JP3146172B2 - 張設ケーブルを利用した橋梁の構築工法 - Google Patents

張設ケーブルを利用した橋梁の構築工法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、張設ケーブルを利
用した橋梁の構築工法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の橋梁、特に、最大支間50〜15
0m程度の山岳橋梁では、図10に示したような張出し
架設工法により橋梁が構築されている。すなわち、ケー
ブルクレーン(図示せず)を用いて予め構築された中間
橋脚52まで工事用道路54を構築し、この工事用道路
54を通って資材及び機材を運搬し、中間橋脚52上に
タワークレーン50を組み上げると共に、このタワーク
レーン50により移動式作業車51を吊り上げて中間橋
脚52上に設置し、この移動式作業車51により桁部材
56aを架設して主桁56を構築する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】山岳橋梁は急峻な地形
に建設されることが多く、かような地形で工事用道路5
4を構築しようとすると、工事用道路54は延長距離が
長くなる傾向があって工事費が膨大になったり、自然環
境を破壊したり、さらには工事用道路54の構築そのも
のが困難であるため工期が長くなるという問題点があ
る。
【0004】また図10に示した張出し架設工法におい
て、両方向に延長しながら構築する主桁56は、構築
中、単一の中間橋脚52のみに支持されているため、比
較的不安定な構造となっており、例えば、両矢印Pで示
したような地震が発生した場合、その地震応答により両
矢印Q1のように大きく左右に振動する。したがって、
地震に対抗するため、中間橋脚52の所要断面力が、橋
梁完成後の設計断面力よりも大きくなる場合があり、そ
の場合には、構築中の地震に対する補強対策が必要とな
り、施工コストの上昇を招くという問題点がある。
【0005】本発明は、上記従来の問題点を解決せんと
したものであり、その課題は、中間橋脚まで資材や機材
を搬送するための工事用道路を必要とせず、故に、施工
コスト低減や工期短縮が図れる橋梁の構築工法を提供す
ることにある。
【0006】本発明の別の課題は、橋梁構築中の地震に
よる中間橋脚の断面力を、橋梁完成後の中間橋脚の設計
断面力よりも大きくすること無く、構築中における橋梁
の耐震性を向上させることができる橋梁の構築工法を提
供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決するために、一対の橋台と該橋台間に予め立設された
複数の橋脚とに桁部材を架設して橋梁を構築する工法で
あって、該工法は、橋台間にケーブルを張設する工程
と、橋台間に予め立設された橋脚上端に前記張設した
ケーブルを固定する工程と、下床版と、該下床版から立
設する腹材とを予めプレキャスト化して形成した部材を
桁部材として採用するか、または上床版と、下床版と、
これら上下の床版間に立設された腹材とを予めプレキャ
スト化して形成した部材を桁部材として採用し、該桁部
材に、前記ケーブル上を転動可能な手段を取り付ける工
程と、前記転動可能な手段を介して前記桁部材を前記ケ
ーブル上に載せ、順次、牽引・搬送手段で牽引すること
により、前記桁部材を前記ケーブル上に走行させて、橋
台・橋脚間及び橋脚間に連設する工程とを含むことを特
徴とする橋梁の構築工法を提供する。
【0008】ここで、本発明における前記桁部材として
は、上床版と、下床版と、該上床版と該下床版とを連結
する腹材とが予めプレキャストコンクリートにて形成さ
れた部材を採用しても良い。
【0009】また本発明においては、前記桁部材とし
て、下床版と、該下床版から立設する腹材とが予めプレ
キャスト化されて形成された部材を前記桁部材として採
用し、該桁部材を橋台・橋脚間及び橋脚間に連設した
後、前記腹材の上に上床版を形成する工程を含んでも良
い。
【0010】さらに本発明では、橋桁を構成する桁部材
の複数を、ケーブルを軌道として橋台間で搬送する工程
において、桁部材を搬送する際の牽引手段としては、例
えば、エンドレスケーブル、シングルウインチ、又はチ
ルホール等の簡易な牽引・搬送手段を採用することがで
きる。また本工程において、ケーブルを軌道として桁部
材を搬送するとは、前記プレキャスト部材の荷重の一部
又は全てをケーブルにより支持しながら、このケーブル
に沿って搬送することを意味する。例えば、ケーブルに
摺動可能な手段か、あるいはケーブルに転動可能な手段
を桁部材に設ければ、該工程は容易に実施することがで
きる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例を添付図面を参照して
説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は本発明の橋梁構築工法を説明するために、その一
工程を示した説明図であり、図2(a)〜(c)は図1に引き
続く工程を示した説明図であり、図3(a)〜(c)は図2に
引き続く工程を示した説明図である。また図4(a)(b)は
中間橋脚15a上端と、ここに形成されたPCケーブル
固定用の固定具18と、ここを通過する桁部材20との
配置関係を示した一部断面図であり、図5は搬送された
桁部材20を既設の主桁30に連結する際の工程を示し
た側面図であり、図6は図1乃至図3に示された工程と
は、異なる工程を示した説明図であり、図7は桁部材3
5を昇降させるクライミング機構23を示した正面図で
あり、図8(a)(b)は上床版用移動型枠32により上床版
35’を現場施工する工程を説明するための説明図であ
って、特に、図8(a)は図8(b)における切出し線a1−
a1,a2−a2に沿った断面図を、一点鎖線を境に左
右に配置した断面図であり、図9は施工過程において地
震動Pが作用した橋梁を簡略に示した側面図である。
【0012】図1乃至図3に示した橋梁の構築工法で
は、橋台11a,11b間にPCケーブル13を張設
し、このPCケーブル13を固定具18によって予め立
設された中間橋脚15a,15b上に固定し、PCケー
ブル13を軌道として、複数の桁部材20を順次搬送
し、橋台11a,11bと中間橋脚15a,15bとの
間及び中間橋脚15a,15b間に連設して主桁30を
構築することを特徴とする。
【0013】以下に、上記橋梁の構築工法及びこの工法
で用いる装置について詳細に説明する。山岳橋梁を構築
するに際し、従来通り、工事用道路を構築すること無
く、ケーブルクレーン(図示せず)を用いて橋台11
a,11bと中間橋脚15a,15bとを構築し、橋台
11a,11bは複数のグランドアンカー16や杭等で
地山40に固定し、中間橋脚15a,15bの上端には
PCケーブル13を固定するための仮固定用フレーム1
8aを二本設ける。この二本の仮固定用フレーム18a
は、各中間橋脚15a,15b上の桁幅方向に主桁30
の幅よりも大きく離隔して配置し、図4(a)(b)に示した
ように、上端にケーブルバンド19を備え、このケーブ
ルバンド19は複数のPCケーブル13が挿通可能で、
且つ、挿通後にPCケーブル13を一体に固定できるも
のを使用する。
【0014】次いで、図1に示したように、橋台11
a,11b間にエンドレスケーブル12およびウインチ
を設置し、このエンドレスケーブル12により複数のP
Cケーブル13を搬送しながらケーブルバンド19内に
挿通させて仮固定し、一方の橋台11aから他方の橋台
11bまでPCケーブル13を架設し、その後、緊張ジ
ャッキを用いてPCケーブル13に張力を導入する。か
ように張力を導入した後、ケーブルバンド19で複数の
PCケーブル13を一体に固定し、図4(a)(b)に示した
ように、施工用サドル18bを形成する。この施工用サ
ドル18bは、二本の仮固定用フレーム18aをそれぞ
れ埋設するように現場打ちコンクリートで形成し、二つ
の施工用サドル18bの間には、桁部材20を通過させ
ることができるクリアランスを確保する。また施工用サ
ドル18bの上端面には、ローラー23dが転動できる
幅の凸部18b’を設け、この凸部18b’にはPCケ
ーブル13を埋設すると共に、中央に向かう両側からの
上がり勾配を設ける。
【0015】次に、図2(a)に示したように、橋台11
a上にエレクションノーズ21を組み立て、端部プレキ
ャスト部材17をエンドレスケーブル12で搬送して橋
台11bに固定する。そして、図2(b)に示したよう
に、エレクションノーズ21により、桁部材20を昇降
し、桁部材20の上端をエンドレスケーブル12に係合
して、PCケーブル13上を転動させて搬送する。ここ
で、主桁30を構成する各桁部材20としては、上床版
20aと、下床版20cと、これら上床版20aと下床
版20cとを連結する腹材20bとが、工場等において
予めプレキャストコンクリート等によって形成された部
材を採用する。また各桁部材20には、図4(a)(b)に示
したように、慣用のガイドレール22と慣用のクライミ
ング装置23とを予め固定しておく。すなわち、図示は
しないが、ガイドレール22は軸方向に延在するように
複数の孔が形成されたフランジを備え、締結具24によ
り腹材20bに固定される。またクライミング装置23
は、上方摺動部23a及び下方摺動部23cがガイドレ
ール22に嵌合可能かつ摺動可能なように形成されると
共に、ガイドレール22のフランジに設けられた孔にピ
ン(図示せず)を自在に抜き差しできる機構を備え、該
上方摺動部23aがジャッキ23bの上端に枢着され、
ジャッキ23bの下端に下方摺動部23cが枢着され、
下方摺動部23cにはブラケット23eを介してローラ
ー23dが設けられて形成されている。かような慣用の
クライミング装置23は、ジャッキ23bの伸長動作
と、上方摺動部23a及び下方摺動部23cにおけるピ
ンの抜き差し動作とが適宜繰り返されて、シャクトリ虫
のような動作でガイドレール22に沿って昇降するもの
である。上述した桁部材20のPCケーブル13上にお
ける転動は、前記桁部材20に前記ガイドレール22及
び前記クライミング装置23を固定し、クライミング装
置23のローラー23dをPCケーブル13上に載置
し、エンドレスケーブル12で桁部材20を牽引してロ
ーラー23dをPCケーブル13上で転がすことにより
実現される。また桁部材20が搬送されて中間橋脚15
a,15bに達すると、ローラー23dはPCケーブル
13から凸部18b’の上面に移り、ここを転がりなが
ら、桁部材20が二つの施工用サドル18bの間を通過
し、再度、ローラー23dはPCケーブル13上を転動
する。
【0016】上述のように搬送した桁部材20は、図2
(b)に示したように、橋台11bに設置された端部プレ
キャスト部材17に連結され、さらに桁部材20は順次
搬送されて先に設置された桁部材20に連結される工程
が繰り返され、これにより主桁30は中間橋脚15bに
向かって徐々に張り出すように構築される。ここで、搬
送された桁部材20と既設の桁部材20との連結工程を
更に詳細に示せば、図5のようになる。すなわち、エレ
クションノーズ21で桁部材20を吊り上げる前に、桁
部材20右側の上下所定位置にはPC鋼棒26を突設し
ておき、一方、既設の主桁30端部の上下には引込みジ
ャッキ25を固定する。そして、桁部材20が搬送され
て既設の主桁30端部から所定長離隔した位置まで近づ
いた時点で、PC鋼棒26を引込みジャッキ25に挿通
し、この引込みジャッキ25で桁部材20を引き込ん
で、既設の主桁30端部に連結する。
【0017】かような桁部材20の連結工程と前記搬送
工程とを繰返し、図3(a)に示したように、主桁30が
中間橋脚15bを越えて中間橋脚15aと15bとの中
央に達したら、次に、中間橋脚15aから橋台11aに
向かって主桁30が張出すように、桁部材20の連結工
程と搬送工程とを繰返し、中間橋脚15aと橋台11a
との間に主桁30が架設されたら、PCケーブル13及
びエンドレスケーブル12を撤去する。
【0018】次いで、中間橋脚15aから主桁端部30
aに向けて桁部材20の張出し架設を行うため、エレク
ションノーズ21を中間橋脚15aまで移動し、図3
(b)に示したように、このエレクションノーズ21によ
り桁部材20を吊り上げて、所定高さまで吊り下し、主
桁端部30bに連結する。そして、エレクションノーズ
21を張出し架設の方向に順次移動しながら、主桁端部
30bが主桁端部30aに達するまで桁部材20の連結
工程を繰り返す。中間橋脚15aと15bとの間に主桁
30が架設されたら、最後に、図3(c)に示したよう
に、橋面工作業台車22を用いて地覆や高欄といった橋
面工を設ければ、橋梁は完成する。
【0019】なお、上記橋梁の構築方法においては、桁
部材20の替わりに、上床版を現場打ちコンクリートに
て形成する桁部材(例えば、後述する桁部材35)を用
いても良く、この場合には、後述の移動型枠装置32を
用いれば上床版を形成することができる。
【0020】次に、図1乃至図3に示した工法とは異な
る工法について、図6を参照して説明する。図6の橋梁
の構築工法では、図1乃至図3に示した工法と同様に、
橋台11a,11bと中間橋脚15a,15bとを構築
し、橋台11a,11b間にエンドレスケーブル12を
設置すると共に、このエンドレスケーブル12を用いて
PCケーブル13を架設し、PCケーブル13に張力を
導入した後に、施工用サドル18bを形成する。ここ
で、主桁30を構成する桁部材35としては、図7及び
図8に示したように、下床版35cと、この下床版35
から立設された腹材35bとが予めプレキャストコン
クリート等により一体に形成され、腹材35bの上端に
は上方フレーム35aを備え、上床版35’は、現場打
ちコンクリートが上方フレーム35a部分に打設されて
形成される部材を採用する。
【0021】そして、この桁部材35にはガイドレール
22及びクライミング装置23を固定し、次いで、図6
に示したように、橋台11a上に設置架台(図示せず)
を設け、この設置架台によって桁部材35を上昇して、
その上端をエンドレスケーブル12に係合し、ローラー
23dをPCケーブル13上に転動させて、桁部材35
を搬送する。そして、中間橋脚15aにおいては、搬送
した桁部材35を順次両方向に張り出すように連結して
主桁31a,31bを形成し、同時に、中間橋脚15b
においても主桁31c,31dを両方向に張出し架設
し、主桁31aは橋台11aまで延設し、主桁31bと
主桁31cとは相互に連結されるまで延設し、さらに主
桁31dは橋台11bに達するまで延設すれば、桁部材
35の架設工程は終了する。ここで、図6に示したよう
に、搬送時の桁部材35の高さが、主桁31a,31
b,31c,31dの高さと大きく異なる場合には、桁
部材35が各主桁における連結位置に達した時点で、図
7に示したように、クライミング装置23をガイドレー
ル22に沿って適宜昇降し、桁部材35の高さを各主桁
31a,31b,31c,31dの端部の高さと合わせ
てから、相互に連結する。
【0022】また上記桁部材35の架設工程と並行し
て、上床版35’の構築工程も行い、この上床版35’
の構築工程が終了すれば橋梁は完成する。ここで、上床
版35’の構築工程では、図8に示したような慣用の移
動型枠装置32、すなわち、フレーム32aの支柱下端
にキャスター32eが設けられ、フレーム32からは吊
り材32により型枠部材32dと足場32cとが釣支さ
れ、型枠部材32dは高さが適宜調整可能に形成された
もの用いて行う。
【0023】本発明の橋梁の構築工法では、橋台11
a,11b間に張設されたケーブル13が中間橋脚15
a,15bに固定されるので、これら橋台11a,11
bとケーブル13と中間橋脚15a,15bとは、所定
の剛性を備える架構として一体化される。したがって、
主桁の構築中、中間橋脚15a,15bに図9の両矢印
Pのような地震動が作用した場合でも、その地震応答に
よる中間橋脚15a,15bの振動Q2は、ケーブル1
3の張力Tにより抑制される。故に、張出し架設工程に
おいて、単一の中間橋脚のみにより主桁が支持されると
いった不安定な構造でも、構築中の中間橋脚の所要断面
力が、橋梁完成後の設計断面力よりも大きくなることが
無く、構築中の地震に対する補強対策も必要としないた
め施工コストの低減化が図れる。
【0024】
【発明の効果】本発明の橋梁の構築工法では、橋台間に
張設されたケーブルを軌道として用いて桁部材を搬送す
るので、従来工法にて構築していた工事用道路を必要と
せず、故に、施工コスト低減や工期短縮が図れる。また
搬送中の桁部材の重量の一部又は全てがケーブルに支持
されるので、桁部材の搬送に用いる牽引装置、例えば、
エンドレスケーブル等の装置が負担する荷重は低減し、
故に、桁部材の搬送工程の容易化やこれら装置の簡略化
が可能になる。
【0025】また本発明では、橋台間に張設されたケー
ブルが橋脚に固定されるため、橋台とケーブルと橋脚と
が架構のように一体化され、ここに所定の剛性を得るこ
とができる。したがって、主桁を橋脚から張り出すよう
に構築している時に地震が発生しても、その地震応答に
よる橋脚の振動を抑制することができるので、構築中の
橋梁の耐震性を向上させることができると共に、張り出
し施工中の中間橋脚の所要断面力を低減できて施工コス
トの低減化が図れる。
【0026】さらに本発明において、下床版と、該下床
版から立設する腹材とが予めプレキャスト化されて形成
された部材を桁部材として採用し、この桁部材を橋台・
橋脚間及び橋脚間に連設した後、腹材の上に上床版を形
成する工程を行えば、搬送中における桁部材の荷重を軽
量化することができて、ケーブルの重量負担を低減化す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の橋梁構築工法を説明するために、その
一工程を示した説明図である。
【図2】(a)〜(c)は図1に続く工程を示した説明図であ
る。
【図3】(a)〜(c)は図2に続く工程を示した説明図であ
る。
【図4】(a)(b)は中間橋脚上端と、ここに形成されたP
Cケーブル固定用の固定具と、ここを通過する桁部材と
の配置関係を示した一部断面図である。
【図5】搬送された桁部材を既設の主桁に連結する際の
工程を示した側面図である。
【図6】図1乃至図3に示された工程とは、異なる工程
を示した説明図である。
【図7】桁部材を昇降させるクライミング機構を示した
正面図である。
【図8】(a)(b)は上床版用移動型枠により上床版を現場
施工する工程を説明するための説明図である。
【図9】施工過程において地震動が作用した橋梁を簡略
に示した側面図である。
【図10】従来の張出し架設工法を示す側面図である。
【符号の説明】
11a,11b 橋台 13 PCケーブル(ケーブル) 15a,15b 中間橋脚(橋脚) 18 固定具 20 桁部材(プレキャスト部材) 20a 上床版 20b 腹材 20c 下床版 35 桁部材 35’ 上床版 35b 腹材 35c 下床版
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−209403(JP,A) 特開 平6−322722(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E01D 21/00 E01D 19/12

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一対の橋台と該橋台間に予め立設された
    複数の橋脚とに桁部材を架設して橋梁を構築する工法で
    あって、該工法は、橋台間にケーブルを張設する工程
    と、橋台間に予め立設された橋脚上端に前記張設した
    ケーブルを固定する工程と、下床版と、該下床版から立
    設する腹材とを予めプレキャスト化して形成した部材を
    桁部材として採用するか、または上床版と、下床版と、
    これら上下の床版間に立設された腹材とを予めプレキャ
    スト化して形成した部材を桁部材として採用し、該桁部
    材に、前記ケーブル上を転動可能な手段を取り付ける工
    程と、前記転動可能な手段を介して前記桁部材を前記ケ
    ーブル上に載せ、順次、牽引・搬送手段で牽引すること
    により、前記桁部材を前記ケーブル上に走行させて、橋
    台・橋脚間及び橋脚間に連設する工程とを含むことを特
    徴とする橋梁の構築工法。
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