JP3147102B2 - 遮断周波数制御回路 - Google Patents

遮断周波数制御回路

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は低域通過フィルタ、
高域通過フィルタ、帯域通過フィルタ、帯域制限フィル
タ等の各種フィルタの遮断周波数を高精度に設定するこ
とを可能にした遮断周波数制御回路に関する。
【0002】
【従来の技術】通信システムにおいては、低域通過フィ
ルタは信号の帯域制限フィルタとして用いられる。この
種の低域通過フィルタに要求される遮断周波数は、通常
入力される信号のシボルレートの半分の1.2倍から2
倍程度である。これは、入力される信号はシンボル間干
渉を低減するためロールオフ特性を持つが、ボーレート
の半分の周波数となるロールオフ周波数を遮断周波数と
する低域通過フィルタを用いた場合、低域通過フィルタ
によって信号が歪んでしまうため、シンボル間干渉が増
加し、特性が悪化するためである。また逆に、2倍以上
の値を設定すると、入力されるノイズを効果的に除去す
ることができなくなり、これも特性の悪化をもたらすた
め、フィルタの遮断周波数はこの範囲に精度良く設定す
る必要がある。このため、遮断周波数を適切に設定する
ための遮断周波数制御回路が提案されている。
【0003】図10は従来の遮断周波数制御回路の一例
を示すブロック図である。遮断周波数制御部120の基
準低域通過フィルタ123は、基準発振器121からの
基準信号に対してフィルタ処理を行い、変換器125か
ら出力される遮断周波数制御信号に応じた遅延を持った
信号を出力する。位相比較器124は、基準信号と、前
記基準低域通過フィルタ123によりフィルタ処理され
遅延を持った信号との位相比較を行い、その位相差を誤
差信号として変換器125に出力する。前記変換器12
5への入力は、位相比較器124から出力される位相差
が90度となる周波数で誤差が0となるため、基準低域
通過フィルタ123の遮断周波数が基準信号の周波数と
同じ周波数となるよう制御される。低域通過フィルタ1
22の遮断周波数は、基準低域通過フィルタ123への
遮断周波数制御信号と同じ信号が与えられ、遮断周波数
が固定される。低域通過フィルタ122の遮断周波数
は、同じ遮断周波数制御信号が与えられた時の基準低域
通過フィルタ123の遮断周波数に対して、1.2倍か
ら2.0倍程度に設定される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、図10に記載
の遮断周波数制御回路においては、低域通過フィルタ1
22の遮断周波数が基準低域通過フィルタ123の遮断
周波数に対して一定の倍率に固定され、その比率を変更
することが困難であるという問題がある。これは、例え
ば基準低域通過フィルタ123と低域通過フィルタ12
2の可変コンダクタンス増幅器が同じ特性である場合
に、2つのフィルタの遮断周波数の比率を変更するため
には、可変コンダクタンス回路と共にフィルタを構成
し、遮断周波数を決定している容量の変更が必要なため
である。フィルタに含まれる遮断周波数を決定する容量
は交流動作を行っており、この変更は通常配線の物理的
な切り替えが必要であるため比率の変更は困難であるこ
とが理由である。
【0005】一方、図11に、他の従来の遮断周波数制
御の例を示す。この従来技術では、前記変換器125か
ら出力される遮断周波数制御電流と低域通過フィルタ1
22の間にかけ算回路126が介挿され、任意の倍数a
をかけ算して低域通過フィルタ122に供給する構成で
ある。この技術では、変換器125より出力される遮断
周波数制御電流は、かけ算回路126により一定倍さ
れ、低域通過フィルタ122の遮断周波数制御電流とし
ているため、単純には遮断周波数制御電流に応じて低域
通過フィルタ122と基準低域通過フィルタ123の遮
断周波数の比率を変更することが可能と考えられる。し
かしながら、これを実現するためには遮断周波数制御電
流と、低域通過フィルタ122に内蔵されている可変コ
ンダクタンス増幅器の伝達コンダクタンスとの間に常に
線形性が必要とされており、仮に遮断周波数制御電流と
遮断周波数の関係が線形でない場合には、低域通過フィ
ルタ122の遮断周波数が設定すべき値からずれてしま
うことになる。また、基準低域通過フィルタ123と低
域通過フィルタ122が異なる遮断周波数となるため、
フィルタを構成する容量又は伝達コンダクタンス増幅器
等同じ物を用いることができず、相対的なバラツキの影
響を押えることが困難となる。この結果、基準低域通過
フィルタ123と低域通過フィルタ122の遮断周波数
の間の比率を維持するのが困難になる。
【0006】本発明の目的は、このような問題を解決
し、フィルタの遮断周波数を高精度に設定するととも
、基準信号の周波数に対するフィルタの遮断周波数の
比率を任意に設定することが可能な周波数制御回路を提
供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、基準周波数の
基準信号を発生する基準発振器と、前記基準信号をろ波
する基準フィルタと、前記基準信号と前記基準フィルタ
の出力信号との位相を比較して位相比較出力を出力する
位相比較器と、前記位相比較出力に基づいて前記基準フ
ィルタに遮断周波数を制御するための遮断周波数制御信
号を出力する変換器とを備え、前記基準フィルタ及び制
対象とするフィルタの遮断周波数を同一レベルの前記
変換器からの前記遮断周波数制御信号により制御する遮
断周波数制御回路において、前記位相比較器の位相比較
出力に位相差の補正を行うオフセット信号を付加する位
相差調整器を備えることを特徴とする。ここで、前記基
準フィルタは、1次フィルタを複数段構成とし、あるい
は複数次フィルタで構成され、出力される信号の前記基
準信号に対する位相遅れを、前記基準周波数と前記基準
フィルタの遮断周波数の比率に対応して設定する構成と
される。
【0008】ここで、本発明における前記位相差調整器
は、前記オフセット信号のオフセット量を、前記基準フ
ィルタの遮断周波数と、前記基準周波数との比率に基づ
いて設定する。また、前記位相差調整器は、前記位相比
較器から出力される位相差出力としての位相差電流を0
にするために、前記位相比較器の位相差電流の一方の出
力側に前記オフセット信号として位相差調整電流を供給
する構成とされる。さらに、前記位相差調整器は、前記
位相比較器の位相比較出力と相関のある電流源としての
電流を生成するとともに、この電流と前記位相差調整器
の位相差調整電流とを一定の比に設定する構成とされ
る。例えば、前記位相差調整器は、定電流源と、前記定
電流源に対応した電流を生成する第1のカレントミラー
回路と、前記第1のカレントミラー回路から得られる電
流から前記位相比較器に電源電流として供給する電流を
生成する第2のカレントミラー回路と、前記第1のカレ
ントミラー回路から得られる電流から前記オフセット信
号としての前記位相差調整電流を生成する第3のカレン
トミラー回路とを備える構成とされる。
【0009】本発明を例えば低域通過フィルタの遮断周
波数を制御するための回路として構成したときには、基
準発振器から供給される基準信号と、基準低域通過フィ
ルタを通過した基準信号との間の位相比較を行い、その
位相差出力に一定のオフセットを加えることによって、
基準周波数と遮断周波数との比率を任意に制御して制御
対象としての低域通過フィルタの遮断周波数を制御する
ことが可能となる。また、一般的に、低域通過フィルタ
の遮断周波数を、基準低域通過フィルタに対し任意の比
率で設定しようとする場合、フィルタの容量、制御電流
に対する伝達コンダクタンスの比率、又は基準低域通過
フィルタに与える制御電流と低域通過フィルタに与える
制御電流との比率の変更が必要となるが、レイアウト上
の問題などにより素子間の相対的な精度を維持すること
が困難であり、遮断周波数の比率にばらつきを生じやす
いが、本発明では、基準低域通過フィルタ及び低域通過
フィルタは、同じ遮断周波数を持つフィルタを使用でき
るため、ばらつきの影響を最小限に抑えることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1を参照すると、遮断周波数制御
部1は、基準低域通過フィルタ4、位相比較器5、位相
差調整器6、及び変換器7を有しており、前記基準低域
通過フィルタ4及び位相比較器5に基準発振器2の電圧
信号が入力される。前記基準低域通過フィルタ4は、前
記変換器7からの遮断周波数制御電流が遮断周波数制御
端子15に入力され、この遮断周波数制御電流によって
決定される遮断周波数特性を持ち、前記基準発振器2か
らの基準周波数の基準信号が入力端子10に供給され、
かつ前記遮断周波数特性に応じた振幅と位相遅延を持つ
位相遅延信号を出力する2次の低域通過フィルタであ
る。前記位相比較器5は、入力端子11に供給される前
記基準発振器2からの基準信号と、入力端子12に供給
される前記基準低域通過フィルタ4からの位相遅延信号
との位相差を検出し、位相差信号となる電流を出力す
る。前記位相差調整器6は、端子13において前記位相
比較器5から出力される位相差電流に任意のオフセット
となる調整電流を加え、これにより前記位相比較器5か
ら出力された位相差電流を補正して出力する。前記変換
器7は前記位相差調整器6によって補正された位相差電
流を端子14に入力し、この位相差電流を遮断周波数制
御電流に変換して出力する。そして、この出力は低域通
過フィルタ3の遮断周波数制御端子16に供給され、前
記基準低域通過フィルタ4と共通の遮断周波数制御電流
によって低域通過フィルタの遮断周波数を調整する。
【0011】図2は、前記基準低域通過フィルタ4の構
成例を示すブロック図である。この低域通過フィルタ4
は、直列に接続した1入力1出力端子を持つ第1及び第
2の2つの1次低域通過フィルタの組合せにより実現さ
れた2次の低域通過フィルタである。なお、第1および
第2の各1次低域通過フィルタ20,21は同じ構成で
あるため、第1の1次低域通過フィルタ20を例にとり
説明する。前記第1の1次低域通過フィルタ20は、電
流制御可変コンダクタンス増幅回路30、容量31、バ
ッファ回路32より構成される。前記可変コンダクタン
ス増幅回路30は、端子33より1次低域通過フィルタ
20に供給される電圧信号と、端子34にバッファ回路
32から供給された電圧信号の差電圧を、端子24に変
換器7より供給された遮断周波数制御電流により制御さ
れた伝達コンダクタンスに応じて電流に変換し出力す
る。前記容量31は、電流入力端子36に前記可変コン
ダクタンス増幅器30より供給される電流を入力し、充
電する。前記バッファ回路32は、電圧入力端子35
に、前記容量31に充電された電流に応じて出力される
容量の充電電圧が供給され、端子35に入力される電圧
と同じ電圧を出力する。
【0012】前記基準低域通過フィルタ4の遮断周波数
fは、容量31の容量値をC、可変コンダクタンス回路
30の伝達コンダクタンスをgmとするとき、以下の値
となる。 f= 1/(2π)×gm/C…(1) なお、前記第2の1次低域通過フィルタ21は、端子2
3に前記第1の1次低域通過フィルタ20の出力となる
バッファ回路32の出力電圧が供給され、端子25に前
記変換器7から供給される遮断周波数制御電流に応じた
遮断周波数を持つ。そして、第2の1次低域通過フィル
タ21の出力が基準低域通過フィルタ4の出力として、
前記位相比較器5の一方の入力となる。
【0013】図3は前記位相比較器5の構成例を示す回
路図である。この位相比較器5は、例えば4象限のかけ
算回路により実現でき、ここではバイポーラトランジス
タで構成された二重平衡差動増幅器で実現した場合の例
である。バイポーラトランジスタを用いた4象限のかけ
算回路は、NPNバイポーラトランジスタ41から4
6、及び定電流源40により構成される。前記トランジ
スタ41のコレクタは、トランジスタ43及び44の各
エミッタに、ベースは入力端子50に、エミッタは定電
流源40及びトランジスタ42のエミッタに接続され
る。前記トランジスタ42のコレクタは、トランジスタ
45及び46の各エミッタに接続され、ベースは入力端
子50と同電位で交流接地し、エミッタは定電流源40
及びトランジスタ41のエミッタに接続される。前記ト
ランジスタ43のコレクタは、トランジスタ45のコレ
クタ及び出力端子52に、ベースはトランジスタ46の
ベース及び入力端子51に、エミッタはトランジスタ4
4のエミッタ及びトランジスタ41のコレクタに接続さ
れる。前記トランジスタ44のコレクタは、トランジス
タ46のコレクタ及び出力端子53に、ベースはトラン
ジスタ45のベースに接続され、入力端子51と同電位
に交流接地し、エミッタはトランジスタ43のエミッタ
及びトランジスタ41のコレクタに接続される。前記トラ
ンジスタ45のコレクタは、トランジスタ43のコレク
タ及び出力端子52に、ベースはトランジスタ44のベ
ースに接続され、入力端子51と同電位に交流接地し、
エミッタはトランジスタ46のエミッタ及びトランジス
タ42のコレクタに接続される。前記トランジスタ46
のコレクタは、トランジスタ44のコレクタ及び出力端
子53に、ベースはトランジスタ43のベース及び入力
端子51に、エミッタはトランジスタ45のエミッタ及
びトランジスタ42のコレクタに接続される。
【0014】この位相比較器5は、端子50より前記基
準発振器2から供給される一方の位相比較電圧信号を入
力し、端子51より前記基準低域通過フィルタの出力電
圧信号を入力し、この2つの信号をかけ算した結果を端
子52及び53より位相差電流として出力し、それぞれ
前記変換器7の後述する2つの端子80,81への入力
とする。また、次に述べるように前記端子53には前記
位相差調整器6から出力される電流が加算され、位相差
調整を行う。
【0015】図4は前記位相差調整器6の回路図であ
る。この位相差調整器6は、例えば定電流源により実現
でき、例えばカレントミラーによる定電流源により構成
することができる。ここでは、前記位相比較器5より出
力される位相差情報を持つ電流を調整する電流Ioffset
を出力する。また、この実施形態では、前記位相比較器
5の定電流源40と同時に構成する場合の例を示す。図
4において、PNPバイポーラトランジスタ61は、エ
ミッタを電源VCCに接続し、共に接続されたコレクタ
及びベース端子に電流源60をリファレンスとするバイ
アス電圧を出力する。PNPバイポーラトランジスタ6
2及び63はカレントミラーを構成し、前記定電流源6
0と同様の電流をコレクタより出力する。NPNバイポ
ーラトランジスタ64及び65はカレントミラーを構成
し、前記トランジスタ62より供給される電流をリファ
レンスとした電流IEEをトランジスタ65のコレクタ
より出力する。ここで、前記トランジスタ65は、前記
位相比較器5の定電流源40として使用することがで
き、トランジスタ64及び65のエミッタ面積比の変更
により、電流比を任意に設定する事が可能である。NP
Nバイポーラトランジスタ66は、エミッタを抵抗68
に接続し、コレクタ及びベースをNPNバイポーラトラ
ンジスタ67のベース及びトランジスタ63のコレクタ
に接続し、トランジスタ63の電流をリファレンスとす
るカレントミラーを構成する。NPNバイポーラトラン
ジスタ67は、エミッタを抵抗69に接続し、前記トラ
ンジスタ66とカレントミラーを構成して、コレクタよ
り位相差調整電流Ioffsetを出力する。
【0016】そして、前記位相差調整電流Ioffsetを、
前記位相比較器5の出力端子53に接続し、この出力端
子53を通して前記変換器7の後述する端子81に入力
される電流に加算することにより位相差の調整を行う。
ここで、前記トランジスタ66及び67により構成され
るカレントミラーの電流比は、それぞれのトランジスタ
のエミッタに接続される抵抗により任意に制御可能であ
り、例えば遮断周波数制御回路をLSIで構成する場合
においても、抵抗68及び69をLSIの外に外付けの
抵抗として用意する事により、LSIの変更無しに電流
比を容易に変更可能となる。また、トランジスタ65及
びトランジスタ67のコレクタより供給される電流は、
それぞれカレントミラーのリファレンス電流である定電
流源60の電流に比例する。そのため、トランジスタ6
5及び67の電流比は、定電流源60の電流値によらず
設定することが可能である。
【0017】図5は前記変換器7のブロック構成図であ
る。前記変換器7は、入力端子80が前記位相比較器5
の出力端子52に、入力端子81が同じく位相比較器5
の出力端子53に接続され、さらにこの入力端子81に
は前記位相差調整器6のトランジスタ67のコレクタ出
力が接続され、結局入力端子80,81には前記位相差
調整器6により調整された位相差電流が入力される。そ
して、この位相差電流の直流成分の大きさが0となるよ
う、前記低域通過フィルタ3及び基準低域通過フィルタ
4を制御する遮断周波数制御電流を出力する回路として
構成される。前記変換器7は、電流電圧変換回路70及
び71、低域通過フィルタ72及び73、伝達コンダク
タンス増幅器74を有する。前記電流電圧変換回路70
及び71は、それぞれ前記位相差検出器5の出力端子5
2及び53にそれぞれ接続された端子80及び81より
入力される位相差電流を電圧に変換する。これは、電流
に応じた電圧が取り出せる、例えば抵抗により簡単に実
現する事ができる。前記低域通過フィルタ72及び73
は、端子82及び83より供給される、交流成分を含ん
だ位相差信号から直流成分のみを出力する。これら低域
通過フィルタ72及び73は、例えば抵抗、容量を組み
合わせたパッシブフィルタにより簡単に実現する事がで
きる。前記伝達コンダクタンス増幅器74は、端子84
及び85より入力される、オフセットを与えられた前記
位相差電流に基づいて得られる位相差電圧を増幅すると
ともに、電流に変換し、端子86より低域通過フィルタ
3及び基準低域通過フィルタ4の遮断周波数を決定する
遮断周波数制御電流を出力する。
【0018】図6は前記低域通過フィルタ3の構成例を
示すブロック図である。この実施形態では、複数の1次
低域通過フィルタ90,91,9nを直列に接続し、任
意の次数のフィルタを構成した例であるが、基本的には
図2に示した1次低域通過フィルタ20と同じ構成で実
現可能である。
【0019】次に、以上の構成の動作について、図7及
び図8を参照して説明する。図1に示したように、基準
発振器2から供給される基準信号は、基準低域通過フィ
ルタ4によりフィルタ処理され、その遮断周波数に応じ
た位相遅れを持つ信号として出力される。前記基準信
号、及び基準低域通過フィルタ4を通過して位相遅れを
持った信号は、それぞれ端子11,12を介して位相比
較器5に入力され、両者の信号の位相差が出力される。
位相比較器5では、位相比較される2つの信号が、図3
に示した回路を構成する各トランジスタの熱電圧よりも
十分大きな振幅を持つと仮定すると、この位相比較器5
の出力は、入力された2つの信号の位相差に比例した直
流成分を持つ電流となる。図7に、位相比較器5へ入力
される2つの信号と位相差出力の関係を示す。基準信号
に対する基準低域通過フィルタ4を通過した基準信号の
位相遅れが90度未満の場合には、位相比較器5の出力
の直流成分は位相が90度遅れている時に比べ低くな
り、逆に位相遅れが90度よりも大きい場合には位相比
較回路出力の直流電位は高くなる。
【0020】図8に、前記した基準信号に対する基準低
域通過フィルタ4の出力信号の位相遅れに対する位相比
較器5の出力電位の関係を示す。横軸に位相遅れ、縦軸
に位相比較器5の出力の直流電位の規格値をとった場
合、位相遅れが0度の時にはその出力が「1」となり、
位相遅れが90度の場合はその出力が「0」、位相遅れ
が180度の場合はその出力が「−1」となるように、
位相遅れと出力との関係を一次関数に近似する事ができ
る。これから、基準信号に対する基準低域通過フィルタ
4を通過した基準信号の位相遅れは、位相遅れをθdela
y とし、位相比較器5の出力の直流電位の規格値をdと
した場合、以下の式で近似できる。 d=−2/180×θdelay +1 …(2)
【0021】一方、位相差調整器6は、位相比較器5の
出力を調整し、位相比較器5から供給された位相差電流
に任意の電流を加算し、位相差出力を調整する機能を持
つ。基準低域通過フィルタ4の遮断周波数と、基準信号
の周波数の比には、この2つの信号の位相差との間に以
下に示す関係があり、2つの比較周波数の位相差を位相
差調整器6によって適切に調整することにより、基準低
域通過フィルタ4の遮断周波数を基準信号の周波数に対
して任意に設定することが可能となる。すなわち、図2
に示した基準低域通過フィルタ2を構成する1次低域通
過フィルタ20において、可変コンダクタンス回路30
の伝達コンダクタンス値をgm、その出力電流をI0、
容量31の容量値をCとした場合、1次フィルタ20を
通過した基準信号の基準信号に対する位相遅れθfilt
と、gm及び入力信号の周波数fとの関係は以下の式で
与えられる。 θfilt = arctan (f/(2π)×C/gm) …(3) (arctan:アークタンジェント) f/2π×C=gm…(4) である場合、周波数fは遮断周波数であり、θfiltの値
は45°となる。
【0022】ここで、基準周波数をf0とすると、基準
低域通過フィルタ4の遮断周波数がf0と等しくなる場
合のgmは、 gm=f0/2π×C …(5) であり、この時のgmをgm’とすると、θfiltは以下
の式で与えられる。 θfilt = arctan (gm’/gm)…(6) 基準低域通過フィルタ4の遮断周波数は、可変コンダク
タンス回路30のgmに比例するため、gmをgm’に
対してa倍に設定する事により、その遮断周波数が基準
周波数のa倍の値を持つ事になる。gmをgm’のa倍
に設定した時のθfiltは以下の式で与えられる。 θfilt = arctan (gm’/(a×gm’))=arctan(1/a)…(7) 例えば、aを1.5倍とした場合のθfiltは以下の値と
なる。 θfilt = arctan ( 1/1.5)= 33.7°…(8)
【0023】また、基準低域通過フィルタ4は、図2に
示したように1次低域通過フィルタを2段接続した構成
であり、2つのフィルタを通過した信号の基準信号に対
する位相遅れは、2×θfiltとなる。これより、基準低
域通過フィルタ4の遮断周波数を、基準信号の周波数の
a倍とした時、位相比較器5へ入力される信号の位相遅
れは2×arctan (1/a)となる。この条件において、
位相比較器5の直流出力値dは、 d=−2/180×(2×arctan(1/a))+1 …(9) であり、位相差調整器6によってこの時の位相比較器の
出力dと同じ大きさの電流を引き算することにより、基
準低域通過フィルタ4の遮断周波数が基準信号の周波数
のa倍の周波数で、比較器5へ入力される位相差信号が
0となるため、この周波数で遮断周波数が固定される。
【0024】ここで、前記位相比較器5に図3に示した
ような4象限かけ算回路を用いた場合、位相比較器5の
出力差dは、定電流源40の電流値が位相差調整器6で
得られる電流IEEの場合には以下の値となる。 d=IEE×(−2/180×(2×arctan(1/a))+1)…(10) また、位相比較器5の出力端子52及び53は、それぞ
れ変換器7の電流入力端子80及び81に接続されるた
め、位相差調整器6のトランジスタ67のコレクタ端子
を変換器7の入力端子81に接続し、調整電流Ioffset
を加算することにより、所望の低域通過フィルタ4の遮
断周波数で位相比較器5より出力される出力電流差を打
ち消し、変換器7に入力される直流電流差を0にするこ
とが可能となる。そして、前記位相差調整器6を用いた
場合には、位相比較器5の定電流源40として用いられ
るトランジスタ65のコレクタ電流IEEと、位相差調
整電流として用いられるトランジスタ67のコレクタ電
流Ioffsetとの比は常に一定に保たれる。変換器7は、
入力の直流成分が0となる方向に遮断周波数制御信号を
制御するため、基準低域通過フィルタ4の遮断周波数は
基準信号の周波数のa倍で定常状態となる。したがっ
て、任意の次数で構成することが可能な低域通過フィル
タ6の遮断周波数を、基準低域通過フィルタ4の遮断周
波数と同じになるように設計することにより、低域通過
フィルタ6の遮断周波数を基準周波数に対してa倍に設
定することができる。
【0025】ここで、図9に示すように、変換回路7で
使用される電流電圧変換回路を抵抗101及び102で
構成してもよい。この構成では、位相比較器5の出力の
一方は端子110に接続され、もう一方の出力は端子1
11に接続され位相差電流が入力される。前記抵抗10
1及び102により電圧に変換された電流は、低域通過
フィルタ103及び104により交流成分が除去され、
伝達コンダクタンス増幅器100へ入力される。抵抗1
01及び102の抵抗値をそれぞれR1及びR2とし、
この抵抗の比率を1対1ではなく、基準低域通過フィル
タ4の遮断周波数を基準周波数に対してa倍した場合、
伝達コンダクタンス増幅器100への入力電圧の差が0
となるようにR1,R2の値を設定することにより、図
4のような位相差調整用の定電流源を用いる必要がなく
なる。
【0026】また、基準低域通過フィルタ4として、前
記実施形態では1次低域通過フィルタを組み合わせて用
いた場合について説明したが、2次フィルタを単体で用
いる構成としてもよい。さらに、前記実施形態では、位
相差調整器6の出力電流を位相比較器5と変換器7のの
一方の出力及び入力にのみ接続したが、両端に接続して
位相差電流の調整を行うようにしてもよい。さらに、低
域通過フィルタ3について、前記実施形態では、1次低
域通過フィルタのみを組み合わせ用いる場合について説
明したが、フィルタの次数及び組合せについては特に制
限はない。また、この場合、前記実施形態では低域通過
フィルタとしたが、これは低域通過フィルタでも、帯域
通過フィルタでも、帯域制限フィルタでも、高域通過フ
ィルタでも特に構わない。
【0027】なお、本発明に近い技術として、特開昭5
8−79483号公報に記載の技術も存在しており、こ
の技術ではモータの基準周波数に比例して制御系のカッ
トオフ周波数及びローパスフィルタのカットオフ周波数
を可変して最大のループ利得を得ているが、発振器と基
準周波数との比率を任意に制御するための機能を有して
いない点で本発明とは明らかに相違する。また、特開平
5−90840号公報に記載の技術では、ループ利得を
切り替えることにより、広いループバンドによるPLL
のロックアップ速度の改善と、狭いループバンドによる
超低周波変調特性の向上を図っているが、この技術にお
いても発振器と基準周波数との比率を制御する機能は有
しておらず、本発明とは明らかに相違する。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように本発明は、基準発振
器から供給される基準信号と、基準フィルタを通過した
基準信号との間の位相比較を行い、その位相差出力に一
定のオフセットを加えることによって得られる遮断周波
数制御信号により基準フィルタと制御対象としてのフィ
ルタの遮断周波数を制御しており、当該基準フィルタと
制御対象としてのフィルタは同一レベルの遮断周波数制
御信号で制御されることになり、基準信号の周波数と遮
断周波数との比率を任意に制御することが可能になり、
次のような効果を得ることができる。第1の効果は、制
御するフィルタの遮断周波数を基準周波数の任意の倍率
に設定できる事である。その理由は、位相差調整器を遮
断周波数制御回路内に持つ事により、制御するフィルタ
の遮断周波数を基準周波数に対して任意の倍率に設定す
る事ができるからである。また、第2の効果は、遮断周
波数のばらつきを小さくできる事にある。その理由は、
制御するフィルタ及び基準フィルタの遮断周波数を、基
準周波数に対して任意の倍率に設定した場合でも、制御
するフィルタと基準フィルタの遮断周波数を同じ値に設
定できるためである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の全体構成を示すブロック図である。
【図2】基準低域通過フィルタの詳細ブロック図であ
る。
【図3】位相比較器の回路図である。
【図4】位相差調整器の回路図である。
【図5】変換器の詳細ブロック図である。
【図6】低域通過フィルタの詳細ブロック図である。
【図7】位相比較器の動作を説明するためのタイムチャ
ートである。
【図8】位相比較器への位相差入力と出力の関係を示す
特性図である。
【図9】変換器の他の構成例を示す詳細ブロック図であ
る。
【図10】従来の一例を示すブロック図である。
【図11】従来の他の例を示すブロック図である。
【符号の説明】
1 遮断周波数制御部 2 基準発振器 3 低域通過フィルタ 4 基準低域通過フィルタ 5 位相比較器 6 位相差調整器 7 変換器 20,21 1次低域通過フィルタ 30 電流制御可変コンダクタンス増幅回路 31 容量 32 バッファ回路 40 定電流源 41〜46 トランジスタ 60 定電流源 61〜67 トランジスタ 70,71 電流電圧変換回路 72,73 低域通過フィルタ 74 伝達コンダクタンス増幅器 90〜9n 1次低域通過フィルタ 100 伝達コンダクタンス増幅器 101,102 抵抗 103,104 低域通過フィルタ

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基準周波数の基準信号を発生する基準発
    振器と、前記基準信号をろ波する基準フィルタと、前記
    基準信号と前記基準フィルタの出力信号との位相を比較
    して位相比較出力を出力する位相比較器と、前記位相比
    較出力に基づいて前記基準フィルタに遮断周波数を制御
    するための遮断周波数制御信号を出力する変換器とを備
    え、前記基準フィルタ及び制御対象とするフィルタの遮
    断周波数を前記変換器からの同一レベルの前記遮断周波
    数制御信号により制御する遮断周波数制御回路におい
    て、前記位相比較器の位相比較出力に位相差の補正を行
    うオフセット信号を付加する位相差調整器を備えること
    を特徴とする遮断周波数制御回路。
  2. 【請求項2】 前記基準フィルタは、1次フィルタを複
    数段構成とし、あるいは複数次フィルタで構成され、出
    力される信号の前記基準信号に対する位相遅れを、前記
    基準周波数と前記基準フィルタの遮断周波数の比率に対
    応して設定する請求項1に記載の遮断周波数制御回路。
  3. 【請求項3】 前記位相差調整器は、前記オフセット信
    号のオフセット量を、前記基準フィルタの遮断周波数
    と、前記基準周波数との比率に基づいて設定する請求項
    1または2に記載の遮断周波数制御回路
  4. 【請求項4】 前記位相差調整器は、前記位相比較器か
    ら出力される位相差出力としての位相差電流を0にする
    ために、前記位相比較器の位相差電流の一方の出力側に
    前記オフセット信号として位相差調整電流を供給する請
    求項3に記載の遮断周波数制御回路。
  5. 【請求項5】 前記位相差調整器は、前記位相比較器の
    位相比較出力と相関のある電流源としての電流を生成す
    るとともに、この電流と前記位相差調整器の位相差調整
    電流とを一定の比に設定する構成である請求項1ないし
    4のいずれかに記載の遮断周波数制御回路。
  6. 【請求項6】 前記位相差調整器は、定電流源と、前記
    定電流源に対応した電流を生成する第1のカレントミラ
    ー回路と、前記第1のカレントミラー回路から得られる
    電流から前記位相比較器に電源電流として供給する電流
    を生成する第2のカレントミラー回路と、前記第1のカ
    レントミラー回路から得られる電流から前記オフセット
    信号としての前記位相差調整電流を生成する第3のカレ
    ントミラー回路とを備えることを特徴とする請求項5に
    記載の遮断周波数制御回路。
  7. 【請求項7】 前記変換器は、前記位相比較器からの対
    をなす位相差電流と、少なくとも一方の前記位相差電流
    に加えられる前記位相差調整器の前記位相差調整電流を
    入力し、前記各電流を電圧に変換するとともに、再び電
    流に変換して前記遮断周波数制御信号としての遮断周波
    数制御電流を出力する請求項1ないし6のいずれかに記
    載の遮断周波数制御回路。
  8. 【請求項8】 前記基準フィルタは基準低域通過フィル
    タであり、前記制御対象としてのフィルタは低域通過フ
    ィルタである請求項1ないし7のいずれかに記載の遮断
    周波数制御回路。
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