JP3146526U - 舌クリーナー - Google Patents

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Abstract

【課題】舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができ、なお且つ、優しい当たり心地で使用中の嘔吐感も抑制することができる舌クリーナーを提供する。
【解決手段】ハンドル部2と、ハンドル部2から延長されたネック部3と、ネック部3の先端に設けられたヘッド部4とを備え、ヘッド部4の植毛面4aに植設された刷毛の毛束Bによって舌苔を除去する舌クリーナー1であって、毛束Bの少なくとも一部又は全てがハンドル部2側に向かって傾斜している。
【選択図】図1

Description

本考案は、舌苔を除去する舌クリーナーの改良に関する。
舌には食物残渣やプラークの他、コーヒーや紅茶などによるステイン等が付着しやすく、舌の表面に付着した舌苔は口臭の主原因ともなっている。このような舌苔を除去するため、従来ではブラシや、ヘラ状のスクレーパー、スポンジなどを用いた舌クリーナーが提案されている(例えば特許文献1〜9を参照)。
ところで、舌の上面は滑沢ではなく、舌の表面には舌乳頭と呼ばれる長さ0.5〜3mm程度の細かな突起が多数設けられている。このため、従来の舌クリーナーでは、スクレーパーやスポンジによって舌表面の舌苔は除去できるものの、舌乳頭の隙間など隅々まで清掃することは困難であった。
すなわち、ブラシタイプの舌クリーナーでは、舌乳頭間の舌苔を浮かせることはできるものの、きれいに取り除くことができず、舌の表面に舌苔を取り残してしまうことがある。また、近年ではブラシとスクレーパーとを一体化した舌クリーナーも提案されている。しかしながら、清掃力の向上には更なる検討の余地がある。さらに、舌はデリケートであり、使用中に嘔吐感を誘発することもある。このため、舌クリーナーとしては、更に優しく、嘔吐感を誘発しにくいものを開発する必要がある。
特開2001−161720号公報 特開2007−105342号公報 特開昭59−232546号公報 特開昭63−234912号公報 特開平1−190307号公報 特開平8−47422号公報 特開平10−127347号公報 特開2001−61849号公報 特開2001−457号公報
本考案は、このような従来の事情に鑑みて提案されたものであり、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができ、なお且つ、優しい当たり心地で使用中の嘔吐感も抑制することができる舌クリーナーを提供することを目的とする。
この目的を達成するために、請求項1に係る考案は、ハンドル部と、ハンドル部から延長されたネック部と、ネック部の先端に設けられたヘッド部とを備え、ヘッド部の植毛面に植設された刷毛の毛束によって舌苔を除去する舌クリーナーであって、毛束の少なくとも一部又は全てがハンドル部側に向かって傾斜していることを特徴とする舌クリーナーである。
本考案の請求項1に係る舌クリーナーによれば、舌の表面に付着した舌苔を毛束によって掻き取りながら、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができる。
また、請求項2に係る考案は、毛束の植毛面の垂線に対してなす角度が10〜50゜であることを特徴とする請求項1に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項2に係る舌クリーナーによれば、ヘッド部の小型化を図りつつ、舌苔の掻き取り能力及び口腔内の操作性を向上させることができる。
また、請求項3に係る考案は、ヘッド部の先端側に、植毛面側に突出したスクレーパーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項3に係る舌クリーナーによれば、舌乳頭間で浮かせた舌苔をスクレーパーによってきれいに取り除くことができる。
また、請求項4に係る考案は、スクレーパーが、ハンドル部側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項4に係る舌クリーナーによれば、ヘッド部の小型化を図りつつ、口腔内の操作性を向上させることができるため、使用中の嘔吐感も抑制することができる。
また、請求項5に係る考案は、スクレーパーの植毛面の垂線に対してなす角度が10〜50゜であることを特徴とする請求項4に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項5に係る舌クリーナーによれば、ヘッド部の小型化を図りつつ、舌苔の掻き取り能力及び口腔内の操作性を向上させることができる。
また、請求項6に係る考案は、ヘッド部の植毛面に対してスクレーパーの先端が毛束の先端よりも低い位置にあることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項6に係る舌クリーナーによれば、刷掃時の毛束の撓みを考慮しながら舌乳頭間で浮かせた舌苔をスクレーパーによってきれいに取り除くことができる。
また、請求項7に係る考案は、刷毛が、先端に向かって漸次縮径されたテーパー形状を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の舌クリーナーである。
本考案の請求項7に係る舌クリーナーによれば、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができ、なお且つ、優しい当たり心地を得ることができる。
以上のように、本考案に係る舌クリーナーによれば、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができ、なお且つ、優しい当たり心地で使用中の嘔吐感も抑制することができる。
以下、本考案を適用した舌クリーナーについて、図面を参照して詳細に説明する。
なお、以下の説明で用いる図面は、特徴をわかりやすくするために、便宜上特徴となる部分を模式的に示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、場合によって刷毛の図示を省略し、刷毛の毛束が植毛される植毛穴のみを示すものとする。
図1に示すように、本考案を適用した舌クリーナー1は、長尺状のハンドル部2と、このハンドル部2の一端から延長されたネック部3と、このネック部3の先端に設けられたヘッド部4とを備え、これらが硬質樹脂材料により一体成形されたブラシ本体1Aを構成している。
このブラシ本体1Aに使用される硬質樹脂材料としては、例えば、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリシクロヘキシレンジメチレンテレフタレート、飽和ポリエステル樹脂、ポリメタクリル酸メチル、プロピオン酸セルロース、ポリウレタン、ポリアミド、ABS(アクロル二トリル・ブタジエン・スチレン)などの熱可塑性樹脂材料を挙げることができるが、これらの材料に必ずしも限定されるものではない。
また、ハンドル部2は、使用者が把持する部分であるため、このハンドル部2にエラストマーなどの柔軟な樹脂を部分的あるいは全体に被覆形成することによって、把持性を向上させてもよい。ネック部3は、ハンドル部2とヘッド部4との間を連結する部分であるが、ハンドル部2及びヘッド部4は必ずしも明確に区別される部分ではない。このため、場合によってはハンドル部2とネック部3との区別がないものであってもよい。このように、ハンドル部2及びネック部3の形状や、大きさ、デザイン等は、特に限定されるものではなく、任意に変更して実施することができる。
ヘッド部4は、ネック部3の先端から幅方向に広がった扁平形状(いわゆる扇形)を有している。ヘッド部4の幅は、口腔内の舌の大きさに合わせて15〜40mmとすることが好ましい。なお、ヘッド部4は、上記扇形以外にも、横長形状など口腔内で舌の表面を清掃しやすい形状や大きさであればよく、任意に変更して実施することができる。
そして、このヘッド部4の一面(植毛面という。)4aには、舌苔を除去するための刷毛の毛束Bが植設されており、これら刷毛の毛束Bは、ハンドル部2側に向かって傾斜している。
具体的に、このヘッド部4の植毛面4aには、刷毛の毛束Bを植設するための複数の植毛穴5が設けられ、これら植毛穴5は、植毛面4aに対してハンドル部2側に向かって傾斜して設けられている。
毛束Bは、複数本の刷毛(フィラメント)を束ねて二つ折りにし、その間に平線と呼ばれる金属製の抜止め具を挟んで植毛穴5に打ち込むことによって植設されている。なお、図2及び図3では、毛束Bの図示を省略し、植毛穴5のみを図示している。
また、このような刷毛の毛束Bを二つ折りにし、その間に平線を挟んで植毛穴5に固定する平線植毛法を用いる場合には、平線の打ち込む際のストレスを軽減するため、平線の向きはハンドル部2の長手方向と一致する方向とすることが好ましい。
また、毛束Bの植毛方法としては、上述した平線植毛法以外にも、毛束Bの下端をヘッド部4となる溶融樹脂中に圧入して固定する熱融着法や、毛束Bの下端を加熱して溶融塊を形成した後に、金型のキャビティ内に溶融樹脂を充填してヘッド部4と一体に成形するインモールド法などを用いることができる。
刷毛は、その材質について特に限定されないものの、例えば、ポリアミド(例:6−12ナイロン、6−10ナイロン)、ポリエステル(例:ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレート、ポリトリメチレンテレフタレート)、ポリオレフィン(例:ポリプロピレン)、エラストマー(例:オレフィン系、スチレン系)などの合成樹脂材料を挙げることができる。
また、刷毛の形状については、ストレート状のもの、毛先を丸めたもの、毛先に向かうに従って徐々に外径が細くなるテーパー状のもの、さらに、毛先がヘラ状、球状、先割れ状となるものなどを挙げることができる。このうち、舌クリーナー1の場合には、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができ、なお且つ、優しい当たり心地が得られるテーパー状の刷毛を用いることが好ましい。
刷毛の毛丈は、ヘッド部4の植毛面4aから3.0〜8.0mmとすることが好ましい。刷毛の太さ(最大径)は、口腔内での操作性と舌へのフィット感を考慮すると、1.0〜8.0milとすることが好ましく、舌表面への優しい当たり心地を考慮すると、2.0〜4.0milとすることが好ましい。さらに、植毛穴5の直径(毛束径)は、1.0〜2.5mmとすることが好ましい。
ヘッド部4の植毛面4aには、通常はヘッド部4の長さ方向や幅方向において、円形の植毛穴5が格子状や千鳥状に所定の間隔で複数並んで配置されるが、植毛穴5の配置や間隔、それらの組み合わせ等については、特に限定されるものではなく、任意に設定することができる。
ヘッド部4の先端側には、毛束Bによって掻き出された舌苔を掻き取るためのスクレーパー6が設けられている。このスクレーパー6は、例えば、エラストマー(ポリオレフィン系エラストマー、ポリエステル系エラストマー、スチレン系エラストマー、ウレタン系エラストマー等)やシリコーンなどの軟質の弾性部材からなり、その硬度は、10〜70A程度が好ましい。このスクレーパー6は、ヘッド部4の湾曲した先端から植毛面4a側に円弧状に突出し、その先端に向かって徐々に細くなる形状を有している。また、スクレーパー6の先端は、舌を傷つけないようにR0.2〜R1.0の丸め形状を有している。
スクレーパー6は、毛束Bと同様、ハンドル部2側に向かって傾斜している。また、ヘッド部4の植毛面4aに対してスクレーパー6の先端が毛束Bの先端よりも低い位置にある。これは、刷掃時の毛束Bの撓みを考慮したものであり、スクレーパー6の先端と毛束Bの先端との間には、0.2〜1.0mm程度の高低差があることが好ましい。
なお、このようなハンドル部2側に傾斜したスクレーパー6をヘッド部4と一体に成形する場合には、成形用の金型をスライドコア構造にするか、無理抜き構造にすればよい。特に、スクレーパー6の傾斜する角度が大きい場合には、前者が好まれるが、材料の硬度や成形性を勘案して何れかの方法を選択すればよい。
以上のような構造を有する舌クリーナー1では、ヘッド部4を口腔内に入れて舌の上面にヘッド部4の毛束B及びスクレーパー6を押し当てながら、ヘッド部4が舌先に向う方向へとハンドル部2を操作する。これにより、舌の表面に付着した舌苔が毛束Bによって掻き取られ、舌の表面から剥離・除去される。更に、舌乳頭の隙間など隅々まで毛束Bの先端が入り込むため、舌乳頭間の舌苔を浮かせることができる。そして、舌乳頭間で浮かせた舌苔は、スクレーパー6によってきれいに取り除くことができる。
ここで、毛束Bの植毛面4aの垂線に対してなす角度(毛束Bの傾斜角度という。)θは、10〜50゜とすることが好ましい。この毛束Bの傾斜角度θが10゜未満であると、刷掃時に毛束Bがヘッド部4の先端側へと倒れ込んでしまい、舌苔を掻き取る能力が低下してしまう。また、毛束Bの高さ寸法が増すことによって、ヘッド部4の大型化を招くことになる。一方、この毛束Bの傾斜角度θが50゜を超えると、毛束Bが傾斜し過ぎて毛束Bの先端が舌乳頭の隙間などに進入しづらくなる。また、ヘッド部4の植毛面4aに占める毛束Bの割合(刷毛量)が低下するため、刷掃能力の低下を招くことになり、口腔内の操作性も悪くなる。したがって、毛束Bの傾斜角度θは、10〜50゜の範囲とすることが好ましく、より好ましくは15〜30゜の範囲である。これにより、ヘッド部4の小型化を図りつつ、舌苔の掻き取り能力及び口腔内の操作性を向上させることができる。
また、スクレーパー6の植毛面4aの垂線に対してなす角度(スクレーパー6の傾斜角度という。)θは、10〜50゜とすることが好ましい。このスクレーパー6の傾斜角度θが10゜未満であると、舌苔を掻き取る能力が低下するだけでなく、スクレーパー6の高さ寸法が増すことによって、ヘッド部4の大型化を招くことになる。一方、このスクレーパー6の傾斜角度θが50゜を超えると、スクレーパー6が傾斜し過ぎて舌苔の掻き取り能力が低下するだけでなく、口腔内の操作性も悪くなる。したがって、スクレーパー6の傾斜角度は、10〜50゜の範囲とすることが好ましく、より好ましくは15〜45゜の範囲である。これにより、ヘッド部4の小型化を図りつつ、舌苔の掻き取り能力及び口腔内の操作性を向上させることができる。
以上のように、本考案を適用した舌クリーナー1では、ハンドル部2側に向かって傾斜した毛束B及びスクレーパー6によって、舌乳頭の間を含めた舌表面の隅々まで舌苔を剥離・除去することができる。また、この舌クリーナー1では、毛束B及びスクレーパー6をハンドル部2側に向かって傾斜させることによって、毛束の長さよりも毛丈を短くすることができ、これによって毛束Bの当たり心地を優しくすることができる。さらに、ヘッド部4の小型化を図りつつ、口腔内の操作性を向上させることができるため、使用中の嘔吐感も抑制することができる。
なお、本考案を適用した舌クリーナー1は、上記実施形態のものに必ずしも限定されるものではなく、本考案の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、上記ヘッド部4の植毛面4aに植設される刷毛の毛束Bは、その一部をハンドル部2側に向かって傾斜させた構成であってもよい。
また、本考案を適用した舌クリーナー1は、ヘッド部4に振動を発生させる振動発生機構を備えた構成とすることもできる。この場合、ハンドル部2に内部電源及び制御回路が配置されると共に、内部電源から電力が供給されて、制御回路によりヘッド部4の駆動が制御される。
内部電源としては、例えばニッケルカドミウム電池やニッケル水素電池、リチウムイオン電池等の二次電池(バッテリ)を搭載することが可能である。また、内部電源として二次電池を搭載する場合には、外部電源(商用電源)から充電器を介して内部電源への充電が可能である。この場合、無接点充電方式を用いた方が使用性が高く安全性の点で望ましい。なお、内部電源としては、上述した二次電池の他にも、例えば一次電池(単3又は単4の乾電池)を交換可能に搭載する構成としてもよい。
制御回路は、CPUやメモリ等からなり、内部電源と接続されて、ハンドル部2に設けられた操作ボタン(図示せず。)を使用者が操作した場合に、その操作に応じた制御信号を生成し、この制御信号に基づいてヘッド部4への電力供給、並びにヘッド部4の駆動を制御する。
従来より、電動歯ブラシが備える振動発生機構としては、回転(スピン)タイプ、振動モータタイプ、リニアモータタイプ、超音波タイプなどの様々なタイプが提案されており、本考案を適用した舌クリーナー1においても、このような振動発生機構を用いることができる。また、舌クリーナー1の場合、ヘッド部4に発生させる振動は、1万回転/min以上の往復振動とすることが好ましい。これにより、更なる刷掃能力の向上を図ることができる。
なお、本考案では、上記ハンドル部2及びネック部3からなるブラシ本体1Aに対して上記ヘッド部4を取り替え可能としたもの、又は、上記ハンドル部2からなるブラシ本体1Aに対して上記ヘッド部4及びネック部3を一体に取り替え可能としたものを取替歯ブラシとして、ブラシ本体1Aとは別個に販売し、一定使用後に交換することも可能である。
以下、実施例により本考案の効果をより明らかなものとする。なお、本考案は、以下の実施例に限定されるものではなく、その要旨を変更しない範囲で適宜変更して実施することができる。
(実施例1)
実施例1では、図1に示す本考案を適用した舌クリーナー1と同様の構成を有する舌クリーナーを実際に作製した。具体的に、実施例1の舌クリーナーでは、刷毛として、6−12ナイロンからなり、先端を丸めたストレート用毛を用いた。この刷毛の直径は3.0mil、毛丈は5.0mmである。また、植毛穴の直径は1.2mmであり、このような植毛穴をヘッド部の植毛面に37穴設けた。そして、毛束の傾斜角度は18゜とした。スクレーパーには、スチレン系エラストマー(硬度40A)を用い、高さ4.5mm、最大厚み1.5mm、先端の丸みR0.25、傾斜角度を24゜とした。ヘッド部には、ポリプロピレンを用い、厚みを4.5〜5.0mmとした。
(実施例2)
実施例2では、図1に示す本考案を適用した舌クリーナー1と同様の構成を有する舌クリーナーを実際に作製した。具体的に、実施例2の舌クリーナーでは、刷毛として、ポリブチレンテレフタレートからなり、先端に向かって細くなるテーパー用毛を用いた。この刷毛の直径(最大径)は3.0mil、毛丈は4.5mmである。また、植毛穴の直径は2.4mmであり、このような植毛穴をヘッド部の植毛面に12穴設けた。そして、毛束の傾斜角度は35゜とした。スクレーパーには、スチレン系エラストマー(硬度20A)を用い、高さ4.0mm、最大厚み2.1mm、先端の丸みR0.3、傾斜角度を39゜とした。ヘッド部には、ポリアセタールを用い、厚みを4.5〜5.0mmとした。
(比較例1)
比較例1では、図4(a)に示すようなブラシ/スクレーパー別体タイプの舌クリーナー100を作製した。具体的に、この舌クリーナー100は、長尺状のハンドル部101と、このハンドル部101の一端から延長されたネック部102と、このネック部102の先端に設けられたヘッド部103とを備え、ヘッド部103の植毛面103aに刷毛の毛束B’が植設されると共に、ハンドル部101の他端にスクレーパー104が設けられた構成を有している。
(比較例2)
比較例2では、図4(b)に示すような表ブラシ/裏スクレーパータイプの舌クリーナー200を作製した。具体的に、この舌クリーナー200は、長尺状のハンドル部201と、このハンドル部201の一端から延長されたネック部202と、このネック部202の先端に設けられたヘッド部203とを備え、ヘッド部203の一面に刷毛の毛束B’が植設されると共に、ヘッド部203の他面にスクレーパー204が設けられた構成を有している。
(比較例3)
比較例3では、図4(c)に示すようなワイヤーブラシタイプの舌クリーナー300を作製した。具体的に、この舌クリーナー300は、長尺状のハンドル部301と、このハンドル部301の一端から延長されたネック部302と、このネック部302の先端に設けられたヘッド部303とを備え、ヘッド部303にワイヤーブラシ304を取り付けて、更にヘッド部303の先端にスクレーパー305を取り付けた構成を有している。
(比較例4)
比較例1では、図4(d)に示すような突起/スクレーパー一体タイプの舌クリーナー400を作製した。具体的に、この舌クリーナー400は、長尺状のハンドル部401と、このハンドル部401の一端から延長されたネック部402と、このネック部402の先端に設けられたヘッド部403とを備え、ヘッド部403の一面に軟質樹脂からなる突起404とスクレーパー405とが一体に設けられた構成を有している。
そして、これら実施例1,2及び比較例1〜4の舌クリーナーについて、「舌乳頭の隙間清掃性」、「舌苔の掻き取り性」、「ヘッドのコンパクトさ」、「操作の簡便性」及びこれらの「総合評価」を行った。その評価結果を表1に示す。
なお、各評価については、20人の専門パネラーによる官能評価とし、○は「非常によい。」、△は「どちらともいえない。」、×は「良くない。」という評価である。
Figure 0003146526
表1に示すように、実施例1,2の舌クリーナーでは、「舌乳頭の隙間清掃性」、「舌苔の掻き取り性」、「ヘッドのコンパクトさ」、「操作の簡便性」の何れの評価も良い結果が得られたため、「総合評価」についても非常に良い結果が得られた。
一方、比較例1の舌クリーナーでは、「舌乳頭の隙間清掃性」及び「舌苔の掻き取り性」について、実施例1,2の舌クリーナーよりも良い結果が得られず、「ヘッドのコンパクトさ」及び「操作の簡便性」の評価も悪く、「総合評価」については実施例1,2の舌クリーナーよりも明らかに悪い結果となった。
一方、比較例2の舌クリーナーでは、「舌乳頭の隙間清掃性」及び「舌苔の掻き取り性」について、実施例1,2の舌クリーナーよりも良い結果が得られず、「ヘッドのコンパクトさ」及び「操作の簡便性」の評価も悪く、「総合評価」については実施例1,2の舌クリーナーよりも明らかに悪い結果となった。
一方、比較例3の舌クリーナーでは、「ヘッドのコンパクトさ」及び「操作の簡便性」について良い評価が得られたものの、「舌乳頭の隙間清掃性」及び「舌苔の掻き取り性」について、実施例1,2の舌クリーナーよりも良い結果が得られず、「総合評価」については実施例1,2の舌クリーナーよりも劣る結果となった。
一方、比較例4の舌クリーナーでは、「ヘッドのコンパクトさ」及び「操作の簡便性」について良い評価が得られたものの、「舌乳頭の隙間清掃性」の評価が悪く、「舌苔の掻き取り性」については、実施例1,2の舌クリーナーよりも良い結果が得られなかったため、「総合評価」については実施例1,2の舌クリーナーよりも劣る結果となった。
図1は、本考案を適用した舌クリーナー1の一例を示す側面図である。 図2は、図1に示す舌クリーナーのヘッド部を拡大して示す平面図である。 図3は、図2に示すヘッド部の線分A−A’による断面図である。 図4は、比較例1〜4の舌クリーナーの外観を示す側面図である。
符号の説明
1…舌クリーナー 2…ハンドル部 3…ネック部 4…ヘッド部 4a…植毛面 5…植毛穴 6…スクレーパー B…毛束

Claims (7)

  1. ハンドル部と、前記ハンドル部から延長されたネック部と、前記ネック部の先端に設けられたヘッド部とを備え、前記ヘッド部の植毛面に植設された刷毛の毛束によって舌苔を除去する舌クリーナーであって、
    前記毛束の少なくとも一部又は全てが前記ハンドル部側に向かって傾斜していることを特徴とする舌クリーナー。
  2. 前記毛束の前記植毛面の垂線に対してなす角度が10〜50゜であることを特徴とする請求項1に記載の舌クリーナー。
  3. 前記ヘッド部の先端側には、前記植毛面側に突出したスクレーパーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の舌クリーナー。
  4. 前記スクレーパーは、前記ハンドル部側に向かって傾斜していることを特徴とする請求項3に記載の舌クリーナー。
  5. 前記スクレーパーの前記植毛面の垂線に対してなす角度が10〜50゜であることを特徴とする請求項4に記載の舌クリーナー。
  6. 前記ヘッド部の植毛面に対して前記スクレーパーの先端が前記毛束の先端よりも低い位置にあることを特徴とする請求項2〜5の何れか一項に記載の舌クリーナー。
  7. 前記刷毛は、先端に向かって漸次縮径されたテーパー形状を有することを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載の舌クリーナー。
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