JP3148043U - 圧力鍋の圧力調整装置 - Google Patents

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伊藤 圭一
圭一 伊藤
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Abstract

【課題】簡単な構成で、組立及び取り外しが簡単で、洗浄し易い圧力鍋の圧力調整装置を提供する。【解決手段】蓋に取り付けたノズルと、ノズルの弁座部を開閉するキャップ付きの弁体と、ノズルの弁座部に弁体の弁部を着座又は離間させるおもりとを備えた圧力鍋の圧力調整装置である。前記ノズルの上側には、おもり収納室とレバーとを有する収納ケースを設け、圧力鍋の蓋ハンドルには、前記収納ケースを収納する収納部を設け、該収納部の内周辺部に、高さの異なる複数個の係合溝を有する凸部を設け、収納ケースの上部には前記係合溝に係合されるリブを複数個設けてある。前記レバーで収納ケースを回動することで、収納ケースのリブが係合される前記係合溝の位置を変更し、収納ケースを上下動させると同時に、内側おもりと外側おもりの少なくとも1つを位置変更して、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量を変化させて、鍋本体内の圧力を調整する。【選択図】図6

Description

本考案は、圧力鍋の圧力調整装置に関するものである。
従来、この種の圧力鍋の圧力調整装置としては、次のようなものが知られている。
バネ式の圧力調整装置として、例えば、特開2006−75606号公報(特許文献1)に記載されたものが知られている。
すなわち、この特許文献1に記載のものは、圧力鍋の蓋に形成された貫通孔の外面上に漏出パイプを設け、この漏出パイプは、圧力鍋本体内部からの水蒸気を通す蒸気流入部と
流路部と蒸気排気口部とを連通形成してある。また、蒸気流入部の上方には、バネにより弾支されたバルブを設けてあり、このバルブは、蓋の外部に設けたハンドルの操作により、圧力鍋本体内で発生した蒸気を大気に漏出させる開放位置と、圧力鍋本体内の圧力を所定の安全圧力に減圧させる減圧位置との2段階に設定するようにしてあるものである。
また、おもり式の圧力調整装置として、例えば、特開2002−34789号公報(特許文献2)に記載されたものが知られている。
この特許文献2に記載のものは、圧力鍋の蓋部に形成される排気口に取り付けられるノズルと、このノズルの上端に形成される弁座部を開閉するニードル弁と、上記弁座部に上記ニードル弁を常時閉塞する重量を有すると共に、鉛直軸に対して回転可能なおもりとを備え、上記おもりに、上記ノズルの上端部及びこの上端部に連なる外側部を包囲して下方に排出口を有する蒸気排出通路を形成し、上記蒸気排出通路に、上記ノズルから排出される蒸気の圧力によって上記おもりを回転する回転誘導部を形成してなるものである。
特開2006−75606号公報 特開2002−34789号公報
しかしながら、前記特許文献1のバネ式の圧力調整装置は、圧力鍋本体内部からの蒸気の圧力を前記開放位置と減圧位置とに変更するのに、バルブを弾支したバネの力を利用しているが、このバネ力では高圧(約2.4気圧)と中圧(約1.6〜1.8気圧)の圧力差を充分に対応することができなかった。また、前記バネは組付後は取り外しできないものであると共に、漏出パイプが蒸気流入部と流路部と蒸気排気口部とを連通するように一体に形成しなければならないほか、蓋の上面にシート等を設ける必要があるため、構成部材が多いと共に、構成が複雑であり、構成部材を取り外しし難いため洗浄し難いなどの欠点があった。
特許文献2のおもり式の圧力調整装置は、蒸気をおもりの下の排出口から排出することで、蒸気が側方に飛散するのを防止できると共に、ノズルから排出された蒸気によって、おもりを回転させて、使用者に蒸気の排出を認識させることができる利点を有する。しかし、この特許文献2には、おもりは1個しか設けられていないため、異なる重量のおもりにより、蒸気の排出を調整して圧力鍋内の圧力を調整することはできないという欠点があった。圧力を調整する場合、異なるおもり2個を別々に準備して、必要に応じて交換する
方法もあるが、その場合にはおもりを紛失したりすることも往々にしてあった。
本考案は、上記従来例の圧力調整装置の有する欠点を解決しようとするものであり、内外2個のおもり1セットを設けて、簡単な構成で、しかも組立及び取り外しが簡単で、洗浄し易い圧力鍋の圧力調整装置を提供することを主目的とする。
上記目的を達成するため、本考案の請求項1の圧力鍋の圧力調整装置は、圧力鍋の蓋に形成された貫通孔に取り付けたノズルと、このノズルの上端に形成された弁座部を開閉するキャップ付きの弁体と、前記ノズルの弁座部に前記弁体の弁部を着座又は離間させるおもりとを備えた圧力鍋の圧力調整装置において、
前記ノズルの上側には、凹陥状のおもり収納室と該おもり収納室の一部に設けたレバーとを有する収納ケースを設け、
前記おもり収納室には、前記ノズルに上下動可能に嵌合した内側おもりと、この内側おもりに上下動可能に嵌合した外側おもりとを設けるとともに、内側おもりの下端部には外側おもりを受けるフランジ部を形成してあり、
圧力鍋の蓋に設けた蓋ハンドルには、前記収納ケースを収納する収納部を設け、該収納部の内周辺部の複数個所に、高さの異なる複数個の係合溝を有する凸部を設けるとともに、前記収納ケースの上部には前記係合溝に係合されるリブを複数個設け、
前記収納ケースのレバーで収納ケースを回動することにより、前記収納ケースのリブが係合される前記係合溝の位置を変更し、収納ケースを上下動させると同時に、前記内側おもりと外側おもりの少なくとも1つを位置変更して、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量を変化させることにより、鍋本体内の圧力を調整するようにしたことを特徴とする。
請求項2の圧力鍋の圧力調整装置は、内側おもりと外側おもりとをそれぞれリング状に形成しセットとしたことを特徴とする。
この場合、内外両側のおもりは、いずれも筒状のリング状とし、内側おもりが外側おもりより高さが高い方がよい。
請求項3の圧力鍋の圧力調整装置は、ノズルの略中央部に設けたフランジ部と収納ケース内底部との間にコイルスプリングを配設し、収納ケースを常時下方に付勢していることを特徴とする。
請求項4の圧力鍋の圧力調整装置は、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量変化を3段階に変化できるようにし、鍋本体内の圧力を、高圧、中圧、開放(大気圧)としたことを特徴とする。
ここで、高圧とは約2.4気圧をいい、中圧とは1.6−1.8気圧をいうが、この数値に限定されるものではない。
請求項5の圧力鍋の圧力調整装置は、少なくとも内側おもりと外側おもりとから形成されている、おもりユニットがノズルに形成された凹段部に着脱できるようにしたことを特徴とする。
請求項1の考案によれば、前記ノズルの上側には、凹陥状のおもり収納室と該おもり収納室の一部に設けたレバーとを有する収納ケースを設け、前記おもり収納室には、前記ノズルに上下動可能に嵌合した内側おもりと、この内側おもりに上下動可能に嵌合した外側おもりとを設けるとともに、内側おもりの下端部には外側おもりを受けるフランジ部を形成してあり、圧力鍋の蓋に設けた蓋ハンドルには、前記収納ケースを収納する収納部を設け、該収納部の内周辺部の複数個所に、高さの異なる複数個の係合溝を有する凸部を設けるとともに、前記収納ケースの上部には前記係合溝に係合されるリブを複数個設け、前記収納ケースのレバーで収納ケースを回動することにより、前記収納ケースのリブが係合される前記係合溝の位置を変更し、収納ケースを上下動させると同時に、前記内側おもりと外側おもりの少なくとも1つを位置変更して、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量を変化させることにより、鍋本体内の圧力を調整するようにしたことを特徴とするから、内外2個のおもりを有しながら、簡単な構成で、しかも組立及び取り外しが簡単で、各構成部材を洗浄し易い圧力鍋の圧力調整装置を提供することができる。
請求項2の考案によれば、内側おもりと外側おもりとをそれぞれリング状に形成しセットとしているから、内側おもりと外側おもりとがセット状態で、組立及び取り外しが更に簡単で洗浄もし易いなどの利点を有する。
請求項3の考案によれば、ノズルの略中央部に設けたフランジ部と収納ケース内底部との間にコイルスプリングを配設し、収納ケースを常時下方に付勢していることから、収納ケースのレバーの回動により内外2個のおもりユニットを上下動させる場合においても、収納ケースを必要以上に浮き上がらないように、決められた高さ(キャップのリブの高さだけ)を維持させながら、おもりユニットを上下に移動させることができる。また、蓋を鍋本体から取り外す場合等において、内外両側のおもりを収納した収納ケースが蓋ハンドルから脱落したりする虞れがない。
請求項4の考案によれば、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量変化を3段階に変化できるようにし、鍋本体内の圧力を、高圧、中圧、開放(大気圧)としてあるから、収納ケースのレバーを回動するだけで、鍋本体内の圧力を3段階に調整することができる。
請求項5の考案によれば、少なくとも内側おもりと外側おもりとから形成されている、おもりユニットがノズルに形成された凹段部に着脱できるようにしてあるから、内外両おもりがおもりユニットとして、簡単にノズルに着脱でき、請求項2の場合と同様な利点を有する。
本考案は、圧力鍋の蓋に取り付けたノズルと、このノズルの弁座部を開閉するキャップ付きの弁体と、前記ノズルの弁座部に前記弁体の弁部を着座または離間させるおもりとを備えたおもり式の圧力鍋の圧力調整装置において、
圧力鍋の蓋に設けた蓋ハンドルに収納ケースを設け、この収納ケースのおもり収納室に内外2個のおもりを設けるとともに、外側おもりは内側おもりに上下動可能に外嵌めして、内側おもりの下端部に形成したフランジ部で抜け止めしてあり、また、前記蓋ハンドルに設けた収納ケース収納用の収納部の内周辺部に、高さの異なる複数個の係合溝を有する凸部を設けるとともに、前記収納ケースの上部には前記係合溝に係合されるリブを複数個設け、
前記収納ケースのレバーで収納ケースを回動することにより、前記収納ケースのリブが係合される前記係合溝の位置を変更し、収納ケースを上下動させると同時に、前記内側おもりと外側おもりの少なくとも1つを位置変更して、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量を変化させることにより、鍋本体内の圧力を調整するようにしたことを特徴とする。
より詳細には、以下の実施例を参照するとよい。
本考案の一実施例を図1〜図11に基づいて以下に説明する。
図1及び図2において、1は圧力鍋であって、この圧力鍋1は、側壁に鍋本体ハンドル2Aを取り付けた鍋本体2と、該鍋本体2の上部開口2aを閉塞するもので、かつ蓋ハンドル3Aを取り付けた蓋3とからなっている。
鍋本体2に蓋3を閉鎖する場合には、図4に示すように、鍋本体2の上部開口2aを蓋3で被冠して、蓋ハンドル3Aが鍋本体ハンドル2Aと重合するように蓋ハンドル3Aを回動すると、両ハンドル3A、2Aは、図1、図2に示されるように強固にロックされ、鍋本体2と蓋3とは気密状態に保持される。
前記蓋ハンドル3Aは、基部を把持部3aとするとともに、前部を取付部3bとして、該取付部3bの下面を切欠き、その切欠き部の後部垂下壁3cを蓋3の外周側壁3dに当てがって両者をネジ(図示せず)で固定してある。また、蓋ハンドル3Aの取付部3bの先端には、蓋3に穿設した貫通孔3eと連通する連通孔3Bを形成し、前記貫通孔3eと連通孔3Bとを取付部材4でネジ止めしている。
そして、前記貫通孔3eと連通孔3Bとの間には、取付部材4を介してフロート弁5が取り付けられている。
蓋ハンドル3Aの先端に形成した連通孔3Bの後方には、後述する収納ケース20を収納する断面が円形状の収納部6が形成されている。この収納部6には、その中心部に開口部を設けるとともに、内周辺部の複数個所に、高さの異なる複数個の係合溝8a、8b、8c…を有する凸部7を設けている。この凸部7は、この実施例では3個所に配設するとともに、各凸部7の係合溝8a、8b、8c…は3個所に、最低位、中低位、最高位の順に連続して階段状に設けている。
蓋ハンドル3Aの前記収納部6に収納される収納ケース20は、円筒状の胴部21と、胴部21の下端に内向き段部22を介して胴部21より小径の有底状筒部23と、胴部21の上端部に外向きに形成した鍔部24と、該鍔部24の一部に水平状に突設したレバー25とを一体に形成してある。そして、前記有底状筒部23の底板部の中央部には、後述のノズル30を嵌挿する嵌挿穴26が形成されている。また、収納ケースの鍔部24には、前記複数個の係合溝8a、8b、8c・・・に係合されるリブ27…27が複数個設けられている。この実施例では、リブ27は間隔をおいて3個設けてある。さらに、収納ケース20,つまり胴部21及び有部筒部23の内部には凹陥状のおもり収納室28が形成されている。
また、収納ケース20は、蓋ハンドル3Aの収納部6に収納した状態で、レバー25を把持して所定範囲に亘り弧回動できる。そのレバー25の弧回動範囲は、前記収納部6の外周壁の後部側を切り欠いた切欠き部6aの左側縁部6bから右側縁部6cまでの間を回動できるようにしてある。
前記収納ケース20のおもり収納室28には、下端部を圧力鍋1の蓋3の貫通孔3fに嵌挿するとともに、収納ケース20の有底状筒部23の底板部に形成した嵌挿穴26にも嵌挿したノズル30と、前記ノズル30に上下動可能に嵌合した筒状の内側おもり40と、この内側おもり40の外側に上下動可能にリング状に嵌合した外側おもり50とを設けるとともに、内側おもり40の下端部には外側おもり50を受けるフランジ部41を形成して、内側おもり40に対する外側おもり50のそれ以上の下動を阻止している。また、内側おもり40の軸方向の中心部には、ノズル30の上部が嵌脱自在に挿入される嵌挿穴42を有するとともに、該嵌挿穴42より下方には嵌挿穴42より大径の空室43を連通して形成している。そして、空室43の上端部の側壁には、中央に向けて屈曲した円弧状の1対のバネ44、44を対向して設けており、内側おもり40の嵌挿穴42にノズル30の上部を嵌挿したとき、前記1対のバネ44、44が、ノズル30の略中央部に形成した凹段部38内に弾性的に挟持されて、該ノズル30が内側おもり40に一体的に結合される。一方、この結合状態より、ノズル30を前記バネ44、44のバネ力に抗して引き抜くと、該ノズル30は内側おもり40から取り外しできる。
前記ノズル30は、筒状で内部には軸方向に蒸気孔31を形成してあるとともに、下端部には雄ねじ32を形成してある。この雄ねじ32部を蓋3の貫通孔3fに嵌挿し、該雄ねじ32に、前記蒸気孔31と連通する蒸気孔34を形成したナット33を螺合して、同ノズル30を蓋3に固着してある。なお、図3,図6、図8,図10,図11で、35はワッシャーである。
前記内側おもり40の上端部には、無理嵌めやネジ止め等によりキャップ45が一体に設けてある。このキャップ45の下面の中央には、前記ノズル30の上端に形成された弁座部36との間で開閉する弁体46を垂設してある。そして、内側おもり40と外側おもり50との作用により、前記ノズル30の弁座部36におもりユニットの重量がかかる前記弁体46の弁部47を着座又は離間させるようにしている。
また、前記キャップ45には、外部に臨む複数の蒸気孔48…48が形成されているとともに、天板部の下面には複数のリブ49…49を形成している。
ノズル30の略中央部に設けたフランジ部37と収納ケース内底部23aとの間にコイルスプリング29を配設し、収納ケース20を常時下方に付勢している。
この実施例では、前述したように、収納部6の内周辺部の3個所に凸部7,7,7を形成するとともに、前記収納部6に収納される前記収納ケース20のレバー25で収納ケース20を回動することにより、前記収納ケース20のリブ27が係合される前記係合溝8a、8b、8cの位置を変更し、収納ケース20を上下動させると同時に、前記内側おもり40と外側おもり50の少なくとも1つを位置変更して、ノズル30の先端の蒸気孔31にかかる単位面積あたりの重量を変化させることにより、鍋本体2内の圧力を調整するようにしている。すなわち、この実施例では、前述したように、高圧、中圧、開放(大気圧)状態の3段階に、鍋本体2内の蒸気による圧力を調整することができるのである。
ここで、高圧とは約2.4気圧、中圧とは1.6〜1.8気圧、開放(大気圧)とは大気圧と同圧であることを意味する。
そこで、収納ケース20のレバー25を回動することにより、鍋本体2内の蒸気による圧力が調整されることについて、図5〜図10に基づいて以下に説明する。
図5は収納ケース20のレバー25を開放(大気圧)状態位置に回動した場合の要部平面図、図6は図5の縦断面図、図7は収納ケース20のレバー25を中圧状態位置に回動した場合の要部平面図、図8は図7の縦断面図、図9は収納ケース20のレバー25を高圧状態位置に回動した場合の要部平面部、図10は図9の縦断面図である。
図1及び図2に示すように、蓋ハンドル3Aを鍋本体ハンドル2Aと重合した状態において、図5及び図6に示すように、収納ケース20のレバー25を開放(大気圧)状態位置に回動した場合、収納ケース20に形成したリブ27、27,27は、蓋ハンドル3Aの収納部6に形成した凸部7、7,7の最高位の係合溝8c、8c、8cに係合する。そのため、図6に示されるように、収納ケース20は最も高い位置まで上動されて、外側おもり50は収納ケース20の内向き段部22に支持されるとともに、内側おもり40の底部は収納ケース内底部23aに支持され上動される。その結果、キャップ45の下面に垂設した弁体46も上動され、ノズル30の先端の蒸気孔31が開放され、鍋本体内は大気圧となる。
この場合、弁体46の弁部47がノズル30の弁座部36と離間されているとき(図6参照)には、鍋本体2内で発生した蒸気は、ナット33の蒸気孔34、ノズル30の蒸気孔31を経て、キャップ45の蒸気孔48を通り、外部(大気)へ排出される。
図7及び図8に示すように、収納ケース20のレバー25を中圧状態位置に回動した場合、収納ケース20のリブ27、27,27は、蓋ハンドル3Aの収納部6に形成した凸部7、7,7の中位(中間の高さ位置)の係合溝8b、8b、8bに係合する。そのため、図8に示されるように、収納ケース20は2番目に高い位置まで上動されて、外側おもり50は収納ケース20の内向き段部22に支持されるが、内側おもり40は収納ケース内定部23aに支持されない。その結果、ノズル30の先端の蒸気孔31にかかる単位面積あたりの重量を内側おもり40が担うことになる。
この場合、図8に示されているように、弁体46の弁部47がノズル30の弁座部36に着座されているので、鍋本体2内からの蒸気は、ナット33の蒸気孔34、ノズル30の蒸気孔31の入口から出口へ向い、該蒸気の圧力により弁体46の弁部47(キャップ45の蒸気室48a)つまり内側おもり40を押し上げて、キャップ45の蒸気孔48を通り、外部(大気)へ排出される。この場合、1.6から1.8気圧程度の中圧状態を設定できるようにしている。
図9及び図10に示すように、収納ケース20のレバー25を高圧状態位置に回動した場合、収納ケース20のリブ27、27,27は、蓋ハンドル3Aの収納部6に形成した凸部7、7,7の最低位の係合溝8a、8a、8aに係合する。そのため、図10に示されるように、収納ケース20は最低位置まで下動されて、外側おもり50は、収納ケース20の内向き段部22より離間すると共に、内側おもり40のフランジ部41に係合される一方、内側おもり40も収納ケース20から離間される。その結果、ノズル30の先端の蒸気孔31にかかる単位面積あたりの重量を、内側おもり40と外側おもり50の2個が担うことになる。
この場合、図10に示されているように、鍋本体2内からの蒸気は、内側おもり40と外側おもり50の2個のトータルの重量を押し上げて、前述のようにキャップ45の蒸気孔48を通り、外部(外気)へ排出しなければならないので、鍋本体2内の圧力が最も高い場合、例えば約2.4気圧程度の高圧状態を設定できるようにしている。
なお、内側おもり40と外側おもり50とは、いずれも例えば筒状のリング状として、
内側おもり40を外側おもり50に内嵌合して互いに上下動できるセット品とすれば、両者の紛失防止が図れると共に、両者を分離(取り外し)又は上下動することにより、隅々まで清掃できる。
この実施例では、外側おもり50は、内側おもり40を嵌合した状態で、内側おもり40のフランジ部41とキャップ45のリブ49との間を上下動できるように規制してあるので、組付け後においては、内側おもり40と外側おもり50とを分離(取り外し)できないが、両者のいずれかを上下動しながら隅々まで清掃することができる。
内側おもり40と外側おもり50とから形成されている、おもりユニットがノズル30に形成された凹段部38に着脱できるようにするのが好ましい。
しかしながら、この実施例では、前述したように、内側おもり40にはキャップ45が一体に設けてあると共に、外側おもり50は内側おもり40に対して所定ストロークだけ上下動できるように構成してあるので、実際には、上下動可能な外側おもり50を有する、キャップ45付きの内側おもり40が、前記ノズル30に着脱できるようにしている。従って、キャップ45付きのおもりユニットとノズル30とを分離(取り外し)できるので、これらを隅々まで清掃できる。
なお、この実施例の場合の代わりに、前記キャップ45を内側おもり40に螺合や嵌合等により着脱自在に結合する構造とすれば、キャップ45、内側おもり40、外側おもり50及びノズル30の全部が取り外すことができるので、これらの全部を隅々まで清掃できる。
図1〜図11において、60は蓋ハンドル3Aの取付部3bに形成した長穴61に嵌装したロックレバーである。このロックレバー60は、蓋ハンドル3Aと蓋3と鍋本体ハンドル2Aとの間に摺動自在に介装したスライダー62に連結してある。図11で、63はスプリング、62aはスライダー62の先端に突設した突部である。前記ロックレバー60とスライダー62とスプリング63とを含めてロック装置という。
前記ロック装置の作用について説明すると、図4に示すように、蓋ハンドル3Aが鍋本体ハンドル2Aと重合していない場合には、前記ロックレバー60及びスライダー62は、図11に示すように前方(左方向)へ押されて、スライダー62の先端の突部62aが蓋ハンドル3Aの連通孔3B内に臨み、フロート弁5の上動を規制し、鍋本体2内で発生した蒸気の圧力がかからないようにしてある。また、図1、図2、図5〜図10に示すように、蓋ハンドル3Aが鍋本体ハンドル2Aと重合している場合には、前記ロックレバー60及びスライダー62は、図1、図2、図6、図8、図10に示すように、後方(右方向)へ押されて、スライダー62の先端の突部62aが蓋ハンドル3Aの連通孔3B内より後退(没入)し、フロート弁5の上下動が自由にできるようになり、鍋本体2内で発生した蒸気の圧力がかかるようにしてある。
本考案の圧力鍋の圧力調整装置を備えた一実施例の圧力鍋の全体の斜視図である。 図1の縦断面図である。 図1における圧力鍋の圧力調整装置の分解斜視図である。 蓋ハンドルを鍋本体ハンドルに重合していない状態の圧力鍋の平面図である。 収納ケースのレバーを開放(大気圧)状態位置に回動した場合の要部平面図である。 図5の縦断面図である。 収納ケースのレバーを中圧状態位置に回動した場合の要部平面図である。 図7の縦断面図である。 収納ケースのレバーを高圧状態位置に回動した場合の要部平面図である。 図9の縦断面図である。 ロックレバーが前方へ移動された場合の要部縦断面図である。
符号の説明
1 圧力鍋
2 鍋本体
2A 鍋本体ハンドル
3 蓋
3A 蓋ハンドル
5 フロート弁
6 収納部
7 凸部
8a、8b、8c 係合溝
20 収納ケース
23a 収納ケース内底部
25 レバー
27 リブ
28 おもり収納室
29 コイルスプリング
30 ノズル
31 蒸気孔
33 ナット
34 蒸気孔
36 弁座部
37 フランジ部
38 凹陥部
40 内側おもり
41 フランジ部
45 キャップ
46 弁体
47 弁部
48 蒸気孔
50 外側おもり
60 ロックレバー
62 スライダー

Claims (5)

  1. 圧力鍋の蓋に形成された貫通孔に取り付けたノズルと、このノズルの上端に形成された弁座部を開閉するキャップ付きの弁体と、前記ノズルの弁座部に前記弁体の弁部を着座又は離間させるおもりとを備えた圧力鍋の圧力調整装置において、
    前記ノズルの上側には、凹陥状のおもり収納室と該おもり収納室の一部に設けたレバーとを有する収納ケースを設け、
    前記おもり収納室には、前記ノズルに上下動可能に嵌合した内側おもりと、この内側おもりに上下動可能に嵌合した外側おもりとを設けるとともに、内側おもりの下端部には外側おもりを受けるフランジ部を形成してあり、
    圧力鍋の蓋に設けた蓋ハンドルには、前記収納ケースを収納する収納部を設け、該収納部の内周辺部の複数個所に、高さの異なる複数個の係合溝を有する凸部を設けるとともに、前記収納ケースの上部には前記係合溝に係合されるリブを複数個設け、
    前記収納ケースのレバーで収納ケースを回動することにより、前記収納ケースのリブが係合される前記係合溝の位置を変更し、収納ケースを上下動させると同時に、前記内側おもりと外側おもりの少なくとも1つを位置変更して、ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量を変化させることにより、鍋本体内の圧力を調整するようにしたことを特徴とする圧力鍋の圧力調整装置。
  2. 内側おもりと外側おもりとをそれぞれリング状に形成しセットとしたことを特徴とする請求項1に記載の圧力鍋の圧力調整装置。
  3. ノズルの略中央部に設けたフランジ部と収納ケース内底部との間にコイルスプリングを配設し、収納ケースを常時下方に付勢していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の圧力鍋の圧力調整装置。
  4. ノズルの先端の蒸気孔にかかる単位面積あたりの重量変化を3段階に変化できるようにし、鍋本体内の圧力を、高圧、中圧、開放(大気圧)としたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の圧力鍋の圧力調整装置。
  5. 少なくとも内側おもりと外側おもりとから形成されている、おもりユニットがノズルに形成された凹段部に着脱できるようにしたことを特徴とする請求項1ないし請求項4のいずれかに記載の圧力鍋の圧力調整装置。
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