JP3147350B2 - 車両教習路 - Google Patents

車両教習路

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JP3147350B2
JP3147350B2 JP18484898A JP18484898A JP3147350B2 JP 3147350 B2 JP3147350 B2 JP 3147350B2 JP 18484898 A JP18484898 A JP 18484898A JP 18484898 A JP18484898 A JP 18484898A JP 3147350 B2 JP3147350 B2 JP 3147350B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、水により障害物を
形成する車両教習路に関する。
【0002】
【従来の技術】一般の自動車教習所においては、自動車
の運転に関する実技,法令及び自動車の構造,取扱方法
等についての教習が行われ、実技においては高速道路走
行等も行われている。
【0003】このような教習所で教習を終え一定の技能
に達した運転手、あるいは運転経験を積んだ運転手であ
っても、実際の運転においては、急な飛出しを避けるた
めの急ブレーキや不意の障害物を避けるために行うハン
ドル操作等を習得することが好ましい。また、実際の運
転では、対向車や追い抜き車両の水跳ねにより、視界を
急に遮られる場合もある。
【0004】そこで、特別教習等において、走行車両の
前方に人形を出現して、急ブレーキ操作の練習を行う場
合もあるが、ブレーキ操作を誤ると、車体に人形が当た
り、車体を損傷する等の不具合があり、実際には広く普
及していない。
【0005】また、一般の自動車教習所では、S字カー
ブやクランクなどの走行路実技のために、専用のS字カ
ーブやクランク走行路等を設けているが、それら走行路
は教習所内に固定的に設けられたものであるから、その
S字カーブの曲率を変えたりクランクの幅を自由に変え
ることができず、同一形状の走行路を用いた単調な練習
しか行うことができない。また、車庫入れ練習のため
に、縁石やパイロンにより仕切った区画に後退運転で車
両を出入れする場合や、S字カーブやクランクなどの走
行路を縁石やパイロンにより区画する場合には、それら
縁石やパイロンに車体が接触し、車体を損傷する虞もあ
る。特に、教習車以外の車両を用いた練習で、例えばア
ンダースポイラーなどを装着した自分の車両により練習
を行うと、そのアンダースポイラーが縁石に接触して損
傷するなどの不具合が予想される。
【0006】そして、上述したように走行路に縁石やパ
イロンなどを設ける構造では、車両が損傷する虞がある
ため、このような問題を解消するものとして、特開昭5
2−89213号公報には、少なくとも1つの車両通行
帯を横切って地上に噴水する噴水列装置をほぼ地表以下
に埋設し、車両通行帯の通行区分の変更を噴水列で表示
する車両通行帯の通行区分変更装置(公報第1欄第5〜
9行)が提案されている。そして、この通行区画変更装
置は、一般道路において、自動車がポールに接触したり
してポールの損傷を招いたり、砂塵等のよってポールが
昇降不能となるような事故(公報第5欄第14〜16行)を
防止することはできるが、通行区画の変更に用いる前記
装置では、区間の変動後、連続して水を噴射するもので
あるから、仮に教習等に用いるとしても、走行練習にと
って無駄な水を噴射することとなり、また、噴射状態に
変化がないため、自動車教習には適用することができな
い。
【0007】さらに、教習所において、縁石やパイロン
を用いずに、接触時の損傷を防止するためS字カーブ、
クランクなどの走行路、あるいは車庫入れ等の区画を、
可倒式の支柱により形成することも行われているが、可
倒式であるため、接触して倒れても運転者が気付かない
場合がある。そして、教習所において、教習車がそれら
のコースを走行する場合、教官が同乗して前記支柱への
接触回数等の操作ミスを確認しないと、運転者の技能を
採点することができない。
【0008】さらにまた、教習所における走行練習にお
いては、一般道路と同じように、各種道路標識を確認し
ての走行練習、対向車や後続車等との関係を確認しなが
らの走行練習など各種道路状況に対応した走行練習をす
ることが好ましいが、教習路に固定的に設けた標識で
は、標識を確認しての走行練習が不十分となり、また、
他の教習車はそれぞれ個々のカリキュラムに基づき走行
しているものであるから、対向車や後続車等との関係に
おける走行練習が不十分となる。すなわち、一般道路で
は、後続車の急な追い越し動作や、対向車の急な右折運
転など他の車両の走行に対応した走行が必要となるが、
このような状況での走行練習は従来教習所では十分に行
うことができない。
【0009】また、従来の教習所では、降雨時の路面や
凍結路面におけるスピードの出し過ぎ,急ブレーキや急
ハンドルによるスリップやスピンなどを体験教習するこ
とができない。そこで、走行車両の側方から圧縮空気を
噴射して車両の向きを変える方法や、逆の走行車両の側
部に噴射装置を設け、この噴射装置の噴射圧により車両
の向きを変える方法が開発されているが、前記圧縮空気
を噴射する方法では、空気圧によるものであるから、走
行車両に対する噴射タイミングの制御が煩雑になると共
に、走行車両の向きの変化量を制御することが困難であ
り、また、上記噴射装置を設けるものでは、車両を改良
するか、あるいは別個に噴射装置を取り付ける必要があ
り、さらに、噴射タイミングの制御が煩雑になることが
予想される。
【0010】そこで、本発明は、上記問題点を解消する
ものであり、道路状況に応じた運転操作の練習を行うこ
とができる車両教習路を提供することを目的とし、さら
に、道路状況に応じた運転操作の練習を行うことができ
ると共に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練習を
行うことができる車両教習路を提供することを目的とす
る。
【0011】また、車両姿勢の変化を体験でき、道路状
況に応じた運転操作の練習を行うことができる車両教習
路を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】により障害物を形成す
る噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴水
手段の作動手段と備えるものであり、障害物が水により
形成されているから、車両が接触しても損傷することが
ない。また、噴水手段は、作動手段によって作動するか
ら、無駄な水を使用することがなく、教習時に必要なタ
イミングで噴水により障害物が形成される。
【0013】また、前記障害物が壁状又は柱状であるも
のであり、壁状又は棒状の障害物を避ける、あるいはそ
の手前で停止する運転操作の練習ができ、その障害物は
噴水手段により形成されるものであるから、障害物を作
ったり消したりすることが簡単にできる。
【0014】また、請求項の発明、前記障害物は、
走行車両の側方から該走行車両に向かって噴射される水
であり、側方から噴射される水により、走行中における
他の車両からの水跳ね状態を疑似的に体験できる。
【0015】また、路面を前記障害物により区画して通
路を形成したものであり、その通路の走行練習において
は、操作ミスを犯しても、水の障害物に接触するだけで
あるから、車両が損傷しない。
【0016】さらに、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた噴射口から噴射した水により形成されるものであ
り、路面に通路の形状に対応して噴射口を設け、この噴
口から水を噴射して障害物による通路を形成する。そ
して、水を止めれば、障害物がなくなり通常の走行がで
きる。
【0017】さらに、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた複数の噴射口から選択的に噴射した水により形成さ
れるものであり、複数ある噴射口から選択的に水を噴射
して障害物を形成することにより、路面に各種形状の通
路を形成できる。
【0018】さらにまた、請求項2,3の発明は、前記
口上を通過する車両に該通過を報知する報知手段を
設けたものであり、噴射口を通過すると、報知手段が該
通過を車両に報知する。
【0019】さらにまた、前記噴射口又は該噴口の近
傍を通過する車両を検出するセンサを設けたものであ
り、噴射口または近傍を通過する走行ミスがセンサによ
って検知される。
【0020】また、請求項の発明は、路面に略円錐型
の前記障害物を形成する円錐形成用噴口を設けたもの
であり、水により略円錐型のパイロンに相当する障害物
を形成することができる。
【0021】また、請求項の発明は、霧発生手段と、
この霧発生手段により発生した霧に画像を投影する投影
手段とを備えるものであり、投影手段により運転状況に
係わる各種情報を画像として表示できる。
【0022】また、前記噴水手段は、路面に設けた複数
の噴口を有し、これら複数の噴口の噴水を調節して
前記障害物の造型パターンを形成する造型パターン制御
手段を備えるものであり、噴水により各種形状の障害物
を形成することができる。
【0023】さらに、請求項の発明は、前記造型パタ
ーン制御手段により、前記障害物の造型パターンを走行
車両の走行方向と交叉方向に移動するように制御するも
のであり、交叉方向に移動する障害物に対する運転教習
を行うことができ、例えば、急な飛び出しに対応する状
況を疑似的に体験できる。
【0024】さらにまた、請求項7,8,9,10の発
明は、前記噴口から噴射された水を照明する照明手段
を設けたものであり、噴射した水を照明することによ
り、障害物に対する視認性を向上することができる。
【0025】また、請求項11,12,13の発明は、
前記噴水手段と前記作動手段との間に、ほぼ左右方向に
移動する車両姿勢変更用テーブル装置を設けたものであ
り、車両が上部を通過する際にテーブル装置を駆動する
ことにより、車両の姿勢が変わり、車両の姿勢変化やス
ピンを体験できる。
【0026】さらに、請求項14の発明は、前記車両姿
勢変更用テーブル装置は、テーブル本体と、このテーブ
ル本体を往復移動するテーブル往復駆動手段とを備える
ものであり、シリンダの駆動によりテーブル本体が往復
駆動し、このテーブル本体の上部を走行する車両の姿勢
を変えることができ、往復駆動するから、車両の向きを
左右いずれにも変えることができる。
【0027】さらに、請求項15の発明は、前記車両姿
勢変更用テーブル装置は、前記作動手段により作動する
ものであり、作動手段により前記噴射手段と車両姿勢変
更用テーブル装置とをそれぞれ作動することができる。
【0028】さらにまた、請求項16の発明は、前記作
動手段は、前記車両の通過を検出し、車両の通過時に前
記テーブル本体を作動するものであり、作動手段が車両
の通過を検出し、テーブル装置上を通過するタイミング
で該テーブル装置を作動して車両の姿勢を変えることが
できる。
【0029】さらにまた、請求項17の発明は、前記テ
ーブル本体の左右両側をカバーで覆っているものであ
り、カバーによりテーブル本体が左右どちらに偏ってい
るかについて、視認することができなから、通過時のテ
ーブル本体の移動方向が前もって分かることがない。
【0030】しかも、請求項18の発明は、前記車両姿
勢変更用テーブル装置の後側の路面は、前側の路面より
摩擦係数が低いものであり、テーブル装置の駆動により
車両の姿勢が変わり、この姿勢が変わった車両が摩擦係
数の低い路面において滑り、横滑りを体験できる。
【0031】しかも、請求項19の発明は、前記車両姿
勢変更用テーブル装置の後側の路面は、左右で摩擦係数
が異なるものであり、テーブル装置の駆動により車両の
姿勢が変わる。さらに、路面の左右で摩擦が異なるた
め、路面における走行位置により姿勢やスピンの状態が
変化する。
【0032】しかも、請求項20の発明は、前記路面の
左右一側に前記テーブル装置を配置したものであり、テ
ーブル装置により姿勢が変わった車両は、路面の左右一
側を横滑りあるいはスピンしながら進み、路面の左右他
側では摩擦が異なるため、変化した走行状態を体験でき
る。
【0033】さらに、請求項21の発明は、前記車両姿
勢変更用テーブル装置の後側の路面に散水する散水装置
を備えるものであり、摩擦係数の低い路面に、さらに散
水することにより、該路面の摩擦係数を変化させること
ができる。
【0034】
【発明の実施形態】以下、本発明の実施例を添付図面を
参照して説明する。図1及び図2は本発明の第1実施例
を示し、教習路1の路面2には、噴射口たる3つの噴射
ノズル3,3,3と、2つの噴射ノズル3A,3Aと、
2つ噴射ノズル3B,3Bが路面2の長さ方向前後に並
んで複数埋設されている。これら噴射ノズル3,3A,
3Bは、それぞれの分岐管路4Aが送水管路4に接続さ
れ、この送水管路4がポンプなどの水圧送手段5に接続
され、該送水管路4には、各噴射ノズル3,3A,3B
に対応して、開閉手段である開度調整弁6が設けられて
いる。そして、前記噴射ノズル3,3A,3B及び水圧
送手段5により噴水手段7を構成し、前記噴射ノズル
3,3A,3Bからは水Wがほぼ柱状に噴射される。
尚、噴水手段7の水源としては、水道水や地下水など各
種のものを用いることができる。また、前記開度調整弁
6には、モータ等により無段階的に開度調整可能なバタ
フライ弁等の開度調整弁(比例制御弁)を用いることが
でき、さらに、分岐管路4Aには、該噴射ノズルの水圧
を一定かつ均一に保つ自動低圧弁を設けることもでき
る。
【0035】また、前記教習路1には、路面2を走行す
る走行車両Sの速度及び通過を検出する速度検出手段8
が設けられている。この速度検出手段8は、走行車両S
の通過を検出する検出センサ9,9を所定間隔をおいて
配置し、前記検出センサ9は、レーザーや光や音波を発
信する発信部9Aと受信部9Bとを備えている。それら
各検出センサ9,9はマイクロコンピュータなどの制御
手段10に電気的に接続され、この制御手段10は、前記検
出センサ9,9から入力する走行車両Sの検出信号の時
間差と、両検出センサ9,9間の距離とから走行車両S
の速度を算出し、所定時間後に噴水手段7の噴射ノズル
3,3A,3Bから水Wを噴射するように制御を行う。
また、前記制御手段10は、前記水圧送手段5及び開度調
整弁6を定められたプログラムなどにより自動制御す
る。さらに、前記制御手段10には、キーボードなどの入
力手段を備えた操作手段11が電気的に接続さており、こ
の操作手段11により、噴射手段7の動作パターンなどの
入力や、噴射手段7の操作を行うことができる。その噴
射手段7の動作パターンとは、走行車両Sが噴射ノズル
3の位置に達する所定時間前に、あるいは走行車両Sが
噴射ノズル3に所定距離接近したら、前記複数の噴射ノ
ズル3,3A,3Bから選択的に水Wを噴射することを
示し、前記速度検出手段8により検出した前記走行車両
Sの車速と、速度検出手段8と噴射ノズル3との距離に
より前記制御手段10が噴射時期の制御を行う。尚、走行
車両Sを定速走行するようにすれば、検出センサ9を1
個設けて、走行車両Sの通過を検出し、その定速走行に
合わせて噴射時期を制御すればよく、検出センサ9とし
ては、教習路1の適宜箇所に設けた近接センサ、ドップ
ラーレーダ、あるいはバーコードリーダなどを用いても
よく、近接センサとしては、磁気誘導や電気誘導の近接
センサなどを用いることができる。尚、以下の各実施例
では、図面に検出センサ9を図示しないものであって
も、いずれも噴射手段7の噴射位置の手前に車両を検出
センサ9を設け、この検出センサ9がスイッチとして、
車両を検出することにより、噴射手段7からの水Wの噴
射が行われるようになっている。また、噴射ノズル3,
3A,3Bからの噴射は、前記操作手段11を用いた手動
スイッチ操作により、前記制御手段10を作動させて行う
こともできる。さらに、前記走行車両Sには、前記噴射
ノズル3,3A,3Bから噴射を操作する操作部12が設
けられ、この操作部12には発信機(図示せず)が設けら
れ、この発信機から発信した操作信号を前記制御手段10
が受信し、その操作信号により制御手段10が噴水手段7
を制御してもよい。そして、前記検出センサ9が噴水手
段7の作動させる作動手段となり、この作動手段は噴水
手段7から水を噴出する場合のスイッチである。
【0036】次に前記構成につき、その作用を説明す
る。まず、制御手段10により噴射手段7を自動制御する
場合を説明すると、走行車両Sが速度検出手段8の箇所
を通過すると、各検出センサ9,9からの検出信号によ
り、その走行車両Sの速度を算出し、走行車両Sが噴
ノズル3に達する前に、噴射ノズル3,3A,3Bのい
ずれかから水Wを噴射する。すなわち作動手段たる検出
センサ9が走行車両Sを検出する前は、噴水手段7から
は水が噴出されない。そして、図2においては、制御手
段10に、あらかじめ走行車両S側から見て左側の噴射ノ
ズル3及び右側の噴射ノズル3Bから水Wを噴射するよ
うに動作パターンが入力されていた場合の動作を示し、
それら噴射ノズル3,3Bから噴射した水Wにより障害
物たる水柱13が形成される。これにより、走行車両Sの
運転手は、それら水柱13を回避するように走行あるいは
水柱13の前で停止するように緊急回避の運転操作を行
う。また、操作手段11により噴水手段7を操作する場合
は、走行車両Sが噴射ノズル3に所定位置まで近付いた
ら、操作手段11を操作して、手動により所望の噴射ノズ
ル3,3A,SBから水Wを噴射させることができる。
また、走行車両Sに教官が同乗する場合は、その教官が
操作部12を操作して所望時期に所望位置の噴射ノズル
3,3A,3Bから水Wを噴射させることもできる。
尚、水柱Wの高さHは走行車両Sの車高とほぼ等しい
1.5メートル程度にしてある。また、急ブレーキによ
る急停止の操作練習を行う場合は、前列の噴射ノズル
3,3,3のすべてから水Wを噴射させればよい。この
ように噴射した水Wによる水柱13を障害物として、これ
を避けるハンドル操作や急ブレーキ操作を行うことがで
きるため、操作が間に合わずに、障害物に接することに
なっても、走行車両Sが損傷することがなく、疑似的に
各種の緊急迂回操作の練習を行うことができる。また、
噴射した水Wにより路面2は濡れるが、このような緊急
回避の操作練習においては、濡れることにより通常の路
面状態より低速で高速で起こる条件を再現できるため、
操作練習には好ましい。
【0037】このように本実施例では、水Wにより障害
物たる水柱13を形成する噴水手段7と、この噴出手段7
の作動手段たる検出センサ9とを備えるものであるか
ら、障害物が水Wにより形成されているから、車両Sが
接触しても損傷することがなく、効果的な走行教習を行
うことができる。また、噴水手段7は、作動手段たる検
出センサ9によって作動するから、無駄な水を使用する
ことがなく、教習時に必要なタイミングで噴水により障
害物を形成することができる。すなわち、少なくとも走
行車両Sが検出センサ9の箇所を通過するまでは噴水は
止まっているから、教習に無駄な水を使うことがない。
【0038】また、このように本実施例では、前記障害
物が、棒状の水柱13であるから、その手前で停止した
り、回避したりする運転操作の練習を行うことができ、
水柱13は噴水手段7により形成されるものであるから、
水柱13を作ったり消したりすることも簡単にできる。
【0039】また、実施例上の効果として、複数の噴射
ノズル3,3A,3Bを路面2に配置し、制御手段10の
自動制御により、種々のパターンで噴射ノズル3,3
A,3Bから水Wを噴射するようにしたから、各パター
ンによって種々のハンドル操作の練習を行うことができ
る。また、操作手段11を用いた手動操作や教官によるマ
ニュアル操作も行うことができるから、練習効果に優れ
る。さらに、速度検出手段8を設けることにより、異な
る速度での練習に適したものとなる。また、噴射ノズル
3,3A,3Bの口は路面2の幅方向に長い長円形であ
るから、少ない量で壁を作れる。尚、図2に示した噴出
ノズル3,3A,3Bを、それぞれ図示した状態より路
面2の幅方向に幅広に形成すれば、前列の噴出ノズル3
と中央及び後列の噴出ノズル3A,3Bから噴射される
水Wが前から見て部分的に重なりあるようになり、この
ように各噴出ノズル3,3A,3Bの幅を広く取って水
Wの壁を形成することにより、一層水Wの使用量を削減
できる。
【0040】図3ないし図5は本発明の第2実施例を示
し、上記第1実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例の噴射手段7
は、路面2の上部に、中空な門型送水管21を設け、その
門型送水管21の上部の横管22に、噴射口たる複数の噴射
ノズル23を設け、前記送水管21の両端は、前記送水管路
4により、前記水圧送手段5に接続され、該送水管路4
には、前記門型送水管21の両端に対応して、前記開度調
整弁6を設け、さらに、前記横管22内の水路は、その長
さ方向中央にて止水部22Aにより仕切られている。ま
た、この例においても、前記速度検出手段8、制御手段
10、操作手段11及び操作部12は第1実施例と同一構成の
ものが用いられ、前記開度調整弁6及び水圧送手段5が
前記制御手段10により制御される。前記噴射ノズル23
は、消防で使用されている噴射口と同様な構造であり、
電動式の絞りリング(図示せず)を動かすことにより、
噴射量が調整可能であり、また、図5(a)に示すよう
に棒状や、図5(b)に示すように霧状の水Wを噴射す
ることができる。
【0041】そして、走行車両Sが検出センサ9により
検出され、門型送水管21に接近すると、制御手段10によ
り、一方の開度調整弁6が開き、横管22の左右方向一側
の噴射ノズル23から水Wが棒状に噴射されて、横管22の
下方に障害物たる水壁24が形成される。そして、例え
ば、図3に示すように、走行車両Sから見て、前側の横
管22には左側に水壁24を形成し、後側の横管22には左側
に水壁24が形成する。これにより、走行車両Sの運転手
は、それら水壁24を回避するように走行あるいは水壁24
の前で停止するように緊急回避の運転操作を行う。ま
た、横管22の左右両側の噴射ノズル23から水を噴射し
て、路面2の幅方向全長に水壁24を形成すれば、急停止
に伴うブレーキ操作の練習ができる。
【0042】このように本実施例においても、上記実施
例と同様な作用,効果を有し、また、このように本実施
例では、前記障害物が、壁状の水壁24であるから、その
手前で停止する運転操作の練習ができ、水壁24は噴水手
段7により形成されるものであるから、水壁24を作った
り消したりすることが簡単にできる。また、水Wの障害
物を壁状に形成するから、走行車両Sの前方視界を全面
的に遮ることにより、一層効果的な教習を行うことがで
きる。尚、図3において、路面2には門型送水管21を多
数(3箇所以上)設けることができ、例えば、図3の前
後の門型送水管21の間にさらに門型送水管21を設けるよ
うにしてもよく、多数設ければ練習効果も向上する。
【0043】図6は本発明の第3実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の噴出手段7は、路面2の
幅方向全長に複数の前記噴射ノズル23を埋設し、各噴射
ノズル23を、開度調整弁6を設けた分岐管路4Aを介し
て前記送水管路4に接続し、この送水管路4を前記水圧
送手段5に接続している。また、この例においても、前
記速度検出手段8、制御手段10、操作手段11及び操作部
12は第1実施例と同一構成のものが用いられ、前記開度
調整弁6及び水圧送手段5が前記制御手段10により制御
される。尚、前記幅方向に複数並んだ噴射ノズル23は、
路面2の長さ方向に沿っても複数箇所設けられる。
【0044】そして、複数並んだ噴射ノズル23から、選
択的に水Wを噴射することにより、棒状又は壁状の障害
物を形成することができ、上記第1,2実施例と同様な
作用効果を有し、また、この例では、個々の噴射ノズル
23に対応して開度調整弁6が設けられているから、路面
幅方向に設けた複数の噴射ノズル23を選択して水Wを噴
射することができ、図6に示すように、路面2の両側か
ら水Wを噴射して、走行車両Sを路面2の中央側に誘導
することなどができる。
【0045】図7は本発明の第4実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の噴出手段7は、路面2の
側方に中空な送水管25を立設し、この送水管25の路面2
側に複数の前記噴射ノズル23を設け、その送水管25と前
記水圧送手段5とを前記送水管路4により接続してな
る。尚、前記送水管25は、路面2の長さ方向、すなわち
走行車両Sの走行方向に沿って複数箇所設けられる。ま
た、この例においても、前記速度検出手段8、制御手段
10、操作手段11及び操作部12は第1実施例と同一構成の
ものが用いられ、前記開度調整弁6及び水圧送手段5が
前記制御手段10により制御される。尚、以下の実施例で
も、水圧送手段5と、この水圧送手段5により圧送され
た水Wを噴射する噴射口により噴射手段が構成される。
【0046】そして、噴射ノズル23から水Wを噴射する
ことにより、送水管25を設けた側に水壁24を形成して障
害物とすることができ、上記第1,2実施例に対応し
て、同様な作用,効果を有する。
【0047】図8は本発明の第5実施例を示し、上記各
実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明を
省略して詳述すると、この例の噴射手段7は、路面2の
側方に前記噴射ノズル23を埋設し、この噴射ノズル23
は、路面2側に向けて斜め上向きに配置され、その噴射
ノズル23と前記水圧送手段5とを前記送水管路4により
接続し、各噴射ノズル23に対応して、前記開度調整弁6
が前記送水管路4に設けられる。また、前記噴射ノズル
23の向き及び水の噴射量は、走行車両Sのフロントガラ
スGの前面を水が通過するように設定されている。尚、
前記噴射ノズル23は、路面2の長さ方向に沿って複数箇
所設けられる。
【0048】そして、走行車両Sが噴射ノズル23箇所に
接近したら、前記制御手段10の制御等により、噴射ノズ
ル23から水Wを噴射すれば、この水Wがフロントガラス
Gの前方を遮る障害物となり、上記第1及び第2実施例
と同様な作用,効果を有し、この例では、路面2の幅方
向に水Wと飛ばし、運転車に視認させるため、比較的水
Wの使用量が少なく済む。
【0049】図9及び図12は本発明の第6実施例を示
し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳
細な説明を省略して詳述すると、この例では、路面2の
左側には、前記送水管25を位置A,B,C…Y,Zにそ
れぞれ等間隔に立設し、路面2の右側には、前記送水管
25を位置a,b,c…y,zにそれぞれ等間隔に設けて
いる。また、第1実施例と同様に、教習路1には、速度
検出手段8が設けられている。この速度検出手段8は、
水跳ね噴射制御手段31に電気的に接続され、この水跳ね
制御手段31は、各送水管25の開度調整弁6の操作を行
う。また、前記水跳ね噴射制御手段31には、前記左側の
送水管25からの噴射を制御して追越しの場合の水跳ね状
態を再現する追抜き制御手段32と、前記右側の送水管25
からの噴射を制御して追越された場合の水跳ね状態を再
現する追越し制御手段33と、前記右側の送水管25からの
噴射を制御して対向車による水跳ねを再現する対向車制
御手段34とが設けられている。また、前記水跳ね噴射制
御手段31を操作したり、データを入力する前記操作手段
11を備える。また、それら制御手段32,33,34によらず
とも噴射ノズル23からは、操作手段11を用いて各種のパ
ターンで水Wを噴射することができる。
【0050】次に、前記追抜き制御手段32による路面2
の左側の送水管25からの水Wの噴射について説明する。
速度検出手段8から検出信号により、水跳ね噴射制御手
段31が左側の走行車両Sの速度を算出し、この走行車両
Sが位置Aに達する前に、位置Aの送水管25の複数の噴
射ノズル23からの噴射を開始し、順次位置B,C…の送
水管25からの噴射を行い、この噴射位置の移動を走行車
両Sの走行より僅かに遅く制御する。すなわち、図10
は、噴射状態の説明図であり、走行車両Sに対する各位
置A,M,Zにおける水Wの当たる位置を示し、走行車
両Sは、位置A〜Z間の走行中に、最初は車両Sの側部
前方に水Wを受け、この水Wを受ける位置が序々に車両
Sの側部後方へと移動して行く。尚、各送水管25は、例
えば2秒程度噴射した後、噴射を停止する。
【0051】また、前記追抜き制御手段33による路面2
の右側の送水管25からに水の噴射について説明すると、
右側の走行車両S´が位置aに達した後、位置aの送水
管25の複数の噴射ノズル23からの噴射を開始し、順次位
置b,c…の送水管25からの噴射を行い、この噴射位置
の移動を走行車両S´の走行より僅かに早く制御する。
すなわち、図11は、噴射状態の説明図であり、走行車
両S´に対する各位置a,m,zにおける水Wの当たる
位置及び噴射状態を示し、走行車両S´は、位置a〜z
間の走行中に、最初は車両S´の側部後方に水を受け、
この水を受ける位置が序々に車両Sの側部前方へと移動
して行く。尚、各送水管25は、例えば2秒程度噴射した
後、噴射を停止する。
【0052】さらに、前記対向車制御手段34による路面
2の右側の送水管25からに水の噴射について説明する
と、この場合は、位置z側の送水管25から噴射を開始
し、順次位置y…d,c,b,aと噴射位置が走行車両
S´の走行方向と逆方向に移動する。尚、追抜き制御手
段32、追越し制御手段33及び対向車制御手段34を用いず
に、操作手段11によるマニュアル操作や、位置A〜Z、
位置a〜zの全ての送水管25から水を噴射するようにし
てもよく、走行車両Sは、車体の左側から水を受けるこ
とにより、追越し時の水跳ねを疑似的に体験でき、走行
車両S´は、車体の右側から水を受けることにより、追
越された時や対向車とすれちがった時の水跳ねを疑似的
に体験できる。また、他の車両の水跳ねでは、タイヤに
巻き上げられた水が霧状となる場合もあるから、送水管
25に設けた複数の散水ノズル23の噴射状態をそれぞれ設
定することもでき、例えば、略棒状の噴射と霧状の噴射
とを混合すればよい。
【0053】このように本実施例では、水により障害物
を形成するものであって、請求項に対応して、障害物
は、走行車両S,S´の側方から該走行車両S,S´に
向かって噴射される水であるから、側方から噴射される
水により、走行中における他の車両からの水跳ね状態を
疑似的に体験できる。
【0054】また、実施例上の効果として、複数の送水
管25を路面2の走行方向に並べて配置し、噴射ノズル23
からの噴射時期を制御できるようにしたから、追越し時
及び追抜かれる時、さらには対向車から受ける水跳ね状
態等を疑似的に体験することができる。さらに、噴射ノ
ズル23から噴射する水を、走行車両S,S´のフロント
ガラスGに当たるように噴射するから、水跳ね時の視界
不良を体験することができる。
【0055】図13は本発明の第7実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して詳述すると、この例では、上記第6実施例の
送水管25に変えて、路面2の左側には、前記噴射ノズル
23を位置A,B,C…Y,Zにそれぞれ等間隔に埋設
し、路面2の右側には、前記噴射ノズル23を位置a,
b,c…y,zにそれぞれ等間隔に埋設しており、速度
検出手段8、水跳ね制御手段31及び操作手段11は、第6
実施例と同一の構成のものを採用している。また、噴射
ノズル23は、路面2の側方に斜め上向きに水Wを噴射
し、水Wが走行車両S,S´のフロントガラスGの前方
を横切るようになっている。
【0056】したがって、噴射ノズル23からは、路面2
位置から斜めに水Wが噴射されるから、あたかも他の車
両のタイヤによる水跳ねに近い状態で、走行車両S,S
´に水がかかる。
【0057】図14は本発明の第8実施例を示し、上記
各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説明
を省略して上述すると、この例では、走行車両Sの速度
及び通過を検出する車速検出手段8に用いる検出センサ
の変形例であり,検出センサ109 Aとして圧力センサを
用いている。前記検出センサ109 Aは、路面2と面一
に、剛性板41を配置し、この剛性板41の下部に車両の荷
重によりその通過を検出する加圧型センサとしての加圧
導電ゴムセンサ42を設け、この加圧導電ゴムセンサ42の
検出信号が前記制御手段10,31に出力される。尚、図中
43は、前記剛性板41の縁側を支持する支持弾性体たるゴ
ムシートである。そして、前記検出センサ109 Aは路面
2の幅方向に設けられ、幅方向に複数の前記剛性板41が
配置される。
【0058】したがって、この例においても、路面2の
走行車両Sの通過を検出することができ、また、路面2
の幅方向に複数の加圧導電センサ42を設けたから、走行
車両Sの通過位置、すなわち路面2の左右どちらを走行
しているかも、検出することができる。
【0059】図15及び図16は本発明の第9実施例を
示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その
詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、路面2
に複数の前記噴射ノズル23を配置し、これら噴射ノズル
23により区画したS字カーブの通路51を形成している。
また、この噴ノズル23の近傍で前記通路51の外側に又
は内側にそれぞれ報知手段たる小型噴射ノズル23Aを設
け、各噴射ノズル23,23Aを分岐管路4A,4Aによ
り、独立送水管路52に接続している。この独立送水管路
52は、前記水圧送手段5と水量調整弁(図示せず)を介
して接続され、個々の独立送水管路52がそれぞれ一定水
量になるように保たれている。また、この例では、前記
噴射ノズル23から噴射する水Wは、走行車両Sの地上高
より低く設定されている。尚、小型噴射ノズル23Aと
は、前記噴射ノズル23より噴射口が絞られたもので、細
い水柱を噴射するものを言う。
【0060】また、前記噴射ノズル23には走行車両Sの
通過を検出する圧力センサなどのセンサ53が設けられ、
このセンサ53は、コンピュータなどの走行管理手段54に
接続されている。この走行管理手段54では、前記センサ
53からの検出信号により、走行車両Sが噴射ノズル23を
通過した場所とその回数等を集計及び表示出力する。
【0061】そして、図15に示すS字カーブの通路51
の走行練習において、図16に示すように走行車両Sが
誤って噴射ノズル23を踏むと、該噴射ノズル23からの水
の噴射が妨げられ、一定水圧の水が、報知手段たる小型
噴射ノズル23Aから水が高く噴射され、運転手及び教官
に視認される。この場合、小型噴射ノズル23Aの噴射方
向を通路51側に向けて斜めにしてもよく、斜めにすれ
ば、噴射した水Wが走行車両Sに当たって報知すること
になる。あるいは、小型噴射ノズル23A通路51内に配置
しておけば、小型噴射ノズル23Aからの噴水が車両Sの
下部に当たって報知することができる。
【0062】このように本実施例では、路面2を障害物
たる噴水により区画して通路51を形成したから、通路51
の走行練習においては、操作ミスを犯しても、水Wの障
害物に接触するだけであるから、走行車両Sが損傷せ
ず、効果的に練習を行うことできる。尚、前記門型送水
管21や送水管25から噴射する水を障害物としてクランク
や車庫入れなどの通路を作ることもできる。
【0063】また、このように本実施例では、路面2に
S字カーブの通路51の形状に対応して噴射口たる噴射ノ
ズル23を設け、この噴ノズル23から水Wを噴射して障
害物による通路51を形成することができ、水を止めれ
ば、障害物はなくなり、通常の走行ができる。
【0064】さらに、このように本実施例では、請求項
に対応して、前記噴口たる噴射ノズル23上を通過す
る走行車両Sに該通過を報知する報知手段たる小型噴射
ノズル23Aを設けたものであるから、通路51を区切る噴
射ノズル23を通過すると、小型噴射ノズル23Aが該通過
を車両Sに報知し、運転ミスを知ることができる。
【0065】また、実施例上の効果として、独立送水管
路52の水量を一定にして、小型噴射ノズル23Aから噴射
する水の量によって、報知するものであるから、別個に
電気的なセンサなどが不要であり、構成が簡易となる。
また、水Wの噴射により報知するものであるから、車両
Sに当てて報知する場合でも、車両Sが損傷することが
ない。尚、図15においては、後述する図23及び図2
4の第14実施例と同様に、路面2に複数の噴射ノズル
23を縦横全面に設けることができ、この場合は、複数あ
る噴射ノズル23から選択的に水を噴射することにより、
図23のようにS字カーブが形成され、この場合も検出
センサ(図示せず)が走行車両Sを検出してから、水W
が噴射される。
【0066】さらに、このように本実施例では、前記噴
射口たる噴射ノズル23又は噴射ノズル23の近傍を通過す
る走行車両Sを検出するセンサ53を設けたから、噴射ノ
ズル23又はその近傍を通過する走行ミスをセンサ53によ
り検知することができる。
【0067】また、実施例上の効果として、そのセンサ
53からの検出信号により、走行車両Sが噴射ノズル23を
通過した場所とその回数等を集計及び出力する走行管理
手段54を設けたから、走行車両Sの走行管理を容易に行
うことができ、教官が同乗しなくても、その運転結果を
確認することができる。
【0068】図17は本発明の第10実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、噴射ノズル23か
ら噴出す噴水の高さWhを走行車両Sの地上高hより高
く設定している。したがって、噴射ノズル23から噴射し
た水Wを障害物として形成したS字カーブの通路51、ク
ランク、車庫入れの等の練習の際に、走行車両Sが所定
の通路51から外れると、図17(b)に示すように、走
行車両Sの下部に噴水が当たり、運転者及び教官に運転
ミスを報知することができ、この例では、噴射ノズル23
から噴射した車両の地上高hより高い水Wが報知手段と
なり、請求項2,3に対応して、上記各実施例と同様な
作用,効果を有する。
【0069】図18及び図19は本発明の第11実施例
を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、路面
2に略円錐型の障害物を形成する円錐形成用噴射口61を
設けており、円錐型形成用噴射口61は、前記路面2に複
数の噴射ノズル23を仮想円に沿ってほぼ等間隔に配置
し、それら噴射ノズル23は仮想円の中心上部に向かって
水Wを噴射するように斜め上向きに配置してなる。ま
た、前記仮想円の内部には、水Wを霧状に噴射可能な中
央噴射ノズル62を設けており、それら噴射ノズル23,62
は分岐管路4Aと送水管路4により水圧送手段5に接続
されている。さらに、その中央噴射ノズル62の近傍に
は、該噴射ノズル62から噴射した霧を冷却する冷風噴射
ノズル63を設け、この冷風噴射ノズル63は、管路64によ
り冷風供給手段65に接続されている。
【0070】そして、周囲の噴射ノズル23から水を略棒
状に噴射することにより、パイロンに相当する円錐形状
の障害物の外形が形成され、さらに、中央噴射ノズル62
により障害物の内部を霧状の雰囲気することにより立体
感が増す。この場合、冷風噴射ノズル63から冷風を供給
することにより、中央噴射ノズル62から発生する霧が冷
却されて霜状となるため、一層鮮明に障害物が現れる。
【0071】このように本実施例では、請求項に対応
して、路面2に略円錐型の障害物たるパイロンを形成す
る円錐形成用噴口61を設けたものであるから、水Wに
より略円錐型のパイロンに相当する障害物を形成するこ
とができる。
【0072】また、実施例上の効果として、円錐形成用
噴射口61により障害物の外形を形成し、中央噴射ノズル
62から噴射する霧により内部を満たすようにしたから、
少ない水量で立体的な障害物を形成することができ、し
かも、中央噴射ノズル62から噴射する水Wを冷却するこ
とにより、水を用いて鮮明な障害物を形成することがで
きる。
【0073】図20及び図21は本発明の第12実施例
を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、路面
2の側方に前記送水管25を複数立設し、この送水管25に
設けた霧発生手段たる前記噴射ノズル23から水Wを霧状
に噴射して路面2上にスクリーンとなる霧Kを発生させ
る。すなわち、噴射ノズル23に設けた電動式ノズル手段
により、霧状に水を噴射する。そして、走行車両Sは、
前後にレーザー光線等による画像投影器71,71を搭載
し、前側の画像投影機71からは、走行車両Sの前方の霧
Kに画像72を投影し、後側の画像投影機71からは、走行
車両Sの後方に霧Kに画像を投影する。図21は前側の
画像投影機71により、霧Kに映し出された対向車両の画
像72であり、フロントガラスGを通して視認しており、
該対向車の画像72が走行車両Sに接近してくるように映
し出される。
【0074】このように本実施例では、請求項に対応
して、霧発生手段たる噴射ノズル23と、この噴射手段に
より発生した霧Kに画像を投影する投影手段たる画像投
影器71とを備えるものであるから、画像投影器71によ
り、運転に係わる各種の画像を表示し、疑似体験するこ
とができる。
【0075】また、実施例上の効果として、走行車両S
に画像投影器71を搭載したから、該走行車両Sの走行に
合わせて画像72を表示することができ、路面2に固定的
に投影手段を設置する必要がない。尚、霧Kによりスク
リーンを形成したが、水Wを用いるものであれば、変形
例として、複数の噴射ノズル23から噴射した水Wで形成
した水壁24をスクリーンとして画像を投影するようにし
てもよい。
【0076】図22は本発明の第13実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、路面2の側方に
画像投影機71を設け、この画像投影機71により霧Kに標
識の画像72と投影している。また、前記画像投影器71に
は、前記検出センサ9を電気的に接続し、走行車両Sの
通行に対応して画像72を表示及び切り替えるように制御
しており、この制御はコンピュータなどの制御手段によ
りなされる。そして、この例においても、請求項対応
して上記実施例を同様な作用,効果を有し、画像72によ
る道路状況に関する表示を自由に切り替えることがで
き、道路標識などに対応した運転操作に訓練に適したも
のとなる。
【0077】図23及び図24は本発明の第14実施例
を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、そ
の詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、路面
2の幅方向に前記送水管路4を埋設すると共に、この送
水管路4を路面2の長さ方向に等間隔に配置し、この間
隔Lは、送水管路4に接続する前記噴射ノズル23の間隔
Lと等しくしている。これにより、路面2には縦横格子
位置に複数の噴射ノズル23が埋設されている。また、そ
の噴射ノズル23は、開度調整弁6を設けた前記分岐管路
4Aにより送水管路4に接続され、各送水管路4は自動
定圧弁81を介して前記水圧送手段5に接続されている。
また、各分岐管路4Aには、管路内の水圧を測定する圧
力センサ82が設けられ、この圧力センサ82が、前記走行
管理手段54にそれぞれ電気的に接続されている。さら
に、各開度調整弁6は、コンピュータなどの噴射パター
ン制御手段83にそれぞれ接続されている。この噴射パタ
ーン制御手段83は、あらかじめ入力したプログラムによ
り、前記開度調整弁6を操作して所定位置の噴射ノズル
23から水Wを噴射するように制御を行うものである。
尚、その噴射パターン制御手段83では、図示しない入力
手段により、マニュアルによって水Wを噴射する噴射ノ
ズル23の位置を選択することもできる。また、前記走行
管理手段54は、各圧力センサ82からの圧力に関するデー
タ信号により、その圧力変化を検出し、この圧力変化の
回数と、発生場所等を集計及び出力するものである。
【0078】次に、前記構成につきその作用を説明する
と、噴射パターン制御手段83により、所定の噴射ノズル
23から水Wを噴射する。図23(a)は、噴射した水W
を縁石などに相当する障害物として、この障害物の間に
クランクの通路51Aを形成したものを示し、図23
(b)は、噴射した水Wの間に車庫入れの車庫に相当す
る通路51Bを形成したものを示している。また、噴射位
置を設定することにより、上記第9実施例のように、S
字カーブの通路51等も形成することができる。そして、
このような通路51,51A,51Bを走行車両Sが通過し、
水Wを噴射する噴射ノズル23上を通過すると、該噴射ノ
ズル23の噴射が妨げられるから、対応する分岐管路4A
の水圧が上昇し、圧力センサ82のデータ信号により、走
行管理手段54がその水圧の上昇を検出し、この上昇した
位置と回数等を出力する。
【0079】このように本実施例では、路面2を障害物
たる噴水により区画して通路51A,51Bを形成したもの
であるから、通路51A,51Bの走行練習においては、操
作ミスを犯しても、水Wの障害物に接触するだけである
から、走行車両Sが損傷せず、効果的に練習を行うこと
できる。
【0080】また、このように本実施例では、障害物
は、路面2に埋設された複数の噴射口たる噴射ノズル23
から選択的に噴射されたものであるから、複数設けた噴
射ノズル23から選択的に水Wを噴射し、各種形状の通路
51,51A,51Bを形成することができ、水Wにより区画
した通路51,51A,51Bであるから、水Wを止めれば通
常の走行路面として使用でき、例えは、通路51,51A,
51Bの幅や曲りなどの変更を自由に行うことができる。
【0081】また、実施例上の効果として、各噴射ノズ
ル23に対応して、圧力センサ82を設けたから、走行車両
Sが通過した位置も検出することができ、この検出デー
タにより練習結果の管理が容易となる。
【0082】図25は本発明の第15実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、前記第14実施
例とは、圧力センサ82を設ける位置が異なっており、該
圧力センサ82を送水管路4の適宜位置に設けており、前
記水量調整弁81等により、該弁81より下流の水の流れを
一定量になるようにしている。尚、前記圧力センサ82
は、少なくとも前記弁81よりは下流に設けている。ま
た、前記噴射ノズル23には、該噴射ノズル23から噴射し
た水Wを照明する照明ランプなどの照明手段84が設けら
れ、この照明手段84は、前記噴射パターン制御手段83に
より点灯あるいは点滅が制御され、したがって、水Wを
噴射した噴射ノズル23の照明手段84を点灯あるいは点滅
などの制御を行うことができる。
【0083】そして、噴射ノズル23から噴射する水Wを
障害物として、通路51,51A,51Bを形成し、この通路
51,51A,51Bを走行する走行車両Sが、水Wを噴出す
る噴射ノズル23上を通過すると、水Wの噴射が妨げら
れ、送水管路4の水圧が上昇し、これに伴う圧力センサ
82のデータ信号により、前記走行管理手段54が回数を検
出して集計及び表示出力する。
【0084】このように本実施例においても、上記実
例と同様な作用,効果を有し、また、この例では、各送
水管路4ごとに圧力センサ82を取り付ければよいから、
センサの数が少なく済み、装置の簡略化が計られる。
【0085】また、このように本実施例では、請求項
7,8に対応して、噴射口たる噴射ノズル23から噴射さ
れた水Wを照明する照明手段84を備えるものであるか
ら、噴射した水Wを照明することにより、障害物に対す
る被視認性を向上することができる。また、第10実施
例と同様に水Wの高さWhを走行車両Sの地上高hより
高く設定すれば、走行車両Sの下面に水Wが当たること
により報知手段となる。
【0086】図26ないし図31は本発明の第16実施
例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、
その詳細な説明を省略して詳述すると、この例では、複
数の送水管路4を路面2の下部に埋設し、図27に示す
ように、送水管路4の両端部は、該送水管路4内の水圧
を均一に保つためにヘッダー管91,91に接続され、これ
ら両側のヘッダー管91,91には、それぞれ複数の前記水
圧送手段5,5…を接続し、両側の水圧送手段5,5…
からそれぞれのヘッダー管91,91に水Wを圧送すること
により、各送水管路4の水圧を均一に保持している。ま
た、各送水管路4には、複数の前記噴射ノズル23が等間
隔に接続され、各噴射ノズル23は、モータ等により無段
階的に開度調整可能なバタフライ弁等からなる開度調整
弁6(比例制御弁)と、該噴射ノズル23の水圧を一定か
つ均一に保つ自動定圧弁81とを介して前記送水管路4に
接続されている。また、前記各開度調整弁6は、コンピ
ュータ等の制御手段92に設けた造型パターン制御手段93
に記憶された造型パターンによりその開度が制御され
る。また、前記噴射ノズル23には、前記照明手段84が設
けられ、この照明手段84の点灯及び点滅を制御する照明
制御手段94が前記制御手段92に設けられている。また、
この制御手段92には、操作手段95が電気的に接続され、
この操作手段95により、噴水による造型パターンの形状
データや移動などの動作を入力したり、照明手段84の点
灯パターン等のデータを入力したりすることができる。
尚、図26及び図30においては、路面2と交叉する路
面2Aを設けて交差点としての教習路1を形成してお
り、信号機96が設けられている。そして、図示しないが
前記路面2Aの前面にも、前記噴射ノズル23が埋設され
ている。また、前記制御手段92には、走行車両Sを検出
する前記検出センサ9あるいは検出センサ109 Aが電気
的に接続されており、この検出センサ9の検出信号によ
り、造型パターン制御手段93及び照明制御手段94を作動
することができる。この検出センサ9は、路面2の適宜
位置に設けられ、走行車両Sの通過を検出して前記制御
手段92による制御が行われる。
【0087】次に、操作手段95により、路面2を走行車
両Sの走行方向と交叉する方向に造型パターンを移動す
る例を説明すると、造型パターン制御手段93に人形に相
当する造型パターンPを入力し、この造型パターンPを
路面2の幅方向に移動させるように造型パターン制御手
段93を設定する。これにより、造型パターンPは、走行
車両Sの走行方向と交叉方向に移動する。図29では、
図中左から5カ所の噴射ノズル23から噴射した水Wによ
り造型パターンPを形成している。そして、走行車両S
が検出センサ9により検出されると、造型パターン制御
手段93により、造型パターンPが路面2の幅方向一側か
ら中央に向かって移動し、例えば走行車両Sの手前で停
止する。これにより、あたかも急な飛び出し状態が疑似
的に体験することができ、飛び出しに対する走行練習を
行うことができる。尚、図29では、開度調整弁6によ
り、水柱13の高さを変える事により造型パターンPを形
成しているが、噴射ノズル23の電動式絞りを同時に用い
るようにしてもよい。
【0088】ところで、水の噴射による造型パターンP
の移動では、開度調整弁6を閉成しても、噴水の下部側
のみが消滅し、上部が空中に残される等の不具合があ
り、図29の右側に示すように、弁の閉成から水柱13が
完全に消えるまで時間差がある。また、開度調整弁6を
開成した時も、水柱13が所定の高さに達するまで時間差
がある。このため比較的早い移動では、造型パターンP
がパターンどおりに表れないことが予想される。これを
解消するため、造型パターンPを形成する噴射ノズル23
位置の照明手段84、すなわち開度調整弁6を開いた噴射
ノズル23の照明手段84を点灯する。図29(b)では、
照明手段84を点灯した位置の水柱13をハッチングで示し
ている。このように、照明手段84を造型パターンPに対
応して点灯することにより、水Wを用いる場合の時間差
等を解消し、より鮮明に造型パターンPを認識できるよ
うにすることができる。尚、複数の照明手段84の制御
は、前記造型パターン制御手段93に連動して、前記照明
制御手段94により行われる。
【0089】図30は、造型パターン制御手段93により
他の車両の側面形状を表わす造型パターンP1を走行車
両Sの走行方向と交叉方向に移動するように制御すると
共に、後方車両の前方形状を表わす造型パターンP2
を、走行車両Sの走行方向に移動するように制御した例
であり、前方の造型パターンP1が交差点を通過する車
両として認識される。また、図31は走行車両Sのサイ
ドミラー97を示し、このサイドミラー97には、後方から
接近する車両として造型パターンP2が認識される。
尚、この例では、複数の水柱13で形成した各造型パター
ンP,P1,P2が障害物となる。
【0090】このように本実施例では、噴水手段7は、
路面2に設けた複数の噴口たる噴射ノズル23を有し、
これら複数の噴ノズル23の噴水を調節して障害物の造
型パターンP,P1,P2を形成する造型パターン制御
手段93を備えるものであるから、噴水により各種形状の
障害物を形成することができる。
【0091】さらに、このように本実施例では、請求項
に対応して、造型パターン制御手段により、前記障害
物の造型パターンを走行車両Sの走行方向と交叉方向に
移動するように制御するものであるから、交叉方向に移
動する障害物に対する運転教習を行うことができ、例え
ば、急な飛び出しに対応する状況を疑似的に体験するこ
とができる。また、その障害物に当たっても車両が損傷
することがない。
【0092】さらにまた、このように本実施例では、請
求項9,10に対応して、噴口たる噴射ノズル23から
噴射された水Wを照明する照明手段84を設けたものであ
るから、噴射した水Wを照明することにより、障害物に
対する視認性を向上することができる。また、請求項
の発明において、照明手段84を設けることにより、水W
の噴射のオン,オフにおける時間差を補うことができ、
障害物の移動速度を早く表わすこともできる。
【0093】図32は本発明の第17実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、同図は、本発明の車両教習路
2を特殊教習路に配置した例を示し、101 はブレーキ教
習路、102 は直線低μ路、103 は定常円低μ路、104 は
ハイドロプレーン教習路、105 は見学デッキ、2は上述
した水Wを障害物に用いた路面、106 は縁石などの仕切
りであり、このように水Wを障害物に用いた路面2以外
でも、各種の教習を行うことができる。
【0094】図33ないし図37は本発明の第18実施
例を示し、上記各実施例と同一部分に同一符号を付し、
その詳細な説明を省略して詳述すると、同図は、上記第
1実施例に車両姿勢変更用テーブル装置を設けた例であ
り、前記教習路1の路面2には、前記噴射手段7と前記
検出センサ9との間に、車両姿勢変更用テーブル装置20
1 を設けている。この車両姿勢変更用テーブル装置111
は、前記路面2と上面を面一にして設けられるテーブル
本体112 と、このテーブル本体112 を左右方向に往復駆
動するテーブル往復駆動手段たるテーブル往復駆動用シ
リンダ113 とを備える。また、前記テーブル本体112 の
上面には、単色により滑り止め塗装が施されている。
【0095】このシリンダ113 は、図35に示すよう
に、シリンダケース114 を路面2に対して位置固定し、
該シリンダ114 内にピストン115 を摺動自在に設け、こ
のピストン115 の両側に左ピストンロッド116 Lと右ピ
ストンロッド116 Rとをそれぞれ連結し、これらピスト
ンロッド116 L,116 Rの両側をそれぞれ前記テーブル
本体112 の両側下部に当接又は連結している。前記シリ
ンダケース114 の両側は、電動式切換弁,電動式速度調
整弁,油圧タンクや電動式圧力源などを備えたシリンダ
駆動手段たる油圧制御装置117 に接続され、該油圧制御
装置117 の駆動により前記テーブル本体112 を左右に往
復移動する。また、前記油圧制御装置117は、前記制御
手段10に電気的に接続されている。尚、前記テーブル本
体112 の両側端部は、カバー118 L,118 Rにより覆わ
れており、これらカバー118 L,118 Rは縞鋼板等から
なる。
【0096】また、前記シリンダ113 は、作動手段たる
前記検出センサ9により作動する。この検出センサ9
は、走行車両Sの通過を検出し、所定間隔をおいて配置
した検出センサ9,9により速度検出手段8を構成し、
その検出センサ9は、レーザーや光や音波を発信する発
信部9Aと受信部9Bとを備えている。それら各検出セ
ンサ9,9はマイクロコンピュータなどの制御手段10に
電気的に接続され、この制御手段10は、前記検出センサ
9,9から入力する走行車両Sの検出信号の時間差と、
両検出センサ9,9間の距離とから走行車両Sの速度を
算出し、所定時間後に前記油圧制御装置117 を駆動して
テーブル装置111 を駆動する。尚、操作手段11を手動操
作してテーブル装置111 を駆動することもできる。そし
て、この例では、検出センサ9,9箇所を通過した走行
車両Sが、その後輪が前記テーブル本体112 の上に位置
するタイミングで、シリンダ113 を瞬時に左右方向一側
あるいは他側に高速で移動させ、走行車両Sをスリップ
させる。
【0097】また、前記テーブル装置111 の後方の路面
2は、幅方向一側である左側の略4分の3の幅の領域L
に、図36に示すように、路盤2A上に多数のベルジャ
ンタイル121 が敷設されると共に、右側の略4分の1の
幅の領域Rに、図36に示すように、多数のバサルトタ
イル122 が敷設され、タイル121 ,121 の間には深さ3
〜5ミリ程度のタイル121 Mが形成され、タイル122 ,
122 の間には深さ7ミリ程度のタイル122 Mが形成され
ている。また、前記路盤2Aはコンクリートやアスファ
ルトなどの非透水性材料からなり、水Wの供給と停止す
れば、それらタイル溝121 M,122 Mを伝わって排水が
良好に行われる。また、路面2の前側の路面は前記路面
2より摩擦係数が大きいコンクリートやアスファルトな
どからなる。尚、図中Kは、前記領域L,Rの境界であ
る。前記両タイル121 ,122 は、焼成した粘土あるいは
自然石などからなるもので、うわぐすりあるいは研磨な
どの手段により少なくとも上表面を滑らかにし、この上
表面の摩擦抵抗を低くした低摩擦(低μ)のものであ
る。また、それらタイル121 ,122 の形状は、全体が長
方形状をなす領域L,Rに均等に敷き詰められるよう
に、例えば一辺が数十センチ程度の長方形状あるいはハ
ニカム状が好ましいが、それに限るものではない。前記
ベルジャンタイル121 の上表面の摩擦係数は0.4、前
記バサルトタイル122 の上表面の摩擦係数は0.3であ
り、これにより、路面2の左右で摩擦が異なるように設
定している。また、図33及び図34に示すように、前
記テーブル装置111 は路面2の左右一側である左側のベ
ルジャンタイル122 の領域に対応して配置されている。
【0098】さらにまた、前記路面2の左側に沿って側
溝123 が設けられ、この側溝123 の上部は蓋体124 によ
り閉塞されている。その側溝123 内には、路面2の長さ
方向のほぼ等間隔に複数の散水ノズルが125 ,125 …設
けられ、これら散水ノズル125 ,125 …は給水管126 に
接続され、この給水管126 には給水源,ポンプ,バルブ
及びコントロールユニットなどからなる給水装置127 が
接続され、それら散水ノズル125 ,給水管126 及び給水
装置127 により散水装置128 を構成している。そして、
前記散水ノズル125 からの水の放出量とタイミングはコ
ンピュータなどにより制御されるようになっている。ま
た、前記散水ノズル125 に対応して、前記蓋体124 には
孔124 Aが開設されており、さらに、前記散水ノズル12
4 は、電動式の絞りリング(図示せず)を動かすことに
より、霧状から棒状まで多様な形態の噴水を行うことが
でき、特にこの例では、平面所定角度の扇形状の散水を
行い、複数の前記散水ノズル125 ,125 …により前記路
面2全体に散水ができるようにしている。
【0099】また、前記路面2について、詳細に説明す
ると、前記テーブル装置111 が設けられた路面2の前端
から後端までの長さが略90メートルで、左右幅が略2
0メートルであり、したがって、ベルジャンタイル121
の領域幅は略15メートル、バサルトタイル122 の領域
幅は略5メートルである。また、前記路面2の前端から
前記散水ノズル3,散水ノズル3A,散水ノズル3Bま
での長さが、略40メートル,60メートル,80メー
トルであり、それら散水ノズル3,3A,3Bは前記ベ
ルジャンタイル121 の領域L内に開口している。
【0100】次に前記構成につきその作用を説明する。
走行車両Sは図33中右側からテーブル装置111 の左右
方向中央に向かって走行し、例えば時速30,40,5
0キロ程度の定速走行を行う。この走行車両Sが速度検
出手段8箇所を通過すると、各検出センサ9,9からの
検出信号により、その走行車両Sの速度を算出し、走行
車両Sの後輪が前記テーブル本体112 の上に位置するタ
イミングで、シリンダ113 を瞬時に左右方向一側あるい
は他側に高速で移動させ、走行車両Sの姿勢を変える。
このようにして姿勢を変えた走行車両Sは、低μの路面
2に侵入する。ここで運転者は、走行車両Sの向きを正
しくするように、ハンドル及びブレーキ操作を行う。例
えば、テーブル装置111 により進行方向に対して斜めに
振られた走行車両を、その1回の振りだけで停止できた
らAランク、2〜3回の振りで停止できたらBランク、
4〜5回の振りで停止できたらCランク、6回以上の振
り、もしくは360°回転するスピンや路面2を逸脱し
たらDランクなどの評価を行い、熟練度を確認すること
ができる。この場合、散水装置128 により、路面2にあ
らかじめ散水することにより、スリップやスピンを体験
でき、例えば、図36に示すように、タイル121 ,122
の上表面の上に1ミリ程度の水Wの膜を形成する。
【0101】この場合、速度により条件を変更すること
ができる以外に、以下の項目によりその条件を変更でき
る。まず、テーブル本体112 の両端端部は、カバー118
L,118 Rにより覆われているから、運転者が視認して
も、テーブル本体112 がどちらに偏っているか見ること
ができず、テーブル本体112 がどちらに移動するかは、
通過するまで分からず、したがって、テーブル本体112
を通過するまで、走行車両Sの姿勢が左右どちらに変更
されるか分からない。また、テーブル装置111を通過し
てから侵入する領域Lと、この領域Lに隣合う領域Rの
摩擦係数が異なるから、姿勢を崩した走行車両Sの車輪
の一部でも領域Lから領域Rに入ると、走行状態が変化
する。しかも、路面2に散水する散水装置128 を設けた
から、散水することにより低μである領域L,Rの摩擦
係数が乾いた状態からさらに低下し、変化させることが
できる。さらに、第1実施例で詳述したように、複数の
噴射ノズル3,3A,3Bから選択的に水Wを噴射し、
噴射した水Wによる水柱13を避けるように走行すること
により、運転条件を変更できる。
【0102】このようにテーブル装置111 により姿勢を
変え、さらに、低μの路面により横滑り(スキッド)を
体験することにより、例えば、スピードの出し過ぎによ
るカーブの運転中の横滑りなどを、あらかじめ疑似的に
体験し、横滑りに対応して操作方法を習得することがで
きる。
【0103】さらに、左右の車輪が領域L,Rに跨がる
ようにして路面2に侵入することにより、左右で摩擦係
数が異なる路面2上でブレーキをかけ不安定な状態にお
ける運転操作を体験することができる。また、幅の狭い
領域Rでも、その幅が5メートル程度の走行車両Sが通
行可能であるから、摩擦係数の違う複数の領域L,Rで
の走行を比較体験できる。
【0104】このように本実施例では、請求項11,1
2,13に対応して、噴水手段7と作動手段たる検出セ
ンサ9との間の路面2に、ほぼ左右方向に往復移動する
車両姿勢変更用テーブル装置111 を設けたものであるか
ら、走行車両Sが上部を通過する際にテーブル装置111
を駆動することにより、走行車両Sの姿勢が変わり、こ
の姿勢変化やスピンなどを体験でき、運転中の横滑りな
どを回避する運転技能の習得が可能となる。
【0105】さらに、このように本実施例では、請求項
14に対応して、車両姿勢変更用テーブル装置111 は、
テーブル本体112 と、このテーブル本体112 を往復駆動
するテーブル往復駆動手段たるシリンダ113 とを備える
ものであるから、シリンダ113 の駆動によりテーブル本
体112 が往復駆動し、このテーブル本体112 の上部を走
行する車両Sの姿勢を変えることができ、往復駆動する
から走行車両Sの向きを左右いずれへも変化させること
ができる。
【0106】さらに、このように本実施例では、請求項
15に対応して、車両姿勢変更用テーブル装置111 は、
作動手段たる検出センサ9により作動するものであるか
ら、検出センサ9により噴射手段7と車両姿勢変更用テ
ーブル装置111 とをそれぞれ作動することができる。
【0107】さらにまた、このように本実施例では、請
求項16に対応して、作動手段たる検出センサ9は、車
両Sの通過を検出し、車両Sの通過時にテーブル本体11
2 を作動するものであるから、検出センサ9が車両Sの
通過を検出し、テーブル装置111 上を通過するタイミン
グで該テーブル装置111 を作動して車両Sの姿勢を変え
ることができる。
【0108】さらにまた、このように本実施例では、請
求項17に対応して、テーブル本体112 の左右両側をカ
バー116 L,116 Rで覆っているものであるから、それ
らカバー116 L,116 Rによりテーブル本体が左右どち
らに偏っているかについて、視認することができなか
ら、通過時のテーブル本体112 の移動方向が前もって分
かることがない。
【0109】しかも、このように本実施例では、請求項
18に対応して、車両姿勢変更用テーブル装置111 の後
側の路面2は、前側の路面より摩擦係数が低いものであ
るから、テーブル装置111 の駆動により走行車両Sの姿
勢が変わり、この姿勢が変わった走行車両Sが摩擦係数
の低い路面2において滑り、横滑りを体験することがで
きる。
【0110】しかも、このように本実施例では、請求項
19に対応して、車両姿勢変更用テーブル装置111 の後
側の路面2は、左右で摩擦係数が異なるものであるか
ら、テーブル装置11の駆動により走行車両Sの姿勢が変
わり、さらに、路面の左右で摩擦が異なるため、路面に
おける走行位置により姿勢やスピンの状態が変化する。
【0111】しかも、このように本実施例では、請求項
20に対応して、路面2の左右一側にテーブル装置11を
配置したものであるから、テーブル装置により姿勢が変
わった車両は、路面の左右一側を横滑り又はスピンしな
がら進み、路面2の左右他側では摩擦が異なるため、変
化した走行状態を体験できる。
【0112】さらに、このように本実施例では、請求項
21に対応して、車両姿勢変更用テーブル装置111 の後
側の路面2に散水する散水装置128 を備えるものである
から、摩擦係数の低い路面2に、さらに散水することに
より、該路面2の摩擦係数を変化させることができる。
【0113】また、実施例上の効果として、テーブル往
復駆動手段には油圧によるシリンダ112 を用いたから、
テーブル本体112 を瞬間的に加減速するために必要な推
力を容易に確保することができる。
【0114】図38は本発明の第19実施例を示し、上
記各実施例と同一部分に同一符号を付し、その詳細な説
明を省略して詳述すると、この例では、テーブル本体11
2 の中央に固定部131 を設け、この固定部131 の一側と
テーブル本体112 の一側との間にコイルスプリングなど
の弾機132 を配置し、さらに、テーブル本体112 の両側
に可撓性を有するロープなどの索条体133 L,133 Rを
それぞれ連結し、各索条体133 L,133 Rをローラなど
に巻き取る巻取繰出装置134 L,134 Rを設け、これら
巻取繰出装置134 L,134 Rの駆動制御を前記制御手段
10が行う。すなわち、左側の巻取繰出装置134 Lのロー
ラをフリーの繰出とし、右側の巻取繰出装置134 Rによ
り索条体133 Rを巻き取ってテーブル本体112 を所定量
だけ右側に移動すると、弾機132 は伸長状態となる。そ
して、走行車両Sの後輪の通過時に、巻取繰出装置134
Rを繰出状態のフリーにすると、弾機132 の弾性復元力
によりテーブル本体112 が瞬時に左側へ移動し、走行車
両Sの姿勢を変更することができる。また、逆に右側の
巻取繰出装置134 Rのローラをフリーの繰出とし、左側
の巻取繰出装置134 Lにより索条体133 Lを巻き取って
テーブル本体112 を所定量だけ左側に移動すると、弾機
132 は収縮状態となる。そして、走行車両Sの後輪の通
過時に、巻取繰出装置134 Lを繰出状態のフリーにする
と、弾機132のの弾性復元力によりテーブル本体112 が
瞬時に右側へ移動し、走行車両Sの姿勢を変更すること
ができる。そして、この例では、弾機132 ,索条体133
L,133 R及び巻取繰出装置134 L,134 Rがテーブル
往復駆動手段である。
【0115】尚、本発明は上記実施例に限定されるもの
ではなく本発明の要旨の範囲内において種々の変形実施
が可能である。例えば、実施例においては、開度調整弁
を用いたが、電動式である電磁弁を一体に設けた噴射ノ
ズルを用いて開閉操作を行うようにしても良い。また、
造型パターンを形成する噴射ノズル以外では、該噴射ノ
ズルからの水の噴射を開閉する機能を有する弁手段だけ
を用いてもよい。さらに、左右に2分割した領域L,R
で、摩擦係数が異なるようにしたが、3分割以上の領域
で摩擦係数が異なるようにしても、左右で摩擦係数が異
なることになる。
【0116】
【発明の効果】請求項1の発明は、水により障害物を形
成する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該
噴水手段の作動手段とを備え、前記障害物は、走行車両
の側方から該走行車両に向かって噴射される水であるか
ら、道路状況に対応した運転操作の練習を行うことがで
きる車両教習路を提供することができる。
【0117】請求項2の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、路面を前記障害物により区
画して通路を形成し、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた噴射口から噴射した水により形成され、前記噴
上を通過する車両に該通過を報知する報知手段を設けた
から、道路状況に対応した運転操作の練習を行うことが
できる車両教習路を提供することができる。
【0118】請求項3の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、路面を前記障害物により区
画して通路を形成し、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた複数の噴射口から選択的に噴射した水により形成さ
、前記噴口上を通過する車両に該通過を報知する報
知手段を設けたから、道路状況に対応した運転操作の練
習を行うことができる車両教習路を提供することができ
る。
【0119】請求項4の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、路面に略円錐型の前記障害
物を形成する円錐形成用噴口を設けたから、道路状況
に対応した運転操作の練習を行うことができる車両教習
路を提供することができる。
【0120】請求項5の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、霧発生手段と、この霧発生
手段により発生した霧に画像を投影する投影手段とを備
えるから、道路状況に対応した運転操作の練習を行うこ
とができる車両教習路を提供することができる。
【0121】請求項6の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、前記噴水手段は、路面に設
けた複数の噴口を有し、これら複数の噴口の噴水を
調節して前記障害物の造型パターンを形成する造型パタ
ーン制御手段を備え、前記造型パターン制御手段によ
り、前記障害物の造型パターンを走行車両の走行方向と
交叉方向に移動するように制御するから、道路状況に対
応した運転操作の練習を行うことができる車両教習路を
提供することができる。
【0122】請求項7の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、路面を前記障害物により区
画して通路を形成し、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた噴射口から噴射した水により形成され、前記噴
から噴射された水を照明する照明手段を設けたから、道
路状況に対応した運転操作の練習を行うことができる車
両教習路を提供することができる。
【0123】請求項8の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、路面を前記障害物により区
画して通路を形成し、前記障害物は、前記路面に埋設さ
れた複数の噴射口から選択的に噴射した水により形成さ
、前記噴口から噴射された水を照明する照明手段を
設けたから、道路状況に対応した運転操作の練習を行う
ことができる車両教習路を提供することができる。
【0124】請求項9の発明は、水により障害物を形成
する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該噴
水手段の作動手段とを備え、前記噴水手段は、路面に設
けた複数の噴口を有し、これら複数の噴口の噴水を
調節して前記障害物の造型パターンを形成する造型パタ
ーン制御手段を備え、前記噴口から噴射された水を照
明する照明手段を設けから、道路状況に対応した運転操
作の練習を行うことができる車両教習路を提供すること
ができる。
【0125】請求項10の発明は、前記造型パターン制
御手段により、前記障害物の造型パターンを走行車両の
走行方向と交叉方向に移動するように制御するから、道
路状況に対応した運転操作の練習を行うことができる車
両教習路を提供することができる。
【0126】請求項11の発明は、水により障害物を形
成する噴水手段と、この噴水手段の手前に設けられた該
噴水手段の作動手段とを備え前記噴水手段と前記作動
手段との間に、ほぼ左右方向に移動する車両姿勢変更用
テーブル装置を設けたから、道路状況に応じた運転操作
の練習を行うことができると共に、車両姿勢の変化に対
応した運転操作の練習を行うことができる車両教習路を
提供することができる。
【0127】請求項12の発明は、前記障害物が壁状又
は柱状であるから、道路状況に応じた運転操作の練習を
行うことができると共に、車両姿勢の変化に対応した運
転操作の練習を行うことができる車両教習路を提供する
ことができる。
【0128】請求項13の発明は、前記障害物は、走行
車両の側方から該走行車両に向かって噴射される水であ
るから、道路状況に応じた運転操作の練習を行うことが
できると共に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練
習を行うことができる車両教習路を提供することができ
る。
【0129】請求項14の発明は、前記車両姿勢変更用
テーブル装置は、テーブル本体と、このテーブル本体を
往復移動するテーブル往復駆動手段とを備えるから、道
路状況に応じた運転操作の練習を行うことができると共
に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練習を行うこ
とができる車両教習路を提供することができる。
【0130】請求項15の発明は、前記車両姿勢変更用
テーブル装置は、前記作動手段により作動するから、道
路状況に応じた運転操作の練習を行うことができると共
に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練習を行うこ
とができる車両教習路を提供することができる。
【0131】請求項16の発明は、前記作動手段は、前
記車両の通過を検出し、車両の通過時に前記テーブル本
体を作動するから、道路状況に応じた運転操作の練習を
行うことができると共に、車両姿勢の変化に対応した運
転操作の練習を行うことができる車両教習路を提供する
ことができる。
【0132】請求項17の発明は、前記テーブル本体の
左右両側をカバーで覆っているから、道路状況に応じた
運転操作の練習を行うことができると共に、車両姿勢の
変化に対応した運転操作の練習を行うことができる車両
教習路を提供することができる。
【0133】請求項18の発明は、前記車両姿勢変更用
テーブル装置の後側の路面は、前側の路面より摩擦係数
が低いから、道路状況に応じた運転操作の練習を行うこ
とができると共に、車両姿勢の変化に対応した運転操作
の練習を行うことができる車両教習路を提供することが
できる。
【0134】請求項19の発明は、前記車両姿勢変更用
テーブル装置の後側の路面は、左右で摩擦係数が異なる
から、道路状況に応じた運転操作の練習を行うことがで
きると共に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練習
を行うことができる車両教習路を提供することができ
る。
【0135】請求項20の発明は、前記路面の左右一側
に前記テーブル装置を配置したから、道路状況に応じた
運転操作の練習を行うことができると共に、車両姿勢の
変化に対応した運転操作の練習を行うことができる車両
教習路を提供することができる。
【0136】請求項21の発明は、前記車両姿勢変更用
テーブル装置の後側の路面に散水する散水装置を備える
から、道路状況に応じた運転操作の練習を行うことがで
きると共に、車両姿勢の変化に対応した運転操作の練習
を行うことができる車両教習路を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例を示す路面の平面図であ
る。
【図2】本発明の第1実施例を示す路面の斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2実施例を示す路面の斜視図であ
る。
【図4】本発明の第2実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図5】本発明の第2実施例を示す噴射ノズルの説明図
であり、図5(a)は棒状の噴射状態、図5(b)は霧
状の噴射状態を示している。
【図6】本発明の第3実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図7】本発明の第4実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図8】本発明の第5実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図9】本発明の第6実施例を示す路面の平面図であ
る。
【図10】本発明の第6実施例を示す追抜き制御手段の
動作を説明する平面説明図である。
【図11】本発明の第6実施例を示す追越し制御手段の
動作を説明する平面説明図である。
【図12】本発明の第6実施例を示す路面の斜視図であ
る。
【図13】本発明の第7実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図14】本発明の第8実施例を示すセンサの一例の断
面図である。
【図15】本発明の第9実施例を示す路面の平面図であ
る。
【図16】本発明の第9実施例を示す路面の断面図であ
る。
【図17】本発明の第10実施例を示す路面の断面図で
あり、図17(a)は水が車両に当たる前の状態、図1
7(b)は水が車両に当たる状態を示している。
【図18】本発明の第11実施例を示す路面に形成した
円錐型の障害物の斜視図である。
【図19】本発明の第11実施例を示す路面の断面図で
ある。
【図20】本発明の第12実施例を示す路面の平面図で
ある。
【図21】本発明の第12実施例を示す画像をフロント
ガラスを通して見た図面である。
【図22】本発明の第13実施例を示す路面の斜視図で
ある。
【図23】本発明の第14実施例を示す障害物により形
成した通路の平面図であり、図23(a)はクランクの
通路、図23(b)は車庫入れの通路を示している。
【図24】本発明の第14実施例を示す路面の断面図で
ある。
【図25】本発明の第15実施例を示す路面の断面図で
ある。
【図26】本発明の第16実施例を示す路面の平面図で
ある。
【図27】本発明の第16実施例を示す路面の断面図で
ある。
【図28】本発明の第16実施例を示す制御手段のブロ
ック図である。
【図29】本発明の第16実施例を示す人形に相当する
障害物を形成した路面の断面図であり、図29(a)は
照明手段を点灯していない状態、図29(b)は照明手
段を点灯した状態を示している。
【図30】本発明の第16実施例を示す路面の斜視図で
ある。
【図31】本発明の第16実施例を示す走行車両のサイ
ドミラーの正面図である。
【図32】本発明の第17実施例を示す多数の路面を設
けた教習所の平面図である。
【図33】本発明の第18実施例を示す直線低μ路の平
面図である。
【図34】本発明の第18実施例を示すテーブル装置回
りの平面図である。
【図35】本発明の第18実施例を示すテーブル装置の
断面図である。
【図36】本発明の第18実施例を示すタイルの断面図
である。
【図37】本発明の第18実施例を示す側溝の断面図で
ある。
【図38】本発明の第19実施例を示すテーブル装置の
断面図である。
【符号の説明】
2 路面 3,3A,3B 噴射ノズル(噴射口) 7 噴水手段 9 検出センサ(作動手段) 23 噴射ノズル(噴射口,霧発生手段) 23A 小型噴射ノズル(報知手段) 51,51A,51B 通路 53 センサ 61 円錐形成用噴射口 71 画像投影器(投影手段) 72 画像 84 照明手段 93 造型パターン制御手段 111 車両姿勢変更用テーブル装置 112 テーブル本体 113 シリンダ(テーブル往復駆動手段) 118 L,118 R カバー 128 散水装置 W 水 S 走行車両 P,P1,P2 造型パターン

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、前記障害物は、走行車両の側方から該走行車
    両に向かって噴射される水であることを特徴とする車両
    教習路。
  2. 【請求項2】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、路面を前記障害物により区画して通路を形成
    、前記障害物は、前記路面に埋設された噴射口から噴
    射した水により形成され、前記噴口上を通過する車両
    に該通過を報知する報知手段を設けたことを特徴とする
    車両教習路。
  3. 【請求項3】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、路面を前記障害物により区画して通路を形成
    、前記障害物は、前記路面に埋設された複数の噴射口
    から選択的に噴射した水により形成され、前記噴口上
    を通過する車両に該通過を報知する報知手段を設けたこ
    とを特徴とする車両教習路。
  4. 【請求項4】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、路面に略円錐型の前記障害物を形成する円錐
    形成用噴口を設けたことを特徴とする車両教習路。
  5. 【請求項5】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、霧発生手段と、この霧発生手段により発生し
    た霧に画像を投影する投影手段とを備えることを特徴と
    する車両教習路。
  6. 【請求項6】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、前記噴水手段は、路面に設けた複数の噴
    を有し、これら複数の噴口の噴水を調節して前記障害
    物の造型パターンを形成する造型パターン制御手段を備
    、前記造型パターン制御手段により、前記障害物の造
    型パターンを走行車両の走行方向と交叉方向に移動する
    ように制御することを特徴とする車両教習路。
  7. 【請求項7】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、路面を前記障害物により区画して通路を形成
    、前記障害物は、前記路面に埋設された噴射口から噴
    射した水により形成され、前記噴口から噴射された水
    を照明する照明手段を設けたことを特徴とする車両教習
    路。
  8. 【請求項8】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、路面を前記障害物により区画して通路を形成
    、前記障害物は、前記路面に埋設された複数の噴射口
    から選択的に噴射した水により形成され、前記噴口か
    ら噴射された水を照明する照明手段を設けたことを特徴
    とする車両教習路。
  9. 【請求項9】 水により障害物を形成する噴水手段と、
    この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動手段
    とを備え、前記噴水手段は、路面に設けた複数の噴
    を有し、これら複数の噴口の噴水を調節して前記障害
    物の造型パターンを形成する造型パターン制御手段を備
    、前記噴口から噴射された水を照明する照明手段を
    設けたことを特徴とする車両教習路。
  10. 【請求項10】 前記造型パターン制御手段により、前
    記障害物の造型パターンを走行車両の走行方向と交叉方
    向に移動するように制御することを特徴とする請求項9
    記載の車両教習路。
  11. 【請求項11】 水により障害物を形成する噴水手段
    と、この噴水手段の手前に設けられた該噴水手段の作動
    手段とを備え前記噴水手段と前記作動手段との間に、
    ほぼ左右方向に移動する車両姿勢変更用テーブル装置を
    設けたことを特徴とする車両教習路。
  12. 【請求項12】 前記障害物が壁状又は柱状であること
    を特徴とする請求項11記載の車両教習路。
  13. 【請求項13】 前記障害物は、走行車両の側方から該
    走行車両に向かって噴射される水であることを特徴とす
    る請求項11記載の車両教習路。
  14. 【請求項14】 前記車両姿勢変更用テーブル装置は、
    テーブル本体と、このテーブル本体を往復移動するテー
    ブル往復駆動手段とを備えることを特徴とする請求項1
    1〜13のいずれか1項に記載の車両教習路。
  15. 【請求項15】 前記車両姿勢変更用テーブル装置は、
    前記作動手段により作動することを特徴とする11〜1
    4のいずれか1項に記載の車両教習路。
  16. 【請求項16】 前記作動手段は、前記車両の通過を検
    出し、車両の通過時に前記テーブル本体を作動すること
    を特徴とする請求項1記載の車両教習路。
  17. 【請求項17】 前記テーブル本体の左右両側をカバー
    で覆っていることを特徴とする請求項14記載の車両教
    習路。
  18. 【請求項18】 前記車両姿勢変更用テーブル装置の後
    側の路面は、前側の路面より摩擦係数が低いことを特徴
    とする請求項11〜14のいずれか1項に記載の車両教
    習路。
  19. 【請求項19】 前記車両姿勢変更用テーブル装置の後
    側の路面は、左右で摩擦係数が異なることを特徴とする
    請求項18記載の車両教習路。
  20. 【請求項20】 前記路面の左右一側に前記テーブル装
    置を配置したことを特徴とする請求項19記載の車両教
    習路。
  21. 【請求項21】 前記車両姿勢変更用テーブル装置の後
    側の路面に散水する散水装置を備えることを特徴とする
    請求項18〜20のいずれか1項に記載の車両教習路。
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