JP3147743B2 - ダイナミックラッチ回路 - Google Patents

ダイナミックラッチ回路

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JP3147743B2 JP28293995A JP28293995A JP3147743B2 JP 3147743 B2 JP3147743 B2 JP 3147743B2 JP 28293995 A JP28293995 A JP 28293995A JP 28293995 A JP28293995 A JP 28293995A JP 3147743 B2 JP3147743 B2 JP 3147743B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はダイナミックラッチ
回路に係わり、特にラッチクロックの周波数が高速時お
よび低速時の両方に対応して保持抜けを起さずにダイナ
ミック保持データをスタティックラッチにラッチさせる
ダイナミックラッチ回路に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の従来のダイナミックラッチ回路
は、その回路図を示した図3(a)、この回路で使用さ
れるパルス発生回路の回路図を示した図3(b)および
スタチックラッチの回路図を示した図3(c)を参照す
ると、外部から制御クロック信号CCLKがインバータ
301を介して第1の入力端に、桁上信号CRYが第
2の入力端にそれぞれ与えられ、制御クロック信号CC
LKによりプリチャージを行い制御クロック信号CCL
Kおよび桁上信号CRYによりサンプリングを行うダ
イナミック保持回路部302と、制御クロック信号CC
LKの2値論理レベルのハイレベル(以下、“H”レベ
ルと称す)からロウレベル(以下、“L”レベルと称
す)への立ち下がりのタイミングごとに所定幅のワンシ
ョットパルスを発生するパルス発生回路部303と、ダ
イナミック保持回路部302の保持内容が出力されたラ
イン34上のデータを、ライン32上に出力されたワン
ショットパルスがインバータ304で反転されたラッチ
クロックCLKSに応答して取り込み保持するととも
に、保持データを出力するスタティックラッチ部305
とを有する。
【0003】ダイナミック保持回路部302は、電源電
位VDDおよび接地電位GND間にPチャネルMOSト
ランジスタP2とNチャネルMOSトランジスタN5と
N6とが直列接続状態で挿入され、PチャネルMOSト
ランジスタP2およびNチャネルMOSトランジスタN
5のそれぞれのゲート電極が第1の入力端を介してライ
31cに共通接続され、NチャネルMOSトランジス
タN6のゲート電極はライン33に接続され、Pチャネ
ルMOSトランジスタP2およびNチャネルMOSトラ
ンジスタN5の直列接続点がライン34に接続されて構
成される。
【0004】一方、パル発生回路部303は、制御クロ
ック信号CCLKライン31がインバータ303aおよ
びDELAY(アナログディレイ部)303bの入力端
にそれぞれ接続され、それぞれの出力端がライン31a
および31bを介してNAND303cの入力端に接続
され、その出力端からラッチクロックCLKSを出力す
るように構成されている。
【0005】ダイナミックラッチ部305は、ダイナミ
ック保持ライン34とインバータ305aの入力端との
間にトランスファゲートN7が接続され、インバータ3
05aの出力端からライン36を介してクロックドイン
バータ305bの入力端に接続され、その出力端がイン
バータ305aの入力端に接続される。ラッチクロック
CLKSラインはトランスファゲートN7のゲート電極
およびインバータ305cの入力端にそれぞれ接続さ
れ、インバータ305cの出力端CLKSバーラインが
クロックドインバータ305bのクロック端子に接続さ
れて構成され、ライン36を介して保持データが出力さ
れる。
【0006】上述した従来のダイナミックラッチ回路の
動作説明用のタイミングチャートを示した図4を併せて
参照すると、制御クロック信号CCLK“H”レベル
時がプリチャージタイミングで、“L”レベル時がサン
プリングタイミングを示している。
【0007】はじめに、プリチャージタイミングおよび
サンプリングタイミングの動作について説明する。
【0008】まず、プリチャージタイミングの制御クロ
ック信号CCLKのライン31が“L”レベルから
“H”レベルへ変化した時は、インバータ301の出力
が“L”レベルになってライン31c上に出力され、従
ってPチャネルMOSトランジスタP2は導通し、Nチ
ャネルMOSトランジスタN5は非導通となり、ダイナ
ミック保持ライン34には“H”レベルが出力される。
【0009】一方、パルス発生回路303は、制御クロ
ック信号CCLKが“H”レベルになったので、インバ
ータ303aで反転されて“L”レベルになり2入力N
AND303cの出力は一義的に“H”レベルを出力す
るが前の状態も“H”レベルであるからその状態を持続
し、この信号がインバータ304で反転されたラッチク
ロックCLKSは“L”レベルである。ラッチクロック
CLKSが“L”レベルであるから、スタテックラッチ
305は読み込み動作をせず、前の値を保持する。
【0010】次に、サンプリングタイミングの制御クロ
ック信号CCLKが“H”レベルから“L”レベルに変
化すると、インバータ301の出力は“L”レベルから
“H”レベルに変化し、PチャネルMOSトランジスタ
P2は非導通になり、NチャネルMOSトランジスタN
5は導通する。ここで桁上げ信号CRYが“L”レベル
の時は、NチャネルMOSトランジスタN6は非導通に
なるので、ダイナミック保持ライン34の信号レベルは
“H”レベルのままである。
【0011】ワショットパルス発生回路303は、制御
クロック信号CCLKが“H”レベルから“L”レベル
へ変化するタイミングでインバータ303aの出力ライ
ン31aの信号レベルが“H”レベルになるので、この
“H”レベル信号とアナログディレイ303bの出力ラ
イン31b上の遅延された信号との論理積により、アナ
ログディレイ303bで遅延された期間だけ“L”レベ
ルの幅を有するワンショットパルスを発生し出力する。
【0012】このワンショットパルスがインバータ30
4で反転されて“H”レベルの出力をするので、スタテ
ィックラッチ部305はこの“H”レベルをラッチクロ
ックCLKSとして入力し、ダイナミック保持ライン3
4の“H”レベル、この場合はデータD1,D2を取り
込んで保持するとともに、保持データD1,D2はスタ
テックラッチ部305の出力信号としてライン36から
出力する。
【0013】すなわち、スタティックラッチ部305は
ラッチクロックCLKSが“H”レベルの時、トランス
ファゲートN7が導通しダイナミック保持ライン34の
値を取り込み、インバータ305aで反転させてライン
36から保持データを出力する。この時インバータ30
5cの出力は“L”レベルであるからクロックドインバ
ータ305bは出力が“L”レベルになっている。
【0014】ラッチクロックCLKSが“L”レベルの
時はインバータ305cの出力CLKSバーは“H”レ
ベルとなり、クロックドインバータ305bは活性化さ
れ、その出力すなわちライン34aに反転された“H”
レベルが出力される。つまりスタティックラッチ部30
5はデータを保持する。
【0015】この時トランスファゲートN7のゲート電
極は“L”レベルであり、トランスファゲートN7は非
導通になっている。
【0016】また、サンプリングタイミングで桁上げ信
号CRYが“H”レベルのデータD1,D2,…の時
は、NチャネルMOSトランジスタN6が導通し、制御
クロック信号CCLKのライン31cが“H”レベルで
あるからPチャネルMOSトランジスタP2は非導通、
NチャネルMOSトランジスタN5導通するので、ダ
イナミック保持ライン34のレベルは接地電位GNDレ
ベルに引き下げられ、この接地電位GNDレベルがスタ
テックラッチ部305に取り込まれて保持される。
【0017】スタティックラッチ部305のラッチクロ
ックCLKSをワンショットパルスとすることで、制御
クロック信号CCLKの周期がくなった場合にダイナ
ミック保持ライン34のデータが保持抜けを起こしデー
タが失われてしまうことを防いでいる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】上述したスタティック
ラッチ部305は、制御クロック信号の周期がダイナミ
ック保持部302のダイナミック保持ライン34の電荷
保持時間よりも長くなると電荷保持抜けを起こして誤動
作する。そこでパルス発生回路部303を設け、制御ク
ロック信号CCLKの立ち下がりごとに所定幅のワンシ
ョットパルスを発生させ、そのパルスでサンプリング結
果のダイナミック保持データをラッチするように改良し
たものが従来の回路である。
【0019】ところが、この回路によれば、制御クロッ
ク信号CCLKの周期が前述した所定幅のワンショット
パルスのパルス幅以内にくなると、ワンショットパル
スが発生しないという不具合があった。特に近年のマイ
クロコンピュータにこのダイナミックラッチ回路を使用
した場合、制御クロック信号の周期は高速時と低速時で
は1桁以上違うので、低速時に合わせて設計すると、高
速時にはワンショットパルスが発生しなくなる。
【0020】すなわち、制御クロック信号CCLKが低
速時に合せてパルス発生回路部303出力のワンショッ
トパルスのパルス幅を設定した場合のタイミングチャー
トを示した図5(a)を参照すると、制御クロック信号
CCLKの周期がパルス発生回路部303のアナログデ
ィレイの遅延時間より長いに生成されたラッチクロッ
クCLKSは上述したように、遅延時間tdに対応した
パルス幅を有して出力されているが、遅延時間tdは一
定であるから、制御クロック信号CCLKの周波数が高
くなるに従いその周期が遅延時間tdと同じかそれより
も短かくなると、パルス発生回路部303のNAND3
03cで2入力の信号が同時に“H”レベルとなる期間
が存在しなくなるので、ワンショットパルスCLKSが
出力されないという現象が起る。
【0021】また逆に制御クロック信号CCLKが高速
時に合せてパルス発生回路部303出力のワンショット
パルスのパルス幅を設定した場合のタイミングチャート
を示した図5(b)を参照すると、ワンショットパルス
の幅は周期の短かい制御クロック信号CCLKに対応し
て遅延時間tdも短かく設定されるので、制御クロック
信号CCLKの周波数が低くなり周期が長くなっても遅
延時間tdは固定であるから周期に比してワンショット
パルス幅が狭くなり、かつその周期はダイナミック保
持ライン34の電荷保持時間よりも長くなるので、ダイ
ナミック保持ラインの値を取り込めなくなる。
【0022】なお、本発明と一部構成上の共通点がある
回路の一例が特開平3−34617号公報に記載されて
いる。同公報記載の回路は、制御クロック信号またはこ
れを遅延した信号のどちらかをセレクタで選択しラッチ
回路に入力する回路である。この回路は制御クロック信
号の周波数が高くなった場合、遅延回路を構成する遅延
素子の周波数応答速度が制御クロック信号の数波数に追
従出来ず、スタテックラッチのラッチクロックが発生し
なくなるという点で従来技術のダイナミックラッチ回路
と同じである。
【0023】本発明の目的は、上述した欠点に鑑みなさ
れたものであり、ダイナミック保持手段の保持時間より
長い周期の制御クロック信号であっても、保持抜けを起
さずに動作するダイナミックラッチ回路を提供すること
にある。
【0024】
【課題を解決するための手段】本発明のダイナミックラ
ッチ回路の特徴は、所定の周期をもつ制御クロック信号
2値論理レベルのいずれかをとる桁上信号と前記制
御クロック信号の周期があらかじめ定める周期以下にな
ると活性化されるラッチクロック選択信号とが外部から
与えられ、前記制クロック信号の2値論理レベルのう
ち一方レベル期間で電源電位にプリチャージし前記制御
クロック信号の他方レベル期間でかつ前記桁上げ信号が
一方レベルの時電源電位のプリチャージレベルをサンプ
リングし、前記桁上げ信号が他方レベルの時接地電位を
サンプリングするダイナミック保持手段と、前記制
ロック信号とこの制御クロック信号をアナログディレイ
手段により所定時間遅延させた遅延信号との論理合成に
よるパルス信号を記制クロック信号が一方レベルか
他方レベルへ変化するタイミングごとに発生するパル
ス発生手段と、前記制御クロック信号の周期が前記遅延
時間よりも長いときは前記ラッチクロック選択信号が非
活性化されて前記ワンショットパルス信号を選択出力
し、前記制御クロック信号の周期が前記遅延時間以内の
ときは前記ラッチクロック選択信号が活性化されて前記
制御クロック信号を選択出力するようにしたラッチクロ
ック選択手段と、選択出力された前記ワンショットパル
スおよび前記制御クロック信号をラッチクロックにして
前記サンプリング結果の前記プリチャージレベルまたは
接地電位を取り込み保持するスタティックラッチと、を
備えて構成されることにある。
【0025】
【0026】また、前記制御クロック信号の周期が前記
ダイナミック保持手段の電荷保持時間よりくなった
とき前記プリチャージレベルがあらかじめ定めた定レ
ベル以下に低下しても保持抜けが無いように、前記ラッ
チクロック選択信号を活性化することにより前記制御ク
ロック信号を前記ラッチクロックとして選択し、その選
択したクロックで前記プリチャージレベルを前記スタテ
ィックラッチにラッチさせることできる。
【0027】さらに、記制クロック信号の周期が前
記遅延時間よりも長いときまたは前記制御クロック信号
が前記ダイナミック保持手段の電荷保持時間よりも長い
ときの各周期は、前記アナログディレイ手段が前記制御
クロック信号の周波数に追随できる周波数応答速度の範
囲内にあらかじめ設定される。
【0028】
【発明の実施の形態】まず本発明の一実施の形態を図面
を参照しながら説明する。
【0029】図1(a)は本発明のダイナミックラッチ
回路の一実施の形態を示す回路図であり、図1(b)は
この回路に適用される保持クロック選択回路部の一例を
示す公知の回路図である。
【0030】図1(a)および図1(b)を参照する
と、本発明のダイナミックラッチ回路と従来のダイナミ
ックラッチ回路との相違点は、パルス発生回路部とスタ
チックラッチ部との間に保持クロック選択回路部を設け
たことである。
【0031】すなわち、外部から、制御クロック信号C
CLKがインバータ101を介して第1の入力端に、桁
信号CRYが第2の入力端にそれぞれ与えられ、制
御クロック信号CCLKによりプリチャージを行い、制
御クロック信号CCLKおよび桁上信号CRYにより
サンプリングを行うダイナミック保持回路部102と、
制御クロック信号CCLKとこの信号を所定時間遅延さ
せた信号との論理合成により、制御クロック信号CCL
Kの“H”レベルから“L”レベルへの立ち下がりのタ
イミングに同期し所定幅のワンショットパルスを発生
するパルス発生回路部103と、制御クロック信号CC
LKの周期が上述したパルス発生回路部103の所定遅
延時間よりも長い低速時には“L”レベル、周期が所定
遅延時間以内の高速時には“H”レベルに反転するラッ
チクロック選択信号CSELが外部から供給されこの信
号が、“L”レベルのときにはパルス発生回路部103
出力のライン12上ワンショットパルスを選択し、
“H”レベルのときには制御クロック信号CCLKを選
択してラッチクロックCLKSとして出力する保持クロ
ック選択回路部104と、この保持クロック選択回路部
104で選択的に出力されるラッチクロックCLKSに
応答して、ダイナミック保持回路部102の保持内容が
出力されたライン15上のデータを取り込み保持すると
ともに、保持データとして出力するスタティックラッチ
部105とを有する。
【0032】保持クロック選択回路部104は、ラッチ
クロック選択選択信号CSELを入力とするインバータ
102aと、ラッチクロック選択信号CSELをゲート
電極に入力するトランスファゲートN3と、インバータ
102aの出力信号をライン13aを介してゲート電極
に入力するトランスファゲートN4と、トランスファゲ
ートN3の出力およびトランスファゲートN4の出力を
それぞれ出力ライン11aおよび出力ライン12aのO
R接続で入力するとともにそのいずれかを選択的にラッ
チクロックCLKSとして出力するインバータ102b
とから構成されている。
【0033】ダイナミック保持回路部102、パルス発
生回路103およびスタティックラッチ部105はそれ
ぞれ従来例で示したダイナミック保持回路部302、パ
ルス発生回路303およびスタティックラッチ部305
と同様な構成であるからここでの構成の説明は省略す
る。
【0034】本発明のダイナッミックラッチ回路の動作
説明用タイミングチャートを示した図2を併せて参照す
ると、制御クロック信号CCLKが“H”レベルの時が
プリチャージタイミングで、“L”レベルの時がサンプ
リングタイミングであり、このプリチャージタイミング
およびサンプリングタイミングの動作について説明す
る。
【0035】(イ)ラッチクロック選択信号CSELが
“L”レベルでプリチャージタイミングの時 ライン11上の制御クロック信号CCLKが“H”レベ
ルであれば、インバータ101の出力が“L”レベルに
なってライン14上に出力され、従ってPチャネルMO
SトランジスタP1は導通し、NチャネルMOSトラン
ジスタN1は非導通となる。
【0036】従ってダイナミック保持ライン15にはP
チャネルMOSトランジスタP1を介して電源電位VD
Dが供給され“H”レベルとなる。
【0037】図1(b)に示す保持クロック選択回路1
04は、ライン13上のラッチクロック選択信号CSE
Lが“L”レベルにあるので、トランスファゲートN3
が非導通状態にある。一方、ラッチクロック選択信号C
SELがインバータ102aで反転された“H”レベル
がライン13aを介してトランスファゲートN4のゲー
ト電極に供給されるので導通状態になり、ライン12上
のパルス発生回路部103の出力(このときはまだワン
ショットパルスを発生しておらず“H”レベル状態)を
選択してライン12a上に転送し、この“H”レベル状
態をインバータ102bで反転して“L”レベル状態の
ラッチクロック信号CLKSを出力する。
【0038】このラッチクロック信号CLKSが“L”
レベルであるのでスタテックラッチ部105は前の値を
保持する(図2−プリチャージタイミング期間)。
【0039】(ロ)ラッチクロック選択信号CSELが
“L”レベルでサンプリングタイミングの時 ライン11上の制御クロック信号CCLKが“H”レベ
ルから“L”レベルに変化すると、インバータ101の
出力は“L”レベルから“H”レベルに変化し、Pチャ
ネルMOSトランジスタP1は非導通となり、Nチャネ
ルMOSトランジスタN1は導通する。ここで桁上げ信
号CRYが“L”レベルの時はNチャネルMOSトラン
ジスタN2は非導通となるので、ダイナミック保持ライ
ン15のレベルは“H”レベルのままである。
【0040】パルス発生回路103は制御クロック信
号CCLKの“H”レベルから“L”レベルへの変化タ
イミングでアクティブレベル“L”レベルのワンショッ
トパルスを発生しライン12へ出力する。
【0041】このときラッチクロック選択信号CSEL
が“L”レベルであるので、保持クロック選択回路10
4は、インバータ102aでこのラッチクロック選択信
号CSELを“H”レベルに反転してトランスファゲー
トN4を導通させ、パルス発生回路部103の出力信号
ワンショットパルスを選択し、インバータ102bで反
転してアクティブレベル“H”レベルのラッチクロック
として出力する(図2−CLKS)。
【0042】このラッチクロックCLKSをスタテック
ラッチ部105はクロックとして入力し、ダイナミック
保持ライン15の“H”レベルデータD1,D2を取り
込んで保持する。保持データはスタテックラッチ部10
5の出力ライン17に出力される。
【0043】一方、サンプリングタイミング時で桁上げ
信号CRYが“H”レベルの時は、NチャネルMOSト
ランジスタN2は導通し、PチャネルMOSトランジス
タP1は非導通状態、NチャネルMOSトランジスタN
1は導通状態であるから、ダイナミック保持ラインのレ
ベルはNチャネルMOSトランジスタN1およびNチャ
ネルMOSトランジスタN2の両方が導通しているので
接地電位GNDレベルに引き下げられる。この接地電位
GNDレベルがワンショットパルスのラッチクロックC
LKSに応答してスタテックラッチ部105に取り込ま
れて保持される(図2−サンプリングタイミング期
間)。
【0044】(ハ)ラッチクロック選択信号CSELが
“H”レベルでプリチャージタイミングの時 ラッチクロック選択信号CSELが“H”レベルである
から保持クロック選択回路104はトランスファゲート
N3が導通してライン11上の制御クロック信号CCL
Kを選択し、インバータ102bで“L”レベルに反転
したラッチクロックCLKSとしてスタテックラッチ部
105に与える。この場合、プリチャージを行うタイミ
ングは上記(イ)の条件と同様に、制御クロック信号C
CLKが“H”レベルであるから、インバータ101の
出力が“L”レベルになり、従ってPチャネルMOSト
ランジスタP1は導通し、NチャネルMOSトランジス
タN1は非導通となる。
【0045】従ってダイナミック保持ライン15にはP
チャネルMOSトランジスタP1を介して電源電位VD
Dが供給され“H”レベルとなる。
【0046】このとき上述したようにラッチクロック信
号CLKSが“L”レベルであるのでスタテックラッチ
部105は前の値を保持する(図2−プリチャージタイ
ミング期間)。
【0047】(ニ)ラッチクロック選択信号CSELが
“H”レベルでサンプリングタイミングの時 ラッチクロック選択信号CSELが“H”レベルである
から、上述の(ニ)と同様に、保持クロック選択回路1
04はライン11上の制御クロック信号CCLKを選択
する。制御クロック信号CCLKが“L”レベルの場
合、保持クロック選択回路104の出力するラッチクロ
ックCLKSは“H”レベルとなり、従ってスタティッ
クラッチ部105はサンプリング動作を行う。
【0048】すなわち、制御クロック信号CCLKが
“H”レベルから“L”レベルに変化すると、インバー
タ101の出力は“L”レベルから“H”レベルに変化
し、PチャネルMOSトランジスタP1は非導通とな
り、NチャネルMOSトランジスタN1は導通する。こ
こで桁上げ信号CRYが“L”レベルの時はNチャネル
MOSトランジスタN2は非導通となるので、ダイナミ
ック保持ライン15のレベルは“H”レベルのままであ
る(図2−サンプリングタイミング期間)。
【0049】上述したようにこのときのラッチクロック
CLKSは制御クロック信号CCLKが選択された
“H”レベルであるから、この信号をスタテックラッチ
部105はクロックとして入力し、ダイナミック保持ラ
イン15の“H”レベルデータD3,D4を取り込んで
保持する。保持データはスタテックラッチ部105の出
力ライン17に出力される。
【0050】一方、サンプリングタイミング時で桁上げ
信号CRYが“H”レベルの時は、NチャネルMOSト
ランジスタN2は導通し、PチャネルMOSトランジス
タP1は非導通状態、NチャネルMOSトランジスタN
1は導通状態であるから、ダイナミック保持ラインのレ
ベルはNチャネルMOSトランジスタN1およびNチャ
ネルMOSトランジスタN2の両方が導通しているので
接地電位GNDレベルに引き下げられる。この接地電位
GNDレベルが制御クロック信号CCLKが選択された
“H”レベルのラッチクロックCLKSに応答してスタ
テックラッチ部105に取り込まれて保持される(図2
−サンプリングタイミング期間)。
【0051】したがって、上述した実施の形態によれ
ば、制御クロック信号CCLKの周期がパルス発生回路
部103内のアナログディレイ303bを構成する素子
の遅延時間よりも長い、つまりパルス発生回路部出力の
ワンショットパルス幅よりも長い低速時の場合は、
“L”レベルで外部から供給されるラッチクロック選択
信号CSELを用いて、制御クロック信号CCLKから
生成したワンショットパルスをラッチクロックCLKS
として選択し、制御クロック信号CCLKの周期がアナ
ログディレイ303bを構成する素子の遅延時間以内、
つまりパルス発生回路部出力のワンショットパルス幅以
内となる高速時の場合は、“H”レベルで外部から供給
されるラッチクロック選択信号CSELを用いて、制御
クロック信号CCLKの反転信号をラッチクロックCL
KSとして選択するので、制御クロック信号CCLKの
周波数が高速度になってもラッチクロックCLKSが消
滅してしまうことがなく、また、低速度の場合でもダイ
ナミック保持ラインの保持容量が抜けない程度にあらか
じめラッチクロック幅を広く設定しておくことが出来る
ので保持抜けを防止出来、誤動作のないダイナミックラ
ッチ回路を提供することが出来る。
【0052】なお、制御クロック信号の高速時には、パ
ルス発生回路103のアナログディレイ303bを構
成する素子の周波数応答速度が制御クロック信号の周波
数に追随しなくなるので、パルス発生回路103出力
のワンショットパルスは低速時にしか使用していない。
したがって、制御クロック信号の低速時のクロック周期
はアナログディレイの周波数応答速度の範囲内に設定さ
れる。
【0053】上述した実施の形態におけるパルス発生回
路、保持クロック選択回路、スタティックラッチは、上
述した所定の動作を行う回路であれば回路構成が異なっ
ても適用できる。
【0054】
【発明の効果】以上説明したように本発明のダイナミッ
クラッチ回路は、制御クロック信号が低速時の場合は
“L”レベルで、高速時の場合は“H”レベルで外部か
ら供給されるラッチクロック選択信号を用いて、制御ク
ロック信号から生成ししたワンショットパルスまたは制
御クロック信号の反転信号のいずれかを選択的にラッチ
クロックとして出力する保持クロック選択手段を有する
ので、制御クロック信号周期がパルス発生回路部103
内のアナログディレイ303bを構成する素子の遅延時
間以内、つまりパルス発生回路部出力のパルス信号幅
内の時は制御クロック信号そのものを用いてプリチャー
ジ、サンプリングおよびスタテックラッチの動作を行
い、制御クロック信号周期がパルス発生回路部出力の
ンショットパルス幅よりも長い時は制御クロック信号の
立ち下がりに同期したワンショットパルスでスタティッ
クラッチにラッチさせることにより、アナログディレイ
を構成する素子の周波数応答速度が制御クロック周波数
に追従しなくなるという欠点を回避し、かつダイナミッ
ク保持時間よりも長い周期の制御クロック信号でも保持
抜けを起こさずに安定して動作させることが出来、従っ
て広範囲な制御クロック信号周期で動作させることが出
来るので信頼性の向上に寄与する効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)本発明のダイナミックラッチ回路におけ
る一実施の形態の回路図である。 (b)上記回路に適用される保持クロック選択回路部の
一例を示す公知の回路図である。
【図2】図1に示した一実施の形態の動作説明用タイミ
ングチャートである。
【図3】(a)従来のダイナミックラッチ回路の一例を
示す回路図である。 (b)従来のダイナミックラッチ回路に適用するパルス
発生回路の一例を示す回路図である。 (c)従来のダイナミックラッチ回路に適用するスタテ
ィックラッチ部の一例を示す回路図である。
【図4】従来のダイナミックラッチ回路の動作説明用タ
イミングチャートである。
【図5】(a)制御クロック信号CCLK低速時に合
せてパルス発生回路部303出力のワンショットパルス
パルス幅を設定した場合の動作説明用タイミングチャ
ートである。 (b)制御クロック信号CCLK高速時に合せてパル
ス発生回路部303出力のワンショットパルスのパルス
幅を設定した場合の動作説明用タイミングチャートであ
る。
【符号の説明】
11,31 制御クロック信号の入力ライン 12,32 パルス発生回路部の出力ライン 13 ラッチクロック選択信号の入力ライン 15,34 ダイナミック保持ライン 14,31a,31c 制御クロック信号の反転出力
ライン 16,33 桁上げ信号の入力ライン 17,36 保持データ出力ライン 31b アナログディレイ303bの出力ライン 34a トランスファゲートN7の出力ライン 104 保持クロック選択回路部 105,305 スタティックラッチ部 N3,N4,N7 トランスファゲート 101,102a,102b,301,304,303
a,305a,305c インバータ 103,303 パルス発生回路部 305b クロックドインバータ 303b アナログディレイ(DELAY) 303c NAND CCLK 制御クロック信号 CLKS ラッチクロック CLKSバー 制御クロック信号の反転信号 CRY 桁上げ信号 CSEL ラッチクロック選択信号

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の周期をもつ制御クロック信号と
    値論理レベルのいずれかをとる桁上信号と前記制御ク
    ロック信号の周期があらかじめ定める周期以下になると
    活性化されるラッチクロック選択信号とが外部から与え
    られ、前記制クロック信号の2値論理レベルのうち一
    方レベル期間で電源電位にプリチャージし前記制御クロ
    ック信号の他方レベル期間でかつ前記桁上げ信号が一方
    レベルの時電源電位のプリチャージレベルをサンプリン
    グし、前記桁上げ信号が他方レベルの時接地電位をサン
    プリングするダイナミック保持手段と、前記制クロッ
    信号とこの制御クロック信号をアナログディレイ手段
    により所定時間遅延させた遅延信号との論理合成による
    パルス信号を記制クロック信号が一方レベルから
    レベルへ変化するタイミングごとに発生するパルス発
    生手段と、前記制御クロック信号の周期が前記遅延時間
    よりも長いときは前記ラッチクロック選択信号が非活性
    化されて前記ワンショットパルス信号を選択出力し、前
    記制御クロック信号の周期が前記遅延時間以内のときは
    前記ラッチクロック選択信号が活性化されて前記制御ク
    ロック信号を選択出力するようにしたラッチクロック選
    択手段と、選択出力された前記ワンショットパルスおよ
    び前記制御クロック信号をラッチクロックにして前記サ
    ンプリング結果の前記プリチャージレベルまたは接地電
    位を取り込み保持するスタティックラッチと、を備えて
    構成されることを特徴とするダイナミックラッチ回路。
  2. 【請求項2】 前記制御クロック信号の周期が前記ダイ
    ナミック保持手段の電荷保持時間よりも長くなったとき
    前記プリチャージレベルがあらかじめ定めた所定レベル
    以下に低下しても保持抜けが無いように、前記ラッチク
    ロック選択信号を活性化することにより前記制御クロッ
    ク信号を前記ラッチクロックとして選択し、その選択し
    たクロックで前記プリチャージレベルを前記スタティッ
    クラッチにラッチさせる請求項1記載のダイナミックラ
    ッチ回路。
  3. 【請求項3】 前記制御クロック信号の周期が前記遅延
    信号の遅延時間よりも長いときまたは前記制御クロック
    信号が前記ダイナミック保持手段の電荷保持時間よりも
    長いときの各周期は、前記アナログディレイ手段が前記
    制御クロック信号の周波数に追随できる周波数応答速度
    の範囲内にあらかじめ設定される請求項1記載のダイナ
    ミックラッチ回路。
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