JP3145893U - 複合ドクタブレード - Google Patents
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Abstract
【課題】 汎用性及び耐久性が高いドクタブレードの提供。
【解決手段】 のど部(15)を含むブレードホルダ(11)に実装される複合ドクタブレード。複合材料からなる複合ドクタブレードの後部(14)は、ブレードホルダ(11)内にドクタブレードを保持するためにドクタブレードにより画成される面(18)を越えて突出するプロファイリング(16)を有する。後部(14)から距離をおいて、プロファイリング(16)の部位(17)は、前記面(18)から一方側にのみ突出する。更に、前記部位(17)は、ドクタブレードの断面における幅よりも高い。
【選択図】 図1
【解決手段】 のど部(15)を含むブレードホルダ(11)に実装される複合ドクタブレード。複合材料からなる複合ドクタブレードの後部(14)は、ブレードホルダ(11)内にドクタブレードを保持するためにドクタブレードにより画成される面(18)を越えて突出するプロファイリング(16)を有する。後部(14)から距離をおいて、プロファイリング(16)の部位(17)は、前記面(18)から一方側にのみ突出する。更に、前記部位(17)は、ドクタブレードの断面における幅よりも高い。
【選択図】 図1
Description
本考案は、のど部を含むブレードホルダに装着される複合ドクタブレードであって、当該複合ドクタブレードの後部は、ブレードホルダ内にドクタブレードを保持するためにドクタブレードにより画成される面を越えて突出するプロファイリングを有する複合材料からなる、複合ドクタブレードに関する。
特許文献1は、ブレードホルダに嵌合された複合ドクタブレードを開示する。当該ドクタブレードは、例えば抄紙機のドクタ用に用いられる。それに対応して、ブレードホルダは、ドクタブレードとそのプロファイリングに適合するのど部を有する。ドクタブレードの残りの部分よりも厚いプロファイリングは、ブレードホルダ内にドクタブレードを保持し、したがって、ブレードがのど部から離脱することを防止する。プロファイリングは、また、ブレードホルダ内にドクタブレードを正確な位置及び場所で保持する。
米国特許第4241691号明細書
上述のドクタブレードは、それ用に特別に設計されたブレードホルダ内での使用のみに適している。したがって、それは、普遍的に適用できない。更に、厚さのプロファイリングは、ドクタブレードを不必要に剛性の高いものにし、これにより、その使用や扱いをより困難なものとする。
本考案の目的は、より汎用性が高く使用でき、従前に比してユーザフレンドリであり、先行技術の問題点を避ける、複合ドクタブレードを達成することである。
本考案の特徴的な構成は、添付の特許請求の範囲からより完全に理解されるだろう。本考案によるドクタブレードでは、プロファイリングは、新規で斬新な方法で設計及び寸法決めされる。
ドクタブレードは、種々のタイプのブレードホルダに容易に嵌合させることができる。更に、ドクタブレードは、従前に比べて耐久性が高い。ドクタブレードは、従前に比べて有意に柔軟性の高いものにすることができ、特に、ドクタブレードの扱いが従前に比べて容易且つ安全となる。本考案によるドクタブレードのその他の効果は、実施例に関連してより詳細に説明される。
この欄では、本考案は、本考案の幾つかのアプリケーションを示す添付図を参照して詳説される。
図1は、ドクタのブレードホルダ11に装着される本考案によるドクタブレード10を示す。ドクタに並行して、例えばコーティング装置又はその類の装置において本考案によるドクタブレードを使用できる。図1では、ロール12の表面は、ドクタブレード10の前部13によりドクタ処理される。更に、ドクタブレード10は、図1に部分的に示すドクタの部分であるドクタホルダ11内に装着される。
複合材料からなるドクタブレード10の後部14は、ドクタホルダ11にドクタブレード10を保持すべくドクタブレードにより画成される面18から突出するプロファイリング16を有する。図1では、プロファイリング16は、ブレードホルダ11ののど部15に滞在し、したがって、ドクタブレード10が落下するのを防止する。本考案によると、プロファイリング16の部位17は、面18から一方側のみにて後部17から距離をおいて突出する。更に、部位17は、ドクタブレードの断面の幅よりも高い。したがって、ドクタブレードは、通常的なブレードホルダで使用されることができる。実際には、プロファイリングは、ドクタブレードの全長にわたって延在し、ドクタブレードの他の部分と同一のピース及び材料からなる。ドクタブレードは、したがって、落下したり部品を外したりすることなく、1つのピースからなる。更に、複合材料のみからなるドクタブレードは、ブレードホルダを傷つけることが無い。
本考案によると、当該部位は、その幅よりも高い。更に、面18からの部位17の高さは、ドクタブレードの厚さの1.5−3倍、好ましくは1.6−2.4倍である。これは、原料の好ましい低消費にて十分な保持作用を与える。更に、ドクタブレード11の後部14からの部位17の距離は、ドクタブレード11の厚さの3倍よりも小さい。当該寸法は、できるだけ種類のブレードホルダに対するドクタブレードの適性を保証する。
図2aは、製造段階中における本考案によるドクタブレードを示す。一体の素板(ブランク)22は、先ず、好ましくは複合材料から形成される。複合材料は、例えばガラスやカーボンファイバの補強、及び、例えばエポキシ、ポリエステル、ビニルエステルウレタン、ポリアミド、ポリアミドイミドを含む。例えば、図2aのアプリケーションは、プロファイリング16を有する2つのドクタブレードを備える単一の素板である。最終的に、ドクタブレードは、成形板22から切断される。切断されたドクタブレードは、成形板22から切断される。ドクタブレードは、適合無しで使用のための準備が整った状態となり、保持部材を含む。上述の素板は、好ましくは引抜成形により形成される。この方法は、きれいな形状と寸法の正確さを付与し、ドクタブレードを別個に仕上げる必要を無くす。所望のプロファイリングは、引抜成形装置の設定を調整し、適切なノズル形状を用いることによって生成される。引抜成形は、また、複合材料に包含される強化繊維の方向性(オリエンテーション)を許容する。例えば、強化繊維は、ドクタブレードの略横方向に配設することができる。これは、ドクタブレードを横方向に剛性を高くし、縦方向で実質的に柔軟にする。従って、ドクタの荷重は、例えば、ドクタブレードにできるだけ良好に伝達される。他方、長手方向に柔軟なドクタブレードは、ドクタ処理されている表面の形状に適合する。図3bは、実線の矢印にてドクタブレードの長手方向を示し、破線の矢印にて横方向を示す。
上述の如く、引抜成形は、きれいな形状で寸法精度の高い素板を与え、原理上、ドクタブレードは、切り離された後に使用できる状態となるだろう。また、きれいな形状で寸法精度の高いドクタブレードは、ブレードホルダに装着するのが容易である。プロファイリングにおける球形部は、大部分が余分な原料からなり、切り離し中に除去される。実際には、この部分は、強化繊維よりも多くマトリックス材料を含む。その成分は、従って、ドクタブレードの残り部分とは異なり、又は、ドクタブレードと略類似する突出部とは異なる。本考案による部品は、従って耐久性が高く、ドクタブレードと同一の態様で動作する。ドクタブレードの切り離しは、引抜成形装置に容易に組み入れることができ、無限のドクタブレードは、容易且つ高速に製造することができる。本考案によるドクタブレード10は、図3aの側面視で示される。ブレードホルダ11に装着される類似のドクタブレード10は、図1に示される。ブレードホルダが許容する場合、球形部分は、ドクタブレードの一部として残すことができる。
図2aでは、ドクタブレードの厚さは、1.8mmであり、その幅は90mmである。球形部分の除去のポイントは、図の破線にて示す。当該ポイントで面から突出する部分は、このようにして切断面が形成される場所である後部から6.7mmの距離である。当該寸法は、切断面から突出部の中心までである。面から左手側の部分の高さは、約3mmであり、右手側の部分の高さは、約4mmである。
本考案によるドクタブレードは、均一の構造を有する。このようにして、ドクタブレードは、例えば、搭載されたとき同一の態様でその全長にわたって動作する。動作時、本考案による部品は、ドクタブレードの挙動に小さな影響しか及ぼさない。他方、未搭載のドクタブレードが取り扱われるとき、ドクタブレードの厚さよりも高い部分は、ドクタブレードを強化する。他言すると、ドクタブレードが巻かれたとき、大きな半径が用いられなければならない。ドクタブレードは、また、スプリングのように挙動する。本考案によると、部位17は、好ましくは、等間隔で部位17を切る溝19を有し、溝19は、ドクタブレードの横方向に位置する。当該溝は、実質的にドクタブレードの柔軟性を改善する一方で、保持能力も依然として十分である。これは、ドクタブレードの全重量を低減する。ドクタブレードは、より小さい径を用いて巻かれることができ、これにより、ドクタブレードの扱いがより安全となる。更に、柔軟性は、自動ブレード交換装置との関連で有利である。
溝の形成は、ドクタブレードの製造工程に組み入れることができ、又は、溝は、後に機械加工することができる。小さな溝でも、柔軟性を容易に増加させる。しかし、本考案によれば、溝19は、実質的に面18まで延びる。従って、ドクタブレードの柔軟性は、完全な平らなドクタブレードに略対応する。溝の幅と部位の大きさの比は、柔軟性に影響がある。ドクタブレードの柔軟性は、溝を拡幅し且つ深くすることにより増加することができる。本考案によると、溝19の幅は、ドクタブレードの断面で部位17の幅の0.8−1.2倍である。
実際には、真っ直ぐな溝は、容易に機械加工することができる。従って、本考案によると、溝19を規制する部位17の壁20は、略平行である。ドクタブレードの巻きは、傾斜した壁を用いることにより更に促進されることができる。従って、本考案によると、壁20により画成される角度αは、90°よりも小さい。ドクタブレードで生成される角度は、従って鈍角であり、これにより、のど部におけるドクタブレードの移動が容易となり、ドクタブレードから部品が離脱する可能性が低減される。図2b及び図2cでは、溝が真っ直ぐであり、これに対応して、図2d及び図2eでは、溝は傾斜した壁を有する。更に、溝は、提示されたアプリケーションにおける面まで延在する。
本考案によるドクタブレードは、高速に製造でき、且つ、容易に実装できる。ドクタブレードは、従前よりも容易且つ安全に扱うことができ梱包することができる。本考案によるドクタブレードを用いるとき、ブレードホルダは、傷つけられない。傷付きが低減されると、ブレードホルダの汚染も低減され、ブレードホルダを清浄な状態で保持することがより容易となる。
Claims (7)
- のど部(15)を含むブレードホルダ(11)に装着される複合ドクタブレードであって、複合材料からなる当該複合ドクタブレードの後部(14)は、ブレードホルダ(11)内にドクタブレードを保持するためにドクタブレードにより画成される面(18)を越えて突出するプロファイリング(16)を有し、
プロファイリング(16)の部位(17)は、後部(14)から距離をおいた位置で前記面(18)から一方側にのみ突出し、前記部位(17)は、ドクタブレードの断面で幅よりも高いことを特徴とする、複合ドクタブレード。 - 前記面(18)からの前記部位(17)の高さは、ドクタブレードの厚さの1.5−3倍、好ましくは、1.6−2.4倍であることを特徴とする、請求項1に記載の複合ドクタブレード。
- 前記後部(14)からの前記部位(17)の距離は、ドクタブレードの厚さの3倍よりも小さい、請求項1又は2に記載の複合ドクタブレード。
- 前記部位(17)は、好ましくは、一定間隔で前記部位(17)を切り込む溝(19)を有し、該溝(19)は、ドクタブレードの横方向に位置する、請求項1〜3のいずれかに記載の複合ドクタブレード。
- 前記溝(19)は、実質的に前記面(18)まで延在する、請求項4に記載の複合ドクタブレード。
- 前記溝(19)の幅は、ドクタブレードの断面で前記部位(17)の幅の0.8−1.2倍である、請求項4又は5に記載の複合ドクタブレード。
- 前記溝(19)を規定する前記部位(17)の壁(20)は、互いに略平行であるか、若しくは、前記壁(20)により画成される角度αは、90°よりも小さい、請求項4〜6のいずれかに記載の複合ドクタブレード。
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