JP3147973U - 引出し装置 - Google Patents

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伊藤 潔
伊藤  潔
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Abstract

【課題】低価格で簡易のガイド機構を設けると共に、横幅の広い引出しを有するキャビネット等の家具において、引出しの出し入れ動作、特に入れるときに円滑に行うことができ、確実に引出しが脱線して閉まらなくなることを防止すること。【解決手段】キャビネット1と、両壁部間に出し入れ可能な引出し2を備え、両壁部内それぞれに固定される一側壁固定ガイド3及び他側壁固定ガイド部4、引出し両側に設けられる引出し側可動ガイド部5と、垂下状縁62を有するガイドピース6からなること。一側壁固定ガイド部3及び他側壁固定ガイド部4の手前側ガイド輪31,41を転動規制する可動側ガイド縁52aが設けられ、両引出し側可動ガイド部5の両奥側ガイド輪51の一方を転動規制する固定側ガイド縁32aが形成され、他方には、壁固定ガイド部の手前側箇所のみに奥側ガイド輪51を転動規制するガイドピース6の垂下状縁62が取り付けられてなること。【選択図】 図1

Description

本考案は、低価格で簡易のガイド機構を設けると共に、横幅の広い引出しを有するキャビネット等の家具において、引出しの出し入れ動作、特に入れるときに円滑に行うことができ、確実に引出しが脱線して閉まらなくなることを防止した引出し装置に関する。
従来技術において、引出しガイド機構として、特許文献1が存在している。該特許文献1には、ガイド機構として引出しの片側のみに説明されているが、他の側も同じ構造のガイド機構が設けられるタイプである。このタイプは、一般的には、キャビネット及び引出しが高精度に製造された場合に限定されるものである。ところで、引出しを備えた低価格に製造されたキャビネットが存在している。特に、従来技術としての図8乃至図10に示すように、両側に壁部11,11を有するキャビネット1と、前記両壁部11,11間に出し入れ可能な引出し2とを備え、該引出し2の両側隙間のガイド収納室S,Sが設けられ、前記引出し2の横幅が広いものが多く、沢山収納できるものである。さらに、低価格としたものであっても、キャビネット1には、引出し2の出し入れ動作を円滑にするためのガイド機構[図8(A)の(ア)箇所及び図9(A)の(イ)箇所参照]が前記引出し2の両側に装着されているものが多い現状である。
特開平10−211045号
そのガイド機構の具体例としては、一方[図9(A)おいて右側参照]の壁部11に固定される一側壁固定ガイド部3と、その他方[図8(A)おいて左側参照]の壁部11に固定される他側壁固定ガイド部4と、前記引出し2の両側に設けられる引出し側可動ガイド部5,5とから構成され[図8(B)及び図9(B)参照]、前記一側壁固定ガイド部3及び前記他側壁固定ガイド部4と、前記引出し側可動ガイド部5,5とが相対的に移動するように構成されている。前記一側壁固定ガイド部3と、他側壁固定ガイド部4とは、殆ど左右対称に構成されているが、異なる点は、垂下状の固定側ガイド縁32aの有無がある。これは、引出し2とキャビネット1とのガイド収納室S,Sに対してガイド機構の取付精度が極めて高いものが要求される。この高い取付精度の要求に従わないと、かえって引出し2の出し入れ動作が不能となったり、或いはスムーズな可動のために経験的に、前記他側壁固定ガイド部4が適宜変更するように作成されている。
特に、前記一側壁固定ガイド部3,前記他側壁固定ガイド部4及び前記引出し側可動ガイド部5について、図8,図9及び図11に基づいて説明すると、前記一側壁固定ガイド部3は、長手方向の前端(キャビネット1の表側)には手前側ガイド輪31が軸支されると共に、細長状の取付部33の上下に、長手方向に沿って垂下状の固定側ガイド縁32a付き上部32及び底部34がそれぞれ形成されている。また、前記他側壁固定ガイド部4は、長手方向の前端(キャビネット1の表側で、図11において下側)には手前側ガイド輪41が軸支されると共に、細長状の取付部43の長手方向に沿って上部42のみが形成されて構成されている。
前記引出し側可動ガイド部5,5には、前記手前側ガイド輪31を転動する上部52及び垂下状の可動側ガイド縁52aが形成されると共に、前記引出し2の奥側の両側に設けられた両奥側ガイド輪51,51それぞれが前記一側壁固定ガイド部3の固定側ガイド縁32a付き上部32及び前記他側壁固定ガイド部4の上部42を転動可能に配置されている。前記可動側ガイド縁52aは前記手前側ガイド輪31を、前記固定側ガイド縁32aは前記奥側ガイド輪51をそれぞれ転動規制する。
つまり、具体的には、図9に示すように、表側から引出し2を見た場合、右側のガイド収納室Sには、前記引出し2の先端側に設けた奥側ガイド輪51の回転規制をするために、前記上部32の固定側ガイド縁32aが形成されている。該固定側ガイド縁32aの存在によって、引出し2の出し入れの動作をしても奥側ガイド輪51は脱輪しない。ところで、図8に示すように、表側から引出し2を見た場合、左側のガイド収納室Sには、前記引出し2の先端側に設けた奥側ガイド輪51の回転規制をする、前記一側壁固定ガイド部3の上部32は、単に平坦状に形成されているのみで、垂下状の縁などは一切形成されていない。これが、前述したように、引出し、キャビネット双方の高い精度や、ガイド機構の高い取付精度の要求に従わないと、かえって引出しの出し入れ動作に重大に支障をきたす。
低価格に製造されたキャビネット1として、引出し2の横幅が広いものとして販売され、さらに、近時では、取手として、その中央位置に付けられたタイプではなく、図10(A)に示すように、引出し2の正面板22の全幅に凹部(取っ手の役割)を一体形成したL形部材22aを設けた高級デザインとされている製品が多く販売されている現状である。すると、低価格ゆえに、キャビネット1及び引出し2の完成寸法にも誤差が生じていることが多い[図12(A)乃至(C)参照]。この完成寸法誤差は、板材の質、価格性などに影響している。そこで、例えば、低価格で製造されたキャビネット1の広がりタイプでも、窄まりタイプにガイド機構を設けるとする。そのとき、正確なガイド機構を設け、閉まった状態で、整然として収めていても、引出し2を入れようとしたときにはある程度入れられるが、それ以上、奥に入れられない。また、仮に、入れたとしても、出そうとしても、殆ど動かない状態になる重大な欠点がある。
これを回避するには、高級家具対応を考慮するのではなく、ガイド機構そのものの順応性を改善することである。このために、前述したように、前記一側壁固定ガイド部3の上部32は、単に平坦状を成しているのみすることで、低価格で製造されたキャビネットの広がりタイプでも、窄まりタイプでも、ガイド機能の利点を生かしてスライドさせることができるようにして構成されている。ところで、最近の問題として、浮上したのは、引出し全幅に凹部(取っ手の役割)を一体形成した部材を設けた高級デザインとされている製品が多く販売されている現状であり、このようなタイプでも、対応できることが求められている。特に、引出しを開けた状態から、収納させる状態に閉めようとするときである。この開け閉めについて、説明してみる。
引出し2がキャビネット1に収納されている状態では、一側壁固定ガイド部3と引出し側可動ガイド部5、他側壁固定ガイド部4と引出し側可動ガイド部5とがそれぞれガイド輪による転動関係が保持されている。そこで、引出し2をキャビネット1から引き出すときには、前記引出し側可動ガイド部5,5が前記一側壁固定ガイド部3及び他側壁固定ガイド部4から前記ガイド輪を介して滑らかに迫り出し、引出し2は、安定した引き出し動作にすることができる。しかし、キャビネット1から一旦、引き出した引出し2は、スムーズに入れられない。つまり、重大な問題が発生するのは、引出し2をキャビネット1に収納しようとしたときである。このとき、引出し2内に、重量物が入っている場合には特に顕著である。つまり、図10(B)に示すように、引出し正面板の幅方向中心の位置から距離Lだけ離れた引出し2の端部位置を押すと、その押す力Fによって、前記引出し2には回転モーメントMがかかり、引出し2は水平面上で回転しようとする。この回転によって、奥側ガイド輪51は前記他側壁固定ガイド部4から外れ、脱輪する。
この点を詳述すると、図11に示すとおりである。つまり、引出し2を全開した状態で該引出し2の左端を押すと[図11(A)参照]、回転モーメントMがかかり、引出し2は水平面上で回転しようとすると共に、奥側に移動する[図11(B)参照]。このとき、奥側ガイド輪51は前記他側壁固定ガイド部4の上部42から少し外れる。さらに、引出し2を奥側に押し、回転角度θとなった時には、奥側ガイド輪51は前記他側壁固定ガイド部4の上部42から完全に外れて脱輪する[図11(C)及び図10(B)参照]。これらの押圧動作は、実際には、瞬時である。その脱輪の瞬間に、前記奥側ガイド輪51が脱輪した側の引出し2は大きく落下状態となる。重量物が存在した場合には、ガタンと落ちて、重量物が散在したり、落ちることもあり、極めて危険な状態となる。
このため、少なくとも、このような危険を防止すると共に、低価格の引出し装置を有するキャビネットであっても、安全且つ良好なガイド機構の改善及び改良が求められている。このため、本考案が解決しようとする課題(技術的課題又は目的等)は、引出しを備えたキャビネット等の家具において、低価格で且つ簡易な構造としたものであっても、引出しのキャビネットへの収納動作を円滑に行えるように実現することにある。さらには、特に、重量物が存在した場合にはガイド輪の脱輪を防止し、引出しの落下状態及び収納した重量物などの散在を回避することにある。
そこで、考案者は上記課題を解決すべく鋭意,研究を重ねた結果、請求項1の考案を、両側に壁部を有するキャビネットと、前記両壁部間に出し入れ可能な引出しとを備え、該引出しの両側隙間箇所の両壁部にそれぞれに固定される一側壁固定ガイド及び他側壁固定ガイド部と、前記引出しの両側に設けられる引出し側可動ガイド部と、垂下状縁を有するガイドピースからなり、前記一側壁固定ガイド部及び前記他側壁固定ガイド部は、長手方向の前端には前側ガイド輪が軸支されると共に細長状に形成され、前記両引出し側可動ガイド部には、前記引出しの奥側の両側に位置して設けられた両奥側ガイド輪が軸支されると共に、前記前側ガイド輪をそれぞれ転動規制する可動側ガイド縁が形成され、前記一側壁固定ガイド部の上部又は底部には前記奥側ガイド輪を転動規制する固定側ガイド縁が形成され、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部の手前側箇所のみに前記奥側ガイド輪を転動規制する前記ガイドピースの垂下状縁が取り付けられてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決した。
請求項2の考案を、請求項1において、前記ガイドピースの垂下状縁は、前記他側壁固定ガイド部の上部の手前側箇所のみに前記ガイドピースの垂下状縁が下向きに取り付けられてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項3の考案を、請求項1において、前記ガイドピースの垂下状縁は、前記他側壁固定ガイド部の底部の手前側箇所のみに前記ガイドピースの垂下状縁が上向きに取り付けられてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項4の考案を、請求項1,2又は3において、前記ガイドピースの断面はクランク形をなし、平坦片の一側に前記垂下状片が形成され、前記平坦片の他側に垂直状片が形成され、前記平坦片は、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部と同等幅に形成されてなり、前記ガイドピースの垂直状片が前記キャビネットの壁部内面に固着されてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決した。
請求項5の考案を、請求項1,2又は3において、前記ガイドピースの断面はクランク形をなし、平坦片の一側に前記垂下状縁が形成され、前記平坦片の他側に急傾斜状の調整片と、該調整片に連続して上側に垂直状片が形成され、前記平坦片は、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部と同等幅に形成されてなり、前記ガイドピースの垂直状片が前記キャビネットの壁部内面に固着されてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決した。請求項6の考案を、請求項4又は5において、前記ガイドピースの垂直状片と、前記キャビネットの壁部内面との間に適宜の厚さのスペーサが介在されてなることを特徴とする引出し装置としたことにより、前記課題を解決したものである。
請求項1の考案においては、前記キャビネットから一旦、引出しを引き出した後であっても、スムーズに入れることができる。つまり、引出しを一旦引き出した後でも、前記ガイドピースにて引出しの前側ガイド輪を初期動作のみ誘導することができる。特に、他側壁固定ガイド部の上部又は底部の手前側箇所のみ、すなわち、所定長さのみにガイドピースの垂下状縁を設けたことが重要である。つまり、手前側箇所のみであるため、たとえ、ひずみが生じている引出しを備えたキャビネットでも、ひずみが生じている該キャビネットに引出しを備えたものでも、該引出しの出し入れを全てスムーズにできる。請求項2の考案では、他側壁固定ガイド部の上方位置にガイドピースを設けるため、既存の引出しを備えたキャビネットに対して良好に対応できる。
また、請求項3の考案では、他側壁固定ガイド部の下側位置にガイドピースを設けるため、新規などの引出しを備えたキャビネットに対して、上から見えず美観も良く良好に対応できる。請求項4の考案では、前記ガイドピースは単にクランク状であり、簡易な構成に関わらず、請求項1の考案と同様な効果を得ることができる。さらに、請求項5の考案では、調整片を押圧しながら螺子などで締付けることで、その垂下状縁の位置を変えることで、どのような変形ひずみなどが生じ易い、安価な引出しを備えたキャビネットに良好に対応できる。さらに、請求項6の考案では、請求項5と同様の効果を奏する。
以下、本考案の実施形態について図面に基づいて説明すると、図1乃至図2は、本考案の第1実施形態であり、両側に壁部11,11を有するキャビネット1と、前記両壁部11,11間に出し入れ可能な引出し2とを備え、該引出し2の両側隙間のガイド収納室S,Sの一方(図1及び図2において右側)の壁部11に固定される一側壁固定ガイド部3と、その他方(図1及び図2において左側)の壁部11に固定される他側壁固定ガイド部4と、前記引出し2の両側板21,21に設けられる引出し側可動ガイド部5,5と、クランク形をなしたガイドピース6から構成されている。前記引出し側可動ガイド部5には、前記手前側ガイド輪31を転動する上部52が設けられているが、その取付部53は、前記引出し2の両側板21,21とは別部材にて構成されているが(図1及び図2参照)、その取付部53と両側板21,21とを同一部材として、側部21,21として構成することある(図5参照)。
該ガイドピース6の断面は平坦片61の一側に前記垂下状縁62が形成され、前記平坦片61の他側に、取付用の垂直状片63が形成されている。前記平坦片61は、前記他側壁固定ガイド部4の上部42又は底部44と同等幅に形成されている。また、前記ガイドピース6の垂直状片63が前記キャビネット1の壁部11内面にビスなどの取付具7にて固着されている。前記他側壁固定ガイド部4の上部42の手前側箇所のみ[図1(B)及び図3において下側参照]に前記ガイドピース6が取り付けられている。具体的には、図4において前記キャビネット1の表面側なる左端箇所寄りの前記他側壁固定ガイド部4の手前側ガイド輪41の取付位置より数cm程度奥側から約10cm程度の長さを有している。特に、重要なことは、前記上部42の内の一部のみに設けたことが重要である。この点は後述する。
次に、本考案において、引出し2を閉じる作業について説明する。本考案では、図3(A)及び(B)に示すように、引出しの左側端箇所を押したとすると[図3(A)参照]、回転力なるモーメントMが加わるが[その根拠は図10(B)参照]、その引出し2の奥側の奥側ガイド輪51は、前記ガイドピース6の垂下状縁62の存在によって脱輪しないで、直進する[図3(B)参照]。すると、その後には、該垂下状縁62が存在しなくとも、慣性の作用によってスムーズに直進する[図3(C)参照]。この状態でモーメントMが加わっていたとしても、スムーズな動きで閉められる。その後は記載してないが、最後にきちっと閉まるまで、スムーズにできる。これは、略瞬時の操作にてできる。
前記他側壁固定ガイド部4の手前側ガイド輪41の取付位置より数cm程度奥側から約10cm程度の長さとしているのは(前記上部42の内の一部のみ)、キャビネット1及び引出し2の完成品の寸法誤差による。すなわち、図12(A)乃至(C)に示すように、前記ガイド収納室Sの手前側と奥側とが歪みが生じている場合、特に、図12(A)と(C)の場合には、前記ガイドピース6が前記上部42の内の一部のみ(手前側)に設けることで、やっと、引出し2の開け閉め作業ができるものである。
このように、仮に、引出しの奥側ガイド輪51に対して、前記他側壁固定ガイド部4にも、一側壁固定ガイド部3にも、双方に亘り回転規制の固定側ガイド縁を設けたとすると、図12(A)に示すように、広幅のキャビネット1において引出し2は正確に作成されているが(このときの手前側の間隔mとする)キャビネット1に奥側が広くなる寸法誤差(+α)が生じている場合には、引出し2を全開したときには、問題が生じにくいが、閉じようとすると、閉じることができない。また、図12(B)に示すように、引出し2は正確に作成されているがキャビネット1に奥側が窄まる寸法誤差(−β)が生じている場合には、引出し2を閉じているときには、問題が生じにくいが、開けようとすると、開けられない。
さらに、図12(C)に示すように、キャビネット1は正確に作成されているが引出し2の奥側が広くなる寸法誤差(+γ)が生じている場合にも、引出し2を全開又は閉じたときの何れかの場合に、問題が生じなくともその動きなどにスムーズにできない重大な欠陥があるため、全長さに固定側ガイド縁を設けることはできないという問題があったが、本考案では、一部にすることによって、スムーズにできるのみならず、安価に提供できるものである。また、前述の説明において、前記一側壁固定ガイド部3は、図1及び図2において右側とし、前記他側壁固定ガイド部4は、図1及び図2において左側としたが、この逆も成立つものであり、実施形態に制限されない。
図6(D)に示すように、スペーサ8を介在させることで、前記ガイドピース6の平坦部61の幅を適宜調整できる。また、図7に示すように、前記ガイドピース6に対して調整片64を介して垂直状片63を設けることで、図7(B)に示すように、最大幅Lmax
にでき、その途中では、適宜な幅L1にできる。さらに、調整片64をビスなどの取付具
7にて締め付けることで、最小幅Lminにできる。
(A)は本考案の横断平面図、(B)は(A)の両側箇所の要部拡大図、(C)は(B)のP−P矢視断面図である。 図1(C)の要部拡大断面図である。 (A)は本考案において引出しが最大に開いた状態から閉じようとする状態の要部横断平面図、(B)は本考案において少し閉じた状態となった要部横断平面図、(C)は本考案においてさらに閉じた状態の要部横断平面図である。 (A)は引出しが開いた状態の要部側面図、(B)は少し閉じた状態となった要部側面図、(C)はさらに閉じた状態の要部側面図である。 本考案の別の実施形態の縦断面図である。 (A)は本考案の要部斜視図、(B)は(A)の箇所の断面図、(C)は(B)とは上下逆とした断面図、(D)はスペーサを介在させた要部断面図である。 (A)は本考案の他の実施形態の要部斜視図、(B)は(A)の箇所の最大幅とした断面図、(C)は(A)の箇所の適宜の幅とした断面図、(D)は(A)の箇所の最小幅とした断面図である。 (A)は従来技術としてのキャビネット及び引出しの縦断面図、(B)は(A)の(ア)箇所の拡大断面図、(C)は(B)の引出しのガイド輪箇所の断面図、(D)は(B)を左右側に分離した状態の断面図である。 (A)は従来技術としてのキャビネット及び引出しの縦断面図、(B)は(A)の(イ)箇所の拡大断面図、(C)は(B)の引出しのガイド輪箇所の断面図、(D)は(B)を左右側に分離した状態の断面図である。 (A)は広幅のキャビネットにおいて引出しを開けた状態の斜視図、(B)は(A)において引出しを閉じる操作をしている横断平面図である。 (A)は従来技術において引出しが最大に開いた状態から閉じようとする状態の要部横断平面図、(B)は従来技術において少し閉じた状態となった要部横断平面図、(C)は従来技術においてさらに閉じた状態で、図10(B)の(ウ)の要部横断平面図である。 (A)は広幅のキャビネットにおいて引出しは正確に作成されているがキャビネットに奥側が広くなる寸法誤差が生じている横断平面図、(B)は広幅のキャビネットにおいて引出しは正確に作成されているがキャビネットに奥側が窄まる寸法誤差が生じている横断平面図、(C)は広幅のキャビネットにおいてキャビネット正確に作成されているが引出しは奥側が広くなる寸法誤差が生じている横断平面図である。
符号の説明
1…キャビネット、11…壁部、2…引出し、3…一側壁固定ガイド部、
31,41…手前側ガイド輪、32a…固定側ガイド縁、4…他側壁固定ガイド部、
5…引出し側可動ガイド部、51…奥側ガイド輪、52a…可動側ガイド縁、
6…ガイドピース、61…平坦片、62…垂下状縁、63…垂直状片、
64…調整片、8…スペーサ。

Claims (6)

  1. 両側に壁部を有するキャビネットと、前記両壁部間に出し入れ可能な引出しとを備え、該引出しの両側隙間箇所の両壁部にそれぞれに固定される一側壁固定ガイド及び他側壁固定ガイド部と、前記引出しの両側に設けられる引出し側可動ガイド部と、垂下状縁を有するガイドピースからなり、
    前記一側壁固定ガイド部及び前記他側壁固定ガイド部は、長手方向の前端には手前側ガイド輪が軸支されると共に細長状に形成され、前記両引出し側可動ガイド部には、前記引出しの奥側の両側に位置して設けられた両奥側ガイド輪が軸支されると共に、前記手前側ガイド輪をそれぞれ転動規制する可動側ガイド縁が形成され、前記一側壁固定ガイド部の上部又は底部には前記奥側ガイド輪を転動規制する固定側ガイド縁が形成され、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部の手前側箇所のみに前記奥側ガイド輪を転動規制する前記ガイドピースの垂下状縁が取り付けられてなることを特徴とする引出し装置。
  2. 請求項1において、前記ガイドピースの垂下状縁は、前記他側壁固定ガイド部の上部の手前側箇所のみに前記ガイドピースの垂下状縁が下向きに取り付けられてなることを特徴とする引出し装置。
  3. 請求項1において、前記ガイドピースの垂下状縁は、前記他側壁固定ガイド部の底部の手前側箇所のみに前記ガイドピースの垂下状縁が上向きに取り付けられてなることを特徴とする引出し装置。
  4. 請求項1,2又は3において、前記ガイドピースの断面はクランク形をなし、平坦片の一側に前記垂下状片が形成され、前記平坦片の他側に垂直状片が形成され、前記平坦片は、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部と同等幅に形成されてなり、前記ガイドピースの垂直状片が前記キャビネットの壁部内面に固着されてなることを特徴とする引出し装置。
  5. 請求項1,2又は3において、前記ガイドピースの断面はクランク形をなし、平坦片の一側に前記垂下状縁が形成され、前記平坦片の他側に急傾斜状の調整片と、該調整片に連続して上側に垂直状片が形成され、前記平坦片は、前記他側壁固定ガイド部の上部又は底部と同等幅に形成されてなり、前記ガイドピースの垂直状片が前記キャビネットの壁部内面に固着されてなることを特徴とする引出し装置。
  6. 請求項4又は5において、前記ガイドピースの垂直状片と、前記キャビネットの壁部内面との間に適宜の厚さのスペーサが介在されてなることを特徴とする引出し装置。
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