JP2923639B2 - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JP2923639B2
JP2923639B2 JP9343466A JP34346697A JP2923639B2 JP 2923639 B2 JP2923639 B2 JP 2923639B2 JP 9343466 A JP9343466 A JP 9343466A JP 34346697 A JP34346697 A JP 34346697A JP 2923639 B2 JP2923639 B2 JP 2923639B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定の始動条件
の成立に基づき起生される予備遊技の結果態様に関連し
て、変動入賞装置を遊技者にとって有利な状態に変換さ
せるサイクル遊技を繰り返して実行可能に制御する制御
手段を備えたパチンコ遊技機等の遊技機に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の遊技機として、例えば、パチンコ
遊技機においては、遊技盤に予備遊技を実行する予備遊
技装置や始動口等を備え、始動口への遊技球の入賞に基
づき予備遊技を起生し、その予備遊技の結果が特別の結
果態様となったことに関連して、遊技者にとって有利な
サイクル遊技(特別遊技)を発生させるようになってい
た。
【0003】予備遊技装置としては、一対の可動部材と
遊技球の入賞に基づきサイクル遊技を発生可能な継続入
賞口(特別入賞口)とを備え、前記始動口への遊技球の
入賞に基づき一対の可動部材を1回乃至2回開閉させ、
該開閉時に受け入れられた遊技球が継続入賞口に入賞す
るか否かの予備遊技を行う変動入賞装置や、或いは、始
動口への遊技球の入賞に基づきサイクル遊技を発生させ
るための予備遊技として可変表示ゲームを実行可能な可
変表示装置などがあった。
【0004】前記予備遊技の結果に関連してサイクル遊
技が発生した場合、前記一対の可動部材を有する変動入
賞装置を用いたものでは、該変動入賞装置の可動部材を
所定回数(例えば、18回)開閉させ、その所定回数の
開閉動作中に再度継続入賞口に遊技球が入賞したときに
は、その時点より次のサイクル遊技を繰り返して起生さ
せるようになされていた。一方、可変表示装置を用いた
ものでは、該可変表示装置とは別個に設けられた変動入
賞装置を所定時間開放し、該変動入賞装置の継続入賞口
へ遊技球が入賞した場合には、当該発生しているサイク
ル遊技が終了してから、次のサイクル遊技を繰り返して
起生させるようになされていた。
【0005】前記サイクル遊技は、可動部材の所定回数
の開閉或いは所定時間の開放が終了する以前に、変動入
賞装置に遊技球が所定上限個数(例えば、10個)入賞
した場合にも、終了するようになされているとともに、
当該サイクル遊技の継続回数も所定の上限回数(例え
ば、16ラウンド)に制限されていた。
【0006】そして、従来の遊技機には、上記変動入賞
装置への遊技球の入賞個数や、変動入賞装置の継続入賞
口への入賞に基づいて継続されるサイクル遊技の回数を
表示する表示器が遊技盤に配設されていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】従来は、上記変動入賞
装置に関わる入賞個数やサイクル遊技の回数等の情報を
表示する表示器としては、7セグメント形のLED表示
器を例えば2個並べて配設され、その2個並べた7セグ
メントLED表示器により、例えば、サイクル遊技の回
数として1〜16の数字を表示するように構成されてい
た。しかし、このようなサイクル遊技が発生したときの
みに表示するというように表示頻度が少ない情報を表示
するにも拘わらず、複数個の表示器を設けることは、無
駄が多くコスト高になる。また、複数個の表示器を備え
るために余分なスペースを遊技盤あるいは変動入賞装置
上に設ける必要がある。また、組み付け作業も多くな
り、更に、表示器からの配線も多くなるため、配線処理
が難しくなってしまうといった問題点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の遊技機は、所定の始動条件の成立に
基づき起生される予備遊技の結果態様に関連して、変動
入賞装置(10)を遊技者にとって有利な状態に変換さ
せるサイクル遊技(例えば、大当たり遊技状態における
各サイクルの遊技状態)を繰り返して実行可能に制御す
る制御手段(例えば、役物制御装置600、役物制御手
段1600)を備えた遊技機(例えば、パチンコ遊技機
1)において、前記サイクル遊技の起生に基づき遊技者
にとって有利な状態に変換された前記変動入賞装置に関
わる利益付与情報(例えば、サイクル数情報)を表示可
能であるとともに、単一の表示領域に単一桁数の数値情
報を表示可能な表示手段(例えば、サイクル数表示器1
05)を備え、前記制御手段は前記表示手段の表示制御
を行う表示制御手段(例えば、役物制御装置600、サ
イクル数表示制御手段1612)を含み、前記表示制御
手段は、前記サイクル遊技の実行中に、前記変動入賞装
置に関わる利益付与情報が単一桁数の数値情報(例え
ば、0〜9サイクル)の場合には、前記単一の表示領域
の表示手段に該単一桁数の数値情報を所定表示態様(例
えば、点灯表示)により表示し、前記変動入賞装置に関
わる利益付与情報が二桁数の数値情報(例えば、10〜
16サイクル)の場合には、前記単一の表示領域の表示
手段に該二桁数の数値情報のうち一の位の数値情報(例
えば、十の位を除いた0〜9)を表示するとともに、該
表示される一の位の数値情報を前記所定表示態様とは異
なる表示態様(例えば、点滅表示、色付け表示、「.」
を付加した表示)により表示するようにした。請求項2
記載の遊技機は、前記表示手段が、前記変動入賞装置に
設けられた構成とした。
【0009】この発明によれば、変動入賞装置に関わる
二桁数の数値情報(利益付与情報)を、単一の表示領域
に単一桁数の数値情報を表示する表示手段により表示す
るようにしたので、二桁数の数値情報を表示するために
複数個の表示手段を備える必要がなく、単一の表示手段
を効率よく使用できる。また、2個の表示手段を配設す
る場合に比べて配置スペースを小さくできるため、遊技
盤面上或いは変動入賞装置や可変表示装置等の役物装置
上に効率良く配置することができる。また、単一である
ため、組付けや交換作業も簡単になるとともに、配線の
数も少なくなるため、配線処理や配線接続作業も簡単か
つ効率よく行える。また、表示手段は変動入賞装置に設
けられていることにより、変動入賞装置に関わる利益付
与情報を的確な箇所で表示できるとともに、変動入賞装
置上の限られた範囲内でも問題なく表示手段を備えるこ
とができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、この発明に係る遊技機とし
て例示するパチンコ遊技機の一実施の形態を添付図面を
参照して詳細に説明する。
【0011】図1は、本実施の形態のパチンコ遊技機1
の遊技盤3前面の構成例を示すもので、遊技盤3の前面
には、図外の操作ダイヤルにより駆動される打球発射装
置(図外)によって発射された打球を遊技盤3の上方部
まで案内するガイドレール2が配設され、遊技盤3の前
面のガイドレール2とガラス板(図示省略)とによって
囲まれた空間に遊技領域4が設けられている。
【0012】この遊技領域4の中央上部には予備遊技装
置として例示する変動入賞装置(第1の変動入賞装置)
10が設置され、中央下部には始動入賞口手段としての
補助変動入賞装置(第2の変動入賞装置)50が設置さ
れている。
【0013】このうち、変動入賞装置10は左右一対の
可動翼片101,101を具え、変動入賞装置10の内
部に設けられた入賞空間102が該一対の可動翼片10
1,101によって装置10の外部と連通/遮断される
ようになっている(図1の実線にて示す位置から破線に
て示す位置に、又はその逆に回動する)。また、この変
動入賞装置10の入賞空間102の中央部分には装飾部
材としての人形部材115が設置され、これを中心とし
て入賞空間102内に、人形服開閉扉130及び入賞球
の停留装置110(図2)が設置されている。
【0014】また、この変動入賞装置10の上端部には
天入賞口5が該装置10に組み込まれる形で一体に形成
されている。
【0015】前記補助変動入賞装置50には、その中央
に入賞口6が設けられ、更にその本体には、この入賞口
6を開状態(遊技者にとって有利な第2状態の一形態)
と閉状態(遊技者にとって不利な第1状態の一形態)す
る一対の可動部材51,51、可変表示装置としての可
変表示ゲーム器52及び後述の特定入賞口7に入賞した
遊技球の記憶個数を表示する入賞記憶個数表示LED5
3a〜53dが具えている。このうち可動部材51,5
1は後述のように特定入賞口7への遊技球の入賞に基い
て複数の識別情報(例えば、「0」、「1」、「2」…
…「8」、「9」等の数字図柄)により行なわれる可変
表示ゲーム器52の可変表示ゲーム結果が特定表示態様
となったときにその開閉が行なわれるようになってい
る。
【0016】遊技盤3の前記変動入賞装置10の左右両
側には「8穴」と称せられる一般入賞口7,17が設置
され、このうち左側の一般入賞口7が前記可変表示ゲー
ムを開始させるための特定入賞口として機能するように
なっている。又、前記補助変動入賞装置50のやや下側
の左右両側には始動入賞口8,8が設置されている。そ
して、前記一般入賞口7,17及び始動入賞口8,8に
は、遊技状態の変化に応じて点灯/点滅が行なわれる第
4の装飾ランプ15,15及び第5の装飾ランプ16,
16が夫々設置されている。また、前記始動入賞口8,
8の外側やや上方の左右両側位置にはチューリップと称
せられる開閉式の一般入賞装置9,9が設置されてい
る。
【0017】遊技領域4内の適宜位置には風車と呼ばれ
る打球誘導方向変換部材11が回転自在に複数設置され
るとともに、障害釘12が多数植設されている。
【0018】また、遊技領域4内の変動入賞装置10の
左右両側にはサイドランプ(第1の装飾ランプ)13,
13が設置されている。
【0019】また、遊技盤3の中央下部にはアウト球回
収口14が設けられている。
【0020】次に、遊技盤3の中央に設置された上述の
変動入賞装置10の構成並びに作用について図2を参照
して説明する。
【0021】変動入賞装置10は、入賞空間102と外
部との連通/遮断を行なう前述の可動翼片101,10
1と、該入賞空間102に流入した遊技球を一時的にそ
の内部に収容する停留装置110(図4参照)と、上記
流入した遊技球が分散されて入賞する複数の入賞口(1
つの特別入賞口103(真中)と2つの一般入賞口10
4,104(左、右両側)が設置された入賞口設置部1
21と、遊技機の遊技状態の変化に応じて開閉する人形
服開閉扉130と、後述する大当り遊技状態での連続開
閉動作のサイクル数を表示する表示手段として例示する
サイクル数表示装置(サイクル数表示器)105と、遊
技機1の遊技状態に応じて点灯/点滅する各種装飾用発
光ダイオード(入賞個数表示LED106,第1〜第3
の装飾LED107,108,109)と、上記各種L
EDと同様に、遊技状態に応じて点灯/点滅する第2及
び第3の装飾ランプ122,123とを具えている。
【0022】このように構成された変動入賞装置10に
は更に、流入した遊技球を入賞空間102の手前側から
奥側に左右に分けて流下させる流下案内棚(第1の流下
案内棚)124が該入賞空間102の上部に設けられ、
一方、該奥側に流下された遊技球を奥側から手前側に流
下させる流下案内棚(第2の流下案内棚)125が入賞
空間102の下側に設けられている(図4参照)。この
うち第1の流下案内棚124はその中央が緩やかに盛上
った形状となっており、これによって当該案内棚103
上を流下する遊技球が図中左右方向に分散されることと
なる。
【0023】上記変動入賞装置10を構成する各要素の
うち、停留装置110は、上記第1の流下案内棚124
と第2の流下案内棚125との間の入賞球の流路途中に
設置され、停留装置入口扉111と停留装置出口扉11
2とを具えている。そして、通常は停留装置入口扉11
1と出口扉112が共に閉成されていて、変動入賞装置
10内に流入し、停留装置110の設置位置に至った遊
技球は入口扉112の上面を第2の流下案内棚125側
(手前側)へ流下するようになっている(後述の図9を
参照)。そして、上記入口扉111が開成されたとき
は、流入した遊技球が停留装置110内に貯留され、そ
の後出口扉112が開成されると上記貯留された遊技球
が入賞口設置部121に向けて一時に放出されるように
なっている。尚、停留装置出口扉112の裏側には、後
述のように流下案内用の溝路112a(図15参照)が
設けられており、後述の如く出口扉112開成時に放出
された遊技球が該溝路112aに沿って流下し、特別入
賞口(Vゾーン)103に案内されるようになっている
(図16参照)。
【0024】前記入賞口設置部121は、入賞空間10
2の下部で第2の流下案内棚125より更に手前側の所
定位置に設けられ(図9参照)、その中央に特別入賞口
(Vゾーン)103が、その左右両側に一般入賞口1
0,104が設けられている。
【0025】また、人形服開閉扉130は、遊技状態の
変化に応じて開閉制御され、パチンコ遊技の興趣を高め
る働きをするもので、該調整装置130が不作動のとき
(人形服開閉扉が閉じているとき)、遊技球は該装置の
扉部131,131の中央に夫々設けられた開口部13
1a,131aを介して第2の流下案内棚125に流下
するようになっている。
【0026】前記サイクル数表示器105は、2つの7
セグメント型の数値表示器(第1セグメント48a,第
2セグメント105b)よりなり、変動入賞装置10の
上部中央に配設される。このサイクル数表示器105は
大当り遊技状態が開始されたときに、可動翼片101,
101の所定回数(例えば18回)の連続開閉動作を1
サイクルとして、その時点で連続開閉動作が何サイクル
めのものであるかを表示する。
【0027】また、変動入賞装置10に設置される各種
装飾用発光ダイオードのうち、上記入賞個数表示LED
106,106は、前記サイクル数表示器105の下側
で且つ前記第1の流下案内棚103の上方左右両側に左
右5つ宛「W」字形に計10個設置され、後述のように
可動翼片101,101の1サイクルの連続開閉動作実
行中に変動入賞装置10内に入賞した遊技球の数を表示
するなどの機能を有する。
【0028】また、前記第1の装飾LED107,10
7が入賞空間102の前記人形部材105の左右両側の
壁面にそれぞれ6個宛縦一列に配設され、第2の装飾L
ED108,108が前記サイクル数表示器48の左右
両側に3つ宛配設され、更に第3の装飾LED109,
109が前記入賞空間102の左右外側に多数配設され
ている。
【0029】更に変動入賞装置10の外郭を形成する前
枠120の下端部内側に設けられた設置部120aに第
2の装飾ランプ122が複数設置され、前記5つ宛左右
に離れて設置された入賞個数表示LED106,106
の間には第3の装飾ランプ123,123が配設され
る。これら各種LED/ランプは後述するように、遊技
機の遊技状態に応じてその点灯/点滅が制御されるよう
になっている。
【0030】次に、上記各種入賞口(入賞装置)に入賞
した遊技球の流下経路が形成されている遊技盤3の裏面
側の構成について説明する。
【0031】図3に示すように遊技盤3の裏面側には、
複数の貫通孔3A〜3Lが設けられている。
【0032】これらのうち、遊技盤3の略中央の貫通孔
3Aは変動入賞装置10を、中央下部の貫通孔3Bは補
助変動入賞装置50を、それぞれ取り付けるために設け
られている。
【0033】また、貫通孔3C,3Dは前記始動入賞口
8,8を取り付けるために、貫通孔3E,3Fは夫々前
記一般入賞口17,7を取り付けるために、貫通孔3
G,3Hは前記一般入賞装置9,9を取り付けるために
夫々設けられている。更に、貫通孔3I,3Jは前記第
1の装飾ランプ13,13を、貫通孔3Lは球不足表示
ランプ(図示省略)を取り付けるために設けられ、貫通
孔3Kはアウト球回収口14と図外のアウト球回収樋と
を連通させるために設けられている。
【0034】そして、遊技盤3前面の各入賞口(入賞装
置)5,7,17,8,8,9,9,変動入賞装置10
の入賞口103,104,104及び補助変動入賞装置
50の入賞口6に流入し、その後貫通孔3A〜3Hを介
して遊技盤3の裏側に至った遊技球(入賞球)は、遊技
盤3の裏面に突設された入賞球案内樋3a〜3kと、遊
技盤3の裏側に、遊技球がその内部を通過できるように
少なくとも球1個分の間隔を開けて設置された集合樋3
1とによって、それぞれ図3中点線の矢印で示す方向に
流下されて集められ、その下端の流下樋31aより後述
の入賞球処理装置850に導かれるようになっている。
【0035】また、遊技盤3の裏面側には、遊技球が上
述の各入賞口(入賞装置)の何れに流入したかを検出す
るための複数の入賞球検出スイッチ(SW1〜SW5)
が入賞球流路の所定の位置に設けられている。
【0036】より具体的には、左側の「8穴」に設けら
れた入賞口(特定入賞口)7に流入し貫通孔3Fを介し
て遊技盤3の裏側に至った入賞球の流路(入賞球案内樋
3c,3dによって形成される)には、特定入賞スイッ
チSW5が設置され、前記始動入賞口8,8に流入し貫
通孔3C又は3Dを介して遊技盤3の裏側に至った入賞
球の夫々の流路には、第1の始動入賞スイッチSW1,
SW1が設置されている。
【0037】また、貫通孔3Aに取り付けられた変動入
賞装置10には、可動翼片101,101の開成時に入
賞空間102に流入した入賞球を検出するテンカウント
(入賞個数)スイッチSW4A,SW4B、および変動
入賞装置10内の特別入賞口(Vゾーン)103へ入賞
した遊技球を検出する特別入賞スイッチSW3が、遊技
盤3の裏面側に突出した状態で設けられている。
【0038】更にまた、貫通孔3Bに設置された補助変
動入賞装置50には当該補助変動入賞装置50の入賞口
6に流入した遊技球を検出するための検出手段としての
第2の始動入賞スイッチSW2が、遊技盤3の裏面に突
出した状態で設けられている。
【0039】概略上記のように構成されたパチンコ遊技
機1はそれに設置された後述の役物制御装置600等の
制御手段(表示制御手段)によって概ね次のように制御
される。
【0040】図外の電源スイッチ操作によりパチンコ遊
技機1に電源が投下されると、所定時間に亘って変動入
賞装置10が予備動作に入る(パワーオン動作)。この
パワーオン動作が開始されると、変動入賞装置10内に
設置された人形服開閉扉130が所定時間に亘って開成
され、その間に停留装置出口扉112が1回瞬間的に開
閉される。
【0041】このとき可動翼片101,101は図1に
破線で示す閉じた位置となっていて、入賞空間102中
に発射された遊技球を受け入れない状態(通常の状態)
となっている。
【0042】その後、遊技球が遊技盤3の左側の「8
穴」(特定入賞口)7に入賞すると、該入賞が特定入賞
スイッチSW5によって検出され、該スイッチSW5か
らのON信号(始動信号)に基いて後述の役物制御装置
600が可変表示ゲームを開始させ、このゲーム結果に
基づいて大当り発生時の連続開閉動作の継続サイクル数
を決定すると共に、その結果態様(例えば、数値)が特
定表示態様(所定値、例えば、「3」,「7」)となっ
ていることを条件に補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51を所定時間に亘って開成(遊技者にとって有利
な第2状態)するようになる。
【0043】上記補助変動入賞装置50が開成されてい
る間に遊技球が、該装置50の入賞口46に入賞する
と、該入賞が第2の始動入賞スイッチSW2によって検
出され、該スイッチSW2からのON信号(始動信号)
に基いて、後述の役物制御装置600が変動入賞装置1
0に設置された可動翼片101,101を所定回数(例
えば2回)開閉させる(第2の予備遊技状態)。
【0044】又、発射された遊技球が始動入賞口8,8
に入賞すると、その流路に設置された始動スイッチSW
1,SW1がこれを検出してON信号を出力し、該信号
に基いて役物制御装置600が可動翼片101,101
を1回開閉させる(第1の予備遊技状態)。
【0045】上記第1及び第2の予備遊技状態における
可動翼片101,101の開閉動作中に遊技球が、変動
入賞装置10の入賞空間102に流入すると、該流入し
た遊技球は入賞口設置部121に設置された3つの入賞
口103,103,104の何れかに入賞することとな
る。
【0046】このように変動入賞装置10内に流入した
遊技球が、上記3つの入賞口のうち特別入賞口(Vゾー
ン)103に入賞すると、その旨が特別入賞スイッチS
W3によって検出され、該スイッチSW3からのON信
号に基いて役物制御装置600が変動入賞装置10を所
謂「大当り遊技状態」に制御する。
【0047】ここに、「大当り遊技状態」とは、変動入
賞装置10によって遊技者に多くの賞球獲得のチャンス
を与える遊技態様で、例えば、可動翼片101,101
の18回の連続開閉動作を1サイクル(ただし、18回
の開閉動作の終了前に入賞空間102内に所定数(例え
ば、10個)の遊技球が入賞したときはその時点までを
1サイクル)とし、各サイクル(遊技)中に、特別入賞
口(Vゾーン)103内に更に遊技球が入賞することを
継続条件として、その動作が繰り返し行われるものであ
る(このとき可動翼片101,101の開閉動作に合わ
せて人形服開閉扉130も開閉制御される)。
【0048】この大当り遊技状態が発生して可動翼片1
01,101の連続開閉動作が開始されると、変動入賞
装置10内に設置された停留装置110の入口扉111
が開成され、入賞空間102に流入した遊技球が該停留
装置110の内部に貯留される(最高10個)。
【0049】そして、可動翼片101,101の1サイ
クルの連続開閉動作が終了すると、今度は停留装置11
0の出口扉112が開放され、この結果、該停留装置1
10内に貯留されていた遊技球が、前記入賞口設置部1
21に一時に放出されることとなる(上記貯留されてい
た遊技球は特別入賞口103に入賞するように案内され
る)。
【0050】このような大当り遊技状態における可動翼
片101,101の連続開閉動作は、1サイクルの開閉
動作が行なわれているときに前記特別入賞口(Vゾー
ン)に遊技球が入賞することを条件として、予め決定さ
れた所定サイクル数(後述の可変表示ゲームの結果に応
じて決定される所定のサイクル数)迄行なわれるように
なっている。そして、大当り遊技状態が最終サイクル
(上記可変表示ゲームの結果に応じて決定される所定の
サイクル数)に至ると、今度は人形服開閉扉130が開
成されたまま、更に停留装置110の入口扉111、出
口扉112が共に開成される。これによって遊技者に大
当り遊技状態が終了する旨が告知される。
【0051】尚、遊技機の遊技状態が上述のように変化
するにつれて、詳細は後述するように、遊技盤3に設置
された各種ランプ/LEDが点灯/点滅制御され、これ
に合わせて遊技機1に設置されたスピーカ(後述)から
効果音が発生されるようになっている。
【0052】また、賞品球の排出に関しては、詳細は後
述する入賞球処理装置850の作動によって、遊技球が
変動入賞装置10の入賞口設置部121に設置された入
賞口103,104,104に入賞したときには1つの
入賞球に対して15個の賞品球が排出され、遊技盤3に
設置されたその他の入賞口(入賞装置)5,7,17,
8,8,9,9に入賞したときには1つの入賞球に対し
て7個の賞品球が排出される。また、上記いずれの入賞
口にも入賞されずにアウト球回収口14に回収されたと
きには、賞品球の排出は行なわれないようになってい
る。
【0053】次に、図4〜図8を参照して、上記変動入
賞装置10の全体構成をより詳細に説明する。
【0054】図4は変動入賞装置10の斜視図、図5,
図6,図7は夫々図4に示した変動入賞装置10を前面
部,真中部,後端部に3分割して示した分解斜視図、図
8は変動入賞装置10をその側面から見た縦断面図であ
る。
【0055】変動入賞装置10は、その前部を構成する
前枠120(図5)、この前枠120の後側に取り付け
られた本体枠140(図6)、この本体枠140の後側
上部に取り付けられ、人形服開閉扉130が配設される
開閉扉設置枠160及び該開閉扉設置枠160の更に後
方に取り付けられるソレノイド取付枠170(図7)等
を具えている。
【0056】このうち前枠120は変動入賞装置10の
前部を構成するもので、図7に示すように、包囲壁12
0bによってその外郭が形作られ、その中心部に前後開
口の遊技空間127(入賞空間102の前面側を形成す
る(図8参照))が形成される。又、前記入賞空間10
2は、その内部に設けられた第1の流下案内棚124に
よって第1の入賞空間102aと第2の入賞空間102
bとに区画されている(図8参照)。そして、第1の流
下案内棚124下側の第2の入賞空間102bには、図
6に示す人形部材115、人形服開閉扉130、停留装
置110等、役物を構成する主要な装置が挿入され、そ
の状態で前枠120と本体枠140とが嵌合して遊技盤
3に取り付けられている(図4)。また、前記包囲壁1
20bの外周前面側には図5に示すように取付板部12
0cがフランジ状に形成されている。この取付板部12
0cが遊技盤3の取付用貫通孔3A(図3参照)の前面
に、その裏面側が当接した状態で接合され、これによっ
て変動入賞装置10が遊技盤3に取り付けられている。
【0057】このように取り付けられた変動入賞装置1
0は、前記フランジ状の取付板部120cより前側部分
120dが、遊技盤3の遊技領域4内に突出すると共
に、包囲壁側120b(図4)が遊技盤3の貫通孔3A
より後側に突出するように該遊技盤3に設置される。
【0058】また、前枠120には、図2に示したよう
に、入賞空間102を囲むように、各種ランプ/LED
が設置されている。また、前枠120の取付板部120
cの上部には、図5に示すように、取付孔120eが設
けられ、この取付孔120eに前記サイクル数表示器1
05が挿入された状態で取り付けられている。
【0059】また前枠120の包囲壁120bに沿った
取付板部120cの中央部分の左右両端部には、図5に
示すように夫々貫通孔120f,120fが設けられて
いる。この貫通孔120f,120fには、一端に可動
翼片101が取り付けられた回転軸126,126(一
方のみ図示)が回動自在に挿入された状態で取り付けら
れている。この回転軸126,126は、後述の開閉扉
設置枠160(図7)に設けられた貫通穴161,16
1を貫通した状態で、クランク部材179,179(一
方のみ図示)及びモータ設置板170の連結板171,
171を介して第1のソレノイド173,173(ソレ
ノイドA,A)に機械的に接続されている。そして後述
の役物制御装置600からのON/OFF信号に基いて
前記ソレノイドA,Aが励磁(ON)されたとき夫々の
回動軸126,126に固定された可動翼片101,1
01が回動されて、入賞空間102を開放するようにな
っている。
【0060】また、図5の前記前枠120の包囲壁12
0bによって画成された入賞領域の最下部には、入賞口
設置部121が形成され、その中央に特別入賞口(Vゾ
ーン)103が、その左右両側に一般入賞口104,1
04が設けられている。そして、特別入賞口103の下
流側所定位置に特別入賞スイッチSW3が入賞球の流路
に嵌入された状態で設置されている(図5、図8)。
【0061】また、図6に示す本体枠140は、変動入
賞装置10の主要部を構成するもので、その内部には、
遊技機1の遊技状態に応じた動作を行なって遊技者の興
趣を高める人形部材115、人形服開閉扉130、停留
装置110等が設置されている。
【0062】このうち停留装置110は、停留装置入口
扉111と、停留装置出口扉112と、本体枠140の
下側壁面に設けられた凹部140aとによって入賞球の
貯留空間を画成し、その内部に遊技球を最高10個まで
貯留するようになっている。
【0063】これらのうち停留装置の入口扉111は、
回動軸111aを軸心として、本体枠140内の中心部
に設けられた遊技空間147(入賞空間102の後側を
形成する)内で回動自在となるように本体枠140の後
側開口部近傍に設けられた軸受部141,141に取り
付けられている(図8参照)。このように取り付けられ
た停留装置入口扉111は、その後縁部に突設された突
起111bが、駆動源たる第2ソレノイド146(ソレ
ノイドB)に連設された押出し部材142にて押し下げ
られることによって(図11、図12参照)、前記回動
軸111aを中心として本体が上方に回動される構成と
なっている(図5、図8)。
【0064】この停留装置入口扉111は、通常の遊技
状態(大当り遊技状態以外の遊技状態)にあっては閉状
態となってその内部に遊技球を受入れない状態になって
いる。また、停留装置110の出口扉112は、通常の
遊技状態では閉じた状態に保持され、このとき該出口扉
112は本体枠140の略中央に設けられた人形部材1
15と重なり合った状態となる(図8参照)。そして、
後述するように、所定の遊技状態が成立したとき、図7
に示すリンク機構113を介して接続された第3ソレノ
イドC(ソレノイドC)114が励磁(ON)され、こ
れによって当該停留装置出口扉112が遊技盤3の前面
側に倒れて、その内部に貯留された入賞球が、第2の流
下案内棚125上を入賞球設置部12に向かって一時に
流下するようになっている。
【0065】前記本体枠140の側壁面の上方の左右両
側には、テンカウントスイッチ取付け用の取付孔14
3,143が設けられている。この取付孔143,14
3には、テンカウントスイッチSW4A,SW4Bが挿
着され(スイッチSW4Aのみ図示)、該スイッチSW
4A,SW4Bの検出部が前記第1の流下案内棚124
上を流下する入賞球の流下経路内に突出するようになっ
ている。
【0066】また、前記本体枠140の後側に配設され
た後枠150は、本体枠140の中心部に設けられた遊
技空間147を遊技機1の裏側より閉塞するものであ
り、同時に停留装置110の後側壁にもなっている。こ
の後枠150には、リンク機構113に接続される連結
用突起部151が設けられている。この連結用突起部1
51には、出口扉112を開閉操作するためのリンク機
構113(詳細は後述する)を構成する第1の連結棒1
13aの一端が接続され、後述の如く、これを軸心とし
てソレノイドCが当該リンク機構113を作動させるよ
うになっている。
【0067】この後枠150の更に後方には、これを後
方から覆うように、各種装飾ランプ(例えば第3の装飾
ランプ123)の設置基板155が設置されている。
【0068】又、前記本体枠140の後側で且つ前記後
枠150の上方位置には、図7に示す開閉扉設置枠16
0が取り付けられている。この開閉扉設置枠160は、
人形服開閉扉130を開閉操作する駆動機構を搭載する
ためのもので、該枠160には開閉扉130を構成する
1対の扉部131,131、該扉部131,131を開
閉駆動するために、後述の開閉モータ172の駆動力を
前記扉部131,131に伝達する開閉扉駆動機構16
2、更には、該機構162と扉部131とを連結する腕
部材163,163とが搭載されている。そして、この
開閉扉設置枠160を本体枠140に取付けるに際して
は、前記腕部材163,163が、図6に示す本体枠1
40の左右両側面に設けられたスリット144,144
(一方のみ図示)に挿入された状態で、且つ、開閉扉の
扉部131,131及び腕部材163,163が本体枠
140全体を抱き込むような状態でその取付位置が決定
されている(図4)。
【0069】また、図7に示した前記開閉扉設置枠16
0の開閉扉駆動機構162には開閉扉の開閉状態(開閉
モータ172の回転角度位置)を検出するためのモータ
スイッチMSW1,MSW2が設置されている。
【0070】このうちモータスイッチMSW1は、開閉
モータ172が、開閉扉130が完全に閉じるまで、そ
の回動(図7中時計廻り方向への回動)が行なわれてい
るか否かを検出するためのスイッチである。又、モータ
スイッチMSW2は、開閉モータ172が、開閉扉13
0が完全に開くまで、その回動(図7中反時計廻り方向
への回動)が行なわれているか否かを検出するためのス
イッチである。これらスイッチMSW1,MSW2から
の出力信号は、後述の役物制御装置600に送られて、
人形服開閉扉130の開閉制御に用いられるようになっ
ている。
【0071】前記開閉扉設置枠160の前記駆動機構1
62が設置された背板部分160aには(図7)、前述
のように貫通孔161,161が穿設され、この貫通孔
161,161を貫通した状態で可動翼片101,10
1の回動軸126,126が後方に伸びている。そして
該回動軸126,126の後端側は、クランク部材17
9,179を介して前記開閉扉設置枠160の後側に配
設されたモータ設置板170の可動部材回動機構に連結
されている。
【0072】この可動部材回動機構は、前述した第1ソ
レノイド(ソレノイドA,A)173,173と、これ
ら2つのソレノイドA,Aに夫々連結される2枚の連結
板171,171よりなる。そして、これらソレノイド
A,Aが励磁(ON)されると、ソレノイドA,Aのプ
ランジャが下降し、これに連結された連結板171,1
71も下降することとなる。この結果、連結板171,
171に連結されたクランク部材179,179(一方
のみ図示)が回動して、可動翼片101,101が開放
される方向に回動軸126,126が回動されるように
なる。
【0073】前記モータ設置板170に設置される開閉
モータ172は、詳細は後述するように、役物制御装置
600からの指令信号に基いて作動するものであって、
該モータ172の図7中時計廻り方向への回動によって
開閉扉が閉方向に駆動され、反時計廻り方向への回動に
よって開方向に駆動されるようになっている。前記モー
タ設置板170の後方には、前記可動部材回動機構を、
その背面から覆う背板175が配設されている。
【0074】次に上述のように構成された変動入賞装置
10の人形服開閉扉130及び停留装置入口扉111/
出口112の詳細な構造並びにその作動態様について図
9〜図16を参照して説明する。
【0075】図9及び図10は人形服開閉扉130が設
置された変動入賞装置10の要部のみを図示した斜視図
である。
【0076】前述したように、人形服開閉扉130は、
変動入賞装置10の本体枠140の左右両側壁に穿設さ
れたスリット144,144(図6参照)に、前面扉部
131,131が夫々挿入された状態で当該本体枠14
0を抱き込むように取り付けられる。更に開閉扉130
の扉部131,131は、その上端面及び下端面が本体
枠140のスリット144,144の近傍に設けられた
滑動ローラ145,145によって、上下方向へのブレ
が発生しないように支持されている。
【0077】このように本体枠に設置された開閉扉13
0は、その腕部材133,133が該腕部材後端に設け
られた回転軸133a,133aを軸心として回動する
ようになっており、この動きは開閉モータ172の回動
制御によって調整されるようになっている。
【0078】即ち、前記開閉扉130は、図9に示すよ
うに腕部材133,133の中央やや後より位置に設け
られた軸受部135,135が、開閉扉駆動機構の棒状
駆動部材163,163によって押し広げられ、或いは
引き寄せられるようになっている。
【0079】この駆動部材163,163はその一端1
63a,163aが前記軸受部135,135に連結さ
れ、その他端163b,163bが、開閉扉駆動機構1
62の第2ギア165、第3ギア166に、その偏心位
置にて接続されている。そして、これら第2ギア16
5、第3ギア166が開閉モータによって回動されたと
きに前記駆動部材163,163が、互いに離れる方向
またはその逆に駆動されて、開閉扉130が開成又は閉
成されるようになっている。
【0080】ここで開閉扉駆動機構は、前記駆動部材1
63,163と、開閉モータ172と、該モータ172
の回転軸172aに取り付けられた第1ギア164と、
該第1ギアと噛合すると共に前記駆動部材163の一方
が連結される第2ギア165と、該第2ギアと嵌合する
と共に前記駆動部材163の他方が連結される第3ギア
166と、開閉扉130の開閉状態を検知すべく前記3
つのギアの何れか1つ(図示例では第3ギア)の回転状
態を検出する開閉状態検出器(該モータスイッチMSW
1とモータスイッチMSW2)とを具えている。このう
ち前記第2,第3ギアには前記1対の駆動部材163,
163の一端がそれらの偏心位置に連結されており、こ
れら2つのギアの回動によって駆動部材163,163
が互いに離れる方向又はその逆方向にスライドするよう
になっている。
【0081】このように構成された開閉扉駆動機構にお
いては、後述の役物制御装置600からの指令信号に基
いて開閉モータ172が、図9中反時計廻り方向に回動
されて(CCWオン)第1ギア164が回転すると、こ
れに嵌合された第2ギア165が時計廻り方向に、更に
は該第2ギア165と嵌合する第3ギア166が、反時
計廻り方向に回動され、これら第2,第3ギア165,
166の偏心位置に連結された前記1対の駆動部材16
3,163が外側にスライドされる。この結果、開閉扉
130の腕部材133,133が回動軸133a,13
3aを軸心として外側に回動し、開閉扉130の前面に
設けられた扉部131,131が開放される(図10の
状態)。
【0082】一方、役物制御装置600からの指令信号
に基いて開閉モータ172が、図10中時計廻り方向に
回動されて(CWオン)第1ギア164が回転すると、
これに嵌合された第2ギア165が反時計廻り方向に、
第3ギア166が時計廻り方向に夫々回動され、これら
第2,第3ギア165,166の回動に伴い前記1対の
駆動部材163,163が互いに近づく方向にスライド
される。この結果、開閉扉130の腕部材133,13
3が回動軸133a,133aを軸心として内側に回動
し、開閉扉130の前面に設けられた扉部131,13
1が閉じられる(図9の状態)。
【0083】ところで、上記開閉扉130の開閉状態を
検出するモータスイッチMSW1,MSW2は、第3ギ
ア166に設けられた円弧状突起166aと、当該突起
166aがその内部を通過するように設置された第1,
第2のコ字形検出器167,168とによって構成され
ている。
【0084】従って、開閉モータ172が時計廻り方向
に十分に回動されたときには(開閉扉は閉)、前記第3
ギア166に設けられた突起166aはモータスイッチ
MSW1のコ字型検出部167内に至り、該スイッチM
SW1から閉状態を示すべくHレベルの信号(ON信
号)が出力される。反対に開閉モータ172が反時計廻
り方向に十分に回動されたときには(開閉扉は開)、第
3ギア166に設けられた突起166aがモータスイッ
チMSW2のコ字型検出部168に至り、該スイッチM
SW2から開状態を示すべくHレベルの信号(ON信
号)が出力される。
【0085】図11及び図12は上記停留装置110の
入口扉111の開閉動作を説明するために要部のみを図
示した変動入賞装置10の斜視図である。
【0086】前述したように、停留装置入口扉111
は、変動入賞装置10の本体枠140の後側開口部近傍
に設けられた軸受部141,141(図6参照)に回動
自在に取り付けられるようになっており、その後端部に
設けられた回動用突起111bが、第2ソレノイド(ソ
レノイドB)146の励磁によって下側に押し下げられ
たときに、当該停留装置入口扉111が上方に回動して
停留装置110が開状態となる(図12)。
【0087】そして、通常作動時、ソレノイドBは消磁
された状態となって、当該入口扉111は停留装置11
0の上面を閉塞するようになっている(図11に示す状
態)。ところで停留装置入口扉111の上面は、その中
央がV字形に隆起されており、この隆起によって、変動
入賞装置10内に入賞した遊技球が、該入口扉111の
左右両側に押し遣られて第2の流下案内棚125上に至
るようになっている。このため、入賞した遊技球は入賞
口設定部121に設けられた3つの入賞口のうち、中央
に設けられた特別入賞口(Vゾーン)103以外の入賞
口104,104に入賞し易くなる。
【0088】このような状態から、大当り遊技状態が発
生して役物制御装置600から入口扉111を開放すべ
く開放指令信号が出力すると(このとき人形服開閉扉1
30も開かれる)、ソレノイドBが励磁(ON)され
て、停留装置入口扉111の後端部に設けられた突起1
11bが前方に押し下げられ、該入口扉111が開放さ
れる(図12に示す状態)。
【0089】このように入口扉111が開放状態となっ
た停留装置110は、その内部に最高10個の遊技球が
貯留できるようになる(図13)。そして、大当り状態
発生後に所定の遊技条件が成立して後述の停留装置出口
扉112が開放されると該停留装置110内に貯留され
た遊技球が一時に入賞口設置部121に向かって放出さ
れるようになっている。
【0090】図14及び図15は上記停留装置110の
出口扉112の開閉動作を説明するために変動入賞装置
10の要部のみを図示した斜視図である。
【0091】この停留装置出口扉112は略3角形角形
をした透明のプラスチック板によって構成され、その表
面には人形部材115に現わされた人形に合わせた水着
の模様が付されており、該出口扉112は回転軸112
cを軸心にして遊技盤3の前面側に回動自在となるよう
に本体枠140に取り付けられている(図8参照)。
【0092】このように取り付けられた停留装置出口扉
112にはその側面に、出口扉112の開閉操作用リン
ク機構113が連結されている(図8参照)。この開閉
操作用リンク機構113は、該出口扉112と、出口扉
開閉用のソレノイドCとを連結するためのもので、第1
及び第2の連結棒113a,113bと、クランク部材
113cとによって構成されている。このうち第1の連
結棒113aは、一端が前述したように後枠の連結用突
起部151に回動自在に連結され、その中央部分が第3
ソレノイド(ソレノイドC)114のプランジャに連結
され、他端が第2の連結棒113bの一端に連結されて
いる。また、前記第2の連結棒113bは他端がクラン
ク部材114cを介して停留装置出口扉112の側端部
112bに固定されている。
【0093】このように構成された出口扉112並びに
開閉用リンク機構113においては、通常、ソレノイド
Cは消磁(OFF)されており、このとき該ソレノイド
Cのプランジャ部は伸張して、第1の連結棒113a
を、その上端部を軸心としてその下端部が遊技盤の前面
側に最大限回動された状態に保持される(図14に示す
状態)。この状態から役物制御装置600からの指令信
号に基いてソレノイドCが励磁されると、該ソレノイド
Cのプランジャが収縮し、第1の連結棒113aがその
上端部を軸心としてその下端部が遊技機の後側に回動さ
れ、この第1の連結棒113aに連結された第2の連結
棒113bが後側に引かれるようになっている。このよ
うに第2の連結棒113bが後側に引かれると該第2の
連結棒113bに連結されたクランク部材113cがそ
の中心部分(回動軸)113c’を軸に上端を手前側に
して回動されることとなりこのクランク部材の回動によ
って停留装置出口扉112が遊技盤3の前面側に倒れる
ようになる。
【0094】このようにソレノイドCの励磁によって前
面側に転倒される停留装置出口扉112は、その内壁面
に、遊技球の案内溝112a,112aが設けられてい
る(図15)。この案内溝112a,112aは、停留
装置110に貯留された遊技球を、当該出口扉112の
作動(開放)によって放出させるに際し、これら遊技球
を特別入賞口(Vゾーン)103方向に案内させるため
に設けられたものである。この案内溝112a,112
aは、略3角形をした出口扉112の側斜面に沿った所
定の高さの段差として形成され、停留装置110内より
放出された遊技球はこの段差に沿って、流下して、特別
入賞口103内に案内されるようになっている(図16
の矢印)。
【0095】上記構成の停留装置入口扉111及び停留
装置出口扉112の実際の作動の様子は以下のとおりで
ある。
【0096】パチンコ遊技中に、可動翼片101,10
1が開放し、このとき変動入賞装置10内に流入した遊
技球が特別入賞口(Vゾーン)103内に入賞すると、
可動翼片101,101が連続的に回動する「大当り遊
技状態」が開始される。このとき停留装置入口扉111
は開成され(ソレノイドBの励磁)、停留装置110内
に遊技球が収納され得るようになる。詳細は後述のよう
に、大当り遊技状態が発生して可動翼片が18回開放す
るか、或いは計10個の遊技球が変動入賞装置10内に
入賞したときには、大当り遊技状態の1サイクルが終了
するようになっているが、当該1サイクルの遊技が終了
するまでの間、停留装置入口扉111は開状態が保持さ
れ、この間に変動入賞装置10内に流入した遊技球は最
大10個停留装置110内に貯留されることとなる(図
13の状態)。
【0097】そして、大当り遊技状態の1サイクルの遊
技状態が終了すると今度は停留装置出口扉112が開放
されて、上記停留装置内部に貯留されていた遊技球が一
時に、入賞口設置部121に向けて放出されることとな
る。上述のように停留装置出口扉112の内側面には遊
技球の案内溝112a,112aが設けられているた
め、上記貯留された遊技球は、3つの入賞口のうち真中
に位置する特別入賞口(Vゾーン)103に向かって放
出されるようになる。本実施の形態においては、特別入
賞口103への遊技球の入賞が、大当り発生時のサイク
ル数更新の条件となっているため、一旦大当りが発生す
ると、大当り遊技状態が比較的継続され易くなるように
調整される。
【0098】次に、図17及び図18を用いて、遊技盤
3の前記変動入賞装置10の下側に設置された補助変動
入賞装置50の構成並びにその作動状態について説明す
る。
【0099】図17は補助変動入賞装置50を前側から
見た斜視図、図18は該入賞装置50を分解した状態を
裏面から見た斜視図である。
【0100】これらの図に示すように、補助変動入賞装
置50は遊技盤3の貫通孔3B(図3参照)に取り付け
られる基枠54、1対の可動部材51,51、可変表示
ゲーム器52、第2の始動入賞スイッチSW2、左側の
「8穴」の入賞口(特定入賞口)7に入賞した遊技球数
の記憶個数(最大4個)を表示する4つの開閉回数表示
LED53a〜53d、前記可動部材51,51を回動
させる駆動ユニット70等を具えている。
【0101】この基枠54の前面側下部には前方に突出
した状態で入賞球案内樋55が設けられ、該案内樋55
によって、補助変動入賞装置50に入賞した遊技球が基
枠54の裏側に案内されるようになっている。そして、
その入賞球案内樋55の真上には、左右一対の可動部材
51,51が、それぞれ、基枠54に回動自在に支持さ
れた回動軸57,57(図18)に固定されている。こ
れら可動部材51,51は通常は略垂直上向きとなって
閉じ、補助変動入賞装置50の入賞口6への遊技球の入
賞を許可しないようになっている(図1の破線で示す状
態)。そして後述のように特定入賞口7に遊技球が入賞
したことを条件として、その駆動ユニット70が作動を
開始し、可動部材51,51が、遊技球の入賞を容易な
らしめる状態(可動部材が「逆ハ」の字状となる状態,
図17)となる。
【0102】また、この基枠54の裏側下部には、図1
8に示すように、前記入賞球案内樋55,更には案内凹
部56によって、遊技盤3の裏側に導かれた遊技球を検
出する第2の始動入賞スイッチSW2が設置されてい
る。補助変動入賞装置50内(入賞口6)に入賞した遊
技球はこのスイッチSW2内を通過した後、図3に示し
た遊技盤3の裏側の入賞球流路を流下して入賞球処理装
置850に至るようになっている。
【0103】前記1対の可動部材51,51はその回動
軸心が前述のように、基枠54に対して回動自在の回転
軸57,57に固定されており、該回転軸57,57は
前記基枠54に穿設された貫通孔(図示省略)を貫通し
て後方に至っている。この回転軸57,57の後端には
クランク状の連結部材58,58が夫々連結されてお
り、後述の如くこの連結部材58,58の後端を後述の
第4のソレノイド(ソレノイドD)71によって押し上
げることによって、前記1対の可動部材51,51が
「逆ハ」の字状となる。
【0104】前記基枠54の裏側に設置される駆動ユニ
ット70は前記1対の可動部材51,51を回動するた
めの第4のソレノイド(ソレノイドD)71と、該ソレ
ノイドDのプランジャ71aの下端に取り付けられた作
動部材72からなる(図18)。前記作動部材72の前
側には横長の挿通穴72aが設けられ、該挿通穴72a
中に前記クランク状の連結部材58,58の一端が挿通
されている。
【0105】補助変動入賞装置50は上記のように構成
されていて、常時はソレノイドDが消磁されプランジャ
71aおよびこれに連結された作動部材72が復帰用ば
ね73の方向の復帰力によって下降した状態となり、こ
のとき可動部材51,51は略垂直上向きでその状態が
保持される(図1の破線で示す状態)。
【0106】この状態から、遊技球の前記特定入賞口7
への入賞に基づいて、役物制御装置600から指令信号
が発生し、この指令信号に基いてソレノイドDが励磁さ
れると、該ソレノイドDのプランジャ71aおよび作動
部材72が上昇して、クランク状の連結部材58,58
が回動し、可動部材51,51が「逆ハ」の字状に開い
た状態となる(図17に示す状態)。
【0107】また、補助変動入賞装置50に設けられた
第2の始動入賞スイッチSW2からの、遊技球の入賞を
表わす信号は、役物制御装置600に送られるようにな
っており、該スイッチSW2からの出力信号に基づいて
可動翼片101,101が所定回数(2回)回動するよ
うになっている。
【0108】上記補助変動入賞装置50の正面略中央に
は可変表示ゲーム器52が設けられている。この可変表
示ゲーム器52は、7セグメント型の数値表示装置より
なり、後述の役物制御装置600によって行なわれたゲ
ーム結果(数値)を表示するようになっている。
【0109】上記構成の補助変動入賞装置50は、通常
遊技状態では前記1対の可動部材51,51が閉じた状
態となって、遊技球の流入を許可しないようになってい
る。この状態から遊技盤3に設けられた左側の「8穴」
に設けられた入賞口(特定入賞口)7に遊技球が入賞す
ると、これを条件として可変表示ゲームを行なうように
なっている。該可変表示ゲームの数値の変動表示は、ゲ
ーム開始後所定時間の経過、又は、遊技盤3に設置され
たストップスイッチSW6(図外)の押圧操作が行われ
たことを条件として停止され、このときのゲーム結果が
数値表示部に表示されるようになっている。
【0110】そして、このように表示された数値は、大
当り遊技状態での継続サイクル数の上限値として用いら
れると共に、その値があらかじめ設定された数値(設定
値)と比較され、これらが一致したときに、ソレノイド
Dが所定時間に亘って励磁されるようになっている。こ
の結果、前記1対の可動部材51,51が回動し、当該
変動入賞装置50がその入賞口6に遊技球を受入れ得る
状態となる。そして、このように開成された補助変動入
賞装置50に遊技球が入賞すると、前述の人形服開閉扉
130の開成が行われるようになっている。
【0111】また、可変表示ゲーム器52の周囲には、
4つの開閉回数表示LED53a〜53dが設けられて
いる。
【0112】この開閉回数表示LED53a〜53d
は、可変表示ゲームの開始条件たる特定入賞口7への遊
技球の入賞個数を表示するためのものであって、該LE
D53a〜53dは入賞口7に遊技球が入賞する毎に1
個宛点灯され、可変表示ゲームが行なわれる毎に1個宛
消灯されるようになっている。
【0113】図19にはこのパチンコ遊技機1の背部に
取り付けられる2系統の賞球排出系の裏機構盤800を
遊技機1の裏側から見た構成例を示す。
【0114】この裏機構盤800は2系統の賞球排出
(例えば、7個と15個排出)の処理機構を構成するも
ので、裏機構盤800の裏面上部には、予備球(払出し
前の賞品球)を貯留する貯留タンク801が設定され、
この貯留タンク801の下端開口部に臨むように誘導樋
802が設置されている。誘導樋802の始端には球補
給用踏板レバー803がピン803aを軸心として回動
可能に設置され、上記貯留タンク801が空になると、
この踏板レバー803の自由端側図示省略のばねの力で
上昇してそれを球不足検出器804が検出し、図外の集
中管理室へ球補給要求を行なうようになっている。
【0115】上記誘導樋802は緩やかに下り傾斜しな
がらUターンし、その流下端部にこれと連続するような
形で、2系統賞球排出装置810を構成する球鞘ケース
811が回動軸811aを軸心として回動可能に配設さ
れている。
【0116】そして、上記誘導樋802のUターン部分
には、球抜き装置820が設けられており、この球抜き
装置820が作動すると、貯留タンク801内の予備球
が誘導樋802の途中から球抜き樋824を通って外部
へ抜き取られるようになっている。また、前記誘導樋8
02のUターン部分より若干下流側には賞球処理停止用
の踏板レバー826が、ピン827を軸心とし先端側が
上昇する方向への復帰力を他端側の重錘828によって
与えられた状態で、回動自在に設置されている。この踏
板レバー826の下端部に連結竿829の一端が連結さ
れている。
【0117】連結竿829は、前記Uターン部分より下
流側の誘導樋802の下側に沿わせてスライド自在に設
置され、その他端部に係止爪831の先端側が連結され
ている。係止爪831はピン832を軸心として回動自
在に設置され、前記球鞘ケース811の上流側下端部に
設けられた係合片811bと係合可能な位置にある。
【0118】そして、前記誘導樋802中への予備球の
補給が充分なときにはその予備球の重みで前記踏板レバ
ー826の先端側が下降されることにより、連結竿82
9を介して係止爪831が球鞘ケース811の係合片8
11bと係合し得ない角度位置まで回動されていて、球
鞘ケース811の賞球排出動作が可能となっている。
【0119】反対に前記誘導樋802中への予備球の補
給が不充分となったときには、前記踏板レバー826の
先端側が重錘828の重みで上昇される方向へ回動し、
それに伴い、連結竿829を介して係止レバー831が
球鞘ケース811の係合片811bと係合し得る位置ま
で回動して球鞘ケース811の賞球排出処理動作を阻止
するようになっている。前記流下樋31aの流下端部に
は、入賞球処理装置850が揺動可能に配設されてい
る。この入賞球処理装置850は、その中に、入賞球が
流下樋31aを流下して入ってきたときに、ピン851
を軸芯として時計方向周りに一段階回動し、その入賞球
を保持したままで一旦停止する。
【0120】その入賞球処理装置850の回動によりス
イッチセンサSWAがオンされて、図示省略の賞球排出
制御装置により賞球排出モータ860(後述)が駆動さ
れ、該モータ860により、駆動制御機構を構成するク
ランクカム861および連チャンカム862が駆動(回
動)される。そして、クランクカム861により作動レ
バー865、連結竿866、およびピン819aを軸心
とするリンク機構819を介して球鞘ケース811が傾
動されて賞球排出処理が行なわれる。これと同時に、連
チャンカム862により、入賞球処理装置850がピン
851を軸心として時計方向へさらに回動(さらに回
動)されて、その中に保持していた入賞球を前記流下樋
31aの下方に設置された下流側の流下樋31b上へ放
出させる。その放出された入賞球はさらに入賞球導出樋
871を介し流下して回収される。
【0121】上記の如く、球鞘ケース811が傾動され
ることにより該ケース811から排出された賞品球は、
その落下のショックを吸収するクッションレバー872
上、および賞品球導出樋873の下流側、さらに流出口
873aを介して、パチンコ遊技機1の賞品球受皿(図
示省略)へ排出される。賞品球受皿が賞品球で一杯にな
ると、オーバーフロー樋875を通って別の賞品球受皿
(図示省略)へ排出される。
【0122】上記の如く球鞘ケース811が傾動されて
賞球排出を行なった時点で、上記傾動状態にあった入賞
球処理装置850が連チャンカム862により連チャン
レバー864を介して元の状態に回動復帰され、しかる
後、上記の如く傾動状態にあった球鞘ケース811が連
結竿866を介して前記クランクカム861によって元
の状態に回動復帰される。
【0123】センサSWBは連チャンカム862の回転
角度位置を検出するセンサ、センサSWCはクランクカ
ム861の回転角度位置を検出するセンサである。
【0124】そして、連チャンカム862は、入賞球処
理装置850が定位置に復帰しているときに、センサS
WBの出力がオンとなるようにその検出部862aが形
成され、一方、クランクカム861は、賞球排出装置8
10が賞球排出動作中のときにセンサSWCの出力がオ
ンとなるようにその検出部861aが形成されている。
【0125】図20は、上記球鞘ケース811を主体と
する賞球排出装置810の係止状態を示す説明図であ
る。
【0126】遊技盤3の裏側に設置される前述の裏機構
盤800の上部には第1賞球数設定手段812を構成す
るホルダ812aが固定されている。このホルダ812
aの下面には複数面のスリット812bが略鉛直向きに
形成されており、これらスリット812bのいずれか2
つには、一対の規制片812c,812dが挿入され、
ねじ812eによって、着脱可能に取り付けられてい
る。
【0127】上記規制片812c,812dのうちの一
方、(図では812c)は、誘導樋802に合わせて2
条の収納部811b,811cを有するように形成され
た球鞘ケース811の内側の収納部に突出するような爪
を有するように形成されている。このように構成するこ
とによって、上記一対の規制片812c,812dを挿
入するスリット812bを選択して、球鞘ケース811
の収納部811b,811c内に流入される球の数、つ
まり一回に排出される賞品球の数を、例えば、15個と
することができる。
【0128】なお、811aで示されているのが球鞘ケ
ース811の回動軸、811eで示されているのが球鞘
ケース811を同図中反時計方向に回動復帰させるウェ
イトが挿入されるウェイト収納部である。また、この球
鞘ケース811の先端には、球鞘ケース811が排出の
ため同図中反時計廻り方向に傾動されてその上流側(同
図中右側)が上昇された際に誘導樋811内の後続の予
備球が流出しないように阻止するための阻止片811f
が設けられている。
【0129】また、この球鞘ケース811の先端(上流
側端)の両側には支持片811g,811g(一方のみ
図示)が立設され、これら支持片811g,811gに
より基部側支軸811hが支持されて、この状態で先端
側が昇降する方向に回動可能な流下阻止レバー813が
取り付けられている。この流下阻止レバー813は図示
省略の復帰用スプリングによりその自由端側が上昇する
方向への回動復帰力が与えられている。また、球鞘ケー
ス811の分離壁811dの中央には、上記流下阻止レ
バー813の先端の係止爪813aを嵌入させる切欠き
部811eが形成されている。また、上記流下阻止レバ
ー813は球鞘ケース811内の2つの収納部811
b,811cにまたがって配設されている。
【0130】そして、このように配設された流下阻止レ
バー813はその先端の係止爪813aが切欠き部81
1e中に嵌入するように下方へ回動されると、球鞘ケー
ス811が同図中反時計方向に回動されたときに、係止
片813aよりも上流側の2つの収納部811b,81
1c内の賞品球B1〜B7のみ排出されるようになって
いる(図21)。また、上記流下阻止レバー813の上
方には、ピン815を軸心として、裏機構盤800と一
体の支柱815先端の支軸815aに回動自在に取付け
られた回動レバー814aと、その駆動源たる第5ソレ
ノイド(ソレノイドE)815が配設され、それらは相
互に作動レバー814cによってピン814f,814
gを介して回動自在に連結されている。一方、流下阻止
レバー813の上面には円弧状の突起813bが形成さ
れている。
【0131】そして、ソレノイドEが消磁(OFF)状
態にあるときには、復帰ばね815bによりプランジャ
815aが伸び、作動レバー814cを介して回動レバ
ー814aがその先端側が下降される方向に回動され、
その先端部で突起813bが押圧されて流下阻止レバー
813の係止爪813aが切欠き部811e中に嵌入
し、球鞘ケース811中の下流側の賞品球(B1〜B
7)のみ流出可能な状態となる(7個排出)。
【0132】ソレノイドEが励磁(ON)されると、プ
ランジャ815aが縮み、作動レバー814cを介して
回動レバー814aがその先端側が上昇される向きに回
動され、それに伴い、流下阻止レバー813が図示省略
の回動復帰ばねによる復帰力によって先端側が上昇する
方向に回動して、係止爪813aが切欠き部811eか
ら脱した状態となって、球鞘ケース811中の全ての賞
品球(B1〜B15)の流出が可能な状態となる(15
個排出)。上記球鞘ケース811は、図22に示す如
く、下流側の一側に固設されたピン819aに前記リン
ク機構819が連結されており、前述の如く前記クラン
クカム861によって、作動レバー865、連結竿86
6、およびピン819aを軸心とするリンク機構819
を介して下流側が下がる方向へ傾動されて賞球排出を行
なうようになっている。
【0133】図23は、裏側に前記裏機構盤800が設
置されたパチンコ遊技機1の背面図である。
【0134】裏機構盤800の裏面中段左側には役物制
御装置600が設置されている。この役物制御装置60
0は、詳細は後述するように遊技盤3に配設された変動
入賞装置10、補助変動入賞装置50等の各種作動部、
並びに遊技盤3に設置された各種装飾LED/ランプの
作動を制御することを主たる機能として構成されてい
る。
【0135】また、この役物制御装置600の本体に
は、前述の可変表示ゲーム器52による可変表示ゲーム
の当り(ゲームの結果表示される数値が予め定められた
数値、例えば「3」,「7」となったときを「当り」と
する)の発生確率の異なる乱数テーブル(本実施の形態
では当り発生確率の異なる67の乱数テーブル1〜6が
用意される)を選択するための乱数設定スイッチ690
及び該スイッチ690の操作によって選択された乱数テ
ーブルの識別番号「1」〜「6」(以下、「テーブル番
号」と称す)を表示するテーブル番号表示器691が設
けられている。
【0136】この乱数設定スイッチ690によるテーブ
ル番号の設定は以下のようにして行なわれる。即ち、上
記乱数スイッチ690を押圧したままの状態で電源を投
下すると上記テーブル番号表示器691がその時点で記
憶されていた乱数テーブルのテーブル番号を表示しつつ
点滅状態となる。この状態からスイッチ690の押圧操
作を行なうと、1回の押圧操作毎に、表示されたテーブ
ル番号が“1”宛増加される。このような操作が継続さ
れて上記表示器691にて表示される数値が所望の乱数
テーブルを表わす値となったときに、電源を一旦落し、
その後再び投入すると、その時点でのテーブル番号に対
応した乱数テーブルが新たに読み出され、この乱数テー
ブルに従って可変表示ゲームが行なわれる。上記手順に
て設定された乱数テーブルのテーブル番号は、通常は、
表示されないようになっているが、乱数設定スイッチ6
90を押したときに設定数表示器691にて表示され、
係員等が随時確認できるようになっている。
【0137】また、裏機構盤800の裏面基盤900に
はランプ情報に関与する外部接続端子901、球の補給
情報に関与する外部接続端子902、および発射装置制
御に関与する外部接続端子903等が配設され、電源端
子904には一端に電源(図外)への差込みプラグ90
6を有するコード907が接続されている。
【0138】また、裏機構盤800の前記役物制御装置
600の下方には賞球排出用モータ860、および打球
発射装置920を構成する打球発射用モータ921が設
置されている。
【0139】また、パチンコ遊技機1の裏面の右側下部
には、遊技機1の遊技状態に応じた効果音を出力するス
ピーカ930が設置されている。
【0140】次に、図23図に示した役物制御装置60
0の内部構成について、図24のブロック図を用いて詳
細に説明する。
【0141】前述したように役物制御装置600は、遊
技盤3に設置された変動入賞装置10,補助変動入賞装
置50の作動制御,各種装飾LED/ランプの点灯/点
滅などを行なうものであって、同図に示すように、始動
補助遊技制御手段としての中央演算処理装置(CPU)
610、リードオンリメモリ(ROM)613、ランダ
ムアクセスメモリ(RAM)614、分周回路615、
電源回路616、バッファゲート617、ローパスフィ
ルタ618、出力ポート619、駆動回路(ドライバ)
620、サウンドジェネレータ621等を具えており、
これらは互いにデータバス622によって接続されてい
る。
【0142】これらのうち、ROM613には変動入賞
装置の可動翼片101,101開閉用の第1ソレノイド
(ソレノイドA,A)173,173の作動パターン、
停留装置入口扉開閉用の第2ソレノイド(ソレノイド
B)146の作動パターン、停留装置出口扉開閉用の第
3ソレノイド(ソレノイドC)114の作動パターン、
人形服開閉扉の開閉用駆動モータ(開閉モータ)172
の作動パターン、補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51開閉用の第4ソレノイド(ソレノイドD)24
の作動パターン、賞球排出数切替用第5ソレノイド(ソ
レノイドE)815の作動パターン、遊技盤3に設置さ
れた各種LED,ランプの点灯/点滅パターン、これら
各種作動部材に指令信号を発生させるための各種プログ
ラム等の固定データが記憶されている。
【0143】また、RAM614には、変動入賞装置1
0の特別入賞口(Vゾーン)103への遊技球の入賞を
検出する特別入賞スイッチSW3からの出力信号、始動
入賞口8,8への遊技球の入賞を検出する第1の始動入
賞スイッチSW1,SW1からの出力信号、補助変動入
賞装置50の入賞口6への遊技球の入賞を検出する第2
の始動入賞スイッチSW2からの出力信号、変動入賞装
置10内への遊技球の入賞を検出するテンカウントスイ
ッチSW4A,SW4Bからの出力信号、「8穴」の一
般入賞口(特定入賞口)7への遊技球の入賞を検出する
特定入賞スイッチSW5からの出力信号、更にこれら出
力信号に基いて発生された各種制御信号等を、一時的に
記憶するなどの働きを有するもので、更にCPU610
の作業領域(ワークエリア)も設けられている。
【0144】前記CPU610の入力側には、第1,第
2の始動入賞スイッチSW1,SW1,SW2、特別入
賞スイッチSW3、テンカウントスイッチSW4A,S
W4B、特定入賞スイッチSW5、モータスイッチMS
W1,MSW2、乱数設定スイッチ690、及びストッ
プスイッチSW6が、ローパスフィルタ618、バッフ
ァゲート617、及びデータバス622を介して接続さ
れている。
【0145】また、CPU610の出力側には、データ
バス622、出力ポート619および駆動回路(ドライ
バ)620を介して、変動入賞装置10の可動翼片10
1,101を回動させる第1ソレノイド(ソレノイド
A,A)173,173、停留装置入口扉111の開閉
動作を行なう第2ソレノイド(ソレノイドB)146、
停留装置出口扉112の開閉動作を行なう第3ソレノイ
ド(ソレノイドC)114、補助変動入賞装置50の可
動部材51、51を回動させる第4ソレノイド(ソレノ
イドD)27、賞球排出数切替用第5ソレノイド(ソレ
ノイドE)815の作動パターン、変動入賞装置20内
に設置された人形服開閉扉130を開閉させる開閉モー
タ172、変動入賞装置に関わる利益付与情報として例
示する大当り状態での可動翼片101,101の連続開
閉動作の発生回数(サイクル数)を表示するサイクル数
表示器(該表示器は2つの7セグメント型数値表示器1
05a,105bよりなる)105、前記補助変動入賞
装置50に設置された可変表示ゲーム器(7セグメント
型数値表示器)52、1サイクル当りの変動入賞装置の
入賞空間への遊技球の入賞数を表示する入賞個数表示L
ED160、遊技機の遊技状態を表示すべく設置された
第1〜第3の装飾LED107〜109及び第1,第
2,第3,第4,第5の装飾ランプ13,122,12
3,15,16、設定スイッチ690にて設定された乱
数テーブルのテーブル番号を表示する設定数表示器69
1、可変表示ゲーム器52、入賞記憶個数表示LED5
3a〜53d等がそれぞれ接続されている。また、CP
U610にはサウンドジェネレータ621を介してアン
プ931が接続されており、アンプ931は前記CPU
610からの指令信号に基いて遊技機の遊技状態に応じ
た所定の効果音を、該アンプ931に接続されたスピー
カ930から発生させるようになっている。
【0146】次に、上記構成の役物制御装置600によ
って行なわれる変動入賞装置10、補助変動入賞装置5
0、停留装置110、及び人形服開閉扉130等の作動
制御、並びに、これらの作動制御に応じた各種LED/
ランプの点灯/点滅及び効果音の作成等の各制御の流れ
について、図25のブロック図を参照して説明する。
【0147】本発明においては、前述した役物制御装置
600が、上記各種作動制御を行なう制御手段として例
示する役物制御手段1600として構成されている。
【0148】役物制御手段1600は、変動入賞装置全
体の作動制御を行なう第1の作動制御部1600Iと、
補助変動入賞装置の可変表示ゲーム器52による可変表
示ゲームを行なう第2の作動制御部1600IIとに大別
される。
【0149】このうち第1の作動制御部1600Iは、
13の制御手段、即ち、 (1)後述の第2の作動制御部1600IIを介して送
られてくる指令信号に基づいて、補助変動入賞装置の可
動部材51,51の作動を制御すべくON信号を補助変
動入賞装置50のソレノイドDに出力する補助変動入賞
装置制御手段1601、 (2)第1,第2の始動入賞スイッチSW1,SW1,
SW2からの検出信号を受けて、遊技球が始動入賞口
8,8に入賞したことを検知すると共に入賞した旨を表
わす信号を各種制御手段に出力する始動入賞制御手段1
602、 (3)前記特別入賞スイッチSW3からの検出信号を受
けて、大当り遊技状態における特別遊技状態の継続回数
(サイクル数)を加算し、後述の特別遊技制御手段16
06からの大当り終了を表わす信号(リセット信号)を
受けて該計数値をリセットするなどサイクル数を計数
し、その結果を表わす信号を出力するサイクル数計数手
段1603、 (4)後述の図柄記憶手段1628からの可変表示ゲー
ムの結果を表わす信号に基いて大当り遊技状態での継続
可能なサイクル数を決定すると共に、前期サイクル数計
数手段からの信号に基いてサイクル数を検知し、これら
の比較によって、更に大当り遊技状態を継続させること
が可能であるか否かを決定し、この結果を表わす信号を
後述の特別遊技制御手段1606に出力する継続回数制
御手段1604、 (5)前記テンカウントスイッチSW4A,SW4Bか
らの検出信号を受けて、可動翼片の1回の連続開閉動作
(1サイクル)中に変動入賞装置10内に入賞した遊技
球数(入賞個数)を加算し、後述の特別遊技制御手段1
606からの大当り終了を表わす信号(リセット信号)
を受けて該計数値をリセットするなど入賞個数を計数
し、その結果を表わす信号を出力する入賞個数計数手段
1605、 (6)前記サイクル数計数手段1603を介して送られ
てくる特別入賞スイッチSW3からの出力信号及び前述
の入賞個数計数手段1605からの出力信号に基いて特
別遊技状態を発生/消滅させるための制御信号を出力す
る特別遊技制御手段1606、 (7)モータスイッチMSW1,MSW2からの検出信
号、及び前記始動入賞制御手段1602,特別遊技制御
手段1606からの制御信号を受けて変動入賞装置10
内の人形服開閉扉130を開閉駆動する指令信号を開閉
モータ172に出力する開閉扉駆動手段1607、 (8)前記特別遊技制御手段1606からの制御信号に
基いて、前述の停留装置110の入口扉111と出口扉
112の開閉を行なうべくソレノイドB,Cを励磁/消
磁する信号を出力する停留装置制御手段1608、 (9)前記始動入賞制御手段1602及び前記特別遊技
制御手段1606からの出力信号に基いて、変動入賞装
置10の可動翼片101,101を回動させるべくソレ
ノイドA,Aを励磁/消磁する可動翼片制御手段160
9、 (10)前記補助変動入賞装置制御手段1601,始動入
賞制御手段1602及び特別遊技制御手段1606から
の各種指令信号を受けて遊技機1に設置されたアンプ9
31に指令信号を送信し、もってスピーカ930より遊
技状態に応じた効果音を発生させる効果音発生手段16
10、 (11)前記効果音発生手段1610と同様に、前記補助
変動入賞装置制御手段1601,始動入賞制御手段16
02及び特別遊技制御手段1606からの各種指令信号
を受け、遊技盤3に設置された各種LED,ランプを遊
技機1の遊技状態に応じて点灯/点滅させるLED・ラ
ンプ制御手段1611、 (12)前記サイクル数計数手段1603からの出力信号
を受けて、サイクル数を表わすための制御信号を前記サ
イクル数表示器105に出力する表示制御手段として例
示するサイクル数表示制御手段1612、 (13)1サイクル中に入賞した遊技球の数を表わす前記
入賞個数計数手段1605からの出力信号に基いて、対
応した個数だけ入賞個数表示装置LED106を点灯さ
せる指令信号を該入賞個数表示LED106に出力する
入賞個数表示制御手段1613、を具えている。
【0150】一方、前記第2の作動制御部1600II
は、遊技球が遊技盤の「8穴」の入賞口(特定入賞口)
7に入賞したことを条件に、補助変動入賞装置50に設
置された可変表示ゲーム器52に可変表示ゲームを行な
わせるもので、8つの制御手段、即ち、(1')遊技機1
の主電源に接続され、該電源のON/OFF状態を検出
して、その検出結果を出力するON/OFF状態検出手
段1621、(2')バックアップ用の電池に接続され、
前記ON/OFF状態検出手段1621からの出力信号
を受けて、電源がOFFであることを検出したときに、
後述の乱数設定値決定手段1623に記憶されているテ
ーブル番号を記憶すると共に、電源が再びONとなった
ときに該記憶したテーブル番号を表わす信号を乱数設定
値決定手段に出力するバックアップ制御手段1622、
(3')前記電源ON/OFF検出手段1621からの出
力信号に基いて乱数テーブルの選択時に行なわれる電源
のON/OFF切換え操作を検知すると共に、乱数設定
スイッチ690からの出力信号に基いて選択された乱数
テーブルを検知して、乱数テーブルを呼びだすための乱
数設定値(テーブル番号)を決定する乱数設定値決定手
段1623、(4')当たり発生確率の異なる複数の乱数
テーブル(乱数テーブル1〜6)からの出力を受け、前
記乱数設定値決定手段1623からの乱数設定値(テー
ブル番号)を表わす信号に基いて上記複数の乱数テーブ
ルから対応する1つのデータを呼び出し、更にその中か
ら1つの乱数を抽出し、その内容を表わす信号を出力す
る乱数選択手段1624、(5')特定入賞スイッチSW
5からの出力信号が入力される毎に、特定入賞口7に入
賞した遊技球の数(記憶個数)を、4個を限度として累
積して記憶すると共に、後述の判定手段1624からの
判定結果を表わす信号の入力毎にその記憶値を減算し、
その結果得られた記憶個数を入賞個数表示LED106
にて表示すべく、該入賞個数表示LED106に記憶個
数を表わす信号を出力する記憶個数計数手段1625、
(6')上記記憶個数計数手段1625を介して送られて
くる特定入賞口7への遊技球の入賞を表わす信号と、ス
トップスイッチSW6からの信号と、前記乱数選択手段
1624によって抽出された乱数の値を表わす信号とに
基いて、可変表示ゲーム器52に指令信号を出力し、も
って可変表示ゲームを行なわせしめると共に、該ゲーム
終了時にその結果を可変表示ゲーム器52に停止した状
態で表示させる図柄表示制御手段1626、(7')前記
図柄表示制御手段1623からのゲーム結果を表わす信
号に基いて、ゲームの結果が「当り」であるか否か(前
記乱数選択手段1624によって抽出された数値が所定
の数値、例えば「3」,「7」と一致するか否か)を判
定する判定手段1627、(8')可変表示ゲームの結果
得られた数値を表わす上記判定手段1627からの信号
に基いてその数値を記憶すると共に、この数値を表わす
信号を前記の継続回数制御手段1604に出力する図柄
記憶制御手段1628、を具えている。
【0151】次に、上記構成の役物制御手段1600
の、その入力側に接続された各種スイッチからの出力信
号に基く作動制御の様子について説明する。
【0152】先ず、第1の作動制御部1600Iによる
作動制御に関して説明する。
【0153】遊技機1の発射装置920によって遊技盤
3の遊技領域4内に発射された遊技球が、第1の始動入
賞口8,8または補助変動入賞装置50に入賞すると、
第1の始動入賞スイッチSW1,SW1,または第2の
始動入賞スイッチSW2からON信号が始動入賞制御手
段1602に送られる。このON信号を受けた始動入賞
制御手段1602は、遊技球の入賞を示す信号を、可動
翼片制御手段1609に供給し、この信号を受けた可動
翼片制御手段1609はソレノイドA,Aを所定時間に
亘って所定回数(出力信号がスイッチSW1からのもの
であるときには1回、スイッチSW2からのものである
ときには2回)励磁(ON)する。この結果、変動入賞
装置10がその内部(入賞空間102)に遊技球を受け
入れ得る状態(予備遊技状態)となる。
【0154】始動入賞口8,8または補助変動入賞装置
50への遊技球の入賞によって可動翼片101,101
が1回または2回開閉動作を行なっているときに、遊技
球が変動入賞装置10の入賞空間102に流入し、該流
入した遊技球が、入賞口設置部121に設けられた入賞
口103,104,104のうち特別入賞口(Vゾー
ン)103に入賞すると、大当り遊技状態が開始される
こととなる(このときサイクル数の計数値は“0”とな
っており、この条件の下で特別入賞スイッチSW3から
該サイクル数計数手段1603にON信号が送られる
と、今回新たに「大当り」が発生したと判断される)。
特別遊技制御手段1606は、継続回数制御手段160
4を介して送られてくるサイクル数計数手段1603か
らの信号に基いて「大当り」発生を判断すると、その時
点で、可動翼片制御手段1609に指令信号を送り、可
動翼片101,101に1サイクル目の連続開閉動作
(最高18回)を行なわせる。
【0155】ところで継続回数制御手段1604による
継続回数(継続可能なサイクル数の上限値)の設定は、
図柄記憶手段1628から送られてくる出力手段に基い
て以下のように行なわれる。即ち、可変表示ゲームの結
果を表わす信号は、“0”〜“9”の値を表わすように
なっているが、これらの数値に対応させて、例えば、表
示された数値が“0”のときには継続可能なサイクル数
が“16”、数値が“9”のときにはサイクル数が“1
5”、数値が“8”のときにはサイクル数が“14”、
数値が“7”のときにはサイクル数が“13”、数値が
“6”のときにはサイクル数が“12”、数値が“5”
のときにはサイクル数が“11”、数値が“4”のとき
にはサイクル数が“10”、数値が“3”のときにはサ
イクル数が“9”、数値が“2”のときにはサイクル数
が“8”、数値が“1”のときにはサイクル数が“7”
という具合に決定される。
【0156】また、上記特別遊技制御手段1606は、
停留装置制御手段1608及び開閉扉駆動手段1607
に指令信号を送り、大当り遊技状態の発生に合わせて停
留装置の入口扉111及び人形服開閉扉130を開成さ
せる。上述のように大当り時の連続開閉動作中に入口扉
111が開成されると、その動作中に入賞空間102に
流入した遊技球は停留装置110内に貯留されるように
なる。尚、人形服開閉扉130を作動させるに当たり該
開閉扉130が完全に開成/閉成されたか否かは、夫々
モータスイッチMSW2/SW1によって判断され、完
全に開成または閉成されたときには、モータスイッチM
SW2またはSW1から夫々ON信号が出力され、この
信号を受けた開閉扉駆動手段1607は開閉モータ17
2の作動を停止させるようになっている。
【0157】前記可動翼片101,101の連続開閉動
作中に、変動入賞装置の入賞空間102に流入した遊技
球の数は、前述の入賞個数計数手段1605によってカ
ウントされ、そのカウント値は入賞個数表示制御手段1
613の働きによって、入賞個数表示LED106にて
表示されるようになっている。
【0158】大当り遊技状態における可動翼片101,
101の連続開閉動作が18回行なわれたとき、或いは
上記カウント値が“10”に達したとき、特別遊技制御
手段1606は、1サイクルの連続開閉動作を終了させ
るべく、可動翼片制御手段1609に指令信号を送ると
共に、停留装置出口扉112を開成すべく指令信号を停
留装置制御手段1608に送る。このように停留装置出
口扉112が開成されると、停留装置110内に貯留さ
れていた遊技球が一時に入賞口設置部121に向けて放
出され、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に入賞
すると、大当り遊技状態の継続条件が成立されることと
なる。そして、上記継続条件の成立/不成立に拘らず、
その後、停留装置入口扉111/出口扉112、更には
人形服開閉扉130をすべて閉成させるべく、特別遊技
制御手段1606から前記停留装置制御手段1608及
び開閉扉駆動手段1607に指令信号が送られる。
【0159】このように一旦大当り遊技状態が開始され
ると、可動翼片101,101の連続開閉動作が所定回
数(上述の可変表示ゲームの結果に応じて決定される所
定のサイクル数迄)継続することが可能となる。そして
大当り遊技が、最終サイクル(可変表示ゲームの結果に
応じて決定される所定のサイクル)になると、停留装置
入口扉111/出口扉112、更には人形服開閉扉13
0を最終サイクル動作中すべて開状態に維持すべく特別
遊技制御手段1606は、停留装置制御手段1608及
び開閉扉駆動手段1607に指令信号を送るようになっ
ている。
【0160】このような最終サイクルでの遊技状態が終
了すると、特別遊技制御手段1606から前記サイクル
数計数手段1603,入賞個数計数手段1604にリセ
ット信号が出力されて、サイクル数表示器105が
“0”を表示し、入賞個数表示LED106がすべて消
灯される。
【0161】次に、第2の作動制御部1600IIによる
可変表示ゲーム及びこのゲーム結果に基いて行なわれる
補助変動入賞装置50の作動制御について説明する。
【0162】発射装置によって遊技領域4に発射された
遊技球が遊技盤3の「8穴」と称せられる一般入賞口の
左側の入賞口(特定入賞口)7に入賞すると、特定入賞
スイッチSW5からON信号が出力され、該信号を受け
た記憶個数計数手段1625は記憶個数の値を更新する
(最大4個)。この更新された記憶個数を表わす信号
は、前記入賞記憶個数表示LED53a〜53dに送ら
れて当該個数に応じた個数のLEDが点灯されるような
っている。また、上記更新された記憶個数を表わす信号
は、図柄表示制御手段1626にも送られる。
【0163】図柄表示制御手段1626は上記信号に基
いて、即ち記憶個数が“0”でないと判断したときに、
可変表示ゲーム(該ゲームの最中図柄の変動表示が行な
われる)を開始させるべく可変表示ゲーム器52に指令
信号を出力し、更に該ゲームの終了後、前述の乱数選択
手段1624によって抽出された数値を表示すべく該数
値を表わす指令信号を可変表示ゲーム器52に出力する
ようになっている。
【0164】上記抽出された数値を表わす信号は更に判
定手段1627にも送られるようになっており、該判定
手段1627によって可変表示ゲームの結果が当りであ
るか否かの判断がなされ(該数値が「3」又は「7」で
あるか)、この判断結果を表わす信号は、補助変動入賞
装置制御手段1601及び記憶個数計数手段1625に
送られるようになっている。前記記憶個数計数手段16
25は、該判断結果を表わす信号(当り、ハズレに拘ら
ず)の入力毎に1回の可変表示ゲームが終了したと判断
してその時点で記憶していた値を1宛減算し、新たな記
憶値とする。
【0165】一方、前記補助変動入賞装置制御手段16
01は、判定手段1627からの信号が当りを表わして
いるときに、補助変動入賞装置の可動部材51,51を
開方向に駆動(入賞口6が開)させるべく、ソレノイド
Dを励磁(ON)するHレベルの駆動信号を出力する。
この駆動信号は所定時間経過後にHレベルからLレベル
に反転され、補助変動入賞装置の入賞口6は再び閉成さ
れる。
【0166】前期判定手段1627は、更に、上記図柄
表示手段1626からの信号に基いて、表示図柄が表わ
している数値を検知してこれを表わす信号を図柄記憶手
段1628に供給する。この信号を受けた図柄記憶手段
1628は、可変表示ゲームの結果得られた数値を記録
しておき、この記憶値を表わす信号を継続回数制御手段
1604に供給する。このように供給された数値を表わ
すデータは、前述のように大当り遊技状態において継続
され得るサイクル数の上限値として扱うようになってい
る。
【0167】ところで、上記図柄表示制御手段1626
によって開始された可変表示ゲームの結果が「当たり」
となったときには、補助変動入賞装置50の入賞口6が
開成されるようになっている。この状態で遊技球が該入
賞口6に入賞すると、該入賞口6に設置された第2の始
動入賞スイッチSW2からON信号が出力され、この信
号を受けた前述の始動入賞制御手段1602が、可動翼
片制御手段1609をして変動入賞装置10の可動翼片
101,101を回動させるようになる。
【0168】また、上記乱数選択手段1624による乱
数を抽出、並びに乱数を選択するに当たって用いられる
乱数テーブルの選択は以下のようにして行なわれる。
【0169】即ち、乱数選択手段1624が乱数を抽出
するときに用いられる乱数テーブルは、当たり発生確率
の異なる複数の乱数テーブルから選択されることになっ
ているるが、このテーブル番号(乱数設定値)は、以下
の操作によって変更されるようになっている。
【0170】より具体的には、乱数設定スイッチ690
を押圧したままの状態で電源を投下すると、電源ON/
OFF検出手段1621及び乱数設定スイッチ690か
ら乱数設定値決定手段1623にこれらの操作状態を表
わす信号が出力される。そして、乱数設定値決定手段1
623は、テーブル番号表示器691に、その時点で記
憶されていた乱数テーブルのテーブル番号を点滅表示さ
せる。この状態から係員等がスイッチ690の押圧操作
を行なうと、乱数設定値決定手段1623はスイッチ6
90からON信号が出力される毎に(1回の押圧操作毎
に)、表示されたテーブル番号に“1”を加算して(こ
のとき表示は、「1」→「2」→「3」‥‥→「6」→
「1」という具合に変化する)、新たな乱数設定値(テ
ーブル番号)とする。その後、係員等が再び電源を落す
と、その時点で選択されていた乱数設定値(このとき表
示器691にて表示される数値)が所望の乱数設定値と
なる。この値は電源がOFFされている間は、バックア
ップ電源たる電池によってバックアップされているバッ
クアップ制御手段1622に記憶保持され、その後再び
電源が投入されたことが電源ON/OFF検出手段16
21からの信号に検知されると、バックアップ制御手段
1622は上記記憶した乱数設定値(テーブル番号)を
表わす信号を乱数設定値決定手段1623に送り、これ
が最終的な乱数設定値(テーブル番号)として取り扱わ
れる。そして、前述したように乱数選択手段1624
は、該手段に接続された乱数テーブル1〜6の中から、
上記テーブル番号に従って乱数テーブルを選択して、こ
のテーブルから乱数を抽出するようになっている。尚、
このように決定された乱数設定値(テーブル番号)は、
遊技機の通常作動時に乱数設定スイッチ690が押され
たときに、テーブル番号表示器691にて表示され、係
員等が随時確認できるようになっている。
【0171】次に、前述の役物制御装置のCPU610
によって行なわれる本発明に係るパチンコ遊技機の作動
制御について図26〜図53に示すフローチャートを参
照して詳細に説明する。
【0172】図26は、パチンコ遊技機1の変動入賞装
置10,補助変動入賞装置50,及び装飾ランプ/LE
Dなどの各種作動機器を遊技状態に応じて制御するため
のメインルーチンを示す。
【0173】このメインルーチンは所定時間経過ごとの
ハードリセット信号の発生に同期して開始される処理で
あり、1ループの処理が終了すると所定時間が経過する
まで当該CPU610による処理を停止状態にする(H
ALT)ようになっている。
【0174】上記リセット信号が発生して本ルーチンが
開始されると、先ずステップS2にて、今回ループが電
源投入直後のループであるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、後述のステップS7〜
ステップS14の初期化処理を実行する。
【0175】一方、判別結果が“No”のときには、ス
テップS4,S6にてメインチェックデータ1,2が夫
々正常であるか否かを判別する。このステップS4,S
6の判別は、ノイズ等によってデータが破壊されたまま
プログラムが実行されて該プログラムが暴走してしまう
ことのないようRAM614の記憶内容を事前に確認す
るための処理であり、該判別に用いられるメインチェッ
クデータ1,2は当該メインルーチンの終了時(後述の
ステップS56,S58にて)に設定される。
【0176】従って、これらステップS4,S6の何れ
かの判別結果が“No”ときには、ステップS7〜ステ
ップS14にて、この時点でのRAM614の記憶値を
クリアし(ステップS7)、RAM614のスイッチエ
リアの初期化を行ない(ステップS8)、普段処理を実
行させるべく後述の「処理No.」を予め“0”に設定
しておくなど、各種パラメータの初期化を行ない(ステ
ップS9)、モータコントロール処理にてパワーオン動
作をスタートさせるべく後述の「HCLT1」の値を初
期値“1”に設定するなどの処理(ステップS10)を
行なった後、乱数設定スイッチ690が押されているか
否か(ONか)が判別される(ステップS11)。この
判別結果が“Yes”のときには、ステップS12にて
後述の乱数設定フラグを“1”にセットし、一方、前記
ステップS11の判別結果が“No”のとき、即ち、電
源が投入された時点で乱数設定スイッチ690が押圧さ
れていなかったときには、係員等が乱数設定値の更新を
する意志がないと判断して、この時点でRAMに記憶さ
れていた乱数設定値(上記RAMは電池によってバック
アップされており電源オフのときにも記憶値は保持され
る)を確定乱数設定値の決定し(ステップS13)、次
いで乱数設定フラグを“0”にリセットして(ステップ
S14)、本ルーチンを終了する。
【0177】また、前記ステップS2の判別結果が“N
o”で且つ前記ステップS4,ステップS6の判別結果
が共に“Yes”のときには、ステップS16で乱数設
定フラグが“1”であるか否かが判別される。この乱数
設定フラグは、可変表示ゲームに用いられる乱数テーブ
ルを、6つのテーブルから予め選択する際に必要な乱数
設定値(テーブル番号)の書き換え処理が実行中である
か否かを判別するためのフラグであり、乱数設定スイッ
チ690が押されたときに“1”に設定され(ステップ
S12)、スイッチ操作が終了したとき(このときテー
ブル番号が確定する)後述の乱数設定処理にて“0”に
リセットされる。従って、このステップS16の判別結
果が“Yes”であるうちは、前述のステップS14に
進んで乱数設定処理を行ない、判別結果が“No”に点
じたときにステップS18以降の処理が行なわれるよう
になっている。
【0178】先ず、ステップS18では前記ステップS
4,S6の判別に用いられたRAM614内のメインチ
ェックデータ1,2を全てクリアし、ステップS20で
遊技盤3に設置された各種スイッチ(SW1〜SW5,
MSW1,MSW2など)のON/OFF状態を読込
み、その後不正検出処理(INJUSTICE)を行な
う(ステップS22)。この不正検出処理は、変動入賞
装置10内に設置されたテンカウントスイッチSW4
A,SW4Bの出力信号に基いて当該スイッチSW4
A,SW4Bが正常に機能しているか否か等を判断する
ための処理であり、後述の図28に示すフローに従って
行なわれる。
【0179】この不正処理が終了すると、続くステップ
S24にて遊技状態に応じた効果音の出力処理(SOU
ND)が行なわれ、更にステップS26にて各種制御機
器に実際に指令信号を出力する出力処理(OUTPU
T)が行なわれる。この出力処理は後述の「処理N
o.」に応じて実行される処理(ステップS40以降の
処理)によって得られた指令信号に基いて遊技盤3に設
置された装飾ランプL13,122,123、装飾LE
D107〜109、ソレノイドA,A,B,C,D,E
等に駆動信号を出力する処理である。
【0180】次のステップS28では2系統賞球排出処
理(SR600)が行なわれる。この2系統賞球排出処
理は後述の図29に示すフローに従って行なわれ、当該
処理の実行によって入賞球処理装置850内の第5ソレ
ノイド(ソレノイドE)815の励磁/消磁が制御され
るようになっており、これによって1つの入賞球に対し
て行なわれる賞品球の数が7個/15個の何れかに決定
される。
【0181】続くステップS30,S32では変動入賞
装置内の特別入賞口(Vゾーン)103に設けられた特
別入賞スイッチSW3の許可コントロール処理(VSW
CTL)、スイッチSW3の検出処理(SW3GET)
が行なわれる。
【0182】このうち許可コントロール処理は、後述の
図30のフローに従って行なわれるものであって、その
時点での遊技状態が特別入賞スイッチSW3の入力を許
可すべき状態であるか否かが判断され、この判断に基づ
いてSW3許可フラグの値が決定される。
【0183】この許可コントロール処理によって、遊技
機が特別入賞スイッチSW3の入力を許可すべき状態で
あると判別されると、続いて実行されるSW3検出処理
(ステップS32)によって検出されるスイッチSW3
からのON信号が有効なものであると判断され、詳細は
後述する「処理No.」に応じた変動入賞装置10の作
動制御処理(ステップS40以降の処理)の実行時に、
当該スイッチSW3の出力信号に基づいて変動入賞装置
の作動制御が行なわれる。
【0184】次のステップS34ではランプ・LEDコ
ントロール処理(LEDCTL)が行なわれる。このラ
ンプ・LEDコントロール処理は、後述の「処理N
o.」に応じた制御にその値が決定される各種フラグ/
制御変数に基いて、遊技盤3に設置されたランプ,LE
Dを実際に所望のタイミングにて点灯/点滅制御する処
理である。
【0185】次のステップS36では、モータコントロ
ール処理(MOTCTL)が実行される。このモータコ
ントロール処理は、変動入賞装置10の内部に設置され
た人形服開閉扉130の開閉制御を遊技状態に応じて行
なう処理であって、後述の図32に示すフローに従って
行なわれる。
【0186】このモータコントロール処理が終了する
と、次のステップS38で、補助入賞装置制御処理(S
OLD−PRC)が、図47に示すフローに従って行な
われる。
【0187】この補助入賞装置制御処理は、「8穴」の
左側の入賞口7に設置された特定入賞スイッチSW5か
らの出力信号に基いて可変表示ゲーム器52による可変
表示ゲームを行なわせ、該ゲームの結果が「当り」とな
ったときに所定時間(例えば、0.8秒)に亘って補助
変動入賞装置50の可動部材51,51を開成する等の
制御を行うものである。
【0188】続くステップS40〜ステップS54で
は、後述する「処理No.」に応じた第1〜第3ソレノ
イド(ソレノイドA,B,C)173,173,14
6,114のON/OFF制御、並びにサイクル数表示
器105によるサイクル数表示制御等が行なわれる(B
RANCH)。
【0189】ここで「処理No.」に応じた制御の概略
を説明すると、(1)処理No.が“1”のときには、
始動入賞口8,8への遊技球の入賞に応じて可動翼片1
01,101の開閉動作(500msecの開放)を1回だ
け行なうSW1/SW2処理(図49)、(2)処理N
o.が“2”のときには、補助変動入賞装置50への遊
技球の入賞に応じて可動翼片101,101の開閉動作
(500msecの開放)を2回行なうSW1/SW2処理
(図49)、(3)処理No.が“3”のときには、変
動入賞装置10の可動翼片101,101の開閉動作終
了後所定時間スイッチSW3の検出を許可するスイッチ
SW3許可処理(図50)、(4)処理No.が“4”
のときには、「大当り」が発生したと判断されてから実
際に可動翼片101,101の連続開閉動作が開始され
るまでインターバルを設ける(該インターバル中に大当
り発生を告げるファンファーレの発生等が行なわれる)
大当りウェイト処理(図51)、(5)処理No.が
“5”のときには、実質的な大当り遊技状態を発生させ
るべく可動翼片101,101の連続開閉動作(1サイ
クル)を行なう大当り処理(図52)、(6)処理N
o.が“6”のときには、1サイクルの連続開閉動作終
了から次のサイクルの連続開閉動作が開始される迄の間
に、スイッチSW3の検出を許可したり、停留装置出口
扉112を開放する等の作動制御を行なうウェイト処理
(図53)、(7)処理No.が“7”のときには、ス
イッチSW3,SW4A,4Bの不正処理(ステップS
60)、という具合に処理No.に従った各種作動制御
が行なわれる。
【0190】そして、処理No.が“0”のときには、
上記ステップS40〜ステップS52の判別結果が全て
“No”となり、ステップS54にて通常の遊技状態に
応じた普段処理(図48)が行なわれる。この普段処理
は、通常の遊技状態に応じて遊技盤3に設置された各種
LED/ランプの点灯/点滅を行なう処理であって、上
記(1)〜(7)の処理を実行するための条件が成立す
るまでの間、当該普段処理が繰り返し実行される。
【0191】このステップS54での処理が終了する
と、ステップS56,S58にてRAM614の記憶状
態を検査するための前述のメインチェックデータ1のセ
ット、メインチェックデータ2のセットが夫々行なわ
れ、その後本プログラムを終了して、次のハードリセッ
ト信号発生までCPU610を停止状態にする(HAL
T)。
【0192】以上説明したメインルーチンを実行するこ
とによって変動入賞装置10、補助変動入賞装置50、
遊技盤3に設置された各種LED、ランプ、更には遊技
機に設置された効果音発生用のスピーカ930の作動制
御が行なわれる。
【0193】次に、図27を用いてメインルーチンの前
記ステップS15にて実行される乱数設定処理について
説明する。
【0194】この乱数設定処理は、可変表示ゲームに用
いられる乱数テーブルを、所定のテーブル群(当たり発
生確率が互いに異なる複数の乱数テーブル1〜6からな
る)から選択する際に用いられる乱数設定値を、予め選
択して記憶しておくための処理であり、該処理は遊技機
1に電源が投下された時点で乱数設定スイッチ690が
押圧されていたときに(メインルーチンのステップS1
1の判別結果が“Yes”のとき)に開始され、その後
乱数設定フラグが“1”に設定されている限り、この乱
数設定処理が繰り返し実行される。そして、この乱数設
定処理にて選択され且つ記憶された乱数設定値(テーブ
ル番号)は、遊技機の電源が一旦OFFされた後(電源
がOFFのときにも、上記記憶値は、電池によってバッ
クアップされたRAMに記憶保持される)再び電源が投
下され、且つ、その時点で乱数設定スイッチ690が押
圧されていないことを条件に(メインルーチンのステッ
プS2の判別結果が“Yes”で且つステップS11の
判別結果が“No”のとき)最終的な乱数設定値(テー
ブル番号)として確定され、この確定された値に従って
可変表示ゲームが実行される。
【0195】メインルーチンのステップS11の判別結
果が“Yes”となって、この乱数設定処理が開始され
ると、先ず、ステップS72にて、この時点まで記憶さ
れていた乱数設定値(テーブル番号)をテーブル番号表
示器691にて点滅表示する処理がなされ、次いで設定
スイッチ690が依然押圧されているか否かが判別され
る(ステップS74)。この判別結果が“Yes”であ
るうちは、遊技店の係員等による乱数設定値の更新処理
が未だ行なわれていると判断して、ステップS76に進
み、テーブル番号の更新(テーブル番号を所定時間経過
ごとに“1”宛増加させる処理)がなされ、その後、本
ルーチンを終了する。その後、再び電源がOFFされる
までは、一旦設定された乱数設定フラグの値が“1”に
保持されるためメインルーチンのステップS16が“Y
es”となって、この乱数設定処理が繰り返される。そ
して、テーブル番号表示器691にて表示された数値が
所望の値となって、遊技店の係員等が乱数設定スイッチ
690の操作を終了すると、上記ステップS74の判別
結果が“No”に転じて、以後乱数設定値(テーブル番
号)の更新が行なわれなくなり、この時点での値が最終
的に選択された値としてRAMに記憶保持される。
【0196】この乱数設定処理にて、選択され記憶保持
された値は、係員によって電源が一旦OFFされ、再び
ONされたときに(このとき乱数設定スイッチが押され
ていないことを条件として)、最終的な乱数設定値とし
て確定される(メインルーチンのステップS13)。
【0197】次に、図28を用いてメインルーチンの前
記ステップS22にて実行される不正検出処理(INJ
USTCE)について説明する。
【0198】この不正検出処理は変動入賞装置10内に
設置されたテンカウントスイッチSW4A,SW4Bに
ピアノ線などの異物が挿入さたり、コネクタを抜かれる
等、パチンコ遊技に於る不正を検出するための処理であ
る。
【0199】この不正検出処理が開始されると、先ず、
ステップS102にて、今回ループ迄に既にテンカウン
トスイッチSW4A,SW4Bの不正状態が検出された
か否か(不正中か)が判別される。このステップS10
2の判別結果が“Yes”のときには、続くステップS
104〜ステップS136の処理を実行することなく、
即ち、更なる不正検出を行なうことなく、そのまま本ル
ーチンを終了して、メインルーチンの効果音出力処理
(SOUND)に移行する(このとき実行される効果音
出力処理では不正発生を示す効果音が出力される)。一
方、前記ステップS102の判別結果が“No”のとき
には、次いで、ステップS104〜ステップS110に
てスイッチSW4A,SW4Bがショート不正状態(シ
ョート状態が所定時間以上継続する状態)となっている
か否かが判別される。
【0200】先ず、ステップS104では、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4Bからの出力信号がHレベ
ルとなっているか否かが判別される。
【0201】この判別結果が“No”のときには、ステ
ップS106にて、ショートチェック タイマINJT
IM3を所定時間(例えば2sec)にセットし、ステッ
プS112以降の処理に進む。従ってスイッチSW4
A,SW4Bがショートしていない場合には本ルーチン
が実行される毎に前記タイマINJTIM3の値が上記
所定時間(2sec)に設定される。
【0202】スイッチSW4A,SW4Bの何れか一方
がショートして前記ステップS104の判別結果が“Y
es”に転じると前記タイマINJTIM3の値を減じ
(ステップS108)、次のステップS110にて上記
その値が減じられたタイマINJTIM3が“0”とな
ったか否かが判別される。この判別結果が“No”であ
るうちは、ステップS112以降に進んで他の不正状態
の検出を行なう。
【0203】スイッチSW4A,SW4Bのショート状
態が上記所定時間(2sec)継続して、ステップS11
0の判別結果が“Yes”に転じると、スイッチSW4
A,SW4Bがショート不正状態であると判断してステ
ップS136に進み、処理No.を“7”に設定すると
共にショート不正状態が発生したことを記憶する等の不
正動作イニシャル処理を実行して、本ルーチンを終了す
る。
【0204】このように処理No.が“7”に設定さ
れ、しかもショート不正状態が記憶されると、前述のメ
インルーチンのステップS52の判別が“Yes”とな
って不正動作処理(ステップS60)に進み、ショート
不正状態に応じた不正処理(この不正に対応した不正音
の発生等)が実行される。
【0205】前記ステップS104の判別結果が“N
o”又は前記ステップS110の判別結果が“No”の
ときに実行されるステップS112〜ステップS118
では、SW4カウント不正検出が行なわれる。先ず、ス
テップS112では前回ループから今回ループにかけて
テンカウントスイッチSW4A又はスイッチSW4Bの
出力信号が立上がったか否かが判別される。この判別結
果が“No”のときには、続くステップS114〜ステ
ップS118をスキップして、ステップS120以降に
進む。一方、前記ステップS112の判別結果が“Ye
s”、すなわち前回ループから今回ループまでの間にテ
ンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって遊技球
の入賞が検出されたときには、次のステップS114で
処理No.が“0”であるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のとき、すなわち遊技状態が普段処
理を行なうべき状態(通常遊技状態)となっているとき
にテンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって遊
技球の変動入賞装置10内への入賞が検出されると、そ
のまま、本ルーチンを終了し、メインルーチンの効果音
出力処理(図26のステップS24)に移行する。一
方、前記ステップS114の判別結果が“No”のとき
には、変動入賞装置10内に遊技球が入賞したことを記
憶すべくSW4FGの値を“1”に設定し(ステップS
116)、次いで変動入賞装置内への遊技球の入賞を表
わす効果音(テンカウント効果音)を出力して(ステッ
プS118)、ステップS120以降に進む。
【0206】次のステップS120〜ステップS126
では、テンカウントスイッチSW4Aのオープン不正検
出が、ステップS128〜ステップS134ではテンカ
ウントスイッチSW4Bのオープン不正検出が行なわれ
る。
【0207】先ずステップS120では、スイッチSW
4Aからの出力信号がHレベルであるか否かが判別され
る。
【0208】この判別結果が“No”のときには、ステ
ップS122にて、オープンチェック タイマINJT
IM1を所定時間(例えば2sec)にセットし、ステッ
プS128移行の処理に進む。従ってスイッチSW4A
からの出力信号がHレベル(ON)となっていない場合
には、本ルーチンが実行される毎に前記タイマINJT
IM1の値が上記所定時間に設定される。
【0209】スイッチSW4Aの出力信号がHレベル
(ON)となって前記ステップS120の判別結果が
“Yes”に転じるとオン状態が続く限り前記タイマI
NJTIM1の値を減ずる処理が行なわれ(ステップS
124)、次のステップS126にて該タイマINJT
IM1の値が“0”となったか否かが判別される。この
判別結果が“No”であるうちは、ステップS128以
降の処理に進んでスイッチSW4Bのオープン不正検出
を行なう。スイッチSW4Aの出力信号がHレベルとな
ってから上記所定時間(2sec)経過して、ステップS
126の判別結果が“Yes”に転じると、スイッチS
W4Aがオープン不正状態であると判断して前記ステッ
プS136に進み、不正動作イニシャル処理にてスイッ
チSW4Aにオープン不正が発生したことをRAM614
に記憶したり処理No.を“7”にする等の処理を行な
って、そのまま本ルーチンを終了する。
【0210】このように処理No.が“7”に設定さ
れ、しかもスイッチSW4Aのオープン不正が記憶され
ると、前述のメインルーチンのステップS52の判別が
“Yes”となって不正処理に進み、スイッチSW4A
のオープン不正発生に応じた不正処理(この不正に応じ
た不正音の発生等)が実行される。
【0211】ステップS128以降のスイッチSW4B
のオープン不正検出の処理では、先ず、テンカウントス
イッチSW4Bの出力信号がHレベル(ON)であるか
否かが判別される(ステップS128)。このステップ
S128の判別結果が“No”のときには、ステップS
130にて、オープンチェック タイマINJTIM2
を所定時間(例えば2sec)にセットして本ルーチンを
終了し、メインルーチンの音声出力処理に進む。従って
スイッチSW4Bからの出力信号がHレベル(ON)と
なっていない場合には本ルーチンが実行される毎に前記
タイマINJTIM2の値が上記所定時間(2sec)に
設定される。
【0212】スイッチSW4Bの出力信号がオン(Hレ
ベル)となって前記ステップS128の判別結果が“Y
es”に転じるとオン状態が続く限り前記タイマINJ
TIM2の値を減ずる処理が行なわれ(ステップS13
2)、次のステップS134にてタイマINJTIM2
の値が“0”となったか否かが判別される。この判別結
果が“No”であるうちは、ステップS136をスキッ
プして本ルーチンを終了する。スイッチSW4Bの出力
信号オン(Hレベル)となる状態が上記所定時間継続し
て、ステップS136の判別結果が“Yes”に転じる
と、スイッチSW4Bがオープン不正状態であると判断
してステップS136の不正動作イニシャル処理に進
み、処理No.を“7”に設定すると共にスイッチSW
4Bにオープン不正が発生したことをRAMに記憶し
て、本ルーチンを終了する。
【0213】このように処理No.が“7”に設定さ
れ、しかもスイッチSW4Bのオープン不正状態が記憶
されると、前述のメインルーチンのステップS52の判
別が“Yes”となって不正処理に進み、スイッチSW
4Bのオープン不正状態に応じた不正処理(この不正に
応じた効果音の発生等)が実行される。
【0214】次に前述のメインルーチンのステップS2
8で実行される2系統賞球排出処理(SR600)につ
いて図29のフローチャートを参照して説明する。
【0215】同図に示すように、本ルーチンが開始され
ると、ステップS140にて前回ループから今回ループ
にかけて、変動入賞装置へのあらたな遊技球の入賞がテ
ンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって検出さ
れたか否か(SW4A,SW4Bが立上がったか)が判
別される。
【0216】この判別結果が“Yes”のときには、ス
テップS142にて、大排出個数記憶値の値を“1”だ
け加算してステップS144に進み、一方、“No”の
ときには、ステップS142をスキップして、即ち、こ
の時点で記憶されていた大排出個数記憶値をそのまま保
持してステップS144に進む。
【0217】ここで大排出個数記憶値とは、大排出(1
5個排出)を行なうべき入賞口(103,104,10
4)に入賞した遊技球の加算値であって、該記憶値が
“0”以外の値となっているときには、後述のように賞
球排出装置810に設置された賞品球の排出個数切換用
の第5ソレノイド(ソレノイドE)815が励磁(O
N)され、これによって賞球排出装置から1個の入賞球
に対して15個の賞品球が排出されるようになる(反対
に大排出個数記憶値が“0”となっているときには、ソ
レノイドEが消磁(OFF)されて、1個の入賞球に対
して7個の賞品球が排出される)。
【0218】図29に戻り、次のステップS144で
は、今回ループが、遊技機に電源が投下されてから最初
に実行されたループであるか否かが判別される。この判
別結果が“Yes”のときには、ステップS146に
て、賞球排出装置に設置された図示省略の切換状態検出
スイッチMSW3がオン(該スイッチMSW3は小排出
時にON信号を出力するようになっている)となってい
るか否かが判別される。
【0219】この判別結果が“No”であるうちは、ス
テップS148に進んでソレノイドEを励磁(ON)
し、そのまま本ルーチンを終了して、メインルーチンの
SW3許可コントロール処理(VSCCTL)に移行す
る。このように電源投入後ソレノイドEを励磁(ON)
して小排出に備えておくのは、電源投入後変動入賞装置
10が開いて大排出が可能な状態となるには少なくとも
始動入賞口に遊技球が入賞(小排出)することが条件で
あり、従って最初の賞品球の排出は必ず小排出となるか
らである。一方、前記ステップS146の判別結果が
“Yes”のときには、ステップS150以降の処理に
進む。
【0220】ステップS150では、今回ループ実行時
に既に賞品球の排出処理が開始され、且つ、この開始さ
れた排出処理が引き続き行なわれているか(排出中であ
るか)が判別される。この判別結果が“Yes”のと
き、即ち、1個の入賞球に対応した所定個数(7個又は
15個)の排出処理が未だ完了していないときには、ス
テップS152にて後述の大排出開始フラグFLGAを
“0”にリセットしてそのまま本ルーチンを終了し、メ
インルーチンのSW3許可コントロール処理(USWC
TL)に移行する。このときソレノイドEのON/OF
F状態は、既に開始されている上記所定個数(7個又は
15個)の賞品球の排出処理を継続させるべく、その時
点での状態が保持される。
【0221】一方、本ルーチン実行時に賞品球の排出処
理が行なわれていないときには(ステップS150が
“No”)、ステップS154にて排出開始フラグFL
GAの値が“1”であるか否かが判別される。この大排
出開始フラグFLGAは、賞品球の大排出処理(15個
排出)を行なうべくソレノイドEが消磁され大排出の準
備段階に入ったとき後述のステップS162にてその値
が“1”に設定され、実際に賞品球の排出が開始された
あとは(排出中)前述のステップS152にて“0”に
リセットされる。
【0222】従って、前記ステップS154の判別結果
が“Yes”のときには、大排出に備えてソレノイドが
消磁(OFF)されたにも拘らず未だ大排出が開始され
ていない準備段階であると判断して、ステップS156
以降の処理を行なうことなく、本ルーチンを終了する。
【0223】一方、前記ステップS154の判別結果が
“No”のときには、大排出に備えた準備段階ではない
と判断して、新たに大排出記憶個数の値に基づくソレノ
イドEのON/OFF制御(大排出に備えてソレノイド
Eを励磁しておくか否かを決定する処理)が開始され
る。
【0224】先ず、ステップS156では、この時点で
大排出個数記憶値が“0”であるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes”のとき、即ち、次回行なわれ
る賞品球の排出処理を大排出とすべきであると判断され
たときには、大排出(15個排出)を行なうべくステッ
プS158にてソレノイドEの消磁(OFF)を行なう
と共に、ステップS160にて大排出記憶個数の値を
“1”だけ減算し、更に排出開始フラグFLGAを
“1”に設定して(ステップS162)、本ルーチンを
終了し、メインルーチンのSW3許可処理に移行する。
【0225】一方、前記ステップS156の判別結果が
“No”のときには、賞球排出処理によって排出される
賞品球の数を7個とすべく(小排出)ソレノイドEを励
磁(ON)し(ステップS164)、その後本ルーチン
を終了して、メインルーチンのSW3許可処理に移行す
る。
【0226】次に、変動入賞装置10の特別入賞口(V
ゾーン)103に設置された特別入賞スイッチSW3の
許可コントロール処理(VSWCTL)及び検出処理
(SW3GET)について、図30及び図31を参照し
て説明する。
【0227】特別入賞スイッチSW3の許可コントロー
ル処理(図30)は、前述のメインルーチンのステップ
S30で実行されるもので、遊技球が特別入賞口(Vゾ
ーン)103に入賞し得る遊技状態を検知して、当該遊
技状態のみでスイッチSW3の出力信号を有効なものと
して扱うための一種の不正防止処理である。
【0228】この処理が開始されると、先ず、ステップ
S170にてSW3検出フラグVFGが“1”であるか
否かが判別される。このSW3検出フラグVFGは、後
述のSW1処理(SW1PRC,図49)又は大当り処
理(HITPRC,図52)が終了したとき(これらの
処理によって変動入賞装置の可動翼片101,101が
所定回数開くようになっている)、“1”に設定され、
その後所定時間(例えば4秒)に亘ってその値“1”が
保持されるものである。
【0229】このSW3検出フラグVFGが未だ“1”
に設定されていないときには(前記ステップS170の
判別結果が“No”)、続くステップS172〜ステッ
プS180をスキップし、メインルーチンに戻り、SW
3検出処理(SW3GET)に移行する。
【0230】後述のSW1処理又は大当り処理が行なわ
れてSW3検出フラグVFGが“1”に設定されると、
前記ステップS170の判別結果が“Yes”となって
ステップS172に進み、SW3有効時間タイマVWT
IM(該タイマは、後述のSW1処理で所定時間(例え
ば4sec)にセットされる)の値が減じられ、続いて
該タイマVWTIMの値が“0”となったか否かが判別
される(ステップS174)。
【0231】この判別結果が“No”であるうちは、続
くステップS176〜ステップS180をスキップし
て、本ルーチンを終了し、メインルーチンに戻ってSW
3検出処理を行なう。後述のSW1処理又は大当り処理
による可動翼片101,101の開閉制御が終了したの
ち(このときタイマVWTIMがセットされる)、上記
所定時間(4sec)が経過して前記ステップS174
の判別結果が“Yes”に転じると、続くステップS1
76で前記SW3検出フラグVFGが“0”にリセット
され、次のステップS178でソレノイドA,Aによる
可動翼片の開閉動作回数を表わす後述のソレノイドAオ
ープンカウンタSOLCNTの値が“0”であるか否か
が判別される。
【0232】この判別結果が“No”のとき、すなわ
ち、後述のSW1処理又は大当り処理の実行によって可
動翼片101,101が少なくとも1回以上実際に開閉
した後に、本処理が行なわれたのであれば、そのまま本
ルーチンを終了して、メインルーチンのステップS32
に進む(このときSW3検出許可フラグVSWFGは後
述するようにその値が“1”に保持される)。
【0233】一方、前記ステップS178の判別結果が
“Yes”、即ち、可動翼片101,101が1回も開
閉していないにも拘らず本処理が実行されたのであれ
ば、何らかの不正が発生したと判断してステップS18
0に進み、SW3検出許可フラグVSWFGを“0”に
設定し、その後本ルーチンを終了する。
【0234】ここでSW3検出許可フラグVSWFGと
は、当該ルーチンに引き続き行なわれるSW3検出処理
にて用いられるもので、このフラグVSWFGの値が
“0”となっているときには、特別入賞スイッチSW3
の検出信号が無効とされるようになっている。
【0235】図31はメインルーチンのステップS32
にて実行されるSW3検出処理(SW3GET)フロー
チャートである。
【0236】このSW3検出処理が開始されると、先
ず、ステップS182で、この時点で遊技機に不正が発
生しているか(不正中か)否かが判別される。この判別
は前述した不正検出処理(INJUSTICE)等の検
出結果に基づいて行なわれるもので、判別結果が“Ye
s”のときには、直接メインルーチンのステップS4以
降に進むようになっている。
【0237】一方、前記ステップS182の判別結果が
“No”のときには、ステップS184にて特別入賞ス
イッチSW3の出力信号がHレベルに転じているか(オ
ンか)否かが判別される。
【0238】この判別結果が“No”のとき、即ち、特
別入賞口103に遊技球が入賞しなかったときには、ス
テップS186以降の処理を行なうことなく、直接メイ
ンルーチンのモータコントロール処理(MOTCTL)
に移行する。一方、判別結果が“Yes”、即ち特別入
賞口103に遊技球が入賞したことが検知されたときに
は、更に、この時点で、前述したSW3検出許可フラグ
VSWFGの値が“1”であるか否かが判別される(ス
テップS186)。この判別結果が“No”のとき、即
ち前記フラグVSWFGが、スイッチSW3の出力信号
の入力を許可すべきでない状態である旨を示していると
きにはメインルーチンの、モータコントロール処理に直
接移行する。
【0239】変動入賞装置の可動翼片101,101の
開閉動作が行なわれた後、特別入賞口103に遊技球が
入賞したとき(正規の入賞)には、前記ステップS18
6の判別結果は“Yes”となって、上記特別入賞口1
03への遊技球の入賞が大当り遊技状態に於ける最終サ
イクルでの入賞であるか否かの判別(ステップS18
7)が行なわれる。この判別結果が“No”のときには
ステップS188に進み、特別入賞口103への遊技球
の入賞を記憶すべく、大当たりイニシャル処理が実行さ
れる(このステップで処理No.が“4”に設定される
など初期設定がなされ、この結果、この時点で大当り遊
技状態となっていないときには以降のループで後述の大
当りウェイト処理より制御が開始され、既に大当り遊技
状態となってれば、一旦大当り遊技状態での連続開閉動
作を終了して、次のサイクルに移行するようになる)。
【0240】一方、前記ステップS187の判別結果が
“Yes”のとき、即ち、大当り遊技状態が最終サイク
ルとなっているときには、更なる連続開閉動作の継続が
行なわれないので、ステップS188のイニシャル処理
を実行することなくステップS190に進む。
【0241】次のステップS190では、特別入賞スイ
ッチSW3からのON信号発生に先立って、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4BからON信号が発生して
いたか否かが判別される。この判別結果が“Yes”の
ときには、スイッチSW3からのON信号は正規に発生
したものである(不正でない)と判断して、そのまま本
ルーチンを終了し、メインルーチンのステップS56に
スキップする。一方、ステップS190の判別結果が
“No”のとき、即ち、遊技球がテンカウントスイッチ
SW4A,SW4Bを通過していないのに、特別入賞ス
イッチSW3の出力信号がONしてしまったときには、
何らかの不正があったと判断して(SW4,3連続不正
状態)ステップS192に進み、処理No.を“7”に
設定するととともにその旨を記憶するなどのSW4,3
連続不正イニシャルを行なって、本ルーチンを終了し、
メインルーチンのステップS56にスキップする。この
ように不正の態様(SW4,3連続不正)が記憶される
と、それ以降の処理でメインルーチンのステップS52
が“Yes”となって当該不正の態様に応じた不正処理
(不正内容に応じた効果音の発生等)が行なわれるよう
になっている。
【0242】次に、変動入賞装置10内に設置された人
形服開閉扉130の開閉動作を行なう開閉モータ172
の作動制御(モータコントロール処理)について図32
〜図46を参照して説明する。
【0243】このモータコントロール処理(MOTCT
L)は、前述したメインルーチンのステップS36で実
行されるもので、遊技機に電源が投入された直後に行な
われるパワーオン動作ブロック(MOT−10〜MOT
−30)、遊技球が特別入賞口に入賞した直後所定時間
に亘って行なわれる大当りウェイト動作ブロック(MO
T−40〜MOT−80)、大当り動作ブロック(MO
T−90〜MOT−100)、大当り終了動作ブロック
(MOT−110〜MOT−140)の4つの制御ブロ
ックに大別される。
【0244】以下、フローチャートに従って説明する。
【0245】図32は本モータコントロール処理ルーチ
ンを示すフローチャートである。
【0246】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS202にて玉噛チェックタイマの値を減じ、次のス
テップS204にてモータコントロールタイマ(MCT
IM)の値を減じる。
【0247】ここで、玉噛チェックタイマ(玉噛タイ
マ)とは、開閉モータを開方向(CCWオン)又は閉方
向(SWオン)に作動させたにも拘らず人形服開閉扉1
30が開閉動作しない状態(玉噛)を検出するために設
けられたもので、該タイマがタイムアップしたときには
玉噛が発生したと判断して、実際の人形服開閉扉130
開閉状態とは関係なく、その後の処理が強制的に実行さ
れるようになっている。また、モータコントロールタイ
マ(MCTIM)とは、後述のステップS208以降の
処理に於いて、制御変数MCTL1の値の変化に従って
開閉モータ172、ソレノイドB,C等の作動制御を実
行するに際し(「MOT−10」〜「MOT−14
0」)、これら逐次行なわれる各々の作動制御の間にイ
ンターバルを設けるためのタイマである。このモータコ
ントロールタイマは、制御変数MCTL1の値に応じた
夫々のサブルーチン(図33〜図46)にて、制御内容
に応じた所望の値に設定され、該タイマがタイムアップ
したか否かは、ステップS206にて判別される。
【0248】図32のフローに戻り、ステップS206
で上記モータコントロールタイマ(MCTIM)が未だ
タイムアップしていないと判別されると(判別結果が
“No”)、それ以降の処理を実行することなく、メイ
ンルーチンに戻って補助入賞装置制御処理(SOLD−
PRC)を行なう。一方、前記ステップS206の判別
結果が“Yes”のときには、ステップS208〜ステ
ップS234で順次、制御変数MCTL1の値が“1”
であるか否か(ステップS208)、変数MCTL1の
値が“2”であるか否か(ステップS210)、変数M
CTL1の値が“3”であるか否か(ステップS21
2)、変数MCTL1の値が“4”であるか否か(ステ
ップS214)、変数MCTL1の値が“5”であるか
否か(ステップS216)、変数MCTL1の値が
“6”であるか否か(ステップS218)、変数MCT
L1の値が“7”であるか否か(ステップS220)、
変数MCTL1の値が“8”であるか否か(ステップS
222)、変数MCTL1の値が“9”であるか否か
(ステップS224)、変数MCTL1の値が“10”
であるか否か(ステップS226)、変数MCTL1の
値が“11”であるか否か(ステップS228)、変数
MCTL1の値が“12”であるか否か(ステップS2
30)、変数MCTL1の値が“13”であるか否か
(ステップS232)、変数MCTL1の値が“14”
であるか否か(ステップS234)が判別される。
【0249】これらの判別結果に応じて、図33〜図4
6のフローに示すサブルーチンが夫々実行されるように
なっている。
【0250】以下、人形服開閉扉30の実際の動作に従
ってこれら複数のサブルーチンについて説明する。
【0251】前述したように、遊技機1に電源が投下さ
れると、パワーオン動作が開始される。このパワーオン
動作が行なわれている間は、上述の制御変数MCTL1
は“1”〜“3”の何れかの値に設定され、この制御変
数に対応した「MOT−10」〜「MOT−30」が実
行される。
【0252】ここで「パワーオン動作」とは、電源が投
入された直後に、人形服開閉扉130を開き、この状態
で、停留装置出口扉112の開閉を瞬間的に行ない、そ
の後人形服開閉扉130を閉じるという一連の動作を指
す。
【0253】電源が投入された直後にはメインルーチン
(図26)のモータコントロールイニシャル処理の実行
(ステップS10)によって制御変数MCTL1の値が
先ず“1”に設定されるので、前記ステップS208の
判別結果が“Yes”となり、「MOT−10」処理
(図33)が開始される。
【0254】「MOT−10」処理では、先ずステップ
S1002にて、人形服開閉扉130を開成させるべく
開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作(C
CWオン)が開始される。次のステップS1004では
開閉扉駆動機構に設けられたモータスイッチMSW2か
らON信号が出力されたか否かが判別される。この判別
結果が“No”であるうちは、人形服開閉扉130が未
だ十分開成されていないと判断して、ステップS100
6〜ステップS1014をスキップして、そのまま本ル
ーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処
理(SOLD−PRC)に移行する。
【0255】一方、前記ステップS1004の判別結果
が“Yes”のときには、ステップS1006に進んで
変動入賞装置内に設けられた停留装置出口扉12を開成
すべくソレノイドCを励磁(ON)し、更にモータコン
トロールタイマMCTIMの値を3秒に設定し(ステッ
プS1008)、次いで玉噛タイマを所定時間にセット
すると共に(ステップS1010)、前記制御変数MC
TL1を2に設定し(ステップS1012)、その後、
開閉モータ172の駆動を停止して(ステップS101
4)本ルーチンを終了し、補助入賞装置制御処理に移行
する。
【0256】このように人形服開閉扉130が十分に開
いて前記ステップS1004の判別結果か“Yes”に
転じ、ステップS1006以降の処理が一旦行なわれる
と、制御変数MCTL1が“2”に設定されるので、次
回以降のモータコントロール処理(図32)ではステッ
プS210の判別が“Yes”に転じて、「MOT−2
0」のルーチンが開始されることになる。尚、前述のよ
うにモータコントロールタイマがステップS1008に
て3秒に設定されているため、「MOT−10」処理が
終了してから「MOT−20」処理が開始されるまでに
3秒間のインターバルが設けられる。
【0257】上述の「MOT−10」処理(この処理で
人形服開閉扉130が開成され、その直後に出口扉11
2が開成される)が終了した後、所定時間(3秒)が経
過すると、前記ステップS206及びステップS210
の判別結果が共に“Yes”となって、「MOT−2
0」処理(図34)が実行される。
【0258】この「MOT−20」処理においては、先
ず、ステップS1020で、前記ステップS1006の
実行によって開成された停留装置出口扉を閉成させるべ
くソレノイドCを消磁し(OFF)、次いでモータコン
トロールタイマMCTIMを所定時間(500msec)に
セットする(ステップS1022)と共に玉噛タイマを
所定時間(1sec)にセットし(ステップS102
4)、制御変数MCTL1を“3”に設定して(ステッ
プS1026)、本ルーチンを終了し、メインルーチン
の補助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行す
る。モータコントロール処理において、次回以降のルー
プが行なわれるときには、モータコントロールタイマが
タイムアップするまでステップS206の判別結果が
“No”となって、メインルーチンの補助入賞装置制御
処理が実行される(このとき人形服開閉扉130は開成
され、出口扉112か閉成されている)。
【0259】上記所定時間が経過すると、ステップS2
06の判別結果が“Yes”に転じ、ステップS212
の判別結果が“Yes”となって(この時点では制御変
数MCTL1が“3”に設定されている)、「MOT−
3」処理(図35)が実行される。この「MOT−3」
処理では、先ず、ステップS1030にて人形服開成扉
130を閉成させるべく開閉モータ172を時計廻り方
向に回動する動作が開始される(CWオン)。次のステ
ップS1032では玉噛が発生しているか否かが判別さ
れる。この判別は、前記「MOT−20」のステップS
1024にて所定時間(1sec)に設定された玉噛タイ
マがタイムアップしたか否かに基づいて行なわれる。こ
の判別結果が“No”のときには、次のステップS10
34でモータスイッチMSW1からの出力信号がHレベ
ル(ON)となったか否かが判別される。
【0260】このステップS1034の判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS1036、ステップS1
038をスキップして、本ルーチンを終了し、そのま
ま、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行す
る。一方、この判別結果が“Yes”に転じたとき、即
ち人形服開閉扉130が閉成されたと判断されたときに
は、ステップS1036にて一連の「パワーオン動作処
理」(MCTL1が“1”、“2”、“3”のときに実
行される処理)を終了させるべく制御変数MCTL1を
“0”にリセットし、人形服開閉扉130の閉成方向へ
の作動を停止させるべく開閉モータ172を停止させて
(ステップS1038)、本ルーチンを終了し、補助入
賞装置制御処理に移行する。
【0261】尚、上記ステップS1034の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−20」のス
テップS1024にて設定された玉噛タイマがタイムア
ップしたときには(ステップS1032の判別結果が
“Yes”)、人形服開閉扉130に玉噛が発生したと
判断して、強制的にステップS1036,ステップS1
038を実行するようになっている。
【0262】上記「パワーオン動作処理」を行なうこと
によって、遊技機1に電源が投入された後の変動入賞装
置10のパワーオン動作が実行される。
【0263】パワーオン動作処理が終了すると、制御変
数MCTL1が“0”に保持され(このときステップS
208〜ステップS234の判別結果はすべて“No”
となる)、当該モータコントロール処理を実質的に行な
うことなくメインルーチンの補助入賞装置制御処理に移
行するようになる。
【0264】その後、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)
103に入賞すると、後述の大当りウェイト処理(図5
1)にて制御変動MCTL1が“4”に設定され、大当
りウェイト状態に応じた人形服開閉扉130の作動制御
(大当りウェイト動作)が開始される。ここで大当りウ
ェイト動作とは、後述の大当りウェイト処理に合わせて
変動入賞装置10内に設置された作動部(人形服開閉扉
130、停留装置入口扉111,停留装置出口扉11
2)を作動させ、もって、遊技者に、パチンコ遊技が大
当り状態に変換させることを予め知らせるために行なわ
れる処理であり、具体的には以下のように行なわれる。
【0265】この大当りウェイト動作が開始されると、
先ず、人形服開閉扉130が開成され、その直後に停留
装置出口扉112が開成される(「MOT−40」)。次
いで上記停留装置出口扉112が閉成されると共に、こ
の時点で停留装置入口扉111が開成されていたならば
これも閉成する(「MOT−70」)。この状態から再
び停留装置出口扉112を開成し(「MOT−8
0」)、停留装置出口扉112を開成したまま一旦人形
服開閉扉130を閉成する(「MOT−50」)。その
後人形服開閉扉130を開成すると共に停留装置出口扉
112を閉成して(「MOT−60」)大当り発生に備
える。
【0266】このような大当りウェイト動作処理中は、
制御変数MCTL1が“4”〜“8”の何れかの値に設
定され、この制御変数に対応した上記「MOT−40」
〜「MOT−80」が実行されるようになっている。
【0267】上述のように、特定入賞口(Vゾーン)1
03への入賞によって開始される後述の大当りウェイト
処理(図52)にて制御変数MCTL1の値が“4”に
設定されると、前記モータコントロール処理(図32)
のステップS214の判別結果が“Yes”となり、
「MOT−40」処理(図36)が開始される。
【0268】この「MOT−40」処理では、先ずステ
ップS1040にて、人形服開閉扉130を開成させる
べく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作
(CCWオン)が開始される。次のステップS1042
では前述のステップS1004と同様の手順で玉噛が発
生したか否かが判別される。この判別結果が“No”で
あるうちは、次いで前記モータスイッチMSW2からの
出力信号がHレベル(ON)であるか否かが判別され
る。この判別結果が“No”のときは、人形服開閉扉1
30が未だ十分開成されていないと判断して、ステップ
S1046〜ステップS1054をスキップして、その
まま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装
置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0269】人形服開閉扉130が十分開成して前記ス
テップS1044の判別結果が“Yes”に転じると、
ステップS1046に進んで停留装置出口扉112を開
成すべくソレノイドCを励磁(ON)し、次いで制御変
数MCTL1を“7”に設定する(ステップS104
8)と共に、前述のモータコントロールタイマの値を所
定時間(1sec)に設定し(ステップS1050)、
前述の玉噛タイマを所定時間にセットし(ステップS1
052)、その後、開閉モータ172の駆動を停止して
(ステップS1054)、本ルーチンを終了し、メイン
ルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
【0270】上述のように人形服開閉扉130が十分に
開いて前記ステップS1044の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1046〜ステップS1054
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“7”に
設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図32)の実行時には、ステップS220の判別が
“Yes”に転じ、「MOT−70」のルーチンが開始
されることとなる。尚、前述のようにモータコントロー
ルタイマMCTIMがステップS1050にて1秒に設
定されているため、「MOT−40」処理が終了してか
ら「MOT−70」処理が開始されるまでに1秒間のイ
ンターバルが設けられる。
【0271】尚、上記ステップS1044の判別結果が
“Yes”に転じる前に、それまでに行なわれた玉噛タ
イマセット処理(例えば前述の「MOT−20」処理の
ステップS1024)にて設定された玉噛タイマがタイ
ムアップしたときには(ステップS1042の判別結果
が“Yes”)、人形服開閉扉130に玉噛が発生した
と判断して、強制的にステップS1046〜ステップS
1054を実行するようになっている。
【0272】上述の「MOT−40」処理が終了した
後、上記所定時間(1sec)が経過すると、モータコ
ントロール処理(図32)のステップS220の判別結
果が“Yes”となって、「MOT−70」処理(図3
7)が実行される。
【0273】この「MOT−70」処理においては、先
ず、ステップS1060にて停留装置入口扉/停留装置
出口扉を共に閉成させるべくソレノイドB,Cを共に消
磁(OFF)し、ステップS1062にて制御変数MC
TL1を“8”に設定し、次いでコントロールタイマM
CTIMを所定時間(50msec)に設定する(ステ
ップS1064)と共に玉噛タイマを所定時間に設定し
(ステップS1066)、その後開閉モータ172を停
止状態に保持して(ステップS1068)、本ルーチン
を終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理(S
OLD−PRC)に移行する。
【0274】上記ステップS1064にて設定された所
定時間が経過し、モータコントロール処理(図32)の
ステップS206が“Yes”に転じると、その後に実
行されるステップS208〜ステップS230のうちス
テップS222の判別結果が“Yes”(MCTL1=
“8”)となって「MOT−80」処理(図38)が実
行される。
【0275】この「MOT−80」処理においては、先
ず、ステップS1070にて、前記「MOT−70」の
ステップS1060の実行によって閉成された停留装置
出口扉112を再び開成させるべくソレノイドCを励磁
(ON)し、ステップS1072にて制御変数MCTL
1を“5”に設定し、次いでコントロールタイマMCT
IMを所定時間(1.9sec)に設定する(ステップS
1074)と共に玉噛タイマを所定時間に設定し(ステ
ップS1076)、その後開閉モータ172を停止状態
に保持して(ステップS1078)、本ルーチンを終了
し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行す
る。
【0276】上記ステップS1074にて設定された所
定時間が経過し、モータコントロール処理(図32)の
ステップS206が“Yes”に転じると、その後に実
行されるステップS208〜ステップS230のうち今
度はステップS216の判別結果が“Yes”となって
「MOT−50」処理(図39)が実行される。
【0277】この「MOT−50」処理では、先ずステ
ップS1080にて、人形服開閉扉130を閉成させる
べく開閉モータを時計廻り方向に回動する動作(CWオ
ン)が開始される。次のステップS1082では前述の
「MOT−30」処理のステップS1032と同様の手
順で玉噛が発生したか否かが判別される。この判別結果
が“No”であるうちは、次のステップS1084にて
前記モータスイッチMSW1からの出力信号がHレベル
(ON)であるか否かが判別される。このステップS1
084の判別結果が“No”のときは、人形服開閉扉1
30が未だ完全に閉成されていないと判断して、続くス
テップS1086〜ステップS1092をスキップし
て、そのまま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補
助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0278】人形服開閉扉130が十分開いて前記ステ
ップS1084の判別結果が“Yes”に転じると、制
御変数MCTL1が“6”に設定される(ステップS1
086)と共に、モータコントロールタイマMCTIM
の値が所定時間(100msec)に設定され(ステッ
プS1088)、玉噛タイマが所定時間にセットされ
(ステップS1090)、その後、開閉モータ172の
作動を停止して(ステップS1092)、本ルーチンを
終了する。
【0279】尚、上記ステップS1084の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−80」にて
設定された玉噛タイマがタイムアップしたときには(ス
テップS1082の判別結果が“Yes”)、人形服開
閉扉130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステ
ップS1086〜ステップS1092を実行するように
なっている。
【0280】上述のように人形服開閉扉130が完全に
閉じて前記ステップS1084の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1086〜ステップS1092
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“6”に
設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図32)では、ステップS218の判別が“Yes”
に転じ、「MOT−60」のルーチンが開始されること
となる。尚、前述のようにモータコントロールタイマM
CTIMがステップS1088にて100msecに設
定されているため、「MOT−50」処理が終了してか
ら「MOT−60」処理が開始されるまでに0.1秒間
のインターバルが設けられる。
【0281】上述の「MOT−50」に続いて行なわれ
る「MOT−60」処理(図40)においては、先ず、
ステップS1100にて、人形服開閉扉130を再び開
成させるべく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動
する動作が開始される(CCWオン)。次のステップS
1102では玉噛が発生しているか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”のときには、次のステップS11
04でモータスイッチMSW2からの出力信号がHレベ
ル(ON)となったか否かが判別される。
【0282】このステップS1104の判別結果が“N
o”であるうちは、人形服開閉扉130が未だ完全に開
成されていないと判断して、続くステップS1106〜
ステップS1110をスキップして、そのまま本ルーチ
ンを終了し、メインルーチンの補助入賞制御作動処理
(SOLD−PRC)に移行する。
【0283】人形服開閉扉130が十分に開いて前記ス
テップS1104の判別結果が“Yes”に転じると、
今度は、それまで開成されていた停留装置出口扉12を
閉成させるべくソレノイドCを消磁(OFF)し(ステ
ップS1106)、更に一連の「大当りウェイト動作処
理(MCTL1が“4”〜“8”のときに実行される処
理)」を終了させるべく制御変数MCTL1を“0”に
リセットする(ステップS1108)と共に、開閉モー
タ172の作動を停止させて(ステップS1110)、
本ルーチンを終了し、補助入賞装置制御処理に移行す
る。
【0284】尚、上記ステップS1104の判別結果が
“Yes”に転じる前に、前述の「MOT−50」にて
設定された玉噛タイマがタイムアップしたときには(ス
テップS1102の判別結果が“Yes”)、人形服開
閉扉130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステ
ップS1106〜ステップS1110を実行するように
なっている。
【0285】上記「大当りウェイト動作処理」を行なう
ことによって、遊技球が変動入賞装置の特別入賞口(V
ゾーン)103に入賞して大当りが発生したときに、大
当り遊技状態に先立って行なわれる大当りウェイト処理
に対応した変動入賞装置10の動作制御が行なわれる。
【0286】大当りウェイト動作処理が終了すると、制
御変数MCTL1が“0”に保持され(このときステッ
プS208〜ステップS230の判別結果はすべて“N
o”となる)、当該モータコントロール処理を実質的に
行なうことなくメインルーチンの補助入賞装置制御処理
(図47)に移行する。
【0287】遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に
入賞して、「大当り」が発生し、さらにその後所定時間
(5秒間)が経過すると(後述の大当りウェイト処理が
完了し、制御変動MCTL1が“9”に設定される)、
「MOT−90」処理(図41)および「MOT−10
0」処理(図42)による大当り遊技状態に応じた人形
服開閉扉130並びに停留装置入口扉111及び出口扉
112の作動制御(大当り動作処理)が開始される。
【0288】ここで大当り動作とは、大当り遊技状態に
於ける可動翼片101,101の連続開閉動作(最高1
8回)に合わせて人形服開閉扉130を開閉させる動作
を言う。
【0289】上記「MOT−90」処理では、先ずステ
ップS1120にて、人形服開閉扉を閉成させるべく開
閉モータ172を時計廻り方向に回動する動作が開始さ
れる(CWオン)。次のステップS1122では玉噛が
発生したか否かが判別される。この判別結果が“No”
であるうちは、次のステップS1124にて前記モータ
スイッチMSW1からの出力信号がHレベル(ON)で
あるか否かが判別される。この判別結果が“No”のと
きは、人形服開閉扉130が未だ完全に閉じていないと
判断して、続くステップS1126〜ステップS113
2をスキップして、そのまま本ルーチンを終了し、メイ
ンルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
【0290】人形服開閉扉130が十分に閉成されて、
前記ステップS1124の判別結果が“Yes”に転じ
ると、制御変数MCTL1を“10”に設定する(ステ
ップS1126)と共に、モータコントロールタイマM
CTIMの値を所定時間(500msec)に設定し
(ステップS1128)、玉噛タイマを所定時間にセッ
トし(ステップS1130)、その後、開閉モータ17
2の作動を停止させて(ステップS1132)、本ルー
チンを終了する。
【0291】尚、上記ステップS1124の判別結果が
“Yes”に転じる前に、玉噛タイマ(該タイマは後述
の「MOT−100」処理が実行された後所定時間に設
定される)がタイムアップしたときには、人形服開閉扉
130に玉噛が発生したと判断して、強制的にステップ
S1126〜ステップS1132を実行するようになっ
ている。
【0292】上述のように人形服開閉扉130が完全に
閉じて前記ステップS1124の判別結果が“Yes”
に転じ、一旦ステップS1126〜ステップS1132
の処理が行なわれると、制御変数MCTL1が“10”
に設定されるので、次回以降のモータコントロール処理
(図32)では、ステップS226の判別が“Yes”
に転じ、「MOT−100」処理のルーチンが開始され
ることとなる。尚、前述のようにモータコントロールタ
イマがステップS1128にて500msecに設定さ
れているため、「MOT−90」処理が終了してから
「MOT−100」処理が開始されるまでに0.5秒間
のインターバルが設けられる。
【0293】上述の「MOT−90」処理が終了した
後、上記所定時間(500msec)経過後に実行され
る「MOT−100」処理(図42)においては、先
ず、ステップS1140にて、人形服開閉扉130を開
成させるべく開閉モータ172を反時計廻り方向に回動
する動作が開始される(CCWオン)。次のステップS
1142では玉噛が発生しているか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”のときには、次のステップS11
44でモータスイッチMSW2からの出力信号がHレベ
ル(ON)となったか否かが判別される。
【0294】このステップS1144の判別結果が“N
o”であるうちは、人形服開閉扉130が未だ完全に開
いていないと判断して、続くステップS1146〜ステ
ップS1154又は、ステップS1146,ステップS
1156〜ステップS1160をスキップして、そのま
ま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置
制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0295】前記開閉モータ172の作動によって人形
服開閉扉130が完全に開き前記ステップS1144の
判別結果が“Yes”に転じると、次のステップS11
46にて、この時点で行なわれている「大当り遊技状
態」での連続開閉動作が最終サイクル(可変表示ゲーム
の結果に応じて決定される所定のサイクル)のものであ
るか否かが判別される。
【0296】このステップS1146の判別結果が“N
o”のときにはステップS1148以降「大当り遊技状
態」での最終サイクルに至るまでの各サイクルの動作に
合わせたモータコントロール制御処理が実行され、一
方、判別結果が“Yes”のときにはステップS115
6以降の最終サイクルの動作に合わせたモータコントロ
ール制御処理が実行される。
【0297】大当り遊技状態での最終サイクルに至るま
での各サイクルでの制御処理においては、先ず、次回以
降のモータコントロール処理で「MOT−90」処理を
本「MOT−100」処理と交互に行なうべくステップ
S1148にて制御変数MCTL1を“9”に設定し、
更にモータコントロールタイマMCTIMの値を所定時
間(500msec)に設定する(ステップS115
0)とともに、玉噛タイマを所定時間にセットし(ステ
ップS1152)、その後、開閉モータ172の作動を
停止させて(ステップS1154)、本ルーチンを終了
する。
【0298】前述のように一旦「MOT−90」処理が
実行されると制御変数MCTL1が“10”に設定さ
れ、次々に「MOT−100」処理が実行されると今度
は制御変数MCTL1が“9”に設定されるため、「大
当り遊技状態」の最終サイクルに至るまでの各サイクル
では「MOT−90」処理と「MOT−100」処理と
がインターバル時間を0.5秒として交互に実行される
こととなり、このような処理を繰り返すことによって、
後述する「大当り処理」(該処理は処理No.が“5”
のときに実行される)の可動翼片101,101の開閉
動作(18回)に合わせて人形服開閉扉130が開閉動
作を繰り返すようになる。
【0299】尚、この時点で行なわれている可動翼片1
01,101の連続開閉動作が最終サイクル(可変表示
ゲームの結果に応じて決定される所定のサイクル数)の
ものであるときには、後述するように、人形服開閉扉1
30及び停留装置入口扉111/出口扉112を全て開
放した状態を保持するための制御処理(ステップS11
56〜ステップS1160による制御処理)が実行され
る。
【0300】ところで、詳細は後述する「大当り処理」
(図52)においては、大当り遊技状態が開始されてか
ら、可動翼片が18回開閉した後、又は変動入賞装置内
に10個の遊技球が入賞した後、所定時間(該所定時間
内にも継続条件が成立する可能性がある)が経過するま
でに特別入賞口(Vゾーン)103に遊技球が入賞する
ことを、大当り遊技状態の継続条件としている。従っ
て、人形服開閉扉及び停留装置入口扉/出口扉の開閉制
御を行なうに際して、上記継続条件が成立したときに
は、次のサイクルでの大当りウェイト動作を開始させる
べく、後述の大当りウェイト処理(図51)にて制御変
数MCTL1が“4”に設定される。そして、大当り処
理(図52)が開始されると、今度はMCTL1が
“8”に設定され、大当り動作が開始される。このよう
な処理は上述の大当り遊技の継続条件が続く限り可変表
示ゲームの結果に応じて決定される所定のサイクル数を
限度として行なわれる。
【0301】また、「大当り処理」中に上記継続条件が
成立しなかったときには、「大当り処理」のステップS
1428にて制御変数MCTL1が“11”に設定さ
れ、それ以降のモータコントロール処理において、大当
り終了動作処理(「MOT−110」〜「MOT−14
0」)が実行される。
【0302】ここで大当り終了動作処理とは、後述のウ
ェイト処理に平行して行なわれるモータコントロール処
理であり、変動入賞装置の可動翼片101,101の連
続開閉動作の終了時点から所定時間(4sec)が経過す
る迄の間に(この間スイッチSW3の入力が許可され
る)、人形服開閉扉130、停留装置入口扉111、停
留装置出口扉112を開閉制御する処理である。
【0303】大当り遊技状態の継続条件が未だ成立せず
後述の「大当り処理」にて、制御変数MCTL1が“1
1”に設定されると、モータコントロール処理のステッ
プS228が“Yes”となって、大当り終了動作処理
のうち「MOT−110」処理(図43)が開始され
る。
【0304】この「MOT−110」処理では、ステッ
プS1160で、人形服開閉扉130を開成させるべく
開閉モータ172を反時計廻り方向に回動する動作が行
なわれる(CCWオン)。次のステップS1162では
玉噛が発生しているか否かが判別され、この判別結果が
“No”のときには、次のステップS1164でモータ
スイッチMSW2からの出力信号がHレベル(ON)と
なったか否かが判別される。
【0305】このステップS1164の判別結果が“N
o”であるうちは、人形服開閉扉130が未だ完全に開
いていないと判断して、続くステップS1166〜ステ
ップS1180をスキップして、そのまま本ルーチンを
終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理(SO
LD−PRC)に移行する。
【0306】前記開閉モータ172の作動によって人形
服開閉扉130が完全に開き、前記ステップS1164
の判別結果が“Yes”に転じると、次のステップS1
166で停留装置出口扉112を開成すべくソレノイド
Cの励磁(ON)が行なわれ、次いでソレノイドCのコ
ントロール処理が開始され(ステップS1168)、ス
テップS1170にて、この時点での大当り遊技状態が
最終(16)サイクルのものであるか否かの判別が行な
われる。この判別結果が“No”であるうちは、ステッ
プS1172にて、大当り遊技状態の1サイクルの動作
が終了したことを表わす効果音(爆弾音)を発生させ
て、ステップS1174以降の処理、即ち、制御変数M
CTL1を“13”に設定し(ステップS1174)、
次いでコントロールタイマMCTIMを所定時間(3.
5sec)に設定する(ステップS1176)と共に玉
噛タイマを所定時間に設定し(ステップS1178)、
その後開閉モータ172の作動を停止させて(ステップ
S1180)、本ルーチンを終了し、メインルーチンの
補助入賞装置制御処理に移行する。
【0307】上記ステップS1176にて設定された所
定時間が経過すると、その後に実行されるモータコント
ロール処理(図32)のステップS208〜ステップS
230のうち今度はステップS232の判別結果が“Y
es”となって「MOT−130」処理が実行される。
【0308】この「MOT−130」処理では、先ず、
ステップS1200にて、前記「MOT−100」のス
テップS1156の実行によって開成されていた停留装
置入口扉111を再び閉成させるべくソレノイドBを消
磁(OFF)し、ステップS1201にて制御変数MC
TL1を“14”に設定し、次いでコントロールタイマ
MCTIMを所定時間(100msec)に設定する(ステ
ップS1202)と共に玉噛タイマを所定時間に設定し
(ステップS1203)、その後開閉モータ172を停
止状態に保持して(ステップS1204)、本ルーチン
を終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移
行する。
【0309】上記ステップS1202にて設定された所
定時間(100msec)が経過し、モータコントロール処
理(図32)のステップS206が“Yes”に転じる
と、その後に実行されるステップS208〜ステップS
234のうち今度はステップS234の判別結果が“Y
es”となって「MOT−140」処理(図46)が実
行される。
【0310】この「MOT−140」処理では、先ず、
ソレノイドBの付勢状態を反転させる処理(この場合に
は再び励磁される)がなされ(ステップS1205)、
次いで、大当り遊技状態において継続条件が未だ成立し
ていないときに実行される後述のウェイト処理が、この
時点で既に終了したか否かが判別される(ステップS1
206)。この判別結果が“No”であるうちはステッ
プS1207に進んで制御変数MCTL1の値を“1
4”に保持すると共に、ステップS1208に進んでコ
ントロールタイマMCTIMを所定時間(100msec)
に設定し、その後、玉噛タイマを所定値に設定し(ステ
ップS1209)、開閉モータ172を停止状態に保持
して(ステップS1210)、後述の補助入賞装置制御
処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0311】上述のように「MOT−140」が一旦開
始されて、且つ大当り終了動作処理(「MOT−11
0」〜「MOT−140」)の開始条件たる、後述のウ
ェイト処理(図53)が未だ終了していないときには、
常に上記ステップS1206の判別結果が“No”とな
って制御変数MCTL1が“14”に保持されることと
なる。この結果、次回移行のループにてモータコントロ
ール処理(図32)が実行されたときには、上記ステッ
プS1208にて設定されたコントロールタイマMCT
IMがタイムアップする毎に当該「MOT−140」処
理が繰り返し実行されることとなる。このように「MO
T−140」が繰り返し実行されると、前記ステップS
1205のソレノイドBの反転処理によって、停留装置
入口扉111の開方向への制御と閉方向への制御が上記
所定時間(100sec)経過ごとに交互に繰り返すこと
となる。
【0312】大当り遊技状態において所定の継続条件が
成立せずにウェイト処理が開始され、その後このウェイ
ト処理が終了したと判断されたときには(前記ステップ
S1206の判別結果が“Yes”)、ステップS12
11にて、大当り処理に先行して行なわれる図51の当
たりウェイト処理が開始されたか否かが、換言すれば、
上記ウェイト処理の終了時までに大当り遊技の継続条件
が成立したか否かが判別される。この判別結果が“N
o”のときには、その後のモータコントロール処理にて
大当り終了動作処理(「MOT−110」〜「MOT−
140」)の最後に行なわれる「MOT−120」処理
を実行させるべく、制御変数MCTL1を“12”に設
定し(ステップS1212)、次いで、上記「MOT−
120」処理が開始されるまでの間に所定のインターバ
ルを設けるべくモータコントロールタイマMCTIMの
値を所定値(2.1sec)に設定し(ステップS121
3)、その後、前記ステップS1209,S1210を
実行して、補助入賞装置制御処理に移行する。
【0313】一方、前記ステップS1211の判別結果
が“Yes”のとき、即ち、後述(図51)のウェイト
処理が終了するまでに大当り遊技状態における所定の継
続条件が成立していた場合には、ステップS1214に
進んで制御変数MCTL1を“5”に設定し、次いでモ
ータコントロールタイマMCTIMの値を所定値(1.
6sec)に設定して(ステップS1215)、前述のス
テップS1209,S1210を実行し、その後補助入
賞装置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。この
ようにウェイト処理終了時に大当り遊技状態の継続条件
が成立しているときには、上記モータコントロールタイ
マMCTIMがタイムアップした後に行なわれるモータ
コントロール処理(図32)のステップS216が再び
“Yes”に転じて大当りウェイト動作処理(「MOT
−40」〜「MOT−80」)が実行されることとな
る。
【0314】また、上述したように、ウェイト処理の終
了時に大当り遊技状態の継続条件が成立していなかった
場合(ステップS1211の判別結果が“No”の場
合)には、制御変数MCTL1が“12”に設定される
ため、上記ステップS1213にて設定された所定時間
が経過した後、モータコントロール処理(図32)のス
テップS230の判別結果が“Yes”となって「MO
T−120」処理が実行される。
【0315】この「MOT−120」処理では、先ずス
テップS1190にて、人形服開閉扉130を閉成させ
るべく開閉モータ172を時計廻り方向に回動する動作
が開始される(CWオン)。次のステップS1192で
は玉噛みが発生したか否かが判別される。この判別結果
が“No”であるうちは、次のステップS1194にて
前記モータスイッチMSW1からの出力信号がHレベル
(ON)であるか否か、即ち、人形服開閉扉130が閉
成されたか否かが判別される。
【0316】この判別結果が“No”のときは、人形服
開閉扉130が未だ完全に閉じていないと判断して、そ
のまま本ルーチンを終了し、メインルーチンの補助入賞
装置制御処理(SOLD−PRC)に移行する。
【0317】その後、人形服開閉扉130が十分に開成
されて、判別結果が“Yes”となったときには、ステ
ップS1196に進んで、制御変数MCTL1を“0”
にリセットすると共に、ステップS1198にて開閉モ
ータ172の作動を停止させて、本ルーチンを終了し、
メインルーチンの補助入賞装置制御処理に移行する。
【0318】尚、上記ステップS1194の判別結果が
“Yes”に転じる前に、玉噛が発生したと判別された
ときにはそのまま本ルーチンを終了し、メインルーチン
の補助入賞装置制御処理に移行する。
【0319】以上説明した「大当り」に係る一連の動作
は、サイクル数が、可変表示ゲームの結果に応じて決定
される所定のサイクル数となるまで継続される。そし
て、最終サイクルでは大当り処理(後述の図52)に
て、制御変数MCTL1が“10”に設定されるように
なっているので、モータコントロール処理の最終サイク
ルでの大当り動作ブロックでは「MOT−100」(図
42)から処理が開始され、しかも「MOT−100」
処理の実行によっても制御変数MCTL1が“9”に設
定されないようになっている(「MOT−100」のス
テップS1146の判別結果が“Yes”となりステッ
プS1148が実行されない)。このため最終サイクル
でのモータコントロール処理では、人形服開閉扉130
が開成されたままの状態で、停留装置入口扉及び出口扉
の開閉制御(図42のステップS1156〜ステップS
1160)のみが行なわれることとなる。
【0320】即ち、人形服開閉扉130が開成された状
態で、ソレノイドB,Cを共に励磁(ON)して開成し
(ステップS1156)、制御変数MCTL1を“0”
にリセットし(ステップS1158)、開閉モータ17
2の作動を停止させて(ステップS1160)、本ルー
チンを終了し、メインルーチンの補助入賞装置制御処理
に移行する。
【0321】また、大当り遊技状態の最終サイクルでの
連続開閉動作終了時には、大当り終了動作処理のうちの
「MOT−110」のステップS1170の判別結果が
“Yes”となって、連続開閉動作終了にあわせた効果
音(爆弾音)の発生(ステップS1172)を行なうこ
となく、その処理を終了するようになっている。
【0322】次にメインルーチンのステップS38にて
実行される補助入賞装置制御処理について、図47のフ
ローチャートに従って説明する。
【0323】この補助入賞装置制御処理は、遊技球が遊
技盤3の「8穴」の左側の一般入賞口(特定入賞口)7
に入賞したことを条件可変表示ゲームを行なわせ、この
結果に応じて、補助変動入賞装置50を作動させるため
の処理である。
【0324】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS1222にて、特定入賞口7に設置された特定入賞
スイッチSW5からON信号(Hレベルの信号)が出力
されたか否かが判別される。この判別結果が“No”の
ときには、続くステップS1224,ステップS122
6をスキップして、ステップS1228以降の処理を実
行する。
【0325】一方、前記ステップS1222の判別結果
が“Yes”、即ち、遊技球の特定入賞口7への入賞が
検知されたときには、続くステップS1224にて、特
定入賞記憶個数が“4”であるか否かが判別される。
【0326】ここで特定入賞記憶個数とは、特定入賞口
7に入賞したにも拘らず未だその入賞に対応した可変表
示ゲームが実行されていない遊技球(入賞球)の個数
(未処理個数)を、最大4個まで記憶するための変数で
あり、可変表示ゲームの実行毎にその値が1宛減算され
るようになっている。このように特定入賞記憶個数を設
けておくことによって、可変表示ゲーム実行中に、特定
入賞口7に遊技球が入賞した場合であっても、その入賞
が記憶され、そのとき実行中であった可変表示ゲームが
終了した後、引き続き次の可変表示ゲームが行なわれる
ようになる。
【0327】図47に戻り、前記ステップS1224の
判別結果が“No”であるうちはステップS1226に
進んで上記特定入賞記憶個数の値を更新(“1”加算)
すると共に、新たに記憶された記憶個数に対応させて、
所定の乱数テーブル(該テーブルは前述の乱数設定スイ
ッチ690の操作によって予め選択された乱数設定値
(テーブル番号)に基づいて複数の乱数テーブル1〜6
より呼び出される)より数値を抽出し、その後ステップ
S1228以降に進む。一方、前記ステップS1224
の判別結果が“Yes”のときには記憶個数の更新を行
なうことなく(ステップS1226をスキップして)、
ステップS1228以降に進む。ステップS1228以
降の処理では、上記「特定入賞記憶個数」に基づく可変
表示ゲーム及び補助変動入賞装置50の作動制御が行な
われる。
【0328】以下、遊技状態の変化に合わせて本フロー
を説明する。
【0329】今、仮りに「特定入賞記憶個数」が“0”
で且つ、補助変動入賞装置50がその動作を停止してい
る場合を考える。
【0330】この状態で本フローが開始されると、ステ
ップS1222の判別結果は“No”となり、ステップ
S1228に進んで、ソレノイドDオンタイマSOLD
TIMがカウント中であるか否かが判別される。このタ
イマSOLDTIMは、可変表示ゲーム器52による可
変表示ゲームの停止態様(7セグメントの数値表示器が
「0」〜「9」の何れかを表示する)が所定の態様
(「3」又は「7」)となって「当り」が発生したとき
から、ソレノイドDを所定時間に亘って励磁(ON)す
るために設けられたもので、該カウンタのカウント値は
当り発生と同時に後述のステップS1280にて所定時
間(0.8sec)にセットされる。
【0331】前記「特定入賞記憶個数」が“0”でしか
も、補助変動入賞装置50が停止しているときには、こ
のステップS1228の判別結果は“No”となり、ス
テップS1230に進んでソレノイドDを消磁(OF
F)すると共にステップS1232にてソレノイドD作
動フラグを“0”にリセットし、ステップS1234の
判別を行なう。
【0332】ステップS1234では、遊技機が普段処
理中であるか否かが判別される。ここで普段処理とは、
処理No.が“0”のときに実行される処理(図48)
であり、遊技盤3に設置された変動入賞装置10が如何
なる動作をも行なわない処理である。
【0333】このステップS1234の判別結果が“Y
es”のときには遊技盤3に設置された各種ランプ,L
EDの点灯及びスピーカからの効果音の発生を停止(O
FF)させて(ステップS1236)、ステップS12
38以降の処理を実行する。一方、この時点で普段処理
以外の処理が行なわれているとき(ステップS1234
の判別結果が“No”)には、前記ステップS1236
をスキップして、ステップS1238以降の処理を行な
う(このとき各種ランプ、LED及びスピーカは後述の
ように変動入賞装置50の動作に合わせて、その制御が
行なわれている)。
【0334】ステップS1238ではソレノイドDが励
磁(ON)中であるか否かが判別される。補助変動入賞
装置50の作動が開始されていない時点で行なわれた今
回ループでは、この判別結果は“No”となって、さら
に、ステップS1240にて後述のハズレ表示処理が継
続されているか否か(後述のハズレ表示タイマがタイム
アップしたか)が判別され、更に可変表示ゲーム器52
の図柄が変動中であるか否か(ステップS1242)、
特定入賞個数記憶が“0”であるか否か(ステップS1
244)が順次判別される。
【0335】未だ可変表示ゲームが行なわれていない今
回ループでは、これらステップS1240、ステップS
1242の判別結果がともに“No”、ステップS12
44の判別結果が“Yes”となり、後述のステップS
1248〜ステップS1274をスキップして、ステッ
プS1246に進み、可変表示ゲームの結果を決定する
予め抽出されていた図柄決定用の乱数を更新して、本ル
ーチンを終了し、メインルーチンのSW2セット処理
(SW2SET)に移行する。
【0336】上述の流れに従って本ルーチンが実行され
ている状態で、遊技盤3の「8穴」に設けられた入賞口
(特定入賞口)7に遊技球が入賞すると(スイッチSW
5がオン)、前記ステップS1222の判別結果が“Y
es”に転じ、ステップS1224,ステップS122
6が行なわれる。このように遊技球が特定入賞口7に入
賞したことが検出されると(特定入賞個数記憶が“1”
以上の値となる)、その直後のループでは前記ステップ
S1228〜ステップS1242が上述の手順と同様に
実行された後、前記ステップS1244の判別結果が
“Yes”に転じ、ステップS1248以降の処理が実
行され、可変表示ゲームが開始される。先ず、ステップ
S1248で、前記特定入賞記憶個数が“1”だけ減算
されるとともに、回転タイマが所定時間(例えば5se
c)にセットされ、次いでこの時点でのメインルーチン
にて普段処理が実行されているか否かが判別される(ス
テップS1250)。この判別結果が“Yes”のとき
には遊技状態に応じた如何なる効果音も発生していない
と判断して可変表示ゲームの開始を告げる効果音を出力
させて(ステップS1252)、ステップS1254以
降の処理に進む。
【0337】一方、前記ステップS1250の判別結果
が“No”のときには、他の遊技状態に応じた効果音作
成が行なわれ得ると判断して、前記ステップS1252
を実行することなく、ステップS1254に進む。次の
ステップS1254では、再びこの時点でのメインルー
チンにて普段処理が実行されているか否かが判別される
(ステップS1254)。この判別結果が“Yes”の
ときには遊技状態に応じた如何なるランプ・LED処理
も行なわれていないと判断して可変表示ゲームが実行中
である旨を告げるべくランプ・LEDの点灯/点滅処理
を行なって(ステップS1256)、ステップS125
8以降の処理に進む。
【0338】一方、前記ステップS1254の判別結果
が“No”のときには、他の遊技状態に応じたランプ・
LED処理が行なわれていると判断して、前記ステップ
S1256を実行することなく、ステップS1258に
進む。次のステップS1258では可変表示ゲーム器5
2による図柄の変動表示が行なわれ、その後前記回転タ
イマがタイムアップしたか否かが判別される(ステップ
S1260)。特定入賞口7への遊技球の入賞によって
可変表示ゲームが開始された後、上記所定時間が経過す
るまでは、この判別結果は“No”となり、次いで遊技
者によって遊技機に設置されたストップスイッチSW6
が押されたか否か(該SW6からON信号が出力された
か否か)が判別される(ステップS1262)。上記ス
テップS1260,S1262の何れの判別結果も“N
o”のときには、ステップS1264〜ステップS12
74を実行することなく、前記ステップS1246を実
行して、本ルーチンを終了する。
【0339】このように一旦可変表示ゲームが開始され
て図柄変動が行なわれると、次回以降のループではステ
ップS1222〜ステップS1240が順次実行された
後、前記ステップS1242の判別結果が“Yes”に
転じて(このときステップS1244,ステップS12
48〜S1252がスキップされる)、前記ステップS
1254以降の処理が実行される。
【0340】可変表示ゲームの図柄変動が所定時間に亘
って継続されて前記回転タイマがタイムアップしたと
き、或いは、遊技者によってストップスイッチ(図外)
が押圧されたときには、前記ステップS1260及びス
テップS1262の何れか一方の判別結果が“Yes”
となって、ステップS1264以降の処理が行なわれ
る。
【0341】先ず、ステップS1264では今回の可変
表示ゲームの結果たる図柄が決定され(乱数テーブルか
ら抽出された数値に従って決定された“0”〜“9”の
何れかに決定される)、次いでこの時点まで行なわれて
いたランプ・LED処理及び効果音の出力処理を停止
(OFF)させ(ステップS1266)、その後、上記
決定された図柄が当り図柄(例えば“3”と“7”)で
あるか否か(当りであるか否か)が判別される(ステッ
プS1268)。
【0342】この判別結果が“No”、即ち可変表示ゲ
ームの結果がハズレであるときには、ハズレ表示の期間
を設定すべくハズレ表示タイマを所定時間(例えば0.
5sec)に設定し(ステップS1270)、次いで、ハ
ズレ図柄を可変表示ゲーム器52にて表示する(ステッ
プS1272)とともに、上記設定したハズレ表示タイ
マの値を更新して(ステップS1274)、前記ステッ
プS1246を行なった後、本ルーチンを終了する。
【0343】このように可変表示ゲームの結果が「ハズ
レ」となった場合、その後のループにおいては、前記ス
テップS1222〜ステップS1238の処理の後、前
記ステップS1240の判別結果が“Yes”に転じ、
前記ステップS1274及びステップS1246を行な
った後、本ルーチンを終了する。
【0344】上記所定時間に亘る「ハズレ」表示が終了
すると、再び前記ステップS1240の判別結果が“N
o”となって、ステップS1242以降の処理が行なわ
れる。
【0345】次に上述の可変表示ゲームの結果、停止図
柄が当り図柄(“3”,“7”)となった場合を考え
る。
【0346】この場合、可変表示ゲームのゲーム結果た
る停止図柄が確定した直後に行なわれる前記ステップS
1268ではその判別結果が“Yes”となって、ステ
ップS1276以降に進み、補助変動入賞装置50の可
動部材51,51を所定時間(0.8sec)に亘って開
成する処理が行なわれる。
【0347】先ず、ステップS1276ではソレノイド
Dが励磁(ON)中であることを示すべくソレノイドD
作動フラグを“1”に設定し、次いでソレノイドDの励
磁(ON)を行なう(ステップS1278)とともにソ
レノイドDの励磁時間を制御するためのソレノイドDオ
ンタイマSOLDTIMを所定時間(例えば0.8se
c)に設定して(ステップS1280)、ステップS1
282の判別を行なう。
【0348】このステップS1282では、前述のステ
ップS1234等と同様に、この時点で行なわれるメイ
ンルーチンにて普段処理実行中であるか否かが判別され
る。この判別結果が“Yes”のときには(このとき変
動入賞装置10の作動に応じた効果音は発生していな
い)、補助変動入賞装置の可動部材51,51の開放を
知らせるべく効果音を発生させて(ステップS128
4)、前記ステップS1246に進み、その後本ルーチ
ンを終了する。一方、前記ステップS1282の判別結
果が“No”のときには、上記可動部材51,51の開
放を表わす効果音を発生させることなく(ステップS1
284をスキップして)、前記ステップS1246に進
み、その後本ルーチンを終了する。可変表示ゲームの結
果たる停止図柄が「当り図柄」となった後のループにお
いては、ソレノイドDタイマがタイムアップするまでの
間(0.8sec間)前記ステップS1238の判別結果
が“Yes”となり、ステップS1286に進んで当該
判別に用いられたソレノイドDオンタイマの値を更新し
(このときソレノイドDの励磁が継続される)、ステッ
プS1238の判別に進む。
【0349】この状態ではステップS1238(ソレノ
イドDがオンか否か)の判別結果は“Yes”となり、
ステップS1288にて再びメインルーチンで普段処理
実行中であるか否かが判別される。
【0350】この判別結果が“Yes”のとき、即ち普
段処理実行中には、後述のように、変動入賞装置10が
作動しておらず、従って、該装置10の変化に応じたラ
ンプ、LEDの点灯/点滅が行なわれていないため、ス
テップS1290にて、補助変動入賞装置50の可動部
材51,51の開放を知らせるべくランプ、LEDの作
動制御処理(点灯/点滅)が行なわれる。
【0351】一方、普段処理以外の処理が行なわれてい
るときには、その遊技状態に応じたランプ、LEDの点
灯/点滅が既に行なわれているため、前記ステップS1
290をスキップして、前記ステップS1246に進
み、その後本ルーチンを終了する。
【0352】このような一連の処理は、ソレノイドDが
励磁されている間(ソレノイドDオンタイマがカウント
アップするまでの間、0.8sec間)に亘って繰返し行
なわれる。
【0353】前記補助変動入賞装置50の可動部材5
1,51が開成された後、ソレノイドDオンタイマが所
定時間をカウントし終えると、前記ステップS1228
の判別結果が“No”に転じて、上記可動部材を閉成さ
せるべくソレノイドDの励磁(OFF)が行なわれ(ス
テップS1230)、次いでステップS1232にてソ
レノイドD作動フラグが“0”にリセットされた後、ス
テップS1234以降の処理が行なわれる。
【0354】この場合に行なわれるステップS1234
以降の処理においては、ステップS1238の判別が再
び“No”となって、ステップS1240以降の処理、
即ち、次の可変表示ゲームを行なうための処理が行なわ
れる。
【0355】このように特定入賞口7に入賞した1個の
入賞球に対応した補助変動入賞装置50の作動制御が終
了すると、再びステップS1244の判別が行なわれる
ようになっており、この時点で特定入賞記憶個数が
“0”以外の値となっているときには、再び、特定入賞
口7への入賞球に対応した補助変動入賞装置の作動制御
が開始されることとなる。
【0356】次に、メインルーチンのステップS40〜
ステップS54において、処理No.の値に従って行わ
れる変動入賞装置10の作動制御処理について図48〜
図53を参照して説明する。
【0357】この変動入賞装置の作動制御処理は、 処理No.が“0”のときに実行される普段処理、処
理No.が“1”のときに実行されるSW1処理(SW1
/SW2PRC)。 処理No.が“2”のときに実行されるSW1処理(S
W1/SW2PRC)。 処理No.が“3”のときに実行されるSW許可処理
(SWENA)。 処理No.が“4”のときに実行される大当りウェイト
処理(HITWAIT)。処理No.が“5”のときに
実行される大当り処理(HITPRC)。 処理No.が“6”のときに実行されるウェイト処理
(WAITPRC)。 処理No.が“7”のときに実行される不正処理(IN
JPRC)、 という具合に大別されている。
【0358】以下、処理No.に応じた各々の処理内容
について詳細に説明する。
【0359】パチンコ遊技機に電源が投入された時点で
は、メインルーチン(図26)のステップS9にて処理
No.が“0”にリセットされるので、その直後のルー
プではメインルーチンのステップS40〜ステップS5
2のすべての判別結果が“No”となり、ステップS5
4にて普段処理(図48)が実行される。
【0360】この普段処理(USULLY)は、遊技機
が通常の作動状態(変動入賞装置の可変翼片101,1
01、人形服開閉扉130、停留装置入口扉111/出
口扉112の何れもが停止している状態)のときに実行
されるものである。
【0361】この普段処理が実行されると、先ず、ステ
ップS1320で、当該普段処理に応じた装飾ランプ,
装飾LED等の点灯/点滅(ランプ・LEDコントロー
ル)が行われ、次のステップS1322で、遊技機1
が、電源投入直後のパワーオン動作中(電源投下と同時
に変動入賞装置内の人形服開閉扉、停留装置入口扉/出
口扉が予備動作を行なう)であるか否かが判別される。
この判別結果が“Yes”のときには、遊技者によるパ
チンコ遊技が未だ開始されていないと判断して続くステ
ップS1324,S1326を実行することなく、その
まま本ルーチンを終了する。
【0362】一方、前記ステップS1322の判別結果
が“No”のときには、ステップS1324にて始動入
賞スイッチSW1又はSW2からの出力信号がHレベル
に立上がったか否か(オンしたか)が判別される。この
判別結果が“No”であるうちは、続くステップS13
26をスキップして、本ルーチンを終了して、メインル
ーチンのステップS56,S58に移行する。普段処理
が繰り返し行なわれているときに、遊技領域4に発射さ
れた遊技球が始動入賞口8,8又は補助変動入賞装置5
0に入賞して前記ステップS1324の判別結果が“Y
es”に転じると、ステップS1326にて、それまで
“0”に設定されていた処理No.が始動入賞口8,8
に入賞したときには“1”に、補助変動入賞装置50に
入賞したときには“2”に設定されると共に、後述のS
W1処理(図49)の判別等に用いられる処理タイマの
カウント値が所定時間(2sec)に設定される等のSW
1/SW2処理のイニシャルが行なわれ、その後本ルー
チンを終了して、メインプログラムのステップS56,
S58に移行する。
【0363】前述の如く普段処理実行中に、遊技球が始
動入賞口8,8又は補助変動入賞装置50に入賞し、処
理No.が“1”又は“2”に設定されると、次にメイ
ンルーチンが実行されたときに当該メインルーチン(図
26)のステップS40又はS42の判別結果が“Ye
s”に転じて、SW1/SW2処理が開始される。
【0364】このSW1/SW2処理は遊技球が始動入
賞口8,8又は補助変動入賞装置50に1個入賞する毎
に、変動入賞装置10の可動翼片101,101をして
1回又は2回の開閉動作を行なわしめる処理であり、図
49のフローに従って行なわれる。
【0365】このSW1/SW2処理が開始されると、
先ず、遊技盤3に設置されたサイクル数表示器105の
2つの表示部(第1セグメント105a、第2セグメン
ト105b)による表示態様を所定の態様(左右共に
“0”とする)にする処理が行なわれ(ステップS13
30)、次いで処理タイマに設定された所定時間(この
時点では前述の普段処理のステップS1326にて設定
された所定時間(2sec)がカウントされている)がタ
イムアップしたか否かが判別される(ステップS133
2)。この判別結果が“No”であるうちは、ステップ
S1334以降の処理を実行することなく本ルーチンを
終了する(このとき可動翼片開閉用のソレノイドA,A
はOFFされている)。
【0366】上記所定時間(2sec)が経過し、前記ス
テップS1332の判別結果が“Yes”に転じると、
ステップS1334にて継続カウンタ(該カウンタは大
当り遊技中のサイクル数をカウントする)の値を“0”
にリセットすると共に、ステップS1336に進んで特
別入賞口(Vゾーン)103に設けられた特別入賞スイ
ッチSW3からの検出信号を有効に処理するためのSW
3検出許可フラグVSWFGを“1”に設定する。更
に、次のステップS1338ではソレノイドA,Aの励
磁(ON)/消磁(OFF)の切換回数をカウントする
ソレノイドカウンタSOLCNTの値を“1”だけ加算
し、次いでステップS1340にてソレノイドA,Aの
ON/OFF状態を切換えて(この場合には、消磁(O
FF)から励磁(ON)に切換えられて可動翼片が開放
する)、ステップS1342の判別を行なう。
【0367】ステップS1342では、始動入賞口8,
8又は補助変動入賞装置50に入賞した1個の入賞球に
対応する可動翼片101,101の開閉制御(始動入賞
口への入賞時には1回、補助変動入賞装置50への入賞
時には2回の開閉)が完了したか否かが判別される。こ
の判別は、より具体的には、ソレノイドA,Aの励磁/
消磁状態が切替られる毎にカウントアップされる上記ソ
レノイドカウンタSOLCNTの値が、上記遊技球の入
賞を検出したスイッチの番号(SW1は“1”、SW2
は“2”)に2を乗じた数と一致したかか否かによって
行なわれる。
【0368】従って、始動入賞口8,8への遊技球の入
賞によって本処理が開始された場合、上記カウンタの値
が“2”となったときにステップS1342の判別結果
が“Yes”に転じ(このとき1回の開閉動作が行なわ
れる)、一方、補助変動入賞装置50への入賞によって
本処理は開始された場合には、上記カウンタの値が
“4”となったときにステップS1342の判別結果が
“Yes”に転じることになる(このとき2回の開閉動
作が行なわれる)。
【0369】この判別結果が“No”であるうちは、ス
テップS1343にて処理タイマの値を所定時間(40
0msec)に設定して、更に続くステップS1344にて
ソレノイドカウンタSOLCNTの値が“1”又は
“3”であるか否かが判別される。この判別結果が“Y
es”のときには、この時点でソレノイドA,AがON
されて可動翼片101,101の開放制御が行なわれて
いると判断して処理タイマの値を400msecとしたまま
(ステップS1345をスキップして)、本ルーチンを
終了する。
【0370】一方、前記ステップS1344の判別結果
が“No”のときにはソレノイドA,Aが消磁されて、
可動翼片101,101を閉成する制御が行なわれてい
ると判断して、処理タイマの値を800msecに変換して
(ステップS1345)、本プログラムを終了する。こ
の結果、可動翼片101,101の開状態は400msec
に亘って保持され、閉状態は800msecに亘って保持さ
れることとなる。
【0371】本ルーチンが開始された2回目以降のルー
プでは変動入賞装置10の可動翼片101,101を開
放するべくソレノイドA,Aの励磁(ON)が上記ステ
ップS1343にて設定された所定時間(400msec)
継続して行なわれるので、その間前記ステップS133
2の判別結果が“No”となり、ステップS1330,
S1332のみが繰返し実行される。上記所定時間が経
過してステップS1332の判別結果が“Yes”に転
じると、前記ステップS1334〜ステップS1340
が再び実行される。この場合には、ステップS1340
においてソレノイドA,Aは励磁(ON)状態から消磁
(OFF)状態に切換えられ、可動翼片101,101
が閉成される方向の制御が開始される。このように閉成
方向への制御が開始されるループでは、前記ステップS
1344の判別結果が“No”に転じて処理タイマの値
が800msecに替えられ以後可動翼片101,101は
800msecに亘って閉状態となる。
【0372】このような始動入賞口8,8又は補助変動
入賞装置50への遊技球の入賞に基づく可動翼片10
1,101の1回又は2回の開閉動作が終了すると、前
記ステップS1342の判別結果が“Yes”に転じ、
ステップS1346〜ステップS1352の処理が行な
われる。
【0373】先ず、ステップS1346では、後述のス
イッチ許可処理を開始させるべく処理No.が“3”に
設定され、ステップS1348にてこの時点まで行なわ
れていた可動翼片101,101の開閉動作に応じた効
果音の発生が停止され、次のステップS1350にて、
可動翼片の開閉動作終了後、所定時間に亘って特別入賞
スイッチSW3からのON信号を有効なものとすべく前
述のSW3許可コントロール処理(図31)の判別に用
いられるSW3検出フラグVFGの値を“1”に設定す
ると共に、ステップS1352で上記特別入賞スイッチ
SW3のON信号を有効にする時間をカウントするため
のSW3有効時間タイマを所定時間(例えば4sec)に
設定して、本ルーチンを終了する。
【0374】次回以降のループでは、上記ステップS1
346で処理No.が“3”に設定されるため、メイン
ルーチンのステップS42の判別結果が“No”、ステ
ップS44の判別結果が“Yes”という具合に判別さ
れ、SW許可処理(図50)が実行される。なお、図4
9に示すように、SW1/SW2処理実行中は、次の始
動入賞スイッチSW1又はSW2の入力の判定は行われ
ないため、このSW1/SW2処理実行中は始動入賞ス
イッチSW1又はSW2の検出は無効となる。
【0375】このSW許可処理(SWENA)は、前述
のSW1処理終了後、該SW1処理のステップS135
2にて設定された所定時間(4sec)が経過する。
【0376】本ルーチンが開始されると、先ずステップ
S1360にて、遊技盤3に設置されたサイクル数表示
器にてサイクル数を表示する処理が行なわれ、その後、
ステップS1362にて始動入賞口8,8又は補助変動
入賞装置50への新たな遊技球の入賞があったか否か
(SW1又はSW2がオンしたか否か)の判別がなされ
る。
【0377】この判別結果が“Yes”のときには、ス
テップS1364以降の処理を実行することなく、普段
処理(USULLY)に進み、SW1オンに基づく可動
翼片101,101の開閉動作を可能ならしめる(この
時点で人形服開閉扉130が開成されていればその状態
は保持される)。
【0378】一方、ステップS1362の判別結果が
“No”のときには、ステップS1364に進んでSW
3有効時間タイマが“0”であるか否か(タイムアップ
したか)が判別される。この判別結果が“No”、即
ち、上述のSW1処理(図49)が終了した後、未だ所
定時間(4sec)が経過していないときには、ステップ
S1366に進んで上記タイマがタイムアップするまで
の時間が残り1秒となったか否かが判別される。この判
別結果が“No”であるうちは、続くステップS136
8をスキップしてそのまま本ルーチンを終了する。一
方、残り時間が1秒となって判別結果が“Yes”に転
じると、ステップS1368にて、人形服開閉扉130
の閉成方向への動作を開始させるべく開閉モータ172
を時計廻り方向への回動(CWオン)を開始させ、その
後本ルーチンを終了する(この時点で既に人形服開閉扉
130が閉成されているときには、そのまま本ルーチン
を終了する)。
【0379】上記SW3有効時間タイマがタイムアップ
し所定時間(4sec)が経過したと判断されると前記ス
テップS1364の判別結果が“Yes”となって、ス
テップS1370にて処理No.が“0”に設定され、
その後、前述の普段処理(USULLY)が実行され
る。
【0380】ところで、上述のSW許可処理実行中(こ
のとき処理No.は“3”となっている)に、特別入賞
口(Vゾーン)に遊技球が入賞すると(大当り発生)、
SW3検出処理の実行によって処理No.が強制的に
“4”に設定されるので、当該SW許可処理の途中であ
っても、強制的に後述の大当りウェイト処理(図49)
に強制的に移行するようになっている。
【0381】尚、前記ステップS1368の実行によっ
て人形服開閉扉130が閉成されるまでに、大当りが発
生し、大当りウェイト処理が開始されるときには、人形
服開閉扉130を開成したまま、それ以降の処理が行な
われるようになる。
【0382】前述の如く、SW1/SW2処理又はSW
許可処理実行中に、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)1
03に入賞し、SW3検出処理にて処理No.が“4”
に設定されると、それ以降のループでは、メインルーチ
ンのステップS46の判別結果が“Yes”に転じて大
当りウェイト処理(図49)が実行される。
【0383】この大当りウェイト処理(HITWAI
T)は、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に入賞
してから、大当り遊技状態での可動翼翼片101,10
1の連続開閉動作が実際に開始されるまでに、所定時間
(5sec)のインターバルを設けるための処理であり、
この大当りウェイト処理中に前述した変動入賞装置内の
人形服開閉扉130及び停留装置入口扉/出口扉の予備
的な開閉動作(大当りウェイト動作)が行なわれる(前
述したモータコントロール処理のうちの「MOT−4
0」〜「MOT−80」による作動制御)。
【0384】この大当りウェイト処理(HITWAI
T)が開始されると、先ず、サイクル数表示器105に
よって大当り遊技状態での継続回数(サイクル数)を表
示する処理が行なわれ(ステップS1380)、次い
で、今回ループが、この大当りウェイト処理への移行直
後のループであるか否かが判別される(ステップS13
82)。この判別結果が“Yes”のときにはステップ
S1384にて処理タイマを所定時間(例えば5sec)
に設定し、続くステップS1386で前述のモータコン
トロール処理(図32)を「MOT−40」処理より開
始させるべく制御変数MCTL1の値を“4”に設定し
(ステップS1386)、その後処理タイマをデクリメ
ントさせ(ステップS1388)、続いて、該デクリメ
ントの結果、処理タイマがタイムアップしたか否かが判
別される(ステップS1390)。
【0385】この判別結果が“No”であるうちは当該
大当りウェイト処理に対応した効果音(ファンファー
レ)の出力処理(ステップS1392)を行なって、本
ルーチンを終了する。
【0386】次回以降のループで引き続き本ルーチンが
実行されるときには、前記ステップS1382の判別結
果が“No”となって、ステップS1384,S138
6をスキップしてステップS1388より処理を実行す
る。
【0387】このような処理が上記所定時間(5sec)
に亘って行なわれ、前記ステップS1 390の判別結
果が“Yes”に転じると、ステップS1394にて、
大当り遊技状態でのサイクルの継続回数を表わす継続カ
ウンタの値に“1”を加え、更に処理No.を“5”に
設定して(ステップS1396)、本ルーチンを終了す
る。
【0388】このように大当りの発生条件が成立(SW
3オン)してから所定時間(5sec)が経過して、処理
No.が“5”に設定されると、メインルーチン(図2
6)のステップS48の判別結果が“Yes”となっ
て、大当り処理(図52)が実行される。
【0389】この大当り処理(HITPRC)は、変動
入賞装置の可動翼片101,101を実際に連続開閉
(最高18回の開閉動作を1サイクルとする、但し遊技
球が1サイクルの動作中に10個入賞した時点で終了)
させるための処理である。
【0390】本ルーチンが開始されると、先ず、ステッ
プS1400にて、この時点でのサイクル数をサイクル
数表示器105にて表示する処理が行なわれ、次いで開
閉処理タイマの値が減じられる(ステップS140
2)。このとき処理タイマは、大当り遊技状態での可動
翼片の連続開閉動作時のソレノイドA,AのON/OF
F切替(所定時間(例えば800msec)経過毎に交互に
励磁(ON)/消磁(OFF)される)に用いられる。
【0391】次のステップS1404では、この時点で
大当り遊技が最終サイクル(可変表示ゲームの結果に応
じて決定されるサイクル数)となっているか否かが判別
される。この判別結果が“No”のときには最終サイク
ルに至るまでのサイクルに合わせた人形服開閉扉の制御
を実行すべく、モータコントロール処理(図32)にて
用いられる制御変数MCTL1を“9”に設定する(ス
テップS1406)。一方、判別結果が“Yes”(最
終サイクル)のときには最終サイクルに合わせた人形服
開閉扉の制御を実行すべく前記制御変数MCTL1を
“10”に設定して(ステップS1408)、ステップ
S1410以降の処理に進む。
【0392】ステップS1410では、処理タイマがタ
イムアップしたか否かが判別される。この処理タイマは
大当りウェイト処理実行中に既に“0”となっているた
め、ステップS1410の判別結果は“Yes”となっ
て、ステップS1412〜ステップS1418の処理が
実行される。
【0393】先ず、ステップS1412では上記ステッ
プS1410の判別に用いた処理タイマが所定時間(例
えば800msec)に設定され、次いでステップS141
4にてソレノイドA,Aの作動状態が反転され(大当り
発生後、初めてのループでは消磁(OFF)から励磁
(ON)に切換えられる)、更にソレノイドA,Aの開
閉切換回数をカウントするソレノイドカウンタSOLC
NTの値が“1”だけ加算された後(ステップS141
6)、ステップS1418にて上記ソレノイドカウンタ
SOLCNTの値が“35”となったか否かが判別され
る。
【0394】前述の如く本実施の形態のパチンコ遊技機
においては、大当り遊技状態の1サイクル当りの可動翼
片101,101の開閉回数は最大18回となってい
る。従って、可動翼片が18回目の動作の開動作を開始
した時点(この時点までにソレノイドA,Aはオン/オ
フ状態が35回切換えられる)で当該判別結果が“Ye
s”に転じて、後述するステップS1426以降の処理
が実行されるようになっている。
【0395】前記ステップS1418の判別結果が“N
o”であるうちは、ステップS1420に進み変動入賞
装置10内に入賞した遊技球の数をテンカウントスイッ
チSW4A,SW4Bの出力信号に基づいて検出するテ
ンカウントコントロール処理を行ない、その後、今回ル
ープ実行時にテンカウントスイッチSW4A,SW4B
の出力信号がHレベル(ON)となったか否かが判別さ
れる(ステップS1422)。
【0396】このステップS1422の判別結果が“N
o”のときには、続くステップS1424を実行するこ
となく、そのまま本ルーチンを終了する。一方、判別結
果が“Yes”のときにはステップS1424にて、上
記テンカウントコントロール処理によって得られた遊技
球の入賞個数TENCNTが“10”に達したか否かが
判別される。この判別結果が“No”であるうちは、そ
のまま本ルーチンを終了し、一方、“Yes”となった
ときには、後述のステップS1426以降の処理が実行
されるようになっている。
【0397】上述のフローに従えば、遊技球が特別入賞
口(Vゾーン)103に入賞し、この大当り処理が開始
された直後のループでは、変動入賞装置の可動翼片10
1,101を所定時間に亘って開放すべくソレノイド
A,Aの励磁(ON)が開始される(ステップS141
4にてOFFからONに切換えられる)。
【0398】上記ソレノイドA,Aの励磁(ON)が開
始された後所定時間(800msec)が経過するまでは、
前記ステップS1410の判別結果が“No”となっ
て、ステップS1412〜S1418を実行することな
く前記ステップS1420以降の処理に進む(このとき
可動翼片101,101は開状態に保持される)。
【0399】上記所定時間が経過してステップS141
0の判別結果が“Yes”に転じると、再び処理タイマ
を所定時間(800msec)に設定した後(ステップS1
412)、ステップS1414のソレノイドA,AのO
N/OFF切換え処理が行なわれる。
【0400】このときソレノイドA,AはON状態から
OFF状態に切換えられ、従って、変動入賞装置の可動
翼片101,101は閉じる方向に駆動される。以後、
所定時間(800msec)経過毎に可動翼片が開から閉又
は開から閉へと駆動されることとなる。
【0401】このようなソレノイドA,AのON/OF
F切換動作が35回繰り返されること(ソレノイドカウ
ンタ=“35”)、或いは、それ以前にテンカウントス
イッチSW4A,SW4Bが10個の入賞球を検出する
こと(テンカウントカウンタ=“10”)の何れかの条
件が成立すると、大当り遊技状態を終了させるべくステ
ップS1426以降の処理が行なわれる。
【0402】先ず、ステップS1426では、遊技盤3
に設定されたランプ,LEDが通常の点灯/点滅状態に
戻される(LED・ランプイニシャル)。次のステップ
S1428では、モータコントロール処理での人形服開
閉扉130の動作を、大当り終了時の動作(大当り終了
動作)にすべく前述の制御変数MCTL1が“11”に
設定され、更に可動翼片101,101を閉成させるべ
くソレノイドA,Aの消磁(OFF)が行なわれる(ス
テップS1430)。
【0403】次のステップS1432ではそれまで行な
われていた連続開閉動作が最終サイクル(可変表示ゲー
ムの結果に応じて決定される所定のサイクル)での動作
であったか否かが判別される。
【0404】この判別結果が“No”のとき(最終サイ
クルに至るまでの各サイクル)には、ステップS143
4にて、その後のメインルーチンで後述のウェイト処理
(図53)を実行させるべく処理No.を“6”に設定
して、ステップS1438以降の処理、即ち、前述した
SW3検出フラグVFGの値を“1”に設定し(ステッ
プS1438)、SW3有効時間タイマを所定時間(例
えば4sec)に設定し(ステップS1440)、後述の
ウェイト処理を実行するためのウェイト処理イニシャル
を実行し(ステップS1442)、その後、効果音を停
止させて(ステップS1446)、本プログラムを終了
する。
【0405】一方、前記ステップS1432の判別結果
が“Yes”のとき(最終サイクルのとき)には、その
後のメインルーチンで普段処理を実行させるべく処理N
o.を“0”に設定し(ステップS1444)、その後
ステップS1446を実行し、本ルーチンを終了する。
【0406】上述のように、大当りが発生して、大当り
遊技状態が開始されると、最終サイクルに至るまでの各
サイクルでの連続開閉動作の終了時に後述のウェイト処
理(図53)が実行され、最終(可変表示ゲームの結果
に応じて決定される所定のサイクル)サイクルの連続開
閉動作が終了したときには、大当り遊技状態を終了させ
て、普段処理に移行するようになっている。
【0407】ところで、上記最終サイクルに至るまでの
各サイクルの連続開閉動作終了時に行なわれる処理は、
大当り遊技状態を終了させる条件が成立したとき、所定
時間(SW3有効タイマのカウント時間)に亘って特別
入賞口(Vゾーン)103への遊技球の入賞の有無を検
知しておくもので、この処理中に入賞があったときに
は、大当り遊技状態を更に継続させることが可能となっ
ている。尚、大当り遊技状態を終了させる条件(18回
の開閉、又は10カウント終了)が成立する前に、特別
入賞口(Vゾーン)103に遊技球が入賞した場合に
は、前述のSW3検出処理(図31)の実行によって直
ちに処理No.が“4”に設定され、前述の大当りウェ
イト処理(図51)から大当り遊技状態での作動制御が
行なわれるようになっている。
【0408】上述のように処理No.が“6”に設定さ
れるとウェイト処理(図53)が実行される。このウェ
イト処理(WAITPRC)では、先ず、ステップS1
450にて停留装置出口扉112を開成すべくソレノイ
ドCの励磁(ON)が行なわれ、前述の継続回数カウン
タのカウント値(サイクル数)の、サイクル数表示器1
05による表示が行なわれ(ステップS1452)、次
いで前記大当り処理終了時に所定時間(4sec)にセッ
トされた処理タイマのデクリメント(ステップS145
4)が行なわれる。
【0409】次のステップS1456では、上記処理タ
イマがタイムアップしたか否かが判別され、この判別結
果が“No”であるうちは、ステップS1458以降の
監視処理が行なわれる。
【0410】この監視処理は、大当り処理終了後、更に
所定時間(例えば2.998sec)をカウントし、大当
り処理が開始されてから、大当り処理終了後記所定時間
(2.988sec)が経過するまでの間に、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4Bが1度もONしなかった
か否かによって不正があったか否かを判断するものであ
る。
【0411】先ず、ステップS1458では上記所定時
間(2.988sec)が経過したか否かが判別され、こ
の判別結果が“No”であるうちは、ステップS146
0にてテンカウントスイッチSW4A,SW4Bの出力
信号の入力処理(10カウントコントロール)が行なわ
れ、その後、本ルーチンを終了する。
【0412】上記所定時間(2.988sec)に亘る1
0カウントコントロールが終了して前記ステップS14
58の判別結果が“Yes”に転じると、ステップS1
462に進んで、停留装置入口扉111、出口扉112
を共に閉成すべく、ソレノイドB,Cの消磁(OFF)
が行なわれ、次いでステップS1464にてこの時点で
のテンカウントカウンタTENCNTの値が“0”であ
るか否かが判別される。
【0413】この判別結果が“Yes”、即ち、大当り
遊技状態での可動翼片101,101の連続開閉動作が
開始されてから当該開閉動作が終了し、更に、その後上
記所定時間(2.998sec)が経過したにも拘らず、
テンカウントスイッチSW4A,SW4Bによって遊技
球の入賞が一切検出されなかったときには、変動入賞装
置10、テンカウントスイッチSW4A,SW4B等に
何らかの不正がなされた判断して、ステップS1468
にてその旨を記憶し(ノーカウント不正イニシャル)、
本ルーチンを終了する。
【0414】一方、前記ステップS1464の判別結果
が“No”、即ち、上記所定時間(2.998sec)が
経過するまでに、変動入賞装置10内に遊技球が入賞し
たことがテンカウントスイッチSW4A,SW4Bによ
って検出されると、ステップS1460に進んでテンカ
ウントコントロールを行なった後、本ルーチンを終了す
る。
【0415】このように変動入賞装置10内への遊技球
の入賞が検出されると、処理タイマがタイムアップする
までステップS1450〜ステップS1458,ステッ
プS1462,ステップS1464及びステップS14
60が繰返し実行される。
【0416】また、処理タイマに設定された上記所定時
間(4sec)が経過して前記ステップS1456の判別
結果が“Yes”に転じると、その後のメインルーチン
で前述の普段処理(図48)が行なわれるようにステッ
プS1466に進んで処理No.を“0”に設定し、本
ルーチンを終了する。
【0417】次に、上述のようにその作動制御が行なわ
れる変動入賞装置10の動作に応じた効果音、並びに遊
技盤3に設置された各種ランプ・LEDの点灯/点滅制
御について説明する。
【0418】スピーカ930からの効果音、並びに遊技
盤3に設置された各種ランプ・LEDの点灯/点滅制御
は、概略以下のように大別されるパチンコ遊技機の遊技
状態(1)〜(9)に応じてその作動制御が行なわれ
る。即ち、 (1)遊技機1に電源が投下されてパチンコ遊技が通常
の遊技状態(変動入賞装置10,補助変動入賞装置50
等が如何なる動作も行なっていない状態)になったとき
には; 図1に示すサイクル数表示器105の左側の表示装置
を構成するセグメント(第1セグメント)105a及び
右側の表示装置を構成するセグメント(第2セグメン
ト)105bが共に「8」を表示する(このとき第2セ
グメントの外周を構成するセグメントは点滅する)。 変動入賞装置の左右両側に「W」字形に5つ宛設けら
れた入賞個数表示LED106は外側から内側に向けて
流れるように点滅が行なわれる(以下、図1及び図2を
参照)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた1対
の装飾LED(第1の装飾LED)107は下から上に
向かって3個一塊となって流れるように、点灯/消灯が
行なわれ、その後一定時間すべてのLEDが消灯され再
び上記手順の点灯が開始される。 サイクル数表示器105の左右両側に3つ宛設けられ
た装飾LED(第2の装飾LED)108は上から下に
順次点灯し、その後、下から上に順次消灯する。 前記人形部材115の上方で且つ前記1対の入賞個数
表示LEDの間に設置された2つの装飾ランプ(第3の
装飾ランプ)123,123は交互に点滅する。
【0419】尚、この遊技状態では効果音は発せられな
い。 (2)遊技盤3の左側の「8穴」に設置された入賞口
(特定入賞口)7に遊技球が入賞し、可変表示ゲームが
開始されてから終了するまでの間に行なわれる処理にお
いては; ランプ,LEDの作動制御に関しては、上記(1)の
と同様の点灯/消灯制御が行なわれ、更に、これに加
えて「8穴」の入賞口7,17に設置された第4の装飾
ランプ15,15が点灯を開始する。 このとき、スピーカ930からは可変表示ゲームが実
行中であることを示す第8の効果音(「第2のメロディ
ー」)が発せられる(但し、その他の効果音を発生すべ
き遊技状態のときにはそれを優先させる)。 (3)上記可変表示ゲームが終了し、そのゲーム結果が
「ハズレ」のときに行なわれる処理においては;通常の
遊技状態にて行なわれる上記(1)のと同等のラン
プ,LEDの作動制御が行なわれる。 このとき、スピーカ930からは可変表示ゲームの結
果がハズレであったことを遊技者に告知すべく第9の効
果音(「ブッ」)が発せられる(この効果音は瞬間的に
行なわれるものであり、他の効果音の発生中であっても
これを発生させるようになっている)。 (4)上記可変表示ゲームの結果得られた図柄が所定の
図柄(「3」,「7」)となって、当たり状態が発生し
(このとき補助変動入賞装置50の可動部材51,51
が所定時間に亘って開成される)その後これが閉成され
るまでの処理においては; ランプ,LEDの作動制御に関しては、上記(1)の
と同様のランプ,LEDの作動制御が行なわれ、これ
に加えて、始動入賞口8,8に設置された装飾ランプ
(第5の装飾ランプ)16,16、及び変動入賞装置1
0に設置された装飾ランプ(第2の装飾ランプ)122
が点滅を開始する。 このとき、スピーカ930からは第1の効果音(「ビ
ーボー」)が発せられる。
【0420】(5)始動入賞口8,8に遊技球が入賞し
てから、この入賞によって開始された変動入賞装置の可
動翼片101,101の1回の開閉動作が終了するまで
の処理においては; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
の中央のセグメントは点灯し、第1及び第2セグメント
の外周を構成するセグメントは第1,第2の2つのセグ
メントが交互に点滅する。 変動入賞装置の左右両側の入賞個数表示LED106
は、これを構成する全部のLEDが一体となって点滅す
る。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた1対
の装飾LED(第1の装飾LED)107は1つおきに
且つ交互に点滅するようになっている。 サイクル数表示器105の左右両側に3つ宛設けられ
た装飾LED(第2の装飾LED)108は上段下段に
設置されたLEDと中段に設置されたLEDとが交互に
点滅する。 前記人形部材115の上方で且つ前記1対の入賞個数
表示LED106の間に設置された2つの装飾ランプ
(第3の装飾ランプ)123は交互に点滅する。 前記第3の装飾LED109、第2の装飾ランプ12
2、第4の装飾ランプ15、第5の装飾ランプ16は、
すべて点滅状態になる。
【0421】尚、この遊技状態では第2の効果音(「ピ
ロロロピロ…」)が発せられ、このとき仮りに変動入賞
装置10内に遊技球が入賞したときには第5の効果音
(「ポポポピン」)が所定時間に亘って発せられる。 (6)補助変動入賞装置50に遊技球が入賞してから、
この入賞によって開始された変動入賞装置の可動翼片1
01,101の2回の開閉動作が終了するまでの処理に
おいては;上記(5)の〜と全く同様のランプ・L
EDの点灯/点滅制御が行なわれる。また、効果音に関
しても同一の効果音(第5の効果音「ポポポピン」)が
発せられる。 (7)変動入賞装置の可動翼片101,101が開成さ
れ、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に入賞した
ときに行なわれる処理においては; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
の中央のセグメントは共に点灯し、第1及び第2セグメ
ントの外周を構成するセグメントは、その外周の対角線
上の2つのLEDが一体となって外周上を移動するよう
に点灯/消灯する。 その他、入賞個数表示LED、第1〜第3の装飾LE
D107〜109、第1、第3、第4の装飾ランプ1
3,123,16は、比較的短い周期(64msec)で全
て点滅する。そして、第2、第5の装飾ランプ122,
16は点灯状態に保持される。
【0422】尚、この遊技状態では第3の効果音(「フ
ァンファーレ」)が発せられる。 (8)最終サイクルに至るまでの各サイクルでの大当り
遊技状態において、可動翼片101,101が連続開閉
動作を実行中のときには; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
によって、その時点での継続回数(サイクル数)が表示
される。 変動入賞装置の左右両側の入賞個数表示LED106
は、当該サイクルでの変動入賞装置10内への遊技球の
入賞個数を表示する(入賞個数分だけLEDが点灯す
る)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた第1
の装飾LED107は、上から下に順に点灯されてその
後一旦消灯され、次いで、下から上に順に点灯されてそ
の後一旦消灯され、これらが繰り返される。 その他、第2〜第3の装飾LED、第1〜第5の装飾
ランプは、全て点滅(128msec毎)する。この遊技
状態では第4の効果音(「メロディー…」)が発せら
れ、このとき仮りに変動入賞装置10内に遊技球が入賞
したときには第5の効果音(「ポポポピン」)が所定時
間に亘って発せられる。 (9)可変表示ゲームの結果に応じて決定される所定の
サイクルでの大当り遊技状態において可動翼片101,
101の連続開閉動作が実行中のときには; 第1セグメント105a及び第2セグメント105b
によって、その時点での継続回数(可変表示ゲームの結
果に応じて決定される所定のサイクル)が表示され、こ
の表示が更に点滅する。 入賞個数表示LED106は、当該最終サイクルでの
変動入賞装置内への遊技球の入賞個数を表示する(入賞
個数分だけLEDが点灯する)。 人形部材115の左右両側に縦一列に設けられた第1
の装飾LED107は、上記(8)の場合に比して短い
周期(64msec)で上から下に順に点灯されてその後一
旦消灯され、次いで、下から上に順に点灯されてその後
一旦消灯され、これらが繰り返される。 その他、第2,第3の装飾LED、第1〜第5の装飾
ランプは、上記(8)の場合と同様、全て点滅するよ
うになっている。 効果音に関しても上記(8)の場合と同様、第4の
効果音(「メロディー…」)及び第5の効果音(「ポポ
ポピン」)が発せられる。 斯る状態で停留装置出口扉112が開放されたときに
は第6の効果音(「バーン」)が発せられるようになっ
ている。
【0423】尚、前述した各種不正遊技状態が検出され
たときには、当該不正を遊技店の係員に告知すべく第7
の効果音(「ピーポーピーポー…」)が発せられるよう
になっている。
【0424】以上詳述したように本実施の形態に係るパ
チンコ遊技機1は、可動翼片101,101が開成され
て遊技球を受け入れない状態から受け入れ易い状態に変
換される変動入賞装置10と、変動入賞装置10内に設
けられた特別入賞口(Vゾーン)103に遊技球が入賞
することを条件として大当り遊技状態を発生させる役物
制御装置600と、遊技球を受け入れない状態から受け
入れ易い状態に変換される補助変動入賞装置50とを具
え、上記役物制御装置が、遊技盤3に設置され特定入賞
口7に遊技球が入賞することを条件に行なわれる可変表
示ゲームの結果に応じて上記可動部材51,51の開閉
制御を行なうと共に、上記大当り遊技状態での連続開閉
動作の継続回数の上限値を決定するようになっているた
め、大当り遊技状態での実際の遊技のバリエーションが
豊富になって、興趣が高められるようになる。
【0425】また、上述のように本実施の形態では補助
変動入賞装置50を遊技盤3の中央下側(変動入賞装置
10の真下)に設置しているので、遊技球を発射させる
に際し、遊技盤3の左右どちら側を狙っても遊技球が比
較的入賞し易いようになっている。さらに、この場合、
発射された遊技球が下方に至るまで遊技を長い間楽しむ
ことができる。また、補助変動入賞装置50が変動入賞
装置10より下方に設置されているため、変動入賞装置
10に入賞しそうな遊技球が、補助変動入賞装置50に
入賞してしまうことがない。
【0426】また、本実施の形態においては、補助変動
入賞装置50を作動させるための特定入賞口として遊技
盤3の左側の「8穴」に設けられた一般入賞口7を用
い、始動入賞口が遊技盤の下側の比較的中央よりの左右
両側(入賞口8,8)に設置されているため、遊技者が
遊技球を発射させる場合に、遊技盤3の左寄りの特定入
賞口を狙いつつ左側の始動入賞口をも合わせて狙うこと
ができるようになっている。
【0427】尚、本実施の形態では補助変動入賞装置に
設置された可変表示ゲーム器による可変表示ゲームの結
果に従って、大当り遊技状態での継続サイクル数の上限
値を決定するようにしたが、これに限らず、その継続期
間を変更するものであれば、例えば、可変表示ゲームの
結果に応じて、1サイクルでの可動翼片の連続開閉動作
の回数(本実施の形態では一定値18となっている)を
変化させたり、この連続開閉動作での1回の可動翼片の
開放時間(本実施の形態では一定値800msecとなって
いる)を変化させてもよい。
【0428】また、本実施の形態では、所定回数(18
回)の連続開閉動作実行中に10個の入賞球がテンカウ
ントスイッチによってカウントされたときに、1サイク
ルの動作を終了するようになっているが、このときカウ
ントされる値を、上記可変表示ゲームの結果に応じて変
化させてもよい。
【0429】このように可変表示ゲームの結果に応じ
て、大当り遊技が継続され得る期間を直接的に変化させ
る手法のほかに、これを間接的に変化させることも可能
であり、この場合には、大当りの継続条件たるVゾーン
への遊技球の入賞確率を変化させる等の手法がとられ
る。その一例としては、本実施の形態において、大当り
遊技状態の全てのサイクルで作動して、Vゾーンへの遊
技球の入賞を確実なものとする停留装置を、上記可変表
示ゲームの結果に応じて決定される所定のサイクル数ま
で作動させてその後不作動にする等の制御を行なっても
よい。また、停留装置の出口扉を開放するタイミング
(本実施の形態では18回の開閉動作の終了時、或いは
10カウント時に開放される)を、上記可変表示ゲーム
の結果に応じて変化させてもよい。
【0430】更に、可変表示ゲームの結果に応じて、大
当り遊技が継続され得る期間を間接的に変化させる手法
としては、変動入賞装置10内部に設置された人形服開
閉扉130を、可変表示ゲームの結果に応じて所定のタ
イミングにて開閉することも考えられる。この開閉タイ
ミングとしては、可動翼片が所定回数回動したとき、テ
ンカウントスイッチが所定数の入賞球を検出したとき等
が考えられ、また、大当り遊技状態での所定のサイクル
(可変表示ゲームの結果に応じて決定される)迄、これ
を作動させることもできる。このように所定のタイミン
グで人形服開閉扉10が作動すると(図10に示すよう
に開放されると)入賞口設置部121に向かって流下す
る遊技球が、流下案内樋125の略中央に集められて、
Vゾーン(特別入賞口)103への入賞確率が向上し
て、結果として大当り遊技状態の継続期間が変化させる
ようになる。
【0431】また、本実施の形態では、可変表示ゲーム
器52による可変表示ゲームは、特定入賞口7への遊技
球の入賞を条件として開始され(図柄変動)、所定時間
が経過するか、或いは、ストップスイッチが押圧される
かの何れかの条件が成立したときに、そのゲーム結果が
決定される(図柄停止)ようになっているが、以下のよ
うに可変表示ゲームの開始条件/終了条件を設定しても
よい。即ち、通常遊技状態で常に図柄を変動させてお
き、遊技球がVゾーンに入賞したときに図柄を停止させ
る(図柄停止後所定時間で再び図柄変動を行なう);
始動入賞口に遊技球が入賞したときに図柄変動を開始さ
せ、遊技球がVゾーンに入賞したときに図柄を停止させ
る;テンカウントスイッチが変動入賞装置に入賞した
遊技球を検出したときに図柄変動を開始させ、遊技球が
Vゾーンに入賞したときに図柄を停止させる;などであ
る。尚、上記〜の場合所定時間に亘ってVゾーンへ
の入賞が検出されないときには、強制的に図柄を停止さ
せることが考えられる。
【0432】また、本実施の形態では補助変動入賞装置
50が遊技盤3の中央下側(変動入賞装置10の真下)
に設置されているが、これに限ることなく、その設置場
所としては、本実施の形態の一般入賞口(8穴)7,1
7の取付位置としてもよい。このように設置する場合、
図54に示すように、補助変動入賞装置50の可動部材
51,51の開放時に、該可動部材51,51に当って
外側にはじかれた遊技球が、開放状態にある変動入賞装
置10の可動翼片101,101の内側に誘導されるよ
うな位置関係(図示の如く補助変動入賞装置の位置を変
動入賞装置の位置より若干高めにする)としてもよい
し、反対に、図55に示すように、変動入賞装置10の
可動翼片101,101の開放時に、該可動翼片10
1,101に当って外側(図中左側)にはじかれた遊技
球が、開放状態にある変動入賞装置10の可動部材5
1,51の内側に誘導されるような位置関係(図示の如
く変動入賞装置の位置を補助変動入賞装置の位置より若
干高めにする)としてもよい。
【0433】また、本実施の形態の天入賞口5の取付位
置に補助変動入賞装置50を設置してもよい。この場
合、変動入賞装置10の作動/不作動の影響を受けるこ
となく、遊技球を補助変動入賞装置50側に誘導するこ
とができるようになる。
【0434】更に、補助変動入賞装置50の取付位置と
しては、遊技盤3の始動入賞口8,8の取付位置、或い
は、一般入賞口9,9の取付位置等とすることもでき
る。
【0435】また、本実施の形態では補助変動入賞装置
50を、遊技盤の変動入賞装置10の真下に設置するよ
うにしたが、該装置50を変動入賞装置10の右下側に
設置して、遊技球の右打ちによるベースアップを図るよ
うにしてもよい。
【0436】また、本実施の形態では、第2の変動入賞
装置として、変動入賞装置(第1の変動入賞装置)と開
口幅の異なる補助変動入賞装置50を別途独立して設け
ているが、1つの変動入賞装置を、第1及び第2の変動
入賞装置として機能させて遊技機のコストダウンを図る
ようにしてもよい。この場合には、変動入賞装置が第1
の変動入賞装置として用いられるときには該装置に設け
られた2枚の可動翼片を共に回動し、第2の変動入賞装
置として用いられるときには2枚の可動翼片のうち一方
のみ(左側)を回動して、開口幅の異なる2つの入賞口
とすることができる(第2の変動入賞装置として用いる
ときには、特別入賞口をVゾーンとして扱わない)。ま
たこのように兼用する場合、遊技における両者の機能が
重複する場合に備えて、変動入賞装置が第1の変動入
賞装置として機能しているときには特定入賞口の機能を
停止させ(第2の変動入賞装置としての作動を禁止す
る)、第2の変動入賞装置として機能しているときには
始動入賞口の機能を停止させる(第1の変動入賞装置と
しての作動を禁止する)ようにする、第2の変動入賞
装置として機能している際に始動入賞口に遊技球が入賞
した場合、強制的に第1の変動入賞装置としての機能に
切り替える、第1の変動入賞装置として機能している
際に特定入賞口に遊技球が入賞した場合、強制的に第2
の変動入賞装置としての機能に切り替える、等の処理を
行なうとより有効である。
【0437】また、本実施の形態の補助変動入賞装置1
0は、一対の可動部材51,51を有し、この可動部材
51,51が互いに離れるように外側に回動されること
によって遊技球を、その内部に入賞させ易くするように
なっているが、斯かる構成に限ることなく、該補助変動
入賞装置として、例えば、発射された遊技球を集める回
収棚を遊技盤内部に収納し、これを適宜、遊技盤3の前
面側に押し出して遊技球を回収する構成の所謂「アタッ
カータイプ」のもの、遊技球を案内する縦長の案内部材
を回動自在に入賞口の上部で且つその左右両側に配設
し、この案内部材を通常は「ハ」字形にしておいてその
作動時にこれを回転させて逆「ハ」字形にし、遊技球の
入賞をし易くする所謂「ゲート切換方式」のもの、入賞
口の左右両側で且つその下側に誘導部材を設置してお
き、この誘導部材を上方に回動させることによってその
2つの案内面が逆「ハ」字形となるようにする所謂「誘
導部材方式」のものなどを適用することも可能である。
【0438】また、本実施の形態では補助変動入賞装置
が、変動入賞装置の可動翼片を回動させるための条件装
置として用いられているが、該補助変動入賞装置を人形
服開閉扉130を開閉させるための条件装置として用い
てもよい。
【0439】また、本実施の形態では、補助変動入賞装
置50は、可変表示ゲーム器52による可変表示ゲーム
の結果が「当り」であった場合に、所定時間(0.8se
c)に亘って唯一回開放される構成となっているが、複
数回開放動作を行なわせるようにしてもよい。仮りに、
補助変動入賞装置の開放時間に制限が加えられていれば
(例えば6sec)、斯かる制限内で何回かに分けて開放
動作(例えば2secの開放を3回)を行なってもよい
し、一回で開放動作を終了してもよい(6secの開放を
一回)。
【0440】上述のように補助変動入賞装置50の開放
動作を複数回に分けて行なうときの一例としては、大
当り遊技状態で補助変動入賞装置を作動させる際には、
変動入賞装置10の可動翼片101,101の開放動作
(0.8sec毎に開動作と閉動作とを交互に繰り返す)
に同期させて補助変動入賞装置50の可動部材51,5
1の開放動作を行なうようにするとより効果的である。
この場合、両者の開放動作の開始タイミングに、遊技球
が補助変動入賞装置50と変動入賞装置10との間を流
下するに必要な時間に相当する所定のタイムラグを設け
るとよい。このようにタイムラグを設けると、遊技領域
に発射された遊技球が、補助変動入賞装置50近傍を通
過したときに該装置50が開放され、変動入賞装置10
近傍を通過したときに該装置10が開放されるという具
合に効率よく両者の開放動作が行なわれる。
【0441】また、大当り遊技状態に於いて補助変動入
賞装置50を開放させるタイミングとしては、1サイク
ルの連続開閉動作が終了してから次のサイクルに移行す
るまでの大当りウェイト状態中が考えられる。この場
合、1サイクルの連続開閉動作中に特定入賞口に遊技球
が入賞したならば、その旨を記憶しておき、該サイクル
が終了してから(ウェイト状態に移行してから)補助変
動入賞装置50の開放を行なうようにする。この結果、
大当り遊技状態でのウェイトタイム中に補助変動入賞装
置の開放によって遊技者に有利な遊技状態が達成される
ため、遊技時間を有効に使うことができる。このように
補助変動入賞装置50を作動させるに際しても、変動入
賞装置10から補助変動入賞装置50に遊技球が流下す
る時間に相当するタイムラグを変動入賞装置10の作動
終了時点と補助変動入賞装置50の作動開始タイミング
との間に設けるとより効果的である。
【0442】また、遊技機が大当り遊技状態であるとき
に特定入賞口に遊技球が入賞したときに、その旨(複数
の入賞があったときにはその数)を記憶しておき、該大
当り遊技状態が完全に終了してから補助変動入賞装置5
0の開放動作を行なうようにしてもよい。
【0443】また、本実施の形態の補助変動入賞装置5
0は、所定時間(0.8sec)一回だけ開放されるよう
になっているが、遊技状態の変化に応じて、例えば通常
の遊技状態のときには補助変動入賞装置50が開放され
る場合には開放時間を0.5secとし、大当り遊技状態
のときには始動補助遊技有利化状態として開放時間を
6.0secとする(大当り遊技状態でより一層の賞品球
の獲得の機会を得るようにする)など種々変化させるこ
とが可能である。
【0444】また、上記変化された補助変動入賞装置5
0の作動時間(6sec)を通常の作動時間(0.8sec)
に戻す条件として、作動時間が6secに設定された
後、変動入賞装置の可動翼片101,101が所定回数
(10回)開放したとき、作動時間が6secに設定さ
れた後、所定時間(10min)が経過したとき、作動
時間が6secに設定された後、遊技球が所定数発射され
たとき、作動時間が6secに設定された後、アウト球
が所定数あったとき、作動時間が6secに設定された
後、セーフ球が所定数あったとき、等が考えられる。
【0445】また、上記補助変動入賞装置50の開放時
間を可変表示ゲームのゲーム結果に応じて、即ち、可変
表示ゲーム器が表示した図柄が特定の図柄(例えば
「3」,「7」)を表示したときに作動時間を例えば0.8
secから6secに変化させて設定することができる。
【0446】このように設定された作動時間(6sec)
は上述した条件と同様、6secに設定された後、変動
入賞装置の可動翼片が所定回数(10回)開放したと
き、所定時間(10min)が経過したとき、遊技球
が所定数発射されたとき、アウト球が所定数あったと
き、セーフ球が所定数あったとき、等に通常の作動時
間(0.8sec)に戻される。
【0447】また、本実施の形態の補助変動入賞装置5
0の開放時間を補助変動入賞装置50の可変表示ゲーム
のゲーム結果に応じて、段階的に変化させるようにして
もよい。この場合、補助変動入賞装置50の作動時間
は、可変表示ゲーム器が表示した図柄に対応させて、例
えば、図柄が「1」のときには1sec、「2」のときに
は2sec、「3」のときには3sec、「4」のときには4
sec、「5」のときには5sec、「6」のときには6se
c、という具合に設定することができる。
【0448】また、本実施の形態では、特定入賞口7に
遊技球が入賞したことを条件にして、常に補助変動入賞
装置50による可変表示ゲームが行なわれ、この結果に
基いて補助変動入賞装置50を作動させるようにしてい
るが、遊技機の遊技状態の変化に応じて、特定入賞口7
への遊技球の入賞を有効/無効としてもよい。その一例
としては、通常の遊技状態においては、該特定入賞口7
への遊技球の入賞によって賞品球の排出のみを行ない、
遊技機が大当り遊技状態であるときに遊技球が特定入賞
口7に入賞したことを条件として、可変表示ゲームを行
なわせたり、或いは補助変動入賞装置50を所定時間
(6sec)に亘って開放するなどの処理を行なってもよ
い(このときにも賞品球の排出が行なわれる)。このよ
うに、大当り遊技状態の発生によって、その入賞が可変
表示ゲームを行なわせる(又は補助変動入賞装置を作動
させる)のに有効であるとされた特定入賞口7は、例え
ば、以下に掲げる条件の成立時に再び一般的な入賞口
(賞球排出用としてのみの入賞口)として機能するよう
になる。即ち、その後再び大当り遊技状態が発生した
とき、特定入賞口としての機能が有効となった後、変
動入賞装置の可動翼片が所定回数開放したとき、特定
入賞口としての機能が有効となった後、所定時間が経過
したとき、特定入賞口としての機能が有効となった
後、遊技球が所定数発射されたとき、特定入賞口とし
ての機能が有効となった後、アウト球が所定数あったと
き、特定入賞口としての機能が有効となった後、セー
フ球が所定数あったときなどである。
【0449】また、本実施の形態では上記特定入賞口7
に遊技球が入賞したときに実行される可変表示ゲーム器
による可変表示ゲームの「当り」発生確率は、乱数設定
スイッチ690を用いた所定の設定操作によって行なわ
れ、その後この値は、再び乱数設定スイッチの操作が行
われるまで固定されるようになっているが、上記発生確
率を遊技機の遊技状態に応じて変化させることも可能で
ある。その一例としては、通常の遊技状態にあっては当
り発生確率を比較的小さな値(例えば、1/10)と
し、遊技機が大当り遊技状態となったときには、始動補
助遊技有利化状態として上記当り発生確率を比較的大き
な値(例えば、1/3)とするなどの方法が考えられ
る。上述のように、大当りの発生によって一旦大きな値
(1/3)に設定された当り発生確率は、例えば以下の
条件が成立したときに元の値(1/10)に設定され
る。即ち、その後再び大当り遊技状態が発生したと
き、比較的大きな値(1/3)に設定された後、予備
遊技状態の発生により変動入賞装置の可動翼片が所定回
数開放したとき、上記大きな値に設定された後、所定
時間が経過したとき、上記大きな値に設定された後、
遊技球が所定数発射されたとき、上記大きな値に設定
された後、アウト球が所定数あったとき、上記大きな
値に設定された後、セーフ球が所定数あったときなどで
ある。なお、上記可変表示ゲームの当たり発生確率を大
きな値(1/3)に変化することに対応して、前述のよ
うに補助変動入賞装置50の開放時間を長く変化(0.
8secから6.0secに変化)させたり、或いは開放回数
を複数回開放するように変化(例えば、0.8secの開
放を1回から2.0secの開放を3回に変化)させた
り、更に両者を組み合わせた制御を行うとより効果的で
ある。また、上記可変表示ゲームの当たり発生確率を大
きな値(1/3)に変化させる制御の開始は、大当たり
遊技状態の発生に対応していれば、何れの時点でもよ
く、例えば、大当たり遊技状態の終了時点で変化を開始
してもよい。また、上記可変表示ゲームの当たり発生確
率を大きな値(1/3)に変化させる制御は、全ての大
当たり遊技状態の発生に基づいて発生させてもよく、大
当たり遊技状態の種類に応じて発生するようにしてもよ
い。
【0450】また、本実施の形態では、開放された補助
変動入賞装置50に遊技球が入賞したことを条件に、変
動入賞装置10の可動翼片101,101を2回回動す
るようにして、Vゾーンへの入賞確率を高めるようにし
たが、これに限らず、例えば、Vゾーンへの入賞確率を
高めるべく人形服開閉扉130を所定時間に亘って作動
させるようにしてもよい。また、遊技機が大当り遊技状
態となっているときに特定入賞口に入賞した遊技球の数
を記憶しておき、そのとき行なわれていた大当り遊技状
態が最終サイクルに至らなかったときにのみ補助変動入
賞装置50を作動させてもよい。
【0451】また、本実施の形態の補助変動入賞装置5
0は、開放された後所定時間(例えば0.8sec)経過
したときに閉成されるようになっているが該補助変動入
賞装置50に所定個数(例えば1個)の遊技球が入賞し
たことを条件にこれを閉成するようにしてもよい。
【0452】また、本実施の形態では可変表示ゲームの
結果が当たりとなったとき可動翼片を2回開閉してVゾ
ーンへの入賞確率を高めるようにしているが、可変表示
ゲーム結果に応じた遊技の変化としては、Vゾーンへの
入賞確率を高める他の構成、例えば、遊技球の流路を形
成する第2の流下案内棚を、左右2枚の板材で構成し、
通常時にはこれを「へ」字形にして、遊技球を入賞口設
置部121の左右両側に分散させ、入賞率を高めるとき
に逆「へ」字形に変換させて、遊技球を中央に集めてV
ゾーンに入賞し易くなるように構成するなど、種々の変
形例が考えられる。
【0453】また、本実施の形態では、特別入賞口(V
ゾーン)103への遊技球の入賞確率が可動翼片の開閉
回数を変化させることによって変更可能となっている
か、入賞確率を変更する手法としては、例えば、特別入
賞口(Vゾーン)103を形成している入賞口設置部の
左右の仕切板をスライド自在に構成し所定の遊技条件が
成立したときに、その間隔を適宜変化させたり、或い
は、他の入賞口(例えば、特別入賞口の両側に設けられ
た一般入賞口104,104)を暫定的に特別入賞口
(Vゾーン)として機能させてVゾーン自体の数を適宜
増やすなどの手法をとってもよい。
【0454】また、人形服開閉扉(入賞確率調整手段)
130の開成条件は実施の形態のものに限らず以下の如
く種々考えられる。即ち、上記条件としては、補助変
動入賞装置に設置された可変表示ゲーム器によるゲーム
結果が「当り」となったとき、上記補助変動入賞装置
50以外の特定の入賞口又は特定のゲートに遊技球が入
賞したとき、遊技球が所定数(例えば100個)発射
されたとき(補助変動入賞装置への入賞球の有無に拘ら
ず)、遊技盤3に設置された全入賞口に入賞した入賞
球の数が所定数(例えば50個)となったとき、アウ
ト球が所定数となったとき、発射された遊技球が所定
数連続してアウト球となったとき、始動入賞口8,8
への遊技球の入賞個数が所定値となったとき、等が考え
られる。
【0455】また、人形服開閉扉が閉成させる条件とし
ては、実施の形態のものに限らず前述の他の開成条件に
合わせて以下の如く種々考えられる。即ち、上記条件と
しては、遊技球が特別入賞口(Vゾーン)103に入
賞したとき、変動入賞装置10内に遊技球が実際に入
賞してから(最初に入賞した遊技球がテンカウントスイ
ッチSW4A,SW4Bによって検出されてから)所定
時間(例えば3sec)経過したとき、上記補助変動入
賞装置以外の特定の入賞口又は特定のゲートに遊技球が
入賞したとき、遊技球が所定数発射されたとき(補助
変動入賞装置50への入賞球の有無に拘らず)、遊技
盤3に設置された全入賞口に入賞した入賞球の数が所定
数となったとき、発射された遊技球が所定数連続して
アウト球となったとき、或いはアウト球の総数が所定数
となったとき、始動入賞口への遊技球の入賞個数が所
定値となったとき、補助変動入賞装置に設置された可
変表示ゲーム器によるゲーム結果が「当り」となったと
き、補助変動入賞装置50に遊技球が入賞したとき、
等が考えられる。
【0456】また、本実施の形態においては、特定入賞
口7への遊技球の入賞を条件に行なわれる可変表示ゲー
ムの結果が当りであった場合にのみ、補助変動入賞装置
の可動部材51,51が回動するようになっているが、
遊技球が上記特定入賞口7に入賞したときに、すぐに上
記可動部材51,51を回動させるようにしてもよい。
【0457】また、パチンコ遊技の興趣を高めるべく、
遊技盤3に設置された各種入賞口、例えば天入賞口5,
一般入賞口7,17を、所謂「ワープ」機能をもたせる
ためのワープ入口とし、ワープ出口を遊技盤3の中央下
側に別途設けるようにしてもよい。
【0458】また、本実施の形態にて用いられた変動入
賞装置10は、一対の可動翼片101,101を有し、
この翼片101,101を互いに外側に回動させること
によって、発射された遊技球をその内部に誘導するよう
になっているが、斯かる構成に限ることなく、変動入賞
装置として、遊技盤3の左右方向にスライドする一対の
可動部材を配設して遊技球を受入易くした所謂「スライ
ド式」のものや、発射された遊技球を集める回収棚を遊
技盤内部に収納し、これを適宜、遊技盤3の前面側に押
し出して遊技球を回収する構成の所謂「アタッカータイ
プ」のものや、変動入賞装置10の外郭に遊技球回収用
の回転翼を設け、この回転翼を内側に回転させることに
よって変動入賞装置10の外側を流下する遊技球をその
内部に引き込むように構成された所謂「回転式」のもの
など種々適用可能である。
【0459】また、本実施の形態では、大当り遊技状態
が発生した後の大当りの継続条件を成立させやすくすべ
く、変動入賞装置10内部に停留装置110を設置する
ようにしているが、これに限らず、例えば変動入賞装置
の入賞口設置部121に複数の入賞口(例えば10個)
を設定し、該設置された複数の入賞口に9個の遊技球が
入賞するまで一般入賞口とし(V入賞を無視する)、1
0個目の遊技球が入賞したときに3つの入賞口すべてを
暫定的に特別入賞口(Vゾーン)として扱って確実に大
当り遊技が継続するようにしてもよい。
【0460】また、本実施の形態の変動入賞装置10で
は、その入賞口設置部121に複数(3つ)の入賞口1
04,103,104が設置され、このうちの1つ(入
賞口103)が特別入賞口(Vゾーン)として機能する
構成となっているが、斯かる構成に限らず、例えば、
変動入賞装置をVゾーン自体の幅を変更し得る構成にし
て適宜Vゾーンへの遊技球の入賞確率を変更し得る構
成、入賞口設置部に多数の入賞口(例えば12個)を
設置しておきこれらの入賞口のうちの一部を適宜選択し
てVゾーンとする構成、変動入賞装置内部に回転式の
入賞口設置部を設け、遊技球が1つ入賞する毎に入賞口
設置幅の間隔分だけ回転させ遊技球をその内部に取り入
れる構成としてもよい。なお、予備遊技状態を実行する
ものは、変動入賞装置10以外のものでもよく、複数の
識別情報を可変表示可能な可変表示装置を備え、該可変
表示装置における可変表示ゲームにより予備遊技状態を
実行してもよい。
【0461】また、表示手段として例示する本実施の形
態のサイクル数表示器105は、7セグメントの数値表
示器を2つ具えて、1〜16のサイクル数を表示するよ
うになっているが、サイクル数表示器を1つの数値表示
器(7セグメント)にて構成することも可能であり、こ
のようにした場合、10以上のサイクル数を表わすに際
しては、10以上の数値の1の位だけを表示すると共
に、この数値を点滅させたり、色を付けたり、
「.」を付けたりするなどの方法が考えられる。
【0462】また、本実施の形態では、可変表示ゲーム
器52として、7セグメントの数値表示器を用いている
が、これに限ることなく、ドット表示の表示器、液晶の
表示器、蛍光表示管を用いた表示器、更には機械的なゲ
ーム器(例えば、数値が多数表示されたルーレットタイ
プのゲーム器)、回転ドラム式のゲーム器など種々のゲ
ーム器が適用可能である。
【0463】また、本実施の形態では可変表示ゲーム器
52は、補助変動入賞装置50に設置されているが、該
ゲーム器を変動入賞装置10の内部に設置したり、遊技
盤3の他の位置に別途設けたり、或いは他の入賞装置
(入賞口)に設置してもよい。
【0464】また、上記実施の形態では、始動入賞口
8,8に遊技球が1個入賞する毎に変動入賞装置10の
可動翼片101,101が1回開閉するようになってい
るが、開閉回数はこれに限らず、2回又はそれ以上の回
数開閉動作を行なうようにしてもよい。
【0465】また、始動入賞口8,8の形状は、本実施
の形態また後述の変形例(図54参照)のものに限るこ
となく、例えば、所謂「チューリップタイプ」、「チャ
ッカータイプ」、「クルーンタイプ」の入賞口等、種々
適用可能である。
【0466】また、本実施の形態では遊技球が始動入賞
口8,8に入賞したときに、直ちに変動入賞装置10の
可動翼片101,101を所定回数(1回)だけ所定時
間に亘って開閉させるようにしたが、始動入賞口8,8
に可変表示器を設けて、始動入賞口への入賞によって可
変表示ゲームを行ない、このゲーム結果に応じて上記可
動翼片の開放制御を行なうようにしてもよい。斯かる制
御の態様は、以下のように種々考えられる。即ち、始
動入賞口の可変表示器の表示内容を常時変化させておき
(図柄変動)、始動入賞口に遊技球が入賞したことを条
件に図柄を停止させ、この図柄が特定の図柄(例えば、
「0」〜「9」の数値を表示する場合には「3」,
「7」)となったときに変動入賞装置の可動翼片10
1,101を回動させる、停止した図柄の内容(例え
ば、数値)によって上記可動翼片の開放時間を変化させ
る(例えば、偶数の場合には開放時間を0.4sec、奇
数の場合には0.8secとする)、停止した図柄によ
って可動翼片の開放回数を変化させる(例えば、可変表
示器が「0」〜「9」の数値を表示する場合、その図柄
が「3」,「7」となったときには2回の開放、それ以
外は1回の開放)等である。
【0467】また、本実施の形態では、補助変動入賞装
置50を作動させるための特定入賞口として、変動入賞
装置上部に設けられた「8穴」の入賞口7が用いられて
いるが、遊技球の通過を検出し得る検出部を具えたもの
であれば他の一般入賞口(例えば、一般入賞装置9,
9)を特定入賞口としたり、或いはそれ専用の検出ゲー
トを設置するなど種々のバリエーションが考えられる。
仮りに特定入賞口をゲート状に構成した場合、遊技球が
該ゲートを通過しても賞品球の排出が行なわれないた
め、可変表示ゲームを行ない易くするために遊技球が通
過し易い位置にこれを取り付けても、遊技のベースが上
がらない等の利点がある。
【0468】具体的には、特定入賞口を、本実施の形態
の始動入賞口8,8上部の「袴」と呼ばれる部分の遊技
球流路、或いは、始動入賞口8,8の直上の遊技球流路
に、遊技球を検出するための特定のゲートを設けてお
き、これを特定入賞口としてもよい。更に、「袖」と呼
ばれる位置に設置された入賞口(本実施の形態ではチュ
ーリップと呼ばれる一般入賞装置9,9が設置されてい
る)を特定入賞口としてもよいし、この位置に特定入賞
口としての役割を有する特定のゲートを配設するように
してもよい。
【0469】また、本実施の形態では、上記「袴」の下
側の入賞口8,8を始動入賞口としているが、この入賞
口8,8を特定の入賞口としてもよい。この場合、上記
入賞口8,8をそのまま始動入賞口としての機能を持た
せるようにしてもよいし、或いは、他の一般入賞口等を
始動入賞口としたり、遊技盤3の他の位置に始動入賞口
としてのゲートを別途設けて、これら2つの機能を別々
の入賞口に持たせるようにしてもよい。
【0470】また、特定入賞口又はこれに代わるゲート
を、本実施の形態の補助変動入賞装置50の取付位置に
取り付けてもよい。この場合、補助変動入賞装置は遊技
盤3の他の位置に取り付けられる。
【0471】また、変動入賞装置10全体を特定入賞口
として用いることもできる。この場合には、テンカウン
トスイッチSW4A,SW4BがONする毎に特定入賞
口に遊技球が入賞したこととなるので、これにあわせて
補助変動入賞装置50の可変表示ゲーム器52による可
変表示ゲームが繰り返し実行されるようになる。
【0472】また、特定入賞口を変動入賞装置10内の
入賞口設置部121に設置することもでき、このように
した場合には特別入賞口103と特定入賞口とが近設さ
れるので、これら双方を同時に狙うことができるように
なる。また、特別入賞口(Vゾーン)103を特定入賞
口としても機能させてもよい。この特別入賞口(Vゾー
ン)103への遊技球の入賞は、大当り遊技状態が発生
している状態で生じやすく、遊技球が上記特別入賞口1
03に入賞したときに、大当り遊技状態の継続条件が成
立して、次のサイクルに移行するため、補助変動入賞装
置50の作動(可変表示ゲームの開始等)は、大当り遊
技状態におけるサイクルからサイクルへの移行時に行な
われ、効率の良い遊技が行なわれる。
【0473】また、本実施の形態では、始動入賞口8,
8を遊技盤3の所謂「落し」の位置に設置した例を示し
たが、これに限ることなく、例えば、変動入賞装置10
の真下に始動入賞口を設置してその数を追加してもよ
い。
【0474】更に、始動入賞口を、遊技盤の中央寄りに
設置された天入賞口5の取付位置としたり、或いは「8
穴」と呼ばれる一般入賞口7,17の取付位置とするこ
ともできる。このように始動入賞口を遊技盤3の中央寄
りの位置に設置することによって、遊技盤3の中央に遊
技球を発射させてこれらを狙うことが容易になり、この
ときのこぼれ球が、更に変動入賞装置10近傍に集めら
れ、大当り遊技状態などのときには、このこぼれ球が変
動入賞装置10内部に入賞する確率が高まって遊技球が
より有効に行なわれるようになる。
【0475】図56〜図58は、本発明に係るパチンコ
遊技機の変形例を示す。
【0476】これらのうち図56はこの変形例のパチン
コ遊技機1000の正面図、図57はこの変形例のパチ
ンコ遊技機に設置された始動入賞口1800,1800
の一方を拡大した正面図、図58はこの始動入賞口18
00の分解斜視図である。
【0477】この変形例にて示すパチンコ遊技機は、遊
技盤に設置された始動入賞口1800,1800の形状
が図1に示した遊技機のそれと異なるものであり、従っ
て、その他の同一の機能を有する各部材には同一の符号
を付して、それらについての説明は省略する。
【0478】この第1の変形例の始動入賞口1800,
1800には、該始動入賞口に入賞した遊技球をその内
部に貯留する遊技球貯留装置1810,1810が設け
られている。この遊技球貯留装置1810,1810
は、始動入賞口に入賞した遊技球を、1個宛その内部に
所定時間(例えば5sec)貯留して、その後該遊技球を
始動入賞スイッチSW1にて検出するように構成されて
おり、この装置によって始動入賞口1800,1800
に遊技球が連続して入賞した場合であっても、始動入賞
スイッチSW1から検出信号(ON信号)が連続して発
生しないようになっている。このように始動入賞口18
00に遊技球貯留装置1810を具えるのは以下の理由
による。即ち、一般的な始動入賞口(例えば、図1の始
動入賞口8,8)を用いた場合には、1つの遊技球が始
動入賞口に入賞して、変動入賞装置の可動翼片がその作
動を開始しているときに、更に2つめの遊技球が連続し
て入賞したときには該2つめの遊技球の入賞に応じて行
なわれる可動翼片の作動が重複することとなって実質的
に2つめの入賞が無効となったり、或いは制御手順の関
係上2つめの入賞球の検出信号(ON信号)を無効にす
る必要があった。そこで、この変形例では、上述のよう
に連続して遊技球が入賞した場合であっても、これらの
入賞が検出される迄の間に所定のタイムラグ(5sec)
を設けてこれらの不都合に対処するようになっている。
【0479】以下、この変形例に係る始動入賞口181
0,1810の構成について説明する。
【0480】始動入賞口1800,1800に設置され
た遊技球貯留装置1810,1810は、図57に示す
ように(一方のみ図示)、始動入賞口1800の入口部
1801と遊技球検出部(始動入賞スイッチSW1)1
802との間に設けられ、その上部側が、2個の遊技球
が貯留可能な遊技球貯留部1811、下部側が遊技球を
所定時間経過ごとにスイッチSW1側に放出する放出処
理部1812となっている。
【0481】この遊技球貯留装置1810は、図58に
示すように、遊技球を収納する凹部(例えば1個)18
21aを有する回転体1821と、該回転体を収納する
ハウジング1822と、回転体が収納された状態で前記
ハウジングを密閉する蓋体(パネル)1223と、前記
回転体を回転させる回転モータ1224とを具えてい
る。
【0482】これらのうち、前記回転モータ1824
は、ハウジングの貫通孔1822aを貫通した状態でハ
ウジング1822に収納された回転体1821の回転軸
1821bに、その回転軸(図には現れていない)に取
り付けられるとともに本体部分がハウジングの3本の取
付支柱1822bに固定されて、この状態で図外の電源
によって常時、所定の周期にて回転されるようになって
いる。
【0483】また、前記ハウジング1822の下側に
は、前記回転体の凹部1821aが回転途中で対向した
ときにその内部に収納されていた遊技球を受けてこれを
流下させるための放出路1822cが設けられている。
そしてこの放出路1822cには始動入賞スイッチSW
1が挿入されており、このスイッチSW1によって遊技
球の入賞が検出されるようになっている。
【0484】尚、上記回転体1821に設けられる凹部
1821aの数は2つ以上にしてもよく、この場合には
設けられた凹部の数に比例して回転体の回転周期を長く
定めればよい。
【0485】
【発明の効果】この発明によれば、変動入賞装置に関わ
る二桁数の数値情報(利益付与情報)を、単一の表示領
域に単一桁数の数値情報を表示する表示手段により表示
するようにしたので、二桁数の数値情報を表示するため
に複数個の表示手段を備える必要がなく、単一の表示手
段を効率よく使用できコスト高を抑えることが可能であ
る。また、2個の表示手段を配設する場合に比べて配置
スペースを小さくできるため、遊技盤面上或いは変動入
賞装置や可変表示装置等の役物装置上に効率良く配置す
ることができる。また、単一であるため、組付けや交換
作業も簡単になるとともに、配線の数も少なくなるた
め、配線処理や配線接続作業も簡単かつ効率よく行え
る。また、表示手段は変動入賞装置に設けられているこ
とにより、変動入賞装置に関わる利益付与情報を的確な
箇所で表示できるとともに、変動入賞装置上の限られた
範囲内でも問題なく表示手段を備えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用されたパチンコ遊技機1の遊技盤
3前面の構成例を示す正面図である。
【図2】変動入賞装置10の正面図である。
【図3】入賞口に入賞した遊技球の処理流路を示す遊技
盤3の裏面図である。
【図4】変動入賞装置10の斜視図である。
【図5】変動入賞装置10を3分割したうちの前面部の
分解斜視図である。
【図6】変動入賞装置10を3分割したうちの真中部の
分解斜視図である。
【図7】変動入賞装置10を3分割したうちの後端部の
分解斜視図である。
【図8】変動入賞装置10を側面から見た縦断面図であ
る。
【図9】人形服開閉扉130が閉じた状態での変動入賞
装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図10】人形服開閉扉130が開いた状態での変動入
賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図11】停留装置入口扉111が閉じている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図12】停留装置入口扉111が開いている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図13】停留装置が遊技球を受入れ得る状態となって
いるときに変動入賞装置10内に入賞した遊技球の流下
経路を示す斜視図である。
【図14】停留装置出口扉112が閉じている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図15】停留装置出口扉112が開いている状態にあ
る変動入賞装置10の要部のみを示した斜視図である。
【図16】停留装置内部に貯留された遊技球の出口扉開
放時の放出経路を示す斜視図である。
【図17】補助変動入賞装置50を前面側から見た斜視
図である。
【図18】補助変動入賞装置50を分解した状態を裏面
から見た斜視図である。
【図19】パチンコ遊技機1の背部に取り付けられる2
系統の賞球排出系の裏機構盤800を示す裏面図であ
る。
【図20】裏機構盤800の球鞘ケース811を主体と
する賞球排出装置810の係止状態を示す説明図であ
る。
【図21】遊技盤3の裏側に設置された裏機構盤800
の賞球数設定手段を示す平面図である。
【図22】図21に示す賞球設定手段の作動状態を説明
するための斜視図である。
【図23】裏側に前記裏機構盤800が設置されたパチ
ンコ遊技機1の背面図である。
【図24】役物制御装置600の内部構成を示すブロッ
ク図である。
【図25】役物制御装置600によって行なわれる変動
入賞装置、補助変動入賞装置、停留装置、及び人形服開
閉扉等の作動制御等の各制御の流れを説明するためのブ
ロック図である。
【図26】パチンコ遊技機1の変動入賞装置,補助変動
入賞装置及び装飾ランプ/LEDなどの各種作動機器を
遊技状態に応じて制御するためのメインルーチンを示す
フローチャートである。
【図27】乱数設定処理を示すフローチャートである。
【図28】不正検出処理(INJUSTCE)を示すフ
ローチャートである。
【図29】2系統賞球排出処理(SR600)を示すフ
ローチャートである。
【図30】許可コントロール処理(VSWCTL)を示
すフローチャートである。
【図31】検出処理(SW3GET)を示すフローチャ
ートである。
【図32】モータコントロール処理(MOTCLT)を
示すメインルーチンを示すフローチャートである。
【図33】モータコントロールの「MOT−10」処理
を示すフローチャートである。
【図34】モータコントロールの「MOT−20」処理
を示すフローチャートである。
【図35】モータコントロールの「MOT−30」処理
を示すフローチャートである。
【図36】モータコントロールの「MOT−40」処理
を示すフローチャートである。
【図37】モータコントロールの「MOT−50」処理
を示すフローチャートである。
【図38】モータコントロールの「MOT−60」処理
を示すフローチャートである。
【図39】モータコントロールの「MOT−70」処理
を示すフローチャートである。
【図40】モータコントロールの「MOT−80」処理
を示すフローチャートである。
【図41】モータコントロールの「MOT−90」処理
を示すフローチャートである。
【図42】モータコントロールの「MOT−100」処
理を示すフローチャートである。
【図43】モータコントロールの「MOT−110」処
理を示すフローチャートである。
【図44】モータコントロールの「MOT−120」処
理を示すフローチャートである。
【図45】モータコントロールの「MOT−130」処
理を示すフローチャートである。
【図46】モータコントロールの「MOT−140」処
理を示すフローチャートである。
【図47】補助入賞装置制御処理(SOLD−PRC)
を示すフローチャートである。
【図48】メインルーチンにて行なわれる普段処理(U
SULLY)を示すフローチャートである。
【図49】SW1処理(SW1PRC)を示すフローチ
ャートである。
【図50】SW許可処理(SWENA)を示すフローチ
ャートである。
【図51】大当りウェイト処理(HITWAIT)を示
すフローチャートである。
【図52】大当り処理(HITPRC)を示すフローチ
ャートである。
【図53】ウェイト処理(WAITPRC)を示すフロ
ーチャートである。
【図54】補助変動入賞装置50を「8穴」に設置した
場合の変動入賞装置10に対する第1の取付位置を示す
要部拡大図である。
【図55】補助変動入賞装置50を「8穴」に設置した
場合の変動入賞装置10に対する第2の取付位置を示す
要部拡大図である。
【図56】始動入賞口の形状を変更したパチンコ遊技機
の変形例を示す正面図である。
【図57】変形例のパチンコ遊技機に設置された始動入
賞口1800,1800の一方を拡大した正面図であ
る。
【図58】始動入賞口1800の分解斜視図である。
【符号の説明】
1 パチンコ遊技機(遊技機) 10 変動入賞装置 105 サイクル数表示器(表示手段) 600 役物制御装置(制御手段、表示制御手
段) 1600 役物制御手段(制御手段) 1612 サイクル数表示制御手段(表示制御手
段)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の始動条件の成立に基づき起生され
    る予備遊技の結果態様に関連して、変動入賞装置を遊技
    者にとって有利な状態に変換させるサイクル遊技を繰り
    返して実行可能に制御する制御手段を備えた遊技機にお
    いて、 前記サイクル遊技の起生に基づき遊技者にとって有利な
    状態に変換された前記変動入賞装置に関わる利益付与情
    報を表示可能であるとともに、単一の表示領域に単一桁
    数の数値情報を表示可能な表示手段を備え、 前記制御手段は前記表示手段の表示制御を行う表示制御
    手段を含み、 前記表示制御手段は、前記サイクル遊技の実行中に、前
    記変動入賞装置に関わる利益付与情報が単一桁数の数値
    情報の場合には、前記単一の表示領域の表示手段に該単
    一桁数の数値情報を所定表示態様により表示し、前記変
    動入賞装置に関わる利益付与情報が二桁数の数値情報の
    場合には、前記単一の表示領域に該二桁数の数値情報の
    うち一の位の数値情報を表示するとともに、該表示され
    る一の位の数値情報を前記所定表示態様とは異なる表示
    態様により表示するようにしたことを特徴とする遊技
    機。
  2. 【請求項2】 前記表示手段は、前記変動入賞装置に設
    けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
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