えていた力を取り除く操作、の2操作を
連続的に行う必要があった。
にあっては、挟持口に物を挟む時には、常に、 a)入力部に力を加える操作、 b)入力部に加えていた力を取り除く操作、の2操作を
連続的に行う必要があった。
【0005】しかしながら、このような連続的な操作は
煩雑な物であり、使い勝手を改善することが望まれてい
た。
煩雑な物であり、使い勝手を改善することが望まれてい
た。
【0006】本発明は、上述の従来の問題点に着目して
なされたもので、クリップに物を挟む際に2つの操作を
連続的に行う必要をなくして使い勝手の改善を図ること
を、極めて簡単な構成により達成することを目的として
いる。
なされたもので、クリップに物を挟む際に2つの操作を
連続的に行う必要をなくして使い勝手の改善を図ること
を、極めて簡単な構成により達成することを目的として
いる。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
めに請求項1記載の発明は、2つの挟持片が離間した中
間部どうしを相対回動自在に連結するとともに、ばね部
材のばね力により両挟持片の一端どうしで構成された挟
持口部を閉じてこの挟持口部に挟持対象物を挟むことが
できるように構成されているクリップにおいて、前記ば
ね部材として板ばねが用いられ、この板ばねは、その中
間部を撓ませたときにその中間部の変位量が前記挟持片
の中間部の間隔よりも大きくなるだけの長さを有し、か
つ、その両端が挟持片の回動の中心を跨いで一方の挟持
片の内側に取着されているとともに中間部が他方の挟持
片の内側に所定以上のばね力で圧接された状態で両挟持
片の間に装着されている構成とした。
めに請求項1記載の発明は、2つの挟持片が離間した中
間部どうしを相対回動自在に連結するとともに、ばね部
材のばね力により両挟持片の一端どうしで構成された挟
持口部を閉じてこの挟持口部に挟持対象物を挟むことが
できるように構成されているクリップにおいて、前記ば
ね部材として板ばねが用いられ、この板ばねは、その中
間部を撓ませたときにその中間部の変位量が前記挟持片
の中間部の間隔よりも大きくなるだけの長さを有し、か
つ、その両端が挟持片の回動の中心を跨いで一方の挟持
片の内側に取着されているとともに中間部が他方の挟持
片の内側に所定以上のばね力で圧接された状態で両挟持
片の間に装着されている構成とした。
【0008】このクリップでは、板ばねが他方の挟持片
の内側に所定以上のばね力で圧接されている。この時、
両挟持片の間隔は、回動の中心を挟んで一方が広がり他
方が狭まるのであるが、これに応じて、板ばねの最も膨
出している位置は、間隔が広がっている側に偏ることに
なり、これにより、板ばねのばね力は、この両挟持片の
間隔の広がっている側をさらに広げるような向きに作用
して、その状態を維持する。そして、この状態から両挟
持片を、それまでとは逆に反対側の間隔の方が広くなる
ように相対回動させると、この間隔の変化に応じて、板
ばねの中間部の最も膨出位置が、回動の中心を挟んで反
対側に移動する。したがって、この板ばねのばね力は、
それまでとは逆に、新たに広くなった側をさらに広げる
向きに作用して、その状態を維持することになる。よっ
て、本発明のクリップは、一端の挟持口部を開いた状態
と閉じた状態のいずれの状態にも維持させることができ
る。このような本発明のクリップを使用する場合、一般
のクリップのように挟持口部を閉じた状態に維持してお
いて、挟持口部を開くように入力すると、両挟持片の間
隔が、回動の中心を挟んで挟持口部側の間隔がその反対
側よりも狭い状態では、板ばねのばね力は挟持口部を閉
じる方向に作用しており、したがって、この状態から入
力を取り去れば挟持口部が閉じて物を挟むことができる
ものであり、この場合には、従来のクリップと同様の使
い方ができる。
の内側に所定以上のばね力で圧接されている。この時、
両挟持片の間隔は、回動の中心を挟んで一方が広がり他
方が狭まるのであるが、これに応じて、板ばねの最も膨
出している位置は、間隔が広がっている側に偏ることに
なり、これにより、板ばねのばね力は、この両挟持片の
間隔の広がっている側をさらに広げるような向きに作用
して、その状態を維持する。そして、この状態から両挟
持片を、それまでとは逆に反対側の間隔の方が広くなる
ように相対回動させると、この間隔の変化に応じて、板
ばねの中間部の最も膨出位置が、回動の中心を挟んで反
対側に移動する。したがって、この板ばねのばね力は、
それまでとは逆に、新たに広くなった側をさらに広げる
向きに作用して、その状態を維持することになる。よっ
て、本発明のクリップは、一端の挟持口部を開いた状態
と閉じた状態のいずれの状態にも維持させることができ
る。このような本発明のクリップを使用する場合、一般
のクリップのように挟持口部を閉じた状態に維持してお
いて、挟持口部を開くように入力すると、両挟持片の間
隔が、回動の中心を挟んで挟持口部側の間隔がその反対
側よりも狭い状態では、板ばねのばね力は挟持口部を閉
じる方向に作用しており、したがって、この状態から入
力を取り去れば挟持口部が閉じて物を挟むことができる
ものであり、この場合には、従来のクリップと同様の使
い方ができる。
【0009】一方、上記入力を取り去ることなく力を加
え、挟持口部側の間隔がそれとは反対側の間隔よりも広
くなると、板ばねのばね力が挟持口部を開くように作用
することになり、クリップは、挟持口部を開いた状態に
維持される。よって、次に物を挟む際には、挟持口部を
閉じる方向の入力を加える1つの操作を行うだけでよ
い。
え、挟持口部側の間隔がそれとは反対側の間隔よりも広
くなると、板ばねのばね力が挟持口部を開くように作用
することになり、クリップは、挟持口部を開いた状態に
維持される。よって、次に物を挟む際には、挟持口部を
閉じる方向の入力を加える1つの操作を行うだけでよ
い。
【0010】なお、請求項2に記載のように、請求項1
記載のクリップにおいて、前記板ばねの両端の挟持片へ
の取着位置は、前記挟持口部側の端部の取着位置から回
動の中心位置までの距離が、挟持口部とは反対側の端部
の取着位置から回動の中心位置までの距離よりも短く設
定することが好ましい。これにより、板ばねの中間部の
最も膨出した位置が、回動の中心位置に対して挟持口部
とは反対側に配置され易く、すなわち、板ばねのばね力
が挟持口部を閉じる方向に作用し易く、この閉口状態を
維持し易くなる。
記載のクリップにおいて、前記板ばねの両端の挟持片へ
の取着位置は、前記挟持口部側の端部の取着位置から回
動の中心位置までの距離が、挟持口部とは反対側の端部
の取着位置から回動の中心位置までの距離よりも短く設
定することが好ましい。これにより、板ばねの中間部の
最も膨出した位置が、回動の中心位置に対して挟持口部
とは反対側に配置され易く、すなわち、板ばねのばね力
が挟持口部を閉じる方向に作用し易く、この閉口状態を
維持し易くなる。
【0011】また、請求項3に記載のように、請求項1
または2記載のクリップにおいて、前記板ばねの両端の
挟持片への取着は、前記挟持片に幅方向に形成された係
止溝に係止させることで成すことが好ましい。したがっ
て、板ばねの取着作業が、ねじ止めなどの固定作業を伴
う場合に比べて容易である。
または2記載のクリップにおいて、前記板ばねの両端の
挟持片への取着は、前記挟持片に幅方向に形成された係
止溝に係止させることで成すことが好ましい。したがっ
て、板ばねの取着作業が、ねじ止めなどの固定作業を伴
う場合に比べて容易である。
【0012】また、請求項4に記載のように、請求項3
記載のクリップにおいて、前記係止溝が3つ以上複数形
成され、板ばねの少なくとも一端の取着位置を変更可能
に構成するのが好ましい。したがって、板ばねの両端の
取着位置を任意に選択することにより、板ばねの中間部
の一方の挟持片側への膨出位置と、回動の中心位置との
関係を任意に選択して、板ばねのばね力が挟持片を回動
させるように作用する方向やその力の加減を任意に調整
することができ、しかも、その作業が板ばねの端部と係
止溝とを係止させるだけの簡単な作業で実行可能であ
る。
記載のクリップにおいて、前記係止溝が3つ以上複数形
成され、板ばねの少なくとも一端の取着位置を変更可能
に構成するのが好ましい。したがって、板ばねの両端の
取着位置を任意に選択することにより、板ばねの中間部
の一方の挟持片側への膨出位置と、回動の中心位置との
関係を任意に選択して、板ばねのばね力が挟持片を回動
させるように作用する方向やその力の加減を任意に調整
することができ、しかも、その作業が板ばねの端部と係
止溝とを係止させるだけの簡単な作業で実行可能であ
る。
【0013】また、請求項5に記載のように、請求項1
ないし4記載のクリップにおいて、前記板ばねが圧接さ
れている挟持片の内側には、板ばねの側縁と係合して板
ばねの幅方向への移動を規制する係合溝を形成するのが
好ましい。本発明のクリップでは、操作した時に挟持片
に対する板ばねの中間部の当接位置が移動するが、この
とき、板ばねが幅方向にぶれることがなく作動が安定し
ている。
ないし4記載のクリップにおいて、前記板ばねが圧接さ
れている挟持片の内側には、板ばねの側縁と係合して板
ばねの幅方向への移動を規制する係合溝を形成するのが
好ましい。本発明のクリップでは、操作した時に挟持片
に対する板ばねの中間部の当接位置が移動するが、この
とき、板ばねが幅方向にぶれることがなく作動が安定し
ている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
面に基づいて説明する。
【0015】図1は実施の形態のクリップの側面図、図
2は同平面図、図3は同底面図、図4は同側面図、図5
は図4のS5−S5断面図であって、実施の形態のクリ
ップCLは、2枚の挟持片1,2および1枚の板ばね3
を備えている。両挟持片1,2は、いずれも樹脂により
形成され、一方の挟持片2の中央部には連結凸部2aが
凸設され、他方の挟持片1の中央部にはこの連結凸部2
aを左右両側から挟んむ2枚の連結片1a,1aが延在
され、これら2a,1a,1aに設けられた連結孔にピ
ン4を差し込んで、両挟持片1,2が相対的に回動自在
に連結されている。
2は同平面図、図3は同底面図、図4は同側面図、図5
は図4のS5−S5断面図であって、実施の形態のクリ
ップCLは、2枚の挟持片1,2および1枚の板ばね3
を備えている。両挟持片1,2は、いずれも樹脂により
形成され、一方の挟持片2の中央部には連結凸部2aが
凸設され、他方の挟持片1の中央部にはこの連結凸部2
aを左右両側から挟んむ2枚の連結片1a,1aが延在
され、これら2a,1a,1aに設けられた連結孔にピ
ン4を差し込んで、両挟持片1,2が相対的に回動自在
に連結されている。
【0016】さらに、クリップCLの一端には、両挟持
片1,2の一端に形成された挟持面1b,2bどうしを
向き合って当接させる挟持口部11が設けられている。
そして、両挟持片1,2の他端は、操作力の入力点であ
る把持部1d,2dとされている。なお、前記各挟持面
1b,2bには、幅方向に横溝が形成されている。ま
た、把持部2dには、穴2eが貫通形成されている。
片1,2の一端に形成された挟持面1b,2bどうしを
向き合って当接させる挟持口部11が設けられている。
そして、両挟持片1,2の他端は、操作力の入力点であ
る把持部1d,2dとされている。なお、前記各挟持面
1b,2bには、幅方向に横溝が形成されている。ま
た、把持部2dには、穴2eが貫通形成されている。
【0017】そして、前記挟持片2の内側面には、前記
連結凸部2aを挟んでその両側に複数の係止溝2f,2
gが幅方向に形成され、前記板ばね3は、これら係止溝
2f,2gに両端を係止させて、両挟持片1,2の間に
回動中心であるピン4を跨いで取着されている。さら
に、前記板ばね3は、本実施の形態では、両端を係止溝
2f,2gに係止させて撓ませて中央部を図1において
上方に撓せたときに、挟持片1の内側面に圧接するだけ
の長さに設定されている。なお、図1に示す例では、板
ばね3の係止溝2gとの係止位置からピン4までの距離
の方が、係止溝2fとの係止位置からピン4までの距離
のよりも短く設定されており、その結果、板ばね3の最
も上方に膨出した膨出点3aの位置が、ピン4よりも図
中左側に配置され易くなる。
連結凸部2aを挟んでその両側に複数の係止溝2f,2
gが幅方向に形成され、前記板ばね3は、これら係止溝
2f,2gに両端を係止させて、両挟持片1,2の間に
回動中心であるピン4を跨いで取着されている。さら
に、前記板ばね3は、本実施の形態では、両端を係止溝
2f,2gに係止させて撓ませて中央部を図1において
上方に撓せたときに、挟持片1の内側面に圧接するだけ
の長さに設定されている。なお、図1に示す例では、板
ばね3の係止溝2gとの係止位置からピン4までの距離
の方が、係止溝2fとの係止位置からピン4までの距離
のよりも短く設定されており、その結果、板ばね3の最
も上方に膨出した膨出点3aの位置が、ピン4よりも図
中左側に配置され易くなる。
【0018】また、図4ならびに図5に示すように、挟
持片1の内側面には、板ばね3と幅方向に係合して板ば
ね3の位置が幅方向にずれるのを防止する係合溝1cが
形成されている。
持片1の内側面には、板ばね3と幅方向に係合して板ば
ね3の位置が幅方向にずれるのを防止する係合溝1cが
形成されている。
【0019】次に、クリップCLの使い方を説明する。
【0020】イ)通常の使用方法 まず、従来のクリップと同様の使い方を説明する。
【0021】周知のように、図1に示す挟持口部11を
閉じた状態から両把持部1d,2dを挟むように力を加
えると、クリップCLは、板ばね3を変形させながら、
挟持口部11を開く。この時、図1に示すように、挟持
片1,2の間隔が図示のようにピン4よりも図中左側の
方が広い状態では、板ばね3のばね力は膨出点3aの位
置において挟持片1,2の間隔を広げるように作用して
いる。したがって、両把持部1d,2dに加えている力
を弱めるかあるいは取り去るかすると、クリップCLの
両挟持片1,2は、図示のように挟持口部11を閉じる
方向に作動するものであり、挟持口部11を一旦開いた
後、この間に挿入したものを挟むことができる。
閉じた状態から両把持部1d,2dを挟むように力を加
えると、クリップCLは、板ばね3を変形させながら、
挟持口部11を開く。この時、図1に示すように、挟持
片1,2の間隔が図示のようにピン4よりも図中左側の
方が広い状態では、板ばね3のばね力は膨出点3aの位
置において挟持片1,2の間隔を広げるように作用して
いる。したがって、両把持部1d,2dに加えている力
を弱めるかあるいは取り去るかすると、クリップCLの
両挟持片1,2は、図示のように挟持口部11を閉じる
方向に作動するものであり、挟持口部11を一旦開いた
後、この間に挿入したものを挟むことができる。
【0022】ロ)挟持口部11の開口状態を維持させる
使用方法 両把持部1d,2dに力を加え続け、挟持片1,2の間
隔が、図1においてピン4よりも左側の方が右側よりも
広がると、板ばね3の膨出点3aの位置が、図1におい
て、ピン4よりも図中右側に移動する。そして、この状
態では、板ばね3のばね力は、両挟持部1b,2bどう
しを離す向きに作用する。したがって、クリップCL
は、挟持口部11を開口させた状態に維持される。
使用方法 両把持部1d,2dに力を加え続け、挟持片1,2の間
隔が、図1においてピン4よりも左側の方が右側よりも
広がると、板ばね3の膨出点3aの位置が、図1におい
て、ピン4よりも図中右側に移動する。そして、この状
態では、板ばね3のばね力は、両挟持部1b,2bどう
しを離す向きに作用する。したがって、クリップCL
は、挟持口部11を開口させた状態に維持される。
【0023】その後、挟持口部11に物を挟む際には、
挟持口部11の間に物を挟んだ後、挟持部1b,2bを
挟むように外側から力を加えて両挟持片1,2を相対回
動させ、これに伴って、板ばね3の膨出点3aの位置が
図1においてピン4よりも図中左側に移動すると、板ば
ね3のばね力は把持部1d,2dの間隔を広げるように
作用して、挟持口部11が閉じてものを挟んだ状態に維
持できる。
挟持口部11の間に物を挟んだ後、挟持部1b,2bを
挟むように外側から力を加えて両挟持片1,2を相対回
動させ、これに伴って、板ばね3の膨出点3aの位置が
図1においてピン4よりも図中左側に移動すると、板ば
ね3のばね力は把持部1d,2dの間隔を広げるように
作用して、挟持口部11が閉じてものを挟んだ状態に維
持できる。
【0024】以上のように、挟持口部11を開口状態に
維持させておいた後に物を挟む際には、挟持口部11に
外側から力を加える操作のみの1操作のみで済む。した
がって、複数の挟持対象物をそれぞれ複数のクリップC
Lで挟む場合には、予め複数のクリップCLをそれぞれ
上述の開口状態に維持しておき、その後、各挟持対象物
を各挟持口部11に挟んだ後に、各クリップCLに対し
てそれぞれ挟持口部11を閉じるように力を加える1つ
の操作を連続的に行って、短時間に挟持することが可能
である。
維持させておいた後に物を挟む際には、挟持口部11に
外側から力を加える操作のみの1操作のみで済む。した
がって、複数の挟持対象物をそれぞれ複数のクリップC
Lで挟む場合には、予め複数のクリップCLをそれぞれ
上述の開口状態に維持しておき、その後、各挟持対象物
を各挟持口部11に挟んだ後に、各クリップCLに対し
てそれぞれ挟持口部11を閉じるように力を加える1つ
の操作を連続的に行って、短時間に挟持することが可能
である。
【0025】以上説明したように、本実施の形態のクリ
ップCLは、挟持口部11を閉じた挟持状態と、挟持口
部11を開いた開口状態との2つの状態のいずれにも維
持することができるもので、従来のように、把持部1
d,2dに力を加える操作と、力を弱める操作との2操
作により物を挟む方法と、予め開口状態としておいて、
挟持の際には、1操作のみで挟持対象物を挟む方法とを
適宜使い分けることができ、使い勝手の向上を図ること
ができる。
ップCLは、挟持口部11を閉じた挟持状態と、挟持口
部11を開いた開口状態との2つの状態のいずれにも維
持することができるもので、従来のように、把持部1
d,2dに力を加える操作と、力を弱める操作との2操
作により物を挟む方法と、予め開口状態としておいて、
挟持の際には、1操作のみで挟持対象物を挟む方法とを
適宜使い分けることができ、使い勝手の向上を図ること
ができる。
【0026】そして、このような使い勝手の向上を図る
にあたり、従来構造と比較して開口状態に維持するスト
ッパなどの構成の付加が不要であり、従来と同様に、2
つの挟持片1,2と1つのばね(板ばね3)との3部材
で構成されており、簡単な構成で上記使い勝手の向上を
図ることができるという効果が得られる。
にあたり、従来構造と比較して開口状態に維持するスト
ッパなどの構成の付加が不要であり、従来と同様に、2
つの挟持片1,2と1つのばね(板ばね3)との3部材
で構成されており、簡単な構成で上記使い勝手の向上を
図ることができるという効果が得られる。
【0027】さらに、本実施の形態のクリップCLで
は、係止溝2f,2gを複数形成しているため、板ばね
3の係止位置を変化させることにより、挟持口部11を
閉じるように作用するばね力を適宜変更することがで
き、使い勝手のさらなる向上を図ることができるという
効果が得られる。例えば、図1に示す状態から、板ばね
3の係止位置をピン4から離れる方向に移動させると、
挟持口部11を閉じる力が弱まり、また、図において板
ばね3の係止溝2fとの係止位置をピン4に近付けると
挟持口部11を閉じる力が強まる。
は、係止溝2f,2gを複数形成しているため、板ばね
3の係止位置を変化させることにより、挟持口部11を
閉じるように作用するばね力を適宜変更することがで
き、使い勝手のさらなる向上を図ることができるという
効果が得られる。例えば、図1に示す状態から、板ばね
3の係止位置をピン4から離れる方向に移動させると、
挟持口部11を閉じる力が弱まり、また、図において板
ばね3の係止溝2fとの係止位置をピン4に近付けると
挟持口部11を閉じる力が強まる。
【0028】加えて、板ばね3の中間部の両側縁が係合
溝1cと幅方向に係合しているために、上述のように板
ばね3の膨出位置3aの位置がピン4を挟んで図1の左
右方向に移動した際に、板ばね3の位置が両挟持片1,
2に対して幅方向に移動することがなく、作動が安定し
ている。
溝1cと幅方向に係合しているために、上述のように板
ばね3の膨出位置3aの位置がピン4を挟んで図1の左
右方向に移動した際に、板ばね3の位置が両挟持片1,
2に対して幅方向に移動することがなく、作動が安定し
ている。
【0029】
【発明の効果】以上説明してきたように請求項1ないし
5記載の本発明のクリップは、2つの挟持片の間に板ば
ねを設け、この板ばねは、その中間部を撓ませたときに
その中間部の変位量が前記挟持片の中間部の間隔よりも
大きくなるだけの長さを有し、かつ、その両端が挟持片
の回動の中心を跨いで一方の挟持片の内側に取着されて
いるとともに中間部が他方の挟持片の内側に所定以上の
ばね力で圧接された状態で両挟持片の間に装着されてい
る構成としたため、一端の挟持口部を開いた状態と閉じ
た状態のいずれの状態にも維持させることができる新規
なクリップを、従来と変わらない2つの挟持片と1つの
板ばねからなる簡単な構成により提供することができる
という効果が得られる。また、本発明のクリップでは、
挟持口部を開いた状態に維持した後に物を挟む際には、
挟持口部を閉じる方向の入力を加える1つの操作を行う
だけでよく、使い勝手の向上を図ることができるという
効果が得られる。
5記載の本発明のクリップは、2つの挟持片の間に板ば
ねを設け、この板ばねは、その中間部を撓ませたときに
その中間部の変位量が前記挟持片の中間部の間隔よりも
大きくなるだけの長さを有し、かつ、その両端が挟持片
の回動の中心を跨いで一方の挟持片の内側に取着されて
いるとともに中間部が他方の挟持片の内側に所定以上の
ばね力で圧接された状態で両挟持片の間に装着されてい
る構成としたため、一端の挟持口部を開いた状態と閉じ
た状態のいずれの状態にも維持させることができる新規
なクリップを、従来と変わらない2つの挟持片と1つの
板ばねからなる簡単な構成により提供することができる
という効果が得られる。また、本発明のクリップでは、
挟持口部を開いた状態に維持した後に物を挟む際には、
挟持口部を閉じる方向の入力を加える1つの操作を行う
だけでよく、使い勝手の向上を図ることができるという
効果が得られる。
【0030】また、請求項2に記載の発明では、板ばね
の両端の挟持片への取着位置を、挟持口部側の端部の取
着位置から回動の中心位置までの距離が、挟持口部とは
反対側の端部の取着位置から回動の中心位置までの距離
よりも短く設定したため、板ばねのばね力が挟持口部を
閉じる方向に作用し易く、この閉口状態を維持し易くな
るもので、使い勝手の向上を図ることができるという効
果が得られる。
の両端の挟持片への取着位置を、挟持口部側の端部の取
着位置から回動の中心位置までの距離が、挟持口部とは
反対側の端部の取着位置から回動の中心位置までの距離
よりも短く設定したため、板ばねのばね力が挟持口部を
閉じる方向に作用し易く、この閉口状態を維持し易くな
るもので、使い勝手の向上を図ることができるという効
果が得られる。
【0031】また、請求項3に記載の発明では、板ばね
の両端の挟持片への取着を、挟持片に幅方向に形成され
た係止溝に係止させることで行うようにしたため、板ば
ねの取着作業が、ねじ止めなどの固定作業を伴う場合に
比べて容易となり、生産性の向上ならびにコストダウン
を図ることができるという効果が得られる。
の両端の挟持片への取着を、挟持片に幅方向に形成され
た係止溝に係止させることで行うようにしたため、板ば
ねの取着作業が、ねじ止めなどの固定作業を伴う場合に
比べて容易となり、生産性の向上ならびにコストダウン
を図ることができるという効果が得られる。
【0032】また、請求項4に記載の発明では、係止溝
を3つ以上複数形成し、板ばねの少なくとも一端の取着
位置を変更可能に構成したため、板ばねの両端の取着位
置を任意に選択することにより、板ばねのばね力が挟持
片を回動させるように作用する方向やその力の加減を任
意に調整することができるという効果が得られ、しか
も、その作業が板ばねの端部と係止溝とを係止させるだ
けの簡単な作業で実行可能であるという効果が得られ
る。
を3つ以上複数形成し、板ばねの少なくとも一端の取着
位置を変更可能に構成したため、板ばねの両端の取着位
置を任意に選択することにより、板ばねのばね力が挟持
片を回動させるように作用する方向やその力の加減を任
意に調整することができるという効果が得られ、しか
も、その作業が板ばねの端部と係止溝とを係止させるだ
けの簡単な作業で実行可能であるという効果が得られ
る。
【0033】また、請求項5に記載の発明では、板ばね
が圧接されている挟持片の内側に、板ばねの側縁と係合
して板ばねの幅方向への移動を規制する係合溝を形成し
たため、板ばねの中間部の挟持片への当接位置が移動し
たとき、板ばねが幅方向にぶれることがなく作動が安定
し、製品品質の向上を図ることができるという効果が得
られる。
が圧接されている挟持片の内側に、板ばねの側縁と係合
して板ばねの幅方向への移動を規制する係合溝を形成し
たため、板ばねの中間部の挟持片への当接位置が移動し
たとき、板ばねが幅方向にぶれることがなく作動が安定
し、製品品質の向上を図ることができるという効果が得
られる。
【0034】
【図1】実施の形態のクリップの側面図である。
【図2】実施の形態のクリップの平面図である。
【図3】実施の形態のクリップの底面図である。
【図4】実施の形態のクリップの側面図である。
【図5】図4のS5−S5断面図である。
1 挟持片 1a 連結片 1b 挟持面 1c 係合溝 1d 把持部 2 挟持片 2a 連結凸部 2b 挟持面 2d 把持部 2e 穴 2f 係止溝 2g 係止溝 3 板ばね 3a 膨出点 4 ピン 11 挟持口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16B 2/00 - 2/26
Claims (5)
- 【請求項1】 2つの挟持片が離間した中間部どうしを
相対回動自在に連結するとともに、ばね部材のばね力に
より両挟持片の一端どうしで構成された挟持口部を閉じ
てこの挟持口部に挟持対象物を挟むことができるように
構成されているクリップにおいて、 前記ばね部材として板ばねが用いられ、 この板ばねは、その中間部を撓ませたときにその中間部
の変位量が前記挟持片の中間部の間隔よりも大きくなる
だけの長さを有し、かつ、その両端が挟持片の回動の中
心を跨いで一方の挟持片の内側に取着されているととも
に中間部が他方の挟持片の内側に所定以上のばね力で圧
接された状態で両挟持片の間に装着されていることを特
徴とするクリップ。 - 【請求項2】 前記板ばねの両端の挟持片への取着位置
は、前記挟持口部側の端部の取着位置から回動の中心位
置までの距離が、挟持口部とは反対側の端部の取着位置
から回動の中心位置までの距離よりも短く設定されてい
ることを特徴とする請求項1記載のクリップ。 - 【請求項3】 前記板ばねの両端の挟持片への取着は、
前記挟持片に幅方向に形成された係止溝に係止させるこ
とで成されていることを特徴とする請求項1または2記
載のクリップ。 - 【請求項4】 前記係止溝が3つ以上複数形成され、板
ばねの少なくとも一端の取着位置を変更可能に構成され
ていることを特徴とする請求項3記載のクリップ。 - 【請求項5】 前記板ばねが圧接されている挟持片の内
側には、板ばねの側縁と係合して板ばねの幅方向への移
動を規制する係合溝が形成されていることを特徴とする
請求項1ないし4のいずれかに記載のクリップ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19985498A JP3148716B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | クリップ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19985498A JP3148716B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | クリップ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000018216A JP2000018216A (ja) | 2000-01-18 |
JP3148716B2 true JP3148716B2 (ja) | 2001-03-26 |
Family
ID=16414764
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19985498A Expired - Fee Related JP3148716B2 (ja) | 1998-06-30 | 1998-06-30 | クリップ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3148716B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4568248B2 (ja) * | 2006-05-17 | 2010-10-27 | カースル株式会社 | 不織布製フィルター挟持クリップ |
WO2013183941A1 (ko) * | 2012-06-07 | 2013-12-12 | 쓰리웨이테크놀러지(주) | 집게 |
-
1998
- 1998-06-30 JP JP19985498A patent/JP3148716B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2000018216A (ja) | 2000-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4005510A (en) | Plastic clip | |
US10398197B2 (en) | Cord lock | |
EP1732414B1 (en) | Slide and snap clamp | |
JP4222653B2 (ja) | 物品取付具 | |
JP2981744B1 (ja) | プラスチック製クリップ | |
DE102006040239A1 (de) | Kordelstopper | |
KR920700734A (ko) | 조립세트에서 요소를 분리하는데 사용하기 위한 도구 | |
US5398377A (en) | Plastic hinge | |
JP3148716B2 (ja) | クリップ | |
JP4010902B2 (ja) | コンクリート型枠用締結具 | |
KR920702309A (ko) | 탈것 조종간에 연결되는 조종막대 | |
US4745662A (en) | Easily assembled clip | |
KR101878276B1 (ko) | 캠형 폐쇄부를 위한 슬라이드 판 | |
KR960014743B1 (ko) | 끈고정구 | |
JPH01115599A (ja) | 穿孔シート保持装置用緊締装置のベースプレート | |
KR19990076493A (ko) | 클램프 | |
JPH08149662A (ja) | フラットケーブル用固定具 | |
JPH06230807A (ja) | ビルディングブロック構造のプログラマブルコントローラ用ユニットのスライダロック装置 | |
US5938468A (en) | Elastic clamp structure for an interface socket | |
JPH0868972A (ja) | 眼鏡の丁番構造 | |
DE3514242A1 (de) | Klammer zum verschliessen eines mehrteiligen gehaeuses | |
JP3990665B2 (ja) | 部材連結構造および連結具 | |
JP2623232B2 (ja) | 紙挟み | |
JP3869709B2 (ja) | 障子外れ防止装置の合成樹脂製障子外れ止め | |
JP3663198B2 (ja) | 紙挟み |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |