JP3146828U - 注入流路調整部材及び射出成形装置 - Google Patents
注入流路調整部材及び射出成形装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3146828U JP3146828U JP2008006613U JP2008006613U JP3146828U JP 3146828 U JP3146828 U JP 3146828U JP 2008006613 U JP2008006613 U JP 2008006613U JP 2008006613 U JP2008006613 U JP 2008006613U JP 3146828 U JP3146828 U JP 3146828U
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flow path
- injection
- adjusting member
- plastic material
- path adjusting
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
- Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
Abstract
【解決手段】プラスチック製品を成形する射出成形用金型に用いられる注入流路調整部材であって、該注入流路調整部材が円筒状であって、射出成形機より溶融したプラスチック材料を注入する際、該注入流路調整部材の外周面に分流溝が形成されており、該分流溝が溶融されたプラスチック材料を複数に分流し溶融したプラスチック材料を複数の流出口より流出させる形状を有している注入流路調整部材である。
【選択図】図1
Description
さらに、ホットブロック内における流路構造が複雑となるので、組み立ての製作時間がかかってしまい、分解メンテナンスにおいても、多大な時間と手間がかかっていた。
次に横方向へ流すための流路32は、切削機により側面より穿設され、封止材H2によって端部が封止される。同様に流路33も穿設され、封止材H3によって端部が封止される。次に流路53は、切削機により背面より穿設され、封止材H4によって端部が封止される。同様に流路54も切削機により穿設され封止材H5によって端部が封止される。次に流路34,35は、切削機により側面より穿設され、封止材H6によって端部が封止される。同様に流路36,37も切削機により穿設され封止材H7によって端部が封止される。
流路を形成する他の方法としては、ホットブロックを二分割した部材を当接させることによっても可能である。例えば、二分割した部材の当接面に流路となる溝を形成し、ボルトや、爆着にて接合して形成することができる。
図8(b)に示す如く注入されたプラスチック材料は分流された流路42,43に分流
され、さらに流路44,45と、流路46,47とに分流される。こうして4経路に分流されたプラスチック材料は、流出口P1,P2,P3,P4より、図示しない4箇所の成型品形状部へ流出される。
図8(c)は、他の垂直分流による注入流路調整装置の流路構造を示す概念図である。図8(c)に示す如く、ホットブロックを二分割した部材50,51を当接させることによって形成されている。二分割した部材50,51内に流路となる連通孔を形成し、ボルトや、爆着にて接合面を接合して形成することができる。このような構造によりプラスチック材料が、流出口P1,P2,P3,P4より、図示しない4箇所の成型品形状部へ分流することができる。
この問題を解決するためには、ブロックの温度を上昇させる必要がある。そのためホットブロック内にヒーターを設置する必要があるが、流路の長さに合わせてヒーターの設置数を増やさなければならず、コストも増大していた。例えば従来の技術では、図9(a)及び(b)に示すようにヒーター60が6本から12本必要となる。
上記構成を採用することにより、ヒーターから発生する熱をコントロールするための熱電対の本数も増えることになり、コストが増大することとなっていた。
また図10に示す如く、従来法では成形品を8個一列に並んべて成形する際に、注入口100から各流出口P1〜P8までのプラスチック材料の流路を均一に配置しようとすると、ホットブロックの構造を一体形状としたときは、機械加工の特性上、加工できない部分(X)が生じる。かかる部分Xにおいては、ランナーを止めることができないため完全な充填バランスを担保することができないという問題があった。
本来P2とP3及びP6とP7の間には、プラスチック材料が流動する流路を形成してはならないが、ホットブロックが一体形状の場合はホットブロック中央からの部分Xにおける加工が不可能であり、また側面から封止材を挿入形成することも困難であるため、注入口100から各貫通穴P1〜P8までの樹脂流路を均一にできないことになる。
この問題を解決するため図11に示す如く、従来法ではホットブロックを二分割し、P2とP3及びP6とP7の間に流路の加工を入れることなく、注入口100から各貫通穴P1〜P8までの樹脂流路を均一にしていた。しかし、この方法ではホットブロックを製造する際に上述の如く爆着等の工程が必要であった。
これにより、ホットブロックの構造を簡素化することを目的とする。またホットブロックをより安価・簡便な工程で製造することを目的とする。
さらに流路の曲折部は融解状態のプラスチック材料が滞留しないよう緩やかにR形状に加工されているので、プラスチック材料の流路断面積は変化せず、加工コストを低廉することを目的とする。
させる形状を有していることを特徴とする注入流路調整部材である。
(4)本考案は、前記分流溝における全ての曲折部が、滑らかな湾曲形状によって形成されており、溶融したプラスチック材料が曲折部において急激に方向が変わらない構造としたことを特徴とする上記(1)乃至(3)のいずれかに記載された注入流路調整部材である。
ホットブロックを小さく薄くすることにより、従来技術ではヒーターが6本から12本必要であったところ、4本のヒーターで昇温可能となる。
流路の曲折部は緩やかなR形状であるので、流路における曲折部の角度が従来方法に比べ緩やかに設定可能であるため、溶融したプラスチック材料の滞留及び摩擦によるせん断熱の発生を抑止することができる。
(実施形態1)
溶融したプラスチック材料を分配するホットブロック内に円筒状の孔を穿設し、図1(a)のようなプラスチック材料が流れる溝を流路断面が変化しないように加工した円筒形状の注入流路調整部材1を組み込む。注入口10から溶融したプラスチック材料を注入すると、プラスチック材料は分流溝2,3に分流し、円筒状の曲面に沿って回り込み、注入口10の裏側に形成された図示しない流出口より注出される。
図1(b)は、図1(a)のB−B断面図である。図1(b)に示す如く、本実施形態1に係る注入流路調整部材1は、注入口10から溶融したプラスチック材料を、分流溝2,3に分流し、円筒状の曲面に沿って回り込み、さらに分流溝4と5、及び分流溝6と7
に分流され、流出口P1,P2,P3,P4より図示しない4箇所の成型品形状部へ流出される。
注入流路調整部材1内には、ヒーター8が埋設されている。かかるヒーターにより注入流路調整部材1全体が加熱され、表面を流れる溶融プラスチックは常に一定の溶融温度に保持される。
また注入流路調整部材1の円筒表面に流路が溝として形成されているため、注入流路調整部材1に外嵌されるホットブロックの孔の内周面が、プラスチック材料の漏れを防止するため、従来の技術における封止材のような部材や加工自体をなくすことができ、構造も簡素化される。
注入流路調整部材1は、ホットブロック21に穿設された貫通穴に内嵌され、両端は固定部材9,9によって固定される。かかる構造において、注入口20から溶融したプラスチック材料を注入すると、プラスチック材料は分流溝2,3に分流する。
溶融したプラスチック材料は、注入流路調整部材1の外周部に埋設された4本のヒーター11により常に加熱保温されていることから固化することはない。
分流されたプラスチック材料は、注入流路調整部材1の円筒状の曲面に沿って回り込み、注入口20の裏側に形成された流出口P1,P2,P3,P4より図示しない4箇所の成型品形状部へ流出される。
図2(b)に示す如く、本実施形態1に係る注入流路調整部材1を用いたホットブロック21は、注入口20から溶融したプラスチック材料を、分流溝2,3に分流し、円筒状の曲面に沿って回り込み、さらに分流溝4と5、及び分流溝6と7に分流され、流出口P1,P2,P3,P4より図示しない4箇所の成型品形状部へ流出する構造を有する。
注入流路調整部材1の円筒軸の中心にはヒーター8が設置されている。さらに注入流路調整部材1の上部と下部近傍に、ヒーター11,11が設置されている。
図3は、本実施形態2に係る注入流路調整部材である。図3に示す如く、本実施形態に係る注入流路調整部材は、分流溝における全ての曲折部が、滑らかな湾曲形状によって形成されている。このような構造を採用することにより、溶融したプラスチック材料が曲折部における急激な方向の変化を抑止することができる。
図4、上記図3に係る流路調整部材の斜視図である。このような構造を採用することにより、溶融したプラスチック材料が曲折部において急激に方向が変わらず、溶融したプラスチック材料の滞留及び摩擦によるせん断熱の発生を抑止することができる
図5は、本実施形態3に係る注入流路調整部材23をホットブロック22内に設置した状態を示す平面概念図である。
注入流路調整部材23は、ホットブロック22に穿設された貫通穴に内嵌され、両端が固定部材によって固定される。かかる構造において、注入口20から溶融したプラスチッ
ク材料を注入すると、図5(b)に示す如くプラスチック材料は分流溝2,3、次に4,5,6,7、更に18,19,24,25,26,27,28,29に分流する。
溶融したプラスチック材料は、注入流路調整部材23の中心部に埋設されたヒーターにより常に加熱され、更にホットブロック22に穿設された保温用ヒータを押入する孔30により保温されていることから固化することはない。
図5(b)に示す如く、本実施形態3に係る注入流路調整部材23を用いたホットブロック22は、注入口20から溶融したプラスチック材料を、分流溝2,3に分流し、円筒状の曲面に沿って回り込み、さらに分流溝4と5、及び分流溝6と7に分流され、円筒状の曲面に沿って回り込み、さらに分流溝18,19,24,25,26,27,28,29に分流され、流出口P1,P2,P3,P4、P5,P6,P7,P8より8箇所の成型品形状部17,17・・・・へ流出する構造を有する。
2,3,4,5,6,7 分流溝
P1,P2,P3,P4,P5,P6,P7,P8 流出口
8 ヒーター
10,20,100 注入口
21,22 ホットブロック
Claims (6)
- プラスチック製品を成形する射出成形用金型に用いられる注入流路調整部材であって、該注入流路調整部材がホットブロック内に穿設された穴に挿通可能な円筒形状であって、射出成形機より溶融したプラスチック材料を注入する際、該注入流路調整部材の外周面に沿って分流溝が形成されており、該分流溝が溶融されたプラスチック材料を複数に分流し溶融したプラスチック材料を複数の流出口より複数の成型品形状部へ流出させる形状を有していることを特徴とする注入流路調整部材。
- 前記注入流路調整部材において、該注入流路調整部材の円筒軸の中心にヒーターが設置されていることを特徴とする請求項1記載の注入流路調整部材。
- 前記注入流路調整部材における前記分流溝が、溶融したプラスチック材料を流し込む一の入口から複数のホットブロック内の流出口までのプラスチック流路距離が等間隔であり、複数の流出口より均一にプラスチック材料を注出することができることを特徴とする請求項1又は2に記載された注入流路調整部材。
- 前記分流溝における全ての曲折部が、滑らかな湾曲形状によって形成されており、溶融したプラスチック材料が曲折部において急激に方向が変わらない構造としたことを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一に記載された注入流路調整部材。
- 請求項1〜4のいずれかに記載された前記注入流路調整部材が、ホットブロック内に穿設した穴に内嵌されていることを特徴とする射出成形装置。
- 前記注入流路調整部材が内嵌された穴の外側にヒーターが設置されていることを特徴とする請求項5に記載された射出成形装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006613U JP3146828U (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 注入流路調整部材及び射出成形装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008006613U JP3146828U (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 注入流路調整部材及び射出成形装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3146828U true JP3146828U (ja) | 2008-12-04 |
Family
ID=43296524
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008006613U Expired - Fee Related JP3146828U (ja) | 2008-09-19 | 2008-09-19 | 注入流路調整部材及び射出成形装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3146828U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109049540A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-21 | 珠海格力精密模具有限公司 | 注塑模具 |
-
2008
- 2008-09-19 JP JP2008006613U patent/JP3146828U/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109049540A (zh) * | 2018-08-22 | 2018-12-21 | 珠海格力精密模具有限公司 | 注塑模具 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1239515A (en) | Injection molding manifold system having balanced bridging manifold | |
EP1772249B1 (en) | Injection molding apparatus comprising a melt redistribution element, and method for redistributing melt | |
CN101310894B (zh) | 浇铸块单元,浇铸系统和用于压铸机的控制装置 | |
JP4792532B1 (ja) | 射出成形用スプルーブッシュおよび射出成形型装置 | |
JP3146828U (ja) | 注入流路調整部材及び射出成形装置 | |
JPH08309805A (ja) | 側面ゲート式射出成形装置 | |
KR101410016B1 (ko) | 열팽창 방지부재가 구비된 핫런너 시스템 | |
JP2001506322A (ja) | スピン・ダイマニホルド | |
US7255555B2 (en) | Small pitch molding manifold | |
KR20160143403A (ko) | 대면적 사출성형이 용이한 핫런너 시스템 | |
WO2010070160A1 (es) | Inserto de canal corniforme para procesos de moldeado por inyección de plástico | |
CN216373167U (zh) | 一种多层分流板 | |
CN102909829A (zh) | 一种注射器外套全热流道成型模具 | |
CA3009257A1 (en) | Manifold device for an injection molding nozzle, injection molding nozzle with manifold device and injection molding tool with injection molding nozzle and manifold device | |
JP5788356B2 (ja) | 射出成形用金型 | |
KR101136760B1 (ko) | 핫런너시스템의 세라믹노즐장치 | |
JP6275097B2 (ja) | レンズ成型用金型 | |
US20170182691A1 (en) | Side gated hot runner with temperature control at the tips | |
JP2635089B2 (ja) | プラスチツク射出成形機のための加熱通路装置 | |
CN105500631A (zh) | 在末端具有温度控制的侧浇口热浇道 | |
JP2001030055A (ja) | 射出成形装置 | |
EP1177088B1 (en) | Method for controlling temperature of mold for injection molding | |
CN1039795C (zh) | 多模腔模注的加热注嘴 | |
KR100625349B1 (ko) | 단열재를 탑재한 웰드라인 방지 금형 | |
EP3680084B1 (en) | Mold |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 3 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323531 |
|
S533 | Written request for registration of change of name |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323533 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111112 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 4 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R323113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121112 Year of fee payment: 4 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131112 Year of fee payment: 5 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |