JP3147911B2 - パチンコ遊技機 - Google Patents

パチンコ遊技機

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JP3147911B2
JP3147911B2 JP03216491A JP3216491A JP3147911B2 JP 3147911 B2 JP3147911 B2 JP 3147911B2 JP 03216491 A JP03216491 A JP 03216491A JP 3216491 A JP3216491 A JP 3216491A JP 3147911 B2 JP3147911 B2 JP 3147911B2
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吉平 新山
広司 伊東
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株式会社ソフィア
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、遊技者にとって有利な
第1の状態と遊技者にとって不利な第2の状態とに変換
される第1の変動入賞装置と、遊技者にとって有利な状
態と遊技者にとって不利な状態とに変換される第2の変
動入賞装置と、始動入賞口、始動ゲート及び可変表示器
と、を遊技盤の遊技領域に設けたパチンコ遊技機に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のパチンコ遊技機においては,遊技
領域に遊技球を1個づつ弾発することにより遊技を行っ
ていた。そして、その弾発された遊技球は遊技領域に備
えられた複数の入賞口の内の何れかに入賞するか、或い
はアウト口から回収され、入賞口に入賞した場合には、
当該入賞口に対応する所定数の賞球排出がなされてい
【0003】更に、上記遊技領域には遊技者にとって有
利な第1状態と遊技者にとって不利な第2状態とに変換
可能な変動入賞装置(本願の第1の変動入賞装置に相
当)と、遊技球の入賞に基づき該変動入賞装置の変換動
作を始動させるための始動入賞口とが備えられ、変動入
賞装置に受け入れられた遊技球が内部の入賞口へ入賞す
る入賞態様に応じて、該変動入賞装置を更に有利に変換
動作させる特別遊技状態が発生するようになっている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のパチンコ遊
技機においては、遊技領域に弾発されて複数の入賞口の
うちの何れか1個の入賞口に入賞した入賞球は、裏面側
に導かれて他の入賞口へ再度入賞する可能性がなくなる
ので、1個の遊技球に対しては、複数の入賞結果を導き
出すことはなく、1個の遊技球に対する入賞の期待感を
それ程向上させるものではなかった。また、遊技内容
が、始動入賞口への遊技球の入賞およびその入賞に基づ
く変動入賞装置の変換動作、といった単純な遊技であっ
たため、長く遊技を続けていると、遊技がマンネリ化し
て飽きられてしまう虞があったり、また遊技に対する期
待感も低下させてしまう虞があった
【0005】本発明は、上記課題に鑑みてなされたもの
で、遊技内容をより変化に富んだ多彩なものにして遊技
者の興趣や期待感を向上させるとともに、遊技領域に弾
発された各遊技球に対して、入賞の期待感をより向上さ
せ得るようにしたパチンコ遊技機を提供することを目的
とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明にかかるパチンコ遊技機(1)は、遊技者に
とって有利な第1の状態と遊技者にとって不利な第2の
状態とに変換される第1の変動入賞装置(変動入賞装置
10)と、遊技者にとって有利な状態と遊技者にとって
不利な状態とに変換される第2の変動入賞装置(補助変
動入賞装置50)と、始動入賞口(8)、始動ゲート
(特定ゲート17)及び可変表示器と、を遊技盤(3)
の遊技領域(4)に設け、遊技球が前記始動入賞口へ入
賞したことを条件として前記第1の変動入賞装置を前記
第1の状態に変換させる制御を行う第1の作動制御手段
(可動翼片制御手段1609)と、遊技球が前記始動ゲ
ートを通過したことを条件として前記可変表示器(可変
表示ゲーム器52)に可変表示ゲームを行わせる可変表
示制御手段(図柄表示制御手段1626)と、前記可変
表示ゲームの結果に基いて前記第2の変動入賞装置を遊
技者にとって有利な状態に変換させる制御を行う第2の
作動制御手段(補助変動入賞装置制御手段1601)
と、を備え、前記始動ゲートを通過した遊技球が前記
動入賞口に更に入賞可能な配置関係となるように、該始
動ゲートを該始動入賞口の上方の位置に設けた構成とし
た。
【0007】
【作用】本発明によれば、始動入賞口に遊技球が入賞す
ると、第1の作動制御手段が第1の変動入賞装置を遊技
者にとって有利な第1の状態に変換させ、始動ゲートを
遊技球が通過すると可変表示制御手段が可変表示器に可
変表示ゲームを行わせ、該可変表示ゲームの結果に基づ
いて第2の作動制御手段が第2の変動入賞装置を遊技者
にとって有利な状態に変換させ、その始動ゲートを通過
した遊技球は下方の始動入賞口に対しても入賞の可能性
があり、その遊技球がその始動入賞口に更に入賞した場
合には、前記可変表示器での可変表示ゲームと前記第1
の変動入賞装置の第1の状態への変換の両方が行われる
が、その始動ゲートを通過した遊技球が始動入賞口に入
賞しなかった場合でも、少なくとも該可変表示器での可
変表示ゲームは行われ、その可変表示ゲームの結果とし
て前記第2の変動入賞装置が遊技者にとって有利な状態
に変換する可能性は発生する。
【0008】
【実施例】以下、この発明に係るパチンコ遊技機の一実
施例を添付図面を参照して詳細に説明する。図1は、本
実施例のパチンコ遊技機1の遊技盤3前面の構成例を示
すもので、遊技盤3の前面には、図外の操作ダイヤルに
より駆動される打球発射装置(図外)によって発射され
た打球を遊技盤3の上方部まで案内するガイドレール2
が配設され、遊技盤3の前面のガイドレール2とガラス
板(図示省略)とによって囲まれた空間に遊技領域4が
設けられている。この遊技領域4の中央上部には変動入
賞装置(第1の変動入賞装置)10が設置され、中央下
部には補助変動入賞装置(第2の変動入賞装置)50が
設置されている。
【0009】このうち、変動入賞装置10は左右一対の
可動翼片101,101を具え、変動入賞装置10の内
部に設けられた入賞空間102が該一対の可動翼片10
1,101によって装置10の外部と連通/遮断される
ようになっている(図1の実線にて示す位置から破線に
て示す位置に、又はその逆に回動する)。また、この変
動入賞装置10の入賞空間102の中央部分には装飾部
材としての人形部材115が設置され、これを中心とし
て入賞空間102内に、人形服開閉扉130及び入賞球
の停留装置110(図2)が設置されている。また、こ
の変動入賞装置10の上端部には天入賞口5が該装置1
0に組み込まれる形で一体に形成されている。
【0010】前記補助変動入賞装置50には、その中央
に入賞口6が設けられ、更にその本体には、この入賞口
6を開閉する一対の可動部材51,51、後述の可変表
示ゲームを行うための可変表示器としての可変表示ゲー
ム器52、及び始動ゲートとしての後述の特定ゲート1
7内を通過した遊技球の個数を表示する記憶個数表示L
ED53a〜53dが具えられている。このうち可動部
材51,51は後述のように特定ゲート17内への遊技
球の通過(この遊技球の通過は当該ゲート内に設置され
た特定ゲートスイッチSW5にて検出される)に基いて
行なわれる可変表示ゲーム器52の可変表示ゲーム結果
が特定の結果となったとき(ゲーム器が特定の図柄を表
示したとき)にその開閉が行なわれるようになってい
る。
【0011】遊技盤3の前記変動入賞装置10の左右両
側には「8穴」と称せられる一般入賞口7,7が設置さ
れている。又、前記補助変動入賞装置50のやや下側の
左右両側には始動入賞口8,8が設置されている。そし
て、この始動入賞口8,8の上部には「袴」及び「命
釘」と称せられる障害釘12a,12bが植設されてお
り、このうち「袴」を構成する障害釘の所定位置には、
遊技球検出器(遊技球検出部)としての機能を有する特
定ゲート17が設置されている。この特定ゲート17に
は当該ゲート17内を通過した遊技球を検出して、この
検出結果を表す信号を後述の役物制御装置600に供給
する特定ゲートスイッチSW5がその内側に設けられて
いる。また、前記一般入賞口7,7及び始動入賞口8,
8には、遊技状態の変化に応じて点灯/点滅が行なわれ
る第4の装飾ランプ15,15及び第5の装飾ランプ1
6,16が夫々設置されている。さらに、前記始動入賞
口8,8の外側やや上方の左右両側位置にはチューリッ
プと称せられる開閉式の一般入賞装置9,9が設置され
ている。
【0012】遊技領域4内の適宜位置には風車と呼ばれ
る打球誘導方向変換部材11が回転自在に複数設置され
るとともに、多数の障害釘12が該遊技領域4全般に亘
って植設されている。また、遊技領域4内の変動入賞装
置10の左右両側にはサイドランプ(第1の装飾ラン
プ)13,13が設置されている。更に、遊技盤3の中
央下部にはアウト球回収口14が設けられている。
【0013】次に、上記遊技盤3の中央に設置された上
述の変動入賞装置10の構成並びに作用について図2を
参照して説明する。変動入賞装置10は、入賞空間10
2と外部との連通/遮断を行なう前述の可動翼片10
1,101と、該入賞空間102に流入した遊技球を一
時的にその内部に収容する停留装置110(図6参照)
と、上記流入した遊技球が分散されて入賞する複数の入
賞口(1つの特別入賞口103(真中)と2つの一般入
賞口104,104(左、右両側)が設置された入賞口
設置部121と、遊技機の遊技状態の変化に応じて開閉
する人形服開閉扉130と、後述する大当り遊技状態で
の連続開閉動作のサイクル数を表示するサイクル数表示
装置(サイクル数表示器)105と、遊技機1の遊技状
態に応じて点灯/点滅する各種装飾用発光ダイオード
(入賞個数表示LED106,第1〜第3の装飾LED
107,108,109)と、上記各種LEDと同様
に、遊技状態に応じて点灯/点滅する第2及び第3の装
飾ランプ122,123とを具えている。
【0014】このように構成された変動入賞装置10に
は、更に、流入した遊技球を入賞空間102の手前側か
ら奥側に左右に分けて流下させる流下案内棚(第1の流
下案内棚)124が該入賞空間102の上部に設けら
れ、一方、該奥側に流下された遊技球を奥側から手前側
に流下させる流下案内棚(第2の流下案内棚)125が
入賞空間102の下側に設けられている(図6参照)。
このうち第1の流下案内棚124はその中央が緩やかに
盛上った形状となっており、これによって当該案内棚1
03上を流下する遊技球が図中左右方向に分散されるこ
ととなる。
【0015】上記変動入賞装置10を構成する各要素の
うち、停留装置110は、上記第1の流下案内棚124
と第2の流下案内棚125との間の入賞球の流路途中に
設置され、停留装置入口扉111と停留装置出口扉11
2とを具えている。そして、通常は停留装置入口扉11
1と出口扉112が共に閉成されているので、変動入賞
装置10内に流入し、停留装置110の設置位置に至っ
た遊技球は入口扉112の上面を第2の流下案内棚12
5側(手前側)へ流下するようになっている(後述の図
11を参照)。そして、上記入口扉111が開成された
ときは、流入した遊技球が停留装置110内に貯留さ
れ、その後出口扉112が開成されると上記貯留された
遊技球が入賞口設置部121に向けて一時に放出される
ようになっている。尚、停留装置出口扉112の裏側に
は、後述のように流下案内用の溝路112a(図17参
照)が設けられており、後述の如く出口扉112開成時
に放出された遊技球が該溝路112aに沿って流下し、
特別入賞口(Vゾーン)103に案内されるようになっ
ている(図18参照)。
【0016】前記入賞口設置部121は、入賞空間10
2の下部で第2の流下案内棚125より更に手前側の所
定位置に設けられ(図11参照)、その中央に特別入賞
口(Vゾーン)103が、その左右両側に一般入賞口1
0,104が設けられている。
【0017】また、人形服開閉扉130は、遊技状態の
変化に応じて開閉制御されることにより、パチンコ遊技
の興趣を高める働きをするもので、該調整装置130が
不作動のとき(人形服開閉扉が閉じているとき)、遊技
球は該装置の扉部131,131の中央に夫々設けられ
た開口部131a,131aを介して第2の流下案内棚
125に流下するようになっている。前記サイクル数表
示器105は、2つの7セグメント型の数値表示器(第
1セグメント48a,第2セグメント105b)よりな
り、変動入賞装置10の上部中央に配設される。このサ
イクル数表示器105は大当り遊技状態が開始されたと
きに、可動翼片101,101の所定回数(例えば18
回)の連続開閉動作を1サイクルとして、その時点で連
続開閉動作が何サイクルめのものであるかを表示する。
【0018】また、変動入賞装置10に設置される各種
装飾用発光ダイオードのうち、上記入賞個数表示LED
106,106は、前記サイクル数表示器105の下側
で且つ前記第1の流下案内棚103の上方左右両側に左
右5つ宛「W」字形に計10個設置され、後述のように
可動翼片101,101の1サイクルの連続開閉動作実
行中に変動入賞装置10内に入賞した遊技球の数を表示
するなどの機能を有する。
【0019】また、前記第1の装飾LED107,10
7が入賞空間102の前記人形部材105の左右両側の
壁面にそれぞれ6個宛縦一列に配設され、第2の装飾L
ED108,108が前記サイクル数表示器48の左右
両側に3つ宛配設され、更に第3の装飾LED109,
109が前記入賞空間102の左右外側に多数配設され
ている。
【0020】更に変動入賞装置10の外郭を形成する前
枠120の下端部内側に設けられた設置部120aに第
2の装飾ランプ122が複数設置され、前記5つ宛左右
に離れて設置された入賞個数表示LED106,106
の間には第3の装飾ランプ123,123が配設され
る。これら各種LED/ランプは後述するように、遊技
機の遊技状態に応じてその点灯/点滅が制御されるよう
になっている。
【0021】次に、上記各種入賞口(入賞装置)に入賞
した遊技球の流下経路が形成されている遊技盤3の裏面
側の構成について説明する。図3に示すように遊技盤3
の裏面側には、複数の貫通孔3A〜3Lが設けられてい
る。これらのうち、遊技盤3の略中央の貫通孔3Aは変
動入賞装置10を、中央下部の貫通孔3Bは補助変動入
賞装置50を、それぞれ取り付けるために設けられてい
る。また、貫通孔3C,3Dは前記始動入賞口8,8を
取り付けるために、貫通孔3E,3Fは夫々前記一般入
賞口7,7を取り付けるために、貫通孔3G,3Hは前
記一般入賞装置9,9を取り付けるために夫々設けられ
ている。更に、貫通孔3I,3Jは前記第1の装飾ラン
プ13,13を、貫通孔3Lは球不足表示ランプ(図示
省略)を取り付けるために設けられ、貫通孔3Kはアウ
ト球回収口14と図外のアウト球回収樋とを連通させる
ために設けられている。
【0022】そして、遊技盤3前面の各入賞口(入賞装
置)5,7,7,8,8,9,9,変動入賞装置10の
入賞口103,104,104及び補助変動入賞装置5
0の入賞口6に流入し、その後貫通孔3A〜3Hの何れ
かを介して遊技盤3の裏側に至った遊技球(入賞球)
は、遊技盤3の裏面に突設された入賞球案内樋3a〜3
kと、遊技盤3の裏側に、遊技球がその内部を通過でき
るように少なくとも球1個分の間隔を開けて設置された
集合樋31とによって、それぞれ図3中点線の矢印で示
す方向に流下されて集められ、その下端の流下樋31a
より後述の入賞球処理装置850に導かれるようになっ
ている。また、遊技盤3の裏面側には、遊技球が上述の
各入賞口(入賞装置)の何れに流入したかを検出するた
めの複数の入賞球検出スイッチ(SW1〜SW4)が入
賞球流路の所定の位置に設けられている。
【0023】より具体的には、上記始動入賞口8,8に
流入し貫通孔3C又は3Dを介して遊技盤3の裏側に至
った入賞球の夫々の流路には、第1の始動入賞スイッチ
SW1,SW1が設置されている。また、貫通孔3Aに
取り付けられた変動入賞装置10には、可動翼片10
1,101の開成時に入賞空間102に流入した入賞球
を検出するテンカウント(入賞個数)スイッチSW4
A,SW4B、および変動入賞装置10内の特別入賞口
(Vゾーン)103に入賞した遊技球を検出する特別入
賞スイッチSW3が、遊技盤3の裏面側に設けられてい
る。更にまた、貫通孔3Bに設置された補助変動入賞装
置50には当該補助変動入賞装置50の入賞口6に流入
した遊技球を検出するための第2の始動入賞スイッチS
W2が、遊技盤3の裏面に突出した状態で設けられてい
る。また、始動入賞口8,8の上方の「袴」部分に設け
られた、遊技盤3の前面側の特定ゲート17設置位置に
対応した遊技盤の裏面側には当該特定ゲートと一体に形
成される上述の特定ゲートスイッチSW5が、該遊技盤
の裏面より前面に突出された状態で挿着されている。
【0024】概略上記のように構成されたパチンコ遊技
機1はそれに設置された後述の役物制御装置600等の
制御手段によって概ね次のように制御される。
【0025】図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊
技機1に電源が投下されると、所定時間に亘って変動入
賞装置10が予備動作に入る(パワーオン動作)。この
パワーオン動作が開始されると、変動入賞装置10内に
設置された人形服開閉扉130が所定時間に亘って開成
され、その間に停留装置出口扉112が1回瞬間的に開
閉される。このとき可動翼片101,101は図2に示
す閉じた状態、即ち、遊技領域4内に発射された遊技球
を変動入賞装置の入賞空間102に受け入れない状態
(通常の状態)となっている。
【0026】その後、遊技球が遊技盤3の「袴」に設け
られた特定ゲート17を通過すると、そのことが特定ゲ
ートスイッチSW5によって検出され、該スイッチSW
5からON信号が発せられる。そして、後述の役物制御
装置600はこのON信号に基いて可変表示ゲーム器5
2に可変表示ゲームを開始させる。そして詳細は後述す
るように、このゲームの結果得られた数値(表示器に表
示された数値)が所定値(例えば、「3」,「7」)と
なっていることを条件に、前述した補助変動入賞装置5
0の可動部材51,51を所定時間に亘って開成するよ
うになる。
【0027】上記補助変動入賞装置50が開成されてい
る間に遊技球が、該装置50の入賞口6に入賞すると、
該入賞が第2の始動入賞スイッチSW2によって検出さ
れ、該スイッチSW2からのON信号に基いて、後述の
役物制御装置600が変動入賞装置10に設置された可
動翼片101,101を所定回数(例えば2回)開閉さ
せる(第2の予備遊技状態)。
【0028】又、発射された遊技球が始動入賞口8,8
に入賞すると、該入賞口内部に設けられた第1の始動入
賞スイッチSW1,SW1がこれを検出してON信号を
出力し、該信号に基いて役物制御装置600が可動翼片
101,101を1回開閉される(第1の予備遊技状
態)。上記第1及び第2の予備遊技状態における可動翼
片101,101の開閉動作中に遊技球が、変動入賞装
置10の入賞空間102に流入すると、該流入した遊技
球は入賞口設置部121に設置された3つの入賞口10
3,103,104の何れかに入賞することとなる。
【0029】このように変動入賞装置10内に流入した
遊技球が、上記3つの入賞口のうち特別入賞口(Vゾー
ン)103に入賞すると、その旨が特別入賞スイッチS
W3によって検出され、該スイッチSW3からのON信
号に基いて役物制御装置600が変動入賞装置10を所
謂「大当り遊技状態」に変換する。
【0030】ここに、「大当り遊技状態」とは、変動入
賞装置10によって遊技者に多くの賞球獲得のチャンス
を与える遊技態様で、例えば、可動翼片101,101
の18回の連続開閉動作を1サイクル(ただし、18回
の開閉動作の終了前に入賞空間102内に所定数(例え
ば、10個)の遊技球が入賞したときはその時点までを
1サイクル)とし、各サイクル中に、特別入賞口(Vゾ
ーン)103内に更に遊技球が入賞することを継続条件
として、その動作が繰り返し行われるものである(この
とき可動翼片101,101の開閉動作に合わせて人形
服開閉扉130も開閉制御される)。
【0031】この大当り遊技状態が発生して可動翼片1
01,101の連続開閉動作が開始されると、変動入賞
装置10内に設置された停留装置110の入口扉111
が開成され、入賞空間102に流入した遊技球が該停留
装置110の内部に貯留される(最高10個)。
【0032】そして、可動翼片101,101の1サイ
クルの連続開閉動作が終了すると、今度は停留装置11
0の出口扉112が開放され、この結果、該停留装置1
10内に貯留されていた遊技球が、前記入賞口設置部1
21に一時に放出されることとなる(上記貯留されてい
た遊技球は特別入賞口103に入賞するように案内され
る)。このような大当り遊技状態における可動翼片10
1,101の連続開閉動作は、1サイクルの開閉動作が
行なわれているときに前記特別入賞口(Vゾーン)に遊
技球が入賞することを条件として、予め決定された所定
サイクル(例えば最高15回継続され16サイクル)迄
行なわれるようになっている。そして、大当り遊技状態
が最終(16)サイクルに至ると、今度は人形服開閉扉
130が開成されたまま、更に停留装置110の入口扉
111、出口扉112が共に開成される。これによって
遊技者に大当り遊技状態が終了する旨が告知される。
尚、遊技機の遊技状態が上述のように変化するにつれ
て、詳細は後述するように、遊技盤3に設置された各種
ランプ/LEDが点灯/点滅制御され、これに合わせて
遊技機1に設置されたスピーカ(後述)から効果音が発
生されるようになっている。
【0033】また、賞品球の排出に関しては、詳細は後
述する入賞球処理装置850の作動によって、遊技球が
変動入賞装置10の入賞口設置部121に設置された入
賞口103,104,104に入賞したときには1つの
入賞球に対して15個の賞品球が排出され、遊技盤3に
設置されたその他の入賞口(入賞装置)5,7,7,
8,8,9,9に入賞したときには1つの入賞球に対し
て7個の賞品球が排出される。また、上記いずれの入賞
口にも入賞されずにアウト球回収口14に回収されたと
きには、賞品球の排出は行なわれないようになってい
る。
【0034】以上説明したように、本実施例では始動入
賞口に遊技球が入賞したことを条件として変動入賞装置
10に設けられた可動翼片101,101が1回回動さ
れ、可変表示ゲームが「当り」となって開成された補助
変動入賞装置50に遊技球が入賞したことを条件として
上記可動翼片が101,101が2回回動されるように
なっているが、上記1回の回動操作が行われる制御タイ
ミングと、2回の回動操作が行われる制御タイミングと
は、以下、図4及び図5を用いて説明するように、所定
のタイムラグが設けられてこれらの動作がオーバーラッ
プしないようになっている。
【0035】図4は、発射された遊技球が「袴」に設置
された特定ゲート17内を通過し、更に始動入賞口8に
入賞した場合に行われる変動入賞装置10及び補助変動
入賞装置50の作動制御のタイミングを説明するための
タイミングチャートであり、可変表示ゲームの結果「当
り」が発生して補助変動入賞装置50の可動部材51,
51が回動されるまでのタイミングを示している。即
ち、発射された遊技球が特定ゲート17を通過するとそ
の旨が特定ゲートスイッチSW5によって検出される
(図4のt1時点)。
【0036】そして上記ゲート17を通過した遊技球が
そのまま遊技盤の始動入賞口8に入賞すると、その旨が
こんどは第1の始動入賞スイッチSW1によって検出さ
れる(t2時点)。これらの検出の結果を表す出力信号
は役物制御装置600に出力されるようになっており、
該役物制御装置600は上述のスイッチSW1からの出
力信号に基づいて変動入賞装置10の可動翼片101,
101を所定時間に亘って開成させるための駆動信号を
ソレノイドAに出力する(t3〜t4時点間)。
【0037】一方で、役物制御装置600は上述のスイ
ッチSW5からの信号を受けて前述の可変表示ゲーム器
52に指令信号(作動信号)を出力し(t1時点)、こ
の指令信号に基づいて可変表示ゲームが行われる(t1
〜t5時点間)。そして、この可変表示ゲームの結果が
「当り」であったときに補助変動入賞装置の可動部材5
1,51を所定時間に亘って開成させるべく役物制御装
置600はソレノイドDに駆動信号を出力するようにな
っている。
【0038】このように1つの遊技球が特定ゲート17
を通過した後そのまま第1の始動入賞口8に入賞した場
合に備えて、ソレノイドAが励磁されるタイミングとソ
レノイドDが励磁されるタイミングとの間には所定のタ
イムラグが設けられてり、この結果、変動入賞装置10
と補助変動入賞装置50との作動タイミングがオーバー
ラップしないようになっている。即ち、可変表示ゲーム
の結果が確定してソレノイドDの励磁が開始されるまで
(t6時点まで)にはソレノイドAの励磁が終了する
(t4時点)ようにその作動タイミングが決定されてい
る。
【0039】図5は、図4に示した変動入賞装置及び補
助変動入賞装置の作動制御が行われた後に、更に上記開
成された補助変動入賞装置に遊技球が入賞したときの作
動制御のタイミングを説明するためのタイミングチャー
トであり、上記開成された補助変動入賞装置50に、そ
の後に発射された遊技球が入賞し、この入賞によって変
動入賞装置の可動翼片101,101が回動されるまで
のタイミングを示している。即ち、可変表示ゲームが
「当り」となって(図5のt15時点)補助変動入賞装
置が開成され(t16〜t18時点)、該開成された補
助変動入賞装置50に、その後発射された遊技球が入賞
するとその旨が補助変動入賞装置内部に設置された第2
の始動入賞スイッチSW2によって検出される(図5の
t17時点)。
【0040】この検出結果を表す出力信号は役物制御装
置600に出力され、該役物制御装置600はスイッチ
SW2からの出力信号に基づいて変動入賞装置10の可
動翼片101,101を所定時間に亘って開成させるた
めの駆動信号を2度にわたってソレノイドAに出力する
(t19〜t20,t21〜t22時点間)。
【0041】このように、一旦開成された補助変動入賞
装置に遊技球が入賞し、この入賞に合わせて変動入賞装
置の可動翼片101,101を2度回動するに際し、ソ
レノイドAを励磁するタイミングを、少なくともソレノ
イドDの励磁が終了した後とすることによって(所定の
タイムラグを設けて)、変動入賞装置10と補助変動入
賞装置50との作動タイミングがオーバーラップしない
ようになっている。
【0042】次に、図6〜図10を参照して、上記変動
入賞装置10の全体構成をより詳細に説明する。図6は
変動入賞装置10の斜視図、図7,図8,図9は夫々図6
に示した変動入賞装置10を前面部,中央部,後端部に
3分割して示した分解斜視図、図10は変動入賞装置1
0をその側面から見た縦断面図である。
【0043】変動入賞装置10は、その前部を構成する
前枠120(図7)、この前枠120の後側に取り付け
られた本体枠140(図8)、この本体枠140の後側
上部に取り付けられ、人形服開閉扉130が配設される
開閉扉設置枠160及び該開閉扉設置枠160の更に後
方に取り付けられるソレノイド取付枠170(図9)等
を具えている。
【0044】このうち前枠120は変動入賞装置10の
前部を構成するもので、図9に示すように、包囲壁12
0bによってその外郭が形作られ、その中心部に前後開
口の遊技空間127(入賞空間102の前面側を形成す
る(図10参照))が形成される。又、前記入賞空間1
02は、その内部に設けられた第1の流下案内棚124
によって第1の入賞空間102aと第2の入賞空間10
2bとに区画されている(図10参照)。そして、第1
の流下案内棚124下側の第2の入賞空間102bに
は、図8に示す人形部材115、人形服開閉扉130、
停留装置110等、役物を構成する主要な装置が挿入さ
れ、その状態で前枠120と本体枠140とが嵌合して
遊技盤3に取り付けられている(図6)。また、前記包
囲壁120bの外周前面側には図7に示すように取付板
部120cがフランジ状に形成されている。この取付板
部120cが遊技盤3の取付用貫通孔3A(図3参照)
の前面に、その裏面側が当接した状態で接合され、これ
によって変動入賞装置10が遊技盤3に取り付けられて
いる。
【0045】このように取り付けられた変動入賞装置1
0は、前記フランジ状の取付板部120cより前側部分
120dが、遊技盤3の遊技領域4内に突出すると共
に、包囲壁側120b(図6)が遊技盤3の貫通孔3A
より後側に突出するように該遊技盤3に設置される。
【0046】また、前枠120には、図2に示したよう
に、入賞空間102を囲むように、各種ランプ/LED
が設置されている。また、前枠120の取付板部120
cの上部には、図7に示すように、取付孔120eが設
けられ、この取付孔120eに前記サイクル数表示器1
05が挿入された状態で取り付けられている。
【0047】また前枠120の包囲壁120bに沿った
取付板部120cの中央部分の左右両端部には、図7に
示すように夫々貫通孔120f,120fが設けられて
いる。この貫通孔120f,120fには、一端に可動
翼片101が取り付けられた回転軸126,126(一
方のみ図示)が回動自在に挿入された状態で取り付けら
れている。この回転軸126,126は、後述の開閉扉
設置枠160(図9)に設けられた貫通穴161,16
1を貫通した状態で、クランク部材179,179(一
方のみ図示)及びモータ設置板170の連結板171,
171を介して第1のソレノイド173,173(ソレ
ノイドA,A)に機械的に接続されている。そして後述
の役物制御装置600からのON/OFF信号に基いて
前記ソレノイドA,Aが励磁(ON)されたとき夫々の
回動軸126,126に固定された可動翼片101,1
01が回動されて、入賞空間102を開放するようにな
っている。
【0048】また、図7の前記前枠120の包囲壁12
0bによって画成された入賞領域の最下部には、入賞口
設置部121が形成され、その中央に特別入賞口(Vゾ
ーン)103が、その左右両側に一般入賞口104,1
04が設けられている。そして、特別入賞口103の下
流側所定位置に特別入賞スイッチSW3が入賞球の流路
に嵌入された状態で設置されている(図7、図10)。
【0049】また、図8に示す本体枠140は、変動入
賞装置10の主要部を構成するもので、その内部には、
遊技機1の遊技状態に応じた動作を行なって遊技者の興
趣を高める人形部材115、人形服開閉扉130、停留
装置110等が設置されている。
【0050】このうち停留装置110は、停留装置入口
扉111と、停留装置出口扉112と、本体枠140の
下側壁面に設けられた凹部140aとによって入賞球の
貯留空間を画成し、その内部に遊技球を最高10個まで
貯留するようになっている。
【0051】これらのうち停留装置の入口扉111は、
回動軸111aを軸心として、本体枠140内の中心部
に設けられた遊技空間147(入賞空間102の後側を
形成する)内で回動自在となるように本体枠140の後
側開口部近傍に設けられた軸受部141,141に取り
付けられている(図10参照)。このように取り付けら
れた停留装置入口扉111は、その後縁部に突設された
突起111bが、駆動源たる第2ソレノイド146(ソ
レノイドB)に連設された押出し部材142にて押し下
げられることによって(図13、図14参照)、前記回
動軸111aを中心として本体が上方に回動される構成
となっている(図7、図10)。
【0052】この停留装置入口扉111は、通常の遊技
状態(大当り遊技状態以外の遊技状態)にあっては閉状
態となってその内部に遊技球を受入れない状態になって
いる。また、停留装置110の出口扉112は、通常の
遊技状態では閉じた状態に保持され、このとき該出口扉
112は本体枠140の略中央に設けられた人形部材1
15と重なり合った状態となる(図10参照)。そし
て、後述するように、所定の遊技状態が成立したとき、
図9に示すリンク機構113を介して接続された第3ソ
レノイドC(ソレノイドC)114が励磁(ON)さ
れ、これによって当該停留装置出口扉112が遊技盤3
の前面側に倒れて、その内部に貯留された入賞球が、第
2の流下案内棚125上を入賞球設置部12に向かって
一時に流下するようになっている。
【0053】前記本体枠140の側壁面の上方の左右両
側には、テンカウントスイッチ取付け用の取付孔14
3,143が設けられている。この取付孔143,14
3には、テンカウントスイッチSW4A,SW4Bが挿
着され(スイッチSW4Aのみ図示)、該スイッチSW
4A,SW4Bの検出部が前記第1の流下案内棚124
上を流下する入賞球の流下経路内に突出するようになっ
ている。
【0054】また、前記本体枠140の後側に配設され
た後枠150は、本体枠140の中心部に設けられた遊
技空間147を遊技機1の裏側より閉塞するものであ
り、同時に停留装置110の後側壁にもなっている。こ
の後枠150には、リンク機構113に接続される連結
用突起部151が設けられている。この連結用突起部1
51には、出口扉112を開閉操作するためのリンク機
構113(詳細は後述する)を構成する第1の連結棒1
13aの一端が接続され、後述の如く、これを軸心とし
てソレノイドCが当該リンク機構113を作動させるよ
うになっている。この後枠150の更に後方には、これ
を後方から覆うように、各種装飾ランプ(例えば第3の
装飾ランプ123)の設置基板155が設置されてい
る。
【0055】又、前記本体枠140の後側で且つ前記後
枠150の上方位置には、図9に示す開閉扉設置枠16
0が取り付けられている。この開閉扉設置枠160は、
人形服開閉扉130を開閉操作する駆動機構を搭載する
ためのもので、該枠160には開閉扉130を構成する
1対の扉部131,131、該扉部131,131を開
閉駆動するために、後述の開閉モータ172の駆動力を
前記扉部131,131に伝達する開閉扉駆動機構16
2、更には、該機構162と扉部131とを連結する腕
部材163,163とが搭載されている。そして、この
開閉扉設置枠160を本体枠140に取付けるに際して
は、前記腕部材163,163が、図8に示す本体枠1
40の左右両側面に設けられたスリット144,144
(一方のみ図示)に挿入された状態で、且つ、開閉扉の
扉部131,131及び腕部材163,163が本体枠
140全体を抱き込むような状態でその取付位置が決定
されている(図6)。
【0056】また、図9に示した前記開閉扉設置枠16
0の開閉扉駆動機構162には開閉扉の開閉状態(開閉
モータ172の回転角度位置)を検出するためのモータ
スイッチMSW1,MSW2が設置されている。
【0057】このうちモータスイッチMSW1は、開閉
モータ172が、開閉扉130が完全に閉じるまで、そ
の回動(図9中時計廻り方向への回動)が行なわれてい
るか否かを検出するためのスイッチである。又、モータ
スイッチMSW2は、開閉モータ172が、開閉扉13
0が完全に開くまで、その回動(図9中反時計廻り方向
への回動)が行なわれているか否かを検出するためのス
イッチである。これらスイッチMSW1,MSW2から
の出力信号は、後述の役物制御装置600に送られて、
人形服開閉扉130の開閉制御に用いられるようになっ
ている。
【0058】前記開閉扉設置枠160の前記駆動機構1
62が設置された背板部分160aには(図9)、前述
のように貫通孔161,161が穿設され、この貫通孔
161,161を貫通した状態で可動翼片101,10
1の回動軸126,126が後方に伸びている。そして
該回動軸126,126の後端側は、クランク部材17
9,179を介して前記開閉扉設置枠160の後側に配
設されたモータ設置板170の可動部材回動機構に連結
されている。
【0059】この可動部材回動機構は、前述した第1ソ
レノイド(ソレノイドA,A)173,173と、これ
ら2つのソレノイドA,Aに夫々連結される2枚の連結
板171,171よりなる。そして、これらソレノイド
A,Aが励磁(ON)されると、ソレノイドA,Aのプ
ランジャが下降し、これに連結された連結板171,1
71も下降することとなる。この結果、連結板171,
171に連結されたクランク部材179,179(一方
のみ図示)が回動して、可動翼片101,101が開放
される方向に回動軸126,126が回動されるように
なる。
【0060】前記モータ設置板170に設置される開閉
モータ172は、詳細は後述するように、役物制御装置
600からの指令信号に基いて作動するものであって、
該モータ172の図9中時計廻り方向への回動によって
開閉扉が閉方向に駆動され、反時計廻り方向への回動に
よって開方向に駆動されるようになっている。前記モー
タ設置板170の後方には、前記可動部材回動機構を、
その背面から覆う背板175が配設されている。
【0061】次に上述のように構成された変動入賞装置
10の人形服開閉扉130及び停留装置入口扉111/
出口112の詳細な構造並びにその作動態様について図
11〜図18を参照して説明する。
【0062】図11及び図12は人形服開閉扉130が
設置された変動入賞装置10の要部のみを図示した斜視
図である。前述したように、人形服開閉扉130は、変
動入賞装置10の本体枠140の左右両側壁に穿設され
たスリット144,144(図8参照)に、前面扉部1
31,131が夫々挿入された状態で当該本体枠140
を抱き込むように取り付けられる。更に開閉扉130の
扉部131,131は、その上端面及び下端面が本体枠
140のスリット144,144の近傍に設けられた滑
動ローラ145,145によって、上下方向へのブレが
発生しないように支持されている。
【0063】このように本体枠に設置された開閉扉13
0は、その腕部材133,133が該腕部材後端に設け
られた回転軸133a,133aを軸心として回動する
ようになっており、この動きは開閉モータ172の回動
制御によって調整されるようになっている。即ち、前記
開閉扉130は、図11に示すように腕部材133,1
33の中央やや後より位置に設けられた軸受部135,
135が、開閉扉駆動機構の棒状駆動部材163,16
3によって押し広げられ、或いは引き寄せられるように
なっている。
【0064】この駆動部材163,163はその一端1
63a,163aが前記軸受部135,135に連結さ
れ、その他端163b,163bが、開閉扉駆動機構1
62の第2ギア165、第3ギア166に、その偏心位
置にて接続されている。そして、これら第2ギア16
5、第3ギア166が開閉モータによって回動されたと
きに前記駆動部材163,163が、互いに離れる方向
またはその逆に駆動されて、開閉扉130が開成又は閉
成されるようになっている。
【0065】ここで開閉扉駆動機構は、前記駆動部材1
63,163と、開閉モータ172と、該モータ172
の回転軸172aに取り付けられた第1ギア164と、
該第1ギアと噛合すると共に前記駆動部材163の一方
が連結される第2ギア165と、該第2ギアと嵌合する
と共に前記駆動部材163の他方が連結される第3ギア
166と、開閉扉130の開閉状態を検知すべく前記3
つのギアの何れか1つ(図示例では第3ギア)の回転状
態を検出する開閉状態検出器(該モータスイッチMSW
1とモータスイッチMSW2)とを具えている。このう
ち前記第2,第3ギアには前記1対の駆動部材163,
163の一端がそれらの偏心位置に連結されており、こ
れら2つのギアの回動によって駆動部材163,163
が互いに離れる方向又はその逆方向にスライドするよう
になっている。
【0066】このように構成された開閉扉駆動機構にお
いては、後述の役物制御装置600からの指令信号に基
いて開閉モータ172が、図11中反時計廻り方向に回
動されて(CCWオン)第1ギア164が回転すると、
これに嵌合された第2ギア165が時計廻り方向に、更
には該第2ギア165と嵌合する第3ギア166が、反
時計廻り方向に回動され、これら第2,第3ギア16
5,166の偏心位置に連結された前記1対の駆動部材
163,163が外側にスライドされる。この結果、開
閉扉130の腕部材133,133が回動軸133a,
133aを軸心として外側に回動し、開閉扉130の前
面に設けられた扉部131,131が開放される(図1
2の状態)。
【0067】一方、役物制御装置600からの指令信号
に基いて開閉モータ172が、図12中時計廻り方向に
回動されて(CWオン)第1ギア164が回転すると、
これに嵌合された第2ギア165が反時計廻り方向に、
第3ギア166が時計廻り方向に夫々回動され、これら
第2,第3ギア165,166の回動に伴い前記1対の
駆動部材163,163が互いに近づく方向にスライド
される。この結果、開閉扉130の腕部材133,13
3が回動軸133a,133aを軸心として内側に回動
し、開閉扉130の前面に設けられた扉部131,13
1が閉じられる(図11の状態)。
【0068】ところで、上記開閉扉130の開閉状態を
検出するモータスイッチMSW1,MSW2は、第3ギ
ア166に設けられた円弧状突起166aと、当該突起
166aがその内部を通過するように設置された第1,
第2のコ字形検出器167,168とによって構成され
ている。従って、開閉モータ172が時計廻り方向に十
分に回動されたときには(開閉扉は閉)、前記第3ギア
166に設けられた突起166aはモータスイッチMS
W1のコ字型検出部167内に至り、該スイッチMSW
1から閉状態を示すべくHレベルの信号(ON信号)が
出力される。反対に開閉モータ172が反時計廻り方向
に十分に回動されたときには(開閉扉は開)、第3ギア
166に設けられた突起166aがモータスイッチMS
W2のコ字型検出部168に至り、該スイッチMSW2
から開状態を示すべくHレベルの信号(ON信号)が出
力される。
【0069】図13及び図14は上記停留装置110の
入口扉111の開閉動作を説明するために要部のみを図
示した変動入賞装置10の斜視図である。前述したよう
に、停留装置入口扉111は、変動入賞装置10の本体
枠140の後側開口部近傍に設けられた軸受部141,
141(図8参照)に回動自在に取り付けられるように
なっており、その後端部に設けられた回動用突起111
bが、第2ソレノイド(ソレノイドB)146の励磁に
よって下側に押し下げられたときに、当該停留装置入口
扉111が上方に回動して停留装置110が開状態とな
る(図14)。
【0070】そして、通常作動時、ソレノイドBは消磁
された状態となって、当該入口扉111は停留装置11
0の上面を閉塞するようになっている(図13に示す状
態)。ところで停留装置入口扉111の上面は、その中
央がV字形に隆起されており、この隆起によって、変動
入賞装置10内に入賞した遊技球が、該入口扉111の
左右両側に押し遣られて第2の流下案内棚125上に至
るようになっている。このため、入賞した遊技球は入賞
口設定部121に設けられた3つの入賞口のうち、中央
に設けられた特別入賞口(Vゾーン)103以外の入賞
口104,104に入賞し易くなる。
【0071】このような状態から、大当り遊技状態が発
生して役物制御装置600から入口扉111を開放すべ
く開放指令信号が出力すると(このとき人形服開閉扉1
30も開かれる)、ソレノイドBが励磁(ON)され
て、停留装置入口扉111の後端部に設けられた突起1
11bが前方に押し下げられ、該入口扉111が開放さ
れる(図14に示す状態)。このように入口扉111が
開放状態となった停留装置110は、その内部に最高1
0個の遊技球が貯留できるようになる(図15)。そし
て、大当り状態発生後に所定の遊技条件が成立して後述
の停留装置出口扉112が開放されると該停留装置11
0内に貯留された遊技球が一時に入賞口設置部121に
向かって放出されるようになっている。
【0072】図16及び図17は上記停留装置110の
出口扉112の開閉動作を説明するために変動入賞装置
10の要部のみを図示した斜視図である。この停留装置
出口扉112は略3角形角形をした透明のプラスチック
板によって構成され、その表面には人形部材115に現
わされた人形に合わせた水着の模様が付されており、該
出口扉112は回転軸112cを軸心にして遊技盤3の
前面側に回動自在となるように本体枠140に取り付け
られている(図10参照)。
【0073】このように取り付けられた停留装置出口扉
112にはその側面に、出口扉112の開閉操作用リン
ク機構113が連結されている(図10参照)。この開
閉操作用リンク機構113は、該出口扉112と、出口
扉開閉用のソレノイドCとを連結するためのもので、第
1及び第2の連結棒113a,113bと、クランク部
材113cとによって構成されている。このうち第1の
連結棒113aは、一端が前述したように後枠の連結用
突起部151に回動自在に連結され、その中央部分が第
3ソレノイド(ソレノイドC)114のプランジャに連
結され、他端が第2の連結棒113bの一端に連結され
ている。また、前記第2の連結棒113bは他端がクラ
ンク部材114cを介して停留装置出口扉112の側端
部112bに固定されている。
【0074】このように構成された出口扉112並びに
開閉用リンク機構113においては、通常、ソレノイド
Cは消磁(OFF)されており、このとき該ソレノイド
Cのプランジャ部は伸張して、第1の連結棒113a
を、その上端部を軸心としてその下端部が遊技盤の前面
側に最大限回動された状態に保持される(図16に示す
状態)。この状態から役物制御装置600からの指令信
号に基いてソレノイドCが励磁されると、該ソレノイド
Cのプランジャが収縮し、第1の連結棒113aがその
上端部を軸心としてその下端部が遊技機の後側に回動さ
れ、この第1の連結棒113aに連結された第2の連結
棒113bが後側に引かれるようになっている。このよ
うに第2の連結棒113bが後側に引かれると該第2の
連結棒113bに連結されたクランク部材113cがそ
の中心部分(回動軸)113c’を軸に上端を手前側に
して回動されることとなりこのクランク部材の回動によ
って停留装置出口扉112が遊技盤3の前面側に倒れる
ようになる。
【0075】このようにソレノイドCの励磁によって前
面側に転倒される停留装置出口扉112は、その内壁面
に、遊技球の案内溝112a,112aが設けられてい
る(図17)。この案内溝112a,112aは、停留
装置110に貯留された遊技球を、当該出口扉112の
作動(開放)によって放出させるに際し、これら遊技球
を特別入賞口(Vゾーン)103方向に案内させるため
に設けられたものである。この案内溝112a,112
aは、略3角形をした出口扉112の側斜面に沿った所
定の高さの段差として形成され、停留装置110内より
放出された遊技球はこの段差に沿って、流下して、特別
入賞口103内に案内されるようになっている(図18
の矢印)。
【0076】上記構成の停留装置入口扉111及び停留
装置出口扉112の実際の作動の様子は以下のとおりで
ある。パチンコ遊技中に、可動翼片101,101が開
放し、このとき変動入賞装置10内に流入した遊技球が
特別入賞口(Vゾーン)103内に入賞すると、可動翼
片101,101が連続的に回動する特別遊技状態、所
謂「大当り遊技状態」が開始される。このとき停留装置
入口扉111は開成され(ソレノイドBの励磁)、停留
装置110内に遊技球が収納され得るようになる。詳細
は後述のように、大当り遊技状態が発生して可動翼片が
18回開放するか、或いは計10個の遊技球が変動入賞
装置10内に入賞したときには、大当り遊技状態の1サ
イクルが終了するようになっているが、当該1サイクル
の遊技が終了するまでの間、停留装置入口扉111は開
状態が保持され、この間に変動入賞装置10内に流入し
た遊技球は最大10個停留装置110内に貯留されるこ
ととなる(図15の状態)。
【0077】そして、大当り遊技状態の1サイクルの遊
技状態が終了すると今度は停留装置出口扉112が開放
されて、上記停留装置内部に貯留されていた遊技球が一
時に、入賞口設置部121に向けて放出されることとな
る。上述のように停留装置出口扉112の内側面には遊
技球の案内溝112a,112aが設けられているた
め、上記貯留された遊技球は、3つの入賞口のうち真中
に位置する特別入賞口(Vゾーン)103に向かって放
出されるようになる。本実施例においては、特別入賞口
103への遊技球の入賞が、大当り発生時のサイクル数
更新の条件となっているため、一旦大当りが発生する
と、大当り遊技状態が比較的継続され易くなる。
【0078】次に、図19及び図20を用いて、遊技盤
3の前記変動入賞装置10の下側に設置された補助変動
入賞装置50の構成並びにその作動状態について説明す
る。
【0079】図19は補助変動入賞装置50を前側から
見た斜視図、図20は該入賞装置50を分解した状態を
裏面から見た斜視図である。これらの図に示すように、
補助変動入賞装置50は遊技盤3の貫通孔3B(図3参
照)に取り付けられる基枠54、1対の可動部材51,
51、可変表示ゲーム器52、第2の始動入賞スイッチ
SW2、特定ゲート17を通過した遊技球の数(以下
「特定記憶個数」と称す。尚、該記憶個数は最大4個と
する)を表示する4つの記憶個数表示LED53a〜5
3d、前記可動部材51,51を回動させる駆動ユニッ
ト70等を具えている。
【0080】この基枠54の前面側下部には前方に突出
した状態で入賞球案内樋55が設けられ、該案内樋55
によって、補助変動入賞装置50に入賞した遊技球が基
枠54の裏側に案内されるようになっている。そして、
その入賞球案内樋55の真上には、左右一対の可動部材
51,51が、それぞれ、基枠54に回動自在に支持さ
れた回動軸57,57(図20)に固定されている。こ
れら可動部材51,51は通常は略垂直上向きとなって
閉じ、補助変動入賞装置50の入賞口6への遊技球の入
賞を許可しないようになっている(図1の破線で示す状
態)。そして後述のように遊技球が特定ゲート17を通
過したことを条件として、その駆動ユニット70が作動
を開始し、可動部材51,51が、遊技球の入賞を容易
ならしめる状態(可動部材が「逆ハ」の字状となる状
態,図19)となる。
【0081】また、この基枠54の裏側下部には、図2
0に示すように、前記入賞球案内樋55,更には案内凹
部56によって、遊技盤3の裏側に導かれた遊技球を検
出する第2の始動入賞スイッチSW2が設置されてい
る。補助変動入賞装置50内(入賞口6)に入賞した遊
技球はこのスイッチSW2内を通過した後、図3に示し
た遊技盤3の裏側の入賞球流路を流下して入賞球処理装
置850に至るようになっている。
【0082】前記1対の可動部材51,51はその回動
軸心が前述のように、基枠54に対して回動自在の回転
軸57,57に固定されており、該回転軸57,57は
前記基枠54に穿設された貫通孔(図示省略)を貫通し
て後方に至っている。この回転軸57,57の後端には
クランク状の連結部材58,58が夫々連結されてお
り、後述の如くこの連結部材58,58の後端を後述の
第4のソレノイド(ソレノイドD)71によって押し上
げることによって、前記1対の可動部材51,51が
「逆ハ」の字状となる。
【0083】前記基枠54の裏側に設置される駆動ユニ
ット70は前記1対の可動部材51,51を回動するた
めの第4のソレノイド(ソレノイドD)71と、該ソレ
ノイドDのプランジャ71aの下端に取り付けられた作
動部材72からなる(図20)。前記作動部材72の前
側には横長の挿通穴72aが設けられ、該挿通穴72a
中に前記クランク状の連結部材58,58の一端が挿通
されている。
【0084】補助変動入賞装置50は上記のように構成
されていて、常時はソレノイドDが消磁されプランジャ
71aおよびこれに連結された作動部材72が復帰用ば
ね73の方向の復帰力によって下降した状態となり、こ
のとき可動部材51,51は略垂直上向きでその状態が
保持される(図1の破線で示す状態)。
【0085】この状態から、後述の可変表示ゲームの結
果が当りとなって役物制御装置600から指令信号が発
生し、この指令信号に基いてソレノイドDが励磁される
と、該ソレノイドDのプランジャ71aおよび作動部材
72が上昇して、クランク状の連結部材58,58が回
動し、可動部材51,51が「逆ハ」の字状に開いた状
態となる(図19に示す状態)。
【0086】また、補助変動入賞装置50に設けられた
第2の始動入賞スイッチSW2からの、遊技球の入賞を
表わす信号は、役物制御装置600に送られるようにな
っており、該スイッチSW2からの出力信号に基づいて
可動翼片101,101が所定回数(2回)回動するよ
うになっている。
【0087】上記補助変動入賞装置50の正面略中央に
は可変表示ゲーム器52が設けられている。この可変表
示ゲーム器52は、7セグメント型の数値表示装置より
なり、後述の役物制御装置600によって行なわれたゲ
ーム結果(数値)を表示するようになっている。
【0088】上記構成の補助変動入賞装置50は、通常
遊技状態では前記1対の可動部材51,51が閉じた状
態となって、遊技球の流入を許可しないようになってい
る。この状態から遊技盤3の「袴」に設けられた特定ゲ
ート17内を遊技球が通過すると、これを条件として可
変表示ゲーム器52による可変表示ゲームが行なわれ
る。該可変表示ゲームにおいては数値が変動表示され、
この変動表示はゲーム開始後所定時間の経過、又は、遊
技盤3に設置されたストップスイッチSW6(図外)の
押圧操作が行われたことを条件として停止され、このと
きのゲーム結果が可変表示ゲーム器の数値表示部に表示
されるようになっている。
【0089】そして、このように表示された数値は、そ
の値があらかじめ設定された数値(設定値「3」,
「7」)と比較され、これらが一致したときに、ソレノ
イドDが所定時間に亘って励磁されるようになってい
る。この結果、前記1対の可動部材51,51が回動
し、当該変動入賞装置50がその入賞口6に遊技球を受
入れ得る状態となる。そして、このように開成された補
助変動入賞装置50に遊技球が入賞すると、前述の人形
服開閉扉130の開成が行われるようになっている。
【0090】また、可変表示ゲーム器52の周囲には、
4つの開閉回数表示LED53a〜53dが設けられて
いる。この開閉回数表示LED53a〜53dは、特定
ゲート17内を通過した遊技球の個数(該ゲート内を遊
技球が通過することが可変表示ゲームの開始条件となっ
ている)を表示するためのものであって、該LED53
a〜53dは遊技球が特定ゲート17内を通過する毎に
1個宛点灯され、反対に可変表示ゲームが行なわれる毎
に1個宛消灯されるようになっている。
【0091】図21にはこのパチンコ遊技機1の背部に
取り付けられる2系統の賞球排出系の裏機構盤800を
遊技機1の裏側から見た構成例を示す。この裏機構盤8
00は2系統の賞球排出(例えば、7個と15個排出)
の処理機構を構成するもので、裏機構盤800の裏面上
部には、予備球(払出し前の賞品球)を貯留する貯留タ
ンク801が設定され、この貯留タンク801の下端開
口部に臨むように誘導樋802が設置されている。誘導
樋802の始端には球補給用踏板レバー803がピン8
03aを軸心として回動可能に設置され、上記貯留タン
ク801が空になると、この踏板レバー803の自由端
側図示省略のばねの力で上昇してそれを球不足検出器8
04が検出し、図外の集中管理室へ球補給要求を行なう
ようになっている。
【0092】上記誘導樋802は緩やかに下り傾斜しな
がらUターンし、その流下端部にこれと連続するような
形で、2系統賞球排出装置810を構成する球鞘ケース
811が回動軸811aを軸心として回動可能に配設さ
れている。そして、上記誘導樋802のUターン部分に
は、球抜き装置820が設けられており、この球抜き装
置820が作動すると、貯留タンク801内の予備球が
誘導樋802の途中から球抜き樋824を通って外部へ
抜き取られるようになっている。また、前記誘導樋80
2のUターン部分より若干下流側には賞球処理停止用の
踏板レバー826が、ピン827を軸心とし先端側が上
昇する方向への復帰力を他端側の重錘828によって与
えられた状態で、回動自在に設置されている。この踏板
レバー826の下端部に連結竿829の一端が連結され
ている。
【0093】連結竿829は、前記Uターン部分より下
流側の誘導樋802の下側に沿わせてスライド自在に設
置され、その他端部に係止爪831の先端側が連結され
ている。係止爪831はピン832を軸心として回動自
在に設置され、前記球鞘ケース811の上流側下端部に
設けられた係合片811bと係合可能な位置にある。そ
して、前記誘導樋802中への予備球の補給が充分なと
きにはその予備球の重みで前記踏板レバー826の先端
側が下降されることにより、連結竿829を介して係止
爪831が球鞘ケース811の係合片811bと係合し
得ない角度位置まで回動されていて、球鞘ケース811
の賞球排出動作が可能となっている。
【0094】反対に前記誘導樋802中への予備球の補
給が不充分となったときには、前記踏板レバー826の
先端側が重錘828の重みで上昇される方向へ回動し、
それに伴い、連結竿829を介して係止レバー831が
球鞘ケース811の係合片811bと係合し得る位置ま
で回動して球鞘ケース811の賞球排出処理動作を阻止
するようになっている。前記流下樋31aの流下端部に
は、入賞球処理装置850が揺動可能に配設されてい
る。この入賞球処理装置850は、その中に、入賞球が
流下樋31aを流下して入ってきたときに、ピン851
を軸芯として時計方向周りに一段階回動し、その入賞球
を保持したままで一旦停止する。
【0095】その入賞球処理装置850の回動によりス
イッチセンサSWAがオンされて、図示省略の賞球排出
制御装置により賞球排出モータ860(後述)が駆動さ
れ、該モータ860により、駆動制御機構を構成するク
ランクカム861および連チャンカム862が駆動(回
動)される。そして、クランクカム861により作動レ
バー865、連結竿866、およびピン819aを軸心
とするリンク機構819を介して球鞘ケース811が傾
動されて賞球排出処理が行なわれる。これと同時に、連
チャンカム862により、入賞球処理装置850がピン
851を軸心として時計方向へさらに回動(さらに回
動)されて、その中に保持していた入賞球を前記流下樋
31aの下方に設置された下流側の流下樋31b上へ放
出させる。その放出された入賞球はさらに入賞球導出樋
871を介し流下して回収される。
【0096】上記の如く、球鞘ケース811が傾動され
ることにより該ケース811から排出された賞品球は、
その落下のショックを吸収するクッションレバー872
上、および賞品球導出樋873の下流側、さらに流出口
873aを介して、パチンコ遊技機1の賞品球受皿(図
示省略)へ排出される。賞品球受皿が賞品球で一杯にな
ると、オーバーフロー樋875を通って別の賞品球受皿
(図示省略)へ排出される。
【0097】上記の如く球鞘ケース811が傾動されて
賞球排出を行なった時点で、上記傾動状態にあった入賞
球処理装置850が連チャンカム862により連チャン
レバー864を介して元の状態に回動復帰され、しかる
後、上記の如く傾動状態にあった球鞘ケース811が連
結竿866を介して前記クランクカム861によって元
の状態に回動復帰される。
【0098】センサSWBは連チャンカム862の回転
角度位置を検出するセンサ、センサSWCはクランクカ
ム861の回転角度位置を検出するセンサである。そし
て、連チャンカム862は、入賞球処理装置850が定
位置に復帰しているときに、センサSWBの出力がオン
となるようにその検出部862aが形成され、一方、ク
ランクカム861は、賞球排出装置810が賞球排出動
作中のときにセンサSWCの出力がオンとなるようにそ
の検出部861aが形成されている。
【0099】図22は、上記球鞘ケース811を主体と
する賞球排出装置810の係止状態を示す説明図であ
る。
【0100】遊技盤3の裏側に設置される前述の裏機構
盤800の上部には第1賞球数設定手段812を構成す
るホルダ812aが固定されている。このホルダ812
aの下面には複数面のスリット812bが略鉛直向きに
形成されており、これらスリット812bのいずれか2
つには、一対の規制片812c,812dが挿入され、
ねじ812eによって、着脱可能に取り付けられてい
る。
【0101】上記規制片812c,812dのうちの一
方、(図では812c)は、誘導樋802に合わせて2
条の収納部811b,811cを有するように形成され
た球鞘ケース811の内側の収納部に突出するような爪
を有するように形成されている。このように構成するこ
とによって、上記一対の規制片812c,812dを挿
入するスリット812bを選択して、球鞘ケース811
の収納部811b,811c内に流入される球の数、つ
まり一回に排出される賞品球の数を、例えば、15個と
することができる。
【0102】なお、811aで示されているのが球鞘ケ
ース811の回動軸、811eで示されているのが球鞘
ケース811を同図中反時計方向に回動復帰させるウェ
イトが挿入されるウェイト収納部である。また、この球
鞘ケース811の先端には、球鞘ケース811が排出の
ため同図中反時計廻り方向に傾動されてその上流側(同
図中右側)が上昇された際に誘導樋811内の後続の予
備球が流出しないように阻止するための阻止片811f
が設けられている。
【0103】また、この球鞘ケース811の先端(上流
側端)の両側には支持片811g,811g(一方のみ
図示)が立設され、これら支持片811g,811gに
より基部側支軸811hが支持されて、この状態で先端
側が昇降する方向に回動可能な流下阻止レバー813が
取り付けられている。この流下阻止レバー813は図示
省略の復帰用スプリングによりその自由端側が上昇する
方向への回動復帰力が与えられている。また、球鞘ケー
ス811の分離壁811dの中央には、上記流下阻止レ
バー813の先端の係止爪813aを嵌入させる切欠き
部811eが形成されている。また、上記流下阻止レバ
ー813は球鞘ケース811内の2つの収納部811
b,811cにまたがって配設されている。
【0104】そして、このように配設された流下阻止レ
バー813はその先端の係止爪813aが切欠き部81
1e中に嵌入するように下方へ回動されると、球鞘ケー
ス811が同図中反時計方向に回動されたときに、係止
片813aよりも上流側の2つの収納部811b,81
1c内の賞品球B1〜B7のみ排出されるようになって
いる(図23)。また、上記流下阻止レバー813の上
方には、ピン815を軸心として、裏機構盤800と一
体の支柱815先端の支軸815aに回動自在に取付け
られた回動レバー814aと、その駆動源たる第5ソレ
ノイド(ソレノイドE)815が配設され、それらは相
互に作動レバー814cによってピン814f,814
gを介して回動自在に連結されている。一方、流下阻止
レバー813の上面には円弧状の突起813bが形成さ
れている。
【0105】そして、ソレノイドEが消磁(OFF)状
態にあるときには、復帰ばね815bによりプランジャ
815aが伸び、作動レバー814cを介して回動レバ
ー814aがその先端側が下降される方向に回動され、
その先端部で突起813bが押圧されて流下阻止レバー
813の係止爪813aが切欠き部811e中に嵌入
し、球鞘ケース811中の下流側の賞品球(B1〜B
7)のみ流出可能な状態となる(7個排出)。
【0106】ソレノイドEが励磁(ON)されると、プ
ランジャ815aが縮み、作動レバー814cを介して
回動レバー814aがその先端側が上昇される向きに回
動され、それに伴い、流下阻止レバー813が図示省略
の回動復帰ばねによる復帰力によって先端側が上昇する
方向に回動して、係止爪813aが切欠き部811eか
ら脱した状態となって、球鞘ケース811中の全ての賞
品球(B1〜B15)の流出が可能な状態となる(15
個排出)。上記球鞘ケース811は、図24に示す如
く、下流側の一側に固設されたピン819aに前記リン
ク機構819が連結されており、前述の如く前記クラン
クカム861によって、作動レバー865、連結竿86
6、およびピン819aを軸心とするリンク機構819
を介して下流側が下がる方向へ傾動されて賞球排出を行
なうようになっている。
【0107】図25は、裏側に前記裏機構盤800が設
置されたパチンコ遊技機1の背面図である。裏機構盤8
00の裏面中段左側には役物制御装置600が設置され
ている。この役物制御装置600は、詳細は後述するよ
うに遊技盤3に配設された変動入賞装置10、補助変動
入賞装置50等の各種作動部、並びに遊技盤3に設置さ
れた各種装飾LED/ランプの作動を制御することを主
たる機能として構成されている。
【0108】また、この役物制御装置600の本体に
は、前述の可変表示ゲーム器52による可変表示ゲーム
の当り(ゲームの結果表示される数値が予め定められた
数値、例えば「3」,「7」となったときを「当り」と
する)の発生確率の異なる乱数テーブル(本実施例では
当り発生確率の異なる67の乱数テーブル1〜6が用意
される)を選択するための乱数設定スイッチ690及び
該スイッチ690の操作によって選択された乱数テーブ
ルの識別番号「1」〜「6」(以下、「テーブル番号」
と称す)を表示するテーブル番号表示器691が設けら
れている。
【0109】この乱数設定スイッチ690によるテーブ
ル番号の設定は以下のようにして行なわれる。即ち、上
記乱数スイッチ690を押圧したままの状態で電源を投
下すると上記テーブル番号表示器691がその時点で記
憶されていた乱数テーブルのテーブル番号を表示しつつ
点滅状態となる。この状態からスイッチ690の押圧操
作を行なうと、1回の押圧操作毎に、表示されたテーブ
ル番号が“1”宛増加される。このような操作が継続さ
れて上記表示器691にて表示される数値が所望の乱数
テーブルを表わす値となったときに、電源を一旦落し、
その後再び投入すると、その時点でのテーブル番号に対
応した乱数テーブルが新たに読み出され、この乱数テー
ブルに従って可変表示ゲームが行なわれる。上記手順に
て設定された乱数テーブルのテーブル番号は、通常は、
表示されないようになっているが、乱数設定スイッチ6
90を押したときに設定数表示器691にて表示され、
係員等が随時確認できるようになっている。
【0110】また、裏機構盤800の裏面基盤900に
はランプ情報に関与する外部接続端子901、球の補給
情報に関与する外部接続端子902、および発射装置制
御に関与する外部接続端子903等が配設され、電源端
子904には一端に電源(図外)への差込みプラグ90
6を有するコード907が接続されている。
【0111】また、裏機構盤800の前記役物制御装置
600の下方には賞球排出用モータ860、および打球
発射装置920を構成する打球発射用モータ921が設
置されている。また、パチンコ遊技機1の裏面の右側下
部には、遊技機1の遊技状態に応じた効果音を出力する
スピーカ930が設置されている。
【0112】次に、図25図に示した役物制御装置60
0の内部構成について、図26のブロック図を用いて詳
細に説明する。
【0113】前述したように役物制御装置600は、遊
技盤3に設置された変動入賞装置10,補助変動入賞装
置50の作動制御,各種装飾LED/ランプの点灯/点
滅などを行なうものであって、同図に示すように、中央
演算処理装置(CPU)610、リードオンリメモリ
(ROM)613、ランダムアクセスメモリ(RAM)
614、分周回路615、電源回路616、バッファゲ
ート617、ローパスフィルタ618、出力ポート61
9、駆動回路(ドライバ)620、サウンドジェネレー
タ621等を具えており、これらは互いにデータバス6
22によって接続されている。
【0114】これらのうち、ROM613には変動入賞
装置の可動翼片101,101開閉用の第1ソレノイド
(ソレノイドA,A)173,173の作動パターン、
停留装置入口扉開閉用の第2ソレノイド(ソレノイド
B)146の作動パターン、停留装置出口扉開閉用の第
3ソレノイド(ソレノイドC)114の作動パターン、
人形服開閉扉の開閉用駆動モータ(開閉モータ)172
の作動パターン、補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51開閉用の第4ソレノイド(ソレノイドD)71
の作動パターン、賞球排出数切替用第5ソレノイド(ソ
レノイドE)815の作動パターン、遊技盤3に設置さ
れた各種LED,ランプの点灯/点滅パターン、これら
各種作動部材に指令信号を発生させるための各種プログ
ラム等の固定データが記憶されている。
【0115】また、RAM614には、変動入賞装置1
0の特別入賞口(Vゾーン)103への遊技球の入賞を
検出する特別入賞スイッチSW3からの出力信号、始動
入賞口8,8への遊技球の入賞を検出する第1の始動入
賞スイッチSW1,SW1からの出力信号、補助変動入
賞装置50の入賞口6への遊技球の入賞を検出する第2
の始動入賞スイッチSW2からの出力信号、変動入賞装
置10内への遊技球の入賞を検出するテンカウントスイ
ッチSW4A,SW4Bからの出力信号、「袴」に設け
られた特定ゲート17内を遊技球が通過したことを検出
する特定ゲートスイッチSW5からの出力信号、更にこ
れら出力信号に基いて発生された各種制御信号等を、一
時的に記憶するなどの働きを有するもので、更にCPU
610の作業領域(ワークエリア)も設けられている。
【0116】前記CPU610の入力側には、第1,第
2の始動入賞スイッチSW1,SW1,SW2、特別入
賞スイッチSW3、テンカウントスイッチSW4A,S
W4B、特定ゲートスイッチSW5、モータスイッチM
SW1,MSW2、乱数設定スイッチ690、及びスト
ップスイッチSW6が、ローパスフィルタ618、バッ
ファゲート617、及びデータバス622を介して接続
されている。
【0117】また、CPU610の出力側には、データ
バス622、出力ポート619および駆動回路(ドライ
バ)620を介して、変動入賞装置10の可動翼片10
1,101を回動させる第1ソレノイド(ソレノイド
A,A)173,173、停留装置入口扉111の開閉
動作を行なう第2ソレノイド(ソレノイドB)146、
停留装置出口扉112の開閉動作を行なう第3ソレノイ
ド(ソレノイドC)114、補助変動入賞装置50の可
動部材51,51を回動させる第4ソレノイド(ソレノ
イドD)71、賞球排出数切替用第5ソレノイド(ソレ
ノイドE)815の作動パターン、変動入賞装置20内
に設置された人形服開閉扉130を開閉させる開閉モー
タ172、大当り状態での可動翼片101,101の連
続開閉動作の発生回数(サイクル数)を表示するサイク
ル数表示器(該表示器は2つの7セグメント型数値表示
器105a,105bよりなる)105、前記補助変動
入賞装置50に設置された可変表示ゲーム器(7セグメ
ント型数値表示器)52、1サイクル当りの変動入賞装
置の入賞空間への遊技球の入賞数を表示する入賞個数表
示LED106、遊技機の遊技状態を表示すべく設置さ
れた第1〜第3の装飾LED107〜109及び第1,
第2,第3,第4,第5の装飾ランプ13,122,1
23,15,16、設定スイッチ690にて設定された
乱数テーブルのテーブル番号を表示する設定数表示器6
91、可変表示ゲーム器52、記憶個数表示LED53
a〜53d等がそれぞれ接続されている。また、CPU
610にはサウンドジェネレータ621を介してアンプ
931が接続されており、アンプ931は前記CPU6
10からの指令信号に基いて遊技機の遊技状態に応じた
所定の効果音を、該アンプ931に接続されたスピーカ
930から発生させるようになっている。
【0118】次に、上記構成の役物制御装置600によ
って行なわれる変動入賞装置10、補助変動入賞装置5
0、停留装置110、及び人形服開閉扉130等の作動
制御、並びに、これらの作動制御に応じた各種LED/
ランプの点灯/点滅及び効果音の作成等の各制御の流れ
について、図27のブロック図を参照して説明する。
【0119】本発明においては、前述した役物制御装置
600が、上記各種作動制御を行なう役物制御手段16
00として構成されている。この役物制御手段1600
は、変動入賞装置全体の作動制御を行なう第1の作動制
御部1600Iと、補助変動入賞装置の可変表示ゲーム
器52による可変表示ゲームを行なう第2の作動制御部
1600IIとに大別される。
【0120】このうち第1の作動制御部1600Iは、
12の制御手段、即ち、 (1)後述の第2の作動制御部1600IIから送られ
てくる可変表示ゲームの結果を表わす指令信号に基づい
て、補助変動入賞装置の可動部材51,51の作動を制
御すべくON信号を補助変動入賞装置50のソレノイド
Dに出力する第2の作動制御手段としての補助変動入賞
装置制御手段1601、 (2)第1,第2の始動入賞スイッチSW1,SW1,
SW2からの検出信号を受けて、遊技球が始動入賞口
8,8に入賞したことを検知すると共に入賞した旨を表
わす信号を各種制御手段に出力する始動入賞制御手段1
602、 (3)前記特別入賞スイッチSW3からの検出信号を受
けて、大当り遊技状態における特別遊技状態の継続回数
(サイクル数)を加算し、後述の特別遊技制御手段16
06からの大当り終了を表わす信号(リセット信号)を
受けて該計数値をリセットするなどサイクル数を計数
し、その結果を表わす信号を出力するサイクル数計数手
段1603、 (4)前記テンカウントスイッチSW4A,SW4Bか
らの検出信号を受けて、可動翼片の1回の連続開閉動作
(1サイクル)中に変動入賞装置10内に入賞した遊技
球数(入賞個数)を加算し、後述の特別遊技制御手段1
606からの大当り終了を表わす信号(リセット信号)
を受けて該計数値をリセットするなど入賞個数を計数
し、その結果を表わす信号を出力する入賞個数計数手段
1605、 (5)前記サイクル数計数手段1603を介して送られ
てくる特別入賞スイッチSW3からの出力信号及び前述
の入賞個数計数手段1605からの出力信号に基いて特
別遊技状態を発生/消滅させる信号を出力すると共に、
前記サイクル数計数手段1603からの信号に基いてサ
イクル数を検知し、このサイクル数が所定のサイクル数
(16サイクル)となったか否かによって大当り遊技状
態を継続させることが可能であるか否かを決定し、この
結果を表わす信号を出力する特別遊技制御手段160
6、 (6)モータスイッチMSW1,MSW2からの検出信
号、及び前記始動入賞制御手段1602,特別遊技制御
手段1606からの制御信号を受けて変動入賞装置10
内の人形服開閉扉130を開閉駆動する指令信号を開閉
モータ172に出力する開閉扉駆動手段1607、 (7)前記特別遊技制御手段1606からの制御信号に
基いて、前述の停留装置110の入口扉111と出口扉
112の開閉を行なうべくソレノイドB,Cを励磁/消
磁する信号を出力する停留装置制御手段1608、 (8)前記始動入賞制御手段1602及び前記特別遊技
制御手段1606からの出力信号に基いて、変動入賞装
置10の可動翼片101,101を回動させるべくソレ
ノイドA,Aを励磁/消磁する信号を出力する第1の作
動制御手段としての可動翼片制御手段1609、 (9)前記補助変動入賞装置制御手段1601,始動入
賞制御手段1602及び特別遊技制御手段1606から
の各種指令信号を受けて遊技機1に設置されたアンプ9
31に指令信号を送信し、もってスピーカ930より遊
技状態に応じた効果音を発生させる効果音発生手段16
10、 (10)前記効果音発生手段1610と同様に、前記補助
変動入賞装置制御手段1601,始動入賞制御手段16
02及び特別遊技制御手段1606からの各種指令信号
を受け、遊技盤3に設置された各種LED,ランプを遊
技機1の遊技状態に応じて点灯/点滅させるLED・ラ
ンプ制御手段1611、 (11)前記サイクル数計数手段1603からの出力信号
を受けて、サイクル数を表わすための制御信号を前記サ
イクル数表示器105に出力するサイクル数表示制御手
段1612、 (12)1サイクル中に入賞した遊技球の数を表わす前記
入賞個数計数手段1605からの出力信号に基いて、対
応した個数だけ入賞個数表示装置LED106を点灯さ
せる指令信号を該入賞個数表示LED106に出力する
入賞個数表示制御手段1613、を具えている。
【0121】一方、前記第2の作動制御部1600II
は、遊技球が遊技盤の「袴」に設けられた特定ゲート1
7内を遊技球が通過したことを条件に、補助変動入賞装
置50に設置された可変表示ゲーム器52に可変表示ゲ
ームを行なわせるもので、複数の乱数テーブル1〜6
と、以下に述べる7つの制御手段(1')〜(7')を具え
ている。 (1')遊技機1の主電源に接続され、該電源のON/O
FF状態を検出して、その検出結果を出力するON/O
FF状態検出手段1621、 (2')バックアップ用の電池に接続され、前記ON/O
FF状態検出手段1621からの出力信号を受けて、電
源がOFFであることを検出したときに、後述の乱数設
定値決定手段1623にバックアップ電源を供給し、も
って乱数設定値決定手段1623によって決定されたテ
ーブル番号を記憶保持せしめるバックアップ制御手段1
622、 (3')前記電源ON/OFF検出手段1621からの出
力信号に基いて乱数テーブルの選択時に行なわれる電源
のON/OFF切換え操作状態を検知すると共に、乱数
設定スイッチ690からの出力信号に基いて選択された
乱数テーブルを検知して、乱数テーブルを呼びだすため
の乱数設定値(テーブル番号)を決定する乱数設定値決
定手段1623、 (4')当たり発生確率の異なる複数の乱数テーブル(本
実施例では6つの乱数テーブル1〜6が用意されている
からの出力を受け、前記乱数設定値決定手段1623か
らの乱数設定値(テーブル番号)を表わす信号に基いて
上記複数の乱数テーブルから対応する1つのデータを呼
び出し、更にその中から1つの乱数を抽出し、その内容
を表わす信号を出力する乱数選択手段1624(尚、上
記6つの乱数テーブルの各々の当たり発生確率は、乱数
テーブル1が「1/2」、乱数テーブル2が「1/
4」、乱数テーブル3が「1/6」、乱数テーブル4が
「1/8」、乱数テーブル5が「1/10」、乱数テー
ブル6が「1/12」という具合に設定されている)、 (5')特定ゲートスイッチSW5からの出力信号が入力
される毎に、特定ゲート17を通過した遊技球の数(特
定記憶個数)を、4個を限度として累積して記憶すると
共に、後述の判定手段1624からの判定結果を表わす
信号の入力毎にその記憶値を減算し、その結果得られた
特定記憶個数を記憶個数表示LED53a〜53dにて
表示すべく、該記憶個数表示LED53a〜53dに特
定記憶個数を表わす信号を出力する記憶個数計数手段1
625、 (6')上記記憶個数計数手段1625を介して送られて
くる、遊技球の特定ゲート17内の通過を表わす信号
と、ストップスイッチSW6からの信号と、前記乱数選
択手段1624によって抽出された乱数の値を表わす信
号とに基いて、可変表示ゲーム器52に指令信号を出力
し、もって可変表示ゲームを行なわせしめると共に、そ
のゲーム結果を可変表示ゲーム器52に表示させる可変
表示制御手段としての図柄表示制御手段1626、 (7')前記図柄表示制御手段1623からのゲーム結果
を表わす信号に基いて、ゲームの結果が「当り」である
か否か(前記乱数選択手段1624によって抽出された
数値が所定の数値、例えば「3」,「7」と一致するか
否か)を判定する判定手段1627。
【0122】次に、上記構成の役物制御手段1600
の、その入力側に接続された各種スイッチからの出力信
号に基く作動制御の様子について説明する。
【0123】先ず、第1の作動制御部1600Iによる
作動制御に関して説明する。遊技機1の発射装置920
によって遊技盤3の遊技領域4内に発射された遊技球
が、第1の始動入賞口8,8または補助変動入賞装置5
0に入賞すると、第1の始動入賞スイッチSW1,SW
1,または第2の始動入賞スイッチSW2からON信号
が始動入賞制御手段1602に送られる。このON信号
を受けた始動入賞制御手段1602は、遊技球の入賞を
示す信号を、可動翼片制御手段1609に供給し、この
信号を受けた可動翼片制御手段1609はソレノイド
A,Aを所定時間に亘って所定回数(出力信号がスイッ
チSW1からのものであるときには1回、スイッチSW
2からのものであるときには2回)励磁(ON)する。
この結果、変動入賞装置10がその内部(入賞空間10
2)に遊技球を受け入れ得る状態(予備遊技状態)とな
る。
【0124】始動入賞口8,8または補助変動入賞装置
50への遊技球の入賞によって可動翼片101,101
が1回または2回開閉動作を行なっているときに、遊技
球が変動入賞装置10の入賞空間102に流入し、該流
入した遊技球が、入賞口設置部121に設けられた入賞
口103,104,104のうち特別入賞口(Vゾー
ン)103に入賞すると、大当り遊技状態が開始される
こととなる(このときサイクル数の計数値は“0”とな
っており、この条件の下で特別入賞スイッチSW3から
該サイクル数計数手段1603にON信号が送られる
と、今回新たに「大当り」が発生したと判断される)。
特別遊技制御手段1606はサイクル数計数手段160
3からの信号に基いて「大当り」発生を判断すると、そ
の時点で、可動翼片制御手段1609に指令信号を送
り、可動翼片101,101に1サイクル目の連続開閉
動作(最高18回)を行なわせる。
【0125】また、上記特別遊技制御手段1606は、
停留装置制御手段1608及び開閉扉駆動手段1607
に指令信号を送り、大当り遊技状態の発生に合わせて停
留装置の入口扉111及び人形服開閉扉130を開成さ
せる。上述のように大当り時の連続開閉動作中に入口扉
111が開成されると、その動作中に入賞空間102に
流入した遊技球は停留装置110内に貯留されるように
なる。尚、人形服開閉扉130を作動させるに当たり該
開閉扉130が完全に開成/閉成されたか否かは、夫々
モータスイッチMSW2/MSW1によって判断され、
完全に開成または閉成されたときには、モータスイッチ
MSW2またはMSW1から夫々ON信号が出力され、
この信号を受けた開閉扉駆動手段1607は開閉モータ
172の作動を停止させるようになっている。
【0126】前記可動翼片101,101の連続開閉動
作中に、変動入賞装置の入賞空間102に流入した遊技
球の数は、前述の入賞個数計数手段1605によってカ
ウントされ、そのカウント値は入賞個数表示制御手段1
613の働きによって、入賞個数表示LED106にて
表示されるようになっている。
【0127】大当り遊技状態における可動翼片101,
101の連続開閉動作が18回行なわれたとき、或いは
上記カウント値が“10”に達したとき、特別遊技制御
手段1606は、1サイクルの連続開閉動作を終了させ
るべく、可動翼片制御手段1609に指令信号を送ると
共に、停留装置出口扉112を開成すべく指令信号を停
留装置制御手段1608に送る。このように停留装置出
口扉112が開成されると、停留装置110内に貯留さ
れていた遊技球が一時に入賞口設置部121に向けて放
出され、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に入賞
すると、大当り遊技状態の継続条件が成立されることと
なる。そして、上記継続条件の成立/不成立に拘らず、
その後、停留装置入口扉111/出口扉112、更には
人形服開閉扉130をすべて閉成させるべく、特別遊技
制御手段1606から前記停留装置制御手段1608及
び開閉扉駆動手段1607に指令信号が送られる。又、
このとき特別遊技制御手段1606から前記サイクル数
計数手段1603にリセット信号が出力されて、サイク
ル数表示器105が“0”を表示する。
【0128】このように一旦大当り遊技状態が開始され
ると、可動翼片101,101の連続開閉動作が所定回
数(上述の可変表示ゲームの結果に応じて決定される所
定のサイクル数迄)継続することが可能となる。そして
大当り遊技が、最終(16)サイクルに至ると、停留装
置入口扉111/出口扉112、更には人形服開閉扉1
30を該最終サイクル動作中すべて開状態に維持すべく
特別遊技制御手段1606は、停留装置制御手段160
8及び開閉扉駆動手段1607に指令信号を送るように
なっている。
【0129】次に、第2の作動制御部1600IIによる
可変表示ゲーム及びこのゲーム結果に基いて行なわれる
補助変動入賞装置50の作動制御について説明する。
【0130】発射装置によって遊技領域4に発射された
遊技球が、遊技盤3の「袴」と称せられる位置に設けら
れた特定ゲート17内を通過すると、特定ゲートスイッ
チSW5からON信号が出力され、該信号を受けた記憶
個数計数手段1625は特定記憶個数の値を更新する
(最大4個)。この更新された特定記憶個数を表わす信
号は、前記記憶個数表示LED53a〜53dに送られ
て当該個数に応じた個数のLEDが点灯されるようなっ
ている。また、上記更新された特定記憶個数を表わす信
号は、図柄表示制御手段1626にも送られる。
【0131】図柄表示制御手段1626は上記信号に基
いて、即ち特定記憶個数が“0”でないと判断したとき
に、可変表示ゲーム(該ゲームの最中図柄の変動表示が
行なわれる)を開始させるべく可変表示ゲーム器52に
指令信号を出力し、更に該ゲームの終了後、前述の乱数
選択手段1624によって抽出された数値を表示すべく
該数値を表わす指令信号を可変表示ゲーム器52に出力
するようになっている。
【0132】上記抽出された数値を表わす信号は更に判
定手段1627にも送られるようになっており、該判定
手段1627によって可変表示ゲームの結果が当りであ
るか否かの判断がなされ(該数値が「3」又は「7」で
あるか)、この判断結果を表わす信号は、補助変動入賞
装置制御手段1601及び記憶個数計数手段1625に
送られるようになっている。前記記憶個数計数手段16
25は、該判断結果を表わす信号(当り、ハズレに拘ら
ず)の入力毎に1回の可変表示ゲームが終了したと判断
してその時点で記憶していた値を1宛減算し、新たな記
憶値とする。
【0133】一方、前記補助変動入賞装置制御手段16
01は、判定手段1627からの信号が当りを表わして
いるときに、補助変動入賞装置の可動部材51,51を
開方向に駆動(入賞口6が開)させるべく、ソレノイド
Dを励磁(ON)するHレベルの駆動信号を出力する。
この駆動信号は所定時間経過後にHレベルからLレベル
に反転され、補助変動入賞装置の入賞口6は再び閉成さ
れる。上記図柄表示制御手段1626によって開始され
た可変表示ゲームの結果が「当たり」となったときに
は、補助変動入賞装置50の入賞口6が開成されるよう
になっている。この状態で遊技球が該入賞口6に入賞す
ると、該入賞口6に設置された第2の始動入賞スイッチ
SW2からON信号が出力され、この信号を受けた前述
の始動入賞制御手段1602が、可動翼片制御手段16
09をして変動入賞装置10の可動翼片101,101
を2回回動させる。
【0134】ところで、乱数選択手段1624が乱数を
抽出するときに用いられる乱数テーブルは、当たり発生
確率の異なる複数の乱数テーブル(本実施例では6つ)
から選択されることになっているが、この乱数テーブル
の選択にはテーブル番号(乱数設定値)が用いられる。
そして、このテーブル番号(乱数設定値)は、以下の操
作によって変更されるようになっている。
【0135】即ち、乱数設定スイッチ690を押圧した
ままの状態で電源を投下すると、電源ON/OFF検出
手段1621及び乱数設定スイッチ690から乱数設定
値決定手段1623にこれらの操作状態を表わす信号が
出力される。そして、乱数設定値決定手段1623は、
テーブル番号表示器691に、その時点で記憶されてい
た乱数テーブルのテーブル番号を点滅表示させる。この
状態から係員等がスイッチ690の押圧操作を行なう
と、乱数設定値決定手段1623はスイッチ690から
ON信号が出力される毎に(1回の押圧操作毎に)、表
示されたテーブル番号に“1”を加算して(このとき表
示は、「1」→「2」→「3」‥‥→「6」→「1」と
いう具合に変化する)、新たな乱数設定値(テーブル番
号)とする。その後、係員等が再び電源を落すと、その
時点で選択されていた乱数設定値(このとき表示器69
1にて表示される数値)が所望の乱数設定値であると見
做す。この値は電源がOFFされている間は、バックア
ップ電源たる電池によってバックアップされているバッ
クアップ制御手段1622の働きによって記憶保持さ
れ、その後再び電源が投入されたことが電源ON/OF
F検出手段1621からの信号に検知されると、乱数設
定値決定手段1623はバックアップ制御手段1622
の働きによって記憶保持された乱数設定値(テーブル番
号)を最終的に選択された乱数設定値(テーブル番号)
として取り扱う。そして、前述したように乱数選択手段
1624は、該手段に接続された乱数テーブル1〜6の
中から、上記テーブル番号に従って乱数テーブルを選択
して、このテーブルから乱数を抽出するようになってい
る。尚、このように決定された乱数設定値(テーブル番
号)は、遊技機の通常作動時に乱数設定スイッチ690
が押されたときに、テーブル番号表示器691にて表示
され、係員等が随時確認できるようになっている。
【0136】次に、前述の役物制御装置のCPU610
によって行なわれる本発明に係るパチンコ遊技機の作動
制御について図28〜図55に示すフローチャートを参
照して詳細に説明する。
【0137】図28は、パチンコ遊技機1の変動入賞装
置10,補助変動入賞装置50,及び装飾ランプ/LE
Dなどの各種作動機器を遊技状態に応じて制御するため
のメインルーチンを示す。
【0138】このメインルーチンは所定時間経過ごとの
ハードリセット信号の発生に同期して開始される処理で
あり、1ループの処理が終了すると所定時間が経過する
まで当該CPU610による処理を停止状態にする(H
ALT)ようになっている。
【0139】上記リセット信号が発生して本ルーチンが
開始されると、先ずステップS2にて、今回ループが電
源投入直後のループであるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、後述のステップS7〜
ステップS14の初期化処理を実行する。一方、判別結
果が“No”のときには、ステップS4,S6にてメイ
ンチェックデータ1,2が夫々正常であるか否かを判別
する。このステップS4,S6の判別は、ノイズ等によ
ってデータが破壊されたままプログラムが実行されて該
プログラムが暴走してしまうことのないようRAM61
4の記憶内容を事前に確認するための処理であり、該判
別に用いられるメインチェックデータ1,2は当該メイ
ンルーチンの終了時(後述のステップS56,S58に
て)に設定される。
【0140】従って、これらステップS4,S6の何れ
かの判別結果が“No”ときには、ステップS7〜ステ
ップS14にて、この時点でのRAM614の記憶値を
クリアし(ステップS7)、RAM614のスイッチエ
リアの初期化を行ない(ステップS8)、普段処理を実
行させるべく後述の「処理No.」を予め“0”に設定
しておくなど、各種パラメータの初期化を行ない(ステ
ップS9)、モータコントロール処理にてパワーオン動
作をスタートさせるべく後述の「HCLT1」の値を初
期値“1”に設定するなどの処理(ステップS10)を
行なった後、乱数設定スイッチ690が押されているか
否か(ONか)が判別される(ステップS11)。この
判別結果が“Yes”のときには、ステップS12にて
後述の乱数設定フラグを“1”にセットし、一方、前記
ステップS11の判別結果が“No”のとき、即ち、電
源が投入された時点で乱数設定スイッチ690が押圧さ
れていなかったときには、係員等が乱数設定値の更新を
する意志がないと判断して、この時点でRAMに記憶さ
れていた乱数設定値(上記RAMは電池によってバック
アップされており電源オフのときにも記憶値は保持され
る)を確定乱数設定値の決定し(ステップS13)、次
いで乱数設定フラグを“0”にリセットして(ステップ
S14)、本ルーチンを終了する。
【0141】また、前記ステップS2の判別結果が“N
o”で且つ前記ステップS4,ステップS6の判別結果
が共に“Yes”のときには、ステップS16で乱数設
定フラグが“1”であるか否かが判別される。この乱数
設定フラグは、可変表示ゲームに用いられる乱数テーブ
ルを、6つのテーブルから予め選択する際に必要な乱数
設定値(テーブル番号)の書き換え処理が実行中である
か否かを判別するためのフラグであり、乱数設定スイッ
チ690が押されたときに“1”に設定され(ステップ
S12)、スイッチ操作が終了したとき(このときテー
ブル番号が確定する)後述の乱数設定処理にて“0”に
リセットされる。従って、このステップS16の判別結
果が“Yes”であるうちは、前述のステップS14に
進んで乱数設定処理を行ない、判別結果が“No”に転
じたときにステップS18以降の処理が行なわれるよう
になっている。
【0142】先ず、ステップS18では前記ステップS
4,S6の判別に用いられたRAM614内のメインチ
ェックデータ1,2を全てクリアし、ステップS20で
遊技盤3に設置された各種スイッチ(SW1〜SW5,
MSW1,MSW2など)のON/OFF状態を読込
み、その後不正検出処理(INJUSTICE)を行な
う(ステップS22)。この不正検出処理は、変動入賞
装置10内に設置されたテンカウントスイッチSW4
A,SW4Bの出力信号に基いて当該スイッチSW4
A,SW4Bが正常に機能しているか否か等を判断する
ための処理であり、後述の図30に示すフローに従って
行なわれる。
【0143】この不正処理が終了すると、続くステップ
S24にて遊技状態に応じた効果音の出力処理(SOU
ND)が行なわれ、更にステップS26にて各種制御機
器に実際に指令信号を出力する出力処理(OUTPU
T)が行なわれる。この出力処理は後述の「処理N
o.」に応じて実行される処理(ステップS40以降の
処理)によって得られた指令信号に基いて遊技盤3に設
置された装飾ランプL13,122,123、装飾LE
D107〜109、ソレノイドA,A,B,C,D,E
等に駆動信号を出力する処理である。
【0144】次のステップS28では2系統賞球排出処
理(SR600)が行なわれる。この2系統賞球排出処
理は後述の図31に示すフローに従って行なわれ、当該
処理の実行によって入賞球処理装置850内の第5ソレ
ノイド(ソレノイドE)815の励磁/消磁が制御され
るようになっており、これによって1つの入賞球に対し
て行なわれる賞品球の数が7個/15個の何れかに決定
される。
【0145】続くステップS30,S32では変動入賞
装置内の特別入賞口(Vゾーン)103に設けられた特
別入賞スイッチSW3の許可コントロール処理(VSW
CTL)、スイッチSW3の検出処理(SW3GET)
が行なわれる。
【0146】このうち許可コントロール処理は、後述の
図32のフローに従って行なわれるものであって、その
時点での遊技状態が特別入賞スイッチSW3の入力を許
可すべき状態であるか否かが判断され、この判断に基づ
いてSW3許可フラグの値が決定される。この許可コン
トロール処理によって、遊技機が特別入賞スイッチSW
3の入力を許可すべき状態であると判別されると、続い
て実行されるSW3検出処理(ステップS32)によっ
て検出されるスイッチSW3からのON信号が有効なも
のであると判断され、詳細は後述する「処理No.」に
応じた変動入賞装置10の作動制御処理(ステップS4
0以降の処理)の実行時に、当該スイッチSW3の出力
信号に基づいて変動入賞装置の作動制御が行なわれる。
【0147】次のステップS34ではランプ・LEDコ
ントロール処理(LEDCTL)が行なわれる。このラ
ンプ・LEDコントロール処理は、後述の「処理N
o.」に応じた制御にその値が決定される各種フラグ/
制御変数に基いて、遊技盤3に設置されたランプ,LE
Dを実際に所望のタイミングにて点灯/点滅制御する処
理である。
【0148】次のステップS36では、モータコントロ
ール処理(MOTCTL)が実行される。このモータコ
ントロール処理は、変動入賞装置10の内部に設置され
た人形服開閉扉130の開閉制御を遊技状態に応じて行
なう処理であって、後述の図34に示すフローに従って
行なわれる。このモータコントロール処理が終了する
と、次のステップS38で、補助入賞装置制御処理(S
OLD−PRC)が、図49に示すフローに従って行な
われる。
【0149】この補助入賞装置制御処理は、特定ゲート
に設けられた特定ゲートスイッチSW5からの出力信号
に基いて可変表示ゲーム器52による可変表示ゲームを
行なわせ、該ゲームの結果が「当り」となったときに所
定時間(例えば、0.8秒)に亘って補助変動入賞装置
50の可動部材51,51を開成する等の制御を行うも
のである。
【0150】続くステップS40〜ステップS54で
は、後述する「処理No.」に応じた第1〜第3ソレノ
イド(ソレノイドA,B,C)173,173,14
6,114のON/OFF制御、並びにサイクル数表示
器105によるサイクル数表示制御等が行なわれる(B
RANCH)。
【0151】ここで「処理No.」に応じた制御の概略
を説明すると、(1)処理No.が“1”のときには、
始動入賞口8,8への遊技球の入賞に応じて可動翼片1
01,101の開閉動作(500msecの開放)を1回だ
け行なうSW1/SW2処理(図51)、(2)処理N
o.が“2”のときには、補助変動入賞装置50への遊
技球の入賞に応じて可動翼片101,101の開閉動作
(500msecの開放)を2回行なうSW1/SW2処理
(図51)、(3)処理No.が“3”のときには、変
動入賞装置10の可動翼片101,101の開閉動作終
了後所定時間スイッチSW3の検出を許可するスイッチ
SW3許可処理(図52)、(4)処理No.が“4”
のときには、「大当り」が発生したと判断されてから実
際に可動翼片101,101の連続開閉動作が開始され
るまでインターバルを設ける(該インターバル中に大当
り発生を告げるファンファーレの発生等が行なわれる)
大当りウェイト処理(図53)、(5)処理No.が
“5”のときには、実質的な大当り遊技状態を発生させ
るべく可動翼片101,101の連続開閉動作(1サイ
クル)を行なう大当り処理(図54)、(6)処理N
o.が“6”のときには、1サイクルの連続開閉動作終
了から次のサイクルの連続開閉動作が開始される迄の間
に、スイッチSW3の検出を許可したり、停留装置出口
扉112を開放する等の作動制御を行なうウェイト処理
(図55)、(7)処理No.が“7”のときには、ス
イッチSW3,SW4A,4Bの不正処理(ステップS
60)、という具合に処理No.に従った各種作動制御
が行なわれる。そして、処理No.が“0”のときに
は、上記ステップS40〜ステップS52の判別結果が
全て“No”となり、ステップS54にて通常の遊技状
態に応じた普段処理(図50)が行なわれる。この普段
処理は、通常の遊技状態に応じて遊技盤3に設置された
各種LED/ランプの点灯/点滅を行なう処理であっ
て、上記(1)〜(7)の処理を実行するための条件が
成立するまでの間、当該普段処理が繰り返し実行され
る。
【0152】このステップS54での処理が終了する
と、ステップS56,S58にてRAM614の記憶状
態を検査するための前述のメインチェックデータ1のセ
ット、メインチェックデータ2のセットが夫々行なわ
れ、その後本プログラムを終了して、次のハードリセッ
ト信号発生までCPU610を停止状態にする(HAL
T)。以上説明したメインルーチンを実行することによ
って変動入賞装置10、補助変動入賞装置50、遊技盤
3に設置された各種LED、ランプ、更には遊技機に設
置された効果音発生用のスピーカ930の作動制御が行
なわれる。
【0153】次に、図29を用いてメインルーチンの前
記ステップS15にて実行される乱数設定処理について
説明する。
【0154】この乱数設定処理は、可変表示ゲームに用
いられる乱数テーブルを、所定のテーブル群(当たり発
生確率が互いに異なる複数の乱数テーブル1〜6からな
る)から選択する際に用いられる乱数設定値を、予め選
択して記憶しておくための処理であり、該処理は遊技機
1に電源が投下された時点で乱数設定スイッチ690が
押圧されていたときに(メインルーチンのステップS1
1の判別結果が“Yes”のとき)に開始され、その後
乱数設定フラグが“1”に設定されている限り、この乱
数設定処理が繰り返し実行される。そして、この乱数設
定処理にて選択され且つ記憶された乱数設定値(テーブ
ル番号)は、遊技機の電源が一旦OFFされた後(電源
がOFFのときにも、上記記憶値は、電池によってバッ
クアップされたRAMに記憶保持される)再び電源が投
下され、且つ、その時点で乱数設定スイッチ690が押
圧されていないことを条件に(メインルーチンのステッ
プS2の判別結果が“Yes”で且つステップS11の
判別結果が“No”のとき)最終的な乱数設定値(テー
ブル番号)として確定され、この確定された値に従って
可変表示ゲームが実行される。
【0155】メインルーチンのステップS11の判別結
果が“Yes”となって、この乱数設定処理が開始され
ると、先ず、ステップS72にて、この時点まで記憶さ
れていた乱数設定値(テーブル番号)をテーブル番号表
示器691にて点滅表示する処理がなされ、次いで設定
スイッチ690が依然押圧されているか否かが判別され
る(ステップS74)。この判別結果が“Yes”であ
るうちは、遊技店の係員等による乱数設定値の更新処理
が未だ行なわれていると判断して、ステップS76に進
み、テーブル番号の更新(テーブル番号を所定時間経過
ごとに“1”宛増加させる処理)がなされ、その後、本
ルーチンを終了する。その後、再び電源がOFFされる
までは、一旦設定された乱数設定フラグの値が“1”に
保持されるためメインルーチンのステップS16が“Y
es”となって、この乱数設定処理が繰り返される。そ
して、テーブル番号表示器691にて表示された数値が
所望の値となって、遊技店の係員等が乱数設定スイッチ
690の操作を終了すると、上記ステップS74の判別
結果が“No”に転じて、以後乱数設定値(テーブル番
号)の更新が行なわれなくなり、この時点での値が最終
的に選択された値としてRAMに記憶保持される。
【0156】この乱数設定処理にて、選択され記憶保持
された値は、係員によって電源が一旦OFFされ、再び
ONされたときに(このとき乱数設定スイッチが押され
ていないことを条件として)、最終的な乱数設定値とし
て確定される(メインルーチンのステップS13)。
【0157】次に、図30を用いてメインルーチンの前
記ステップS22にて実行される不正検出処理(INJ
USTCE)について説明する。この不正検出処理は変
動入賞装置10内に設置されたテンカウントスイッチS
W4A,SW4Bにピアノ線などの異物が挿入さたり、
コネクタを抜かれる等、パチンコ遊技に於る不正を検出
するための処理である。この不正検出処理が開始される
と、先ず、ステップS102にて、今回ループ迄に既に
テンカウントスイッチSW4A,SW4Bの不正状態が
検出されたか否か(不正中か)が判別される。このステ
ップS102の判別結果が“Yes”のときには、続く
ステップS104〜ステップS136の処理を実行する
ことなく、即ち、更なる不正検出を行なうことなく、そ
のまま本ルーチンを終了して、メインルーチンの効果音
出力処理(SOUND)に移行する(このとき実行され
る効果音出力処理では不正発生を示す効果音が出力され
る)。一方、前記ステップS102の判別結果が“N
o”のときには、次いで、ステップS104〜ステップ
S110にてスイッチSW4A,SW4Bがショート不
正状態(ショート状態が所定時間以上継続する状態)と
なっているか否かが判別される。
【0158】先ず、ステップS104では、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4Bからの出力信号がHレベ
ルとなっているか否かが判別される。この判別結果が
“No”のときには、ステップS106にて、ショート
チェック タイマINJTIM3を所定時間(例えば2
sec)にセットし、ステップS112以降の処理に進
む。従ってスイッチSW4A,SW4Bがショートして
いない場合には本ルーチンが実行される毎に前記タイマ
INJTIM3の値が上記所定時間(2sec)に設定さ
れる。スイッチSW4A,SW4Bの何れか一方がショ
ートして前記ステップS104の判別結果が“Yes”
に転じると前記タイマINJTIM3の値を減じ(ステ
ップS108)、次のステップS110にて上記その値
が減じられたタイマINJTIM3が“0”となったか
否かが判別される。この判別結果が“No”であるうち
は、ステップS112以降に進んで他の不正状態の検出
を行なう。
【0159】スイッチSW4A,SW4Bのショート状
態が上記所定時間(2sec)継続して、ステップS11
0の判別結果が“Yes”に転じると、スイッチSW4
A,SW4Bがショート不正状態であると判断してステ
ップS136に進み、処理No.を“7”に設定すると
共にショート不正状態が発生したことを記憶する等の不
正動作イニシャル処理を実行して、本ルーチンを終了す
る。
【0160】このように処理No.が“7”に設定さ
れ、しかもショート不正状態が記憶されると、前述のメ
インルーチンのステップS52の判別が“Yes”とな
って不正動作処理(ステップS60)に進み、ショート
不正状態に応じた不正処理(この不正に対応した不正音
の発生等)が実行される。
【0161】前記ステップS104の判別結果が“N
o”又は前記ステップS110の判別結果が“No”の
ときに実行されるステップS112〜ステップS118
では、SW4カウント不正検出が行なわれる。先ず、ス
テップS112では前回ループから今回ループにかけて
テンカウントスイッチSW4A又はスイッチSW4Bの
出力信号が立上がったか否かが判別される。この判別結
果が“No”のときには、続くステップS114〜ステ
ップS118をスキップして、ステップS120以降に
進む。一方、前記ステップS112の判別結果が“Ye
s”、すなわち前回ループから今回ループまでの間にテ
ンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって遊技球
の入賞が検出されたときには、次のステップS114で
処理No.が“0”であるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のとき、すなわち遊技状態が普段処
理を行なうべき状態(通常遊技状態)となっているとき
にテンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって遊
技球の変動入賞装置10内への入賞が検出されると、そ
のまま、本ルーチンを終了し、メインルーチンの効果音
出力処理(図28のステップS24)に移行する。一
方、前記ステップS114の判別結果が“No”のとき
には、変動入賞装置10内に遊技球が入賞したことを記
憶すべくSW4FGの値を“1”に設定し(ステップS
116)、次いで変動入賞装置内への遊技球の入賞を表
わす効果音(テンカウント効果音)を出力して(ステッ
プS118)、ステップS120以降に進む。
【0162】次のステップS120〜ステップS126
では、テンカウントスイッチSW4Aのオープン不正検
出が、ステップS128〜ステップS134ではテンカ
ウントスイッチSW4Bのオープン不正検出が行なわれ
る。
【0163】先ずステップS120では、スイッチSW
4Aからの出力信号がHレベルであるか否かが判別され
る。この判別結果が“No”のときには、ステップS1
22にて、オープンチェック タイマINJTIM1を
所定時間(例えば2sec)にセットし、ステップS12
8移行の処理に進む。従ってスイッチSW4Aからの出
力信号がHレベル(ON)となっていない場合には、本
ルーチンが実行される毎に前記タイマINJTIM1の
値が上記所定時間に設定される。
【0164】スイッチSW4Aの出力信号がHレベル
(ON)となって前記ステップS120の判別結果が
“Yes”に転じるとオン状態が続く限り前記タイマI
NJTIM1の値を減ずる処理が行なわれ(ステップS
124)、次のステップS126にて該タイマINJT
IM1の値が“0”となったか否かが判別される。この
判別結果が“No”であるうちは、ステップS128以
降の処理に進んでスイッチSW4Bのオープン不正検出
を行なう。スイッチSW4Aの出力信号がHレベルとな
ってから上記所定時間(2sec)経過して、ステップS
126の判別結果が“Yes”に転じると、スイッチS
W4Aがオープン不正状態であると判断して前記ステッ
プS136に進み、不正動作イニシャル処理にてスイッ
チSW4Aにオープン不正が発生したことをRAM614
に記憶したり処理No.を“7”にする等の処理を行な
って、そのまま本ルーチンを終了する。このように処理
No.が“7”に設定され、しかもスイッチSW4Aの
オープン不正が記憶されると、前述のメインルーチンの
ステップS52の判別が“Yes”となって不正処理に
進み、スイッチSW4Aのオープン不正発生に応じた不
正処理(この不正に応じた不正音の発生等)が実行され
る。
【0165】ステップS128以降のスイッチSW4B
のオープン不正検出の処理では、先ず、テンカウントス
イッチSW4Bの出力信号がHレベル(ON)であるか
否かが判別される(ステップS128)。このステップ
S128の判別結果が“No”のときには、ステップS
130にて、オープンチェック タイマINJTIM2
を所定時間(例えば2sec)にセットして本ルーチンを
終了し、メインルーチンの音声出力処理に進む。従って
スイッチSW4Bからの出力信号がHレベル(ON)と
なっていない場合には本ルーチンが実行される毎に前記
タイマINJTIM2の値が上記所定時間(2sec)に
設定される。
【0166】スイッチSW4Bの出力信号がオン(Hレ
ベル)となって前記ステップS128の判別結果が“Y
es”に転じるとオン状態が続く限り前記タイマINJ
TIM2の値を減ずる処理が行なわれ(ステップS13
2)、次のステップS134にてタイマINJTIM2
の値が“0”となったか否かが判別される。この判別結
果が“No”であるうちは、ステップS136をスキッ
プして本ルーチンを終了する。スイッチSW4Bの出力
信号オン(Hレベル)となる状態が上記所定時間継続し
て、ステップS136の判別結果が“Yes”に転じる
と、スイッチSW4Bがオープン不正状態であると判断
してステップS136の不正動作イニシャル処理に進
み、処理No.を“7”に設定すると共にスイッチSW
4Bにオープン不正が発生したことをRAMに記憶し
て、本ルーチンを終了する。このように処理No.が
“7”に設定され、しかもスイッチSW4Bのオープン
不正状態が記憶されると、前述のメインルーチンのステ
ップS52の判別が“Yes”となって不正処理に進
み、スイッチSW4Bのオープン不正状態に応じた不正
処理(この不正に応じた効果音の発生等)が実行され
る。
【0167】次に前述のメインルーチンのステップS2
8で実行される2系統賞球排出処理(SR600)につ
いて図31のフローチャートを参照して説明する。同図
に示すように、本ルーチンが開始されると、ステップS
140にて前回ループから今回ループにかけて、変動入
賞装置へのあらたな遊技球の入賞がテンカウントスイッ
チSW4A,SW4Bによって検出されたか否か(SW
4A,SW4Bが立上がったか)が判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、ステップS142に
て、大排出個数記憶値の値を“1”だけ加算してステッ
プS144に進み、一方、“No”のときには、ステッ
プS142をスキップして、即ち、この時点で記憶され
ていた大排出個数記憶値をそのまま保持してステップS
144に進む。
【0168】ここで大排出個数記憶値とは、大排出(1
5個排出)を行なうべき入賞口(103,104,10
4)に入賞した遊技球の加算値であって、該記憶値が
“0”以外の値となっているときには、後述のように賞
球排出装置810に設置された賞品球の排出個数切換用
の第5ソレノイド(ソレノイドE)815が励磁(O
N)され、これによって賞球排出装置から1個の入賞球
に対して15個の賞品球が排出されるようになる(反対
に大排出個数記憶値が“0”となっているときには、ソ
レノイドEが消磁(OFF)されて、1個の入賞球に対
して7個の賞品球が排出される)。
【0169】図31に戻り、次のステップS144で
は、今回ループが、遊技機に電源が投下されてから最初
に実行されたループであるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、ステップS146に
て、賞球排出装置に設置された図示省略の切換状態検出
スイッチMSW3がオン(該スイッチMSW3は小排出
時にON信号を出力するようになっている)となってい
るか否かが判別される。この判別結果が“No”である
うちは、ステップS148に進んでソレノイドEを励磁
(ON)し、そのまま本ルーチンを終了して、メインル
ーチンのSW3許可コントロール処理(VSCCTL)
に移行する。このように電源投入後ソレノイドEを励磁
(ON)して小排出に備えておくのは、電源投入後変動
入賞装置10が開いて大排出が可能な状態となるには少
なくとも始動入賞口に遊技球が入賞(小排出)すること
が条件であり、従って最初の賞品球の排出は必ず小排出
となるからである。一方、前記ステップS146の判別
結果が“Yes”のときには、ステップS150以降の
処理に進む。
【0170】ステップS150では、今回ループ実行時
に既に賞品球の排出処理が開始され、且つ、この開始さ
れた排出処理が引き続き行なわれているか(排出中であ
るか)が判別される。この判別結果が“Yes”のと
き、即ち、1個の入賞球に対応した所定個数(7個又は
15個)の排出処理が未だ完了していないときには、ス
テップS152にて後述の大排出開始フラグFLGAを
“0”にリセットしてそのまま本ルーチンを終了し、メ
インルーチンのSW3許可コントロール処理(USWC
TL)に移行する。このときソレノイドEのON/OF
F状態は、既に開始されている上記所定個数(7個又は
15個)の賞品球の排出処理を継続させるべく、その時
点での状態が保持される。
【0171】一方、本ルーチン実行時に賞品球の排出処
理が行なわれていないときには(ステップS150が
“No”)、ステップS154にて排出開始フラグFL
GAの値が“1”であるか否かが判別される。この大排
出開始フラグFLGAは、賞品球の大排出処理(15個
排出)を行なうべくソレノイドEが消磁され大排出の準
備段階に入ったとき後述のステップS162にてその値
が“1”に設定され、実際に賞品球の排出が開始された
あとは(排出中)前述のステップS152にて“0”に
リセットされる。従って、前記ステップS154の判別
結果が“Yes”のときには、大排出に備えてソレノイ
ドが消磁(OFF)されたにも拘らず未だ大排出が開始
されていない準備段階であると判断して、ステップS1
56以降の処理を行なうことなく、本ルーチンを終了す
る。
【0172】一方、前記ステップS154の判別結果が
“No”のときには、大排出に備えた準備段階ではない
と判断して、新たに大排出記憶個数の値に基づくソレノ
イドEのON/OFF制御(大排出に備えてソレノイド
Eを励磁しておくか否かを決定する処理)が開始され
る。先ず、ステップS156では、この時点で大排出個
数記憶値が“0”であるか否かが判別される。この判別
結果が“Yes”のとき、即ち、次回行なわれる賞品球
の排出処理を大排出とすべきであると判断されたときに
は、大排出(15個排出)を行なうべくステップS15
8にてソレノイドEの消磁(OFF)を行なうと共に、
ステップS160にて大排出記憶個数の値を“1”だけ
減算し、更に排出開始フラグFLGAを“1”に設定し
て(ステップS162)、本ルーチンを終了し、メイン
ルーチンのSW3許可処理に移行する。一方、前記ステ
ップS156の判別結果が“No”のときには、賞球排
出処理によって排出される賞品球の数を7個とすべく
(小排出)ソレノイドEを励磁(ON)し(ステップS
164)、その後本ルーチンを終了して、メインルーチ
ンのSW3許可処理に移行する。
【0173】次に、変動入賞装置10の特別入賞口(V
ゾーン)103に設置された特別入賞スイッチSW3の
許可コントロール処理(VSWCTL)及び検出処理
(SW3GET)について、図32及び図33を参照し
て説明する。
【0174】特別入賞スイッチSW3の許可コントロー
ル処理(図32)は、前述のメインルーチンのステップ
S30で実行されるもので、遊技球が特別入賞口(Vゾ
ーン)103に入賞し得る遊技状態を検知して、当該遊
技状態のみでスイッチSW3の出力信号を有効なものと
して扱うための一種の不正防止処理である。
【0175】この処理が開始されると、先ず、ステップ
S170にてSW3検出フラグVFGが“1”であるか
否かが判別される。このSW3検出フラグVFGは、後
述のSW1処理(SW1PRC,図51)又は大当り処
理(HITPRC,図54)が終了したとき(これらの
処理によって変動入賞装置の可動翼片101,101が
所定回数開くようになっている)、“1”に設定され、
その後所定時間(例えば4秒)に亘ってその値“1”が
保持されるものである。このSW3検出フラグVFGが
未だ“1”に設定されていないときには(前記ステップ
S170の判別結果が“No”)、続くステップS17
2〜ステップS180をスキップし、メインルーチンに
戻り、SW3検出処理(SW3GET)に移行する。
【0176】後述のSW1処理又は大当り処理が行なわ
れてSW3検出フラグVFGが“1”に設定されると、
前記ステップS170の判別結果が“Yes”となって
ステップS172に進み、SW3有効時間タイマVWT
IM(該タイマは、後述のSW1処理で所定時間(例え
ば4sec)にセットされる)の値が減じられ、続いて
該タイマVWTIMの値が“0”となったか否かが判別
される(ステップS174)。この判別結果が“No”
であるうちは、続くステップS176〜ステップS18
0をスキップして、本ルーチンを終了し、メインルーチ
ンに戻ってSW3検出処理を行なう。後述のSW1処理
又は大当り処理による可動翼片101,101の開閉制
御が終了したのち(このときタイマVWTIMがセット
される)、上記所定時間(2sec)が経過して前記ス
テップS174の判別結果が“Yes”に転じると、続
くステップS176で前記SW3検出フラグVFGが
“0”にリセットされ、次のステップS178でソレノ
イドA,Aによる可動翼片の開閉動作回数を表わす後述
のソレノイドAオープンカウンタSOLCNTの値が
“0”であるか否かが判別される。
【0177】この判別結果が“No”のとき、すなわ
ち、後述のSW1処理又は大当り処理の実行によって可
動翼片101,101が少なくとも1回以上実際に開閉
した後に、本処理が行なわれたのであれば、そのまま本
ルーチンを終了して、メインルーチンのステップS32
に進む(このときSW3検出許可フラグVSWFGは後
述するようにその値が“1”に保持される)。一方、前
記ステップS178の判別結果が“Yes”、即ち、可
動翼片101,101が1回も開閉していないにも拘ら
ず本処理が実行されたのであれば、何らかの不正が発生
したと判断してステップS180に進み、SW3検出許
可フラグVSWFGを“0”に設定し、その後本ルーチ
ンを終了する。
【0178】ここでSW3検出許可フラグVSWFGと
は、当該ルーチンに引き続き行なわれるSW3検出処理
にて用いられるもので、このフラグVSWFGの値が
“0”となっているときには、特別入賞スイッチSW3
の検出信号が無効とされるようになっている。
【0179】図33はメインルーチンのステップS32
にて実行されるSW3検出処理(SW3GET)フロー
チャートである。
【0180】このSW3検出処理が開始されると、先
ず、ステップS182で、この時点で遊技機に不正が発
生しているか(不正中か)否かが判別される。この判別
は前述した不正検出処理(INJUSTICE)等の検
出結果に基づいて行なわれるもので、判別結果が“Ye
s”のときには、直接メインルーチンのステップS4以
降に進むようになっている。
【0181】一方、前記ステップS182の判別結果が
“No”のときには、ステップS184にて特別入賞ス
イッチSW3の出力信号がHレベルに転じているか(オ
ンか)否かが判別される。この判別結果が“No”のと
き、即ち、特別入賞口103に遊技球が入賞しなかった
ときには、ステップS186以降の処理を行なうことな
く、直接メインルーチンのモータコントロール処理(M
OTCTL)に移行する。一方、判別結果が“Ye
s”、即ち特別入賞口103に遊技球が入賞したことが
検知されたときには、更に、この時点で、前述したSW
3検出許可フラグVSWFGの値が“1”であるか否か
が判別される(ステップS186)。この判別結果が
“No”のとき、即ち前記フラグVSWFGが、スイッ
チSW3の出力信号の入力を許可すべきでない状態であ
る旨を示しているときにはメインルーチンの、モータコ
ントロール処理に直接移行する。
【0182】変動入賞装置の可動翼片101,101の
開閉動作が行なわれた後、特別入賞口103に遊技球が
入賞したとき(正規の入賞)には、前記ステップS18
6の判別結果は“Yes”となって、上記特別入賞口1
03への遊技球の入賞が大当り遊技状態に於ける最終
(16)サイクルでの入賞であるか否かの判別(ステッ
プS187)が行なわれる。この判別結果が“No”の
ときにはステップS188に進み、特別入賞口103へ
の遊技球の入賞を記憶すべく、大当たりイニシャル処理
が実行される(このステップで処理No.が“4”に設
定されるなど初期設定がなされ、この結果、この時点で
大当り遊技状態となっていないときには以降のループで
後述の大当りウェイト処理より制御が開始され、既に大
当り遊技状態となってれば、一旦大当り遊技状態での連
続開閉動作を終了して、次のサイクルに移行するように
なる)。一方、前記ステップS187の判別結果が“Y
es”のとき、即ち、大当り遊技状態が最終(16)サ
イクルとなっているときには、更なる連続開閉動作の継
続が行なわれないので、ステップS188のイニシャル
処理を実行することなくステップS190に進む。
【0183】次のステップS190では、特別入賞スイ
ッチSW3からのON信号発生に先立って、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4BからON信号が発生して
いたか否かが判別される。この判別結果が“Yes”の
ときには、スイッチSW3からのON信号は正規に発生
したものである(不正でない)と判断して、そのまま本
ルーチンを終了し、メインルーチンのステップS56に
スキップする。一方、ステップS190の判別結果が
“No”のとき、即ち、遊技球がテンカウントスイッチ
SW4A,SW4Bを通過していないのに、特別入賞ス
イッチSW3の出力信号がONしてしまったときには、
何らかの不正があったと判断して(SW4,3連続不正
状態)ステップS192に進み、処理No.を“7”に
設定するととともにその旨を記憶するなどのSW4,3
連続不正イニシャルを行なって、本ルーチンを終了し、
メインルーチンのステップS56にスキップする。この
ように不正の態様(SW4,3連続不正)が記憶される
と、それ以降の処理でメインルーチンのステップS52
が“Yes”となって当該不正の態様に応じた不正処理
(不正内容に応じた効果音の発生等)が行なわれるよう
になっている。
【0184】次に、変動入賞装置10内に設置された人
形服開閉扉130の開閉動作を行なう開閉モータ172
の作動制御(モータコントロール処理)について図34
〜図48を参照して説明する。
【0185】このモータコントロール処理(MOTCT
L)は、前述したメインルーチンのステップS36で実
行されるもので、遊技機に電源が投入された直後に行な
われるパワーオン動作ブロック(MOT−10〜MOT
−30)、遊技球が特別入賞口に入賞した直後所定時間
に亘って行なわれる大当りウェイト動作ブロック(MO
T−40〜MOT−80)、大当り動作ブロック(MO
T−90〜MOT−100)、大当り終了動作ブロック
(MOT−110〜MOT−140)の4つの制御ブロ
ックに大別される。以下、フローチャートに従って説明
する。
【0186】図34は本モータコントロール処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。本ルーチンが開始され
ると、先ず、ステップS202にて玉噛チェックタイマ
の値を減じ、次のステップS204にてモータコントロ
ールタイマ(MCTIM)の値を減じる。
【0187】ここで、玉噛チェックタイマ(玉噛タイ
マ)とは、開閉モータを開方向(CCWオン)又は閉方
向(SWオン)に作動させたにも拘らず人形服開閉扉1
30が開閉動作しない状態(玉噛)を検出するために設
けられたもので、該タイマがタイムアップしたときには
玉噛が発生したと判断して、実際の人形服開閉扉130
の開閉状態とは関係なく、その後の処理が強制的に実行
されるようになっている。また、モータコントロールタ
イマ(MCTIM)とは、後述のステップS208以降
の処理に於いて、制御変数MCTL1の値の変化に従っ
て開閉モータ172、ソレノイドB,C等の作動制御を
実行するに際し(「MOT−10」〜「MOT−14
0」)、これら逐次行なわれる各々の作動制御の間にイ
ンターバルを設けるためのタイマである。このモータコ
ントロールタイマは、制御変数MCTL1の値に応じた
夫々のサブルーチン(図35〜図48)にて、制御内容
に応じた所望の値に設定され、該タイマがタイムアップ
したか否かは、ステップS206にて判別される。
【0188】図34のフローに戻り、ステップS206
で上記モータコントロールタイマ(MCTIM)が未だ
タイムアップしていないと判別されると(判別結果が
“No”)、それ以降の処理を実行することなく、メイ
ンルーチンに戻って補助入賞装置制御処理(SOLD−
PRC)を行なう。一方、前記ステップS206の判別
結果が“Yes”のときには、ステップS208〜ステ
ップS234で順次、制御変数MCTL1の値が“1”
であるか否か(ステップS208)、変数MCTL1の
値が“2”であるか否か(ステップS210)、変数M
CTL1の値が“3”であるか否か(ステップS21
2)、変数MCTL1の値が“4”であるか否か(ステ
ップS214)、変数MCTL1の値が“5”であるか
否か(ステップS216)、変数MCTL1の値が
“6”であるか否か(ステップS218)、変数MCT
L1の値が“7”であるか否か(ステップS220)、
変数MCTL1の値が“8”であるか否か(ステップS
222)、変数MCTL1の値が“9”であるか否か
(ステップS224)、変数MCTL1の値が“10”
であるか否か(ステップS226)、変数MCTL1の
値が“11”であるか否か(ステップS228)、変数
MCTL1の値が“12”であるか否か(ステップS2
30)、変数MCTL1の値が“13”であるか否か
(ステップS232)、変数MCTL1の値が“14”
であるか否か(ステップS234)が判別される。
【0189】これらの判別結果に応じて、図35〜図4
8のフローに示すサブルーチンが夫々実行されるように
なっている。以下、人形服開閉扉30の実際の動作に従
ってこれら複数のサブルーチンについて説明する。
【0190】前述したように、遊技機1に電源が投下さ
れると、パワーオン動作が開始される。このパワーオン
動作が行なわれている間は、上述の制御変数MCTL1
は“1”〜“3”の何れかの値に設定され、この制御変
数に対応した「MOT−10」〜「MOT−30」が実
行される。
【0191】ここで「パワーオン動作」とは、電源が投
入された直後に、人形服開閉扉130を開き、この状態
で、停留装置出口扉112の開閉を瞬間的に行ない、そ
の後人形服開閉扉130を閉じるという一連の動作を指
す。電源が投入された直後にはメインルーチン(図2
8)のモータコントロールイニシャル処理の実行(ステ
ップS10)によって制御変数MCTL1の値が先ず
“1”に設定されるので、前記ステップS208の判別
結果が“Yes”となり、「MOT−10」処理(図3
5)が開始される。
【0192】「MOT−10」処理では、先ずステップ
S1002にて、人形服開閉扉130を開成させるべく
開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作(C
CWオン)が開始される。次のステップS1004では
開閉扉駆動機構に設けられたモータスイッチMSW2か
らON信号が出力されたか否かが判別される。この判別
結果が“No”であるうちは、人形服開閉扉130が未
だ十分開成されていないと判断して、ステップS100
6〜ステップS1014をスキップして、そのまま本ル
ーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処
理(SOLD−PRC)に移行する。一方、前記ステッ
プS1004の判別結果が“Yes”のときには、ステ
ップS1006に進んで変動入賞装置内に設けられた停
留装置出口扉12を開成すべくソレノイドCを励磁(O
N)し、更にモータコントロールタイマMCTIMの値
を3秒に設定し(ステップS1008)、次いで玉噛タ
イマを所定時間にセットすると共に(ステップS101
0)、前記制御変数MCTL1を2に設定し(ステップ
S1012)、その後、開閉モータ172の駆動を停止
して(ステップS1014)本ルーチンを終了し、補助
入賞装置制御処理に移行する。
【0193】このように人形服開閉扉130が十分に開
いて前記ステップS1004の判別結果か“Yes”に
転じ、ステップS1006以降の処理が一旦行なわれる
と、制御変数MCTL1が“2”に設定されるので、次
回以降のモータコントロール処理(図34)ではステッ
プS210の判別が“Yes”に転じて、「MOT−2
0」のルーチンが開始されることになる。尚、前述のよ
うにモータコントロールタイマがステップS1008に
て3秒に設定されているため、「MOT−10」処理が
終了してから「MOT−20」処理が開始されるまでに
3秒間のインターバルが設けられる。
【0194】上述の「MOT−10」処理(この処理で
人形服開閉扉130が開成され、その直後に出口扉11
2が開成される)が終了した後、所定時間(3秒)が経
過すると、前記ステップS206及びステップS210
の判別結果が共に“Yes”となって、「MOT−2
0」処理(図36)が実行される。
【0195】この「MOT−20」処理においては、先
ず、ステップS1020で、前記ステップS1006の
実行によって開成された停留装置出口扉を閉成させるべ
くソレノイドCを消磁し(OFF)、次いでモータコン
トロールタイマMCTIMを所定時間(500msec)に
セットする(ステップS1022)と共に玉噛タイマを
所定時間(1sec)にセットし(ステップS102
4)、制御変数MCTL1を“3”に設定して(ステッ
プS1026)、本ルーチンを終了し、メインルーチン
の補助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行す
る。 モータコントロール処理において、次回以降のル
ープが行なわれるときには、モータコントロールタイマ
がタイムアップするまでステップS206の判別結果が
“No”となって、メインルーチンの補助入賞装置制御
処理が実行される(このとき人形服開閉扉130は開成
され、出口扉112か閉成されている)。
【0196】上記所定時間が経過すると、ステップS2
06の判別結果が“Yes”に転じ、ステップS212
の判別結果が“Yes”となって(この時点では制御変
数MCTL1が“3”に設定されている)、「MOT−
3」処理(図37)が実行される。 この「MOT−
3」処理では、先ず、ステップS1030にて人形服開
成扉130を閉成させるべく開閉モータ172を時計廻
り方向に回動する動作が開始される(CWオン)。次の
ステップS1032では玉噛が発生しているか否かが判
別される。この判別は、前記「MOT−20」のステッ
プS1024にて所定時間(1sec)に設定された玉噛
タイマがタイムアップしたか否かに基づいて行なわれ
る。この判別結果が“No”のときには、次のステップ
S1034でモータスイッチMSW1からの出力信号が
Hレベル(ON)となったか否かが判別される。
【0197】このステップS1034の判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS1036、ステップS1
038をスキップして、本ルーチンを終了し、そのま
ま、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行す
る。一方、この判別結果が“Yes”に転じたとき、即
ち人形服開閉扉130が閉成されたと判断されたときに
は、ステップS1036にて一連の「パワーオン動作処
理」(MCTL1が“1”、“2”、“3”のときに実
行される処理)を終了させるべく制御変数MCTL1を
“0”にリセットし、人形服開閉扉130の閉成方向へ
の作動を停止させるべく開閉モータ172を停止させて
(ステップS1038)、本ルーチンを終了し、補助入
賞装置制御処理に移行する。
【0198】尚、上記ステップS1034の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−20」のス
テップS1024にて設定された玉噛タイマがタイムア
ップしたときには(ステップS1032の判別結果が
“Yes”)、人形服開閉扉130に玉噛が発生したと
判断して、強制的にステップS1036,ステップS1
038を実行するようになっている。上記「パワーオン
動作処理」を行なうことによって、遊技機1に電源が投
入された後の変動入賞装置10のパワーオン動作が実行
される。
【0199】パワーオン動作処理が終了すると、制御変
数MCTL1が“0”に保持され(このときステップS
208〜ステップS234の判別結果はすべて“No”
となる)、当該モータコントロール処理を実質的に行な
うことなくメインルーチンの補助入賞装置制御処理に移
行するようになる。
【0200】その後、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)
103に入賞すると、後述の大当りウェイト処理(図5
3)にて制御変動MCTL1が“4”に設定され、大当
りウェイト状態に応じた人形服開閉扉130の作動制御
(大当りウェイト動作)が開始される。ここで大当りウ
ェイト動作とは、後述の大当りウェイト処理に合わせて
変動入賞装置10内に設置された作動部(人形服開閉扉
130、停留装置入口扉111,停留装置出口扉11
2)を作動させ、もって、遊技者に、パチンコ遊技が大
当り状態に変換させることを予め知らせるために行なわ
れる処理であり、具体的には以下のように行なわれる。
【0201】この大当りウェイト動作が開始されると、
先ず、人形服開閉扉130が開成され、その直後に停留
装置出口扉112が開成される(「MOT−40」)。次
いで上記停留装置出口扉112が閉成されると共に、こ
の時点で停留装置入口扉111が開成されていたならば
これも閉成する(「MOT−70」)。この状態から再
び停留装置出口扉112を開成し(「MOT−8
0」)、停留装置出口扉112を開成したまま一旦人形
服開閉扉130を閉成する(「MOT−50」)。その
後人形服開閉扉130を開成すると共に停留装置出口扉
112を閉成して(「MOT−60」)大当り発生に備
える。
【0202】このような大当りウェイト動作処理中は、
制御変数MCTL1が“4”〜“8”の何れかの値に設
定され、この制御変数に対応した上記「MOT−40」
〜「MOT−80」が実行されるようになっている。
【0203】上述のように、特別入賞口(Vゾーン)1
03への入賞によって開始される後述の大当りウェイト
処理(図54)にて制御変数MCTL1の値が“4”に
設定されると、前記モータコントロール処理(図34)
のステップS214の判別結果が“Yes”となり、
「MOT−40」処理(図38)が開始される。
【0204】この「MOT−40」処理では、先ずステ
ップS1040にて、人形服開閉扉130を開成させる
べく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作
(CCWオン)が開始される。次のステップS1042
では前述のステップS1004と同様の手順で玉噛が発
生したか否かが判別される。この判別結果が“No”で
あるうちは、次いで前記モータスイッチMSW2からの
出力信号がHレベル(ON)であるか否かが判別され
る。この判別結果が“No”のときは、人形服開閉扉1
30が未だ十分開成されていないと判断して、ステップ
S1046〜ステップS1054をスキップして、その
まま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装
置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0205】人形服開閉扉130が十分開成して前記ス
テップS1044の判別結果が“Yes”に転じると、
ステップS1046に進んで停留装置出口扉112を開
成すべくソレノイドCを励磁(ON)し、次いで制御変
数MCTL1を“7”に設定する(ステップS104
8)と共に、前述のモータコントロールタイマの値を所
定時間(1sec)に設定し(ステップS1050)、
前述の玉噛タイマを所定時間にセットし(ステップS1
052)、その後、開閉モータ172の駆動を停止して
(ステップS1054)、本ルーチンを終了し、メイン
ルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
【0206】上述のように人形服開閉扉130が十分に
開いて前記ステップS1044の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1046〜ステップS1054
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“7”に
設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図34)の実行時には、ステップS220の判別が
“Yes”に転じ、「MOT−70」のルーチンが開始
されることとなる。尚、前述のようにモータコントロー
ルタイマMCTIMがステップS1050にて1秒に設
定されているため、「MOT−40」処理が終了してか
ら「MOT−70」処理が開始されるまでに1秒間のイ
ンターバルが設けられる。
【0207】尚、上記ステップS1044の判別結果が
“Yes”に転じる前に、それまでに行なわれた玉噛タ
イマセット処理(例えば前述の「MOT−20」処理の
ステップS1024)にて設定された玉噛タイマがタイ
ムアップしたときには(ステップS1042の判別結果
が“Yes”)、人形服開閉扉130に玉噛が発生した
と判断して、強制的にステップS1046〜ステップS
1054を実行するようになっている。
【0208】上述の「MOT−40」処理が終了した
後、上記所定時間(1sec)が経過すると、モータコ
ントロール処理(図34)のステップS220の判別結
果が“Yes”となって、「MOT−70」処理(図3
9)が実行される。この「MOT−70」処理において
は、先ず、ステップS1060にて停留装置入口扉/停
留装置出口扉を共に閉成させるべくソレノイドB,Cを
共に消磁(OFF)し、ステップS1062にて制御変
数MCTL1を“8”に設定し、次いでコントロールタ
イマMCTIMを所定時間(50msec)に設定する
(ステップS1064)と共に玉噛タイマを所定時間に
設定し(ステップS1066)、その後開閉モータ17
2を停止状態に保持して(ステップS1068)、本ル
ーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処
理(SOLD−PRC)に移行する。
【0209】上記ステップS1064にて設定された所
定時間が経過し、モータコントロール処理(図34)の
ステップS206が“Yes”に転じると、その後に実
行されるステップS208〜ステップS230のうちス
テップS222の判別結果が“Yes”(MCTL1=
“8”)となって「MOT−80」処理(図40)が実
行される。
【0210】この「MOT−80」処理においては、先
ず、ステップS1070にて、前記「MOT−70」の
ステップS1060の実行によって閉成された停留装置
出口扉112を再び開成させるべくソレノイドCを励磁
(ON)し、ステップS1072にて制御変数MCTL
1を“5”に設定し、次いでコントロールタイマMCT
IMを所定時間(1.9sec)に設定する(ステップS
1074)と共に玉噛タイマを所定時間に設定し(ステ
ップS1076)、その後開閉モータ172を停止状態
に保持して(ステップS1078)、本ルーチンを終了
し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行す
る。
【0211】上記ステップS1074にて設定された所
定時間が経過し、モータコントロール処理(図34)の
ステップS206が“Yes”に転じると、その後に実
行されるステップS208〜ステップS230のうち今
度はステップS216の判別結果が“Yes”となって
「MOT−50」処理(図41)が実行される。
【0212】この「MOT−50」処理では、先ずステ
ップS1080にて、人形服開閉扉130を閉成させる
べく開閉モータを時計廻り方向に回動する動作(CWオ
ン)が開始される。次のステップS1082では前述の
「MOT−30」処理のステップS1032と同様の手
順で玉噛が発生したか否かが判別される。この判別結果
が“No”であるうちは、次のステップS1084にて
前記モータスイッチMSW1からの出力信号がHレベル
(ON)であるか否かが判別される。このステップS1
084の判別結果が“No”のときは、人形服開閉扉1
30が未だ完全に閉成されていないと判断して、続くス
テップS1086〜ステップS1092をスキップし
て、そのまま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補
助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0213】人形服開閉扉130が十分開いて前記ステ
ップS1084の判別結果が“Yes”に転じると、制
御変数MCTL1が“6”に設定される(ステップS1
086)と共に、モータコントロールタイマMCTIM
の値が所定時間(100msec)に設定され(ステッ
プS1088)、玉噛タイマが所定時間にセットされ
(ステップS1090)、その後、開閉モータ172の
作動を停止して(ステップS1092)、本ルーチンを
終了する。
【0214】尚、上記ステップS1084の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−80」にて
設定された玉噛タイマがタイムアップしたときには(ス
テップS1082の判別結果が“Yes”)、人形服開
閉扉130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステ
ップS1086〜ステップS1092を実行するように
なっている。
【0215】上述のように人形服開閉扉130が完全に
閉じて前記ステップS1084の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1086〜ステップS1092
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“6”に
設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図34)では、ステップS218の判別が“Yes”
に転じ、「MOT−60」のルーチンが開始されること
となる。尚、前述のようにモータコントロールタイマM
CTIMがステップS1088にて100msecに設
定されているため、「MOT−50」処理が終了してか
ら「MOT−60」処理が開始されるまでに0.1秒間
のインターバルが設けられる。
【0216】上述の「MOT−50」に続いて行なわれ
る「MOT−60」処理(図42)においては、先ず、
ステップS1100にて、人形服開閉扉130を再び開
成させるべく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動
する動作が開始される(CCWオン)。次のステップS
1102では玉噛が発生しているか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”のときには、次のステップS11
04でモータスイッチMSW2からの出力信号がHレベ
ル(ON)となったか否かが判別される。このステップ
S1104の判別結果が“No”であるうちは、人形服
開閉扉130が未だ完全に開成されていないと判断し
て、続くステップS1106〜ステップS1110をス
キップして、そのまま本ルーチンを終了し、メインルー
チンの補助入賞制御作動処理(SOLD−PRC)に移
行する。
【0217】人形服開閉扉130が十分に開いて前記ス
テップS1104の判別結果が“Yes”に転じると、
今度は、それまで開成されていた停留装置出口扉12を
閉成させるべくソレノイドCを消磁(OFF)し(ステ
ップS1106)、更に一連の「大当りウェイト動作処
理(MCTL1が“4”〜“8”のときに実行される処
理)」を終了させるべく制御変数MCTL1を“0”に
リセットする(ステップS1108)と共に、開閉モー
タ172の作動を停止させて(ステップS1110)、
本ルーチンを終了し、補助入賞装置制御処理に移行す
る。
【0218】尚、上記ステップS1104の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−50」にて
設定された玉噛タイマがタイムアップしたときには(ス
テップS1102の判別結果が“Yes”)、人形服開
閉扉130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステ
ップS1106〜ステップS1110を実行するように
なっている。上記「大当りウェイト動作処理」を行なう
ことによって、遊技球が変動入賞装置の特別入賞口(V
ゾーン)103に入賞して大当りが発生したときに、大
当り遊技状態に先立って行なわれる大当りウェイト処理
に対応した変動入賞装置10の動作制御が行なわれる。
【0219】大当りウェイト動作処理が終了すると、制
御変数MCTL1が“0”に保持され(このときステッ
プS208〜ステップS230の判別結果はすべて“N
o”となる)、当該モータコントロール処理を実質的に
行なうことなくメインルーチンの補助入賞装置制御処理
(図49)に移行する。
【0220】遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に
入賞して、「大当り」が発生し、さらにその後所定時間
(5秒間)が経過すると(後述の大当りウェイト処理が
完了し、制御変動MCTL1が“9”に設定される)、
「MOT−90」処理(図43)および「MOT−10
0」処理(図44)による大当り遊技状態に応じた人形
服開閉扉130並びに停留装置入口扉111及び出口扉
112の作動制御(大当り動作処理)が開始される。こ
こで大当り動作とは、大当り遊技状態に於ける可動翼片
101,101の連続開閉動作(最高18回)に合わせ
て人形服開閉扉130を開閉させる動作を言う。
【0221】上記「MOT−90」処理では、先ずステ
ップS1120にて、人形服開閉扉を閉成させるべく開
閉モータ172を時計廻り方向に回動する動作が開始さ
れる(CWオン)。次のステップS1122では玉噛が
発生したか否かが判別される。この判別結果が“No”
であるうちは、次のステップS1124にて前記モータ
スイッチMSW1からの出力信号がHレベル(ON)で
あるか否かが判別される。この判別結果が“No”のと
きは、人形服開閉扉130が未だ完全に閉じていないと
判断して、続くステップS1126〜ステップS113
2をスキップして、そのまま本ルーチンを終了し、メイ
ンルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
【0222】人形服開閉扉130が十分に閉成されて、
前記ステップS1124の判別結果が“Yes”に転じ
ると、制御変数MCTL1を“10”に設定する(ステ
ップS1126)と共に、モータコントロールタイマM
CTIMの値を所定時間(500msec)に設定し
(ステップS1128)、玉噛タイマを所定時間にセッ
トし(ステップS1130)、その後、開閉モータ17
2の作動を停止させて(ステップS1132)、本ルー
チンを終了する。
【0223】尚、上記ステップS1124の判別結果が
“Yes”に転じる前に、玉噛タイマ(該タイマは後述
の「MOT−100」処理が実行された後所定時間に設
定される)がタイムアップしたときには、人形服開閉扉
130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステップ
S1126〜ステップS1132を実行するようになっ
ている。
【0224】上述のように人形服開閉扉130が完全に
閉じて前記ステップS1124の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1126〜ステップS1132
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“10”
に設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図34)では、ステップS226の判別が“Yes”
に転じ、「MOT−100」処理のルーチンが開始され
ることとなる。尚、前述のようにモータコントロールタ
イマがステップS1128にて500msecに設定さ
れているため、「MOT−90」処理が終了してから
「MOT−100」処理が開始されるまでに0.5秒間
のインターバルが設けられる。
【0225】上述の「MOT−90」処理が終了した
後、上記所定時間(500msec)経過後に実行され
る「MOT−100」処理(図44)においては、先
ず、ステップS1140にて、人形服開閉扉130を開
成させるべく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動
する動作が開始される(CCWオン)。次のステップS
1142では玉噛が発生しているか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”のときには、次のステップS11
44でモータスイッチMSW2からの出力信号がHレベ
ル(ON)となったか否かが判別される。
【0226】このステップS1144の判別結果が“N
o”であるうちは、人形服開閉扉130が未だ完全に開
いていないと判断して、続くステップS1146〜ステ
ップS1154又は、ステップS1146,ステップS
1156〜ステップS1160をスキップして、そのま
ま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置
制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0227】前記開閉モータ172の作動によって人形
服開閉扉130が完全に開き前記ステップS1144の
判別結果が“Yes”に転じると、次のステップS11
46にて、この時点で行なわれている「大当り遊技状
態」での連続開閉動作が最終サイクル(16サイクル
目)のものであるか否かが判別される。このステップS
1146の判別結果が“No”のときにはステップS1
148以降「大当り遊技状態」での最終(16)サイク
ルに至るまでの各サイクル(1〜15サイクル)の動作
に合わせたモータコントロール制御処理が実行され、一
方、判別結果が“Yes”のときにはステップS115
6以降の最終サイクルの動作に合わせたモータコントロ
ール制御処理が実行される。
【0228】大当り遊技状態での最終(16)サイクル
に至るまでの各サイクルでの制御処理においては、先
ず、次回以降のモータコントロール処理で「MOT−9
0」処理を本「MOT−100」処理と交互に行なうべ
くステップS1148にて制御変数MCTL1を“9”
に設定し、更にモータコントロールタイマMCTIMの
値を所定時間(500msec)に設定する(ステップ
S1150)とともに、玉噛タイマを所定時間にセット
し(ステップS1152)、その後、開閉モータ172
の作動を停止させて(ステップS1154)、本ルーチ
ンを終了する。
【0229】前述のように一旦「MOT−90」処理が
実行されると制御変数MCTL1が“10”に設定さ
れ、次々に「MOT−100」処理が実行されると今度
は制御変数MCTL1が“9”に設定されるため、「大
当り遊技状態」の最終(16)サイクルに至るまでの各
サイクルでは「MOT−90」処理と「MOT−10
0」処理とがインターバル時間を0.5秒として交互に
実行されることとなり、このような処理を繰り返すこと
によって、後述する「大当り処理」(該処理は処理N
o.が“5”のときに実行される)の可動翼片101,
101の開閉動作(18回)に合わせて人形服開閉扉1
30が開閉動作を繰り返すようになる。
【0230】尚、この時点で行なわれている可動翼片1
01,101の連続開閉動作が最終サイクル(16サイ
クル目)のものであるときには、後述するように、人形
服開閉扉130及び停留装置入口扉111/出口扉11
2を全て開放した状態を保持するための制御処理(ステ
ップS1156〜ステップS1160による制御処理)
が実行される。
【0231】ところで、詳細は後述する「大当り処理」
(図54)においては、大当り遊技状態が開始されてか
ら、可動翼片が18回開閉した後、又は変動入賞装置内
に10個の遊技球が入賞した後、所定時間(該所定時間
内にも継続条件が成立する可能性がある)が経過するま
でに特別入賞口(Vゾーン)103に遊技球が入賞する
ことを、大当り遊技状態の継続条件としている。従っ
て、人形服開閉扉及び停留装置入口扉/出口扉の開閉制
御を行なうに際して、上記継続条件が成立したときに
は、次のサイクルでの大当りウェイト動作を開始させる
べく、後述の大当りウェイト処理(図53)にて制御変
数MCTL1が“4”に設定される。そして、大当り処
理(図54)が開始されると、今度はMCTL1が
“8”に設定され、大当り動作が開始される。このよう
な処理は上述の大当り遊技の継続条件が続く限り最高1
6サイクルまで行なわれる。
【0232】また、「大当り処理」中に上記継続条件が
成立しなかったときには、「大当り処理」のステップS
1428にて制御変数MCTL1が“11”に設定さ
れ、それ以降のモータコントロール処理において、大当
り終了動作処理(「MOT−110」〜「MOT−14
0」)が実行される。ここで大当り終了動作処理とは、
後述のウェイト処理に平行して行なわれるモータコント
ロール処理であり、変動入賞装置の可動翼片101,1
01の連続開閉動作の終了時点から所定時間(4sec)
が経過する迄の間に(この間スイッチSW3の入力が許
可される)、人形服開閉扉130、停留装置入口扉11
1、停留装置出口扉112を開閉制御する処理である。
【0233】大当り遊技状態の継続条件が未だ成立せず
後述の「大当り処理」にて、制御変数MCTL1が“1
1”に設定されると、モータコントロール処理のステッ
プS228が“Yes”となって、大当り終了動作処理
のうち「MOT−110」処理(図45)が開始され
る。
【0234】この「MOT−110」処理では、ステッ
プS1160で、人形服開閉扉130を開成させるべく
開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作が行
なわれる(CCWオン)。次のステップS1162では
玉噛が発生しているか否かが判別され、この判別結果が
“No”のときには、次のステップS1164でモータ
スイッチMSW2からの出力信号がHレベル(ON)と
なったか否かが判別される。このステップS1164の
判別結果が“No”であるうちは、人形服開閉扉130
が未だ完全に開いていないと判断して、続くステップS
1166〜ステップS1180をスキップして、そのま
ま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置
制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0235】前記開閉モータ172の作動によって人形
服開閉扉130が完全に開き、前記ステップS1164
の判別結果が“Yes”に転じると、次のステップS1
166で停留装置出口扉112を開成すべくソレノイド
Cの励磁(ON)が行なわれ、次いでソレノイドCのコ
ントロール処理が開始され(ステップS1168)、ス
テップS1170にて、この時点での大当り遊技状態が
最終(16)サイクルのものであるか否かの判別が行な
われる。この判別結果が“No”であるうちは、ステッ
プS1172にて、大当り遊技状態の1サイクルの動作
が終了したことを表わす効果音(爆弾音)を発生させ
て、ステップS1174以降の処理、即ち、制御変数M
CTL1を“13”に設定し(ステップS1174)、
次いでコントロールタイマMCTIMを所定時間(3.
5sec)に設定する(ステップS1176)と共に玉
噛タイマを所定時間に設定し(ステップS1178)、
その後開閉モータ172の作動を停止させて(ステップ
S1180)、本ルーチンを終了し、メインルーチンの
補助入賞装置制御処理に移行する。
【0236】上記ステップS1176にて設定された所
定時間が経過すると、その後に実行されるモータコント
ロール処理(図34)のステップS208〜ステップS
230のうち今度はステップS232の判別結果が“Y
es”となって「MOT−130」処理が実行される。
【0237】この「MOT−130」処理では、先ず、
ステップS1200にて、前記「MOT−100」のス
テップS1156の実行によって開成されていた停留装
置入口扉111を再び閉成させるべくソレノイドBを消
磁(OFF)し、ステップS1201にて制御変数MC
TL1を“14”に設定し、次いでコントロールタイマ
MCTIMを所定時間(100msec)に設定する(ステ
ップS1202)と共に玉噛タイマを所定時間に設定し
(ステップS1203)、その後開閉モータ172を停
止状態に保持して(ステップS1204)、本ルーチン
を終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移
行する。
【0238】上記ステップS1202にて設定された所
定時間(100msec)が経過し、モータコントロール処
理(図34)のステップS206が“Yes”に転じる
と、その後に実行されるステップS208〜ステップS
234のうち今度はステップS234の判別結果が“Y
es”となって「MOT−140」処理(図48)が実
行される。
【0239】この「MOT−140」処理では、先ず、
ソレノイドBの付勢状態を反転させる処理(この場合に
は再び励磁される)がなされ(ステップS1205)、
次いで、大当り遊技状態において継続条件が未だ成立し
ていないときに実行される後述のウェイト処理が、この
時点で既に終了したか否かが判別される(ステップS1
206)。この判別結果が“No”であるうちはステッ
プS1207に進んで制御変数MCTL1の値を“1
4”に保持すると共に、ステップS1208に進んでコ
ントロールタイマMCTIMを所定時間(100msec)
に設定し、その後、玉噛タイマを所定値に設定し(ステ
ップS1209)、開閉モータ172を停止状態に保持
して(ステップS1210)、後述の補助入賞装置制御
処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0240】上述のように「MOT−140」が一旦開
始されて、且つ大当り終了動作処理(「MOT−11
0」〜「MOT−140」)の開始条件たる、後述のウ
ェイト処理(図55)が未だ終了していないときには、
常に上記ステップS1206の判別結果が“No”とな
って制御変数MCTL1が“14”に保持されることと
なる。この結果、次回移行のループにてモータコントロ
ール処理(図34)が実行されたときには、上記ステッ
プS1208にて設定されたコントロールタイマMCT
IMがタイムアップする毎に当該「MOT−140」処
理が繰り返し実行されることとなる。このように「MO
T−140」が繰り返し実行されると、前記ステップS
1205のソレノイドBの反転処理によって、停留装置
入口扉111の開方向への制御と閉方向への制御が上記
所定時間(100sec)経過ごとに交互に繰り返すこと
となる。
【0241】大当り遊技状態において所定の継続条件が
成立せずにウェイト処理が開始され、その後このウェイ
ト処理が終了したと判断されたときには(前記ステップ
S1206の判別結果が“Yes”)、ステップS12
11にて、大当り処理に先行して行なわれる図53の当
たりウェイト処理が開始されたか否かが、換言すれば、
上記ウェイト処理の終了時までに大当り遊技の継続条件
が成立したか否かが判別される。この判別結果が“N
o”のときには、その後のモータコントロール処理にて
大当り終了動作処理(「MOT−110」〜「MOT−
140」)の最後に行なわれる「MOT−120」処理
を実行させるべく、制御変数MCTL1を“12”に設
定し(ステップS1212)、次いで、上記「MOT−
120」処理が開始されるまでの間に所定のインターバ
ルを設けるべくモータコントロールタイマMCTIMの
値を所定値(2.1sec)に設定し(ステップS121
3)、その後、前記ステップS1209,S1210を
実行して、補助入賞装置制御処理に移行する。
【0242】一方、前記ステップS1211の判別結果
が“Yes”のとき、即ち、後述(図53)のウェイト
処理が終了するまでに大当り遊技状態における所定の継
続条件が成立していた場合には、ステップS1214に
進んで制御変数MCTL1を“5”に設定し、次いでモ
ータコントロールタイマMCTIMの値を所定値(1.
6sec)に設定して(ステップS1215)、前述のス
テップS1209,S1210を実行し、その後補助入
賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。この
ようにウェイト処理終了時に大当り遊技状態の継続条件
が成立しているときには、上記モータコントロールタイ
マMCTIMがタイムアップした後に行なわれるモータ
コントロール処理(図34)のステップS216が再び
“Yes”に転じて大当りウェイト動作処理(「MOT
−40」〜「MOT−80」)が実行されることとな
る。
【0243】また、上述したように、ウェイト処理の終
了時に大当り遊技状態の継続条件が成立していなかった
場合(ステップS1211の判別結果が“No”の場
合)には、制御変数MCTL1が“12”に設定される
ため、上記ステップS1213にて設定された所定時間
が経過した後、モータコントロール処理(図34)のス
テップステップS230の判別結果が“Yes”となっ
て「MOT−120」処理が実行される。
【0244】この「MOT−120」処理では、先ずス
テップS1190にて、人形服開閉扉130を閉成させ
るべく開閉モータ172を時計廻り方向に回動する動作
が開始される(CWオン)。次のステップS1192で
は玉噛みが発生したか否かが判別される。この判別結果
が“No”であるうちは、次のステップS1194にて
前記モータスイッチMSW1からの出力信号がHレベル
(ON)であるか否か、即ち、人形服開閉扉130が閉
成されたか否かが判別される。この判別結果が“No”
のときは、人形服開閉扉130が未だ完全に閉じていな
いと判断して、そのまま本ルーチンを終了し、メインル
ーチンの補助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)に
移行する。
【0245】その後、人形服開閉扉130が十分に開成
されて、判別結果が“Yes”となったときには、ステ
ップS1196に進んで、制御変数MCTL1を“0”
にリセットすると共に、ステップS1198にて開閉モ
ータ172の作動を停止させて、本ルーチンを終了し、
メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
尚、上記ステップS1194の判別結果が“Yes”に
転じる前に、玉噛が発生したと判別されたときにはその
まま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装
置制御処理に移行する。
【0246】以上説明した「大当り」に係る一連の動作
は、サイクル数が、所定のサイクル数(本実施例では1
6サイクル)となるまで継続される。そして、最終サイ
クルでは大当り処理(後述の図54)にて、制御変数M
CTL1が“10”に設定されるようになっているの
で、モータコントロール処理の最終サイクルでの大当り
動作ブロックでは「MOT−100」(図44)から処
理が開始され、しかも「MOT−100」処理の実行に
よっても制御変数MCTL1が“9”に設定されないよ
うになっている(「MOT−100」のステップS11
46の判別結果が“Yes”となりステップS1148
が実行されない)。このため最終サイクルでのモータコ
ントロール処理では、人形服開閉扉130が開成された
ままの状態で、停留装置入口扉及び出口扉の開閉制御
(図44のステップS1156〜ステップS1160)
のみが行なわれることとなる。
【0247】即ち、人形服開閉扉130が開成された状
態で、ソレノイドB,Cを共に励磁(ON)して開成し
(ステップS1156)、制御変数MCTL1を“0”
にリセットし(ステップS1158)、開閉モータ17
2の作動を停止させて(ステップS1160)、本ルー
チンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理
に移行する。また、大当り遊技状態の最終(16)サイ
クルでの連続開閉動作終了時には、大当り終了動作処理
のうちの「MOT−110」のステップS1170の判
別結果が“Yes”となって、連続開閉動作終了にあわ
せた効果音(爆弾音)の発生(ステップS1172)を
行なうことなく、その処理を終了するようになってい
る。
【0248】次にメインルーチンのステップS38にて
実行される補助入賞装置制御処理について、図49のフ
ローチャートに従って説明する。この補助入賞装置制御
処理は、遊技球が遊技盤3の「袴」に設けられた特定ゲ
ート17内を通過したことを条件に可変表示ゲームを行
なわせ、この結果に応じて、補助変動入賞装置50を作
動させるための処理である。
【0249】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS1222にて、特定ゲート17に設置された特定ゲ
ートスイッチSW5からON信号(Hレベルの信号)が
出力されたか否かが判別される。この判別結果が“N
o”のときには、続くステップS1224,ステップS
1226をスキップして、ステップS1228以降の処
理を実行する。一方、前記ステップS1222の判別結
果が“Yes”、即ち、遊技球が特定ゲート17内を通
過したことが検知されたときには、続くステップS12
24にて、特定記憶個数が“4”であるか否かが判別さ
れる。
【0250】ここで特定記憶個数とは、特定ゲート17
を通過したにも拘らず未だ通過した遊技球に対応した可
変表示ゲームが実行されていない場合に、その遊技球の
個数(未処理個数)を、最大4個まで記憶するための変
数であり、可変表示ゲームの実行毎にその値が1宛減算
されるようになっている。このように特定記憶個数を設
けておくことによって、可変表示ゲーム実行中に、特定
ゲート17を遊技球が通過した場合であっても、その旨
が記憶され、そのとき実行中であった可変表示ゲームが
終了した後、引き続き次の可変表示ゲームが行なわれる
ようになる。
【0251】図49に戻り、前記ステップS1224の
判別結果が“No”であるうちはステップS1226に
進んで上記特定記憶個数の値を更新(“1”加算)する
と共に、新たに記憶された記憶個数に対応させて、所定
の乱数テーブル(該テーブルは前述の乱数設定スイッチ
690の操作によって予め選択された乱数設定値(テー
ブル番号)に基づいて複数の乱数テーブル1〜6より呼
び出される)より数値を抽出し、その後ステップS12
28以降に進む。一方、前記ステップS1224の判別
結果が“Yes”のときには特定記憶個数の更新を行な
うことなく(ステップS1226をスキップして)、ス
テップS1228以降に進む。 ステップS1228以
降の処理では、上記「特定記憶個数」に基づく可変表示
ゲーム及び補助変動入賞装置50の作動制御が行なわれ
る。以下、遊技状態の変化に合わせて本フローを説明す
る。
【0252】今、仮りに「特定記憶個数」が“0”で且
つ、補助変動入賞装置50がその動作を停止している場
合を考える。この状態で本フローが開始されると、ステ
ップS1222の判別結果は“No”となり、ステップ
S1228に進んで、ソレノイドDオンタイマSOLD
TIMがカウント中であるか否かが判別される。このタ
イマSOLDTIMは、可変表示ゲーム器52による可
変表示ゲームの停止態様(7セグメントの数値表示器が
「0」〜「9」の何れかを表示する)が所定の態様
(「3」又は「7」)となって「当り」が発生したとき
から、ソレノイドDを所定時間に亘って励磁(ON)す
るために設けられたもので、該カウンタのカウント値は
当り発生と同時に後述のステップS1280にて所定時
間(0.8sec)にセットされる。
【0253】前記「特定記憶個数」が“0”でしかも、
補助変動入賞装置50が停止しているときには、このス
テップS1228の判別結果は“No”となり、ステッ
プS1230に進んでソレノイドDを消磁(OFF)す
ると共にステップS1232にてソレノイドD作動フラ
グを“0”にリセットし、ステップS1234の判別を
行なう。
【0254】ステップS1234では、遊技機が普段処
理中であるか否かが判別される。ここで普段処理とは、
処理No.が“0”のときに実行される処理(図50)
であり、遊技盤3に設置された変動入賞装置10が如何
なる動作をも行なわない処理である。このステップS1
234の判別結果が“Yes”のときには遊技盤3に設
置された各種ランプ,LEDの点灯及びスピーカからの
効果音の発生を停止(OFF)させて(ステップS12
36)、ステップS1238以降の処理を実行する。一
方、この時点で普段処理以外の処理が行なわれていると
き(ステップS1234の判別結果が“No”)には、
前記ステップS1236をスキップして、ステップS1
238以降の処理を行なう(このとき各種ランプ、LE
D及びスピーカは後述のように変動入賞装置50の動作
に合わせて、その制御が行なわれている)。
【0255】ステップS1238ではソレノイドDが励
磁(ON)中であるか否かが判別される。補助変動入賞
装置50の作動が開始されていない時点で行なわれた今
回ループでは、この判別結果は“No”となって、さら
に、ステップS1240にて後述のハズレ表示処理が継
続されているか否か(後述のハズレ表示タイマがタイム
アップしたか)が判別され、更に可変表示ゲーム器52
の図柄が変動中であるか否か(ステップS1242)、
特定ゲート17内を通過した遊技球の個数の記憶値であ
る特定記憶個数が“0”であるか否か(ステップS12
44)が順次判別される。
【0256】未だ可変表示ゲームが行なわれていない今
回ループでは、これらステップS1240、ステップS
1242の判別結果がともに“No”、ステップS12
44の判別結果が“Yes”となり、後述のステップS
1248〜ステップS1274をスキップして、ステッ
プS1246に進み、可変表示ゲームの結果を決定する
予め抽出されていた図柄決定用の乱数を更新して、本ル
ーチンを終了し、メインルーチンのSW2セット処理
(SW2SET)に移行する。
【0257】上述の流れに従って本ルーチンが実行され
ている状態で、遊技球が遊技盤3に設けられた特定ゲー
ト17を通過すると(スイッチSW5がオン)、前記ス
テップS1222の判別結果が“Yes”に転じ、ステ
ップS1224,ステップS1226が行なわれる。こ
のように遊技球が特定ゲート17を通過したことが検出
されると(特定記憶個数が“1”以上の値となる)、そ
の直後のループでは前記ステップS1228〜ステップ
S1242が上述の手順と同様に実行された後、前記ス
テップS1244の判別結果が“Yes”に転じ、ステ
ップS1248以降の処理が実行され、可変表示ゲーム
が開始される。 先ず、ステップS1248で、前記特
定記憶個数が“1”だけ減算されるとともに、回転タイ
マが所定時間(例えば5sec)にセットされ、次いでこ
の時点でのメインルーチンにて普段処理が実行されてい
るか否かが判別される(ステップS1250)。この判
別結果が“Yes”のときには遊技状態に応じた如何な
る効果音も発生していないと判断して可変表示ゲームの
開始を告げる効果音を出力させて(ステップS125
2)、ステップS1254以降の処理に進む。
【0258】一方、前記ステップS1250の判別結果
が“No”のときには、他の遊技状態に応じた効果音作
成が行なわれ得ると判断して、前記ステップS1252
を実行することなく、ステップS1254に進む。次の
ステップS1254では、再びこの時点でのメインルー
チンにて普段処理が実行されているか否かが判別される
(ステップS1254)。この判別結果が“Yes”の
ときには遊技状態に応じた如何なるランプ・LED処理
も行なわれていないと判断して可変表示ゲームが実行中
である旨を告げるべくランプ・LEDの点灯/点滅処理
を行なって(ステップS1256)、ステップS125
8以降の処理に進む。
【0259】一方、前記ステップS1254の判別結果
が“No”のときには、他の遊技状態に応じたランプ・
LED処理が行なわれていると判断して、前記ステップ
S1256を実行することなく、ステップS1258に
進む。次のステップS1258では可変表示ゲーム器5
2による図柄の変動表示が行なわれ、その後前記回転タ
イマがタイムアップしたか否かが判別される(ステップ
S1260)。遊技球が特定ゲート17を通過して可変
表示ゲームが開始された後、上記所定時間が経過するま
では、この判別結果は“No”となり、次いで遊技者に
よって遊技機に設置されたストップスイッチSW6が押
されたか否か(該SW6からON信号が出力されたか否
か)が判別される(ステップS1262)。上記ステッ
プS1260,S1262の何れの判別結果も“No”
のときには、ステップS1264〜ステップS1274
を実行することなく、前記ステップS1246を実行し
て、本ルーチンを終了する。
【0260】このように一旦可変表示ゲームが開始され
て図柄変動が行なわれると、次回以降のループではステ
ップS1222〜ステップS1240が順次実行された
後、前記ステップS1242の判別結果が“Yes”に
転じて(このときステップS1244,ステップS12
48〜S1252がスキップされる)、前記ステップS
1254以降の処理が実行される。
【0261】可変表示ゲームの図柄変動が所定時間に亘
って継続されて前記回転タイマがタイムアップしたと
き、或いは、遊技者によってストップスイッチ(図外)
が押圧されたときには、前記ステップS1260及びス
テップS1262の何れか一方の判別結果が“Yes”
となって、ステップS1264以降の処理が行なわれ
る。
【0262】先ず、ステップS1264では今回の可変
表示ゲームの結果たる図柄が決定され(乱数テーブルか
ら抽出された数値に従って決定された“0”〜“9”の
何れかに決定される)、次いでこの時点まで行なわれて
いたランプ・LED処理及び効果音の出力処理を停止
(OFF)させ(ステップS1266)、その後、上記
決定された図柄が当り図柄(例えば“3”と“7”)で
あるか否か(当りであるか否か)が判別される(ステッ
プS1268)。この判別結果が“No”、即ち可変表
示ゲームの結果がハズレであるときには、ハズレ表示の
期間を設定すべくハズレ表示タイマを所定時間(例えば
0.5sec)に設定し(ステップS1270)、次い
で、ハズレ図柄を可変表示ゲーム器52にて表示する
(ステップS1272)とともに、上記設定したハズレ
表示タイマの値を更新して(ステップS1274)、前
記ステップS1246を行なった後、本ルーチンを終了
する。
【0263】このように可変表示ゲームの結果が「ハズ
レ」となった場合、その後のループにおいては、前記ス
テップS1222〜ステップS1238の処理の後、前
記ステップS1240の判別結果が“Yes”に転じ、
前記ステップS1274及びステップS1246を行な
った後、本ルーチンを終了する。上記所定時間に亘る
「ハズレ」表示が終了すると、再び前記ステップS12
40の判別結果が“No”となって、ステップS124
2以降の処理が行なわれる。
【0264】次に上述の可変表示ゲームの結果、停止図
柄が当り図柄(“3”,“7”)となった場合を考え
る。この場合、可変表示ゲームのゲーム結果たる停止図
柄が確定した直後に行なわれる前記ステップS1268
ではその判別結果が“Yes”となって、ステップS1
276以降に進み、補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51を所定時間(0.8sec)に亘って開成する処
理が行なわれる。
【0265】先ず、ステップS1276ではソレノイド
Dが励磁(ON)中であることを示すべくソレノイドD
作動フラグを“1”に設定し、次いでソレノイドDの励
磁(ON)を行なう(ステップS1278)とともにソ
レノイドDの励磁時間を制御するためのソレノイドDオ
ンタイマSOLDTIMを所定時間(例えば0.8se
c)に設定して(ステップS1280)、ステップS1
282の判別を行なう。
【0266】このステップS1282では、前述のステ
ップS1234等と同様に、この時点で行なわれるメイ
ンルーチンにて普段処理実行中であるか否かが判別され
る。この判別結果が“Yes”のときには(このとき変
動入賞装置10の作動に応じた効果音は発生していな
い)、補助変動入賞装置の可動部材51,51の開放を
知らせるべく効果音を発生させて(ステップS128
4)、前記ステップS1246に進み、その後本ルーチ
ンを終了する。一方、前記ステップS1282の判別結
果が“No”のときには、上記可動部材51,51の開
放を表わす効果音を発生させることなく(ステップS1
284をスキップして)、前記ステップS1246に進
み、その後本ルーチンを終了する。 可変表示ゲームの
結果たる停止図柄が「当り図柄」となった後のループに
おいては、ソレノイドDタイマがタイムアップするまで
の間(0.8sec間)前記ステップS1238の判別結
果が“Yes”となり、ステップS1286に進んで当
該判別に用いられたソレノイドDオンタイマの値を更新
し(このときソレノイドDの励磁が継続される)、ステ
ップS1238の判別に進む。
【0267】この状態ではステップS1238(ソレノ
イドDがオンか否か)の判別結果は“Yes”となり、
ステップS1288にて再びメインルーチンで普段処理
実行中であるか否かが判別される。この判別結果が“Y
es”のとき、即ち普段処理実行中には、後述のよう
に、変動入賞装置10が作動しておらず、従って、該装
置10の変化に応じたランプ、LEDの点灯/点滅が行
なわれていないため、ステップS1290にて、補助変
動入賞装置50の可動部材51,51の開放を知らせる
べくランプ、LEDの作動制御処理(点灯/点滅)が行
なわれる。
【0268】一方、普段処理以外の処理が行なわれてい
るときには、その遊技状態に応じたランプ、LEDの点
灯/点滅が既に行なわれているため、前記ステップS1
290をスキップして、前記ステップS1246に進
み、その後本ルーチンを終了する。このような一連の処
理は、ソレノイドDが励磁されている間(ソレノイドD
オンタイマがカウントアップするまでの間、0.8sec
間)に亘って繰返し行なわれる。
【0269】前記補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51が開成された後、ソレノイドDオンタイマが所
定時間をカウントし終えると、前記ステップS1228
の判別結果が“No”に転じて、上記可動部材を閉成さ
せるべくソレノイドDの励磁(OFF)が行なわれ(ス
テップS1230)、次いでステップS1232にてソ
レノイドD作動フラグが“0”にリセットされた後、ス
テップS1234以降の処理が行なわれる。この場合に
行なわれるステップS1234以降の処理においては、
ステップS1238の判別が再び“No”となって、ス
テップS1240以降の処理、即ち、次の可変表示ゲー
ムを行なうための処理が行なわれる。
【0270】このように特定ゲート17を通過した1個
の入賞球に対応した補助変動入賞装置50の作動制御が
終了すると、再びステップS1244の判別が行なわれ
るようになっており、この時点で特定記憶個数が“0”
以外の値となっているときには、再び、特定ゲート17
を通過した遊技球に対応した補助変動入賞装置の作動制
御が開始されることとなる。
【0271】次に、メインルーチンのステップS40〜
ステップS54において、処理No.の値に従って行わ
れる変動入賞装置10の作動制御処理について図50〜
図55を参照して説明する。
【0272】この変動入賞装置の作動制御処理は、 処理No.が“0”のときに実行される普段処理。 処理No.が“1”のときに実行されるSW1処理(S
W1/SW2PRC)。 処理No.が“2”のときに実行されるSW1処理(S
W1/SW2PRC)。 処理No.が“3”のときに実行されるSW許可処理
(SWENA)。 処理No.が“4”のときに実行される大当りウェイト
処理(HITWAIT)。 処理No.が“5”のときに実行される大当り処理(H
ITPRC)。 処理No.が“6”のときに実行されるウェイト処理
(WAITPRC)。 処理No.が“7”のときに実行される不正処理(IN
JPRC)、という具合に大別されている。以下、処理
No.に応じた各々の処理内容について詳細に説明す
る。
【0273】パチンコ遊技機に電源が投入された時点で
は、メインルーチン(図28)のステップS9にて処理
No.が“0”にリセットされるので、その直後のルー
プではメインルーチンのステップS40〜ステップS5
2のすべての判別結果が“No”となり、ステップS5
4にて普段処理(図50)が実行される。
【0274】この普段処理(USULLY)は、遊技機
が通常の作動状態(変動入賞装置の可変翼片101,1
01、人形服開閉扉130、停留装置入口扉111/出
口扉112の何れもが停止している状態)のときに実行
されるものである。
【0275】この普段処理が実行されると、先ず、ステ
ップS1320で、当該普段処理に応じた装飾ランプ,
装飾LED等の点灯/点滅(ランプ・LEDコントロー
ル)が行われ、次のステップS1322で、遊技機1
が、電源投入直後のパワーオン動作中(電源投下と同時
に変動入賞装置内の人形服開閉扉、停留装置入口扉/出
口扉が予備動作を行なう)であるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes”のときには、遊技者によるパ
チンコ遊技が未だ開始されていないと判断して続くステ
ップS1324,S1326を実行することなく、その
まま本ルーチンを終了する。
【0276】一方、前記ステップS1322の判別結果
が“No”のときには、ステップS1324にて始動入
賞スイッチSW1又はSW2からの出力信号がHレベル
に立上がったか否か(オンしたか)が判別される。この
判別結果が“No”であるうちは、続くステップS13
26をスキップして、本ルーチンを終了して、メインル
ーチンのステップS56,S58に移行する。普段処理
が繰り返し行なわれているときに、遊技領域4に発射さ
れた遊技球が始動入賞口8,8又は補助変動入賞装置5
0に入賞して前記ステップS1324の判別結果が“Y
es”に転じると、ステップS1326にて、それまで
“0”に設定されていた処理No.が始動入賞口8,8
に入賞したときには“1”に、補助変動入賞装置50に
入賞したときには“2”に設定されると共に、後述のS
W1処理(図51)の判別等に用いられる処理タイマの
カウント値が所定時間(2sec)に設定される等のSW
1/SW2処理のイニシャルが行なわれ、その後本ルー
チンを終了して、メインプログラムのステップS56,
S58に移行する。
【0277】前述の如く普段処理実行中に、遊技球が始
動入賞口8,8又は補助変動入賞装置50に入賞し、処
理No.が“1”又は“2”に設定されると、次にメイ
ンルーチンが実行されたときに当該メインルーチン(図
28)のステップS40又はS42の判別結果が“Ye
s”に転じて、SW1/SW2処理が開始される。
【0278】このSW1/SW2処理は遊技球が始動入
賞口8,8又は補助変動入賞装置50に1個入賞する毎
に、変動入賞装置10の可動翼片101,101をして
1回又は2回の開閉動作を行なわしめる処理であり、図
51のフローに従って行なわれる。このSW1/SW2
処理が開始されると、先ず、遊技盤3に設置されたサイ
クル数表示器105の2つの表示部(第1セグメント1
05a、第2セグメント105b)による表示態様を所
定の態様(左右共に“0”とする)にする処理が行なわ
れ(ステップS1330)、次いで処理タイマに設定さ
れた所定時間(この時点では前述の普段処理のステップ
S1326にて設定された所定時間(2sec)がカウン
トされている)がタイムアップしたか否かが判別される
(ステップS1332)。この判別結果が“No”であ
るうちは、ステップS1334以降の処理を実行するこ
となく本ルーチンを終了する(このとき可動翼片開閉用
のソレノイドA,AはOFFされている)。
【0279】上記所定時間(2sec)が経過し、前記ス
テップS1332の判別結果が“Yes”に転じると、
ステップS1334にて継続カウンタ(該カウンタは大
当り遊技中のサイクル数をカウントする)の値を“0”
にリセットすると共に、ステップS1336に進んで特
別入賞口(Vゾーン)103に設けられた特別入賞スイ
ッチSW3からの検出信号を有効に処理するためのSW
3検出許可フラグVSWFGを“1”に設定する。更
に、次のステップS1338ではソレノイドA,Aの励
磁(ON)/消磁(OFF)の切換回数をカウントする
ソレノイドカウンタSOLCNTの値を“1”だけ加算
し、次いでステップS1340にてソレノイドA,Aの
ON/OFF状態を切換えて(この場合には、消磁(O
FF)から励磁(ON)に切換えられて可動翼片が開放
する)、ステップS1342の判別を行なう。
【0280】ステップS1342では、始動入賞口8,
8又は補助変動入賞装置50に入賞した1個の入賞球に
対応する可動翼片101,101の開閉制御(始動入賞
口への入賞時には1回、補助変動入賞装置50への入賞
時には2回の開閉)が完了したか否かが判別される。こ
の判別は、より具体的には、ソレノイドA,Aの励磁/
消磁状態が切替られる毎にカウントアップされる上記ソ
レノイドカウンタSOLCNTの値が、上記遊技球の入
賞を検出したスイッチの番号(SW1は“1”、SW2
は“2”)に2を乗じた数と一致したかか否かによって
行なわれる。
【0281】従って、始動入賞口8,8への遊技球の入
賞によって本処理が開始された場合、上記カウンタの値
が“2”となったときにステップS1342の判別結果
が“Yes”に転じ(このとき1回の開閉動作が行なわ
れる)、一方、補助変動入賞装置50への入賞によって
本処理は開始された場合には、上記カウンタの値が
“4”となったときにステップS1342の判別結果が
“Yes”に転じることになる(このとき2回の開閉動
作が行なわれる)。
【0282】この判別結果が“No”であるうちは、ス
テップS1343にて処理タイマの値を所定時間(40
0msec)に設定して、更に続くステップS1344にて
ソレノイドカウンタSOLCNTの値が“1”又は
“3”であるか否かが判別される。この判別結果が“Y
es”のときには、この時点でソレノイドA,AがON
されて可動翼片101,101の開放制御が行なわれて
いると判断して処理タイマの値を400msecとしたまま
(ステップS1345をスキップして)、本ルーチンを
終了する。
【0283】一方、前記ステップS1344の判別結果
が“No”のときにはソレノイドA,Aが消磁されて、
可動翼片101,101を閉成する制御が行なわれてい
ると判断して、処理タイマの値を800msecに変換して
(ステップS1345)、本プログラムを終了する。こ
の結果、可動翼片101,101の開状態は400msec
に亘って保持され、閉状態は800msecに亘って保持さ
れることとなる。
【0284】本ルーチンが開始された2回め以降のルー
プでは変動入賞装置の可動翼片101,101を開放す
るべくソレノイドA,Aの励磁(ON)が上記ステップ
S1343にて設定された所定時間(400msec)継続
して行なわれるので、その間前記ステップS1332の
判別結果が“No”となり、ステップS1330,S1
332のみが繰返し実行される。上記所定時間が経過し
てステップS1332の判別結果が“Yes”に転じる
と、前記ステップS1334〜ステップS1340が再
び実行される。この場合には、ステップS1340にお
いてソレノイドA,Aは励磁(ON)状態から消磁(O
FF)状態に切換えられ、可動翼片101,101が閉
成される方向の制御が開始される。このように平成方向
への制御が開始されるループでは、前記ステップS13
44の判別結果が“No”に転じて処理タイマの値が8
00msecに替えられ以後可動翼片101,101は80
0msecに亘って閉状態となる。
【0285】このような始動入賞口8,8又は補助変動
入賞装置50への遊技球の入賞に基づく可動翼片10
1,101の1回又は2回の開閉動作が終了すると、前
記ステップS1342の判別結果が“Yes”に転じ、
ステップS1346〜ステップS1352の処理が行な
われる。
【0286】先ず、ステップS1346では、後述のス
イッチ許可処理を開始させるべく処理No.が“3”に
設定され、ステップS1348にてこの時点まで行なわ
れていた可動翼片101,101の開閉動作に応じた効
果音の発生が停止され、次のステップS1350にて、
可動翼片の開閉動作終了後、所定時間に亘って特別入賞
スイッチSW3からのON信号を有効なものとすべく前
述のSW3許可コントロール処理(図33)の判別に用
いられるSW3検出フラグVFGの値を“1”に設定す
ると共に、ステップS1352で上記特別入賞スイッチ
SW3のON信号を有効にする時間をカウントするため
のSW3有効時間タイマを所定時間(例えば4sec)に
設定して、本ルーチンを終了する。
【0287】次回以降のループでは、上記ステップS1
346で処理No.が“3”に設定されるため、メイン
ルーチンのステップS42の判別結果が“No”、ステ
ップS44の判別結果が“Yes”という具合に判別さ
れ、SW許可処理(図52)が実行される。
【0288】このSW許可処理(SWENA)は、前述
のSW1処理終了後、該SW1処理のステップS135
2にて設定された所定時間(4sec)が経過するまで行
なわれる。本ルーチンが開始されると、先ずステップS
1360にて、遊技盤3に設置されたサイクル数表示器
にてサイクル数を表示する処理が行なわれ、その後、ス
テップS1362にて始動入賞口8,8又は補助変動入
賞装置50への新たな遊技球の入賞があったか否か(S
W1又はSW2がオンしたか否か)の判別がなされる。
この判別結果が“Yes”のときには、ステップS13
64以降の処理を実行することなく、普段処理(USU
LLY)に進み、SW1オンに基づく可動翼片101,
101の開閉動作を可能ならしめる(この時点で人形服
開閉扉130が開成されていればその状態は保持され
る)。
【0289】一方、ステップS1362の判別結果が
“No”のときには、ステップS1364に進んでSW
3有効時間タイマが“0”であるか否か(タイムアップ
したか)が判別される。この判別結果が“No”、即
ち、上述のSW1処理(図51)が終了した後、未だ所
定時間(4sec)が経過していないときには、ステップ
S1366に進んで上記タイマがタイムアップするまで
の時間が残り1秒となったか否かが判別される。この判
別結果が“No”であるうちは、続くステップS136
8をスキップしてそのまま本ルーチンを終了する。一
方、残り時間が1秒となって判別結果が“Yes”に転
じると、ステップS1368にて、人形服開閉扉130
の閉成方向への動作を開始させるべく開閉モータ172
を時計廻り方向への回動(CWオン)を開始させ、その
後本ルーチンを終了する(この時点で既に人形服開閉扉
130が閉成されているときには、そのまま本ルーチン
を終了する)。
【0290】上記SW3有効時間タイマがタイムアップ
し所定時間(4sec)が経過したと判断されると前記ス
テップS1364の判別結果が“Yes”となって、ス
テップS1370にて処理No.が“0”に設定され、
その後、前述の普段処理(USULLY)が実行され
る。
【0291】ところで、上述のSW許可処理実行中(こ
のとき処理No.は“3”となっている)に、特別入賞
口(Vゾーン)に遊技球が入賞すると(大当り発生)、
SW3検出処理の実行によって処理No.が強制的に
“4”に設定されるので、当該SW許可処理の途中であ
っても、強制的に後述の大当りウェイト処理(図51)
に強制的に移行するようになっている。尚、前記ステッ
プS1368の実行によって人形服開閉扉130が閉成
されるまでに、大当りが発生し、大当りウェイト処理が
開始されるときには、人形服開閉扉130を開成したま
ま、それ以降の処理が行なわれるようになる。
【0292】前述の如く、SW1/SW2処理又はSW
許可処理実行中に、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)1
03に入賞し、SW3検出処理にて処理No.が“4”
に設定されると、それ以降のループでは、メインルーチ
ンのステップS46の判別結果が“Yes”に転じて大
当りウェイト処理(図51)が実行される。この大当り
ウェイト処理(HITWAIT)は、遊技球が特別入賞
口(Vゾーン)103に入賞してから、大当り遊技状態
での可動翼翼片101,101の連続開閉動作が実際に
開始されるまでに、所定時間(5sec)のインターバル
を設けるための処理であり、この大当りウェイト処理中
に前述した変動入賞装置内の人形服開閉扉130及び停
留装置入口扉/出口扉の予備的な開閉動作(大当りウェ
イト動作)が行なわれる(前述したモータコントロール
処理のうちの「MOT−40」〜「MOT−80」によ
る作動制御)。
【0293】この大当りウェイト処理(HITWAI
T)が開始されると、先ず、サイクル数表示器105に
よって大当り遊技状態での継続回数(サイクル数)を表
示する処理が行なわれ(ステップS1380)、次い
で、今回ループが、この大当りウェイト処理への移行直
後のループであるか否かが判別される(ステップS13
82)。この判別結果が“Yes”のときにはステップ
S1384にて処理タイマを所定時間(例えば5sec)
に設定し、続くステップS1386で前述のモータコン
トロール処理(図34)を「MOT−40」処理より開
始させるべく制御変数MCTL1の値を“4”に設定し
(ステップS1386)、その後処理タイマをデクリメ
ントさせ(ステップS1388)、続いて、該デクリメ
ントの結果、処理タイマがタイムアップしたか否かが判
別される(ステップS1390)。この判別結果が“N
o”であるうちは当該大当りウェイト処理に対応した効
果音(ファンファーレ)の出力処理(ステップS139
2)を行なって、本ルーチンを終了する。
【0294】次回以降のループで引き続き本ルーチンが
実行されるときには、前記ステップS1382の判別結
果が“No”となって、ステップS1384,S138
6をスキップしてステップS1388より処理を実行す
る。このような処理が上記所定時間(5sec)に亘って
行なわれ、前記ステップS1390の判別結果が“Ye
s”に転じると、ステップS1394にて、大当り遊技
状態でのサイクルの継続回数を表わす継続カウンタの値
に“1”を加え、更に処理No.を“5”に設定して
(ステップS1396)、本ルーチンを終了する。
【0295】このように大当りの発生条件が成立(SW
3オン)してから所定時間(5sec)が経過して、処理
No.が“5”に設定されると、メインルーチン(図2
8)のステップS48の判別結果が“Yes”となっ
て、大当り処理(図54)が実行される。この大当り処
理(HITPRC)は、変動入賞装置の可動翼片10
1,101を実際に連続開閉(最高18回の開閉動作を
1サイクルとする、但し遊技球が1サイクルの動作中に
10個入賞した時点で終了)させるための処理である。
【0296】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS1400にて、この時点でのサイクル数をサイクル
数表示器105にて表示する処理が行なわれ、次いで開
閉処理タイマの値が減じられる(ステップS140
2)。このとき処理タイマは、大当り遊技状態での可動
翼片の連続開閉動作時のソレノイドA,AのON/OF
F切替(所定時間(例えば800msec)経過毎に交互に
励磁(ON)/消磁(OFF)される)に用いられる。
【0297】次のステップS1404では、この時点で
大当り遊技が最終サイクル(16サイクル目)となって
いるか否かが判別される。この判別結果が“No”のと
きには最終サイクルに至るまでのサイクル(1〜15サ
イクル)に合わせた人形服開閉扉の制御を実行すべく、
モータコントロール処理(図34)にて用いられる制御
変数MCTL1を“9”に設定する(ステップS140
6)。一方、判別結果が“Yes”(最終サイクル)の
ときには最終サイクルに合わせた人形服開閉扉の制御を
実行すべく前記制御変数MCTL1を“10”に設定し
て(ステップS1408)、ステップS1410以降の
処理に進む。
【0298】ステップS1410では、処理タイマがタ
イムアップしたか否かが判別される。この処理タイマは
大当りウェイト処理実行中に既に“0”となっているた
め、ステップS1410の判別結果は“Yes”となっ
て、ステップS1412〜ステップS1418の処理が
実行される。先ず、ステップS1412では上記ステッ
プS1410の判別に用いた処理タイマが所定時間(例
えば800msec)に設定され、次いでステップS141
4にてソレノイドA,Aの作動状態が反転され(大当り
発生後、初めてのループでは消磁(OFF)から励磁
(ON)に切換えられる)、更にソレノイドA,Aの開
閉切換回数をカウントするソレノイドカウンタSOLC
NTの値が“1”だけ加算された後(ステップS141
6)、ステップS1418にて上記ソレノイドカウンタ
SOLCNTの値が“35”となったか否かが判別され
る。
【0299】前述の如く本実施例のパチンコ遊技機にお
いては、大当り遊技状態の1サイクル当りの可動翼片1
01,101の開閉回数は最大18回となっている。従
って、可動翼片が18回目の動作の開動作を開始した時
点(この時点までにソレノイドA,Aはオン/オフ状態
が35回切換えられる)で当該判別結果が“Yes"に
転じて、後述するステップS1426以降の処理が実行
されるようになっている。
【0300】前記ステップS1418の判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS1420に進み変動入賞
装置10内に入賞した遊技球の数をテンカウントスイッ
チSW4A,SW4Bの出力信号に基づいて検出するテ
ンカウントコントロール処理を行ない、その後、今回ル
ープ実行時にテンカウントスイッチSW4A,SW4B
の出力信号がHレベル(ON)となったか否かが判別さ
れる(ステップS1422)。
【0301】このステップS1422の判別結果が“N
o”のときには、続くステップS1424を実行するこ
となく、そのまま本ルーチンを終了する。一方、判別結
果が“Yes”のときにはステップS1424にて、上
記テンカウントコントロール処理によって得られた遊技
球の入賞個数を表すTENCNTが“10”に達したか
否かが判別される。この判別結果が“No”であるうち
は、そのまま本ルーチンを終了し、一方、“Yes”と
なったときには、後述のステップS1426以降の処理
が実行されるようになっている。
【0302】上述のフローに従えば、遊技球が特別入賞
口(Vゾーン)103に入賞し、この大当り処理が開始
された直後のループでは、変動入賞装置の可動翼片10
1,101を所定時間に亘って開放すべくソレノイド
A,Aの励磁(ON)が開始される(ステップS141
4にてOFFからONに切換えられる)。
【0303】上記ソレノイドA,Aの励磁(ON)が開
始された後所定時間(800msec)が経過するまでは、
前記ステップS1410の判別結果が“No”となっ
て、ステップS1412〜S1418を実行することな
く前記ステップS1420以降の処理に進む(このとき
可動翼片101,101は開状態に保持される)。
【0304】上記所定時間が経過してステップS141
0の判別結果が“Yes”に転じると、再び処理タイマ
を所定時間(800msec)に設定した後(ステップS1
412)、ステップS1414のソレノイドA,AのO
N/OFF切換え処理が行なわれる。このときソレノイ
ドA,AはON状態からOFF状態に切換えられ、従っ
て、変動入賞装置の可動翼片101,101は閉じる方
向に駆動される。以後、所定時間(800msec)経過毎
に可動翼片が開から閉又は開から閉へと駆動されること
となる。このようなソレノイドA,AのON/OFF切
換動作が35回繰り返されること(ソレノイドカウンタ
=“35”)、或いは、それ以前にテンカウントスイッ
チSW4A,SW4Bが10個の入賞球を検出すること
(テンカウントカウンタ=“10”)の何れかの条件が
成立すると、大当り遊技状態を終了させるべくステップ
S1426以降の処理が行なわれる。
【0305】先ず、ステップS1426では、遊技盤3
に設定されたランプ,LEDが通常の点灯/点滅状態に
戻される(LED・ランプイニシャル)。次のステップ
S1428では、モータコントロール処理での人形服開
閉扉130の動作を、大当り終了時の動作(大当り終了
動作)にすべく前述の制御変数MCTL1が“11”に
設定され、更に可動翼片101,101を閉成させるべ
くソレノイドA,Aの消磁(OFF)が行なわれる(ス
テップS1430)。
【0306】次のステップS1432ではそれまで行な
われていた連続開閉動作が最終サイクルでの動作であっ
たか否かが判別される。この判別結果が“No”のとき
(1〜15サイクルのとき)には、ステップS1434
にて、その後のメインルーチンで後述のウェイト処理
(図55)を実行させるべく処理No.を“6”に設定
して、ステップS1438以降の処理、即ち、前述した
SW3検出フラグVFGの値を“1”に設定し(ステッ
プS1438)、SW3有効時間タイマを所定時間(例
えば4sec)に設定し(ステップS1440)、後述の
ウェイト処理を実行するためのウェイト処理イニシャル
を実行し(ステップS1442)、その後、効果音を停
止させて(ステップS1446)、本プログラムを終了
する。一方、前記ステップS1432の判別結果が“Y
es”のとき(最終サイクルのとき)には、その後のメ
インルーチンで普段処理を実行させるべく処理No.を
“0”に設定し(ステップS1444)、その後ステッ
プS1446を実行し、本ルーチンを終了する。
【0307】上述のように、大当りが発生して、大当り
遊技状態が開始されると、最終サイクルに至るまでの各
サイクルでの連続開閉動作の終了時に後述のウェイト処
理(図55)が実行され、最終(16)サイクルの連続
開閉動作が終了したときには、大当り遊技状態を終了さ
せて、普段処理に移行するようになっている。
【0308】ところで、上記最終サイクルに至るまでの
各サイクル(1〜15サイクル)の連続開閉動作終了時
に行なわれる処理は、大当り遊技状態を終了させる条件
が成立したとき、所定時間(SW3有効タイマのカウン
ト時間)に亘って特別入賞口(Vゾーン)103への遊
技球の入賞の有無を検知しておくもので、この処理中に
入賞があったときには、大当り遊技状態を更に継続させ
ることが可能となっている。尚、大当り遊技状態を終了
させる条件(18回の開閉、又は10カウント終了)が
成立する前に、特別入賞口(Vゾーン)103に遊技球
が入賞した場合には、前述のSW3検出処理(図33)
の実行によって直ちに処理No.が“4”に設定され、
前述の大当りウェイト処理(図53)から大当り遊技状
態での作動制御が行なわれるようになっている。
【0309】上述のように処理No.が“6”に設定さ
れるとウェイト処理(図55)が実行される。このウェ
イト処理(WAITPRC)では、先ず、ステップS1
450にて停留装置出口扉112を開成すべくソレノイ
ドCの励磁(ON)が行なわれ、前述の継続回数カウン
タのカウント値(サイクル数)の、サイクル数表示器1
05による表示が行なわれ(ステップS1452)、次
いで前記大当り処理終了時に所定時間(4sec)にセッ
トされた処理タイマのデクリメント(ステップS145
4)が行なわれる。
【0310】次のステップS1456では、上記処理タ
イマがタイムアップしたか否かが判別され、この判別結
果が“No”であるうちは、ステップS1458以降の
監視処理が行なわれる。この監視処理は、大当り処理終
了後、更に所定時間(例えば2.998sec)をカウン
トし、大当り処理が開始されてから、大当り処理終了後
記所定時間(2.988sec)が経過するまでの間に、
テンカウントスイッチSW4A,SW4Bが1度もON
しなかったか否かによって不正があったか否かを判断す
るものである。
【0311】先ず、ステップS1458では上記所定時
間(2.988sec)が経過したか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”であるうちは、ステップS146
0にてテンカウントスイッチSW4A,SW4Bの出力
信号の入力処理(10カウントコントロール)が行なわ
れ、その後、本ルーチンを終了する。
【0312】上記所定時間(2.988sec)に亘る1
0カウントコントロールが終了して前記ステップS14
58の判別結果が“Yes”に転じると、ステップS1
462に進んで、停留装置入口扉111、出口扉112
を共に閉成すべく、ソレノイドB,Cの消磁(OFF)
が行なわれ、次いでステップS1464にてこの時点で
のテンカウントカウンタTENCNTの値が“0”であ
るか否かが判別される。この判別結果が“Yes”、即
ち、大当り遊技状態での可動翼片101,101の連続
開閉動作が開始されてから当該開閉動作が終了し、更
に、その後上記所定時間(2.998sec)が経過した
にも拘らず、テンカウントスイッチSW4A,SW4B
によって遊技球の入賞が一切検出されなかったときに
は、変動入賞装置10、テンカウントスイッチSW4
A,SW4B等に何らかの不正がなされた判断して、ス
テップS1468にてその旨を記憶し(ノーカウント不
正イニシャル)、本ルーチンを終了する。
【0313】一方、前記ステップS1464の判別結果
が“No”、即ち、上記所定時間(2.998sec)が
経過するまでに、変動入賞装置10内に遊技球が入賞し
たことがテンカウントスイッチSW4A,SW4Bによ
って検出されると、ステップS1460に進んでテンカ
ウントコントロールを行なった後、本ルーチンを終了す
る。このように変動入賞装置10内への遊技球の入賞が
検出されると、処理タイマがタイムアップするまでステ
ップS1450〜ステップS1458,ステップS14
62,ステップS1464及びステップS1460が繰
返し実行される。また、処理タイマに設定された上記所
定時間(4sec)が経過して前記ステップS1456の
判別結果が“Yes”に転じると、その後のメインルー
チンで前述の普段処理(図50)が行なわれるようにス
テップS1466に進んで処理No.を“0”に設定
し、本ルーチンを終了する。
【0314】次に、上述のようにその作動制御が行なわ
れる変動入賞装置10の動作に応じた効果音、並びに遊
技盤3に設置された各種ランプ・LEDの点灯/点滅制
御について説明する。スピーカ930からの効果音、並
びに遊技盤3に設置された各種ランプ・LEDの点灯/
点滅制御は、概略以下のように大別されるパチンコ遊技
機の遊技状態(1)〜(9)に応じてその作動制御が行
なわれる。即ち、
【0315】(1)遊技機1に電源が投下されてパチン
コ遊技が通常の遊技状態(変動入賞装置10,補助変動
入賞装置50等が如何なる動作も行なっていない状態)
になったときには; 図1に示すサイクル数表示器105の左側の表示装置
を構成するセグメント(第1セグメント)105a及び
右側の表示装置を構成するセグメント(第2セグメン
ト)105bが共に「8」を表示する(このとき第2セ
グメントの外周を構成するセグメントは点滅する)。 変動入賞装置の左右両側に「W」字形に5つ宛設けら
れた入賞個数表示LED106は外側から内側に向けて
流れるように点滅が行なわれる(以下、図1及び図2を
参照)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた1対
の装飾LED(第1の装飾LED)107は下から上に
向かって3個一塊となって流れるように、点灯/消灯が
行なわれ、その後一定時間すべてのLEDが消灯され再
び上記手順の点灯が開始される。 サイクル数表示器105の左右両側に3つ宛設けられ
た装飾LED(第2の装飾LED)108は上から下に
順次点灯し、その後、下から上に順次消灯する。 前記人形部材115の上方で且つ前記1対の入賞個数
表示LEDの間に設置された2つの装飾ランプ(第3の
装飾ランプ)123,123は交互に点滅する。尚、こ
の遊技状態では効果音は発せられない。
【0316】(2)遊技盤3の「袴」に設置された特定
ゲート17を遊技球が通過し、可変表示ゲームが開始さ
れてから終了するまでの間に行なわれる処理において
は; ランプ,LEDの作動制御に関しては、上記(1)の
と同様の点灯/消灯制御が行なわれ、更に、これに加
えて「8穴」の入賞口7,7に設置された第4の装飾ラ
ンプ15,15が点灯を開始する。 このとき、スピーカ930からは可変表示ゲームが実
行中であることを示す第8の効果音(「第2のメロディ
ー」)が発せられる(但し、その他の効果音を発生すべ
き遊技状態のときにはそれを優先させる)。
【0317】(3)上記可変表示ゲームが終了し、その
ゲーム結果が「ハズレ」のときに行なわれる処理におい
ては; 通常の遊技状態にて行なわれる上記(1)のと同等の
ランプ,LEDの作動制御が行なわれる。 このとき、スピーカ930からは可変表示ゲームの結
果がハズレであったことを遊技者に告知すべく第9の効
果音(「ブッ」)が発せられる(この効果音は瞬間的に
行なわれるものであり、他の効果音の発生中であっても
これを発生させるようになっている)。
【0318】(4)上記可変表示ゲームの結果得られた
図柄が所定の図柄(「3」,「7」)となって、当たり
状態が発生し(このとき補助変動入賞装置50の可動部
材51,51が所定時間に亘って開成される)その後こ
れが閉成されるまでの処理においては; ランプ,LEDの作動制御に関しては、上記(1)の
と同様のランプ,LEDの作動制御が行なわれ、これ
に加えて、始動入賞口8,8に設置された装飾ランプ
(第5の装飾ランプ)16,16、及び変動入賞装置1
0に設置された装飾ランプ(第2の装飾ランプ)122
が点滅を開始する。 このとき、スピーカ930からは第1の効果音(「ビ
ーボー」)が発せられる。
【0319】(5)始動入賞口8,8に遊技球が入賞し
てから、この入賞によって開始された変動入賞装置の可
動翼片101,101の1回の開閉動作が終了するまで
の処理においては; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
の中央のセグメントは点灯し、第1及び第2セグメント
の外周を構成するセグメントは第1,第2の2つのセグ
メントが交互に点滅する。 変動入賞装置の左右両側の入賞個数表示LED106
は、これを構成する全部のLEDが一体となって点滅す
る。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた1対
の装飾LED(第1の装飾LED)107は1つおきに
且つ交互に点滅するようになっている。 サイクル数表示器105の左右両側に3つ宛設けられ
た装飾LED(第2の装飾LED)108は上段下段に
設置されたLEDと中段に設置されたLEDとが交互に
点滅する。 前記人形部材115の上方で且つ前記1対の入賞個数
表示LED106の間に設置された2つの装飾ランプ
(第3の装飾ランプ)123は交互に点滅する。 前記第3の装飾LED109、第2の装飾ランプ12
2、第4の装飾ランプ15、第5の装飾ランプ16は、
すべて点滅状態になる。尚、この遊技状態では第2の効
果音(「ピロロロピロ…」)が発せられ、このとき仮り
に変動入賞装置10内に遊技球が入賞したときには第5
の効果音(「ポポポピン」)が所定時間に亘って発せら
れる。
【0320】(6)補助変動入賞装置50に遊技球が入
賞してから、この入賞によって開始された変動入賞装置
の可動翼片101,101の2回の開閉動作が終了する
までの処理においては;上記(5)の〜と全く同様
のランプ・LEDの点灯/点滅制御が行なわれる。ま
た、効果音に関しても同一の効果音(第5の効果音「ポ
ポポピン」)が発生られる。
【0321】(7)変動入賞装置の可動翼片101,1
01が開成され、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)10
3に入賞したときに行なわれる処理においては; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
の中央のセグメントは共に点灯し、第1及び第2セグメ
ントの外周を構成するセグメントは、その外周の対角線
上の2つのLEDが一体となって外周上を移動するよう
に点灯/消灯する。その他、入賞個数表示LED、第
1〜第3の装飾LED107〜109、第1、第3、第
4の装飾ランプ13,123,16は、比較的短い周期
(64msec)で全て点滅する。そして、第2、第5の装
飾ランプ122,16は点灯状態に保持される。尚、こ
の遊技状態では第3の効果音(「ファンファーレ」)が
発せられる。
【0322】(8)最終サイクルに至るまでの各サイク
ル(1〜15サイクル)での大当り遊技状態において、
可動翼片101,101が連続開閉動作を実行中のとき
には; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
によって、その時点での継続回数(サイクル数)が表示
される。 変動入賞装置の左右両側の入賞個数表示LED106
は、当該サイクルでの変動入賞装置10内への遊技球の
入賞個数を表示する(入賞個数分だけLEDが点灯す
る)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた第1
の装飾LED107は、上から下に順に点灯されてその
後一旦消灯され、次いで、下から上に順に点灯されてそ
の後一旦消灯され、これらが繰り返される。 その他、第2〜第3の装飾LED、第1〜第5の装飾
ランプは、全て点滅(128msec毎)する。この遊技
状態では第4の効果音(「メロディー…」)が発せら
れ、このとき仮りに変動入賞装置10内に遊技球が入賞
したときには第5の効果音(「ポポポピン」)が所定時
間に亘って発せられる。
【0323】(9)最終(16)サイクルでの大当り遊
技状態において可動翼片101,101の連続開閉動作
が実行中のときには; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
によって、その時点での継続回数(この場合「16」)
が表示され、この表示が更に点滅する。 入賞個数表示LED106は、当該最終サイクルでの
変動入賞装置内への遊技球の入賞個数を表示する(入賞
個数分だけLEDが点灯する)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた第1
の装飾LED107は、上記(8)の場合に比して短い
周期(64msec)で上から下に順に点灯されてその後一
旦消灯され、次いで、下から上に順に点灯されてその後
一旦消灯され、これらが繰り返される。 その他、第2,第3の装飾LED、第1〜第5の装飾
ランプは、上記(8)の場合と同様、全て点滅するよ
うになっている。 効果音に関しても上記(8)の場合と同様、第4の
効果音(「メロディー…」)及び第5の効果音(「ポポ
ポピン」)が発せられる。 斯る状態で停留装置出口扉112が開放されたときに
は第6の効果音(「バーン」)が発せられるようになっ
ている。尚、前述した各種不正遊技状態が検出されたと
きには、当該不正を遊技店の係員に告知すべく第7の効
果音(「ピーポーピーポー…」)が発せられるようにな
っている。
【0324】以上詳述したように本実施例に係るパチン
コ遊技機1は、始動入賞口(第1の始動入賞口)8,8
または、補助変動入賞装置(第2の始動入賞口)50に
遊技球が入賞したときに変動入賞装置10の可動翼片1
01,101を開成させるようになっており、このうち
補助変動入賞装置50は可変表示ゲームの結果が「当
り」となったときに開成され、さらに、この可変表示ゲ
ームを開始させるための条件は、遊技球が特定ゲート1
7を通過することとなっている。そして、上記特定ゲー
ト17が、一方の始動入賞口8の直上の位置に設けられ
ているため、始動入賞口に入賞しそうな遊技球が、仮に
当該始動入賞口の直前にて(例えば「命釘」によって)
はじかれた場合であっても、可変表示ゲームの開始条件
は成立されることとなって、遊技者は、変動入賞装置が
開成されるのではないかという期待を抱くことができる
ようになり、遊技の興趣が高められる。
【0325】また、上述のように、可変表示ゲームの開
始条件を特定ゲート内を遊技球が通過することとする
と、仮に可変表示ゲームが開始されても賞品球の排出が
行われるとは限らない。従って、可変表示ゲームを行な
い易くするために、実施例の設置位置に代えて、遊技球
がより通過し易い位置に特定ゲートを取り付けても、遊
技のベースが上がらない等の利点がある。また、上述の
ように本実施例では、補助変動入賞装置50が変動入賞
装置10より下方に設置されているため、変動入賞装置
10に入賞しそうな遊技球が、補助変動入賞装置50に
入賞してしまうことがない。
【0326】尚、本実施例においては、可変表示ゲーム
を開始させるための特定ゲートが遊技盤の「袴」部分に
設置されているが、要は1つの遊技球が他の入賞口に入
賞する際に当該遊技球が通過し得る流下経路内であれば
他の位置に設置することも可能である。特に、特定ゲー
トを遊技盤3の「8穴」に設けられた一般入賞口7への
流下経路に設置した場合には、遊技盤の下側の比較的中
央よりの左側(入賞口8)に設置された始動入賞口8と
上記特定ゲートとを併せて狙うことができるようにな
る。
【0327】また、本実施例では、補助変動入賞装置5
0を作動させるための遊技球検出器(遊技球検出部)と
して、特定ゲートを用い、これを始動入賞口8,8上部
の障害釘にて形成された「袴」の所定位置に設けたが、
他の一般入賞口(例えば、一般入賞装置9,9)に遊技
球検出器を設置してもよい。
【0328】具体的には、特定ゲートを、本実施例の始
動入賞口8,8上部の「袴」と呼ばれる部分の遊技球流
路、或いは、始動入賞口8,8の直上の遊技球流路に、
遊技球を検出するための特定のゲートを設けておき、こ
れを特定ゲートとしてもよい。更に、「袖」と呼ばれる
位置に設置された入賞口(本実施例ではチューリップと
呼ばれる一般入賞装置9,9が設置されている)を特定
ゲートとしてもよいし、この位置に特定ゲートとしての
役割を有する特定のゲートを配設するようにしてもよ
い。
【0329】また、特定ゲート又はこれに代わるゲート
を、本実施例の補助変動入賞装置50の取付位置に取り
付けてもよい。この場合、補助変動入賞装置は遊技盤3
の他の位置に取り付けられる。
【0330】また、変動入賞装置10全体に特定ゲート
としての機能を持たせることもできる。この場合には、
テンカウントスイッチSW4A,SW4BがONする毎
に、遊技球が特定ゲートを通過したこととなるので、こ
れにあわせて補助変動入賞装置50の可変表示ゲーム器
52による可変表示ゲームが繰り返し実行されるように
なる。
【0331】また、特定ゲートを変動入賞装置10内の
入賞口設置部121に設置することもでき、このように
した場合には特別入賞口103と特定ゲートとが近設さ
れるので、これら双方を同時に狙うことができるように
なる。また、特別入賞口(Vゾーン)103を特定ゲー
トとして機能させてもよい。この特別入賞口(Vゾー
ン)103への遊技球の入賞は、大当り遊技状態が発生
している状態で生じやすく、遊技球が上記特別入賞口1
03に入賞したときに、大当り遊技状態の継続条件が成
立して、次のサイクルに移行するため、補助変動入賞装
置50の作動(可変表示ゲームの開始等)は、大当り遊
技状態におけるサイクルからサイクルへの移行時に行な
われ、効率の良い遊技が行なわれる。
【0332】また、本実施例では、始動入賞口8,8を
遊技盤3の所謂「落し」の位置に設置した例を示した
が、これに限ることなく、例えば、変動入賞装置10の
真下に始動入賞口を設置してその数を追加してもよい。
この場合にも当該追加された始動入賞口の上部に特定ゲ
ートを追加するとより効果的である。
【0333】更に、始動入賞口を、遊技盤の中央寄りに
設置された天入賞口5の取付位置としたり、或いは「8
穴」と呼ばれる一般入賞口7,7の取付位置とすること
もできる。このように始動入賞口を遊技盤3の中央寄り
の位置に設置することによって、遊技盤3の中央に遊技
球を発射させてこれらを狙うことが容易になり、このと
きのこぼれ球が、更に変動入賞装置10近傍に集めら
れ、大当り遊技状態などのときには、このこぼれ球が変
動入賞装置10内部に入賞する確率が高まって遊技球が
より有効に行なわれるようになる。この場合にも当該追
加された始動入賞口の上部に特定ゲートを追加するとよ
り効果的である。
【0334】また、本実施例では、第2の変動入賞装置
として、変動入賞装置(第1の変動入賞装置)と開口幅
の異なる補助変動入賞装置50を別途独立して設けてい
るが、1つの変動入賞装置を、第1及び第2の変動入賞
装置として機能させて遊技機のコストダウンを図るよう
にしてもよい。この場合には、変動入賞装置が第1の変
動入賞装置として用いられるときには該装置に設けられ
た2枚の可動翼片を共に回動し、第2の変動入賞装置と
して用いられるときには2枚の可動翼片のうち一方のみ
(左側)を回動して、開口幅の異なる2つの入賞口とす
ることができる(第2の変動入賞装置として用いるとき
には、特別入賞口をVゾーンとして扱わない)。またこ
のように兼用する場合、遊技における両者の機能が重複
する場合に備えて、変動入賞装置が第1の変動入賞装
置として機能しているときには該装置への遊技球の入賞
にも拘らず変動入賞装置の一対の可動翼片の回動を行わ
ず(第2の変動入賞装置としての作動を禁止する)、第
2の変動入賞装置として機能しているときにはVゾーン
に入賞しても「大当り」を発生させない(第1の変動入
賞装置としての作動を禁止する)ようにする、第2の
変動入賞装置として機能している際に始動入賞口に遊技
球が入賞した場合、強制的に第1の変動入賞装置として
の機能に切り替える、第1の変動入賞装置として機能
している際に遊技球が特定ゲートを通過した場合、強制
的に第2の変動入賞装置としての機能に切り替える、等
の処理を行なうとより有効である。
【0335】また、本実施例の補助変動入賞装置10
は、一対の可動部材51,51を有し、この可動部材5
1,51が互いに離れるように外側に回動されることに
よって遊技球を、その内部に入賞させ易くするようにな
っているが、斯かる構成に限ることなく、該補助変動入
賞装置として、例えば、発射された遊技球を集める回収
棚を遊技盤内部に収納し、これを適宜、遊技盤3の前面
側に押し出して遊技球を回収する構成の所謂「アタッカ
ータイプ」のもの、遊技球を案内する縦長の案内部材を
回動自在に入賞口の上部で且つその左右両側に配設し、
この案内部材を通常は「ハ」字形にしておいてその作動
時にこれを回転させて逆「ハ」字形にし、遊技球の入賞
をし易くする所謂「ゲート切換方式」のもの、入賞口の
左右両側で且つその下側に誘導部材を設置しておき、こ
の誘導部材を上方に回動させることによってその2つの
案内面が逆「ハ」字形となるようにする所謂「誘導部材
方式」のものなどを適用することも可能である。
【0336】また、本実施例では補助変動入賞装置が、
変動入賞装置の可動翼片を回動させるための条件装置と
して用いられているが、該補助変動入賞装置を人形服開
閉扉130を開閉させるための条件装置として用いても
よい。
【0337】また、本実施例では、補助変動入賞装置5
0は、可変表示ゲーム器52による可変表示ゲームの結
果が「当り」であった場合に、所定時間(0.8sec)
に亘って唯一回開放される構成となっているが、複数回
開放動作を行なわせるようにしてもよい。仮りに、補助
変動入賞装置の開放時間に制限が加えられていれば(例
えば6sec)、斯かる制限内で何回かに分けて開放動作
(例えば2secの開放を3回)を行なってもよいし、一
回で開放動作を終了してもよい(6secの開放を一
回)。
【0338】上述のように補助変動入賞装置50の開放
動作を複数回に分けて行なうときの一例としては、大
当り遊技状態で補助変動入賞装置を作動させる際には、
変動入賞装置10の可動翼片101,101の開放動作
(0.8sec毎に開動作と閉動作とを交互に繰り返す)
に同期させて補助変動入賞装置50の可動部材51,5
1の開放動作を行なうようにするとより効果的である。
この場合、両者の開放動作の開始タイミングに、遊技球
が補助変動入賞装置50と変動入賞装置10との間を流
下するに必要な時間に相当する所定のタイムラグを設け
るとよい。このようにタイムラグを設けると、遊技領域
に発射された遊技球が、補助変動入賞装置50近傍を通
過したときに該装置50が開放され、変動入賞装置10
近傍を通過したときに該装置10が開放されるという具
合に効率よく両者の開放動作が行なわれる。
【0339】また、大当り遊技状態に於いて補助変動入
賞装置50を開放させるタイミングとしては、1サイク
ルの連続開閉動作が終了してから次のサイクルに移行す
るまでの大当りウェイト状態中が考えられる。この場
合、1サイクルの連続開閉動作中に特定ゲートを遊技球
が通過したならば、その旨を記憶しておき、該サイクル
が終了してから(ウェイト状態に移行してから)補助変
動入賞装置50の開放を行なうようにする。この結果、
大当り遊技状態でのウェイトタイム中に補助変動入賞装
置の開放によって遊技者に有利な遊技状態が達成される
ため、遊技時間を有効に使うことができる。このように
補助変動入賞装置50を作動させるに際しても、変動入
賞装置10から補助変動入賞装置50に遊技球が流下す
る時間に相当するタイムラグを変動入賞装置10の作動
終了時点と補助変動入賞装置50の作動開始タイミング
との間に設けるとより効果的である。
【0340】また、遊技機が大当り遊技状態であるとき
に遊技球が特定ゲートを通過したときに、その旨(複数
の入賞があったときにはその数)を記憶しておき、該大
当り遊技状態が完全に終了してから補助変動入賞装置5
0の開放動作を行なうようにしてもよい。
【0341】また、本実施例の補助変動入賞装置50
は、所定時間(0.8sec)一回だけ開放されるように
なっているが、遊技状態の変化に応じて、例えば通常の
遊技状態のときには補助変動入賞装置50が開放される
場合には開放時間を0.5secとし、大当り遊技状態の
ときには開放時間を6.0secとする(大当り遊技状態
でより一層の賞品球の獲得の機会を得るようにする)な
ど種々変化させることが可能である。
【0342】また、上記変化された補助変動入賞装置5
0の作動時間(6sec)を通常の作動時間(0.8sec)
に戻す条件として、作動時間が6secに設定された
後、変動入賞装置の可動翼片101,101が所定回数
(10回)開放したとき、作動時間が6secに設定さ
れた後、所定時間(10min)が経過したとき、作動
時間が6secに設定された後、遊技球が所定数発射され
たとき、作動時間が6secに設定された後、アウト球
が所定数あったとき、作動時間が6secに設定された
後、セーフ球が所定数あったとき、等が考えられる。
【0343】また、上記補助変動入賞装置50の開放時
間を可変表示ゲームのゲーム結果に応じて、即ち、可変
表示ゲーム器が表示した図柄が特定の図柄(例えば
「3」,「7」)を表示したときに作動時間を例えば0.8
secから6secに変化させて設定することができる。
【0344】このように設定された作動時間(6sec)
は上述した条件と同様、6secに設定された後、変動
入賞装置の可動翼片が所定回数(10回)開放したと
き、所定時間(10min)が経過したとき、遊技球
が所定数発射されたとき、アウト球が所定数あったと
き、セーフ球が所定数あったとき、等に通常の作動時
間(0.8sec)に戻される。
【0345】また、本実施例の補助変動入賞装置50の
開放時間を補助変動入賞装置50の可変表示ゲームのゲ
ーム結果に応じて、段階的に変化させるようにしてもよ
い。この場合、補助変動入賞装置50の作動時間は、可
変表示ゲーム器が表示した図柄に対応させて、例えば、
図柄が「1」のときには1sec、「2」のときには2se
c、「3」のときには3sec、「4」のときには4sec、
「5」のときには5sec、「6」のときには6sec、とい
う具合に設定することができる。そして、上記開放時間
が長くなる数値が出やすい乱数テーブルと、短くなる数
値が出やすい乱数テーブルとを複数設けておいて、前述
の乱数設定スイッチなどの操作によってこれらを適宜選
択するようにしてもよい。
【0346】また、本実施例では、遊技球が特定ゲート
17を通過したことを条件にして、常に補助変動入賞装
置50による可変表示ゲームが行なわれ、この結果に基
いて補助変動入賞装置50を作動させるようにしている
が、遊技機の遊技状態の変化に応じて、特定ゲート17
への遊技球の入賞を有効/無効としてもよい。その一例
としては、通常の遊技状態においては、遊技機が大当り
遊技状態であるときに遊技球が特定ゲート17を通過し
たことのみを条件として、可変表示ゲームを行なわせた
り、或いは補助変動入賞装置50を所定時間(6sec)
に亘って開放するなどの処理を行なってもよい(このと
きにも賞品球の排出が行なわれる)。このように、大当
り遊技状態の発生によって、その入賞が可変表示ゲーム
を行なわせる(又は補助変動入賞装置を作動させる)の
に有効であるとされた特定ゲート17は、例えば、以下
に掲げる条件の成立時に単なるゲート(パチンコ遊技に
何等影響を与えない)としてもよい。即ち、その後再
び大当り遊技状態が発生したとき、特定ゲートとして
の機能が有効となった後、変動入賞装置の可動翼片が所
定回数開放したとき、特定ゲートとしての機能が有効
となった後、所定時間が経過したとき、特定ゲートと
しての機能が有効となった後、遊技球が所定数発射され
たとき、特定ゲートとしての機能が有効となった後、
アウト球が所定数あったとき、特定ゲートとしての機
能が有効となった後、セーフ球が所定数あったときなど
である。
【0347】また、本実施例では遊技球が上記特定ゲー
ト17を通過したときに実行される可変表示ゲーム器に
よる可変表示ゲームの「当り」発生確率は、乱数設定ス
イッチ690を用いた所定の設定操作によって行なわ
れ、その後この値は、再び乱数設定スイッチの操作が行
われるまで固定されるようになっているが、上記発生確
率を遊技機の遊技状態に応じて変化させることも可能で
ある。その一例としては、通常の遊技状態にあっては当
り発生確率を比較的小さな値(例えば、1/10)と
し、遊技機が大当り遊技状態となったときには、上記当
り発生確率を比較的大きな値(例えば、1/3)とする
などの方法が考えられる。上述のように、大当りの発生
によって一旦大きな値(1/3)に設定された当り発生
確率は、例えば以下の条件が成立したときに元の値(1
/10)に設定される。即ち、その後再び大当り遊技
状態が発生したとき、比較的大きな値(1/3)に設
定された後、変動入賞装置の可動翼片が所定回数開放し
たとき、上記大きな値に設定された後、所定時間が経
過したとき、上記大きな値に設定された後、遊技球が
所定数発射されたとき、上記大きな値に設定された
後、アウト球が所定数あったとき、上記大きな値に設
定された後、セーフ球が所定数あったときなどである。
また、本実施例では遊技盤の裏面に設置された乱数設
定スイッチの操作及び電源のON/OFF操作にて、複
数の乱数テーブルから1つの乱数テーブルを選択し、こ
の選択によって可変表示ゲームの当たり発生確率を変更
するようにしたが、斯かる手法に限らず、例えば、遊技
店の全遊技機の作動状態を司る中央管理システムからの
指令信号に基いて各々の遊技機に対応させて当たり発生
確率を設定するようにしてもよい。
【0348】また、本実施例の補助変動入賞装置50
は、開放された後所定時間(例えば0.8sec)経過し
たときに閉成されるようになっているが該補助変動入賞
装置50に所定個数(例えば1個)の遊技球が入賞した
ことを条件にこれを閉成するようにしてもよい。
【0349】また、本実施例では可変表示ゲームの結果
が当たりとなったとき補助変動入賞装置の可動部材を回
動し、この状態で遊技球が補助変動入賞装置に入賞した
ときに補助変動入賞装置の可動翼片を2回開閉して、V
ゾーンへの入賞確率を高めるようにしているが、可変表
示ゲーム結果に応じた遊技の変化としては、Vゾーンへ
の入賞確率を高める他の構成、例えば、遊技球の流路を
形成する第2の流下案内棚を、左右2枚の板材で構成
し、通常時にはこれを「へ」字形にして、遊技球を入賞
口設置部121の左右両側に分散させ、入賞率を高める
ときに逆「へ」字形に変換させて、遊技球を中央に集め
てVゾーンに入賞し易くなるように構成するなど、種々
の変形例が考えられる。
【0350】また、本実施例では、特別入賞口(Vゾー
ン)103への遊技球の入賞確率が可動翼片の開閉回数
を変化させることによって変更可能となっているか、入
賞確率を変更する手法としては、例えば、特別入賞口
(Vゾーン)103を形成している入賞口設置部の左右
の仕切板をスライド自在に構成し所定の遊技条件が成立
したときに、その間隔を適宜変化させたり、或いは、他
の入賞口(例えば、特別入賞口の両側に設けられた一般
入賞口104,104)を暫定的に特別入賞口(Vゾー
ン)として機能させてVゾーン自体の数を適宜増やすな
どの手法をとってもよい。
【0351】また、本実施例においては、遊技球が特定
ゲート17を通過することを条件に行なわれる可変表示
ゲームの結果が当りであった場合にのみ、補助変動入賞
装置の可動部材51,51が回動するようになっている
が、遊技球が上記特定ゲート17を通過したときに、す
ぐに上記可動部材51,51を回動させるようにしても
よい。
【0352】また、パチンコ遊技の興趣を高めるべく、
遊技盤3に設置された各種入賞口、例えば天入賞口5,
一般入賞口7,7を、所謂「ワープ」機能をもたせるた
めのワープ入口とし、ワープ出口を遊技盤3の中央下側
に別途設けるようにしてもよい。
【0353】また、本実施例にて用いられた変動入賞装
置10は、一対の可動翼片101,101を有し、この
翼片101,101を互いに外側に回動させることによ
って、発射された遊技球をその内部に誘導するようにな
っているが、斯かる構成に限ることなく、変動入賞装置
として、遊技盤3の左右方向にスライドする一対の可動
部材を配設して遊技球を受入易くした所謂「スライド
式」のものや、発射された遊技球を集める回収棚を遊技
盤内部に収納し、これを適宜、遊技盤3の前面側に押し
出して遊技球を回収する構成の所謂「アタッカータイ
プ」のものや、変動入賞装置10の外郭に遊技球回収用
の回転翼を設け、この回転翼を内側に回転させることに
よって変動入賞装置10の外側を流下する遊技球をその
内部に引き込むように構成された所謂「回転式」のもの
など種々適用可能である。
【0354】また、本実施例では、大当り遊技状態が発
生した後の大当りの継続条件を成立させやすくするため
に、変動入賞装置10内部に停留装置110を設置する
ようにしているが、これに限らず、例えば変動入賞装置
の入賞口設置部121に複数の入賞口(例えば10個)
を設定し、該設置された複数の入賞口に9個の遊技球が
入賞するまで一般入賞口とし(V入賞を無視する)、1
0個目の遊技球が入賞したときに3つの入賞口すべてを
暫定的に特別入賞口(Vゾーン)として扱って確実に大
当り遊技が継続するようにしてもよい。
【0355】また、本実施例の変動入賞装置10では、
その入賞口設置部121に複数(3つ)の入賞口10
4,103,104が設置され、このうちの1つ(入賞
口103)が特別入賞口(Vゾーン)として機能する構
成となっているが、斯かる構成に限らず、例えば、変
動入賞装置をVゾーン自体の幅を変更し得る構成にして
適宜Vゾーンへの遊技球の入賞確率を変更し得る構成、
入賞口設置部に多数の入賞口(例えば12個)を設置
しておきこれらの入賞口のうちの一部を適宜選択してV
ゾーンとする構成、変動入賞装置内部に回転式の入賞
口設置部を設け、遊技球が1つ入賞する毎に入賞口設置
幅の間隔分だけ回転させ遊技球をその内部に取り入れる
構成としてもよい。
【0356】また、本実施例のサイクル数表示器105
は、7セグメントの数値表示器を2つ具えて、1〜16
のサイクル数を表示するようになっているが、サイクル
数表示器を1つの数値表示器(7セグメント)にて構成
することも可能であり、このようにした場合、10以上
のサイクル数を表わすに際しては、10以上の数値の1
の位だけを表示すると共に、この数値を点滅させた
り、色を付けたり、「.」を付けたりするなどの方
法が考えられる。
【0357】また、本実施例では、可変表示ゲーム器5
2として、7セグメントの数値表示器を用いているが、
これに限ることなく、ドット表示の表示器、液晶の表示
器、蛍光表示管を用いた表示器、更には機械的なゲーム
器(例えば、数値が多数表示されたルーレットタイプの
ゲーム器)、回転ドラム式のゲーム器など種々のゲーム
器が適用可能である。
【0358】また、本実施例では可変表示ゲーム器52
は、補助変動入賞装置50に設置されているが、該ゲー
ム器を変動入賞装置10の内部に設置したり、遊技盤3
の他の位置に別途設けたり、或いは他の入賞装置(入賞
口)に設置してもよい。
【0359】また、上記実施例では、始動入賞口8,8
に遊技球が1個入賞する毎に変動入賞装置10の可動翼
片101,101が1回開閉するようになっているが、
開閉回数はこれに限らず、2回又はそれ以上の回数開閉
動作を行なうようにしてもよい。
【0360】また、始動入賞口8,8の形状は、本実施
例また後述の変形例(図58参照)のものに限ることな
く、例えば、所謂「チューリップタイプ」、「チャッカ
ータイプ」、「クルーンタイプ」の入賞口等、種々適用
可能である。
【0361】また、本実施例では遊技球が始動入賞口
8,8に入賞したときに、直ちに変動入賞装置10の可
動翼片101,101を所定回数(1回)だけ所定時間
に亘って開閉させるようにしたが、始動入賞口8,8に
可変表示ゲーム器を設けて、始動入賞口への入賞によっ
て可変表示ゲームを行ない、このゲーム結果に応じて上
記可動翼片の開放制御を行なうようにしてもよい。斯か
る制御の態様は、以下のように種々考えられる。即ち、
始動入賞口の可変表示ゲーム器の表示内容を常時変化
させておき(図柄変動)、始動入賞口に遊技球が入賞し
たことを条件に図柄を停止させ、この図柄が特定の図柄
(例えば、「0」〜「9」の数値を表示する場合には
「3」,「7」)となったときに変動入賞装置の可動翼
片101,101を回動させる、停止した図柄の内容
(例えば、数値)によって上記可動翼片の開放時間を変
化させる(例えば、偶数の場合には開放時間を0.4se
c、奇数の場合には0.8secとする)、停止した図柄
によって可動翼片の開放回数を変化させる(例えば、可
変表示ゲーム器が「0」〜「9」の数値を表示する場
合、その図柄が「3」,「7」となったときには2回の
開放、それ以外は1回の開放)等である。
【0362】また、本実施例では補助変動入賞装置50
が遊技盤3の中央下側(変動入賞装置10の真下)に設
置されているが、これに限ることなく、その設置場所と
しては、本実施例の一般入賞口(8穴)7,7の取付位
置としてもよい。このように設置する場合には、図56
に示すように、補助変動入賞装置50の可動部材51,
51の開放時に、該可動部材51,51に当って外側に
はじかれた遊技球が、開放状態にある変動入賞装置10
の可動翼片101,101の内側に誘導されるような位
置関係(図示の如く補助変動入賞装置の位置を変動入賞
装置の位置より若干高めにする)としてもよいし、反対
に、図57に示すように、変動入賞装置10の可動翼片
101,101の開放時に、該可動翼片101,101
に当って外側(図中左側)にはじかれた遊技球が、開放
状態にある変動入賞装置10の可動部材51,51の内
側に誘導されるような位置関係(図示の如く変動入賞装
置の位置を補助変動入賞装置の位置より若干高めにす
る)としてもよい。
【0363】また、本実施例の天入賞口5の取付位置に
補助変動入賞装置50を設置してもよい。この場合、変
動入賞装置10の作動/不作動の影響を受けることな
く、遊技球を補助変動入賞装置50側に誘導することが
できるようになる。
【0364】更に、補助変動入賞装置50の取付位置と
しては、遊技盤3の始動入賞口8,8の取付位置、或い
は、一般入賞口9,9の取付位置等とすることもでき
る。
【0365】また、本実施例では補助変動入賞装置50
を、遊技盤の変動入賞装置10の真下に設置するように
したが、該装置50を変動入賞装置10の右下側に設置
して、遊技球の右打ちによるベースアップを図るように
してもよい。
【0366】図58〜図60は、本発明に係るパチンコ
遊技機の第1の変形例を示す。
【0367】これらのうち図58はこの変形例のパチン
コ遊技機1000の正面図、図59はこの変形例のパチ
ンコ遊技機に設置された始動入賞口1800,1800
の一方を拡大した正面図、図60はこの始動入賞口18
00の分解斜視図である。
【0368】この第1の変形例にて示すパチンコ遊技機
は、遊技盤に設置された始動入賞口1800,1800
の形状が図1に示した遊技機のそれと異なるものであ
り、従って、その他の同一の機能を有する各部材には同
一の符号を付して、それらについての説明は省略する。
【0369】この第1の変形例の始動入賞口1800,
1800には、該始動入賞口に入賞した遊技球をその内
部に貯留する遊技球貯留装置1810,1810が設け
られている。この遊技球貯留装置1810,1810
は、始動入賞口に入賞した遊技球を、1個宛その内部に
所定時間(例えば5sec)貯留して、その後該遊技球を
始動入賞スイッチSW1にて検出するように構成されて
おり、この装置によって始動入賞口1800,1800
に遊技球が連続して入賞した場合であっても、始動入賞
スイッチSW1から検出信号(ON信号)が連続して発
生しないようになっている。このように始動入賞口18
00に遊技球貯留装置1810を具えるのは以下の理由
による。即ち、一般的な始動入賞口(例えば、図1の始
動入賞口8,8)を用いた場合には、1つの遊技球が始
動入賞口に入賞して、変動入賞装置の可動翼片がその作
動を開始しているときに、更に2つめの遊技球が連続し
て入賞したときには該2つめの遊技球の入賞に応じて行
なわれる可動翼片の作動が重複することとなって実質的
に2つめの入賞が無効となったり、或いは制御手順の関
係上2つめの入賞球の検出信号(ON信号)を無効にす
る必要があった。そこで、この変形例では、上述のよう
に連続して遊技球が入賞した場合であっても、これらの
入賞が検出される迄の間に所定のタイムラグ(5sec)
を設けてこれらの不都合に対処するようになっている。
【0370】以下、この変形例に係る始動入賞口181
0,1810の構成について説明する。
【0371】始動入賞口1800,1800に設置され
た遊技球貯留装置1810,1810は、図59に示す
ように(一方のみ図示)、始動入賞口1800の入口部
1801と遊技球検出部(始動入賞スイッチSW1)1
802との間に設けられ、その上部側が、2個の遊技球
が貯留可能な遊技球貯留部1811、下部側が遊技球を
所定時間経過ごとにスイッチSW1側に放出する放出処
理部1812となっている。
【0372】この遊技球貯留装置1810は、図60に
示すように、遊技球を収納する凹部(例えば1個)18
21aを有する回転体1821と、該回転体を収納する
ハウジング1822と、回転体が収納された状態で前記
ハウジングを密閉する蓋体(パネル)1223と、前記
回転体を回転させる回転モータ1224とを具えてい
る。
【0373】これらのうち、前記回転モータ1824
は、ハウジングの貫通孔1822aを貫通した状態でハ
ウジング1822に収納された回転体1821の回転軸
1821bに、その回転軸(図には現れていない)に取
り付けられるとともに本体部分がハウジングの3本の取
付支柱1822bに固定されて、この状態で図外の電源
によって常時、所定の周期にて回転されるようになって
いる。
【0374】また、前記ハウジング1822の下側に
は、前記回転体の凹部1821aが回転途中で対向した
ときにその内部に収納されていた遊技球を受けてこれを
流下させるための放出路1822cが設けられている。
そしてこの放出路1822cには始動入賞スイッチSW
1が挿入されており、このスイッチSW1によって遊技
球の入賞が検出されるようになっている。
【0375】尚、上記回転体1821に設けられる凹部
1821aの数は2つ以上にしてもよく、この場合には
設けられた凹部の数に比例して回転体の回転周期を長く
定めればよい。
【0376】図61〜図66は、本発明に係るパチンコ
遊技機の第2の変形例を示す。これらのうち図61はこ
の変形例のパチンコ遊技機2000の正面図、図62は
この変形例のパチンコ遊技機に設置された補助変動入賞
装置2500の拡大正面図、図63は上記補助変動入賞
装置2500の分解斜視図、図64は上記補助変動入賞
装置2500が、遊技者にとって不利な第2の状態(遊
技球を受け入れ難い状態)となっているときの各部の作
動状態を示す斜視図、図65は上記補助変動入賞装置2
500が、遊技者にとって有利な第1の状態(遊技球を
受け入れ易い状態)となっているときの各部の作動状態
を示す斜視図、図66は始動入賞口8,8の上部に設置
された障害釘(所謂「袴」及び「命釘」)12a,12
bの配列を示す拡大図である。
【0377】この変形例にて示されたパチンコ遊技機
は、図1に示した遊技機に比して、遊技盤に設置された
補助変動入賞装置2500の構成が異なると共に、該補
助変動入賞装置2500を作動させる条件(可動部材た
る誘導部材を回動させる条件)が異なる(この条件は特
定の遊技球検出部を遊技球が通過したときに達成され、
該遊技球検出部として特定ゲート2700(図1の実施
例の特定ゲート17に相当)が設置されている)。尚、
図61〜図66において、図1のパチンコ遊技機のそれ
と同一の機能を有する各部材には、図1のそれと同一の
符号を付して、それらについての説明は省略する。
【0378】この第2の変形例のパチンコ遊技機の補助
変動入賞装置2500は、変動入賞装置10の直下の位
置に設置されるもので、その中央には入賞口2600が
設けられており、これを両側面から挟むように一対の誘
導部材2510,2510が回動軸2520,2520
(図63参照)を中心に回動自在に設置されている。こ
のように構成された補助変動入賞装置2500の上方に
は、図61に示すように、複数の障害釘12cが植設さ
れており、通常遊技状態においては、遊技球が当該入賞
口2600に入賞し難いようになっている。そして、補
助変動入賞装置2500は、その作動時、即ち可動部材
たる上記一対の誘導部材2510,2510が回動軸2
520,2520を軸心として下降する方向に回動した
ときに遊技球の上記入賞口2600への入賞がし易くな
るようになっている。
【0379】一方、上記補助変動入賞装置2500の下
方に設置された特定ゲート2700には、これと一体に
スイッチSW5が構成されており、発射された遊技球が
該ゲート2700の内部を通過したときその旨を表わす
信号が上記スイッチSW5より出力されるようになって
いる。そして、上記検出信号を受けた役物制御装置60
0の働きによって、後述のソレノイドF(図63参照)
が励磁(ON)されたとき、補助変動入賞装置2500
の誘導部材2510,2510が回動軸2520を軸心
として下方に回動され、該誘導部材2510,2510
の上部(第2の誘導面)2512,2512が遊技盤の
中央側に向かって傾斜されるようになり、補助変動入賞
装置2500近傍に流下してきた遊技球が、上記第2の
誘導面2512,2512を伝って該入賞口2600側
に案内されて遊技球が補助変動入賞装置2500に入賞
し易くなる。
【0380】上述のように変動入賞装置2500の直下
に設置された特定ゲート2700の上部には、図61に
示すようにゲート誘導釘12dが多数植設されており、
これらの誘導釘によってその流路が変更された遊技球
が、該特定ゲート2700側に誘導され得るようになっ
ている。このように特定ゲートに代えて、特定ゲート2
700を設けることによって、可変表示ゲームの開始条
件と、賞品球の排出条件とを別個のものとすることがで
き、可変表示ゲームを行ないやすいようにした場合であ
っても、遊技のベースが上がらないと云う利点がある。
【0381】また、上述のように特定ゲート2700を
補助変動入賞装置2500の直下で且つ2つの始動入賞
口8,8の間に設けた場合には、図62(左側のみ図
示)に示すように障害釘12a(「袴」)をとって、障
害釘12b(「命釘」)ではじかれた遊技球が遊技盤の
内側に向かうこととなり、これらの遊技球が、特定ゲー
ト2700に流入するかもしれないという期待感が生じ
て、遊技の興趣が高められることとなる。
【0382】以下、この第2の変形例に示すパチンコ遊
技機の補助変動入賞装置2500の構成並びにその作動
について、図63〜図65を参照して具体的に説明す
る。これらの図のうち、図63は上記補助変動入賞装置
2500の分解斜視図である。同図に示すように、上記
補助変動入賞装置2500は、本体基枠2530、第4
のソレノイド(ソレノイドD’)2550、上述の誘導
部材2510,2510、上記ソレノイドD’のプラン
ジャ2551(図64,図65参照)に連結され、ソレ
ノイドD’の励磁(ON)/消磁(OFF)に応じて上
記誘導部材2510,2510を回動させるための連結
部材2540等を具えている。このうち誘導部材251
0,2510は扇型に形成され、その要の部分に回動軸
2520,2520が設けられている。また、この誘導
部材2510,2510には、当該誘導部材2510,
2510を回動させるための回転支軸2521,252
1が上記回転軸2520,2520と所定間隔あけて且
つこれと平行に設けられている。この誘導部材251
0,2510は、補助変動入賞装置2500の作動時に
遊技球がその上面を流下する第1の誘導面2511と、
不作動時に遊技球が上記入賞口2600に横方向から流
入しないように上記入賞口2600への遊技球の流路を
遊技球の流路をその側面より閉塞する第2の誘導面25
12とを具えている(図63参照)。
【0383】一方、前記本体基枠2530には入賞口2
600の入賞球経路を形成する貫通孔2531が刻設さ
れている。また、この貫通孔2531の前面には入賞球
経路を形成する入賞樋2532が、該貫通孔2351の
外周に沿った状態で本体基枠2530と一体に形成され
ている。更に、この入賞樋2532の前面側(図64,
図65参照)には飾り板2533がこれを正面より塞ぐ
ように取り付けられている。そして、これら貫通孔25
31、入賞樋2532、飾り板2533によって入賞口
2600及び入賞球経路が構成されている。また、上記
本体基枠2530には、軸受け支柱2535,2535
が設けられており、この支柱2535,2535に設け
られた挿通孔2534,2534に上記一対の誘導部材
2510,2510の回動軸2520,2520が挿通
されるようになっている。また、本体基枠2530の前
記軸受け支柱2535,2535の内側で、且つ前記貫
通孔2531の左右両側のやや上方には前記回転支軸2
521,2521が挿通される案内孔2536,253
6(一方のみ図示)が設けられている。そして、この案
内孔2536の長手方向の長さは、前記誘導部材の回転
支軸2521,2521の回動し得る上下方向の幅に合
わせて決定され、この案内孔2536,2536によっ
て上記回転支軸2521,2521の回動幅が規制され
るようになっている。
【0384】また、本体基枠2530の裏面には上記第
4のソレノイドD’を当該本体基枠2530に取り付け
るための取付部2537,2537が、前記案内孔25
36,2536の内側で且つ、上記貫通孔2531の外
側に一対設けられている。この取付部2537,253
7には、後述するソレノイド収納枠2560をネジ止め
するためのネジ穴2538が設けられている。更に前記
取付部2537,2537には後述の連結部材2540
を回動自在に支持するための軸受部2539,2539
が設けられている。
【0385】また、前記連結部材2540は、後述のソ
レノイド2550のプランジャ2551(図64,図6
5参照)と、誘導部材2510,2510に設けられた
回転支軸2521,2521とを連結し、もってソレノ
イドD’の励磁(ON)/消磁(OFF)に応じて上記
誘導部材2510,2510を回動させるために設けら
れるものである。この連結部材2540は、その中央部
2541がM字型に湾曲され、その湾曲された両端から
外側に向かって、当該連結部材の回動軸部2542,2
542が形成されている。更に、連結部材2540は、
その回動軸部2542,2542の外側端部より前面側
(パチンコ遊技機の前面側)に向かって折り曲げられ、
更に、該折り曲げられた前端部より外側に向かって伸び
るように、当該連結部材2540の駆動端部2543,
2543が形成されている。斯かる構成の連結部材25
40は、上記M字型中央部2541の中央が、図64に
示すようにソレノイドD’のプランジャ2551及びそ
の前端部に設けられた台座部2552によって挟さまれ
るようになっており、ソレノイドD’の消磁/励磁に応
じて、前記回動軸部2542,2542を軸心として回
動するようになっている。この連結部材2540の回動
に伴ってその端部に形成された駆動端部2543,25
43が、回動軸部2542,2542を軸心として、遊
技機の盤面に対して上下方向に回動することとなる。こ
のとき前記連結部材2540の駆動端部2543,25
43に連結された一対の誘導部材2510,2510
が、駆動端部の回動に共なって上下方向に回動されるよ
うになっている。
【0386】図64,図65は、概略上述のように作動
する補助変動入賞装置2500の具体的な作動状態を説
明するために、その要部のみを取り出して示した斜視図
である。これらのうち図64は上記補助変動入賞装置2
500が不作動の状態(ソレノイドD’が消磁されてい
る状態)を示す。即ち、ソレノイドD’が消磁されてい
るときには、復帰バネ2553の働きによって、ソレノ
イドD’のプランジャ2511がソレノイド収納枠25
60の後側に引き寄せられた状態となる。このとき連結
部材2540は、上記台座部2552によって挟さまれ
た中央部2541が、ソレノイド収納枠2560後方に
引き寄せられた状態で保持され、該連結部材2540の
駆動端部2543,2543は回動軸部2542,25
42を軸心として上方に最大限回動された状態となる。
【0387】このような状態から、役物制御装置からの
出力信号に基づいて上記ソレノイドD’が励磁される
と、該ソレノイドD’のプランジャ2511は、上記復
帰バネ2553に抗して前方に押し出される。この結
果、それまでプランジャ及び台座部によって収納枠25
60側に引き寄せられていた連結部材2540の中央部
2541は解放されることになる。このとき連結部材2
540の駆動端部2543,2543には、上述した誘
導部材2510,2510の回転支軸2521,252
1が当接され、誘導部材2510,2510の自重が、
該回転支軸2521,2521を介して連結部材254
0に加わるようになって、連結部材が中央部2541を
遊技盤の前面に押し出すように回動される。従って、ソ
レノイドD’が励磁されたとき、補助変動入賞装置25
00はその誘導部材2510,2510が内側に回動さ
れることとなり、このとき該誘導部材の第1の誘導面2
511,2511は遊技盤の内側が下がるようになり、
このとき当該第1の誘導面上に達していた遊技球は入賞
口2600に向かって流下するようになる。
【0388】
【発明の効果】本発明にかかるパチンコ遊技機によれ
ば、始動入賞口に遊技球が入賞すると、第1の作動制御
手段が第1の変動入賞装置を遊技者にとって有利な第1
の状態に変換させ、始動ゲートを遊技球が通過すると可
変表示制御手段が可変表示器に可変表示ゲームを行わ
せ、該可変表示ゲームの結果に基づいて第2の作動制御
手段が第2の変動入賞装置を遊技者にとって有利な状態
に変換させことから、始動入賞口への遊技球の入賞に基
づく第1の変動入賞装置の変換に係わる遊技の他に、始
動ゲートへの遊技球の通過に基づく可変表示ゲームの実
行、或いは該可変表示ゲームの結果に基づく第2の変動
入賞装置の遊技者にとって有利な状態への変換に係わる
遊技も並行して行われることが可能なので、遊技内容が
変化に富んだ多彩なものとなり興趣を向上させることが
できる。また、その始動ゲートを通過した遊技球は下方
始動入賞口に対しても入賞の可能性があり、その遊技
球がその始動入賞口に更に入賞した場合には、前記可変
表示器での可変表示ゲームと前記第1の変動入賞装置の
遊技者にとって有利な第1の状態への変換の両方が行わ
れることから、1個の遊技球で可変表示ゲームと第1の
変動入賞装置の遊技者にとって有利な第1の状態への変
換の両方を行うことが可能となり、遊技者の期待感を向
上させることができる。また、その始動ゲートを通過し
た遊技球が始動入賞口に入賞しなかった場合でも、少な
くとも該可変表示器での可変表示ゲームは行われ、その
可変表示ゲームの結果として前記第2の変動入賞装置が
遊技者にとって有利な状態に変換する可能性が発生する
ことから、従来のように始動入賞口へ遊技球が入賞しな
ければ、殆ど期待感が発生しないといったことを防止す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技機1の遊技盤
3前面の構成例を示す正面図である。
【図2】変動入賞装置10の正面図である。
【図3】入賞口に入賞した遊技球の処理流路を示す遊技
盤3の裏面図である。
【図4】遊技球が特定入賞ゲートを通過した後に始動入
賞口に入賞した場合の役物制御装置による制御のタイミ
ングチャートである。
【図5】可変表示ゲームの結果開成された補助変動入賞
装置に遊技球が入賞した場合の役物制御装置による制御
のタイミングチャートである。
【図6】変動入賞装置10の斜視図である。
【図7】変動入賞装置10を3分割したうちの前面部の
分解斜視図である。
【図8】変動入賞装置10を3分割したうちの真中部の
分解斜視図である。
【図9】変動入賞装置10を3分割したうちの後端部の
分解斜視図である。
【図10】変動入賞装置10を側面から見た縦断面図で
ある。
【図11】人形服開閉扉130が閉じた状態での変動入
賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図12】人形服開閉扉130が開いた状態での変動入
賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図13】停留装置入口扉111が閉じている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図14】停留装置入口扉111が開いている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図15】停留装置が遊技球を受入れ得る状態となって
いるときに変動入賞装置10内に入賞した遊技球の流下
経路を示す斜視図である。
【図16】停留装置出口扉112が閉じている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図17】停留装置出口扉112が開いている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図18】停留装置内部に貯留された遊技球の出口扉開
放時の放出経路を示す斜視図である。
【図19】補助変動入賞装置50を前面側から見た斜視
図である。
【図20】補助変動入賞装置50を分解した状態を裏面
から見た斜視図である。
【図21】パチンコ遊技機1の背部に取り付けられる2
系統の賞球排出系の裏機構盤800を示す裏面図であ
る。
【図22】裏機構盤800の球鞘ケース811を主体と
する賞球排出装置810の係止状態を示す説明図であ
る。
【図23】遊技盤3の裏側に設置された裏機構盤800
の賞球数設定手段を示す平面図である。
【図24】図23に示す賞球設定手段の作動状態を説明
するための斜視図である。
【図25】裏側に前記裏機構盤800が設置されたパチ
ンコ遊技機1の背面図である。
【図26】役物制御装置600の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図27】役物制御装置600によって行なわれる変動
入賞装置、補助変動入賞装置、停留装置、及び人形服開
閉扉等の作動制御等の各制御の流れを説明するためのブ
ロック図である。
【図28】パチンコ遊技機1の変動入賞装置,補助変動
入賞装置及び装飾ランプ/LEDなどの各種作動機器を
遊技状態に応じて制御するためのメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図29】乱数設定処理を示すフローチャートである。
【図30】不正検出処理(INJUSTCE)を示すフ
ローチャートである。
【図31】2系統賞球排出処理(SR600)を示すフ
ローチャートである。
【図32】許可コントロール処理(VSWCTL)を示
すフローチャートである。
【図33】検出処理(SW3GET)を示すフローチャ
ートである。
【図34】モータコントロール処理(MOTCLT)を
示すメインルーチンを示すフローチャートである。
【図35】モータコントロールの「MOT−10」処理
を示すフローチャートである。
【図36】モータコントロールの「MOT−20」処理
を示すフローチャートである。
【図37】モータコントロールの「MOT−30」処理
を示すフローチャートである。
【図38】モータコントロールの「MOT−40」処理
を示すフローチャートである。
【図39】モータコントロールの「MOT−50」処理
を示すフローチャートである。
【図40】モータコントロールの「MOT−60」処理
を示すフローチャートである。
【図41】モータコントロールの「MOT−70」処理
を示すフローチャートである。
【図42】モータコントロールの「MOT−80」処理
を示すフローチャートである。
【図43】モータコントロールの「MOT−90」処理
を示すフローチャートである。
【図44】モータコントロールの「MOT−100」処
理を示すフローチャートである。
【図45】モータコントロールの「MOT−110」処
理を示すフローチャートである。
【図46】モータコントロールの「MOT−120」処
理を示すフローチャートである。
【図47】モータコントロールの「MOT−130」処
理を示すフローチャートである。
【図48】モータコントロールの「MOT−140」処
理を示すフローチャートである。
【図49】補助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)
を示すフローチャートである。
【図50】メインルーチンにて行なわれる普段処理(U
SULLY)を示すフローチャートである。
【図51】SW1処理(SW1PRC)を示すフローチ
ャートである。
【図52】SW許可処理(SWENA)を示すフローチ
ャートである。
【図53】大当りウェイト処理(HITWAIT)を示
すフローチャートである。
【図54】大当り処理(HITPRC)を示すフローチ
ャートである。
【図55】ウェイト処理(WAITPRC)を示すフロ
ーチャートである。
【図56】補助変動入賞装置50を「8穴」に設置した
場合の変動入賞装置10に対する第1の取付位置を示す
要部拡大図である。
【図57】補助変動入賞装置50を「8穴」に設置した
場合の変動入賞装置10に対する第2の取付位置を示す
要部拡大図である。
【図58】始動入賞口の形状を変更したパチンコ遊技機
の変形例を示す正面図である。
【図59】第1の変形例のパチンコ遊技機に設置された
始動入賞口1800,1800の一方を拡大した正面図
である。
【図60】第1の変形例にて用いられる始動入賞口18
00の分解斜視図である。
【図61】第2の変形例のパチンコ遊技機2000の正
面図である。
【図62】第2の変形例に示した補助変動入賞装置の正
面図である。
【図63】第2の変形例に示した補助変動入賞装置の分
解斜視図である。
【図64】第2の変形例の補助変動入賞装置の閉成状態
を示すための斜視図である。
【図65】第2の変形例の補助変動入賞装置の開成状態
を示すための斜視図である。
【図66】第2の変形例の始動入賞口の上部に設置され
た障害釘の配列を示す拡大図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機 3 遊技盤 4 遊技領域8 始動入賞口 10 変動入賞装置(第1の変動入賞装置) 17 特定ゲート(始動ゲート) 50 補助変動入賞装置(第2の変動入賞装置)52 可変表示ゲーム器 1601 補助変動入賞装置制御手段(第2の作動制
御手段) 1609 可動翼片制御手段(第1の作動制御手段) 1626 図柄表示制御手段(可変表示制御手段)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 遊技者にとって有利な第1の状態と遊技
    者にとって不利な第2の状態とに変換される第1の変動
    入賞装置と、 遊技者にとって有利な状態と遊技者にとって不利な状態
    とに変換される第2の変動入賞装置と、始動入賞口、始動ゲート及び可変表示器と、 を遊技盤の遊技領域に設け、 遊技球が前記始動入賞口へ入賞したことを条件として前
    記第1の変動入賞装置を前記第1の状態に変換させる制
    御を行う第1の作動制御手段と、 遊技球が前記始動ゲートを通過したことを条件として前
    記可変表示器に可変表示ゲームを行わせる可変表示制御
    手段と、 前記可変表示ゲームの結果に基いて前記第2の変動入賞
    装置を遊技者にとって有利な状態に変換させる制御を行
    う第2の作動制御手段と、 を備え、 前記始動ゲートを通過した遊技球が前記始動入賞口に更
    に入賞可能な配置関係となるように、該始動ゲートを該
    始動入賞口の上方の位置に設けたことを特徴とするパチ
    ンコ遊技機。
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