JPH0524087A - ホツトランナー金型装置 - Google Patents

ホツトランナー金型装置

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JPH0524087A
JPH0524087A JP3178347A JP17834791A JPH0524087A JP H0524087 A JPH0524087 A JP H0524087A JP 3178347 A JP3178347 A JP 3178347A JP 17834791 A JP17834791 A JP 17834791A JP H0524087 A JPH0524087 A JP H0524087A
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manifold
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traverse
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篤 武石
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    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C45/00Injection moulding, i.e. forcing the required volume of moulding material through a nozzle into a closed mould; Apparatus therefor
    • B29C45/17Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2725Manifolds
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
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    • B29C45/26Moulds
    • B29C45/27Sprue channels ; Runner channels or runner nozzles
    • B29C45/2737Heating or cooling means therefor
    • B29C45/2738Heating or cooling means therefor specially adapted for manifolds

Abstract

(57)【要約】 【目的】 マニホールドにおいて、ランナーの温度を均
一にする。 【構成】 トラバースマニホールド部材63に1次ランナ
ー65があり、一対のマニホールド部材62に2次ランナー
71および3次ランナー72がある。2次ランナー71は、1
次ランナー65から両マニホールド部材62の配列方向に沿
って分岐している。3次ランナー72は、2次ランナー71
から前記配列方向と直交する方向に分岐している。同一
位置から分岐した3次ランナー72群に対して共通に、か
つ、分岐位置の異なる3次ランナー72群に対しては別個
にシーズヒーター81,82を設ける。 【効果】 ヒーター81,82の数をなるべく少なくしなが
ら、複数のランナー71,72,73間に大きな温度差が生じ
ないようにできる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ホットランナー金型装
置に係わり、特に、ホットランナー金型装置におけるマ
ニホールドのヒーターに関する。
【0002】
【従来の技術】ホットランナー金型は、例えば、射出成
形機本体のノズルが接続されるスプルーと複数のキャビ
ティとを連通するランナーを、ヒーターを有するマニホ
ールドに形成して、ランナー内の樹脂の固化を防ぎ、成
形効率を向上させようとするものである。ホットランナ
ー金型により成形される成形品としては、例えば、図1
1に示すようなマイクロフロッピーディスクのハーフケ
ース1がある。なお、2がゲート跡であるが、マイクロ
フロッピーディスクのハーフケース1の成形において、
1つのキャビティに複数例えば2つのゲートを設けてい
るのは、ハーフケース1が非常に薄いものであり、キャ
ビティ内で樹脂が流れにくいためである。ところで、こ
のようなマイクロフロッピーディスクのハーフケース1
の成形などに利用されるホットランナー金型において、
図5から図7に示すように、マニホールド11が、一対の
マニホールド部材12と、これら両マニホールド部材12上
に跨がるトラバースマニホールド部材13とにより構成さ
れ、2段構造になっているものがある。このトラバース
マニホールド部材13には、射出成形機本体のノズルが接
続されるスプルー14から両マニホールド部材12へ向けて
2分岐した1次ランナー15が形成されている。一方、前
記両マニホールド部材12には、それぞれ、前記1次ラン
ナー15の両端部から両マニホールド部材12の配列方向に
沿って2分岐した2次ランナー16と、これら2次ランナ
ー16の両端部から前記配列方向と直交する方向へ2分岐
した3次ランナー17と、これら3次ランナー17の両端部
から前記配列方向に沿って2分岐した4次ランナー18と
が形成されている。そして、図示していないが、これら
4次ランナー18の両端部がそれぞれゲートを介してキャ
ビティに連通するようになっており、3次ランナー17か
らの分岐位置が同一の4次ランナー18に通じる両ゲート
が同一のキャビティに開口するものである。したがっ
て、金型は、8個取りである。さらに、前記両マニホー
ルド部材12には、それぞれ、マニホールド11が間に配設
される取り付け板と受け板とにより挟まれるサポートが
挿通される一対のサポート挿通孔19が形成されていると
ともに、ゲートを開閉するバルブが挿通されるバルブ挿
通孔20が各4次ランナー18の両端部の外側近傍位置にそ
れぞれ形成されている。
【0003】また、前記トラバースマニホールド部材13
には、1次ランナー15の両側でこれと平行に2本のカー
トリッジヒーター21が埋め込まれている。一方、前記両
マニホールド部材12の表裏両側には、それぞれ、2次ラ
ンナー16および各4次ランナー18を囲むようにしてこれ
と平行に計40本のカートリッジヒーター22,23が埋め込
まれている。さらに、前記トラバースマニホールド部材
13には、1つのサーモスタット24が埋め込まれている。
一方、前記両マニホールド部材12には、それぞれ、2次
ランナー16および各4次ランナー18の近傍位置にサーモ
スタット25,26がそれぞれ埋め込まれている。このよう
な構成により、成形時には、サーモスタット24,25,26
からの温度情報に基づき、カートリッジヒーター21,2
2,23の出力が制御され、ランナー15,16,17,18が温
度制御される。このとき、トラバースマニホールド部材
13の2本のヒーター21と、両マニホールド部材12の2次
ランナー16を囲む各4本のヒーター22と、各4次ランナ
ー18を囲む各4本のヒーター23とがそれぞれ1つの単位
として制御される。すなわち、11点制御が行われる。こ
のような従来のマニホールド11では、きめ細かい温度制
御が行える反面、高価なカートリッジヒーター21,22,
24を計42本と多数用いているため、コストアップをきた
すとともに、マニホールド11の製作が面倒になる。それ
に加えて、ヒーター21,22,24から制御ボックスへのリ
ード線も多くなって、これらリード線の束が太くなるた
め、この束が加熱するおそれがあるとともに、この束を
通すために金型に形成すべき孔も径を大きくしなければ
ならず、金型設計に制約が生じる。
【0004】そこで、これらの欠点を改善するために、
図8から図10に示すようなマニホールド31が提案され
た。このマニホールド31は、やはり、一対のマニホール
ド部材32とトラバースマニホールド部材33とからなって
おり、スプルー34、1次ランナー35、2次ランナー36、
3次ランナー37、4次ランナー38、サポート挿通孔39お
よびバルブ挿通孔40は、前記図5から図7に示すマニホ
ールド11と同様である。そして、前記トラバースマニホ
ールド部材33には、1次ランナー35の両側でこれと平行
に2本のカートリッジヒーター41が埋め込まれている。
ところで、前記図5から図7に示すマニホールド11にお
いて、ヒーター22,23の本数が多くなっているのは、直
線丸棒状のカートリッジヒーター22,23でランナー16,
18を囲もうとしているためである。そこで、図8から図
10に示すマニホールド31では、形状を自在に設定でき
るシーズヒーター42を用いている。すなわち、前記両マ
ニホールド部材12の表裏両側に、それぞれ、ランナー3
6,37,38全体を囲むようにして2本のシーズヒーター4
2が埋め込まれている。また、前記トラバースマニホー
ルド部材33と両マニホールド部材32とにそれぞれ1つず
つサーモスタット44,45が埋め込まれている。そして、
成形時の温度制御においては、トラバースマニホールド
部材33の全ヒーター41と、一方のマニホールド部材32の
全ヒーター42と、他方のマニホールド部材32の全ヒータ
ー42とがそれぞれ1つの単位として制御される。すなわ
ち、3点制御が行われる。このような構成により、コス
トダウンを図れるとともに、製造上の問題点なども解消
できる。しかし、1つのマニホールド部材32の全ランナ
ー36,37,38を同一のヒーター42により温度制御する前
記マニホールド31では、つぎのような問題が生じる。す
なわち、マニホールド部材32において、スプルー34に近
い側の3次ランナー37および4次ランナー38部分は、ト
ラバースマニホールド部材33のヒーター41が重なってい
るとともに、マニホールド31の中央側に位置していて放
熱もより少ないことから、スプルー34から遠い側の3次
ランナー37および4次ランナー38部分よりも、温度が高
くなりやすいが、1つのマニホールド部材32の全ランナ
ー36,37,38を同一のヒーター42により温度制御するの
では、ランナー36,37,38間の温度差を解消できず、複
数のキャビティ間で樹脂の充填量にばらつきが生じ、品
質の安定した成形品が得にくい。特に、ゲート部分にス
ピアシステムを利用したホットランナー金型では、スピ
アチップの発熱制御により、キャビティへの樹脂の流れ
を制御できていたが、最近多く用いられるようになって
いるバルブゲート方式のホットランナー金型では、ゲー
ト部分ではキャビティへの樹脂の流れを制御しきれない
ため、マニホールドにおける温度制御が重要になる。
【0005】また、マニホールド部材32にサポート挿通
孔39があるために、マニホールド部材32は、サポート挿
通孔39の側方位置で3次ランナー37の周りの幅が狭くな
っている。そのため、この部分では、3次ランナー37に
ヒーター42が近く位置している。一方、4次ランナー38
部分では、バルブ挿通孔40があり、これらバルブ挿通孔
40を避けなければならないこともあって、3次ランナー
37および4次ランナー38からヒーター42が遠く位置して
いる。そのため、単位長当たりの発熱量が全長に渡って
均一なシーズヒーター42では、ランナー37,38に対する
加熱むらが生じ、成形などの不良をきたすことがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
ホットランナー金型のマニホールドでは、多数のカート
リッジヒーターを用いていたため、コストアップをきた
すとともに、製造上も問題が生じていた。これに対し
て、1つのマニホールド部材の全てのランナーを同一の
シーズヒーターにより温度制御するものでは、複数のラ
ンナー間に温度差が生じ、複数のキャビティ間で樹脂の
充填量にばらつきが生じ、品質の安定した成形品が得に
くいという問題がある。さらに、シーズヒーターは、単
位長当たりの発熱量が全長に渡って均一になっているた
め、ランナーからのヒーターの距離などの条件によっ
て、ランナーに対する加熱むらが生じ、成形不良をきた
すことがあるという問題もあった。本発明は、このよう
な問題点を解決しようとするもので、2段構造のマニホ
ールドにおいて、ヒーターの数をなるべく少なくしなが
ら、複数のランナー間に大きな温度差が生じないように
し、品質の安定した成形品を得ることを第1の目的とす
る。また、ランナーからのヒーターの距離などの条件に
よって、ランナーに対する加熱むらが生じないように
し、成形などの不良が生じないようにすることを第2の
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記第1の目
的を達成するために、射出成形機本体のノズルが接続さ
れるスプルーと複数のキャビティとを連通するランナー
をヒーターを有するマニホールドに形成したホットラン
ナー金型装置において、前記マニホールドは、一対のマ
ニホールド部材と、これら両マニホールド部材上に跨が
るトラバースマニホールド部材とからなり、このトラバ
ースマニホールド部材は、前記スプルーから両マニホー
ルド部材へ向けて分岐した1次ランナーと、この1次ラ
ンナーに沿って位置するヒーターとを有し、前記各マニ
ホールド部材は、前記1次ランナーから両マニホールド
部材の配列方向に沿って分岐した2次ランナーと、これ
ら2次ランナーから両マニホールド部材の配列方向と交
差する方向へ分岐しそれぞれキャビティに連通する3次
ランナーと、これら2次ランナーおよび3次ランナーに
沿って位置するヒーターとを有し、前記マニホールド部
材のヒーターは、2次ランナーの同一位置から分岐した
3次ランナー群に対して共通にかつ分岐位置の異なる3
次ランナー群に対しては別個に設けたものである。
【0008】また、前記第2の目的を達成するために、
射出成形機本体のノズルが接続されるスプルーと複数の
キャビティとを連通するランナーをヒーターを有するマ
ニホールドに形成したホットランナー金型装置におい
て、前記ヒーターは、1つのヒーターで、ランナーに近
い部分の単位長当たり発熱量をランナーからより遠い部
分の単位長当たり発熱量よりも小さくしたものである。
【0009】
【作用】請求項1に記載の発明のホットランナー金型装
置においては、成形時、射出成形機本体のノズルから射
出された樹脂がスプルー、トラバースマニホールド部材
の1次ランナー、一対のマニホールド部材の2次ランナ
ーおよび3次ランナーを順次通って分岐しながら、複数
のキャビティにそれぞれ充填される。また、マニホール
ドにおいては、ランナーがこれに沿って位置するヒータ
ーにより加熱されて、ランナー内の樹脂が溶融状態に保
たれる。ところで、3次ランナーは、1次ランナーから
両マニホールド部材の配列方向に沿って分岐した2次ラ
ンナーから前記配列方向と交差する方向へ分岐している
ので、トラバースマニホールド部材からの熱伝導や放熱
性などの熱的条件は、2次ランナーの同一位置から分岐
した3次ランナー群毎にほぼ同一になる。そこで、2次
ランナーの同一位置から分岐した3次ランナー群に対し
て共通にかつ分岐位置の異なる3次ランナー群に対して
は別個にヒーターを設ければ、これらのヒーターを個別
に制御することにより、ヒーターの数をなるべく少なく
しながら、複数のランナー間に大きな温度差が生じない
ようにでき、複数のキャビティへの樹脂の充填量を均一
にでき、品質の安定した成形品を得られる。
【0010】また、請求項2に記載の発明のホットラン
ナー金型装置においては、1つのヒーターで、ランナー
に近い部分の単位長当たり発熱量をランナーからより遠
い部分の単位長当たり発熱量よりも小さくすることによ
り、ランナーに対する加熱むらが防がれ、成形などの不
良の発生が防がれる。
【0011】
【実施例】以下、本発明のホットランナー金型装置の一
実施例について、図1から図4を参照しながら説明す
る。この実施例のホットランナー金型は、前記図11に
示すマイクロフロッピーディスクのハーフケース1を成
形するためのものであり、図4に示すように、図示上下
方向に開閉する固定側金型部材51と可動側金型部材52と
を備えており、型締時にこれら金型部材51,52間に2列
に並んだ計8つのキャビティ53が形成される。前記固定
側金型部材51は、受け板54およびスぺーサブロック55を
介して射出成形機本体への取り付け用の固定側取り付け
板56に取り付けられるものである。また、前記可動側金
型部材52は、図示していないが、受け板などを介して射
出成形機本体への取り付け用の可動側取り付け板に取り
付けられるものである。さらに、前記固定側取り付け板
56の中央部には、射出成形機本体のノズルが接続される
スプルーブッシュ57が設けられており、このスプルーブ
ッシュ57の内部がスプルー58となっている。
【0012】そして、前記受け板54と固定側取り付け板
56とスペーサブロック55との間にマニホールド61が設け
られている。このマニホールド61は、一対のマニホール
ド部材62と、これら両マニホールド部材62上に跨がる細
長いトラバースマニホールド部材63とにより構成され、
2段構造になっている。このトラバースマニホールド部
材63には、前記スプルーブッシュ57のスプルー58に直接
通じるスプルー64が形成されているとともに、このスプ
ルー64から両マニホールド部材62へ向けて2分岐した1
次ランナー65が形成されている。また、前記トラバース
マニホールド部材63には、特に図3に示すように、両端
側に複数のボルト通孔66が形成されているとともに、前
記1次ランナー65の両端部の開口およびボルト通孔66の
周辺部を除いて、両マニホールド部材62との接触面積を
なるべく小さくして熱伝導を減らすための逃げ凹部67
(クロスハッチングを付した部分)がマニホールド部材
62との対向面の両端側に形成されている。さらに、前記
トラバースマニホールド部材63には、1次ランナー65の
両側でこれと平行に2本のカートリッジヒーター68が貫
通させて埋め込まれている。これらカートリッジヒータ
ー68は、酸化マグネシウム内に電熱線を巻き込んだもの
で、直線棒状になっている。さらに、トラバースマニホ
ールド部材63の側部には、サーモスタット69が埋め込ま
れている。一方、特に図1に示すように、前記両マニホ
ールド部材62には、それぞれ、前記1次ランナー65の両
端部から両マニホールド部材62の配列方向に沿って2分
岐した2次ランナー71と、これら2次ランナー71の両端
部から前記配列方向と直交する方向へ2分岐した3次ラ
ンナー72と、これら3次ランナー72の両端部から前記配
列方向に沿って2分岐した4次ランナー73とが形成され
ている。また、前記両マニホールド部材62には、それぞ
れ、一対のサポート挿通孔74と、このサポート挿通孔74
の内側近傍に位置するねじ孔75とが形成されているとと
もに、バルブ挿通孔76が各4次ランナー73の両端部の外
側近傍位置にそれぞれ形成されている。さらに、前記両
マニホールド部材62の4辺の中央には、それぞれ、凹部
77,78,79が形成されている。そして、前記両マニホー
ルド部材62の表裏両側には、それぞれ、2次ランナー71
の同一位置から分岐した3次ランナー72および4次ラン
ナー73群を囲むようにしてシーズヒーター81,82が埋め
込まれている。すなわち、これらシーズヒーター81,82
は、同一位置から分岐した3次ランナー72群およびこの
3次ランナー72群から分岐した4次ランナー73群に対し
て共通に、かつ、分岐位置の異なる3次ランナー72およ
び4次ランナー73群に対しては別個に設けられている。
なお、シーズヒーター81,82は、マニホールド部材62の
表裏両面に形成された溝部に嵌め込まれているととも
に、熱効率を上げるために、その周りがセメントで埋め
てある。また、前記シーズヒーター81,82は、電熱線を
酸化マグネシウムにより被覆したものであるが、例えば
電熱線の径を変えることにより、単位長当たり発熱量を
部分的に変えてある。すなわち、シーズヒーター81,82
は、図2に示すように、マニホールド部材62のサポート
挿通孔74および凹部77,78間付近に位置する部分が低発
熱部81a ,82a (クロスハッチングを付した部分)に、
両端側が非発熱部81b ,82b (平行水平線を付した部
分)に、残りの部分が高発熱部81c ,82c になってい
る。例えば、低発熱部81a ,82a は、ワット密度が6.58
W/cm2 であり、高発熱部81c ,82c は、ワット密度が
10.34W/cm2 である。さらに、両マニホールド部材62
の側部には、それぞれ、同一位置から分岐した3次ラン
ナー72群およびこれから分岐した4次ランナー73群に対
応させて、計2つのサーモスタット83,84が埋め込まれ
ている。そして、図4に示すように、前記マニホールド
部材62とトラバースマニホールド部材63とは、後者のボ
ルト通孔66に挿通され前者のねじ孔75に螺合されたボル
ト86により固定されている。また、放熱をなるべく少な
くするために、マニホールド61と受け板54、固定側取り
付け板56および両マニホールド部材62間に位置するサポ
ート87との間に複数の小さいスペーサ88を介在させてあ
る。また、マニホールド部材62のサポート挿通孔74に挿
通されたサポート89が受け板54と固定側取り付け板56と
により挟まれ、これらにボルト90,91により固定されて
いるが、サポート挿通孔74およびサポート89の周面間に
も隙間が保持されている。
【0013】また、両マニホールド部材62の各バルブ挿
通孔76の図示下側にそれぞれ位置して、受け板54および
固定側取り付け板56内にブッシュ96がそれぞれ設けられ
ている。そして、前記各4次ランナー73の両端部が各ブ
ッシュ96の内部に連通しており、これら各ブッシュ96の
先端部に形成されたゲート97がキャビティ53へ開口して
いる。ここで、3次ランナー72からの分岐位置が同一の
4次ランナー73に通じる両ゲート97が同一のキャビティ
53に開口している。さらに、前記各ブッシュ96内には、
それぞれゲート97を開閉するニードルピンからなるバル
ブ98が図示上下方向へ移動自在に組み込まれている。そ
して、これらバルブ98は、前記マニホールド部材62のバ
ルブ挿通孔76に挿通されているとともに、固定側取り付
け板56内に組み込まれた流体圧(油圧または空気圧)シ
リンダー装置99に連結されており、この流体圧シリンダ
ー装置99により駆動されるようになっている。
【0014】つぎに、前記構成について、その作用を説
明する。成形時には、型締後、射出成形機本体のノズル
から射出された樹脂がスプルー58,64、トラバースマニ
ホールド部材63の1次ランナー65、一対のマニホールド
部材62の2次ランナー71、3次ランナー72および4次ラ
ンナー73を順次通って2分岐を繰り返しながら、さら
に、ブッシュ96内を通ってゲート97から8つのキャビテ
ィ53にそれぞれ充填される。また、マニホールド61にお
いては、成形サイクル中、ランナー65,71,72,73がこ
れに沿って位置するヒーター68,81,82により加熱され
て、ランナー65,71,72,73内の樹脂が溶融状態に保た
れる。このとき、トラバースマニホールド部材63のサー
モスタット69からの温度情報に基づいて2本のカートリ
ッジヒーター68の出力が制御され、1次ランナー65の温
度制御が行われる。また、両マニホールド部材62の各サ
ーモスタット83,84からの温度情報に基づいて、同一位
置から分岐した3次ランナー72群およびこれから分岐し
た4次ランナー73群に対応するシーズヒーター81,82の
出力がそれぞれ制御され、2次ランナー71、3次ランナ
ー72および4次ランナー73の温度制御が行われる。すな
わち、両マニホールド部材62の配列方向に並んだ4群の
3次ランナー72および4次ランナー73群が別個に温度制
御され、マニホールド61全体で5点制御が行われる。
【0015】ところで、マニホールド部材62において、
スプルー64に近い側の3次ランナー72および4次ランナ
ー73部分は、トラバースマニホールド部材63のカートリ
ッジヒーター68が重なっているとともに、マニホールド
61の中央側に位置していて放熱もスプルー64から遠い側
の3次ランナー72および4次ランナー73部分より少ない
が、スプルー64に近い側の3次ランナー72および4次ラ
ンナー73群とスプルー64から遠い側の3次ランナー72お
よび4次ランナー73群とが別個に温度制御されるので、
これら両群の温度差を小さくできる。一方、2次ランナ
ー71の同一位置から分岐した3次ランナー72および4次
ランナー73群においては、トラバースマニホールド部材
63からの熱伝導や放熱性などの条件がほぼ同一になるの
で、同一位置から分岐した3次ランナー72および4次ラ
ンナー73群を1つの温度制御単位とすることは適当であ
る。こうして、前記構成によれば、ヒーター68,81,82
の数をなるべく少なくしながら、複数のランナー65,7
1,72,73間の温度差を小さくできる。したがって、コ
ストダウンを図るとともに、金型の製造性などを高めつ
つ、8つのキャビティ53への樹脂の充填量を均一にで
き、品質の安定した成形品を得られる。また、マニホー
ルド部材62は、サポート挿通孔74と凹部77,78との間の
部分の幅が狭くなっているため、この部分では、3次ラ
ンナー72にシーズヒーター81,82が近く位置しているの
に対して、4次ランナー73部分では、バルブ挿通孔76を
避けるために、3次ランナー72および4次ランナー73か
らシーズヒーター81,82が遠く位置しているが、シーズ
ヒーター81,82は、サポート挿通孔74および凹部77,78
間付近に位置する部分がワット密度の小さい低発熱部81
a ,82a になっているとともに、4次ランナー73を囲む
部分および2次ランナー71を囲む部分がワット密度のよ
り大きい高発熱部81c ,82c になっているので、ランナ
ー71,72,73を全体に渡って均一に加熱できる。これに
より、成形不良の発生を防止できる。
【0016】なお、本発明は、前記実施例に限定される
ものではなく、種々の変形が可能である。例えば、前記
実施例の金型は、8個取りであったが、キャビティの数
は8に限るものではない。また、前記実施例の金型で
は、成形品がマイクロフロッピーディスクのハーフケー
スであるため、2点ゲートすなわち1つのキャビティに
対して2つのゲートを設けていたが、1点ゲートあるい
は4点ゲートなども可能である。
【0017】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、2段構
造のマニホールドのトラバースマニホールド部材に、ス
プルーから一対のマニホールド部材へ向けて分岐した1
次ランナーがあり、両マニホールド部材に、1次ランナ
ーから両マニホールド部材の配列方向に沿って分岐した
2次ランナーと、これら2次ランナーから両マニホール
ド部材の配列方向と交差する方向へ分岐しそれぞれキャ
ビティに連通する3次ランナーとがあるホットランナー
金型装置において、マニホールド部材のヒーターは、2
次ランナーの同一位置から分岐した3次ランナー群に対
して共通にかつ分岐位置の異なる3次ランナー群に対し
ては別個に設けたので、ヒーターの数をなるべく少なく
しながら、複数のランナー間に大きな温度差が生じない
ようにでき、複数のキャビティへの樹脂の充填量を均一
にでき、品質の安定した成形品を得られる。
【0018】また、請求項2に記載の発明によれば、1
つのヒーターで、ランナーに近い部分の単位長当たり発
熱量をランナーからより遠い部分の単位長当たり発熱量
よりも小さくしたので、複数のヒーターを用いるような
ことなく、ランナーを均一に加熱でき、成形などの不良
の発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のホットランナー金型装置の一実施例を
示すマニホールドの平面図である。
【図2】同上シーズヒーターの平面図である。
【図3】同上トラバースマニホールド部材の底面図であ
る。
【図4】同上金型の断面図である。
【図5】従来のホットランナー金型装置の一例を示すマ
ニホールドの平面図である。
【図6】同上マニホールド部材の側面図である。
【図7】同上トラバースマニホールド部材の平面図であ
る。
【図8】従来のホットランナー金型装置の他の例を示す
マニホールドの平面図である。
【図9】同上マニホールド部材の側面図である。
【図10】同上トラバースマニホールド部材の平面図で
ある。
【図11】成形品の一例であるマイクロフロッピーディ
スクのハーフケースの斜視図である。
【符号の説明】
53 キャビティ 58 スプルー 61 マニホールド 62 マニホールド部材 63 トラバースマニホールド部材 64 スプルー 65 1次ランナー 68 カートリッジヒーター(ヒーター) 71 2次ランナー 72 3次ランナー 81 シーズヒーター(ヒーター) 82 シーズヒーター(ヒーター)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 射出成形機本体のノズルが接続されるス
    プルーと複数のキャビティとを連通するランナーをヒー
    ターを有するマニホールドに形成したホットランナー金
    型において、前記マニホールドは、一対のマニホールド
    部材と、これら両マニホールド部材上に跨がるトラバー
    スマニホールド部材とからなり、このトラバースマニホ
    ールド部材は、前記スプルーから両マニホールド部材へ
    向けて分岐した1次ランナーと、この1次ランナーに沿
    って位置するヒーターとを有し、前記各マニホールド部
    材は、前記1次ランナーから両マニホールド部材の配列
    方向に沿って分岐した2次ランナーと、これら2次ラン
    ナーから両マニホールド部材の配列方向と交差する方向
    へ分岐しそれぞれキャビティに連通する3次ランナー
    と、これら2次ランナーおよび3次ランナーに沿って位
    置するヒーターとを有し、前記マニホールド部材のヒー
    ターは、2次ランナーの同一位置から分岐した3次ラン
    ナー群に対して共通にかつ分岐位置の異なる3次ランナ
    ー群に対しては別個に設けたことを特徴とするホットラ
    ンナー金型装置。
  2. 【請求項2】 射出成形機本体のノズルが接続されるス
    プルーと複数のキャビティとを連通するランナーをヒー
    ターを有するマニホールドに形成したホットランナー金
    型において、前記ヒーターは、1つのヒーターで、ラン
    ナーに近い部分の単位長当たり発熱量をランナーからよ
    り遠い部分の単位長当たり発熱量よりも小さくしたこと
    を特徴とするホットランナー金型装置。
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