JP2018136542A - 光ファイバ切断方法および光ファイバカッタ - Google Patents

光ファイバ切断方法および光ファイバカッタ Download PDF

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Abstract

【課題】簡単かつ高い精度で光ファイバに初期傷を形成し、良好な切断面が得られる光ファイバ切断方法および光ファイバカッタを提供する。【解決手段】光ファイバ本体9aの側面を被覆で覆った被覆付き光ファイバ9に、初期傷を形成した光ファイバ本体が劈開して切断される程度の引張力を付与し、先端が光ファイバ9の長手方向と交差する断面楔形の非回転の刃具16を用意し、刃具16を受ける断面凸形状の載置台2を、その先端が刃具16の先端16aの方向と対応し且つ被覆付き光ファイバ9の被覆に切り込める程度に近接をするように配置し、引張力を付与すると共に載置台2に近接をした状態の被覆付き光ファイバ9に刃具16を押し付けて被覆に切り込んだ上で光ファイバ本体に初期傷を形成し、必要以上に初期傷が形成される前に引張力により被覆付き光ファイバ9が劈開して切断される。【選択図】図1

Description

この発明は、光ファイバ切断方法および光ファイバカッタに関する。
一般に、光ファイバを切断する際には、光ファイバの被覆を除去して裸光ファイバとした後、この裸光ファイバに初期傷をつけ、これ成長させて光ファイバを劈開により切断する。
しかし、この切断方法では、被覆除去に手間がかかりコストがかさむという問題がある。また、裸光ファイバは傷つきやすいため、断線が起こりやすくなることも問題であった。
この問題に対し、特許文献1には、光ファイバ心線を、被覆を除去せずに切断する方法が記載されている。
特許文献1記載の方法では、被覆を除去していない光ファイバ心線をたるまないように配線した後、この光ファイバ心線に加傷刃を押付けて、被覆の一部を切断するとともに光ファイバ本体(裸光ファイバ)に初期傷を形成する。
次いで、光ファイバ心線に大きな張力を加えて初期傷を成長させることにより光ファイバ心線を切断する。
この切断方法では、被覆を除去しないため、前述のコスト上昇や断線の問題は生じにくくなる。
特開昭62−194204号公報
しかしながら、前述の光ファイバ切断方法では、外面に露出していない裸光ファイバに初期傷を形成するため、初期傷の深さ寸法を高い精度で定めることは難しい。
初期傷の深さ寸法が過度に小さい場合には、光ファイバに張力を付与しても初期傷が成長せず、光ファイバをうまく切断できないおそれがある。また、初期傷の深さ寸法が過度に大きい場合には、光ファイバの切断面が乱れ、この光ファイバを他の光ファイバに接続する際に損失等の問題が生じる可能性があった。
本発明は、上述した事情に鑑みたものであって、簡単かつ高い精度で光ファイバに初期傷を形成し、良好な切断面が得られる光ファイバ切断方法および光ファイバカッタを提供することを目的とする。
この課題を解決するために、本発明は、光ファイバ本体の側面を被覆で覆った被覆付き光ファイバを載置台の載置面に載せ、前記被覆付き光ファイバに引張力を付与した状態で、前記載置面上の前記被覆付き光ファイバに刃具を押し付けて前記光ファイバ本体に初期傷を形成することによって、前記被覆付き光ファイバを劈開により切断し、前記引張力は、初期傷を有する前記光ファイバ本体を劈開により切断させ得る程度の引張力である光ファイバ切断方法を提供する。
前記引張力は、50〜800gfが好ましい。
前記載置台の載置面は、少なくとも前記光ファイバが載置される部分のヤング率が1MPa〜3MPaであることが好ましい。
前記被覆付き光ファイバに刃具を押し付けるにあたっては、前記刃具の押し付け方向の移動速度を0.6mm/s以下とすることが好ましい。
前記刃具の先端の断面の角度は、45〜90°であることが好ましい。
前記刃具を、前記光ファイバ本体に押し付ける際の押付け力は、1〜8Nとすることが好ましい。
本発明は、光ファイバ本体の側面を被覆で覆った被覆付き光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、前記被覆付き光ファイバに引張力を付与する張力付与機構と、前記載置面に載置された前記被覆付き光ファイバに押し付けられることによって、前記光ファイバ本体の側面に、当該光ファイバ本体の切断を促す初期傷を形成する刃具と、前記張力付与機構によって、初期傷を有する前記光ファイバ本体を劈開により切断させ得る程度の引張力が付与された、前記載置面上の前記被覆付き光ファイバに向けて前記刃具を移動させる移動機構と、を有する光ファイバカッタを提供する。
前記載置面は、前記刃具に近づく方向に突出する受け凸部であって、前記光ファイバが当接する外面が湾曲面であることが好ましい。
前記載置面の静摩擦係数は、2以下であることが好ましい。
前記載置台は、前記刃具に接近および離間する方向に移動可能であり、かつ付勢手段により前記刃具に向かって付勢されていることが好ましい。
本発明の光ファイバカッタは、前記刃具を保持する基体をさらに備え、前記刃具が、前記基体に取り付けられた押圧体による押圧によって、前記載置面に近づく方向に移動可能であり、前記押圧体が、回転操作によりねじ軸部がねじ送り動作されることにより前記刃具を押圧可能とされたねじ式押圧具であることが好ましい。
本発明に係る光ファイバ切断方法および光ファイバカッタによれば、載置台に載せた被覆付き光ファイバに十分な引張力を付与した状態で、刃具を押し付けて光ファイバ本体に初期傷を形成する。
初期傷が適切な深さに形成された段階で、前記引張力により初期傷が成長し、光ファイバは劈開により切断される。よって、初期傷の深さが不足したり過剰になったりすることがなく、光ファイバ本体の切断はスムーズに進行する。
従って、簡単かつ高い精度で光ファイバに初期傷を形成し、良好な切断面が得られる。
本発明の第1の実施形態に係る光ファイバカッタを示す模式図である。 図1の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。 図1の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。 刃具と光ファイバとの関係を示す模式図であり、(a)は初期傷を形成した段階を示し、(b)は光ファイバの切断が完了した段階を示す。 光ファイバの構造を示す模式図である。 本発明の第2の実施形態に係る光ファイバカッタを示す斜視図である。 図6の光ファイバ接続器を示す分解斜視図である。 図6の光ファイバ接続器のXY平面に沿う断面図である。 刃具と載置台とを示す拡大図である。 図6の光ファイバ接続器のYZ平面に沿う断面図である。 張力付与機構の作用を示す説明図である。 図6の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。 図6の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。 図6の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。 図6の光ファイバカッタの動作を示す説明図である。
(第1実施形態)
以下、図1〜図5を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。
図5は、切断の対象となる光ファイバの一例を示すもので、ここに示す光ファイバ9は、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)の外周面(側面)を被覆9bで覆った構成の被覆付き光ファイバであり、例えば単心の光ファイバ心線や光ファイバ素線等が挙げられる。
光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)は、例えば石英系光ファイバである。被覆9bは、例えば紫外線硬化性樹脂(ウレタンアクリレート系樹脂等)、ポリアミド樹脂などからなる1層または複数層の樹脂被覆である。
図1に示すように、光ファイバカッタ1は、光ファイバ9を載置する載置面2aを有する載置台2と、光ファイバ9に引張力を付与する張力付与機構3と、光ファイバ9に初期傷を形成する刃具ユニット4(刃具部)と、刃具ユニット4を載置台2に接近および離間する方向に移動させる移動機構5と、を備えている。
以下、図1における上下方向に基づいて「上」および「下」を規定する。
載置台2は、例えば略直方体形状のブロックであり、その上面は光ファイバ9を載置する載置面2aとなっている。載置面2aは上方に凸となる湾曲面とすることができる。載置面2aは、例えば断面が略円弧状、楕円弧状の湾曲面としてよい。
載置面2aを湾曲凸面とすることによって、載置面2aの頂部にて光ファイバ9を支持することができ、刃具ユニット4によって光ファイバ9を切断する際に、刃具16の押付け力を光ファイバ9に確実に作用させることができる。
載置台2の少なくとも光ファイバ9が載置される部分は、例えばプラスチック等からなり、ヤング率が1MPa〜3MPaであることが好ましい。
載置台2のヤング率を1MPa以上とすることによって、刃具16の押付け力にばらつきが生じても、載置台2がわずかに変形して前記押付け力のばらつきを吸収することにより、適切な深さの初期傷を形成できる。また、ヤング率を1MPa以上とすることによって、光軸方向に垂直な(または略垂直の)切断面を安定的に形成することができる。
載置台2のヤング率を、3MPa以下とすることによって、刃具16の押付け力に対する載置台2の過度の弾性変形を抑制し、刃具16の押付け荷重を光ファイバ9に確実に作用させ、十分な深さの初期傷を形成できる。
このため、載置台2のヤング率を1MPa〜3MPaとすることによって、刃具16の押付け荷重を適切な範囲に設定し、適切な深さの初期傷を形成し、良好な切断面を得ることができる。
なお、載置面2aは、湾曲面に限らず、平坦面であってもよい。
張力付与機構3は、光ファイバ9の第1固定箇所9Aを固定する固定部10と、光ファイバ9の第2固定箇所9Bを保持する光ファイバホルダ11と、光ファイバホルダ11を固定部10から離れる方向に付勢するスプリング12(付勢手段)とを備える。
固定部10としては、例えば第1固定箇所9Aをベース部と蓋体との間に挟み込んで固定する構造を採用できる。
光ファイバホルダ11は、ベース部21と、ベース部21に対して回動自在に設けられた蓋体22とを備える。蓋体22は、ベース部21との間に光ファイバ9の第2固定箇所9Bを挟み込んで保持することができる。
第2固定箇所9Bは、第1固定箇所9Aから光ファイバ9の長手方向に離間した箇所である。
光ファイバホルダ11は、固定部10に対し接近および離間する方向に移動可能である。光ファイバホルダ11を前記方向に移動可能とする構造としては、例えば前記方向に沿う溝状のレール部を有する設置台(図示略)を使用してよい。前記レール部は、光ファイバホルダ11がスライド移動可能となるように形成することができる。
ベース部21または蓋体22には、光ファイバ9の長手方向が光ファイバホルダ11の移動方向に一致するように光ファイバ9を位置決めする位置決め溝(図示略)を形成してもよい。
光ファイバホルダ11は、光ファイバ9が第1固定箇所9Aと第2固定箇所9Bとの中間位置で載置台2に載置されるように、その位置が定められる。
スプリング12は、例えばコイルスプリング、板ばね等の弾性部材である。スプリング12は、壁部材13に反力をとって光ファイバホルダ11を固定部10から離れる方向(図1の右方)に付勢する。
なお、図1の符号14は、壁部材15に反力をとって光ファイバホルダ11を固定部10に近づく方向に付勢するスプリングである。
刃具ユニット4は、刃具16と、刃具16から離れて設置された基部17と、基部17に反力をとって刃具16を光ファイバ9に近づく方向(図1の下方)に付勢するスプリング18(付勢手段)と、を備えている。
刃具16は、載置台2の載置面2aに載置された光ファイバ9に押し付けられることで、光ファイバ9の側面に初期傷を形成するものであって、例えば先端に向かうほど厚さを減じる断面鋭角状に形成することができる。刃具16は、例えば楔形とすることができる。
刃具16は、例えば超硬合金等からなる。刃具16の先端16aの断面の角度αは、45〜90°(好ましくは45°以上90°未満)が好ましい。
角度αをこの範囲とすることによって、刃具16に高い耐久性を与えるとともに、光ファイバ9の光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に十分な深さの初期傷を形成することができる。
なお、刃具16は、例えば、先端に向かうほど厚さを減じる断面鋭角状に形成された楔状の刃具本体と、その先端部に貼付された研磨シート(図示略)とを備える構造としてもよい。研磨シートは、例えばダイヤモンド砥粒・アルミナ系砥粒等のように石英系ガラスの硬度以上の砥粒を有する。
移動機構5は、刃具ユニット4を載置台2の載置面2aに接近および離間する方向に移動させるものであって、連結アーム23を介して刃具ユニット4の基部17に連結されている。
移動機構5としては、モータ(図示略)によって刃具ユニット4を上下に移動させる構造を採用すると、当該移動の速度を精度よく定めることができるため好ましい。
移動機構5は、例えば、モータ(図示略)と、これによって駆動して連結アーム23を介して基部17を上下動させるカム(図示略)と、前記モータの回転数を制御する制御部(図示略)とを有する構造としてよい。
移動機構5は、前記制御部により前記モータの回転数を制御することによって、任意の速度で刃具ユニット4を上下動させることができる。移動機構5は、前記制御部により前記モータの回転数を一定にすることによって、刃具ユニット4を一定速度で上下動させることができる。
なお、移動機構5に用いられる駆動機構はモータに限定されず、他の駆動機構(バネ等)であってもよい。また、操作者が手動で刃具ユニット4を上下動させる構造を採用してもよい。
次に、光ファイバカッタ1を用いて光ファイバ9を切断する光ファイバの切断方法について説明する。
(張力付与工程)
図1に示すように、光ファイバ9の第1固定箇所9Aを固定部10に固定するとともに、第2固定箇所9Bを光ファイバホルダ11のベース部21と蓋体22との間に挟み込んで保持する。この段階では、固定部10から離れる方向の光ファイバホルダ11の移動を規制してもよい。
光ファイバ9は、第1固定箇所9Aと第2固定箇所9Bとの中間位置で載置台2の載置面2aに載置される。
次いで、図2に示すように、光ファイバホルダ11を移動可能な状態とする。これによって、光ファイバホルダ11は、スプリング12の押圧力によって固定部10から離れる方向(図2の右方)に移動し、光ファイバ9に引張力が付与される。
光ファイバホルダ11は、光ファイバ9に引張力が付与される位置にて、ストッパ24により、固定部10方向の移動が規制されることが望ましい。これによって、光ファイバ9に引張力を安定的に付与できる。
光ファイバ9に加えられる引張力は、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が初期傷を有する場合に、この初期傷を成長させて劈開により光ファイバ本体9aを切断し得る力である。
この引張力は、50〜800gf(0.49〜7.84N)が好適である。引張力は、50gfを越え、800gf以下であることが好ましく、150〜300gf(1.47〜2.94N)がさらに好ましい。なお、1000gfは9.8Nに相当する。
この引張力は、小さすぎれば光ファイバ9の切断に支障が生じ、大き過ぎれば切断面が良好でなくなるおそれがあるが、前述の範囲とすることによって、光ファイバ9を確実に切断し、かつ良好な切断面を得ることができる。
この引張力は前記範囲で変動してもよいが、この工程および次工程において一定であることが好ましい。
この段階では、刃具16は光ファイバ9には接していない。
(初期傷形成工程)
次いで、図3に示すように、移動機構5によって刃具ユニット4を下降させ、載置面2a上の光ファイバ9の被覆9bの側面に刃具16の先端を押し付ける。これにより、光ファイバ9は載置面2aと刃具16の先端との間に挟み込まれた状態となる。
刃具16をさらに下降させると、刃具16の先端16aは被覆9bに切り込まれ、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に達する。
図4(a)に示すように、刃具16をさらに下降させると、刃具16によって光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)側面に初期傷9cが形成される。
刃具ユニット4の下降速度は、0.6mm/s以下が好ましい。下降速度が速すぎれば初期傷が深くなりすぎて良好な切断面を得ることが難しくなるが、下降速度を前記範囲とすることによって、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に適切な深さの初期傷を形成し、良好な切断面を得ることができる。
刃具ユニット4の下降速度は、遅すぎれば作業効率が低くなるため、0.3mm/s以上が好ましい。
刃具16が光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に押付けられる際には、移動機構5によって下降する基部17によってスプリング18が圧縮されるため、刃具16にはスプリング18の弾性力も作用する。
刃具16が光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に押付けられる際の押付け力は、1N以上が好ましい。
押付け力をこの範囲とすることによって、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に適切な深さの初期傷を形成し、良好な切断面を得ることができる。
押付け力は、大き過ぎれば刃具16が損傷しやすくなるため、8N以下が好ましい。
(切断工程)
図4(b)に示すように、上述のとおり、光ファイバ9には張力付与機構3によって引張力が付与されているため、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に形成される初期傷の深さ寸法が所定の大きさ(例えば5μm〜20μm)となった段階で、引張力によって初期傷が成長し、劈開により光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断される。
光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断されると、前記引張力が未切断部分の被覆9bにも作用し、被覆9bも切断される。
符号9dは、切断された光ファイバ9の切断面である。切断面9dは、光ファイバ本体9aの軸方向に対し垂直であることが好ましい。
本実施形態の光ファイバ切断方法によれば、載置台2に載せた光ファイバ9に十分な引張力を付与した状態で、刃具16を押し付けて光ファイバ本体9aに初期傷を形成する。
初期傷が適切な深さに形成された段階で、前記引張力により初期傷が成長し、光ファイバ9は劈開により切断される。よって、初期傷の深さが不足したり過剰になったりすることがなく、光ファイバ本体9aの切断はスムーズに進行する。
従って、簡単かつ高い精度で光ファイバ9に初期傷を形成し、良好な切断面が得られる。
(第2実施形態)
次に、図6〜図15を参照して本発明の第2の実施形態である光コネクタ20について説明する。
以下、図6等に示すXYZ直交座標系を参照しつつ構造説明を行う。X方向は前後方向であって、第1光ファイバホルダ32と第2光ファイバホルダ33との並び方向である。X方向は光ファイバ9の長さ方向でもある。Y方向は、基体28の載置凹部45aの底面に平行な面内でX方向に直交する方向(幅方向)である。Z方向はX方向およびY方向と直交する高さ方向である。なお、上述した第1の実施形態と同じ構成要素には同一符号を付すとともに説明を省略する。
図6〜図8に示すように、光ファイバカッタ20は、光ファイバ9を載置する載置台25と、光ファイバ9に引張力を付与する張力付与機構26と、光ファイバ9に初期傷を形成する刃具ユニット27と、基体28と、刃具ユニット27を載置台25に接近および離間する方向に移動させる移動機構29と、を備えている。
図8に示すように、載置台25は、天壁部25a1を有する略円筒状(有蓋円筒状)に形成された台本体25aと、その外面(天壁部25a1の外面)に形成された受け凸部25bとを有する。
図9に示すように、受け凸部25bは、刃具16と対向する位置に、天壁部25a1の外面からY方向(刃具ユニット27に近づく方向)に突出して形成されている。
受け凸部25bは、高さ方向(Z方向。紙面に垂直な方向)に延在しており、その頂部25b1の外面25b2は外方に凸となる湾曲面である。頂部25b1の断面形状は、例えば円弧状、楕円弧状などとすることができる。
頂部25b1の外面25b2は、光ファイバ9が載置される載置面(当接面)である。
なお、ここでいう「載置」とは、光ファイバ9がその上に置かれる場合に限らず、刃具16が押し当てられる際に、光ファイバ9が当接することをいう。
頂部25b1の外面25b2は湾曲面であるため、光ファイバ9は狭い面積で当接することとなる。
このため、刃具16によって光ファイバ9が受け凸部25bに押し付けられた状態における摩擦力を小さくし、光ファイバ9を長手方向に移動しやすくすることができる。よって、光ファイバ9に十分な引張力を与えることができる。
頂部25b1の外面25b2の断面(XY断面)の曲率半径は、例えば5mm以下とすることができる。
曲率半径が小さすぎれば、載置台25に対する刃具16の位置がX方向にずれた場合に、光ファイバ9に作用する刃具16の押し付け力の方向や大きさが大きく変動するおそれがある。曲率半径が大きすぎれば、刃具16によって光ファイバ9が受け凸部25bに押し付けられた状態における摩擦力が大きくなる。
これに対し、曲率半径をこの範囲とすることで、載置台25に対する刃具16の位置がX方向にずれた場合でも光ファイバ9に作用する押し付け力の方向や大きさが大きく変動することがないため、良好な切断面が得られる。
また、刃具16によって光ファイバ9が受け凸部25bに押し付けられた状態における摩擦力を小さくできるため、光ファイバ9に十分な引張力を与えることができる。
また、頂部25b1の外面25b2は、尖鋭な形状ではなく湾曲面であるため、載置台25に対する刃具16の位置がX方向にずれたとしても、光ファイバ9に作用する押し付け力の方向や大きさが大きく変動することはない。
頂部25b1の外面25b2の静摩擦係数(例えばJIS K7125に準拠)は、例えば2以下とすることができる。
これによって、刃具16によって光ファイバ9が受け凸部25bに押し付けられた状態でも、光ファイバ9を長手方向に移動しやすくすることができるため、光ファイバ9に十分な引張力を与えることができる。
受け凸部25bは、例えばプラスチック等からなり、ヤング率が1MPa〜3MPaであることが好ましい。
ヤング率を1MPa以上とすることによって、刃具16の押付け力にばらつきが生じても、適切な深さの初期傷を形成できる。また、ヤング率を3MPa以下とすることによって、刃具16の押付け力に対する受け凸部25bの過度の弾性変形を抑制し、刃具16の押付け荷重を光ファイバ9に確実に作用させ、十分な深さの初期傷を形成できる。
図10に示すように、載置台25には収容凹部25cが形成され、その内部には、第1スプリング30(載置台付勢手段)が設けられている。
第1スプリング30は、例えばコイルスプリング、板ばね等の弾性部材である。第1スプリング30は、基体28に取り付けられた載置台支持部31に反力をとって、載置台25を、刃具16に近づく方向に付勢可能である。
載置台25は、刃具16に接近および離間する方向に移動可能である。このため、第1スプリング30の弾性力を適切に設定することによって、刃具16による光ファイバ9への押圧力が過大にならないようにすることができる。
例えば、刃具16の前進方向の移動速度が大きすぎる場合でも、光ファイバ9に与えられる押圧力を緩和し、光ファイバ9の切断面を良好にすることができる。
図7に示すように、張力付与機構26は、光ファイバ9の第1固定箇所9Aを保持し固定する第1光ファイバホルダ32(固定部)と、光ファイバ9の第2固定箇所9Bを保持し固定する第2光ファイバホルダ33と、第2スプリング40(付勢手段)と、張力調整機構39とを備えている。
第1光ファイバホルダ32は、第1ベース部35と、第1ベース部35に対してヒンジ結合された第1蓋体36と、を備える。
第1ベース部35は、ベース部本体35dと、ベース部本体35dの前端および後端に設けられた壁部35aと、を有する。壁部35aには、光ファイバ9を位置決めする第1位置決め溝35bが形成されている。
第1蓋体36は、第1ベース部35との間に光ファイバ9の第1固定箇所9Aを挟み込んで保持することができる。
第2光ファイバホルダ33は、第2ベース部37と、第2ベース部37に対してヒンジ結合された第2蓋体38と、を備える。第2ベース部37は、ベース部本体37dと、ベース部本体37dの前端に設けられた壁部37aと、壁部37aから前方に延出して形成された一対のアーム部37cと、を有する。壁部37aには、光ファイバ9を位置決めする第2位置決め溝37bが形成されている。
第2蓋体38は、第2ベース部37との間に光ファイバ9の第2固定箇所9Bを挟み込んで保持することができる。
図8に示すように、第2スプリング40は、例えばコイルスプリング、板ばね等の弾性部材からなる。
第2スプリング40は、基体部43に反力をとって、第1光ファイバホルダ32を第2光ファイバホルダ33から離間する方向に付勢する。
張力調整機構39は、略円板状のカム部42と、カム部42の外方に延出するハンドル41と、を備えている。
カム部42は、偏心位置で回動軸42aを介して回動自在に基体28の枠部46に取り付けられている。
図11は、張力調整機構39の動作を示す説明図である。
図11(a)に示すように、ハンドル41をY方向に向けると、カム部42外面は第1光ファイバホルダ32を基体部43に向けて押圧し、基体部43に当接(または近接)させる。この状態では、枠部46の開口部46aの内面46a1と、第1光ファイバホルダ32の第1ベース部35の外面35cとの間には隙間がある。
図11(b)に示すように、ハンドル41を回動させてX方向に向けると、カム部42は回動軸42aを中心として回動し、第1光ファイバホルダ32に対する押圧を解除することができる。光ファイバ9がない状態では、第1光ファイバホルダ32は、第2スプリング40(図8参照)の付勢力により、第2光ファイバホルダ33から離れる方向(図11の左方)に距離Lだけ移動し、枠部46の内面46a1に当接する。
図7および図8に示すように、刃具ユニット27は、刃具16と、これを支持する刃具支持部44と、を備えている。
刃具16は、セラミック、またはチタンコートされた金属からなることが望ましい。刃具16としては、NT刃を採用してもよい。
刃具16は、先端部が刃具支持部44から突出するように設けられている。
基体28は、ブロック状の基体部43と、基体部43の一方側に設けられて第2光ファイバホルダ33を載置するホルダ設置台45と、基体部43の他方側に設けられて第1光ファイバホルダ32を保持する枠部46と、を備えている。
基体部43には、刃具ユニット27を収容する刃具収容部47と、載置台25を収容する載置台収容部48と、が形成されている。
ホルダ設置台45には、第2光ファイバホルダ33を保持する載置凹部45aが形成されている。載置凹部45aは、X方向に沿う溝状に形成されている。
ホルダ設置台45には、第2光ファイバホルダ33が、第1光ファイバホルダ32に近づく方向に移動するのを規制する規制壁部45bが形成されている。規制壁部45bには、光ファイバ9が通過する通過凹部45cが形成されている。
枠部46の開口部46aのX方向の寸法は、第1光ファイバホルダ32のX方向の寸法より大きい。このため、枠部46は、第1光ファイバホルダ32を、第2光ファイバホルダ33に接近および離間する方向(X方向)に移動可能な状態で保持できる。
枠部46は、第1光ファイバホルダ32の第1位置決め溝35bの高さと、第2光ファイバホルダ33の第2位置決め溝37bの高さと、が一致するように形成することが好ましい。
図8に示すように、刃具収容部47には、刃具支持部44が挿入される孔部47aが形成されている。
載置台収容部48には、載置台25および第1スプリング30を収容する孔部48a(図10参照)が形成されている。
図10に示すように、移動機構29は、押圧体52と、これを支持する支持部51とを備えている。
押圧体52は、ねじ軸部49と、その一端に設けられた頭部50とを備えている。ねじ軸部49には、支持部51の挿通孔51aに形成された雌ねじ面51bと螺合する雄ねじ49aが形成されている。
支持部51は、刃具収容部47に固定されている。
押圧体52は、軸周り方向の回転操作によりねじ軸部49がねじ送り動作されることにより刃具支持部44を押圧可能である、ねじ式押圧具である。
ねじ式の押圧機構を採用した押圧体52を使用することによって、刃具支持部44を移動させるための操作が簡単となり、しかも刃具16の移動速度の調整が容易になる。
移動機構29は、押圧体52が、刃具支持部44を介して間接的に刃具16を押圧する構造であるが、押圧体52は、直接、刃具16を押圧する構造であってもよい。
次に、光ファイバカッタ20を用いて光ファイバ9を切断する方法について説明する。
(張力付与工程)
図12に示すように、張力調整機構39のハンドル41をY方向に向け、カム部42によって第1光ファイバホルダ32を基体部43に向けて押圧し、基体部43に当接(または近接)させた状態とする。
光ファイバ9の第1固定箇所9Aを、第1光ファイバホルダ32の第1ベース部35と第1蓋体36(図7参照)との間に挟み込んで保持するとともに、第2固定箇所9Bを、第2光ファイバホルダ33の第2ベース部37と第2蓋体38との間に挟み込んで保持する。
光ファイバ9は、第1固定箇所9Aと第2固定箇所9Bとの間の箇所を、載置台25の受け凸部25bの頂部25b1の外面25b2に当接(または近接)させる。
次いで、図13に示すように、ハンドル41をX方向に向けることによって、カム部42を、回動軸42aを中心として回動させ、第1光ファイバホルダ32に対する押圧を解除する。第1光ファイバホルダ32には光ファイバ9が固定されているため、光ファイバ9には引張力が付与される。
光ファイバ9に加えられる引張力は、第1の実施形態と同様に、50〜800gf(0.49〜7.84N)が好適である。引張力は、50gfを越え、800gf以下であることが好ましく、200〜500gfがさらに好ましい。なかでも特に、200〜400gfが好適であり、さらには200〜250gfが好適である。
引張力が小さすぎれば、初期傷が深くなりすぎるため良好な切断面を得るのは難しく、引張力が大きすぎる場合は、初期傷の成長より速く破断(クラック形成)が進行するため良好な切断面を得るのは難しくなるが、引張力を前記範囲とすることによって、良好な切断面が得られる。
光ファイバ9は被覆付き光ファイバであるため、刃具16の移動速度(前進速度)が高い場合に、良好な切断面を得るには、被覆なしの光ファイバに比べて、大きな引張力が必要となる場合がある。
これは、刃具16の移動速度(前進速度)が高い場合、小さな引張力では被覆9bの切断が遅れることがあるためである。
一方、刃具16の移動速度(前進速度)が低い場合には、良好な切断面を得るために必要な引張力は、被覆なしの光ファイバに比べてほとんど差がない。
これは、刃具16の移動速度(前進速度)が低ければ、引張力が小さくても、これを被覆9bに十分に作用させることができるため、被覆9bの切断遅れが生じにくいからである。
(初期傷形成工程)
次いで、図14に示すように、移動機構29の頭部50を把持して軸回りに回転させることによって押圧体52を前進させ、ねじ軸部49の先端によって刃具支持部44を押圧する。これによって、載置台25に向けて刃具16を前進させ、受け凸部25bに当接した光ファイバ9の側面に、刃具16の先端を押し付ける。
刃具16の先端16aは被覆9bに切り込まれ、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に達し、光ファイバ本体9a側面に初期傷9cを形成する。
本実施形態の光ファイバ切断方法では、刃具16の移動速度(前進速度)を所定の範囲に抑えれば、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断されるのに先だって、被覆9bの多くの部分を切断することができる。例えば、被覆9bの周方向の一部だけでなく、周方向の広い範囲で(好ましくは全周にわたって)被覆9bを切断することができる。
移動速度を抑制することによって、被覆9bの多くの部分を切断することができるのは、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に形成される初期傷が深くなる前に、光ファイバ9に付与されている引張力を、被覆9bに十分に作用させることができるためである。
これに対し、刃具16の移動速度が速すぎると、刃具16が短時間で光ファイバ本体9aに達して深い初期傷を形成するため、引張力が被覆9bに十分に作用する前に、光ファイバ本体9aが切断されやすくなる。
刃具16の移動速度は、具体的には、第1の実施形態と同様に、0.6mm/s以下が好ましい。
これによって、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断される前に、周方向の広い範囲で(好ましくは全周にわたって)被覆9bを切断することができる。
刃具ユニット4の下降速度は、遅すぎれば作業効率が低くなるため、0.3mm/s以上が好ましい。
刃具16が光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に押付けられる際の押付け力は、第1の実施形態と同様に、1N以上が好ましい。
押付け力をこの範囲とすることによって、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に適切な深さの初期傷を形成し、良好な切断面を得ることができる。
押付け力は、大き過ぎれば刃具16が損傷しやすくなるため、8N以下が好ましい。
(切断工程)
図15に示すように、光ファイバ9には張力付与機構26によって引張力が付与されているため、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)に形成される初期傷の深さ寸法が所定の大きさ(例えば5μm〜20μm)となった段階で、引張力によって初期傷が成長し、劈開により光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断される。
光ファイバ9の切断に伴い、第1光ファイバホルダ32は、第2スプリング40の付勢力によって、基体部43から離れる方向(矢印方向)に移動する。
第1光ファイバホルダ32は、外面35cが枠部46の内面46a1に当接するまで移動する。
本実施形態の光ファイバ切断方法によれば、張力付与機構26によって、光ファイバ9に十分な引張力を付与することができる。この状態で、移動機構29によって刃具16を光ファイバ9の側面に押し付けることによって、光ファイバ本体9aに初期傷を形成する。
初期傷が適切な深さに形成された段階で、前記引張力により初期傷が成長し、光ファイバ9は劈開により切断される。よって、初期傷の深さが不足したり過剰になったりすることがなく、光ファイバ本体9aの切断はスムーズに進行する。
従って、簡単かつ高い精度で光ファイバ9に初期傷を形成し、良好な切断面が得られる。
本実施形態の光ファイバ切断方法では、光ファイバ9に十分な引張力を付与した状態で、刃具16により光ファイバ9を切断するため、刃具16の移動速度(前進速度)を所定の範囲に抑えれば、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断される前に、被覆9bの多くの部分を切断することができる。
例えば、光ファイバ本体9a(裸光ファイバ)が切断される前に、被覆9bの周方向の一部だけでなく、周方向の広い範囲で(好ましくは全周にわたって)被覆9bを切断することができる。
このため、対象となる光ファイバが被覆付き光ファイバである場合も、被覆が除去された光ファイバである場合も、同じ条件で光ファイバ本体9aに初期傷を形成することができる。
従って、この光ファイバ切断方法は、被覆付き光ファイバ、被覆が除去された光ファイバのいずれにも共通に使用できる。
なお、本発明は、載置面に載せた被覆付き光ファイバに引張力を付与した状態で、前記被覆付き光ファイバに刃具を押し付けて光ファイバ本体に初期傷を形成することによって、前記引張力によって前記光ファイバを劈開させて切断する方法であってよい。
本発明の光ファイバ切断方法は、被覆付き光ファイバ9の被覆9bを除去して光ファイバ本体9aが露出した状態の光ファイバを切断する場合にも適用できる。
また、図8等に示す刃具ユニット27は、刃具支持部44と、これに支持された刃具16と、刃具16を載置台25に近づく方向に付勢するスプリング(付勢手段)と、を備えた構成としてもよい。
1,20…光ファイバカッタ、2,25…載置台、2a,25b1…載置面、3…固定部、4,26…張力付与機構、5,27…刃具ユニット(刃具部)、6,29…移動機構、9…光ファイバ(被覆付き光ファイバ)、9a…光ファイバ本体(裸光ファイバ)、9b…被覆、9c…初期傷、11…光ファイバホルダ、12…スプリング、16…刃具、25b…受け凸部、30…第1スプリング(付勢手段)、32…第1光ファイバホルダ(固定部)、33…第2光ファイバホルダ。

Claims (11)

  1. 光ファイバ本体の側面を被覆で覆った被覆付き光ファイバに、初期傷を形成した前記光ファイバ本体が劈開して切断される程度の引張力を付与し、
    先端が前記光ファイバの長手方向と交差する断面楔形の非回転の刃具を用意し、
    前記刃具を受ける断面凸形状の載置台を、その先端が前記刃具の先端の方向と対応し且つ前記被覆付き光ファイバの被覆に切り込める程度に近接をするように配置し、
    前記引張力を付与すると共に前記載置台に前記近接をした状態の前記被覆付き光ファイバに前記刃具を押し付けて前記被覆に切り込んだ上で前記光ファイバ本体に初期傷を形成し、必要以上に初期傷が形成される前に前記引張力により前記被覆付き光ファイバが劈開して切断される光ファイバ切断方法。
  2. 前記引張力は、50〜800gfである請求項1に記載の光ファイバ切断方法。
  3. 前記載置台の載置面は、少なくとも前記光ファイバが載置される部分のヤング率が1MPa〜3MPaである請求項1または2に記載の光ファイバ切断方法。
  4. 前記被覆付き光ファイバに刃具を押し付けるにあたって、前記刃具の押し付け方向の移動速度を0.6mm/s以下とする請求項1〜3のうちいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  5. 前記刃具の先端の断面の角度は、45〜90°である請求項1〜4のうちいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  6. 前記刃具を、前記光ファイバ本体に押し付ける際の押付け力を、1〜8Nとする請求項1〜5のうちいずれか1項に記載の光ファイバ切断方法。
  7. 光ファイバ本体の側面を被覆で覆った被覆付き光ファイバを載置する載置面を有する載置台と、
    前記被覆付き光ファイバに、初期傷を形成した前記光ファイバ本体が劈開して切断される程度の引張力を付与する張力付与機構と、
    前記載置面に載置された前記被覆付き光ファイバに押し付けられることによって、前記光ファイバ本体の側面に、当該光ファイバ本体の切断を促す初期傷を形成する刃具と、
    前記張力付与機構によって、初期傷を有する前記光ファイバ本体を劈開により切断させ得る程度の引張力が付与された、前記載置面上の前記被覆付き光ファイバに向けて前記刃具を移動させる移動機構と、を有し、
    前記刃具は、非回転であって、先端が前記光ファイバの長手方向と交差する断面楔形とされ、
    前記載置台は、断面凸形状であり、その先端が前記刃具の先端の方向と対応し且つ前記被覆付き光ファイバの被覆に切り込める程度に近接をするように配置される光ファイバカッタ。
  8. 前記載置面は、前記刃具に近づく方向に突出する受け凸部の外面であって、前記光ファイバが当接する外面が湾曲面である請求項7に記載の光ファイバカッタ。
  9. 前記載置面の静摩擦係数は、2以下である請求項7または8に記載の光ファイバカッタ。
  10. 前記載置台は、前記刃具に接近および離間する方向に移動可能であり、かつ付勢手段により前記刃具に向かって付勢されている請求項7〜9のうちいずれか1項に記載の光ファイバカッタ。
  11. 前記刃具を保持する基体をさらに備え、
    前記刃具は、前記基体に取り付けられた押圧体による押圧によって、前記載置面に近づく方向に移動可能であり、
    前記押圧体は、回転操作によりねじ軸部がねじ送り動作されることにより前記刃具を押圧可能とされたねじ式押圧具である請求項7〜10のうちいずれか1項に記載の光ファイバカッタ。
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