JP3146934B2 - 点火トランス - Google Patents
点火トランスInfo
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- JP3146934B2 JP3146934B2 JP18680395A JP18680395A JP3146934B2 JP 3146934 B2 JP3146934 B2 JP 3146934B2 JP 18680395 A JP18680395 A JP 18680395A JP 18680395 A JP18680395 A JP 18680395A JP 3146934 B2 JP3146934 B2 JP 3146934B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車用エンジン等に
用いられる点火トランスに関するものである。
用いられる点火トランスに関するものである。
【0002】
【従来の技術】以下、従来の点火トランスについて説明
する。
する。
【0003】従来の点火トランスは、例えば、エンジン
が6気筒であれば、各気筒ごとに点火トランスを配置
し、6個の点火トランスを用いていた。
が6気筒であれば、各気筒ごとに点火トランスを配置
し、6個の点火トランスを用いていた。
【0004】この点火トランスは、有底筒状のケース
と、このケースに収納するとともに、中空部を有したボ
ビンと、このボビンの外周に巻回した二次巻線と、ボビ
ンの中空部に挿入する磁芯と、この磁芯の外周に、絶縁
物を介して巻回した一次巻線と、一次巻線を巻回した磁
芯とボビンとの間に充填した絶縁樹脂とを備えた構成で
ある。
と、このケースに収納するとともに、中空部を有したボ
ビンと、このボビンの外周に巻回した二次巻線と、ボビ
ンの中空部に挿入する磁芯と、この磁芯の外周に、絶縁
物を介して巻回した一次巻線と、一次巻線を巻回した磁
芯とボビンとの間に充填した絶縁樹脂とを備えた構成で
ある。
【0005】また、磁芯の形状は断面を四角形状として
おり、これに伴い、ケースの形状も断面が四角形状とな
っている。
おり、これに伴い、ケースの形状も断面が四角形状とな
っている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】一般に、点火トランス
を収納するプラグチューブ部の形状は点火プラグを装着
するためのプラグレンチ形状を基本としており、このプ
ラグレンチ形状は、通常、断面が円状であるので、プラ
グチューブ部の形状および点火トランスの形状も断面円
状であればよい。
を収納するプラグチューブ部の形状は点火プラグを装着
するためのプラグレンチ形状を基本としており、このプ
ラグレンチ形状は、通常、断面が円状であるので、プラ
グチューブ部の形状および点火トランスの形状も断面円
状であればよい。
【0007】すなわち、点火トランスのケースを断面が
円状となるようにした場合、仮に、磁芯が挿入されるボ
ビンの断面形状も円状にすると、上記構成では、磁芯の
断面形状が四角形状なので、磁芯の対角寸法がボビンの
断面形状である円の直径よりも小さくしておく必要が生
じる。この結果、出力特性を大きく作用する磁芯の断面
積が小さくなって、磁芯に巻回した一次巻線とボビンに
巻回した二次巻線との結合度も小さくなり、点火トラン
スの性能を低下させてしまうという問題点を有してい
た。
円状となるようにした場合、仮に、磁芯が挿入されるボ
ビンの断面形状も円状にすると、上記構成では、磁芯の
断面形状が四角形状なので、磁芯の対角寸法がボビンの
断面形状である円の直径よりも小さくしておく必要が生
じる。この結果、出力特性を大きく作用する磁芯の断面
積が小さくなって、磁芯に巻回した一次巻線とボビンに
巻回した二次巻線との結合度も小さくなり、点火トラン
スの性能を低下させてしまうという問題点を有してい
た。
【0008】本発明は上記問題点を解決し、ケースおよ
びボビンの断面形状が円状であっても、磁芯の断面積を
小さくせず、一次巻線と二次巻線との結合度を大きくす
る磁芯を設け、性能を向上させた点火トランスを提供す
ることを目的としている。
びボビンの断面形状が円状であっても、磁芯の断面積を
小さくせず、一次巻線と二次巻線との結合度を大きくす
る磁芯を設け、性能を向上させた点火トランスを提供す
ることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、有底筒状のケースと、前記ケース内に収納
するとともに、二次巻線を外周に巻回した、中空部を有
する円柱状ボビンと、前記中空部内に収納するととも
に、一次巻線を外周に巻回した、複数の金属板を積層し
てなる磁芯と、前記磁芯と前記ボビンとの間に充填した
絶縁樹脂とを備え、前記磁芯は、断面形状を内角のすべ
てが鈍角である多角形状にするとともに、前記金属板を
積層して形成した積層金属板を複数組み合わせて形成し
ており、前記金属板の断面形状を同一形状にするととも
に、前記積層金属板の断面形状を同一形状にした構成と
したものである。
に本発明は、有底筒状のケースと、前記ケース内に収納
するとともに、二次巻線を外周に巻回した、中空部を有
する円柱状ボビンと、前記中空部内に収納するととも
に、一次巻線を外周に巻回した、複数の金属板を積層し
てなる磁芯と、前記磁芯と前記ボビンとの間に充填した
絶縁樹脂とを備え、前記磁芯は、断面形状を内角のすべ
てが鈍角である多角形状にするとともに、前記金属板を
積層して形成した積層金属板を複数組み合わせて形成し
ており、前記金属板の断面形状を同一形状にするととも
に、前記積層金属板の断面形状を同一形状にした構成と
したものである。
【0010】
【作用】上記構成により、磁芯は断面形状を全ての内角
が鈍角である多角形状としているので、磁芯に巻回され
る一次巻線と磁芯との間には、存在する空隙部が非常に
少なくなる。
が鈍角である多角形状としているので、磁芯に巻回され
る一次巻線と磁芯との間には、存在する空隙部が非常に
少なくなる。
【0011】つまり、磁芯の外周に、多角形状の磁芯の
各々の頂点に接するように一次巻線が円状に巻回された
場合は、多角形状の磁芯の各々の稜辺と一次巻線との間
だけに空隙部が存在する。このとき、磁芯の断面形状が
鈍角であればあるほど、空隙部の存在する量は減少する
ことになる。
各々の頂点に接するように一次巻線が円状に巻回された
場合は、多角形状の磁芯の各々の稜辺と一次巻線との間
だけに空隙部が存在する。このとき、磁芯の断面形状が
鈍角であればあるほど、空隙部の存在する量は減少する
ことになる。
【0012】また、磁芯の外周面に沿うように一次巻線
が巻回された場合は、磁芯の外周面と一次巻線との間に
は空隙部が存在しなくなる。
が巻回された場合は、磁芯の外周面と一次巻線との間に
は空隙部が存在しなくなる。
【0013】この結果、磁芯の各々の稜辺と一次巻線と
の間に存在する空隙部の量は、磁芯の断面が四角形状の
場合よりも、減少させることができ、一次巻線と二次巻
線との結合度を向上させることができる。さらに、金属
板の断面形状を同一形状にするとともに、前記積層金属
板の断面形状を同一形状にしているので、作業効率性が
良く、金属板の積層順、積層金属板の組合せ順を間違え
ることもなく信頼性が良い。
の間に存在する空隙部の量は、磁芯の断面が四角形状の
場合よりも、減少させることができ、一次巻線と二次巻
線との結合度を向上させることができる。さらに、金属
板の断面形状を同一形状にするとともに、前記積層金属
板の断面形状を同一形状にしているので、作業効率性が
良く、金属板の積層順、積層金属板の組合せ順を間違え
ることもなく信頼性が良い。
【0014】
【実施例】以下、本発明における一実施例の点火トラン
スについて、図面を参照しながら説明する。
スについて、図面を参照しながら説明する。
【0015】図1は本発明における一実施例の点火トラ
ンスの分解斜視図、図2は同点火トランスの外装ケース
の分解斜視図、図3は同点火トランスの断面図、図4は
同点火トランスに用いる磁芯近傍の断面図、図5は同点
火トランスの等価回路図である。
ンスの分解斜視図、図2は同点火トランスの外装ケース
の分解斜視図、図3は同点火トランスの断面図、図4は
同点火トランスに用いる磁芯近傍の断面図、図5は同点
火トランスの等価回路図である。
【0016】図1、図2、図3、図4において、本発明
の点火トランスは、熱可塑性樹脂よりなる有底筒状であ
って、その開口部側の一端に蓋22を有した受け台2を
一体形成した絶縁ケース1と、このケース1に収納する
とともに、中空部30を有した円柱状であって、その外
周に複数の溝4を有したボビン3と、このボビン3の外
周の溝4内に2万1千ターン巻回した二次巻線5と、ボ
ビン3の中空部30に挿入するとともに、断面方形の複
数の珪素鋼板の金属板31を積層して形成した積層金属
板32からなる磁芯9と、この磁芯9の外周面に数回巻
き付けた絶縁シート12と、この絶縁シート12の外周
に250ターン巻回した一次巻線13と、この一次巻線
13を巻回した磁芯9とボビン3との間に充填した絶縁
樹脂23とを備えている。
の点火トランスは、熱可塑性樹脂よりなる有底筒状であ
って、その開口部側の一端に蓋22を有した受け台2を
一体形成した絶縁ケース1と、このケース1に収納する
とともに、中空部30を有した円柱状であって、その外
周に複数の溝4を有したボビン3と、このボビン3の外
周の溝4内に2万1千ターン巻回した二次巻線5と、ボ
ビン3の中空部30に挿入するとともに、断面方形の複
数の珪素鋼板の金属板31を積層して形成した積層金属
板32からなる磁芯9と、この磁芯9の外周面に数回巻
き付けた絶縁シート12と、この絶縁シート12の外周
に250ターン巻回した一次巻線13と、この一次巻線
13を巻回した磁芯9とボビン3との間に充填した絶縁
樹脂23とを備えている。
【0017】このとき、磁芯9は断面形状を全ての内角
が鈍角である多角形状の六角形状としている。
が鈍角である多角形状の六角形状としている。
【0018】また、金属板31の断面形状を長方形の同
一形状とするとともに、磁芯9は、積層金属板32を3
個組み合わせて形成し、かつ3個の積層金属板32の断
面形状を菱形の同一形状としている。
一形状とするとともに、磁芯9は、積層金属板32を3
個組み合わせて形成し、かつ3個の積層金属板32の断
面形状を菱形の同一形状としている。
【0019】そして、磁芯9の外周に、六角形状の磁芯
9の各々の頂点に接するように一次巻線13を円状に巻
回している。
9の各々の頂点に接するように一次巻線13を円状に巻
回している。
【0020】このとき、磁芯9の各々の稜辺と一次巻線
13との間に空隙部36が存在しており、この空隙部3
6に絶縁樹脂23が充填されている。
13との間に空隙部36が存在しており、この空隙部3
6に絶縁樹脂23が充填されている。
【0021】さらに、ボビン3の一端側の端部に設けた
端子台6bは二次巻線5の一端に接続した高圧端子8、
ボビン3の他端側の端部に設けた端子台6aには一次巻
線13の一端および二次巻線5の他端に接続した低圧端
子7aと一次巻線13の他端に接続した低圧端子7bと
を備えている。
端子台6bは二次巻線5の一端に接続した高圧端子8、
ボビン3の他端側の端部に設けた端子台6aには一次巻
線13の一端および二次巻線5の他端に接続した低圧端
子7aと一次巻線13の他端に接続した低圧端子7bと
を備えている。
【0022】また、磁芯9と高圧端子8との間、および
ボビン3とケース1との間に空隙部33を設け、この空
隙部33にも絶縁樹脂23を充填している。
ボビン3とケース1との間に空隙部33を設け、この空
隙部33にも絶縁樹脂23を充填している。
【0023】このとき、磁芯9の高圧端子8側の端部
は、ボビン3およびケース1より、完全に遊離した状態
となっている。
は、ボビン3およびケース1より、完全に遊離した状態
となっている。
【0024】そして、一次巻線13を巻回した磁芯9を
ボビン3の中空部30内で位置決めして固定する保持部
として、ボビン3と磁芯9との間、すなわち、ボビン3
の低圧端子7a,7b側の端部と、ボビン3の高圧端子
8側とに、ホルダー14a,14bを設けている。
ボビン3の中空部30内で位置決めして固定する保持部
として、ボビン3と磁芯9との間、すなわち、ボビン3
の低圧端子7a,7b側の端部と、ボビン3の高圧端子
8側とに、ホルダー14a,14bを設けている。
【0025】このとき、ホルダー14a,14bに貫通
孔34を設け、この貫通孔34に一次巻線13を巻回し
た磁芯9を嵌合させるとともに、ホルダー14a,14
bをボビン3の中空部30の内面に嵌合させている。
孔34を設け、この貫通孔34に一次巻線13を巻回し
た磁芯9を嵌合させるとともに、ホルダー14a,14
bをボビン3の中空部30の内面に嵌合させている。
【0026】さらに、ホルダー14bとボビン3とが接
触する接触部35を中心に、ボビン3の高圧端子8側お
よび低圧端子7a,7b側に向かって、ボビン3の厚み
を薄くしている。
触する接触部35を中心に、ボビン3の高圧端子8側お
よび低圧端子7a,7b側に向かって、ボビン3の厚み
を薄くしている。
【0027】また、このときの点火トランスの等価回路
は図5に示すようになる。すなわち、高圧端子8は、エ
ンジンの各気筒ごとに設けられた点火プラグ16に電気
的に接続されている。そして、この接続を確実に行うた
めに、図3に示すように、ケース1に高圧端子8と接続
するとともに、点火プラグ16に対し、耐震的に当接す
るスプリング端子17を設けている。
は図5に示すようになる。すなわち、高圧端子8は、エ
ンジンの各気筒ごとに設けられた点火プラグ16に電気
的に接続されている。そして、この接続を確実に行うた
めに、図3に示すように、ケース1に高圧端子8と接続
するとともに、点火プラグ16に対し、耐震的に当接す
るスプリング端子17を設けている。
【0028】また、低圧端子7bには車のバッテリー1
8、低圧端子7aにはスイッチングトランジスタ19が
接続されており、このスイッチングトランジスタ19
は、図1に示すようにスイッチングケース20内に収納
されている。さらに、受け台2の後方にはコネクタ21
が設けられ、このコネクタ21を利用して、図5に示す
バッテリー18の接続や、スイッチングトランジスタ1
9への制御信号の供給が行われるようになっている。
8、低圧端子7aにはスイッチングトランジスタ19が
接続されており、このスイッチングトランジスタ19
は、図1に示すようにスイッチングケース20内に収納
されている。さらに、受け台2の後方にはコネクタ21
が設けられ、このコネクタ21を利用して、図5に示す
バッテリー18の接続や、スイッチングトランジスタ1
9への制御信号の供給が行われるようになっている。
【0029】上記構成の点火トランスについて、以下そ
の動作を説明する。磁芯9は断面形状を全ての内角が鈍
角である六角形状としているので、磁芯9に巻回される
一次巻線13と磁芯9との間には、存在する空隙部36
が非常に少なくなる。
の動作を説明する。磁芯9は断面形状を全ての内角が鈍
角である六角形状としているので、磁芯9に巻回される
一次巻線13と磁芯9との間には、存在する空隙部36
が非常に少なくなる。
【0030】つまり、磁芯9の外周に、六角形状の磁芯
9の各々の頂点に接するように一次巻線13が円状に巻
回された場合は、六角形状の磁芯9の各々の稜辺と一次
巻線13との間だけに空隙部36が存在する。このと
き、磁芯9の断面形状が鈍角であればあるほど、空隙部
36の存在する量は減少することになる。
9の各々の頂点に接するように一次巻線13が円状に巻
回された場合は、六角形状の磁芯9の各々の稜辺と一次
巻線13との間だけに空隙部36が存在する。このと
き、磁芯9の断面形状が鈍角であればあるほど、空隙部
36の存在する量は減少することになる。
【0031】また、磁芯9の外周面に沿うように一次巻
線13が巻回された場合は、磁芯9の外周面と一次巻線
13との間には空隙部が存在しなくなる。
線13が巻回された場合は、磁芯9の外周面と一次巻線
13との間には空隙部が存在しなくなる。
【0032】この結果、磁芯9の各々の稜辺と一次巻線
13との間に存在する空隙部36の量は、磁芯9の断面
が四角形状の場合よりも、減少させることができ、一次
巻線13と二次巻線5との結合度を向上させることがで
きる。
13との間に存在する空隙部36の量は、磁芯9の断面
が四角形状の場合よりも、減少させることができ、一次
巻線13と二次巻線5との結合度を向上させることがで
きる。
【0033】ここで円に内接する四角形と六角形の面積
について説明すると、四角形の面積は、A4=4r2/2
であり、六角形の面積は、A6=3r2√3/2である。
そして各々の面積の比は、A6/A4=約1.3であり、
同一の円内に於いて、六角断面形状を形成することによ
り、四角断面形状に対し約1.3倍の断面積改善を図る
ことができる。断面積改善に対する出力特性への改善効
果は、図6のように、高圧出力特性およびプラグ放電エ
ネルギーが中心磁芯断面積に対し比例特性を示している
ことより、断面積改善が出力特性改善に与える影響は大
きなものとなる。
について説明すると、四角形の面積は、A4=4r2/2
であり、六角形の面積は、A6=3r2√3/2である。
そして各々の面積の比は、A6/A4=約1.3であり、
同一の円内に於いて、六角断面形状を形成することによ
り、四角断面形状に対し約1.3倍の断面積改善を図る
ことができる。断面積改善に対する出力特性への改善効
果は、図6のように、高圧出力特性およびプラグ放電エ
ネルギーが中心磁芯断面積に対し比例特性を示している
ことより、断面積改善が出力特性改善に与える影響は大
きなものとなる。
【0034】また、金属板31の断面形状を長方形の同
一形状とするとともに、磁芯9は、積層金属板32を複
数組み合わせて形成し、かつ複数の積層金属板32の断
面形状を菱形の同一形状としているので、作業効率性が
良く、また、金属板31の積層順、積層金属板32の組
合せ順を間違えることもなく信頼性が良い。
一形状とするとともに、磁芯9は、積層金属板32を複
数組み合わせて形成し、かつ複数の積層金属板32の断
面形状を菱形の同一形状としているので、作業効率性が
良く、また、金属板31の積層順、積層金属板32の組
合せ順を間違えることもなく信頼性が良い。
【0035】さらに、磁芯9と高圧端子8との間、およ
び磁芯9とボビン3との間に空隙部33を設け、この空
隙部33に絶縁樹脂23を充填しているので、磁芯9に
対する高圧端子8との耐電圧性が向上する。
び磁芯9とボビン3との間に空隙部33を設け、この空
隙部33に絶縁樹脂23を充填しているので、磁芯9に
対する高圧端子8との耐電圧性が向上する。
【0036】そして、一次巻線13を巻回した磁芯9を
ボビン3の中空部30内で位置決めする保持部として、
ホルダー14a,14bを、ボビン3と磁芯9との間に
設けているので、磁芯9をボビン3内で位置決めできる
とともに、確実に保持でき、信頼性を向上させることが
できる。
ボビン3の中空部30内で位置決めする保持部として、
ホルダー14a,14bを、ボビン3と磁芯9との間に
設けているので、磁芯9をボビン3内で位置決めできる
とともに、確実に保持でき、信頼性を向上させることが
できる。
【0037】さらに、ホルダー14a,14bに貫通孔
34を設け、この貫通孔34に一次巻線13を巻回した
磁芯9を嵌合させるとともに、ホルダー14a,14b
をボビン3の中空部30に嵌合させているので、ボビン
3内における磁芯9の位置決めおよび保持をより一層確
実にでき、信頼性を一層向上させることができる。
34を設け、この貫通孔34に一次巻線13を巻回した
磁芯9を嵌合させるとともに、ホルダー14a,14b
をボビン3の中空部30に嵌合させているので、ボビン
3内における磁芯9の位置決めおよび保持をより一層確
実にでき、信頼性を一層向上させることができる。
【0038】このとき、ホルダー14bとボビン3とが
接触する接触部35を中心に、ボビン3の高圧端子8側
および低圧端子7a,7b側に向かって、ボビン3の厚
みを薄くしているので、ボビン3を小型化でき、これに
伴い点火トランスを小型化できる。
接触する接触部35を中心に、ボビン3の高圧端子8側
および低圧端子7a,7b側に向かって、ボビン3の厚
みを薄くしているので、ボビン3を小型化でき、これに
伴い点火トランスを小型化できる。
【0039】このとき、磁芯9に対する高圧端子8との
耐電圧性については、磁芯9を保持するホルダー14b
がボビン3と接触する接触部35において耐電圧性が弱
くなるが、接触部35におけるボビン3の厚みを厚くす
ることにより、耐電圧性が強化されている。
耐電圧性については、磁芯9を保持するホルダー14b
がボビン3と接触する接触部35において耐電圧性が弱
くなるが、接触部35におけるボビン3の厚みを厚くす
ることにより、耐電圧性が強化されている。
【0040】また、磁芯9の高圧端子8側の端部は、高
圧端子8および高圧端子8側のボビン3の端部から完全
に遊離され、しかも絶縁樹脂23で被覆されているの
で、磁芯9の高圧端子8側の端部における耐電圧性も確
保することができ、信頼性を向上させている。
圧端子8および高圧端子8側のボビン3の端部から完全
に遊離され、しかも絶縁樹脂23で被覆されているの
で、磁芯9の高圧端子8側の端部における耐電圧性も確
保することができ、信頼性を向上させている。
【0041】これにより、耐電圧性を確保し、信頼性を
向上させつつ、点火トランスを小型化できる。
向上させつつ、点火トランスを小型化できる。
【0042】このように本実施例によれば、磁芯9の各
々の稜辺と一次巻線13との間に存在する空隙部36の
量は、磁芯9の断面が四角形状の場合よりも、減少させ
ることができ、一次巻線13と二次巻線5との結合度を
向上させることができる。
々の稜辺と一次巻線13との間に存在する空隙部36の
量は、磁芯9の断面が四角形状の場合よりも、減少させ
ることができ、一次巻線13と二次巻線5との結合度を
向上させることができる。
【0043】また、ボビン3内における磁芯9の位置決
め、保持の向上、および作業効率性の向上により、信頼
性を高めることができる。
め、保持の向上、および作業効率性の向上により、信頼
性を高めることができる。
【0044】さらに、高圧端子8に対する磁芯9の耐電
圧性を維持しながら、小型化を図ることができるもので
ある。
圧性を維持しながら、小型化を図ることができるもので
ある。
【0045】なお、本実施例では、磁芯9に巻回する一
次巻線13は、磁芯9の外周に、六角形状の磁芯9の各
々の頂点に接するように円状に巻回したが、磁芯9の外
周面に沿うように一次巻線13を巻回してもよい。
次巻線13は、磁芯9の外周に、六角形状の磁芯9の各
々の頂点に接するように円状に巻回したが、磁芯9の外
周面に沿うように一次巻線13を巻回してもよい。
【0046】これによれば、一次巻線13とボビン3と
の間に空隙部36がほとんど存在せず、結合度が向上す
るので、さらに小型化を図ることができる。
の間に空隙部36がほとんど存在せず、結合度が向上す
るので、さらに小型化を図ることができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、磁芯は断
面形状を全ての内角が鈍角である多角形状としているの
で、磁芯に巻回される一次巻線と磁芯との間には、存在
する空隙部が非常に少なくなる。
面形状を全ての内角が鈍角である多角形状としているの
で、磁芯に巻回される一次巻線と磁芯との間には、存在
する空隙部が非常に少なくなる。
【0048】つまり、磁芯の外周に、多角形状の磁芯の
各々の頂点に接するように一次巻線が円状に巻回された
場合は、多角形状の磁芯の各々の稜辺と一次巻線との間
だけに空隙部が存在する。このとき、磁芯の断面形状が
鈍角であればあるほど、空隙部の存在する量は減少する
ことになる。
各々の頂点に接するように一次巻線が円状に巻回された
場合は、多角形状の磁芯の各々の稜辺と一次巻線との間
だけに空隙部が存在する。このとき、磁芯の断面形状が
鈍角であればあるほど、空隙部の存在する量は減少する
ことになる。
【0049】また、磁芯の外周面に沿うように一次巻線
が巻回された場合は、磁芯の外周面と一次巻線との間に
は空隙部が存在しなくなる。
が巻回された場合は、磁芯の外周面と一次巻線との間に
は空隙部が存在しなくなる。
【0050】この結果、磁芯の各々の稜辺と一次巻線と
の間に存在する空隙部の量は、磁芯の断面が四角形状の
場合よりも、減少させることができ、一次巻線と二次巻
線との結合度を向上させることができ、ケースおよびボ
ビンの断面形状が円状であっても、磁芯の断面積を小さ
くせず、一次巻線と二次巻線との結合度を大きくする磁
芯を設けることができ、性能を向上させた点火トランス
を提供することができるものである。さらに、金属板の
断面形状を同一形状にするとともに、前記積層金属板の
断面形状を同一形状にしているので、作業効率性が良
く、金属板の積層順、積層金属板の組合せ順を間違える
こともなく信頼性が良い。
の間に存在する空隙部の量は、磁芯の断面が四角形状の
場合よりも、減少させることができ、一次巻線と二次巻
線との結合度を向上させることができ、ケースおよびボ
ビンの断面形状が円状であっても、磁芯の断面積を小さ
くせず、一次巻線と二次巻線との結合度を大きくする磁
芯を設けることができ、性能を向上させた点火トランス
を提供することができるものである。さらに、金属板の
断面形状を同一形状にするとともに、前記積層金属板の
断面形状を同一形状にしているので、作業効率性が良
く、金属板の積層順、積層金属板の組合せ順を間違える
こともなく信頼性が良い。
【図1】本発明における一実施例の点火トランスの分解
斜視図
斜視図
【図2】同点火トランスの外装ケースの分解斜視図
【図3】同点火トランスの断面図
【図4】同点火トランスに用いる磁芯近傍の断面図
【図5】同点火トランスの等価回路図
【図6】(a)は高圧出力電圧を示す特性図 (b)は放電エネルギーを示す特性図
1 ケース 2 受け台 3 ボビン 4 溝 5 二次巻線 6a 端子台 6b 端子台 7a 低圧端子 7b 低圧端子 8 高圧端子 9 磁芯 12 絶縁シート 13 一次巻線 14a ホルダー 14b ホルダー 30 中空部 31 金属板 32 積層金属板 34 貫通孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−118906(JP,A) 特開 平4−62811(JP,A) 特開 平2−174206(JP,A) 実開 平6−62523(JP,U) 実開 平1−180077(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01F 30/00 - 38/42
Claims (7)
- 【請求項1】 有底筒状のケースと、前記ケース内に収
納するとともに、二次巻線を外周に巻回した、中空部を
有する円柱状ボビンと、前記中空部内に収納するととも
に、一次巻線を外周に巻回した、複数の金属板を積層し
てなる磁芯と、前記磁芯と前記ボビンとの間に充填した
絶縁樹脂とを備え、前記磁芯は、断面形状を内角のすべ
てが鈍角である多角形状にするとともに、前記金属板を
積層して形成した積層金属板を複数組み合わせて形成し
ており、前記金属板の断面形状を同一形状にするととも
に、前記積層金属板の断面形状を同一形状にした点火ト
ランス。 - 【請求項2】 積層金属板の断面形状を対角が60度と
120度の菱形形状にするとともに、前記積層金属板を
3個組み合わせて、磁芯の断面形状を六角形状にした請
求項1記載の点火トランス。 - 【請求項3】 磁芯の外周面に沿うように一次巻線を巻
回した請求項1または請求項2記載の点火トランス。 - 【請求項4】 ボビンの一端側の端部に有するととも
に、二次巻線に接続した高圧端子と、前記ボビンの他端
側の端部に有するとともに、一次巻線に接続した低圧端
子とを備え、前記磁芯と前記高圧端子との間に空隙部を
設け、前記空隙部に樹脂を充填した請求項1記載の点火
トランス。 - 【請求項5】 一次巻線を巻回した磁芯をボビンの中空
部内で位置決めする保持部を、前記ボビンと前記磁芯と
の間に、少なくとも1つ設けた請求項4記載の点火トラ
ンス。 - 【請求項6】 保持部に貫通孔を設け、前記貫通孔に一
次巻線を巻回した磁芯を嵌合させるとともに、前記保持
部をボビンの中空部に嵌合させた請求項5記載の点火ト
ランス。 - 【請求項7】 保持部とボビンとが接触する接触部を中
心に、前記ボビンの高圧端子側および低圧端子側に向か
って、前記ボビンの厚みを薄くした請求項5または請求
項6記載の点火トランス。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18680395A JP3146934B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 点火トランス |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP18680395A JP3146934B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 点火トランス |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0935964A JPH0935964A (ja) | 1997-02-07 |
JP3146934B2 true JP3146934B2 (ja) | 2001-03-19 |
Family
ID=16194867
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP18680395A Expired - Fee Related JP3146934B2 (ja) | 1995-07-24 | 1995-07-24 | 点火トランス |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146934B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8306917B2 (en) | 1999-12-28 | 2012-11-06 | Sony Corporation | Image commercial transactions system and method |
-
1995
- 1995-07-24 JP JP18680395A patent/JP3146934B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US8306917B2 (en) | 1999-12-28 | 2012-11-06 | Sony Corporation | Image commercial transactions system and method |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0935964A (ja) | 1997-02-07 |
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Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |