JP3146451B2 - 3次元画像表示方法とそのための装置 - Google Patents

3次元画像表示方法とそのための装置

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JP3146451B2 JP30532193A JP30532193A JP3146451B2 JP 3146451 B2 JP3146451 B2 JP 3146451B2 JP 30532193 A JP30532193 A JP 30532193A JP 30532193 A JP30532193 A JP 30532193A JP 3146451 B2 JP3146451 B2 JP 3146451B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は原画像データを基に、あ
る視点から見た3次元画像を生成し、画面上に表示する
3次元画像表示方法およびそのための装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の3次元画像表示装置としては、映
像情報(M)Vol.23,No.17(1991)第969頁から第972頁に
記載された装置が知られている。この装置は、MRIで
収集した頭部等の3次元画像データから、脳等の組織の
表面を抽出して陰影付け等を行い、立体像として表示す
る装置であり、視点を任意に指定でき、様々な視点から
見た立体像を観察することで、組織の形状等をより的確
に把握し、診断に役立てることを目的とするものであ
る。また、これとは別に、視点の異なる複数の立体像を
予め生成した後、これらを連続して表示する動画表示あ
るいはアニメーション表示と称する手法により、いわゆ
る運動視差を利用して立体感を向上させる方法も知られ
ている。また、他の例としては、新医療Vol.20,No.6
(1993)第48頁から第52頁に記載された装置がある。この
装置は、最大輝度投影法により投影像を生成して表示す
る装置である。なお、本文献に記載されているように、
最大値投影法においても動画表示が試みられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術のうち、
第一の技術では、操作者(すなわち観察者)は、観察した
い領域(関心領域)の3次元的特徴(例えば、形状や周辺
組織との位置関係等)を、例えばマウス等のポインティ
ング手段を操作し、視点を適当に動かしながら観察する
ことで把握していた。従って、この技術では、マウス等
の操作を中止すると、表示画像は静止した1枚の3次元
画像(立体像や投影像等)となり、立体感に乏しくなっ
て、関心領域の特徴を直接把握困難になるという問題が
あった。また、上記従来技術のうち、第二の技術では、
予め生成した複数の3次元画像を連続して表示すること
で動画表示を行っていた。このため、操作者は、表示中
に視点を任意には直接変更できず、関心領域に着目した
表示を直ちに行うことが著しく困難であるという問題が
あった。本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、そ
の目的とするところは、従来の技術における上述の如き
問題を解消し、表示対象をより立体的に観察できるとと
もに、更に、関心領域の特徴を迅速かつ容易に把握可能
な3次元画像表示方法およびそのための装置を提供する
ことにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、原
画像データを基に、ある視点から見た3次元画像を生成
して表示画面上に表示する3次元画像表示方法であっ
て、操作者が指示した視点の近傍で、視点を移動させて
得られる3次元画像を逐次表示することを特徴とする3
次元画像表示方法、および、原画像データを基に、ある
視点から見た3次元画像を生成して表示画面上に表示す
る3次元画像表示装置であって、操作者の指示に従い視
点を決定する視点入力手段と、決定された視点近傍の連
続した複数視点からなる近傍視点列を決定する視点列決
定手段と、前記近傍視点列から見た3次元画像を逐次表
示する表示制御手段とを有することを特徴とする3次元
画像表示装置によって達成される。
【0005】
【作用】本発明に係る3次元画像表示方法においては、
操作者が視点を指示すると、指示した視点の近傍で、視
点を動かしながら見た3次元画像を逐次表示させ、より
立体的な観察を可能にすることに特徴がある。また、原
画像データを基に、ある視点から見た3次元画像を生成
し、画面上に表示する3次元画像表示装置において、操
作者が視点を指示すると、予め定めた手順に従って動い
ている原画像データの表示対象を、当該視点から見た3
次元画像を逐次表示させ、より立体的な観察を可能にす
ることにも特徴がある。また、原画像データを基に、あ
る視点から見た3次元画像を生成し、画面上に表示する
3次元画像表示装置において、少なくとも、操作者の指
示に従い視点を決定する視点入力手段と、原画像データ
の表示対象を動かす手順を示す動き情報列を決定する動
き情報決定手段と、当該視点から見た3次元画像であっ
て、当該動き情報列に従い当該表示対象を動かした3次
元画像を逐次表示する動き表示制御手段とを有すること
にも特徴がある。従って、操作者は、関心領域を明確に
観察可能な視点を指示することができ、更に、運動視差
の効果により関心領域をより立体的に観察できる。従っ
て、関心領域の特徴を直接把握できるようになる。
【0006】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。図1に、本発明の一実施例に係る3次元画
像表示装置における表示画面の一例を示す。ここで、表
示画面11とは、例えば、CRT等の2次元ディスプレ
イの表示面である。なお、以下の説明では、図2に示す
如く、物体21を回転角22と仰角(または俯角)23で
表現される視点24から見た3次元画像を表示する3次
元画像表示装置を例として説明する。図1において、1
2は画像表示領域で、ある視点から見た3次元画像15
を表示する領域である。13は視点入力領域で、所望の
視点(図2における24)を指示する領域である。なお、
以下、この視点を「指示視点」と称する。また、14はマ
ウスカーソルであって、表示画面11上をマウスの動き
に追随して移動する。本実施例では、主として視点の入
力に利用する。
【0007】従来の表示装置では、例えば、以下の手順
で3次元画像を表示していた。まず、マウスカーソルを
視点入力領域のある位置に移動させた後、マウスボタン
をクリックして、指示視点を入力する。この入力は、例
えば、クリック時のマウスカーソルの位置(図中a0,b
0)を、回転角と仰角(または俯角)にそれぞれ対応させる
ことで行う。次に、入力された指示視点から見た3次元
画像を、画像表示領域に表示する。これに対して、本実
施例に係る3次元画像表示装置は、このように、ある指
示視点から見た3次元画像を、単に表示するものではな
く、表示する3次元画像の視点を、指示視点の近傍の適
当な範囲で変化させながら表示する。従って、操作者
は、常に視点を移動しながら物体を観察する状態になる
ので、運動視差を利用でき、より立体感のある3次元画
像を観察できる。
【0008】図3に、本実施例の全体構成を示す。図3
において、31は3次元画像データで、表示対象(物体)
を3次元表示する基となるデータである。具体的には、
その形状や物理量(X線吸収係数等)が格納されている。
32は視点入力手段で、操作者の指示に従い指示視点3
3を決定する。例えば、前述の如く、視点入力領域内の
一点をマウスで指示して決定する。34は視点列決定手
段であり、操作者による指示視点近傍の、連続した複数
視点からなる近傍視点列35を決定する。具体的には、
例えば、図4に示す如く、要素が視点(a,b)である配
列を決定する。また、「EOT」は配列の最後を示す記号
(以下、「EOT記号」という)である。ここで、a0,b0
は指示視点、△a,△bは、指示視点からの最大変化量
である。
【0009】また、36は表示制御手段であって、近傍
視点列上の各視点を逐次読み出し、読み出した視点から
見た3次元画像を生成して表示画面に表示する。図5
は、表示制御手段36での処理手順の一例である。画像
生成処理51では、近傍視点列から読み出した視点から
見た3次元画像を生成した後、表示処理52にて表示画
面上の画像表示領域に表示する。画像生成処理での3次
元表示手法としては、例えば、物体表面に印影付けを施
した立体像を得る立体表示法、あるいは、視線と平行な
線分上の最大濃度値を投影する最大輝度投影法等を用い
る。また,近傍視点列からEOT記号を読み出した場
合、近傍座標列の最初に戻って再度読み出すことで、近
傍視点列上の各視点から見た3次元画像を、繰り返し表
示する。
【0010】次に、本実施例による3次元画像の表示手
順を説明する。まず、視点入力手段32において、操作
者の指示に従って、指示視点33を得る。次に、視点列
決定手段34において、視点入力手段32で得た指示視
点33を基に、近傍視点列35を得る。これは、例え
ば、図6に示す如き、回転角と仰角(または俯角)の変化
量を格納したテーブルを予め用意しておき、指示視点3
3にテーブル内の各要素を加算して生成する。最後に、
表示制御手段36において、視点列決定手段34で得た
近傍視点列上の各視点から見た3次元画像を生成し、画
像表示領域に繰り返し表示する。以上で、3次元画像の
表示が完了する。
【0011】操作者が指示視点33を変更したい場合、
視点入力手段32において、操作者が、視点入力領域1
3のマウスカーソル14を、他の位置に動かした後、マ
ウスボタンをクリックすればよい。この際、先の表示手
順と同様に、視点列決定手段34および表示制御手段3
6で、新たな指示視点に応じた処理が行われ、新たな3
次元画像が得られる。上述の如く、本実施例では、操作
者が指示した視点近傍33から見た3次元画像を、繰り
返し表示するようにした。従って、操作者は運動視差の
効果により、一段と立体的な3次元画像を、任意方向か
ら観察でき、関心領域の探索および詳細な特徴把握が非
常に容易になる著しい効果がある。
【0012】上記実施例においては、表示制御手段の一
例として、図5に示す処理手順での実現例を示したが、
他の例としては、図7に示す処理手順で実現することも
可能である。図7において、画像生成処理51,表示処
理52は図5と同様の処理を行う。図7の処理手順で
は、近傍視点列から読み出した視点から見た3次元画像
を生成し、画像メモリに一旦格納する(図中のステップ
71)。その後、生成した3次元画像を画像メモリから
繰り返し読み出して(同ステップ72)表示する。本処理
手順においては、画像生成処理を各視点に対し、一度だ
け行うものである。従って、表示に比べ画像生成に要す
る処理時間が大きい場合、高速化が図れる。画像生成処
理後の表示処理は、生成結果を直ちに確認するためのも
ので、必要に応じて省略可能である。
【0013】また、上記実施例においては、操作者が指
示視点を変更したい場合、マウスカーソルの移動とマウ
スボタンのクリックで行うようにしたが、他の方法とし
て、マウスのドラッグにより、マウスの動きに追随して
視点が変更できるようにすることも可能である。なお、
ドラッグとは、マウスボタンを押しながらマウスカーソ
ルを移動させる操作である。操作者は、ドラッグにより
関心領域を探索し、ドラッグを中止しマウスボタンをは
なすことで、指示視点が決定され、関心領域の詳細を観
察する。なお、このドラッグ時には、視点列決定手段で
決定する近傍視点列を要素を少なくする、あるいは、視
点列決定手段での処理をパスさせて指示視点自身とする
等、表示する3次元画像の種類を少なくして高速化する
ことにより、レスポンスを向上することも可能である。
【0014】また、本実施例においては、視点入力手段
の一例としてマウスによる方法を説明したが、トラック
ボール,タッチパネル,ペン等の他のポインティング手
段を利用して実現することも、もちろん可能である。更
に、視点入力領域を用いるのではなく、他の様々な手法
を利用してもよい。その一例は、例えば、コンピュータ
グラフィックス,22巻,4,(1988)第121頁から第129頁(Co
mputer Graphics,22,4,(1988),pp.121-129)において論
じられている。また、本実施例においては、視点を回転
角と仰角(または俯角)で表現したが、例えば、投影面に
垂直な軸回りの回転角(図2での26)等、他の表現方法
も利用できるようにしてもよい。あるいは、逆に変更可
能な角度を削減し、簡略化を図ってもよい。
【0015】次に、本発明の第二の実施例を説明する。
第一の実施例では、視点列決定手段において、予め用意
したテーブルから近傍視点列を生成したが、本実施例で
は、生成する近傍視点列を、操作者が対話的に変更する
ものである。本実施例による全体構成を図8に、表示画
面上の視点入力領域の一例を図9に示す。表示画面の他
の領域は、第一の実施例と同様である。図8において、
81は視点列入力手段であり、操作者の指示に従い、指
示視点に対する近傍視点列生成方法82を決定する。具
体的には、例えば、図11に示すパターンの中から希望
するものを選択する方法を用いることができる。なお、
操作者の指示は、例えば、後述する視点変更枠のドラッ
グにより行う。その他の各手段等は、第一の実施例と同
様である。
【0016】図9において、91は視点列グラフであ
り、原点92を指示視点とし、生成する近傍視点列を表
現するグラフである。横軸が回転角、縦軸が仰角(また
は俯角)に対応する。但し、各軸の目盛り(物理的座標値
と角度との対応)は、視点入力時と必ずしも一致させる
必要はない。例えば、図9の例では、指示視点(a0,b
0)に対して生成される近傍視点列は、視点列グラフ上で
201→202→203→204→201→205→2
06→207→201となり、近傍視点列の要素で示す
と、(a0,b0)→(a0+(△a/2),b0+△b)→(a0
+△a,b0)→(a0+(△a/2),b0−△b)→(a0,
b0)→(a0−(△a/2),b0+△b)→(a0−△a,b
0)→(a0−(△a/2),b0−△b)→(a0,b0)とな
る。この視点列グラフは、視点列決定手段での近傍視点
列決定の際に利用するテーブルから作成できる。
【0017】また、93は視点列変更枠であって、操作
者による近傍視点列生成方法の指示に利用する。例え
ば、繰り返し表示する3次元画像の視点変化範囲のう
ち、回転角を大きく(小さく)する場合、94あるいは9
5の部分を96(98)あるいは97(99)の方向にドラ
ッグする。同様に、仰角(または俯角)を大きく(小さく)
する場合、84あるいは85の部分を86(88)あるい
は87(89)の方向にドラッグする。また、回転角およ
び仰角(または俯角)の両方を大きく(小さく)する場合、
77の部分を78(79)の方向にドラッグする。次に、
本実施例による近傍視点列の変更手順を説明する。ま
ず、操作者は視点変更枠をドラッグし、近傍視点列生成
方法を指示する。例えば、枠の端点(△a,△b)を(△
i,△j)に変更したとする。
【0018】次に、視点列入力手段は、変更された視点
変更枠から近傍視点列生成方法を決定する。例えば、視
点列決定手段で近傍視点列を決定する際に利用するテー
ブル(図10参照)を生成する。最後に、視点列決定手段
において、視点列入力手段で生成したテーブルを用いて
近傍視点列を生成し、以下、第一の実施例と同様の手順
により、3次元画像を生成し、画像表示領域に繰り返し
表示する。また、視点列グラフも必要に応じて変更す
る。以上で、近傍視点列の変更が完了する。以上のよう
に本実施例では、生成する近傍視点列を、操作者が対話
的に変更できるようにした。従って、操作者は観察した
い領域の範囲や運動視差の効果により得られる立体感を
自由にコントロールでき、表示対象を的確に観察できる
著しい効果がある。
【0019】なお、本実施例において、近傍視点列変更
の際、近傍視点列の要素数、すなわち、視点列入力手段
で生成するテーブルの要素数を変更することも可能であ
る。例えば、視点列グラフの長さ等に応じて要素数を変
化させ、繰り返し表示の際の視点の変化量が、できるだ
け一定になるようにしてもよい。操作者は、視点が連続
的に変化する画像を常に観察でき、運動視差により立体
感が向上する効果が、常に得られるようになる。更に、
表示制御手段での処理時間との兼ね合いから、連続表示
する画像が一巡するのに要する待ち時間を考慮し、最適
なテーブル長を選択できるような論理を組み込むことも
できる。
【0020】また、本実施例において、近傍視点列変更
の際、視点入力手段から視点列決定手段へ送られる近傍
視点列生成方法として、テーブル自体を渡すのではな
く、テーブル生成に必要なパラメータ(例えば、△i,
△j)を渡すようにし、視点入力手段では、近傍視点列
の生成を、必要となるテーブルの要素を計算しながら行
うことも可能である。また、本実施例において、視点列
入力手段で近傍視点列を生成するアルゴリズム自体を変
更することも可能である。例えば、視点列グラフでは図
11で表現される様々な近傍視点列を予め用意し、操作
者が所望のものを選択するようにもできる。あるいは、
マウス等により視点列グラフ自身を操作し、その形状を
直接変更するようにもできる。
【0021】次に、本発明の第三の実施例を、図面を用
いて詳細に説明する。第一の実施例では、視点を表現す
る2種類の変数(a,b)を変化させて視点近傍の3次元
画像を生成したが、本実施例では、物体を適当な範囲内
で回転させ、これを任意の視点から観察するようにした
ものである。本実施例の全体構成を図12に示す。図1
2において、121は動き情報決定手段であって、表示
対象を動かす手順を示す動き情報列122を決定する。
決定される動き情報列は、例えば、任意の直線(回転軸)
と、連続した複数の回転角度からなる回転角度列とを決
定する。図13はその一例であり、回転軸として、物体
の座標系でのz軸およびy軸、回転角度列として各軸の
回転角を要素とするテーブルを決定する。この動き情報
列は、予め用意しておくか、あるいは、第二の実施例に
おける視点列入力手段と同様な手法を用いて、操作者の
指示により決定する。
【0022】後者の場合、2つの回転軸(例えば、物体
の座標系でのz軸とy軸)回りの動き情報を、グラフの
横軸と縦軸に割り当てればよい。また、123は動き表
示制御手段であって、動き情報列を逐次読み出し、その
内容に従って物体を動かした3次元画像を逐次生成して
表示画面に表示する。生成時の視点は、視点入力手段か
らの指示視点である。図14は、動き表示制御手段での
処理手順の一例である。物体回転処理141で動き情報
列(回転軸および回転角度列)に従って物体を動かした
(回転させた)後、画像生成処理142で回転後の物体を
指示視点から見た3次元画像を生成し、表示処理143
では表示画面上の画像表示領域に表示する。物体回転処
理では、任意の直線を回転軸として、物体を回転させる
必要がある。
【0023】なお、上述の手法の詳細については、例え
ば、S.ハリントン著 郡山彬訳 「アルゴリズムとプログ
ラムによるコンピュータグラフィックス〔II〕」第339頁
から第344頁に述べられている。画像生成処理および表
示処理の詳細は、近傍視点列上の各視点ではなく、指示
視点から見た3次元画像を生成する点を除いて、第一の
実施例の場合と同様である。また、回転角度列からEO
T記号を読み出した場合、回転角度列の最初に戻って再
度読み出すことで、動きの異なる3次元画像を繰り返し
表示する。次に、本実施例による3次元画像の表示手順
を説明する。まず、視点入力手段において、操作者の指
示に従い、指示視点を得る。
【0024】次に、動き情報決定手段において、動き情
報列を得る。例えば、z軸およびy軸と、図13に示す
如きテーブルを得る。ここで、△z,△yは、回転角度
の最大変化量である(△zはz軸回り、△yはy軸回
り)。最後に、動き表示制御手段において、動き情報列
に従い画像を動かした後、指示視点から見た3次元画像
を生成し、画像表示領域に繰り返し表示する。以上で、
3次元画像の表示が完了する。指示視点の変更等は、第
一の実施例の場合と同様に行える。上述の如く、本実施
例では、適当な範囲内で動いている物体を、操作者の指
示した視点から見た3次元画像を、繰り返し表示するよ
うにしている。従って、操作者は運動視差の効果により
一段と立体的な3次元画像を、任意の方向から観察でき
るようになり、関心領域の探索および詳細な特徴把握が
非常に容易になる著しい効果がある。
【0025】本実施例においては、動き表示制御手段で
の処理手順として、物体回転処理にて物体を回転させた
後、画像生成処理にて指示視点からの3次元画像を生成
するようにしたが、物体を回転させる際に要する座標変
換の演算と、3次元画像を生成する際に要する座標変換
の演算とを同時に行うことも可能である。具体的には、
両者の変換行列の積を算出した後、元の3次元画像デー
タに作用させる。これにより、演算回数が削減でき、高
速処理が図れる。また、本実施例においては、表示物体
を動かす一例として、任意の直線回りの回転を行った
が、例えば、移動等の他の動かし方を用いたり、複数の
動きを組み合わせることも可能である。この場合、動か
す手法に応じて、動き情報列の内容および動き表示制御
手段の処理を決定することは言うまでもない。
【0026】また、本実施例においても、第一の実施例
の場合と同様に、生成した3次元画像を画像メモリに一
旦格納した後読み出して表示すること、ドラッグにより
視点を変更すること、他のポインティング手段を利用す
ること、視点の表現方法を変更すること等も可能であ
る。
【0027】
【発明の効果】以上、詳細に説明した如く、本発明によ
れば、表示対象をより立体的に観察できるとともに、更
に、関心領域の特徴を迅速かつ容易に把握可能な3次元
画像表示方法および装置を実現できるという顕著な効果
を奏するものである。より具体的に述べれば、本発明に
おいては、操作者が指示した視点近傍から見た3次元画
像を、繰り返し表示するようにしたので、操作者は運動
視差の効果により一段と立体的な3次元画像を、任意の
方向から観察でき、関心領域の探索および詳細な特徴把
握が非常に容易になるという効果がある。また、生成す
る近傍視点列を、操作者が対話的に変更できるようにし
たことにより、操作者は観察したい領域の範囲や運動視
差の効果により得られる立体感を自由にコントロールで
き、表示対象を的確に観察できるという効果がある。あ
るいは、適当な範囲内で動いている物体を、操作者の指
示した視点から見た3次元画像を、繰り返し表示するよ
うにしたことにより、操作者は運動視差の効果により一
段と立体的な3次元画像を、任意の方向から観察でき、
関心領域の探索および詳細な特徴把握が非常に容易にな
るという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る表示画面の一例を説明する図であ
る。
【図2】物体と視点との位置関係の一例を説明する図で
ある。
【図3】本発明の第一の実施例に係る3次元画像表示装
置の全体構成の概要を示す図である。
【図4】近傍視点列の一例を説明する図である。
【図5】図3に示した装置の表示制御手段での処理手順
の一例を示す図である。
【図6】視点列決定手段で利用するテーブルの一例を示
す図である。
【図7】図3に示した装置の表示制御手段での処理手順
の他の例を示す図である。
【図8】第二の実施例の全体構成の概要を示す図であ
る。
【図9】本発明による視点入力領域の一例を示す図であ
る。
【図10】視点列決定手段で利用するテーブルの一例を
示す図である。
【図11】本発明による視点列グラフの他の例を示す図
である。
【図12】第三の実施例の全体構成の一例を示す図であ
る。
【図13】回転角度列を表現するテーブルの一例を示す
図である。
【図14】動き表示制御手段での処理手順の一例を示す
図である。
【符号の説明】
11 表示画面 12 画像表示領域 13 視点入力領域 14 マウスカーソル 15 3次元画像 16 視点の動きに伴う物体の変化 21 物体 22 回転角 23 仰角または俯角 24 視点 25 投影面 91 視点列グラフ 92 視点列グラフの原点 93 視点列変更枠 94,95,84,85,77 ドラッグ開始位置 96,97,98,99,86,87,88,89,7
8,79 ドラッグ方向 201,202,203,204,205,206,2
07 視点の順序を説明するための点
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−296175(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06T 15/00 200 G06T 17/40 JICSTファイル(JOIS)

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原画像データを基に、ある視点から見た
    3次元画像を生成して表示画面上に表示する3次元画像
    表示方法であって、操作者が所望する新たな視点を指示
    すると、当該操作者が指示した視点の近くでかつ当該視
    点を中心とした範囲にある連続した複数視点を生成し、
    生成された複数視点から見た3次元画像を繰り返し表示
    することで、視点を繰り返し移動させて得られる3次元
    画像を逐次表示することを特徴とする3次元画像表示方
    法。
  2. 【請求項2】 前記視点の繰り返し移動は、操作者が
    望する新たな視点を原点とする変化量を用いた視点移動
    の手順を予め定め、当該予め定められた手順に従って移
    動させることを特徴とする請求項1に記載の3次元画像
    表示方法。
  3. 【請求項3】 前記視点の繰り返し移動は、操作者が対
    話的に変更可能であって、上記表示画面での表示の際、
    操作者からの当該視点の移動の手順を連続した複数視点
    で表現した近傍点列の変更要求に基づいて新たな近傍視
    点列を決定し、当該決定した近傍視点列に基づいて視点
    繰り返し移動させることを特徴とする請求項1または
    に記載の3次元画像表示方法。
  4. 【請求項4】 原画像データを基に、ある視点から見た
    3次元画像を生成して表示画面上に表示する3次元画像
    表示装置であって、操作者の指示に従い視点を決定する
    視点入力手段と、決定された視点の近くでかつ当該視点
    を中心とした範囲にある連続した複数視点からなる近傍
    視点列を決定する視点列決定手段と、前記近傍視点列か
    ら見た3次元画像を逐次繰り返し表示する表示制御手段
    とを有することを特徴とする3次元画像表示装置。
  5. 【請求項5】 前記視点列決定手段で決定する近傍視点
    列は、操作者が所望する新たな視点を原点とする変化量
    を用いた視点移動の手順を定め、当該定められた手順を
    用いて決定される予め定められたものであることを特徴
    とする請求項4に記載の3次元画像表示装置。
  6. 【請求項6】 前記視点列決定手段で決定する近傍視点
    列は、操作者が対話的に変更可能であって、前記表示制
    御手段での表示の際、操作者からの近傍視点列変更要求
    に基づいて、前記視点列決定手段が新たな近傍視点列を
    決定することを特徴とする請求項5に記載の3次元画像
    表示装置。
  7. 【請求項7】 原画像データを基に、ある視点から見た
    3次元画像を生成して表示画面上に表示する3次元画像
    表示装置であって、操作者の指示に従い視点を決定する
    視点入力手段と、決定された視点の近くでかつ当該視点
    を中心とする範囲にあって、予め定めた手順に従って
    り返し動いている原画像データの表示対象を当該視点か
    ら見た3次元画像を表示する表示制御手段とを有するこ
    とを特徴とする3次元画像表示装置。
  8. 【請求項8】 原画像データを基に、ある視点から見た
    3次元画像を生成して表示画面上に表示する3次元画像
    表示装置であって、操作者の指示に従い視点を決定する
    視点入力手段と、原画像データの表示対象を繰り返し
    かす手順である動き情報列を当該3次元画像表示装置が
    決定する動き情報決定手段と、当該視点から見た3次元
    画像であって、前記決定された動き情報列に従って当該
    表示対象を繰り返し動かした3次元画像を表示する表示
    制御手段とを有することを特徴とする3次元画像表示装
    置。
  9. 【請求項9】 前記動き情報決定手段で決定する動き情
    報列は、操作者が対話的に変更可能であって、前記表示
    画面での表示の際、操作者からの動き情報列変更要求に
    基づいて、前記動き情報列決定手段が新たな動き情報列
    を決定することを特徴とする請求項8に記載の3次元画
    像表示装置。
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